JP2020064521A - 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体 - Google Patents

解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2020064521A
JP2020064521A JP2018196955A JP2018196955A JP2020064521A JP 2020064521 A JP2020064521 A JP 2020064521A JP 2018196955 A JP2018196955 A JP 2018196955A JP 2018196955 A JP2018196955 A JP 2018196955A JP 2020064521 A JP2020064521 A JP 2020064521A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
analysis
time
state quantity
mesh
calculation model
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018196955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7199196B2 (ja
Inventor
晴彦 光畑
Haruhiko Mitsuhata
晴彦 光畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Engineering Co Ltd
Original Assignee
Toray Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Engineering Co Ltd filed Critical Toray Engineering Co Ltd
Priority to JP2018196955A priority Critical patent/JP7199196B2/ja
Priority to PCT/JP2019/039584 priority patent/WO2020080175A1/ja
Publication of JP2020064521A publication Critical patent/JP2020064521A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7199196B2 publication Critical patent/JP7199196B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/30Auxiliary operations or equipment
    • B29C64/386Data acquisition or data processing for additive manufacturing
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y50/00Data acquisition or data processing for additive manufacturing
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/10Geometric CAD
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F30/00Computer-aided design [CAD]
    • G06F30/20Design optimisation, verification or simulation

Abstract

【課題】解析時間が長くなるのを抑制することが可能な解析装置を提供する。【解決手段】この解析装置100は、分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、解析対象物210の状態量を解析する状態量解析部50を備える。そして、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物210の計算モデルのメッシュを構成する節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間tは、解析対象物210におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。【選択図】図1

