JP2020062795A - 液体吐出装置および吐出面の清掃方法 - Google Patents

液体吐出装置および吐出面の清掃方法 Download PDF

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Abstract

【課題】液体吐出装置の液体の吐出面を清掃する清掃動作を行う際に発生する吐出面のダメージを低減させること。【解決手段】液体吐出装置1は、液体を吐出するノズル3が形成された吐出面4を有する吐出部5と、液体が吐出される媒体Pを支持する支持面8を有する支持部7と、媒体Pを搬送方向Aに搬送する搬送部9と、吐出面4と媒体Pとを接触させて媒体Pによって吐出面4を清掃する清掃動作を実行する制御部11と、を備え、清掃動作は、吐出面4と搬送停止状態の媒体Pとを接触させ、その接触の状態から搬送停止状態が維持された状態で吐出面4と媒体Pとを離す動作である。【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェットプリンター等の液体吐出装置、および液体吐出装置における吐出部の吐出面の清掃方法に関する。
特許文献1には、記録紙をヘッドカートリッジの吐出面に接触させた状態で所定量搬送させて前記吐出面をクリーニングすることが記載されている。これにより、清掃ユニットを利用してクリーニングを行う場合に比してクリーニング時間を短縮することができると述べられている。
特開2009−172803号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるクリーニングでは、記録紙を前記吐出面に接触させた状態で搬送させて、則ち擦ってクリーニングするので、その搬送動作が繰り返されると、吐出面に擦れによるダメージを与える虞がある。
上記課題を解決するための本発明に係る液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成された吐出面を有する吐出部と、前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する支持部と、前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記吐出面と前記支持面に支持された前記媒体とを接触させて、前記媒体によって前記吐出面を清掃する清掃動作を実行可能である制御部と、を備え、前記清掃動作は、前記吐出面と搬送停止状態の前記媒体とを接触させ、その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す動作である、ことを特徴とする。
本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を示す図で液体吐出装置の全体構成の概略を表す側面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を示す図で液体吐出装置の全体構成の概略を表す平面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を示す図で液体吐出装置の全体構成の概略を表す正面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を示す図で吐出部側に移動させて清掃動作を実行する場合の構成の一例を表す側面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を示す図で支持部側を移動させて清掃動作を実行する場合の構成の一例を表す側面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を使用して行う清掃動作を示す図で清掃前後の状態を表す正面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を使用して行う清掃動作を示す図で清掃時の状態を表す正面図。 本発明の実施形態1に係る液体吐出装置を使用して行う清掃位置と清掃タイミングを示す図で、画像形成ごとに清掃動作を行う場合の一態様を表す平面図。 本発明の実施形態2に係る液体吐出装置を示す図で、液体吐出装置の全体構成の概略を表す側面図。
最初に、本発明について概略的に説明する。
上記課題を解決するための本発明の第1の態様の液体吐出装置は、液体を吐出するノズルが形成された吐出面を有する吐出部と、前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する支持部と、前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、前記吐出面と前記支持面に支持された前記媒体とを接触させて前記媒体によって前記吐出面を清掃する清掃動作を実行可能である制御部と、を備え、前記清掃動作は、前記吐出面と搬送停止状態の前記媒体とを接触させ、その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す動作である、ことを特徴とする。
