JP2020071028A - グリッドエンコーダ、及びグリッドエンコーダ装置 - Google Patents

グリッドエンコーダ、及びグリッドエンコーダ装置 Download PDF

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【課題】ゆがみと角度位置を測定し得るグリッドエンコーダ及びグリッドエンコーダ装置を提供する。【解決手段】磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えたベルト状ベースと、ベルト状ベースの第1の表面又は第2の表面のいずれかに設けられたゆがみグリッドエンコーダセットと、ゆがみグリッドエンコーダセットと同じ側の表面に設けられるとともに、ゆがみグリッドエンコーダセットと隣合うように配列される位置グリッドエンコーダセットとを備え、ゆがみグリッドエンコーダセットは、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアとを有する。【選択図】図1

Description

本発明はグリッドエンコーダ及びグリッドエンコーダ装置に関し、特にゆがみと角度位置を測定し得るグリッドエンコーダ及びグリッドエンコーダ装置に関する。
従来のグリッドエンコーダは直線性(幅方向及び垂直方向へのゆがみ)又は回転角度を測定するために、磁気透過性材料を用いて作成されており、この磁気透過性材料の表面には凹凸が施されている。そして、センサを、磁界を発生する永久磁石に接近させることにより、凹凸が施された磁気透過性材料の磁界の強度を測定し、回転角度を求めることができる。このような、永久磁石を利用した回転角度の求め方としては以下の特許文献が知られている。
具体的には、測定対象は、その上側の面である第1の面に凹凸が施されており、磁界の強度を測定し得るセンサは、この磁気透過性材料と隙間を開けて併設される。そして、凹凸が付された測定対象とセンサとを相対的に移動させる際に変化する磁場の強度を正弦波(又は矩形波)の波形として測定して移動量を求めることができる。
米国特許第8836324号明細書
しかしながら、従来の凹凸が付されたグリッドエンコーダは、測定対象の長手方向である真直ぐな軸線に沿って凹部と凸部が形成され且つ短手方向である真直ぐな径方向には凹部と凸部が互い違いに配置される第1の形態か(要するに細長い形状の凹部と凸部が長手方向に沿って延伸している)、又は短手方向に凹部と凸部がそれぞれ延伸し、この凹部と凸部がそれぞれ長手方向に沿って互い違いに配置される第2の形態のいずれかであった。
そのため、径方向へのゆがみを測定し得る場合には、これとは逆に径方向及び真直ぐな軸線の両方と直交する垂直方向へのゆがみを検出できず、垂直方向へのゆがみを検出できる場合には、径方向へのゆがみを検出できなかった。
そこで、本発明は径方向と、垂直方向(又は軸方向)へのゆがみを測定し得ると共に、回転角度又は移動量も測定できるグリッドエンコーダ及びグリッドエンコーダ装置を提供することを目的とする。
本発明はこのような問題に鑑みて、以下の構成を備える。
測定対象を測定するためのグリッドエンコーダであって、
磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えたベルト状ベースと、
前記ベルト状ベースの前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに設けられたゆがみグリッドエンコーダセットと、
前記ゆがみグリッドエンコーダセットと同じ側の表面に設けられるとともに、前記ゆがみグリッドエンコーダセットと隣合うように配列される位置グリッドエンコーダセットとを備え、
前記ゆがみグリッドエンコーダセットは、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアとを有しており、
前記位置グリッドエンコーダセットは、いずれも前記複数のゆがみ突起エリア及び前記複数のゆがみ凹部エリアが延伸する方向と直交する方向へ延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと、複数の位置凹部エリアとをし、
前記ベルト状ベースは、
長手方向である真直ぐな軸線に沿って延伸するとともに、短手方向である前記真直ぐな軸線と直交する真直ぐな径方向に延伸することにより、略矩形状に形成され、
前記ゆがみグリッドエンコーダセットの前記複数のゆがみ突起エリアと、前記複数のゆがみ凹部エリアは、前記真直ぐな径方向に互い違いに配置される。
また、本発明の他の実施形態としては、測定対象を測定するためのグリッドエンコーダであって、
磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えたベルト状ベースと、
前記ベルト状ベースの前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに設けられたゆがみグリッドエンコーダセットと、
前記ゆがみグリッドエンコーダセットと同じ側の表面に設けられるとともに、前記ゆがみグリッドエンコーダセットと隣合うように配列される位置グリッドエンコーダセットとを備え、
前記ゆがみグリッドエンコーダセットは、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアとを有しており、
前記位置グリッドエンコーダセットは、いずれも前記複数のゆがみ突起エリア及び前記複数のゆがみ凹部エリアが延伸する方向と直交する方向へ延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと、複数の位置凹部エリアとをし、
前記ベルト状ベースは円環状に形成された環状ベースであり、
前記ゆがみグリッドエンコーダセットは、
いずれも前記環状ベースに対応するように円環状に延伸する共に、全ての前記ゆがみ突起エリア及び全ての前記ゆがみ凹部エリアが円環状に延伸し、
前記環状ベースの中心軸線は全ての前記ゆがみ突起エリアと、全ての前記ゆがみ凹部エリアの円心を通過しており、
前記位置グリッドエンコーダセットが有する全ての前記位置突起エリア及び全ての前記位置凹部エリアは、いずれも前記ゆがみグリッドエンコーダセットと接すると共に、前記ゆがみグリッドエンコーダセットと接する箇所の接線方向と前記ゆがみグリッドエンコーダセットが設けられる表面の法線方向の両方と直交する方向に延伸するように配置されると共に、
前記位置グリッドエンコーダセットは全体として円環状に構成され、
前記環状ベースの中心軸線は円環状に構成された前記位置グリッドエンコーダセットの円心を通過する。
本発明のグリッドエンコーダは、ゆがみグリッドエンコーダセットと同じ側の表面に設けられるとともに、ゆがみグリッドエンコーダセットと隣合うように配列される位置グリッドエンコーダセットとを備え、ゆがみグリッドエンコーダセットは、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアとを有しており、位置グリッドエンコーダセットは、いずれも複数のゆがみ突起エリア及び複数のゆがみ凹部エリアが延伸する方向と直交する方向へ延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと、複数の位置凹部エリアとを有するので、ゆがみと角度位置を測定し得る。