Description

この発明は、解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体に関する。
従来、解析対象物の状態量を解析する解析装置および解析方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、プラスチック射出成形時の樹脂流動過程における、樹脂の圧力、温度、速度、せん断度などの流れ挙動を求める樹脂流動解析方法が開示されている。上記特許文献1では、まず、解析の対象となる対象物の形状データ、成形条件データ、圧力温度境界条件データなどが読み込まれる。次に、樹脂が流入口から流れ始めて最終的に充填されるまでの間を、複数の解析ステップに分割するための解析ステップ数の設定が行われる。次に、設定された解析ステップ数に基づいて、初期の粘性などの初期計算が行われる。次に、樹脂が充填された領域における圧力分布が計算される。次に、全ての樹脂が充填された全充填領域における速度分布が計算される。
その後、上記特許文献1では、充填された樹脂の温度計算が行われる。温度計算では、まず、各種の初期解析パラメータが設定される。次に、要素毎の熱伝導、熱容量、熱流束マトリクスが形成される。そして、全充填領域の要素マトリクスが作成される。次に、全充填領域における温度分布が計算される。ここで、温度分布の計算において、エネルギ方程式が用いられる。エネルギ方程式には、温度Tの時間tによる偏微分項、温度Tの位置(x、y)による偏微分項などが含まれる。
特開2004−155005号公報
ここで、上記特許文献1に記載のような従来の流動解析において、微小時間(以降、Δtとする)の間に流れが進んだとする。この場合、流れが進んだ全領域において、経過時間は、Δt(全領域で同じ)であるとされる。たとえば、3Dプリンタのような樹脂などの材料を積層して造形される造形物では、1層分造形した場合の経過時間がΔtとされる。しかしながら、実際には、最初に造形される部分の経過時間Δtと、最後に造形される部分の経過時間Δtとは異なっている。つまり、造形された1層において、経過時間Δtが場所によって異なる。
そして、造形された1層内において、位置ごとの経過時間を流動解析に反映させるためには、場所ごとに対応するように解析ステップを分割する必要がある。たとえば、1層分造形するために材料を吐出するノズルなどのツールの経路をΔtごとに分割して、分割された数分の解析ステップを計算する必要がある。つまり、造形された1層に関して温度分布を計算するために、比較的多くの解析ステップが必要になる。このため、解析時間が長くなるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、解析時間が長くなるのを抑制することが可能な解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による解析装置は、解析対象物の状態量を解析する解析装置であって、解析対象物をメッシュ分割することにより解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された解析対象物の計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う計算モデル作成部と、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う時間決定部と、解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う解析分割部と、分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、解析対象物の状態量を解析する状態量解析部とを備え、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。
この第1の局面による解析装置では、上記のように、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。これにより、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間がメッシュの位置に依存しているので、位置ごとの経過時間が予め拡散方程式に反映されている。これにより、たとえば、同一の解析ステップ内において解析対象物の生成時間が異なっていても、場所ごとに対応するように解析ステップを分割する必要がない。その結果、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
上記第1の局面による解析装置において、好ましくは、解析対象物は、プログラミングされた装置により造形されるように構成されており、離散化された拡散方程式において、節点または要素における時間項の時間は、節点または要素に対応する部分が造形される時間に対応するように構成されている。このように構成すれば、プログラミングされた装置により造形される解析対象物の状態量の解析において、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、離散化された拡散方程式において、節点または要素における時間項の時間は、節点または要素に対応する部分が造形されてから経過した時間に応じて大きくなるように構成されている。このように構成すれば、節点または要素における時間項の時間が、実際に造形されてから経過した時間に対応するようになるので、適切に、解析対象物の状態量を解析することができる。
上記解析対象物がプログラミングされた装置により造形される解析装置において、好ましくは、解析対象物の状態量は、解析対象物が造形される際における解析対象物の温度を含む。このように構成すれば、解析対象物が造形される際における解析対象物の温度の解析において、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、状態量解析部に解析された解析対象物の温度を荷重条件として、解析対象物が造形される際における解析対象物の熱変形の解析を行う熱変形解析部をさらに備える。このように構成すれば、解析対象物が造形される際における解析対象物の温度の解析時間が長くなるのが抑制されているので、解析対象物の温度の解析と熱変形の解析との合計の時間を短縮することができる。
上記第1の局面による解析装置において、好ましくは、離散化された拡散方程式において、節点または要素における時間項の時間は、節点または要素毎に設定されている。このように構成すれば、時間項の時間が比較的詳細に設定されているので、解析対象物の状態量を精度よく解析することができる。
上記第1の局面による解析装置において、好ましくは、解析対象物の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件を決定することと、初期値、拡散係数、および、境界条件を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う条件作成部をさらに備える。このように構成すれば、条件作成部により、容易に(手入力でなく自動的に)、解析対象物の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件の決定および読み込みのうちの少なくとも一方を行うことができる。
