JP2020071381A - 波長変換素子、照明装置及びプロジェクター - Google Patents
波長変換素子、照明装置及びプロジェクター Download PDFInfo
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Abstract
【課題】発生した応力を検出可能な波長変換素子、照明装置及びプロジェクターを提供する。【解決手段】波長変換素子は、入射される光の波長を変換する蛍光体と、応力発光材料と、を含有する。【選択図】図3
Description
本発明は、波長変換素子、照明装置及びプロジェクターに関する。
従来、入射した光の波長を変換する波長変換素子を有する光源装置を備えたプロジェクターが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載のプロジェクターは、第1照明装置及び第2照明装置と、第1照明装置から出射された照明光を画像情報に応じて変調する液晶光変調装置と、変調された光を拡大投射する投射光学系と、を備える。第1照明装置は、励起光を出射する第1固体光源装置と、第1固体光源装置から出射された励起光の波長を変換する波長変換素子としての回転蛍光板と、を有する。
回転蛍光板は、モーターにより回転可能な円板を有し、円板の一面には、反射層、接着層及び蛍光体層が積層されている。蛍光体層は、母材となるアルミナやガラスに複数の蛍光体粒子が含有された構成を有する。蛍光体粒子は、励起光の入射によって励起され、入射された励起光を、赤色光及び緑色光を含む黄色光である蛍光に変換して出射する。このような回転蛍光板から出射された蛍光は、第2照明装置から出射された青色光と合成され、照明光となって第1照明装置から出射される。
特許文献1に記載のプロジェクターは、第1照明装置及び第2照明装置と、第1照明装置から出射された照明光を画像情報に応じて変調する液晶光変調装置と、変調された光を拡大投射する投射光学系と、を備える。第1照明装置は、励起光を出射する第1固体光源装置と、第1固体光源装置から出射された励起光の波長を変換する波長変換素子としての回転蛍光板と、を有する。
回転蛍光板は、モーターにより回転可能な円板を有し、円板の一面には、反射層、接着層及び蛍光体層が積層されている。蛍光体層は、母材となるアルミナやガラスに複数の蛍光体粒子が含有された構成を有する。蛍光体粒子は、励起光の入射によって励起され、入射された励起光を、赤色光及び緑色光を含む黄色光である蛍光に変換して出射する。このような回転蛍光板から出射された蛍光は、第2照明装置から出射された青色光と合成され、照明光となって第1照明装置から出射される。
ところで、軸受部品の応力を検出する手法として、軸受用保持器に貼り付けられた歪ゲージの抵抗値を測定することにより、軸受用保持器の歪を計測し、これにより、軸受部品の応力を検出する検出方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2には、上記検出方法の他、応力発光材を含むように軸受部品を構成し、軸受部品に歪が発生したときに、応力分布に対応して軸受部品から発生する光を検知することによって、軸受部品の歪の分布、すなわち、応力分布を計測する手法が知られている。
特許文献2には、上記検出方法の他、応力発光材を含むように軸受部品を構成し、軸受部品に歪が発生したときに、応力分布に対応して軸受部品から発生する光を検知することによって、軸受部品の歪の分布、すなわち、応力分布を計測する手法が知られている。
近年、照明装置やプロジェクターは、高輝度化が要望されている。
このような要望に対し、光源から波長変換素子に入射される励起光の密度を高くして、波長変換素子から出射される蛍光の輝度、ひいては、照明装置から出射される照明光の輝度を高めることが提案されている。
しかしながら、波長変換素子において励起光の入射側の部位の温度は、励起光の入射側とは反対側の部位の温度に対して高くなりやすい。このため、照明装置の利用時には、波長変換素子に温度差による応力が発生しやすい。このような応力が高くなると、波長変換素子が劣化しやすくなることから、波長変換素子にて生じる応力を検出可能な構成が要望されていた。
このような要望に対し、光源から波長変換素子に入射される励起光の密度を高くして、波長変換素子から出射される蛍光の輝度、ひいては、照明装置から出射される照明光の輝度を高めることが提案されている。
しかしながら、波長変換素子において励起光の入射側の部位の温度は、励起光の入射側とは反対側の部位の温度に対して高くなりやすい。このため、照明装置の利用時には、波長変換素子に温度差による応力が発生しやすい。このような応力が高くなると、波長変換素子が劣化しやすくなることから、波長変換素子にて生じる応力を検出可能な構成が要望されていた。
本発明の第1態様に係る波長変換素子は、入射される光の波長を変換する蛍光体と、応力発光材料と、を含有することを特徴とする。
上記第1態様では、前記蛍光体を含む波長変換層と、第1面、及び、前記第1面とは反対側の第2面を有し、前記第1面側に前記波長変換層を保持する基板と、を備え、前記応力発光材料は、前記第2面に保持されることが好ましい。
本発明の第2態様に係る照明装置は、上記波長変換素子と、前記波長変換素子に入射される光を出射する光源と、を有することを特徴とする。
上記第2態様では、所定の回転軸を中心として前記波長変換素子を回転させる回転部を備えることが好ましい。
上記第2態様では、前記応力発光材料から出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部と、前記検出信号に応じて、前記光源の点灯を制御する点灯制御部と、を備えることが好ましい。
上記第2態様では、前記応力発光材料から出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部と、当該照明装置の状態を表示する状態表示部と、前記検出信号に応じて、前記状態表示部に当該照明装置の状態を表示させる表示制御部と、を備えることが好ましい。
本発明の第3態様に係るプロジェクターは、上記照明装置と、前記照明装置からの光を変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とする。
上記第3態様では、前記応力発光材料から出射された光を検出するプロジェクター側検出部と、前記プロジェクター側検出部による検出結果に応じて、当該プロジェクターの動作を制御する動作制御部と、を備えることが好ましい。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、後述する照明装置4から出射された照明光を変調して画像情報に応じた画像光を形成し、スクリーン等の被投射面上に拡大投射する画像表示装置である。プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2と、外装筐体2内に配置される画像投射装置3と、検出部71と、を備える。この他、図1を省略するが、プロジェクター1は、報知部72及び制御部73(図4参照)と、電子部品に電力を供給する電源装置、及び、冷却対象を冷却する冷却装置と、を備える。
以下、本発明の第1実施形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の構成を示す模式図である。
本実施形態に係るプロジェクター1は、後述する照明装置4から出射された照明光を変調して画像情報に応じた画像光を形成し、スクリーン等の被投射面上に拡大投射する画像表示装置である。プロジェクター1は、図1に示すように、外装を構成する外装筐体2と、外装筐体2内に配置される画像投射装置3と、検出部71と、を備える。この他、図1を省略するが、プロジェクター1は、報知部72及び制御部73(図4参照)と、電子部品に電力を供給する電源装置、及び、冷却対象を冷却する冷却装置と、を備える。
[外装筐体の構成]
外装筐体2は、それぞれ図示しない天面部及び底面部と、正面部21、背面部22、左側面部23及び右側面部24とを有し、略直方体形状に形成されている。
正面部21は、後述する投射光学装置36の一部を露出させる開口部211を有しており、投射光学装置36によって投射される画像光は、開口部211を通過する。また、正面部21は、プロジェクター1内の冷却対象を冷却した冷却気体が外装筐体2の外部に排出される排気口212を有する。
右側面部24は、外装筐体2外の気体を冷却気体として内部に導入する導入口241を有する。
外装筐体2は、それぞれ図示しない天面部及び底面部と、正面部21、背面部22、左側面部23及び右側面部24とを有し、略直方体形状に形成されている。
正面部21は、後述する投射光学装置36の一部を露出させる開口部211を有しており、投射光学装置36によって投射される画像光は、開口部211を通過する。また、正面部21は、プロジェクター1内の冷却対象を冷却した冷却気体が外装筐体2の外部に排出される排気口212を有する。
右側面部24は、外装筐体2外の気体を冷却気体として内部に導入する導入口241を有する。
[画像投射装置の構成]
画像投射装置3は、画像情報に応じた画像光を形成及び投射する。画像投射装置3は、照明装置4、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、光学部品用筐体35及び投射光学装置36を備える。
なお、照明装置4の構成については、後に詳述する。
画像投射装置3は、画像情報に応じた画像光を形成及び投射する。画像投射装置3は、照明装置4、均一化装置31、色分離装置32、リレー装置33、画像形成装置34、光学部品用筐体35及び投射光学装置36を備える。
なお、照明装置4の構成については、後に詳述する。
均一化装置31は、照明装置4から出射された照明光を均一化する。均一化装置31によって均一化された照明光は、色分離装置32及びリレー装置33を経て、画像形成装置34の後述する光変調装置343の変調領域を照明する。均一化装置31は、2つのレンズアレイ311,312、偏光変換素子313及び重畳レンズ314を備える。
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光を赤、緑及び青の各色光に分離する。色分離装置32は、青色光と緑色光及び赤色光とを分離するダイクロイックミラー321と、緑色光と赤色光とを分離するダイクロイックミラー322と、ダイクロイックミラー321によって分離された青色光を反射させる反射ミラー323と、を備える。
色分離装置32は、均一化装置31から入射される光を赤、緑及び青の各色光に分離する。色分離装置32は、青色光と緑色光及び赤色光とを分離するダイクロイックミラー321と、緑色光と赤色光とを分離するダイクロイックミラー322と、ダイクロイックミラー321によって分離された青色光を反射させる反射ミラー323と、を備える。
リレー装置33は、青色光の光路及び緑色光の光路より長い赤色光の光路に設けられ、赤色光の損失を抑制する。リレー装置33は、入射側レンズ331、リレーレンズ333、反射ミラー332,334を備える。これらのうち、反射ミラー334は、後述する光変調装置343Rの光入射側の面と対向する位置に設けられており、リレーレンズ333から入射された赤色光を反射させて、光変調装置343Rに導く。
なお、本実施形態では、赤色光の光路にリレー装置33を設けているが、これに限らず、例えば他の色光より光路が長い色光を青色光とし、青色光の光路上にリレー装置33を設ける構成としてもよい。
なお、本実施形態では、赤色光の光路にリレー装置33を設けているが、これに限らず、例えば他の色光より光路が長い色光を青色光とし、青色光の光路上にリレー装置33を設ける構成としてもよい。
画像形成装置34は、入射される赤、緑及び青の各色光を変調し、変調された各色光を合成して、投射光学装置36によって投射される画像光を形成する。画像形成装置34は、入射される各色光に応じて設けられる3つのフィールドレンズ341、3つの入射側偏光板342、3つの光変調装置343、3つの視野角補償板344及び3つの出射側偏光板345と、1つの色合成装置346と、を備える。
光変調装置343は、照明装置4から出射された光を画像情報に応じて変調する。光変調装置343は、赤色光を変調する光変調装置343R、緑色光を変調する光変調装置343G、及び、青色光を変調する光変調装置343Bを含む。本実施形態では、光変調装置343は、透過型の液晶パネルによって構成されており、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板345によって液晶ライトバルブが構成される。
色合成装置346は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された各色光を合成して上記画像光を形成する。本実施形態では、色合成装置346は、クロスダイクロイックプリズムによって構成されているが、これに限らず、例えば複数のダイクロイックミラーによって構成することも可能である。
光変調装置343は、照明装置4から出射された光を画像情報に応じて変調する。光変調装置343は、赤色光を変調する光変調装置343R、緑色光を変調する光変調装置343G、及び、青色光を変調する光変調装置343Bを含む。本実施形態では、光変調装置343は、透過型の液晶パネルによって構成されており、入射側偏光板342、光変調装置343及び出射側偏光板345によって液晶ライトバルブが構成される。
色合成装置346は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された各色光を合成して上記画像光を形成する。本実施形態では、色合成装置346は、クロスダイクロイックプリズムによって構成されているが、これに限らず、例えば複数のダイクロイックミラーによって構成することも可能である。
