JP2020067652A - 光学フィルタ及び発光装置 - Google Patents

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Shunichi Kajitani
俊一 梶谷
田澤 洋志
Hiroshi Tazawa
洋志 田澤
野田 和彦
Kazuhiko Noda
和彦 野田
恭子 櫻井
Kyoko Sakurai
恭子 櫻井
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Abstract

【課題】入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いが異なる光学フィルタを提供する。【解決手段】光入射面と光出射面との間に、光を透過する透過部及び光を吸収する吸収部を備える光学フィルタであって、前記透過部の体積は、前記吸収部の体積よりも大きく、前記光学フィルタは、入射角0度で入射する光の透過スペクトルS0及び入射角60度で入射する光の透過スペクトルS60を重ねて見たときに、入射角60度での透過率(%)が、入射角0度での透過率(%)に比べて15%以上低くなっている第1の波長帯域と、入射角60度での透過率(%)と、入射角0度での透過率(%)との差が10%以下となっている第2の波長帯域とが存在する、ことを特徴とする、光学フィルタ。【選択図】図3

Description

本発明は、光学フィルタ及び発光装置に関する。
画像表示装置などを含む発光装置には、発光素子としてLED(Light Emitting Diode)又は有機LED(OLEDとも称される)が多く用いられている。このLED及びOLEDは、量産性に優れる上、輝度等の光学特性が優位であることから、市場における普及の速度が高まっている。
ここで、LED又はOLED等を備える発光装置には、その用途に応じ、光学特性、特には特定の波長領域の光学特性を補正するフィルタが設けられることが多い。そして、近年では、種々の補正フィルタが開発されている。
例えば、特許文献1には、屈折率の異なる誘電体の膜を、光の波長が干渉する厚みに設定して積層することで、特定の光を選択的に透過させる又は反射させるようにしたフィルタ(バンドパスフィルタ)が開示されている。
また、例えば、特許文献2には、有機EL表示装置等の画面をのぞき込む方向を正面から斜めに変えると、発光スペクトル分布の波形が短波長側にシフトする、という問題に対処するため、発光強度の極大値に対応する光の波長よりも短い波長の領域に透過率の極小値を有するフィルタ層を表示画面に設けることが開示されている。
特開2003−315547号公報 特開2013−214365号公報
ところで、LED及びOLED等の独立発光タイプの光源は、視認者が正面から見た場合と、斜めから見た場合とで、特定の波長領域の発光強度が異なることがある。例えば、RGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLEDは、図1A及び図1Bに示すように、視認者が正面から見た場合(図1A)と、斜めから見た場合(図1B、30度斜めから見た場合)とで、発光の波長帯域は概ね変わらないものの、青色(波長約435〜480nm)の発光の強度が比較的大きく変化するという特性を有する(以下、青色に限らず、このような特性を「発光強度の角度依存性」と称することがある)。かかる発光強度の角度依存性は、発光装置の品質に悪影響を及ぼし得る。
そのため、上述したような光源に対しては、正面から見た場合と斜めから見た場合とにおける色味(R(赤)、G(緑)及びB(青)の相対発光強度)を同一に近づけるようにすることが求められており、入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いが異なるフィルタの開発が要求されていた。
なお、上記の特許文献2では、視認者が正面から見た場合と斜めから見た場合とにおける色相の変化に言及している。しかしながら、特許文献2は、上述した通り、画面を斜めからのぞき込んだ場合に生じ得る発光波長帯域の短波長側へのシフトを補正するものであり、発光強度の角度依存性については何ら言及していない。そして、特許文献2に記載されたフィルタ層では、上述した要求に応えることができない。
そこで、本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いが異なる光学フィルタ、及び、当該光学フィルタを備え、光源に関する発光強度の角度依存性が改善された発光装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては以下の通りである。即ち、
<1> 光入射面と光出射面との間に、光を透過する透過部及び光を吸収する吸収部を備える光学フィルタであって、
前記透過部の体積は、前記吸収部の体積よりも大きく、
前記光学フィルタは、入射角0度で入射する光の透過スペクトルS及び入射角60度で入射する光の透過スペクトルS60を重ねて見たときに、
入射角60度での透過率(%)が、入射角0度での透過率(%)に比べて15%以上低くなっている第1の波長帯域と、
入射角60度での透過率(%)と、入射角0度での透過率(%)との差が10%以下となっている第2の波長帯域とが存在する、ことを特徴とする、光学フィルタである。
<2> 前記吸収部の極大吸収波長が380nm〜780nmの範囲内にある、<1>に記載の光学フィルタである。
<3> 前記透過スペクトルS及び前記透過スペクトルS60に、入射角30度で入射する光の透過スペクトルS30を更に重ねて見たときに、前記第1の波長帯域においては、入射角30度での透過率(%)と、入射角0度での透過率(%)との差が5%以下である、<1>又は<2>に記載の光学フィルタである。
<4> 前記透過部は、紫外線硬化性樹脂を含み、前記吸収部は、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を含む、<1>〜<3>のいずれかに記載の光学フィルタである。
<5> 前記透過部に複数の溝がストライプ状に形成され、前記複数の溝に前記吸収部が充填された、<1>〜<4>のいずれかに記載の光学フィルタである。
<6> 前記光学フィルタは、前記透過部及び前記吸収部を含む第1の層と、前記透過部及び前記吸収部を含む第2の層とを備え、
前記第1の層及び前記第2の層はいずれも、前記透過部に複数の溝がストライプ状に形成され、前記複数の溝に前記吸収部が充填されており、
前記第1の層の複数の溝と、前記第2の層の複数の溝とが、平面視で交差している、<1>〜<5>のいずれかに記載の光学フィルタである。
<7> 前記複数の溝は、断面が台形状であり、ピッチP1が3μm〜500μmである、<5>又は<6>に記載の光学フィルタである。
<8> 光源と、<1>〜<7>のいずれかに記載の光学フィルタとを備える、ことを特徴とする、発光装置である。
