JP2020070810A - 緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法 - Google Patents

緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020070810A
JP2020070810A JP2018202679A JP2018202679A JP2020070810A JP 2020070810 A JP2020070810 A JP 2020070810A JP 2018202679 A JP2018202679 A JP 2018202679A JP 2018202679 A JP2018202679 A JP 2018202679A JP 2020070810 A JP2020070810 A JP 2020070810A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil spring
main body
nut
end side
peripheral surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018202679A
Other languages
English (en)
Inventor
鋭 高橋
Ei Takahashi
鋭 高橋
耕一郎 佐藤
Koichiro Sato
耕一郎 佐藤
諒 石川
Ryo Ishikawa
諒 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanko Industry Corp
Shutoko Maintenance Kanagawa Co Ltd
Original Assignee
Sanko Industry Corp
Shutoko Maintenance Kanagawa Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanko Industry Corp, Shutoko Maintenance Kanagawa Co Ltd filed Critical Sanko Industry Corp
Priority to JP2018202679A priority Critical patent/JP2020070810A/ja
Publication of JP2020070810A publication Critical patent/JP2020070810A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

【課題】 ボルトの余長に拘らず締結作業を容易且つ確実に行うことができる緩み止めナットを提供する。【解決手段】 内周面に雌ねじ部が形成された中空筒状の本体10と、基端側が本体10の内周面に固定され、先端側が本体10から突出する螺旋状のコイルばね20とを備え、コイルばね20の螺旋状の先端側から挿入されたボルトが、コイルばね20および雌ねじ部の双方に螺合するように構成された緩み止めナット1。【選択図】 図1