本発明の第1の実施形態によるストレート型のグリッドエンコーダの斜視図である。 図1の要部拡大図であり、本発明の第1の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセットと位置グリッドエンコーダセットを説明するものである。 本発明の第2の実施形態を示し、ベースを板状体に形成し、全体として円環状に形成されたグリッドエンコーダ示す図である。 図3の要部拡大図であり、本発明の第2の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセットを説明するものである。 本発明の第3の実施形態を示し、ベースを管状体に形成し、全体として円環状に形成されたグリッドエンコーダ示す図である。 図5のVI−VI断面図であり、本発明の第3の実施形態を説明する図である。 本発明の第4の実施形態のグリッドエンコーダを説明する斜視図である。 図7の要部拡大図であり、本発明の第4の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセットと位置グリッドエンコーダセットと接続部の位置関係を説明するものである。 本発明の第5の実施形態のグリッドエンコーダを説明する斜視図である。 図9の要部拡大図であり、本発明の第5の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセットと位置グリッドエンコーダセットと接続部の位置関係を説明するものである。 本発明の第6の実施形態のグリッドエンコーダを説明する斜視図である。 図11の要部拡大図であり、本発明の第6の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセットと位置グリッドエンコーダセットの位置関係を説明するものである。 本発明の第7の実施形態のグリッドエンコーダを説明する斜視図である。 図13の要部拡大図であり、本発明の第7の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセットと位置グリッドエンコーダセットの位置関係を説明するものである。 本発明の第1の実施形態で説明したグリッドエンコーダを直線軸に沿って延伸する測定対象に取り付け、センサと共に使用するグリッドエンコーダ装置を説明する図である。 本発明の第4の実施形態のグリッドエンコーダを円柱状の測定対象に取り付け、センサでゆがみと回転角度を測定するグリッドエンコーダ装置を説明する図である。 本発明の第6の実施形態のグリッドエンコーダを円柱状の測定対象に取り付け、センサでゆがみと回転角度を測定するグリッドエンコーダ装置を説明する図である。 本発明の第7の実施形態のグリッドエンコーダを円柱状の測定対象に直接取り付け、センサでゆがみと回転角度を測定するグリッドエンコーダ装置を説明する図である。 本発明の第1の実施形態のグリッドエンコーダの使用方法のフローチャートである。 本発明の第2の実施形態と第3の実施形態のグリッドエンコーダの使用方法のフローチャートである。 本発明の第4、第5、第6及び第7の実施形態のグリッドエンコーダの使用方法のフローチャートである。
図1、図2、図15を参照して本発明の第1の実施形態を説明する。図1は本発明の第1の実施形態によるストレート型のグリッドエンコーダ2の斜視図である。また、図2は図1の要部拡大図であり、本発明の第1の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23を説明するものである。
更に、図15は、本発明の第1の実施形態で説明したグリッドエンコーダ2を直線軸40に沿って延伸する測定対象4に取り付け、センサ3と共に使用するグリッドエンコーダ装置50を説明する図である。
図1に示すように、グリッドエンコーダ2は、グリッドエンコーダユニット201を備える。また、グリッドエンコーダユニット201のベース20はベルト状を呈し、且つ全体として略矩形状に形成される。
すなわち、グリッドエンコーダユニット201のベース20は、図1に示すように、長手方向には真直ぐな軸線202に沿って延伸し、この長手方向と直交する短手方向には真直ぐな径方向203(以下、この実施形態において単に径方向とも言う)に沿って延伸することにより、全体として略矩形状に形成される。
また、図15に示すように、図1に示したグリッドエンコーダ2は長尺状の測定対象4を測定するために用いられる。更に、図1に示したグリッドエンコーダ2は磁気透過性材料により構成され、第1の表面211と、第1の表面211の反対側に形成された第2の表面212を備える。
また、ベルト状のベース20には、第1の表面211に設けられるゆがみグリッドエンコーダセット22と、このゆがみグリッドエンコーダセット22と同じ側の表面に設けられるとともに、ゆがみグリッドエンコーダセット22と隣合うように配列される位置グリッドエンコーダセット23とを備える。
なお、位置グリッドエンコーダセット23はゆがみグリッドエンコーダセット22と同じ側の表面に設けられれば足り、第2の表面212に設けても差し支えない。更に、ゆがみグリッドエンコーダセット22は、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリア(ゆがみ凹部221)とを有している。
ここで、図1の実施形態では、ゆがみグリッドエンコーダセット22の複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアは、それぞれ真直ぐな軸線202に沿って延伸し且つ真直ぐな径方向203に並ぶように互い違いに配置される。
一方、位置グリッドエンコーダセット23は、いずれも複数のゆがみ突起エリア及び複数のゆがみ凹部エリアが延伸する方向と直交する方向(すなわち径方向)へ延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと、複数の位置凹部エリア(位置凹部231)とを有する。
なお、第1の実施形態において、位置グリッドエンコーダセット23は、例えばインクリメンタル方式のエンコーダ(相対位置出力方式のエンコーダ)であり、図15の測定対象4に取り付けられたグリッドエンコーダ2がセンサ3と相対的に移動すると、測定が開始された位置から1ずつカウントを増加し又は1ずつカウントを減らす。すなわち、そのスタート位置から何カウント目の位置突起エリアであるか又は位置凹部エリアであるかを数えることにより、測定対象4とセンサ3との相対的な移動量を測定することができる。
なお、本発明において、グリッドエンコーダ2とセンサ3の相対的な移動とは、グリッドエンコーダ2及び測定対象4をそのまま動かさずセンサ3のみを動かす方法と、逆にセンサ3を固定して、グリッドエンコーダ2が設けられた測定対象4を動かす方法のどちらをも含むものとする。
また、上述のように、第1の実施形態において、ゆがみグリッドエンコーダセット22の複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアは、真直ぐな径方向203に互い違いに配置されるので、径方向へのゆがみと、この径方向及び真直ぐな軸線202が延伸する方向の両方と直交する垂直方向へのゆがみも測定することができる。
言い換えれば、測定対象4の平坦度を測定することができ横向き(lateral)の振動量と垂直(vrtical)方向への振動量を測定することができる。更に、位置グリッドエンコーダセット23も併せ持っているので、これらのパラメータに加えて測定対象4とセンサ3との相対的な移動量についても測定できる。
続いて、図3と図4を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。ここで、図3は、ベルト状のベースを全体として円環状となるように接続したものであり、この実施形態ではベースは環状ベース21である。また、図4は図3の要部拡大図であり、本発明の第2の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセット22を説明するものである。
なお、この図3と図4の実施形態では、測定対象4のゆがみを測定することができるが、位置を検出するためのエンコーダは設けられていないので回転角度については求められない。
図3に示すように、本発明の第2の実施形態のグリッドエンコーダ2は上述した環状ベース21の他、ゆがみグリッドエンコーダセット22と、接続部24を備える。環状ベース21は板状体であり、且つ平面視にてドーナツ状に形成される。また、図3に示すように、環状ベース21は上側に向いた第1の表面211と、その反対側に形成された第2の表面212を有する。
