JP2020063905A - 温度制御装置 - Google Patents

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Kazunari HIGASHIDA
一成 東田
浩史 小森
Hiroshi Komori
浩史 小森
岡本 佳之
Yoshiyuki Okamoto
佳之 岡本
英明 古本
Hideaki Furumoto
英明 古本
朋秋 伊東
Tomoaki Ito
朋秋 伊東
森 弘樹
Hiroki Mori
弘樹 森
豪 塩月
Takeshi Shiotsuki
豪 塩月
公司 鈴木
Koji Suzuki
公司 鈴木
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Abstract

【課題】安定した温度制御を行うことができる冷凍装置を提供する。【解決手段】本発明にかかる温度制御装置は、冷凍装置2と、ブライン循環装置3と、チャンバ4とを備える。冷凍装置2は、冷凍回路10と、インジェクション回路20と、ホットガス回路24と、を備える。ブライン循環装置3は、ブライン循環路31と、ブラインを加熱可能なメイン加熱部32及びメイン加熱部32の下流側のサブ加熱部34A,34Bと、サブ加熱部34A,34Bの下流側の負荷部35A,35Bと、を有する。ブライン循環路は、第1分岐部31Aと第2分岐部31Bとを含む。サブ加熱部は、第1サブ加熱部34Aと第2サブ加熱部34Bとを含む。負荷部は、第1負荷部35Aと第2負荷部35Bとを含む。第1サブ加熱部34A及び第1負荷部35Aは第1分岐部31Aを構成し、第2サブ加熱部34B及び第2負荷部35Bは第2分岐部31Bを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、冷凍能力を調節可能な冷凍装置を備える温度制御装置に関する。
圧縮機が吐出した高温高圧の冷媒を例えば膨張弁の下流側にパイパスするホットガスバイパス回路を備える冷凍装置が従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。ホットガスバイパス回路が冷媒をバイパスする位置は任意に設定することができ、例えば、圧縮機からの冷媒を蒸発器の下流側にバイパスするホットガスバイパス回路も知られている。
特開2014−20688号公報
上述のようなホットガスバイパス回路を備える冷凍装置では、例えば、バイパスする高温高圧の冷媒によって膨張弁から吐出される低温の冷媒の温度を上げることにより、冷凍能力を下げることで、蒸発器から出力される冷凍能力を調節することができる。
しかしながら、低圧の冷媒と高温高圧の冷媒とが混合することにより、蒸発器で出力される冷凍能力が不安定となる虞がある。また、蒸発器を通過した冷媒の温度を制御し難くなるため、過剰に高温の冷媒が圧縮機に流入しないようにするための対策を講じる必要性が生じ得る。
本発明は、このような実情を考慮してなされたものであって、安定した温度制御を行うことができる温度制御装置を提供することを目的とする。
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、洗浄及び除去を効果的に行うことができるガス供給方法、基板処理方法及びガス供給装置を提供することを目的とする。
本発明の冷凍装置は、
圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が、この順に冷媒を循環させるように接続された冷凍回路と、
前記冷凍回路における前記凝縮器の下流側で且つ前記膨張弁の上流側に位置する部分および前記冷凍回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側に位置する部分を、前記冷媒が通流可能に連通するインジェクション流路と、前記インジェクション流路を通流する前記冷媒の流量を調節可能なインジェクション弁と、を有するインジェクション回路と、
前記冷凍回路における前記圧縮機の下流側で且つ前記凝縮器の上流側に位置する部分および前記インジェクション通路における前記インジェクション弁の下流側に位置する部分を、前記冷媒が通流可能に連通するホットガス流路と、前記ホットガス流路を通流する前記冷媒の流量を調節可能なホットガス弁と、を有するホットガス回路と、を備える。
