JP2020072022A - 住宅および住宅の建築設計方法 - Google Patents
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Abstract
Description
ダイニング 全般 50[Lx]
ダイニング 食卓 300[Lx]
リビング 全般 50[Lx]
リビング 団らん 200[Lx]
ところで、上述したように、特許文献1に記載された技術は、ユーザの就寝前後に照明装置に対して適用され、ユーザの起床後の時間帯には、照明装置に対して適用されない。
そのため、特許文献1に記載された技術によっては、ユーザの睡眠の質を向上させるために適切なユーザの起床後の時間帯の光環境を形成することができない。
ところで、上述したように、特許文献2に記載された技術は、夕食予定前時間帯、夕食予定後時間帯、および、起床予定前時刻から起床予定時刻までの時間帯における照明制御に対して適用され、起床後の時間帯における照明制御に対して適用されない。
そのため、特許文献2に記載された技術によっては、睡眠の質を向上させるために適切な起床後の時間帯の光環境を形成することができない。
ところで、上述したように、特許文献3に記載された技術は、就業時間帯の仕事場所の照明負荷に対して適用され、住宅における起床後の時間帯には適用されない。
そのため、特許文献3に記載された技術によっては、睡眠の質を向上させるために適切な起床後の時間帯の光環境を形成することができない。
ところで、上述したように、特許文献4に記載された技術では、相関色温度が制御対象になっていない。
そのため、特許文献4に記載された技術によっては、睡眠の質を向上させるために適切な光環境を形成することができない。
一方、非特許文献1には、実生活環境での具体的な方法論について記載されていない。
そのため、非特許文献1に記載された技術によっては、睡眠の質を向上させるために適切な光環境を形成することができない。
つまり、本発明者は、上述した光環境をダイニング空間に形成することによって、昼間に太陽光を浴びた場合と同様の睡眠の質の向上が、ダイニング空間の利用者に生じることを見い出したのである。
「2015年 国民生活時間調査報告書」(https://www.nhk.or.jp/bunken/research/yoron/pdf/20160217_1.pdf)によれば、有識者の1日(平日)のうちの約6割が在宅時間であり、在宅時間のうちの約5割が睡眠時間であると言える。住宅から睡眠にアプローチできることは多く、今後も健康付加価値に向けた住宅開発が続くことから、本発明者は、「睡眠」にフォーカスすることが重要であると考えた。
例えばライフスタイルの夜型化などのように、現代人の生活環境が変化している。また、例えば、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)が普及し、住宅の断熱性能を向上させるために住宅の開口面積が低下する等、現代の住宅環境が変化している。一方で、日中に眠気を感じる人が多い、睡眠で休養が十分にとれない人が多い等、睡眠の問題が増加している。そのため、本発明者は、生体リズムの改善が必要であると考え、睡眠環境としての住環境の見直しが必要であると考えた。
照明環境の明るさを評価する方法として、従来においては、水平面照度を用いることが一般的であった。一方で、水平面照度は、人間が感じる明るさ感に一致しない。そのため、本発明者は、実際に人間の眼に届く光の強さ「輝度(顔面照度、眼前照度)」での設計が重要であると考えた。
また、従来においては、午前中の光暴露が睡眠に影響を及ぼす旨が明らかにされている。
詳細には、本発明者は、人の睡眠の質を向上させるためには、一日の光環境の履歴が重要であると考えた。また、本発明者は、住宅に形成される人工的な光環境によって住人の睡眠の質を向上させるためには、住人の滞在時間が長いダイニング空間に人工的な光環境を形成する必要があると考えた。
そこで、本発明者は、ダイニング空間に形成される人工的な光環境によって、昼間に太陽光の暴露を抑制したダイニング空間の利用者の睡眠の質を向上させることができるか否かの検証実験を行った。
この検証実験において、被験者は、6時30分に起床し、23時30分に就寝した。人工的な光環境を形成する照明装置として、調色および調光が可能なLED(Light Emitting Diode)照明装置を使用した。
第1条件で照明装置を点灯した翌朝の被験者のメラトニン分泌量は、第1条件で照明装置を点灯する日の朝(つまり、第1条件で照明装置を点灯する前)の被験者のメラトニン分泌量よりも低下した。詳細には、第1条件では、被験者の夜のメラトニン分泌量が高くなり、被験者の昼のメラトニン分泌量が低くなるという正常なホルモン分泌が促される(睡眠リズムが整えられる)ことが確認された。すなわち、第1条件では、9時00分から15時00分の時間帯に照明装置を点灯したことによって、被験者の睡眠の質が向上した。
第2条件で照明装置を点灯した翌朝の被験者のメラトニン分泌量は、第2条件で照明装置を点灯する日の朝(つまり、第2条件で照明装置を点灯する前)の被験者のメラトニン分泌量と同程度になった。すなわち、第2条件では、9時00分から15時00分の時間帯に照明装置を点灯したことによる被験者の睡眠の質の向上が確認できなかった。