ゆがみグリッドエンコーダセット22は、本実施形態では、図3に示すように、第1の表面211の外周縁の近くに設けられ、図3、図4に示すように、環状ベース21の円心側にはゆがみグリッドエンコーダセット22は設けられていない。接続部24は、図示しない測定対象と接続する際に利用され、円環状に形成される。
また、環状ベース21は、磁気透過性材料からなり、中心軸線200を円心とする環状に形成されている。
また、ゆがみグリッドエンコーダセット22は、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリア(ゆがみ凹部221、図4参照)とを有し、環状ベース21の中心軸線200は、全てのゆがみ突起エリアと全てのゆがみ凹部エリアの円心を通過している。
すなわち、ゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアは、円心である中心軸線200を共通の軸とした同心円状に互い違いに配置される。
なお、第2の実施形態では、図3、図4に示すように、外周縁に最も近いエリアがゆがみ突起エリアに形成され、その内側がゆがみ凹部エリアに形成され、その後はゆがみ突起エリア、ゆがみ凹部エリア、ゆがみ突起エリア、・・・、ゆがみ凹部エリア、という具合に、径方向xに沿って円心へ向かい互い違いに配置される。
環状ベース21は、図3に示すように、第1の表面211と第2の表面212の法線nが中心軸線200と平行となり、その結果、図4に示すように、ゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアは、環状ベース21の径方向xに沿って互い違いに配列されることとなる。なお、ゆがみ突起エリア及びゆがみ凹部エリアの数は第2の実施形態では3個ずつであるが、適宜増減させても良い。
また、接続部24は図3、図4に示す内周縁213に隣接するように設けられ、環状ベース21を図示しない測定対象4と接続する際に用いられる。なお、接続部24は必ずしも必要なく、測定対象4と接続できれば適宜省略しても差し支えない。
続いて、図5、図6を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。ただし、第3の実施形態において第2の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。ここで、図5はベースを管状体に形成し、ベルト状のベースを全体として円環状したグリッドエンコーダ2を説明する図である。また、図6は図5のVI−VI断面図であり、本発明の第3の実施形態を説明する図である。
第3の実施形態でも第2の実施形態と同様に測定対象4のゆがみを測定できる。ただし、回転角度を測定できない点については第2の実施形態と同様である。第2の実施形態との異なる点は以下のとおりである。
すなわち、第3の実施形態では、図5に示すように、環状ベース21は中心軸線200と平行となるように延伸し、中心軸線200を円心とした管状体に形成される。そして、第3の実施形態では、図5に示すように第1の表面211と第2の表面212の法線nが、中心軸線200と垂直となり、且つ第2の表面212は中心軸線200に臨む。
また、第3の実施形態においては、ゆがみグリッドエンコーダセット22は、図5に示すように第1の表面211に設けられた管状体である。また、図6に示すように、ゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリア(ゆがみ凹部221)は、環状ベース21の軸方向yに沿って互い違いに配列される。
更に、第1の表面211におけるゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアの境界線は、図6に示すように、環状ベース21の軸方向y(すなわち、中心軸線200と平行な方向)に沿って並ぶ。なお、図5では図示されていないが、接続部24を第2の表面212側に設けても良い。
次に、図7、図8、及び図16を参照して本発明の第4の実施形態を説明する。ここで、図7は位置グリッドエンコーダセット23とゆがみグリッドエンコーダセット22が設けられたグリッドエンコーダ2を説明する斜視図である。
また、図8は図7の要部拡大図であり、本発明の第4の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23と接続部24の位置関係を説明する図である。更に、図16は本発明の第4の実施形態のグリッドエンコーダ2を測定対象4に取り付け、センサ3でゆがみと回転角度(角度位置)を測定するグリッドエンコーダ装置50を説明する図である。
図7に示すように、本発明の第4の実施形態のグリッドエンコーダ2は環状ベース21と、ゆがみグリッドエンコーダセット22と、位置グリッドエンコーダセット23と、接続部24を備える。環状ベース21は板状体であり、且つ平面視にてドーナツ状に形成される。また、図7に示すように、環状ベース21は上側に向いた第1の表面211と、その反対側に形成された第2の表面212を有する。
ゆがみグリッドエンコーダセット22は、本実施形態では、図8に示すように、第1の表面211の外周縁214の近くに設けられ、図7、図8に示すように、環状ベース21の円心側にはゆがみグリッドエンコーダセット22は設けられていない。
一方、位置グリッドエンコーダセット23は、ゆがみグリッドエンコーダセット22と同じ側の表面(すなわち、本実施形態では第1の表面211)に設けられると共に、内周縁213側でゆがみグリッドエンコーダセット22と隣り合うように配列される。
更に、位置グリッドエンコーダセット23は、図7に示すように、いずれもゆがみグリッドエンコーダセット22と接すると共に、ゆがみグリッドエンコーダセット22と接する箇所の接線方向及びゆがみグリッドエンコーダセット22が設けられる表面の法線n方向の両方と直交する方向に延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと複数の位置凹部エリア(位置凹部231)とを有することによって全体として円環状に構成される。
なお、上述の位置グリッドエンコーダセット23とゆがみグリッドエンコーダセット22の位置関係に関しては、全体としての円環ではなく、図8に示すように狭い範囲で見た場合、ゆがみグリッドエンコーダセット22のゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリア(ゆがみ凹部221)の境界線の延伸方向と、位置グリッドエンコーダセット23の位置突起エリアと位置凹部エリアが交互に並べられる方向は平行である。このため、以下の説明においては、単に、位置グリッドエンコーダセット23の延伸方向がゆがみグリッドエンコーダセット22の延伸方向と平行となる、という場合がある。
また、環状ベース21と位置グリッドエンコーダセット23との位置関係としては、図7に示すように、環状ベース21の中心軸線200が、円環状に構成された位置グリッドエンコーダセット23の円心を通過するような位置関係をなす。
接続部24は、図16に示すように円柱状の測定対象4と接続する際に利用され、円環状に形成される。また、環状ベース21は、磁気透過性材料からなり、中心軸線200を円心とする環状に形成されている。
また、図16に示すように、ゆがみグリッドエンコーダセット22は、いずれも円環状を呈すると共に、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアとを有し、環状ベース21の中心軸線200は、全てのゆがみ突起エリアと全てのゆがみ凹部エリアの円心を通過している。すなわち、ゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアは、円心である中心軸線200を共通の軸とした同心円状に互い違いに配置される。
なお、第4の実施形態では、図8に示すように、最も外周縁214に近いエリアがゆがみ突起エリアに形成され、その内側がゆがみ凹部エリアに形成され、その後はゆがみ突起エリア、ゆがみ凹部エリア、ゆがみ突起エリア、・・・、ゆがみ凹部エリア、という具合に、径方向xに沿って円心へ向かい互い違いに配置される。