この場合、好ましくは、条件作成部は、解析対象物の部位に応じて拡散係数を決定するように構成されている。このように構成すれば、たとえば、解析対象物が造形される造形方向と、造形方向と直交する方向とで拡散係数を異なるようにすることにより、解析対象物の状態量をより精度よく解析することができる。また、隣接する要素または節点の時間差に応じて拡散係数を設定することによっても、解析対象物の状態量をより精度よく解析することができる。
上記第1の局面による解析装置において、好ましくは、解析対象物は、解析対象物を構成する材料が積層されることにより形成されている積層物品を含む。このように構成すれば、1層分の状態量を解析するために複数の解析ステップを計算する必要がある従来の構成と異なり、1回の解析ステップの計算によって、1層分の状態量を解析することができる。また、1回の解析ステップにより、複数層分の状態量を解析することができる。なお、1層の解析を複数の解析ステップに分割しても問題はない。
この発明の第2の局面による解析方法は、解析対象物の状態量を解析する解析方法であって、解析対象物をメッシュ分割することにより解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された解析対象物の計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、解析対象物の状態量を解析するプロセスとを備え、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。
この第2の局面による解析方法では、上記のように、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。これにより、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間がメッシュの位置に依存しているので、位置ごとの経過時間が予め拡散方程式に反映されている。これにより、場所ごとに対応するように解析ステップを分割する必要がない。その結果、解析時間が長くなるのを抑制することが可能な解析方法を提供することができる。
この発明の第3の局面によるプログラムは、解析対象物の状態量を解析する解析方法を用いて、解析対象物の解析をコンピュータに実行させるプログラムであって、解析対象物をメッシュ分割することにより解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された解析対象物の計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、解析対象物の状態量を解析するプロセスとを備え、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。
この第3の局面によるプログラムでは、上記のように、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。これにより、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間がメッシュの位置に依存しているので、位置ごとの経過時間が予め拡散方程式に反映されている。これにより、場所ごとに対応するように解析ステップを分割する必要がない。その結果、解析時間が長くなるのを抑制することが可能なプログラムを提供することができる。
この発明の第4の局面による記憶媒体は、解析対象物の状態量を解析する解析方法を用いて、解析対象物の状態量の解析をコンピュータに実行させるプログラムが記憶され、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、解析対象物をメッシュ分割することにより解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された解析対象物の計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、解析対象物の状態量を解析するプロセスとを備え、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている、プログラムを記憶する。
この第4の局面による記憶媒体では、上記のように、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間は、解析対象物におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。これにより、解析対象物の計算モデルのメッシュを構成する節点または要素における時間項の時間がメッシュの位置に依存しているので、位置ごとの経過時間が予め拡散方程式に反映されている。これにより、場所ごとに対応するように解析ステップを分割する必要がない。その結果、解析時間が長くなるのを抑制することが可能な記憶媒体を提供することができる。
本発明によれば、上記のように、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
本発明の一実施形態による解析装置の構成を示す図である。 メッシュ分割された解析対象物を示す図である。 1次元差分法による拡散方程式を説明するための図である。 本発明の一実施形態による解析方法を説明するためのフロー図である。 ツールパスを示す図である。 解析対象物の一例を示す図である。 解析された解析対象物の温度(1層分)を示す図である。 解析された解析対象物の熱変形(1層分)を示す図である 解析された解析対象物の変位値を示す図である。 解析された解析対象物とCADデータとの差を示す図である。 簡単な計算モデルを説明するための図(1)である。 簡単な計算モデルを説明するための図(2)である。 解析された解析対象物(一次元)の温度を示す図である。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
[本実施形態]
(解析装置の構成)
図1を参照して、本実施形態による解析装置100の構成について説明する。なお、解析装置100は、プログラミングされた装置200により造形される解析対象物210の状態量を解析するように構成されている。たとえば、解析装置100は、コンピュータにより構成されている。また、プログラミングされた装置200は、たとえば、3Dプリンタである。また、解析対象物210は、解析対象物210を構成する材料(樹脂、金属さど)が積層されることにより形成されている積層物品である。たとえば、解析装置100は、3Dプリンタによって造形される樹脂からなる積層物品である。また、本実施形態では、解析対象物210の状態量とは、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の温度である。