つまり、本発明者は、上述した第1条件の光環境をダイニング空間に形成することによって、昼間に太陽光を浴びた場合と同様の睡眠の質の向上が、ダイニング空間の利用者に生じることを見い出した。
以下、本発明の住宅および住宅の建築設計方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は第1実施形態の住宅1の一例を示す図である。図2は第1実施形態の住宅1の構成例を示す断面図である。詳細には、図2(A)は住宅1のダイニング空間DSに配置されたダイニングテーブルDTの着座位置SPに着座しているダイニング空間DSの利用者USの左側から見た住宅1の断面図である。図2(B)は利用者USの前側から見た住宅1の断面図である。図3は第1実施形態の住宅1の照明部11A、11B、11Cと集中制御部12と操作部18との関係の一例を示す機能ブロック図である。
図1〜図3に示す例では、住宅1が、例えば複数の照明部11A、11B、11Cと、集中制御部12と、壁部13と、天井部14と、窓部15と、付帯部16と、床部17と、操作部18とを備えている。住宅1のダイニング空間DSは、例えば床部17と天井部14と壁部13と窓部15とによって画定される。
他の例では、天井部14が高反射率部14Aを備えていなくてもよい。
他の例では、高反射率部13Aの可視光反射率が0.4未満であってもよい。
他の例では、住宅1がダイニング空間DSに窓部15を備えていなくてもよい。あるいは、住宅1がダイニング空間DSに付帯部16を備えていなくてもよい。あるいは、住宅1のダイニング空間DSに備えられている付帯部16が、高反射率部16Aを備えていなくてもよい。
照明部11Bは、調色および調光が可能な例えばLED照明装置であり、ダイニング空間DSを画定する天井部14に配置されている。照明部11Bは、例えば間接照明装置である。図2(A)に示すように、照明部11Bからの直射光は、壁部13に照射される。照明部11Bから照射され、壁部13の高反射率部13Aにより反射された光は、ダイニングテーブルDTの着座位置SPに着座している利用者USの顔を前側から照らす。
照明部11Cは、調色および調光が可能な例えばLED照明装置であり、ダイニング空間DSを画定する天井部14に配置されている。照明部11Cは、例えば間接照明装置である。図2(B)に示すように、照明部11Cからの直射光は、付帯部16に照射される。照明部11Cから照射され、付帯部16の高反射率部16Aにより反射された光は、利用者USの顔を左側から照らす。
照明部11A、11B、11Cは、例えば出力100W型である。
第1モード時に、集中制御部12は、照明部11Aから照射された光、照明部11Aから照射され、天井部14の高反射率部14Aにより反射された光、照明部11Bから照射され、壁部13の高反射率部13Aにより反射された光、および、照明部11Cから照射され、付帯部16の高反射率部16Aにより反射された光によって、相関色温度が5000ケルビン以上であって、利用者USの眼の位置の鉛直面VPの照度である眼前照度が400ルクス(Lx)以上(詳細には、例えば1000ルクス以下)の光環境がダイニング空間DSに形成されるように、複数の照明部11A、11B、11Cの点灯を集中制御する。
詳細には、「利用者USの眼の位置」とは、図2(A)および図2(B)に示すように、ダイニング空間DSに配置されたダイニングテーブルDTの着座位置SPに着座している利用者USの眼の位置である。
つまり、集中制御部12は、第2モード時に、JIS照明基準総則(JIS Z 9110−2010)に定められているダイニング空間DSの推奨照度を満足する光環境であって、利用者USの通常の生活に適した光環境がダイニング空間DSに形成されるように、複数の照明部11A、11B、11Cを点灯する。
一方、第1モード時には、利用者USの睡眠の質を向上させるために必要な光環境がダイニング空間DSに形成されるように、集中制御部12は、第2モード時より強い光を複数の照明部11A、11B、11Cに照射させる。それに伴い、第1モード時における天井部14の高反射率部14Aからの反射光、壁部13の高反射率部13Aからの反射光、および、付帯部16の高反射率部16Aからの反射光は、第2モード時より強くなる。その結果、上述したように、第1モード時には、ダイニング空間DSの利用者USの睡眠の質を向上させるために必要な光環境が、ダイニング空間DSに形成される。
第1手法では、光学シミュレーションによって、住宅1の設計情報(ダイニング空間DSの物理的な空間サイズ、照明部11A、11B、11Cの情報、天井部14、壁部13、床部17、窓部15の付帯部16の可視光反射率の情報)から、ダイニングテーブルDTの着座位置SPに着座している利用者USの眼の位置の鉛直面照度(眼前照度)が算定され、必要となる照明部11A、11B、11Cの出力条件が事前に設定される。
第2手法では、住宅1の建設竣工後、照明部11A、11B、11Cを点灯した状態で、照度計によって、上記の鉛直面照度を実測しながら、集中制御部12の設定値が調整される。第2手法では、照明部11A、11B、11Cとして、出力に余裕のある仕様のものが、予め選定される。