光学部品用筐体35は、上記した各装置31〜34を内部に収容する。なお、画像投射装置3には、設計上の光軸である照明光軸Axが設定されており、光学部品用筐体35は、照明光軸Axにおける所定位置に各装置31〜34を保持する。照明装置4及び投射光学装置36は、照明光軸Axにおける所定位置に配置される。
投射光学装置36は、画像形成装置34から入射される画像光を被投射面上に拡大投射する。すなわち、投射光学装置36は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された光を投射する。投射光学装置36は、例えば筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
投射光学装置36は、画像形成装置34から入射される画像光を被投射面上に拡大投射する。すなわち、投射光学装置36は、光変調装置343B,343G,343Rによって変調された光を投射する。投射光学装置36は、例えば筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成される。
[照明装置の構成]
図2は、照明装置4の構成を示す模式図である。
照明装置4は、光変調装置343を照明する照明光を均一化装置31に出射する。照明装置4は、図2に示すように、光源用筐体CAと、光源用筐体CA内にそれぞれ収容される光源部41、アフォーカル光学素子42、ホモジナイザー光学素子43、偏光分離素子44、第1集光素子45、第1位相差素子46、第2集光素子47、拡散反射装置48、第2位相差素子49及び波長変換装置5Aと、を備える。この他、照明装置4は、図2では図示を省略するが、点灯制御部61、状態表示部62及び表示制御部63(それぞれ図4参照)を備える。点灯制御部61、状態表示部62及び表示制御部63については、後に詳述する。
光源用筐体CAは、塵埃等が内部に侵入しづらい密閉筐体である。
図2は、照明装置4の構成を示す模式図である。
照明装置4は、光変調装置343を照明する照明光を均一化装置31に出射する。照明装置4は、図2に示すように、光源用筐体CAと、光源用筐体CA内にそれぞれ収容される光源部41、アフォーカル光学素子42、ホモジナイザー光学素子43、偏光分離素子44、第1集光素子45、第1位相差素子46、第2集光素子47、拡散反射装置48、第2位相差素子49及び波長変換装置5Aと、を備える。この他、照明装置4は、図2では図示を省略するが、点灯制御部61、状態表示部62及び表示制御部63(それぞれ図4参照)を備える。点灯制御部61、状態表示部62及び表示制御部63については、後に詳述する。
光源用筐体CAは、塵埃等が内部に侵入しづらい密閉筐体である。
光源部41、アフォーカル光学素子42、ホモジナイザー光学素子43、偏光分離素子44と、第1位相差素子46、第2集光素子47及び拡散反射装置48は、照明装置4に設定された第1照明光軸Ax1上に配置されている。
波長変換装置5A、第1集光素子45、偏光分離素子44及び第2位相差素子49は、照明装置4に設定され、かつ、第1照明光軸Ax1に直交する第2照明光軸Ax2上に配置されている。
波長変換装置5A、第1集光素子45、偏光分離素子44及び第2位相差素子49は、照明装置4に設定され、かつ、第1照明光軸Ax1に直交する第2照明光軸Ax2上に配置されている。
[光源部の構成]
光源部41は、光を出射する光源411及びコリメーターレンズ415を備える。
光源411は、それぞれ発光素子としての複数の第1固体光源412及び複数の第2固体光源413と、支持部材414と、を備える。
第1固体光源412は、励起光であるs偏光の青色光L1sを出射する半導体レーザーである。青色光L1sは、例えば、ピーク波長が440nmのレーザー光である。第1固体光源412から出射された青色光L1sは、波長変換装置5Aに入射される。
第2固体光源413は、p偏光の青色光L2pを出射する半導体レーザーである。青色光L2pは、例えば、ピーク波長が460nmのレーザー光である。第2固体光源413から出射された青色光L2pは、拡散反射装置48に入射される。
支持部材414は、第1照明光軸Ax1と直交する平面にそれぞれアレイ状に配置された複数の第1固体光源412及び複数の第2固体光源413を支持する。
光源部41は、光を出射する光源411及びコリメーターレンズ415を備える。
光源411は、それぞれ発光素子としての複数の第1固体光源412及び複数の第2固体光源413と、支持部材414と、を備える。
第1固体光源412は、励起光であるs偏光の青色光L1sを出射する半導体レーザーである。青色光L1sは、例えば、ピーク波長が440nmのレーザー光である。第1固体光源412から出射された青色光L1sは、波長変換装置5Aに入射される。
第2固体光源413は、p偏光の青色光L2pを出射する半導体レーザーである。青色光L2pは、例えば、ピーク波長が460nmのレーザー光である。第2固体光源413から出射された青色光L2pは、拡散反射装置48に入射される。
支持部材414は、第1照明光軸Ax1と直交する平面にそれぞれアレイ状に配置された複数の第1固体光源412及び複数の第2固体光源413を支持する。
第1固体光源412から出射された青色光L1s及び第2固体光源413から出射された青色光L2pは、コリメーターレンズ415によって平行光束に変換され、アフォーカル光学素子42に入射される。
なお、本実施形態では、光源411は、s偏光の青色光L1sと、p偏光の青色光L2pとを出射する構成である。しかしながら、これに限らず、光源411は、偏光方向が同じ直線偏光光である青色光を出射する構成としてもよい。この場合、入射された1種類の直線偏光をs偏光及びp偏光が含まれる光とする位相差素子を、光源部41と偏光分離素子44との間に配置すればよい。
なお、本実施形態では、光源411は、s偏光の青色光L1sと、p偏光の青色光L2pとを出射する構成である。しかしながら、これに限らず、光源411は、偏光方向が同じ直線偏光光である青色光を出射する構成としてもよい。この場合、入射された1種類の直線偏光をs偏光及びp偏光が含まれる光とする位相差素子を、光源部41と偏光分離素子44との間に配置すればよい。
[アフォーカル光学素子及びホモジナイザー光学素子の構成]
アフォーカル光学素子42は、光源部41から入射される青色光L1s,L2pの光束径を調整して、ホモジナイザー光学素子43に入射させる。アフォーカル光学素子42は、入射される光を集光するレンズ421と、レンズ421によって集光された光束を平行化するレンズ422とにより構成されている。
ホモジナイザー光学素子43は、青色光L1s,L2pの照度分布を均一化する。ホモジナイザー光学素子43は、一対のマルチレンズアレイ431,432により構成されている。
アフォーカル光学素子42は、光源部41から入射される青色光L1s,L2pの光束径を調整して、ホモジナイザー光学素子43に入射させる。アフォーカル光学素子42は、入射される光を集光するレンズ421と、レンズ421によって集光された光束を平行化するレンズ422とにより構成されている。
ホモジナイザー光学素子43は、青色光L1s,L2pの照度分布を均一化する。ホモジナイザー光学素子43は、一対のマルチレンズアレイ431,432により構成されている。
[偏光分離素子の構成]
ホモジナイザー光学素子43を通過した青色光L1s,L2pは、偏光分離素子44に入射する。
偏光分離素子44は、プリズム型の偏光ビームスプリッターであり、入射される光に含まれるs偏光成分とp偏光成分とを分離する。具体的に、偏光分離素子44は、s偏光成分を反射させ、p偏光成分を透過させる。また、偏光分離素子44は、s偏光成分及びp偏光成分のいずれの偏光成分であっても、所定波長以上の光を透過させる色分離特性を有する。従って、s偏光の青色光L1sは、偏光分離素子44にて反射され、第1集光素子45に入射する。一方、p偏光の青色光L2pは、偏光分離素子44を透過して、第1位相差素子46に入射する。
ホモジナイザー光学素子43を通過した青色光L1s,L2pは、偏光分離素子44に入射する。
偏光分離素子44は、プリズム型の偏光ビームスプリッターであり、入射される光に含まれるs偏光成分とp偏光成分とを分離する。具体的に、偏光分離素子44は、s偏光成分を反射させ、p偏光成分を透過させる。また、偏光分離素子44は、s偏光成分及びp偏光成分のいずれの偏光成分であっても、所定波長以上の光を透過させる色分離特性を有する。従って、s偏光の青色光L1sは、偏光分離素子44にて反射され、第1集光素子45に入射する。一方、p偏光の青色光L2pは、偏光分離素子44を透過して、第1位相差素子46に入射する。
[第1集光素子の構成]
第1集光素子45は、偏光分離素子44にて反射された青色光L1sを波長変換装置5Aに集光する。また、第1集光素子45は、波長変換装置5Aから入射される蛍光YLを平行化する。図2の例では、第1集光素子45は、2つのレンズ451,452によって構成されているが、第1集光素子45を構成するレンズの数は問わない。
第1集光素子45は、偏光分離素子44にて反射された青色光L1sを波長変換装置5Aに集光する。また、第1集光素子45は、波長変換装置5Aから入射される蛍光YLを平行化する。図2の例では、第1集光素子45は、2つのレンズ451,452によって構成されているが、第1集光素子45を構成するレンズの数は問わない。
[波長変換装置の構成]
波長変換装置5Aは、光が入射されることによって励起されて、入射された光より波長が長い光を出射する。換言すると、波長変換装置5Aは、入射された光の波長を変換する。本実施形態では、波長変換装置5Aは、青色光L1sの入射に応じて、青色光L1sより波長が長い蛍光YLを、青色光L1sの入射側に出射する反射型の波長変換素子である。なお、波長変換装置5Aにて生成される蛍光YLは、例えば、ピーク波長が500〜700nmの光である。
波長変換装置5Aは、光が入射されることによって励起されて、入射された光より波長が長い光を出射する。換言すると、波長変換装置5Aは、入射された光の波長を変換する。本実施形態では、波長変換装置5Aは、青色光L1sの入射に応じて、青色光L1sより波長が長い蛍光YLを、青色光L1sの入射側に出射する反射型の波長変換素子である。なお、波長変換装置5Aにて生成される蛍光YLは、例えば、ピーク波長が500〜700nmの光である。
波長変換装置5Aは、青色光L1sが入射されて蛍光YLを出射する波長変換素子51と、波長変換素子51を回転させる回転部59と、を備える。
波長変換素子51の構成については、後に詳述する。
回転部59は、励起光である青色光L1sの入射側から見て波長変換素子51の中心を通り、かつ、第2照明光軸Ax2と平行な回転軸を中心として、波長変換素子51を回転させる。これにより、波長変換素子51において青色光L1sの入射位置が、波長変換素子51の回転に伴って変更される。回転部59としては、モーター等の回転装置を例示できる。
波長変換装置5Aから出射された蛍光YLは、第2照明光軸Ax2に沿って第1集光素子45を通過した後、偏光分離素子44に入射される。そして、蛍光YLは、偏光分離素子44を第2照明光軸Ax2に沿って通過し、第2位相差素子49に入射する。
波長変換素子51の構成については、後に詳述する。
回転部59は、励起光である青色光L1sの入射側から見て波長変換素子51の中心を通り、かつ、第2照明光軸Ax2と平行な回転軸を中心として、波長変換素子51を回転させる。これにより、波長変換素子51において青色光L1sの入射位置が、波長変換素子51の回転に伴って変更される。回転部59としては、モーター等の回転装置を例示できる。
波長変換装置5Aから出射された蛍光YLは、第2照明光軸Ax2に沿って第1集光素子45を通過した後、偏光分離素子44に入射される。そして、蛍光YLは、偏光分離素子44を第2照明光軸Ax2に沿って通過し、第2位相差素子49に入射する。
[第1位相差素子及び第2集光素子の構成]
第1位相差素子46は、偏光分離素子44と第2集光素子47との間に配置されている。第1位相差素子46は、偏光分離素子44を通過した青色光L2pを円偏光の青色光L2cに変換する。青色光L2cは、第2集光素子47に入射される。
第2集光素子47は、第1位相差素子46から入射される青色光L2cを拡散反射装置48に集光する。また、第2集光素子47は、拡散反射装置48から入射される青色光L2cを平行化する。なお、第2集光素子47を構成するレンズの数は、適宜変更可能である。
第1位相差素子46は、偏光分離素子44と第2集光素子47との間に配置されている。第1位相差素子46は、偏光分離素子44を通過した青色光L2pを円偏光の青色光L2cに変換する。青色光L2cは、第2集光素子47に入射される。
第2集光素子47は、第1位相差素子46から入射される青色光L2cを拡散反射装置48に集光する。また、第2集光素子47は、拡散反射装置48から入射される青色光L2cを平行化する。なお、第2集光素子47を構成するレンズの数は、適宜変更可能である。
[拡散反射装置の構成]
拡散反射装置48は、波長変換装置5Aから出射される蛍光YLと同様の拡散角で、入射された青色光L2cを拡散反射させる。拡散反射装置48の構成として、入射された青色光L2cをランバート反射させる反射板と、反射板を第1照明光軸Ax1と平行な回転軸を中心として回転させる回転装置とを備える構成を例示できる。
