JP2020063190A - 薄いガラスを成形するための放射シールド - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストの削減及び/又は処理時間の短縮を図るためには、従来の(例えば、より厚い)ガラスを曲げ加工及び焼き戻すための既存のシステムと、少なくとも部分的に機能することができる、システムを提供する。【解決手段】ガラス構造体を成形するためのシステムと、このシステムを用いたガラス構造体を成形するための方法。成形モールド、放射加熱源および同心状に配置された複数の放射シールド730を備え、同心状の複数の放射シールド730が、放射加熱源とガラス構造体との間に配置され、ガラス構造体Gに対向するように配置された第1の開口部および放射加熱源に対向するように配置された第2の開口部を有する空洞を画成する壁を備え、高温区域745、中温区域755および低温区域735を区画している。【選択図】図7

Description

関連技術の相互参照
本出願は2014年5月23日出願の米国仮特許出願第62/002,563号の米国特許法第119条に基づく優先権を主張する国際出願PCT/US2015/031936の日本への移行である特願2017−513608を親とする分割出願である。
本開示は、ガラス構造体を成形するための方法及びシステムに関し、特に薄いガラスの曲げ加工に使用される放射シールドに関するものである。
薄いガラスシートを熱成形及び整形する能力が、自動車産業等、様々な産業に益々直結している。自動車用のガラスパネルの製造は複雑な過程であり、それが益々厳しくなる環境及び安全要件のために絶えず変化している。政府の規制によって、燃費向上及び排出量の削減が強化されるにつれて、高い光学品質を有し、且つ軽量である、複雑なガラス形状の要求が高まっている。より薄いガラスから自動車部品を製造する能力は、車両重量の軽量化、燃費向上、低排出量、及び/又は車両の重量配分の向上(例えば、より低い重心)と言い換えることができる。
ガラスを成形する従来の方法は、ガラスシートを成形モールドに載置し、そのガラスを加熱炉に通して均一に加熱軟化させ、軟化したガラスを重力の下で垂下させて、所望の形状を取らせることを含んでいる。成形モールドは、周囲にガラス構造体が所望の形状に成形される表面の役割を果たしている。かかる従来の成形システムは、より厚い従来のガラス、例えば、約3mm〜約6mmの範囲の厚さを有するガラスには適している。より厚いガラスシートは、一般に、ガラスの縁部が急激な減少を示し、中心が平坦である、当技術分野で「バスタブ効果」として知られている効果を避けながら、粘性変形に耐えることができる。
しかし、このような従来の方法を用いて(例えば、約3mm未満の厚さを有する)薄いガラスを処理すると、ガラスが歪んだり伸びたりする傾向があり、それによって、重力負荷の下における過度の縁部の粘性薄化、及びガラスのバルク中心からの減退の原因になる。
ガラスの大きな薄いシートの成形は、ガラスシートの温度を徐々に上げて、重力の下で垂下させる、直列に配置された多数の炉を備えた、ガラス焼きなまし炉内で行うことができる。しかし、炉壁の高温度区域および低温度区域から、ガラスの中心と縁部の両方への放射形態係数によって、炉内における単純な可変加熱では、薄いガラスに対して、所望の形状を得るための温度差を達成することはできない。炉の高温度区域からガラスの縁部、及び炉の低温度区域からガラスの中心に対する、放射等を遮断する付加的な手段が必要である。
従って、より薄いガラスシートを成形及び焼き戻すための方法及びシステム、より具体的には、薄いガラスシートの縁部と中央部との間に十分な温度差を確立することができるシステムを提供することが有益であろう。例えば、1つの実施の形態において、ガラスの縁部が、ガラスの中央部よりも、低い温度に加熱される温度差を有するシステムを提供することが有利であり得る。製造コストの削減及び/又は処理時間の短縮を図るためには、従来の(例えば、より厚い)ガラスを曲げ加工及び焼き戻すための既存のシステムと、少なくとも部分的に機能することができる、システムを提供することが更に有益であり得る。
本開示は、様々な実施の形態において、ガラス構造体を成形するためのシステムに関連している。本システムは成形モールド、放射加熱源、及び放射シールドを備え、放射シールドが、実質的に放射加熱源とガラス構造体との間に配置され、放射シールドが、ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する外壁を備えている。
特定の実施の形態において、放射加熱源が、複数の放射加熱要素を備えることができる。様々な実施の形態によれば、放射シールドは、成形モールド又は加熱炉によって支持され、成形モールド又は加熱炉に取り付けられていてもよい。放射シールドの外壁は、任意の断面形状を有する空洞を形成することができ、例えば、一部の実施の形態において、断面形状は円形、卵形、三角形、正方形、長方形、菱形、又は多角形であってよい。更に別の実施の形態において、ガラス構造体と放射加熱源との間に、複数の放射シールド、例えば、2つ又はそれ以上の放射シールドを配置することができる。例えば、非限定的な実施の形態によれば、第2の空洞を画成する内壁を備えた第2の放射シールドを、例えば、第1の放射シールドの外壁によって画成される空洞内に同心に配置することができる。
本開示は、ガラス構造体を成形するための方法にも関連している。本方法は、ガラス構造体を成形モールド上に配置するステップと、放射加熱源を備えた加熱炉に、成形モールド及びガラス構造体を導入するステップと、ガラス構造体を加熱するステップとを備え、
