JP2020068149A - コネクタ - Google Patents

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敏史 鈴木
侑哉 山本
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Abstract

【課題】複数の端子の収容状態を一つのスペーサによって検知可能なコネクタ、を提供すること。【解決手段】コネクタ1は、第1端子が収容される第1端子収容室11及び第2端子が収容される第2端子収容室12を有するハウジング2と、第1端子及び第2端子の収容状態を検知するスペーサ3と、を備える。スペーサ3は、第1端子の第1端子収容室11への正常収容時、第1端子を係止する係止片が第1端子の係止を解除する向きに変形することを抑制し、第1端子の第1端子収容室11への非正常収容時、係止片に干渉してスペーサ3が正規位置に移動することを妨げる第1検知部22と、第2端子の第2端子収容室12への正常収容時、第2端子に係合して第2端子を保持し、第2端子の第2端子収容室12への非正常収容時、第2端子に干渉してスペーサ3が正規位置に移動することを妨げる第2検知部と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の端子の収容状態を検知可能なスペーサを備えたコネクタ、に関する。
従来から、ハウジングへの端子の収容状態を検知可能なスペーサ(リテーナと呼ばれる場合もある。)を備えたコネクタが提案されている。例えば、従来のコネクタの一つは、複数の端子収容室を有するハウジングと、各々の端子収容室に設けられたランスと、端子が正常に収容されていればランスに干渉せず且つ端子が正常に収容されていなければランスに干渉するスペーサと、を備える。このコネクタは、ハウジングにスペーサを装着する際にスペーサがランスに干渉するか否かにより、端子が正常に収容されているか否か(以下「収容状態」ともいう。)を検知するようになっている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2000−058181号公報
ところで、近年、大電流用の大型の端子と、小電流用の小型の端子と、を一つのハウジングに収容可能であるように構成されたコネクタが提案されている。一般に、大型の端子の収容状態を検知する機構(例えば、端子を係止するランスとの干渉の有無)と、小型の端子を検知する機構(例えば、端子自体との干渉の有無)とは異なる。そのため、この種のコネクタでは、一般に、大型の端子の収容状態を検知するスペーサと、小型の端子の収容状態を検知するスペーサと、が別々に設けられることになる。しかし、コネクタを構成する部品の数の低減や、スペーサをハウジングに組み付ける作業の合理化などの観点から、一つのハウジングに複数のスペーサを組み付ける点には改善の余地がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の端子の収容状態を一つのスペーサによって検知可能なコネクタ、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記[1]〜[3]を特徴としている。
[1]
第1端子が収容される第1端子収容室と、第2端子が収容される第2端子収容室と、を有するハウジングと、
前記第1端子及び前記第2端子の収容状態を検知するとともに、前記第1端子を前記第1端子収容室に保持し且つ前記第2端子を前記第2端子収容室に保持するスペーサと、
を備える、コネクタであって、
前記スペーサは、
前記ハウジングにおける正規位置に向けて移動しながら前記ハウジングに装着され、
前記第1端子が前記第1端子収容室に正常に収容されていないとき、前記第1端子を係止する係止片に干渉して当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げ、前記第1端子が前記第1端子収容室に正常に収容されているとき、当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げず且つ前記係止片が前記第1端子の係止を解除する向きに変位することを抑制する、第1検知部と、