図1に示すように、解析装置100は、計算モデル作成部10を備えている。計算モデル作成部10は、解析対象物210をメッシュ分割することにより解析対象物210の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された解析対象物210の計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うように構成されている。たとえば、予め作成された解析対象物210の3次元CADデータが、記憶装置220から読み込まれる。そして、読み込まれた解析対象物210の3次元CADデータに基づいて、解析対象物210がメッシュ分割される。または、メッシュ分割された解析対象物210のデータが記憶装置220から読み込まれる。たとえば、図2に示すように、円筒形の解析対象物210が微小な要素Eに分割される。また、微小な要素Eの頂点は、節点Nと呼ばれる。
また、図1に示すように、解析装置100は、条件作成部20を備えている。条件作成部20は、解析対象物210の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件を決定することと、初期値、拡散係数、および、境界条件を外部(記憶装置220)から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うように構成されている。解析対象物210の状態量の初期値とは、解析対象物210の温度の初期値である。また、拡散係数とは、後述する拡散方程式における拡散係数である。また、境界条件とは、解析時(シミュレーション時)における温度の境界条件である。
また、条件作成部20は、拡散係数を、解析対象物210の部位に応じて決定するように構成されている。たとえば、条件作成部20は、解析対象物210が造形される造形方向と、造形方向と直交する方向とで拡散係数を異なるように決定する。
ここで、後述する式(1)によって表される拡散方程式において、係数Dが拡散係数に対応する。また、拡散方程式を伝熱に適用した場合、伝熱に適用された拡散方程式は、一般的に、熱拡散方程式と呼ばれる。ここで、係数Dは、係数αと表記される。係数αは、α=k/(c×ρ)の式により定義される。αは、温度拡散率を表し、kは、熱伝導率を表し、cは、比熱を表し、ρは、密度を表す。条件作成部20は、拡散係数(係数α)を読み込むか、熱伝導率、比熱および密度などの物性を外部(記憶装置220)から読み込むとともに、読み込んだ物性から係数αを決定(算出)する。
また、解析装置100は、時間決定部30を備えている。時間決定部30は、解析対象物210の計算モデルのメッシュを構成する節点Nまたは要素Eの時間を決定することと、時間を外部(記憶装置220)から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うように構成されている。
また、解析装置100は、解析分割部40を備えている。解析分割部40は、解析対象物210の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部(記憶装置220)から分割された解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う。たとえば、後述する図3において、縦軸が、n番目のステップを表している。また、解析の1つのステップは、積層物品である解析対象物210の1層に対応していてもよいし、複数の層に対応していてもよい。解析の1つのステップを、解析対象物210の複数の層に対応させることにより、解析対象物210の解析をより迅速に行うことが可能になる。
また、解析装置100は、状態量解析部50を備えている。状態量解析部50は、分割された複数のステップ毎に、下記の式(1)に示される拡散方程式に基づいて、解析対象物210の状態量(温度)を解析するように構成されている。
Figure 2020064521
なお、上記の式(1)において、「u」は、状態量(温度)を表している。「t」は、時間を表している。「D」は拡散係数を表している。「Δ」は、ラプラシアンを表している。「S」は、発生量(境界から受ける熱など)を表している。なお、上記の式(1)では移流項を省略している一方、移流項を含めても問題はない。また、たとえば、有限要素法を用いて、上記の拡散方程式に基づいて、解析対象物210の状態量(温度)がシミュレーションされる。
ここで、本実施形態では、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物210の計算モデルのメッシュを構成する節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、解析対象物210におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。従来の一般的な拡散方程式においては、状態量uおよび発生量Sは、メッシュの位置に依存する一方、時間項の時間(上記の式(1)におけるt)は、メッシュの位置に依存しない。つまり、状態量uは、u(t,x,y,z)、発生量Sは、S(t,x,y,z)として表される。一方、時間tは、独立した変数である。これに対して、本実施形態では、時間項の時間tは、t(x,y,z)として表される。
具体的には、本実施形態では、時間項の時間(t)は、節点Nまたは要素Eに対応する部分が造形される時間に対応する。また、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、節点Nまたは要素Eに対応する部分が造形されてから経過した時間に応じて大きくなる。また、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、節点Nまたは要素E毎に設定されている。
図3を参照して、上記の式(1)の拡散方程式を1次元差分法により離散化した下記の式(2)に基づいて説明する。
Figure 2020064521
なお、上記の式(2)において、「θ」は、状態量(本実施形態では温度)を表している。また、「t」および「x」は、それぞれ、時間およびx軸(1次元)の座標を表している。また、「α」は、温度拡散率を表している。また、βは、0以上1以下の係数である。
たとえば、図3に示すように、1次元の解析対象物210のモデルを用いて説明する。図3の横軸xは、計算格子の位置を表している。また、iは、節点Nの番号を表している。また、図3の縦軸は、時間を表している。また、nは、解析対象物210の状態量の解析を複数のステップに分割した際のn番目のステップを表している。図3では、ステップnの造形の開始時間がtであり、ステップnの造形の終了時間がtn+1であることが表されている。そして、節点i(計算格子i)が造形される時間をtとする。この場合、ステップnにおいて、最初に造形される部位の時間は、t=tであるので、この部位が造形されてから経過した時間δtは、δt=tn+1−tとなる。また、最後に造形される部位は、t=tn+1であるので、この部位が造形されてから経過した時間δtは、δt=tn+1−tn+1=0となる。このように、時間項の時間(δt)は、節点Nに対応する部分(部位)が造形されてから経過した時間に応じて大きくなる。なお、図3では、節点Nについて説明したが、要素Eに対して時間を決定(読み込み)する場合も同様である。
また、解析装置100は、図1に示すように、熱変形解析部60を備える。熱変形解析部60は、状態量解析部50に解析された解析対象物210の温度を荷重条件として、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の熱変形の解析を行うように構成されている。具体的には、弾性体の構成方程式(応力=弾性率×歪み)に基づいて、熱変形の解析が行われる。なお、弾性体の構成方程式を離散化して解析することは、一般的に、構造解析と呼ばれる。また、解析対象物210の熱変形の解析においては、上記の温度の解析と異なり、時間項の時間は、従来と同様に独立変数(位置に依存しない変数)として取り扱われる。
