JP2020062259A - 温熱器具 - Google Patents
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Abstract
【課題】足裏の全体を「面」により効率的に加温できるとともに、特に、足裏の土踏まずにあるツボを「点」により適度に刺激することが可能な温熱器具を提供する。【解決手段】温熱器具10は、足裏の全体が両足を揃えた状態で載置される足載せ部110と、足載せ部110のセンタ付近に、足裏の前後の向きと直交する方向に沿って設けられた凸状部120と、凸状部120および足載せ部110を温めるヒータ130と、を備え、足載せ部110上に載せられた足裏の全体をヒータ130によって効率的に加温できるとともに、足裏の土踏まずにあるツボに対しては、凸状部120による適当な刺激と、その内部に設けられたヒータ130による快適な温度と、が同時に与えられるように構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、足もとから身体を温めることができる温熱器具に関する。
従来、ツボと呼ばれる人体の特定部位(経穴ともいう)を指圧やマッサージによって適度に刺激することにより、例えば、健康増進、美容効果の向上、疲労回復などを図ることができると認識されている。
特に、人間の足裏には多くのツボが集中しており、足裏のツボを刺激することが、諸症状の緩和や改善などに有効であることが知られている。
そんな中、より効果的な施療を可能にするものとして、足裏のツボを刺激すると同時に身体を温めることができる、例えば特許文献1に記載の足温器や特許文献2に記載の温熱健康器具が提案されている。
しかしながら、特許文献1に記載の足温器は、温水を使うことによる温熱性の刺激とツボに対する加圧性の刺激との相乗効果によって、より良好で、効果的な施療を可能とするものであった。そのため、施療には温水が必要であり、簡単には施療を行うことができない。
特許文献2に記載の温熱健康器具は、温水を用いることなく、簡単に施療できるものの、足裏の、特に、土踏まずの部位にのみ温熱性の刺激と加圧性の刺激とを与えるものであった。そのため、足裏の全体を効率的に加温することができない。
このように、従来の器具は、温水が必要であったり、足裏の全体を効率的に加温できないといった課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、足裏の全体を「面」により効率的に加温できるとともに、特に、足裏の土踏まずにあるツボを「点」により適度に刺激することが可能な温熱器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の温熱器具は、足裏の全体が載置される足載せ部と、前記足載せ部のセンタ付近に、前記足裏の前後の向きと直交する方向に沿って設けられた凸状部と、前記凸状部および前記足載せ部の内部に設けられたヒータと、を備える。
本発明の温熱器具にあっては、足裏の全体が両足を揃えた状態で載置される足載せ部と、足載せ部のセンタ付近に、足裏の前後の向きと直交する方向に沿って設けられた凸状部とが、内部に配設されたヒータによって各々加温される。このため、温水などを用いずとも、足載せ部上に両方の足裏を載置するだけで、足載せ部によって「面」で両方の足裏の全体をほぼ均等に加温できる。
しかも、両方の足裏の、特に、土踏まずの部位のツボに対しては、凸状部によって「点」で加温しながら、加圧による刺激をも同時に与えることができる。
本発明によれば、足裏の全体を「面」により効率的に加温できるとともに、特に、足裏の土踏まずにあるツボを「点」により適度に刺激することが可能な温熱器具を提供できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
[第1の実施形態]
図1(a)および図1(b)は、いずれも、本発明の第1の実施形態に係る温熱器具10の全体構造を示す外観斜視図であって、図1(a)は、温熱器具10を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す斜視図であり、図1(b)は、温熱器具10を一側面(図示矢印L方向)側から示す斜視図である。
図1(a)および図1(b)は、いずれも、本発明の第1の実施形態に係る温熱器具10の全体構造を示す外観斜視図であって、図1(a)は、温熱器具10を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す斜視図であり、図1(b)は、温熱器具10を一側面(図示矢印L方向)側から示す斜視図である。
この温熱器具10は、主に、使用者(図示省略)がソファーなどに腰かけた状態において、例えば足裏の全体を、両足を揃えて載せることにより使用される足温器である。温熱器具10は、載せられた両方の足裏の全体に対して「面」で加温するとともに、特に、足裏の土踏まずの部位に対しては「点」で加温しながら、加圧による刺激をも同時に与えることができるようになっている。