前記第2端子が前記第2端子収容室に正常に収容されていないとき、前記第2端子に干渉して当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げ、前記第2端子が前記第2端子収容室に正常に収容されているとき、当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げず且つ前記第2端子に係合して前記第2端子が変位することを抑制する、第2検知部と、を有する、
コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載のコネクタにおいて、
前記第1検知部及び前記第2検知部の少なくとも一方は、前記ハウジングに前記スペーサを固定するためのロック機構を有する、
コネクタであること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタにおいて、
前記第1端子は、前記第2端子よりも大型の端子であり、
前記スペーサが前記ハウジングに装着されるとき、前記第1検知部が、前記第1端子収容室への前記第1端子の収容方向に交差する所定の装着方向に沿って移動するとともに、前記第2検知部が、前記装着方向に向けて開口した前記第2端子の係合孔に向けて移動する、
コネクタであること。
上記[1]の構成のコネクタによれば、スペーサに設けられた第1検知部および第2検知部が、それぞれ、第1端子および第2端子の収容状態を検知する。具体的には、第1検知部が第1端子を係止する係止片(例えば、ランス)と干渉するか否かにより、第1端子の収容状態を検知できる。また、第2検知部が第2端子自体と干渉するか否かにより、第2端子の収容状態を検知できる。実際の組み付け時には、第1端子および第2端子の双方が正常に収容されていれば、スペーサを正規位置まで移動でき、第1端子および第2端子の一方または双方が正常に収容されていない場合、スペーサを正規位置に移動できないことになる。即ち、スペーサを正規位置に移動できるか否かにより、第1端子および第2端子の収容状態をひとまとめに検知できることになる。このように、本構成のコネクタは、仮に第1端子と第2端子との大きさが異なっていても、それら複数の端子の収容状態を一つのスペーサによって検知できる。
上記[2]の構成のコネクタによれば、第1検知部および第2検知部の少なくとも一方が、ハウジングにスペーサを固定するためのロック機構を兼ねる。よって、そのようなロック機構を別途設ける場合に比べ、スペーサを小型化できる。スペーサの小型化は、コネクタの小型化にも貢献し得る点で好ましい。
上記[3]の構成のコネクタによれば、大型の第1端子については、その第1端子を係止するランスとの干渉の有無によって第1端子の収容状態を検知し、小型の第2端子については、その第2端子自体との干渉の有無によって第2端子の収容状態を検知する。そして、第1端子の収容方向(通常、ランス等の係止片が延びる方向)に交差するように第1検知部を移動させると、第2端子の係止孔に向けて第2検知部が移動する。このようにスペーサを構成することにより、上記[1]の構成のコネクタを具体的に実現できる。
本発明によれば、複数の端子の収容状態を一つのスペーサによって検知可能なコネクタ、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう
図1は、本発明の実施形態に係るコネクタの分解斜視図である。 図2(a)は、第2端子が第2端子収容室に収容されておらず且つスペーサがハウジングに装着されていない状態を示す図1のA−A断面図に相当する図であり、図2(b)は、第2端子が完全挿入位置にあり且つスペーサが正規位置にある状態を示す図1のA−A断面図に相当する図である。 図3(a)は、第1端子が第1端子収容室に収容されておらず且つスペーサが初期位置にある状態を示す図1のB−B断面図に相当する図であり、図3(b)は、第1端子が完全挿入位置にあり且つスペーサが正規位置にある状態を示す図1のB−B断面図に相当する図である。 図4は、第1端子が中途挿入位置にあることでスペーサが初期位置から正規位置に向けて移動できない状態を示す図1のC−C断面図に相当する図である。 図5(a)は、図4のD−D断面図であり、図5(b)は、図5(a)のE−E断面図である。 図6は、第2端子が中途挿入位置にあることでスペーサが初期位置から正規位置に向けて移動できない状態を示す図1のA−A断面図に相当する図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るコネクタ1について説明する。以下、説明の便宜上、以下、図1に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「前」、「後」、「上」、「下」、「一側」、及び「他側」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。前後方向は、第1端子5(図3参照)の第1端子収容室11への挿入方向、第2端子7(図2参照)の第2端子収容室12への収容方向、及び、コネクタ1と相手側コネクタ(図示省略)との嵌合方向、と一致しており、相手側コネクタが嵌合する嵌合方向正面側(図1において右下側)が前側とされ、その反対の嵌合方向背面側(図1において左上側)が後側とされている。