放射シールドが、実質的にガラス構造体と放射加熱源との間に配置され、放射シールドが、ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する外壁を備えている。
様々な実施の形態において、ガラス構造体は、約1分〜約60分又はそれ以上の滞留時間で、約400℃〜約1000℃の範囲の温度に加熱される。一部の非限定的な実施の形態によれば、ガラス構造体は、約0.7mm〜約1.5mm、又は約0.3〜約1.5mmの範囲等、約3mm未満の厚さを有することができる。
本開示の更なる特徴及び効果は、これに続く詳細な説明に述べてあり、当業者はその記述から、一部は容易に明らかであり、これに続く詳細な説明、特許請求の範囲、及び添付図面を含め、本明細書に記載の方法を実施することによって認識できるであろう。
前述の概要説明及び以下の詳細な説明は、いずれも本開示の様々な実施の形態を示すものであって、特許請求の範囲の本質及び特徴を理解するための概要、及び枠組みを提供することを意図したものであると理解されたい。添付図面は、更なる理解が得られるように添付したもので、本明細書に組み込まれ、その一部を構成するものである。図面は本開示の様々な実施の形態を示すもので、その説明と併せ、本開示の原理及び作用の説明に役立つものである。
以下の詳細な説明は、同様の構造体は同様の参照番号で示してある、以下の図面と併せて読むことによって、最もよく理解することができる。
本開示の1つの実施の形態による、ガラスを成形するためのシステムを示す図。 従来の均一な放射加熱法を用いて取得した、理論的に予測した部品形状を示す偏差プロット図。 本開示の1つの実施の形態に従って成形された、ガラス構造体の縁部と中央部との間の理論上の温度差を示す温度分布図。 図3Aの示差熱分布を用いて取得した、予測部品形状を示す論理モデル。 図3Aの示差熱分布を用いて取得した、理論的に予測した部品形状を示す偏差プロット図。 本開示の1つの実施の形態による、示差熱分布及び放射シールドを実装したシステムを示す論理モデル。 従来の方法、及び本開示の様々な実施の形態による方法を用いた、ガラスの中心からの距離の関数として示す、ガラスの温度を示すプロット図。 放射シールドの長さ(L)と、ガラス構造体と放射加熱源(H)との間の距離との比に関係する、ガラス温度の中心からの距離の関数として示す、ガラス温度を示すプロット図。 本開示の1つの実施の形態による、示差熱分布及び2つの同心の放射シールドを実装したシステムを示す論理モデル。 従来の方法、及び本開示の様々な実施の形態による方法を用いた、ガラスの中心からの距離の関数として示す、ガラスの温度を示すプロット図。
本明細書に開示したのは、成形モールド、放射加熱源、及び放射シールドを備えたガラス構造体を成形するためのシステム及び方法であって、放射シールドが、実質的に放射加熱源とガラス構造体との間に配置され、放射シールドが、ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する外壁を備えている。例示的なガラス構造体の幾つかの例には、1つのガラスシート、1つのスタック内の複数のガラスシート、ガラス−ガラス合わせ構造体、ガラス−ポリマー合わせ構造体が含まれるが、これに限定されるものではない。
システム
図1は、本開示による、上にガラス構造体Gを配置することができる成形モールド110を備えた、ガラス構造体を成形するための、例示的なシステムの1つの実施の形態を示している。成形モールドは、上又は周囲に、ガラスを成形することができる表面を有する、任意の物体を含むことができる。成形モールドは、特定の用途用の成形ガラス製品の製造に適した、任意の形状及び寸法を有することができる。例えば、成形モールドは、例えば、自動車のフロントガラス、及びリア又はサイドウィンドウの場合、ガラスシートに所望の湾曲を与えるように設計することができる。他の形状及び構成が想定され、本出願の範囲に属するものである。一部の実施の形態において、成形モールドは、重力曲げリングモールド、固定形状重力リングモールド、多形状連結重力垂下リングモールド、任意の真空支援の全面モールドであってよい。前述のモールドは、例えば、任意のプレテンション機構と一緒に使用することができる。勿論、本明細書に開示の実施の形態は、押圧支援曲げ加工法にも適用できるため、本開示は重力曲げ加工処理に限定されるものではない。
ガラス構造体Gは、放射加熱源120を備えた加熱炉、又はその他の加熱手段に搬送又は導入することができる。放射加熱源は、ガラス構造体の少なくとも一部に、放射熱を供給するものである。特定の実施形態において、放射熱が支配的な加熱源であり得るが、ガラスの加熱には、対流及び伝導加熱を含む、すべての熱伝達態様が関与し得ることを理解されたい。例えば、一部の実施の形態において、放射加熱が、約60%超、約70%超、約80%超、又は約90%超等、全加熱の約50%超を占めることができる。加熱態様の別の組合せが想定されるが、それ等は本出願の範囲に属するものと考えている。
