JP2020068007A - 建築設備表示システム、端末装置およびプログラム - Google Patents

建築設備表示システム、端末装置およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】建築物における建築設備の配置に関する図面の作成と、作成した図面と実際の建築物との比較を容易に行えるようにする。【解決手段】建築設備表示システムは、建築物を撮影する撮影手段が設けられ、表示画面に画像を表示する表示手段と、建築物に対応する建物画像に対して建築設備を示す設備画像が配置された配置図の表示を、表示画面に表示される受付画像にてユーザから受け付ける受付手段と、配置図が表示される表示画面に表示されている指示画像に対するユーザの操作に応じて、撮影手段により撮影された建築物の撮影画像に対して設備画像を重畳した重畳画像を、表示画面に表示させる制御を行う制御手段と、を備える。【選択図】図7

Description

本発明は、建築設備表示システム、端末装置およびプログラムに関する。
例えば特許文献1には、画面に表示されたグリッド線図上に機器のアイコンと配管線を配置することにより、配管図を作成する配管作図システムであり、配管線の始点位置をグリッド線図上のグリッド線の交点に指定すると、その交点を中心として放射状に各グリッド線に沿って、一定の長さの配管線カーソルを表示され、表示された配管線カーソルの任意の配管線カーソルの任意の位置で終点を設定することより、始点から終点までの配管線が作図されることを特徴とする配管作図システムが開示されている。
特開2011−90355号公報
ところで、従来、建築物における建築設備の設計を行う際には、例えば設置型のPC端末において、建築設備の配置に関する図面が作成される。そして、ユーザは、建築現場にて、例えば印刷された紙図面と実際の建築物とをそれぞれ見比べることで、建築物における建築設備の配置をイメージしていた。この場合に、紙図面に基づく建築設備の配置のイメージは、ユーザに委ねられていた。また、実際の建築物において建築設備の配置のイメージができた場合であっても、建築設備の配置を変更しようとする場合には、PC端末にて図面を作成し直し、作成した図面を印刷出力し、実際の建築物と図面とを再び見比べるという作業が必要となり、手間がかかっていた。
本発明は、建築物における建築設備の配置に関する図面の作成と、作成した図面と実際の建築物との比較を容易に行えるようにすることを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、建築物を撮影する撮影手段が設けられ、表示画面に画像を表示する表示手段と、建築物に対応する建物画像に対して建築設備を示す設備画像が配置された配置図の表示を、表示画面に表示される受付画像にてユーザから受け付ける受付手段と、配置図が表示される表示画面に表示されている指示画像に対するユーザの操作に応じて、撮影手段により撮影された建築物の撮影画像に対して設備画像を重畳した重畳画像を、表示画面に表示させる制御を行う制御手段と、を備えることを特徴とする建築設備表示システムである。
ここで、制御手段は、重畳画像が表示されている表示画面に表示されている第2の指示画像に対するユーザの操作に応じて、表示画面に受付画像を表示させることを特徴とする。
また、制御手段は、表示画面が立てられた状態で、指示画像および第2の指示画像を表示画面の下側に表示することを特徴とする。
そして、制御手段は、配置図が表示されている表示画面に表示される第3の指示画像に対するユーザの操作に応じて、配置図に基づいて作成される建築設備の施工の見積りに関する見積情報を表示画面に表示することを特徴とする。
さらに、受付手段は、建築物において境界を構成する境界部を貫通する方向の設備画像の配置の設定をユーザから受け付けることを特徴とする。
また、受付手段により受け付けられた配置図に基づいて建築設備の施工に関する見積りを作成する見積作成手段を備え、見積作成手段は、境界部を貫通する方向の設備画像が選択された場合に、境界部を貫通しない設備画像とは異なる見積金額を設定することを特徴とする。
そして、制御手段は、表示画面に表示される撮影画像が表示画面の移動に伴って変化する際に、撮影画像に設備画像を追従させることで重畳画像を表示し、受付手段は、表示画面の移動開始の基準の設定を、配置図が表示される受付画像にてユーザから受け付けることを特徴とする。
また、制御手段は、異なる複数の基準の設定に基づいて重畳画像の表示を行うことを特徴とする。
さらに、受付手段は、2次元で表示される配置図においてユーザから設備画像の配置を受け付け、制御手段は、受付手段にて受け付けた2次元の配置図に基づいて3次元で表示される設備画像を表示画面に表示することを特徴とする。
そして、受付手段は、建築物に既に設置されている建築設備の配置を測定する測定手段から取得した測定情報に基づいて作成された配置図の表示をユーザから受け付けることを特徴とする。
また、配置図に対するユーザの操作に応じて建築設備に関する詳細情報を表示することを特徴とする。
さらに、詳細情報は、建築物に既に設置されている建築設備を撮影した設備撮影画像であることを特徴とする。
本発明によれば、建築物における建築設備の配置に関する図面の作成と、作成した図面と実際の建築物との比較を容易に行えるようにすることができる。
本実施形態の建築設備表示システムの全体図である。 本実施形態の建築設備表示システムの概要の説明図である。 本実施形態の端末装置の機能ブロック図である。 本実施形態の管理サーバ装置の機能ブロック図である。 管理サーバ装置が管理する設備情報管理テーブルの一例である。 本実施形態の端末装置の配置図作成部の機能ブロック図である。 本実施形態の受付画面の説明図である。 本実施形態の受付画面の説明図である。 本実施形態の境界画像のレイヤ構造の説明図である。 本実施形態のAR表示部の機能ブロックを示す図である。 本実施形態のAR表示部によるAR表示の説明図である。 本実施形態のAR表示における追従動作の説明図である。 AR表示が行われる表示画面に表示されるボタン画像の説明図である。 本実施形態のAR表示部の動作のフロー図である。 本実施形態の見積作成部の機能ブロックである。 本実施形態の見積作成部が表示画面に表示する見積画像の一例である。 予め作成された配置図に基づいて表示される3次元配置図の一例である。 予め作成された配置図に基づいて表示される2次元配置図の一例である。 予め作成された配置図に基づいて表示される2次元配置図の一例である。 予め作成された配置図に基づいて表示される2次元配置図の一例である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態について説明する。
<建築設備表示システム1>
図1は、本実施形態の建築設備表示システム1の全体図である。
図1に示すように、本実施形態の建築設備表示システム1は、建築物における建築設備の設計の支援を行う端末装置10と、端末装置10にて取り扱う建築設備に関する情報を管理する管理サーバ装置20と、を備えている。
そして、本実施形態の建築設備表示システム1において、端末装置10および管理サーバ装置20は、ネットワークを介して相互に情報通信が可能になっている。なお、ネットワークは、各装置の間のデータ通信に用いられる通信ネットワークであれば特に限定されず、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等として良い。データ通信に用いられる通信回線は、有線か無線かを問わず、これらを併用しても良い。
そして、本実施形態の建築設備表示システム1は、上水や下水などの液体や空調設備の冷媒などの液体が流れる配管、屋内に設けられる空調設備の室内機、屋外に設けられる空調設備の室外機などの建築設備の設計に適用することができる。
なお、本実施形態の建築設備表示システム1は、上水管や下水管などに限定されず、例えばガスなどの気体が流れるガス管や、電気配線等が通される電線管等の建築設備に対しても適用することができる。また、本実施形態の建築設備表示システム1は、電気通信関連の設備やガス関連の設備に対しても適用することができる。
ここで、本実施形態の建築設備表示システム1の概要を説明する。
図2は、本実施形態の建築設備表示システム1の概要の説明図である。