本発明によれば、入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いが異なる光学フィルタ、及び、当該光学フィルタを備え、光源に関する発光強度の角度依存性が改善された発光装置を提供することができる。
RGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLEDを正面から見たときの発光スペクトルの模式図である。 RGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLEDを30度斜めから見たときの発光スペクトルの模式図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタの一部分の模式平面図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタの一部分の模式断面図である。 本発明の別の実施形態の光学フィルタの一部分の模式分解図である。 本発明の別の実施形態の光学フィルタの一部分の模式断面図及び模式平面図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタについての、入射角0度で入射する光の透過スペクトルS及び入射角60度で入射する光の透過スペクトルS60を、1つの座標面に示したものである。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、第1圧着工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、第1硬化工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、脱離工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、第2圧着工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、第2硬化工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、挟持工程を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態の光学フィルタを製造するための一例の方法における、第3硬化工程を模式的に示す図である。 実施例1−1の光学フィルタの、入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 実施例1−2の光学フィルタの、入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 実施例1−3の光学フィルタの、入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 比較例1−1の光学フィルタの、入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 比較例1−2の光学フィルタの、入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 比較例1−3の光学フィルタの、入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 実施例及び比較例の発光装置並びにOLED単体からの光に係るa*、b*の値をa*b*座標にプロットした図である。 実施例及び比較例の発光装置並びにOLED単体からの光に係るa*b*の中心からの距離を、視認者が見る角度ごとにプロットした図である。 実施例3−1の光学フィルタの、x軸を基準とした入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 実施例3−1の光学フィルタの、y軸を基準とした入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 実施例3−2の光学フィルタの、x軸を基準とした入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。 実施例3−2の光学フィルタの、y軸を基準とした入射角ごとの光の透過スペクトルの模式図である。
以下、本発明の光学フィルタ及び発光装置を、実施形態に基づき詳細に説明する。
(光学フィルタ)
本発明の一実施形態に係る光学フィルタ(以下、「本実施形態の光学フィルタ」と称することがある)は、構造の観点から、光入射面と光出射面との間に、光を透過する透過部及び光を吸収する吸収部を備えることを一特徴とする。また、本実施形態の光学フィルタは、特性の観点から、入射角0度で入射する光の透過スペクトルS及び入射角60度で入射する光の透過スペクトルS60を重ねて見たときに、入射角60度での透過率(%)が、入射角0度での透過率(%)に比べて15%以上低くなっている第1の波長帯域と、入射角60度での透過率(%)と、入射角0度での透過率(%)との差が10%以下となっている第2の波長帯域とが存在する、ことを一特徴とする。
なお、本明細書において「光を透過する」とは、光を透過する割合が、当該光を反射する割合及び吸収する割合よりも大きいことを指すものとする。また、本明細書において「光を吸収する」とは、光の吸収特性が波長依存性を有すること、具体的には、光の波長によって吸収率に差があることを指すものとする。
本実施形態の光学フィルタにおける透過部は、例えば、紫外線硬化性樹脂を用いて形成することができる。紫外線硬化性樹脂としては、特に制限されないが、例えば、紫外線硬化性アクリル系樹脂、紫外線硬化性エポキシ系樹脂等が挙げられる。紫外線硬化性樹脂は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態の光学フィルタにおける吸収部は、例えば、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を用いて形成することができる。紫外線硬化性樹脂は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。光吸収剤は、一種単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。なお、吸収部を構成する樹脂及び透過部を構成する樹脂は、同一であってもよく、異なっていてもよい。
そして、本実施形態の光学フィルタにおいては、製造容易性及び材料の入手容易性の観点から、透過部が紫外線硬化性樹脂を含み、且つ、吸収部が紫外線硬化性樹脂及び光を吸収する光吸収剤を含むことが好ましい。
本実施形態の光学フィルタにおける吸収部は、極大吸収波長が可視光の波長の範囲内(380〜780nmの範囲内)にあることが好ましい。この場合には、任意の光源に関する可視光の発光強度の角度依存性を改善することができる。なお、吸収部の極大吸収波長は、例えば、吸収部の形成に用いる光吸収剤の種類を適切に選択することにより、調整することができる。