一方、図8に示すように、位置グリッドエンコーダセット23は環状ベース21の内周面213側に位置し、接続部24とゆがみグリッドエンコーダセット22との間に挟まれるように設けられる。なお、位置グリッドエンコーダセット23の位置は、これに限定されず、図8の外周縁214とゆがみグリッドエンコーダセット22との間に挟まれるような位置に設けても良い。
環状ベース21は、図7に示すように、第1の表面211と第2の表面212の法線nが中心軸線200と平行となり、その結果、図8に示すように、ゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアの境界線は、環状ベース21の径方向xに沿って配列されることとなる。なお、ゆがみ突起エリア及びゆがみ凹部エリアの数は第4の実施形態では3個ずつであるが、適宜増減させても良い。
また、接続部24は、図8に示す内周縁213に隣接するように設けられ、環状ベース21を図16の測定対象4と接続する際に用いられる。なお、接続部24は必ずしも必要なく、測定対象4と接続できれば適宜省略しても差し支えない。
第4の実施形態において、位置グリッドエンコーダセット23は、例えばインクリメンタル方式のエンコーダ(相対位置出力方式のエンコーダ)であり、図16の測定対象4が回転すると、測定が開始された位置から1ずつカウントを増加し又は1ずつカウントを減らす。すなわち、そのスタート位置から何カウント目の位置突起エリア又は位置凹部エリアかを数えることにより、回転した角度(角度位置)を測定する。
また、第4の実施形態の位置グリッドエンコーダセット23は、位置突起エリアと位置凹部エリアとが互い違いとなるように、内周縁213に沿うように配置される。そのため、図8に示すように、複数の位置突起エリアと複数の位置凹部エリアにより構成される位置グリッドエンコーダセット23の位置突起エリアと位置凹部エリアとの境界線は、ゆがみグリッドエンコーダセット22のゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアの境界線が延伸する方向とそれぞれ直交する。
また、接続部24は図8に示す内周縁213に隣接するように設けられ、環状ベース21を図16の測定対象4と接続する際に用いられる。なお、接続部24は必ずしも必要なく、測定対象4と接続できれば適宜省略しても差し支えない
次に、図9、図10、及び図18を参照して本発明の第5の実施形態を説明する。ここで、図9は2重の円環状の位置グリッドエンコーダセット23を備えたグリッドエンコーダ2を説明する斜視図である。また、図10は図9の要部拡大図であり、本発明の第5の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23と接続部24の位置関係を説明するものである。
第5の実施形態では、位置グリッドエンコーダセット23が、第4の実施形態と異なる点を除き、第4の実施形態と同様なので、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態における位置グリッドエンコーダセット23は、第1の位置検出用エリア2310と第2の位置検出用エリア2320を備え、それぞれ以下のように配置される。すなわち、第1の位置検出用エリア2310は、図9に示すように、位置突起エリアと位置凹部エリアが互い違いに並べられるように配置されることにより、全体としてはゆがみグリッドエンコーダセット22の延伸方向と平行に延伸し、径がゆがみグリッドエンコーダセット22より一回り小さい円環状に形成される。また、第1の位置検出用エリア2310はゆがみグリッドエンコーダセット22と隣接する。
一方、第2の位置検出用エリア2320は、位置突起エリアと位置凹部エリアの数が、第1の位置検出用エリア2310の位置突起エリアと位置凹部エリアの数と等しく、且つ外周側が第1の位置検出用エリア2310に隣接するように設けられ、且つ内周側が接続部24に隣接するよう設けられる。なお、他の実施形態としては、第2の位置検出用エリア2320の位置突起エリアと位置凹部エリアの数は、第1の位置検出用エリア2310の位置突起エリアと位置凹部エリアの数と略一致していれば足り、完全に一致しなくても良い。
更に、図10に示すように、第1の位置検出用エリア2310の位置突起エリアと位置凹部エリアの境界線は、第2の位置検出用エリア2320の位置突起エリアと位置凹部エリアの境界線とずれている。なお、第1の位置検出用エリア2310及び第2の位置検出用エリア2320を構成する位置突起エリアと位置凹部エリアの数は適宜調整することができる。
具体的には、第5の実施形態において、位置グリッドエンコーダセット23は、例えば絶対位置の測定に用いられるアブソリュート型エンコーダを用いることができる。第5の実施形態のようにアブソリュート型エンコーダの場合、測定対象4に取り付けられた位置グリッドエンコーダセット23が回転しなくても、図示しないセンサ3は、位置グリッドエンコーダセット23から出力された磁界(すべての位置突起エリアと位置凹部エリアは固有の値を有する)を感知できるので、その度に原点(スタート位置)に戻らなくても、スタート位置から何個目かの位置情報(角度位置)を得られる。
次に、図11、図12、図17を参照して本発明の第6の実施形態を説明する。ただし、第6の実施形態において第4の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。ここで、図11は本発明の第6の実施形態を説明する円管状のグリッドエンコーダ2の例である。また、図12は、図11の要部拡大図であり、本発明の第6の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23の位置関係を説明するものである。
また、図16は、本発明の第6の実施形態のグリッドエンコーダ2を測定対象4に取り付け、センサ3でゆがみと回転角度を測定するグリッドエンコーダ装置50を説明する図である。
ここで、第6の実施形態が、第4の実施形態と異なる点は以下のとおりである。すなわち、第6の実施形態では、図11に示すように、環状ベース21は中心軸線200と平行となるように延伸し、中心軸線200を円心とした管状体に形成される。そして、第6の実施形態では、図11に示すように第1の表面211と第2の表面212の法線nが、中心軸線200と垂直となり、且つ第2の表面212は中心軸線200に臨む。
また、第6の実施形態においては、ゆがみグリッドエンコーダセット22は、図11に示すように第1の表面211に設けられた管状体である。また、図11に示すように、ゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリア(ゆがみ凹部221)は、環状ベース21の軸方向yに沿って互い違いに配列される。このため、第1の表面211において、ゆがみグリッドエンコーダセット22のゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアの境界線は、図11に示すように、環状ベース21の軸方向y(すなわち、中心軸線200と平行な方向)に沿って配置されることとなる。また、第6の実施形態のグリッドエンコーダ2は、図17に示すように、第2の表面212側に設けられた接続部24によって測定対象4と接続される。
本発明のグリッドエンコーダ2では、図11に示すように、ゆがみグリッドエンコーダセット22のゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアとが同心円状となるように、且つ図17に示すように軸方向yに沿って互い違いとなるように配置されることにより、測定対象4における旋回軸Lの軸方向yのゆがみを測定できる。
一方、位置グリッドエンコーダセット23は、ゆがみグリッドエンコーダセット22と同じ側の表面(すなわち、第6の実施形態では第1の表面211)に設けられると共に、ゆがみグリッドエンコーダセット22と隣り合うように配列される。