ここで、「前記吐出面と前記支持面に支持された前記媒体とを接触…」における「接触」とは、前記吐出面と前記媒体とが接触し、互いに力を及ぼしていない接触した瞬間の状態の他、更に両者の接近状態が高まって互いに力を及ぼしている当接状態や両者が積極的に押し付け合っている押圧状態を含む意味で使用されている。
本態様によれば、前記清掃動作は、前記吐出面と搬送停止状態の前記媒体とを接触させ、その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す動作である。従って、清掃動作において、前記媒体で前記吐出面を擦ることは無いので、吐出面にダメージを与える虞を低減しつつ、短時間で吐出面を清掃することができる。
本発明の第2の態様の液体吐出装置は、第1の態様において、前記吐出部は、前記支持面に対して接離する方向に移動可能であり、前記制御部は、前記吐出面が前記媒体に接触するまで前記吐出部を移動させることで前記清掃動作を実行する、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記清掃動作は、前記吐出面が前記媒体に接触するまで前記吐出部を移動させることで行われるので、簡単な動作となり、制御部は容易にその動作を実行することができる。
本発明の第3の態様の液体吐出装置は、第1又は2の態様において、前記支持面は、無端状のベルトによって構成され、前記支持部は、前記ベルトを介して前記吐出面と対向する位置に設けられたベルト支持部を有し、前記制御部は、前記清掃動作において、前記媒体及び前記ベルトを前記吐出面と前記ベルト支持部との間に挟む、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記支持部が無端状のベルトで構成されている場合において、前記制御部は、前記清掃動作において、前記媒体及び前記ベルトを前記吐出面と前記ベルト支持部との間に挟むように構成されている。これにより、前記媒体を前記吐出面にしっかりと押し付けることができ、好適に前記吐出面を清掃することができる。
本発明の第4の態様の液体吐出装置は、第1又は2の態様において、前記支持面は、無端状のベルトによって構成され、前記支持部は、前記ベルトを介して前記吐出面と対向する対向領域を移動範囲に含むように移動可能なローラーを有し、前記制御部は、前記清掃動作において、前記吐出面と前記媒体とを接触させた状態で前記対向領域を通過するように前記ローラーを移動させる、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記支持部が無端状のベルトで構成されている場合において、前記制御部は、前記清掃動作において、前記吐出面と前記媒体とを接触させた状態で前記対向領域を通過するように前記ローラーを移動させるように構成されている。これにより、前記媒体を前記吐出面にしっかりと押し付けることができ、好適に前記吐出面を清掃することができる。
本発明の第5の態様の液体吐出装置は、第1態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記制御部は、前記吐出部に液体を吐出させて前記媒体に画像を形成する画像形成動作を実行可能であり、少なくとも前記画像形成動作の終了後に前記清掃動作を実行する、ことを特徴とする。
ここで、「画像形成動作」とは、吐出部から媒体に向けて液体を吐出して、第1の画像、第2の画像、第3の画像、…と、複数の画像を順次媒体に形成する場合において、各画像の形成開始から終了までの一纏まりの動作を意味する。第1画像の形成動作終了後に媒体に画像を形成しない余白を置いて第2画像の形成動作が開始される場合は、第1画像の形成動作の終了後は、続く第2画像の形成動作の開始前と実質的に同義となる。
本態様によれば、前記制御部は、少なくとも前記画像形成動作の終了後に前記清掃動作を実行する。前記画像形成動作の終了後は、次の画像形成までの時間が少し生じるのが通常である。また、媒体も次の画像との間に余白ができるように少し搬送されるのが通常である。本態様では、このタイミングを利用して前記清掃動作を行うので、効率的に清掃動作を実行できる。
本発明の第6の態様の液体吐出装置は、第1態様から第4の態様のいずれか一つの態様において、前記制御部は、前記吐出部に液体を吐出させて前記媒体に画像を形成する画像形成動作を実行可能であり、前記画像形成動作に伴って前記清掃動作を実行するか否かの選択を受け付ける、ことを特徴とする。
