JP2020071781A - 電気自動車の電池種特定方法及び電気自動車の電池種特定装置 - Google Patents

電気自動車の電池種特定方法及び電気自動車の電池種特定装置 Download PDF

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Abstract

【目的】充電電力に応じた公平な充電サービス料金をユーザに提供すべく、電気自動車の電池種を自動で特定可能な方法を提供する。【構成】本発明の一態様の電気自動車の電池種特定方法は、電気自動車に搭載される電池を充電するための充電ケーブルを介して、充電のために充電サービスステーションに到来した電気自動車から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する工程と、電池充電パラメータ群の中から電気自動車に搭載される電池の電池種に特有な複数の特有パラメータを抽出する工程と、複数の特有パラメータのうちの一部のパラメータを用いて、複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って電気自動車に搭載される電池の少なくとも1つの電池種を抽出する工程と、複数の特有パラメータのうちの他の一部のパラメータを用いて、抽出された電池の少なくとも1つの電池種の中から一意に電池種を特定し、結果を出力する工程と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図4

Description

本発明は、電気自動車の電池種特定方法及び電気自動車の電池種特定装置に関する。
自動車分野では、昨今、電力を充電した電池(バッテリ)の電力によるモータの駆動を推進力とする電気自動車(EV)への転換が急速に進められている。そのため、充電サービスステーションの拡充が求められている。
従来、充電する際の課金の方法として、充電の都度に定額を支払う定額課金といった方法や、月々定額課金といった方法が用いられていた。しかし、充電量が異なるにも関わらず、定額の支払いが求められるので、ユーザ間での不公平感は否めない状態であった。そのため、バッテリの蓄電残量(SOC)の変化により従量料金に類似した課金を実施することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。SOCを使った課金方法では、1%あたりの充電単価を設定し、充填した割合(%)に充電単価を乗じた料金を課金するといった方法がとられる。
一方、昨今の電気自動車への転換に伴い、市場に展開される電気自動車の車種も増えてきている。これに伴い、電気自動車に搭載されるバッテリの種類も同様に増えている。さらに、同じ車種であるにも関わらず異なる種類のバッテリを搭載する電気自動車も存在する。異なる種類のバッテリ間では、当然、その充電容量も異なる。よって、同じSOC1%を充電するにも関わらず、実際に充電される電力量はバッテリ種によって大きく異なることになる。よって、SOCを使った課金方法は、このままではユーザ間で不公平になってしまうといった問題があった。また、充電の都度、サービスステーションの従業員がバッテリ種を目視で確認するのも手間がかかる。そのため、バッテリ種を自動で特定することが求められる。
特開2015−041299号公報
本発明の一態様は、充電電力に応じた公平な充電サービス料金をユーザに提供すべく、電気自動車の電池種を自動で特定可能な方法および装置を提供する。
本発明の一態様の電気自動車の電池種特定方法は、
電気自動車に搭載される電池を充電するための充電ケーブルを介して、充電のために充電サービスステーションに到来した電気自動車から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する工程と、
電池充電パラメータ群の中から電気自動車に搭載される電池の電池種に特有な複数の特有パラメータを抽出する工程と、
複数の特有パラメータのうちの一部のパラメータを用いて、複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って電気自動車に搭載される電池の少なくとも1つの電池種を抽出する工程と、
複数の特有パラメータのうちの他の一部のパラメータを用いて、抽出された電池の少なくとも1つの電池種の中から一意に電池種を特定し、結果を出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
また、複数の特有パラメータとして、第1〜第3の特有パラメータが用いられ、
データベースを使って第1と第2の特有パラメータに相当する電池種を検索することにより、少なくとも1つの電池種を抽出し、
少なくとも1つの電池種の中から第3の特有パラメータの値が許容範囲に該当する電池種を一意に特定すると好適である。
また、複数のデータフォーマット種の中から、入力された充電パラメータデータのデータフォーマット種を特定する工程と、
特定されたデータフォーマット種が、第1と第2のタイプのどちらなのかを判定する工程と、
判定されたデータフォーマット種が、第1のタイプである場合に、電池充電パラメータ群の中から第4の特有パラメータを抽出する工程と、
第1のタイプに関する複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って、第4の特有パラメータに該当する電気自動車に搭載される電池の電池種を特定し、結果を出力する工程と、
をさらに備え、
判定されたデータフォーマット種が、第2のタイプである場合に、複数の特有パラメータが抽出されると好適である。
本発明の他の態様の電気自動車の電池種特定方法は、
電気自動車に搭載される電池の電池種を登録する工程と、