拡散反射装置48にて拡散反射された青色光L2cは、第2集光素子47を通過した後、第1位相差素子46に入射される。青色光L2cは、拡散反射装置48にて反射される際に、回転方向が反対方向の円偏光に変換される。このため、第2集光素子47を介して第1位相差素子46に入射された青色光L2cは、偏光分離素子44から第1位相差素子46に入射された際のp偏光の青色光L2cではなく、s偏光の青色光L2sに変換される。そして、青色光L2sは、偏光分離素子44にて反射されて、第2位相差素子49に入射される。すなわち、偏光分離素子44から第2位相差素子49に入射される光は、青色光L2s及び蛍光YLが混在した白色光である。
拡散反射装置48は、波長変換装置5Aから出射される蛍光YLと同様の拡散角で、入射された青色光L2cを拡散反射させる。拡散反射装置48の構成として、入射された青色光L2cをランバート反射させる反射板と、反射板を第1照明光軸Ax1と平行な回転軸を中心として回転させる回転装置とを備える構成を例示できる。
拡散反射装置48にて拡散反射された青色光L2cは、第2集光素子47を通過した後、第1位相差素子46に入射される。青色光L2cは、拡散反射装置48にて反射される際に、回転方向が反対方向の円偏光に変換される。このため、第2集光素子47を介して第1位相差素子46に入射された青色光L2cは、偏光分離素子44から第1位相差素子46に入射された際のp偏光の青色光L2cではなく、s偏光の青色光L2sに変換される。そして、青色光L2sは、偏光分離素子44にて反射されて、第2位相差素子49に入射される。すなわち、偏光分離素子44から第2位相差素子49に入射される光は、青色光L2s及び蛍光YLが混在した白色光である。
[第2位相差素子の構成]
第2位相差素子49は、偏光分離素子44から入射される白色光をs偏光及びp偏光が混在する光に変換する。このように変換された白色の照明光WLは、上記した均一化装置31に入射される。
第2位相差素子49は、偏光分離素子44から入射される白色光をs偏光及びp偏光が混在する光に変換する。このように変換された白色の照明光WLは、上記した均一化装置31に入射される。
[波長変換素子の構成]
図3は、波長変換素子51の断面の一部を模式的に示す図である。
波長変換素子51は、図3に示すように、基材511、波長変換層512及び反射層513を有する。
なお、以下の説明では、波長変換素子51に対する青色光L1sの入射方向を+Z方向とし、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。また、青色光L1sを、蛍光体を励起させる励起光ELと記載する。
図3は、波長変換素子51の断面の一部を模式的に示す図である。
波長変換素子51は、図3に示すように、基材511、波長変換層512及び反射層513を有する。
なお、以下の説明では、波長変換素子51に対する青色光L1sの入射方向を+Z方向とし、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。また、青色光L1sを、蛍光体を励起させる励起光ELと記載する。
[基材の構成]
基材511は、波長変換層512及び反射層513を支持する円板状の支持部材であり、回転部59によって回転される。基材511は、例えば金属等の熱伝導性に優れた材料によって形成されている。基材511には、反射層513を介して、波長変換層512から熱が伝達される。そして、基材511は、伝達された熱を放熱する。
このような基材511において、励起光ELの入射側である−Z方向の面は、波長変換層512及び反射層513と対向して、波長変換層512及び反射層513を支持する第1面5111である。基材511において、第1面5111とは反対側の面は、第2面5112である。
基材511は、波長変換層512及び反射層513を支持する円板状の支持部材であり、回転部59によって回転される。基材511は、例えば金属等の熱伝導性に優れた材料によって形成されている。基材511には、反射層513を介して、波長変換層512から熱が伝達される。そして、基材511は、伝達された熱を放熱する。
このような基材511において、励起光ELの入射側である−Z方向の面は、波長変換層512及び反射層513と対向して、波長変換層512及び反射層513を支持する第1面5111である。基材511において、第1面5111とは反対側の面は、第2面5112である。
[波長変換層の構成]
波長変換層512は、基材511に対して励起光ELの入射側である−Z方向に位置しており、入射される励起光ELを波長変換して上記蛍光を拡散出射する蛍光体を含有する。波長変換層512は、−Z方向に位置する第1面5121と、第1面5121とは反対側に位置する第2面5122と、を有する。第1面5121は、励起光ELが入射される光入射面である。第2面5122は、基材511の第1面5111と対向する対向面である。
本実施形態では、波長変換層512は、例えばガーネット構造を主として有するセラミックにより構成されている。このようなガーネット構造を有するセラミックとしては、Y3Al5O12、TbAl5O12及びLuAl5O12の少なくとも1つを含む組成を例示できる。また、ガーネット構造を有するセラミックは、賦活剤として、Ce、Eu、Pr、Cr、Gd及びGaの少なくとも1つを含む。なお、波長変換層512は、ガーネット構造を有するセラミックの他に、プロブスカイト構造又はモノリシック構造を有するセラミックが含まれていてもよい。
波長変換層512は、基材511に対して励起光ELの入射側である−Z方向に位置しており、入射される励起光ELを波長変換して上記蛍光を拡散出射する蛍光体を含有する。波長変換層512は、−Z方向に位置する第1面5121と、第1面5121とは反対側に位置する第2面5122と、を有する。第1面5121は、励起光ELが入射される光入射面である。第2面5122は、基材511の第1面5111と対向する対向面である。
本実施形態では、波長変換層512は、例えばガーネット構造を主として有するセラミックにより構成されている。このようなガーネット構造を有するセラミックとしては、Y3Al5O12、TbAl5O12及びLuAl5O12の少なくとも1つを含む組成を例示できる。また、ガーネット構造を有するセラミックは、賦活剤として、Ce、Eu、Pr、Cr、Gd及びGaの少なくとも1つを含む。なお、波長変換層512は、ガーネット構造を有するセラミックの他に、プロブスカイト構造又はモノリシック構造を有するセラミックが含まれていてもよい。
第1面5121を介して波長変換層512の内部に励起光ELが入射されると、波長変換層512に含まれる蛍光体によって蛍光が発生する。
発生した蛍光の一部は、励起光ELの入射側、すなわち、−Z方向に進行して、第1面5121から−Z方向に出射される。すなわち、第1面5121は、蛍光を出射する光出射面でもある。
一方、発生した蛍光の他の一部は、励起光ELの入射方向である+Z方向に沿って基材511側に進行する。このような基材511側に進行する蛍光も第1面5121から−Z方向に出射させるために、基材511と波長変換層512との間には、反射層513が設けられている。そして、基材511の第1面5111と波長変換層512の第2面5122とは、反射層513を介して接合されている。
発生した蛍光の一部は、励起光ELの入射側、すなわち、−Z方向に進行して、第1面5121から−Z方向に出射される。すなわち、第1面5121は、蛍光を出射する光出射面でもある。
一方、発生した蛍光の他の一部は、励起光ELの入射方向である+Z方向に沿って基材511側に進行する。このような基材511側に進行する蛍光も第1面5121から−Z方向に出射させるために、基材511と波長変換層512との間には、反射層513が設けられている。そして、基材511の第1面5111と波長変換層512の第2面5122とは、反射層513を介して接合されている。
波長変換層512は、上記蛍光体の他、応力発光材料SEを含有している。
本実施形態では、波長変換層512に含有される応力発光材料SEは、応力発光材料に加わる応力のエネルギー、すなわち、波長変換層512に作用する応力のエネルギーを所定波長の光に変換して出射するものである。このような応力発光材料SEとして、例えば、アルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu)、硫化亜鉛(ZnS:Mn)、チタン酸バリウム・カルシウム((Ba,Ca)TiO3:Pr)、及び、アルミン酸カルシウム・イットリウム(CaYAl3O7:Ce)が挙げられる。また、応力発光材料SEが出射する光としては、例えば赤外光が挙げられる。
このような応力発光材料SEから出射された光は、蛍光とともに波長変換層512から出射され、ひいては、照明装置4から出射される。そして、応力発光材料SEから出射された光は、後述する検出部71によって検出される。
以下、応力が加わることによって応力発光材料SEから出射される光を、変換光と呼称する。
本実施形態では、波長変換層512に含有される応力発光材料SEは、応力発光材料に加わる応力のエネルギー、すなわち、波長変換層512に作用する応力のエネルギーを所定波長の光に変換して出射するものである。このような応力発光材料SEとして、例えば、アルミン酸ストロンチウム(SrAl2O4:Eu)、硫化亜鉛(ZnS:Mn)、チタン酸バリウム・カルシウム((Ba,Ca)TiO3:Pr)、及び、アルミン酸カルシウム・イットリウム(CaYAl3O7:Ce)が挙げられる。また、応力発光材料SEが出射する光としては、例えば赤外光が挙げられる。
このような応力発光材料SEから出射された光は、蛍光とともに波長変換層512から出射され、ひいては、照明装置4から出射される。そして、応力発光材料SEから出射された光は、後述する検出部71によって検出される。
以下、応力が加わることによって応力発光材料SEから出射される光を、変換光と呼称する。
[反射層の構成]
反射層513は、基材511の第1面5111と波長変換層512の第2面5122との間に設けられ、入射される光を反射させる。具体的に、反射層513は、波長変換層512から入射される蛍光及び変換光を−Z方向に反射させる。これにより、波長変換層512にて生じた蛍光及び変換光の略全てが、波長変換層512の第1面5121から波長変換素子51の外部に出射される。
このような反射層513は、例えばアルミニウムや銀等の金属成膜によって形成できる他、誘電体多層膜によって形成できる。
反射層513は、基材511の第1面5111と波長変換層512の第2面5122との間に設けられ、入射される光を反射させる。具体的に、反射層513は、波長変換層512から入射される蛍光及び変換光を−Z方向に反射させる。これにより、波長変換層512にて生じた蛍光及び変換光の略全てが、波長変換層512の第1面5121から波長変換素子51の外部に出射される。
このような反射層513は、例えばアルミニウムや銀等の金属成膜によって形成できる他、誘電体多層膜によって形成できる。
[照明装置の他の構成]
図4は、照明装置4及び制御部73の構成を示すブロック図である。
照明装置4は、図4に示すように、点灯制御部61、状態表示部62及び表示制御部63を備える。
図4は、照明装置4及び制御部73の構成を示すブロック図である。
照明装置4は、図4に示すように、点灯制御部61、状態表示部62及び表示制御部63を備える。
点灯制御部61は、後述する制御部73を構成する動作制御部732から入力される制御信号に基づいて、光源411の点灯、すなわち、第1固体光源412及び第2固体光源413の点灯を制御する。
例えば、動作制御部732から、光源411を点灯させる制御信号が入力された場合には、点灯制御部61は、第1固体光源412及び第2固体光源413に所定の電圧を印加して、第1固体光源412及び第2固体光源413を通常点灯させる。
また例えば、応力等によって波長変換層512に破損が生じる可能性があると動作制御部732によって判断された場合には、点灯制御部61は、光源411の出力光量を低下させる。すなわち、点灯制御部61は、第1固体光源412及び第2固体光源413への印加電圧を通常点灯時より低下させ、各第1固体光源412からの出力光量、及び、各第2固体光源413からの出力光量を低下させることによって、光源411からの出力光量を低下させる。これにより、波長変換層512に入射される励起光の光量が低下されるので、波長変換層512にて生じる温度差が低減され、波長変換層512にて生じる応力を低減され、ひいては、波長変換層512に破損が生じることが抑制される。
更に例えば、波長変換層512に破損が生じたと動作制御部732によって判断された場合には、点灯制御部61は、光源411を消灯させる。
例えば、動作制御部732から、光源411を点灯させる制御信号が入力された場合には、点灯制御部61は、第1固体光源412及び第2固体光源413に所定の電圧を印加して、第1固体光源412及び第2固体光源413を通常点灯させる。
また例えば、応力等によって波長変換層512に破損が生じる可能性があると動作制御部732によって判断された場合には、点灯制御部61は、光源411の出力光量を低下させる。すなわち、点灯制御部61は、第1固体光源412及び第2固体光源413への印加電圧を通常点灯時より低下させ、各第1固体光源412からの出力光量、及び、各第2固体光源413からの出力光量を低下させることによって、光源411からの出力光量を低下させる。これにより、波長変換層512に入射される励起光の光量が低下されるので、波長変換層512にて生じる温度差が低減され、波長変換層512にて生じる応力を低減され、ひいては、波長変換層512に破損が生じることが抑制される。
更に例えば、波長変換層512に破損が生じたと動作制御部732によって判断された場合には、点灯制御部61は、光源411を消灯させる。