即ち、温熱器具10は、図1(a)および図1(b)に示すように、両足を揃えた状態で足裏の全体を載置できる足載せ部110と、足載せ部110のセンタ付近に、載せられる足裏の前後の向きと直交する水平方向L/Rに沿って設けられた凸状部120と、凸状部120および足載せ部110が所定の設定温度(例えば、42℃程度)となるように温めるヒータ130(図3参照)と、を備えている。
ヒータ130は、電源コード140に接続されている。電源コード140は、ヒータ130への通電を制御して、温熱器具10をオン/オフさせる電源スイッチ142と、商用電源のコンセント(図示省略)に接続される電源プラグ144と、を有している。電源コード140は、例えば、温熱器具10の一側面側に対向する、他側面(図示矢印R方向)側より引き出されている。
そして、温熱器具10の一側面側には、電源スイッチ142の操作に応じて、温熱器具10が施療(オン)中か否(オフ)かを点灯により表示する点灯ランプ(例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode))150を備えている。
ここで、図1(a)に示した温熱器具10において、使用者の足裏は、通常、踵側が手前(一正面)Fr側、つま先側が奥(他正面)Fa側となるように、温熱器具10上に載せられる。即ち、使用者の足裏は、土踏まずの部位が凸状部120の位置に対応するように、つま先側を「前」とし、踵側を「後」として、温熱器具10の本体部分の上面部に載せられる。
温熱器具10に対しては、裸足の状態で足裏を直に載せることも可能であるし、衛生上の観点から、タオルなどを敷いたり、靴下を穿いた状態で載せるようにしても良い。
なお、使用者の足裏は、本体部分に対して逆向き、例えば、つま先側が足載せ部110の手前Fr側、踵側が足載せ部110の奥Fa側となるように、温熱器具10上に載せることも可能である。逆向きに載せる場合には、電源コード140と点灯ランプ150との位置が入れ替わるだけで、通常時の場合と同様の効果が得られる。
第1の実施形態に係る温熱器具10によれば、足裏の、特に土踏まずの部位に集中する多数のツボ(足ツボ)に適度な刺激を加えつつ、所定の設定温度によって足裏の全体を効率的に加温できる。よって、その温熱効果(加温による刺激)により、足もとから使用者の身体を温めながら、ツボ理論(ツボ療法)に基づいた足ツボのツボ押しによるマッサージ効果(加圧によるツボ刺激)により、使用者の健康を増進などさせることが容易に可能となる。
特に、温水などを用いることなく、踵からつま先まで、足裏の全体をほぼ均等に加温できるので、足先などが冷えやすいタイプの使用者にとっては好適である。
次に、第1の実施形態に係る温熱器具10の構造について、具体的に説明する。
図2(a)は温熱器具10の本体部分の平面(上面)図であり、図2(b)は本体部分を図2(a)の図示矢印Fr方向から見た一正面図であり、図2(c)は、本体部分を図2(a)の図示矢印L方向から見た一側面図であり、図3は図2(a)のIII −III 線に沿う断面図である。
なお、ここでは、温熱器具10より電源コード140を除いた筐体の部分を本体部分として説明する。
図2(a)、図2(b)、図2(c)および図3に示すように、温熱器具10の本体部分は、例えば、足載せ部110と凸状部120とヒータ130とサイドカバー(保持部)112、114とを備えて構成されている。
第1の実施形態において、足載せ部110は、凸状部120を中心にして、足裏のつま先側に対応する奥Fa側の第1足載せ部110Faと、足裏の踵側に対応する手前Fr側の第2足載せ部110Frと、からなる分割構造とさている。第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frは、例えば、対向する一端側がそれぞれ凸状部120を形成する、断面がほぼ円形状とされた円柱体122の側面(周面)によって支持されている(図4参照)。
また、足載せ部110は、図2(c)に示すように、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frが、それぞれ、凸状部120と直交する、足裏の前後の向きの形状とほぼ合致するように、所定の曲率(例えば、曲率R70〜R∞)により円弧状に湾曲されている。
そして、本体部分の水平方向L/Rにおける両サイドには、それぞれ、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frと凸状部120を形成する円柱体122とを、各端部を共通に嵌め込むようにして一体的に保持するサイドカバー112、114が設けられている。サイドカバー112、114は、本体部分を両側から全体的に保持して固定するために、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの、凸状部120と直交する方向の断面とほぼ同様の湾曲形状を有している。
