JP2020066335A - 移動システム - Google Patents

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JP2020066335A JP2018200267A JP2018200267A JP2020066335A JP 2020066335 A JP2020066335 A JP 2020066335A JP 2018200267 A JP2018200267 A JP 2018200267A JP 2018200267 A JP2018200267 A JP 2018200267A JP 2020066335 A JP2020066335 A JP 2020066335A
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大野 幸彦
Yukihiko Ono
幸彦 大野
勇治 福田
Yuji Fukuda
勇治 福田
満哉 内田
Mitsuya Uchida
満哉 内田
將之 清水
Masayuki Shimizu
將之 清水
裕幸 山口
Hiroyuki Yamaguchi
裕幸 山口
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Abstract

【課題】月面における物資及び人員の移動を容易かつ円滑に行うことが可能な移動システムを提供する。【解決手段】移動システムは、月面又は月地下に設置される基地に設けられ、駆動部により移動体を加速して月面の上空に発射することで当該移動体を飛翔させる発射装置と、基地に向けて飛翔する移動体を受ける受部を有し、受部により受けた移動体を減速させて回収する回収装置とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、移動システムに関する。
宇宙開発の一環として、例えば月面開発が挙げられる。月面開発を行う場合には、物資及び人員が月面を移動することが求められる。月面を移動する手段として、例えば月面車が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%88%E9%9D%A2%E8%BB%8A
月面はレゴリスと呼ばれる砂状の物質で覆われており、凹凸が多いため、月面上を移動する月面車にはレゴリス対策などのような機構が必要であり、より簡素な移動手段が望まれている。また、月面の上空を移動することが考えられるが、月面は真空であるため、空中移動の場合には推進方式をロケット方式とする必要がある。この場合、月面で調達困難な燃料を使用しなければならないため、燃料補給等の面で実現化は困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、月面における物資及び人員の移動を容易かつ円滑に行うことが可能な移動システムを提供することを目的とする。
本発明に係る移動システムは、月面又は月地下に設置される基地に設けられ、移動体を加速して月面の上空に発射することで当該移動体を飛翔させる発射装置と、前記基地において、前記基地に向けて飛翔する前記移動体を受ける受部を有し、前記受部により受けた前記移動体を減速させて回収する回収装置とを備える。
したがって、発射装置において駆動部により移動体を月面の上空に発射して飛翔させることで、移動体自体の推進力を必要とせず、主たる推進用の燃料が不要となるため、容易に移動体を飛翔させて移動させることが可能となる。また、移動体の推進機構や燃料タンクなどを小型・軽量化でき、より大量の物質移動が可能となる。すなわち、月面は真空であるため、空気抵抗及び風の影響を受けることがなく、発射装置における打ち出し角度、方向、速度等を制御することにより、移動体を所望の地点に容易に到達させることができる。また、所望の地点に回収装置を設置することで、飛翔する移動体を回収装置により回収することが可能であるため、移動体を円滑に移動させることができる。これにより、月面における物資及び人員の移動を容易かつ円滑に行うことが可能となる。
また、前記基地は、複数箇所に設けられ、前記発射装置は、複数の前記基地のうち当該発射装置が設けられる前記基地とは異なる前記基地の前記回収装置に向けて前記移動体を発射し、前記回収装置は、複数の前記基地のうち当該回収装置が設けられる前記基地とは異なる前記基地の前記発射装置から発射された前記移動体を回収してもよい。
したがって、複数の基地の間で、移動体の移動を円滑かつ効率的に行うことが可能となる。
また、前記回収装置は、飛翔する前記移動体を前記受部に案内する案内部を有してもよい。
