JP2020071508A - 出力装置、制御装置、及び評価関数値の出力方法 - Google Patents

出力装置、制御装置、及び評価関数値の出力方法 Download PDF

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Abstract

【課題】学習されたパラメータ又は第1の物理量と評価関数値を取得して、機械学習の経過又は結果を確認することができようにする。【解決手段】工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置から、機械学習中又は機械学習された、サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は第1の物理量と、評価関数値とを取得する情報取得部と、取得したパラメータ、第1の物理量、又はパラメータから求めた第2の物理量と、評価関数値との関係を示す情報を出力する出力部と、を備えた出力装置。【選択図】図6

Description

本発明は、出力装置、制御装置、及び評価関数値の出力方法に係り、特に、サーボモータを制御するサーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置から、機械学習中又は機械学習後のサーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は第1の物理量と、評価関数値とを取得して、パラメータ、第1の物理量又はパラメータから求めた第2の物理量と、評価関数値との関係を出力する出力装置、この出力装置を含む制御装置及び評価関数値の出力方法に関する。
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1に、機械学習手段により乗算係数パターン習熟手法を用いて目的とする乗算係数パターンを求め、この乗算係数パターンを用いてデジタルフィルタ演算を行い、デジタルフィルタ出力を表示する出力部を備えた信号変換器が記載されている。
具体的には、特許文献1は、信号入力部と、入力信号データに基づいて信号データの特徴化をする機能を持った演算処理部と、演算処理部からの出力を表示する出力部とを備えている信号変換器にあって、演算処理部は、入力ファイルと、学習手段と、デジタルフィルタと、パラメータ設定手段を備え、学習手段では、機械学習手段により乗算係数パターン習熟手法を用いて目的とする乗算係数パターンを求めることを開示している。
特開平11−31139号公報
特許文献1では、演算処理部からの出力を表示しているが、機械学習手段で機械学習されたパターンを出力しておらず、操作者等のユーザは機械学習の経過又は結果を確認することができないという課題があった。
また、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置の構成要素のパラメータを機械学習装置によって機械学習する場合に、通常、パラメータ及び機械学習装置で用いられる評価関数値は表示されないため、操作者は、機械学習の経過又は結果を確認することができない。また、評価関数値が表示されても、操作者は評価関数値から機械特性を把握することが難しい。
本発明は、サーボ制御装置の構成要素の学習されたパラメータ又は第1の物理量と評価関数値を取得して、このパラメータ、第1の物理量又はパラメータから求められる第2の物理量と、評価関数値との関係を示す情報から機械学習の経過又は結果を確認することができ、また第1又は第2の物理量から機械特性を把握することができる情報を出力する出力装置、この出力装置を含む制御装置及び評価関数値の出力方法を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る出力装置は、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータ(例えば、後述のサーボモータ400)を制御するサーボ制御装置(例えば、後述のサーボ制御装置300)に対して機械学習を行う機械学習装置(例えば、後述の機械学習装置100)から、機械学習中又は機械学習された、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は第1の物理量と、評価関数値とを取得する情報取得部(例えば、後述の情報取得部201)と、
取得したパラメータ、前記第1の物理量、又は前記パラメータから求めた第2の物理量と、前記評価関数値との関係を示す情報を出力する出力部(例えば、後述の制御部205と表示部209、制御部205と記憶部206)と、
を備えた出力装置(例えば、後述の出力装置200、200A)である。
(2) 上記(1)の出力装置において、前記出力部は、前記パラメータ、前記第1の物理量又は前記第2の物理量と、前記評価関数値との関係を示す情報を表示画面に表示する表示部を含んでもよい。
(3) 上記(1)又は(2)の出力装置において、前記パラメータは前記サーボ制御装置の構成要素の伝達関数の係数であって、出力装置は前記情報に基づいて、前記係数の次数の変更指示を、前記サーボ制御装置に対して行ってもよい。
(4) 上記(1)から(3)のいずれかの出力装置において、前記情報に基づいて、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は前記第1の物理量の機械学習の探索範囲の変更指示又は選択指示を、前記機械学習装置に対して行ってもよい。
(5) 上記(1)から(4)のいずれかの出力装置において、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータは、数式モデル又はフィルタのパラメータを含んでもよい。
(6) 上記(5)の出力装置において、前記数式モデル又は前記フィルタは速度フィードフォワード処理部又は位置フィード処理部に含まれ、前記パラメータはフィルタの伝達関数の係数を含んでもよい。
(7) 本発明に係る制御装置は、上記(1)から(6)のいずれかの出力装置と、
工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置と、
サーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置と、
を備えた制御装置である。
(8) 上記(7)の制御装置において、前記出力装置は、前記サーボ制御装置及び機械学習装置の一つに含まれてもよい。
(9) 本発明に係る出力装置の評価関数値の出力方法は、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置の機械学習で用いる評価関数値の出力方法において、
前記機械学習装置から、機械学習中又は機械学習された、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は第1の物理量と、評価関数値とを取得し、
取得したパラメータ、前記第1の物理量、又は前記パラメータから求めた第2の物理量と、前記評価関数値との関係を示す情報を出力する、出力装置の評価関数値の出力方法である。
本発明によれば、学習されたパラメータ又は第1の物理量と評価関数値を取得して、このパラメータ、第1の物理量又は及びパラメータから求められる第2の物理量と、評価関数値との関係を示す情報から、機械学習の経過又は結果を確認することができる。また、第1又は第2の物理量から機械特性を把握することができる。
本発明の第1実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の制御装置の全体構成及びサーボ制御装置の構成を示すブロック図である。 加工形状が八角形の場合のモータの動作を説明するための図である。 加工形状が八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形の場合のモータの動作を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態の機械学習装置を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態の制御装置に含まれる出力装置の一構成例を示すブロック図である。 機械学習中に、機械学習の進捗状況に合わせて、状態Sに係るパラメータから計算されるフィルタ減衰中心周波数と評価関数値との関係を示す特性図を、表示部に表示する場合の表示画面の一例を示す図である。 出力装置の表示部の表示画面に表示する特性図の他の例を示す図である。 出力装置の表示部の表示画面に追加される周波数−ゲイン特性を示す周波数特性図である。 減衰中心周波数と評価関数値とフィルタ減衰率との関係を示す三次元図である。 フィルタ減衰率を説明するための、曲線の谷の深さを示す周波数−ゲイン特性図である。 フィルタ帯域を説明するための、曲線の谷の深さを示す周波数−ゲイン特性図である。 フィルタ減衰率(減衰係数(ダンピング))を3つの固定値に変えたときの、減衰中心周波数と評価関数値との曲線を示す特性図である。 減衰中心周波数と評価関数値とフィルタ減衰率との詳細な関係を示す三次元図である。 機械学習の開始から機械学習終了までの、出力装置を中心とした制御装置の動作を示すフロー図である。 機械学習終了指示後の出力装置の動作を示すフロー図である。 本発明の第2実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。 他の構成の制御装置を示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。図1に示す制御装置10は、機械学習装置100、出力装置200、サーボ制御装置300、及びサーボモータ400を備えている。制御装置10は、工作機械、ロボット、又は産業機械等を駆動する。制御装置10は工作機械、ロボット、又は産業機械等とは別に設けられても、工作機械、ロボット、又は産業機械等に含まれてもよい。
