JP2020071215A - 整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法 - Google Patents

整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法 Download PDF

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吉彦 落合
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Shinichi Sato
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本章 渕脇
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Abstract

【課題】ダイオードの劣化を測定できるようにする。【解決手段】逆電圧をダイオード172、174に印加するプログラマブル電源110と、逆電圧を印加しているときにダイオード172、174に流れている電流の電流値を検出する、抵抗器115、絶縁アンプ120およびオシロスコープ130から構成される電流検出部と、検出した電流値がダイオード172、174の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければダイオード172、174は劣化していると判断し、小さければダイオード172、174は劣化していないと判断するパーソナルコンピュータ140と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ダイオードなどの整流素子の劣化を測定できる整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法に関する。
近年、自動車のボディーには、強度の確保と軽量化の実現に向けて、従来の鋼板よりも引張強度を向上させた高張力鋼板が用いられている。高張力鋼板同士をスポット溶接する場合、従来の鋼板をスポット溶接するときよりも大きな溶接電流を長い時間通電させる必要がある。このため、高張力鋼板同士のスポット溶接には、広範囲な溶接条件が設定できて高品質の溶接をすることができる、特許文献1〜3に開示されているようなインバータ式の抵抗溶接機が用いられつつある。インバータ方式の抵抗溶接機は、スポット溶接時に大きな溶接電流を供給するインバータトランスと、このインバータトランスに設けたダイオードスタック(2個以上のダイオードを組み合わせたユニット)とを有している。インバータトランスに設けたダイオードスタックはスポット溶接時に大きな溶接電流を通電させるので劣化しやすい。
特開2017−087280号公報 特開2000−42751号公報 実用新案登録第3008433号明細書
しかし、ダイオードスタックの劣化の進行は、個別のパフォーマンス、使用環境、使用頻度、溶接条件などによって異なる。工場の製造ラインに配置されている抵抗溶接機において、そのダイオードスタックが予期せぬ劣化により故障を起こしてしまうと、その交換には時間がかかるため、製造ラインの停止が余儀なくされる。そのため、製造ラインの停止前にダイオードスタックの劣化の進行度合いを知ることは、製造ラインの停止を防止する上で、また、予防保全により計画的な保守をする上で、重要である。
本発明は、このような問題を解消するためになされたものであり、ダイオードスタックのダイオードなどの整流素子の劣化を測定できる整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る整流素子劣化測定装置は、逆電圧を整流素子に印加する電源と、逆電圧を印加しているときに整流素子に流れている電流の電流値を検出する電流検出部と、検出した電流値が整流素子の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければ整流素子は劣化していると判断し、小さければ整流素子は劣化していないと判断する判断部と、を有する。
また、上記目的を達成するための本発明に係る整流素子劣化測定方法は、逆電圧を整流素子に印加し、整流素子に流れている電流の電流値を検出する段階と、検出した電流値が整流素子の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければ整流素子は劣化していると判断し、小さければ整流素子は劣化していないと判断する段階と、を含む。
本発明に係る整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法によれば、逆電圧を整流素子に印加したときに流れる電流の電流値により整流素子の劣化を判断するので、整流素子の劣化の進行度合いの測定が容易である。この測定を定期的にすることによって、整流素子の劣化の進行度合いを知ることができ、整流素子の予防保全が可能となり、計画的な保守が可能となる。
本実施形態の整流素子劣化測定装置の概略構成図である。 図1に示したダイオードッスタックの構成図である。 本実施形態の整流素子劣化測定装置の動作フローチャートである。 図3の動作フローチャートの説明に供する図である。 本実施形態の整流素子劣化測定方法の処理手順のフローチャートである。 本実施形態の整流素子劣化測定方法を溶接ロボットに適用したときの説明図である。