光吸収剤としては、例えば、色素が挙げられる。また、光吸収剤の種類としては、入射する光の角度に応じた色補正効果を得ようとする所望の波長領域に基づいて、適宜選択することができる。例えば、光源としてRGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLED等を備える発光装置用の光学フィルタにおいては、入射する光の角度に応じた青色の色補正効果を得るために、極大吸収波長が青色の波長領域(約435〜480nm)にある光吸収剤を用いることが好ましい。
吸収部における光吸収剤の含有量としては、特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、0.5質量%以上4質量%以下とすることができる。特に、吸収部における光吸収剤の含有量は、アクティブマトリクスOLED等の光源に関する発光強度の角度依存性をより適切に改善する観点からは、1.0質量%以上であることが好ましく、1.2質量%以上であることがより好ましく、また、3質量%以下であることが好ましく、2.5質量%以下であることがより好ましい。
本実施形態の光学フィルタにおいては、透過部の体積が、吸収部の体積よりも大きいことを要する。透過部の体積が吸収部の体積と同じ又はそれよりも小さいと、任意の光源に関する発光強度の角度依存性を十分に改善することができないか、或いは、特定の波長領域の光の透過率が過度に低下して、フィルタを通過する光の色味が不所望に変化する虞がある。
また、本実施形態の光学フィルタは、製造上の観点及び所期の効果をより確実に得る観点から、透過部及び吸収部が規則的に配置されていることが好ましい。また、本実施形態の光学フィルタは、製造上の観点及び所期の効果をより確実に得る観点から、光入射面上には吸収部が露出していないことが好ましい。
そして、上述のように、本実施形態の光学フィルタは、構造の観点では、透過部及び吸収部を備え、透過部の体積が吸収部の体積よりも大きく、且つ、後で詳述する所定の特性要件を満たしていればよく、それ以外の具体的な態様については、特に制限されない。
以下、本実施形態の光学フィルタが有する構造の一例について説明する。図2Aは、本発明の第1の実施形態の光学フィルタの一部分の模式平面図であり、図2Bは、当該光学フィルタの一部分の模式断面図である。図2A及び図2Bに示す光学フィルタ100は、基材1上に、透過部2及び吸収部3からなる色補正層6を備え、また、色補正層6の界面のうち吸収部3が露出していない側の面が光入射面4であり、色補正層6の界面のうち吸収部3が露出している側の面が光出射面5である。即ち、光学フィルタ100は、光入射面4が光源側を向くようにし、光出射面5が視認者側を向くようにして、発光装置等に用いられる。このような光学フィルタは、入射する光の角度が大きくなるにつれ、吸収部を通過する光路長が長くなっているため、入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いを変化させることができる。
なお、図2Bでは、色補正層6の界面のうち吸収部3が露出していない側の面を光入射面4とし、色補正層6の界面のうち吸収部3が露出している側の面を光出射面5としているが、本実施形態の光学フィルタは、これに制限されず、色補正層6の界面のうち吸収部3が露出している側の面を光入射面4とし、色補正層6の界面のうち吸収部3が露出していない側の面が光出射面5としてもよい。
また、図2Bに示す光学フィルタは、基材を1つのみ備えるが、本実施形態の光学フィルタは、これに制限されず、透過部2及び吸収部3からなる色補正層6が、2つの基材に挟持されていてもよい。或いは、本実施形態の光学フィルタは、基材を備えずに、透過部及び吸収部並びに粘着フィルム等のフィルムからなる構成を有していてもよい。
第1の実施形態の光学フィルタは、図2A及び図2Bに示すように、透過部2に複数の溝がストライプ状に形成され、当該複数の溝を埋めるように、吸収部3が当該複数の溝に充填された構造を有することが好ましい。このような構造であれば、透過部及び当該透過部よりも体積が小さい吸収部を備え、且つ、後で詳述する所定の特性を有する光学フィルタを、より容易に製造することができる。
透過部2に形成された複数の溝の断面(即ち、吸収部の断面)の形状としては、例えば、円形状、楕円形状、多角形状、錐体状等が挙げられる。但し、第1の実施形態の光学フィルタは、製造容易性の観点から、図2Bに示すように、透過部2に形成された複数の溝の断面(即ち、吸収部の断面)が多角形状であることが好ましく、四角形状であることがより好ましく、台形状であることが更に好ましい。また、透過部2に形成された複数の溝は、ピッチP1が3μm〜500μmであることが好ましい。ピッチP1が上記範囲内であれば、任意の光源に関する発光強度の角度依存性をより効果的に改善するとともに、特定の波長領域の光の透過率が過度に低下することを抑制して、フィルタを通過する光の色味を所望通りに保持することができる。
また、透過部2に形成された複数の溝は、深さD1が2μm〜1000μmであることが好ましい。深さD1が上記範囲内であれば、任意の光源に関する発光強度の角度依存性をより効果的に改善することができる。
また、透過部2に形成された複数の溝は、形成容易性の観点から、フィルタ表面側の上辺W1が底面側の下辺W2よりも大きいことが好ましく、また、W1は1μm〜100μmであることが好ましく、W2は0.5μm〜200μmであることが好ましい。或いは、フィルタ表面側の上辺W1は、底面側の下辺W2と同じか又は下辺W2より小さくてもよく、その場合、W1は0.5μm〜200μmとすることができ、W2は1μm〜100μmとすることができる。
次に、第2の実施形態の光学フィルタが有する構造の一例について説明する。第2の実施形態の光学フィルタは、多層構造を有する。より具体的に、図2Cは、第2の実施形態の光学フィルタの一部分を、後述する第1の層7a及び第2の層7bの境界面に沿って切断したときの模式分解図である。また、図2Dは、当該光学フィルタの一部分の模式断面図(上の図)及び模式平面図(下の図)である。なお、図2Dにおいては、基材1の図示を省略している。また、図2Dの模式平面図(下の図)は、模式断面図(上の図)において上側から見たときの平面図である。
第2の実施形態の光学フィルタは、基材1、透過部2a及び吸収部3aを含む第1の層7aと、基材1、透過部2b及び吸収部3bを含む第2の層7bとを、それぞれ図2Cに示される向きで備える。また、この第1の層7a及び第2の層7bはいずれも、透過部2a、2bに複数の溝がストライプ状に形成され、当該複数の溝を埋めるように、吸収部3a、3bが当該複数の溝に充填された構造を有する。
なお、第1の層7a及び第2の層7bは、互いに同一の構造を有していてもよく、また、図2A及び図2Bを用いて既述した光学フィルタと同一の構造を有していてもよい。
また、図2Cに示す第1の層7a及び第2の層7bは、基材1を含むが、これに制限されず、第2の実施形態の光学フィルタにおける第1の層7a及び第2の層7bは、基材1を含まなくてもよい。
