JP2020065840A - X線撮影装置 - Google Patents

X線撮影装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020065840A
JP2020065840A JP2018201753A JP2018201753A JP2020065840A JP 2020065840 A JP2020065840 A JP 2020065840A JP 2018201753 A JP2018201753 A JP 2018201753A JP 2018201753 A JP2018201753 A JP 2018201753A JP 2020065840 A JP2020065840 A JP 2020065840A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
ray imaging
treatment
unit
ray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018201753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7279336B2 (ja
Inventor
龍一 伊東
Ryuichi Ito
龍一 伊東
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2018201753A priority Critical patent/JP7279336B2/ja
Publication of JP2020065840A publication Critical patent/JP2020065840A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7279336B2 publication Critical patent/JP7279336B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

【課題】 治療開始後に被検者に生ずる位置ずれが生じる場合でも、被検者に対する治療ビームの照射を適正に実行することが可能なX線撮影装置を提供する。【解決手段】 制御部30は、被検者に対して治療を実行しているときにX線撮影系により撮影したX線画像とDRR画像作成部32により作成したDRR画像とを比較することにより被検者の位置ずれ量を検出する位置検出部33と、被検者に対して治療を実行しているときに位置検出部33により検出した被検者の位置ずれ量が予め設定した設定値を超えたときに、表示部39に対して警告表示を行い、あるいは、治療ビーム照射装置90に対して治療ビーム照射指示部34を介して治療ビーム照射の停止信号を送信する警告部36とを備える。【選択図】 図2