したがって、飛翔する移動体を案内部により案内して受部に到達させることができるため、移動体を確実に回収することができる。
また、前記回収装置は、前記受部により受けた前記移動体の運動エネルギーを、前記移動体を加速させるためのエネルギーに変換する回生部を有してもよい。
したがって、移動体の運動エネルギーを、当該移動体を加速させるためのエネルギーに変換することで、回収装置側で得られるエネルギーを発射装置側で利用可能となり、エネルギーを効率的に利用することができる。
また、前記発射装置と前記回収装置とを含む一の発射回収装置を備え、前記発射回収装置は、前記移動体を加速する加速領域と前記移動体を減速する減速領域とを少なくとも共有してもよい。
したがって、発射装置と回収装置とを一の装置とし、移動体を加速する加速領域と移動体を減速する減速領域とを少なくとも共有するため、加速領域と減速領域とを別々に設ける必要が無い。これにより、発射装置及び回収装置を含めた基地全体の建造コストの低減、及び省スペース化を図ることができる。
また、前記基地は、月地下に設けられ、前記発射回収装置は、直管状であり、一端が前記基地に接続され、前記移動体を発射する発射口及び前記移動体を受け入れる受入口となる他端が前記月面上に開口され、前記一端と前記他端との間に前記加速領域及び前記減速領域が配置された管状部を有してもよい。
したがって、基地を月地下に設けることにより、宇宙線の影響やレゴリス等の異物の影響を低減することができる。また、月地下に設けられる基地から月面の上空に効率的に移動体を発射し、かつ飛翔する移動体を効率的に回収することができる。
また、前記発射装置は、前記移動体の速度を検出する速度検出部を有し、前記速度検出部の検出結果に応じて前記駆動部による前記移動体の加速を制御する加速制御部を備えてもよい。
したがって、駆動部による移動体の加速を制御することにより、移動体の発射における初速度を高精度に調整可能となる。これにより、移動体をより確実に所望の地点に到達させることができる。
本発明によれば、月面における物資及び人員の移動を容易かつ円滑に行うことが可能な移動システムを提供できる。
図1は、第1実施形態に係る移動システムの一例を模式的に示す図である。 図2は、発射装置及び回収装置の一例を模式的に示す図である。 図3は、移動体の一例を示す図である。 図4は、第2実施形態に係る移動システムの一例を模式的に示す図である。 図5は、駆動回生部の例を示す図である。 図6は、駆動回生部の例を示す図である。 図7は、駆動回生部の例を示す図である。 図8は、移動システムを構築する方法を説明するための図である。
以下、本発明に係る移動システムの実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る移動システムS1の一例を模式的に示す図である。図1に示すように、移動システムS1は、月面F又は月地下G(図4参照)の複数箇所に設置された基地10を有する。複数の基地10は、互いの間で移動体Tの受け渡しを行うことが可能である。移動システムS1は、複数の基地10同士の間で移動体Tの受け渡しを行うことにより、当該移動体Tを複数の基地10の間で移動させる。各基地10は、発射装置20と、回収装置30とを有する。また、基地10には、移動システムS1を制御する不図示の制御部が設けられる。発射装置20及び回収装置30は、基地10に設けられる。基地10については、例えば発射装置20及び回収装置30を一つの設備として設置可能とすることができる。なお、発射装置20及び回収装置30は、基地10の複数箇所に配置されてもよい。本実施形態では、一組の発射装置20及び回収装置30が、特定の一組の発射装置20及び回収装置30との間で移動体Tの受け渡しを行う構成となっているが、これに限定されず、一組の発射装置20及び回収装置30が複数組の発射装置20及び回収装置30との間で移動体Tの受け渡しを行う構成であってもよい。また、発射装置20と回収装置30は一体化していてもよい。
図2は、発射装置20及び回収装置30の一例を模式的に示す図である。図2では、一の基地10に配置される発射装置20と、他の基地10に配置される回収装置30とを例に挙げて示している。
図2に示すように、発射装置20は、基部21と、回転部22と、軸受部23と、駆動部24とを有する。発射装置20は、駆動部24により移動体Tを加速して月面Fの上空に発射することで当該移動体Tを飛翔させる。基部21は、土台部Bに支持される。土台部Bは、月面Fであってもよいし、月地下Gに設置される床部等であってもよい。