同様に、図2(B)に示す例では、照明部11Cから照射された光が、直射光として鉛直面VP(図2(A)参照)に到達せず、付帯部16の高反射率部16Aによって反射された反射光として鉛直面VPに到達する。
住宅1が天井部14の高反射率部14Aを備えていない他の例では、集中制御部12が、第1モード時に、照明部11Aから照射された光、照明部11Bから照射され、壁部13の高反射率部13Aにより反射された光、および、照明部11Cから照射され、付帯部16の高反射率部16Aにより反射された光によって、相関色温度が5000ケルビン以上であって、利用者USの眼の位置の鉛直面VPの照度である眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成されるように、複数の照明部11A、11B、11Cの点灯を集中制御する。
また、住宅1が天井部14の高反射率部14Aおよび付帯部16の高反射率部16Aを備えておらず、高反射率部13Aの可視光反射率が0.4未満である他の例では、集中制御部12が、第1モード時に、照明部11Aから照射された光、および、照明部11Bから照射され、壁部13の高反射率部13Aにより反射された光によって、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成されるように、複数の照明部11A、11B、11Cの点灯を集中制御する。つまり、この例では、高反射率部13Aの可視光反射率が0.4以上である例よりも強い光が、複数の照明部11A、11B、11Cから照射される。
図1〜図3に示す例では、設定ボタン18A、18B、18C、18Dと、スイッチ18E、18F、18Gと、時刻設定部18Hとが、1つの操作部18にまとめられているが、他の例では、設定ボタン18A、18B、18C、18Dと、スイッチ18E、18F、18Gと、時刻設定部18Hとが、複数の操作部(図示せず)に分散して配置されていてもよい。
設定ボタン18Aが利用者USの入力操作を受け付けた場合には、集中制御部12が第1モードに設定される。そのため、照明部11A、11B、11Cの点灯時には、照明部11A、11B、11Cが強い光を照射する。その結果、利用者USの睡眠の質を向上させる光環境がダイニング空間DSに形成される。
詳細には、集中制御部12の第1モード時に、照明部11A、11B、11Cが照射する強い光によって利用者USの睡眠の質を向上させる光環境がダイニング空間DSに形成されるように、照明部11A、11B、11Cの調色および調光は予め設定(プリセット)されている。つまり、設定ボタン18Aは第1モードのプリセットボタンとして機能する。
設定ボタン18Bが利用者USの入力操作を受け付けた場合には、集中制御部12が第2モードに設定される。そのため、照明部11A、11B、11Cの点灯時には、照明部11A、11B、11Cが、第1モード時より弱い光を照射する。その結果、ダイニング空間DSにおける利用者USの通常の生活に適した光環境がダイニング空間DSに形成される。
詳細には、集中制御部12の第2モード時に、照明部11A、11B、11Cが照射する光によって利用者USの通常の生活に適した光環境がダイニング空間DSに形成されるように、照明部11A、11B、11Cの調色および調光は予め設定(プリセット)されている。つまり、設定ボタン18Bは第2モードのプリセットボタンとして機能する。
設定ボタン18Cは、集中制御部12の第1モード時に、集中制御部12を手動モードに設定するための利用者USの入力操作を受け付ける。設定ボタン18Dは、集中制御部12の第1モード時に、集中制御部12を自動モードに設定するための利用者USの入力操作を受け付ける。
集中制御部12の第1モード時に、設定ボタン18Cが利用者USの入力操作を受け付けた場合には、集中制御部12が第1モードの手動モードに設定される。集中制御部12の第1モード時に、設定ボタン18Dが利用者USの入力操作を受け付けた場合には、集中制御部12が第1モードの自動モードに設定される。
集中制御部12が第1モードの手動モードに設定されており、照明部11Aが消灯状態である場合に、スイッチ18Eが利用者USの入力操作を受け付けると、集中制御部12は照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが強い光を照射する。
集中制御部12が第1モードの手動モードに設定されており、照明部11Bが消灯状態である場合に、スイッチ18Fが利用者USの入力操作を受け付けると、集中制御部12は照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが強い光を照射する。
集中制御部12が第1モードの手動モードに設定されており、照明部11Cが消灯状態である場合、スイッチ18Gが利用者USの入力操作を受け付けると、集中制御部12は照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが強い光を照射する。
詳細には、集中制御部12が第1モードの手動モードに設定されている場合に、操作部18のスイッチ18E、18F、18Gに対する利用者USの入力操作に応じて、照明部11A、11B、11Cが点灯状態にされると、ダイニング空間DSには、相関色温度が5000ケルビン以上であって、利用者USの眼の位置の鉛直面VPの照度(眼前照度)が400ルクス以上の光環境が形成される。
