JP2020070830A - 配管支持具用台座 - Google Patents
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Abstract
【課題】壁面の吸音材・断熱材が様々な厚みに設定されても対応可能な配管支持具用台座の提供。【解決手段】吸音材・断熱材が貼り付けられた壁面に配管支持具を取付ける配管支持具用台座1において、台座1が、壁面に固定される固定板21と、固定板21から立設する支持部材22とを有する壁面固定部2と、配管支持具が固定されるフランジ板31と、支持部材に対して高さ調節可能に取り付けられるスライド部材32とを有する配管支持具固定部3と、支持部材22とスライド部材32を係止固定する貫通係止部材9と、を有し、支持部材には係止孔24が形成され、スライド部材32にはスライドした際に係止孔に重合する被係止孔33が形成され、支持部材22に対してスライド部材32をスライドさせ、重合した係止孔24と被係止孔33に貫通係止部材9を貫通挿通することにより、吸音材・断熱材の表面と略同等高さに配管支持具を取付けることを可能とする。【選択図】図1
Description
本発明は配管支持具用台座に関し、詳しくはクッション性を有する吸音材・断熱材が貼り付けられた壁面に、配管・配線を配設支持する配管支持具を前記吸音材・断熱材の厚みを考慮した状態で取付けるための配管支持具用台座に関する。
吸音材・断熱材が貼り付けられた壁面に、配管・配線を配設支持する配管支持具を取付けるための台座としては、例えば、特許文献1に記載の技術等が知られている。
特許文献1に記載の技術によれば、壁面に貼られた吸音材・断熱材に形成した挿入穴に台座を挿入し、この台座の固定板を壁面にボルトやネジの如き固定手段により固定し、前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さに位置するフランジ板に配管支持具を載置した状態で取付固定することができる。
しかし特許文献1に記載の技術では、施工場所の設計条件に応じて吸音材・断熱材の厚みが様々な厚みに設定された場合、この吸音材・断熱材の様々な厚み毎に適した複数種類の高さの台座を用意しなければならないという問題点を有している。
そこで本発明の課題は、壁面に貼り付けられる吸音材・断熱材が様々な厚みに設定された場合であっても対応可能な配管支持具用台座を提供することにある。
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
1.クッション性を有する吸音材・断熱材が貼り付けられた壁面に、配管・配線を配設支持する配管支持具を前記吸音材・断熱材の厚みを考慮した状態で取付けるための配管支持具用台座において、
配管支持具用台座が、
ボルトやネジの如き固定手段により壁面に固定される固定板と、該固定板から立設する支持部材と、を有する壁面固定部と、
配管支持具が載置状態で固定されるフランジ板と、該フランジ板から垂設して該フランジ板を前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さとなるように前記支持部材に対して高さ調節可能に取り付けられるスライド部材と、を有する配管支持具固定部と、
前記支持部材と前記スライド部材とを係止固定する貫通係止部材と、
を有して成り、
前記支持部材にスライド部材が並設して重層した状態を維持しながら前記吸音材・断熱材の厚み方向にスライド可能な構成であり、
前記支持部材には、前記吸音材・断熱材の厚み方向である縦方向に並ぶ複数個の係止孔が形成されており
前記スライド部材には、前記係止孔と重合可能な被係止孔が形成されており、
前記フランジ板の高さが前記吸音材・断熱材の厚みに応じた高さとなるように前記スライド板を厚み方向にスライドさせ、このスライドによって重合する被係止孔と係止孔に前記貫通係止部材を貫通挿通してスライド部材を任意のスライド高さ位置で支持部材に係止固定することにより、前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さに配管支持具を取付けることを可能とする構成であること、
を特徴とする配管支持具用台座。
配管支持具用台座が、
ボルトやネジの如き固定手段により壁面に固定される固定板と、該固定板から立設する支持部材と、を有する壁面固定部と、
配管支持具が載置状態で固定されるフランジ板と、該フランジ板から垂設して該フランジ板を前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さとなるように前記支持部材に対して高さ調節可能に取り付けられるスライド部材と、を有する配管支持具固定部と、