ここで、「画像形成動作に伴って前記清掃動作を実行する」とは、画像形成動作の実行指示があった場合に、画像形成動作の開始前、画像形成動作の途中、画像形成動作の終了後等に清掃動作を実行することを意味する。
本態様によれば、画像形成動作に伴って清掃動作を実行するか否かをユーザーが選択することができるので、例えば画像形成開始から終了までを短時間で行うことを優先したい場合等に、容易に対応することができる。
本発明の第7の態様は、前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する支持部と、前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、を備えた液体吐出装置における吐出面の清掃方法であって、前記吐出面と前記支持面上にあって搬送停止状態の媒体とを接触させ、その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す、ことを特徴とする。
本態様によれば、前記清掃動作は、前記吐出面と搬送停止状態の前記媒体とを接触させ、その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す。従って、清掃動作において、前記媒体で前記吐出面を擦ることは無いので、吐出面にダメージを与える虞を低減しつつ、短時間で吐出面を清掃することができる。
以下に、本発明の液体吐出装置および吐出面の清掃方法を実施形態1と実施形態2の二つの実施形態を例にとって、添付図面を参照して詳細に説明する。
尚、以下の説明では、最初に実施形態1に係る液体吐出装置の全体構成の概略について説明する。次に、当該液体吐出装置の要部の構成を具体的に説明する。
続いて、実施形態1に係る液体吐出装置を使用することによって実行される本発明の吐出面の清掃方法の内容を、制御部での各制御モードに対応した制御の流れと合わせて説明し、実施形態1に係る液体吐出装置の作用、効果に言及する。
次に、実施形態2に係る液体吐出装置の要部の構成を実施形態1との相違点を中心に具体的に説明し、実施形態2に係る液体吐出装置の作用、効果に言及する。最後に、これら二つの実施形態と部分的構成を異にする他の実施形態について簡単に説明する。
[実施形態1]
(1)液体吐出装置の全体構成の概略(図1〜図5参照)
本実施形態の液体吐出装置1は、液体の一例としてのインクを吐出するノズル3が形成された吐出面4を有する吐出部5と、液体が吐出される媒体Pを支持する支持面8を有する支持部7と、媒体Pを搬送方向Aに搬送する搬送部9と、吐出面4と支持面8に支持された媒体Pとを接触させて媒体Pによって吐出面4を清掃する清掃動作を実行可能な制御部11と、を備えることによって構成されている。なお、吐出面4とは、具体的には、ノズル3が形成されたノズルプレートにおける、媒体Pと対向する面のことである。
本実施形態の液体吐出装置1は、具体的には、吸液性を有する布帛を媒体Pとして使用するインクジェット捺染装置である。ただし、液体吐出装置1として、吸液性を有する紙類を媒体Pとして使用するインクジェットプリンターを用いてもよい。
そして、本実施形態の前記清掃動作は、吐出面4と搬送停止状態の媒体Pとを接触させ、その接触の状態から搬送停止状態を維持して吐出面4と媒体Pとを離す動作である。
本実施形態の液体吐出装置1の対象としては、上述したように、吸液性を有する媒体Pを用いることができるものであればよい。
尚、ここで使用した「吸液性」とは、液体に接触して捕捉する性質を有していればよく、捕捉した液体を布帛や紙類の繊維内の空間に導いて単に閉じ込めておくものの他、捕捉した液体を他の場所に移動させる機能を備えたものや捕捉した液体の蒸発を促す機能を備えたものであってもよい。また、吸液能力の高低は問わないので、吸液能力が低くても清掃回数等を増やすことで相応の吐出面4の清掃効果が得られる場合には、吐出面4の清掃を行う媒体Pとなり得る。
尚、ここで「布帛」とは、綿、麻、絹等の天然繊維やナイロン、ポリエステル等の化学繊維、またはこれらを混合したもの等を原紙とする布や織物等の繊維製品である。
また、「紙類」には、植物性の天然繊維を漉いて作る洋紙や和紙の他、内部に液体を貯えることができる連続気泡等を有するスポンジ層を有する化学繊維等を原料とするシート状部材が含まれる。
また、清掃対象となる吐出面4に付着している液体には、画像Gの形成に先立って行われるインクの吸引もしくは加圧によってノズルメニスカスを回復させる処理で付着したもの、画像Gの形成によって吐出したインクの残留したもの、あるいは画像Gの形成に伴って発生したインクミストが付着したもの等が含まれる。