本発明の冷凍装置によれば、凝縮器によって凝縮された冷媒を、蒸発器に流入しないようにインジェクション回路を通し蒸発器の下流側にバイパスでき、且つ、圧縮機によって吐出された高温の冷媒を、ホットガス回路を通し蒸発器の下流側にバイパスできる。これにより、蒸発器に流入する冷媒の流量を制御でき、蒸発器で出力される冷凍能力を柔軟に調節することができる。この際、蒸発器に流入する冷媒が高圧の冷媒に混合されることがないため、出力される冷凍能力を安定させることができる。またインジェクション回路を通してバイパスされる凝縮された冷媒と、ホットガス回路を通してバイパスされる高温の冷媒との割合を調節することにより、圧縮機に流入する冷媒の状態や温度を所望の状態に容易に制御することができる。これにより、冷凍能力を柔軟に調節しつつ安定した温度制御を行うことができる。
本発明の冷凍装置は、前記冷凍回路における前記凝縮器の下流側で且つ前記インジェクション流路との接続位置の上流側に位置する部分および前記冷凍回路における前記圧縮機又は前記圧縮機の上流側で且つ前記蒸発器の下流側に位置する部分を、前記冷媒が通流可能に連通する過冷却用バイパス流路と、前記過冷却用バイパス流路を通流する前記冷媒の流量を制御する過冷却制御弁と、を有する過冷却回路をさらに備え、前記過冷却用バイパス流路における前記過冷却制御弁の下流側に位置する部分と、前記冷凍回路における前記過冷却用バイパス流路との接続位置の下流側で且つ前記インジェクション流路との接続位置の上流側に位置する部分とが、互いに熱交換可能な過冷却用熱交換器を構成していてもよい。
この場合、過冷却用熱交換器によって、冷媒の冷凍能力を増大させることができることで、冷凍能力の調節範囲を拡大させることができる。また、過冷却用熱交換器から吐出された冷媒がインジェクション回路を通してバイパスされるため、ホットガス回路を通し蒸発器の下流側にバイパスされる高温の冷媒の温度を効率的に低下させることができる。
また本発明の冷凍装置は、前記インジェクション弁の開度及び前記ホットガス弁の開度を制御する制御部をさらに備え、前記制御部は、設定された目標冷凍能力に基づいて前記インジェクション弁の開度及び前記ホットガス弁の開度を調節することにより、前記蒸発器に流入する前記冷媒の流量を調節し、前記蒸発器に前記目標冷凍能力を出力させる、ようになっていてもよい。
また本発明の冷凍装置は、前記蒸発器の下流側から前記圧縮機に流入する前の前記冷媒の温度を検出する温度センサと、前記蒸発器の下流側から前記圧縮機に流入する前の前記冷媒の圧力を検出する圧力センサと、をさらに備え、前記制御部は、前記温度センサが検出した温度及び前記圧力センサが検出した圧力に基づいて前記インジェクション弁の開度及び前記ホットガス弁の開度を調節することにより、前記圧縮機に流入する前記冷媒を気相状態で且つ所定の温度以下とする、ようになっていてもよい。
また本発明の温度制御装置は、
前記冷凍装置と、
ブラインを循環させるためのブライン循環路と、前記ブライン循環路の一部を構成し且つ受け入れた前記ブラインを加熱可能な加熱部と、前記加熱部の下流側で前記ブライン循環路の一部を構成し且つ受け入れた前記ブラインの熱を放熱可能又は前記ブラインに熱を吸熱可能な負荷部と、を有するブライン循環装置と、を備え、
前記ブライン循環路の一部と、前記冷凍装置の前記蒸発器とが、互いに熱交換可能な加熱能力調節用熱交換器を構成している。
本発明の温度制御装置によれば、冷凍装置が出力する安定した状態で調節された冷凍能力によって、ブライン循環装置のブラインの温度を制御して負荷部の加熱能力又は冷凍能力を調節できる。これにより、負荷部によって安定した温度制御を行うことができる。
本発明によれば、安定した温度制御を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る温度制御装置の概略構成を示す図である。 図1に示す温度制御装置の冷凍装置の拡大図である。 図1に示す温度制御装置の冷凍装置のモリエル線図の一例を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る温度制御装置1の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施の形態に係る温度制御装置1は、冷凍装置2と、ブライン循環装置3と、温度制御対象空間Sを規定するチャンバ4と、を備えている。この温度制御装置1では、ブライン循環装置3が温度制御対象空間Sの温度を加熱又は冷却することにより、当該空間Sの温度を所望の温度に制御することが可能となっている。冷凍装置2は、ブライン循環装置3の加熱能力又は冷凍能力を調節する場合に、ブライン循環装置3内を循環するブラインを冷却するように構成されている。