更に、位置グリッドエンコーダセット23は、いずれもゆがみグリッドエンコーダセット22と接すると共に、ゆがみグリッドエンコーダセット22と接する箇所の接線方向及びゆがみグリッドエンコーダセット22が設けられる表面の法線方向の両方と直交する方向に延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと複数の位置凹部エリア(位置凹部231)とが、中心軸線200を円心とする円周に沿って並べられることにより、全体として円環状に構成される。
なお、位置グリッドエンコーダセット23とゆがみグリッドエンコーダセット22の位置関係に関しては、全体としての円環ではなく、図12の要部拡大図に示すように狭い範囲で見た場合、ゆがみグリッドエンコーダセット22のゆがみ突起エリアとゆがみ凹部エリアとの境界線の延伸方向と、位置グリッドエンコーダセット23の位置突起エリアと位置凹部エリアが交互に並べられる方向は平行である。このため、以下の説明においては、単に、位置グリッドエンコーダセット23の延伸方向がゆがみグリッドエンコーダセット22の延伸方向と平行となる、という場合がある。
また、環状ベース21と位置グリッドエンコーダセット23との位置関係としては、環状ベース21の中心軸線200が、全体として円環状に構成された位置グリッドエンコーダセット23の円心を通過するような位置関係をなす。
続いて、図13と図14を参照して本発明の第7の実施形態を説明する。ただし、第7の実施形態は第6の実施形態と多くの構成が共通するので、同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。ここで、図13は本発明の第7の実施形態のグリッドエンコーダを説明する斜視図である。また、図14は図13の要部拡大図であり、本発明の第7の実施形態のゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23の位置関係を説明するものである。
具体的には、第7の実施形態において、位置グリッドエンコーダセット23は、絶対位置の測定に用いられるアブソリュート型エンコーダを用いるが、アブソリュート型エンコーダを用いた場合の特徴は第5の実施形態と同様なので説明を省略する。
以上の説明から明らかなように、第2の実施形態〜第7の実施形態で説明したグリッドエンコーダ2の主な特徴としては、円環状のゆがみグリッドエンコーダセット22の複数のゆがみ突起エリアと複数のゆがみ凹部エリア(ゆがみ凹部221)を互い違いに配置し、且つ環状ベース21の中心軸線200が全てのゆがみ突起エリアと、全てのゆがみ凹部エリアの円心を通過することにより、図1及び図2で説明した真直ぐな径方向203及び垂直方向におけるゆがみの測定の要領を、径方向xにおけるゆがみの量と軸方向yにおけるゆがみの量の測定に応用することができる。
続いて、図1と図2で説明したグリッドエンコーダ2を用いて、図15の直線軸40に沿って延伸する測定対象4を測定するグリッドエンコーダ装置50の使用方法を説明する。
グリッドエンコーダ装置50は、測定対象4にグリッドエンコーダ2のグリッドエンコーダユニット201を設けることにより、測定対象4の真直ぐな径方向203に沿ったゆがみと垂直方向におけるゆがみに加え、センサ3と測定対象4との相対的な移動量を測定できる。
具体的には、グリッドエンコーダ2は、直線軸40に沿って配置される。また、センサ3は、アナログ磁気感知素子(図示せず)を備え、グリッドエンコーダ2のグリッドエンコーダユニット201との間に隙間ができる程度に離して設けられ、且つ磁界の強さを検出できる程度に近づけた位置に設けられる。
センサ3は、測定対象4との間で相対的な位置が変化することにより、位置グリッドエンコーダセット23に互い違いに設けられた位置突起エリアと位置凹部エリアからの強度が異なる磁界を順番に測定することにより、矩形波を示す磁界を測定することができる。すなわち、センサ3は、位置突起エリアから検出される磁界の強度と、位置凹部エリアから検出される磁界の強度とでは検出される磁界の強さが異なることを利用して、位置変移量を求める。
なお、第1の実施形態のグリッドエンコーダ2は真直ぐな軸線202に沿って延伸する直線状に形成され、且つグリッドエンコーダ2の底面が測定対象4の上側の面に直接取り付けられている。また、磁界の検出方法については後述するが、センサ3としては、磁気抵抗センサ又はホールセンサを用いることができる。
次に、図16を参照して、本発明の第2の実施形態、第4の実施形態、及び第5の実施形態のグリッドエンコーダ2が、センサ3と共に測定対象4に取り付けられたグリッドエンコーダ装置50を説明する。
図16では、図7で説明した第4の実施形態のグリッドエンコーダ2が円柱状の測定対象4に取り付けられている。具体的には、グリッドエンコーダ2が測定対象4を取り囲むように設けられる。
センサ3は、ゆがみグリッドエンコーダセット22に加えて、位置グリッドエンコーダセット23からの磁界をも検出できるように、径方向xに延伸した長尺状に形成される。
なお、第2の実施形態と第5の実施形態のグリッドエンコーダ2についても、取り付け方法は図16で説明する第4の実施形態のグリッドエンコーダ2と同様なので説明を省略する。
具体的には、本発明の第2の実施形態、第4の実施形態、及び第5の実施形態のグリッドエンコーダ2の第1の表面211と第2の表面212の法線nは図3、図7、及び図9に示すように中心軸線200と平行である。
そのため、グリッドエンコーダ2を測定対象4に取り付ける際は、内周縁213が測定対象4側に位置し、接続部24によって測定対象4に取り付けることが必要である。
続いて、図17と図18を参照して、本発明の第3の実施形態、第6の実施形態、及び第7の実施形態のグリッドエンコーダ2が、センサ3と共に測定対象4に取り付けられたグリッドエンコーダ装置50を説明する。
具体的には、本発明の第3の実施形態、第6の実施形態、及び第7の実施形態のグリッドエンコーダ2が測定対象4に取り付けられる場合、図17に示すように、環状ベース21の第2の表面212が測定対象4側に位置することとなる。
また、図17から明らかなように、ゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23はそれぞれ接続部24を介して測定対象4の外周面41に取り付けられているので、ゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23はいずれも測定対象4から離間する。
また、本発明の第3の実施形態、第6の実施形態、及び第7の実施形態のグリッドエンコーダ2の第1の表面211と第2の表面212の法線nは、図5、図11、及び図13に示したとおり中心軸線200に対して垂直となる。このため、必ずしも図17の実施形態のように接続部24を用いてグリッドエンコーダ2と測定対象4を接続する必要はなく、図18に示すように、グリッドエンコーダ2の第2の表面212を測定対象4の外周面41に直接取り付けても差し支えない。
続いて、図19を参照して測定対象4の測定方法を説明する。ここで、図19は本発明の第1の実施形態のグリッドエンコーダ2を搭載したグリッドエンコーダ装置50の使用方法のフローチャートである。
第1の実施形態のグリッドエンコーダ2を用いたグリッドエンコーダ装置50は、直線軸40に沿って延伸する測定対象4の平坦度、直線性の誤差、すなわち、測定対象4が図1の真直ぐな径方向203及び垂直方向にどの程度ゆがんでいるか測定するものであり、以下その測定方法を説明する。また、図19を参照して、移動量と、移動速度と、加速度を計算する方法についても併せて説明する。
先ず、いずれのパラメータを測定する場合でも共通してステップS10を行う。すなわち、測定対象4の直線軸40(図15)の延伸方向と、グリッドエンコーダ2の真直ぐな軸線202(図1)の延伸方向がずれていると正確な測定ができないため、両者の延伸方向が一致するように位置合わせする。
次に、ステップS21、ステップS22、及びステップS23からなるルートの測定方法について説明する。図15の測定対象4とセンサ3が相対的な移動を開始すると、第1の実施形態(図1、図2)のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50(図15)は以下のように動作する。