また、スイッチ18Fが利用者USの入力操作を再び受け付けると、集中制御部12は照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。
同様に、スイッチ18Gが利用者USの入力操作を再び受け付けると、集中制御部12は照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
つまり、集中制御部12は、第1モードの手動モード時に、操作部18のスイッチ18E、18F、18Gに対する利用者USの入力操作に応じて、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成される照明部11A、11B、11Cの点灯状態と、照明部11A、11B、11Cの消灯状態との切り替えを実行する。
開始時刻および終了時刻が予め設定されている場合であって、集中制御部12が第1モードの自動モードに設定されている場合には、開始時刻になると、スイッチ18E、18F、18Gに対する利用者USの入力操作が無くても、集中制御部12は照明部11A、11B、11Cを点灯状態にし、照明部11A、11B、11Cが強い光を照射する。その結果、相関色温度が5000ケルビン以上であって、利用者USの眼の位置の鉛直面VPの照度(眼前照度)が400ルクス以上の光環境が、ダイニング空間DSに形成される。
次いで、終了時刻になると、スイッチ18E、18F、18Gに対する利用者USの入力操作が無くても、集中制御部12は照明部11A、11B、11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
下記の例(第1例〜第4例)では、利用者USが、何時に起床する場合に、どの時間帯に、照明部11A、11B、11Cを、強い光を照射する点灯状態にすれば、睡眠の質を向上させることができるか、についての知識を有する。
9時00分に、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Aに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードに設定される。また、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Cに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードの手動モードに設定される。
また、9時00分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが強い光を照射する。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが強い光を照射する。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが強い光を照射する。
15時00分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態から消灯状態に切り替える。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
また、17時00分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが第1モード時より弱い光を照射する。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが第1モード時より弱い光を照射する。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが第1モード時より弱い光を照射する。
23時30分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態から消灯状態に切り替える。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
15時00分に、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Aに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードに設定される。また、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Cに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードの手動モードに設定される。
また、15時00分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが強い光を照射する。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが強い光を照射する。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが強い光を照射する。
