本発明の第1実施例としてのベビーベッド1は、図1に示すように、一対の妻側プレート2,4と、一対の平側プレート6,8と、一対の妻側プレート2,4および一対の平側プレート6,8を連結する複数のジョイント10と、一対の妻側プレート2,4それぞれに取り付けられた一対の脚部材12,14と、当該一対の脚部材12,14を連結する一対の連結桟16,16と、を備えている。なお、図示は省略されているが、妻側プレート2,4および平側プレート6,8によって囲まれたベビーベッド1の内側には、適当な高さ位置に底板が設置されている。妻側プレート2,4は、本発明における「第1妻側枠体」および「第2妻側枠体」に対応し、平側プレート6,8は、それぞれ本発明における「第1平側枠体」および「第2平側枠体」に対応し、複数のジョイント10は、本発明における「連結部材」に対応し、一対の脚部材12,14は、それぞれ本発明における「第1脚部材」および「第2脚部材」に対応する実施構成の一例である。
妻側プレート2,4は、基本的には同一の構成をしており、図2に示すように、高さ方向(図2の上下方向)の寸法が幅方向(図2の左右方向)に比べて若干長い略長方形状の板材により成形されている。妻側プレート2,4の幅方向(図2の左右方向)の両端であって高さ方向(図2の上下方向)に延在する両側縁部2a,2b,4a,4bには、一対の切欠き22a,22b,24a,24bが形成されている。一対の切欠き22a,22bは、両側縁部2a,2b,4a,4bのうち妻側プレート2,4の上側縁部2c,4c寄りの位置に配置されており、一対の切欠き24a,24bは、妻側プレート2,4の下側縁部2d,4d寄りの位置に配置されている。
なお、上側縁部2c,4cとは、妻側プレート2,4の高さ方向(図2の上下方向)の上端(図2の上側端部)であって幅方向(図2の左右方向)に延在する縁部であり、下側縁部2d,4dとは、妻側プレート2,4の高さ方向(図2の上下方向)の下端(図2の下側端部)であって幅方向(図2の左右方向)に延在する縁部である。また、各切欠き22a,22b,24a,24bの下方部分には、妻側プレート2,4の表裏を貫通する二つの貫通孔TH1,TH1が形成されている。当該貫通孔TH1,TH1には、図示しないナットが埋設される。ここで、側縁部2a,4aは、本発明における「第1縦方向側縁部」に対応し、側縁部2b,4bは、本発明における「第2縦方向側縁部」に対応し、「下側縁部2d,4d」は、本発明における「幅方向下縁部」に対応する実施構成の一例である。また、切欠き22a,22b,24a,24bは、本発明における「一対の第1切欠き」に対応する実施構成の一例である。
また、妻側プレート2,4の下側縁部2d,4dには、図2および図3に示すように、上側縁部2c,4cに向かって延在する切欠き26a,26bが形成されている。切欠き26a,26bは、上側縁部2c,4cに向かうのに伴って互いに近付く方向の傾斜を有している。具体的には、切欠き26a,26bは、図3に示すように、鉛直方向VDに対して互いに近付く方向に角度θの傾斜を有している。切欠き26a,26bは、それぞれ本発明における「第3切欠き」および「第4切欠き」に対応する実施構成の一例である。
平側プレート6,8は、基本的には同一の構成をしており、図4に示すように、高さ方向(図4の上下方向)の寸法が幅方向(図4の左右方向)に比べて短い略長方形状の板材により成形されている。平側プレート6,8の板厚は、妻側プレート2,4の板厚と同じ板厚に構成されている。また、平側プレート6,8の幅方向(図4の左右方向)の両端であって高さ方向(図4の上下方向)に延在する両側縁部6a,6b,8a,8bには、一対の切欠き28a,28b,29a,29bが形成されている。一対の切欠き28a,28bは、両側縁部6a,6b,8a,8bのうち平側プレート6,8の上側縁部6c,8c寄りの位置に配置されており、一対の切欠き29a,29bは、平側プレート6,8の下側縁部6d,8d寄りの位置に配置されている。なお、上側縁部6c,8cとは、平側プレート6,8の高さ方向(図4の上下方向)の上端(図4の上側端部)であって幅方向(図4の左右方向)に延在する縁部であり、下側縁部6d,8dとは、平側プレート6,8の高さ方向(図4の上下方向)の下端(図4の下側端部)であって幅方向(図4の左右方向)に延在する縁部である。また、各切欠き28a,28b,29a,29bの下方部分には、平側プレート6,8の表裏を貫通する二つの貫通孔TH2,TH2が形成されている。当該貫通孔TH2,TH2には、図示しないナットが埋設される。ここで、側縁部6a,8aは、本発明における「第3縦方向側縁部」に対応し、側縁部6b,8bは、本発明における「第4縦方向側縁部」に対応する実施構成の一例である。また、切欠き28a,28b,29a,29bは、本発明における「一対の第2切欠き」に対応する実施構成の一例である。