図2(1)に示すように、ユーザは、端末装置10の表示画面11Dにて建築物に設置しようとする建築設備の設計を行う。本実施形態では、建築設備の設計は、表示画面11Dに表示される受付画面400において設備画像75をユーザが配置することで行われる。このように、本実施形態の建築設備表示システム1では、建築設備の設計を、表示画面11Dに対するユーザのタップ操作により、スケッチ感覚で行うことができる。
さらに、図2(2)に示すように、端末装置10では、ユーザによる建築設備の設計に基づいて建築設備の配置図71が作成される。なお、本実施形態の説明において、建築設備の配置図71を作成することを「配置図作成」と呼ぶ。
そして、図2(3)に示すように、端末装置10は、設計対象となる建築物を撮影した撮影画像120に対して設備画像75が重畳表示された重畳画像800を表示画面11Dに表示する。ここで、設備画像75と実際の建築物の撮影画像120とは、位置関係が対応付けられている。そして、端末装置10では、表示画面11Dを動かすことで撮影画像120が変化すると、変化した撮影画像120に設備画像75が追従し、設備画像75の表示方向が変化する。なお、本実施形態の説明において、設備画像75と撮影画像120とを重畳して表示することを、「拡張現実(AR)表示」と呼ぶ。ここで、拡張現実(AR:Augmented Reality)とは、実際の風景を撮影した画像に、図形や文字などの情報を付加することで、ユーザが見る世界を拡張することである。
その後、図2(4)に示すように、端末装置10には、設計した建築設備の配置図71に基づいて、建築設備の施工に係る見積金額を示す見積画像850(見積情報の一例)を作成する。そして、端末装置10は、作成した見積画像850を表示画面11Dに表示する。なお、本実施形態の説明において、見積画像850を作成して表示画面11Dに表示することを「見積作成」と呼ぶ。
そして、本実施形態の建築設備表示システム1では、「配置図作成」、「AR表示」、および「見積作成」は、相互に連携している。そのため、例えばAR表示の結果に基づいて建築設備の配置をやり直したり、見積金額の結果に基づいて建築設備の配置をやり直したりするなど、端末装置10にてユーザが何度でもシミュレーションを繰り返すことができる。特に、本実施形態の建築設備表示システム1では、これら、配置図作成、AR表示、および見積作成という一連の作業を、表示画面11D上にてユーザが一括して行えるようになっている。
以下、上述した建築設備表示システム1の各々の構成部について詳細に説明する。
〔端末装置10〕
図3は、本実施形態の端末装置10の機能ブロック図である。
図1に示すように、端末装置10(表示手段の一例)には、タブレット型端末やスマートフォンなどの携帯電話などの携帯型の端末装置など、ユーザが持ち歩くことが可能な装置を用いることができる。そして、本実施形態の端末装置10は、画像を表示するとともにユーザの操作を受け付けるタッチパネル部11と、撮影を行うカメラ12とを有している。また、端末装置10は、管理サーバ装置20などの他の装置から情報を受信したり、他の装置に対して情報を送信したりする通信デバイス(不図示)を有している。
タッチパネル部11では、表示画面11Dにてユーザによりタッチ操作されることで、表示画面11Dに表示される画像に対する操作や指示をユーザから受け付ける。
カメラ12(撮影手段の一例)は、端末装置10においてタッチパネル部11とは反対側の面に設けられる。そして、カメラ12は、撮影した撮影画像120をタッチパネル部11に表示する。本実施形態の端末装置10は、タッチパネル部11の表示画面11Dにユーザ(ユーザの顔)が正対した状態でユーザに所持されて用いられる。この場合、端末装置10のカメラ12の撮影方向は、ユーザの顔が向く方向(ユーザの視線の先)と同じになる。そして、表示画面11Dに表示される撮影画像120と、ユーザが見る風景とは、同じになる。
さらに、図3に示すように、端末装置10は、配置図71を作成する配置図作成部30(受付手段の一例)と、作成された配置図71に基づく建築設備の画像を撮影画像120に重畳表示させてユーザに見せる拡張現実(AR)表示部40(制御手段の一例)と、作成された配置図71に基づいて見積情報を作成する見積作成部50と、を備えている。
〔管理サーバ装置20〕
図4は、本実施形態の管理サーバ装置20の機能ブロック図である。
図5は、管理サーバ装置20が管理する設備情報管理テーブル210の一例である。
図4に示すように、管理サーバ装置20は、配置図作成部30で用いられる建築設備に関する情報を記憶する建築設備データベース(DB)部21と、端末装置10にて作成された配置図71の情報を記憶する配置図記憶部22と、配置図71に基づいて施工図面として用いられる施工図面を作成する施工図作成部23と、を備える。
(建築設備DB部21)
建築設備DB部21は、複数種類の建築設備の情報を管理する設備情報管理テーブル210を記憶している。図5に示すように、設備情報管理テーブル210は、建築設備を特定可能な「設備ID」と、建築設備ごとに設けられる具体的な名前である「名称」と、配置図71の作成に用いられる設備画像75を特定する「設備画像ID」と、建築設備ごとに設定される価格である「単価」と、建築設備の詳細な情報を示す「製品情報」と、の項目を備える。
例えば、建築設備の一例としての空調設備の室内機の場合、「設備ID」:AC001に対して、「名称」:空調室内機、「設備画像ID」:ac001.jpg、および「単価」:¥200,000、「製品情報」:URL001が、それぞれ対応付けられる。なお、「製品情報」には、製品情報が記憶されるデータベースにアクセスするためのアドレス情報が記憶される。また、製品情報には、建築設備の製品画像や設計図、建築設備の型番、建築設備のメーカ情報、建築設備の仕様(例えば、寸法や耐用年数など)の製品の詳細な情報が含まれる。
建築設備DB21は、端末装置10からの要求に基づいて、設備情報管理テーブル210の内容を端末装置10に送信する。また、建築設備DB21は、管理ユーザから受け付けた、例えば単価の設定や、設備画像75の追加や削除などの設定に基づいて、設備情報管理テーブル210を管理する。
(配置図記憶部22)
配置図記憶部22は、端末装置10にて作成された配置図71の情報を取得する。そして、配置図記憶部22は、取得した配置図71の情報を記憶する。また、配置図記憶部22は、端末装置10からの要求に応じて、記憶している配置図71の情報を端末装置10に送信する。
(施工図作成部23)
施工図作成部23は、配置図記憶部22から配置図71の情報を取得する。そして、施工図作成部23は、取得した配置図71に基づいて、建築物の施工図面を作成する。施工図面は、例えばCAD(Computer-aided Design)図面の形式を用いることができ、本実施形態における配置図71よりも詳細な図面である。そして、施工図作成部23は、作成した施工図面の情報を要求される送信先に送信する。例えば、施工図作成部23は、作成した施工図面の情報を、端末装置10や印刷装置、さらには他の装置に送信することができる。
続いて、本実施形態の端末装置10における各機能構成について詳細に説明する。
(配置図作成部30)
図6は、本実施形態の端末装置10の配置図作成部30の機能ブロック図である。
図7および図8は、本実施形態の受付画面400の説明図である。
図6に示すように、配置図作成部30は、建築設備の情報を取得する設備情報取得部31と、配置図71の作成に関する操作をユーザから受け付ける受付画面表示部32と、作成された配置図71を管理する配置図管理部33と、を有する。
設備情報取得部31は、管理サーバ装置20から設備情報管理テーブル210(図5参照)を取得する。そして、設備情報取得部31は、設備情報管理テーブル210に記憶される建築設備の情報を取得する。さらに、設備情報取得部31は、取得した建築設備の情報を受付画面表示部32に送る。
受付画面表示部32は、ユーザの操作によって作成される配置図71を表示画面11Dに描画する。本実施形態において、受付画面表示部32は、3次元で表示される配置図71(以下、3次元配置図713と称す)を描画したり、2次元で表示される配置図71(2次元配置図712)を描画したりする。
配置図管理部33は、上述した受付画面400にてユーザによって作成された配置図71の情報を管理する。具体的には、配置図管理部33は、作成された配置図71ごとに、境界画像73および境界画像73における設備画像75の配置を記憶する。
そして、配置図管理部33は、受付画面表示部32の要求に応じて、記憶していた配置図71の情報を受付画面表示部32に渡す。また、配置図管理部33は、記憶している配置図71の情報をAR表示部40および見積作成部50に送る。さらに、配置図管理部33は、配置図71の情報を管理サーバ装置20に送信する。