一方のサイドカバー112には、例えば、その側面部の凸状部120に対応する位置に点灯ランプ150が設けられている。他方のサイドカバー114の、例えば、その側面部の凸状部120に対応する位置からは電源コード140が引き出されている。
温熱器具10は、両足を揃えた状態で足裏の全体を載置させることが可能なように、本体部分の横(水平方向L/R)および縦(前後方向)のサイズが所定の大きさを有して形成されている。
ここで、温熱器具10は、例えば、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの対向する一端側が、それぞれ、凸状部120に対応するサイドカバー112、114の下面部に設けられた台座部161を介して、床表面170上に設置される。また、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの他端側が、それぞれ、サイドカバー112、114の下面部に設けられた台座部163を介して、床表面170上に設置される。
即ち、温熱器具10は、例えば床表面170から下面部までの間に、高さが5mm程度の隙間(空間)を有する底上げの仕様とされている。これにより、温熱器具10は、センタ側の2点の台座部161とサイド側の4点の台座部163とを含む、少なくとも6点によって、ほぼ平行な状態で床表面170上に設置されるとともに、床表面170を傷つけたりすることなしに安定に設置できる。
しかも、温熱器具10は、下面部が床表面170と直に接触することがない底上げ仕様の構造のため、ヒータ130からの温熱が床表面170によって奪われることにより温熱効果が低下するのを抑制でき、低消費電力化が可能とされている。
なお、台座部161、163の形成には、例えばクション性を有する部材や樹脂成型体などを用いることができる。
また、施療時において、少なくとも台座部161は床表面170と接触する必要はなく、重荷重が加えられた時点で床表面170と接触するようにしても良い。即ち、使用者がソファーなどに腰かけた状態で足裏を載せた場合(いわゆる低荷重時)には、少なくともサイド側の4点の台座部163によって該荷重を分散させ、使用者が立ち上がるなどして重荷重が加えられた際に6点の台座部161、163によって該荷重を分散させて、耐荷重性能を向上させるようにすることも可能である。
第1の実施形態においては、例えば図3に示したように、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Fr上に突出する、円柱体122の周面の一部を凸状部120として利用するようにしている。
凸状部120は、例えば、円柱体122の直径(φ)を約25mmとし、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの取り付け位置に応じて、突出する部分の高さが、足裏の土踏まずの部位にあるツボを適度に刺激できる程度の所定の高さ(7.5mm程度)となるように調整されている。
このような凸状部120を形成する円柱体122は、例えば、アルミニウム(Al)などの金属を用いて形成される。また、円柱体122は、図4に拡大して示すように、ヒータ130を配設するための空間部124を備えた中空構造を有している。空間部124の下方部には、円柱体122の上下方向を指示するための切欠き部125が形成されている。
円柱体122は、例えば、図示断面方向のほぼ左右対称の位置に、その長手方向(水平方向L/R)に沿って、それぞれ、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frがスライドされることによって嵌め込まれる嵌合部122Fa、122Frを備える。嵌合部122Fa、122Frの上下の部分には、それぞれ、後述する第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの一端側に設けられた凹部116が係止される凸部126が形成されている。これにより、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの、凸状部120に対する強固な接合が実現されるとともに、凸状部120と直交する方向への脱着が防止される。
このように、円柱体122の周面に第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの一端側が取り付けられることによって、足載せ部110のセンタ付近の、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frよりも高い位置に、断面がほぼ半円弧状の凸状部120が設けられるようになっている。
第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frは、それぞれ、中空の部分(中空構造)を形成するようにして他端側(非センタ側)が折り返されている。そして、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの一端側(センタ側)には、凸状部120に沿う方向の上下の位置に、それぞれ、凸部126が係止される凹部116が設けられている。