そして、第2の実施形態の光学フィルタは、図2Dに示すように、第1の層7aの複数の溝(吸収部3aの列)と、第2の層7bの複数の溝(吸収部3bの列)とが、平面視で交差している。このような光学フィルタであれば、光入射面上の一座標軸(x軸)を基準とした光の入射角に応じた色補正効果と、別の座標軸(y軸)を基準とした光の入射角に応じた色補正効果とを得ることができる。
なお、第2の実施形態の光学フィルタは、所望の効果をより確実に得る観点から、図2Cに示すように、第1の層7aにおける吸収部3aが露出している面と、第2の層7bにおける吸収部3bが露出している面とが互いに対向して接触していることが好ましい。また、製造容易性の観点及び所望の効果をより確実に得る観点から、第1の層7aにおける吸収部3aと第2の層7bにおける吸収部3bとは、一体化して形成されていてもよい。
第1の層7aの複数の溝(吸収部3aの列)と第2の層7bの複数の溝(吸収部3bの列)との交差角θ(0°≦θ≦90°)としては、特に制限されないが、45°以上であることが好ましく、60°以上であることがより好ましく、90°である(略垂直である)ことが更に好ましい。
基材を構成する材料としては、特に制限されないが、透明で且つ破断しにくいものが好ましく、PET(ポリエチレンテレフタレート)、TAC(トリアセチルセルロース)等が挙げられる。また、基材の厚みとしては、特に制限されないが、例えば約25〜200μmとすることができる。
次に、本実施形態の光学フィルタが有する特性について、図3を用いて説明する。図3は、一例の光学フィルタについて、入射角0度で入射する光の透過スペクトルS及び入射角60度で入射する光の透過スペクトルS60を、400〜750nmの波長の範囲内でそれぞれ測定し、1つのスペクトル座標面に示したものである。図3では、およそ410〜500nmの波長帯域において、入射角60度での透過率が入射角0度での透過率に比べて15%以上低くなっており、この波長帯域を第1の波長帯域と認めることができる。また、図3では、およそ505nm〜750nmの波長帯域において、入射角60度での透過率(%)と入射角0度での透過率(%)との差が10%以下となっており、この波長帯域を第2の波長帯域と認めることができる。このように、光学フィルタに関して第1の波長帯域と第2の波長帯域とが存在することで、第1の波長帯域の光については、入射する光の角度が大きくなるにつれて色補正効果の度合いを高めることができる一方で、第2の波長帯域を含むその他の波長領域の光については、入射する光の角度に依存することなく、光学特性を概ね一定に保つことができる。
なお、上述した第1の波長帯域及び第2の波長帯域は、例えば、吸収部における光吸収剤の含有量を増加させる、入射する光の角度が大きくなるにつれて吸収部を通過する光路長が長くなるように透過部及び吸収部を配置する等、複合的な調整によりもたらすことができる。
第1の波長帯域は、入射角60度での透過率(%)が入射角0度での透過率(%)に比べて30%以上低くなっている波長帯域を含むことができる。
一方、第2の波長帯域においては、入射角60度での透過率(%)と入射角0度での透過率(%)との差が8%以下となっていることが好ましく、7%以下となっていることがより好ましい。或いは、第2の波長帯域の大半(例えば、第2の波長帯域の90%以上の範囲)において、入射角60度での透過率(%)と入射角0度での透過率(%)との差が8%以下となっていることが好ましく、7%以下となっていることがより好ましい。これらの場合には、発光強度の角度依存性がない波長帯域における光学特性の一層の安定化を図ることができる。
なお、上述した、第2の波長帯域に関する特性は、例えば、複数存在する吸収部の間隔(ピッチ)を大きくすること、吸収部の体積又は幅を小さくすること等により、達成することができる。
及びS60等の透過スペクトルとしては、可視光の波長の範囲内(380〜780nm)で測定したものを用いることができ、例えば、400〜750nmの範囲内で測定したものを用いることができる。
また、第1の波長帯域及び第2の波長帯域は、それぞれ、1つのみ存在してもよく、2つ以上存在してもよい。例えば、第1の波長帯域が1つのみ存在し、第2の波長帯域が2つ存在してもよい。
本実施形態の光学フィルタにおいては、青色の波長領域(約435〜480nm)、緑色の波長領域(約500〜560nm)及び赤色の波長領域(約610〜750nm)の少なくともいずれかが、第1の波長帯域に包含されていてもよい。例えば、RGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLEDは、視認者が正面から見た場合に比べ、斜めから見た場合の方が、青色の発光の強度が比較的大きくなるという性質を有する。そのため、当該アクティブマトリクスOLED等の光源を備える発光装置用の光学フィルタとしては、青色の波長領域が第1の波長帯域に包含されていることが好ましい。但し、これに制限されず、本実施形態の光学フィルタは、緑色の波長領域が第1の波長帯域に包含されていてもよく、赤色の波長領域が第1の波長帯域に包含されていてもよい。
なお、第1の波長帯域の位置は、例えば、光吸収剤を極大吸収波長の観点から適切に選択し、吸収部の形成に用いること等により、調整することができる。
本実施形態の光学フィルタにおいては、青色の波長領域、緑色の波長領域及び赤色の波長領域の少なくともいずれかが、第2の波長帯域に包含されていてもよい。例えば、上述したような、青色の波長領域が第1の波長帯域に包含されている光学フィルタとしては、緑色の波長領域及び赤色の波長領域が第2の波長帯域に包含されていることが好ましい。但し、これに制限されず、本実施形態の光学フィルタは、赤色の波長領域が第1の波長帯域に包含されており、且つ、青色の波長領域及び緑色の波長領域が第2の波長帯域に包含されていてもよい。また、本実施形態の光学フィルタは、緑色の波長領域が第1の波長帯域に包含されており、且つ、青色の波長領域及び赤色の波長領域が第2の波長帯域に包含されていてもよい(即ちこの場合、第2の波長帯域が2つ存在する)。
また、本実施形態の光学フィルタは、上記の透過スペクトルS及び透過スペクトルS60に、入射角30度で入射する光の透過スペクトルS30を更に重ねて見たときに、第1の波長帯域において、入射角30度での透過率(%)と入射角0度での透過率(%)との差が5%以下であることが好ましい。或いは、第1の波長帯域の大半(例えば、第1の波長帯域の90%以上の範囲)において、入射角30度での透過率(%)と入射角0度での透過率(%)との差が5%以下であることが好ましい。これらの場合には、光の入射角がある程度大きくなったとき(例えば、入射角が45度以上になったとき)に色補正効果の度合いが高まり始めるといった要求に応えることができる。
なお、上述した特性は、例えば、複数存在する吸収部の間隔(ピッチ)を大きくすること等により、達成することができる。
