JP2020062984A - シートベルトウェビング及びシートベルト装置 - Google Patents

シートベルトウェビング及びシートベルト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020062984A
JP2020062984A JP2018196558A JP2018196558A JP2020062984A JP 2020062984 A JP2020062984 A JP 2020062984A JP 2018196558 A JP2018196558 A JP 2018196558A JP 2018196558 A JP2018196558 A JP 2018196558A JP 2020062984 A JP2020062984 A JP 2020062984A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat belt
belt webbing
pressure sensor
webbing
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018196558A
Other languages
English (en)
Inventor
康明 水谷
Yasuaki Mizutani
康明 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2018196558A priority Critical patent/JP2020062984A/ja
Publication of JP2020062984A publication Critical patent/JP2020062984A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)

Abstract

【課題】シートベルトが装着されたこと正確に検知する。【解決手段】シートベルトウェビング1には、内部に圧力センサ25が内蔵されている。圧力センサ25は、自動車用シート5に着座してシートベルトウェビング1を装着した乗員の腿部27に当接する当接部位には少なくとも内蔵されている。乗員が着座時して、シートベルトウェビング1が装着されると、シートベルトウェビング1に圧力がかかり、この圧力が圧力センサ25で検知されるから、シートベルトウェビング1の装着を正確に検知できる。【選択図】図1

Description

本発明は、シートベルトウェビング及びシートベルト装置に関する。
従来から、車両シート上の乗員を検知するシートベルト装置が知られている。例えば、乗員が着座してシートベルトを装着する際に、バックルにタングを挿入することで、乗員を検知する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2017−144977号公報
しかし、従来の技術では、シートベルトキャンセラ(疑似タング)をバックルに挿入して、センサを動作させれば、実際にシートベルトを装着していなくてもシートベルトを装着したものと誤検知する。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、シートベルトが装着されたこと正確に検知することを目的とする。本発明は、以下の形態として実現することが可能である。
〔1〕車両用のシートベルトウェビングであって、
内部に圧力センサが内蔵されていることを特徴とするシートベルトウェビング。
〔2〕前記圧力センサは、前記シートベルトウェビングのうち、シートに着座して前記シートベルトウェビングを装着した乗員の腿部に当接する当接部位には少なくとも内蔵されていることを特徴とする〔1〕に記載のシートベルトウェビング。
〔3〕前記シートベルトウェビングの端部には、折返し部が形成され、前記折返し部は、前記シートベルトウェビングの折り返されていない非折返し部に縫合糸を用いて固定されているとともに、
前記圧力センサは、前記シートベルトウェビングに形成された中空の収容空間に収容されており、
前記収容空間の少なくとも一部は、前記縫合糸で閉じられていることを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載のシートベルトウェビング。
〔4〕前記圧力センサは、前記シートベルトウェビングのアンカプレートで固定される部分に寄った位置に内蔵されている〔1〕〜〔3〕のいずれか1項に記載のシートベルトウェビング。
〔5〕前記圧力センサの導線は、前記シートベルトウェビングの前記アンカプレートで固定される側に延びていることを特徴とする〔4〕に記載のシートベルトウェビング。
〔6〕更に、温度センサが内蔵されていることを特徴とする〔1〕〜〔5〕のいずれか1項に記載のシートベルトウェビング。
