JP2020070106A - 充填システム、容器成形ユニット、充填ユニット、容器転送ユニット、および充填方法 - Google Patents

充填システム、容器成形ユニット、充填ユニット、容器転送ユニット、および充填方法 Download PDF

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貢 大頭
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Abstract

【課題】簡素な構成で、容器の品質低下を回避しつつサイズの異なる容器に兼用可能な充填システム、容器成形ユニット、充填ユニット、容器転送ユニット、および充填方法を提供すること。【解決手段】加熱部22およびブロー成形ターレット23を有した容器成形ユニット20と充填ユニット30と容器転送部60とを備え、容器転送部60には、第1容器を転送するための第1転送経路60aと、第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路60bとが形成され、第2転送経路60bには、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット63が設置されていること充填システム10。【選択図】図1

Description

本発明は、充填システム、容器成形ユニット、充填ユニット、容器転送ユニット、および充填方法に関する。
従来、同一工場内において、ブロー成形による容器成形から、内容液の充填・密封までを一貫して行うインラインブロー式の充填システムが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
このようなインラインブロー式の充填システムは、オーブン等の加熱部においてプリフォームに加熱を施した後に、加熱されたプリフォームをブロー成形ターレットに搬送して容器を成形し、その後、成形された容器を充填ターレットに搬送して容器内に内容液の充填処理を施すように構成されている。
特開2014−231356号公報
ここで、本出願人は、500ml用ペットボトル等の小型容器および2,000ml用ペットボトル等の大型容器の成形・充填に兼用可能な充填システムを開発することを着想した。
しかしながら、同じ充填システムを小型容器および大型容器の成形・充填に兼用しようとした場合、大型容器の成形時に、加熱部からブロー成形ターレットまでのプリフォームの搬送にかかる時間が長くなるため、容器に所謂白化の症状が生じてしまうことが分かった。
上記を具体的に説明すると、2,000ml用ペットボトル等の大型容器を成形・充填しようとした場合、500ml用ペットボトル等の小型容器の場合と比較して、充填する内容液の量が多いために、充填ターレットにおける内容液の充填時間を長く確保する必要があり、その結果、900BPM等の高速で搬送してブロー成形していたとしても、充填システムにおける容器の搬送・成形・充填を300BPM等の低速で行う必要が生じる。
そして、容器の搬送・成形・充填を300BPM等の低速で行う場合、プリフォームに加熱を施す加熱部からブロー成形ターレットまでのプリフォームの搬送にかかる時間が約30秒程度と長くなり、その結果、加熱後のプリフォームの温度低下による過延伸白化やプリフォームの結晶化に起因して、成形された容器に白化の症状が生じてしまう。
上述した加熱部とブロー成形ターレットとの間におけるプリフォームの搬送時間が長くなることに起因した容器の白化の発生を回避するために、加熱部とブロー成形ターレットと間の搬送区間の距離を短くすることも考えられるが、当該搬送区間はプリフォームに対する殺菌処理等の各種処理が施される区間でもあるため、当該搬送区間の距離を短くすることにも限界がある。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、容器の品質低下を回避しつつサイズの異なる容器に兼用可能な充填システム、容器成形ユニット、充填ユニット、容器転送ユニット、および充填方法を提供することを目的とするものである。