また、本実施形態の光学フィルタにおける第1の波長帯域では、入射角が大きくなるにつれ、透過率が漸次的に小さくなっていることが好ましい。より具体的に、本実施形態の光学フィルタは、上記の透過スペクトルS、S30及びS60に、入射角15度で入射する光の透過スペクトルS15及び入射角45度で入射する光の透過スペクトルS45を更に重ねて見たときに、第1の波長帯域において、入射角0度での透過率(%)≧入射角15度での透過率(%)≧入射角30度での透過率(%)≧入射角45度での透過率(%)≧入射角60度での透過率(%)を満たすことが好ましい。この場合には、入射する光の角度を大きくするにつれて、特定の波長領域における色補正効果の度合いをより高めるといった要求に応えることができる。
なお、上述した特性は、例えば、図2Bのように、入射する光の角度が大きくなるにつれて吸収部を通過する光路長が長くなるように透過部及び吸収部を配置すること等により、達成することができる。
<光学フィルタの製造>
本実施形態の光学フィルタの製造方法としては、特に制限されず、目的に応じて適宜選択することができる。以下、光学フィルタを製造するための第1例の方法について、図4A〜図4Eを参照して具体的に説明する。
第1例の方法は、表面に所定の溝構造を有する原盤を準備する工程(原盤準備工程)と、上記原盤に、紫外線硬化性樹脂を含む透過部用樹脂組成物を圧着させる工程(第1圧着工程)と、圧着させた上記透過部用樹脂組成物に紫外線を照射して、当該透過部用樹脂組成物を硬化させる工程(第1硬化工程)と、上記硬化した透過部用樹脂組成物を上記原盤から脱離し、透過部を得る工程(脱離工程)と、上記透過部に、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を含む吸収部用樹脂組成物を圧着させる工程(第2圧着工程)と、圧着させた上記吸収部用樹脂組成物に紫外線を照射して当該吸収部用樹脂組成物を硬化させ、吸収部を形成する工程(第2硬化工程)と、を含む。この方法では、図2A及び図2Bに示すような構造を有する光学フィルタを製造することができる。また、この方法では、本実施形態の光学フィルタを、容易に且つ高い再現性をもって製造することができる。
原盤準備工程で準備する原盤は、透過部を連続的に製造する観点から、ロール原盤とすることができる。また、原盤の母材は、強度及び耐食性を担保する観点から、例えば、表面にニッケル層を備え、当該ニッケル層に溝構造を形成したものとすることができる。また、原盤の表面の溝構造は、透過部に形成しようとする溝構造の反転構造とすることができる。そして、原盤への溝構造の形成は、例えば、ダイヤモンドバイト等のバイトを用いた切削により行うことができる。なお、切削後の原盤表面は、任意の有機溶剤で洗浄することが好ましい。
原盤準備工程の後、第1圧着工程では、上記原盤に、紫外線硬化性樹脂を含む透過部用樹脂組成物11を圧着させる(図4A)。この第1圧着工程により、透過部用樹脂組成物11を原盤12の溝の内部にまで進入させる。なお、圧着は、図4Aに示すように、ゴム製のローラーラミネータ13a等の圧着装置を用い、ロールtoロール方式により行うことができる。また、圧着は、図4Aに示すように、PET基材等の基材1aを介して行うことができる。この基材1aは、最終的に製造される光学フィルタの一部材であってもよい。
圧着時の圧力としては、透過部用樹脂組成物11を原盤12の溝の内部に十分に進入させる観点から、0.1MPa〜1.0MPaの範囲が好ましい。更に、第1圧着工程では、圧着時に原盤12の最表面に所定厚みの透過部用樹脂組成物11の層が形成されるように、原盤12の溝の容量よりも多い透過部用樹脂組成物11を原盤12に供給することが好ましい。
透過部用樹脂組成物11には、必要に応じ、硬化開始剤等の各種添加剤が添加されていてもよい。更に、透過部用樹脂組成物11には、剥離性及び形状保持性を高める観点から、エチレンオキシド系(EO系)のアクリルモノマー、プロピレンオキシド系(PO系)のアクリルモノマー、フルオレン系モノマー等のモノマーが添加されていてもよい。
第1圧着工程の後、第1硬化工程では、圧着させた上記透過部用樹脂組成物11に紫外線を照射して、当該透過部用樹脂組成物11を硬化させる(図4B)。なお、硬化は、第1圧着工程における圧着を維持したまま行うことが好ましい。紫外線の積算照射量は、およそ2000mJ/m〜4000mJ/mとすることができる。
第1硬化工程の後、脱離工程では、硬化した透過部用樹脂組成物11を上記原盤12から脱離する(図4C)。この脱離工程により、本実施形態の光学フィルタの一部材として、基材1a上に形成された透過部2を得ることができる。なお、原盤12からの脱離においては、透過部2を汚損及び破損させないように注意する。
脱離工程の後、第2圧着工程では、上記透過部2に、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を含む吸収部用樹脂組成物14を圧着させる(図4D)。この第2圧着工程により、吸収部用樹脂組成物14を透過部2の溝の内部にまで進入させる。なお、圧着は、図4Dに示すように、ゴム製のローラーラミネータ13b等の圧着装置を用い、ロールtoロール方式により行うことができる。また、圧着は、図4Dに示すように、PET基材等の基材1bを介して行うことができる。この基材1bは、最終的に製造される光学フィルタの一部材であってもよい。
圧着時の圧力としては、吸収部用樹脂組成物14を透過部2の溝の内部に十分に進入させる観点から、0.1MPa〜1.0MPaの範囲が好ましい。
吸収部用樹脂組成物14には、必要に応じ、硬化開始剤等の各種添加剤が添加されていてもよい。また、吸収部用樹脂組成物14には、剥離性及び形状保持性を高める観点から、エチレンオキシド系(EO系)のアクリルモノマー、プロピレンオキシド系(PO系)のアクリルモノマー、フルオレン系モノマー等のモノマーが添加されていてもよい。更に、吸収部用樹脂組成物14には、光吸収剤の溶解性を高めるために、THFA(テトラヒドロフルフリルアクリレート)、HDDA(ヘキサジメチルジアクリレート)等が添加されていてもよい。
また、光吸収剤については、上述した通りである。
第2圧着工程の後、第2硬化工程では、圧着させた上記吸収部用樹脂組成物14に紫外線を照射して、当該吸収部用樹脂組成物14を硬化させる(図4E)。なお、硬化は、第2圧着工程における圧着を維持したまま行うことが好ましい。紫外線の積算照射量は、およそ2000mJ/m〜4000mJ/mとすることができる。そして、吸収部用樹脂組成物14が硬化することで吸収部3が形成され、最終的に光学フィルタが得られる。
次に、光学フィルタを製造するための第2例の方法について説明する。