また、平側プレート6,8には、図4に示すように、大小複数の開口27a,27b,27cが形成されている。これら開口27a,27b,27cによって、平側プレート6,8の軽量化が図られていると共に、意匠性の向上が図られている。さらに、平側プレート6,8の下側縁部6d,8d寄りの位置には、図示しない底板を取り付けるためのボルトなどの締結部材を挿通するための一対の挿通孔IH,IHが形成されている。
ジョイント10は、図5ないし図7に示すように、第1腕部32と、当該第1腕部32に対して直交状に延在する第2腕部42と、を有する平面視略L字状に構成されており、第1および第2腕部32,42は、曲面を有する接続部39を介して一体にされている。
第1および第2腕部32,42は、基本的には同一の構成を有しており、図5に示すように、第1および第2腕部32,42の延在方向の一方側(接続部39側とは反対側)から見た場合に、略逆U字状の凹部32R,42Rを有している。当該凹部32R,42Rは、底壁32a,42aと、当該底壁32a,42aに一体にされた一対の側壁32b,32b,42b,42bと、から構成されている。凹部32R,42Rの幅方向寸法(一対の側壁32b,32b,42b,42b間の内側寸法)は、妻側プレート2,4および平側プレート6,8の板厚とほぼ同じか若干大きい寸法に設定されている。また、底壁32a,42aの厚みは、妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bおよび平側プレートの一対の切欠き28a,28b,29a,29bの幅寸法とほぼ同じか若干小さい寸法に設定されている。凹部32R,42Rは、それぞれ本発明における「第1凹部」および「第2凹部」に対応し、底壁32a,42aは、それぞれ本発明における「第1底壁」,「第1係合部」および「第2底壁」,「第2係合部」に対応し、一対の側壁32b,32b,42b,42bは、それぞれ「一対の第1側壁」,「第1締結部」および「一対の第2側壁」,「第2締結部」に対応する実施構成の一例である。
また、一対の側壁32b,32b,42b,42bのそれぞれには、凹部32R,42Rの内側まで貫通する貫通孔TH3,TH3が形成されている。当該貫通孔TH3,TH3の配置は、妻側プレート2,4および平側プレート6,8に形成された貫通孔TH1,TH1,TH2,TH2の配置に対応した配置とされている。
脚部材12,14は、図8に示すように、高さ方向(図8の上下方向)の寸法が幅方向(図8の左右方向)に比べて長い縦長の略長方形状の板材により成形されている。脚部材12,14の幅方向(図8の左右方向)の両端であって高さ方向(図8の上下方向)に延在する両側縁部52a,52bには、一対の切欠き53a,53bが形成されている。切欠き26a,26bは、図3に示すように、鉛直方向VDに対して角度θだけ傾斜している。即ち、妻側プレート2,4(図2参照)の下側縁部2d,4d(図2参照)に形成された一対の切欠き26a,26b(図2参照)の傾斜角θと同じ値に設定されている。
切欠き53a,53bは、図8に示すように、一方の主面、例えば、表面(図8の紙面手前側の面)から他方の主面、例えば、裏面(図8の紙面奥側の面)に向かうに伴って登り傾斜を有している。具体的には、切欠き53a,53bは、水平方向HDに対して表面(図8の紙面手前側の面)から裏面(図8の紙面奥側の面)に向かう方向に角度θの登り傾斜を有している。切欠き53a,53bは、それぞれ本発明における「第6切欠き」および「第7切欠き」に対応する実施構成の一例である。