本発明の充填システムは、容器を成形し容器に内容液を充填する充填システム(10)であって、加熱部(22)およびブロー成形ターレット(23)を有した容器成形ユニット(20)と、前記容器成形ユニット(20)の下流側に配置され容器に内容液を充填する充填部(33)を有した充填ユニット(30)と、前記ブロー成形ターレット(23)および前記充填部(33)の間に設置され容器を転送する容器転送部(60)とを備え、前記容器転送部(60)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の容器成形ユニットは、容器を成形する容器成形ユニット(20)であって、プリフォームに加熱を施す加熱部(22)と、前記加熱部(22)の下流側に配置されたブロー成形ターレット(23)と、前記加熱部(22)と前記ブロー成形ターレット(23)との間に設置されプリフォームを搬送する搬送部(24)と、前記ブロー成形ターレット(23)の下流側に配置された転送部(25)とを備え、前記転送部(25)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の充填ユニットは、容器に内容液を充填する充填ユニット(30)であって、容器に内容液を充填する充填部(33)と、前記充填部(33)の上流側に配置された転送部(32)とを備え、前記転送部(32)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の容器転送ユニットは、容器を成形する容器成形ユニット(20)と容器に内容液を充填する充填ユニット(30)との間に設置される容器転送ユニット(40)であって、前記容器転送ユニット(40)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることにより、前記課題を解決するものである。
本発明の充填方法は、加熱部(22)およびブロー成形ターレット(23)を有した容器成形ユニット(20)と、前記容器成形ユニット(20)の下流側に配置され容器に内容液を充填する充填部(33)を有した充填ユニット(30)と、前記ブロー成形ターレット(23)および前記充填部(33)の間に設置され容器を転送する容器転送部(60)とを備え、第1容器を処理する第1処理モードと、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を処理する第2処理モードとを選択可能な充填システム(10)において、容器を成形し容器に内容液を充填する充填方法であって、前記容器転送部(60)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置され、前記第2処理モードの選択時には、前記ピッチ変更ターレット(63)よりも下流側において、前記ピッチ変更ターレット(63)よりも上流側における容器搬送速度よりも遅い容器搬送速度で容器を搬送することにより、前記課題を解決するものである。
本発明によれば、ブロー成形ターレットと充填部との間の区間に、第1容器を転送するための第1転送経路と、第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路とを形成し、第2転送経路に、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレットを設置することにより、サイズの異なる容器に兼用可能であるばかりでなく、ピッチ変更ターレットよりも下流側における容器搬送速度を、ピッチ変更ターレットよりも上流側における容器搬送速度よりも遅く設定することが可能であるため、充填部における内容液の充填時間を充分に確保しつつ、加熱部からブロー成形ターレットまでの搬送時間を短縮して、容器に白化の症状が発生することを回避することができる。
また、ブロー成形ターレットと充填部との間の区間に、第1容器を転送するための第1転送経路と、第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路とを設けることにより、第1容器を処理する第1処理モードと第2容器を処理する第2処理モードとを切り替える時に、ブロー成形ターレットと充填部との間の区間の装置構成に変更を加える必要がないため、モード切り替えに係る作業負担および作業時間を低減することができる。
本発明の一実施形態である充填システムを概略的に示す説明図。 第1処理モードの選択時における容器処理方法を示す説明図。 第2処理モードの選択時における容器処理方法を示す説明図。 容器成形ユニットの変形例を示す説明図。 充填ユニットの変形例を示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係る充填システム10について、図面に基づいて説明する。
まず、充填システム10は、殺菌済みのペットボトル等の容器に殺菌された内容液を無菌充填するものである。充填システム10は、500ml用ペットボトル等の小型の第1容器を処理する第1処理モードと、第1容器よりもサイズが大きい2,000ml用ペットボトル等の大型の第2容器を処理する第2処理モードの2つのモードを選択可能に構成されている。