センサ3は、測定対象4に取り付けられたゆがみグリッドエンコーダセット22の真直ぐな径方向203へのゆがみによって生じる磁場分布の変化を検出し、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニット(MCU,Micro Control Unit)に出力する(ステップS21)。
マイクロコントロールユニットはこのセンサ3から出力された電気信号に基づいて、測定対象4が真直ぐな径方向203に沿ってどの程度ずれているか位置を求め(ステップS22)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。
このようにして、測定対象4とセンサ3とを相対的に移動させた際の測定対象4の真直ぐな径方向203へのゆがみを検出することができる(S23)。すなわち、測定対象4の直線性がどの程度で横方向へどの程度曲がっているかを測定できる。
次に、ステップS31、ステップS32、ステップS22、及びステップS23からなるルートの測定方法について説明する。このルートの特徴は、ルックアップテーブル(look up table, LUT)を参照することにより、図1のグリッドエンコーダ2が取り付けられた図15の測定対象4の垂直方向へのゆがみを測定できる点にある。
測定対象4とセンサ3が相対的に移動すると、第1の実施形態(図1、図2)のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50(図15)は以下のように動作する。
すなわち、センサ3のアナログ磁気感知素子(図示せず)が、相対的に移動する測定対象4に取り付けられたゆがみグリッドエンコーダセット22の磁束(flux)の大きさの変化を検知することにより磁場の強度を検出し(ステップS31)、磁場の強度の変化を電気信号に変換して、図示しないマイクロコントロールユニットに出力する。
次に、マイクロコントロールユニットはこのセンサ3から出力された電気信号に基づいて、図示しないルックアップテーブル(LUT) に記憶された磁場の強度と垂直方向のゆがみの量の対応表を参照し(ステップS32)、測定対象4の垂直方向へのゆがみの量を計算し(ステップS22)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。
このようにして、測定対象4とセンサ3とを相対的に移動させた際の、測定対象4の垂直方向のゆがみを検出することができる(ステップS24)。
なお、ルックアップテーブル(LUT)に記憶する情報としては三平方の定理を利用して垂直方向へのゆがみを求めるため、以下の情報を記憶しておくことが考えられる。すなわち、ステップS21、ステップS22を経由するルートでは、真直ぐな径方向203へのゆがみを測定できるが、このとき、真直ぐな径方向へのゆがみが、1.73であったとする。また、この時のステップS31、ステップS32を経由して得られたゆがみが2.0であったとする。
ここで、ステップS31とステップS32を経て得られるゆがみはアナログ磁気感知素子によって検出されるので、例えば1,1.41,1.73,2等の単一の数値に過ぎず、且つ、図1の実施形態では径方向に沿ってゆがみグリッドエンコーダセット22が互い違いに並べられているに過ぎないので、直接的に垂直方向へのゆがみを求めることはできない。すなわち、垂直方向へゆがんでいることによって得られた値(垂直成分のゆがみ)なのか径方向へゆがんでいることによって得られた値(径方向成分のゆがみ)なのか、直接的には知るすべがない。
しかし、測定対象4の全体のゆがみと真直ぐな径方向203へのゆがみの両方が分かれば、垂直方向へのゆがみの量(垂直成分)を求めることができる。上記の例であれば、三平方の定理により、1:2:1.73となることから、不知の垂直方向へのゆがみは1であることが導かれる。
そのため、ルックアップテーブルには1を記憶しておく。なお、図19のフローチャートではステップS31、ステップS32のルート単独で垂直方向のゆがみを求めることができるように記載されているが、ステップS21、ステップS22のルートの測定も併せて行う場合がある。ただし、垂直方向へのゆがみを測定できるのであれば、その他の方法によって求めても差し支えない。
なお、真直ぐな径方向203へのゆがみ、すなわち直線性については、ルックアップテーブルを参照するステップS32を経由しない、中間のルート(S21、S22を経る)で足りるので説明を省略する。
また、本発明のグリッドエンコーダ2はゆがみグリッドエンコーダセット22に加えて、位置グリッドエンコーダセット23を備えるので、垂直方向及び真直ぐな径方向203へのゆがみを測定できる他、後述する方法で移動量も測定できる。
すなわち、センサ3は、位置グリッドエンコーダセット23が発生させる磁場を検出し(S41)、インクリメンタル方式のエンコーダの場合には相対的な移動量を求め、絶対位置を測定するアブソリュート型エンコーダの場合には、原点(スタート位置)から何個目かの位置情報(角度位置)を直接得て、移動量に関する情報を得ることができる(S42)。
なお、移動速度の求め方については、ある時間で区切り、回転角度(角度位置)の変化量を計算することで算出できるが、その求め方については従来技術と同様なので説明を省略する。また、加速度についても、求め方は従来と同様なので説明を省略する。
以上のように、本発明は、直線軸40に沿って延伸する測定対象4のゆがみと移動量を、ゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23を用いて測定できる。
次に、図20を参照して第2の実施形態と第3の実施形態のグリッドエンコーダ2が取り付けられた測定対象4の軸方向yのゆがみと径方向xのゆがみの算出方法を説明する。なお、第2の実施形態と第3の実施形態のグリッドエンコーダ2ではゆがみのみを測定することができ、回転角度は測定できない。
先ずは、測定対象4の旋回軸Lと、グリッドエンコーダ2の円心(中心軸線200)がずれていると回転運動に支障をきたし、更に正確な測定ができないため、両者の偏心量を最小化すべく測定対象4の旋回軸Lとグリッドエンコーダ2の円心を一致させ、同心円上となるように位置合わせをする(ステップS1)。
そして、測定対象4が回転運動を開始すると、第2の実施形態(図3)のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50は以下のように動作する。
すなわち、回転運動するグリッドエンコーダ2のゆがみグリッドエンコーダセット22が、センサ3によって検知される。センサ3は、測定対象4の径方向xへの偏向(すなわち、真っ直ぐに延伸せずに「く」の字に曲がっていないか等)によって生じる磁場分布の変化を検出し(ステップS2)、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニットに出力する。
マイクロコントロールユニットはこのセンサ3から出力された電気信号に基づいて測定対象4のゆがみの量を計算し(ステップS3)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。このようにして、測定対象4を回転させた際の、測定対象4の径方向xのゆがみを検出することができる。
次に、第3の実施形態(図5、図6)のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50の動作を説明する。なお、この実施形態でも測定対象4のゆがみを測定することはできるが、回転角度を測定することはできない。
まず最初に、測定対象4の旋回軸Lとグリッドエンコーダ2の円心(中心軸線200)の偏心量を最小化すべく、測定対象4の旋回軸Lとグリッドエンコーダ2の円心を一致させる点は同様である(ステップS1)。