状態表示部62は、光源用筐体CAの外部に設けられて、照明装置4の状態を表示する。状態表示部62は、本実施形態では、光源用筐体CAの外面に設けられたLED(Light Emitting Diode)によって構成される。しかしながら、これに限らず、状態表示部62は、各種ディスプレイによって構成されてもよい。
表示制御部63は、動作制御部732から入力される制御信号に基づいて、状態表示部62を制御して、照明装置4の状態を状態表示部62に表示させる。具体的に、表示制御部63は、状態表示部62の点灯色及び点灯状態を制御することによって、照明装置4の状態を表示する。
例えば、照明装置4が通常点灯している場合には、表示制御部63は、状態表示部62を緑色点灯させる。また、応力等によって波長変換層512に破損が生じる可能性があると動作制御部732によって判断された場合には、表示制御部63は、例えば状態表示部62を赤色点滅させる。更に、波長変換層512に破損が生じたと動作制御部732によって判断された場合には、表示制御部63は、例えば状態表示部62を赤色点灯させる。
なお、照明装置4が通常点灯している場合には、表示制御部63は、状態表示部62を消灯させてもよい。
例えば、照明装置4が通常点灯している場合には、表示制御部63は、状態表示部62を緑色点灯させる。また、応力等によって波長変換層512に破損が生じる可能性があると動作制御部732によって判断された場合には、表示制御部63は、例えば状態表示部62を赤色点滅させる。更に、波長変換層512に破損が生じたと動作制御部732によって判断された場合には、表示制御部63は、例えば状態表示部62を赤色点灯させる。
なお、照明装置4が通常点灯している場合には、表示制御部63は、状態表示部62を消灯させてもよい。
[検出部の構成]
検出部71は、応力発光材料SEから出射された変換光を検出する。具体的に、検出部71は、変換光を受光して、変換光の光量を検出する。
本実施形態では、検出部71は、図1に示すように、光学部品用筐体35において、色分離装置32によって分離された赤色光が通過する光路に設けられている。詳述すると、検出部71は、リレーレンズ333を通過した赤色光を、光変調装置343Rに向かって反射させる反射ミラー334に対する光入射側とは反対側に設けられている。
ここで、反射ミラー334は、全反射ミラーであるが、入射光の全てを反射させるのではなく、一部の光は透過してしまう。このため、上記位置に検出部71が設けられていても、反射ミラー334を透過した変換光を、検出部71は検出可能である。
このような検出部71は、照明装置4の外部で、かつ、プロジェクター1の内部に設けられていることから、プロジェクター側検出部に相当する。
検出部71は、応力発光材料SEから出射された変換光を検出する。具体的に、検出部71は、変換光を受光して、変換光の光量を検出する。
本実施形態では、検出部71は、図1に示すように、光学部品用筐体35において、色分離装置32によって分離された赤色光が通過する光路に設けられている。詳述すると、検出部71は、リレーレンズ333を通過した赤色光を、光変調装置343Rに向かって反射させる反射ミラー334に対する光入射側とは反対側に設けられている。
ここで、反射ミラー334は、全反射ミラーであるが、入射光の全てを反射させるのではなく、一部の光は透過してしまう。このため、上記位置に検出部71が設けられていても、反射ミラー334を透過した変換光を、検出部71は検出可能である。
このような検出部71は、照明装置4の外部で、かつ、プロジェクター1の内部に設けられていることから、プロジェクター側検出部に相当する。
検出部71は、変換光の検出結果、すなわち、入射された変換光の光量を応じた検出信号を、制御部73に出力する。
ここで、波長変換層512の温度差や温度分布等によって、波長変換層512に応力が作用した場合、作用した応力に応じた光量の変換光を、波長変換層512に含まれる応力発光材料SEは出射する。変換光を検出した検出部71は、変換光の光量に応じたレベルの検出信号を出力する。検出信号によって示されるレベルは、値が大きいほど波長変換層512に生じている応力が大きいことを示す。このため、検出信号により示されるレベルを判定することによって、波長変換層512に加わっている応力を把握できる。
ここで、波長変換層512の温度差や温度分布等によって、波長変換層512に応力が作用した場合、作用した応力に応じた光量の変換光を、波長変換層512に含まれる応力発光材料SEは出射する。変換光を検出した検出部71は、変換光の光量に応じたレベルの検出信号を出力する。検出信号によって示されるレベルは、値が大きいほど波長変換層512に生じている応力が大きいことを示す。このため、検出信号により示されるレベルを判定することによって、波長変換層512に加わっている応力を把握できる。
[報知部の構成]
図4に示す報知部72は、各種情報を報知する。報知部72は、制御部73と電気的に接続されており、制御部73から入力される報知情報に応じた報知内容を報知する。本実施形態では、報知部72は、外装筐体2の外面に露出して設けられるLEDを備えて構成されており、LEDの点灯色及び点灯状態によって、各種報知内容を報知する。
例えば、報知部72が緑色点灯することによって、照明装置4が通常点灯していることが示される。
また例えば、報知部72が赤色点滅することによって、制御部73によって光源411の出射光量が低下され、照明装置4の出射光量が低下されていることが示される。
更に例えば、報知部72が赤色点灯することによって、異常等が発生して、制御部73によって照明装置4が消灯されたことが示される。
図4に示す報知部72は、各種情報を報知する。報知部72は、制御部73と電気的に接続されており、制御部73から入力される報知情報に応じた報知内容を報知する。本実施形態では、報知部72は、外装筐体2の外面に露出して設けられるLEDを備えて構成されており、LEDの点灯色及び点灯状態によって、各種報知内容を報知する。
例えば、報知部72が緑色点灯することによって、照明装置4が通常点灯していることが示される。
また例えば、報知部72が赤色点滅することによって、制御部73によって光源411の出射光量が低下され、照明装置4の出射光量が低下されていることが示される。
更に例えば、報知部72が赤色点灯することによって、異常等が発生して、制御部73によって照明装置4が消灯されたことが示される。
[制御部の構成]
制御部73は、記憶部731及び動作制御部732を有する。
記憶部731は、プロジェクター1の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶部731は、動作制御部732によって参照される第1閾値及び第2閾値を記憶している。この他、記憶部731は、動作制御部732によって後述する点灯制御処理を実行するための点灯制御プログラムを記憶している。
制御部73は、記憶部731及び動作制御部732を有する。
記憶部731は、プロジェクター1の動作に必要な各種プログラム及びデータを記憶している。例えば、記憶部731は、動作制御部732によって参照される第1閾値及び第2閾値を記憶している。この他、記憶部731は、動作制御部732によって後述する点灯制御処理を実行するための点灯制御プログラムを記憶している。
動作制御部732は、自律的に、或いは、ユーザーによる操作に応じて、プロジェクター1全体の動作を制御する。例えば、プロジェクター1の電源をONする操作がユーザーによって行われた場合には、動作制御部732は、光源411を点灯させる制御信号を点灯制御部61に出力する。また例えば、動作制御部732は、各光変調装置343の動作を制御して、画像情報に応じた画像光を各光変調装置343に形成させる。
この他、動作制御部732は、検出部71から入力される検出信号に応じた処理を実行する。
具体的に、動作制御部732は、検出信号のレベルが、波長変換層512に割れ等の破損が生じる可能性がある第1閾値以上であると判定した場合には、波長変換層512に破損が生じる可能性があると判断する。この場合、動作制御部732は、光源411の出射光量を低減させる制御信号を、点灯制御部61に出力する。これにより、点灯制御部61によって光源411の出射光量が低減されて、波長変換層512に入射される励起光の光量が低減される。このため、波長変換層512において励起光の入射側の部位と、励起光の入射側とは反対側の部位との間の温度差が小さくなり、波長変換層512に作用する応力が低減される。
この場合、動作制御部732は、報知部72を赤色点滅させる。これにより、照明装置4の出射光量が制御部73によって低下されていることが示される。
具体的に、動作制御部732は、検出信号のレベルが、波長変換層512に割れ等の破損が生じる可能性がある第1閾値以上であると判定した場合には、波長変換層512に破損が生じる可能性があると判断する。この場合、動作制御部732は、光源411の出射光量を低減させる制御信号を、点灯制御部61に出力する。これにより、点灯制御部61によって光源411の出射光量が低減されて、波長変換層512に入射される励起光の光量が低減される。このため、波長変換層512において励起光の入射側の部位と、励起光の入射側とは反対側の部位との間の温度差が小さくなり、波長変換層512に作用する応力が低減される。
この場合、動作制御部732は、報知部72を赤色点滅させる。これにより、照明装置4の出射光量が制御部73によって低下されていることが示される。
本実施形態では、波長変換層512に入射される励起光は、第1固体光源412及び第2固体光源413のうちの第1固体光源412が出射する青色光L1sである。
このため、波長変換層512への入射光量を低減させるためには、各第2固体光源413の出射光量を通常点灯時のままとする一方で、各第1固体光源412の出射光量を低減させ、これにより、照明装置4からの出射光量を大きく低減させずに、波長変換層512への入射光量を低減させることが考えられる。
しかしながら、このような場合には、照明装置4から出射される照明光における青色光と蛍光との割合が、通常点灯時の割合と異なってしまう。すなわち、各第1固体光源412の出射光量のみを低下させた場合には、照明装置4から出射される照明光のホワイトバランスが、通常点灯時のホワイトバランスと異なってしまう。
このため、波長変換層512への入射光量を低減させるためには、各第2固体光源413の出射光量を通常点灯時のままとする一方で、各第1固体光源412の出射光量を低減させ、これにより、照明装置4からの出射光量を大きく低減させずに、波長変換層512への入射光量を低減させることが考えられる。
しかしながら、このような場合には、照明装置4から出射される照明光における青色光と蛍光との割合が、通常点灯時の割合と異なってしまう。すなわち、各第1固体光源412の出射光量のみを低下させた場合には、照明装置4から出射される照明光のホワイトバランスが、通常点灯時のホワイトバランスと異なってしまう。
これに対し、動作制御部732は、入力される検出信号のレベルが第1閾値以上である場合には、第1固体光源412だけでなく、第2固体光源413についても出射光量を低減させる制御を点灯制御部61に実施させる。これにより、照明装置4から出射される照明光のホワイトバランスを維持しつつ、波長変換層512に入射される励起光の光量を低下させることができる。
また、動作制御部732は、検出信号のレベルが第2閾値以上であると判定した場合には、波長変換層512に破損が生じたと判断する。第2閾値は、第1閾値より大きい閾値であり、波長変換層512に破損が生じた場合のレベルである。
このような場合、動作制御部732は、光源411を消灯させる制御信号を、点灯制御部61に出力する。これにより、照明装置4は消灯される。
そして、動作制御部732は、報知部72を赤色点灯させることにより、異常の発生によって制御部73が照明装置4を消灯したことが示される。
なお、動作制御部732は、入力される検出信号のレベルが第1閾値未満である場合には、報知部72を緑色点灯させ、照明装置4が通常点灯していることを示す。
このような場合、動作制御部732は、光源411を消灯させる制御信号を、点灯制御部61に出力する。これにより、照明装置4は消灯される。
そして、動作制御部732は、報知部72を赤色点灯させることにより、異常の発生によって制御部73が照明装置4を消灯したことが示される。
なお、動作制御部732は、入力される検出信号のレベルが第1閾値未満である場合には、報知部72を緑色点灯させ、照明装置4が通常点灯していることを示す。
[点灯制御処理]
図5は、動作制御部732によって実行される点灯制御処理を示すフローチャートである。
動作制御部732は、照明装置4が点灯されている間、記憶部731に記憶された点灯制御プログラムを読み込んで、以下に示す点灯制御処理を実行する。この点灯制御処理は、状態表示部62及び報知部72による照明装置4の状態の表示及び報知処理を含んでいることから、報知制御処理と言うこともできる。
この点灯制御処理では、図5に示すように、まず、動作制御部732が、検出部71から出力された検出信号を取得する(ステップS1)。
この後、動作制御部732は、取得された検出信号のレベルが、記憶部731に記憶されている第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。
図5は、動作制御部732によって実行される点灯制御処理を示すフローチャートである。
動作制御部732は、照明装置4が点灯されている間、記憶部731に記憶された点灯制御プログラムを読み込んで、以下に示す点灯制御処理を実行する。この点灯制御処理は、状態表示部62及び報知部72による照明装置4の状態の表示及び報知処理を含んでいることから、報知制御処理と言うこともできる。