Description

この発明は、治療ビーム照射装置を使用して被検者の患部に治療ビームを照射することにより治療を実行するときに、被検者載置部上の被検者の位置決めを行うX線撮影装置に関する。
癌等の患部に対してX線、電子線、粒子線等の放射線を照射する放射線治療においては、放射線を患部に正確に照射する必要がある。放射線治療装置を利用して放射線治療を実行するときには、治療に先だって治療計画が策定される。そして、放射線治療の実行時には、患者の位置が治療計画時と一致するように位置決めを行うことが必要となる。放射線治療装置における患者の位置決めは、従来は、技師がレーザ墨出し器により示される位置を目視で確認しながら、患者を載置する診療台の位置を操作することにより行われていた。これに対し、近年ではX線画像を使用して患者の位置決めを行うことが提案されている(特許文献1参照)。
このとき、X線画像を使用した患者の位置決めにおいては、コンピュータ上に治療装置におけるX線撮影系の幾何学的配置を再現し、治療計画時にX線CT装置により収集した3次元画像データを利用した仮想的透視投影であるDRR(Degital Reconstructed Radiography)画像を利用し、X線撮影系により撮影したX線撮影画像とDRR画像との類似性を評価すること(画像レジストレーション)により、患者の現在位置と治療計画時位置とのずれ量を算出している。DRRは、計算コストが膨大なものとなるため、特許文献1では、DRRの実行に必要な計算コストを削減して、患者の位置決めを高速化している。
特開2013−99431号公報
上述した従来の装置においては、被検者の位置決めを行って被検者を固定した後、治療を開始すれば、被検者の位置の確認は行われない。このため、何らかの理由で被検者の体位等が変化した場合においても、術者はこれに気づかず治療が継続される。このため、治療を行うべき位置以外の位置に治療ビームが照射される場合がある。
また、被検者の肺の近くの腫瘍に対して治療ビームを照射する場合には、被検者の呼吸に従って腫瘍の位置が大きく変化する。このため、このような場合においては、X線撮影部により被検者を異なる二方向から連続して撮影し、被検者の体内に留置されたマーカを含むX線画像または被検者の特定部位を含むX線画像を収集することにより、被検者の体動に伴って移動するマーカまたは特定部位の位置を追跡する動体追跡と呼称される機能を備えたX線撮影装置が使用される。このような動体追跡機能を有するX線撮影装置を使用した場合においては、治療を行うべき位置以外の位置に治療ビームが照射されることは防止できるが、マーカまたは特定部位がゲーティングウインドウと呼称される治療ビームを照射すべき位置に到達する頻度が低くなり、被検者は動体追跡のための余分なX線の被ばくを受けることになる。
この発明は上記課題を解決するためになされたものであり、治療開始後に被検者に生ずる位置ずれが生じる場合でも、被検者に対する治療ビームの照射を適正に実行することが可能なX線撮影装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、治療ビーム照射装置を使用して被検者の患部に治療ビームを照射することにより治療を実行するときに、被検者載置部上の被検者の位置決めを行うX線撮影装置であって、X線管と当該X線管から照射され被検者を通過したX線を検出するX線検出器とを有するX線撮影系を複数個備え、前記被検者を異なる2方向からX線撮影するX線撮影部と、治療計画時に作成された前記被検者のCT画像データに対して、前記被検者に対する前記X線撮影系の幾何学的撮影条件を模擬した仮想的透視投影を行うことにより、前記被検者のDRR画像を作成するDRR画像作成部と、前記被検者に対して治療を実行する前に、前記X線撮影部により撮影したX線画像と前記DRR画像作成部により作成したDRR画像とを比較することにより前記被検者の位置ずれ量を検出するとともに、前記被検者に対して治療を実行しているときに、前記X線撮影部により撮影したX線画像と前記DRR画像作成部により作成したDRR画像とを比較することにより前記被検者の位置ずれ量を検出する位置検出部と、を備えたことを特徴とする。
第2の発明は、前記被検者に対して治療を実行しているときに前記位置検出部により検出した前記被検者の位置ずれ量に基づいて前記被検者載置部を移動させる移動指示部をさらに備えたことを特徴とする。
第3の発明は、前記被検者に対して治療を実行しているときに前記位置検出部により検出した前記被検者の位置ずれ量が予め設定した設定値を超えたときに、警告表示を行い、あるいは、前記治療ビーム照射装置に対して治療ビーム照射の停止信号を送信する警告部をさらに備えたことを特徴とする。
第4の発明は、前記X線撮影部により前記被検者を異なる二方向から連続して撮影し、前記被検者の体内に留置されたマーカを含むX線画像または前記被検者の特定部位を含むX線画像を収集することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を追跡する動体追跡部をさらに備える。
第1の発明によれば、被検者に対して治療を実行しているときに生ずる位置ずれを位置検出部により検出することが可能となる。
第2の発明によれば、被検者に対して治療を実行しているときに位置検出部により検出した位置ずれ量に基づいて被検者載置部を移動させることから、治療開始後に被検者に位置ずれが生じた場合においても、被検者を治療開始前に位置決めされた位置に復帰させることができ、被検者に対する治療ビームの照射を適正に実行することが可能となる。
第3の発明によれば、被検者に対して治療を実行しているときに位置検出部により検出した位置ずれ量が予め設定した設定値を超えたときに、警告表示を行い、あるいは、治療ビーム照射装置に対して治療ビーム照射の停止信号を送信することから、治療開始後に被検者に位置ずれが生じた場合においても、不適切な位置への治療ビームの照射を防止することにより、被検者に対する治療ビームの照射を適正に実行することが可能となる。
第4の発明によれば、動体追跡時に取得したX線画像を利用することにより、被検者に対して治療を実行しているときにX線画像とDRR画像とを比較して被検者の位置ずれ量を検出することができる。このため、被検者に対して余分な被ばくを生ずることなく、被検者に対する治療ビームの照射を適正に実行することが可能となる。
この発明に係るX線撮影装置を、治療ビーム照射装置90とともに示す斜視図である。 この発明に係るX線撮影装置の主要な制御系を示すブロック図である。 被検者の治療時におけるX線撮影装置の動作の概要を示すフローチャートである。 DRR画像作成工程で作成されたDRR画像Dを示す概要図である。 X線撮影工程で作成されたX線画像Xを示す概要図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、この発明に係るX線撮影装置を、治療ビーム照射装置90とともに示す斜視図である。