特定の例示的な実施の形態において、放射加熱源は複数の放射加熱要素を備えることができる。従って、加熱炉又は加熱手段は、第1の複数の加熱要素115等の少なくとも1つの第1の加熱要素を備えた第1の区域135、第2の複数の加熱要素125等の少なくとも1つの第2の加熱要素を備えた第2の区域145等、2つ以上の異なる温度区域に分割することができる。第1の複数の加熱要素115は、第2の複数の加熱要素125と異なる温度で動作することができ、例えば、第1の複数の加熱要素115は、第2の加熱要素125より温度が低くてもよく、又はその逆であってよい。第1の区域135は、ガラス構造体Gの第1の部分に、実質的に位置合わせすることができ、第2の区域145は、ガラス構造体Gの第2の部分に、実質的に位置合わせすることができる。図1に示す実施の形態等、一部の実施の形態において、第1の区域135は、ガラス構造対Gの周辺部に位置合わせすることができ、第2の区域145は、ガラス構造対Gの中央領域に位置合わせすることができる。
図示しないが、異なる温度で動作する加熱要素又は複数の加熱要素を追加して、幾つかの加熱区域を設けることができる。従って、図1の描画によって、本明細書に添付の特許請求の範囲が限定されるものではない。例えば、ガラス構造体の幾つかの部分を異なる温度で加熱することができる。一部の実施の形態において、ガラス構造体の中央領域を第1の温度に加熱し、ガラス構造体の外側領域を第2の温度に加熱し、ガラス構造体の周辺領域を第3の温度に加熱することができ、これ等の領域は任意に互いに同心である。放射シールド及び加熱区域は、ガラス構造体の様々な部分間に、所望の形状のガラス部品を製造するのに必要な所望の温度差が生じるように、任意の方法で配置することができる。
放射シールド130は、実質的に成形モールド110と放射加熱源120との間に配置することができる。特定の例示的な実施の形態において、放射シールドは、ガラス構造体の部分間に所望の温度差が確立されるように、ガラス構造体の1つの部分から遠ざけて、別の部分に向けて放射熱を誘導する機能を果たすことができる。例えば、放射シールドは、より高い温度を有する放射熱を、ガラスの縁部から遠ざけ、ガラスの中央部に向けて誘導、及び/又はより低い温度を有する放射熱を、ガラスの中央部から遠ざけ、ガラスの縁部に向けて誘導することができる。放射シールド130は、放射熱の方向を変更して所望の温度差が生じるように、実質的に放射加熱源120とガラス構造体Gとの間に配置することができる。
図示しないが、放射シールドは、成形モールド120に取り付けて支持することができる。あるいは、加熱炉が放射加熱源を備えている場合には、加熱炉の屋根に取り付ける等、成形モールドを加熱炉に取り付けて支持することができる。放射シールドも、同様に、放射加熱源を収容している任意の構造体に取り付けることができる。放射シールド130は、空洞を画成する外壁を備えることができる。一部の実施の形態において、外壁は空洞を画成する連続壁、例えば、環であってよい。図1において、放射シールド130は、ガラス構造体Gに対向するように配置された、第1の開口部140、及び放射加熱源120に対向するように配置された、第2の開口部150を有する空洞を含む、円環として示されている。しかし、放射シールド130は、図1に示してない、任意の様々な形状及び断面を有することができ、幾つか例をあげれば、卵形、正方形、長方形、菱形、又は多角形の断面形状を有することができる。
放射シールドは、縦の長さLも有することができる。ガラス構造体Gと放射加熱源120との間の距離、又は特定の実施の形態において、加熱炉の屋根の高さをHで表すことができる。比L/Hを変えて、例えば、成形されるガラス構造体Gの縁部と中央部との間の所望の温度差(ΔT)を得ることができる。より高い比L/Hは、より多くの遮断につながり、より高いΔTを得ることができるのに対し、より低い比L/Hは、より少ない遮断をもたらし、ΔTをより低くすることができる。特定の非限定的な実施の形態において、放射シールド130は、縦の長さLに沿って、ガラス構造体が搬送される方向、例えば、加熱炉に搬入及び排出される方向に対し、実質的に垂直であり得る縦軸を有することができる。
図1では、放射加熱源120が、ガラス構造体Gの上方に配置されているように示してあるが、放射加熱源120は、ガラス構造体Gの下方、上方及び下方の両方、及びこれらの変形に配置し得るため、この配置は限定を意図したものではない。1つ又は複数の放射シールドが、実質的にガラス構造体と放射源との間に存在し、配置されている限り、ガラス構造体及び放射加熱源の向きは変えることができる。特定の実施の形態において、放射シールド130は、第1の区域135からガラス構造体の中央部、及び第2の区域145からガラスの縁部に対する放射を遮断することができる。第1の開口部140は、ガラスの中央部に実質的に位置合わせすることができる一方、第2の開口部150は、第2の区域に実質的に位置合わせすることができる。図示しないが、多段階の示差加熱プロファイルを生成するために、様々な加熱区域と同調して、1つ又は複数の更なる放射シールドを、例えば同心に、使用することができる。本実施の形態については、図7に関連して更に説明する。
様々な実施の形態によれば、放射シールドの外壁は、INCONEL(登録商標)合金、例えば、INCONEL600(登録商標)等の金属合金、炭化ケイ素等のセラミックス、耐火材料、及びニッケル等の高温金属等、様々な材料を含むことができる。特定の実施の形態において、シールドの空洞壁は、少なくとも1つの反射材料で被覆されていてもよい。例えば、金又は翡翠の反射鏡を、例えば、コロイド溶液として、シールドの壁に堆積することができる。あるいは、シールドの壁に箔を貼付することができる。反射材料は、例えば、約5μm〜約400μm、約10μm〜約300μm、約20μm〜約200μm、又は約50μm〜約100μm等、約1μm〜約500μm、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲の厚さを有することができる。非限定的な例として、まず、エポキシ樹脂に含まれた炭化ケイ素粉末の懸濁液を、シールドの空洞壁に噴霧し、次いで、金を真空蒸着することによって、INCONEL上に金を堆積することができる。