図示の液体吐出装置1は、インクジェット捺染装置の概略の構成を示している。以下で、実施形態1は符号1A、後述する実施形態2は1Bとして区別する。液体吐出装置1Aでは、搬送部9として、図2に示す繰出しローラー13から繰り出された長尺な媒体Pを、無端状のベルト15の表面に導いて搬送方向Aに向けて搬送するベルトコンベヤーが採用されている。
また、吐出部5として、媒体Pの搬送方向Aと交差する幅方向Bに架け渡されるキャリッジガイド軸17に沿って往復移動するキャリッジ19に搭載された吐出ヘッドが採用されている。また支持部7として、搬送部9の構成部材でもあり、媒体Pの裏面に接触して直接媒体Pを支持する無端状のベルト15と、吐出部5に対応する位置においてベルト15を下方から支持する支持プレート21と、を備えたものが採用されている。
また、制御部11として、搬送部9によって媒体Pを搬送方向Aに搬送する搬送動作と、キャリッジ19を幅方向Bに沿って往復移動させながら、吐出部5から媒体Pに向けて液体を吐出させる画像形成動作と、を制御する装置が採用されている。
更に制御部11は、吐出面4を搬送停止状態の媒体Pの表面に接触させて吐出面4を清掃する清掃動作を制御する機能を備えている。
搬送部9は、吐出面4と対向する領域である対向領域23を通るように循環して搬送される無端帯状のベルト15と、ベルト15に一例として回転方向Cの駆動力を伝達する駆動ローラー25と、駆動ローラー25に対して搬送方向Aに沿う方向に離間して配置され、駆動ローラー25と共にベルト15が巻回された状態でベルト15を張設して保持する従動ローラー27と、を備えることによって構成されている。なお、ここでの「対向領域23」とは、吐出面4と直接対向する領域と、ベルト15を介して吐出面4と間接的に対向する領域と、を含むものである。
また、図示の液体吐出装置1Aでは、ベルト15としてベルト基材29の表面に粘着層31が形成された粘着性のベルトが採用されている。更に、一例として繰出しローラー13側に設けられる従動ローラー27の上方の近傍に、ベルト15の表面の粘着層31に媒体Pを押し付けて貼り付けるための加圧ローラー33を備えている。
吐出部5は、吐出面4に形成されたノズル3から、媒体Pの表面に液体の一例であるインクを吐出して画像Gを形成する。吐出部5は具体的には吐出ヘッドであり、幅方向Bに沿って往復移動するキャリッジ19に搭載される。尚、「画像G」には、手描きやPC等を利用して作成した、或いは加工した文字、イラスト、写真等が含まれる。
また、液体吐出装置1には、図4や図5に示すように、支持面8となるベルト15に支持された状態の媒体Pを吐出面4に接触させる動作と離間させる動作とを実行する清掃駆動手段35が設けられている。
(2)液体吐出装置の要部の具体的構成(図1〜図5及び図7参照)
そして、本実施形態では、吐出部5が、ベルト15の表面の支持面8に対して接離する方向Zに移動可能に構成されている。例えば、図4に表す清掃駆動手段35により吐出部5を移動させることができ、制御部11の指令に基づいて吐出面4が媒体Pの表面に接触するまで吐出部5を清掃駆動手段35により移動させることによって、清掃動作を実行する。
図4に表したように、吐出部5を支持面8に対して接離する方向Zに移動させる清掃駆動手段35としては、一例としてカム機構37が適用可能である。
また、図5に表したように、吐出部5の方向Zにおける位置はそのままで、ベルト支持部21を吐出部5の吐出面4に向けて移動させることによって、吐出面4と媒体Pの表面とを接触させて、清掃動作を実行するようにすることも可能である。
図5は一例として支持プレート21を吐出面4に対して接離する方向Zに移動させる清掃駆動手段35としてアクチュエータ39を適用した実施形態を表している。尚、アクチュエータ39としては、エアシリンダーや電磁石で動作するプランジャー等が一例として使用可能である。
また、本実施形態では、支持面8は図示のように無端状のベルト15によって構成されており、支持部7は、ベルト15と、ベルト15を介して吐出面4と対向する位置に設けられるベルト支持部の一例である支持プレート21と、を備えることによって構成されている。
また、制御部11では、清掃動作を行うに際して、吐出面4と支持プレート21との間に媒体Pとベルト15を挟み込むことによって清掃動作を実行するように制御が行われる。
また、本実施形態では、制御部11は、吐出部5にインクを吐出させて媒体Pの表面に画像Gを形成する画像形成動作を実行できるように構成されている。このとき、制御部11は、少なくともその画像形成動作の終了後に清掃動作を実行するように制御が行われる。