回転部22は、軸受部23に支持され、駆動部24の駆動力により中心軸AX1の軸回り方向に回転可能である。回転部22は、保持部22aを有する。保持部22aは、移動体Tを保持することにより、回転部22における移動体Tの位置ずれを抑制する。発射装置20は、保持部22aに移動体Tを保持した状態で回転部22を回転させることにより、移動体Tを所定の方向に発射することが可能となっている。この場合、回転部22は、移動体Tに駆動力を伝達する伝達部となる。駆動部24は、例えば油圧機構が設けられるが、これに限定されず、モータを用いた構成等、他の駆動機構であってもよい。
回収装置30は、他の基地10に向けて飛翔する移動体Tを回収する。回収装置30は、基部31と、回転部32と、軸受部33と、回生部34とを有する。基部31は、土台部Bに支持される。土台部Bは、月面Fであってもよいし、月地下Gに設置される床部等であってもよい。本実施形態において、他の基地10に設けられる回収装置30の基部31は、一の基地10に設けられる発射装置20の基部21と同一の土台部Bに配置される構成を例に挙げているが、これに限定されない。
回転部32は、軸受部33に支持され、中心軸AX2の軸回り方向に回転可能である。回転部32は、移動体Tを受ける受部32a及び移動体Tを案内する案内部32bを有する。受部32aは、例えば発射装置20から打ち出された移動体Tを受け取り可能である。受部32aの周囲には、案内部32bが設けられる。案内部32bは、飛翔する移動体Tを受部32aに案内する。案内部32bは、移動体Tが飛翔してくる方向に向けて広がった状態で設けられる。これにより、発射装置20からの移動体Tの到達位置が誤差によりばらつく場合でも、移動体Tを受部32aに案内することが可能となっている。
回生部34は、受部32aで受けた移動体Tの運動エネルギーを、当該移動体Tを加速させるためのエネルギーに変換して発射装置20に供給する。飛翔する移動体Tを受部32aで受けることにより、回転部32が図中時計回りの方向に回転する。これにより、移動体Tの運動エネルギーの一部が回転部32の回転エネルギーに変換される。回生部34は、この回転部32の回転エネルギーを移動体Tの加速のエネルギーに変換する。例えば、回生部34は、回転部32の回転により、駆動部24における油圧を調整する構成であってもよい。
図3は、移動体Tの一例を示す図である。図3に示すように、移動体Tは、例えば金属等によって形成され、円筒状であり、中心軸方向の両端部Tp、Tqが球面上に形成される。なお、移動体Tの形状は、図3に示す形状に限定されない。移動体Tは、球状、楕円体状、多角柱状等の他の形状であってもよい。また、移動体Tは、中心軸方向の両端部Tp、Tqが先鋭状や平面状であってもよい。移動体Tは、内部に物品又は人員を収容可能な寸法に形成される。
次に、上記のように構成された移動システムS1の動作について説明する。まず、移動体Tの移動元である一の基地10に配置される発射装置20の保持部22aに移動体Tを配置する。この状態から、駆動部24の駆動力により回転部22を図中時計回りの方向に回転させて、移動体Tを発射する。
打ち出された移動体Tは、移動先である他の基地10に向けて月面Fの上空を飛翔する。移動体Tは、他の基地10に配置される回収装置30は、受部32aにより移動体Tの受け取りを行う。飛翔してきた移動体Tが受部32aに衝突することにより、移動体Tと受部32aとが回転部32の回転方向(図2における時計回りの方向)に回転する。回生部34は、このときの回転部32の回転エネルギーを移動体Tの加速のエネルギーに変換して発射装置20に供給する。
以上のように、本実施形態に係る移動システムS1は、月面F又は月地下Gに設置される基地10に設けられ、駆動部24により移動体Tを加速して月面Fの上空に発射することで当該移動体Tを飛翔させる発射装置20と、基地10に向けて飛翔する移動体Tを受ける受部32aを有し、受部32aにより受けた移動体Tを減速させて回収する回収装置30とを備える。
この構成によれば、発射装置20において駆動部24により移動体Tを月面Fの上空に発射して飛翔させることで、移動体自体の推進力を必要とせず、主たる推進用の燃料が不要となるため、容易に移動体Tを飛翔させて移動させることが可能となる。すなわち、月面Fは真空であるため、空気抵抗及び風の影響を受けることがなく、発射装置20における打ち出し角度、方向、速度等を制御することにより、移動体Tを所望の地点に容易に到達させることができる。また、飛翔する移動体Tを回収装置30により回収することが可能であるため、移動体Tを円滑に移動させることができる。これにより、月面Fにおける物資及び人員の移動を容易かつ円滑に行うことが可能となる。