前記支持部材と前記スライド部材とを係止固定する貫通係止部材と、
を有して成り、
前記支持部材にスライド部材が並設して重層した状態を維持しながら前記吸音材・断熱材の厚み方向にスライド可能な構成であり、
前記支持部材には、前記吸音材・断熱材の厚み方向である縦方向に並ぶ複数個の係止孔が形成されており
前記スライド部材には、前記係止孔と重合可能な被係止孔が形成されており、
前記フランジ板の高さが前記吸音材・断熱材の厚みに応じた高さとなるように前記スライド板を厚み方向にスライドさせ、このスライドによって重合する被係止孔と係止孔に前記貫通係止部材を貫通挿通してスライド部材を任意のスライド高さ位置で支持部材に係止固定することにより、前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さに配管支持具を取付けることを可能とする構成であること、
を特徴とする配管支持具用台座。
2.前記支持部材とスライド部材の両方が板状材から成ることを特徴とする上記1に記載の配管支持具用台座。
3.前記支持部材が2枚の板状材から成り、この2枚の板状材が平行状態で前記固定板から立設する構成であり、
前記スライド部材が2枚の板状材から成り、この2枚の板状材が平行状態で前記フランジ板から垂設すると共に、前記支持部材である2枚の板状材の各々の内側又は外側に当接状態乃至は近接状態で重層する構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管支持具用台座。
前記スライド部材が2枚の板状材から成り、この2枚の板状材が平行状態で前記フランジ板から垂設すると共に、前記支持部材である2枚の板状材の各々の内側又は外側に当接状態乃至は近接状態で重層する構成であること、
を特徴とする上記1に記載の配管支持具用台座。
4.前記支持部材とスライド部材の両方が正円筒体であり、且つ大きさの異なる断面を有することにより重層状態でいずれか一方が他方の内側に挿通可能な構成であることを特徴とする上記1に記載の配管支持具用台座。
5.前記支持部材とスライド部材の両方が多角形筒体であり、且つ大きさの異なる相似断面形状を有することにより重層状態でいずれか一方が他方の内側に挿通可能な構成であることを特徴とする上記1に記載の配管支持具用台座。
6.前記支持部材とスライド部材が、正三角形筒体と正三角形筒体、正四角形筒体と正四角形筒体、正五角形筒体と正五角形筒体、正六角形筒体と正六角形筒体、正八角形筒体と正八角形筒体から選ばれるいずれかの組合せであることを特徴とする上記5に記載の配管支持具用台座。
7.前記支持部材とスライド部材の両方が、アングル(山形鋼)、チャンネル(コの字溝形鋼)、Cチャンネル(リップ溝形鋼)のいずれかであることを特徴とする上記1に記載の配管支持具用台座。
8.前記貫通係止部材が、ネジ・ボルト・棒状体・パイプ体のいずれかであることを特徴とする上記1〜7のいずれかに記載の配管支持具用台座。
請求項1に示す発明によれば、壁面に貼り付けられる吸音材・断熱材が様々な厚みに設定された場合であっても対応可能な配管支持具用台座を提供することができる。
特に、壁面固定部に対して配管支持具固定部が高さ調節可能な構成を有するので、吸音材・断熱材の厚みに応じて高さを適宜設定することにより配管支持具を取付固定するフランジ板を前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さとすることができる。
また、壁面固定部の支持部材に対して、配管支持具固定部のスライド部材が高さ調節可能に並設して重層する構成を有するので、壁面固定部に対して配管支持具を安定した状態で取り付けられる。従って、配管支持具固定部のフランジ板に載置固定される配管支持具を安定した状態で取り付けることができるので、壁面に沿って配管・配線を安定した状態で支持固定することができる。
更に、本発明の重合する係止孔と被係止孔に貫通係止部材を貫通挿通して係止固定する構成によって耐振(耐震)性の向上、及びぐらつきの抑制効果が期待できる。
また、壁面固定部の支持部材に対して、配管支持具固定部のスライド部材が高さ調節可能に並設して重層する構成を有するので、壁面固定部に対して配管支持具を安定した状態で取り付けられる。従って、配管支持具固定部のフランジ板に載置固定される配管支持具を安定した状態で取り付けることができるので、壁面に沿って配管・配線を安定した状態で支持固定することができる。
更に、本発明の重合する係止孔と被係止孔に貫通係止部材を貫通挿通して係止固定する構成によって耐振(耐震)性の向上、及びぐらつきの抑制効果が期待できる。