治療ビーム照射装置90は、検診台27上の被検者に対して放射線照射を行うものであり、治療室の床面に設置された基台91に対して揺動可能に設置されたガントリー92と、治療ビームを出射するためにガントリー92に配設された治療ビーム照射部93とを備える。このガントリー92は、治療ビーム照射部93とともに、基台91に対して360度の範囲で回転可能な構造となっている。従って、この治療ビーム照射装置90によれば、ガントリー92が基台91に対して任意の角度まで回転することにより、治療ビーム照射部93から照射される治療ビームの照射方向を変更することができる。このため、被検者における腫瘍等の患部に対して、様々な方向から治療ビームを照射することが可能となる。
この治療ビーム照射装置90とともに使用されるX線撮影装置は、被検者の患部の位置を特定する動体追跡を行うためのX線撮影を実行するものである。すなわち、上述した治療ビーム照射装置90を使用した放射線治療時においては、被検者の呼吸等に起因する体動に伴って移動する患部に対して、放射線を正確に照射する必要がある。このため、このX線撮影装置においては、被検者を互いに異なる2方向から透視し、その透視画像に対して画像認識を実行することにより、被検者の特定部位または被検者の特定部位付近に留置されたマーカ(以下、これらを総称して「マーカ等」という)の位置を検出し、マーカ等の三次元の位置情報を演算することで、マーカ等を高精度で検出する、所謂、動体追跡を行う構成となっている。この動体追跡時においては、時間Tの間隔で間欠的にX線が照射され、X線撮影が実行される。
上述した画像認識の一つの実施態様としては、被検者の特定部位付近に留置したマーカの画像を予めテンプレートとして登録し、このテンプレートを利用してマーカの位置を検出して追跡(トラッキング)するテンプレートマッチングが利用される。なお、被検者における患部付近にマーカを留置する代わりに、被検者における腫瘍等の特定部位の画像をマーカとして使用する動体追跡を採用してもよい。
また、この画像認識の他の実施態様として、マーカ等に対して、予め登録した多数の正解画像と不正解画像とから、学習により識別器を作成し、この識別器を利用してマーカ等の位置を検出して追跡する機械学習が利用される。このような機械学習としては、例えば、SVM(Support Vector Machine/サポートベクターマシン)を利用することができる。このSVMは、パターン認識を実行するときに、多くの手法の中でも最も迅速性に優れ、かつ、認識性能の高い学習モデルの一つである。また、認識性能に優れた機械学習として、SVMにかえて、Haar‐like特徴量などによるBoosting(ブースティング)や、Deep Learning(深層学習)などのニューラルネットワークを利用してもよい。
このX線撮影装置は、第1X線管11a、第2X線管11b、第3X線管11c、第4X線管11d(これらを総称する場合には「X線管11」という)と、第1フラットパネルディテクタ21a、第2フラットパネルディテクタ21b、第3フラットパネルディテクタ21c、第4フラットパネルディテクタ21d(これらを総称するときには「フラットパネルディテクタ21」という)とを備える。第1X線管11aから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第1フラットパネルディテクタ21aにより検出される。第1X線管11aと第1フラットパネルディテクタ21aとは、第1X線撮影系を構成する。第2X線管11bから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第2フラットパネルディテクタ21bにより検出される。第2X線管11bと第2フラットパネルディテクタ21bとは、第2X線撮影系を構成する。第3X線管11cから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第3フラットパネルディテクタ21cにより検出される。第3X線管11cと第3フラットパネルディテクタ21cとは、第3X線撮影系を構成する。第4X線管11dから照射されたX線は、検診台27上の被検者を透過した後、第4フラットパネルディテクタ21dにより検出される。第4X線管11dと第4フラットパネルディテクタ21dとは、第4X線撮影系を構成する。
なお、動体追跡を行うためのX線撮影を実行するときには、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2個のX線撮影系が選択されて使用される。そして、各X線撮影系は、同様の動作により2方向からのX線撮影を実行する。以下のX線撮影動作の説明は、一方のX線撮影系についてのものであるが、他方のX線撮影系も同様の動作を実行する。
検診台27は、基部28と、カウチとも呼称される被検者載置部29とを備える。被検者載置部29は、基部28に対して6軸方向に移動および回転可能となっている。
図2は、この発明に係るX線撮影装置の主要な制御系を示すブロック図である。
このX線撮影装置は、装置全体を制御する制御部30を備える。この制御部30は、ソフトウエアがインストールされたコンピュータから構成される。この制御部30に含まれる各部の機能は、コンピュータにインストールされているソフトウエアを実行することで実現される。
この制御部30は、上述したX線管11、フラットパネルディテクタ21、検診台27および治療ビーム照射装置90と接続されている。また、この制御部30は、キーボード等の入力機構を備え各種の操作を実行する操作部38と、液晶表示パネル等を備えた表示部39とに接続されている。さらに、この制御部30は、放射線治療に先だって治療計画が策定する治療計画装置99にオンラインまたはオフラインで接続されている。治療計画装置99は、図示を省略したCT撮影装置により撮影した被検者のCT画像データを取得している。制御部30は、治療計画装置99からこのCT画像データを取得する。
この制御部30は、X線管11およびフラットパネルディテクタ21を備えたX線撮影系を使用したX線撮影を制御するX線撮影制御部31と、治療計画時に作成された被検者の患部を含む領域のCT画像データに対して、被検者に対する各X線撮影系の幾何学的撮影条件を模擬した仮想的透視投影を行うことにより、被検者のDRR画像を作成するDRR画像作成部32と、被検者に対して治療を実行する前に、X線撮影系により撮影したX線画像とDRR画像作成部32により作成したDRR画像とを比較することにより被検者の位置ずれ量を検出するとともに、被検者に対して治療を実行しているときにX線撮影系により撮影したX線画像とDRR画像作成部32により作成したDRR画像とを比較することにより被検者の位置ずれ量を検出する位置検出部33と、治療ビーム照射装置90に対して治療ビームの照射の指示を行う治療ビーム照射指示部34と、検診台27における被検者載置部29の移動を制御するための移動指示部35と、被検者に対して治療を実行しているときに位置検出部33により検出した被検者の位置ずれ量が予め設定した設定値を超えたときに、表示部39に対して警告表示を行い、あるいは、治療ビーム照射装置90に対して治療ビーム照射指示部34を介して治療ビーム照射の停止信号を送信する警告部36と、被検者を異なる二方向から連続して撮影して被検者の体内に留置されたマーカ等を含むX線画像を収集することにより被検者の体動に伴って移動するマーカ等の位置を追跡する動体追跡部37と、を備える。