機械学習装置100は、出力装置200から、サーボ制御装置300に入力される位置指令、速度指令等の制御指令及びサーボ制御装置300から出力される位置偏差等のサーボ情報等の機械学習に用いる情報を取得する。また、機械学習装置100は、出力装置200から、サーボ制御装置300の構成要素のパラメータ(例えば、速度フィードフォワード処理部の伝達関数の係数)を取得する。機械学習装置100はサーボ制御装置300の構成要素のパラメータの代わりに物理量(例えば、パラメータに関連する、減衰中心周波数、帯域幅、減衰係数(ダンピング)等)を取得してもよい(この物理量は第1の物理量に対応する)。機械学習装置100は、入力された情報に基づいて、サーボ制御装置300の構成要素のパラメータ又は物理量を機械学習して、出力装置200へ機械学習中又は機械学習後のパラメータ又は物理量、及び機械学習で用いる評価関数値を出力する。
出力装置200は、サーボ制御装置300に入力される位置指令、速度指令等の制御指令及びサーボ制御装置300から出力される位置偏差等のサーボ情報を取得して、機械学習装置100に出力する。また、出力装置は、機械学習中又は機械学習後のパラメータ又は物理量を機械学習装置100から取得して、サーボ制御装置300へ送る。
また、出力装置200は機械学習装置100から、機械学習中又は機械学習後のパラメータ又は物理量を取得し、このパラメータ(例えば、速度フィードフォワード処理部の係数)又はパラメータから計算される値(例えば、中心周波数、帯域幅、減衰係数(ダンピング)等で、第2の物理量となる)と、評価関数値との関係を示す情報を出力する。出力方法は、例えば、液晶表示装置での画面表示、プリンター等を用いた紙への印刷、メモリ等の記憶部への記憶、通信部を介した外部信号出力等である。
操作者等のユーザは、出力装置200から出力される情報に基づいて、例えば、速度フィードフォワード処理部の伝達関数の係数の次数、機械学習の探索範囲を変更するために、出力装置200を操作する。出力装置200は、速度フィードフォワード処理部の伝達関数の係数の次数を変更し、又は機械学習の探索範囲を変更するために、サーボ制御装置300又は機械学習装置100に調整情報を出力する。
以上説明したように、出力装置200は、機械学習装置100とサーボ制御装置300との間の情報(制御指令、パラメータ及びサーボ情報等)を中継する機能、パラメータ又はパラメータから計算される値と、評価関数値との関係を示す情報を出力する出力機能、及び機械学習装置100とサーボ制御装置300との動作の制御を行うための調整情報を出力する調整機能を有する。
サーボ制御装置300は、位置指令、速度指令等の制御指令に基づいて電流指令を出力し、サーボモータ400の回転を制御する。サーボ制御装置300は、例えば、機械学習装置100により機械学習される係数を含む伝達関数で表される速度フィードフォワード処理部を備えている。
サーボモータ400は、工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動する。サーボモータ400は、例えば、工作機械、ロボット、産業機械に含まれる。サーボモータ400は検出位置又は/及び検出速度をフィードバック情報としてサーボ制御装置300へ出力する。
以下、上記第1実施形態の制御装置10の各構成について更に説明する。
図2は、本発明の第1実施形態の制御装置10の全体構成及びサーボ制御装置300の構成を示すブロック図である。
まず、サーボ制御装置300について説明する。
図2に示すように、サーボ制御装置300は、構成要素として、減算器301、位置制御部302、加算器303、減算器304、速度制御部305、加算器306、積分器307、速度フィードフォワード処理部308、及び位置フィードフォワード処理部309を備えている。
位置指令は、減算器301、速度フィードフォワード処理部308、位置フィードフォワード処理部309、及び出力装置200に出力される。
位置指令は、サーボモータ400を動作させるプログラムに基づいて、上位装置によって作成される。サーボモータ400は、例えば工作機械に含まれる。工作機械において、被加工物(ワーク)を搭載するテーブルがX軸方向及びY軸方向に移動される場合には、X軸方向及びY軸方向に対してそれぞれ図2に示すサーボ制御装置300及びサーボモータ400が設けられる。テーブルを3軸以上の方向に移動させる場合には、それぞれの軸方向に対してサーボ制御装置300及びサーボモータ400が設けられる。
位置指令は、加工プログラムにより指定される加工形状となるように、送り速度が設定される。
減算器301は位置指令値と位置フィードバックされた検出位置との差を求め、その差を位置偏差として位置制御部302及び出力装置200に出力する。
位置制御部302は、位置偏差にポジションゲインKpを乗じた値を、速度指令値として加算器303に出力する。
加算器303は、速度指令値と位置フィードフォワード処理部309の出力値(位置フィードフォワード項)とを加算して、フィードフォワード制御された速度指令値として減算器304に出力する。減算器304は加算器303の出力と速度フィードバックされた速度検出値との差を求め、その差を速度偏差として速度制御部305に出力する。
速度制御部305は、速度偏差に積分ゲインK1vを乗じて積分した値と、速度偏差に比例ゲインK2vを乗じた値とを加算して、トルク指令値として加算器306に出力する。
加算器306は、トルク指令値と速度フィードフォワード処理部308の出力値(速度フィードフォワード項)とを加算して、フィードフォワード制御されたトルク指令値として不図示の電流制御部を介してサーボモータ400に出力してサーボモータ400を駆動する。
サーボモータ400の回転角度位置は、サーボモータ400に関連付けられた、位置検出部となるロータリーエンコーダによって検出され、速度検出値は速度フィードバックとして減算器304に入力される。速度検出値は積分器307で積分されて位置検出値となり、位置検出値は位置フィードバックとして減算器301に入力される。
速度フィードフォワード処理部308は、位置指令に対して速度フィードフォワード処理を行い、処理結果を速度フィードフォワード項として加算器306に出力する。速度フィードフォワード処理部308の伝達関数は、数式1(以下に数1として示す)で示された伝達関数F(s)である。数式1の係数a、b(0≦i≦m,0≦j≦n、m,nは自然数である)の最適値は機械学習装置100で機械学習される。
Figure 2020071508
位置フィードフォワード処理部309は、位置指令値を微分して定数αを掛け、その処理結果を位置フィードフォワード項として、加算器303に出力する。
以上のように、サーボ制御装置300は構成される。
次に機械学習装置100について説明する。
機械学習装置100は、予め設定された加工プログラム(以下、「学習時の加工プログラム」ともいう)を実行することで、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数を学習する。
ここで、学習時の加工プログラムにより指定される加工形状は、例えば、八角形、又は八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形等である。なお、学習時の加工プログラムにより指定される加工形状はこれらの加工形状に限定されず、他の加工形状であってもよい。
図3は、加工形状が八角形の場合のモータの動作を説明するための図である。図4は、加工形状が八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形の場合のモータの動作を説明するための図である。図3及び図4において、被加工物(ワーク)が時計まわりに加工されるようにテーブルがX軸及びY軸方向に移動するものとする。
加工形状が八角形の場合は、図3に示すように、角の位置A1で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が速くなる。
角の位置A2で、テーブルをY軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルをX軸方向に移動するモータは、位置A1から位置A2及び位置A2から位置A3にかけて、同じ回転方向で、等速度で回転する。
角の位置A3で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が速くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなる。
角の位置A4で、テーブルをX軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルをY軸方向に移動するモータは、位置A3から位置A4及び位置A4から次の角の位置にかけて、同じ回転方向で、等速度で回転する。
加工形状が八角形の角が一つ置きに円弧に置き換えられた形の場合は、図4に示すように、角の位置B1で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が速くなる。