図1に示すように、コネクタ1は、ハウジング2と、ハウジング2に幅方向一側から装着されるスペーサ3と、を含んで構成される。以下、ハウジング2及びスペーサ3について順に説明する。
まず、ハウジング2について説明する。図1に示すように、樹脂製のハウジング2は、前後方向に延びる直方体状の本体部2aと、本体部2aの幅方向一側側面の前方側部分から直方体状に幅方向一側に張り出す張出部2bと、が一体化された形状を有する。
ハウジング2の本体部2aの内部には、前後方向に貫通する2つの第1端子収容室11が、上下方向中央位置、及び上下方向中央位置より上側の位置に形成されている。ハウジング2の張出部2bの内部には、前後方向に貫通する1つの第2端子収容室12が、上下方向中央位置より下側の位置に形成されている。
各第1端子収容室11には、大電流用の太い電線4の端部に接続された大型の第1端子5(メス端子、図3参照)が、後側から挿入されて完全挿入位置(図3(b)参照)に収容されるようになっている。第2端子収容室12には、小電流用の細い電線6の端部に接続された小型の第2端子7(メス端子、図2参照)が、後側から挿入されて完全挿入位置(図2(b)参照)に収容されるようになっている。
第1端子5は、図3に示すように、前後方向に延びる矩形筒状の箱部31と、箱部31の後側に位置すると共に電線4を加締め固定する電線加締め部32と、を一体に備える。箱部31の前後方向中央部の下側面には、下方に開口し上方に窪んだランス係合孔33が形成されている。
第2端子7は、図2に示すように、前後方向に延びる矩形筒状の箱部41と、箱部41の後側に位置すると共に電線6を加締め固定する電線加締め部42と、を一体に備える。箱部41と電線加締め部42との間には、幅方向一側に開口し幅方向他側に窪んだ係合孔43が形成されている。箱部41の前後方向中央部の幅方向他側面には、幅方向他側に突出するランス係止突起44が形成されている。
第1、第2端子5,7が完全挿入位置にそれぞれ収容された状態において、コネクタ1に相手側コネクタを嵌合させることで、相手側コネクタに収容されている複数の端子(オス端子、図示省略)が、第1、第2端子収容室11,12の前端開口を介して第1、第2端子5,7の箱部31,41にそれぞれ挿入されることで、第1、第2端子5,7とそれぞれ電気的に接続されるようになっている。
図3(a)に示すように、各第1端子収容室11には、第1端子収容室11内に下側から臨むように、片持ち梁状のランス13が、第1端子収容室11の前後方向略中央位置から前方へ延びるように設けられている。ランス13は、第1端子5を第1端子収容室11内に係止するための係止片である。ランス13が弾性変形していない正規の姿勢(図3(a)に示す姿勢)に維持されているときは、図3(a)に示すように、ランス13の下側に空間14が確保されている。このため、ランス13は、正規の姿勢から、空間14に進入するように下側に弾性変形可能となっている。
第1端子収容室11内にて、第1端子5が完全挿入位置にあるときは、図3(b)に示すように、ランス13の先端部が第1端子5のランス係合孔33に進入してランス係合孔33の前側縁部と係合する。これにより、ランス13は、弾性変形していない正規の姿勢に維持されると共に、第1端子5の後側への抜け止め機能を発揮する。一方、第1端子収容室11内にて、第1端子5が中途挿入位置にあるときには、図5(a)に示すように、ランス13の先端部が、ランス係合孔33に進入できずに箱部31の下側面により下向きに押圧される。これにより、ランス13が、空間14に進入するように下側に弾性変形した姿勢に維持される。この場合、ランス13は、第1端子5の抜け止め機能を発揮し得ない。