本実施形態に係る移動システムS1において、基地10は、複数箇所に設けられ、発射装置20は、複数の基地10のうち当該発射装置20が設けられる基地10とは異なる基地10の回収装置30に向けて移動体Tを発射し、回収装置30は、複数の基地10のうち当該回収装置30が設けられる基地10とは異なる基地10の発射装置20から発射された移動体Tを回収する。これにより、複数の基地10同士の間で、移動体Tの移動を円滑かつ効率的に行うことが可能となる。
本実施形態に係る移動システムS1において、回収装置30は、飛翔する移動体Tを受部32aに案内する案内部32bを有する。これにより、飛翔する移動体Tを案内部32bにより案内して受部32aに到達させることができるため、移動体Tを確実に回収することができる。
本実施形態に係る移動システムS1において、回収装置30は、受部32aにより受けた移動体Tの運動エネルギーを、移動体Tを加速させるためのエネルギーに変換する回生部34を有する。これにより、移動体Tの運動エネルギーを、当該移動体Tを加速させるためのエネルギーに変換することで、回収装置30側で得られるエネルギーを発射装置20側で利用可能となり、エネルギーを効率的に利用することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態を説明する。図4は、第2実施形態に係る移動システムS2の一例を模式的に示す図である。図4に示すように、移動システムS2は、基地10と、基地10に配置される発射回収装置40とを備えている。基地10は、例えば月面Fから月地下Gに形成されたケーソン内に建造される。基地10には、移動システムS2を制御する制御部10aが設けられる。制御部10aは、発射回収装置40の動作を統括的に制御する。図4では、一の基地10と他の基地10とにそれぞれ発射回収装置40が配置された構成を示しているが、これに限定されず、いずれか一方の基地10に第1実施形態に記載のような発射装置20及び回収装置30が配置されてもよい。つまり、発射回収装置40と、発射装置20及び回収装置30との間で移動体Tの発射及び回収が行われてもよい。
発射回収装置40は、移動体Tを加速して月面Fの上空に発射することで当該移動体Tを飛翔させることが可能であり、かつ、基地10に向けて飛翔する移動体Tを受ける受部を有し、受部により受けた移動体Tを減速させて回収する。つまり、発射回収装置40は、発射装置と回収装置とが一の装置として構成されたものである。なお、発射回収装置40は発射装置と回収装置のいずれかの機能に特化し、2体で発射装置と回収装置を構成してもよい。
発射回収装置40は、管状部41と、案内部42と、開閉扉43と、傾斜台44と、駆動回生部45とを有する。管状部41は、例えば直管状であり、傾斜台44に支持される。なお、傾斜台44は、月面Fに対して移動体Tを発射する際の打ち出し角度に応じた傾きで設置される。傾斜台44は、設けられなくてもよい。管状部41は、一端である第1端部41aが基地10の内部に開口される。管状部41は、他端である第2端部41bが月面F上に開口される。第2端部41bは、移動体Tを発射する場合には発射口となり、移動体Tを回収する場合には移動体Tを受ける受入口(受部)となる。
また、管状部41のうち第1端部41aと第2端部41bとの間の中間領域41cは、移動体Tを発射する場合には、移動体Tを加速させる加速領域となる。また、中間領域41cは、移動体Tを回収する場合には、管状部41の内部が移動体Tを減速させる減速領域となる。このように、発射回収装置40は、管状部41の中間領域41cにおいて加速領域と減速領域とを共有する構成となっている。管状部41は、移動体Tを加速又は減速させるために十分な距離が確保されるように長手方向の寸法が設定される。
案内部42は、管状部41の上端に設けられる。案内部42は、管状部41から放射状に広がる方向に設けられる。案内部42は、飛翔する移動体Tを管状部41側に案内する。したがって、他の発射回収装置40から打ち出された移動体Tの到達点が案内部42の範囲内であれば、移動体Tを管状部41に案内して収容することができる。
開閉扉43は、管状部41の第2端部41bに設けられ、当該管状部41の第2端部41bの開口部分を開閉する。開閉扉43は、移動体Tの打ち出し又は受け取りを行う場合に開いた状態とし、打ち出し及び受け取りを行わない場合には閉じた状態とする。これにより、管状部41の内部にレゴリス等の異物が浸入することを抑制できる。
駆動回生部45は、管状部41に沿って移動体Tを発射するための駆動力を供給する。また、駆動回生部45は、管状部41で受けた移動体Tを減速する際に、移動体Tの運動エネルギーを、移動体Tを加速させるエネルギーに変換する。駆動回生部45の動作は、制御部10aによって制御される。