Description

本発明は、緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法に関する。
締結後の緩みを防止する従来のナットとして、例えば、特許文献1に開示された回転戻り止めナットが知られている。この回転戻り止めナットは、ナットの端面にスプリングが固定されており、ナットから突出するボルトの余長部分をスプリングに螺合させることにより、ナットの逆方向の回転が阻止されて、ナットの緩み止め機能を発揮する。
特開2011−52767号公報
上記従来の回転戻り止めナットは、ボルトとスプリングとを螺合させるためにボルトの余長部分を必要とすることから、ボルトの余長が少ない場合や、余長が存在しない場合には、十分な緩み止め効果が得られないという問題があった。
このような問題は、アンカーボルトにより設置面に固定された構造物を補修する際に、顕著となっている。すなわち、基礎コンクリートに埋設されたアンカーボルトにおける設置面から突出する雄ねじ部を、フェンス支柱等の構造物が備えるベースプレートの貫通孔に挿通し、ナットの螺合により設置面に固定された設置構造物については、ボルト部の突出長さが不足することによる損傷が散見されている。このような設置構造物を補修する際には、ナットを交換してもボルト部との掛かり長さが依然として不足するため、アンカーボルトを再施工してベースプレートの位置をずらす必要があり、補修作業に長時間を要するという問題があった。
そこで、本発明は、ボルトの余長に拘らず締結作業を容易且つ確実に行うことができる緩み止めナットの提供を目的とし、更に、設置構造物の補修作業を効率良く行うことができる設置構造物の補修方法の提供を目的とする。
本発明の前記目的は、内周面に雌ねじ部が形成された中空筒状の本体と、基端側が前記本体に固定され先端側が前記本体から突出する螺旋状のコイルばねとを備え、前記コイルばねの先端側から捻じ込んだボルトが、前記コイルばねおよび前記雌ねじ部の双方に螺合するように構成された緩み止めナットにより達成される。
この緩み止めナットにおいて、前記コイルばねは、螺旋状の先端から基端側に屈曲して前記本体の外周面に沿って延びる折り返し部と、前記折り返し部から屈曲して前記本体の外方に張り出す開放操作部とを備えることが好ましい。前記本体は、外周面にフランジ部が設けられ、前記フランジ部に切欠部が形成されていることが好ましく、前記コイルばねは、前記開放操作部が前記切欠部に配置されていることが好ましい。
前記本体の端面には、前記コイルばねの基端側を収容可能な溝状の収容部が形成されていることが好ましい。
また、本発明の前記目的は、基礎コンクリートに埋設されたアンカーボルトが設置面から突出する雄ねじ部を、構造物が備えるベースプレートの貫通孔に挿通し、ナットの螺合により設置面に固定された設置構造物を補修する方法であって、アンカーボルトの雄ねじ部に螺合された既存のナットを取り外す工程と、前記緩み止めナットを、前記コイルばねの螺旋状の先端側から前記アンカーボルトに螺合する工程とを備える設置構造物の補修方法により達成される。
本発明によれば、ボルトの余長に拘らず締結作業を容易且つ確実に行うことができる緩み止めナットを提供することができ、更に、設置構造物の補修作業を効率良く行うことができる設置構造物の補修方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る緩み止めナットの正面図である。 図1に示す緩み止めナットの底面図である。 図1に示す緩み止めナットの分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る設置構造物の補修方法を説明するための工程断面図である。 本発明の他の実施形態に係る緩み止めナットの本体を示す斜視図である。 図5に示す緩み止めナットの本体の断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る緩み止めナットの正面図である。また、図2および図3は、それぞれ図1に示す緩み止めナットの底面図および分解斜視図である。図1から図3に示すように、緩み止めナット1は、本体10およびコイルばね20を備えている。
本体10は、内周面に雌ねじ部15を有する中空筒状に形成されている。本体10の外周面には、断面多角形状に形成されたナット部11と、ナット部11の先端側に設けられた断面円形の挿入部13と、ナット部11と挿入部13との間に介在されて挿入部13よりも大径のフランジ部12とを備えている。
フランジ部12は、先端側の一部を切り欠いて形成された切欠部14を有している。切欠部14は、フランジ部12と共に挿入部13を切り欠くようにして、挿入部13の先端まで軸方向に沿って形成されている。
コイルばね20は、螺旋状の基端側が径方向外方に屈曲して取付部23が形成されている。取付部23は、挿入部13に形成された貫通孔13aに内面側から挿入されており、コイルばね20の螺旋状の先端側が本体10から突出した状態で、カシメ等により固定されている。
また、コイルばね20は、螺旋状の先端から基端側に屈曲して本体10の外周面に沿って延びる折り返し部21と、折り返し部21の端部から本体10の径方向外方に屈曲して本体10の外方に張り出す開放操作部22とを備えている。折り返し部21の端部はフランジ部12まで延びており、開放操作部22は、フランジ部12の切欠部14に配置されている。
コイルばね20のコイル径、コイルピッチおよび巻き方向は、本体10に形成された雌ねじ部15のねじ径、ねじピッチおよびねじ方向にそれぞれ略一致しており、コイルばね20の螺旋状の先端側から捻じ込んだボルトが、コイルばね20および雌ねじ部15の双方に螺合するように構成されている。これにより、ボルトと緩み止めナット1との掛かり長さを十分確保することができると共に、緩み止めナット1が緩む方向に回転しようとすると、コイルばね20にはコイル径を縮径させる方向の力が作用して、コイルばね20の螺合部分がボルトに密着し、緩み止めナット1の緩みが防止される。したがって、ボルトの余長(緩み止めナット1の基端面からの突出長さ)が少ない場合や、余長が存在しない場合でも、ボルトと緩み止めナット1との締結状態を長期間良好に維持することができる。
本実施形態の緩み止めナット1の用途は、特に制限されるものではないが、図4に示すように、フェンス支柱等の設置構造物の補修に好適に使用することができる。図4(a)に示すように、基礎コンクリート30に埋設されたアンカーボルト31が設置面30aから突出する雄ねじ部31aを、フェンス支柱からなる構造物32が備えるベースプレート33の貫通孔33aに挿通し、従来のナット34の螺合により設置面30aに固定された設置構造物を補修する際には、まず、アンカーボルト31の雄ねじ部31aに螺合された既存のナット34をワッシャ35と共に取り外す。
この後、図4(b)に示すように、アンカーボルト31の雄ねじ部31aに対して、緩み止めナット1をコイルばね20の先端側から矢示方向に挿入し、コイルばね20および本体10の雌ねじ部15(図1参照)を、雄ねじ部31aに螺合させる。これにより、本体10の円筒部13がベースプレート33の貫通孔33a内に収容され、フランジ部12が貫通孔33aの周縁部に当接して、ベースプレート33が固定される。こうして、設置構造物の補修作業が完了する。貫通孔33aの径が小さいために円筒部13を貫通孔33a内に収容できない場合には、既存のナット34を取り外した後に、工具等を用いて貫通孔33aの穴径を広げることができる。
上述した設置構造物の補修方法によれば、ベースプレート33からの雄ねじ部31aの突出長さが短い場合でも、緩み止めナット1のコイルばね20および本体10の雌ねじ部15をアンカーボルト31の雄ねじ部31aに螺合させて、十分な掛かり長さを確保することができると共に、緩み止めナット1の緩みを、コイルばね20の作用によって確実に防止することができる。
緩み止めナット1の締結作業中は、コイルばね20の開放操作部22を、コイル径を広げるように本体10の外周面に沿って移動させることにより、コイルばね20の先端側が雄ねじ部31aから離れるため、緩み止めナット1を緩める方向に容易に回動させることができる。したがって、緩み止めナット1の締結作業中にこじれが生じる等した場合に、開放操作部22を操作しながら緩み止めナット1を緩めることにより、締め直しを容易に行うことができるので、作業性を向上させることができる。
開放操作部22は、本実施形態のように、フランジ部12に形成された切欠部14に配置されていることが好ましく、これによって、締結作業中または締結作業後のいつでも開放操作部22を操作して、緩み止めナット1を緩めることができる。本実施形態においては、円筒部13の外周面にも切欠部が形成されているが、ベースプレート33の貫通孔33aの内壁面と、円筒部13の外周面との間に十分な隙間が存在する場合には、円筒部13に切欠部を形成しなくてもよい。
また、図5および図6に示すように、本体10の円筒部13の端面を、周方向に沿って少なくとも一部切り欠くことにより、コイルばね20の基端側を収容可能な溝状の収容部16を形成してもよい。このように構成された本体10を備える緩み止めナットによれば、締結作業を行う際に、コイルばね20の変形を抑制してコイルばね20が本体10から外れ難くなるため、作業性が向上すると共に、締結後の緩みを確実に防止することができる。
収容部16を構成する内壁17および外壁18の間隔は、コイルばね20を挟持可能な大きさに設定されることが好ましい。収容部16の底面からの外壁18の高さは、収容部16の底面からの内壁17の高さよりも若干(例えば1mm程度)高いことが好ましく、これによって、本体10からのコイルばね20の脱落をより確実に防止することができる。外壁18が内壁17の端面よりも突出する部分は、内方側に若干折り曲げてもよい。
1 緩み止めナット
10 本体
12 フランジ部
14 切欠部
15 雌ねじ部
20 コイルばね
21 折り返し部
22 開放操作部
30 基礎コンクリート
30a 設置面
31 アンカーボルト
31a 雄ねじ部
32 構造物
33 ベースプレート
33a 貫通孔
34 ナット