〔7〕〔1〕〜〔6〕のいずれか1項に記載の前記シートベルトウェビングを備えることを特徴とするシートベルト装置。
〔1〕の発明によれば、乗員が着座して、シートベルトウェビング(シートベルト)が装着されると、シートベルトウェビングに圧力がかかり、この圧力が圧力センサで検知されるから、シートベルトウェビングの装着を正確に検知できる。
〔2〕の発明によれば、次の効果を奏する。シートに着座してシートベルトウェビングを装着した乗員の胸部によってシートベルトウェビングが押される圧力を検知する場合には、乗員の体格により、検知される圧力の差異が大きく、シートベルトウェビングの装着を検知しにくい場合も想定される。
本構成の場合は、乗員の腿部によってシートベルトウェビングが押される圧力を検知する。乗員の腿部の太さは、胸部の厚さよりも乗員の体格差の影響を受けにくい。従って、本構成の場合は、乗員の体格差に起因する検知圧力の差異が小さく、シートベルトウェビング装着の検知精度を上げることができる。
〔3〕の発明によれば、次の効果を奏する。すなわち、この構成では、シートベルトウェビングの端末処理のための縫合糸が、圧力センサの収容空間を閉じるため、すなわち、圧力センサの封入のためにも用いられているため、別部材で収容空間を閉じる必要がなくなり、コストの面で有利である。
〔4〕の発明によれば、次の効果を奏する。シートベルトウェビングのアンカプレートで固定される部分に寄った位置は、タングプレートやスルーアンカと接触しない。よって、この位置に内蔵された圧力センサは、タングプレートやスルーアンカにより、物理的な損傷を受けるおそれがない。従って、この構成では、圧力センサの耐久性が高くなる。
〔5〕の発明によれば、次の効果を奏する。圧力センサの導線が、シートベルトウェビングのアンカプレートで固定される側に延びており、導線が配された部分は、タングプレートやスルーアンカと接触しない。よって、導線は、タングプレートやスルーアンカにより、物理的な損傷を受けるおそれがない。従って、この構成では、導線の耐久性が高くなる。
〔6〕の発明によれば、次の効果を奏する。乗員が着座時して、シートベルトウェビングが装着されると、シートベルトウェビングに圧力がかかり、この圧力が圧力センサで検知されるとともに、シートベルトウェビングに体温が伝わり、これが温度センサで検知されるから、圧力センサ及び温度センサによって、シートベルトウェビングの装着をより正確に検知できる。
〔7〕の発明によれば、次の効果を奏する。乗員が着座時して、シートベルトウェビングが装着されると、シートベルトウェビングに圧力がかかり、この圧力が圧力センサで検知されるから、シートベルトウェビングの装着を正確に検知できる。
本発明の第1実施形態に係るシートベルト装置の概略を示す図である。 シートベルトウェビングを示す平面図である。 図2のI−I線断面図である。 シートベルトウェビングのアンカプレートへの接続構造を示す斜視図である。 シートベルト装置を説明するためのブロック図である。 シートベルト未装着警報動作手順を示すフローチャート図である。 本発明の第2実施形態に係るシートベルトウェビングを示す平面図である。 図7のII−II線断面図である。 シートベルト装置を説明するためのブロック図である。 シートベルト未装着警報動作手順を示すフローチャート図である。 他の実施形態に係るシートベルトウェビングのアンカプレートへの接続構造を示す斜視図である。
ここで示される事項は例示的なものおよび本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態のシートベルトウェビング1を備えたシートベルト装置3を図1〜6を参照しつつ説明する。シートベルト装置3は、自動車用シート5に適用されている。自動車用シート5は、シートクッション7と、シートバック9と、シートベルト装置3とを有する。シートクッション7とシートバック9は公知の構成のものであるので説明を省略し、シートベルト装置3について説明していく。図1中、矢印により自動車用シート5を自動車のフロアに取り付けた時の自動車の各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
シートベルト装置3は、シートベルトウェビング1と、リトラクタ13と、アンカプレート15と、タングプレート17と、スルーアンカ19と、バックル21とを備えている。