第2例の方法は、表面に所定の溝構造を有する原盤を準備する工程(原盤準備工程)と、上記原盤に、紫外線硬化性樹脂を含む透過部用樹脂組成物を圧着させる工程(第1圧着工程)と、圧着させた上記透過部用樹脂組成物に紫外線を照射して、当該透過部用樹脂組成物を硬化させる工程(第1硬化工程)と、上記硬化した透過部用樹脂組成物を上記原盤から脱離し、透過部を得る工程(脱離工程)と、脱離工程後に得られる透過部を2つ準備し、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を含む吸収部用樹脂組成物をそれらで挟み込む工程(挟持工程)と、挟持した上記吸収部用樹脂組成物に紫外線を照射して当該吸収部用樹脂組成物を硬化させ、吸収部を形成する工程(第3硬化工程)と、を含む。この方法では、図2C及び図2Dに示すような構造を有する光学フィルタを製造することができる。また、この方法では、本実施形態の光学フィルタを、容易に且つ高い再現性をもって製造することができる。
原盤準備工程については、上述した通りである。但し、原盤準備工程で準備する原盤としては、複数の溝がストライプ状に形成された構造の反転構造を有するものを用いる。
第1圧着工程、第1硬化工程、及び脱離工程についても、上述した通りである。脱離工程後、本実施形態の光学フィルタの一部材として、基材1a上に形成され、複数の溝がストライプ状に形成された透過部2を得ることができる。なお、第2例の方法では、当該透過部2を2つ準備する。
脱離工程の後、挟持工程では、準備した2つの透過部2で、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を含む吸収部用樹脂組成物14を挟み込む(図4F)。このとき、一方の透過部2における溝が形成された面と、他方の透過部2における溝が形成された面とを、互いに対向させる。また、2つの透過部2を、一方の透過部2の複数の溝と他方の透過部2の複数の溝とが交差するように対向させる。この挟持工程により、吸収部用樹脂組成物14を、2つの透過部2の溝の内部にまで進入させる。挟持時の圧力としては、吸収部用樹脂組成物14を2つの透過部2の溝の内部に十分に進入させる観点から、0.1MPa〜1.0MPaの範囲が好ましい。
吸収部用樹脂組成物14については、上述した通りである。
挟持工程の後、第3硬化工程では、2つの透過部2で挟持した吸収部用樹脂組成物14に紫外線を照射して当該吸収部用樹脂組成物14を硬化させる(図4G)。紫外線の積算照射量は、およそ2000mJ/m〜4000mJ/mとすることができる。そして、吸収部用樹脂組成物14が硬化することで吸収部3が形成され、最終的に光学フィルタが得られる。なお、得られる光学フィルタにおいては、一方の透過部の溝内の吸収部と、他方の透過部の溝内の吸収部とが、一体化して形成されている。
(発光装置)
本発明の一実施形態に係る発光装置(以下、「本実施形態の発光装置」と称することがある)は、光源と、上述した光学フィルタとを備えることを特徴とする。本実施形態の発光装置は、上述した光学フィルタを備えるため、光源に関する発光強度の角度依存性が改善されている。なお、本実施形態の発光装置においては、上述した光学フィルタを、光入射面が光源側を向くようにし、光出射面が視認者側を向くようにして配置することができる。
光源としては、例えば、LED及びOLED等の独立発光タイプの光源が挙げられ、より具体的には、RGB独立発光タイプの光源が挙げられる。
本実施形態の発光装置は、光源及び上述した光学フィルタを備えること以外、特に制限されず、光源と光学フィルタとの位置関係、光源及び光学フィルタ以外に備える部材等については、適宜調整又は選択することができる。
次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限されるものではない。
<光学フィルタの作製及び評価(I)>
(実施例1−1)
原盤として、表面のニッケルメッキ層をダイヤモンドバイトで切削することにより所定の溝構造が形成されたロール原盤を準備した。この原盤に、紫外線硬化性アクリル系樹脂(デクセリアルズ株式会社開発品)を含む樹脂組成物を、PET基材(東洋紡株式会社製「A4300」、厚み:125μm)を介してゴム製のローラーラミネータで0.5MPaの圧力で圧着し、原盤の溝の内部にまで進入させた。次いで、圧着を維持したまま、圧着させた樹脂組成物に紫外線を3000mJ/mで照射して、当該樹脂組成物を硬化させた。その後、硬化した樹脂組成物を、汚損等させないようにして原盤から脱離し、ロール原盤の溝構造の反転構造として複数の溝が形成された透過部を得た。
次に、得られた透過部の複数の溝が形成された面に、紫外線硬化性アクリル系樹脂(東亞合成株式会社製「UVX6366」)及び色素(山田化学工業株式会社製「FDB−006」、極大吸収波長:473nm)を含む樹脂組成物を、PET基材(東洋紡株式会社製「A4300」、厚み:125μm)を介してゴム製のローラーラミネータで0.5MPaの圧力で圧着し、透過部の溝の内部にまで進入させた。なお、実施例1−1の上記樹脂組成物における色素の含有量は、3質量%とした。次いで、圧着を維持したまま、圧着させた樹脂組成物に紫外線を3000mJ/mで照射して、当該樹脂組成物を硬化させ、吸収部を形成した。このようにして、最終的に光学フィルタを得た。
なお、得られた光学フィルタは、図2A及び図2Bに示すような、透過部2に断面が台形状の複数の溝がストライプ状に形成され、当該複数の溝を埋めるように、吸収部3が当該複数の溝に充填された構造を有していた。また、得られた光学フィルタは、透過部の体積が吸収部の体積よりも大きかった。また、得られた光学フィルタの吸収部の極大吸収波長は、使用した色素の極大吸収波長と同じであった。更に、得られた光学フィルタの透過部に形成された複数の溝は、ピッチP1が60μmであり、深さD1が100μmであり、上辺W1が30μmであり、下辺W2が9μmであった。
(実施例1−2)
実施例1−1において、吸収部用の樹脂組成物における色素の含有量を、1.5質量%としたこと以外は、実施例1−1と同様にして、光学フィルタを得た。
(実施例1−3)
実施例1−1において、吸収部用の樹脂組成物に用いた色素を、「FDB−006」に代えて、「FDB−304」(山田化学工業株式会社製、極大吸収波長:650nm)としたこと以外は、実施例1−1と同様にして、光学フィルタを得た。
そして、得られた各光学フィルタについて、入射角0度、15度、30度、45度及び60度で入射する光の透過スペクトルS、S15、S30、S45及びS60を、分光光度計によりそれぞれ求めた。各光学フィルタについて、各入射角の光(波長:400〜750nm)の透過スペクトルを重ねた模式図を、図5A〜図5Cに示す。
実施例1−1の光学フィルタの透過スペクトルでは、412〜499nmの波長帯域において、(入射角0度での透過率)−(入射角60度での透過率)が15%以上となっており、当該波長帯域を第1の波長帯域と認めることができた。特に、432〜492nmの波長帯域において、(入射角0度での透過率)−(入射角60度での透過率)が30%以上となっていた。また、実施例1−1の光学フィルタの透過スペクトルでは、504〜750nmの波長帯域において、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率の差が10%以下となっており、当該波長帯域を第2の波長帯域と認めることができた。