請求項2に示す発明によれば、支持部材とスライド部材を入手や加工が極めて容易な一般的な板状材を用いて形成することが可能なので低コストで容易に提供することができる。
請求項3に示す発明によれば、壁面固定部の2枚の支持部材に対して、配管支持具固定部の2枚のスライド部材が高さ調節可能に重層する構成を有するので、壁面固定部に対して配管支持具を安定した状態で取り付けられる。従って、配管支持具固定部のフランジ板に載置固定される配管支持具を安定した状態で取り付けることができるので、壁面に沿って配管・配線を安定した状態で支持固定することができる。
請求項4に示す発明によれば、重層する支持部材とスライド部材の両方が正円筒体であるため、高さ調節可能であるだけでなく、支持部材に対してスライド部材を回動させることができるので抱持支持する配管の配管向きに応じて配管支持具を取付固定するフランジ板の向きを調節することができる。
請求項5又は請求項6に示す発明によれば、支持部材及びスライド部材として入手や加工が容易な材料で形成することが可能なので低コストで作成可能である。
請求項7に示す発明によれば、配管設備に用いる部材として一般的な部材であるアングル(山形鋼)、チャンネル(コの字溝形鋼)、Cチャンネル鋼(リップ溝形鋼)を用いているので、部材調達が極めて容易であり、加工作業も慣用手段を用いることができるので、低コストで提供することができる。
請求項8に示す発明によれば、貫通係止部材がネジ・ボルト・棒状体・パイプ体等の入手や加工が容易な一般的な部材から成るので、低コストで容易に加工可能である。
次に、添付の図面に従って本発明を詳細に説明する。
本発明に係る配管支持具用台座(以下、単に台座ということもある。)は、クッション性を有する吸音材・断熱材が貼り付けられた壁面に、配管・配線を配設支持する配管支持具を前記吸音材・断熱材の厚みを考慮した状態で取付けるためのものである。
本発明の配管支持具用台座1の具体的構成としては、図1〜図4に示す実施例によれば、
クッション性を有する吸音材・断熱材5が貼り付けられた壁面4に、配管・配線Pを配設支持する配管支持具6を前記吸音材・断熱材5の厚みを考慮した状態で取付けるための構成において、
台座1が、
ボルトやネジの如き固定手段7により壁面4に固定される固定板21と、該固定板21から立設する支持部材22と、を有する壁面固定部2と、
配管支持具6が載置状態で固定されるフランジ板31と、該フランジ板31から垂設して該フランジ板31を前記吸音材・断熱材5の表面と略同等高さとなるように前記支持部材22に対して高さ調節可能に取り付けられるスライド部材32と、を有する配管支持具固定部3と、
前記支持部材22と前記スライド部材32とを係止固定する貫通係止部材9と、
を有して成り、
前記支持部材22にスライド部材32が並設して重層した状態を維持しながら前記吸音材・断熱材5の厚み方向にスライド可能な構成であり、
前記支持部材22には、前記吸音材・断熱材5の厚み方向である縦方向に並ぶ複数個の係止孔24が形成されており
前記スライド部材32には、前記係止孔24と重合可能な被係止孔33が形成されており、
前記フランジ板31の高さが前記吸音材・断熱材5の厚みに応じた高さとなるように前記スライド板32を厚み方向にスライドさせ、このスライドによって重合する被係止孔33と係止孔24に前記貫通係止部材9を貫通挿通してスライド部材32を任意のスライド高さ位置で支持部材22に係止固定することにより、前記吸音材・断熱材5の表面と略同等高さに配管支持具6を取付けることを可能とする構成であること、
を主構成とするものである。
図1〜図4において、符号25は固定板21に穿かれて固定手段7が挿通される壁面固定用孔であり、符号34はフランジ板31に穿かれて配管支持具6を取付固定するためのボルト8が挿通螺合する配管支持具固定用孔であり、符号35は壁面4に台座1を固定手段7によって固定する際に該固定手段7を緊締操作するためのドライバーの如き緊締具を挿通するためのドライバー挿通孔である。
クッション性を有する吸音材・断熱材5が貼り付けられた壁面4に、配管・配線Pを配設支持する配管支持具6を前記吸音材・断熱材5の厚みを考慮した状態で取付けるための構成において、
台座1が、
ボルトやネジの如き固定手段7により壁面4に固定される固定板21と、該固定板21から立設する支持部材22と、を有する壁面固定部2と、
配管支持具6が載置状態で固定されるフランジ板31と、該フランジ板31から垂設して該フランジ板31を前記吸音材・断熱材5の表面と略同等高さとなるように前記支持部材22に対して高さ調節可能に取り付けられるスライド部材32と、を有する配管支持具固定部3と、
前記支持部材22と前記スライド部材32とを係止固定する貫通係止部材9と、