21時00分に、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Bに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が、第2モードに設定される(つまり、第1モードから第2モードに切り替えられる)。
それに伴って、照明部11Aが照射する光が、強い光から弱い光に切り替わる。また、照明部11Bが照射する光が、強い光から弱い光に切り替わる。同様に、照明部11Cが照射する光が、強い光から弱い光に切り替わる。
5時30分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態から消灯状態に切り替える。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
例えば6時30分に、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Aに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードに設定される。また、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Dに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードの自動モードに設定される。
また、利用者USは、操作部18の時刻設定部18Hに対する入力操作を行う。詳細には、利用者USは、照明部11A、11B、11Cが強い光を照射する点灯状態になる時刻を9時00分に予め設定する。また、利用者USは、照明部11A、11B、11Cの点灯状態(強い光を照射する点灯状態)が終了する時刻を15時00分に予め設定する。
次いで、9時00分になると、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが強い光を照射する。また、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが強い光を照射する。同様に、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが強い光を照射する。
次いで、15時00分になると、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態から消灯状態に切り替える。また、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。同様に、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
また、17時00分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが第1モード時より弱い光を照射する。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが第1モード時より弱い光を照射する。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが第1モード時より弱い光を照射する。
23時30分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態から消灯状態に切り替える。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
例えば12時30分に、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Aに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードに設定される。また、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Dに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が第1モードの自動モードに設定される。
また、利用者USは、操作部18の時刻設定部18Hに対する入力操作を行う。詳細には、利用者USは、照明部11A、11B、11Cが強い光を照射する点灯状態になる時刻を15時00分に予め設定する。また、利用者USは、照明部11A、11B、11Cの点灯状態(強い光を照射する点灯状態)が終了する時刻を21時00分に予め設定する。
次いで、15時00分になると、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態にし、照明部11Aが強い光を照射する。また、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態にし、照明部11Bが強い光を照射する。同様に、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態にし、照明部11Cが強い光を照射する。
21時00分に、利用者USは、操作部18の設定ボタン18Bに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が、第2モードに設定される(つまり、第1モードから第2モードに切り替えられる)。