次に、以上のような構成を有するX線撮影装置による被検者の位置決め等の動作について説明する。図3は、被検者の治療時におけるX線撮影装置の動作の概要を示すフローチャートである。
被検者に対する治療を開始するときには、最初に、被検者の位置決めに使用するDRR画像を作成する(ステップS1)。DRR画像作成時には、治療計画装置99から取得した被検者のCT画像データを利用する。このCT画像データは、複数の2次元のCT画像データの集合である3次元のボクセルデータである。そして、このCT画像データに対して被検者に対する各X線撮影系の幾何学的撮影条件を模擬した仮想的透視投影を行うことにより、被検者のDRR画像を作成する。
次に、被検者の位置決めに使用するX線画像を取得するため、X線撮影を実行する(ステップS2)。この時には、第1X線撮影系から第4X線撮影系のうち、DRR画像の作成時に幾何学的撮影条件を模擬されたX線撮影系が使用される。
そして、DRR画像作成工程(ステップS1)で作成されたDRR画像とX線撮影工程(ステップS2)で作成されたX線画像とを比較することにより被検者に対する最初の位置検出を実行する(ステップS3)。
図4は、DRR画像作成工程(ステップS1)で作成されたDRR画像Dを示す概要図であり、図5は、X線撮影工程(ステップS2)で作成されたX線画像Xを示す概要図である。
DRR画像DとX線画像Xには、被検者の骨部41の画像と軟部組織42の画像とが表示されている。被検者が治療計画時に設定した適切な位置に位置決めされたときには、DRR画像DとX線画像Xとが整合することになる。位置検出部33は、DRR画像DとX線画像Xにおける被検者の肋骨部分の画像等に基づいて、被検者の位置ずれ量を検出する。そして、位置検出部33により検出された位置ずれ量に基づいて、移動指示部35が検診台27に対して信号を送信し、検診台27の被検者載置部29を移動させることにより、被検者の位置決めを実行する。このときには、検出された位置ずれ量に基づいて被検者載置部29の移動量を演算した後、被検者載置部29を移動させてもよく、被検者載置部29の移動時に連続してX線撮影を実行してもよい。
被検者の位置が治療計画時に設定した適切な位置となったときには、被検者に対する治療を開始する(ステップS4)。治療を開始するときには、被検者の体動に伴って移動するマーカ等の位置を追跡する動体追跡を開始する(ステップS5)。動体追跡を行うためのX線撮影を実行するときには、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの2個のX線撮影系が選択され、例えば、30FPS(Frames Per Second)程度のフレームレートで連続してX線撮影が実行される。そして、撮影されたX線画像を利用して、テンプレートマッチングや機械学習により、マーカ等の位置が連続して検出される。
この動体追跡動作は、動体追跡部37により、被検者に対する治療が終了するまで(ステップS6)継続して実行される。そして、被検者に対する治療中には、一定時間毎に、被検者の位置検出が実行される(ステップS7)。この時には、DRR画像作成工程で取得したDRR画像と、動体追跡のための連続したX線撮影で取得したX線画像とを比較することにより、治療中における被検者の位置検出を実行する。この位置検出に使用されるX線画像は、30FPS程度のフレームレートで取得されるX線画像のうち、例えば、1分ごとに取得されたX線画像が使用される。
なお、この位置検出を行う場合に、第1X線撮影系、第2X線撮影系、第3X線撮影系、第4X線撮影系のうちの使用されるX線撮影系が変更された場合においては、それらのX線撮影系の幾何学的撮影条件を模擬した仮想的透視投影を行うことにより、再度、DRR画像を取得するようにすればよい。
そして、被検者の位置検出の結果、被検者が正しい位置に位置決めされているときには、治療が終了するまで一定時間毎に位置検出が実行される(ステップS6、ステップS7)。そして、治療が終了すれば、動体追跡動作を終了する(ステップS8)。
一方、被検者の位置検出の結果、被検者が正しい位置から移動していた場合には、一つの実施形態として、被検者を正しい位置に移動させる位置決め動作が実行される。この位置決め動作は、位置検出部33により検出された位置ずれ量に基づいて、移動指示部35が検診台27に対して信号を送信し、検診台27の被検者載置部29を移動させることにより実行される。これにより、被検者に対する治療を継続して実行することが可能となる。
また、他の実施形態として、位置検出部33により検出された位置ずれ量に基づいて、警告部36が表示部39に対して信号を送信し、表示部39に警告表示を表示するとともに、警告部36が治療ビーム照射指示部34を介して治療計画装置99に、治療ビーム照射の停止信号を送信する。これにより、不適切な位置への治療ビームの照射を防止することが可能となる。
以上のように、この発明に係るX線撮影装置によれば、被検者に対する治療ビームによる治療中においても、継続して被検者の位置ずれを検出し、被検者に対する治療ビームの照射を適正に実行することが可能となる。このとき、被検者の位置検出に使用されるX線画像は、動体追跡により取得されたX線画像の一部を利用すればよいことから、被検者に対する余分な被ばくが生ずることはない。
なお、上述した実施形態においては、被検者に対して動体追跡を行うX線撮影装置を使用し、動体追跡時に取得されるX線画像を利用して治療中の位置ずれを検出しているが、この発明は、動体追跡を行わない場合においても適用することが可能である。このような場合には、一定時間毎にX線撮影系を使用して被検者のX線画像を取得し、このX線画像と予め取得されたDRR画像とを比較することにより、位置ずれ量を検出するようにすればよい。
11a 第1X線管
11b 第2X線管
11c 第3X線管
11d 第4X線管
21a 第1フラットパネルディテクタ
21b 第2フラットパネルディテクタ
21c 第3フラットパネルディテクタ
21d 第4フラットパネルディテクタ
27 検診台
29 被検者載置部
30 制御部
31 X線撮影制御部
32 DRR画像作成部
33 位置検出部
34 治療ビーム照射指示部
35 移動指示部
36 警告部
38 操作部
39 表示部
90 治療ビーム照射装置
99 治療計画装置
D DRR画像
X X線画像