円弧の位置B2で、テーブルをY軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルをX軸方向に移動するモータは位置B1から位置B3にかけて同じ回転方向で、等速度で回転する。図12に示した加工形状が八角形の場合と異なり、テーブルをY軸方向に移動するモータは位置B2の前後で円弧の加工形状が形成されるように、位置B2に向かって徐々に減速され、位置B2で回転が停止され、位置B2を過ぎると回転方向が徐々に増加していく。
角の位置B3で、テーブルをY軸方向に移動するモータは回転速度が速くなり、テーブルをX軸方向に移動するモータは回転速度が遅くなる。
円弧の位置B4で、テーブルをX軸方向に移動するモータは、回転方向が反転し、テーブルはX軸方向に直線反転するように移動する。また、テーブルをY軸方向に移動するモータは位置B3から位置B4、及び位置B4から次の角の位置にかけて同じ回転方向で、等速度で回転する。テーブルをX軸方向に移動するモータは位置B4の前後で円弧の加工形状が形成されるように、位置B4に向かって徐々に減速され、位置B4で回転が停止され、位置B4を過ぎると回転方向が徐々に増加していく。
本実施形態では、以上説明した、学習時の加工プログラムにより指定される加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3により、線形制御において回転速度が変更されたときの振動を評価し、位置偏差に対する影響を調べることで、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数の最適化に係る機械学習を行うものとする。なお、本実施形態では用いていないが、加工形状の位置A2と位置A4、及び位置B2と位置B4により、回転方向が反転する場合に生ずる惰走(惰性で動作する)を評価し、位置偏差に対する影響を調べることもできる。
伝達関数の係数の最適化に係る機械学習は、速度フィードフォワード処理部に特に限定されるものでなく、例えば、位置フィードフォワード処理部、又はサーボ制御装置の電流フィードフォワードを行う場合に設けられる電流フィードフォワード処理部にも適用可能である。
次に、機械学習装置100について更に詳細に説明する。
以下の説明では機械学習装置100が強化学習を行う場合について説明するが、機械学習装置100が行う学習は特に強化学習に限定されず、例えば、教師あり学習を行う場合にも本発明は適用可能である。
機械学習装置100に含まれる各機能ブロックの説明に先立って、まず強化学習の基本的な仕組みについて説明する。エージェント(本実施形態における機械学習装置100に相当)は、環境の状態を観測し、ある行動を選択し、当該行動に基づいて環境が変化する。環境の変化に伴って、何らかの報酬が与えられ、エージェントはより良い行動の選択(意思決定)を学習する。
教師あり学習が、完全な正解を示すのに対して、強化学習における報酬は、環境の一部の変化に基づく断片的な値であることが多い。このため、エージェントは、将来にわたっての報酬の合計を最大にするように行動を選択するように学習する。
このように、強化学習では、行動を学習することにより、環境に行動が与える相互作用を踏まえて適切な行動を学習、すなわち将来的に得られる報酬を最大にするための学習する方法を学ぶ。これは、本実施形態において、例えば、位置偏差を低減するための行動情報を選択するという、未来に影響をおよぼすような行動を獲得できることを表している。
ここで、強化学習としては、任意の学習方法を用いることができるが、以下の説明では、或る環境の状態Sの下で、行動Aを選択する価値Q(S,A)を学習する方法であるQ学習(Q-learning)を用いる場合を例にとって説明をする。
Q学習では、或る状態Sのとき、取り得る行動Aのなかから、価値Q(S,A)の最も高い行動Aを最適な行動として選択することを目的とする。
しかしながら、Q学習を最初に開始する時点では、状態Sと行動Aとの組合せについて、価値Q(S,A)の正しい値は全く分かっていない。そこで、エージェントは、或る状態Sの下で様々な行動Aを選択し、その時の行動Aに対して、与えられる報酬に基づいて、より良い行動の選択をすることにより、正しい価値Q(S,A)を学習していく。
また、将来にわたって得られる報酬の合計を最大化したいので、最終的にQ(S,A)=E[Σ(γ)r]となるようにすることを目指す。ここでE[]は期待値を表し、tは時刻、γは後述する割引率と呼ばれるパラメータ、rは時刻tにおける報酬、Σは時刻tによる合計である。この式における期待値は、最適な行動に従って状態変化した場合の期待値である。しかしQ学習の過程において最適な行動が何であるのかは不明であるので、様々な行動を行うことにより、探索しながら強化学習をする。このような価値Q(S,A)の更新式は、例えば、次の数式2(以下に数2として示す)により表すことができる。
Figure 2020071508
上記の数式2において、Sは、時刻tにおける環境の状態を表し、Aは、時刻tにおける行動を表す。行動Aにより、状態はSt+1に変化する。rt+1は、その状態の変化により得られる報酬を表している。また、maxの付いた項は、状態St+1の下で、その時に分かっている最もQ値の高い行動Aを選択した場合のQ値にγを乗じたものになる。ここで、γは、0<γ≦1のパラメータで、割引率と呼ばれる。また、αは、学習係数で、0<α≦1の範囲とする。
上述した数式2は、試行Aの結果、返ってきた報酬rt+1を元に、状態Sにおける行動Aの価値Q(S,A)を更新する方法を表している。
この更新式は、状態Sにおける行動Aの価値Q(S,A)よりも、行動Aによる次の状態St+1における最良の行動の価値max Q(St+1,A)の方が大きければ、Q(S,A)を大きくし、逆に小さければ、Q(S,A)を小さくすることを示している。つまり、或る状態における或る行動の価値を、それによる次の状態における最良の行動の価値に近づける。ただし、その差は、割引率γと報酬rt+1のあり方により変わってくるが、基本的には、ある状態における最良の行動の価値が、それに至る一つ前の状態における行動の価値に伝播していく仕組みになっている。
ここで、Q学習では、すべての状態行動ペア(S,A)についてのQ(S,A)のテーブルを作成して、学習を行う方法がある。しかし、すべての状態行動ペアのQ(S,A)の値を求めるには状態数が多すぎて、Q学習が収束するのに多くの時間を要してしまう場合がある。
そこで、公知のDQN(Deep Q-Network)と呼ばれる技術を利用するようにしてもよい。具体的には、価値関数Qを適当なニューラルネットワークを用いて構成し、ニューラルネットワークのパラメータを調整することにより、価値関数Qを適当なニューラルネットワークで近似することにより価値Q(S,A)の値を算出するようにしてもよい。DQNを利用することにより、Q学習が収束するのに要する時間を短くすることが可能となる。なお、DQNについては、例えば、以下の非特許文献に詳細な記載がある。
<非特許文献>
「Human-level control through deep reinforcement learning」、Volodymyr Mnih1著[online]、[平成29年1月17日検索]、インターネット〈URL:http://files.davidqiu.com/research/nature14236.pdf〉
以上説明をしたQ学習を機械学習装置100が行う。具体的には、機械学習装置100は、サーボ制御装置300における、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、b(0≦i≦m,0≦j≦n、m,nは自然数である)の値、並びに学習時の加工プログラムを実行することで取得されるサーボ制御装置300の位置偏差、及び位置指令を含む、指令及びフィードバック等のサーボ状態を状態Sとして、当該状態Sに係る、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、bの値の調整を行動Aとして選択する価値Qを学習する。
機械学習装置100は、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、bに基づいて、学習時の加工プログラムを実行することで前述した加工形状の位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3における、サーボ制御装置300の位置指令及び位置偏差情報を含む、指令及びフィードバック等のサーボ状態を含む状態情報Sを観測して、行動Aを決定する。機械学習装置100は、行動Aをするたびに報酬が返ってくる。機械学習装置100は、例えば、将来にわたっての報酬の合計が最大になるように最適な行動Aを試行錯誤的に探索する。そうすることで、機械学習装置100は、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、bに基づいて、学習時の加工プログラムを実行することで取得されるサーボ制御装置300の位置指令及び位置偏差を含む指令、フィードバック等のサーボ状態を含む状態Sに対して、最適な行動A(すなわち、速度フィードフォワード処理部308の最適な係数a、b)を選択することが可能となる。位置A1と位置A3、及び位置B1と位置B3とでは、X軸方向及びY軸方向のサーボモータの回転方向は変わらず、機械学習装置100は線形動作時の速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、bの学習を行うことができる。