図2(a)に示すように、第2端子収容室12には、第2端子収容室12内に幅方向他側から臨むように、片持ち梁状のランス15が、第2端子収容室11の前後方向略中央位置から前方へ延びるように設けられている。ランス15が弾性変形していない正規の姿勢(図2(a)に示す姿勢)に維持されているときは、図2(a)に示すように、ランス15の幅方向他側に空間16が確保されている。このため、ランス15は、正規の姿勢から、空間16に進入するように幅方向他側に弾性変形可能となっている。
第2端子収容室12内にて、第2端子7が完全挿入位置にあるときは、図2(b)に示すように、第2端子7のランス係止突起44がランス15の先端部を乗り越えて、ランス15の先端部がランス係止突起44の後端面と係合する。これにより、ランス15は、弾性変形していない正規の姿勢に維持されると共に、第2端子7の後側への抜け止め機能を発揮する。一方、第2端子収容室12内にて、第2端子7が中途挿入位置にあるときには、図6に示すように、第2端子7のランス係止突起44がランス15の先端部に乗り上げた状態にあることで、ランス15の先端部が、ランス係止突起44により幅方向他側に押圧される。これにより、ランス15が、空間16に進入するように幅方向他側に弾性変形した姿勢に維持される。この場合、ランス15は、第2端子7の抜け止め機能を発揮し得ない。
図1に示すように、ハウジング2の張出部2bの幅方向一側の側面には、スペーサ3を挿入するための矩形状の挿入孔17が形成されている。挿入孔17は、幅方向(即ち、スペーサ3の装着方向)に沿って延びており、第1、第2端子収容室11,12と連通している。
図5(b)に示すように、挿入孔17の第1端子収容室11に対応する上下方向位置における前後方向両側の内壁面には、前後方向に互いに近づくように突出する一対の突起部18が形成されている。一対の突起部18は、スペーサ3を初期位置又は正規位置に固定するロック機構の一部を構成している(詳細は後述される)。
図2(a)に示すように、挿入孔17の第2端子収容室12に対応する上下方向位置における後側の内壁面には、前側に突出する突起部19が形成されている。突起部19は、スペーサ3を初期位置又は正規位置に固定するロック機構の一部を構成している(詳細は後述される)。以上、ハウジング2について説明した。
次いで、スペーサ3について説明する。図1に示すように、樹脂製のスペーサ3は、前後方向且つ上下方向に延びる矩形平板状の本体部21を有する。幅方向からみたとき、本体部21は、挿入孔17の輪郭形状に対応する輪郭形状を有している。
本体部21には、幅方向他側に突出する2つのロック部22が、上下方向略中央位置及び上端位置に一体で形成され、幅方向他側に突出する1つのロック部23が、下端位置に一体で形成されている。2つのロック部22の上下方向位置は、2つの第1端子収容室11の上下方向位置にそれぞれ対応し、1つのロック部23の上下方向位置は、1つの第2端子収容室12の上下方向位置に対応している。
各ロック部22は、図5(b)に示すように、前後方向に並んで幅方向他側に突出する一対のロック突起24で構成されている。各ロック突起24の前後方向外側面には、ロック突起24の先端部及び根元部にて前後方向外側に突出する第1突起部25a及び第2突起部25bがそれぞれ形成されている。
ロック部23は、図2(a)に示すように、前後方向に並んで幅方向他側に突出する一対のロック突起26で構成されている。後側のロック突起26の後側面には、ロック突起26の先端部にて後側に突出する第1突起部27が形成されている。また、後側のロック突起26の後側面には、ロック突起26の根元部にて後側に突出する第2突起部(図示省略)が形成されている。
スペーサ3における、下側のロック部22とロック部23との間の上下方向位置には、幅方向他側に突出する検知片28が一体で形成されている。ロック部22,23、及び、検知片28の機能については後述する。以上、スペーサ3について説明した。
次いで、コネクタ1の組み付け手順について説明する。まず、スペーサ3をハウジング2において初期位置に装着する。このため、図1に示すように、スペーサ3を、幅方向一側からハウジング2の挿入孔17に挿入する。スペーサ3が挿入孔17内を幅方向他側に向けて移動していく際、図4に示すように、スペーサ3の2つのロック部22(一対のロック突起24)は、ハウジング2の2つの第1端子収容室11の空間14に向けてそれぞれ移動し、スペーサ3のロック部23(一対のロック突起26)は、ハウジングの第2端子収容室12の底壁近傍の特定空間12aに向けて移動していく。特定空間12aは、第2端子収容室12内において、第2端子7が前後方向のどの位置にあっても(即ち、完全挿入位置及び中途挿入位置の何れの位置にあっても)、ロック部23(一対のロック突起26)の進入が阻害され得ない空間である。