電気自動車が充電のために充電サービスステーションに到来するたびに、電気自動車に搭載される電池を充電するための充電ケーブルを介して、電気自動車から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する工程と、
電気自動車が充電のために充電サービスステーションに到来するたびに、充電パラメータデータのデータフォーマット種に応じて、入力された電池充電パラメータ群のうちの特定のパラメータを抽出し、記録する工程と、
電気自動車が充電のために充電サービスステーションに到来するたびに、記録された前回の特定のパラメータと今回抽出された特定のパラメータとの差分を演算する工程と、
電気自動車が充電のために充電サービスステーションに到来するたびに、差分が閾値内かどうかを判定する工程と、
電気自動車が充電のために充電サービスステーションに到来するたびに、差分が閾値内である場合に、電気自動車に搭載される電池が登録された電池種であると特定し、出力する工程と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様の電気自動車の電池種特定装置は、
電気自動車に搭載される電池を充電するための充電ケーブルを介して、充電のために充電サービスステーションに到来した電気自動車から電池充電パラメータ群を入力する入力部と、
電池充電パラメータ群の中から電気自動車に搭載される電池の電池種に特有な複数の特有パラメータを抽出する第1の抽出部と、
複数の特有パラメータのうちの一部のパラメータを用いて、複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って電気自動車に搭載される電池の少なくとも1つの電池種を抽出する第2の抽出部と、
複数の特有パラメータのうちの他の一部のパラメータを用いて、抽出された電池の少なくとも1つの電池種の中から一意に電池種を特定する特定部と、
特定された結果を出力する出力部と、
を備えたことを特徴とする。
本発明の一態様によれば、電気自動車の電池種を自動で特定できる。よって、電池種の充電電力に応じた公平な充電サービス料金をユーザに提供できる。
実施の形態1における電気自動車の充電課金システムの構成を示す構成図の一例である。 実施の形態1における充電サービス管理装置の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における急速充電器の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態1における充電方法の要部工程を示すフローチャート図である。 実施の形態1における電気自動車の内部構成の一部を示す構成図である。 実施の形態1における充電パラメータデータの一例を示す図である。 実施の形態1における料金テーブルの一例を示す図である。 実施の形態2における充電サービス管理装置の内部構成の一例を示す構成図である。 実施の形態2における充電方法の要部工程を示すフローチャート図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1における電気自動車の充電課金システムの構成を示す構成図の一例である。図1において、充電課金システム100は、充電サービス管理装置10、及び充電サービスステーション(SS)20を備えている。充電サービス管理装置10、及び充電サービスステーション(SS)20は、インターネット(ネットワークの一例)を介して互いに通信可能に配置される。
充電サービスステーション20には、急速充電器22(充電器の一例)が配置される。また、電気自動車32のユーザ(顧客)は、充電サービスステーション20に電気自動車(EV)32で乗り付け(到来し)、急速充電器22から電気自動車32内に搭載されたバッテリ38(電池)に充電を受けることになる。バッテリ38は、電気自動車32内の制御部33で制御される。電気自動車32のユーザ(顧客)30は、IDカード37を所持している。なお、図1の例では、充電サービス管理装置10が充電サービスステーション20外に配置する場合を示しているが、これに限るものではない。例えば、充電サービス管理装置10が急速充電器22内に配置されても構わない。
図2は、実施の形態1における充電サービス管理装置の内部構成の一例を示す構成図である。図2において、充電サービス管理装置10内には、通信制御回路50、メモリ51、登録部52、充電器制御部53、ID受信部54、ID認証部55、認証結果出力部56、パラメータ受信部57、フォーマット特定部58、フォーマット判定部59、抽出部60、抽出部61、特定部62、抽出部63、特定部64、SOC差データ受信部65、料金計算部65、料金情報出力部67、及び磁気ディスク装置等の記憶装置80,82,85が配置される。登録部52、充電器制御部53、ID受信部54、ID認証部55、認証結果出力部56、パラメータ受信部57、フォーマット特定部58、フォーマット判定部59、抽出部60、抽出部61、特定部62、抽出部63、特定部64、SOC差データ受信部65、料金計算部65、及び料金情報出力部67、といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。登録部52、充電器制御部53、ID受信部54、ID認証部55、認証結果出力部56、パラメータ受信部57、フォーマット特定部58、フォーマット判定部59、抽出部60、抽出部61、特定部62、抽出部63、特定部64、SOC差データ受信部65、料金計算部65、及び料金情報出力部67内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ51に記憶される。