また、脚部材12,14の上側縁部52cには、図8に示すように、下側縁部52dに向かって延在する切欠き55が形成されている。当該切欠き55の幅寸法は、妻側プレート2,4の板厚とほぼ同じか若干大きい寸法に設定されている。なお、上側縁部52cとは、脚部材12,14の高さ方向(図8の上下方向)の上端(図8の上側端部)であって幅方向(図8の左右方向)に延在する縁部であり、下側縁部52dとは、脚部材12,14の高さ方向(図8の上下方向)の下端(図8の下側端部)であって幅方向(図8の左右方向)に延在する縁部である。切欠き55は、本発明における「第5切欠き」に対応異する実施構成の一例である。
さらに、脚部材12,14の下側縁部52dには、図8に示すように、切欠き凹部53cが形成されている。当該切欠き凹部53cの底面53c’には、所定深さの袋小路孔53dが形成されている。また、脚部材12,14切欠き凹部53cの底面53c’寄りの位置には、キャスター取付用金具57を当該脚部材12,14に固定するためのボルトなどの締結部材(図示せず)が挿通される二つの挿通孔53e,53eが形成されている。当該挿通孔53e,53eは、脚部材12,14の表面(図8の紙面手前側の面)から裏面(図8の紙面奥側の面)まで貫通する貫通孔として構成されている。袋小路孔53dは、後述するキャスター60の旋回軸62の外径よりも大きい寸法に設定されている。
キャスター取付用金具57は、図9に示すように、一対の側壁57a,57aと、当該側壁57a,57aに一体に接続された底壁57bと、を有しており、長手方向の一方側から見た場合に、略U字状を有している。一対の側壁57a,57aのそれぞれには、二つの貫通孔TH4,TH4が形成されている。当該貫通孔TH4,TH4は、脚部材12,14の挿通孔53e,53eと同じピッチ、および、同じ内径を有している。なお、一対の側壁57a,57a間の内側寸法は、脚部材12,14の板厚とほぼ同じか若干大きい寸法に設定されている。また、底壁57bのほぼ中央部には、雌ネジ孔57b’が形成されている。
キャスター60は、図9に示すように、旋回軸62と、旋回軸62に旋回可能に支持された本体部64と、本体部64に回転自在に支持された一対の車輪W,Wと、を有している。旋回軸62の外周面には、雄ネジが形成されており、当該雄ネジがキャスター取付用金具57の雌ネジ孔57b’にネジ係合されることにより、キャスター60がキャスター取付用金具57に取り付けられる。なお、キャスター取付用金具57は、一方の側壁57aの貫通孔TH4,TH4から脚部材12,14の挿通孔53e,53e(図8参照)を介して他方の側壁57aの貫通孔TH4,TH4に挿通される図示しないボルトなどの締結部材によって脚部材12,14に固定される。これにより、図10に示すように、脚部材12,14にキャスター60が取り付けられる。このとき、旋回軸62の先端部は、脚部材12,14の袋小路孔53d内に挿通された状態となる。なお、旋回軸62のキャスター取付用金具57へのねじ込み量を調整することによって、キャスター60の車輪W,Wの切欠き凹部53cからの突出量を調整することができる。
連結桟16は、図11に示すように、高さ方向(図11の上下方向)の寸法が幅方向(図11の左右方向)に比べて短い長方形状の板材により成形されており、連結桟16の高さ方向(図11の上下方向)の上端(図11の上側端部)であって幅方向(図11の左右方向)に延在する上側縁部16aには、一対の切欠き17,17が形成されている。当該一対の切欠き17,17の間隔は、妻側プレート2,4に取り付けられた脚部材12,14の一対の切欠き53a,53b間の寸法と同じ寸法に設定されている。
次に、こうして構成されたベビーベッド1を組み立てる際の様子について説明する。まず、図12ないし図14に示すように、ジョイント10の第2腕部42の一対の側壁42b,42b間に妻側プレート2,4を挟み込むように、ジョイント10の第2腕部42の底壁42aを妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,24aに係合させ、ボルトなどの締結部材によってジョイント10を妻側プレート2,4に固定する。同様に、図15ないし図17に示すように、ジョイント10の第1腕部32の一対の側壁32b,32b間に妻側プレート2,4を挟み込むように、ジョイント10の第1腕部32の底壁32aを妻側プレート2,4の一対の切欠き22b,24bに係合させ、ボルトなどの締結部材によってジョイント10を妻側プレート2,4に固定する。なお、妻側プレート2と妻側プレート4とは、ベビーベッド1の組み付けに際して、互いに鏡映対称の関係となるように配置される。