なお、計算モデル作成部10、条件作成部20、時間決定部30、解析分割部40、状態量解析部50、および、熱変形解析部60は、解析装置100の内部の記憶媒体70に記憶されたプログラム80(ソフトウェア)により構成されている。
次に、図4を参照して、解析対象物210の状態量(温度)を解析する解析方法について説明する。
まず、ステップ(プロセス)S1において、メッシュ分割された解析対象物210の計算モデルが作成される(および/または外部から読み込まれる)。
また、ステップS2において、また、解析対象物210の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件が決定される(および/または外部から読み込まれる)。
次に、ステップS3において、造形データが外部から読み込まれる。なお、造形データとは、解析対象物210の層を造形する際の材料の吐出部やレーザ光の軌跡P(ツールパス、図5参照)などである。たとえば、造形データは、吐出部などを移動させるNC工作機械における、吐出部が移動する3次元座標(x,y,z)の値や、吐出部の移動速度などを指定したNCデータなどである。
次に、ステップS4において、分割された解析の複数のステップ(計算ステップ)が決定される(および/または外部から読み込まれる)。なお、ステップの数をNとする。
次に、ステップS5において、各ステップにおける計算の定義が行われる。具体的には、各ステップにおいて、解析対象物210の計算モデルのメッシュを構成する節点Nまたは要素Eの時間が決定される(および/または外部から読み込まれる)。
次に、ステップS6において、カウンタiが0にセットされる。
次に、ステップS7において、分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、解析対象物210の状態量(温度)が解析される。ここで、拡散方程式において、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間(t)は、解析対象物210におけるメッシュの位置に依存するように構成されているので、1回の計算で分割された1つのステップの解析が行われる。
たとえば、図6に示すようなモデル材231とサポート材232とを含む造形品230において、1層生成後に、解析対象物210の状態量(温度)が解析される。図7では、最後に造形された部分が比較的高温になることが示されている。この1層分の解析が、1ステップで行われる。
次に、ステップS8において、解析された解析対象物210の温度を荷重条件として、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の熱変形が解析される。たとえば、図8に示すように、造形品230の1ステップにおいて温度変化に応じた熱荷重(熱変形)が算出される。
次に、ステップS9において、カウンタiに1が加算される。
次に、ステップS10において、カウンタiがステップの数Nよりも小さいか否かが判定される。ステップS10において、noの場合、ステップS7に戻って、次のステップの解析が行われる。ステップS10において、yesの場合、解析が終了される。
解析の終了によって、図9に示すように、造形品230の3次元の変位値が求められる。また、図10に示すように、造形品230とCADデータとの差が求められる。
次に、図11および図12を参照して、簡単な計算モデルを用いて本実施形態の状態量の解析方法について説明する。
図11に示すように、簡単な計算モデルは、1次元の解析対象物240である。簡単な計算モデルでは、節点1と節点2との間に要素1が設けられ、節点2と節点3との間に要素2が設けられている。また、節点3と節点4との間に要素3が設けられている。また、図12に示すように、時間=0では、解析対象物240において、節点1が造形される。また、時間=1では、節点1から節点2までの間の要素1が造形されている。また、時間=2では、節点1から節点3までの間の、要素1および要素2が造形されている。また、時間=3では、節点1から節点4までの間の、要素1、要素2および要素3が造形されている。
ここで、上記の式(2)において、β=0とする。これにより、式(2)は、陰解法により解析される式となる。なお、陰解法とは、新しいステップの未知数を決定するために、現ステップの既知数のみを使うのではなく、未知数も含めて連立方程式を解く手法である。また、θi,n=0、δx=1、β=0.1、S=0.1とする。ここで、本実施形態では、拡散方程式を離散化したときの節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間(δt)は、解析対象物240におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。すなわち、δt=3、δt=2、δt=1、δt=0である。なお、添字のiは、1、2、3または4である。これにより、下記の式(3−1)〜(3−4)が得られる。
Figure 2020064521
上記の式(3−1)〜(3−4)の連立方程式を解くと、θ1,n+1=0.223、θ2,n+1=0.189、θ3,n+1=0.099となる。つまり、各位置において、状態量θ(温度)に差がでる。つまり、各位置において、状態量(温度)に時間の影響が表れている。
一方、従来のように、拡散方程式を離散化したときの節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間(δt)が、解析対象物240におけるメッシュの位置に依存しない場合、δt=3、δt=3、δt=3、δt=3である。この場合、下記の式(4−1)〜(4−4)が得られる。
Figure 2020064521
上記の式(4−1)〜(4−4)の連立方程式を解くと、θ1,n+1=0.241、θ2,n+1=0.286、θ3,n+1=0.286、θ4,n+1=0.241となる。つまり、状態量θ(温度)が線対称になってしまう。つまり、各位置において、状態量(温度)に時間の影響が反映されていない。そして、各位置において状態量(温度)に時間の影響を反映させるためには、時間0、1、2および3の各々において(複数のステップにおいて)拡散方程式を解く必要がある。このため、従来の方法では解析時間が長くなる。一方、本実施形態では、1回の計算(1回のステップ)で、複数の位置における状態量を計算することができるので、解析時間を短縮することが可能になる。
(本実施形態の効果)