以下に、本発明に係る整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<整流素子劣化測定装置の構成>
図1は、本実施形態の整流素子劣化測定装置の概略構成図である。整流素子劣化測定装置100は、インバータトランス150に設けたダイオードスタック170のダイオード172、174の劣化の進行度合いを測定する。
整流素子劣化測定装置100は、プログラマブル電源110、抵抗器115、絶縁アンプ120、オシロスコープ130、パーソナルコンピュータ140を有する。一方、インバータトランス150は、トランス160とダイオードスタック170とを有する。ダイオードスタック170は、2つのダイオード172、174を備える。インバータトランス150は、たとえば、抵抗溶接機に備えられており、鋼板同士を溶接するための溶接電流を電極間に供給する。トランス160は交流の溶接電流を生成し、ダイオードスタック170のダイオード172、174によって、交流の溶接電流を直流の溶接電流に変換する。直流の溶接電流は抵抗溶接機の電極間に供給する。
プログラマブル電源110は、逆電圧Vaを整流素子であるダイオード172、174に印加する電源である。プログラマブル電源110は、ダイオード172、174に一定の電圧の逆電圧を印加するように、またはダイオード172、174に印加する逆電圧を段階的に上昇させるように、また、その逆電圧の段階的な上昇は、次の段階に上昇させるときに、現段階の電圧から次の段階の電圧まで一定の時間をかけて上昇させるようにプログラムされている。
プログラマブル電源110がダイオード172、174に印加する逆電圧の最大電圧は、劣化が進んでいるダイオード172、174に印加しても、ダイオード172、174が破損しないように、ダイオード172、174の逆耐圧の0を含まない60%以下の電圧としている。たとえば、ダイオード172、174の逆耐圧が600Vであるとすると、プログラマブル電源110はダイオード172、174に360V以上の逆電圧は印加しないようにプログラムしてある。なお、ダイオード172、174に印加する逆電圧は、ダイオード172、174の逆耐圧の0を含まない60%以下が最も好ましいが、0を含まない90%以下であっても良い。
抵抗器115は、プログラマブル電源110がダイオード172、174に印加する逆電圧により、ダイオード172、174に流れる電流(漏れ電流:IRDとも言う)を電圧に変換する。抵抗器115には、ダイオード172の電流の電流値とダイオード174の電流の電流値を加算した電流値の電流が流れる。したがって、抵抗器115の端子間電圧Vbは、抵抗器115の抵抗値(R)にダイオード172の電流の電流値(i172)とダイオード174の電流の電流値(i174)を加算した電流値を掛けわせた電圧値(V)となる。すなわち、抵抗器115の端子間電圧は、Vb=R×(i172+i174)という式で表される。
絶縁アンプ120は、入力側(ダイオード側)と出力側(オシロスコープ側)とを絶縁しているアンプであり、オシロスコープ130に、プログラマブル電源110がダイオード172、174に印加している逆電圧Vaと抵抗器115の端子間電圧Vbとを出力する。
オシロスコープ130は、プログラマブル電源110がダイオード172、174に印加している逆電圧Vaと抵抗器115の端子間電圧Vbとの時間的な変化を可視化して表示する。本実施形態では、測定者が、波形によってダイオード172、174の劣化の進行度合いを見られるようにするために、オシロスコープ130を設けているが、オシロスコープ130は省略しても良い。省略した場合、絶縁アンプ120の出力側はパーソナルコンピュータ140に直接接続される。
抵抗器115、絶縁アンプ120、オシロスコープ130は、プログラマブル電源110がダイオード172、174に逆電圧を印加しているときにダイオード172、174に流れている電流の電流値を検出する電流検出部として機能する。電流検出部は、ダイオード172、174に直列に接続した抵抗器115を含み、抵抗器115に流れる電流によって生じる、抵抗器115の端子間電圧Vbを用いて、ダイオード172、174に流れている電流の電流値を検出する。本実施形態では、抵抗器115、絶縁アンプ120、オシロスコープ130が電流検出部を構成しているが、電流検出部の構成はこのような構成に限られない。たとえば、抵抗器115と抵抗器115の端子間電圧を検出する電圧計であっても良い。また、抵抗器115を省略し、直接電流計によって測定するようにしても良い。このときには、電圧計や電流計の数値により、現場の作業者がダイオード172、174の劣化の進行度合いを判断するようにしても良い。