続いて、受付画面表示部32について詳細に説明する。
図7に示すように、本実施形態の受付画面表示部32は、建築物において空間を仕切る境界面を示す境界画像73と、建築物に設定される建築設備を示す設備画像75とを表示画面11Dに表示する。
そして、本実施形態の受付画面表示部32は、3次元配置図713を鳥瞰図として表示する。3次元配置図713には、3次元で表示される境界画像73である3次元境界画像733と、3次元で表示される設備画像75である3次元設備画像753とがそれぞれ含まれる。
3次元境界画像733(建物画像の一例)は、ユーザが建築設備の配置を行う実際の建築物に対応する設計空間を示す画像である。3次元境界画像733は、ユーザから受け付けた実際の建築物のサイズに関する数値情報に基づいて作成される。また、3次元境界画像733は、部屋空間における内側の面を示す内面73Nと、部屋空間における外側の面を示す外面73Gとを含む。この内面73Nおよび外面73Gは、部屋空間における鉛直方向下側の床部、部屋空間における鉛直方向上側の天井部、および水平方向における4つの壁部についてそれぞれ形成される。そして、内面73Nと外面73Gとの間は、天井部、床部および壁部の各々の厚み部分(内部)となる。
なお、本実施形態の説明において、建築物において隣接する部屋空間や外部との境界を構成する天井部、床部および壁部のことを、特に区別しない場合には、「境界部」と称して説明する。
3次元設備画像753は、後述するように、2次元配置図712にてユーザにより配置された2次元設備画像752の配置に基づいて表示される。なお、本実施形態では、3次元配置図713において、3次元設備画像753の編集ができないようになっている。ただし、3次元配置図713の3次元設備画像753の編集を可能にしても良い。
さらに、受付画面表示部32は、表示画面11Dにて、3次元配置図713に対するユーザのスライド操作を受け付けた場合、3次元配置図713を上下左右の任意に方向に回転させる。さらに、受付画面表示部32は、表示画面11Dにて、3次元配置図713に対するユーザのピンチアウト操作を受け付けた場合、3次元配置図713を拡大表示したり、ピンチイン操作を受け付けた場合、3次元配置図713を縮小表示したりする。
また、図8(A)および図8(B)に示すように、本実施形態の受付画面表示部32は、2次元配置図712を平面図で表示する。2次元配置図712には、2次元で表示される境界画像73である2次元境界画像732と、2次元で表示される設備画像75である2次元設備画像752とがそれぞれ含まれる。
2次元配置図712は、3次元配置図713に対するユーザのタッチ操作に応じて、表示画面11Dに表示される。すなわち、受付画面表示部32は、3次元配置図713(図7参照)における一の境界部(壁部、天井部、床部)に対するユーザのタップ操作を受け付けた場合に、タップ操作が行われた一の境界部の2次元配置図712を表示画面11Dに表示する。この場合において、受付画面表示部32は、タップ操作が行われなかった他の境界部の2次元配置図712は表示画面11Dに表示しない。
さらに、受付画面表示部32は、3次元配置図713に対するユーザのタップ操作が行われた場合、図8(A)に示すように、タップ操作が行われた一の境界部の内面73N側を示す2次元配置図712を受付画面400に表示する。そして、内面73N側を示す2次元配置図712には、2次元配置図712を内面73N側から見た場合の2次元境界画像732と、2次元境界画像732の内面73Nに配置される2次元設備画像752が表示される。
ここで、建築物において、建築設備は、主に部屋空間の内側に設けられる。また、部屋空間の内側は、部屋空間の内装に大きく影響する。そこで、本実施形態の受付画面表示部32は、3次元配置図713に対するタップ操作に伴って、境界部の内面73Nを示す2次元配置図712を、外面73Gよりも優先的に受付画面400に表示し、境界部の内面73Nに対する設備画像75から先にユーザが配置作業を行えるようにしている。
また、受付画面表示部32は、2次元境界画像732に対してグリッド91を表示する。グリッド91は、複数の線が格子状に配置されることで表示される。そして、グリッド91は、例えば配管などの線状の建築設備である2次元設備画像752を、線に沿ってのみ配置可能にする。また、グリッド91は、例えば設備機器などの矩形状の建築設備である2次元設備画像752の中心が線の交点に乗るように配置可能にする。このように、本実施形態では、グリッド91によって2次元設備画像752の配置を、ある程度指定する。これによって、本実施形態では、ユーザが表示画面11Dに対するタップ操作によって、2次元設備画像752を設置したり、設備同士を接続したりすることを容易にする。
そして、受付画面表示部32は、2次元境界画像732に対する2次元設備画像752の配置をユーザから受け付ける。受付画面表示部32は、ユーザから受け付けた2次元設備画像752の配置に基づいて2次元配置図712を描画する。また、受付画面表示部32は、2次元配置図712における2次元設備画像752の配置を、3次元配置図713に反映させる。さらに、受付画面表示部32は、更新された3次元配置図713の情報を配置図管理部33に送る。
なお、受付画面表示部32は、表示画面11Dに表示される2次元配置図712に対するユーザのスライド操作を受け付けた場合、2次元配置図712を上下左右の任意の方向に移動する表示を行う。さらに、受付画面表示部32は、表示画面11Dに表示される2次元配置図712に対するユーザのピンチアウト操作を受け付けた場合、2次元配置図712を拡大表示したり、ピンチイン操作を受け付けた場合、2次元配置図712を縮小表示したりする。
次に、3次元配置図713が表示された状態の受付画面400に表示される操作ボタン画像について具体的に説明する。
図7に示すように、受付画面表示部32は、3次元配置図713が表示される受付画面400に、新規作成ボタン611、読出しボタン612および保存ボタン613を表示する。
新規作成ボタン611は、建築物における建築設備の配置図71を新規に作成する際に、ユーザの選択操作を受け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、新規作成ボタン611が選択されると、3次元境界画像733として表示される建築物の部屋空間の設定をユーザに対して要求する。具体的には、受付画面表示部32は、新規作成ボタン611の選択操作を受け付けた場合に、部屋空間のサイズ、すなわち各々の境界部の距離や境界部の厚みの入力をユーザから受け付ける。そして、受付画面表示部32は、入力された距離の数値に基づいて、境界画像73(3次元境界画像733、2次元境界画像732)を作成し、受付画面400に表示する。
読出しボタン612は、ユーザにより過去に作成され保存されている配置図71を読み出して表示画面11Dに表示する操作をユーザから受け付けるボタン画像である。また、読出しボタン612は、後述する測定装置によって測定された測定情報に基づいて作成された配置図71を読み出して表示画面11Dに表示する操作をユーザから受け付けるボタン画像である。
保存ボタン613は、ユーザが作成した配置図71を端末装置10に記憶させて保存する操作をユーザから受け付けるボタン画像である。なお、本実施形態の建築設備表示システム1では、配置図71を端末装置10の配置図管理部33に記憶するとともに、管理サーバ装置20に記憶することが可能になっている。
また、図7に示すように、受付画面表示部32は、3次元配置図713が表示される受付画面400に、レイヤ管理ボタン62を表示する。
レイヤ管理ボタン62は、境界画像73のレイヤ(層)構成の管理操作をユーザから受け付けるボタン画像である。レイヤ管理ボタン62は、レイヤ表示切替ボタン621と、レイヤ追加ボタン622とを有している。
図9は、本実施形態の境界画像73のレイヤ構造の説明図である。
ここで、本実施形態の境界画像73は、各々の境界部において複数のレイヤが設けられ、各々のレイヤに対して設備画像75の配置を受け付けることが可能になっている。例えば、図9(A)に示すように、各々の境界部の境界画像73は、第1レイヤ73a、第2レイヤ73bおよび第3レイヤ73cの3層のレイヤ構造により構成することができる。そして、図9(B)に示すように、例えば、第1レイヤ73aには、空調設備に関する設備画像75を表示させ、第2レイヤ73bには、水回り設備に関する設備画像75を表示させ、第3レイヤ73cには、電気設備に関する設備画像75を表示させる。なお、境界画像73のレイヤ構成は、2次元配置図712および3次元配置図713の両方に反映される。また、本実施形態では、設備画像75の表示色をレイヤごとに異ならせて表示することができる。