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、上記のように、拡散方程式において、拡散方程式を離散化したときの解析対象物210の計算モデルのメッシュを構成する節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、解析対象物210におけるメッシュの位置に依存するように構成されている。これにより、解析対象物210の計算モデルのメッシュを構成する節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間がメッシュの位置に依存しているので、位置ごとの経過時間が予め拡散方程式に反映されている。これにより、たとえば、同一の解析ステップ内において解析対象物210の生成時間が異なっていても、場所ごとに対応するように解析ステップを分割する必要がない。その結果、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析対象物210は、プログラミングされた装置200により造形されるように構成されており、離散化された拡散方程式において、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、節点Nまたは要素Eに対応する部分が造形される時間に対応するように構成されている。これにより、プログラミングされた装置200により造形される解析対象物210の状態量の解析において、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、離散化された拡散方程式において、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、節点Nまたは要素Eに対応する部分が造形されてから経過した時間に応じて大きくなるように構成されている。これにより、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間が、実際に造形されてから経過した時間に対応するようになるので、適切に、解析対象物210の状態量を解析することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析対象物210の状態量は、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の温度を含む。これにより、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の温度の解析において、解析時間が長くなるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、状態量解析部50に解析された解析対象物210の温度を荷重条件として、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の熱変形の解析を行う熱変形解析部60を設ける。これにより、解析対象物210が造形される際における解析対象物210の温度の解析時間が長くなるのが抑制されているので、解析対象物210の温度の解析と熱変形の解析との合計の時間を短縮することができる。
また、本実施形態では、上記のように、離散化された拡散方程式において、節点Nまたは要素Eにおける時間項の時間は、節点Nまたは要素E毎に設定されている。これにより、時間項の時間が比較的詳細に設定されているので、解析対象物210の状態量を精度よく解析することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析対象物210の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件を決定することと、初期値、拡散係数、および、境界条件を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う条件作成部20を設ける。これにより、条件作成部20により、容易に(手入力でなく自動的に)、解析対象物210の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件の決定および読み込みのうちの少なくとも一方を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、条件作成部20は、解析対象物210の部位に応じて拡散係数を決定するように構成されている。これにより、たとえば、解析対象物210が造形される造形方向と、造形方向と直交する方向とで拡散係数を異なるようにすることにより、解析対象物210の状態量をより精度よく解析することができる。また、隣接する要素または節点の時間差に応じて拡散係数を設定することによっても、解析対象物210の状態量をより精度よく解析することができる。
また、本実施形態では、上記のように、解析対象物210は、解析対象物210を構成する材料が積層されることにより形成されている積層物品を含む。これにより、1層分の状態量を解析するために複数の解析ステップを計算する必要がある従来の構成と異なり、1回の解析ステップの計算によって、1層分の状態量を解析することができる。また、1回の解析ステップにより、複数層分の状態量を解析することができる。なお、1層の解析を複数の解析ステップに分割しても問題はない。
[実施例]
図13を参照して、本実施形態の解析方法を有限要素法(要素数11)に適用した実施例について説明する。実施例の解析対象物250では、斜め右上から左下に順に造形される。この図13に示す実施例では、初期温度を200℃とし、雰囲気温度を100℃とし、熱伝達率を100W/m/℃とした。また、材料の比重、比熱および熱伝導率を、それぞれ、1.05×10kg/m、1.3×10J/kg/℃、および、0.2W/m/℃とした。その結果、初期に造形された要素の温度が低く、後期に造形された要素の温度が高くなる様子が再現された。本実施形態の解析方法を用いることによって、要素数11の解析を1ステップで行うことが可能である。
[変形例]
なお、今回開示された実施形態および実施例は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態および実施例の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、解析対象物がプログラミングされた装置により造形される造形品(積層物品)である例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、造形品以外のもの、流れなどの解析にも適用可能である。
また、上記実施形態では、解析対象物の温度が解析される例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明は、温度以外の磁場などの解析にも適用することが可能である。
また、上記実施形態では、節点または要素における時間項の時間は、節点または要素毎に設定されている例を示したが本発明はこれに限られない。たとえば、複数の節点または複数の要素毎に、時間項の時間を設定してもよい。
また、上記実施形態では、計算モデル作成部、条件作成部、時間決定部、解析分割部、状態量解析部、および、熱変形解析部が解析装置の記憶媒体に記憶されたプログラム(ソフトウェア)により構成されている例を示したが本発明はこれに限られない。たとえば、解析装置とは別個に設けられた記憶媒体に、上記のプログラムが記憶されていてもよい。
10 計算モデル作成部
20 条件作成部
30 時間決定部
40 解析分割部
50 状態量解析部
60 熱変形解析部
70 記憶媒体
80 プログラム
100 解析装置
200 装置
210、230、240、250 解析対象物
E 要素
N 節点