この点灯制御処理では、図5に示すように、まず、動作制御部732が、検出部71から出力された検出信号を取得する(ステップS1)。
この後、動作制御部732は、取得された検出信号のレベルが、記憶部731に記憶されている第1閾値以上であるか否かを判定する(ステップS2)。
動作制御部732は、検出信号のレベルが第1閾値未満であると判定すると(ステップS2:NO)、報知部72を緑色点灯させる他、表示制御部63によって、状態表示部62を緑色点灯させる(ステップS3)。この後、動作制御部732は、処理をステップS1に戻す。
一方、動作制御部732は、検出信号のレベルが第1閾値以上であると判定すると(ステップS2:YES)、検出信号のレベルが、記憶部731に記憶されている第2閾値以上であるか否かを判定する(ステップS4)。
動作制御部732は、検出信号のレベルが第2閾値未満であると判定すると(ステップS4:NO)、応力によって波長変換層512が破損する可能性があると判断し、点灯制御部61によって、光源411の出射光量を低減させる(ステップS5)。
また、動作制御部732は、報知部72を赤色点滅させる他、表示制御部63によって、状態表示部62を赤色点滅させる(ステップS6)。
この後、動作制御部732は、処理をステップS1に戻す。
動作制御部732は、検出信号のレベルが第2閾値未満であると判定すると(ステップS4:NO)、応力によって波長変換層512が破損する可能性があると判断し、点灯制御部61によって、光源411の出射光量を低減させる(ステップS5)。
また、動作制御部732は、報知部72を赤色点滅させる他、表示制御部63によって、状態表示部62を赤色点滅させる(ステップS6)。
この後、動作制御部732は、処理をステップS1に戻す。
一方、動作制御部732は、検出信号のレベルが第2閾値以上であると判定すると(ステップS4:YES)、点灯制御部61によって、光源411を消灯させる(ステップS7)。
また、動作制御部732は、報知部72を赤色点灯させる他、表示制御部63によって、状態表示部62を赤色点灯させる(ステップS8)。
これにより、動作制御部732は、点灯制御処理を終了させる。
また、動作制御部732は、報知部72を赤色点灯させる他、表示制御部63によって、状態表示部62を赤色点灯させる(ステップS8)。
これにより、動作制御部732は、点灯制御処理を終了させる。
[第1実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
波長変換素子51は、入射される光の波長を変換する蛍光体と、応力発光材料SEと、を含有する。詳述すると、波長変換素子51は、蛍光体及び応力発光材料SEを含有する波長変換層512を有する。
これによれば、応力発光材料SEから出射される変換光の光量を検出部71が検出することによって、波長変換層512に作用している応力を検出できる。従って、上記のように、動作制御部732が、検出信号のレベルに応じて光源411の点灯状態を制御し、波長変換層512に入射される励起光の光量を制御することによって、波長変換層512、ひいては、波長変換素子51に破損が生じることを抑制できる。
以上説明した本実施形態に係るプロジェクター1によれば、以下の効果を奏することができる。
波長変換素子51は、入射される光の波長を変換する蛍光体と、応力発光材料SEと、を含有する。詳述すると、波長変換素子51は、蛍光体及び応力発光材料SEを含有する波長変換層512を有する。
これによれば、応力発光材料SEから出射される変換光の光量を検出部71が検出することによって、波長変換層512に作用している応力を検出できる。従って、上記のように、動作制御部732が、検出信号のレベルに応じて光源411の点灯状態を制御し、波長変換層512に入射される励起光の光量を制御することによって、波長変換層512、ひいては、波長変換素子51に破損が生じることを抑制できる。
照明装置4は、波長変換素子51と、波長変換素子51に入射される光を出射する光源411と、を有する。また、プロジェクター1は、照明装置4と、照明装置4からの光を変調する光変調装置343と、光変調装置343によって変調された光を投射する投射光学装置36と、を備える。
これによれば、照明装置4から出射される照明光には、波長変換素子51から出射される蛍光を含めることができるので、照明装置4は、比較的高輝度な照明光を出射できる。
そして、プロジェクター1が照明装置4を有することによって、上記波長変換素子51及び照明装置4と同様の効果を奏することができ、高輝度な画像を表示できる。
これによれば、照明装置4から出射される照明光には、波長変換素子51から出射される蛍光を含めることができるので、照明装置4は、比較的高輝度な照明光を出射できる。
そして、プロジェクター1が照明装置4を有することによって、上記波長変換素子51及び照明装置4と同様の効果を奏することができ、高輝度な画像を表示できる。
照明装置4は、第2照明光軸Ax2に沿う回転軸を中心として波長変換素子51を回転させる回転部59を備える。
これによれば、波長変換素子51の波長変換層512における励起光の入射部位を、波長変換素子51の回転に伴って移動させることができるので、波長変換素子51が局所的に発熱することを抑制でき、温度消光の発生を抑制できる。また、波長変換素子51が回転されるので、波長変換素子51を冷却できる他、波長変換素子51から出射される蛍光のチラツキを抑制できる。
これによれば、波長変換素子51の波長変換層512における励起光の入射部位を、波長変換素子51の回転に伴って移動させることができるので、波長変換素子51が局所的に発熱することを抑制でき、温度消光の発生を抑制できる。また、波長変換素子51が回転されるので、波長変換素子51を冷却できる他、波長変換素子51から出射される蛍光のチラツキを抑制できる。
プロジェクター1は、応力発光材料SEから出射された光を検出するプロジェクター側検出部としての検出部71と、検出部71による検出結果に応じて、プロジェクター1の動作を制御する動作制御部732と、を備える。
これによれば、検出部71が応力発光材料SEから出射される変換光を検出し、動作制御部732が、検出部71から入力される検出信号のレベルを判定することによって、波長変換層512に作用している応力の大きさを検出できる。そして、上記のように、動作制御部732が、点灯制御部61を介して光源411の点灯状態を制御することによって、波長変換層512に作用している応力を低減させることができる。従って、波長変換層512に破損が生じることを抑制でき、照明装置4が安定して照明光を出射できるので、プロジェクター1が安定して画像を表示できる。
これによれば、検出部71が応力発光材料SEから出射される変換光を検出し、動作制御部732が、検出部71から入力される検出信号のレベルを判定することによって、波長変換層512に作用している応力の大きさを検出できる。そして、上記のように、動作制御部732が、点灯制御部61を介して光源411の点灯状態を制御することによって、波長変換層512に作用している応力を低減させることができる。従って、波長変換層512に破損が生じることを抑制でき、照明装置4が安定して照明光を出射できるので、プロジェクター1が安定して画像を表示できる。
[第1実施形態の第1変形例]
プロジェクター1では、照明装置4が備える波長変換装置5Aは、波長変換素子51を回転させる回転部59を有するとした。しかしながら、これに限らず、波長変換装置5Aは、回転部59を備えない構成としてもよい。換言すると、波長変換素子51は、回転部59によって回転される構成でなくてもよい。
このような波長変換装置を有する照明装置4を備えたプロジェクター1によっても、上記した効果を奏することができる。
プロジェクター1では、照明装置4が備える波長変換装置5Aは、波長変換素子51を回転させる回転部59を有するとした。しかしながら、これに限らず、波長変換装置5Aは、回転部59を備えない構成としてもよい。換言すると、波長変換素子51は、回転部59によって回転される構成でなくてもよい。
このような波長変換装置を有する照明装置4を備えたプロジェクター1によっても、上記した効果を奏することができる。
[第1実施形態の第2変形例]
上記プロジェクター1では、検出部71は、図1に示したように、赤色光の光路上に配置されるリレー装置33の反射ミラー334に対する光入射側とは反対側に設けられるとした。しかしながら、これに限らず、検出部71が変換光を検出可能であれば、検出部71の位置は、他の位置であってもよい。例えば、検出部は、変換光を検出可能であれば、クロスダイクロイックプリズムによって構成された色合成装置346に設けられていてもよい。また、検出部が照明装置内に配置される場合には、光源411の点灯を制御する点灯制御部、及び、状態表示部62を制御する表示制御部は、照明装置内に配置された検出部から出力された検出信号に基づいて、光源411及び状態表示部62を制御してもよい。
上記プロジェクター1では、検出部71は、図1に示したように、赤色光の光路上に配置されるリレー装置33の反射ミラー334に対する光入射側とは反対側に設けられるとした。しかしながら、これに限らず、検出部71が変換光を検出可能であれば、検出部71の位置は、他の位置であってもよい。例えば、検出部は、変換光を検出可能であれば、クロスダイクロイックプリズムによって構成された色合成装置346に設けられていてもよい。また、検出部が照明装置内に配置される場合には、光源411の点灯を制御する点灯制御部、及び、状態表示部62を制御する表示制御部は、照明装置内に配置された検出部から出力された検出信号に基づいて、光源411及び状態表示部62を制御してもよい。
図6は、プロジェクター1の変形であるプロジェクター1Aの構成の一部を示すブロック図である。
例えば、プロジェクター1から照明装置の構成及び検出部の位置を変更して、図6に示すプロジェクター1Aとして構成してもよい。
プロジェクター1Aは、照明装置4に代えて照明装置4Aを有する一方で、検出部71を有しない他は、プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
照明装置4Aは、図6に示すように、点灯制御部61及び表示制御部63に代えて点灯制御部61A及び表示制御部63Aを有し、更に、検出部64A及び記憶部65Aを有する他は、照明装置4と同様の構成及び機能を有する。
例えば、プロジェクター1から照明装置の構成及び検出部の位置を変更して、図6に示すプロジェクター1Aとして構成してもよい。
プロジェクター1Aは、照明装置4に代えて照明装置4Aを有する一方で、検出部71を有しない他は、プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。
照明装置4Aは、図6に示すように、点灯制御部61及び表示制御部63に代えて点灯制御部61A及び表示制御部63Aを有し、更に、検出部64A及び記憶部65Aを有する他は、照明装置4と同様の構成及び機能を有する。
図7は、検出部64Aの位置を示す模式図である。
検出部64Aは、検出部71と同様に、上記変換光を検出して、変換光の光量に応じたレベルを示す検出信号を、制御部73に出力する他、点灯制御部61A及び表示制御部63Aに出力する。すなわち、検出部64Aは、照明装置4A内に配置される照明装置側検出部ということができる。
このような検出部64Aは、図7に示すように、波長変換素子51近傍の位置に配置されている。具体的に、検出部64Aは、波長変換素子51に対して、波長変換素子51への励起光の入射方向である+Z方向に対する直交方向に配置されている。
検出部64Aは、検出部71と同様に、上記変換光を検出して、変換光の光量に応じたレベルを示す検出信号を、制御部73に出力する他、点灯制御部61A及び表示制御部63Aに出力する。すなわち、検出部64Aは、照明装置4A内に配置される照明装置側検出部ということができる。
このような検出部64Aは、図7に示すように、波長変換素子51近傍の位置に配置されている。具体的に、検出部64Aは、波長変換素子51に対して、波長変換素子51への励起光の入射方向である+Z方向に対する直交方向に配置されている。
図6に示す記憶部65Aは、それぞれ上記した第1閾値及び第2閾値を記憶している。これら第1閾値及び第2閾値は、記憶部731に記憶されている第1閾値及び第2閾値とそれぞれ同じである。
点灯制御部61Aは、動作制御部732と同様に、入力される検出信号のレベルに応じて、光源411の点灯を制御する。また、表示制御部63Aは、動作制御部732と同様に、入力される検出信号のレベルに応じて、状態表示部62を制御する。
例えば、検出信号のレベルが、記憶部65Aに記憶されている第1閾値未満であれば、点灯制御部61Aは、光源411を通常点灯させ、表示制御部63Aは、状態表示部62を緑色点灯させるか消灯させる。また、検出信号のレベルが第1閾値以上であり、第2閾値未満であれば、点灯制御部61Aは、光源411の出射光量を低減させ、表示制御部63Aは、状態表示部62を赤色点滅させる。更に、検出信号のレベルが第2閾値以上であれば、点灯制御部61Aは、光源411を消灯させ、表示制御部63Aは、状態表示部62を赤色点灯させる。
点灯制御部61Aは、動作制御部732と同様に、入力される検出信号のレベルに応じて、光源411の点灯を制御する。また、表示制御部63Aは、動作制御部732と同様に、入力される検出信号のレベルに応じて、状態表示部62を制御する。