本実施の形態における冷凍装置2は、単元式の冷凍装置であり、圧縮機11、凝縮器12、膨張弁13及び蒸発器14が、この順に冷媒を循環させるように接続された冷凍回路10と、冷凍回路10を通流する冷媒をバイパスするために設けられたインジェクション回路20及びホットガス回路24と、冷凍回路10を通流する冷媒を過冷却するための過冷却回路16と、を備えている。図2は冷凍装置2の拡大図である。以下、図2を参照しつつ冷凍装置2の各構成を詳述する。
図2に示す冷凍回路10では、基本的な冷媒の流れとして、圧縮機11によって圧縮された冷媒が、凝縮器12に流入し、凝縮器12に流入した冷媒は、例えば冷却水によって凝縮される。その後、冷媒は、膨張弁13によって減圧されて低温となり、蒸発器14に流入する。蒸発器14に流入した冷媒は、熱交換を行った後に、圧縮機11に流入する。
詳細は後述するが、本実施の形態における冷凍装置2は、蒸発器14によってブライン循環装置3内を循環するブラインを冷却するように構成されている。
インジェクション回路20は、冷凍回路10における凝縮器12の下流側で且つ膨張弁13の上流側に位置する部分および冷凍回路10における蒸発器14の下流側で且つ圧縮機11の上流側に位置する部分を、冷媒が通流可能に連通(接続)するインジェクション流路21と、インジェクション流路21を通流する冷媒の流量を調節可能なインジェクション弁22と、を有している。このインジェクション回路20では、インジェクション弁22の開度を調節することにより、凝縮器12の下流側を通流する凝縮された冷媒を圧縮機11の上流側にバイパスすることが可能となっている。
ホットガス回路24は、冷凍回路10における圧縮機11の下流側で且つ凝縮器12の上流側に位置する部分およびインジェクション通路21におけるインジェクション弁22の下流側に位置する部分を、冷媒が通流可能に連通(接続)するホットガス流路25と、ホットガス流路25を通流する冷媒の流量を調節可能なホットガス弁26と、を有している。このホットガス回路24は、ホットガス弁26の開度を調節することにより、圧縮機11の下流側を通流する高温高圧の冷媒を圧縮機11の上流側にバイパスすることが可能となっている。
本実施の形態において、過冷却回路16は、冷凍回路10における凝縮器12の下流側で且つインジェクション流路21との接続位置の上流側に位置する部分および冷凍回路10における圧縮機11を、冷媒が通流可能に連通(接続)する過冷却用バイパス流路17と、過冷却用バイパス流路17を通流する冷媒の流量を制御する過冷却制御弁18と、を有している。本実施の形態では、過冷却用バイパス流路17における過冷却制御弁18の下流側に位置する部分と、冷凍回路10における過冷却用バイパス流路17との接続位置の下流側で且つインジェクション流路21との接続位置の上流側に位置する部分とが、互いに熱交換可能な過冷却用熱交換器SCを構成している。
過冷却用熱交換器SCでは、過冷却制御弁18を開くことで、凝縮器12の下流側を通流する凝縮された冷媒を、過冷却用バイパス流路17における過冷却制御弁18の下流側で膨張させて低温とすることで、凝縮器12から過冷却用熱交換器SCを介して膨張弁14側へ通流する冷媒に対して過冷却度を付与できるようになっている。一方、過冷却用バイパス流路17を通流した冷媒は、冷凍回路10における圧縮機11の上流側で且つ蒸発器14の下流側に位置する部分に流入する。具体的に本実施の形態においては、過冷却用バイパス流路17を通流した冷媒が、圧縮機11による冷媒の圧縮中に、圧縮機11において圧縮されている蒸発器14を通過した冷媒に合流するようになっている。
また、図示の例では、冷凍回路10における凝縮器12の下流側で且つ過冷却用バイパス流路17との接続位置の上流側に位置する部分に、レシーバータンク15Aとフィルタードライヤ15Bとが、この順で設けられている。