を有して成り、
前記支持部材22にスライド部材32が並設して重層した状態を維持しながら前記吸音材・断熱材5の厚み方向にスライド可能な構成であり、
前記支持部材22には、前記吸音材・断熱材5の厚み方向である縦方向に並ぶ複数個の係止孔24が形成されており
前記スライド部材32には、前記係止孔24と重合可能な被係止孔33が形成されており、
前記フランジ板31の高さが前記吸音材・断熱材5の厚みに応じた高さとなるように前記スライド板32を厚み方向にスライドさせ、このスライドによって重合する被係止孔33と係止孔24に前記貫通係止部材9を貫通挿通してスライド部材32を任意のスライド高さ位置で支持部材22に係止固定することにより、前記吸音材・断熱材5の表面と略同等高さに配管支持具6を取付けることを可能とする構成であること、
を主構成とするものである。
図1〜図4において、符号25は固定板21に穿かれて固定手段7が挿通される壁面固定用孔であり、符号34はフランジ板31に穿かれて配管支持具6を取付固定するためのボルト8が挿通螺合する配管支持具固定用孔であり、符号35は壁面4に台座1を固定手段7によって固定する際に該固定手段7を緊締操作するためのドライバーの如き緊締具を挿通するためのドライバー挿通孔である。
以下、本発明の構成について更に詳説する。
前記壁面固定部2の好ましい構成としては、図2に示すように支持部材22が2枚の板状材から成り、この2枚の支持部材22・22が平行状態で固定板21から立設する構成である。図2に示すようなU字形(倒したコ字形)を有する形状であれば、平板を折曲加工によって容易に加工することができるので好ましい。
前記配管支持具固定部3の好ましい構成としては、図3に示すようにスライド部材32が2枚の板状材から成り、この2枚のスライド部材32・32がフランジ板31から各々垂設されており、更に2枚のスライド部材32・32が前記2枚の支持部材22・22の各々の内側に当接状態乃至は近接状態(本実施例ではスライド可能に当接した状態)で重層する構成を有している。
また前記したように、前記支持部材22には係止孔24が形成され、スライド部材32には被係止爪33が形成されており、重合した2つの孔を貫通係止部材9が貫通挿通する構成である。
貫通係止部材9としては、本実施例ではボルト・ナットを用いているが、重合する係止孔24と被係止孔33に貫通挿通することにより係止固定できるものであればよく、ネジ部材でもいし、単なる棒状体やパイプ体であってもよい。本実施例のボルト・ナットの組合せの場合、ナット螺合によって係止孔24と被係止孔33からの脱落を防止することができるが、貫通係止部材9の棒状部分を係止孔24と被係止孔33に密に挿通される構成とすればナットを螺合することなく脱落を防止することが可能である。
貫通係止部材9としては、本実施例ではボルト・ナットを用いているが、重合する係止孔24と被係止孔33に貫通挿通することにより係止固定できるものであればよく、ネジ部材でもいし、単なる棒状体やパイプ体であってもよい。本実施例のボルト・ナットの組合せの場合、ナット螺合によって係止孔24と被係止孔33からの脱落を防止することができるが、貫通係止部材9の棒状部分を係止孔24と被係止孔33に密に挿通される構成とすればナットを螺合することなく脱落を防止することが可能である。
上記構成を有する本発明の台座1は、ステンレス、亜鉛メッキ仕上げを施した鋳鉄鋼等の金属や、ポリプロピレン樹脂、ABS樹脂等の合成樹脂等、この種の配管支持具として用いられる公知公用の材料から特別の制限なく形成される。
また、上記構成を有する本発明の台座1を用いる場合、図4に示すように、壁面4に貼られた吸音材・断熱材5に、該台座1が挿入可能な挿入穴を形成し、この挿入孔内に台座1を挿入し、固定板21を壁面4にボルトやネジの如き固定手段7により固定する。
この挿入前に、前記吸音材・断熱材5の表面とフランジ板31の位置が略同等高さとなるように、支持部材22に対してスライド部材32をスライドして高さ調節を行う。フランジ板31の高さ位置が吸音材・断熱材5の表面と略同等高さとなる位置までスライドしたら、重合する係止孔24と被係止孔33を貫通係止部材9を貫通挿通することによって係止部材22にスライド部材32を係止固定する。この係止固定によってフランジ板31の高さ位置を所望の位置である吸音材・断熱材5の表面と略同等高さに固定することができる。
固定板21の壁面4への固定と、並びにフランジ板31の高さ位置を吸音材・断熱材5の表面と略同等高さでの固定とが済んだ後、フランジ板31に配管支持具6を載置し、ボルト8等によって取付固定する。