例えば、検出信号のレベルが、記憶部65Aに記憶されている第1閾値未満であれば、点灯制御部61Aは、光源411を通常点灯させ、表示制御部63Aは、状態表示部62を緑色点灯させるか消灯させる。また、検出信号のレベルが第1閾値以上であり、第2閾値未満であれば、点灯制御部61Aは、光源411の出射光量を低減させ、表示制御部63Aは、状態表示部62を赤色点滅させる。更に、検出信号のレベルが第2閾値以上であれば、点灯制御部61Aは、光源411を消灯させ、表示制御部63Aは、状態表示部62を赤色点灯させる。
上記のように、制御部73にも、検出部64Aから検出信号が入力される。
このため、制御部73の動作制御部732は、検出信号のレベルに応じた光源411の点灯制御及び状態表示部62の表示制御を実行しない。しかしながら、動作制御部732は、上記のように、検出信号のレベルに応じた報知部72の報知制御は実行する。
このため、制御部73の動作制御部732は、検出信号のレベルに応じた光源411の点灯制御及び状態表示部62の表示制御を実行しない。しかしながら、動作制御部732は、上記のように、検出信号のレベルに応じた報知部72の報知制御は実行する。
このようなプロジェクター1Aによれば、上記プロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
照明装置4Aは、応力発光材料SEから出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部としての検出部64Aと、検出部64Aから出力された検出信号に応じて、光源411の点灯を制御する点灯制御部61Aと、を備える。
これによれば、照明装置4の構成によって、波長変換素子51の波長変換層512に作用する応力に応じて、光源411の点灯状態を制御できる。従って、動作制御部732の一部の機能を省略でき、動作制御部732による処理負荷を軽減できる。
照明装置4Aは、応力発光材料SEから出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部としての検出部64Aと、検出部64Aから出力された検出信号に応じて、光源411の点灯を制御する点灯制御部61Aと、を備える。
これによれば、照明装置4の構成によって、波長変換素子51の波長変換層512に作用する応力に応じて、光源411の点灯状態を制御できる。従って、動作制御部732の一部の機能を省略でき、動作制御部732による処理負荷を軽減できる。
照明装置4Aは、応力発光材料SEから出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部としての検出部64Aと、照明装置4Aの状態を表示する状態表示部62と、検出部64Aから入力される検出信号に応じて、状態表示部62に照明装置4Aの状態を表示させる表示制御部63Aと、を備える。
これによれば、状態表示部62による表示内容を確認することによって、照明装置4Aの状態をユーザーが確認できる。従って、照明装置4Aの利便性、ひいては、プロジェクター1Aの利便性を高めることができる。
これによれば、状態表示部62による表示内容を確認することによって、照明装置4Aの状態をユーザーが確認できる。従って、照明装置4Aの利便性、ひいては、プロジェクター1Aの利便性を高めることができる。
なお、プロジェクター1Aでは、点灯制御部61A及び表示制御部63Aは、照明装置4A内に配置された検出部64Aから入力される検出信号に応じて、光源411及び状態表示部62を制御するとした。しかしながら、これに限らず、上記のように光学部品用筐体35に設けられた検出部71から検出信号が点灯制御部61A及び表示制御部63Aに入力されるように構成してもよい。この場合、検出部64Aは無くてもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態にて示したプロジェクター1と同様の構成を有する。ここで、プロジェクター1の照明装置4は、反射型の波長変換素子51を有するとした。これに対し、本実施形態に係るプロジェクターの照明装置は、透過型の波長変換素子を有する。この点で、本実施形態に係るプロジェクターと、プロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態にて示したプロジェクター1と同様の構成を有する。ここで、プロジェクター1の照明装置4は、反射型の波長変換素子51を有するとした。これに対し、本実施形態に係るプロジェクターの照明装置は、透過型の波長変換素子を有する。この点で、本実施形態に係るプロジェクターと、プロジェクター1とは相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
[プロジェクター及び照明装置の構成]
図8は、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置4Bの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、照明装置4に代えて照明装置4Bを有する他は、プロジェクター1と同様の構成を有する。
照明装置4Bは、照明装置4,4Aと同様に、光変調装置343を照明する照明光を均一化装置31に出射する。照明装置4Bは、図8に示すように、蛍光を出射する第1光源装置4B1と、青色光を出射する第2光源装置4B4と、点灯制御部61Bと、状態表示部62及び表示制御部63と、を有する。
図8は、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置4Bの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るプロジェクターは、照明装置4に代えて照明装置4Bを有する他は、プロジェクター1と同様の構成を有する。
照明装置4Bは、照明装置4,4Aと同様に、光変調装置343を照明する照明光を均一化装置31に出射する。照明装置4Bは、図8に示すように、蛍光を出射する第1光源装置4B1と、青色光を出射する第2光源装置4B4と、点灯制御部61Bと、状態表示部62及び表示制御部63と、を有する。
[第1光源装置の構成]
図9は、第1光源装置4B1の構成を示す模式図である。
第1光源装置4B1は、図9に示すように、励起光を出射する光源部4B2と、光源部4B2から出射された励起光を縮径させるアフォーカル光学素子42と、縮径された励起光の照度分布を均一化するホモジナイザー光学素子43と、入射される励起光を集光する第1集光素子45と、励起光を波長変換する波長変換装置5Bと、第2集光素子4B3と、を有する。
図9は、第1光源装置4B1の構成を示す模式図である。
第1光源装置4B1は、図9に示すように、励起光を出射する光源部4B2と、光源部4B2から出射された励起光を縮径させるアフォーカル光学素子42と、縮径された励起光の照度分布を均一化するホモジナイザー光学素子43と、入射される励起光を集光する第1集光素子45と、励起光を波長変換する波長変換装置5Bと、第2集光素子4B3と、を有する。
光源部4B2は、励起光を出射する発光素子としての複数の固体光源4B21を有し、複数の固体光源4B21から出射された励起光は、アフォーカル光学素子42、ホモジナイザー光学素子43、第1集光素子45を介して波長変換装置5Bに入射される。なお、固体光源4B21は、第1固体光源412と同じ光を出射する固体光源であってもよく、第2固体光源413と同じ光を出射する固体光源であってもよい。
第2集光素子4B3は、波長変換装置5Bに対する励起光の入射方向に沿って波長変換装置5Bから出射された蛍光及び変換光を集光及び平行化する。なお、第2集光素子4B3から出射された蛍光及び変換光は、第2光源装置4B4から出射される青色光と合成され、上記均一化装置31に入射される。
第2集光素子4B3は、波長変換装置5Bに対する励起光の入射方向に沿って波長変換装置5Bから出射された蛍光及び変換光を集光及び平行化する。なお、第2集光素子4B3から出射された蛍光及び変換光は、第2光源装置4B4から出射される青色光と合成され、上記均一化装置31に入射される。
[波長変換装置及び波長変換素子の構成]
図10は、波長変換装置5Bが有する波長変換素子52の断面の一部を模式的に示す図である。
波長変換装置5Bは、図9に示すように、波長変換素子51に代えて波長変換素子52を有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換装置5Bは、波長変換素子52及び回転部59を有する。また、波長変換素子52は、図10に示すように、基材521、波長変換層512及び反射層523を有する。
なお、以下の説明では、波長変換素子52に対する励起光ELの入射方向を+Z方向とし、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。
図10は、波長変換装置5Bが有する波長変換素子52の断面の一部を模式的に示す図である。
波長変換装置5Bは、図9に示すように、波長変換素子51に代えて波長変換素子52を有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換装置5Bは、波長変換素子52及び回転部59を有する。また、波長変換素子52は、図10に示すように、基材521、波長変換層512及び反射層523を有する。
なお、以下の説明では、波長変換素子52に対する励起光ELの入射方向を+Z方向とし、+Z方向とは反対方向を−Z方向とする。
基材521は、波長変換層512及び反射層523を支持する円板状の支持部材であり、回転部59によって回転される。基材521は、+Z方向に沿って励起光を透過可能な透光性を有する。また、基材521は、基材511と同様に、熱伝導性に優れた材料によって形成されている。
基材521における+Z方向の面は、波長変換層512及び反射層523と対向して、波長変換層512及び反射層523を支持する第1面5211である。基材511において、第1面5211とは反対側の第2面5212、すなわち、−Z方向を向く第2面5212は、励起光の入射面である。
基材521における+Z方向の面は、波長変換層512及び反射層523と対向して、波長変換層512及び反射層523を支持する第1面5211である。基材511において、第1面5211とは反対側の第2面5212、すなわち、−Z方向を向く第2面5212は、励起光の入射面である。
反射層523は、反射層513と同様に、基材521の第1面5211と波長変換層512との間に設けられている。反射層523は、青色光である励起光を通過させる一方で、青色光より波長の長い光を反射させる光反射特性を有するダイクロイックミラーとして機能する。このような反射層523は、例えば誘電体多層膜によって形成できる。
このため、基材521を通過して+Z方向に進行する励起光は、反射層523を通過して波長変換層512に入射される。
波長変換層512にて生じた蛍光YL及び変換光CLのうち、−Z方向に進行して反射層523に入射した蛍光YL及び変換光CLは、反射層523によって+Z方向に反射される。そして、波長変換層512内にて+Z方向に進行する蛍光YL及び変換光CLは、波長変換層512における+Z方向の第1面5121から+Z方向に出射され、第2集光素子4B3(図9参照)に入射される。
このため、基材521を通過して+Z方向に進行する励起光は、反射層523を通過して波長変換層512に入射される。
波長変換層512にて生じた蛍光YL及び変換光CLのうち、−Z方向に進行して反射層523に入射した蛍光YL及び変換光CLは、反射層523によって+Z方向に反射される。そして、波長変換層512内にて+Z方向に進行する蛍光YL及び変換光CLは、波長変換層512における+Z方向の第1面5121から+Z方向に出射され、第2集光素子4B3(図9参照)に入射される。
本実施形態では、反射層523は、基材521と波長変換層512との間、すなわち、基材521に対して+Z方向に設けられている。しかしながら、これに限らず、例えば基材521に対する励起光の入射側、すなわち、基材521の第2面5212に設けられ、基材521の第1面5211に波長変換層512が直接設けられていてもよい。
このような波長変換素子52を有する照明装置4Bを備えたプロジェクターによっても、上記したプロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態にて示したプロジェクター1と同様の構成を備えるが、波長変換層の構成が異なる点において、プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態にて示したプロジェクター1と同様の構成を備えるが、波長変換層の構成が異なる点において、プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
[プロジェクター及び照明装置の概略構成]
図11は、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置が有する波長変換装置5Cの断面の一部を模式的に示す図である。なお、図11においては、回転部59の図示を省略している他、波長変換素子53の断面の一部を示している。
本実施形態に係るプロジェクターは、照明装置4に代えて照明装置4Cを有する他は、プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。また、照明装置4Cは、波長変換装置5Aに代えて波長変換装置5Cを有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。