シートベルトウェビング1は、着座者(乗員)を拘束する長尺のベルト状部材である。シートベルトウェビング1は、乗員の腰部を拘束する腰ベルト部1Aと、乗員の肩部から胸部を拘束する肩ベルト部1Bとからなる。シートベルトウェビング1の一端部は、アンカプレート15を介してシートクッション7のクッションフレーム(図示せず)の右側、すなわち車両アウタ側に取り付けられている。シートベルトウェビング1の他端部は、車体のフロア近傍に取り付けられたリトラクタ13に取り付けられている。リトラクタ13は、車体に対して回転可能なスプール(図示せず)を有し、シートベルトウェビング1の他端部がこのスプールに係止されて巻き回されている。これによって、シートベルトウェビング1の巻取り引き出しが可能となっている。シートベルトウェビング1の中間部は、リトラクタ13の上方で車体に固定されたスルーアンカ19に巻き掛けられるとともに、アンカプレート15とスルーアンカ19との間の部分がタングプレート17に挿通されている。乗員が自動車用シート5に着座した状態で、シートベルトウェビング1をリトラクタ13から引き出してタングプレート17をバックル21に係止すると、着座者がシートベルトウェビング1を装着した状態となる。
図1−4に示されるように、シートベルトウェビング1には、内部に圧力センサ25が内蔵されている。圧力センサ25は、自動車用シート5に着座してシートベルトウェビング1を装着した乗員の腿部27に当接する当接部位には少なくとも内蔵されている。
圧力センサ25は、特に限定されず、公知のものを採用できる。圧力センサ25からは導線26が延びている。
圧力センサ25は、例えば、圧力を感圧素子で計測し、電気信号に変換し出力するセンサを例示することができる。圧力センサ25は、具体的には、半導体方式によるセンサ、静電容量方式によるセンサを好適に挙げることができる。
圧力センサ25は、図1−4に示されるように、シートベルトウェビング1内に内蔵されている。より詳細には、圧力センサ25は、シートベルトウェビング1のアンカプレート15で固定される部分に寄った位置、すなわち腰ベルト部1Aのアンカプレート15寄りの位置に(例えば、アンカプレート15からの距離が300mm以上600mm以下の位置に)内蔵されている。腰ベルト部1Aのアンカプレート15寄りの位置は、腰ベルト部1Aのうち、乗員の腿部27に当接する場所である。
シートベルトウェビング1のうち、圧力センサ25が内蔵された部分は、タングプレート17が通常の使用ではスライドしない領域、すなわち、タングプレート17の非可動域とされている。また、シートベルトウェビング1のうち、圧力センサ25が内蔵された部分は、スルーアンカ19が接触しない領域、すなわち、スルーアンカ19の非接触域とされている。
圧力センサ25は、腰ベルト部1Aに形成された中空の収容空間Sに収容されている。収容空間Sは、導線26を通すための導線挿通空間SAと連通している。導線挿通空間SAは、収容空間Sからアンカプレート15側に延びている。導線挿通空間SAは、収容空間Sよりも幅が狭くなっている。導線26は、導線挿通空間SAを挿通し、アンカプレート15側に延びている。
収容空間Sは、圧力センサ25よりも大きく形成されている。すなわち、圧力センサ25は、収容空間Sに遊びがある状態で収容されている。シートベルトウェビング1が曲げられた場合には、この曲げに応じて、圧力センサ25が収容空間S内で移動可能とされている。この構成にすることで、シートベルトウェビング1が曲げられた際に、圧力センサ25の受ける応力が低減される。
図4に示されるように、シートベルトウェビング1の端部には、アンカプレート15の挿通孔31に挿通され、折り返された折返し部33が形成されている。折返し部33は、シートベルトウェビング1の折り返されていない非折返し部35に縫合糸37を用いて固定されている。
収容空間Sのアンカプレート15側の一部は、縫合糸37で閉じられている。すわなち、収容空間Sのアンカプレート15側は、導線挿通空間SAと連通している部分を除いて縫合糸37で閉じられている。
圧力センサ25の信号は、制御部41(ECU(Electronic Control Unit))に伝達される。制御部41は、CPU(Central Processing Unit)と、メモリ(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory))等、を備えている。
制御部41には、圧力センサ25が接続されてる。また、制御部41には、警告灯43と、警報ブザー45とが接続されている。
次に、上記構成を有するシートベルト装置3の動作を説明する。図5は、シートベルト装置3を説明するためのブロック図である。図6は、シートベルト未装着警報動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、制御部41内のROMに格納されており、CPUによって実行される。