Claims (4)

  1. 治療ビーム照射装置を使用して被検者の患部に治療ビームを照射することにより治療を実行するときに、被検者載置部上の被検者の位置決めを行うX線撮影装置であって、
    X線管と当該X線管から照射され被検者を通過したX線を検出するX線検出器とを有するX線撮影系を複数個備え、前記被検者を異なる2方向からX線撮影するX線撮影部と、
    治療計画時に作成された前記被検者のCT画像データに対して、前記被検者に対する前記X線撮影系の幾何学的撮影条件を模擬した仮想的透視投影を行うことにより、前記被検者のDRR画像を作成するDRR画像作成部と、
    前記被検者に対して治療を実行する前に、前記X線撮影部により撮影したX線画像と前記DRR画像作成部により作成したDRR画像とを比較することにより前記被検者の位置ずれ量を検出するとともに、前記被検者に対して治療を実行しているときに、前記X線撮影部により撮影したX線画像と前記DRR画像作成部により作成したDRR画像とを比較することにより前記被検者の位置ずれ量を検出する位置検出部と、
    を備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線撮影装置において、
    前記被検者に対して治療を実行しているときに前記位置検出部により検出した前記被検者の位置ずれ量に基づいて前記被検者載置部を移動させる移動指示部をさらに備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のX線撮影装置において、
    前記被検者に対して治療を実行しているときに前記位置検出部により検出した前記被検者の位置ずれ量が予め設定した設定値を超えたときに、警告表示を行い、あるいは、前記治療ビーム照射装置に対して治療ビーム照射の停止信号を送信する警告部をさらに備えたことを特徴とするX線撮影装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のX線撮影装置において、
    前記X線撮影部により前記被検者を異なる二方向から連続して撮影し、前記被検者の体内に留置されたマーカを含むX線画像または前記被検者の特定部位を含むX線画像を収集することにより、前記被検者の体動に伴って移動する前記マーカまたは前記特定部位の位置を追跡する動体追跡部をさらに備えるX線撮影装置。
JP2018201753A 2018-10-26 2018-10-26 X線撮影装置 Active JP7279336B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201753A JP7279336B2 (ja) 2018-10-26 2018-10-26 X線撮影装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018201753A JP7279336B2 (ja) 2018-10-26 2018-10-26 X線撮影装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020065840A true JP2020065840A (ja) 2020-04-30
JP7279336B2 JP7279336B2 (ja) 2023-05-23