波長変換装置5Cは、波長変換素子51に代えて波長変換素子53を有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換装置5Cは、図11に示すように、波長変換素子53と、図示しない回転部59と、を有する。
図11は、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置が有する波長変換装置5Cの断面の一部を模式的に示す図である。なお、図11においては、回転部59の図示を省略している他、波長変換素子53の断面の一部を示している。
本実施形態に係るプロジェクターは、照明装置4に代えて照明装置4Cを有する他は、プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。また、照明装置4Cは、波長変換装置5Aに代えて波長変換装置5Cを有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。
波長変換装置5Cは、波長変換素子51に代えて波長変換素子53を有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換装置5Cは、図11に示すように、波長変換素子53と、図示しない回転部59と、を有する。
[波長変換素子の構成]
波長変換素子53は、波長変換層512に代えて波長変換層532を有する他は、波長変換素子51と同様の構成及び機能を有する。
波長変換層532は、波長変換層512と同様に、蛍光体PH及び応力発光材料SEを含む層であり、入射された励起光を蛍光体PHによって蛍光に変換する他、温度差等によって波長変換層532に作用する応力に応じた光量の変換光を、応力発光材料SEによって発生させる。波長変換層532にて生じた蛍光及び変換光は、照明光に含まれて照明装置4Cから出射されて、均一化装置31に入射される。そして、変換光は、プロジェクター1での場合と同様に、検出部71によって検出され、検出された変換光の光量に応じたレベルを示す検出信号が、検出部71から出力される。
このような波長変換層532は、本実施形態では、それぞれ粒子状の蛍光体PH及び応力発光材料SEがガラスや樹脂等によってバインドされたものによって構成される。
波長変換素子53は、波長変換層512に代えて波長変換層532を有する他は、波長変換素子51と同様の構成及び機能を有する。
波長変換層532は、波長変換層512と同様に、蛍光体PH及び応力発光材料SEを含む層であり、入射された励起光を蛍光体PHによって蛍光に変換する他、温度差等によって波長変換層532に作用する応力に応じた光量の変換光を、応力発光材料SEによって発生させる。波長変換層532にて生じた蛍光及び変換光は、照明光に含まれて照明装置4Cから出射されて、均一化装置31に入射される。そして、変換光は、プロジェクター1での場合と同様に、検出部71によって検出され、検出された変換光の光量に応じたレベルを示す検出信号が、検出部71から出力される。
このような波長変換層532は、本実施形態では、それぞれ粒子状の蛍光体PH及び応力発光材料SEがガラスや樹脂等によってバインドされたものによって構成される。
このような波長変換素子53を有する照明装置4Cを、上記照明装置4に代えて備えるプロジェクターによっても、上記した第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記した第2実施形態に係るプロジェクターと同様の構成を備えるが、波長変換素子が有する波長変換層の組成が異なる点で、第2実施形態に係るプロジェクターと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、上記した第2実施形態に係るプロジェクターと同様の構成を備えるが、波長変換素子が有する波長変換層の組成が異なる点で、第2実施形態に係るプロジェクターと相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図12は、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置が有する波長変換装置5Dの断面の一部を模式的に示す図である。なお、図12では、回転部59の図示を省略している。
本実施形態に係るプロジェクターは、波長変換装置5Bに代えて波長変換装置5Dを有する他は、第2実施形態にて示したプロジェクターと同様の構成及び機能を有する。すなわち、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置4Dは、波長変換装置5Bに代えて波長変換装置5Dを有する第1光源装置4B1と、それぞれ上記した第2光源装置4B4、点灯制御部61B、状態表示部62及び表示制御部63と、を有する。
波長変換装置5Dは、図12に示すように、波長変換素子54と、図12では図示しない回転部59と、を有する。
本実施形態に係るプロジェクターは、波長変換装置5Bに代えて波長変換装置5Dを有する他は、第2実施形態にて示したプロジェクターと同様の構成及び機能を有する。すなわち、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置4Dは、波長変換装置5Bに代えて波長変換装置5Dを有する第1光源装置4B1と、それぞれ上記した第2光源装置4B4、点灯制御部61B、状態表示部62及び表示制御部63と、を有する。
波長変換装置5Dは、図12に示すように、波長変換素子54と、図12では図示しない回転部59と、を有する。
波長変換素子54は、基材521、波長変換層532及び反射層523を有する。
すなわち、波長変換素子54は、基材521における+Z方向の面である第1面5211には、反射層523を介して波長変換層532が設けられている。
基材521は、励起光が透過可能な透明基板である。
波長変換層532は、上記のように、それぞれ粒子状の蛍光体PH及び応力発光材料SEがガラスや樹脂等によってバインドされて形成された層であり、入射された励起光の波長を変換して蛍光YLを発生させる他、応力に応じた光量の変換光CLを発生させる。
反射層523は、+Z方向に沿って進行する励起光を透過し、波長変換層532から−Z方向に進行して入射された蛍光YL及び変換光CLを、+Z方向に反射させる。
すなわち、波長変換素子54は、基材521における+Z方向の面である第1面5211には、反射層523を介して波長変換層532が設けられている。
基材521は、励起光が透過可能な透明基板である。
波長変換層532は、上記のように、それぞれ粒子状の蛍光体PH及び応力発光材料SEがガラスや樹脂等によってバインドされて形成された層であり、入射された励起光の波長を変換して蛍光YLを発生させる他、応力に応じた光量の変換光CLを発生させる。
反射層523は、+Z方向に沿って進行する励起光を透過し、波長変換層532から−Z方向に進行して入射された蛍光YL及び変換光CLを、+Z方向に反射させる。
このような波長変換素子54を有する照明装置4Dを備えたプロジェクターによっても、上記した第1実施形態に係る照明装置4を備えたプロジェクター1と同様の効果を奏することができる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の構成を備えるが、応力発光材料を含む層が蛍光体を含む波長変換層とは別に設けられている他、検出部の配置位置が異なる点で、プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。
本実施形態に係るプロジェクターは、第1実施形態に係るプロジェクター1と同様の構成を備えるが、応力発光材料を含む層が蛍光体を含む波長変換層とは別に設けられている他、検出部の配置位置が異なる点で、プロジェクター1と相違する。なお、以下の説明では、既に説明した部分と同一又は略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
図13は、本実施形態に係るプロジェクターが備える照明装置の波長変換装置5Eの断面の一部を模式的に示す図であり、検出部71の配置位置を示す図である。なお、図13においては、波長変換装置5Eを構成する回転部59の図示を省略している。
本実施形態に係るプロジェクターは、照明装置4に代えて照明装置4Eを有する他は、プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。照明装置4Eは、波長変換装置5Aに代えて波長変換装置5Eを有する他は、照明装置4と同様の構成及び機能を有する。
波長変換装置5Eは、図13に示すように、波長変換素子51に代えて波長変換素子55を有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換装置5Eは、波長変換素子55と、波長変換素子55を回転させる図示しない回転部59と、を有する。
本実施形態に係るプロジェクターは、照明装置4に代えて照明装置4Eを有する他は、プロジェクター1と同様の構成及び機能を有する。照明装置4Eは、波長変換装置5Aに代えて波長変換装置5Eを有する他は、照明装置4と同様の構成及び機能を有する。
波長変換装置5Eは、図13に示すように、波長変換素子51に代えて波長変換素子55を有する他は、波長変換装置5Aと同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換装置5Eは、波長変換素子55と、波長変換素子55を回転させる図示しない回転部59と、を有する。
波長変換素子55は、波長変換層512に代えて波長変換層552を有し、更に応力発光層554を有する他は、波長変換素子51と同様の構成及び機能を有する。すなわち、波長変換素子55は、基材511と、基材511における−Z方向の面である第1面5111に設けられる波長変換層552及び反射層513と、基材511における+Z方向の面である第2面5112に設けられる応力発光層554と、を有する。
波長変換層552は、波長変換層512と同様に、反射層513を介して基材511の第1面5111に保持される。波長変換層552は、波長変換層512とは異なり、応力発光材料SEを含まない。このような波長変換層552は、本実施形態では、波長変換層512と同様に、ガーネット構造を主として有するセラミックにより構成されて、蛍光体を含む層であるが、波長変換層532と同様に、粒子状の蛍光体PHがガラスや樹脂等によってバインドされた層であってもよい。
そして、波長変換層552において−Z方向の第1面5521に、+Z方向に沿って励起光が入射されると、上記と同様に、波長変換層552に含まれる蛍光体によって蛍光が生じる。生じた蛍光は、−Z方向に進行して第1面5521から外部に出射される他、+Z方向に進行し、反射層513にて反射された後、−Z方向に進行して第1面5521から外部に出射される。
そして、波長変換層552において−Z方向の第1面5521に、+Z方向に沿って励起光が入射されると、上記と同様に、波長変換層552に含まれる蛍光体によって蛍光が生じる。生じた蛍光は、−Z方向に進行して第1面5521から外部に出射される他、+Z方向に進行し、反射層513にて反射された後、−Z方向に進行して第1面5521から外部に出射される。
応力発光層554は、基材511において波長変換層552及び反射層513が設けられる第1面5111とは反対側の面である第2面5112に保持されている。応力発光層554は、上記した応力発光材料SEが含まれる層であり、例えば、応力発光材料SEがガラスや樹脂等によってバインドされた層とすることができる。
ここで、温度差等によって波長変換層552に応力が発生すると、波長変換層552にて生じた応力の大きさに応じて基材511も僅かに変形する。このため、基材511の第2面5112に設けられた応力発光層554に含まれる応力発光材料SEが、応力発光層554に作用する応力に応じた光量の変換光を出射する。このようにして、応力発光層554から出射される変換光の光量を検出部64Aが検出することによって、波長変換層552に生じた応力を算出できる。
ここで、温度差等によって波長変換層552に応力が発生すると、波長変換層552にて生じた応力の大きさに応じて基材511も僅かに変形する。このため、基材511の第2面5112に設けられた応力発光層554に含まれる応力発光材料SEが、応力発光層554に作用する応力に応じた光量の変換光を出射する。このようにして、応力発光層554から出射される変換光の光量を検出部64Aが検出することによって、波長変換層552に生じた応力を算出できる。
検出部64Aは、上記のように、応力発光材料SEによって生成された変換光を検出する。本実施形態では、検出部64Aは、照明装置4E内で、かつ、応力発光層554に対向する位置に配置されている。詳述すると、検出部64Aは、基材511の第2面5112に対向し、応力発光層554を挟んで基材511とは反対側の位置に設けられている。検出部64Aは、入射される変換光を検出し、検出された変換光の光量に応じたレベルの検出信号を、制御部73に出力する。
このような波長変換素子55を有する照明装置4Eを備えたプロジェクターによれば、上記した第1実施形態に係る照明装置4を備えたプロジェクター1と同様の効果を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