まず、制御部41は、自動車の電気システム(電源)がONされたか否かを判別する(ステップS1)。電気システムがONされた場合(ステップS1でYES判定の場合)には、圧力センサ25によって所定の圧力が検知されたか否かを判別する(ステップS2)。ここで所定の圧力とは、乗員の腿部27によってシートベルトウェビング1が押されていると判断される圧力である。なお、この圧力は、シートベルトウェビング1が、クリップ等で挟まれた場合に検知される圧力とは区別され、誤動作が防止されている。例えば、腿部27による圧力が検出されたのか、クリップ等による圧力が検出されたのかは、圧力を検知したエリアの大きさで判断できる。すなわち、前者の方が後者よりも広い範囲で圧力を検知するから、両者を識別できる。
圧力センサ25によって所定の圧力が検知されていない場合(ステップS2でNO判定の場合)には、制御部41は、シートベルトウェビング1が適正に装着されていないものとして、警告灯43を点灯したり、警報ブザー45を鳴らす(ステップS3)。圧力センサ25によって所定の圧力が検知された場合(ステップS2でYES判定の場合)には、制御部41は、乗員が着座し、シートベルトウェビング1が適正に装着されているものとして、警告灯43を消灯し、警報ブザー45を停止させたままとする(ステップS4)。その後、制御部41はステップS1の処理に戻る。
以上のように、制御部41は、圧力センサ25からの信号を確認し、乗員の腿部27によってシートベルトウェビング1が押されているか否かを判断している。
なお、シートベルト装置3では、タングプレート17がバックル21に挿入されているか否かで、シートベルトウェビング1の装着を判断するシートベルトリマインダーを併用してもよい。
さて、ここで、本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3の作用効果を説明する。
本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3によれば、乗員が着座して、シートベルトウェビング1が装着されると、シートベルトウェビング1に圧力がかかり、この圧力が圧力センサ25で検知されるから、シートベルトウェビング1の装着を正確に検知できる。本構成では、実際にシートベルトウェビング1を装着しなければ、シートベルトウェビング1の装着が検知されないため、従来技術のように、シートベルトキャンセラをバックル21に挿入して誤検知するおそれはない。本構成では、シートベルトウェビング1の装着を正確に検知し、シートベルトウェビング1が未装着の場合には、乗員に警報するから、シートベルト着用率の向上、乗員へのシートベルト着用喚起という効果を奏する。そして、乗員がシートベルトウェビング1を実際に着用することで、乗員が保護される。
本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3の場合は、乗員の腿部27によってシートベルトウェビング1が押される圧力を検知する。乗員の腿部27の太さは、胸部の厚さよりも乗員の体格差の影響を受けにくい。従って、本構成の場合は、乗員の体格差に起因する検知圧力の差異が小さく、シートベルトウェビング1装着の検知精度を上げることができる。
本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3によれば、シートベルトウェビング1の端末処理のための縫合糸37が、圧力センサ25を収容する収容空間Sを閉じるため、すなわち、圧力センサ25の封入のためにも用いられているため、別部材で収容空間Sを閉じる必要がなくなり、コストの面で有利である。
本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3によれば、シートベルトウェビング1において圧力センサ25が内蔵される部分は、タングプレート17やスルーアンカ19と接触しない。よって、この部分に内蔵された圧力センサ25は、タングプレート17やスルーアンカ19により、摩耗等の物理的な損傷を受けるおそれがない。従って、この構成では、圧力センサ25の耐久性が高い。
本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3によれば、圧力センサ25の導線26が、シートベルトウェビング1のアンカプレート15で固定される側に延びており、導線26が配された部分は、タングプレート17やスルーアンカ19により、摩耗等の物理的な損傷を受けるおそれがない。よって、この構成では、導線26の耐久性が高い。
<第2実施形態>
第2実施形態では、シートベルトウェビング1に、圧力センサ25に加えて温度センサ51が内蔵されている点が異なる。その他の構成は、第1実施形態と同様であるので、同一構成部分に同一符号を付して説明を省略する。
第2実施形態のシートベルトウェビング1を備えたシートベルト装置3を図7〜10を参照しつつ説明する。