Claims (12)

  1. 解析対象物の状態量を解析する解析装置であって、
    前記解析対象物をメッシュ分割することにより前記解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された前記解析対象物の前記計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う計算モデル作成部と、
    前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、前記時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う時間決定部と、
    前記解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された前記解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う解析分割部と、
    前記分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、前記解析対象物の状態量を解析する状態量解析部とを備え、
    前記拡散方程式において、前記拡散方程式を離散化したときの前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記解析対象物における前記メッシュの位置に依存するように構成されている、解析装置。
  2. 前記解析対象物は、プログラミングされた装置により造形されるように構成されており、
    離散化された前記拡散方程式において、前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記節点または前記要素に対応する部分が造形される時間に対応するように構成されている、請求項1に記載の解析装置。
  3. 離散化された前記拡散方程式において、前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記節点または前記要素に対応する部分が造形されてから経過した時間に応じて大きくなるように構成されている、請求項2に記載の解析装置。
  4. 前記解析対象物の状態量は、前記解析対象物が造形される際における前記解析対象物の温度を含む、請求項2または3に記載の解析装置。
  5. 前記状態量解析部に解析された前記解析対象物の温度を荷重条件として、前記解析対象物が造形される際における前記解析対象物の熱変形の解析を行う熱変形解析部をさらに備える、請求項4に記載の解析装置。
  6. 離散化された前記拡散方程式において、前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記節点または前記要素毎に設定されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の解析装置。
  7. 前記解析対象物の状態量の初期値、拡散係数、および、境界条件を決定することと、前記初期値、前記拡散係数、および、前記境界条件を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行う条件作成部をさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の解析装置。
  8. 前記条件作成部は、前記解析対象物の部位に応じて前記拡散係数を決定するように構成されている、請求項7に記載の解析装置。
  9. 前記解析対象物は、前記解析対象物を構成する材料が積層されることにより形成されている積層物品を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の解析装置。
  10. 解析対象物の状態量を解析する解析方法であって、
    前記解析対象物をメッシュ分割することにより前記解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された前記解析対象物の前記計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、前記時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された前記解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、前記解析対象物の状態量を解析するプロセスとを備え、
    前記拡散方程式において、前記拡散方程式を離散化したときの前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記解析対象物における前記メッシュの位置に依存するように構成されている、解析方法。
  11. 解析対象物の状態量を解析する解析方法を用いて、前記解析対象物の解析をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記解析対象物をメッシュ分割することにより前記解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された前記解析対象物の前記計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、前記時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された前記解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、前記解析対象物の状態量を解析するプロセスとを備え、
    前記拡散方程式において、前記拡散方程式を離散化したときの前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記解析対象物における前記メッシュの位置に依存するように構成されている、プログラム。
  12. 解析対象物の状態量を解析する解析方法を用いて、前記解析対象物の状態量の解析をコンピュータに実行させるプログラムが記憶され、前記コンピュータが読み取り可能な記憶媒体であって、
    前記解析対象物をメッシュ分割することにより前記解析対象物の計算モデルを作成することと、メッシュ分割された前記解析対象物の前記計算モデルを外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する節点または要素の時間を決定することと、前記時間を外部から読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記解析対象物の状態量の解析を複数のステップに分割することと、外部から分割された前記解析の複数のステップを読み込むこととのうちの少なくとも一方を行うプロセスと、
    前記分割された複数のステップ毎に、拡散方程式に基づいて、前記解析対象物の状態量を解析するプロセスとを備え、
    前記拡散方程式において、前記拡散方程式を離散化したときの前記解析対象物の前記計算モデルのメッシュを構成する前記節点または前記要素における時間項の時間は、前記解析対象物における前記メッシュの位置に依存するように構成されている、プログラムを記憶する、記憶媒体。