また、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frは、例えば図3に示すように、中空の部分がリブ(壁部)117によって仕切られた、複数(例えば、4個)の空間部118を有している。
例えば、第1足載せ部110Fa、第2足載せ部110Fr、および、リブ117の形成には、それぞれ、約1.5mm厚のAlなどの金属が用いられる。なお、第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frは、平面な形状となるように、ほぼ均一な厚さ(例えば、9.5mm程度)を有して形成されている。
そして、リブ117によって仕切られた第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの空間部118と円柱体122の空間部124とは、サイドカバー112、114の内側を介して互いに連結されて、それぞれ、上記したヒータ130の配設が可能とされている。
ヒータ130は、例えば1本のヒータ線が折り曲げられた状態で全9個の空間部118、124内に収納されるので、本体部分を全体的に温めることができ、足裏の全体を、温度分布のばらつきなどなしに、ほぼ均等に加温できる(熱の均等配分)。
なお、空間部118、124の数は9個に限らず、例えば3個以上であれば良い。
リブ117によって複数の空間部118に仕切られていることにより、途中でヒータ同士が接触する事故を避けることができる。また、複数のリブ117を設けることは、本体部分の強度を増大させるのに有効であり、150kg以上の静荷重にも十分に耐えられるものとされている。
図5は、上述した温熱器具10の制御回路である。
図5において、電源スイッチ142を介して電源プラグ144に接続された電源コード140は、一方のサイドカバー114の中に引き込まれて、2本の別々の電源線に分離される。一方の電源線は、電流ヒューズ145を介してヒータ130の一端に接続されるとともに、他方のサイドカバー112の中に設けられた抵抗器146の一端に接続されている。
なお、折り曲げられた状態で各空間部118、124内に収納されるヒータ130は、例えばシリコンゴムコードヒータ(シリコンヒータ線)やニクロム線ヒータ、炭素繊維線ヒータなどを用いて構成されるもので、ここでの詳しい説明は省略する。
また、他方の電源線は、直列に接続された温度ヒューズ147およびサーモスタット148を介してヒータ130の他端に接続されるとともに、他方のサイドカバー112の中に設けられたダイオード149の一端であるアノードに接続されている。そして、このダイオード149の他端であるカソードと抵抗器146の他端との間に、上記した点灯ランプ150を構成する発光ダイオードが接続されている。
本回路では、温度ヒューズ147およびサーモスタット148がヒータ130に近接して配設されており、ヒータ130の温度が第1の設定温度を超えると、サーモスタット148が作動して、ヒータ130の温度を第1の設定温度以下の最適な温度に抑えるように温度制御する。この温度制御にもかかわらず、例えばヒータ130の温度が第1の設定温度を超えて第2の設定温度以上になると、温度ヒューズ147が溶断されて、ヒータ130への電源の供給を遮断するようになっている。
ここで、第1の設定温度とは、温熱器具10上に載せている足裏が快適と感じて温熱効果を得ることができる最適な温度であり、第2の設定温度とは、温熱器具10上に足裏を載せたままの状態でいると、火傷してしまう恐れのある温度である。
ヒータ130として、例えばシリコンゴムコードヒータを用いることにより、その柔軟性、電気絶縁性、耐熱性などのために、各空間部118、124内への収納も容易に可能であり、高い安全性を確保することができる。
なお、ヒータ130としては、1本のヒータ線によって構成する場合に限らず、例えば、各空間部118、124のそれぞれに複数本のヒータ線が個別に収納される構成としても良いし、各空間部118、124内にそれぞれ折り曲げられた状態で収納するようにしても良い。
上述したように、第1の実施形態に係る温熱器具10によれば、使用者の両方の足裏を揃えた状態で、足裏の全体を載せることができる。即ち、ヒータ130からの温熱が、足載せ部110および凸状部120を介して、使用者の足裏の全体へと伝わるようにしているため、足裏の全体に対して効率的に温熱効果を加えることができる。これにより、温水などを用いることなく、足もとから使用者の身体を温めることができると同時に、足裏の、特に、土踏まずの部位に対して、加温とともに、凸状部120による加圧的な刺激(ツボ刺激)を簡単に与えることが可能となる。したがって、使用者の健康を増進させるなどの場合において、より効果的な施療が容易に行えるようになる。