温度センサ51は、特に限定されず、公知のものを採用できる。温度センサ51としては、例えば、測温抵抗体、熱電対等を挙げることができる。なお、温度センサ51からは、導線52が延びている。
温度センサ51は、図7−8に示されるように、シートベルトウェビング1内に内蔵されている。より詳細には、温度センサ51は、シートベルトウェビング1のアンカプレート15で固定される部分に寄った位置、すなわち腰ベルト部1Aのアンカプレート15寄りの位置に(例えば、アンカプレート15からの距離が300mm以上600mm以下の位置に)内蔵されている。腰ベルト部1Aのアンカプレート15寄りの位置は、腰ベルト部1Aのうち、乗員の腿部27に当接する場所である。
シートベルトウェビング1のうち、温度センサ51が内蔵された部分は、タングプレート17が通常の使用ではスライドしない領域、すなわち、タングプレート17の非可動域とされている。また、シートベルトウェビング1のうち、温度センサ51が内蔵された部分は、スルーアンカ19が接触しない領域、すなわち、スルーアンカ19の非接触域とされている。
温度センサ51は、圧力センサ25とともに、腰ベルト部1Aに形成された中空の収容空間Sに収容されている。温度センサ51は、圧力センサ25に重なるように配されている。図8に示されるように、温度センサ51は、腿部27に当接する側に配されている。この配置により、温度センサ51が乗員の体温を検知し易くなる。導線52は、導線挿通空間SAを挿通し、アンカプレート15側に延びている。
温度センサ51及び圧力センサ本体部25は、収容空間Sに遊びがある状態で収納されている。シートベルトウェビング1が曲げられた場合には、この曲げに応じて、温度センサ51及び圧力センサ25が収容空間S内で移動可能とされている。この構成にすることで、シートベルトウェビング1が曲げられた際に、温度センサ51及び圧力センサ25の受ける応力が低減される。
次に、上記構成を有するシートベルト装置3の動作を説明する。図9は、シートベルト装置3を説明するためのブロック図である。図10は、シートベルト未装着警報動作手順を示すフローチャートである。この動作プログラムは、制御部41内のROMに格納されており、CPUによって実行される。
まず、制御部41は、自動車の電気システム(電源)がONされたか否かを判別する(ステップS5)。電気システムがONされた場合(ステップS5でYES判定の場合)には、圧力センサ25によって所定の圧力が検知されたか否かを判別する(ステップS6)。ここで所定の圧力とは、乗員の腿部27によってシートベルトウェビング1が押されていると判断される圧力である。なお、この圧力は、シートベルトウェビング1が、クリップ等で挟まれた場合に検知される圧力とは区別され、誤動作が防止されている。例えば、腿部27による圧力が検出されたのか、クリップ等による圧力が検出されたのかは、圧力を検知したエリアの大きさで判断できる。すなわち、前者の方が後者よりも広い範囲で圧力を検知するから、両者を識別できる。
圧力センサ25によって所定の圧力が検知されていない場合(ステップS6でNO判定)には、制御部41は、シートベルトウェビング1が適正に装着されていないものとして、警告灯43を点灯したり、警報ブザー45を鳴らす(ステップS7)。圧力センサ25によって所定の圧力が検知された場合(ステップS6でYES判定の場合)には、温度センサ51によって所定の温度が検知されたか否かを判別する(ステップS8)。ここで所定の温度とは、乗員の腿部27によってシートベルトウェビング1が加温されていると判断される温度である。
温度センサ51によって所定の温度が検知されていない場合(ステップS8でNO判定の場合)には、制御部41は、シートベルトウェビング1が適正に装着されていないものとして、警告灯43を点灯したり、警報ブザー45を鳴らす(ステップS7)。温度センサ51によって所定の温度が検知された場合(ステップS8でYES判定の場合)には、制御部41は、乗員が着座し、シートベルトウェビング1が適正に装着されているものとして、警告灯43を消灯し、警報ブザー45を停止させたままとする(ステップS9)。その後、制御部41はステップS5の処理に戻る。
さて、本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3の作用効果を説明する。
本実施形態のシートベルトウェビング1、及びシートベルト装置3によれば、乗員が着座時して、シートベルトウェビング1が装着されると、シートベルトウェビングに圧力がかかり、この圧力が圧力センサ25で検知されるとともに、シートベルトウェビング1に体温が伝わり、これが温度センサ51で検知されるから、圧力センサ25及び温度センサ51によって、シートベルトウェビング1の装着をより正確に検知できる。