具体的には、図7に表したように、最初に形成するが画像をG1、次に形成する画像をG2、その次に形成する画像をG3とした場合、隣接する各画像G1とG2、G2とG3の間にできる中間余白スペースMS1、MS2を利用して、画像G1の形成動作の終了時清掃点E1と、画像G2の形成動作の終了時清掃点E2と、において清掃動作を実行するように制御することが一例として可能である。
(3)吐出面の清掃方法の内容(図6及び図7参照)
次に、このようにして構成される本実施形態に係る液体吐出装置1Aを使用することによって実行される本実施形態に係る吐出面の清掃方法の内容を、制御部11での各制御モードに対応した制御の流れと合わせて説明する。更に、本実施形態に係る液体吐出装置1Aの作用、効果に言及する。
本実施形態に係る液体吐出装置1における吐出面4の清掃方法は、液体を吐出するノズル3が形成された吐出面4を有する吐出部5と、液体が吐出される媒体Pを支持する支持面8を有する支持部7と、媒体Pを搬送方向Aに搬送する搬送部9と、を備えた液体吐出装置1における吐出面4の清掃方法である。
そして、本実施形態に係る吐出面4の清掃方法は、吐出面4と、支持面8上にあって搬送停止状態の媒体Pと、を接触させる接触動作実行工程TAと、その接触の状態から搬送停止状態が維持された状態で吐出面4と媒体Pとを離す離間動作実行工程RAと、を有することによって構成されている。
そして、これら二つの工程は、動作自動モードAAと動作変更モードACの二つの制御モードにおいて実行される。以下、(A)動作自動モードを選択する場合と、(B)動作変更モードを選択する場合と、の二つに分けて、制御部11で行う制御の流れと合わせて、本実施形態に係る吐出面の清掃方法の内容を具体的に説明する。
(A)動作自動モードを選択する場合
動作自動モードAAは、予めユーザーによって入力された入力情報と、液体吐出装置1Aが判別、検知、算出して得た取得情報と、に基づいて、自動的に清掃のタイミング、回数、清掃位置等を決めて清掃動作を実行するモードである。
具体的な入力情報としては、媒体Pの種類等の情報、吐出面4の清掃を画像Gの形成の都度毎回行うのか、数回置きに行うのか等の情報、吐出面4の情報を画像Gの形成前にも行うのか、画像Gの形成後のみに行うのか、画像Gの形成途中にも行うのか等の情報が一例として挙げられる。
また、取得情報としては、媒体Pのサイズやその位置情報、形成する画像のサイズやその位置情報、清掃を行う場所等の情報が一例として挙げられる。
このうち、清掃を行う場所の情報について、図7を参照して説明する。画像Gの形成前に清掃を行う場合には、画像G1、G2、G3の形成前に行う清掃場所となる開始時清掃点S1、S2、S3をどの位置に設定するのかという情報が、清掃を行う場所の情報に含まれる。具体的には、制御部11は、媒体Pのサイズと画像Gのサイズ等によって定まる、開始余白スペースFS、中間余白スペースMS、サイド余白スペースSSの位置情報を把握する。そして、画像Gの形成前に清掃を行う場合には、開始余白スペースFSや中間余白スペースMS1、MS2のどの位置に開始時清掃点S1、S2、S3を設定するのかを制御部11が決定する。ここでは、開始余白スペースFS、中間余白スペースMS1、MS2のそれぞれにおいて、幅方向Bの一方側の端部に開始時清掃点S1、S2、S3を設定している。
同様に、画像Gの形成後に清掃を行う場合には、画像G1、G2の形成後に行う清掃場所となる終了時清掃点E1、E2をどの位置に設定するのかという情報が、清掃を行う場所の情報に含まれる。具体的には、画像Gの形成後に清掃を行う場合には、中間余白スペースMS1、MS2のどの位置に終了時清掃点E1、E2を設定するのかを制御部11が決定する。ここでは、中間余白スペースMS1、MS2のそれぞれにおいて、幅方向Bの他方側の端部に終了時清掃点E1、E2を設定している。なお、「幅方向Bの他方側の端部」とは、具体的には開始時清掃点S1、S2、S3を設定した方の端部とは逆側の端部である。
更に、画像Gの形成途中で清掃を行う場合には、画像G1、G2、G3の形成途中に行う清掃場所となる中間時清掃点M1、M2、M3をどの位置に設定するのかという情報が、清掃を行う場所の情報に含まれる。具体的には、画像Gの形成途中で清掃を行う場合には、サイド余白スペースSS1、SS2、SS3のどの位置に中間時清掃点M1、M2、M3を設定するのかを制御部11が決定する。ここでは、サイド余白スペースSS1、SS2、SS3のそれぞれにおいて、搬送方向Aにおける中央部に中間時清掃点M1、M2、M3を設定している。
そして、これらの入力情報と取得情報とに基づいて定まった設定情報に基づいて自動的に所定のタイミングで所定回数、所定の位置に以下の動作で吐出面4の清掃が実行される。
即ち、ベルト15が搬送され、吐出部5の走査が実行されて、図6Aに表すように所定の清掃場所に吐出部5の吐出面4が到達したら、例えば、清掃駆動手段35となるカム機構37が駆動を開始して、吐出部5をベルト15上の媒体Pに向けて押し下げる。