そして、レイヤ表示切替ボタン621は、複数レイヤにおける各々のレイヤごとに、レイヤにおける設備画像75の表示/非表示の切り替えを受け付ける。また、レイヤ追加ボタン622は、新たにレイヤを追加する際に用いられる。
以上のように、本実施形態では、レイヤ構造によって、建築設備を空調設備、水回り設備、電気設備など種類の異なる建築設備毎に管理できるようにしている。
さらに、図7に示すように、受付画面表示部32は、3次元配置図713が表示される受付画面400に、AR表示ボタン63および見積作成ボタン64を表示する。
AR表示ボタン63(指示画像の一例)は、作成した配置図71を撮影画像120に重畳表示させるAR表示の実行指示をユーザから受け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、AR表示ボタン63が選択されることで、表示画面11DにおけるAR表示をAR表示部40に実行させる。なお、AR表示については、後に詳しく説明する。
見積作成ボタン64(第3の指示画像の一例)は、作成した配置図71に基づく見積の作成指示をユーザから付け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、見積作成ボタン64が選択されることで、表示画面11Dにおける見積画像850の表示を見積作成部50に実行させる。なお、見積表示については、後に詳しく説明する。
続いて、2次元配置図712が表示された状態の受付画面400に表示される操作ボタン画像について具体的に説明する。
図8(A)に示すように、本実施形態の受付画面表示部32は、内面73N側の2次元配置図712が表示される受付画面400に、2次元設備画像752の表示に係わる設備画像描画ボタン65を表示する。本実施形態において、設備画像描画ボタン65は、作図ボタン651、削除ボタン652、接続ボタン653、穿孔ボタン654および設備選択ボタン655を含む。
作図ボタン651は、選択された建築設備の2次元設備画像752を、2次元境界画像732に追加可能な状態にする設定を受け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、作図ボタン651が選択されることで、その後にユーザが2次元境界画像732にタップ操作を行う度に、タップが行われた位置に基づいて2次元設備画像752を追加表示する。
図8(A)に示すように、受付画面表示部32は、建築設備として例えば空調設備の室内機が選択されたうえで作図ボタン651が選択されると、その後に、2次元境界画像732においてユーザがタップ操作を行った位置に、室内機に対応する2次元設備画像752を表示させる。
また、図8(A)に示すように、受付画面表示部32は、建築設備として例えば配管が選択されたうえで作図ボタン651が選択されると、その後に、2次元境界画像732においてユーザが連続してタップ操作を行った位置を結ぶように、配管に対応する2次元設備画像752を表示させる。
削除ボタン652は、2次元設備画像752を削除可能な状態にする設定を受け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、削除ボタン652が選択されることで、その後にユーザがタップ操作を行った2次元設備画像752を削除する。
接続ボタン653は、例えば配管などの直線状に表示される2次元設備画像752が交差して表示される際に交差した部分を接続するジョイントの表示を受け付けるボタン画像である。
穿孔ボタン654は、境界部を貫通する方向に2次元設備画像752を表示させる操作を受け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、穿孔ボタン654が選択されることで、その後にユーザがタップ操作を行った2次元設備画像752を、2次元境界画像732に貫通させる表示を行わせる。なお、受付画面表示部32は、内面73N側の2次元境界画像732および外面73G側の2次元境界画像732のいずれの2次元設備画像752に対して穿孔ボタン654に基づく操作が行われても、境界部を貫通する表示を実行する。
設備選択ボタン655は、作図ボタン651の操作に基づいて2次元境界画像732に追加される2次元設備画像752としての建築設備の選択を受け付けるボタン画像である。受付画面表示部32は、設備選択ボタン655が選択されることで、2次元設備画像752として選択可能な複数の建築設備の選択肢を受付画面400に表示する。なお、受付画面表示部32は、設備情報取得部31が取得した設備情報管理テーブル210に基づいて、複数の建築設備の選択肢を表示する。そして、受付画面表示部32は、設備選択ボタン655の操作に基づいて選択された建築設備を、上述のとおり、作図ボタン651の操作後のユーザのタップ操作に応じて2次元境界画像732上に表示する。
また、図8(A)に示すように、本実施形態の受付画面表示部32は、内面73N側の2次元配置図712が表示される受付画面400に、基準設定ボタン661と、グリッド設定ボタン662と、取り消しボタン671と、やり直しボタン672と、外側表示ボタン681と、鳥瞰図ボタン69と、を表示する。
基準設定ボタン661は、AR表示を行う場合において、端末装置10の表示画面11Dの移動開始の基準となる基準画像95の設定を受け付けるためのボタン画像である。本実施形態において、基準画像95は、矢印形状になっている。そして、基準設定ボタン661は、選択された後に、ユーザが一の境界部にタップ操作をすることで、一の境界部の2次元境界画像732におけるタップ操作の位置にて、矢印の先が表示画面11Dの奥側を向くように基準画像95を表示させる。また、基準画像95の表示は、2次元境界画像732の内面73Nおよび外面73Gのいずれに対しても設定することができる。
そして、2次元配置図712上における基準画像95の設定は、3次元配置図713に対しても反映される。図7に示すように、基準画像95は、内面73Nに設定される場合、矢印の向きが外面73G側を向くように設けられる。また、基準画像95は、外面73Gに設定される場合、矢印の向きが内面73N側を向くように設けられる。
なお、基準画像95については、後に詳しく説明する。
グリッド設定ボタン662は、グリッド91の間隔の設定をユーザから受け付ける。グリッド設定ボタン662は、選択されることで、複数の間隔を示す選択肢を受付画面400に表示させる。グリッド91の間隔は、複数種類設けられており、ユーザが任意に選択可能になっている。
取り消しボタン671は、一つ前に行ったユーザの操作を取り消す指示を受け付けるボタン画像である。
やり直しボタン672は、取り消しボタン671によって取り消された操作を、再び実行する指示を受け付ける。
外側表示ボタン681は、2次元配置図712の内面73N側を示している状態から、反対側となる2次元配置図712の外面73G側に表示を切り替える操作を受け付けるボタン画像である。図8(A)に示すように、2次元配置図712の内面73N側を表示した状態では、2次元境界画像732の内面73N側に配置される2次元設備画像752が表示される。これに対して、外側表示ボタン681が選択されると、図8(B)に示すように、2次元配置図712の外面73G側を表示した状態に切り替わり、2次元境界画像732の外面73G側に配置される2次元設備画像752が表示される。
なお、本実施形態では、2次元配置図712の内面73N側が表示された状態では、内面73Nに配置された2次元設備画像752を表示し、外面73Gに配置された2次元設備画像752を表示しないようにしている。一方で、2次元配置図712の外面73G側が表示された状態では、外面73Gに配置された2次元設備画像752を表示し、内面73Nに配置された2次元設備画像752を表示しないようにしている。これによって、本実施形態では、2次元配置図712の表示が煩雑にならないようにしている。
鳥瞰図ボタン69(第2の指示画像の一例)は、2次元配置図712が表示されている状態から、3次元配置図713に表示を切り替える操作を受け付けるボタン画像である。図8(A)に示すように、受付画面400にて2次元配置図712が表示されている状態で鳥瞰図ボタン69が選択されると、図7に示すように、3次元配置図713が表示される受付画面400を表示させる。