また、記憶装置80内には、ユーザ30のIDカード37に登録されるID情報(識別子)毎に、ユーザ30のIDカード37のID情報に関連させた、例えば、ユーザ30の氏名等の個人情報、ユーザ30の電気自動車32の車種、年式、ナンバー、及びバッテリ種といった登録された情報が検索可能に定義された登録情報データベース(DB)81が登録されている。かかる情報は、予め或いは初回充電時にIDカード37の発行と共に登録される。登録情報データベース(DB)81への登録は登録部52によって行われる。
また、記憶装置82内には、電気自動車32に使用可能な現存するバッテリ種毎に、当該バッテリ種の各種パラメータが検索可能に定義された電池種情報データベース83が格納される。また、各バッテリ種の各種パラメータのうち、後述するように、値が変動するパラメータについて、バッテリ種毎にその変動範囲の閾値が定義された閾値テーブル84が格納される。
また、記憶装置85内には、電気自動車32に使用可能な現存するバッテリ種毎に、バッテリ38の蓄電残量(SOC:State of Charge)1%あたりの充電される電力量の単価を示す料金テーブル86が定義される。SOCは、電池残存容量(kWh)/電池総容量(kWh)×100で定義され、いわゆるバッテリ38の充電率(%)を示す。料金テーブル86に定義される単価は、バッテリ種毎に1つに限るものではない。充電時間帯等に応じて複数の単価が定義されても好適である。
図3は、実施の形態1における急速充電器の内部構成の一例を示す構成図である。図3において、急速充電器22内には、メモリ101、ID情報入力部102、出力部104、充電判定部106、充電制御部108、充電電源部110、パラメータ入力部112、出力部114、SOC計算部115、SOC差計算部116、SOC差出力部117、料金入力部118、及び料金出力部119が配置される。ID情報入力部102、出力部104、充電判定部106、充電制御部108、充電電源部110、パラメータ入力部112、出力部114、SOC計算部115、SOC差計算部116、SOC差出力部117、料金入力部118、及び料金出力部119、といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。ID情報入力部102、出力部104、充電判定部106、充電制御部108、充電電源部110、パラメータ入力部112、出力部114、SOC計算部115、SOC差計算部116、SOC差出力部117、料金入力部118、及び料金出力部119内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ101に記憶される。
図4は、実施の形態1における充電方法の要部工程を示すフローチャート図である。図4において、実施の形態1における充電方法は、ID情報入力工程(S102)と、ID認証工程(S104)と、充電ケーブル接続工程(S106)と、充電パラメータデータ入力工程(S108)と、フォーマット特定工程(S109)と、判定工程(S110)と、特有パラメータ抽出工程(S112)と、バッテリ種抽出工程(S114)と、バッテリ種特定工程(S116)と、電池総容量(2)抽出工程(S120)と、バッテリ種特定工程(S122)と、充電工程(S140)と、課金工程(S142)と、いう一連の工程を実施する。
ID情報入力工程(S102)として、ユーザ(顧客)は、IDカード37を携帯して、電気自動車32で充電サービスステーション(SS)20に行く。そして、ユーザ、或いは作業員は、充電サービスステーション(SS)20内で充電する急速充電器22にIDカード37の内容を読み込ませる。例えば、IDカード37を読み取り機に翳す、或いはタッチする。かかる動作により、急速充電器22内では、ID情報入力部102が、充電サービスステーション(SS)20に到来したユーザ30が所持するIDカード37のID情報を入力する。そして、出力部104は、入力されたID情報をインターネット等のネットワークを介して充電サービス管理装置10に出力する。その際、ID情報と共に、当該充電サービスステーション(SS)20を識別可能な情報(SS情報)も合わせて送信する。例えば、SS名称等の情報を挙げることができる。
充電サービス管理装置10内では、ID受信部54が、通信制御回路50を介して、ID情報及びSS情報を受信する。受信されたID情報及びSS情報は、ID認証部55に出力される。
ID認証工程(S104)として、ID認証部55は、ユーザ30のID情報を受信(入力)し、記憶装置80に予め格納されていた登録情報データベース81を参照して、ID情報と登録情報とを照合する。そして、認証結果を認証結果出力部56に出力する。認証結果出力部56は、通信制御回路50を介して、認証結果を急速充電器22に出力する。
急速充電器22内では、充電判定部106が認証結果(充電可否情報)を受信して、充電可否を判定する。例えば、照合の結果、ID情報が登録情報データベース81に登録されていれば、充電可と判定される。充電可と判定された場合には、充電ケーブルの接続を促す情報が例えば急速充電器22の図示しない表示パネルに表示される。ID情報が登録情報データベース81に登録されていなければ、充電不可と判定される。充電不可と判定された場合には、アラームが出力される。かかる場合には、ユーザ30にIDカード37の再発行或いは再登録を促す情報が例えば急速充電器22の図示しない表示パネルに表示される。
図5は、実施の形態1における電気自動車の内部構成の一部を示す構成図である。図5では、実施の形態1における電気自動車32の充電に関する構成について、その一例を示している。電気自動車32内には、制御部33、インターフェース(I/F)回路35、バッテリ38、及びコネクタ39が配置される。バッテリ38は制御部33によって制御される。コネクタ39は、電気自動車32の外装面から接続可能な位置に配置される。ガソリン車であれば、給油口に該当する。コネクタ39には、充電用の主線と、制御信号を出力するための制御線とが接続されている。制御線は、主線或いは/及び外部からの影響を受けないようにシールド線で保護されていると好適である。