台座1に取付固定した配管支持具6に配管・配線Pを抱持支持させることによって、クッション性を有する吸音材・断熱材5が貼り付けられた壁面4に、配管・配線Pを配設支持することができる。
尚、係止孔24と被係止孔33への貫通係止部材9の貫通挿通によって強固に係止固定させる構成とした場合には、壁面固定部2と配管支持具固定部3とが強固に連結された状態となるので、壁面4に対して配管Pを支持した配管支持具6を確実且つ強固に支持固定することができる。
尚また、係止孔24と被係止孔33への槓子係止部材9の貫通挿通を緩い状態でガタつきを許容させた状態で係止固定させる構成とした場合には、この緩い係止構成が配管Pの振動・震動(ウォーターハンマー現象、地震等の揺れ等)を吸収する緩衝機能を発揮することになる。特に、壁面4に取付けた際には本発明の台座1の周囲は吸音材・断熱材5に囲繞された状態となるので、配管Pが振動・震動した際には前記した緩い係止構成による緩衝機能に吸音材・断熱材5が有するクッション性が加わって二重の衝撃吸収機能を発揮するという相乗効果が生じることになる。
この挿入前に、前記吸音材・断熱材5の表面とフランジ板31の位置が略同等高さとなるように、支持部材22に対してスライド部材32をスライドして高さ調節を行う。フランジ板31の高さ位置が吸音材・断熱材5の表面と略同等高さとなる位置までスライドしたら、重合する係止孔24と被係止孔33を貫通係止部材9を貫通挿通することによって係止部材22にスライド部材32を係止固定する。この係止固定によってフランジ板31の高さ位置を所望の位置である吸音材・断熱材5の表面と略同等高さに固定することができる。
固定板21の壁面4への固定と、並びにフランジ板31の高さ位置を吸音材・断熱材5の表面と略同等高さでの固定とが済んだ後、フランジ板31に配管支持具6を載置し、ボルト8等によって取付固定する。
台座1に取付固定した配管支持具6に配管・配線Pを抱持支持させることによって、クッション性を有する吸音材・断熱材5が貼り付けられた壁面4に、配管・配線Pを配設支持することができる。
尚、係止孔24と被係止孔33への貫通係止部材9の貫通挿通によって強固に係止固定させる構成とした場合には、壁面固定部2と配管支持具固定部3とが強固に連結された状態となるので、壁面4に対して配管Pを支持した配管支持具6を確実且つ強固に支持固定することができる。
尚また、係止孔24と被係止孔33への槓子係止部材9の貫通挿通を緩い状態でガタつきを許容させた状態で係止固定させる構成とした場合には、この緩い係止構成が配管Pの振動・震動(ウォーターハンマー現象、地震等の揺れ等)を吸収する緩衝機能を発揮することになる。特に、壁面4に取付けた際には本発明の台座1の周囲は吸音材・断熱材5に囲繞された状態となるので、配管Pが振動・震動した際には前記した緩い係止構成による緩衝機能に吸音材・断熱材5が有するクッション性が加わって二重の衝撃吸収機能を発揮するという相乗効果が生じることになる。
以上、本発明に係る配管支持具用台座の実施例について説明したが、本発明は上記構成に限定されず、本発明の範囲内において種々の態様を採ることができる。
例えば、上記実施例において、被係止孔33をスライド部材32に複数形成した構成としたが、該スライド部材32の下方部分に少なくとも形成されていればよく、この下方部分に1つだけ形成された構成であっても貫通係止部材9による貫通挿通による係止固定は可能である。
また上記実施例では、2枚ずつの係止部材22・22及びスライド部材32・32を1本の貫通係止部材9によって係止固定しているが、貫通係止部材9を2本以上用意しておき、係止孔24と被係止孔33が重合する2箇所以上において各々の重合部分を貫通係止部材9を貫通挿通してもよい。
更に、図1の正面図において、右側に位置する係止部材22・スライド部材32と、左側に位置する支持部材22・スライド部材32とを、別なる貫通係止部材9を用いて係止固定する構成であってもよい。
更に、図1の正面図において、右側に位置する係止部材22・スライド部材32と、左側に位置する支持部材22・スライド部材32とを、別なる貫通係止部材9を用いて係止固定する構成であってもよい。
長孔23及び係止孔24が壁面固定部2の支持部材22に形成されると共に、係止爪33が配管支持具固定部3のスライド部材32に形成された構成であったが、本発明はかかる構成に限定されず、配管支持具固定部3のスライド部材32に長孔及び係止孔が形成されると共に、壁面固定部2の支持部材22に係止爪が形成される構成とすることもできる。
また上記実施例では、2枚のスライド部材32・32が2枚の支持部材22・22の各々の内側に当接状態乃至は近接状態で重層する構成であったが、本発明はかかる構成に限定されず、2枚のスライド部材32・32が2枚の支持部材の各々の外側に重層する構成とすることもできる。