すなわち、機械学習装置100により学習された価値関数Qに基づいて、或る状態Sに係る速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、bに対して適用される行動Aのうち、Qの値が最大となるような行動Aを選択することで、学習時の加工プログラムを実行することで取得される位置偏差が最小になるような行動A(すなわち、速度フィードフォワード処理部308の係数a、b)を選択することが可能となる。
図5は本発明の第1の実施形態の機械学習装置100を示すブロック図である。
上述した強化学習を行うために、図5に示すように、機械学習装置100は、状態情報取得部101、学習部102、行動情報出力部103、価値関数記憶部104、及び最適化行動情報出力部105を備える。学習部102は報酬出力部1021、価値関数更新部1022、及び行動情報生成部1023を備える。
状態情報取得部101は、サーボ制御装置300における速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の各係数a、bに基づいて、学習時の加工プログラムを実行することで取得されるサーボ制御装置300の位置指令及び位置偏差を含む指令、フィードバック等のサーボ状態を含む状態Sを、サーボ制御装置300から取得する。この状態情報Sは、Q学習における、環境状態Sに相当する。
状態情報取得部101は、取得した状態情報Sを学習部102に対して出力する。
なお、最初にQ学習を開始する時点での速度フィードフォワード処理部308の係数a、bは、予めユーザが生成するようにする。本実施形態では、ユーザが作成した速度フィードフォワード処理部308の係数a、bの初期設定値を、強化学習により最適なものに調整する。速度フィードフォワード処理部308の係数a、bは例えば、初期設定値として、数式1のa=1、a=0、a=0、・・・、a=0、b=1、b=0、b=0、・・・b=0とする。また、係数a、bの次数m、nを予め設定する。すなわち、aについては0≦i≦m、bについては0≦j≦nとする。
なお、係数a、bは予め操作者が工作機械を調整している場合には、調整済の値を初期値として機械学習してもよい。
学習部102は、或る環境状態Sの下で、ある行動Aを選択する場合の価値Q(S,A)を学習する部分である。
報酬出力部1021は、或る状態Sの下で、行動Aを選択した場合の報酬を算出する部分である。ここで、状態Sにおける状態変数である位置偏差の集合(位置偏差集合)をPD(S)、行動情報A(速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bの修正)により状態Sから変化した状態情報S´に係る状態変数である位置偏差集合をPD(S´)で示す。また、状態Sにおける位置偏差の値を、予め設定された評価関数f(PD(S))に基づいて算出される値とする。
評価関数fは、例えば、位置偏差をeで示したときに、
位置偏差の絶対値の積算値を算出する関数
∫|e|dt
位置偏差の絶対値に時間の重み付けをして積算値を算出する関数
∫t|e|dt
位置偏差の絶対値の2n(nは自然数)乗の積算値を算出する関数
∫e2ndt(nは自然数)
位置偏差の絶対値の最大値を算出する関数
Max{|e|}
等を適用することができる。
このとき、行動情報Aにより修正された状態情報S´に係る修正後の速度フィードフォワード処理部308に基づいて動作したサーボ制御装置300の位置偏差の評価関数値f(PD(S´))が、行動情報Aにより修正される前の状態情報Sに係る修正前の速度フィードフォワード処理部308に基づいて動作したサーボ制御装置300の位置偏差の評価関数値f(PD(S))よりも大きくなった場合に、報酬出力部1021は、報酬の値を負の値とする。
一方で、位置偏差の評価関数値f(PD(S´))が、位置偏差の評価関数値f(PD(S))よりも小さくなった場合に、報酬出力部1021は、報酬の値を正の値とする。
また、位置偏差の評価関数値f(PD(S´))が、位置偏差の評価関数値f(PD(S))と等しい場合は、報酬出力部1021は、報酬の値をゼロとする。
また、行動Aを実行後の状態S´の位置偏差の評価関数値f(PD(S´))が、前の状態Sにおける位置偏差の評価関数値f(PD(S))より大きくなった場合の負の値としては、比率に応じて負の値を大きくするようにしてもよい。つまり位置偏差の値が大きくなった度合いに応じて負の値が大きくなるようにするとよい。逆に、行動Aを実行後の状態S´の位置偏差の評価関数値f(PD(S´))が、前の状態Sにおける位置偏差の評価関数値f(PD(S))より小さくなった場合の正の値としては、比率に応じて正の値を大きくするようにしてもよい。つまり位置偏差の値が小さくなった度合いに応じて正の値が大きくなるようにするとよい。
価値関数更新部1022は、状態Sと、行動Aと、行動Aを状態Sに適用した場合の状態S´と、上記のようにして算出された報酬の値と、に基づいてQ学習を行うことにより、価値関数記憶部104が記憶する価値関数Qを更新する。
価値関数Qの更新は、オンライン学習で行ってもよく、バッチ学習で行ってもよく、ミニバッチ学習で行ってもよい。
オンライン学習は、或る行動Aを現在の状態Sに適用することにより、状態Sが新たな状態S´に遷移する都度、即座に価値関数Qの更新を行う学習方法である。また、バッチ学習は、或る行動Aを現在の状態Sに適用することにより、状態Sが新たな状態S´に遷移することを繰り返すことにより、学習用のデータを収集し、収集した全ての学習用データを用いて、価値関数Qの更新を行う学習方法である。更に、ミニバッチ学習は、オンライン学習と、バッチ学習の中間的な、ある程度学習用データが溜まるたびに価値関数Qの更新を行う学習方法である。
行動情報生成部1023は、現在の状態Sに対して、Q学習の過程における行動Aを選択する。行動情報生成部1023は、Q学習の過程において、サーボ制御装置300の速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bを修正する動作(Q学習における行動Aに相当)を行わせるために、行動情報Aを生成して、生成した行動情報Aを行動情報出力部103に対して出力する。より具体的には、行動情報生成部1023は、例えば、状態Sに含まれる速度フィードフォワード処理部の各係数に対して行動Aに含まれる、速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bをインクレメンタル(例えば0.01程度)に加算又は減算させる。
そして、行動情報生成部1023は、速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bの増加又は減少を適用して、状態S´に遷移して、プラスの報酬(正の値の報酬)が返った場合、次の行動A´としては、速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bに対して、前回のアクションと同様にインクレメンタルに加算又は減算させる等、位置偏差の値がより小さくなるような行動A´を選択する方策を取るようにしてもよい。
また、逆に、マイナスの報酬(負の値の報酬)が返った場合、行動情報生成部1023は、次の行動A´としては、例えば、速度フィードフォワード処理部の各係数a、bに対して、前回のアクションとは逆にインクレメンタルに減算又は加算させる等、位置偏差が前回の値よりも小さくなるような行動A´を選択する方策を取るようにしてもよい。
また、行動情報生成部1023は、現在の推定される行動Aの価値の中で、最も価値Q(S,A)の高い行動A´を選択するグリーディ法や、ある小さな確率εでランダムに行動A´選択し、それ以外では最も価値Q(S,A)の高い行動A´を選択するεグリーディ法といった公知の方法により、行動A´を選択する方策を取るようにしてもよい。
行動情報出力部103は、学習部102から出力される行動情報A及び評価関数値を出力装置200に対して出力する部分である。サーボ制御装置300は上述したように、出力装置200を介して取得した、行動情報に基づいて、現在の状態S、すなわち現在設定されている速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bを微修正することで、次の状態S´(すなわち修正された、速度フィードフォワード処理部308の各係数)に遷移する。
価値関数記憶部104は、価値関数Qを記憶する記憶装置である。価値関数Qは、例えば状態S、行動A毎にテーブル(以下、行動価値テーブルと呼ぶ)として格納してもよい。価値関数記憶部104に記憶された価値関数Qは、価値関数更新部1022により更新される。また、価値関数記憶部104に記憶された価値関数Qは、他の機械学習装置100との間で共有されるようにしてもよい。価値関数Qを複数の機械学習装置100で共有するようにすれば、各機械学習装置100にて分散して強化学習を行うことが可能となるので、強化学習の効率を向上させることが可能となる。
最適化行動情報出力部105は、価値関数更新部1022がQ学習を行うことにより更新した価値関数Qに基づいて、価値Q(S,A)が最大となる動作を速度フィードフォワード処理部308に行わせるための行動情報A(以下、「最適化行動情報」と呼ぶ)を生成する。
より具体的には、最適化行動情報出力部105は、価値関数記憶部104が記憶している価値関数Qを取得する。この価値関数Qは、上述したように価値関数更新部1022がQ学習を行うことにより更新したものである。そして、最適化行動情報出力部105は、価値関数Qに基づいて、行動情報を生成し、生成した行動情報を出力装置200に対して出力する。この最適化行動情報には、行動情報出力部103がQ学習の過程において出力する行動情報と同様に、速度フィードフォワード処理部308の各係数a、bを修正する情報及び評価関数値が含まれる。