続いて、ジョイント10が取り付けられた妻側プレート2に平側プレート6,8を取り付ける。具体的には、図18ないし図20に示すように、妻側プレート2の切欠き22a,24aに取り付けられたジョイント10の第1腕部32の一対の側壁32b,32b間、および、図21ないし図23に示すように、妻側プレート2の切欠き22b,24bに取り付けられたジョイント10の第2腕部42の一対の側壁42b,42b間に、平側プレート6および平側プレート8を挟み込むように、ジョイント10の第1腕部32の底壁32aを平側プレート6の一対の切欠き28a,29aに係合させると共に、ジョイント10の第2腕部42の底壁42aを平側プレート8の一対の切欠き28a,29aに係合させて、ボルトなどの締結部材によってジョイント10を介して平側プレート6,8を妻側プレート2に固定する。
さらに、妻側プレート2にジョイント10を介して取り付けられた平側プレート6,8にジョイント10が取り付けられた妻側プレート4を取り付ける。具体的には、妻側プレート2と妻側プレート4とは、互いに鏡映対称の関係となる配置で組付けられるため、妻側プレート4の切欠き22b,24bに取り付けられたジョイント10の第2腕部42の一対の側壁42b,42b間、および、妻側プレート4の切欠き22a,24aに取り付けられたジョイント10の第1腕部32の一対の側壁32b,32b間に、平側プレート6および平側プレート8を挟み込むように、ジョイント10の第2腕部42の底壁42aを平側プレート6の一対の切欠き28b,29bに係合させると共に、ジョイント10の第1腕部32の底壁32aを平側プレート8の一対の切欠き28b,29bに係合させて、ボルトなどの締結部材によってジョイント10を介して平側プレート6,8を妻側プレート4に固定する。
こうして、図24に示すように、妻側プレート2,4および平側プレート6,8がジョイント10によって接続されてベビーベッド1の外郭が構成された後に、妻側プレート2,4および平側プレート6,8で囲まれた囲繞領域の内側の適当な高さ位置に、図示しない底板をボルトなどの締結部材によって取り付ける。ここで、本実施の形態では、妻側プレート2,4および平側プレート6,8は、ジョイント10によって所定隙間をもって連結される構成であるため、ベビーベッド1の内側寸法を、一般的に市場に流通しているベビーベッド用の寝具類に対応させた寸法を維持しながら、妻側プレート2,4および平側プレート6,8の幅方向寸法の短縮化を図ることができる。より具体的には、図7も参照して、ジョイント10の第1腕部の一対の側壁32b,32bのうち外側に配置される側壁32bの内側面から第2腕部42の凹部42Rの奥側面までの寸法L1、あるいは、ジョイント10の第2腕部の一対の側壁42b,42bのうち外側に配置される側壁42bの内側面から第1腕部32の凹部32Rの奥側面までの寸法L1の2倍(L1×2)の長さだけ妻側プレート2,4および平側プレート6,8の幅方向寸法の短縮化を図ることができる。これにより、ベビーベッド1の分解状態での運送コストの低減を図ることができる。もとより、ベビーベッド1の内側寸法は、一般的に市場に流通しているベビーベッド用の寝具類に対応させた寸法を維持できるため、専用の寝具類を準備する必要がなく、コスト高を招くこともない。
そして、最後に、妻側プレート2,4の下側縁部2d,4dの切欠き26a,26b(図2参照)に、脚部材12,14の上側縁部52cの切欠き55(図8参照)を係合させることによって、図25に示すように、キャスター60が取り付けられた脚部材12,14を妻側プレート2,4に取り付けると共に、当該妻側プレート2,4に取り付けられた脚部材12の側縁部52aの切欠き53a(図8参照)および脚部材14の側縁部52bの切欠き53b(図8参照)に、連結桟16の上側縁部16aの一対の切欠き17,17を係合させることによって、連結桟16を脚部材12,14に取り付け、ベビーベッド1の組付けが完了する。