また上記実施例では、支持部材22とスライド部材32が平行状態に立設・垂設する2枚の板状材から成る構成であったが、本発明は他の構成であってもよい。
例えば、図5に示すように、支持部材22とスライド部材32を各々1枚の板状材から成る構成とすることもできる。かかる構成の場合、壁面固定部2をL字金具等のL字状部材を用いることにより、固定板21と支持部材22を一体構成とすることができる。また、配管支持具固定部3は、T字金具等のT字状部材を用いることにより、フランジ板31とスライド部材32を一体構成とすることができる。尚、この1枚の板状材から成る構成の場合、壁面固定部2をT字状部材を用いた構成としてもよいし、配管支持具固定部3をL字状部材を用いた構成としてもよい。
例えば、図5に示すように、支持部材22とスライド部材32を各々1枚の板状材から成る構成とすることもできる。かかる構成の場合、壁面固定部2をL字金具等のL字状部材を用いることにより、固定板21と支持部材22を一体構成とすることができる。また、配管支持具固定部3は、T字金具等のT字状部材を用いることにより、フランジ板31とスライド部材32を一体構成とすることができる。尚、この1枚の板状材から成る構成の場合、壁面固定部2をT字状部材を用いた構成としてもよいし、配管支持具固定部3をL字状部材を用いた構成としてもよい。
また、図6に示すように、支持部材22とスライド部材32の両方を正円筒体であって且つ大きさの異なる断面を有する構成としてもよい。図6に示す態様では、正円筒体の支持部材22の内側に正円筒体のスライド部材32を重層状態で挿通した構成としているが、スライド部材32を外側とし、支持部材22を内側に挿通する構成としてもよい。
また、図7に示すように、支持部材22とスライド部材32の両方を正四角形筒体であって且つ大きさの異なる相似断面形状を有する構成としてもよい。図7に示す態様では、正四角形筒体の支持部材22の内側に正四角形筒体のスライド部材32を重層状態で挿通した構成としているが、スライド部材32を外側とし、支持部材22を内側に挿通する構成としてもよい。
更に、図7に示す態様では、支持部材22とスライド部材32とを正四角形筒体の組合せ構成としていたが、本発明は正四角形筒体に限らず他の多角形筒体の組合せ構成であってもよい。他の多角形筒体の組合せ構成としては、例えば、正三角形筒体と正三角形筒体、正五角形筒体と正五角形筒体、正六角形筒体と正六角形筒体、正八角形筒体と正八角形筒体等を挙げることができる。
更にまた、図8に示すように、外側に位置する支持部材22をCチャンネル(リップ溝形鋼)とし、重層状態で内側に挿通されるスライド部材32をチャンネル(コの字溝形鋼)とする組合せ構成であってもよい。かかる構成によれば、配管設備に用いる部材として一般的な部材を用いているので、部材調達が極めて容易であり、加工作業も慣用手段を用いることができるので、低コストで提供することができる。この種だの配管設備に用いる一般的な部材としては、他にアングル(山形鋼)も用いることができ、アングル(山形鋼)とアングル(山形鋼)との組合せ構成や、チャンネル(コの字溝形鋼)とチャンネル(コの字溝形鋼)との組合せ構成、Cチャンネル鋼(リップ溝形鋼)とCチャンネル(リップ溝形鋼)との組合せ構成等を挙げることができる。
1 配管支持具用台座
2 壁面固定部
21 固定板
22 支持部材
23 長孔
24 係止孔
25 壁面固定用孔
3 配管支持具固定部
31 フランジ板
32 スライド部材
33 被係止孔
34 配管支持具固定用孔
35 ドライバー挿通孔
36 切起し孔
4 壁面
5 吸音材・断熱材
6 配管支持具
7 固定手段
8 ボルト
9 貫通係止部材
P 配管・配線
2 壁面固定部
21 固定板
22 支持部材
23 長孔
24 係止孔
25 壁面固定用孔
3 配管支持具固定部
31 フランジ板
32 スライド部材
33 被係止孔
34 配管支持具固定用孔
35 ドライバー挿通孔
36 切起し孔
4 壁面
5 吸音材・断熱材
6 配管支持具
7 固定手段
8 ボルト
9 貫通係止部材
P 配管・配線
Claims (8)
- クッション性を有する吸音材・断熱材が貼り付けられた壁面に、配管・配線を配設支持する配管支持具を前記吸音材・断熱材の厚みを考慮した状態で取付けるための配管支持具用台座において、
配管支持具用台座が、
ボルトやネジの如き固定手段により壁面に固定される固定板と、該固定板から立設する支持部材と、を有する壁面固定部と、