図6Bに表すように、吐出部5の吐出面4が媒体Pの表面に接触することにより、吐出面4に付着しているインク等が媒体Pに捕捉され、吐出面4が清掃される。
尚、前述したように、清掃場所は、画像Gが形成されない媒体Pの余白スペースであるので、画像Gの形成には支障は生じない。余白スペースとは、具体的には、開始余白スペースFS、中間余白スペースMS、サイド余白スペースSSである。
吐出面4の清掃の終了後、清掃駆動手段35が再び駆動して吐出部5をベルト15上の媒体Pから離間させる方向に移動させる。
吐出部5が、図6Aに表すような所定の位置まで上昇したら、再びベルト15の搬送と、吐出部5の走査を開始して、次の画像Gの形成に向けての準備動作を行い、次の画像Gの形成動作等に移行する。
(B)動作変更モードを選択する場合
動作変更モードACは、清掃動作を実行するか否かの選択をユーザーから受け付けて当該清掃動作または以降の清掃動作の設定条件を切り替えるモードである。
例えば、液体吐出装置1は、媒体Pの搬送方向Aの送り長さL毎に清掃動作を実行するように設定されている。初期設定では、送り長さL=L1に設定されている。そこで、当該送り長さL1の位置において画像Gが形成途中であって、清掃動作を実行する送り長さLを、L1よりも大きいL2に変更すれば画像Gの形成が終了する場合には、ユーザーによる選択を受け付けて、当該画像Gの形成の終了を待たないでL1の位置で清掃動作を実行するのか、当該画像Gの形成の終了を待ってL2の位置で清掃動作を実行するのか、を切り替えることが可能である。
また、液体吐出装置1が、画像Gの形成前、画像Gの形成途中、画像Gの形成後、のそれぞれのタイミングにおいて清掃動作を実行するか否かを、ユーザーが個別に設定できるようにしてもよい。例えば、画像Gの形成前、画像Gの形成途中、画像Gの形成後、の3つのタイミングのうち、いずれか1つのタイミングだけ清掃動作を行うように設定したり、いずれか2つのタイミングだけ清掃動作を行うように設定したり、全てのタイミングで清掃動作を行うようにしてもよい。また、状況によっては、全てのタイミングで清掃動作を行わないように設定してもよい。
まとめると、制御部11は、画像形成動作に伴って清掃動作を実行するか否かの選択を受け付ける構成となっている。
そして、このようにして構成される本実施形態に係る液体吐出装置1Aと、この液体吐出装置1Aを使用した吐出面の清掃方法によれば、吐出面4を清掃する清掃動作において、媒体Pで吐出面4を擦ることは無いので、従来問題になっていた吐出面4にダメージを与える虞を低減することが可能である。
また本実施形態では、吐出部5をベルト15上の媒体Pに向けて接離する方向Zに移動させるだけの簡単な構成によって吐出面4の清掃を行っているから、専用のワイピング機構を備えた場合に問題となる装置の大型化と、コストの増大も抑えられる。
[実施形態2]
次に、図8を参照して、実施形態2に係る液体吐出装置1Bの要部の構成を実施形態1に係る液体吐出装置1Aとの相違点を中心に具体的に説明し、実施形態2に係る液体吐出装置1Bの作用、効果に言及する。
即ち、実施形態2に係る液体吐出装置1Bは、支持部7におけるベルト15の下方に設けられる部材の構成が実施形態1と相違している。具体的には、液体吐出装置1Bの支持部7は、支持プレート21に代えて、ベルト15を介して吐出面4と対向する対向領域23を移動範囲に含むように移動可能なローラー41を備えている。
そして、制御部11は、吐出面4を清掃する清掃動作において、吐出面4と搬送停止状態の媒体Pとを接触させた状態で対向領域23を通過するようにローラー41を移動させるように制御している。
そして、このようにして構成される実施形態2に係る液体吐出装置1Bによっても、実施形態1に係る液体吐出装置1Aと同様の作用、効果を享受することが可能である。更に、本実施形態によればローラー41の移動によって、吐出面4と媒体Pとのムラのない均一な接触が可能になる。
[他の実施形態]
本発明に係る液体吐出装置1及び吐出面4の清掃方法は、以上述べたような構成を有することを基本とするものであるが、本願発明の要旨を逸脱しない範囲内での部分的構成の変更や省略等を行うことも勿論可能である。
例えば、実施形態1では、幅方向Bに沿って往復移動が可能ないわゆるシリアルタイプの吐出部5を使用したが、媒体Pの幅方向Bの全範囲に一挙に画像Gを形成する、いわゆるラインヘッドタイプの吐出部5を採用することも可能である。そして、この場合は、清掃場所としてサイド余白スペースSSは使用できないから、開始余白スペースFSまたは中間余白スペースMSを清掃場所に設定することになる。
また、吐出面4と媒体Pを接触させる構成としては、実施形態1で述べた二つの構成の他、吐出部5と支持部7の双方を接近、離間させる構成を採用することも可能である。