ここで、脚部材12,14は、妻側プレート2,4から遠ざかるのに伴って互いに離れる方向の傾斜角θ(鉛直方向VDに対して互いに離れる方向の傾斜角θ)を有している、換言すれば、脚部材12,14は、床面に近付くのに伴って互いに離れる方向の傾斜角θ(鉛直方向VDに対して互いに離れる方向の傾斜角θ)を有しているため、ベビーベッド1の床面への設置の安定性を向上することができる。また、脚部材12,14を連結桟16によって連結する構成であるため、ベビーベッド1の床面への設置の安定性がより向上する。なお、本実施の形態では、連結桟16は、水平状態をもって脚部材12,14を連結する構成であるため、連結桟16による脚部材12,14の互いに離れる方向への変形を効果的に抑制することができ、ベビーベッド1の安定性をより一層向上することができる。
次に、本発明の第2実施例のベビーベッド100について説明する。第2実施例のベビーベッド100は、第1実施例のベビーベッド1に対してジョイント10をジョイント110に替えた点を除いて第1実施例のベビーベッド1と同一の構成を有している。したがって、第2実施例のベビーベッド100の構成のうち第1実施例のベビーベッド1のハード構成と同一部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
第2実施例のベビーベッド100では、図26に示すように、妻側プレート2,4および平側プレート6,8が、ジョイント110によって連結されている。ジョイント110は、第1腕部130と、第2腕部140と、当該第1および第2腕部130,140を締結するボルトBLTおよびナットNと、を備えている。第1および第2腕部130,140は、それぞれ本発明における「第1腕部」および「第2腕部」に対応し、ボルトBLTおよびナットNは、本発明における「締結部材」に対応する実施構成の一例である。
第1腕部130は、図27に示すように、本体部132と、当該本体部132の長手方向の一端に一体にされた略円板状の連結部134と、から構成されている。本体部132は、一対の側壁132a,132aと、当該一対の側壁132a,132aを接続する底壁132bと、を有しており、一対の側壁132a,132aおよび底壁132bによって、第1腕部130の長手方向の一方側から見た場合に、略逆U字状の凹部132Rが構成されている。また、一対の側壁132a,132aのそれぞれには、凹部132Rの内側まで貫通する貫通孔TH5,TH5が形成されている。当該貫通孔TH5,TH5の配置は、妻側プレート2,4および平側プレート6,8に形成された貫通孔TH1,TH1,TH2,TH2の配置に対応した配置とされている。一対の側壁132a,132aは、本発明における「一対の第1側壁」および「第1締結部」に対応し、底壁132bは、本発明における「第1底壁」および「第1係合部」に対応し、凹部132Rは、本発明における「第1凹部」に対応する実施構成の一例である。
凹部132Rの幅方向寸法(一対の側壁132a,132a間の内側寸法)は、妻側プレート2,4および平側プレート6,8の板厚とほぼ同じか若干大きい寸法に設定されている。また、底壁132bの厚みは、妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bおよび平側プレートの一対の切欠き28a,28b,29a,29bの幅寸法とほぼ同じか若干小さい寸法に設定されている。
また、連結部134は、図27に示すように、一方の主面134aが本体部132の底壁132bと面一状に当該底壁132bに一体にされている。連結部134には、中央に貫通孔135が形成されている。貫通孔135の内径は、ボルトBLTのネジ径よりも若干大きい値に設定されている。
第2腕部140は、連結部144の配置が異なる点を除いて第1腕部130と同一の構成を有している。具体的には、第2腕部140は、図28に示すように、本体部142と、当該本体部142の長手方向の一端に一体にされた略円板状の連結部144と、から構成されている。本体部142は、一対の側壁142a,142aと、当該一対の側壁142a,142aを接続する底壁142bと、を有しており、一対の側壁142a,142aおよび底壁142bによって、第2腕部140の長手方向の一方側から見た場合に、略逆U字状の凹部142Rが構成されている。また、一対の側壁142a,142aのそれぞれには、凹部142Rの内側まで貫通する貫通孔TH6,TH6が形成されている。当該貫通孔TH6,TH6の配置は、妻側プレート2,4および平側プレート6,8に形成された貫通孔TH1,TH1,TH2,TH2の配置に対応した配置とされている。一対の側壁142a,142aは、本発明における「一対の第2側壁」および「第2締結部」に対応し、底壁142bは、本発明における「第2底壁」および「第2係合部」に対応し、凹部142Rは、本発明における「第2凹部」に対応する実施構成の一例である。