続いて、外面73G側の2次元配置図712が表示される受付画面400について説明する。
図8(B)に示すように、本実施形態の受付画面表示部32は、外面73G側を示す2次元配置図712を受付画面400に表示する。外面73G側を示す2次元配置図712には、2次元配置図712を外面73G側から見た場合の2次元境界画像732と、2次元境界画像732の外面73Gに配置される2次元設備画像752が表示される。
また、図8(B)に示すように、本実施形態の受付画面表示部32は、外面73G側の2次元配置図712が表示される受付画面400には、図8(A)に示す内面73N側の2次元配置図712が表示される受付画面400と、基本的に同じボタン画像を表示する。ただし、外面73G側の2次元配置図712が表示される受付画面400には、外側表示ボタン681に代えて内側表示ボタン682が表示される。
内側表示ボタン682は、2次元配置図712の外面73G側を示している状態から、反対側となる2次元配置図712の内面73N側に表示を切り替える操作を受け付けるボタン画像である。内側表示ボタン682が選択されると、図8(B)に示す2次元配置図712の外面73G側を表示した状態から、図8(A)に示すように、2次元配置図712の内面73N側を表示した状態に受付画面400の表示が切り替わる。
(AR表示部40)
図10は、本実施形態のAR表示部40の機能ブロックを示す図である。
図11は、本実施形態のAR表示部40によるAR表示の説明図である。
図12は、本実施形態のAR表示における追従動作の説明図である。
図10に示すように、AR表示部40は、撮影画像120を取得する撮影画像取得部41と、表示画面11Dの位置や向きの移動の動作を特定する動作特定部42と、撮影画像120に対して配置図71を重畳表示する重畳表示部43と、配置図71の表示位置の調整を行う調整部44とを有している。
撮影画像取得部41は、カメラ12(図1参照)にて撮影された撮影画像120を取得する。そして、撮影画像取得部41は、取得した撮影画像120の情報を動作特定部42および重畳表示部43に送る。なお、撮影画像取得部41は、AR表示が実行されている際には常にカメラ12から撮影画像120の取得を行う。
動作特定部42は、撮影画像取得部41から取得された撮影画像120の動きを特定する。例えば、ユーザが端末装置10を動かすと、端末装置10に設けられたカメラ12の向きが変わるため、カメラ12が撮影する撮影画像120の内容が変化する。すなわち、端末装置10の移動に伴って、撮影画像120も移動する。そして、動作特定部42は、撮影画像120の中に表示される画像の特徴点に基づいて、画像の上下方向、左右方向および前後方向の移動量を特定する。
そして、動作特定部42は、特定した撮影画像120の移動量の情報を重畳表示部43に送る。
なお、動作特定部42は、例えば端末装置10に搭載したモーションセンサによって表示画面11Dの位置や向きを特定しても良い。この場合、モーションセンサには、端末装置10の角速度(回転速度)を検出する3軸ジャイロセンサ、端末装置10の加速度を検出する3軸加速度センサ、および地磁気を検出して端末装置10の絶対方向を検出する3軸地磁気センサを用いることができる。
重畳表示部43は、撮影画像取得部41から撮影画像120を取得する。さらに、重畳表示部43は、配置図作成部30から配置図71の情報を取得する。そして、図11に示すように、重畳表示部43は、撮影画像120上に配置図71の3次元設備画像753を重ねた重畳画像800を端末装置10の表示画面11Dに表示する。
また、本実施形態の重畳表示部43は、3次元設備画像753を表示する際に、内面73Nに配置された3次元設備画像753および外面73Gに配置された3次元設備画像753の両方を配置する。
また、重畳表示部43は、撮影画像120から得られる部屋空間の特徴に基づいて、3次元設備画像753の表示サイズを決定する。重畳表示部43は、撮影画像120から、例えば部屋の角、壁の左右方向の幅、壁の上下方向の幅(天井部の床部からの高さ)などの部屋空間の特徴を抽出する。そして、重畳表示部43は、撮影画像120における部屋の角に対して3次元境界画像733の境界部の角を合わせたり、撮影画像120における壁部などの境界部のサイズに対して3次元境界画像733における境界部のサイズを合わせたりする。このようにして、本実施形態の重畳表示部43は、3次元配置図713の表示画面11Dにおける表示位置および表示サイズ(縮尺)を決定する。
ここで、本実施形態の建築設備表示システム1では、AR表示を行う際に、実際の建築物の部屋空間における予め定められた位置にてユーザが端末装置10(表示画面11D)を持ち、予め定められた向きに表示画面11Dを向けた状態で、AR表示を開始することをユーザに要求する。なお、ユーザが要求される端末装置10の表示画面11Dの位置および表示画面11Dの向きは、境界画像73においてユーザにより予め設定されていた基準画像95の位置と向きにより定まる。
そして、建築設備表示システム1では、予め定められた位置にて予め定められた向きに表示画面11Dが向けられた状態を初期状態として、ユーザが表示画面11Dの位置や向きを移動させる。さらに、建築設備表示システム1では、初期状態からの表示画面11Dの移動量に応じて3次元設備画像753の表示を変化させる。これによって、ユーザが表示画面11Dを移動させても、実際の建築物を映す撮影画像120に対して、3次元設備画像753が3次元境界図733上にユーザが配置した位置に表示される追従表示が実現される。以下、AR表示について、より詳細に説明する。
重畳表示部43は、配置図71の3次元設備画像753の表示を開始するときには、ユーザが配置図作成の際に指定した基準画像95に基づく位置および方向による3次元設備画像753の表示を行う。例えば、図8(A)に示すように、配置図作成の際に、一の壁部の内面73Nを表示する2次元配置図712の中央部に、内面73N側から外面73G側に向けた方向の基準画像95がユーザによって指定されていたとする。
この場合、重畳表示部43は、配置図71の3次元設備画像753の表示を開始するとき、一の壁部の内面73N側から見た3次元設備画像753を表示画面11Dに表示する。また、重畳表示部43は、一の壁部の内面73Nに配置された3次元設備画像753を表示画面11Dの手前側に、一の壁部の外面73Gに配置された3次元設備画像753を奥側に配置して表示する。
そして、重畳表示部43は、動作特定部42から取得した撮影画像120の移動量の情報に基づいて、表示画面11Dに表示させる3次元設備画像753の表示内容を変化させる。例えば、図12(A)に示すように、ユーザが端末装置10を左右方向に移動させると、表示画面11Dに表示される撮影画像120の左右方向における変化に追従するように、3次元設備画像753の表示方向を左右方向に変化させる。
なお、この追従動作は、端末装置10の上下方向の移動についても同様である。
さらに、図12(B)に示すように、ユーザが移動することで端末装置10の前後方向の位置が移動すると、表示画面11Dに表示される撮影画像120の前後方向における変化に追従するように、3次元設備画像753の表示方向を前後方向に変化させる。
なお、実際の建築物における部屋の内側に居たユーザが、部屋(壁)の外側に回り込んだ場合には、境界部の内面73N側から見た3次元設備画像753が表示画面11Dにおける手前側に表示された状態から、境界部の外面73G側から見た3次元設備画像753が表示画面11Dにおける手前側に表示された状態になる。
以上のように、重畳表示部43は、ユーザが端末装置10の向きを変えたり位置を移動させたりすることで、表示画面11Dに表示される撮影画像120が変化すると、撮影画像120に3次元設備画像753が追従して表示される。このように、本実施形態の建築設備表示システム1では、ユーザが表示画面11Dを通して実際の建築設備を撮影した撮影画像120を見ると、撮影画像120に3次元設備画像753が表示されるため、あたかも建築設備がそこに実在するかのように感じることができる。
次に、AR表示が行われる表示画面11Dに表示されるボタン画像について説明する。
図13は、AR表示が行われる表示画面11Dに表示されるボタン画像の説明図である。
図11に示すように、重畳表示部43は、重畳画像800が表示される表示画面11Dに、鳥瞰図ボタン69およびボタンON画像81を表示する。