波長変換素子55は、蛍光体を含む波長変換層552と、第1面5111、及び、第1面5111とは反対側の第2面5112を有し、第1面5111側に波長変換層552を保持する基材511と、を備える。そして、応力発光材料SEは、第2面5112に保持されている。これによれば、波長変換層552にて生じた応力の大きさに応じて変形する基材511に作用する応力の大きさによって、第2面5112側に保持された応力発光材料SEから光が出射される。このため、応力発光材料SEから出射される光の光量を検出することによって、基材511に作用している応力、ひいては、波長変換層552に作用している応力を検出できる。また、応力発光材料SEは、基材511において波長変換層552を保持する第1面5111とは反対側の第2面5112によって保持されるので、応力発光材料SEが出射する光に、波長変換層552から出射される蛍光が含まれにくくすることができる。従って、応力発光材料SEが出射する光の光量を検出しやすくすることができ、波長変換層552に作用している応力を検出しやすくすることができる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
波長変換素子55は、蛍光体を含む波長変換層552と、第1面5111、及び、第1面5111とは反対側の第2面5112を有し、第1面5111側に波長変換層552を保持する基材511と、を備える。そして、応力発光材料SEは、第2面5112に保持されている。これによれば、波長変換層552にて生じた応力の大きさに応じて変形する基材511に作用する応力の大きさによって、第2面5112側に保持された応力発光材料SEから光が出射される。このため、応力発光材料SEから出射される光の光量を検出することによって、基材511に作用している応力、ひいては、波長変換層552に作用している応力を検出できる。また、応力発光材料SEは、基材511において波長変換層552を保持する第1面5111とは反対側の第2面5112によって保持されるので、応力発光材料SEが出射する光に、波長変換層552から出射される蛍光が含まれにくくすることができる。従って、応力発光材料SEが出射する光の光量を検出しやすくすることができ、波長変換層552に作用している応力を検出しやすくすることができる。
なお、本実施形態に係るプロジェクターに対しても、上記第1実施形態において示した第1及び第2変形例の少なくとも1つを適用可能であり、そのような場合でも、上記と同様の効果を奏するプロジェクターを構成できる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、応力発光材料SEは、応力発光材料SEに加わる応力を光に変換して、変換光として出射するものであった。しかしながら、これに限らず、応力発光材料SEは、応力発光材料SEに加わる応力に応じて、入射される光の波長を変換するものであってもよい。この場合、上記第5実施形態の構成においては、応力発光層554に光を出射する光源を別途設ければよい。
本発明は、上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
上記各実施形態では、応力発光材料SEは、応力発光材料SEに加わる応力を光に変換して、変換光として出射するものであった。しかしながら、これに限らず、応力発光材料SEは、応力発光材料SEに加わる応力に応じて、入射される光の波長を変換するものであってもよい。この場合、上記第5実施形態の構成においては、応力発光層554に光を出射する光源を別途設ければよい。
上記第1〜第4実施形態では、応力発光材料SEは、波長変換層512,532に蛍光体とともに含まれるとした。しかしながら、これに限らず、第5実施形態に記載の波長変換素子55のように、応力発光材料SEを含む応力発光層を別途設けてもよい。この場合、波長変換層に対する励起光の入射側に応力発光層が設けられていてもよく、励起光の入射側とは反対側に応力発光層が設けられていてもよい。
上記各実施形態では、照明装置4,4A〜4Eは、照明装置4,4A〜4Eの状態、すなわち、光源部41,4B2の点灯状態を表示する状態表示部62と、状態表示部62による表示を制御する表示制御部63,63Aと、を有するとした。しかしながら、これに限らず、照明装置は、状態表示部及び表示制御部を有しない構成としてもよい。また、照明装置が状態表示部を有する場合でも、状態表示部による表示は、プロジェクターの動作制御部が制御する構成としてもよい。更に、照明装置に点灯制御部は無くてもよく、制御部の動作制御部が、検出部64A,71のうち少なくとも1つの検出部からの検出信号に基づいて、光源の点灯を制御してもよい。
また、プロジェクターは、外装筐体2の外面に露出する報知部72を有するとしたが、このような報知部72は無くてもよい。この他、外装筐体2の内部に設けられた照明装置4,4A〜4Eの状態表示部62による表示内容を、外装筐体2の外部から確認可能とする窓部を外装筐体2に設けることによって、状態表示部62が報知部72の機能を有するものとして構成してもよい。
また、プロジェクターは、外装筐体2の外面に露出する報知部72を有するとしたが、このような報知部72は無くてもよい。この他、外装筐体2の内部に設けられた照明装置4,4A〜4Eの状態表示部62による表示内容を、外装筐体2の外部から確認可能とする窓部を外装筐体2に設けることによって、状態表示部62が報知部72の機能を有するものとして構成してもよい。
上記各実施形態では、検出部64A,71のうちの一方の検出部を有する構成とした。しかしながら、これに限らず、点灯制御部が検出部64Aからの検出信号に基づいて光源部の点灯を制御し、動作制御部が検出部71からの検出信号に基づいて報知部72による報知を制御する場合には、プロジェクターは、検出部64A,71のそれぞれを備えていてもよい。
上記第1、第3及び第5実施形態では、基材511の第1面5111と波長変換層512,532,552との間に、反射層513が設けられていた。しかしながら、これに限らず、第1面5111によって波長変換層512,532,552から入射される光を反射可能であれば、反射層513は無くてもよい。すなわち、第1面5111に波長変換層512,532,552が直接設けられていてもよい。また、第1面5111と波長変換層512,532,552との間に、反射層513に代えて、或いは加えて、他の機能を有する層又は部材が設けられていてもよい。
同様に、上記第2及び第4実施形態では、基材521の第1面5211と波長変換層512,532との間に、反射層523が設けられていた。しかしながら、これに限らず、反射層523が第2面5212に設けられている場合等においては、第1面5211と波長変換層512,532との間に、反射層523に代えて、或いは加えて、他の機能を有する層又は部材が設けられていてもよく、第1面5211に波長変換層512,532が直接設けられていてもよい。
同様に、上記第2及び第4実施形態では、基材521の第1面5211と波長変換層512,532との間に、反射層523が設けられていた。しかしながら、これに限らず、反射層523が第2面5212に設けられている場合等においては、第1面5211と波長変換層512,532との間に、反射層523に代えて、或いは加えて、他の機能を有する層又は部材が設けられていてもよく、第1面5211に波長変換層512,532が直接設けられていてもよい。
この他、上記第5実施形態では、応力発光材料SEが含まれる応力発光層554は、基材511の第2面5112に保持されているとした。しかしながら、これに限らず、第2面5112と応力発光層554との間に、所定の機能を有する層又は部材が設けられていてもよい。更に、応力発光層554は、応力発光材料SEがガラスや樹脂等によってバインドされた層としたが、応力発光材料SEが第2面5112に保持されれば、応力発光層554の構成は、適宜変更可能である。
上記各実施形態では、報知部72は、LEDを備えて構成されるとした。しかしながら、これに限らず、報知部72は、光源部の点灯状態を示すメッセージを表示するディスプレイであってもよく、或いは、光源部の点灯状態を示す音声を出力するスピーカー等の音声出力部であってもよい。一方、光源部の点灯状態を報知させる動作制御部は、光変調装置343を制御して、光源部の点灯状態を示すメッセージをOSD(On Screen Display)にて表示させてもよい。
上記各実施形態では、プロジェクターは、それぞれ液晶パネルによって構成された3つの光変調装置343(343B,343G,343R)を備えるとした。しかしながら、これに限らず、2つ以下、あるいは、4つ以上の光変調装置を有するプロジェクターにも、本発明を適用可能である。
上記各実施形態では、光変調装置として、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネルが採用されていた。しかしながら、これに限らず、光変調装置は、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルが採用されてもよい。この他、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態では、光変調装置として、光束入射面と光束射出面とが異なる透過型の液晶パネルが採用されていた。しかしながら、これに限らず、光変調装置は、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶パネルが採用されてもよい。この他、入射光束を変調して画像情報に応じた画像を形成可能な光変調装置であれば、マイクロミラーを用いたデバイス、例えば、DMD(Digital Micromirror Device)等を利用したものなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
上記各実施形態では、波長変換素子及び照明装置をプロジェクターに適用した例を挙げた。しかしながら、これに限らず、本発明の波長変換素子及び照明装置は、例えば照明器具や自動車の照明装置に適用することも可能である。
1,1A…プロジェクター、343(343B,343G,343R)…光変調装置、36…投射光学装置、4,4A〜4E…照明装置、41,4B2…光源部、5A〜5E…波長変換装置、51〜55…波長変換素子、511,521…基材、5111,5211…第1面、5112,5212…第2面、512,532,552…波長変換層、5121…第1面、5122…第2面、513,523…反射層、59…回転部、61…点灯制御部、62…状態表示部、63,63A…表示制御部、64…検出部(照明装置側検出部)、71…検出部(プロジェクター側検出部)、72…報知部、73…動作制御部、EL…励起光、PH…蛍光体、SE…応力発光材料。
Claims (8)
- 入射される光の波長を変換する蛍光体と、応力発光材料と、を含有することを特徴とする波長変換素子。
- 請求項1に記載の波長変換素子において、
前記蛍光体を含む波長変換層と、
第1面、及び、前記第1面とは反対側の第2面を有し、前記第1面側に前記波長変換層を保持する基板と、を備え、
前記応力発光材料は、前記第2面に保持されることを特徴とする波長変換素子。 - 請求項1又は請求項2に記載の波長変換素子と、
前記波長変換素子に入射される光を出射する光源と、を有することを特徴とする照明装置。 - 請求項3に記載の照明装置において、
所定の回転軸を中心として前記波長変換素子を回転させる回転部を備えることを特徴とする照明装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の照明装置において、
前記応力発光材料から出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部と、
前記検出信号に応じて、前記光源の点灯を制御する点灯制御部と、を備えることを特徴とする照明装置。 - 請求項3又は請求項4に記載の照明装置において、
前記応力発光材料から出射された光を検出して検出信号を出力する照明装置側検出部と、
当該照明装置の状態を表示する状態表示部と、
前記検出信号に応じて、前記状態表示部に当該照明装置の状態を表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする照明装置。 - 請求項3から請求項6のいずれか一項に記載の照明装置と、
前記照明装置からの光を変調する光変調装置と、
前記光変調装置によって変調された光を投射する投射光学装置と、を備えることを特徴とするプロジェクター。 - 請求項7に記載のプロジェクターにおいて、
前記応力発光材料から出射された光を検出するプロジェクター側検出部と、
前記プロジェクター側検出部による検出結果に応じて、当該プロジェクターの動作を制御する動作制御部と、を備えることを特徴とするプロジェクター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018205608A JP2020071381A (ja) | 2018-10-31 | 2018-10-31 | 波長変換素子、照明装置及びプロジェクター |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11603982B2 (en) | 2021-07-20 | 2023-03-14 | Phoenix Electric Co., Ltd. | Broadband light-emitting device |
-
2018
- 2018-10-31 JP JP2018205608A patent/JP2020071381A/ja active Pending
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TWI832341B (zh) * | 2021-07-20 | 2024-02-11 | 日商鳳凰電機股份有限公司 | 寬波段發光裝置 |
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