充填システム10は、図1に示すように、ブロー成形ターレット23を有した容器成形ユニット20と、容器成形ユニット20の下流側に配置された充填ユニット30と、容器成形ユニット20と充填ユニット30との間に設置された容器転送ユニット40と、容器またはプリフォームに殺菌処理を施す殺菌処理機50と、ブロー成形ターレット23および充填ユニット30の充填ターレット33の間に設置された容器転送部60とを備えている。
以下に、充填システム10の各構成要素について、図面に基づいて説明する。
まず、容器成形ユニット20は、図1に示すように、プリフォームを投入する入口部21と、入口部21の下流側に配置されプリフォームを加熱するオーブン等から成る加熱部22と、加熱部22の下流側に配置され、プリフォーム内に無菌エアーを吹き込むことで容器をブロー成形するブロー機(図示しない)が設置されたブロー成形ターレット23と、加熱部22とブロー成形ターレット23との間に設置されプリフォームを搬送する複数のターレット24aから成る搬送部24と、ブロー成形ターレット23の下流側に配置され容器を転送する転送部25と、転送部25の下流側に配置された出口部26と、容器成形ユニット20全体を覆うボックス27とを備えている。
なお、容器成形ユニット20のボックス27内は、HEPAフィルタを通した無菌エアーをFFU(Fan Filter Unit)により上部から吹き込むことにより、陽圧に保たれている。
また、転送部25において、ブロー成形後の容器を、当該容器の内部の無菌保持を目的に、容器口部側から容器底部側に向かってエアーを吹き出した中を、通過させるように搬送してもよい。
ブロー成形ターレット23の外周には、周方向に等間隔に複数のブロー成形用の金型(図示しない)が設置されている。
本実施形態では、ブロー成形用の金型として、第1容器用の金型および第2容器用の金型とが用意されている。
搬送部24は、図1に示すように、加熱部22からブロー成形ターレット23へプリフォームを搬送するものであり、複数のターレット24aから構成されている。ターレット24aに対しては加熱部22からプリフォームが供給される。
また、充填ユニット30は、図1に示すように、容器を投入する入口部31と、入口部31の下流側に配置され容器を転送する転送部32と、転送部32の下流側に配置され容器内に内容液を充填する充填部としての充填ターレット33と、充填ターレット33の下流側に配置されターレット34aを有し容器の口部に殺菌済みのキャップを装着するキャッピング部34と、キャッピング部34の下流側に配置されキャップを装着した容器を搬出する出口部35と、充填ユニット30全体を覆うボックス36とを備えている。
充填ユニット30における各工程は、その内部を無菌状態に維持されたボックス36内で行われる。このボックス36では、充填ターレット33付近において外部から無菌エアーを導入し、入口部31付近および出口部35付近において無菌エアーを回収(排気)することにより、ボックス36内が陽圧に保たれる。
充填ターレット33の外周には、周方向に等間隔で複数の充填器(図示しない)が設置されている。
容器転送ユニット40は、無菌状態を保持した状態で容器を転送するものであり、図1に示すように、後述する複数のターレット61、62、63と、容器成形ユニット20の出口部26に接続された入口部42と、充填ユニット30の入口部31に接続された出口部43と、容器転送ユニット40全体を覆うボックス44とを備えている。
なお、本実施形態においては、容器転送ユニット40のボックス44内は、陽圧に保たれるが、容器転送ユニット40のボックス44内の圧力は、充填ユニット30のボックス36内の気圧や容器成形ユニット20のボックス27の気圧よりも低く維持されているが、各ボックス内の無菌性を確保して、ボックス内の気圧を同圧としてもよい。
殺菌処理機50は、容器またはプリフォームに殺菌処理を施すものであり、本実施形態では、図1に示すように、搬送部24において搬送されるプリフォームに対して過酸化水素等の殺菌剤を塗布することでプリフォームに殺菌を施すように構成されている。
なお、殺菌処理機50は、容器またはプリフォームに殺菌処理を施すことが可能なものであれば、その具体的構成や設置位置等は如何なるものでもよい。例えば、過酢酸組成液、電子線、熱水などを用いて殺菌してもよく、設置位置は、入口部21、ブロー成形ターレット、容器転送部60など、充填する内容物の種類や装置構成に併せて、適宜選択すればよい。
容器転送部60には、図2に示すような、第1容器を転送するための第1転送経路60aと、図3に示すような、第2容器を転送するための第2転送経路60bとが形成されている。