凹部142Rの幅方向寸法(一対の側壁142a,142a間の内側寸法)は、妻側プレート2,4および平側プレート6,8の板厚とほぼ同じか若干大きい寸法に設定されている。また、底壁142bの厚みは、妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bおよび平側プレートの一対の切欠き28a,28b,29a,29bの幅寸法とほぼ同じか若干小さい寸法に設定されている。
また、連結部144は、図28に示すように、一方の主面144aが本体部142の底壁142bに対して段差をもって当該底壁142bに一体にされている。当該段差は、第1腕部130の連結部134の厚み寸法とほぼ同じ寸法に設定されている。連結部144には、中央に貫通孔145が形成されている。貫通孔145の内径は、ボルトBLTのネジ径よりも若干大きい値に設定されている。
次に、こうして構成された第2実施例のベビーベッド100を組み立てる際の様子について説明する。ジョイント110の第1腕部130または第2腕部140のいずれか一方を妻側プレート2,4に取り付けると共に、ジョイント110の第1腕部130または第2腕部140の他方を平側プレート6,8に取り付ける。具体的には、第1腕部130の一対の側壁132a,132a間に妻側プレート2,4または平側プレート6,8を挟み込むように、第1腕部130の底壁132bを妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bまたは平側プレート6,8の一対の切欠き28a,28b,29a,29bに係合させ、ボルトなどの締結部材によって第1腕部130を妻側プレート2,4または平側プレート6,8に固定する。同様に、第2腕部140の一対の側壁142a,142a間に平側プレート6,8または妻側プレート2,4を挟み込むように、第2腕部140の底壁142bを平側プレート6,8の一対の切欠き28a,28b,29a,29bまたは妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bに係合させ、ボルトなどの締結部材によって第2腕部140を平側プレート6,8または妻側プレート2,4に固定する。本実施の形態では、図26および図29に示すように、妻側プレート2,4に第2腕部140を取り付け、平側プレート6,8に第1腕部130を取り付ける構成とした。
続いて、妻側プレート2,4に固定された第1腕部130の連結部134または第2腕部140の連結部144と、平側プレート6,8に固定された第2腕部140の連結部144または第1腕部130の連結部134と、を重ね合わせて(図29参照)、当該状態で連結部134,144の貫通孔135,145にボルトBLTを挿通し、ナットNを当該ボルトBLTにネジ係合させることによって、第1および第2腕部130,140を締結する。これにより、妻側プレート2,4および平側プレート6,8のジョイント110を介した所定隙間を有する連結が完了する。なお、第1腕部130の連結部134と、第2腕部140の連結部144との重ね合わせは、連結部134が連結部144の上に重なるように、即ち、連結部134が第2腕部140の段差に収まるように行われる。
こうした第2実施例のベビーベッド100によれば、第1実施例のベビーベッド1と同様の効果に加えて、ジョイント110が独立した第1腕部130および第2腕部140により構成したことにより奏する新たな効果を奏する。具体的には、ジョイント110を独立した第1腕部130および第2腕部140により構成したことによって、第1腕部130および第2腕部140を所望の挟角で固定することができるため、図30に示すように、ベビーベッド1をサークル201として組み替えることが可能となる。即ち、ベビーベッド1用の妻側プレート2,4や平側プレート6,8とは別にこれら妻側プレート2,4や平側プレート6,8と同形状のサークル用プレート205を準備し、ベビーベッド1用の妻側プレート2,4とサークル用プレート205、あるいは、ベビーベッド1用の平側プレート6,8とサークル用プレート205と、を互いにジョイント110によって連結することにより、ベビーベッド1をサークル201に組み換えることが可能となる。