放射シールドは、幾つかの例をあげれば、シールド材料、任意の反射コーティング、及びシールドの質感等のその他のパラメータ等、様々なパラメータに応じて、広範囲の放射率値を有することができる。一部の実施の形態において、放射シールドは、例えば、約0.01〜約1、約0.02〜約0.9、約0.03〜約0.8、約0.05〜約0.7、約0.1〜約0.6、約0.2〜約0.5、又は約0.3〜約0.4の範囲、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲の放射率を有することができる。非限定的な例として、黒体の放射率は約1であるのに対し、電気メッキされたニッケルを含む放射シールドは約0.03の放射率を有することができる。様々な実施の形態によれば、シールドを機械加工して、放射の方向変更を更に支援することができるテクスチャ、又はマイクロテクスチャを表面に形成することができる。
理論に束縛されるものではないが、本明細書に開示のシステム、例えば、図1に示すシステムは、ガラス構造体の表面に、有意の温度差を示す個別の温度を有する、2つ以上の領域を生成するのに役立つことができると考えられている。垂下曲げ加工成形方法の場合、かかる温度差は、例えば、低温放射係数がガラス構造体の中心部に到達するのを阻止し、高温放射係数がガラス構造体の縁部に到達するのを阻止することによって達成することができる。本明細書に開示のシステムは、このようにして、目標形状を達成する点で、均一な加熱プロファイルを用いる従来技術の方法と比較して、著しい改善をもたらすことができる。かかる従来技術の方法を更に図2に示す。図2は、目標とする部品形状と、垂下曲げ加工において、厚さ0.7mmのガラス構造体に対し、均一な加熱プロファイルを実施することによって得られる、予測部品形状との形状偏差(mm)を示すプロット図である。「A」で示す領域は垂下過剰を示し、「B」で示す領域は垂下不足を示している。偏差プロットは、構造体の4つの縁部のすぐ内側が、約20mm垂下過剰であるのに対し、構造体の中心部が略目標形状を有していることを示している。この「バスタブ」現象は、特に薄いガラス構造体、例えば、約0.3〜約2.0mm又は約0.5〜約1.5mm等、約3.0mm未満の厚さ、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲の厚さを有するガラスを成形する際に広く見られる。約3.0mmを超える、例えば、約3.2〜約5.0mmの従来の厚さを有する、厚いガラスのモデル化の結果は、「バスタブ」現象がそれほど深刻ではないことを示している。
このように、特に薄いガラスについて、出願人は、ガラス構造体全体に示差加熱プロファイルを実行する、成形システムおよび方法を提供しようとするものである。例えば、図2の目標部品形状の場合、ガラス構造体の周辺領域をより低い温度で加熱し、より高いガラス粘度を維持して粘性流を制限する一方、ガラス構造体の中央領域をより高い温度で加熱して所望の形状を得る、示差加熱プロファイルを採用することが有益であろう。かかる示差加熱プロファイルであって、ガラス構造体の中央領域を約720℃、ガラスの周辺領域を約640℃と想定した、例示的な熱分布のプロファイルを図3Aに示す。従って、図3Aのモデルには、約80℃の温度差(ΔT)が存在している。図3Bは垂下曲げ加工処理において、図3Aの示差加熱プロファイルを実行して得られる、面外変形(mm)として表される、予測部品形状示す図である。図3Cは、垂下曲げ加工処理において、目標部品形状と、厚さ0.7mmのガラス構造体に対し、図3Aの示差加熱プロファイルを実行して得られる、予測部品形状との形状偏差(mm)を示すプロット図である。図3Cにおいて、中央領域Aは略目標形状であり、周辺領域Bは僅かに垂下不足である。このように、図1の従来技術と比較すると、周辺部の垂下過剰が顕著に減少している。
図4は、ANSYS FLUENTソフトウェアを用いて生成した、加熱炉400が、(i)約650℃の温度で動作する高温区域445、及び(ii)約400℃の温度で動作する低温区域435の2つの区域に分割された、二次元の熱モデルを示す図である。長さLを有する放射シールド430が、加熱炉の頂壁(放射加熱源を含む)とガラス構造体Gとの間に存在している。Hは加熱炉の頂壁とガラス構造体Gとの間の距離を表わしている。以下を仮定した。即ち、(i)加熱炉の側壁405が断熱されていると仮定、(ii)ガラス構造体の初期温度を約400℃と仮定、及び(iii)加熱炉内の滞留時間を約5分と仮定した。モデルには成形モールドが示されていないが、存在しているものと仮定する。モデルは、更に、システムの一部のみを示し、線A’及びB’に沿って、対称性が存在しているものとする。