パーソナルコンピュータ140は、ダイオード172、174の劣化を判定するための判定電流値を記憶している。判定電流値は、破損する直前のダイオード172、174の電気的特性により設定する。たとえば、破損する直前のダイオード172、174の逆方向の抵抗値を多数測定しその抵抗値を累積しておき、その累積した抵抗値を参考に判定電流値を算出し、その算出した判定電流値をパーソナルコンピュータ140に記憶させる。ダイオード172、174のような整流素子は、劣化が進むにつれて、逆電圧印加時の電流が大きくなることが知られている。たとえば、ダイオード172、174が劣化することにより、1mA以下の電流値が100mAを超える電流値になることもある。このように、100mAを超える電流値になったダイオード172、174は数日以内に破損してしまう。判定電流値の設定は、ダイオード172、174の劣化の進行度合いを判断する上で重要であることから、次のようにして求めている。破損する直前のダイオードに逆電圧VinvをかけたときにIinvの電流が流れたとすれば、破損する直前のダイオードの抵抗値Rinvは、Rinv=Vinv/Iinvとして求めることができる。判定電流値は、プログラマブル電源110が印加する逆電圧の最大電圧をダイオードの抵抗値Rinvで割ることによって求めることができる。判定電流値は、ダイオード172、174の劣化の進行度合いの判断の信頼性を高めるため、このようにして求めた値よりも若干小さな値に設定する。
また、パーソナルコンピュータ140は、ダイオード172、174に流れている電流の電流値と、記憶されている判定電流値とを比較するためのプログラムを備えている。パーソナルコンピュータ140は、ダイオード172、174に流れている電流の電流値が判定電流値よりも大きければ、ダイオード172、174は劣化していると判断する。また、ダイオード172、174に流れている電流の電流値が判定電流値よりも小さければ、ダイオード172、174は劣化していないと判断する。本実施形態では、判断部としてパーソナルコンピュータ140を例示しているがこれに限らず、ダイオード172、174に流れている電流の電流値と判定電流値とを比較できる機能を有しているものであればどのようなものでも良く、1つの半導体チップとして構成しても良い。
図2は、図1に示したダイオードッスタックの構成図である。ダイオードスタック170は導電性および熱伝導性の良好なたとえば銅などの金属体で形成され、その金属体によってダイオード172、174が挟まれている。ダイオード172、174は、図1に示したトランス160の二次巻線162に接続される。ダイオード172、174は、抵抗溶接機の電極に大きな電流値の溶接電流を供給するため、発熱して熱くなる。ダイオード172、174は、高温になると破損してしまうので、ダイオードスタック170には冷却水を流通させる冷却水路176が図示するように配置されている。マニホールド178を介し冷却水路176に冷却水を流通させることによって、ダイオードスタック170およびダイオード172、174の温度を動作に適した温度となるようにしている。
<整流素子劣化測定装置の動作>
図3は、本実施形態の整流素子劣化測定装置の動作フローチャートである。また、図4は、図3の動作フローチャートの説明に供する図である。この動作フローチャートの処理を、図4を参照しながら説明する。
まず、本実施形態では、プログラマブル電源110は、ダイオード172、174に直流の逆電圧を段階的に上昇させて印加する(S100)。なお、数V程度の小さな一定電圧を印加しても良い。
プログラマブル電源110は、本実施形態では、図4の実線で示したように、ダイオード172、174に印加する逆電圧Vaを段階的に上昇させる。たとえば、プログラマブル電源110は、ダイオード172、174に、まず逆電圧としてV1を印加し、次にV2を印加し、最後にV3を印加する。なお、本実施形態では、50Vずつ、3段階に電圧を上昇させているが、一定電圧、2段階、または4段階以上の段階を経て電圧を上昇させるようにしても良い。このように段階的に上昇させるのは、万が一、ダイオード172、174の劣化が著しいときでも、ダイオード172、174を破損させることなく、ダイオード172、174の劣化の進行度合いを測定できるようにするためである。
また、その逆電圧の段階的な上昇は、次の段階に上昇させるときに、現段階の電圧から次の段階の電圧まで一定の時間をかけて上昇させる。たとえば、プログラマブル電源110は、ダイオード172、174に、まず逆電圧としてV1を印加し、次にV2を印加するときには、V1からV2に突然上昇させるのではなく、図4に示すように、T2からT3までの時間をかけて上昇させている。なお、本実施形態では、V1からV2のへの電圧の上昇を直線的に行っているが、直線的ではなく曲線的に行うようにしても良い。0からV1、V2からV3への電圧の上昇についても同様である。また、V1からV2への電圧の上昇速度は、たとえば、0からV1への電圧の上昇速度またはV2からV3への電圧の上昇速度と同一でなくとも良い。このように、現段階の電圧から次の段階の電圧まで一定の時間をかけて上昇させるのは、トランス160の二次巻線162に流れる電流の変化によってトランス160の一次巻線に高電圧が発生することを防止するためである。さらに、段階的に上昇させた電圧を維持する時間は、各段階において同一の時間である。たとえば、逆電圧をV1に上昇させたときには、T1からT2までの時間、その電圧を維持し、逆電圧をV2に上昇させたときには、T3からT4までの時間、その電圧を維持し、逆電圧をV3に上昇させたときには、T4からT6までの時間、その電圧を維持する。なお、T1からT2までの時間、T3からT4までの時間、T4からT6までの時間はそれぞれ同一の時間である。段階的に上昇させた電圧を維持するこれらの時間は、各段階において異なる時間としても良い。たとえば、逆電圧の電圧値が高くなるにしたがって、その電圧の維持時間を短くするようにしても良い。