重畳表示部43は、重畳画像800が表示された状態で、鳥瞰図ボタン69が選択されると、表示画面11Dに3次元配置図713を表示する受付画面400(図7参照)を表示する。例えば、ユーザは、AR表示における重畳画像800から対象となる建築物の建築設備の配置のイメージを掴むことで、配置図71を変更したいと考えることが想定される。このような場合に、本実施形態では、重畳画像800が表示される表示画面11Dに鳥瞰図ボタン69を表示することで、ユーザが配置図71における設備画像75の配置の変更に直ぐに取り掛かれるようにしている。
また、本実施形態では、鳥瞰図ボタン69を表示画面11Dにおける下側であって左右方向における端部に設けることで、端末装置10をユーザが両手で保持した状態で、3次元配置図713が表示される表示画面11Dに移行させる際の操作性を向上させている。
ボタンON画像81は、重畳画像800が表示される表示画面11Dに、3次元設備画像753の表示の補正に関するボタン画像群の表示の指示を受け付けるボタン画像である。重畳表示部43は、ボタンON画像81が選択されると、3次元設備画像753の表示の補正に関するボタン画像群を表示画面11Dに表示させる。なお、3次元設備画像753の表示の補正に関するボタン画像については後述する。
本実施形態では、重畳画像800を表示する際には、撮影画像120が表示される領域をできる限り広く確保するために、ボタンON画像81に対する操作を条件として他のボタン画像群を表示するようにし、ボタンON画像81が操作されない限り、ボタン画像群を表示しないようにしている。
図13(A)に示すように、調整部44は、ボタンON画像81(図11参照)の選択に伴って、重畳画像800が表示される表示画面11Dに、ボタンOFF画像82、基準指定ボタン83、回転ボタン84、左右移動ボタン85、上下移動ボタン86および拡縮ボタン87を表示する。そして、調整部44は、これらのボタン操作に伴って、重畳画像800における撮影画像120に対する3次元設備画像753の表示位置の調整をユーザから受け付ける。
また、本実施形態では、ボタンOFF画像82、基準指定ボタン83、回転ボタン84、左右移動ボタン85、上下移動ボタン86および拡縮ボタン87を、表示画面11Dにおける下側であって左右方向における端部に表示する。
ボタンOFF画像82は、ボタンON画像81(図11参照)の操作に伴って表示画面11Dに表示されたボタン画像を非表示にする操作をユーザから受け付けるためのボタン画像である。
基準指定ボタン83は、本実施形態では、基準1ボタン831、基準2ボタン832および基準3ボタン833を含む。そして、図13(B)に示すように、基準1ボタン831、基準2ボタン832および基準3ボタン833は、3次元配置図713において予め定められた位置に設定された基準画像95である第1基準画像951、第2基準画像952および第3基準画像953にそれぞれ対応している。
例えば、ユーザは、実際の建築物において、3次元配置図713において第1基準画像951が表示される箇所に対応する位置にて、基準1ボタン831を選択する。そうすると、調整部44は、基準1ボタン831が操作されたときに、第1基準画像951を表示の中心とする3次元設備画像753を表示画面11Dに改めて表示する。そして、重畳表示部43は、基準1ボタン831が操作されたときの端末装置10の位置および向きを原点とし、その後の撮影画像120の変化に追従させて、改めて表示を開始した3次元設備画像753の表示方向を変化させる。
同様に、調整部44は、3次元配置図713において第2基準画像952が表示される箇所に対応する位置にて、基準2ボタン832の選択を受け付けることで、第2基準画像952を表示の中心とする3次元設備画像753を表示画面11Dに改めて表示する。また、調整部44は、3次元配置図713において第3基準画像953が表示される箇所に対応する位置にて、基準3ボタン833の選択を受け付けることで、第3基準画像953を表示の中心とする3次元設備画像753を表示画面11Dに改めて表示する。
このように、本実施形態では、3次元配置図713に設定された異なる複数の基準に基づいて、重畳画像800における撮影画像120に対する3次元設備画像753の表示の基準位置の調整を行うようしている。
図13(A)に示すように、回転ボタン84は、重畳画像800における3次元設備画像753を予め定められた仮想の回転軸を回転中心として回転させる操作を受け付けるボタン画像である。
左右移動ボタン85は、重畳画像800における3次元設備画像753を全体的に表示画面11Dの左右方向において平行移動させる操作を受け付けるボタン画像である。
上下移動ボタン86は、重畳画像800における3次元設備画像753を全体的に表示画面11Dの上下方向において平行移動させる操作を受け付けるボタン画像である。
拡縮ボタン87は、重畳画像800における3次元設備画像753を全体的に拡大したり、縮小させたりする操作を受け付けるボタン画像である。
なお、本実施形態では、基準指定ボタン83を用いて3次元設備画像753の表示位置を調整しているが、この態様に限定されない。例えば、本実施形態の端末装置10では、基準指定ボタン83ではなく、撮影画像120から得られる建築物における角や予め定められた基準マーカーなどの部屋空間の特徴的な箇所に基づいて、重畳画像800における3次元設備画像753の表示位置の調整を自動的に行っても良い。
図14は、本実施形態のAR表示部40の動作のフロー図である。
図14に示すように、AR表示部40は、AR表示ボタン63(図7参照)が選択されたか否かを判断する(ステップ101)。AR表示ボタン63が選択されない場合(ステップ101にてNO)、再びステップ101に戻る。一方で、AR表示ボタン63が選択された場合(ステップ101にてYES)、AR表示部40では、カメラ12から撮影画像120を取得する(ステップ102)。さらに、AR表示部40は、取得した撮影画像120に対して基準画像95に基づく3次元設備画像753を重畳させ、重畳画像800を表示画面11Dに表示開始する(ステップ103)。
その後、撮影画像120の移動の変化があるか否かを判断する(ステップ104)。そして、撮影画像120に移動の変化がある場合(ステップ104にてYES)には、3次元設備画像753を撮影画像120に追従させた重畳画像800を表示画面11Dに表示する(ステップ105)。
そして、撮影画像120に移動の変化がない場合(ステップ104にてNO)、または、ステップ105にて追従させた表示が行われた場合、3次元設備画像の位置調整の指示をユーザから受け付けたか否かを判断する(ステップ106)。3次元設備画像の位置調整の指示は、回転ボタン84、左右移動ボタン85、上下移動ボタン86および拡縮ボタン87(図13参照)のいずれかのボタン画像が操作されることに基づいて判断する。そして、3次元設備画像の位置調整の指示をユーザから受け付けた場合(ステップ106にてYES)、3次元設備画像の位置調整を実行する(ステップ107)。
その後、3次元設備画像の位置調整の指示をユーザから受け付けない場合(ステップ106にてNO)、または、ステップ107にて3次元設備画像の位置調整が行われた場合、基準指定ボタン83(図13参照)の操作をユーザから受け付けた否かを判断する(ステップ108)。そして、基準指定ボタン83の操作を受け付けた場合(ステップ108にてYES)、基準指定ボタン83に基づいて3次元設備画像753の再表示を行う(ステップ109)。
さらに、基準指定ボタン83の操作を受け付けなかった場合(ステップ108にてNO)、または、ステップ109にて基準指定ボタン83に基づいて3次元設備画像753の再表示が行われた場合、鳥瞰図ボタン69(図13参照)の操作があるか否かを判断する(ステップ110)。鳥瞰図ボタン69の操作が行われた場合(ステップ110でYES)には、重畳画像800から3次元配置図713が表示される受付画面400に表示画面11Dを移行させて、AR表示の一連の処理を終了する。一方で、鳥瞰図ボタン69の操作が行われない場合(ステップ110でNO)には、ステップ104に戻って、再び、撮影画像120に移動の変化があるか否かの判断を行う。
以上のようにして、本実施形態の建築設備表示システム1では、端末装置10におけるAR表示が行われる。
(見積作成部50)
次に、本実施形態の見積作成について説明する。
図15は、本実施形態の見積作成部50の機能ブロックである。