また、例えば管状部41の中間領域41cに、移動体Tの速度を検出する速度検出部が設けられてもよい。この場合、制御部(加速制御部)10aは、速度検出部の検出結果に応じて、駆動回生部45による移動体Tの加速を制御することができる。これにより、移動体Tの発射における初速度を高精度に調整可能となるため、移動体Tをより確実に他の基地10に配置される発射回収装置40(又は、第1実施形態に記載の回収装置30)に到達させることができる。
図5から図7は、駆動回生部45の例を示す図である。なお、図5から図7では、発射回収装置40の構成の一部を省略して示す場合がある。まず、図5に示す例における駆動回生部45Aは、フック51と、ローラ52と、滑車部53と、ワイヤー54と、軸部55と、駆動部56と、回生部57とを有する。フック51は、移動体Tの側面において周方向の一周に割って設けられる係止部Taに係止される。フック51は、管状部41の周方向において例えば3箇所以上に設けられる。これにより、フック51を係止部Taの3箇所以上に係止させることが可能となるため、移動体Tに作用させる力を周方向について均一にすることができる。
滑車部53は、管状部41の上端部に設けられる。滑車部53は、管状部41の内外を貫通して設けられる。
ワイヤー54は、一端がフック51に連結され、滑車部53に掛けられた状態で他端が管状部41の外部に引き出された状態で配置される。このワイヤー54の他端は、軸部55に接続される。駆動部56は、軸部55を回転させる。駆動部56としては、例えば油圧機構や、モータ機構等が用いられる。駆動部56により軸部55を回転させることにより、ワイヤー54の巻き取りが可能である。ワイヤー54が軸部55に巻き取られることにより、フック51を管状部41の下部から上部に引き上げることが可能である。
上記の発射回収装置40Aにおいて移動体Tを発射する場合、係止部Taが取り付けられた移動体Tを管状部41の内部に収容し、それぞれのフック51を係止部Taに係止させた状態とする。この状態で、駆動部56によってワイヤー54を巻き取る方向に軸部55を回転させる。軸部55の回転によりワイヤー54が巻き取られると、フック51が管状部41の上方に引き上げられる。これにより、移動体Tが加速して移動し、管状部41の上端の開口部分から外部に発射される。
また、発射回収装置40Aにおいて移動体Tを回収する場合、飛翔する移動体Tが直接または案内部42で案内されて管状部41に受け取られ、管状部41の内部に入っていく。このとき、移動体Tの係止部Taがフック51に係止される。移動体Tは、管状部41の下方にフック51を引っ張るように移動する。これにより、ワイヤー54が繰り出され、軸部55が繰り出し方向に回転する。回生部57では、軸部55を繰り出し方向に回転するためのエネルギーが、駆動部56により軸部55を巻き取り方向に回転させるためのエネルギーに変換される。このときに軸部55の巻き取り方向に作用する抵抗力により、移動体Tが減速され、管状部41の下方で停止して回収される。
次に、図6に示す例における駆動回生部45Bは、ダンパ71と、フック72と、滑車部73と、ワイヤー74と、軸部75と、駆動部76と、回生部77とを有する。ダンパ71は、管状部41の内径とほぼ等しい外径を有し、管状部41の長手方向に移動可能である。フック72は、ダンパ71の側面に設けられ、管状部41を貫通して外部に突出して設けられる。なお、管状部41には、フック72が長手方向に移動可能となるための不図示の溝部が形成される。フック72は、ダンパ71の周方向において例えば3箇所以上に設けられる。滑車部73は、管状部41の外部に設けられる。ワイヤー74は、一端がフック72に連結され、滑車部73に掛けられた状態で他端が管状部41の外部に引き出された状態で配置される。このワイヤー74の他端は、軸部75に接続される。軸部75、駆動部76及び回生部77の構成は、それぞれ図4に示す軸部55、駆動部56及び回生部57の構成と同様である。移動体Tの側面には、周方向に複数のローラTbが設けられる。ローラTbは、管状部41の内壁に当接して転動可能である。
上記の発射回収装置40Bにおいて移動体Tを発射する場合、移動体Tを保持部71aに配置した状態とする。この状態で、駆動部76によってワイヤー74を巻き取る方向に軸部75を回転させる。軸部75の回転によりワイヤー74が巻き取られると、フック72が管状部41の上方に引き上げられる。これにより、移動体Tが加速して移動し、管状部41の上端の開口部分から外部に発射される。