前述の例は単に説明を目的とするものでしかなく、本発明を限定するものと解釈されるものではない。本発明を典型的な実施形態の例を挙げて説明したが、本発明の記述および図示において使用された文言は、限定的な文言ではなく説明的および例示的なものであると理解される。ここで詳述したように、その形態において本発明の範囲または本質から逸脱することなく、添付の特許請求の範囲内で変更が可能である。ここでは、本発明の詳述に特定の構造、材料および実施例を参照したが、本発明をここにおける開示事項に限定することを意図するものではなく、むしろ、本発明は添付の特許請求の範囲内における、機能的に同等の構造、方法、使用の全てに及ぶものとする。
本発明は上記で詳述した実施形態に限定されず、本発明の請求項に示した範囲で様々な変形または変更が可能である。
(1)上記第1,2実施形態においては、本発明を自動車用シート5に適用したが、飛行機、船、電車等に搭載の乗物用シートに適用してもよい。
(2)上記第1,2実施形態では、圧力センサ25は、自動車用シート5に着座してシートベルトウェビング1を装着した乗員の腿部27に当接する当接部位に内蔵されていることとした。圧力センサ25は、自動車用シート5に着座してシートベルトウェビング1を装着した乗員の胸部に当接する当接部位に内蔵されていてもよい。
(3)上記第1,2実施形態では、シートベルトウェビング1が未装着の場合には、警告灯43と警報ブザー45を用いて警告することとしたが、警告は警告灯43と警報ブザー45のうちの少なくとも1つでもよい。また、警告は、警告灯43や警報ブザー45に限定されず、乗員の5感に訴えるものであれば、特に限定されない。
(4)上記第1,2実施形態では、制御部41による制御処理は、制御部41内のROMに格納されており、CPUによって実行されこととしたが、ハードウェア、ソフトウェアのいずれによって実現されてもよい。
(5)上記第1,2実施形態では、圧力センサ25は1カ所に1個内蔵されているものとしたが、圧力センサ25は複数箇所に複数個、内蔵されていてもよい。
(6)上記第2実施形態では、温度センサ51は1カ所に1個内蔵されているものとしたが、温度センサ51は複数箇所に複数個、内蔵されていてもよい。
(7)上記第1実施形態では、導線挿通空間SAが形成されている態様を示したが、図11に示されるように、導線挿通空間SAが形成されていない態様であってもよい。
1 …シートベルトウェビング
1A …腰ベルト部
1B …肩ベルト部
3 …シートベルト装置
5 …自動車用シート
7 …シートクッション
9 …シートバック
13 …リトラクタ
15 …アンカプレート
17 …タングプレート
19 …スルーアンカ
21 …バックル
25 …圧力センサ
26 …導線
27 …腿部
31 …挿通孔
33 …折返し部
35 …非折返し部
37 …縫合糸
39 …縁部
41 …制御部
43 …警告灯
45 …警報ブザー
51 …温度センサ
52 …導線
S …収容空間
SA …導線挿通空間

Claims (7)

  1. 車両用のシートベルトウェビングであって、
    内部に圧力センサが内蔵されていることを特徴とするシートベルトウェビング。
  2. 前記圧力センサは、前記シートベルトウェビングのうち、シートに着座して前記シートベルトウェビングを装着した乗員の腿部に当接する当接部位には少なくとも内蔵されていることを特徴とする請求項1に記載のシートベルトウェビング。
  3. 前記シートベルトウェビングの端部には、折返し部が形成され、前記折返し部は、前記シートベルトウェビングの折り返されていない非折返し部に縫合糸を用いて固定されているとともに、
    前記圧力センサは、前記シートベルトウェビングに形成された中空の収容空間に収容されており、
    前記収容空間の少なくとも一部は、前記縫合糸で閉じられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートベルトウェビング。
  4. 前記圧力センサは、前記シートベルトウェビングのアンカプレートで固定される部分に寄った位置に内蔵されている請求項1〜3のいずれか1項に記載のシートベルトウェビング。
  5. 前記圧力センサの導線は、前記シートベルトウェビングの前記アンカプレートで固定される側に延びていることを特徴とする請求項4に記載のシートベルトウェビング。
  6. 更に、温度センサが内蔵されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のシートベルトウェビング。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の前記シートベルトウェビングを備えることを特徴とするシートベルト装置。