図15に示すように、見積作成部50(見積作成手段の一例)は、配置図71の情報を取得する配置図情報取得部51と、建築設備の金額の情報を取得する金額情報取得部52と、見積画像を作成する見積画像作成部53とを有する。
配置図情報取得部51は、配置図作成部30からユーザにより作成された配置図71の情報を取得する。そして、配置図情報取得部51は、取得した配置図71の情報を見積画像作成部53に送る。
金額情報取得部52は、配置図作成部30が保持する設備情報管理テーブル210から建築設備の単価に関する金額情報を取得する。そして、金額情報取得部52は、取得した建築設備ごとの金額情報を見積画像作成部53に送る。
見積画像作成部53は、配置図情報取得部51から取得した配置図71の情報から、配置図71に用いられている建築設備の種類と数量を特定する。そして、見積画像作成部53は、金額情報取得部52から受けた建築設備の金額情報に基づいて、配置図71として作成された建築設備を施工する際の金額を算出する。
また、本実施形態の見積画像作成部53は、境界部を貫通する方向に設けられる建築設備の種類と数量を特定する。例えば、実際の建築物において、壁部などの境界部を貫通する方向に建築設備を設ける場合、例えば壁部を穿孔する工事が必要になる。そのため、見積金額の算出に際しては、同じ建築設備を用いる場合であっても、穿孔工事が必要になる建築設備と、穿孔工事が必要にならない建築設備とでは、施工に関する金額が異なってくる。そこで、本実施形態の見積画像作成部53は、境界部を貫通する方向に設けられる建築設備に対しては、穿孔工事が必要にならない建築設備よりも高い金額にするなど異なる金額を設定する。
そして、見積画像作成部53は、配置図71に基づいて算出した建築設備の施工に関する見積金に基づいて見積画像850を作成し表示画面11Dに表示する。
図16は、本実施形態の見積作成部50が表示画面11Dに表示する見積画像の一例の図である。
図16に示すように、見積画像850が表示される表示画面には、3次元配置図713、新規作成ボタン611、読出しボタン612、保存ボタン613、見積印刷ボタン88、閉じるボタン89およびAR表示ボタン63が表示される。
見積印刷ボタン88は、見積画像850を印刷する指示をユーザから受け付けるためのボタン画像である。
閉じるボタン89は、見積画像850を非表示にする指示をユーザから受け付けるためのボタン画像である。閉じるボタン89は、操作されることで、見積画像850の表示が消え、見積画像850の背後に表示されていた3次元配置図713が表示される。そして、表示画面11Dは、3次元配置図713が表示される受付画面400(図7参照)に移行する。本実施形態の端末装置10では、ユーザは、見積金額を確認した後に、再度、建築設備の配置を見直したい場合には、閉じるボタン89の操作によって直ぐに取り掛かることができる。
AR表示ボタン63は、操作されることで、重畳画像800が表示される表示画面11Dに移行する。そして、本実施形態の端末装置10では、ユーザが見積金額を確認した後に、再度、重畳画像800にて建築設備の配置のイメージを見たい場合には、AR表示ボタン63の操作によって直ぐに確認を行うことができる。
また、本実施形態では、閉じるボタン89およびAR表示ボタン63を表示画面11Dにおける下側であって左右方向の端部にそれぞれ設けることで、端末装置10をユーザが両手で保持した状態で、受付画面400や重畳画像800が表示される表示画面11Dに移行させる際の操作性を向上させている。
次に、予め作成された配置図71を用いる場合の具体例を説明する。
上述した例では、受付画面400においてユーザによる操作に応じて配置図71の作成が行われた。ここで、配置図71は、実際の建築物に既に設置されている建築設備(以下、既存の建築設備)の配置を測定した測定情報に基づいて作成され、受付画面400に表示させることができる。
例えば、既存の建築設備が上水管などの配管である場合、配管の内部を移動可能な測定装置を用いて配管の配置を特定する。
測定装置は、周囲を撮影可能な撮影部と、自装置の移動距離を測定する距離測定部と、自装置の姿勢(すなわち、自装置が向く方向)を測定する姿勢測定部と、を有している。そして、この測定装置を例えば配管の内部にて実際に移動させることで、移動距離と姿勢との情報に基づいて、既存の建築設備の配置(すなわち、構造)が特定される。また、撮影部にて撮影を行いながら測定装置を移動させることで、既存の建築設備を撮影した設備撮影画像が得られる。さらに、設備撮影画像は、既存の建築設備における撮影位置の情報が関連付けられる。なお、設備撮影画像は、動画であっても静止画であっても良い。
そして、測定装置によって測定された既存の建築設備の測定情報は、配置図71として利用可能な形式に変換され、管理サーバ装置20の配置図記憶部22に記憶される。また、測定装置によって測定された既存の建築設備の撮影情報は、撮影位置の情報とともに配置図記憶部22に記憶される。
図17は、予め作成された配置図71に基づいて表示される3次元配置図713の一例である。
図17に示すように、読出しボタン612に対するユーザの操作に応じて、上述した測定装置などを用いて予め作成された配置図71が読み出される。読み出された配置図71は、表示画面11Dの受付画面400に表示される。図17には、3次元配置図713の一例が表示される。そして、ユーザは、3次元配置図713を参照することで、建築物における既存の建築設備の配置を確認できる。
図18、図19および図20は、予め作成された配置図71に基づいて表示される2次元配置図712の一例である。
図18(A)に示すように、受付画面表示部32は、3次元配置図713(図17参照)に対するユーザのタップ操作に応じて、表示画面11Dに2次元配置図712を表示する。上述のとおり、図18(A)に示す2次元配置図712は、受付画面400においてユーザが作図することで表示されたものでなく、配置図記憶部22から取得した予め作成された配置図71に基づいて表示されたものである。
また、受付画面表示部32は、受付画面400に、詳細情報ボタン90を表示する。詳細情報ボタン90は、設備画像75についての詳細情報の表示を受け付けるボタン画像である。
図18(B)に示すように、受付画面表示部32は、詳細情報ボタン90が選択されると、撮影情報ボタン901と製品情報ボタン902とを表示する。
撮影情報ボタン901は、既存の建築設備を撮影した設備撮影画像を表示画面11Dに表示させるためのボタンである。この例では、受付画面表示部32は、撮影情報ボタン901に対するユーザの操作に応じて設備撮影画像としての動画を再生する。
また、製品情報ボタン902は、受付画面400に表示されている設備画像75に対応する建築設備に係わる情報を表示画面11Dに表示させるためのボタンである。受付画面表示部32は、製品情報ボタン902に対するユーザの操作に応じて、建築設備の製品の詳細な情報を表示する。
そして、図19(A)に示すように、詳細情報ボタン90の撮影情報ボタン901(図18(B)参照)が選択された後に、設備画像75における一の2次元設備画像752に対してユーザがタップ操作を行うと、その一の2次元設備画像752に対応する設備撮影画像92が再生される。また、設備撮影画像92が表示されると、設備撮影画像92の表示対象である2次元設備画像752にマーク92Mが重畳表示される。このマーク92Mは、設備撮影画像92として再生されている動画の撮影位置に対応している。そして、図19(B)に示すように、マーク92Mは、設備撮影画像92の動画の進行に応じて、2次元設備画像752上を移動する。
なお、マーク92Mは、ユーザのスライド操作によって2次元設備画像752上にて移動させることができる。そして、ユーザがマーク92Mを所定の位置に移動させると、受付画面表示部32は、その所定の位置にて撮影された設備撮影画像92を表示する。
また、図20(A)に示すように、受付画面表示部32は、ユーザから、予め作成された配置図71に対する変更を受け付けることができる。受付画面表示部32は、配置図71に対する変更操作を、設備画像描画ボタン65により受け付ける。例えば、図19(A)および図19(B)を参照しながら説明したように、設備撮影画像92をユーザが確認した結果、ユーザは、例えば既存の建築設備において修繕が必要な箇所があると判断する場合がある。このような場合、図20(A)に示すように、ユーザは、受付画面400において、対象となる箇所の2次元設備画像752の削除や作図等の操作を行う。なお、図20(A)にて破線で示す2次元設備画像752は、ユーザによって変更が行われた建築設備の設備画像75である。