また、発射回収装置40Bにおいて移動体Tを回収する場合、飛翔する移動体Tが直接または案内部42で案内されて管状部41に受け取られ、管状部41の内部に入っていく。このとき、移動体TのローラTcが管状部41の内壁に当接されるため、移動体Tは管状部41の中心に案内され、ダンパ71の保持部71aに保持される。移動体Tは、管状部41の下方にフック72を引っ張るように移動する。これにより、ワイヤー74が繰り出され、軸部75が繰り出し方向に回転する。回生部77では、軸部75を繰り出し方向に回転するためのエネルギーが、駆動部76により軸部75を巻き取り方向に回転させるためのエネルギーに変換される。このときに軸部75の巻き取り方向に作用する抵抗力により、移動体Tが減速され、管状部41の下方で停止して回収される。
次に、図7に示す例における駆動回生部45Cは、ローラ81と、駆動部82と、回生部83とを有する。ローラ81は、管状部41の壁部に長手方向に沿って複数並んで設けられ、この列が管状部41の周方向に複数列、例えば3列以上に設けられる。ローラ81は、伝達部であり、管状部41を通過する移動体Tに当接して回転することで、移動体Tに駆動力を伝達する。なお、ローラ81には、不図示の弾性部材が設けられ、管状部41の内側に弾性力が付与された状態であってもよい。駆動部82は、移動体Tが管状部41の上方に移動するようにローラ81を回転させる。以下、この場合のローラ81の回転方向を発射方向と表記する。なお、駆動部82は、管状部41の複数列のローラ81について、全てを駆動してもよいし、少なくとも1列のローラ81のみを駆動してもよい。回生部83は、移動体Tが管状部41の下方に移動する場合にローラ81が発射方向とは反対方向に回転するエネルギーを、駆動部82によりローラ81を発射方向に回転させるためのエネルギーに変換する。この場合、ローラ81には、回生部57からの回転抵抗力が発射方向に生じる。
上記の発射回収装置40Cにおいて移動体Tを発射する場合、移動体Tを管状部41の内部に配置し、駆動部82によってローラ81を発射方向に回転させる。ローラ81の回転により移動体Tが管状部41の上方に加速して移動し、管状部41の上端の開口部分から外部に発射される。
また、発射回収装置40Cにおいて移動体Tを回収する場合、飛翔する移動体Tが直接または案内部42で案内されて管状部41に受け取られ、管状部41の内部に入っていく。移動体Tが下方に移動することにより、ローラ81が発射方向とは反対方向に回転する。これにより、回生部83では、ローラ81が発射方向とは反対方向に回転するエネルギーが、駆動部82によりローラ81を発射方向に回転させるためのエネルギーに変換される。このときにローラ81には、発射方向に抵抗力が作用するため、移動体Tが減速され、管状部41の下方で停止して回収される。
以上のように、第2実施形態に係る移動システムS2において、発射装置と回収装置とを含む一の発射回収装置40を備え、発射回収装置40は、移動体Tを加速する加速領域と移動体Tを減速する減速領域とを少なくとも共有する。これにより、発射装置と回収装置とを一の装置とし、移動体Tを加速する加速領域と移動体Tを減速する減速領域とを少なくとも共有するため、加速領域と減速領域とを別々に設ける必要が無い。これにより、発射装置及び回収装置を含めた基地10全体の建造コストの低減、及び省スペース化を図ることができる。
第2実施形態に係る移動システムS2において、基地10は、月地下Gに設けられ、発射回収装置40は、直管状であり、第1端部41aが基地10内部に開口され、移動体Tを発射する発射口及び移動体Tを受け入れる受入口となる第2端部41bが月面F上に開口され、第1端部41aと第2端部41bとの間の中間領域41cにおいて加速領域及び減速領域が配置された管状部41を有する。この構成では、基地10を月地下に設けることにより、宇宙線の影響や隕石、レゴリス等の異物の影響を低減することができる。また、月地下Gに設けられる基地10から月面Fの上空に効率的に移動体Tを発射し、かつ飛翔する移動体Tを効率的に回収することができる。
第2実施形態に係る移動システムS2において、発射回収装置40は、移動体Tの速度を検出する速度検出部を有し、速度検出部の検出結果に応じて駆動回生部45による移動体Tの加速を制御する制御部10aを備える。この構成では、駆動回生部45による移動体Tの加速を制御することにより、移動体Tの発射における初速度を高精度に調整可能となる。これにより、移動体Tをより確実に他の発射回収装置40又は回収装置30に到達させることができる。
[移動方法]