第1実施例および第2実施例では、妻側プレート2,4および平側プレート6,8を板材により構成したが、これに限らない。例えば、板材の妻側プレート2,4および平側プレート6,8に代えて梯子状に構成された妻側フレームおよび平側フレームを用いる構成としても良い。この場合、妻側フレームの幅方向両端に配置された縦桟(組立て状態にあるベビーベッド1の高さ方向に延在する桟であって、妻側フレームの幅方向の両側に配置された桟)、および、平側フレームの高さ方向の両端に配置された横桟(組立て状態にあるベビーベッド1の幅方向に延在する桟であって、平側フレームの高さ方向の両側に配置された桟)のそれぞれにジョイント10,110を取り付けるための切欠きおよび貫通孔を設ける構成とすれば良い。なお、妻側プレート2,4および平側プレート6,8のいずれか一方のみを板材に代えて梯子状のフレームに代える構成でも良いことは言うまでもない。
第1実施例および第2実施例では、脚部材12,14を有する構成としたが、脚部材12,14は無くても良い。
第1実施例および第2実施例では、脚部材12,14がキャスター60を有する構成としたが、キャスター60は有さなくても負い。
第1実施例および第2実施例では、脚部材12,14を連結桟16によって連結する構成としたが、脚部材12,14は、連結桟16によって連結されなくても良い。
第1実施例および第2実施例では、妻側プレート2,4および脚部材12,14の両方に切欠き26a,26bおよび切欠き55を設ける構成としたが、これに限らない。例えば、妻側プレート2,4および脚部材12,14のいずれか一方のみに切欠き26a,26bおよび切欠き55を設ける構成としても良い。
第1実施例および第2実施例では、脚部材12,14が床面に近付くのに伴って互いに離れる方向の傾斜角θ(鉛直方向VDに対して互いに離れる方向の傾斜角θ)を有する構成としたが、これに限らない。例えば、脚部材12,14を互いに平行に延在させる構成としても良い。
第1実施例および第2実施例では、ジョイント10,110の一対の側壁32b,32b,42b,42b,132a,132a,142a,142aによって妻側プレート2,4および平側プレート6,8を挟み込む構成としたが、ジョイント10,110を妻側プレート2,4および平側プレート6,8に固定することができれば、一対の側壁32b,32b,42b,42b,132a,132a,142a,142aによって妻側プレート2,4および平側プレート6,8を挟み込む構成に限らない。例えば、一対の側壁32b,32b,42b,42b,132a,132a,142a,142aのいずれか一方の側壁32b,42b,132a,142aのみを有する構成でも構わない。
図31および図32は、第1実施例のジョイント10の変形例であるジョイント210の構成の概略を示す斜視図である。変形例のジョイント210は、第1実施例のジョイント10に対して第1および第2腕部32,42を第1および第2腕部232,242に替えた点を除いて、第1実施例のジョイント10と同一の構成を有している。したがって、変形例のジョイント210の構成のうち第1実施例のジョイント10の構成と同一部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
変形例のジョイント210は、図31ないし図33に示すように、第1腕部232と、当該第1腕部232に対して直交状に延在する第2腕部242と、を有する平面視略L字状に構成されており、第1および第2腕部232,242は、曲面を有する接続部39を介して一体にされている。
第1および第2腕部232,242は、基本的には同一の構成を有しており、図31ないし図33に示すように、第1および第2腕部232,242の延在方向の一方側(接続部39側とは反対側)から見た場合に、略逆L字状ないし逆L字状を有している。即ち、第1および第2腕部232,242は、天板232a,242aと、当該天板232a,242aに直交状に一体にされた側壁232b,242bと、を有している。なお、天板232a,242aの厚みは、妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bおよび平側プレートの一対の切欠き28a,28b,29a,29bの幅寸法とほぼ同じか若干小さい寸法に設定されている。天板232a,242aは、それぞれ本発明における「第1壁」,「第1係合部」および「第2壁」,「第2係合部」に対応し、側壁232b,242bは、それぞれ「第3壁」,「第1締結部」および「第4壁」,「第2締結部」に対応する実施構成の一例である。