しかも、足載せ部110および凸状部120が直に床表面170と接触しないように、床表面170との間に所定の空間(例えば、5mm程度の底上げ)が形成されるようにしている。これにより、ヒータ130からの温熱が床表面170によって奪われたりすることなく、温熱を足裏の全体に効率的に伝えることが可能となる。そのため、使用(施療)時の消費電力を低く抑えることができる。
図6は、温熱器具10の温度試験の結果を、床表面に直置き仕様の温熱器具(図示省略)と対比して示すものである。
ここでは、温熱器具10の仕様として、例えば、床表面170との間に最大で5mm程度の空間が形成される構造のものを用い、本体部分の表面温度が42℃程度となるように温度制御するようにした場合を例に説明する。
図6からも明らかなように、本仕様の温熱器具10の方が、直置き仕様の温熱器具に比べて、表面温度が全体的に約5℃も高い値を示した。この結果から、表面温度を高くできる分だけ、直置き仕様の温熱器具よりも消費電力を低く抑えることが可能となる。
また、足裏の全体を載せる足載せ部110が、足裏の形状に沿って湾曲した形状を有している。そのため、足裏に対するフィット感を向上させることが可能となる結果、足裏の全体に対して効率的に温熱効果を加えることができるだけでなく、同じ表面温度であっても、体感温度として、より高い温度に感じることが可能となる。
また、第1の実施形態に係る温熱器具10によれば、掃除しやすく、汚れたり、ごみが付着しても、簡単に除去できるなど、綺麗にすることが容易であり、衛生的である。
また、足載せ部110および凸状部120を、鉄(Fe)の3倍以上の熱伝導率を有するAlを用いて形成するとともに、中空構造とし、足載せ部110の中空の部分に複数のリブ117を配置するようにしたので、軽量化とともに、適度な強度(例えば、150kg以上の耐荷重)の確保が可能となる。
しかも、温熱器具10を、少なくとも6点により床表面170上に設置するようにしたことによって、足載せ部110に加わる荷重を分散でき、耐荷重性能の向上が可能である。
即ち、ソファーなどに腰かけた状態に限らず、例えば、その場で立ち上がり、温熱器具10上に乗った状態での使用にも十分に耐えることができ、足踏みによるフィットネス効果が期待できる。
なお、円柱体122に対する第1足載せ部110Faおよび第2足載せ部110Frの取り付けの角度(足裏と接触する角度)を、サイドカバー112、114の形状に応じて可変できるように構成することも可能である。
次に、本発明の他の実施形態について説明する。
ただし、他の実施形態において、上述した第1の実施形態に係る温熱器具10と同一の箇所には同一の符号を付し、説明を省略するとともに、類似の箇所には類似の符号を付し、簡単に説明する。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る温熱器具210の全体構造を示すもので、図7(a)は、温熱器具210を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す外観斜視図、図7(b)は、温熱器具210を一側面(図示矢印L方向)側から示す外観斜視図、図7(c)は、温熱器具210の一側面(L)側を示す側面図である。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る温熱器具210の全体構造を示すもので、図7(a)は、温熱器具210を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す外観斜視図、図7(b)は、温熱器具210を一側面(図示矢印L方向)側から示す外観斜視図、図7(c)は、温熱器具210の一側面(L)側を示す側面図である。
第2の実施形態に係る温熱器具210は、足載せ部の構成が異なる以外は、第1の実施形態で示した温熱器具10の場合とほぼ同様の構造とされている。
即ち、温熱器具210としては、例えば足載せ部2110を、断面がほぼ半円弧状の凸状部120に対して、ともに平坦な平面形状となるようにそれぞれ形成された第1足載せ部2110Faおよび第2足載せ部2110Frを有して構成するようにしても良い。
このような構成とされた第2の実施形態に係る温熱器具210の場合にも、第1の実施形態で示した温熱器具10の場合とほぼ同様の効果が得られる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に係る温熱器具310の全体構造を示すもので、図8(a)は、温熱器具310を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す外観斜視図、図8(b)は、温熱器具310を一側面(図示矢印L方向)側から示す外観斜視図、図8(c)は、温熱器具310の一側面(L)側を示す側面図である。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る温熱器具310の全体構造を示すもので、図8(a)は、温熱器具310を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す外観斜視図、図8(b)は、温熱器具310を一側面(図示矢印L方向)側から示す外観斜視図、図8(c)は、温熱器具310の一側面(L)側を示す側面図である。