以上のように、本実施形態に係る機械学習装置100を利用することで、サーボ制御装置300の速度フィードフォワード処理部308のパラメータ調整を簡易化することができる。
報酬出力部1021は、報酬の値の算出にあたっては位置偏差以外の他の要素を加えてもよい。
例えば、報酬出力部1021は、減算器301の出力となる位置偏差の他に、加算器303の出力となる位置フォワード制御された速度指令、減算器304の出力となる、位置フォワード制御された速度指令と速度フィードバックとの差、及び加算器306の出力となる速度フォワード制御されたトルク指令等の少なくとも1つを加えて、報酬の値を算出してもよい。
以上説明した実施形態においては、機械学習装置100は、X軸方向及びY軸方向のサーボモータの回転方向が変わらない線形動作時の、速度フィードフォワード処理部の係数の最適化に係る学習について説明した。
しかし、本実施形態は、線形動作時の学習に限定されず、非線形動作の学習に適用することもできる。例えば、バックラッシュ補正のために、速度フィードフォワード処理部の係数の最適化に係る学習を行う場合、前述した加工形状の位置A2と位置A4、及び位置B2と位置B4における、位置指令値と積分器108から出力される検出位置との差を位置偏差として抽出して、これを判定情報として報酬を与えて強化学習することができる。
位置A2と位置A4、及び位置B2と位置B4とでは、Y軸方向又はX軸方向のサーボモータの回転方向は反転して非線形動作となってバックラッシが生じ、機械学習装置は非線形動作時のフィードフォワード処理部の伝達関数の係数の学習を行うことができる。
以上、サーボ制御装置300及び機械学習装置100について説明した。次に、出力装置200について説明する。
<出力装置200>
図6は、本発明の第1実施形態の制御装置10に含まれる出力装置200の一構成例を示すブロック図である。図6に示すように、出力装置200は、情報取得部201、情報出力部202、作図部203、操作部204、制御部205、記憶部206、情報取得部207、情報出力部208、表示部209、及び演算部210を有する。
情報取得部201は、機械学習装置100からパラメータ及び評価関数値を取得する情報取得部となる。制御部205及び表示部209は、パラメータ(例えば、速度フィードフォワード処理部の係数a、b)又はパラメータから計算される値(例えば、中心周波数、帯域幅fw、減衰係数(ダンピング)等)と評価関数値との関係を散布図等で出力する出力部となる。出力部の表示部209は液晶表示装置、プリンター等を用いることができる。出力は記憶部206に記憶することも含まれ、その場合、出力部は制御部205及び記憶部206となる。
出力装置200は、機械学習装置100の機械学習中若しくは機械学習後のパラメータ(学習パラメータ)と評価関数値との関係、又は学習パラメータから計算された値と評価関数値との関係を出力する出力機能を備えている。
また、出力装置200は、サーボ制御装置300から機械学習装置100への情報(例えば、位置指令、速度指令等の制御指令、位置偏差、速度フィードフォワード処理部の係数)、機械学習装置100からサーボ制御装置310への情報(例えば、速度フィードフォワード処理部の係数の修正情報)の中継を行う中継機能、機械学習装置100の動作の制御(例えば、機械学習装置に対する学習プログラム起動指示、探索範囲の変更指示等)を行う調整機能を備えている。これらの情報の中継及び動作の制御は情報取得部201,207及び情報出力部202,208を介して行われる。
まず出力装置200が、機械学習中のパラメータから計算された値と評価関数値との関係を出力する場合について図7を用いて説明する。図7は機械学習中に、機械学習の進捗状況に合わせて、状態Sに係るパラメータから計算される減衰中心周波数と評価関数値との関係を示す散布図等を、表示部209に表示する場合の表示画面の一例を示す図である。
図7に示すように、表示部209の表示画面Pは欄P1、P2、及びP3を含んでいる。表示部209は、欄P1に、例えば、軸選択、パラメータ確認、プログラム確認・編集、プログラム起動、機械学習中、終了判定の選択項目を表示する。
また、表示部209は、欄P2に、例えば、速度フィードフォワード等の調整対象、データ採取中等のステータス(状態)、予め設定された当該機械学習終了までの試行回数(以下「最大試行回数」ともいう)に対する現在までの試行回数の累計を示す試行回数、及び学習の中断を選択するボタンを表示する。
また、表示部209は、欄P3に、例えば、速度フィードフォワード処理部の伝達関数の係数から計算される値である、減衰中心周波数fcと評価関数値との関係を示す散布図を表示する。
操作者等のユーザが、液晶表示装置等の表示部209の図7に示す表示画面Pの欄P1の「機械学習」をマウス、キーボード等の操作部204で選択すると、制御部205は、情報出力部202を介して機械学習装置100に対して、試行回数で関連付けられる状態Sに係る、係数a、b及び評価関数値f(PD(S)、当該機械学習の調整対象(学習対象)に関する情報、試行回数、最大試行回数を含む情報等の出力指示を送る。
情報取得部201が、機械学習装置100から、試行回数で関連付けられる状態Sに係る係数a、b及び評価関数値f(PD(S)、当該機械学習の調整対象(学習対象)に関する情報、試行回数、最大試行回数を含む情報等を受信すると、制御部205は、受信した情報を記憶部206に記憶するとともに、演算部220に制御を移す。記憶部206には、係数a、bと係数a、bに対応する評価関数値f(PD(S))とが関連付けられて記憶される。
演算部220は、機械学習装置100の機械学習中でのパラメータ、具体的には強化学習時又は強化学習後のパラメータ(例えば上述した状態Sに係る係数a、b)から速度フィードフォワード処理部の減衰中心周波数fcを計算する。減衰中心周波数fcはa、bから計算した値(第2の物理量)となる。なお、演算部220は、減衰中心周波数fcの他に、帯域幅fw、減衰係数Rを合わせて計算することができる。以下の説明では、減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを計算する方法について説明する。
演算部220が減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを計算する方法について、速度フィードフォワード処理部308がモータの逆特性(伝達関数はJs)とノッチフィルタとで示される場合を例にとって以下に説明する。
速度フィードフォワード処理部308がモータの逆特性(伝達関数はJs)とノッチフィルタとで示される場合は、数式1で示される伝達関数F(s)は数式3の右辺で示す数式モデルとなり、イナーシャJ、中心角周波数ω、比帯域ζ、減衰係数Rを用いて数式3の右辺のように示される。係数a、bから減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数(ダンピング)Rを求めるには、数式3から中心角周波数ω、比帯域ζ、減衰係数Rを求め、さらにω=2πfc、ζ=fw/fcから、減衰中心周波数fc、帯域幅fwを求める。
Figure 2020071508
数式3から、a=ω、b=J、a=2ζω、b=2JζRω、(b/a)=R・J、となり、ω=2πfc、ζ=fw/fcであるから、中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rは数式4で求めることができる。
Figure 2020071508
以上、速度フィードフォワード処理部308がモータの逆特性(伝達関数はJs)とノッチフィルタとの数式モデルで示されるときに、減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを計算する場合を例にとって説明したが、本実施形態では特にかかる場合に限定されず、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数が数式1で示すような、一般式の形をとる場合でも、ゲインの谷を持つ場合は、減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを求めることができる。また、一般にどのように高い次数のフィルタでも同様に、一つ以上の減衰する減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを求めることができる。伝達関数から周波数応答を解析できるソフトウェアは公知であって、例えば、
https://jp.mathworks.com/help/signal/ug/frequency~renponse.html
https://jp.mathworks.com/help/signal/ref/freqz.html
https://docs.scipy.org/doc/scipy-0.19.1/reference/generated/scipy.signal.freqz.html
https://wiki.octave.org/Control_package
等を用いることができる。周波数応答から、減衰中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを求めることができる。
演算部220は、減衰中心周波数fcを算出すると、制御部205に制御を移す。