それに伴って、照明部11Aが照射する光が、強い光から弱い光に切り替わる。また、照明部11Bが照射する光が、強い光から弱い光に切り替わる。同様に、照明部11Cが照射する光が、強い光から弱い光に切り替わる。
5時30分に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Eに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Aを点灯状態から消灯状態に切り替える。また、利用者USは、操作部18のスイッチ18Fに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Bを点灯状態から消灯状態に切り替える。同様に、利用者USは、操作部18のスイッチ18Gに対する入力操作を行う。その結果、集中制御部12が照明部11Cを点灯状態から消灯状態に切り替える。
図4は第1実施形態の住宅1の建築設計方法の一例を説明するためのフローチャートである。
図4に示す例では、ステップS1において、住宅1のダイニング空間DSを画定する床部17と天井部14と壁部13と窓部15とが設置される。
次いで、ステップS2において、天井部14の内装仕上げ材としての高反射率部14Aと、壁部13の内装仕上げ材としての高反射率部13Aとが設置される。
次いで、ステップS3において、窓部15を覆う付帯部16が設置される。
次いで、ステップS4において、付帯部16の内装仕上げ材としての高反射率部16Aが設置される。
次いで、ステップS5において、調色および調光可能な複数の照明部11A、11B、11Cがダイニング空間DSに配置される。
次いで、ステップS6において、複数の照明部11A、11B、11Cの点灯を集中制御する集中制御部12と、集中制御部12の第1モードと第2モードとの切り替えを行う入力操作などを受け付ける操作部18とが設置される。
そのため、第1実施形態の住宅1の図1〜図4に示す例では、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成されるように、集中制御部12が照明部11A、11B、11Cの点灯を集中制御することによって、ダイニング空間DSの利用者USは、昼間に太陽光を浴びる必要なく、睡眠の質を向上させることができる。
つまり、第1実施形態の住宅1の図1〜図4に示す例では、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成されるように照明部11A、11B、11Cの点灯を集中制御することによって、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成されない場合よりも、ダイニング空間DSの利用者USの睡眠の質を向上させることができる。
そのため、第1実施形態の住宅1では、第1モード時にダイニング空間DSの利用者USの睡眠の質を向上させる光環境を形成することができると共に、第2モード時にダイニング空間DSにおける利用者USの通常の生活に適した光環境を形成することができる。
また、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSにおける利用者USの通常の生活に適した光環境を形成する照明部とは別個に、ダイニング空間DSの利用者USの睡眠の質を向上させる光環境を形成する照明部が設けられる場合よりも、住宅1のコストアップを抑制することができる。
つまり、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USの睡眠の質を向上させるための特別な照明部の設置に伴う住宅1のコストアップを抑制しつつ、ダイニング空間DSの利用者USの睡眠の質を向上させる光環境を形成することができる。
そのため、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USが、第1モードの手動モード時に入力操作を行うことによって、照明部11A、11B、11Cを点灯状態にして、睡眠の質を向上させる光環境を形成することができる。
また、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USが、第1モードの手動モード時に入力操作を行うことによって、照明部11A、11B、11Cを消灯状態にすることができる。
また、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USが、第2モード時に入力操作を行うことによって、照明部11A、11B、11Cを点灯状態にして、通常の生活に適した光環境を形成することができる。
また、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USが、第2モード時に入力操作を行うことによって、照明部11A、11B、11Cを消灯状態にすることができる。
そのため、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USが、第1時刻(開始時刻)を予め設定することによって、第1モードの自動モード時に、照明部11A、11B、11Cを点灯状態にするための入力操作を行う必要なく、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境をダイニング空間DSに形成することができる。