第3の実施形態に係る温熱器具310は、足載せ部の構成が異なる以外は、第1の実施形態で示した温熱器具10の場合とほぼ同様の構造とされている。
即ち、温熱器具310としては、例えば足載せ部3110を、断面がほぼ半円弧状の凸状部120と直交する方向が所定の曲率で湾曲されるとともに、凸状部120に沿って複数の溝部3110Rが上面に形成された第1足載せ部3110Faおよび第2足載せ部3110Frを有して構成するようにしても良い。
このような構成とされた第3の実施形態に係る温熱器具310の場合にも、第1の実施形態で示した温熱器具10の場合とほぼ同様の効果が得られる。
また、溝部3110Rを形成したことによって、足裏が前後の方向へ滑るのをより抑制できるようになる。
[第4の実施形態]
図9は、本発明の第4の実施形態に係る温熱器具410の全体構造を示すもので、図9(a)は、温熱器具410を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す外観斜視図、図9(b)は、温熱器具410を一側面(図示矢印L方向)側から示す外観斜視図、図9(c)は、温熱器具410の一側面(L)側を示す側面図である。
図9は、本発明の第4の実施形態に係る温熱器具410の全体構造を示すもので、図9(a)は、温熱器具410を一正面(図示矢印Fr方向)側から示す外観斜視図、図9(b)は、温熱器具410を一側面(図示矢印L方向)側から示す外観斜視図、図9(c)は、温熱器具410の一側面(L)側を示す側面図である。
第4の実施形態に係る温熱器具410は、足載せ部の構成が異なる以外は、第1の実施形態で示した温熱器具10の場合とほぼ同様の構造とされている。
即ち、温熱器具410としては、例えば足載せ部4110を、断面がほぼ半円弧状の凸状部120と直交する方向がほぼ波型状に湾曲するように形成された第1足載せ部4110Faおよび第2足載せ部4110Frを有して構成するようにしても良い。
このような構成とされた第4の実施形態に係る温熱器具410の場合にも、第1の実施形態で示した温熱器具10の場合とほぼ同様の効果が得られる。
[その他の実施形態]
上述した第1〜第4の実施形態に係る温熱器具10、210、310、410においては、いずれも断面がほぼ半円弧状の凸状部120を設けるようにした場合について説明したが、これに限らず、例えば楕円状、三角状、四角状などの断面を有する凸状部を設けるようにしても良い。
上述した第1〜第4の実施形態に係る温熱器具10、210、310、410においては、いずれも断面がほぼ半円弧状の凸状部120を設けるようにした場合について説明したが、これに限らず、例えば楕円状、三角状、四角状などの断面を有する凸状部を設けるようにしても良い。
また、凸状部120としては1つに限定されることなく、複数の凸状部を備える構成としても良い。
また、温熱器具10、210、310、410は、いずれの構造とする場合においても、本体部分を複数の部品の組み合わせにより構成する場合に限らず、例えば、Alを引き抜き成形などして一体的に形成することも可能である。
また、温熱器具10、210、310、410は、いずれもAlにより形成される場合に限らず、例えば150kgもの静荷重を得ることはできないものの、Fe、銅(Au)、または、ステンレス(SUS)などの金属、または、繊維強化プラスチック(FRP)やABS樹脂(Acrylonitrile Butadiene Styrene共重合合成樹脂)などを用いて形成することも可能である。
また、上述した第1〜第4の実施形態に係る温熱器具10、210、310、410は、いずれも冬場に使用する場合に限らず、夏場などにも使用できる。即ち、温熱器具10、210、310、410は、足裏の土踏まずの部位にあるツボに対する加圧的な刺激(マッサージ効果)を得るだけの場合にも使用可能である。いずれの場合も、温熱器具10、210、310、410は、足裏を載せる本体部分が金属によって形成されるため、マッサージ効果とともに、金属の冷たさが足裏の全体に対してひんやりした冷却感を与えることが可能となる。
逆に、温熱器具10、210、310、410は、それぞれ、使用者が凸状部120に沿うようにして足裏を載せることにより、マッサージ効果を得ることなしに、単に足裏の全体を加温させるような、温熱効果だけを得ようとする場合にも使用できる。
また、温熱効果だけを得ようとする場合においては、温熱器具10、210、310、410を、足裏を載せた状態で使用する場合に限らず、例えば、腰かけた状態の使用者のひざ上の太ももの部位などに置いた状態で使用することも可能である。若しくは、足のふくらはぎや首、腰など、任意の部位を加温させて温熱効果を得る場合にも使用できる。