そして、測定対象4が回転運動を開始すると、これに取り付けられたグリッドエンコーダ2のゆがみグリッドエンコーダセット22はセンサ3によって検知される(ステップS2)。センサ3は、測定対象4の軸方向yへの偏向によって生じる磁場分布の変化を検出し、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニットに出力し、マイクロコントロールユニットが演算することにより、測定対象4を回転させた際の、測定対象4の軸方向yのゆがみを検出することができる(ステップS3)。
次に、図21を参照して、本発明の図16、図17、及び図18のグリッドエンコーダ装置50の動作を説明する。ここで、図21は、本発明の第4(図7、環状ベース21が板状)、第5(図9、位置グリッドエンコーダセット23が2重の円環)、第6(図11、環状ベースが円管状)及び第7の実施形態のグリッドエンコーダ(図13)の使用方法を説明するフローチャートである。
図21のフローチャートは、ゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23の両方を備えたグリッドエンコーダ2を用いるものであり、測定対象4のゆがみに加えて回転角度をも測定できる点に特徴がある。
図16に示したグリッドエンコーダ装置50を用いて測定対象4の径方向xのゆがみと、回転角度(角度位置)と、回転速度と、加速度を計算する方法を説明する。
先ず、いずれのパラメータを測定する場合でも共通してステップS100を行う。すなわち、測定対象4の旋回軸Lと、グリッドエンコーダ2の円心(中心軸線200)がずれていると回転運動に支障をきたし、正確な測定ができないため、両者の偏心量を最小化すべく測定対象4の旋回軸Lとグリッドエンコーダ2の円心を一致させ、同心円上となるように位置合わせをする。
次に、ステップS210、ステップS220、及びステップS230からなるルートの測定方法について説明する。測定対象4が回転運動を開始すると、図16のグリッドエンコーダ装置50は以下のように動作する。
すなわち、回転運動するグリッドエンコーダ2のゆがみグリッドエンコーダセット22が、センサ3によって検知される。センサ3は、測定対象4の径方向xへの偏向によって生じる磁場分布の変化を検出し、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニット(MCU)に出力する(ステップS210)。
マイクロコントロールユニットはこのセンサ3から出力された電気信号に基づいて、測定対象4の径方向のゆがみの量を得るために位置情報を求め(ステップS220)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。
このようにして、測定対象4を回転させた際における測定対象4の径方向xのゆがみと振動量を検出することができる(S230)。
次に、第6の実施形態(図11、図12)及び第7の実施形態(図13、図14)のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50(図17、図18)の動作を、ステップS100、ステップS210、ステップS220、及びステップS240からなるルートのフローチャートを参照して説明する。
まず最初に、測定対象4の旋回軸Lとグリッドエンコーダ2の円心(中心軸線200)の偏心量を最小化すべく、測定対象4の旋回軸Lとグリッドエンコーダ2の円心を一致させる点は同様である(ステップS100)。
そして、測定対象4が回転運動を開始すると、これに取り付けられたグリッドエンコーダ2のゆがみグリッドエンコーダセット22はセンサ3によって検知される。センサ3は、測定対象4の軸方向yへの偏向によって生じる磁場分布の変化を検出し(ステップS210)、磁場分布の変化を電気信号(電圧)に変換して、図示しないマイクロコントロールユニットに出力する。
マイクロコントロールユニットは、このセンサ3から出力された電気信号に基づいて、測定対象4の軸方向のゆがみの量を計算し(ステップS220)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。
このようにして、測定対象4を回転させた際の、測定対象4の軸方向yのゆがみと振動量を検出することができる(ステップS240)。
次に、ステップS310、ステップS320、ステップS220、及びステップS240からなるルートの測定方法について説明する。このルートの特徴は、ルックアップテーブルには磁場の強度とゆがみの対応表が記憶されており、径方向xのゆがみを測定し得る図7のグリッドエンコーダ2を用いた場合でも、軸方向yのゆがみを知ることができる点にある。
なお、ルックアップテーブルに記憶しておく内容は図19のフローチャートの説明ですでに述べているので省略する。
測定対象4が回転運動を開始すると、第4の実施形態及び第5の実施形態のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50は以下のょうに動作する。
すなわち、センサ3のアナログ磁気感知素子(図示せず)が、回転運動する測定対象4に取り付けられたグリッドエンコーダ2のゆがみグリッドエンコーダセット22の磁束(flux)の大きさを検知することにより磁場の強度を検出し(ステップS310)、磁場の強度の変化を電気信号に変換して、図示しないマイクロコントロールユニットに出力する。
次に、マイクロコントロールユニットはこのセンサ3から出力された電気信号に基づいて、図示しないルックアップテーブル(LUT) に記憶された磁場の強度と軸方向yのゆがみの量の対応表を参照し(ステップS320)、測定対象4の軸方向yのゆがみの量を計算し(ステップS220)、図示しない表示装置によってその数値を表示する。このようにして、測定対象4を回転させた際の、測定対象4の軸方向yのゆがみを検出することができる(ステップS230)。
なお、第6の実施形態(図11、図12)及び第7の実施形態(図13、図14)のグリッドエンコーダ2を備えたグリッドエンコーダ装置50(図10、図11)の動作については、ルックアップテーブルにより、測定対象4の軸方向yのゆがみに代えて径方向xのゆがみを検出できる点を除き同様なので説明を省略する。
また、ステップS320を含む左側のルートで径方向xのゆがみを測定する場合には、図7のグリッドエンコーダ2に代えて、図11のグリッドエンコーダ2を利用すれば足りるので、説明を省略する。このように、本発明のグリッドエンコーダ2はゆがみグリッドエンコーダセット22に加えて、位置グリッドエンコーダセット23を備えるので、軸方向y及び径方向のゆがみを測定できる他、後述するように角度位置も測定できる。
すなわち、センサ3は、位置グリッドエンコーダセット23が発生させる磁場を検出し(S410)、インクリメンタル方式のエンコーダの場合には相対的な回転角度を求め、絶対位置を測定するアブソリュート型エンコーダの場合には、原点(スタート位置)から何個目かの位置情報(角度位置)を直接得て、角度位置に関する情報を得ることができる(S420)。なお、回転速度と加速度の求め方はすでに述べたとおりなので説明を省略する。
以上のように、本発明は、測定対象4のゆがみと角度位置を、ゆがみグリッドエンコーダセット22と位置グリッドエンコーダセット23を用いて測定できる。
以上のように、本発明のグリッドエンコーダ2は、直線軸40に沿って延伸する長尺状の測定対象4に取り付けられた際は、長尺状の測定対象4の真直ぐな径方向203のゆがみと垂直方向のゆがみの両方を測定でき、更に、センサ3と測定対象4との相対的な移動量も測定できる。
一方、本発明のグリッドエンコーダ2は、円柱状の測定対象4に取り付けられた際は、径方向xのゆがみ及び軸方向yのゆがみの両方を測定でき、更に、測定対象4の回転量も測定できる。
以上の説明は、本発明の実施例に過ぎず、これを以って特許請求の範囲を限定するものではない。また、本発明の特許請求の範囲及び明細書の内容に簡単な付加や変化を加えたに過ぎないものについても、特許請求の範囲に記載された発明の技術的範囲に属するものとする。
2 グリッドエンコーダ
20 ベース
200 中心軸線
201 グリッドエンコーダユニット
202 真直ぐな軸線
203 真直ぐな径方向
21 環状ベース
211 第1の表面