第1転送経路60aは、図2に示すように、1つの第1ターレット62と、第1ターレット62の上流側および下流側に配置された複数の共通ターレット61とから構成されている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、第1ターレット62の上流側の共通ターレット61は、容器成形ユニット20の転送部25および容器転送ユニット40の上流側に配置され、また、第1ターレット62の下流側の共通ターレット61は、充填ユニット30の転送部32および容器転送ユニット40の下流側に配置されている。
第2転送経路60bは、図3に示すように、ピッチ変更ターレット63と、ピッチ変更ターレット63の上流側および下流側に配置された複数の共通ターレット61とから構成されている。
複数の共通ターレット61は、第1転送経路60aおよび第2転送経路60bに共通して設けられたものである。
各ターレット61、62(、24a、34a)は、ピッチ変更等の機能を有さない通常のターレットであり、具体的には、上下軸を中心として回転可能に設けられ、その外周に等間隔で形成された容器保持部によって容器を保持可能に形成されている。
なお、各ターレット61、62(、24a、34a)の容器保持部の具体的態様は、ターレット61、62(、24a、34a)の外周の所定位置に設けられたグリッパーによって容器を保持するものや、ターレット61、62(、24a、34a)の外周の所定位置に設けられた凹部状のポケットによって容器を保持するもの等、如何なるものでもよい。
ピッチ変更ターレット63は、搬送される容器間のピッチを変更可能なものであり、本実施形態の場合、図3から分かるように、上流側から下流側に向けて容器間のピッチを狭くするように構成されたものである。
ピッチ変更ターレット63は、上下軸を中心として回転可能に設けられ、第2容器を保持可能な複数のグリッパー(図示しない)を有している。各グリッパーは径方向に移動可能に設けられ、各グリッパーの径方向における位置(上下軸からの距離)を変えることにより、搬送される容器間のピッチを変更するように構成され、本実施形態の場合、上流側から下流側に移動するに従ってグリッパーの位置が径方向内側に移動し、上流側から下流側に移動するに従って容器間のピッチを狭くするように構成されている。
ピッチ変更ターレット63の具体的態様は、搬送される容器間のピッチを変更可能なものであれば如何なるものでもよく、ピッチ変更ターレット63の一例としては、特表2012−526029号公報に開示されたものや、特開2008−302707号公報に開示されたもの等が挙げられる。
なお、各図面においては、図示を簡略化するために、ピッチ変更ターレット63を真円のものとして表している。
なお、搬送される容器間のピッチとは、搬送方向における前後の容器間の間隔のことを意味している。
次に、充填システム10による容器処理方法について、以下に説明する。
まず、500ml用ペットボトル等の小型の第1容器を処理する第1処理モードの選択時における容器処理方法は、以下の通りである。
第1処理モードの選択時には、図2に示すように、充填システム10の全工程において、第1容器の容器搬送速度が一定(本実施形態では600BPM)に設定されている。
また、第1処理モードの選択時には、容器転送部60において、複数の共通ターレット61および第1ターレット62から構成される第1転送経路60aに沿って、第1容器が搬送される。
また、第1処理モードの選択時には、容器転送部60において、容器間のピッチが変更されることはない。
また、第1処理モードの選択時には、ブロー成形ターレット23の外周に、複数の第1容器用の金型が設置されている。
なお、図2においては、第1処理モードの選択時における、ブロー成形ターレット23から充填ターレット33までの第1容器の搬送ルートを太線で表した。
なお、上記では、第1処理モードの選択時に、充填システム10の全工程において、第1容器の容器搬送速度が一定(本実施形態では600BPM)に設定されているものとして説明したが、第1処理モードにおいて、各区間の容器搬送速度を異ならせてもよい。
次に、2,000ml用ペットボトル等の大型の第2容器を処理する第2処理モードの選択時における容器処理方法は、以下の通りである。
第2処理モードの選択時には、図3に示すように、ピッチ変更ターレット63よりも下流側における容器搬送速度は、ピッチ変更ターレット63よりも上流側における容器搬送速度よりも遅く設定され、本実施形態においては、ピッチ変更ターレット63よりも上流側における容器搬送速度が、600BPMで設定され、ピッチ変更ターレット63よりも下流側における容器搬送速度が、300BPMで設定されている。
また、第2処理モードの選択時には、ピッチ変更ターレット63は、容器間のピッチを1/2に変更するように設定されている。