さらに、逆電圧の最大電圧、すなわちV3は、劣化が進んでいるダイオード172、174に印加しても、ダイオード172、174が破損しないように、ダイオード172、174の逆耐圧の0を含まない60%以下の電圧としている。このように逆耐圧よりも低い電圧を印加しているのは、万が一、ダイオード172、174の劣化が著しいときでも、ダイオード172、174を破損させることなく、ダイオード172、174の劣化の進行度合いを測定できるようにするためである。なお、逆電圧の最大電圧はダイオード172、174の逆耐圧の0を含まない60%以下が最も好ましいが、0を含まない90%以下であっても良い。
次に、抵抗器115、絶縁アンプ120、オシロスコープ130によって形成される電流検出部は、ダイオード172、174に流れる電流を検出する(S101)。上記のように、ダイオード172、174を流れる電流は、抵抗器115の端子間電圧Vbとして検出される。たとえば、ダイオード172、174の劣化が進んでいないとき(IRD=OK時)には、その電流は、図示点線のI1のように検出される。一方、ダイオード172、174の劣化が進んでいるとき(IRD=NG時)には、図示点線のI2のように検出される。
次に、判断部として機能するパーソナルコンピュータ140は、電流は判定電流値よりも大きいか否かを判断する(S102)。パーソナルコンピュータ140は、図示点線のI2のように、ダイオード172、174を流れる電流が判定電流値よりも大きければ(S102:YES)、ダイオード172、174は劣化していると判断する(S103)。一方、パーソナルコンピュータ140は、図示点線のI1のように、ダイオード172、174を流れる電流が判定電流値よりも小さければ(S102:NO)、ダイオード172、174は劣化していないと判断する(S104)。
このように、本実施形態の整流素子劣化測定装置100によれば、逆電圧をダイオード172、174に印加したときに流れる電流の電流値によりダイオード172、174の劣化を判断しているので、ダイオード172、174の劣化の測定が容易である。この測定を定期的にすることによって、ダイオード172、174の劣化の進行度合いを知ることができ、ダイオード172、174の予防保全が可能となり、計画的な保守が可能となる。抵抗溶接機が配置されている製造ラインで整流素子劣化測定装置100を用いると、ダイオード172、174の予防保全ができることから、製造ラインの停止を防止でき、製造効率の向上と製造コストを低下が実現できる。
<整流素子劣化測定方法の手順>
図5は、本実施形態の整流素子劣化測定方法の処理手順のフローチャートである。整流素子劣化測定方法の処理手順としては、図4の動作フローチャートと同一であるので、簡単に説明する。
まず、本実施形態では、第1段階では、ダイオード172、174に直流の逆電圧を段階的に上昇させて印加し、ダイオード172、174に流れる電流の電流値を検出する。なお、数V程度の小さな一定電圧を印加しても良い。次に、第2段階では、検出した電流値がダイオード172、174の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければダイオード172、174は劣化していると判断し、小さければダイオード172、174は劣化していないと判断する。
このような手順でダイオード172、174の劣化の進行状態を判断すると、ダイオード172、174の劣化の測定が容易になる。この測定を定期的にすることによって、ダイオード172、174の劣化の進行度合いを知ることができ、ダイオード172、174の予防保全が可能となり、計画的な保守が可能となる。抵抗溶接機が配置されている製造ラインで整流素子劣化測定方法を適用すると、ダイオード172、174の予防保全ができることから、製造ラインの停止を防止でき、製造効率の向上と製造コストを低下が実現できる。
図6は、本実施形態の整流素子劣化測定方法を溶接ロボットに適用したときの説明図である。
整流素子劣化測定方法を溶接ロボット200に適用するとき、すなわち現場に配置されている溶接ロボット200に、本実施形態の整流素子劣化測定方法を適用するときには、図6に示すように、プログラマブル電源110を一方の電極210とマルチメーター180(いわゆるテスター)に接続し、マルチメーター180を他方の電極210に接続する。両端の電極210にはダイオードスタック170のダイオード172、174が接続されている。
マルチメーター180は、プログラマブル電源110から図4に示すような逆電圧が印加されると、マルチメーター180がダイオード172、174に流れる電流の大きさを表示する。作業者は、マルチメーター180が示す電流の大きさにより、ダイオード172、174の劣化の進行度合いを判断できる。
以上のように、本実施形態の整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法によれば、ダイオードなどの整流素子の劣化の進行度合いを、現場で容易に測定できる。このため、ダイオードの劣化が原因で、たとえば抵抗溶接機のような生産機械が突然停止し、ダイオードスタックをトランスごと交換するため、製造ラインの長時間の停止を余儀なくされるようなことを防止できる。また、予防保全が可能となるため、ダイオードスタックの計画的な交換ができる。