更に、実施例1−1の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率との差が、507〜750nmの波長帯域において8%以下となっており、509〜750nmの波長帯域において7%以下となっていた。
実施例1−2の光学フィルタの透過スペクトルでは、448〜486nmの波長帯域において、(入射角0度での透過率)−(入射角60度での透過率)が15%以上となっており、当該波長帯域を第1の波長帯域と認めることができた。また、実施例1−2の光学フィルタの透過スペクトルでは、400〜432nm及び494〜750nmの波長帯域において、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率の差が10%以下となっており、当該波長帯域を第2の波長帯域と認めることができた。
更に、実施例1−2の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率との差が、400〜426nm及び498〜750nmの波長帯域において8%以下となっており、400〜417nm、501〜642nm、657〜677nm及び705〜734nmの波長帯域において7%以下となっていた。
実施例1−3の光学フィルタの透過スペクトルでは、514〜684nmの波長帯域において、(入射角0度での透過率)−(入射角60度での透過率)が15%以上となっており、当該波長帯域を第1の波長帯域と認めることができた。特に、552〜672nmの波長帯域において、(入射角0度での透過率)−(入射角60度での透過率)が30%以上となっていた。また、実施例1−3の光学フィルタの透過スペクトルでは、400〜500nm及び693〜750nmの波長帯域において、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率の差が10%以下となっており、当該波長帯域を第2の波長帯域と認めることができた。
更に、実施例1−3の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率との差が、400〜477nm及び697〜750nmの波長帯域において8%以下となっており、400〜473nm及び701〜750nmの波長帯域において7%以下となっていた。
(比較例1−1)
従来の多層膜バンドパスフィルタとして、以下に示す16層構成を有するフィルタを想定した。
Figure 2020067652
(比較例1−2)
従来の吸収型フィルタとして、ガラス基材上に、厚み1000nmの吸収膜を備えるフィルタを想定した。この吸収膜は、400nm〜475nmの波長領域における消衰係数kが0.01であり、500nm〜750nmの波長領域における消衰係数kが0であり、屈折率は全波長領域において1.5であることとした。
そして、各光学フィルタについて、入射角0度、15度、30度、45度及び60度で入射する光の透過スペクトルS、S15、S30、S45及びS60を、計算ソフト「TFCalc」(ヒューリンクス社製)を用い、光学計算により求めた。各光学フィルタについて、各入射角の透過スペクトルを重ねた模式図を、図5D、図5Eに示す
(比較例1−3)
実施例1−1において、吸収部用の樹脂組成物の組成と透過部用の樹脂組成物の組成とを入れ替えた、即ち、吸収部に複数の溝が形成され、当該複数の溝を埋めるように、透過部が当該複数の溝に充填したこと以外は、実施例1と同様にして、光学フィルタを得た。そして、実施例1−1と同様にして、透過スペクトルS、S15、S30、S45及びS60を求めた。各入射角の透過スペクトルを重ねた模式図を、図5Fに示す。
比較例1−1の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射角60度での透過率が入射角0度での透過率に比べて15%以上低くなっているような波長帯域が存在しなかった。特に、比較例1−1の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射する光の角度が大きくなるにつれて、透過スペクトルのピークが短波長側にシフトしていた。
比較例1−2の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射角60度での透過率が入射角0度での透過率に比べて15%以上低くなっているような波長帯域が存在せず、それどころか、全波長領域にて、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率の差が9%以下となっていた。
比較例1−3の光学フィルタの透過スペクトルでは、入射角60度での透過率が入射角0度での透過率に比べて15%以上低くなっているような波長帯域が存在せず、それどころか、全波長領域にて、入射角60度での透過率と入射角0度での透過率の差が15%未満となっていた。
以上の通り、実施例1−1〜1−3では、従来のフィルタの問題を解決し、入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いが異なる光学フィルタを得ることができた。
<発光装置の作製及び評価>
(実施例2)
光源としてRGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLED(SAMSUNG社製)を準備し、当該光源の上部に実施例1−2の光学フィルタを配置して、発光装置を作製した。
(比較例2)
光源としてRGB独立発光タイプのアクティブマトリクスOLED(SAMSUNG社製)を準備し、当該光源の上部に比較例1−1の光学フィルタを配置して、発光装置を作製した。
そして、各発光装置及びOLED単体からの光の色相を、視認者が見る角度ごとに測定した。具体的には、浜松フォトニクス株式会社製のプラズマモニター「C10346−01」を用い、正面(0度斜め)、10度斜め、20度斜め、及び30度斜めから受ける光の分光反射スペクトルをそれぞれ得、当該分光反射スペクトルから、Yxy表色系におけるY、x、yの値、L*a*b*表色系におけるa*、b*の値、及び、a*b*の中心からの距離((a*+b*)の平方根)をそれぞれ算出した。結果を表2に示す。また、a*、b*の値をa*b*座標にプロットした図を図6Aに示し、a*b*の中心からの距離を角度ごとにプロットした図を図6Bに示す。
Figure 2020067652
まず、OLED単体では、表2及び図6Aより、視認者が見る角度が大きくなるにつれてb*が大きくなっている等のため、発光強度の角度依存性が生じていることが確認できる。
一方、実施例2の発光装置では、表2、図6A及び図6Bより、視認者が見る角度によらず、a*、b*の値が概ね同じであり、光源に関する発光強度の角度依存性が改善されていることが確認できる。