なお、数式3の右式の伝達関数を中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rにより示された速度フィードフォワード処理部308の伝達関数に変換し、中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rのパラメータを機械学習装置100で機械学習し、求めた中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rを出力装置200が取得してもよい。この場合、取得した中心周波数fc、帯域幅fw、減衰係数Rは第1の物理量となる。
制御部205は、減衰中心周波数fcを記憶部206に記憶する。記憶部206には、係数a、bと係数a、bに対応する評価関数値f(PD(S)とが関連付けられ記憶されており、制御部205は、係数a、bに基づいて計算された減衰中心周波数fcも評価関数値f(PD(S))に関連付けられて記憶する。さらに、制御部205は、評価関数値が極小値を持つ減衰中心周波数fcを求めて記憶部206に記憶し、作図部203に制御を移す。
なお、出力装置200が、減衰中心周波数fc等の物理量を求めず、学習パラメータとなる速度フィード係数a、bと、評価関数値との関係を示す情報を出力する場合は、演算部210により、速度フィード係数a、bから減衰中心周波数fc等の物理量を計算する必要はなく、減衰中心周波数fcを求めることなく、制御部205は、作図部203に制御を移す。
作図部203は、係数a、bに基づいて計算された減衰中心周波数fcに対する、係数a、bに関連づけられて記憶された評価関数値f(PD(S)の、減衰中心周波数−評価関数値の散布図を作成し、その散布図に評価関数値が極小値を示す減衰中心周波数fcの値(ここでは、250Hzと400Hz)を加えて、減衰中心周波数−評価関数値の散布図の画像情報を作成し、制御部205に制御を移す。
制御部205は、減衰中心周波数−評価関数値の散布図を図7に示す表示画面Pの欄P3に表示する。
また制御部205は、例えば速度フィードフォワード処理部が調整対象であることを示す情報に基づいて、図7に示す表示画面Pの欄P2の調整対象項目に速度フィードフォワードと表示し、試行回数が最大試行回数に達していない場合は欄P2のステータス項目にデータ採取中と表示する。さらに制御部205は、欄P2の試行回数項目に、最大試行回数に対する試行回数の比を表示する。速度フィード係数a、bと、評価関数値との関係を示す情報を出力する場合は、作図部203は、例えば、速度フィード係数a(減衰中心周波数fcに関連するパラメータ)と評価関数値との関係を示す散布図を作成し、制御部205はその散布図を図7に示す表示画面Pの欄P3に表示する。
なお、図7に記載の表示画面Pは、一例であって、これに限られない。上記に例示した項目以外の情報を表示してもよい。また、上記に例示したいくつかの項目の情報表示を省略してもよい。
また、上記説明においては、制御部205は、機械学習装置100から受信した情報を、記憶部206に記憶するとともにリアルタイムに、減衰中心周波数−評価関数値の散布図に関する情報等を表示部209に表示するものとしたが、これに限られない。
例えば、リアルタイムで表示しない構成例としては以下の例がある。
構成例1:操作者(オペレータ)等のユーザが表示指示をしたときに、図7に記載の情報を表示する。
構成例2:(学習開始時からの)試行回数の累計が、予め設定した所定の回数に達したときに、図7に記載の情報を表示する。
構成例3:機械学習の中断時又は終了時に図7に記載の情報を表示する。
以上の構成例1〜3においても、上述したリアルタイムでの表示の動作と同様に、情報取得部201が、機械学習装置100から、試行回数で関連付けられる状態Sに係る係数a、b、当該機械学習の調整対象(学習対象)に関する情報、試行回数、最大試行回数を含む情報等を受信すると、制御部205は、記憶部206に受信した情報を記憶する。その後は、構成例1ではユーザが表示指示をしたとき、構成例2では、試行回数の累計が、予め設定した所定の回数に達したとき、構成例3では、機械学習の中断時又は終了時に、制御部205は演算部210、作図部203に制御を移す動作を行う。
なお、作図部203は、減衰中心周波数−評価関数値の散布図の代わりに、図8に示すように、評価関数値を評価点ではなく、評価曲線の特性図として図を作成し、制御部205は図8に示す図を図7に示す表示画面Pの欄P3に表示してもよい。
以上の説明では、減衰中心周波数−評価関数値の散布図又は評価曲線の特性図を表示部209の表示画面Pの欄P3に表示する例について説明したが、散布図又は特性図に加えてば速度フィードフォワード処理部308の周波数−ゲイン特性を示す周波数特性図を追加してもよい。
例えば、作図部203は、演算部210で、数式3の右辺の中心角周波数ω、比帯域ζ、減衰係数Rを含む伝達関数から速度フィードフォワード処理部308の周波数応答を求めて、図9に示す、周波数−ゲイン特性図を作成し、制御部205に制御を移す。速度フィードフォワード処理部308の周波数応答は、数式3の右式の伝達関数から、前述した、公知の伝達関数から周波数応答を解析できるソフトウェアを用いて求めることができる。
制御部205は、周波数−ゲイン特性図(周波数応答特性となる)、及び減衰中心周波数−評価関数値の散布図又は評価曲線の特性図を図7に示す表示画面Pの欄P3に表示する。こうすることで、操作者等のユーザは速度フィードフォワード処理部308の周波数−ゲイン特性も同時に把握することができる。図9においては、減衰中心周波数が400Hzであることを示している。
以上説明した実施形態では、減衰中心周波数又は学習パラメータと評価関数値との関係を示す散布図又は評価曲線の特性図を表示部209の表示画面Pの欄P3に表示する例について説明した。
しかし、評価関数値との関係を示す物理量は、減衰中心周波数に限定されず、減衰中心周波数に換えて、帯域幅fw又は減衰係数Rを用いてよい。また、減衰中心周波数に帯域幅fw又は減衰係数Rを加えてもよく、この場合、表示画面Pの欄P3に表示する図は三次元図(3Dグラフ)とすることができる。また、帯域幅fw又は減衰係数Rを変えて、評価関数値と減衰中心周波数との関係を示す複数の曲線を記載した、減衰中心周波数−評価関数値の特性図を図7に示した表示画面Pの欄P3に表示してもよい。以下、これらの例を例1から例3として説明する。
以下の各例においても減衰中心周波数、帯域幅fw、減衰係数Rを速度フィードフォワード処理部の伝達関数の係数a、bのいずれかに変えてもよいことは勿論である。
<例1>
本例1は、減衰中心周波数と評価関数値とに、フィルタ減衰率(減衰係数(ダンピング))を加えた三次元図(3Dグラフ)を表示部209の表示画面Pの欄P3に表示した例である。
図10は減衰中心周波数と評価関数値とフィルタ減衰率との関係を示す三次元図である。図10において、フィルタ減衰率をフィルタ帯域(帯域幅)に換えてもよい。図11の周波数−ゲイン特性を示す曲線に示すように、フィルタ減衰率は、曲線の谷の深さを示す。図12の周波数−ゲイン特性を示す曲線に示すように、フィルタ帯域は、曲線の谷の広さ示す。
ユーザは、フィルタ減衰率と減衰中心周波数とが評価関数値に与える影響を理解することができる。
<例2>
本例2は、フィルタ減衰率(減衰係数(ダンピング))を3つの固定値に変えたときの、減衰中心周波数と評価関数値との曲線を示す特性図を表示部209の表示画面Pの欄P3に表示した例である。
図13は、フィルタ減衰率(減衰係数(ダンピング))を所定の値(0%、50%及び100%)に変えたときの、減衰中心周波数と評価関数値との曲線を示す特性図である。
ユーザは、フィルタ減衰率が、減衰中心周波数と評価関数値との特性に与える影響を理解することができる。
<例3>
本例3は、減衰中心周波数と評価関数値とフィルタ減衰率(減衰係数(ダンピング))との関係を示す三次元図(3Dグラフ)を表示画面Pの欄P3に表示した例である。
図14は更に減衰中心周波数と評価関数値とフィルタ減衰率との詳細な関係を示す三次元図である。図14において、フィルタ減衰率をフィルタ帯域(帯域幅)に換えてもよい。
以上、出力装置200の出力機能について説明した。
次に、出力装置200の中継機能及び調整機能について図15及び図16を用いて説明する。
図15は、機械学習の開始から機械学習終了までの、出力装置を中心とした制御装置の動作を示すフロー図である。
ステップS31において、出力装置200は、操作者が図7に示す、表示部209の表示画面Pの欄P1の「プログラム起動」をマウス、キーボード等の操作部204で選択すると、制御部205は、プログラム起動指示を、情報出力部202を介して機械学習装置100に出力する。そして、サーボ制御装置300に対して、学習のためのプログラム起動指示を機械学習装置100に出力したことを通知する学習のためのプログラム起動指示通知を出力する。
ステップS32において、出力装置200は、サーボ制御装置300に学習時の加工プログラムを出力する上位装置に学習時の加工プログラムの起動指示を行う。ステップS32はステップ31の前、ステップ31と同時に行われてもよい。上位装置は学習時の加工プログラムの起動指示を受けると、位置指令を作成してサーボ制御装置300に出力する。
ステップS21において、機械学習装置100は、プログラム起動指示を受けると、機械学習を開始する。
ステップS11において、サーボ制御装置300は、サーボモータ400を制御して、速度フィードフォワード処理部308のパラメータ情報(係数a、b)、位置指令、及び位置偏差、を含む情報を出力装置200に出力する。そして、出力装置200は、パラメータ、位置指令、及び位置偏差を機械学習装置100へ出力する。