Family

ID=70389026

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018201753A Active JP7279336B2 (ja) 2018-10-26 2018-10-26 X線撮影装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7279336B2 (ja)

Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06217973A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Toshiba Corp X線撮影装置
JP2000167072A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Mitsubishi Electric Corp 動体追跡照射装置
JP2006180910A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射線治療装置
JP2010069086A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Toshiba Corp 放射線治療システム及び画像表示方法
JP2011172712A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Mitsubishi Electric Corp 粒子線治療システムの治療台位置決め装置
US20110243387A1 (en) * 2008-12-08 2011-10-06 Elekta Ab (Publ) Analysis of Radiographic Images
JP2013099431A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Natl Inst Of Radiological Sciences 放射線治療における患者自動位置決め装置及び方法並びに患者自動位置決め用プログラム
US20130287167A1 (en) * 2011-01-12 2013-10-31 Brainlab Ag Determination of a body part position during radiation therapy
JP2015029793A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 株式会社日立製作所 放射線治療システム
JP2015157011A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 放射線治療装置
JP2016059606A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社島津製作所 位置決め装置及び位置決め方法
JP2016116659A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社東芝 医用画像処理装置、治療システム、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラム
JP2016152992A (ja) * 2016-04-22 2016-08-25 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線治療における患者自動位置決め装置及び方法並びに患者自動位置決め用プログラム
JP2016220969A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社東芝 X線動体追跡装置、及びx線動体追跡方法
JP2017189285A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 株式会社島津製作所 位置決め装置および位置決め方法
JP2017196067A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 国立大学法人 東京大学 画像処理装置および画像処理方法
JP2018153277A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社島津製作所 X線透視装置