充電ケーブル接続工程(S106)として、充電サービスステーション(SS)20の作業員或いはユーザ30は、急速充電器22から延びる充電ケーブルをコネクタ39に接続する。充電ケーブルがコネクタ39に接続されると、制御部33は、複数の充電パラメータが定義される充電パラメータデータを出力する。充電パラメータデータは、I/F回路35で急速充電器22と通信可能な信号に変換され、制御線を通じて急速充電器22に出力される。充電パラメータデータは、充電の間中、制御線を通じて急速充電器22に所定のサンプリング周期(例えば、数m秒〜数秒)で繰り返し出力されることになる。
図6は、実施の形態1における充電パラメータデータの一例を示す図である。充電パラメータデータは、電気自動車32の年式或いは車種等によって複数の異なるフォーマットで定義されている。図6(a)の例では、例えば、タイプAのデータフォーマットで、充電パラメータデータとして、パラメータa、パラメータb、パラメータc、パラメータd、・・・が定義される。例えば、パラメータaとして、電池耐力上限値、パラメータbとして、電池総容量(1)、パラメータcとして、充電シーケンス管理番号、パラメータdとして、充電電池上限値、パラメータeとして、電池残存容量、・・・等が定義される。
一方、図6(b)の例では、例えば、タイプBのデータフォーマットで、充電パラメータデータとして、パラメータa’、パラメータb’、パラメータc’、パラメータd’、・・・が定義される。例えば、パラメータa’として、電池耐力上限値、パラメータb’として、電池総容量(2)及び定数100、パラメータc’として、充電シーケンス管理番号、パラメータd’として、充電電池上限値、パラメータe’として、充電率(%)、・・・等が定義される。上述した電池総容量(1)と電池総容量(2)とは、名称は同じ名称を用いているが、定義される内容が異なる。例えば、電池総容量(1)はバッテリ38の状態(劣化或いは/及び温度等)によって値が変動する。一方、電池総容量(2)は固定された値(例えば新品時のカタログ値)が定義されている。例えば、タイプAのデータフォーマットでの充填パラメータデータが出力される電気自動車32のバッテリ38のSOCは、電池残存容量/電池総容量(1)で求めることができる。一方、タイプBのデータフォーマットでの充填パラメータデータが出力される電気自動車32のバッテリ38のSOCは、充電率(%)で一意にわかるが、タイプAのデータフォーマットを用いた演算方法に合わせて、充電率(%)/定数100で求めることができる。
ここで、上述したように、昨今の電気自動車への転換に伴い、市場に展開される電気自動車の車種も増えてきている。これに伴い、電気自動車に搭載されるバッテリの種類も同様に増えている。さらに、同じ車種であるにも関わらず異なる種類のバッテリを搭載する電気自動車も存在する。また、IDカード37で関連させた登録情報に登録されているバッテリ種と、実際に電気自動車32に搭載されているバッテリ38のバッテリ種とが必ず一致するとも限らない。例えば、自身のIDカード37にはバッテリ容量の小さい車種を登録しておき、実際に急速充電器22に接続される電気自動車32は大容量のバッテリ38が搭載された他人の車という不正充電行為も起こり得る。異なる種類のバッテリ間では、当然、その充電容量も異なる。よって、同じSOC1%を充電するにも関わらず、実際に充電される電力量はバッテリ種によって大きく異なることになる。よって、SOCを使った課金方法は、このままではユーザ間で不公平になってしまうといった問題があった。また、充電の都度、サービスステーションの従業員がバッテリ種を目視で確認するのも手間がかかる。
そこで、実施の形態1では、充填パラメータデータを使って、バッテリ種を自動で特定する。上述した例のうち、タイプBのデータフォーマットでの充填パラメータデータでは、電池総容量(2)として固定された値(例えば新品時のカタログ値)が定義されているので、かかる固定された値から一意にバッテリ種を特定できる。しかしながら、上述した例のうち、タイプAのデータフォーマットでの充填パラメータデータでは、バッテリ38の劣化等によって電池総容量(1)が変動してしまうので、かかる値から一意にバッテリ種を特定することが困難である。そこで、実施の形態1では、他のパラメータを組み合わせて用いることで以下のようにバッテリ種を特定する。
充電パラメータデータ入力工程(S108)として、急速充電器22内では、パラメータ入力部112が充電パラメータデータを入力し、出力部114が充電パラメータデータを充電サービス管理装置10に出力する。
充電サービス管理装置10内では、パラメータ受信部57(入力部)が、電気自動車32に搭載されるバッテリ38を充電するための充電ケーブルを介して、充電のために充電サービスステーション22に到来した電気自動車32から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する。言い換えれば、パラメータ受信部57が、通信制御回路50を介して、充電パラメータデータを受信する。
フォーマット特定工程(S109)として、フォーマット特定部58は、複数のデータフォーマット種の中から、入力された充電パラメータデータのデータフォーマット種を特定する。例えば、入力された充電パラメータデータのパラメータc(或いはc’)の充電シーケンス管理番号からデータフォーマット種を特定することができる。例えば、充電シーケンス管理番号として、電気自動車32の充電仕様のバージョンの値が定義される。かかるバージョンの値により例えば旧タイプのタイプAのデータフォーマットなのか、或いは新タイプのタイプBのデータフォーマットなのかを特定できる。