図5は、図4のモデルを用いた、5分間の滞留時間後のガラスの表面温度の分布を示す図である。ガラスの温度は、ガラスの中心からの距離の関数としてプロットされている。プロットAは、反射壁を有する放射シールド(ε=0.1)を使用して得られた、ガラスの温度分布を表わしている。プロットBは、反射材料がコーティングされていない放射シールド(ε=0.9)を使用して得られた、ガラスの温度分布を表わしている。プロットCは、放射シールドがない状態で得られた、ガラスの温度分布を表わしている。従って、図5は、放射シールドがない場合(プロットC)には、ガラス構造体の中心から、事実上、直線的な温度降下が生じるのに対し、放射シールドの導入によって、ガラスの中央部をより高い温度とし、ガラスの縁部をより低い温度とすることができることを明示している。更に、放射シールド壁の反射率を調整することによって、ガラス構造体の高温領域と低温領域との間の温度差(ΔT)を調整することができ、反射のない放射シールド(プロットB)と比較して、より高い反射率(プロットA)が、より大きなΔTにつながる。
ガラス構造体と加熱炉の頂壁(又は放射加熱源)との間の距離Hに対し、シールドの長さLを調整することによっても、温度差(ΔT)を調整することができる。図6は、比L/Hが、ガラスのΔTに及ぼす影響を明示している。プロットDは、比L/H=0.84を用いて得られる、ガラスの温度分布を表わしている。プロットEは、比L/H=0.6を用いて得られる、ガラスの温度分布を表わしている。プロットFは、比L/H=0.4を用いて得られる、ガラスの温度分布を表わしている。プロットGは、シールドなし(L/H=0)で得られる、ガラスの温度分布を表わしている。図6に明示されているように、放射シールドの長さLが増加するにつれ、例えば、比L/Hが増加するにつれ、高温区域と低温区域との区別がより鮮明になり、ガラス構造体の中心部と縁部との間のΔTがより大きくなる。
前述のように、特定の実施の形態は、複数の放射シールドを用いることができる。例えば、複数の同心の放射シールドを可変の加熱区域と共に使用して、ガラスの表面に複数の個別の温度領域を生成することができる。図7はかかる1つの非限定的な構成を示し、加熱炉700が(i)約650℃で動作する高温区域745、(ii)約500℃で動作する中温区域755、及び(iii)約400℃で動作する低温度区域735の3つの区域に分割されている。長さLを有する2つの同心の放射シールド730が、加熱炉の頂壁とガラス構造体Gとの間に存在している。従って、放射シールド730は、内部空洞および外部空洞を画成する、内壁および外壁を形成することができる。
高温区域745と中温区域755との間、及び中温区域755と低温区域735との間に、放射障壁が形成されるように、シールド730を位置合わせすることができる。従って、高温区域745をガラス構造体Gの中央領域に位置合わせする一方、中温区域755をガラス構造体Gの外側領域に位置合わせし、低温区域735をガラス構造体Gの周辺領域に位置合わせすることができる。他の構成も想定されるが、本開示の範囲に属すると考えている。ガラス構造体の表面に多数の個別の温度領域が生成されるように、追加の加熱区域を有する加熱炉と共に、追加のシールドを使用することができることも当業者には明らかである。モデルには成形モールドが示されていないが、存在しているものと仮定する。モデルは、更に、システムの片側のみを示し、線A’に沿って、対称性が存在しているものとする。
図8は、図7のモデルを用いた、5分間の滞留時間後のガラスの表面温度の分布を示す図である。ガラスの温度は、ガラスの中心からの距離の関数としてプロットされている。プロットHは、反射壁を有する同心の放射シールド(ε=0.1)を使用して得られた、ガラスの温度分布を表わしている。プロットIは、反射材料がコーティングされていない同心の放射シールド(ε=0.9)を使用して得られた、ガラスの温度分布を表わしている。プロットJは、放射シールドがない状態で得られた、ガラスの温度分布を表わしている。図8は、放射シールドがない場合(プロットJ)には、ガラス構造体の中心から、事実上、直線的な温度降下が生じるのに対し、2つの同心の放射シールドの導入によって、ガラスの表面に3つの個別の温度領域を生成することができることを更に明示している。ここでも、放射シールド壁の反射率を調整することによって、ガラス構造体の異なる領域間の温度差(ΔT)を調整することができ、反射のない放射シールド(プロットI)と比較してより高い反射率(プロットH)が、より大きなΔTにつながる。
本明細書に開示のシステムは、現行のシステムによって成形されるものよりも薄い、ガラス構造体の成形に使用することができる。例えば、本明細書に開示の方法及びシステムを使用して、約0.5mm〜約2mm、又は約0.7mm〜約1.5mm等、約0.3mm〜約3mm、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲の厚さを有する、薄いガラス構造体を成形することができる。あるいは、本明細書に開示の方法及びシステムを使用して、より厚いガラス構造体、例えば、約4mm超又は約5mm超等、約3mmを超える厚さを有する、ガラス構造体を成形することができる。前述のように、例示的な構造体には、1つのガラスシート、1つのスタック内の複数のガラスシート、ガラス−ガラス合わせ構造体、及びガラス−ポリマー合わせ構造体が含まれるが、これに限定されるものではない。
方法
本明細書に開示の方法によれば、ガラス構造体を成形モールドの上に配置して、放射加熱源を備えた加熱炉に導入することができる。次に、ガラス構造体を、例えば、その成形温度又は軟化温度に加熱することができる。放射シールドが、実質的にガラス構造体と放射加熱源との間に配置され、放射シールドが、ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する外壁を備えている。