機械学習装置100は、ステップS21で行われる機械学習動作中に報酬出力部2021で用いられる試行回数と関連づけられた状態Sに係る評価関数値、最大試行回数、試行回数及び速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数a、bの修正情報(パラメータ修正情報となる)を含む情報を出力装置200に出力する。
ステップS33で、出力装置200は、上述した出力機能により、図7に示す表示画面Pの欄P1の「機械学習」が選択されると、機械学習装置100から出力される、機械学習中の速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数の修正情報と評価関数値に基づいて、操作者等のユーザが分かりやすい物理量(中心周波数fc等)と評価関数値との関係を示す図を作成して、表示部209の図7に示した表示画面Pの欄P3に表示する。出力装置200は、ステップS33で、又はステップS33の後若しくは前に、サーボ制御装置310に速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数の修正情報を送る。ステップS11、ステップS21、ステップS33は機械学習の終了まで繰り返し行われる。
ここでは、機械学習中のパラメータに係る速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数の物理量(中心周波数fc等)と評価関数との関係を示す図に係る情報をリアルタイムで表示部209に出力する場合について説明しているが、既に、リアルタイムで表示しない場合の例として説明した例1〜例3のような場合に、速度フィードフォワード処理部308の伝達関数の係数の物理量(中心周波数fc等)と評価関数との関係を示す図に係る情報を表示部209に出力するようにしてもよい。
ステップS34において、出力装置200は試行回数が最大試行回数に達したかどうかを判断し、最大試行回数が達したときは、出力装置200はステップS35において、機械学習装置100に終了指示を送る。最大試行回数が達していない場合は、ステップS33に戻る。
ステップS35において、出力装置200は機械学習装置100に終了指示を送る。
ステップS22において、機械学習装置100は終了指示を受けると機械学習を終了する。
以上、出力装置200の中継機能について説明した。次に、出力装置200の調整機能について説明する。
操作者等のユーザは、機械学習中又は機械学習後に出力装置200の表示部209の図7に示す表示画面Pの欄P3を見て、サーボ制御装置300に速度フィードフォワード処理部308の係数の次数m、nの変更又は機械学習装置100に対して探索範囲の変更又は選択を指示したい場合がある。例えば、ユーザが図7に示す表示画面Pの欄P3の散布図の評価関数値を見て、工作機械に250Hzと400Hzのときに、評価関数値が小さくなっていることから、その周波数に機械共振がある可能性が高いことを認識する。このような場合に、ユーザは数1の、係数a、bの次数m、nを変更、又は係数a、bの探索範囲を変更したい場合がある。出力装置200は学習中又は学習後にサーボ制御装置300に対して速度フィードフォワード処理部の係数a、bの次数m、nの調整又は機械学習装置100に対して再学習を指示する。
図16は、機械学習終了指示後の出力装置の動作を示すフロー図である。
図15のステップS35において、出力装置200が機械学習装置100へ終了指示を出した後に、ユーザが図7に示す表示画面Pの欄P3の散布図の評価関数値を見て、250Hzと400Hzの周波数に機械共振がある可能性が高いことを認識し、図7の表示画面Pの「変更」をマウス、キーボード等の操作部204で選択する。制御部205は、例えば、数式3に示した伝達関数の式と、係数a、bの次数m、nの入力欄とを、図7の表示画面P内に表示する。ユーザは数式3の右辺に示した伝達関数の式から、伝達関数が1つのフィルタで構成されていることを認識し、2つのフィルタとするために、数式3の左辺に示した伝達関数の係数aの次数mを「2」から「4」、係数bの次数nを「4」から「6」に変更する。
図16のステップS36において、制御部205は次数の変更、又は探索範囲の変更があるかどうかを判断し、ユーザの上記次数の変更によって制御部205が次数の変更と判断した場合は、図7の表示画面Pに数式5の伝達関数を表示するとともに、ステップS37において、サーボ制御装置300へ、速度フィードフォワード処理部308の修正パラメータ(係数a、bの変更値)と次数m、nを含む修正指示を出力する。数5の右辺は数式モデルとなる。係数a、bの変更値は、記憶部206に記憶された、評価関数値が極小値となる係数に基づいて決定することができる。サーボ制御装置310は、ステップS11において、変更された係数a、bで工作機械を駆動し、変更された係数a、bと位置偏差を出力装置200に出力する。
Figure 2020071508
また、ステップS38で、出力装置200は機械学習装置100に対して、試行回数を「0」にリセットするように機械学習装置100へ指示する。ステップS38はステップS37と同時に実行されても、ステップS37の前に実行されてもよい。
出力装置200はステップS38後にステップS31へ戻る。そして、ステップS11、ステップS21、ステップS31−S33に基づく機械学習が再度行われる。
こうして、ユーザは図7の表示画面Pの欄P3の散布図から減衰中心周波数と評価関数値の特性を観察して、必要に応じて係数a、bの次数m、nを変更して、機械学習させることで、速度フィードフォワード処理部308の係数a、bを調整することができる。
一方、ユーザが、図7の表示画面Pに示す「再学習」のボタンを選択すると、制御部205は、中心周波数fcの入力欄を、図7の表示画面P内に表示する。ユーザは入力欄に、例えば250Hzと400Hzと入力する。
図16のステップS36において、制御部205は、ユーザによって、入力欄に中心周波数fcとして250Hzと400Hzが入力されると、再学習と判断して、ステップS39において、機械学習装置100に250Hzと400Hzを中心とした探索範囲の変更又は選択を指示する。出力装置200は、その後、ステップS40において、出力装置200は機械学習装置100に対して、試行回数を「0」にリセットするように機械学習装置100へ指示する。ステップS40はステップS39と同時に実行されても、ステップS39の前に実行されてもよい。
出力装置200はステップS40の後にステップS31へ戻る。機械学習装置100は探索範囲の変更又は選択の指示を受け、プログラムの起動指示を受けると、ステップS21で、250Hzと400Hzを中心とした再学習を実行する。このとき、探索範囲は、広い範囲から狭い範囲に変更又は250Hzと400Hzを中心とした範囲となるように選択される。例えば、探索範囲は100Hzから1000Hzであったのを、200Hzから500Hzに変更したり、200Hzから300Hz、400Hzから500Hzに選択される。
出力装置200は、機械学習装置100から送られる、変更された係数a、bと評価関数値に基づいて、減衰中心周波数−評価関数値の散布図を表示部209の図7に示される表示画面Pの欄P3に表示し、変更された係数a、bをサーボ制御装置300へ送る。このように、ステップS11、ステップS21、ステップS31−S33に基づく機械学習が再度行われる。
こうして、ユーザは図7の表示画面Pの欄P3に表示される散布図から減衰中心周波数と評価関数値の特性を観察して、必要に応じて、機械学習の探索範囲を変更又は選択することで、機械学習装置100に機械学習をさせることで、速度フィードフォワード処理部308の係数a、bを調整することができる。
以上、第1実施形態の出力装置及び制御装置について説明したが、次に第2及び第3の実施形態の出力装置及び制御装置について説明する。
(第2実施形態)
第1の実施形態では、出力装置200はサーボ制御装置300と機械学習装置100とに接続され、機械学習装置100とサーボ制御装置300との間の情報の中継、サーボ制御装置300と機械学習装置100との動作の制御を行っていた。
本実施形態では、出力装置が機械学習装置のみに接続される場合について説明する。
図17は、本発明の第2実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。制御装置10Aは、機械学習装置100、出力装置200A、サーボ制御装置300、及びサーボモータ400を備えている。
出力装置200Aは、図6に示す出力装置200と比べて、情報取得部217及び情報出力部218を備えていない。
出力装置200Aはサーボ制御装置300と接続されていないため、機械学習装置100とサーボ制御装置300との間の情報の中継、サーボ制御装置300との間での情報の送受信は行わない。具体的には、図15に示す、ステップS31の学習プログラム起動指示、ステップS33のパラメータの物理量出力、及びステップS35の再学習指示は実行するが、図15に示すその他の動作(例えば、ステップS32、S34)は行わない。そうすることで、出力装置200Aはサーボ制御装置300と接続されないため、出力装置200Aの動作が少なくなり、装置構成が簡易化できる。
(第3実施形態)
第1の実施形態では、出力装置200はサーボ制御装置300と機械学習装置100とに接続されていたが、本実施形態では、調整装置が機械学習装置100とサーボ制御装置300とに接続され、出力装置が調整装置に接続される場合について説明する。