判定工程(S110)として、フォーマット判定部59は、特定されたデータフォーマット種が、タイプA(第2のタイプ)とタイプB(第1のタイプ)のどちらなのかを判定する。タイプAであれば、特有パラメータ抽出工程(S112)に進む。タイプAでなければ(タイプBであれば)、電池総容量(2)抽出工程(S120)に進む。
特有パラメータ抽出工程(S112)として、抽出部60(第1の抽出部)は、電池充電パラメータ群の中から電気自動車32に搭載されるバッテリ38のバッテリ種(電池種)に特有な複数の特有パラメータを抽出する。判定されたデータフォーマット種が、タイプA(第2のタイプ)である場合に、複数の特有パラメータが抽出される。上述したタイプAの充電パラメータデータに定義されるパラメータa、パラメータb、パラメータc、パラメータd、・・・の中には、バッテリ種に特有な値を示すパラメータが存在する。言い換えれば、バッテリ38のいわゆる指紋のようなパラメータ(指紋データ)が存在する。例えば、電池耐力上限値(第1の特有パラメータ)、充電電池上限値(第2の特有パラメータ)、及び電池総容量(1)(第3の特有パラメータ)が挙げられる。しかし、これらのうち1つだけでは、一意にバッテリ種を特定するまでには至らない場合がある。そのため、実施の形態1では、これらの複数の特有パラメータを使って、当該バッテリ種を特定していく。
バッテリ種抽出工程(S114)として、抽出部61(第2の抽出部)は、複数の特有パラメータのうちの一部のパラメータを用いて、複数のバッテリ種の情報を蓄積する電池種情報DB83を使って電気自動車32に搭載されるバッテリ38の少なくとも1つのバッテリ種を抽出する。ここでは、一部のパラメータとして、電池耐力上限値、及び充電電池上限値を用いる。電池種情報DB83を使って電池耐力上限値、及び充電電池上限値に相当するバッテリ種を検索することにより、少なくとも1つのバッテリ種を抽出する。ここでは、これらの両方の値に適用する少なくとも1つのバッテリ種を抽出する。
バッテリ種特定工程(S116)として、特定部62は、複数の特有パラメータのうちの他の一部のパラメータを用いて、抽出されたバッテリ38の少なくとも1つのバッテリ種の中から一意にバッテリ種を特定する。他の一部のパラメータとして、電池総容量(1)を用いる。特定部62は、少なくとも1つのバッテリ種の中から電池総容量(1)の値が許容範囲に該当するバッテリ種を一意に特定する。上述したように、タイプAの充電パラメータデータに定義される電池総容量(1)については、バッテリ38の温度や劣化等により、値が変動する可能性がある。しかし、変動範囲がバッテリ種によって異なる。そこで、特定部62は、値が変動する電池総容量(1)についてバッテリ種毎にその変動範囲の閾値(許容範囲)が定義された閾値テーブル84を参照して、抽出された少なくとも1つのバッテリ種の中から電池総容量(1)の値が許容範囲に該当するバッテリ種を一意に特定する。特定されたバッテリ種の情報は、料金計算部65に出力される。なお、抽出された少なくとも1つのバッテリ種の中に、もしも、電池総容量(1)の値が許容範囲に該当するバッテリ種が存在しない場合には、アラームを出力する。アラームは、図示しない送信部を介して急速充電器22に送信され、急速充電器22の図示しない表示パネル等に出力されると好適である。
電池総容量(2)抽出工程(S120)として、抽出部63は、判定されたデータフォーマット種が、タイプB(第1のタイプ)である場合に、電池充電パラメータ群の中から電池総容量(2)(第4の特有パラメータ)を抽出する。タイプAの充電パラメータデータとは異なり、上述したタイプBの充電パラメータデータに定義されるパラメータa’、パラメータb’、パラメータc’、パラメータd’、・・・の中には、バッテリ種を特定可能なパラメータが存在する。言い換えれば、バッテリ38のいわゆる指紋のようなパラメータ(指紋データ)が存在する。例えば、電池総容量(2)が挙げられる。電池総容量(2)では、電池総容量の固定された値(カタログ値)が定義され、変動しないので、バッテリ種を一意に特定可能となる。
バッテリ種特定工程(S122)として、特定部64は、タイプB(第1のタイプ)に関する複数の電池種の情報を蓄積する電池種情報DB83を使って、電池総容量(2)に該当する電気自動車32に搭載されるバッテリ38のバッテリ種を特定する。特定されたバッテリ種の情報は、料金計算部65に出力される。なお、電池総容量(2)に該当するバッテリ種が存在しない場合には、アラームを出力する。アラームは、図示しない送信部を介して急速充電器22に送信され、急速充電器22の図示しない表示パネル等に出力されると好適である。
以上により、IDカード37等に紐づけされた登録情報等に頼るのではなく、電気自動車32自体から出力されるパラメータを使って、自動的にバッテリ種を特定できる。
充電工程(S140)として、充電器制御部53は、急速充電器22を制御して、充電サービスステーション20に到来した電気自動車32のバッテリ38を充電する。以下、具体的に説明する。
まず、急速充電器22内において、パラメータ入力部112が充電パラメータデータを入力すると、SOC計算部115が現在のSOCを計算する。言い換えれば、充電前の状態での初期のSOCを計算する。タイプAのデータフォーマットでの充填パラメータデータが出力される電気自動車32のバッテリ38のSOCは、電池残存容量/電池総容量(1)で求めることができる。一方、タイプBのデータフォーマットでの充填パラメータデータが出力される電気自動車32のバッテリ38のSOCは、充電率(%)/定数100で求めることができる。ここでは、タイプに関わりなく計算方法を合わせているので、特に、充電パラメータデータのフォーマット種がわからなくても計算できる。