212 第2の表面
213 内周縁
214 外周縁
22 グリッドエンコーダセット
221 ゆがみ凹部
23 位置グリッドエンコーダセット
231 位置凹部
2310 第1の位置検出用エリア
2320 第2の位置検出用エリア
24 接続部
3 センサ
4 測定対象
40 直線軸
41 外周面
50 グリッドエンコーダ装置
n 法線
x 径方向
y 軸方向

Claims (11)

  1. 測定対象を測定するためのグリッドエンコーダであって、
    磁気透過性材料により構成され、第1の表面と、前記第1の表面の反対側に形成された第2の表面と、を備えたベルト状ベースと、
    前記ベルト状ベースの前記第1の表面又は前記第2の表面のいずれかに設けられたゆがみグリッドエンコーダセットと、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセットと同じ側の表面に設けられるとともに、前記ゆがみグリッドエンコーダセットと隣合うように配列される位置グリッドエンコーダセットとを備え、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセットは、互い違いに配置された複数のゆがみ突起エリアと、複数のゆがみ凹部エリアとを有しており、
    前記位置グリッドエンコーダセットは、いずれも前記複数のゆがみ突起エリア及び前記複数のゆがみ凹部エリアが延伸する方向と直交する方向へ延伸し、且つ互い違いに配置された複数の位置突起エリアと、複数の位置凹部エリアとを有する
    ことを特徴とするグリッドエンコーダ。
  2. 前記ベルト状ベースは、
    長手方向である真直ぐな軸線に沿って延伸するとともに、短手方向である前記真直ぐな軸線と直交する真直ぐな径方向に延伸することにより、略矩形状に形成され、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセットの前記複数のゆがみ突起エリアと、前記複数のゆがみ凹部エリアは、前記真直ぐな径方向に互い違いに配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載のグリッドエンコーダ。
  3. 前記真直ぐな軸線に沿って延伸する測定対象に取り付けられ、前記測定対象のゆがみと位置変移量を測定するグリッドエンコーダ装置であって、
    請求項2に記載の前記グリッドエンコーダと、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び前記位置グリッドエンコーダセットが前記測定対象と共に移動する際に発生する磁界の変化を検出するアナログ磁気感知素子を備え、且つ前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び前記位置グリッドエンコーダセットと間隔をあけて設けられたセンサとを備え、
    前記センサは、
    前記位置突起エリアから検出される磁界の強度と、前記位置凹部エリアから検出される磁界の強度とでは検出される磁界の強さが異なることを利用して、前記位置変移量を求めると共に、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセットから検出される磁界の強度に基づいて前記測定対象の前記径方向へのゆがみと、前記径方向と前記真直ぐな軸線の両方と直交する垂直方向へのゆがみを測定する
    ことを特徴とするグリッドエンコーダ装置。
  4. 前記ベルト状ベースは円環状に形成された環状ベースであり、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセットは、
    いずれも前記環状ベースに対応するように円環状に延伸する共に、全ての前記ゆがみ突起エリア及び全ての前記ゆがみ凹部エリアが円環状に延伸し、
    前記環状ベースの中心軸線は全ての前記ゆがみ突起エリアと、全ての前記ゆがみ凹部エリアの円心を通過しており、
    前記位置グリッドエンコーダセットが有する全ての前記位置突起エリア及び全ての前記位置凹部エリアは、いずれも前記ゆがみグリッドエンコーダセットと接すると共に、前記ゆがみグリッドエンコーダセットと接する箇所の接線方向と前記ゆがみグリッドエンコーダセットが設けられる表面の法線方向の両方と直交する方向に延伸するように配置されると共に、
    前記位置グリッドエンコーダセットは全体として円環状に構成され、
    前記環状ベースの中心軸線は円環状に構成された前記位置グリッドエンコーダセットの円心を通過する
    ことを特徴とする請求項1に記載のグリッドエンコーダ。
  5. 前記環状ベースは板状体に形成されると共に、前記法線方向は前記中心軸線と平行であり、前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び位置グリッドエンコーダセットは前記第1の表面に形成され、且つ前記ゆがみグリッドエンコーダセットの前記複数のゆがみ突起エリアと前記複数のゆがみ凹部エリアの間の境界線は前記環状ベースの径方向に沿って配列され、
    前記位置グリッドエンコーダセットは、前記環状ベースの内周縁と前記ゆがみグリッドエンコーダセットの間又は、前記環状ベースの外周縁と前記ゆがみグリッドエンコーダセットの間に設けられる
    ことを特徴とする請求項4に記載のグリッドエンコーダ。
  6. 前記環状ベースは管状体に形成されると共に、前記法線方向は、前記中心軸線と垂直であり、且つ前記第2の表面は前記中心軸線に臨み、前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び位置グリッドエンコーダセットは前記第1の表面に形成され、且つ前記ゆがみグリッドエンコーダセットの前記複数のゆがみ突起エリアと前記複数のゆがみ凹部エリアの間の境界線は前記環状ベースの軸方向に沿って配列される
    ことを特徴とする請求項4に記載のグリッドエンコーダ。
  7. 前記位置グリッドエンコーダセットは、インクリメンタル方式のエンコーダ又はアブソリュート型エンコーダのいずれかである
    ことを特徴とする請求項4に記載のグリッドエンコーダ。
  8. 所定の旋回軸を回転軸として回転する略円柱状の測定対象に取り付けられ、前記測定対象のゆがみと角度位置を測定するグリッドエンコーダ装置であって、
    前記中心軸線が前記旋回軸と一致し且つ前記測定対象の外周面を取り囲むように設けられた請求項4〜7のいずれか一項に記載のグリッドエンコーダと、
    前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び前記位置グリッドエンコーダセットが前記測定対象と共に回転する際に発生する磁界の変化を検出するアナログ磁気感知素子を備え、且つ前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び前記位置グリッドエンコーダセットと間隔をあけて設けられたセンサと、を備える
    ことを特徴とするグリッドエンコーダ装置。
  9. 前記グリッドエンコーダの前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び前記位置グリッドエンコーダセットは、接続部によって前記測定対象の前記外周面に接続されて前記測定対象と共に回転する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のグリッドエンコーダ装置。
  10. 前記グリッドエンコーダの前記ゆがみグリッドエンコーダセット及び前記位置グリッドエンコーダセットは、前記中心軸線に向かう内側の表面が前記測定対象の前記外周面に直接取付けられている
    ことを特徴とする請求項8に記載のグリッドエンコーダ装置。
  11. 前記アナログ磁気感知素子は、磁気抵抗センサ又はホールセンサである
    ことを特徴とする請求項8に記載のグリッドエンコーダ装置。
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