配管支持具が載置状態で固定されるフランジ板と、該フランジ板から垂設して該フランジ板を前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さとなるように前記支持部材に対して高さ調節可能に取り付けられるスライド部材と、を有する配管支持具固定部と、
前記支持部材と前記スライド部材とを係止固定する貫通係止部材と、
を有して成り、
前記支持部材にスライド部材が並設して重層した状態を維持しながら前記吸音材・断熱材の厚み方向にスライド可能な構成であり、
前記支持部材には、前記吸音材・断熱材の厚み方向である縦方向に並ぶ複数個の係止孔が形成されており
前記スライド部材には、前記係止孔と重合可能な被係止孔が形成されており、
前記フランジ板の高さが前記吸音材・断熱材の厚みに応じた高さとなるように前記スライド板を厚み方向にスライドさせ、このスライドによって重合する被係止孔と係止孔に前記貫通係止部材を貫通挿通してスライド部材を任意のスライド高さ位置で支持部材に係止固定することにより、前記吸音材・断熱材の表面と略同等高さに配管支持具を取付けることを可能とする構成であること、
を特徴とする配管支持具用台座。 - 前記支持部材とスライド部材の両方が板状材から成ることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具用台座。
- 前記支持部材が2枚の板状材から成り、この2枚の板状材が平行状態で前記固定板から立設する構成であり、
前記スライド部材が2枚の板状材から成り、この2枚の板状材が平行状態で前記フランジ板から垂設すると共に、前記支持部材である2枚の板状材の各々の内側又は外側に当接状態乃至は近接状態で重層する構成であること、
を特徴とする請求項1に記載の配管支持具用台座。 - 前記支持部材とスライド部材の両方が正円筒体であり、且つ大きさの異なる断面を有することにより重層状態でいずれか一方が他方の内側に挿通可能な構成であることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具用台座。
- 前記支持部材とスライド部材の両方が多角形筒体であり、且つ大きさの異なる相似断面形状を有することにより重層状態でいずれか一方が他方の内側に挿通可能な構成であることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具用台座。
- 前記支持部材とスライド部材が、正三角形筒体と正三角形筒体、正四角形筒体と正四角形筒体、正五角形筒体と正五角形筒体、正六角形筒体と正六角形筒体、正八角形筒体と正八角形筒体から選ばれるいずれかの組合せであることを特徴とする請求項5に記載の配管支持具用台座。
- 前記支持部材とスライド部材の両方が、アングル(山形鋼)、チャンネル(コの字溝形鋼)、Cチャンネル(リップ溝形鋼)のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の配管支持具用台座。
- 前記貫通係止部材が、ネジ・ボルト・棒状体・パイプ体のいずれかであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の配管支持具用台座。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018203658A JP2020070830A (ja) | 2018-10-30 | 2018-10-30 | 配管支持具用台座 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018203658A JP2020070830A (ja) | 2018-10-30 | 2018-10-30 | 配管支持具用台座 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020070830A true JP2020070830A (ja) | 2020-05-07 |
Family
ID=70549398
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018203658A Pending JP2020070830A (ja) | 2018-10-30 | 2018-10-30 | 配管支持具用台座 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020070830A (ja) |
-
2018
- 2018-10-30 JP JP2018203658A patent/JP2020070830A/ja active Pending
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