JP2018196955A 2018-10-18 2018-10-18 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体 Active JP7199196B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018196955A JP7199196B2 (ja) 2018-10-18 2018-10-18 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体
PCT/JP2019/039584 WO2020080175A1 (ja) 2018-10-18 2019-10-08 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018196955A JP7199196B2 (ja) 2018-10-18 2018-10-18 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020064521A true JP2020064521A (ja) 2020-04-23
JP7199196B2 JP7199196B2 (ja) 2023-01-05

Family

ID=70283895

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018196955A Active JP7199196B2 (ja) 2018-10-18 2018-10-18 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7199196B2 (ja)
WO (1) WO2020080175A1 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170087767A1 (en) * 2015-09-29 2017-03-30 Iowa State University Research Foundation, Inc. Closed loop 3d printing

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170087767A1 (en) * 2015-09-29 2017-03-30 Iowa State University Research Foundation, Inc. Closed loop 3d printing

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ZHENG, CHENGJIAN ET AL.: "Modeling and Cooling Rate Control in Laser Additive Manufacturing: 1-D PDE Formulation", PROCEEDINGS OF THE 2017 IEEE 56TH ANNUAL CONFERENCE ON DECISION AND CONTROL, JPN6022051327, 12 December 2017 (2017-12-12), pages 5020 - 5025, XP033304567, ISSN: 0004936478, DOI: 10.1109/CDC.2017.8264402 *

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020080175A1 (ja) 2020-04-23
JP7199196B2 (ja) 2023-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Domingo-Espin et al. Mechanical property characterization and simulation of fused deposition modeling Polycarbonate parts
CN110472355B (zh) 一种基于多场耦合建模与仿真求解的3d打印预览方法
JP6811074B2 (ja) 付加製造により造形される3次元物体の機械的特性を予め特定する装置及び方法
Costa et al. Thermal conditions affecting heat transfer in FDM/FFE: a contribution towards the numerical modelling of the process: This paper investigates convection, conduction and radiation phenomena in the filament deposition process
US10353378B2 (en) Homogenization of material properties in additively manufactured structures
JP5438321B2 (ja) 仮想試験に基づくパラメータ化された材料および性能特性
JP2017215957A (ja) 付加製造のスケーラブル有限要素シミュレーション
Górski et al. Computation of mechanical properties of parts manufactured by fused deposition modeling using finite element method
KR20020041446A (ko) 성형공동내로 유체를 사출하는 것을 모형화하는 방법 및장치
Park et al. Design and simulation-based optimization of cooling channels for plastic injection mold
Bacciaglia et al. A systematic review of voxelization method in additive manufacturing
EP3540680A1 (en) Method for designing a piece of apparel in particular for designing an upper of a shoe
CN111222221A (zh) 制造运动物品的至少一部分的方法
Wang et al. Coupled thermomechanical analysis of fused deposition using the finite element method
EP0968473B2 (en) Method for modelling three-dimensional objects and simulation of fluid flow
US20080100619A1 (en) Mesh generation method and computer-readable article for executing the method
US20200387652A1 (en) Computational Modeling of Procedural Language Descriptors Prior to Manufacture
JP3221137B2 (ja) 解析装置
WO2020080175A1 (ja) 解析装置、解析方法、プログラムおよび記憶媒体
JP6949415B2 (ja) 金型cadモデルデータ作成装置及び金型cadモデルデータ作成方法
Chockalingam et al. Development of thermal and structural deformation model to predict the part build dimensional error in fused deposition modeling
JP2023535348A (ja) 点ごとの重ね合わせ手順に基づくスケーリング方法及びそのシステム
JP2004318863A (ja) 成形品の設計支援方法および装置
Zhang et al. A scalable framework for process-aware thermal simulation of additive manufacturing processes
KR101987318B1 (ko) 3d 프린팅 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7199196

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150