JP2018196558A 2018-10-18 2018-10-18 シートベルトウェビング及びシートベルト装置 Pending JP2020062984A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018196558A JP2020062984A (ja) 2018-10-18 2018-10-18 シートベルトウェビング及びシートベルト装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018196558A JP2020062984A (ja) 2018-10-18 2018-10-18 シートベルトウェビング及びシートベルト装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020062984A true JP2020062984A (ja) 2020-04-23

Family

ID=70386968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018196558A Pending JP2020062984A (ja) 2018-10-18 2018-10-18 シートベルトウェビング及びシートベルト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020062984A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116176488A (zh) * 2023-04-27 2023-05-30 齐鲁师范学院 一种基于压力传感的安全带调节装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116176488A (zh) * 2023-04-27 2023-05-30 齐鲁师范学院 一种基于压力传感的安全带调节装置
CN116176488B (zh) * 2023-04-27 2023-08-04 齐鲁师范学院 一种基于压力传感的安全带调节装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109941223B (zh) 座椅安全带布设感测系统以及传感器和对应的车辆系统
US8195365B2 (en) Operator restraint system
JP3364885B2 (ja) 着座検出装置
US6581960B1 (en) Seat belt occupant sensor
US20020180463A1 (en) Vehicle occupant proximity seat sensor
US10583804B2 (en) Guide ring sensor
CN114802094B (zh) 用于指示座椅安全带的使用状态的安全装置
US20170291576A1 (en) Belt assembly including plus-two-point belt reminder
CN109689441B (zh) 乘员检测和分类系统
JP2000514748A (ja) 電場感知式エアバッグ危険帯感知器
US6211793B1 (en) Safety belt load sensor
WO2000038958A1 (en) Occupant sensor
WO2004047034A2 (en) Infant safety device
JP2008044570A (ja) バックル、これを用いたシートベルトリマインダー装置、およびこのシートベルトリマインダー装置を備えたシートベルト装置
JP4736558B2 (ja) 生体情報検出センサー及び生体状態検出装置
JP2020062984A (ja) シートベルトウェビング及びシートベルト装置
US20140028075A1 (en) Retractor Mounted Belt Tension Sensor
JP5057150B2 (ja) 静電容量式乗員検知装置
CN108099841B (zh) 一种安全带报警装置、安全带报警方法及汽车
JP4864678B2 (ja) サイドエアバック制御装置
EP2899062A1 (en) Seat belt detection device for detecting the buckled state for a driver seat
EP2913219B1 (en) Occupant detection device with temperature compensation
JP6371714B2 (ja) ヒータ付シートベルト装置
US9555722B2 (en) Seat occupancy determination apparatus
US20090322321A1 (en) Magnetic roof impact sensor