なお、設備画像75の変更の操作が行われた配置図71は、管理サーバ装置20の配置図記憶部22に記憶される。
さらに、図20(B)に示すように、詳細情報ボタン90の製品情報ボタン902(図18(B)参照)が選択された後に、変更が行われた2次元設備画像752に対してユーザがタップ操作を行うと、その2次元設備画像752に対応する建築設備の製品情報93が表示される。製品情報93は、設備情報管理テーブル210に記憶された建築設備ごとの情報に基づいて表示される。具体的には、製品情報93は、建築設備についての、名称および型番、製品画像、製造メーカ名、価格、耐用年数など製品カタログに掲載されるような内容を表示する。
また、上述した例において、設備撮影画像92は、2次元設備画像752に対する操作に応じて表示画面11Dに表示されるが、3次元設備画像753に対する操作に応じて表示されても良い。また、製品情報93は、例えば見積画像850における建築設備の欄をユーザがタップ操作することで表示されても良い。
また、製品情報93は、図8(A)および図8(B)を参照しながら説明したユーザが作成する配置図71に対するタップ操作に応じて表示することもできる。
ここで、本実施形態の端末装置10および管理サーバ装置20のハードウェア構成について説明する。
端末装置10および管理サーバ装置20は、各々、演算手段であるCPU(Central Processing Unit)、主記憶手段である作業メモリ、補助記憶手段である磁気ディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)、ネットワークインターフェイス、ディスプレイ装置を含む表示機構、音声機構、および、キーボードやマウス等の入力デバイス等を備える。
そして、補助記憶手段には、OSのプログラムやアプリケーション・プログラムが格納されている。そして、これらのプログラムが作業メモリに読み込まれてCPUに実行されることにより、端末装置10および管理サーバ装置20における各構成部の機能が実現される。
さらに、本実施形態の建築設備表示システム1における一連の機能を端末装置10および管理サーバ装置20にてそれぞれ実現させるプログラムは、例えば通信手段により提供することはもちろん、各種の記録媒体に格納して提供しても良い。
なお、本実施形態の建築設備表示システム1では、配置図作成部30にてユーザが作成した配置図71を、撮影画像120に対して重畳させるようにしているが、配置図71を配置図作成部30にて作成することに限定されない。例えば、管理サーバ装置20から予め作成された配置図やCAD図面などの配置図に変換可能な他の図面を端末装置10がダウンロードする。端末装置10は、ダウンロードした図面に基づいて、撮影画像120に設備画像を重畳表示するようにしても良い。
また、本実施形態の建築設備表示システム1では、端末装置10に表示される重畳画像800は一時的に作業メモリに記憶され、補助記憶手段に保存されて読み出される仕様とはなっていない。ただし、建築設備表示システム1では、重畳画像800の動画や静止画を端末装置10や管理サーバ装置20の補助記憶手段に保存しても良い。
1…建築設備表示システム、10…端末装置、11D…表示画面、12…カメラ、30…配置図作成部、40…AR表示部、50…見積作成部、63…AR表示ボタン、64…見積作成ボタン、69…鳥瞰図ボタン、71…配置図、73…境界画像、75…設備画像、120…撮影画像、400…受付画面、800…重畳画像、850…見積画像

Claims (14)

  1. 建築物を撮影する撮影手段が設けられ、表示画面に画像を表示する表示手段と、
    建築物に対応する建物画像に対して建築設備を示す設備画像が配置された配置図の表示を、前記表示画面に表示される受付画像にてユーザから受け付ける受付手段と、
    前記配置図が表示される前記表示画面に表示されている指示画像に対するユーザの操作に応じて、前記撮影手段により撮影された建築物の撮影画像に対して前記設備画像を重畳した重畳画像を、当該表示画面に表示させる制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする建築設備表示システム。
  2. 前記制御手段は、前記重畳画像が表示されている前記表示画面に表示されている第2の指示画像に対するユーザの操作に応じて、当該表示画面に前記受付画像を表示させることを特徴とする請求項1に記載の建築設備表示システム。
  3. 前記制御手段は、前記表示画面が立てられた状態で、前記指示画像および前記第2の指示画像を当該表示画面の下側に表示することを特徴とする請求項2に記載の建築設備表示システム。
  4. 前記制御手段は、前記配置図が表示されている前記表示画面に表示される第3の指示画像に対するユーザの操作に応じて、当該配置図に基づいて作成される建築設備の施工の見積りに関する見積情報を当該表示画面に表示することを特徴とする請求項1または2に記載の建築設備表示システム。
  5. 前記受付手段は、建築物において境界を構成する境界部を貫通する方向の設備画像の配置の設定をユーザから受け付けることを特徴とする請求項1に記載の建築設備表示システム。
  6. 前記受付手段により受け付けられた前記配置図に基づいて建築設備の施工に関する見積りを作成する見積作成手段を備え、
    前記見積作成手段は、前記境界部を貫通する方向の設備画像が選択された場合に、当該境界部を貫通しない設備画像とは異なる見積金額を設定することを特徴とする請求項5に記載の建築設備表示システム。
  7. 前記制御手段は、前記表示画面に表示される前記撮影画像が当該表示画面の移動に伴って変化する際に、当該撮影画像に前記設備画像を追従させることで前記重畳画像を表示し、
    前記受付手段は、前記表示画面の移動開始の基準の設定を、前記配置図が表示される前記受付画像にてユーザから受け付けることを特徴とする請求項1に記載の建築設備表示システム。
  8. 前記制御手段は、異なる複数の前記基準の設定に基づいて前記重畳画像の表示を行うことを特徴とする請求項7に記載の建築設備表示システム。
  9. 前記受付手段は、2次元で表示される前記配置図においてユーザから前記設備画像の配置を受け付け、
    前記制御手段は、前記受付手段にて受け付けた2次元の前記配置図に基づいて3次元で表示される前記設備画像を前記表示画面に表示することを特徴とする請求項1に記載の建築設備表示システム。
  10. 前記受付手段は、建築物に既に設置されている建築設備の配置を測定する測定手段から取得した測定情報に基づいて作成された前記配置図の表示をユーザから受け付けることを特徴とする請求項1に記載の建築設備表示システム。
  11. 前記配置図に対するユーザの操作に応じて前記建築設備に関する詳細情報を表示することを特徴とする請求項1に記載の建築設備表示システム。
  12. 前記詳細情報は、建築物に既に設置されている建築設備を撮影した設備撮影画像であることを特徴とする請求項11に記載の建築設備表示システム。
  13. 建築物を撮影する撮影手段と、
    表示画面に画像を表示する表示手段と、
    建築物に対応する建物画像に対して建築設備を示す設備画像が配置された配置図の表示を、前記表示画面に表示される受付画像にてユーザから受け付ける受付手段と、
    前記配置図が表示される前記表示画面に表示されている指示画像に対するユーザの操作に応じて、前記撮影手段により撮影された建築物の撮影画像に対して前記設備画像を重畳した重畳画像を、当該表示画面に表示させる制御を行う制御手段と、
    を備えることを特徴とする端末装置。
  14. 携帯型の端末装置として機能するコンピュータに、
    建築物を撮影する機能と、
    表示画面に画像を表示する機能と、
    建築物に対応する建物画像に対して建築設備を示す設備画像が配置された配置図の表示を、前記表示画面に表示される受付画像にてユーザから受け付ける機能と、
    前記配置図が表示されている前記表示画面に表示される指示画像に対するユーザの操作に応じて、撮影手段により撮影された建築物の撮影画像に対して前記設備画像を重畳した重畳画像を、当該表示画面に表示させる制御を行う機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
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