また、第1実施形態の住宅1では、ダイニング空間DSの利用者USが、第2時刻(終了時刻)を予め設定することによって、第1モードの自動モード時に、照明部11A、11B、11Cを消灯状態にするための入力操作を行う必要なく、照明部11A、11B、11Cを点灯状態から消灯状態に切り替えることができる。
そのため、第1実施形態の住宅1では、壁部13の高反射率部13Aにおいて反射される光を照射する間接照明(照明部11B)が設けられていない場合、または、付帯部16の高反射率部16Aにおいて反射される光を照射する間接照明(照明部11C)が設けられていない場合よりも容易に、眼前照度(ダイニング空間DSの利用者USの眼の位置の鉛直面VPの照度)を400ルクス以上にすることができる。
そのため、第1実施形態の住宅1では、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境をダイニング空間DSに形成するために高反射率部16Aによって反射された光が用いられない場合よりも、複数の照明部11A、11B、11Cの出力を抑制することができる。
そのため、第1実施形態の住宅1では、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境をダイニング空間DSに形成するために高反射率部14Aによって反射された光が用いられない場合よりも、複数の照明部11A、11B、11Cの出力を抑制することができる。
以下、本発明の住宅および住宅の建築設計方法の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の住宅1は、後述する点を除き、上述した第1実施形態の住宅1と同様に構成されている。従って、第2実施形態の住宅1によれば、後述する点を除き、上述した第1実施形態の住宅1と同様の効果を奏することができる。
図1〜図3に示す例では、住宅1が、複数の照明部11A、11B、11Cと、集中制御部12と、壁部13と、天井部14と、窓部15と、付帯部16と、床部17と、操作部18とを備えているが、図5および図6に示す例では、住宅1が、複数の照明部11A、11B、11Cと、集中制御部12と、壁部13と、天井部14と、窓部15と、付帯部16と、床部17とを備えている。つまり、図5および図6に示す例では、集中制御部12が、図1〜図3に示す例の集中制御部12の機能と操作部18の機能とを備えている。
詳細には、集中制御部12は、第1モードの手動モード時に、集中制御部12のスイッチ18E、18F、18Gに対する利用者USの入力操作に応じて、相関色温度が5000ケルビン以上かつ眼前照度が400ルクス以上の光環境がダイニング空間DSに形成される照明部11A、11B、11Cの点灯状態と、照明部11A、11B、11Cの消灯状態との切り替えを実行する。
本発明によれば、住宅のダイニング空間において、睡眠の質を向上させる例えば起床から午前中の時間帯の光環境を生成することができる。詳細には、人が生活する場所の例えば起床から午前中の時間帯において、生体リズムに好ましい光環境と使用上の煩雑さの解消とを両立させることができる。
また、本発明によれば、メラトニンの分泌バランスを従来と比べて最適な概日変化をもたらすことができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
Claims (11)
- 調色および調光可能であって住宅のダイニング空間に配置された複数の照明部と、
前記複数の照明部を集中制御する集中制御部と、
前記ダイニング空間を画定する壁部とを備え、
前記壁部は、前記壁部の内装仕上げ材としての第1高反射率部を備え、
前記集中制御部は、
前記複数の照明部から照射された光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された光によって、相関色温度が5000ケルビン以上であって、前記ダイニング空間の利用者の眼の位置の鉛直面照度である眼前照度が400ルクス以上の光環境が前記ダイニング空間に形成されるように、前記複数の照明部を集中制御する第1モードを有する、
住宅。 - 前記第1高反射率部の可視光反射率が0.4以上である、
請求項1に記載の住宅。 - 前記集中制御部は、
前記複数の照明部から照射された光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された光によって、前記相関色温度が5000ケルビン未満または前記眼前照度が400ルクス未満の光環境が前記ダイニング空間に形成されるように、前記複数の照明部を集中制御する第2モードを更に有し、
前記第1モードと前記第2モードとの切り替えを行う入力操作を受け付ける操作部を更に備える、
請求項1または請求項2に記載の住宅。 - 前記第1モードには、手動モードが含まれ、
前記集中制御部は、前記第1モードの前記手動モード時に、前記操作部に対する入力操作に応じて、前記相関色温度が5000ケルビン以上かつ前記眼前照度が400ルクス以上の光環境が前記ダイニング空間に形成される前記複数の照明部の点灯状態と、前記複数の照明部の消灯状態との切り替えを実行し、