以上、整流素子劣化測定装置および整流素子劣化測定方法の実施形態を述べたが、本発明の技術的範囲は、この実施形態の記載内容に限定されるものではない。したがって、本実施形態には明確に記載されていなくとも、特許請求の記載の範囲内において当業者によって改変されたものは本発明の技術的範囲に含まれる。
100 整流素子劣化測定装置、
110 プログラマブル電源(電源)、
115 抵抗器(電流検出部)、
120 絶縁アンプ(電流検出部)、
130 オシロスコープ(電流検出部)、
140 パーソナルコンピュータ(判断部)、
150 インバータトランス、
160 トランス、
162 二次巻線、
170 ダイオードスタック、
172、174 ダイオード、
176 冷却水路、
178 マニホールド、
180 マルチメーター、
200 抵抗溶接機、
210 電極。
上記目的を達成するための本発明に係る整流素子劣化測定装置は、逆電圧を整流素子に印加する電源と、逆電圧を印加しているときに整流素子に流れている電流の電流値を検出する電流検出部と、検出した電流値が整流素子の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければ整流素子は劣化していると判断し、小さければ整流素子は劣化していないと判断する判断部と、を有前記整流素子は溶接ロボットの電極に接続され、前記整流素子は前記整流素子をその動作に適した温度となるように冷却するための冷却水路を設けたダイオードスタックに設けられている
また、上記目的を達成するための本発明に係る整流素子劣化測定方法は、溶接ロボットの電極に接続されるとともに、その動作に適した温度となるように冷却するための冷却水路を設けたダイオードスタックに設けられている整流素子に対する、整流素子劣化測定方法であって、逆電圧を前記整流素子に印加し、整流素子に流れている電流の電流値を検出する段階と、検出した電流値が整流素子の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければ整流素子は劣化していると判断し、小さければ整流素子は劣化していないと判断する段階と、を含む。

Claims (11)

  1. 逆電圧を整流素子に印加する電源と、
    前記逆電圧を印加しているときに前記整流素子に流れている電流の電流値を検出する電流検出部と、
    検出した電流値が前記整流素子の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければ前記整流素子は劣化していると判断し、小さければ前記整流素子は劣化していないと判断する判断部と、
    を有する、整流素子劣化測定装置。
  2. 前記電源は、前記整流素子に印加する前記逆電圧を段階的に上昇させる、請求項1に記載の整流素子劣化測定装置。
  3. 前記逆電圧の段階的な上昇は、次の段階に上昇させるときに、現段階の電圧から次の段階の電圧まで一定の時間をかけて上昇させる、請求項2に記載の整流素子劣化測定装置。
  4. 前記整流素子に印加する前記逆電圧の最大電圧は、劣化が進んでいる前記整流素子に印加しても、前記整流素子が破損しないように、前記整流素子の逆耐圧の0を含まない60%以下の電圧とする、請求項1から3のいずれかに記載の整流素子劣化測定装置。
  5. 前記電流検出部は、前記整流素子に直列に接続した抵抗器を含み、前記抵抗器に流れる電流によって生じる前記抵抗器の端子間電圧を用いて、前記整流素子に流れている電流の電流値を検出する、請求項1から4のいずれかに記載の整流素子劣化測定装置。
  6. 前記整流素子の劣化を判定するための判定電流値は、破損する前の前記整流素子の電気的特性から設定する、請求項1から5のいずれかに記載の整流素子劣化測定装置。
  7. 前記整流素子は、抵抗溶接機が備えるインバータトランスに設けたダイオードスタックのダイオードである、請求項1から6のいずれかに記載の整流素子劣化測定装置。
  8. 逆電圧を整流素子に印加し、前記整流素子に流れている電流の電流値を検出する段階と、
    検出した電流値が前記整流素子の劣化を判定するための判定電流値よりも大きければ前記整流素子は劣化していると判断し、小さければ前記整流素子は劣化していないと判断する段階と、
    を含む、整流素子劣化測定方法。
  9. 前記整流素子に印加する前記逆電圧は、段階的に上昇させる、請求項8に記載の整流素子劣化測定方法。
  10. 前記逆電圧の段階的な上昇は、次の段階に上昇させるときに、現段階の電圧から次の段階の電圧まで一定の時間をかけて上昇させる、請求項9に記載の整流素子劣化測定方法。
  11. 前記整流素子に印加する前記逆電圧の最大電圧は、劣化している前記整流素子に印加しても、前記整流素子が破損しないように、前記整流素子の逆耐圧の0を含まない60%以下の電圧とする、請求項8から10のいずれかに記載の整流素子劣化測定方法。
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