図1に戻り、ブライン循環装置3は、ブラインを循環させるために環状をなすブライン循環路31と、ブライン循環路31の一部を構成し且つ受け入れたブラインを加熱可能なメイン加熱部32と、ブライン循環路31の一部を構成し且つブラインをブライン循環路31内で循環させるための駆動力を付与するポンプ33と、ポンプ33の下流側に配置されてブライン循環路31の一部を構成し且つ受け入れたブラインを加熱可能な第1サブ加熱部34A及び第2サブ加熱部34Bと、第1サブ加熱部34Aの下流側に配置されてブライン循環路31の一部を構成する第1負荷部35Aと、第2サブ加熱部34Bの下流側に配置されてブライン循環路31の一部を構成する第2負荷部35Bと、メイン加熱部32に接続されたブラインタンク36と、を有している。ブラインは、相変化せずに又は相変化しない範囲で、負荷部35A,35Bにおいて熱を放熱又は吸熱可能な物質であり、所望される温度制御範囲に応じて、その種類が選択される。ブラインは、例えばエチレングリコール水溶液、塩化カルシウム水溶液、水等であってもよい。
本実施の形態では、ブライン循環路31におけるポンプ33の下流側の部分が、第1分岐部31Aと第2分岐部31Bとに分岐しており、第1サブ加熱部34A及び第1負荷部35Aの各々は、第1分岐部31Aの一部を構成し、第2サブ加熱部34B及び第2負荷部35Bの各々は、第2分岐部31Bの一部を構成している。第1分岐部31Aと第2分岐部31Bとは、第1負荷部35A及び第2負荷部35Bの下流側で合流している。第1分岐部31Aと第2分岐部31Bとの合流位置を通過したブラインは、後述する加熱能力調節用熱交換器HCを通った後、メイン加熱部32側に流れ、メイン加熱部32を通過後に、再度、第1分岐部31Aと第2分岐部31Bとに流入するようになっている。
メイン加熱部32、第1サブ加熱部34A及び第2サブ加熱部34Bの各々は、ポンプ33の駆動によりブラインがブライン循環路31内を循環した際に、ブラインの循環に伴って受け入れたブラインを所望の加熱量で加熱することが可能となっている。各加熱部32,34A,34Bは、ブラインを流入させるケース部と、ケース部内に配置されたヒータとを有し、ヒータの加熱量を調節することにより、ブラインの加熱能力を調節可能となっている。図示の例では、メイン加熱部32に複数のヒータが配置され、第1サブ加熱部34A及び第2サブ加熱部34Bには、それぞれ1つのヒータが配置される。しかしながら、このようなヒータの個数は特に限定されるものではなく、温度制御対象空間Sに設定される最大の制御温度に応じて設定されればよい。
図1に示すように、本実施の形態において、第1負荷部35A及び第2負荷部35Bは、チャンバ4内に配置され、温度制御対象空間Sにおいてブラインの熱を放熱するか、又は、ブラインに温度制御対象空間Sの熱を吸熱することが可能となっている。すなわち、温度制御装置1は、温度制御対象空間Sを加熱するときには、第1負荷部35A及び第2負荷部35Bから温度制御対象空間Sに熱を放熱する一方、温度制御対象空間Sを冷却するときには、第1負荷部35A及び第2負荷部35Bに温度制御対象空間Sの熱を吸熱する。
またブラインタンク36内には、ブラインが貯留されており、貯留されたブラインの液面とブラインタンク36の上壁との間には気層部分が形成されている。メイン加熱部32のケース部は、ブラインタンク36における気層部分とブラインの液層部分とに流体的に接続している。
ここで、本実施の形態では、図1に示すように、ブライン循環路31の一部と、冷凍装置の蒸発器14とが、互いに熱交換可能な加熱能力調節用熱交換器HCを構成している。
詳しくは、本実施の形態においては、ブライン循環路31における第1負荷部35A及び第2負荷部35Bの下流側で且つメイン加熱部32の上流側に位置する部分と、蒸発器14とが、加熱能力調節用熱交換器HCを構成している。これにより、ブライン循環装置3におけるブラインを冷凍装置2によって冷却することができる。そして本実施の形態では、冷凍装置2によって冷却されたブラインが、メイン加熱部32、第1サブ加熱部34A及び第2サブ加熱部34Bによって加熱されるか、又は、加熱されずにこれらを通過することにより、所望の加熱能力又は冷凍能力で、温度制御対象空間Sを温度制御することが可能となっている。
また、図1においては、制御部40と、複数の温度センサ及び圧力センサと、が示されている。制御部40は、複数の温度センサ及び圧力センサの検出に基づいて、温度制御装置1における各部(インジェクション弁22、ホットガス弁26、加熱部32,34A,34B等)を制御するように構成されている。
例えば、本実施の形態における制御部40は、設定された目標冷凍能力に基づいてインジェクション弁22の開度及びホットガス弁26の開度を調節することにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量を調節し、蒸発器14に目標冷凍能力を出力させるようになっている。ここで、目標冷凍能力は、ユーザによって温度制御対象空間Sに設定される目標温度等に応じて、制御部40によって演算されてもよい。