そして、充電制御部108の制御の基、充電電源部110は、当該充電サービスステーション20に供給されている交流電力を電気自動車32に充電可能な直流電力へと変換しながら、電気自動車32に搭載されたバッテリ38に急速充電を開始する。充電電源部110は、SOCが100%になった場合には、充電を終了する。或いは、SOCが100%未満の任意の値であってもユーザ(顧客)の判断で充電を終了できる。
充電が開始されると、充電中、電池残存容量等のパラメータ値が変化しながら、充電パラメータデータが、I/F回路35で急速充電器22と通信可能な信号に変換され、制御線を通じて急速充電器22に出力されている。よって、急速充電器22では、充電によって刻々と変化するパラメータを把握できる。SOCの計算は、充電中、計算し続けることになる。刻々と変化する計算されたSOCは、急速充電器22の図示しない表示パネルに表示される。
充電が終了すると、SOC差計算部116は、充電終了時のSOCから充電開始時のSOCを差し引いたSOC差を計算する。計算されたSOC差データは充電サービス管理装置10に出力される。
課金工程(S142)として、まず、SOC差データ受信部65が、通信制御回路50を介して、SOC差データを受信する。そして、料金計算部65は、特定されたバッテリ種に応じた単価で、充電料金を計算する。具体的には、料金計算部65は、バッテリ種毎に、バッテリ38のSOC1%あたりの充電される電力量の単価を示す料金テーブル86を参照して、特定されたバッテリ種のSOC1%あたりの充電される電力量の単価を読み出す。そして、SOC差データ受信部65が、かかる単価にSOC差データが示すSOC差(%)を乗じることで充電された電力量の料金を計算する。
図7は、実施の形態1における料金テーブルの一例を示す図である。図7において、料金テーブル86には、バッテリ種毎に、バッテリ種(電池種)及びSOC1%単価が関連させて定義される。また、かかる料金テーブル86は、例えば、充電時間帯に応じて変化させてもよく、充電時間帯ごとに作成された複数の料金テーブル86が、記憶装置85に格納されても好適である。計算された料金は、特定されたバッテリ種の情報(特定結果)と合わせて、料金情報として、料金情報出力部67によって急速充電器22に出力される。
急速充電器22内では、料金入力部118が料金情報を入力し、図示しない表示パネルに料金情報の内容を表示する。例えば、バッテリ種を示す情報と、課金金額とが表示される。そして、ユーザ30は、表示された金額を現金或いはクレジットカード等で支払う。或いは、専用のIDカードのアカウントに課金されるようにしても良い。或いはブロックチェーン技術を用いた決済システムにより課金されるようにしても良い。
以上のように、実施の形態1によれば、電気自動車32のバッテリ種を自動で特定できる。よって、バッテリ種の充電電力に応じた公平な充電サービス料金をユーザに提供できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、電池種情報データベース83を用いてバッテリ種を検索する構成について説明したが、電気自動車32に実際に搭載されているバッテリ38のバッテリ種を特定する手法は、これに限るものではない。実施の形態2では、電池種情報データベース83を用いずに、実際に搭載されているバッテリ38のバッテリ種を特定する構成について説明する。実施の形態2における電気自動車の充電課金システムの構成を示す構成図の一例は、図1と同様である。以下、特に説明する点以外の内容は、実施の形態1と同様である。
図8は、実施の形態2における充電サービス管理装置の内部構成の一例を示す構成図である。図8において、抽出部60、抽出部61、特定部62、特定部64、及び記憶装置82の代わりに、抽出部70、記録・更新部71、差分演算部72、判定部73、特定部74、及び記憶装置87を配置した点以外は、図2と同様である。また、記憶装置87には、実績データ88が格納される。
図8において、登録部52、充電器制御部53、ID受信部54、ID認証部55、認証結果出力部56、パラメータ受信部57、フォーマット特定部58、フォーマット判定部59、抽出部63、抽出部70、記録・更新部71、差分演算部72、判定部73、特定部74、SOC差データ受信部65、料金計算部65、及び料金情報出力部67、といった各「〜部」は、処理回路を含み、その処理回路には、電気回路、コンピュータ、プロセッサ、回路基板、或いは、半導体装置等が含まれる。また、各「〜部」は、共通する処理回路(同じ処理回路)を用いてもよい。或いは、異なる処理回路(別々の処理回路)を用いても良い。登録部52、充電器制御部53、ID受信部54、ID認証部55、認証結果出力部56、パラメータ受信部57、フォーマット特定部58、フォーマット判定部59、抽出部63、抽出部70、記録・更新部71、差分演算部72、判定部73、特定部74、SOC差データ受信部65、料金計算部65、及び料金情報出力部67内に必要な入力データ或いは演算された結果はその都度メモリ51に記憶される。
図9は、実施の形態2における充電方法の要部工程を示すフローチャート図である。図9において、図9において、実施の形態2における充電方法は、ID登録(初回時)工程(S101)と、ID情報入力工程(S102)と、ID認証工程(S104)と、充電ケーブル接続工程(S106)と、充電パラメータデータ入力工程(S108)と、フォーマット特定工程(S109)と、判定工程(S110)と、電池総容量(2)抽出工程(S120)と、電池総容量(1)抽出工程(S132)と、差分演算工程(S134)と、記録・更新工程(S136)と、判定工程(S138)と、バッテリ種特定工程(S139)と、充電工程(S140)と、課金工程(S142)と、いう一連の工程を実施する。