ガラス構造体は、当技術分野で公知の任意の方法で、加熱炉又は他の加熱装置に導入することができる。様々な実施の形態において、ローラコンベア又はベルトコンベア等のコンベアを用いて、ガラス構造体を加熱炉に導入することができる。特定の実施の形態において、ガラス構造体を、例えば、構造体を効果的に新しい形状に成形することができる点である、成形点又は軟化点に加熱することができる。様々な実施の形態によれば、ガラス構造体は、約500℃〜約900℃、約600℃〜約800℃、約650℃〜約750℃等、約400℃〜約1000℃、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲の温度に加熱することができる。
特定の実施の形態において、放射加熱源は、示差放射加熱源であってよく、異なる温度で動作する2つ以上の放射加熱要素、又は複数の放射加熱要素を備えることができる。例えば、第1の加熱要素又は複数の加熱要素が、約650℃〜約900℃、又は約700℃〜約800℃等、約600℃超〜約1000℃の範囲の温度で動作することができ、第2の加熱要素又は複数の加熱要素が、約450℃〜約650℃、又は約500℃〜約600℃等、約400℃〜約700℃、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲の異なる温度で動作することができる。温度範囲の他の組合せが可能であり、本開示の一部であると考えている。かかる場合、各々が異なる温度で動作する2つ以上の区域に、加熱炉を効果的に分割することができる。
追加の実施の形態において、加熱炉を3つ以上の区域に分割して、示差放射加熱源が、3つ以上の放射加熱要素、又は複数の放射加熱要素を備えるようにすることができる。例えば、第1の加熱要素又は複数の加熱要素が、約400℃〜約600℃の範囲の温度で動作することができ、第2の加熱要素又は複数の加熱要素が、約500℃〜約700℃未満の範囲の異なる温度で動作することができ、第3の加熱要素又は複数の加熱要素が、約600℃〜約1000℃の範囲の異なる温度で動作することができる。温度範囲の他の組合せが可能であり、本開示の一部であると考えている。更に、本開示は、どのような数の放射シールド、加熱炉の区域、又は放射加熱要素にも限定されるものではない。
加熱炉又は加熱手段に導入後、所定の滞留時間にわたり、ガラス構造体を前述のように加熱することができる。滞留時間は特定のシステム及び用途に応じて変えることができる。非限定的な例として、滞留時間は、約5〜約45分、約6〜約30分、約12〜約24分、又は約15〜約20分等、約1〜約60分以上の範囲、並びにその間のすべての範囲及び部分範囲にわたることができる。所定の滞留時間の後、加熱炉又は加熱手段から排出して、ガラス構造体に対し、当業者周知の様々な追加の処理ステップを行うことができる。
開示した様々な実施の形態が、特定の実施の形態に関連した、特定の特徴、要素、又はステップに関わり得ることが理解されるであろう。また、1つの特定の実施の形態に関連して説明されているが、特定の特徴、要素、又はステップは、別の実施の形態と様々な図示しない組合せ又は再配列に交換、又は組み合わせることができることも理解されるであろう。
本明細書において、名詞は、別に明示しない限り、「少なくとも1つ」の対象を指し、「1つのみ」の対象に限定されるものではない。従って、例えば、「放射シールド」と言った場合、文脈上明らかに別の意味を表わすと判断されない限り、2つ以上のかかるシールドを有する例を含んでいる。同様に、「複数」は「1つより多い」ことを意味することを意図している。従って、「複数の放射加熱要素」は、3つ以上のかかる加熱要素等、2つ以上のかかる加熱要素を含んでいる。
本明細書において、範囲は「約」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までと表現することができる。かかる範囲が示された場合、当該の例は、1つの特定の値から、及び/又は別の特定の値までを含んでいる。同様に、値が、先行詞「約」の使用によって、近似値として表現されている場合、特定の値は、別の態様を形成することが理解されるであろう。各々の範囲の端点は、他方の端点との関連において、及び他方の端点とは独立して、重要あることも理解されるであろう
別に明記しない限り、本明細書に記載のすべての方法は、そのステップが特定の順序で実行される必要があると解釈されることを意図するものではまったくない。従って、方法クレームが、そのステップが従うべき順序を実際に示していない場合、あるいはクレーム又は明細書に、ステップが特定の順序に限定されると、具体的に記述されていない場合、任意の特定の順序が、推測されることを意図するものではない。
特定の実施の形態の様々な特徴、要素、又はステップが、移行句「含む、有する、備える(comprizing)」を使用して開示されている場合があるが、これらは移行句「成る(consisting)」又は「実質的に成る(consisting essentially of)」を使用して説明できる実施の形態を含む、別の実施の形態を暗示していると理解されたい。従って、例えば、A+B+Cを含むシステムに対する、暗示された別の実施の形態は、システムがA+B+Cから成る実施の形態、及びシステムがA+B+Cから実質的に成る実施の形態を含んでいる。
本開示の精神及び範囲を逸脱せずに、本開示に対し、様々な改良及び変形が可能であることは当業者には明らかであろう。本開示の精神及び本質を組み込んだ、本開示の実施の形態の改良、組合せ、部分組合せ、及び変形を当業者が思い付く可能性があるため、本開示は添付の特許請求の範囲、及びその均等物に属する、すべてのものを含むと解釈されるべきである。