また、第2処理モードの選択時には、ピッチ変更ターレット63よりも上流側に配置された各ターレット23、24a、61については、図3に示すように、各ターレット23、24a、61の容器保持部に対して1つ置きに第2容器が供給された状態で、第2容器の搬送が行われ、また、ピッチ変更ターレット63よりも下流側に配置された各ターレット33、34a、61については、図3に示すように、各ターレット33、34a、61の全ての容器保持部に対して第2容器が供給された状態で、第2容器の搬送が行われる。
また、第2処理モードの選択時には、ブロー成形ターレット23の外周には、複数の第1容器(第1プリフォーム)用の金型から複数の第2容器(第2プリフォーム)用の金型に交換し、設置されている。
なお、図3においては、第2処理モードの選択時における、ブロー成形ターレット23から充填ターレット33までの第2容器の搬送ルートを太線で表した。
なお、上記では、第2処理モードの選択時に、ピッチ変更ターレット63よりも上流側における容器搬送速度が一定(600BPM)に設定されているものとして説明したが、各区間で容器搬送速度を異ならせてもよい。
また、同様に、第2処理モードの選択時に、ピッチ変更ターレット63よりも下流側における容器搬送速度が一定(300BPM)に設定されているものとして説明したが、各区間で容器搬送速度を異ならせてもよい。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、上述した実施形態では、第1ターレット62が1つ設けられているとともに、ピッチ変更ターレット63が1つ設けられているものとして説明したが、第1ターレット62やピッチ変更ターレット63の数量はこれに限定されず、2つ以上設けられていてもよい。
また、上述した実施形態では、容器転送部60に、第1転送経路60aおよび第2転送経路60bの2つの転送経路が形成されているものとして説明したが、転送経路の数は2つに限定されず、第1容器および第2容器とはサイズの異なる容器(第3容器や第4容器等)を処理する場合、容器転送部60に3つ以上の転送経路を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、第1転送経路60aおよび第2転送経路60bの一部区間が共通している、すなわち、第1転送経路60aと第2転送経路60bに共通した共通ターレット61が設けられているものとして説明したが、第1転送経路60aおよび第2転送経路60bの全ての区間を互いに独立して設けてもよい。
また、上述した実施形態では、ピッチ変更ターレット63によって容器間のピッチを1/2に変更するように構成されているものとして説明したが、ピッチ変更ターレット63によるピッチ変更率はこれに限定されず、例えば、1/3や1/4に設定してもよい。
また、上述した実施形態では、容器転送ユニット40に、ピッチ変更ターレット63(および各転送経路60a、60b)が設置されるものとして説明したが、ピッチ変更ターレット63(および各転送経路60a、60b)の具体的配置については、ブロー成形ターレット23と充填ターレット33との間に設置すればよく、例えば、図4に示すように、容器成形ユニット20の転送部25に設置してもよく、また、図5に示すように、充填ユニット30の転送部32に設置してもよい。
10 ・・・ 充填システム
20 ・・・ 容器成形ユニット
21 ・・・ 入口部
22 ・・・ 加熱部
23 ・・・ ブロー成形ターレット
24 ・・・ 搬送部
25 ・・・ 転送部
26 ・・・ 出口部
27 ・・・ ボックス
30 ・・・ 充填ユニット
31 ・・・ 入口部
32 ・・・ 転送部
33 ・・・ 充填ターレット(充填部)
34 ・・・ キャッピング部
35 ・・・ 出口部
36 ・・・ ボックス
40 ・・・ 容器転送ユニット
42 ・・・ 入口部
43 ・・・ 出口部
44 ・・・ ボックス
50 ・・・ 殺菌処理機
60 ・・・ 容器転送部
60a ・・・ 第1転送経路
60b ・・・ 第2転送経路
61 ・・・ 共通ターレット
62 ・・・ 第1ターレット
63 ・・・ ピッチ変更ターレット

Claims (7)

  1. 容器を成形し容器に内容液を充填する充填システム(10)であって、
    加熱部(22)およびブロー成形ターレット(23)を有した容器成形ユニット(20)と、前記容器成形ユニット(20)の下流側に配置され容器に内容液を充填する充填部(33)を有した充填ユニット(30)と、前記ブロー成形ターレット(23)および前記充填部(33)の間に設置され容器を転送する容器転送部(60)とを備え、