Claims (5)

  1. 内周面に雌ねじ部が形成された中空筒状の本体と、
    基端側が前記本体に固定され、先端側が前記本体から突出する螺旋状のコイルばねとを備え、
    前記コイルばねの先端側から捻じ込んだボルトが、前記コイルばねおよび前記雌ねじ部の双方に螺合するように構成された緩み止めナット。
  2. 前記コイルばねは、螺旋状の先端から基端側に屈曲して前記本体の外周面に沿って延びる折り返し部と、前記折り返し部から屈曲して前記本体の外方に張り出す開放操作部とを備える請求項1に記載の緩み止めナット。
  3. 前記本体は、外周面にフランジ部が設けられ、前記フランジ部に切欠部が形成されており、
    前記コイルばねは、前記開放操作部が前記切欠部に配置されている請求項2に記載の緩み止めナット。
  4. 前記本体の端面には、前記コイルばねの基端側を収容可能な溝状の収容部が形成されている請求項1から3のいずれかに記載の緩み止めナット。
  5. 基礎コンクリートに埋設されたアンカーボルトが設置面から突出する雄ねじ部を、構造物が備えるベースプレートの貫通孔に挿通し、ナットの螺合により設置面に固定された設置構造物を補修する方法であって、
    アンカーボルトの雄ねじ部に螺合された既存のナットを取り外す工程と、
    請求項1から4のいずれかに記載の緩み止めナットを、前記コイルばねの螺旋状の先端側から前記アンカーボルトに螺合する工程とを備える設置構造物の補修方法。
JP2018202679A 2018-10-29 2018-10-29 緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法 Pending JP2020070810A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018202679A JP2020070810A (ja) 2018-10-29 2018-10-29 緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018202679A JP2020070810A (ja) 2018-10-29 2018-10-29 緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020070810A true JP2020070810A (ja) 2020-05-07

Family

ID=70549369

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018202679A Pending JP2020070810A (ja) 2018-10-29 2018-10-29 緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020070810A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113847330A (zh) * 2021-09-22 2021-12-28 嘉兴圣龙五金科技股份有限公司 一种自立式铁塔组装用防拆螺栓

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113847330A (zh) * 2021-09-22 2021-12-28 嘉兴圣龙五金科技股份有限公司 一种自立式铁塔组装用防拆螺栓

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6047382B2 (ja) アンカーおよびアンカー施工方法
EP2003349A1 (en) Locking fastening apparatus
JP2008298218A (ja) ボルト緩み止め構造
JP2018066251A (ja) 拡張アンカー
JP2017190793A (ja) 脱落防止具
WO2018017810A1 (en) Blind nut, blind nut assembly, and mounting structure thereof
JP2020070810A (ja) 緩み止めナットおよび設置構造物の補修方法
JP2011052767A (ja) 回転戻り止めナットおよびその製造方法
KR101907342B1 (ko) 풀림방지너트
JP7041493B2 (ja) インサートナット
JP2008069966A (ja) 収容ねじにねじ山保護要素を取り付けるための方法、並びに該方法のための取付スピンドル及びねじ山保護要素
JP2008240865A (ja) ダストカバーの固定構造
JP2018091420A (ja) ボルト・ナットの弛み止め構造
KR20150103491A (ko) 슬리브의 길이를 크게 줄인 개량형 세트 앵커볼트
JP3178205U (ja) ボルトの脱落防止構造
JP2011015750A (ja) 手洗器の固定構造
JP2017002575A (ja) アンカー、アンカー施工具及びアンカー施工方法
JP2009092229A (ja) 螺具の補助材
JP2017067252A (ja) ボルト・ナットの弛み止め構造
KR20160008803A (ko) 앵커볼트 조립체
JP2017166687A (ja) 拡張アンカー装置
JP2014202332A (ja) ボルト用キャップ
JP4366296B2 (ja) 取着体およびビス固定ナット
WO2021210057A1 (ja) 戻り止めナット
JP2006316986A (ja) 螺締具用、突起付き円柱形座金と溝付きボルト