以下、本発明の好ましい実施形態を項分け記載する。
実施形態1
ガラス構造体を成形するためのシステムであって、
(a)成形モールドと、
(b)放射加熱源と、
(c)放射シールドと、
を備え、
前記放射シールドが、実質的に前記放射加熱源と前記ガラス構造体との間に配置され、
前記放射シールドが、前記ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び前記放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する外壁を備えた、システム。
実施形態2
前記放射加熱源が、複数の放射加熱要素を備えた、実施形態1記載のシステム。
実施形態3
前記放射加熱源が、少なくとも1つの第1の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第1の加熱区域、及び少なくとも1つの第2の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第2の加熱区域を更に有する、実施形態1記載のシステム。
実施形態4
前記ガラス構造体が、少なくとも1つの第1の領域及び少なくとも1つの第2の領域を有し、前記少なくとも1つの第1の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第1の領域に位置合わせされ、前記少なくとも1つの第2の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第2の領域に位置合わせされた、実施形態3記載のシステム。
実施形態5
前記少なくとも1つの第1の加熱区域が、第1の温度で動作し、前記少なくとも1つの第2の加熱区域が、前記第1の温度と異なる第2の温度で動作する、実施形態4記載のシステム。
実施形態6
前記第1の温度が、約600℃〜約1000℃の範囲であり、前記第2の温度が、約400℃〜約700℃の範囲である、実施形態5記載のシステム。
実施形態7
加熱炉を更に備え、該加熱炉が、前記成形モールド、放射シールド、及び放射加熱源を収容し、前記放射シールドが、前記加熱炉に支持され、該加熱炉に取り付けられている実施形態1記載のシステム。
実施形態8
前記放射シールドが、前記成形モールドに支持され、該成形モールドに取り付けられている、実施形態1記載のシステム。
実施形態9
前記放射シールドが、約0.01〜約1の範囲の放射率を有している、実施形態1記載のシステム。
実施形態10
前記ガラス構造体が、1つのガラスシート、1つのスタック内の複数のガラスシート、ガラス−ガラス合わせ構造体、及びガラス−ポリマー合わせ構造体から成る群より選択される、実施形態1記載のシステム。
実施形態11
前記外壁によって画成された空洞内に配置され、前記ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び前記放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、少なくとも1つの第2の空洞を画成する、内壁を備えた少なくとも1つの第2の放射シールドを更に備えた、実施形態1記載のシステム。
実施形態12
前記放射加熱源が、少なくとも1つの第1の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第1の加熱区域、少なくとも1つの第2の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第2の加熱区域、及び少なくとも1つの第3の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第3の加熱区域を有する、実施形態11記載のシステム。
実施形態13
前記ガラス構造体が、少なくとも1つの第1の領域、少なくとも1つの第2の領域、及び少なくとも1つの第3の領域を有し、前記少なくとも1つの第1の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第1の領域に位置合わせされ、前記少なくとも1つの第2の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第2の領域に位置合わせされ、前記少なくとも1つの第3の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第3の領域に位置合わせされた、実施形態12記載のシステム。
実施形態14
前記少なくとも1つの第1の加熱区域が、約600℃〜約1000℃の範囲の温度を有し、前記少なくとも1つの第2の加熱区域が、約500℃〜約700℃の範囲の温度を有し、前記少なくとも1つの第3の加熱区域が、約400℃〜約600℃の範囲の温度を有する、実施形態13記載のシステム。
実施形態15
ガラス構造体を成形する方法であって、
(a)前記ガラス構造体を成形モールド上に配置するステップと、
(b)前記成形モールドとガラス構造体とを、放射加熱源を備えた加熱炉に導入するステップと、
(c)前記ガラス構造体を加熱するステップと、
を有してなり、
放射シールドが、実質的に前記放射加熱源と前記ガラス構造体との間に配置され、