また、側壁232b,242bのそれぞれには、図31ないし図33に示すように、貫通長孔TH203が形成されている。当該変形例においては、妻側プレート2,4および平側プレート6,8には、2つの貫通孔TH1,TH1,TH2,TH2に替えて1つのネジ孔BH1,BH2(図35および図37参照)が形成されており、貫通長孔TH203は、当該ネジ孔BH1,BH2に対応した位置に配置されている。
次に、こうして構成された変形例のジョイント210を用いて妻側プレート2,4と平側プレート6,8とを連結する際の様子について説明する。ジョイント210の妻側プレート2,4および平側プレート6,8への取り付けは、図34および図36に示すように、第1および第2腕部232,242の天板232a,242aを妻側プレート2,4の一対の切欠き22a,22b,24a,24bおよび平側プレート6,8の一対の切欠き28a,28b,29a,29bに係合させると共に、第1および第2腕部232,242の側壁232b,242bを妻側プレート2,4および平側プレート6,8に当接させた状態で、図35および図37に示すように、ボルトBLTなどの締結部材を貫通長孔TH203から妻側プレート2,4および平側プレート6,8のネジ孔BH1,BH2にネジ係合することにより行う。これにより、妻側プレート2,4および平側プレート6,8のジョイント210を介した所定隙間を有する連結が完了する。
こうして構成された変形例のジョイント210においても、実施例のジョイント10と同様、妻側プレート2,4および平側プレート6,8が所定隙間をもって連結される構成であるため、ベビーベッド1の内側寸法を、一般的に市場に流通しているベビーベッド用の寝具類に対応させた寸法を維持しながら、妻側プレート2,4および平側プレート6,8の幅方向寸法の短縮化を図ることができる。これにより、ベビーベッド1の分解状態での運送コストの低減を図ることができる。もとより、ベビーベッド1の内側寸法は、一般的に市場に流通しているベビーベッド用の寝具類に対応させた寸法を維持できるため、専用の寝具類を準備する必要がなく、コスト高を招くこともない。また、ジョイント210の第1および第2腕部232,242が、天板232a,242aと、当該天板232a,242aに直交状に一体にされた側壁232b,242bと、を有するのみであるため、妻側プレート2,4および平側プレート6,8の板厚に関わらず、妻側プレート2,4と平側プレート6,8との連結が可能である。
なお、上述した変形例のジョイント210では、第1および第2腕部232,242の側壁232b,242bを同じ側、即ち、ジョイント210の外周面210a(図33参照)側に設ける構成としたが、これに限らない。例えば、図38の変形例のジョイント310に示すように、第1および第2腕部232,342の側壁232b,342bは異なる側、即ち、側壁232bは、ジョイント310の外周面310a側に設け、側壁342bは、ジョイントの内周面310b側に設ける構成としても良い。また、これとは逆に、側壁232bは、ジョイント310の内周面310b側に設け、側壁342bは、ジョイントの内周面310b側に設ける構成としても良い。なお、符号「342a」は、第2腕部342の天板である。
第1実施例、第2実施例および変形例では、脚部材12,14および連結桟16の両方に切欠き53a,53bおよび切欠き17,17を設ける構成としたが、これに限らない。例えば、脚部材12,14および連結桟16のいずれか一方のみに切欠き53a,53bおよび切欠き17,17を設ける構成としても良い。なお、連結桟16のみに切欠き17,17を設ける構成の場合、当該連結桟16を水平状態をもって脚部材12,14に取り付けるためには、切欠き17,17を一方の主面、例えば、表面(図11の紙面手前側の面)から他方の主面、例えば、裏面(図11の紙面奥側の面)に向かうに伴って互いに遠ざかる方向に下り傾斜を有するように形成すれば良い。
本実施形態は、本発明を実施するための形態の一例を示すものである。したがって、本発明は、本実施形態の構成に限定されるものではない。