スペーサ3の挿入孔17への挿入が進行すると、ロック突起24の第1突起部25a(図5(b)参照)が挿入孔17の突起部18に接触し、且つ、ロック突起26の第1突起部27(図2(a)参照)が挿入孔17の突起部19に接触する。
第1突起部25aが突起部18に接触した後は、挿入の進行に伴い、一対のロック突起24が互いに近づく方向(前後方向内側)に弾性変形することで、第1突起部25aが突起部18に乗り上げる。同様に、第1突起部27が突起部19に接触した後は、挿入の進行に伴い、後側のロック突起26が前側のロック突起26に近づく方向(前側)に弾性変形することで、第1突起部27が突起部19に乗り上げる。
その後、挿入の進行に伴い、第1突起部25aが突起部18を乗り越えることで一対のロック突起24が互いに弾性復帰する。同様に、第1突起部27が突起部19を乗り越えることで後側のロック突起26が弾性復帰する。これにより、第1突起部25aが突起部18より幅方向他側に位置し且つ第2突起部25bが突起部18より幅方向一側に位置し(図5(b)参照)、並びに、第1突起部27が突起部19より幅方向他側に位置し且つ第2突起部(図示省略)が突起部19より幅方向一側に位置するようになる。この結果、第1突起部25a及び第2突起部25bが突起部18と係合し、且つ、第1突起部27及び第2突起部(図示省略)が突起部19と係合することで、スペーサ3が初期位置に保持(装着)される。スペーサ3が初期位置にあると、図5(b)から理解できるように、スペーサ3の本体部21の幅方向一側面がハウジング2の張出部2bの幅方向一側面から幅方向一側に突出した状態になる。
このように、スペーサ3が初期位置に保持された状態で、第1端子5及び第2端子7を第1端子収容室11及び第2端子収容室12にそれぞれ挿入する。この状態にて、第1端子5が第1端子収容室11内にて完全挿入位置まで挿入されると、上述したように、ランス13が正規の姿勢(図3(a)に示す姿勢)に維持される。このため、スペーサ3のロック突起24の先端部が空間14に進入可能な状態が得られる。また、第2端子7が第2端子収容室12内にて完全挿入位置まで挿入されると、スペーサ3の検知片28(図2(a)参照)が、第2端子7の係合孔43(図2(a)参照)に進入可能な状態が得られる。
よって、2つの第1端子5及び1つの第2端子7の全てが完全挿入位置にある状態においてのみ、初期位置にあるスペーサ3を幅方向他側へ押すと、ロック突起24の先端部が空間14に進入し(図3(b)参照)、且つ、検知片28が係合孔43に進入する(図2(b)参照)ことで、スペーサ3が正規位置まで移動する。その際、第2突起部25bが突起部18を乗り越えて第2突起部25bが突起部18より幅方向他側に位置し、且つ、第2突起部(図示省略)が突起部19を乗り越えて第2突起部(図示省略)が突起部19より幅方向他側に位置するようになる。この結果、第2突起部25bが突起部18と係合し、且つ、第2突起部(図示省略)が突起部19と係合することで、スペーサ3が正規位置に保持(装着)される。スペーサ3が正規位置にあると、図2(b)から理解できるように、スペーサ3の本体部21の幅方向一側面がハウジング2の張出部2bの幅方向一側面と面一の状態になる。
スペーサ3が正規位置にある状態では、ロック突起24の先端部が空間14に進入することで、ランス13が第1端子5の係止を解除する向き(下向き)に変形することが抑制されて、第1端子5が完全挿入位置に保持される。加えて、検知片28が係合孔43に進入ことで、第2端子7が完全挿入位置に保持される。
一方、第1端子5が中途挿入位置にある状態では、上述したように、ランス13が空間14に進入するように幅方向他側に弾性変形した姿勢に維持される。このため、図4及び図5に示すように、ロック突起24の先端部がランス13と干渉することで、ロック突起24の先端部が空間14に進入不能な状態となる。また、第2端子7が中途挿入位置にある状態では、図6に示すように、検知片28が第2端子7の箱部41の幅方向一側面と干渉することで、検知片28が第2端子7の係合孔43に進入不能な状態となる。