    前記容器転送部(60)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、
    前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることを特徴とする充填システム(10)。
  2. 前記容器転送部(60)は、共通ターレット(61)と、第1ターレット(62)と、ピッチ変更ターレット(63)とを有し、
    前記第1転送経路(60a)は、前記共通ターレット(61)と前記第1ターレット(62)とから構成され、
    前記第2転送経路(60b)は、前記共通ターレット(61)と前記ピッチ変更ターレット(63)とから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の充填システム(10)。
  3. 前記充填システム(10)は、第1容器を処理する第1処理モードと、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を処理する第2処理モードとを選択可能に構成され、
    前記第2処理モードの選択時には、前記ピッチ変更ターレット(63)よりも下流側における容器搬送速度は、前記ピッチ変更ターレット(63)よりも上流側における容器搬送速度よりも遅く設定されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の充填システム(10)。
  4. 容器を成形する容器成形ユニット(20)であって、
    プリフォームに加熱を施す加熱部(22)と、前記加熱部(22)の下流側に配置されたブロー成形ターレット(23)と、前記加熱部(22)と前記ブロー成形ターレット(23)との間に設置されプリフォームを搬送する搬送部(24)と、前記ブロー成形ターレット(23)の下流側に配置された転送部(25)とを備え、
    前記転送部(25)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、
    前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることを特徴とする容器成形ユニット(20)。
  5. 容器に内容液を充填する充填ユニット(30)であって、
    容器に内容液を充填する充填部(33)と、前記充填部(33)の上流側に配置された転送部(32)とを備え、
    前記転送部(32)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、
    前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることを特徴とする充填ユニット(30)。
  6. 容器を成形する容器成形ユニット(20)と容器に内容液を充填する充填ユニット(30)との間に設置される容器転送ユニット(40)であって、
    前記容器転送ユニット(40)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、
    前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置されていることを特徴とする容器転送ユニット(40)。
  7. 加熱部(22)およびブロー成形ターレット(23)を有した容器成形ユニット(20)と、前記容器成形ユニット(20)の下流側に配置され容器に内容液を充填する充填部(33)を有した充填ユニット(30)と、前記ブロー成形ターレット(23)および前記充填部(33)の間に設置され容器を転送する容器転送部(60)とを備え、第1容器を処理する第1処理モードと、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を処理する第2処理モードとを選択可能な充填システム(10)において、容器を成形し容器に内容液を充填する充填方法であって、
    前記容器転送部(60)には、第1容器を転送するための第1転送経路(60a)と、前記第1容器よりもサイズが大きい第2容器を転送するための第2転送経路(60b)とが形成され、
    前記第2転送経路(60b)には、搬送される容器間のピッチを狭くするように構成されたピッチ変更ターレット(63)が設置され、
    前記第2処理モードの選択時には、前記ピッチ変更ターレット(63)よりも下流側において、前記ピッチ変更ターレット(63)よりも上流側における容器搬送速度よりも遅い容器搬送速度で容器を搬送することを特徴とする充填方法。
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