これに対し、比較例2の発光装置では、光源に関する発光強度の角度依存性が改善されていないどころか、視認者が見る角度によって色相が大きく変化してしまっていることが確認できる。
<光学フィルタの作製及び評価(II)>
(実施例3−1)
原盤として、表面のニッケルメッキ層をダイヤモンドバイトで切削することにより、所定の格子状の溝構造が形成されたロール原盤を準備した。この原盤に、紫外線硬化性アクリル系樹脂(東亞合成株式会社製「UVX6366」)及び色素(山田化学工業株式会社製「FDB−006」、極大吸収波長:473nm)を含む樹脂組成物を、PET基材(東洋紡株式会社製「A4300」、厚み:125μm)を介して圧着し、原盤の溝の内部にまで進入させた。なお、実施例3−1の上記樹脂組成物における色素の含有量は、3質量%とした。次いで、圧着を維持したまま、圧着させた樹脂組成物に紫外線を3000mJ/mで照射して、当該樹脂組成物を硬化させた。その後、硬化した樹脂組成物を、汚損等させないようにして原盤から脱離し、基材上に格子状(交差角θ=90°)に形成された吸収部を得た。
次に、基材上の吸収部が形成された面に対し、紫外線硬化性アクリル系樹脂(デクセリアルズ株式会社開発品)を含む樹脂組成物を、平板状のモールドで圧着し、格子状の吸収部の間隙にまで進入させた。次いで、圧着を維持したまま、圧着させた樹脂組成物に紫外線を3000mJ/mで照射して、当該樹脂組成物を硬化させ、透過部を形成した。そして、モールドを脱離することで、基材と、当該基材上の格子状に形成された吸収部と、当該吸収部の間隙に充填され且つ当該吸収部の上部を覆う透過部とを備える光学フィルタ(単層構造)を得た。なお、得られた光学フィルタにおける基材と反対側の面においては、吸収部を露出させないようにした。また、得られた光学フィルタは、透過部の体積が吸収部の体積よりも大きかった。
(実施例3−2)
実施例1−1と同様にして、複数の溝が形成された透過部(吸収部が形成される前の透過部)を得た。当該透過部を2つ準備し、紫外線硬化性アクリル系樹脂(東亞合成株式会社製「UVX6366」)及び色素(山田化学工業株式会社製「FDB−006」、極大吸収波長:473nm)を含む樹脂組成物を、当該2つの透過部で0.5MPaの圧力で挟み込んだ。このとき、2つの透過部を、一方の透過部の複数の溝と他方の透過部の複数の溝とが接触し、且つ交差する(交差角θ=90°)ように対向させた。なお、実施例3−2の上記樹脂組成物における色素の含有量は、3質量%とした。次いで、2つの透過部で挟持した樹脂組成物に紫外線を3000mJ/mで照射して、当該樹脂組成物を硬化させ、吸収部を形成した。このようにして、図2C及び図2Dに示すような多層構造を有する光学フィルタを得た。また、得られた光学フィルタは、透過部の体積が吸収部の体積よりも大きかった。
そして、得られた各光学フィルタについて、x軸(一方の透過部の溝の長さ方向に平行な軸)を基準とした入射角0度、15度、30度、45度及び60度で入射する光の透過スペクトルS、S15、S30、S45及びS60を、分光光度計によりそれぞれ求めた。同様に、y軸(他方の透過部の溝の長さ方向に平行な軸)を基準とした入射角0度、15度、30度、45度及び60度で入射する光の透過スペクトルS、S15、S30、S45及びS60を、分光光度計によりそれぞれ求めた。各光学フィルタについて、各入射角の光(波長:400〜750nm)の透過スペクトルを重ねた模式図を、図7A、図7B、図7C、図7Dに示す。
図7A、図7B、図7C、図7Dより、実施例3−1及び実施例3−2の光学フィルタの透過スペクトルでは、x軸及びy軸のいずれも、第1の波長帯域と、第2の波長帯域とを認めることができた。特に、実施例3−2では、ターゲットとする波長領域における角度依存性がより大きいため、より良好な色補正効果が得られた。また、実施例3−2では、正面の(入射角0度で入射する)光の透過率がより高かった。
本発明によれば、入射する光の角度によって、特定の波長領域における色補正効果の度合いが異なる光学フィルタ、及び、当該光学フィルタを備え、光源に関する発光強度の角度依存性が改善された発光装置を提供することができる。
100 光学フィルタ
1、1a、1b 基材
2、2a、2b 透過部
3、3a、3b 吸収部
4 光入射面
5 光出射面
6 色補正層
7a 第1の層
7b 第2の層
11 透過部用樹脂組成物
12 原盤
13a、13b ローラーラミネータ
14 吸収部用樹脂組成物

Claims (8)

  1. 光入射面と光出射面との間に、光を透過する透過部及び光を吸収する吸収部を備える光学フィルタであって、
    前記透過部の体積は、前記吸収部の体積よりも大きく、
    前記光学フィルタは、入射角0度で入射する光の透過スペクトルS及び入射角60度で入射する光の透過スペクトルS60を重ねて見たときに、
    入射角60度での透過率(%)が、入射角0度での透過率(%)に比べて15%以上低くなっている第1の波長帯域と、
    入射角60度での透過率(%)と、入射角0度での透過率(%)との差が10%以下となっている第2の波長帯域とが存在する、ことを特徴とする、光学フィルタ。
  2. 前記吸収部の極大吸収波長が380nm〜780nmの範囲内にある、請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. 前記透過スペクトルS及び前記透過スペクトルS60に、入射角30度で入射する光の透過スペクトルS30を更に重ねて見たときに、前記第1の波長帯域においては、入射角30度での透過率(%)と、入射角0度での透過率(%)との差が5%以下である、請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
  4. 前記透過部は、紫外線硬化性樹脂を含み、前記吸収部は、紫外線硬化性樹脂及び光吸収剤を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルタ。
  5. 前記透過部に複数の溝がストライプ状に形成され、前記複数の溝に前記吸収部が充填された、請求項1〜4のいずれかに記載の光学フィルタ。
  6. 前記光学フィルタは、前記透過部及び前記吸収部を含む第1の層と、前記透過部及び前記吸収部を含む第2の層とを備え、
    前記第1の層及び前記第2の層はいずれも、前記透過部に複数の溝がストライプ状に形成され、前記複数の溝に前記吸収部が充填されており、
    前記第1の層の複数の溝と、前記第2の層の複数の溝とが、平面視で交差している、請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルタ。
  7. 前記複数の溝は、断面が台形状であり、ピッチP1が3μm〜500μmである、請求項5又は6に記載の光学フィルタ。
  8. 光源と、請求項1〜7のいずれかに記載の光学フィルタとを備える、ことを特徴とする、発光装置。
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