この結果、2つの第1端子5及び1つの第2端子7のうち少なくとも1つが中途挿入位置にあると、スペーサ3は、初期位置から正規位置に移動できない。このため、スペーサ3の本体部21の幅方向一側面がハウジング2の張出部2bの幅方向一側面から幅方向一側に突出した状態が維持される。このように、スペーサ3が初期位置から正規位置に移動不能であることで、第1端子5及び第2端子7の中途挿入を容易に検知することができる。
以上のように、ロック部22(第1、第2突起部25a,25b)及びロック部23(第1突起部27及び第2突起部(図示省略))は、それぞれ、突起部18及び突起部19と協働して、スペーサ3を初期位置又は正規位置に固定するロック機構を構成している。更に、ロック部22は、ランス13との干渉の有無によって第1端子5の収容状態(完全挿入位置にあるか中途挿入位置にあるか)を検知する機能をも果たす。検知片28は、第2端子7そのものとの干渉の有無によって第2端子7の収容状態(完全挿入位置にあるか中途挿入位置にあるか)を検知する機能を果たす。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、スペーサ3に設けられたロック部22および検知片28が、それぞれ、第1端子5および第2端子7の収容状態を検知する。具体的には、ロック部22は、第1端子5を係止するランス13との干渉の有無により、第1端子5の収容状態を検知する。検知片28は、第2端子7そのものとの干渉の有無により、第2端子7の収容状態を検知する。そして、第1端子5および第2端子7の双方が完全挿入位置に収容されていれば、スペーサ3を初期位置から正規位置まで移動でき、第1端子5および第2端子7の一方または双方が中途挿入位置に収容されている場合、スペーサ3を初期位置から正規位置に移動できない。このように、コネクタ1は、本例のように第1端子5と第2端子7との大きさが異なっていても、一つのスペーサ3により、第1端子5および第2端子7の収容状態を検知できる。
更には、ロック部22が、第1端子5の収容状態を検知する機能を有することに加えて、ハウジング2にスペーサ3を固定するためのロック機構を兼ねる。よって、そのようなロック機構を別途設ける場合に比べ、スペーサ3を小型化できる。スペーサ3の小型化は、コネクタ1の小型化にも貢献する。
更には、大型の第1端子5については、第1端子5を係止するランス13との干渉の有無によって第1端子5の収容状態を検知し、小型の第2端子7については、第2端子7そのものとの干渉の有無によって第2端子7の収容状態を検知する。そして、スペーサ3を所定の装着方向(幅方向)に沿って移動させることにより、第1端子5の収容状態の検知と、第2端子7の収容状態の検知と、を一括して行うことができる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、第1端子5の収容状態を検知する機能を有するロック部22(=第1検知部)が、ハウジング2にスペーサ3を固定するためのロック機構を兼ねている。これに対し、第1端子5の収容状態を検知する機能を有する第1検知部と、ハウジング2にスペーサ3を固定するためのロック機構とを、別個独立して構成してもよい。
更に、上記実施形態では、第1端子5と第2端子7との大きさが異なっている。これに対し、第1端子5の収容状態が第1端子5を係止するランス13との干渉の有無により検知され、且つ、第2端子7の収容状態が第2端子7そのものとの干渉の有無により検知される限りにおいて、第1端子5と第2端子7との大きさが同じであってもよい。
ここで、上述した本発明に係るコネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[3]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
第1端子(5)が収容される第1端子収容室(11)と、第2端子(7)が収容される第2端子収容室(12)と、を有するハウジング(2)と、
前記第1端子(5)及び前記第2端子(7)の収容状態を検知するとともに、前記第1端子(5)を前記第1端子収容室(11)に保持し且つ前記第2端子(7)を前記第2端子収容室(12)に保持するスペーサ(3)と、
を備える、コネクタ(1)であって、
前記スペーサ(3)は、
前記ハウジング(2)における正規位置に向けて移動しながら前記ハウジング(2)に装着され、