また図2において、符号28は、蒸発器14の下流側から圧縮機11に流入する前の冷媒の温度を検出する温度センサを示し、符号29は、蒸発器14の下流側から圧縮機11に流入する前の冷媒の圧力を検出する圧力センサを示している。図示の例において、温度センサ28及び圧力センサ29は、インジェクション回路20及びホットガス回路24の冷凍回路10への接続位置よりも下流側に配置されている。本実施の形態では、上述のように冷凍能力を調節する際に、制御部40が、温度センサ28が検出した温度及び圧力センサ29が検出した圧力に基づいてインジェクション弁22の開度及びホットガス弁26の開度を調節することにより、圧縮機11に流入する冷媒を気相状態で且つ所定の温度以下とするようになっている。所定の温度は、例えば、圧縮機11に焼損が生じない程度の温度である。
次に本実施の形態に係る温度制御装置1の動作について説明する。
温度制御装置1を動作させる際には、まず、圧縮機11及びポンプ33が駆動される。
これにより、冷凍装置2の冷凍回路10では、圧縮機11によって圧縮された冷媒が、凝縮器12に流入し、凝縮される。その後、冷媒は、過冷却用熱交換器SCを通過する。この際、過冷却制御弁18が開いている場合には、凝縮器12の下流側を通流する凝縮された冷媒を、過冷却用バイパス流路17における過冷却制御弁18の下流側で膨張させて低温とすることで、凝縮器12から過冷却用熱交換器SCを介して膨張弁14側へ通流する冷媒に対して過冷却度を付与できる。過冷却制御弁18によって膨張された冷媒は、吸熱した状態で圧縮機11側へ流入する。
その後、膨張弁13を通過する冷媒は、減圧されて低温となり、蒸発器14に流入する。ここで、蒸発器14に流入した冷媒は、加熱能力調節用熱交換器HCにて、ブラインと熱交換することができ、ブラインが冷媒よりも高温である場合には、吸熱して圧縮機11に流入する。
そして本実施の形態では、インジェクション回路20及びホットガス回路24が設けられているため、凝縮器12によって凝縮された冷媒を、蒸発器14に流入しないようにインジェクション回路20を通し蒸発器14の下流側にバイパスでき、且つ、圧縮機11によって吐出された高温の冷媒を、ホットガス回路24を通し蒸発器14の下流側にバイパスできる。これにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量を制御でき、蒸発器14で出力される冷凍能力を柔軟に調節することができる。
この際、本実施の形態では、制御部40が、設定された目標冷凍能力に基づいてインジェクション弁22の開度及びホットガス弁26の開度を調節することにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量を調節し、蒸発器14に目標冷凍能力を出力させる。この際、制御部40は、温度センサ28が検出した温度及び圧力センサ29が検出した圧力に基づいてインジェクション弁22の開度及びホットガス弁26の開度を調節することにより、圧縮機11に流入する冷媒を気相状態で且つ所定の温度以下とする。
ここで、上述の目標冷凍能力を得るには、蒸発器14を通流する冷媒の流量を調節すればよいため、これを達成させるためにバイパスする冷媒の量は、インジェクション回路20及びホットガス回路24において任意に振り分けることができる。そのため、圧縮機11に流入する冷媒を、容易に気相状態で且つ所定の温度以下とすることができる。また、本実施の形態では、ホットガス回路24からの冷媒は、冷凍回路10に至る前に、インジェクション流路21に流入するようになっているため、冷凍回路10及び圧縮機11において冷媒が過剰に高温となることを抑制でき、圧縮機11等の焼損を抑制できる。
図3は、インジェクション回路20及びホットガス回路24を動作させ且つ過冷却回路16を動作させ、ブラインを冷却する場合の温度制御装置1のモリエル線図を示している。図3に示すように、温度制御装置1における冷凍サイクルでは、圧縮機11に吸入された第1冷媒は、点Aから点Bへの移行に示されるように、圧縮される。圧縮機11によって吐出された冷媒は、凝縮器12によって凝縮されることで冷却されて、点Bから点Cへの移行に示されるように、その比エンタルピーが低減する。