また、搬送部9の構成としてはベルトコンベヤーに限らず、搬送用ローラーによって媒体Pを搬送する構成でもよい。搬送用ローラーは、上下で対になったローラーであり、ローラー同士の間に媒体Pを挟んで送り出す構成である。その場合には、支持部7をプラテン等の支持部材によって構成することが可能である。
1…液体吐出装置、3…ノズル、4…吐出面、5…吐出部、7…支持部、
8…支持面、9…搬送部、11…制御部、
13…繰出しローラー(繰出し部)、15…ベルト、17…キャリッジガイド軸、
19…キャリッジ、21…支持プレート(ベルト支持部)、
23…対向領域、25…駆動ローラー、27…従動ローラー、
29…ベルト基材、31…粘着層、33…加圧ローラー、35…清掃駆動手段、
37…カム機構、39…アクチュエータ―、41…ローラー、
P…媒体、A…搬送方向、B…幅方向、C…回転方向、G…画像、Z…接離する方向、
FS…開始余白スペース、MS…中間余白スペース、SS…サイド余白スペース、
S…開始時清掃点、E…終了時清掃点、M…中間時清掃点、TA…接触動作実行工程、
RA…離間動作実行工程、AA…動作自動モード、AC…動作変更モード、
L…送り長さ

Claims (7)

  1. 液体を吐出するノズルが形成された吐出面を有する吐出部と、
    前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する支持部と、
    前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記吐出面と前記支持面に支持された前記媒体とを接触させて、前記媒体によって前記吐出面を清掃する清掃動作を実行可能である制御部と、を備え、
    前記清掃動作は、前記吐出面と搬送停止状態の前記媒体とを接触させ、その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す動作である、ことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置において、
    前記吐出部は、前記支持面に対して接離する方向に移動可能であり、
    前記制御部は、前記吐出面が前記媒体に接触するまで前記吐出部を移動させることで前記清掃動作を実行する、ことを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    前記支持面は、無端状のベルトによって構成され、
    前記支持部は、前記ベルトを介して前記吐出面と対向する位置に設けられたベルト支持部を有し、
    前記制御部は、前記清掃動作において、前記媒体及び前記ベルトを前記吐出面と前記ベルト支持部との間に挟む、ことを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1又は2に記載の液体吐出装置において、
    前記支持面は、無端状のベルトによって構成され、
    前記支持部は、前記ベルトを介して前記吐出面と対向する対向領域を移動範囲に含むように移動可能なローラーを有し、
    前記制御部は、前記清掃動作において、前記吐出面と前記媒体とを接触させた状態で前記対向領域を通過するように前記ローラーを移動させる、ことを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記制御部は、
    前記吐出部に液体を吐出させて前記媒体に画像を形成する画像形成動作を実行可能であり、
    少なくとも前記画像形成動作の終了後に前記清掃動作を実行する、ことを特徴とする液体吐出装置。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の液体吐出装置において、
    前記制御部は、
    前記吐出部に液体を吐出させて前記媒体に画像を形成する画像形成動作を実行可能であり、
    前記画像形成動作に伴って前記清掃動作を実行するか否かの選択を受け付ける、ことを特徴とする液体吐出装置。
  7. 液体を吐出するノズルが形成された吐出面を有する吐出部と、
    前記液体が吐出される媒体を支持する支持面を有する支持部と、
    前記媒体を搬送方向に搬送する搬送部と、を備えた液体吐出装置における吐出面の清掃方法であって、
    前記吐出面と前記支持面上にあって搬送停止状態の媒体とを接触させ、
    その接触の状態から前記搬送停止状態が維持された状態で前記吐出面と前記媒体とを離す、ことを特徴とする液体吐出装置における吐出面の清掃方法。
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