ID登録(初回時)工程(S101)として、登録部52は、電気自動車32に搭載される電池の電池種を登録する。具体的には、ユーザ30が充電サービスステーション20に充電に到来する初回時に、IDカード37の発行と共に、ユーザ30のIDカード37に登録されるID情報(識別子)毎に、ユーザ30のIDカード37のID情報に関連させた、例えば、ユーザ30の氏名等の個人情報、ユーザ30の電気自動車32の車種、年式、ナンバー、及びバッテリ種といった登録された情報を登録部52が登録情報DB81に登録する。かかる場合に、充電サービスステーション20の作業員は、登録される情報が正しいかどうかを目視で確認すると好適である。実施の形態2では、特に、登録されるバッテリ種が実際に電気自動車32に搭載されているバッテリ38のバッテリ種と一致することを確認しておく。
ID情報入力工程(S102)と、ID認証工程(S104)と、充電ケーブル接続工程(S106)と、充電パラメータデータ入力工程(S108)と、フォーマット特定工程(S109)と、判定工程(S110)と、の各工程の内容は、実施の形態1と同様である。但し、判定工程(S110)において、判定の結果、タイプAであれば、電池総容量(1)抽出工程(S132)に進む。タイプAでなければ(タイプBであれば)、電池総容量(2)抽出工程(S120)に進む。
電池総容量(1)抽出工程(S132)として、抽出部70は、電気自動車32が充電のために充電サービスステーション20に到来するたびに、充電パラメータデータのデータフォーマット種に応じて、入力された電池充電パラメータ群のうちの特定のパラメータを抽出する。上述したタイプAの充電パラメータデータに定義されるパラメータa、パラメータb、パラメータc、パラメータd、・・・のうち、特定のパラメータとして、例えば、電池総容量(1)が挙げられる。電池総容量(1)は、上述したように、バッテリ38の状態に応じて値が変動する可能性がある。
電池総容量(2)抽出工程(S120)として、抽出部63は、判定されたデータフォーマット種が、タイプB(第1のタイプ)である場合に、電池充電パラメータ群の中から電池総容量(2)を抽出する。電池総容量(2)では、電池総容量の固定された値(カタログ値)が定義され、変動しない。
差分演算工程(S134)として、差分演算部72は、電気自動車32が充電のために充電サービスステーション20に到来するたびに、記録された前回の特定のパラメータと今回抽出された特定のパラメータとの差分を演算する。初回充電時は、前回の記録がないので、省略される。2回目以降の充電時について、記録された前回の特定のパラメータと今回抽出された特定のパラメータとの差分を演算する。
記録・更新工程(S136)として、記録・更新部71は、今回抽出された特定のパラメータの値を、実績データ88として、IDカード37に登録されるID情報(識別子)と関連させて、記憶装置87に格納する。言い換えれば、タイプAであれば今回抽出された電池総容量(1)の値を実績データ88として、記憶装置87に格納する。タイプBであれば今回抽出された電池総容量(2)の値を実績データ88として、記憶装置87に格納する。格納する場合に、充填日時も合わせて格納すると良い。また、記録された前回の特定のパラメータに上書きして更新しても好適である。
判定工程(S138)として、判定部73は、電気自動車32が充電のために充電サービスステーション20に到来するたびに、演算された差分が閾値内かどうかを判定する。タイプAであれば電池総容量(1)の値は変動し得るので、差分がゼロ以外の有限値となる場合が存在する。一方、タイプBであれば電池総容量(2)の値は固定値なので、差分はゼロになるはずである。なお、差分が閾値から外れる場合には、アラームを出力する。アラームは、図示しない送信部を介して急速充電器22に送信され、急速充電器22の図示しない表示パネル等に出力されると好適である。
バッテリ種特定工程(S139)として、特定部74は、電気自動車32が充電のために充電サービスステーション20に到来するたびに、差分が閾値内である場合に、電気自動車32に搭載されるバッテリ38が登録されたバッテリ種であると特定する。言い換えれば、充電ごとに、電池総容量(1)或いは電池総容量(2)の変動が小さい場合には、電気自動車32に搭載されているバッテリが前回と同じものであると見做す。よって、初回充電時に正しいバッテリ種が登録されていれば、2回目以降の充電時には、前回からの変動量を確認すれば足りる。判定閾値は、実績データに沿って適宜設定すればよい。
充電工程(S140)と、課金工程(S142)と、の内容は実施の形態1と同様である。
以上のように、実施の形態2によれば、電池種情報データベース83を用いなくても、電気自動車32のバッテリ種を自動で特定できる。よって、バッテリ種の充電電力に応じた公平な充電サービス料金をユーザに提供できる。
以上、具体例を参照しつつ実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。上述した特定されるバッテリ種として、例えば、バッテリ種の名称、型式、或いは規格等が挙げられる。但し、これに限るものではなく、特定されるバッテリ種は、例えば、バッテリの新品時の電池総容量の値(カタログ値)であっても良い。変動しない電池総容量(SOC=100%)がわかれば、SOC1%に必要な電力量がわかる。SOC1%に必要な電力量がわかれば、SOC1%あたりの充電される電力量の単価を求めることができる。
また、装置構成や制御手法等、本発明の説明に直接必要しない部分等については記載を省略したが、必要とされる装置構成や制御手法を適宜選択して用いることができる。
その他、本発明の要素を具備し、当業者が適宜設計変更しうる全ての電気自動車の電池種特定方法及び電気自動車の電池種特定装置は、本発明の範囲に包含される。
10 充電サービス管理装置
20 充電サービスステーション