次いで、凝縮器12によって凝縮された冷媒の一部は、過冷却用熱交換器SCにおいて、過冷却度を付与されて、点Cから点Dへの移行に示されるように、その比エンタルピーが低減する。一方で、過冷却用熱交換器SCにおいて、過冷却度を付与する過冷却用バイパス流路17を通流する冷媒は、過冷却制御弁18によって膨張され、点Cから点Gへの移行に示されるように、例えば中圧程度に減圧され、その後、過冷却用熱交換器SCで熱交換し、点Gから点Hに示されるように、吸熱して、その比エンタルピーが増加する。
そして、過冷却用熱交換器SCにおいて過冷却度を付与された冷媒は、点Dから点Eへの移行に示されるように、膨張弁13によって減圧されて低温となる。その後、膨張弁13から吐出された冷媒は、蒸発器14つまり加熱能力調節用熱交換器HCにおいて、ブラインと熱交換し、点Eから点Fへの移行に示されるように、吸熱して、その比エンタルピーが増加する。蒸発器14を通過する冷媒は、制御部40がインジェクション回路20及びホットガス回路24の各弁を制御することによって蒸発器14を通過しない冷媒を生じさせることより、流量を制御されて、その冷凍能力を調節される。
ここで、図3において、ホットガス回路24を通して圧縮機11の上流側にバイパスされる冷媒は、点Bから点Iに示されるように、ホットガス弁26によって減圧される。また、インジェクション回路20を通して圧縮機11の上流側にバイパスされる冷媒は、点Dから延びる破線に示すように、インジェクション弁22によって減圧される。そして、圧縮機11の上流側において、蒸発器14を通過した点Fの状態の冷媒と、ホットガス回路24を通してバイパスされた冷媒と、インジェクション回路20を通してバイパスされた冷媒と、が混合される(点A)。ここで、制御部40が、ホットガス回路24を通してバイパスされた冷媒と、インジェクション回路20を通してバイパスされた冷媒との割合を調節することにより、点Aの位置を調節可能なため、容易に圧縮機11に流入する冷媒を気相状態で且つ所定の温度以下とすることができる。その後、冷媒は、圧縮機11によって圧縮されて、点Aから高圧側に移行し、その途中で過冷却用バイパス流路17からの冷媒と混合して、点Jに至った後、点Bまで圧縮される。
一方、ブライン循環装置3では、ブライン循環路31内をブラインが循環し、メイン加熱部32、第1サブ加熱部34A及び第2サブ加熱部34Bによってブラインを適宜加熱することが可能となっている。ここで、本実施の形態では、ブライン循環路31における第1負荷部35A及び第2負荷部35Bの下流側で且つメイン加熱部32の上流側に位置する部分と、蒸発器14とが、加熱能力調節用熱交換器HCを構成している。これにより、ブライン循環装置3におけるブラインを冷凍装置2によって冷却することができる。そして本実施の形態では、冷凍装置2によって冷却されたブラインが、メイン加熱部32、第1サブ加熱部34A及び第2サブ加熱部34Bによって加熱されるか、又は、加熱されずにこれらを通過することにより、所望の加熱能力又は冷凍能力で、温度制御対象空間Sが温度制御される。
以上に説明した本実施の形態に係る温度制御装置1によれば、冷凍装置2において、凝縮器12によって凝縮された冷媒を、蒸発器14に流入しないようにインジェクション回路20を通し蒸発器14の下流側にバイパスでき、且つ、圧縮機11によって吐出された高温の冷媒を、ホットガス回路24を通し蒸発器14の下流側にバイパスできる。これにより、蒸発器14に流入する冷媒の流量を制御でき、蒸発器14で出力される冷凍能力を柔軟に調節することができる。この際、蒸発器14に流入する冷媒が高圧の冷媒に混合されることがないため、出力される冷凍能力を安定させることができる。またインジェクション回路20を通してバイパスされる凝縮された冷媒と、ホットガス回路24を通してバイパスされる高温の冷媒との割合を調節することにより、圧縮機11に流入する冷媒の状態や温度を所望の状態に容易に制御することができる。これにより、冷凍能力を柔軟に調節しつつ安定した温度制御を行うことができる。
そして冷凍装置2が出力する安定した状態で調節された冷凍能力によって、ブライン循環装置3のブラインの温度を制御して負荷部35A,35Bの加熱能力又は冷凍能力を調節できる。これにより、負荷部35A,35Bによって温度制御対象空間Sに対して安定した温度制御を行うことができる。