前記放射シールドが、前記ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び前記放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する外壁を備えた、方法。
実施形態16
前記放射加熱源が、少なくとも1つの第1の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第1の加熱区域、及び少なくとも1つの第2の放射加熱要素を備えた、少なくとも1つの第2の加熱区域を更に有する、実施形態15記載の方法。
実施形態17
前記ガラス構造体が、少なくとも1つの第1の領域及び少なくとも1つの第2の領域を有し、前記少なくとも1つの第1の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第1の領域に位置合わせされ、前記少なくとも1つの第2の加熱区域が、実質的に、前記少なくとも1つの第2の領域に位置合わせされた、実施形態16記載の方法。
実施形態18
前記少なくとも1つの第1の加熱区域が、第1の温度で動作し、前記少なくとも1つの第2の加熱区域が、前記第1の温度と異なる第2の温度で動作する、実施形態17記載の方法。
実施形態19
前記第1の温度が、約600℃〜約1000℃の範囲であり、前記第2の温度が、約400℃〜約700℃の範囲である、実施形態18記載の方法。
実施形態20
前記第1の放射シールドと同心の、少なくとも1つの第2の放射シールドを更に備えた、実施形態15記載の方法。
実施形態21
前記ガラス構造体が、1つのガラスシート、1つのスタック内の複数のガラスシート、ガラス−ガラス合わせ構造体、及びガラス−ポリマー合わせ構造体から成る群より選択される、実施形態15記載の方法。
110 成形モールド
115 第1の加熱要素
120 放射加熱源
125 第2の加熱要素
130、430、730 放射シールド
135 第1の区域
145 第2の区域
140 第1の開口部
150 第2の開口部
G ガラス構造体
400、700 加熱炉
405 側壁
435、735 低温区域
445、745 高温区域
755 中温区域

Claims (5)

  1. ガラス構造体を成形するためのシステムであって、
    (a)成形モールドと、
    (b)放射加熱源と、
    (c)放射シールドと、
    を備え、
    前記放射シールドが、前記放射加熱源と前記ガラス構造体との間に同心状に配置された複数の放射シールドからなり、
    前記複数の放射シールドが、前記ガラス構造体に対向するように配置された、第1の開口部、及び前記放射加熱源に対向するように配置された、第2の開口部を有する、空洞を画成する同心状の複数の壁を備え、複数の同心状の放射シールドを可変の複数の加熱区域と共に使用して、ガラスの表面に複数の段階的に異なる個別の温度領域を生成するたことを特徴とするシステム。
  2. 前記放射加熱源が、複数の放射加熱要素を備え、前記放射シールドが、約0.01〜約1の範囲の放射率を有していることを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  3. 前記放射加熱源が、第1、第2及び第3の放射加熱要素を備え、互いに異なる温度で動作する第1,第2および第3の加熱区域を有し、
    前記ガラス構造体が、第1,第2及び第3の領域を有し、前記第1、第2及び第3の加熱区域が、前記第1、第2及び第3の領域に位置合わせされ、
    前記第1の加熱区域が400℃〜600℃の範囲の温度で動作し、前記第2の加熱区域が500℃〜700℃未満の範囲の温度で動作し、前記第3の加熱区域が600℃〜1000℃の範囲の温度で動作することを特徴とする、請求項1又は2記載のシステム。
  4. 加熱炉を更に備え、該加熱炉が、前記成形モールド、放射シールド、及び放射加熱源を収容し、前記放射シールドが、前記加熱炉に支持され、該加熱炉に取り付けられているか、または前記成形モールドに支持され、該成形モールドに取り付けられており、加熱炉が高温区域、中温区域、及び低温度区域の3つの区域に分割されて、2つの同心状の放射シールドが、加熱炉の頂壁とガラス構造体との間に延在し、該放射シールドは、内部空洞および外部空洞を画成する、内壁および外壁を形成していることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載のシステム。
  5. ガラス構造体を成形する方法であって、
    (a)前記ガラス構造体を成形モールド上に配置するステップと、
    (b)前記成形モールドとガラス構造体とを、放射加熱源を備えた加熱炉に導入するステップと、
    (c)前記ガラス構造体を加熱するステップと、
    を有してなり、
    放射シールドが、前記ガラス構造体と前記放射加熱源との間に配置され、
    前記放射シールドが、前記ガラス構造体に対向するように配置された第1の開口部、及び前記放射加熱源に対向するように配置された第2の開口部を有する、空洞を画成する少なくとも2つの壁を備え、
    前記放射加熱源が、それぞれ異なる温度で動作する第1、第2及び第3の放射加熱要素を備えた第1、第2及び第3の加熱区域を有し、
    前記ガラス構造体が、第1、第2及び第3の領域を有し、
    前記第1、第2及び第3の加熱区域が、それぞれ前記第1、第2及び第3の領域に位置合わせされていることを特徴とする方法。
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