なお、上述した第1〜第4の実施形態に係る温熱器具10、210、310、410は、いずれも、ソファーやベッドに腰掛けた際の床表面、トイレ内、食卓テーブルや勉強机の下の床表面などに設置して使用する場合に好適である。
特に、食卓テーブルの下などに設置して使用する場合の温熱器具としては、例えば、個人で使用するサイズによらず、複数人での使用が同時に可能なサイズを有して形成することも可能である。
以上、本発明の温熱器具によれば、足裏の全体を「面」により効率的に加温できるとともに、特に、足裏の土踏まずにあるツボを「点」により適度に刺激することが可能となる。
なお、実施形態を用いて本発明を詳細に説明したが、本発明は本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではない。
10(210、310、410) 温熱器具
110(2110、3110、4110) 足載せ部
110Fa 第1足載せ部
110Fr 第2足載せ部
112、114 サイドカバー
116 凹部
117 リブ(壁部)
118 空間部
120 凸状部
122 円柱体
122Fa、122Fr 嵌合部
124 空間部
125 切欠き部
126 凸部
130 ヒータ
140 電源コード
150 点灯ランプ
110(2110、3110、4110) 足載せ部
110Fa 第1足載せ部
110Fr 第2足載せ部
112、114 サイドカバー
116 凹部
117 リブ(壁部)
118 空間部
120 凸状部
122 円柱体
122Fa、122Fr 嵌合部
124 空間部
125 切欠き部
126 凸部
130 ヒータ
140 電源コード
150 点灯ランプ
Claims (8)
- 足裏の全体が両足を揃えた状態で載置される足載せ部と、
前記足載せ部のセンタ付近に、前記足裏の前後の向きと直交する方向に沿って設けられた凸状部と、
前記凸状部および前記足載せ部の内部に設けられたヒータと、
を備えることを特徴とする温熱器具。 - 前記足載せ部は、前記足裏のつま先側に対応する第1足載せ部と前記足裏の踵側に対応する第2足載せ部とに分割され、前記第1足載せ部および前記第2足載せ部の、対向する一端側がそれぞれ前記凸状部によって支持されていることを特徴とする請求項1に記載の温熱器具。
- 前記第1足載せ部および前記第2足載せ部は、いずれも平面形状を有するとともに、前記凸状部と直交する、前記足裏の前後の向きに沿って、それぞれ円弧状に湾曲していることを特徴とする請求項2に記載の温熱器具。
- 前記第1足載せ部および前記第2足載せ部は、いずれも平面形状を有するとともに、前記凸状部と直交する、前記足裏の前後の向きに沿って、それぞれ平坦状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の温熱器具。
- 前記第1足載せ部および前記第2足載せ部は、いずれも平面形状を有するとともに、前記凸状部と直交する、前記足裏の前後の向きに沿って、それぞれ波型状に湾曲していることを特徴とする請求項2に記載の温熱器具。
- 前記足載せ部および前記凸状部の、前記足裏の前後の向きに沿う両サイドの端部をそれぞれ一体的に保持する保持部をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の温熱器具。
- 前記足載せ部および前記凸状部はそれぞれ中空構造を有し、前記中空構造のそれぞれの部分に前記ヒータが配設されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の温熱器具。
- 前記足載せ部は、前記中空構造の部分が壁部によって複数の部分に仕切られ、前記複数の部分にそれぞれ前記ヒータが収納されていることを特徴とする請求項7に記載の温熱器具。
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---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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JP2020062259A true JP2020062259A (ja) | 2020-04-23 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020062259A (ja) |
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-
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- 2018-10-18 JP JP2018196458A patent/JP2020062259A/ja active Pending
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