22 急速充電器
30 ユーザサイド
32 電気自動車
33 制御部
35 I/F回路
37 IDカード
38 バッテリ
39 コネクタ
50 通信制御回路
51 メモリ
52 登録部
53 充電器制御部
54 ID受信部
55 ID認証部
56 認証結果出力部
57 パラメータ受信部
58 フォーマット特定部
59 フォーマット判定部
60,61,63,70 抽出部
62,64 特定部
65 SOC差データ受信部
66 料金計算部
67 料金情報出力部
71 記録・更新部
72 差分演算部
73 判定部
74 特定部
80,82,85,87 記憶装置
81 登録情報DB
83 電池種情報DB
84 閾値テーブル
86 料金テーブル
88 実績データ
100 充電課金システム
101 メモリ
102 ID情報入力部
104 出力部
106 充電判定部
108 充電制御部
110 充電電源部
112 パラメータ入力部
114 出力部
115 SOC計算部
116 SOC差計算部
117 SOC差出力部
118 料金入力部
119 料金出力部

Claims (5)

  1. 電気自動車に搭載される電池を充電するための充電ケーブルを介して、充電のために充電サービスステーションに到来した電気自動車から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する工程と、
    前記電池充電パラメータ群の中から前記電気自動車に搭載される電池の電池種に特有な複数の特有パラメータを抽出する工程と、
    前記複数の特有パラメータのうちの一部のパラメータを用いて、複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って前記電気自動車に搭載される電池の少なくとも1つの電池種を抽出する工程と、
    前記複数の特有パラメータのうちの他の一部のパラメータを用いて、抽出された前記電池の少なくとも1つの電池種の中から一意に電池種を特定し、結果を出力する工程と、
    を備えたことを特徴とする電気自動車の電池種特定方法。
  2. 前記複数の特有パラメータとして、第1〜第3の特有パラメータが用いられ、
    前記データベースを使って前記第1と第2の特有パラメータに相当する電池種を検索することにより、前記少なくとも1つの電池種を抽出し、
    前記少なくとも1つの電池種の中から前記第3の特有パラメータの値が許容範囲に該当する電池種を一意に特定することを特徴とする請求項1記載の電気自動車の電池種特定方法。
  3. 複数のデータフォーマット種の中から、入力された前記充電パラメータデータのデータフォーマット種を特定する工程と、
    特定されたデータフォーマット種が、第1と第2のタイプのどちらなのかを判定する工程と、
    判定されたデータフォーマット種が、前記第1のタイプである場合に、前記電池充電パラメータ群の中から第4の特有パラメータを抽出する工程と、
    前記第1のタイプに関する複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って、前記第4の特有パラメータに該当する前記電気自動車に搭載される電池の電池種を特定し、結果を出力する工程と、
    をさらに備え、
    判定されたデータフォーマット種が、前記第2のタイプである場合に、前記複数の特有パラメータが抽出されることを特徴とする請求項1又は2記載の電気自動車の電池種特定方法。
  4. 電気自動車に搭載される電池の電池種を登録する工程と、
    前記電気自動車が充電のために充電サービスステーションに到来するたびに、前記電気自動車に搭載される前記電池を充電するための充電ケーブルを介して、前記電気自動車から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する工程と、
    前記電気自動車が充電のために前記充電サービスステーションに到来するたびに、充電パラメータデータのデータフォーマット種に応じて、入力された前記電池充電パラメータ群のうちの特定のパラメータを抽出し、記録する工程と、
    前記電気自動車が充電のために前記充電サービスステーションに到来するたびに、記録された前回の特定のパラメータと今回抽出された特定のパラメータとの差分を演算する工程と、
    前記電気自動車が充電のために前記充電サービスステーションに到来するたびに、前記差分が閾値内かどうかを判定する工程と、
    前記電気自動車が充電のために前記充電サービスステーションに到来するたびに、前記差分が前記閾値内である場合に、前記電気自動車に搭載される電池が登録された電池種であると特定し、出力する工程と、
    を備えたことを特徴とする電気自動車の電池種特定方法。
  5. 電気自動車に搭載される電池を充電するための充電ケーブルを介して、充電のために充電サービスステーションに到来した電気自動車から電池充電パラメータ群が定義された充電パラメータデータを入力する入力部と、
    前記電池充電パラメータ群の中から前記電気自動車に搭載される電池の電池種に特有な複数の特有パラメータを抽出する第1の抽出部と、
    前記複数の特有パラメータのうちの一部のパラメータを用いて、複数の電池種の情報を蓄積するデータベースを使って前記電気自動車に搭載される電池の少なくとも1つの電池種を抽出する第2の抽出部と、
    前記複数の特有パラメータのうちの他の一部のパラメータを用いて、抽出された前記電池の少なくとも1つの電池種の中から一意に電池種を特定する特定部と、
    特定された結果を出力する出力部と、
    を備えたことを特徴とする電気自動車の電池種特定装置。
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