前記第1端子(5)が前記第1端子収容室(11)に正常に収容されていないとき、前記第1端子(5)を係止する係止片(13)に干渉して当該スペーサ(3)が前記正規位置に移動することを妨げ、前記第1端子(5)が前記第1端子収容室(11)に正常に収容されているとき、当該スペーサ(3)が前記正規位置に移動することを妨げず且つ前記係止片(13)が前記第1端子(5)の係止を解除する向きに変位することを抑制する、第1検知部(22)と、
前記第2端子(7)が前記第2端子収容室(12)に正常に収容されていないとき、前記第2端子(7)に干渉して当該スペーサ(3)が前記正規位置に移動することを妨げ、前記第2端子(7)が前記第2端子収容室(12)に正常に収容されているとき、当該スペーサ(3)が前記正規位置に移動することを妨げず且つ前記第2端子(7)に係合して前記第2端子(7)が変位することを抑制する、第2検知部(28)と、を有する、
コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載のコネクタ(1)において、
前記第1検知部(22)及び前記第2検知部(28)の少なくとも一方は、前記ハウジング(2)に前記スペーサ(3)を固定するためのロック機構を有する、
コネクタ(1)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載のコネクタ(1)において、
前記第1端子(5)は、前記第2端子(7)よりも大型の端子であり、
前記スペーサ(3)が前記ハウジング(2)に装着されるとき、前記第1検知部(22)が、前記第1端子収容室(11)への前記第1端子(5)の収容方向に交差する所定の装着方向に沿って移動するとともに、前記第2検知部(28)が、前記装着方向に向けて開口した前記第2端子(7)の係合孔(43)に向けて移動する、
コネクタ(1)。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 スペーサ
5 第1端子
7 第2端子
11 第1端子収容室
12 第2端子収容室
13 ランス(係止片)
22 ロック部(第1検知部、ロック機構)
28 検知片(第2検知部)
43 係合孔

Claims (3)

  1. 第1端子が収容される第1端子収容室と、第2端子が収容される第2端子収容室と、を有するハウジングと、
    前記第1端子及び前記第2端子の収容状態を検知するとともに、前記第1端子を前記第1端子収容室に保持し且つ前記第2端子を前記第2端子収容室に保持するスペーサと、
    を備える、コネクタであって、
    前記スペーサは、
    前記ハウジングにおける正規位置に向けて移動しながら前記ハウジングに装着され、
    前記第1端子が前記第1端子収容室に正常に収容されていないとき、前記第1端子を係止する係止片に干渉して当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げ、前記第1端子が前記第1端子収容室に正常に収容されているとき、当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げず且つ前記係止片が前記第1端子の係止を解除する向きに変位することを抑制する、第1検知部と、
    前記第2端子が前記第2端子収容室に正常に収容されていないとき、前記第2端子に干渉して当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げ、前記第2端子が前記第2端子収容室に正常に収容されているとき、当該スペーサが前記正規位置に移動することを妨げず且つ前記第2端子に係合して前記第2端子が変位することを抑制する、第2検知部と、を有する、
    コネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記第1検知部及び前記第2検知部の少なくとも一方は、前記ハウジングに前記スペーサを固定するためのロック機構を有する、
    コネクタ。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のコネクタにおいて、
    前記第1端子は、前記第2端子よりも大型の端子であり、
    前記スペーサが前記ハウジングに装着されるとき、前記第1検知部が、前記第1端子収容室への前記第1端子の収容方向に交差する所定の装着方向に沿って移動するとともに、前記第2検知部が、前記装着方向に向けて開口した前記第2端子の係合孔に向けて移動する、
    コネクタ。
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