Patent Citations (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06217973A (ja) * 1993-01-27 1994-08-09 Toshiba Corp X線撮影装置
JP2000167072A (ja) * 1998-12-03 2000-06-20 Mitsubishi Electric Corp 動体追跡照射装置
JP2006180910A (ja) * 2004-12-24 2006-07-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 放射線治療装置
JP2010069086A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Toshiba Corp 放射線治療システム及び画像表示方法
US20110243387A1 (en) * 2008-12-08 2011-10-06 Elekta Ab (Publ) Analysis of Radiographic Images
JP2011172712A (ja) * 2010-02-24 2011-09-08 Mitsubishi Electric Corp 粒子線治療システムの治療台位置決め装置
US20130287167A1 (en) * 2011-01-12 2013-10-31 Brainlab Ag Determination of a body part position during radiation therapy
JP2013099431A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Natl Inst Of Radiological Sciences 放射線治療における患者自動位置決め装置及び方法並びに患者自動位置決め用プログラム
JP2015029793A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 株式会社日立製作所 放射線治療システム
JP2015157011A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 国立研究開発法人放射線医学総合研究所 放射線治療装置
JP2016059606A (ja) * 2014-09-18 2016-04-25 株式会社島津製作所 位置決め装置及び位置決め方法
JP2016116659A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 株式会社東芝 医用画像処理装置、治療システム、医用画像処理方法、および医用画像処理プログラム
JP2016220969A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 株式会社東芝 X線動体追跡装置、及びx線動体追跡方法
JP2017189285A (ja) * 2016-04-12 2017-10-19 株式会社島津製作所 位置決め装置および位置決め方法
JP2016152992A (ja) * 2016-04-22 2016-08-25 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線治療における患者自動位置決め装置及び方法並びに患者自動位置決め用プログラム
JP2017196067A (ja) * 2016-04-26 2017-11-02 国立大学法人 東京大学 画像処理装置および画像処理方法
JP2018153277A (ja) * 2017-03-16 2018-10-04 株式会社島津製作所 X線透視装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7279336B2 (ja) 2023-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6181459B2 (ja) 放射線治療システム
CN106029171B (zh) 放射线治疗用运动物体跟踪装置、放射线治疗用照射区域决定装置以及放射线治疗装置
JP4126318B2 (ja) 放射線治療装置制御装置および放射線治療装置の制御方法
JP6964309B2 (ja) 放射線治療用追跡装置
JP6785485B2 (ja) X線透視装置
US20160263399A1 (en) Particle beam therapy system, and method for operating particle beam therapy system
Nagata et al. CT simulator: a new 3-D planning and simulating system for radiotherapy: Part 2. Clinical application
JPWO2019003474A1 (ja) 放射線治療用追跡装置、位置検出装置および動体追跡方法
JPH0332649A (ja) 放射線治療システム
US20160174921A1 (en) Method and imaging system for determining a reference radiograph for a later use in radiation therapy
JPH119708A (ja) 放射線治療システム
JP4159227B2 (ja) 患者位置ずれ計測装置、及び、これを用いた患者位置決め装置、並びに放射線治療装置
WO2011064875A1 (ja) 放射線治療装置制御方法および放射線治療装置制御装置
JP2019072393A (ja) 放射線治療装置
US20170296843A1 (en) Processing device for a radiation therapy system
CN111954559A (zh) 在处置递送期间限制成像放射剂量和提高图像质量
JP2018153277A (ja) X線透視装置
WO2020137234A1 (ja) 粒子線治療システムおよび線量分布評価システム、ならびに粒子線治療システムの作動方法
JP7279336B2 (ja) X線撮影装置
US20220401758A1 (en) Patient anatomical structure change detection method, patient anatomical structure change detection device, and computer program
JP7172850B2 (ja) 位置決め装置
JPH0838628A (ja) 放射線治療装置
JP6380237B2 (ja) 放射線透視装置
JP6799292B2 (ja) 放射線撮影装置および放射線画像検出方法
WO2024070093A1 (ja) 照射位置確認支援装置、照射位置確認支援方法、および照射位置確認支援プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20200220

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221004

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20221129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230202

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230424

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7279336

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151