また過冷却用熱交換器SCによって、冷媒の冷凍能力を増大させることができることで、冷凍能力の調節範囲を拡大させることができる。また、過冷却用熱交換器SCから吐出された冷媒がインジェクション回路20を通してバイパスされるため、ホットガス回路24を通してバイパスされる高温の冷媒の温度を効率的に低下させることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施の形態においては、ブライン循環装置3において、複数の加熱部が設けられているが、加熱部の数は、特に限定されるものではない。また、上述の実施の形態では、過冷却用バイパス流路17を通流した冷媒が、圧縮機11による冷媒の圧縮中に、圧縮機11において圧縮されている蒸発器14を通過した冷媒に合流する。
これに代えて、過冷却用バイパス流路17を通流した冷媒が、冷凍回路10における圧縮機11の上流側で且つ蒸発器14の下流側に位置する部分に流入し、インジェクション回路20やホットガス回路24からの冷媒と合流した後に、圧縮機11で圧縮されてもよい。また、上述の実施の形態においては、温度制御装置1が、ブライン循環装置3の負荷部35A,35Bによって空間を冷却又は加熱するが、温度制御装置1は、負荷部35A,35Bに直接又は間接的に接触する物体を冷却又は加熱する装置として構成されてもよい。
1 温度制御装置
2 冷凍装置
3 ブライン循環装置
4 チャンバ
10 冷凍回路
11 圧縮機
12 凝縮器
13 膨張弁
14 蒸発器
16 過冷却回路
17 過冷却用バイパス流路
18 過冷却制御弁
20 インジェクション回路
21 インジェクション流路
22 インジェクション弁
24 ホットガス回路
25 ホットガス流路
26 ホットガス弁
31 ブライン循環路
32 メイン加熱部
33 ポンプ
34A 第1サブ加熱部
34B 第2サブ加熱部
35A 第1負荷部
35B 第2負荷部
SC 過冷却用熱交換器
HC 加熱能力調節用熱交換器
S 温度制御対象空間

Claims (1)

  1. 冷凍装置と、
    ブラインを循環させるためのブライン循環路と、前記ブライン循環路の一部を構成し且つ受け入れた前記ブラインを加熱可能なメイン加熱部及び前記メイン加熱部の下流側に配置されるサブ加熱部と、前記サブ加熱部の下流側で前記ブライン循環路の一部を構成し且つ受け入れた前記ブラインの熱を放熱可能又は前記ブラインに熱を吸熱可能な負荷部と、を有するブライン循環装置と、
    チャンバと、を備え、
    前記ブライン循環路は、前記メイン加熱部の下流側で分岐する第1分岐部と第2分岐部とを含み、前記サブ加熱部は、第1サブ加熱部と第2サブ加熱部とを含み、前記負荷部は、第1負荷部と第2負荷部とを含み、前記第1サブ加熱部及び前記第1負荷部は前記第1分岐部を構成し、前記第2サブ加熱部及び前記第2負荷部は前記第2分岐部を構成し、前記第1分岐部及び前記第2分岐部は前記負荷部の下流側で合流しており、
    前記第1負荷部及び前記第2負荷部は、前記チャンバ内に配置され、
    前記冷凍装置は、
    圧縮機、凝縮器、膨張弁及び蒸発器が、この順に冷媒を循環させるように接続された冷凍回路と、
    前記冷凍回路における前記凝縮器の下流側で且つ前記膨張弁の上流側に位置する部分および前記冷凍回路における前記蒸発器の下流側で且つ前記圧縮機の上流側に位置する部分を、前記冷媒が通流可能に連通するインジェクション流路と、前記インジェクション流路を通流する前記冷媒の流量を調節可能なインジェクション弁と、を有するインジェクション回路と、
    前記冷凍回路における前記圧縮機の下流側で且つ前記凝縮器の上流側に位置する部分および前記インジェクション流路における前記インジェクション弁の下流側に位置する部分を、前記冷媒が通流可能に連通するホットガス流路と、前記ホットガス流路を通流する前記冷媒の流量を調節可能なホットガス弁と、を有するホットガス回路と、を備え、
    前記ブライン循環路における前記メイン加熱部の上流側の部分と、前記冷凍装置の前記蒸発器とが、互いに熱交換可能な加熱能力調節用熱交換器を構成しており、
    前記ブラインにおいて加熱能力及び冷凍能力を調節可能となっており、
    前記冷凍回路において前記蒸発器の下流側から前記圧縮機に流入する前の前記冷媒の温度を検出する温度センサ及び圧力を検出する圧力センサが検出する温度及び圧力に基づいて、前記インジェクション弁及び前記ホットガス弁を調節することを特徴とする温度制御装置。
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