前記集中制御部は、前記第2モード時に、前記操作部に対する入力操作に応じて、前記相関色温度が5000ケルビン未満または前記眼前照度が400ルクス未満の光環境が前記ダイニング空間に形成される前記複数の照明部の点灯状態と、前記複数の照明部の消灯状態との切り替えを実行する、
請求項3に記載の住宅。 - 前記第1モードには、自動モードが更に含まれ、
前記第1モードの前記自動モード時には、前記集中制御部が、
予め設定された第1時刻に、前記複数の照明部を、前記相関色温度が5000ケルビン以上かつ前記眼前照度が400ルクス以上の光環境が前記ダイニング空間に形成される点灯状態にし、
次いで、予め設定された第2時刻に、前記複数の照明部を点灯状態から消灯状態に切り替える、
請求項4に記載の住宅。 - 前記複数の照明部には、直接照明である第1照明部と、間接照明である第2照明部とが含まれ、
前記第2照明部から照射された光は、直射光として前記鉛直面に到達せず、前記第1高反射率部によって反射された反射光として前記鉛直面に到達する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の住宅。 - 前記ダイニング空間を画定する窓部と、
前記窓部を覆う付帯部とを更に備え、
前記付帯部は、前記付帯部の内装仕上げ材として、可視光反射率が0.4以上である第2高反射率部を備え、
前記複数の照明部から照射された光、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第2高反射率部により反射された光によって、前記相関色温度が5000ケルビン以上かつ前記眼前照度が400ルクス以上の光環境が前記ダイニング空間に形成される、
請求項2に記載の住宅。 - 前記ダイニング空間を画定する天井部を更に備え、
前記天井部は、前記天井部の内装仕上げ材として、可視光反射率が0.4以上である第3高反射率部を備え、
前記複数の照明部から照射された光、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された光、前記複数の照明部から照射され、前記第2高反射率部により反射された光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第3高反射率部により反射された光によって、前記相関色温度が5000ケルビン以上かつ前記眼前照度が400ルクス以上の光環境が前記ダイニング空間に形成される、
請求項7に記載の住宅。 - 前記ダイニング空間の利用者の眼の位置は、
前記ダイニング空間に配置されたダイニングテーブルの着座位置に着座している前記ダイニング空間の利用者の眼の位置である、
請求項1に記載の住宅。 - 調色および調光可能な複数の照明部を住宅のダイニング空間に配置する照明部配置ステップと、
前記複数の照明部を集中制御する集中制御部を設置する集中制御部設置ステップと、
前記ダイニング空間を画定する壁部を設置する壁部設置ステップと、
前記壁部の内装仕上げ材としての第1高反射率部を設置する第1高反射率部設置ステップとを備える住宅の建築設計方法であって、
前記集中制御部は、
前記複数の照明部から照射された光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された光によって、相関色温度が5000ケルビン以上であって、前記ダイニング空間の利用者の眼の位置の鉛直面照度である眼前照度が400ルクス以上の光環境が前記ダイニング空間に形成されるように、前記複数の照明部を集中制御する第1モードを有する、
住宅の建築設計方法。 - 調色および調光可能な複数の照明部を住宅のダイニング空間に配置する照明部配置ステップと、
前記複数の照明部を集中制御する集中制御部を設置する集中制御部設置ステップと、
前記ダイニング空間を画定する壁部を設置する壁部設置ステップと、
前記壁部の内装仕上げ材としての第1高反射率部を設置する第1高反射率部設置ステップとを備える住宅の建築設計方法であって、
前記集中制御部は、
前記複数の照明部から照射された光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された光によって、JIS照明基準総則(JIS Z 9110−2010)に定められている前記ダイニング空間の推奨照度を満足する光環境であって、前記ダイニング空間の利用者の通常の生活に適した光環境が前記ダイニング空間に形成されるように、前記複数の照明部を集中制御する通常モードと、
前記複数の照明部から照射された前記通常モードより強い光、および、前記複数の照明部から照射され、前記第1高反射率部により反射された前記通常モードより強い光によって、前記ダイニング空間の利用者の睡眠の質を向上させるために必要な光環境が前記ダイニング空間に形成されるように、前記複数の照明部を集中制御する睡眠質向上モードとを有し、
前記通常モードと前記睡眠質向上モードとの切り替えを行う入力操作を受け付ける操作部を設置する操作部設置ステップを更に備える、
住宅の建築設計方法。
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