図8は、移動システムS1、S2を構築する方法を説明するための図である。図8に示すように、まず、拠点となる基地10Aを建造し、発射装置20及び回収装置30(又は発射回収装置40)を設置する。次に、新たな基地を建造するための物資を移動体Tに収容し、発射装置20から当該移動体Tを建造目標地点まで飛翔させる。この場合、複数の移動体Tを用いてもよい。移動体Tが建造目標地点に到達した後、建造目標地点において新たな基地10Bを建造する。同様の手法により、基地10Bを拠点として、新たな基地10Cを建造する。このように、まずは基地10Aから基地10B、基地10Cへと直線状に基地を建造する。
次に、基地10Cを拠点として、複数の方向に新たな基地10D、10E、10F、10Gを建造する。その後、例えば基地10D、10Eのように、当該基地10D、10Fを拠点として、複数の新たな基地10H、10I、10J、10Kを建造してもよい。また、例えば基地10Fのように、当該基地10Fを拠点として1つの基地10Lを建造してもよい。また、例えば基地10Gのように、新たな拠点を建造しなくてもよい。
このように、直線状に並ぶように基地を建造した後、放射状に展開するように新たに基地を建造することにより、月面状に複数の基地を効率的に建造することができる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、移動体Tに推進機構を設けない構成を例に挙げて説明したが、これに限定されず、例えば移動体Tにスラスターを搭載し、飛翔する軌道を微調整可能な構成としてもよい。
10,10A,10B,10C,10D,10E,10F,10G,10H,10I,10J,10K,10L 基地
10a 制御部
20 発射装置
21,31 基部
22,32 回転部
22a,62a,71a 保持部
23,33 軸受部
24,56,64,76,82 駆動部
30 回収装置
32a 受部
32b,42 案内部
41a 第1端部
41b 第2端部
34,57,65,77,83 回生部
40,40A,40B,40C 発射回収装置
41 管状部
41c 中間領域
43 開閉扉
44 傾斜台
45,45A,45B,45C 駆動回生部
51,72 フック
53,73 滑車部
54,74 ワイヤー
55,75 軸部
61 ピストン
62,71 ダンパ
63 流体
B 土台部
F 月面
G 月地下
S1,S2 移動システム
T 移動体
AX1,AX2 中心軸
Ta 係止部
Tb,52,81 ローラ
Td 展開体
Te 連結部
Tp,Tq 端部

Claims (7)

  1. 月面又は月地下に設置される基地に設けられ、駆動部により移動体を加速して月面の上空に発射することで当該移動体を飛翔させる発射装置と、
    前記基地において、前記基地に向けて飛翔する前記移動体を受ける受部を有し、前記受部により受けた前記移動体を減速させて回収する回収装置と
    を備える移動システム。
  2. 前記基地は、複数箇所に設けられ、
    前記発射装置は、複数の前記基地のうち当該発射装置が設けられる前記基地とは異なる前記基地の前記回収装置に向けて前記移動体を発射し、
    前記回収装置は、複数の前記基地のうち当該回収装置が設けられる前記基地とは異なる前記基地の前記発射装置から発射された前記移動体を回収する
    請求項1に記載の移動システム。
  3. 前記回収装置は、飛翔する前記移動体を前記受部に案内する案内部を有する
    請求項1又は請求項2に記載の移動システム。
  4. 前記回収装置は、前記受部により受けた前記移動体の運動エネルギーを、前記移動体を加速させるためのエネルギーに変換する回生部を有する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の移動システム。
  5. 前記発射装置と前記回収装置とを含む一の発射回収装置を備え、
    前記発射回収装置は、前記移動体を加速する加速領域と前記移動体を減速する減速領域とを少なくとも共有する
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の移動システム。
  6. 前記基地は、月地下に設けられ、
    前記発射回収装置は、直管状であり、一端が前記基地の内部に開口され、前記移動体を発射する発射口及び前記移動体を受け入れる受入口となる他端が前記月面上に開口され、前記一端と前記他端との間に前記加速領域及び前記減速領域が配置された管状部を有する
    請求項5に記載の移動システム。
  7. 前記発射装置は、前記移動体の速度を検出する速度検出部を有し、
    前記速度検出部の検出結果に応じて前記駆動部による前記移動体の加速を制御する加速制御部を備える
    請求項6に記載の移動システム。
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