図18は、本発明の第3実施形態の制御装置の一構成例を示すブロック図である。制御装置10Bは、機械学習装置100、出力装置200A、サーボ制御装置300及び調整装置500を備えている。図18に示した出力装置200Aは、図17に示した出力装置200Aの構成と同一であるが、情報取得部211と情報出力部212が機械学習装置100でなく、調整装置700に接続されている。
調整装置500は、図6の出力装置200の作図部203、操作部204、表示部209及び演算部2100が除かれた構成となっている。
図18に示した出力装置200Aは、第2の実施形態の図17に示した出力装置200Aと同様に、図15に示す、ステップS31の学習プログラム起動指示、ステップS33のパラメータの物理量出力、ステップS34のパラメータの微調整の指示の他に、ステップS35の再学習指示を行うが、これらの動作は、調整装置700を介して行う。調整装置500は、機械学習装置100とサーボ制御装置300との間の情報を中継する。また調整装置500は、出力装置200Aが行う、機械学習装置100に対する学習プログラム起動指示等を中継して、機械学習装置100にそれぞれ起動指示を出力する。
そうすることで、第1実施形態と比較して出力装置200の機能が、出力装置200Aと調整装置500とに分離されるので、出力装置200Aの動作が少なくなり、装置構成が簡易化できる。
以上本発明に係る各実施形態について説明したが、上記のサーボ制御装置、機械学習装置及び出力装置に含まれる各構成部は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記のサーボ制御装置に含まれる各構成部のそれぞれの協働により行なわれるサーボ制御方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態及び実施例のみに本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更を施した形態での実施が可能である。
<出力装置がサーボ制御装置又は機械学習装置に含まれる変形例>
上述した実施形態では、機械学習装置100、出力装置200又は200A、及びサーボ制御装置300を制御装置10として構成する第1実施形態及び第2実施形態と、さらに出力装置200を出力装置200Aと調整装置500とに分離して制御装置に設けて構成した第3実施形態について説明した。これらの実施形態では、機械学習装置100、出力装置200又は200A、サーボ制御装置300、調整装置500とは別体の装置により構成しているが、これらの装置の一つを他の装置と一体に構成してもよい。例えば、出力装置200又は200Aの機能の一部又は全部を機械学習装置100、又はサーボ制御装置300により実現するようにしてもよい。
また、出力装置200又は200Aを、機械学習装置100、及びサーボ制御装置300で構成される制御装置の外部に設けてもよい。
<システム構成の自由度>
図19は他の構成の制御装置を示すブロック図である。制御装置10Cは、図19に示すように、n台の機械学習装置100−1〜100−n、出力装置200−1〜200−n、及びn台のサーボ制御装置300−1〜300−n、サーボモータ400−1〜400−n、及びネットワーク600を備えている。なお、nは任意の自然数である。n台の機械学習装置100−1〜100−nのそれぞれは図5に示した機械学習装置100に対応している。出力装置200−1〜200−nは図6に示した出力装置200又は図17に示した出力装置200Aに対応している。n台のサーボ制御装置300−1〜300−nのそれぞれは図2に示したサーボ制御装置300に対応している。図18に示した出力装置200A及び調整装置500は出力装置200−1〜200−nに対応している。
ここで、出力装置200−1とサーボ制御装置300−1とは1対1の組とされて、通信可能に接続されている。出力装置200−2〜200−nとサーボ制御装置300−2〜300−nとについても、出力装置200−1とサーボ制御装置300−1と同様に接続される。図19では、出力装置200−1〜200−nとサーボ制御装置300−1〜300−nとのn個の組は、ネットワーク600を介して接続されているが、出力装置200−1〜200−nとサーボ制御装置300−1〜300−nとのn個の組は、それぞれの組の出力装置とサーボ制御装置とが接続インタフェースを介して直接接続されてもよい。これら出力装置200−1〜200−nとサーボ制御装置300−1〜300−nとのn個の組は、例えば同じ工場に複数組設置されていてもよく、それぞれ異なる工場に設置されていてもよい。
なお、ネットワーク600は、例えば、工場内に構築されたLAN(Local Area Network)や、インターネット、公衆電話網、或いは、これらの組み合わせである。ネットワーク600における具体的な通信方式や、有線接続および無線接続のいずれであるか等については、特に限定されない。
上述した図19の制御装置では、出力装置200−1〜200−nとサーボ制御装置300−1−300−nとが1対1の組として通信可能に接続されているが、例えば1台の出力装置200−1が複数のサーボ制御装置300−1〜300−m(m<n又はm=n)とネットワーク600を介して通信可能に接続され、1台の出力装置200−1と接続される1台の機械学習装置が各サーボ制御装置300−1〜300−mの機械学習を実施するようにしてもよい。
その際、機械学習装置100−1の各機能を、適宜複数のサーバに分散する、分散処理システムとしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、機械学習装置100−1の各機能を実現してもよい。
また、複数の同じ型名、同一仕様、又は同一シリーズのサーボ制御装置300−1〜300−nとそれぞれ対応する複数の機械学習装置100−1〜100−nがあった場合に、各機械学習装置100−1〜100−nにおける学習結果を共有するように構成するようにしてもよい。そうすることで、より最適なモデルを構築することが可能となる。
10、10A、10B、10C 制御装置
100 機械学習装置
200 出力装置
211 情報取得部
212 情報出力部
213 作図部
214 操作部
215 制御部
216 記憶部
217 情報取得部
218 情報出力部
219 表示部
220 演算部
300 サーボ制御装置
400 サーボモータ
500 調整装置
600 ネットワーク

Claims (9)

  1. 工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置から、機械学習中又は機械学習された、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は第1の物理量と、評価関数値とを取得する情報取得部と、
    取得したパラメータ、前記第1の物理量、又は前記パラメータから求めた第2の物理量と、前記評価関数値との関係を示す情報を出力する出力部と、
    を備えた出力装置。
  2. 前記出力部は、前記パラメータ、前記第1の物理量又は前記第2の物理量と、前記評価関数値との関係を示す情報を表示画面に表示する表示部を含む請求項1に記載の出力装置。
  3. 前記パラメータは前記サーボ制御装置の構成要素の伝達関数の係数であって、前記情報に基づいて、前記係数の次数の変更指示を、前記サーボ制御装置に対して行う請求項1又は2に記載の出力装置。
  4. 前記情報に基づいて、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は前記第1の物理量の機械学習の探索範囲の変更指示又は選択指示を、前記機械学習装置に対して行う請求項1から3のいずれか1項に記載の出力装置。
  5. 前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータは、数式モデル又はフィルタのパラメータを含む請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の出力装置。
  6. 前記数式モデル又は前記フィルタは速度フィードフォワード処理部又は位置フィード処理部に含まれ、前記パラメータはフィルタの伝達関数の係数を含む、請求項5に記載の出力装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の出力装置と、
    工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置と、
    サーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置と、
    を備えた制御装置。
  8. 前記出力装置は、前記サーボ制御装置と前記機械学習装置のうちの一つに含まれる、請求項7に記載の制御装置。
  9. 工作機械、ロボット又は産業機械の軸を駆動するサーボモータを制御するサーボ制御装置に対して機械学習を行う機械学習装置の機械学習で用いる評価関数値の出力方法において、
    前記機械学習装置から、機械学習中又は機械学習された、前記サーボ制御装置の構成要素のパラメータ又は第1の物理量と、評価関数値とを取得し、
    取得したパラメータ、前記第1の物理量、又は前記パラメータから求めた第2の物理量と、前記評価関数値との関係を示す情報を出力する、出力装置の評価関数値の出力方法。
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