JP2020061629A - 情報処理装置およびコンテンツファイルの再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】視聴ユーザにコンテンツの注目箇所を提示する技術を提供する。【解決手段】再生部152は、コンテンツファイルを再生する。インジケータ処理部154は、コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をラインに対するポインタの位置で表現し、ユーザはポインタ位置をラインに沿って動かすことでコンテンツファイルの再生位置を指定操作できる再生位置インジケータを表示する。補助記憶装置2は、コンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルを記憶する。インジケータ処理部154は、インデックスファイルにもとづいて、ラインに沿って、イベントの発生を表現するイベントマークを表示する。【選択図】図9
Description
本開示は、コンテンツファイルを生成する技術および/またはコンテンツファイルを再生する技術に関する。
特許文献1は、ゲーム画音データの共有処理の種類をユーザが選択できる情報処理装置を開示する。この情報処理装置は、ユーザに、画音データの共有に関する複数の選択肢GUIを提示する。1つの選択肢GUIは、補助記憶装置に記録されたプレイ済みのゲーム画音データを動画配信サーバにアップロードする処理を指定する。別の選択肢GUIは、プレイ中のゲーム画音データを動画配信サーバ経由でライブ中継する処理を指定する。
特許文献2は、ユーザのコンテンツに対するフィードバックを共有するための情報処理装置を開示する。この情報処理装置は、コンテンツの第1のシーンにおける第1のユーザのアクティビティを取得するアクティビティ取得部と、同じコンテンツまたは他のコンテンツから第1のシーンに類似する第2のシーンを抽出するシーン抽出部と、第1のユーザのアクティビティによって第1のシーンで発生するフィードバックを、第2のユーザに対して提供される第2のシーンで流用するフィードバック流用部とを備える。
画像共有サイトには多数のコンテンツがアップロードされているため、視聴ユーザはどのコンテンツが面白いのかを容易に判断できない。一方で画像共有サイトにアップロードする配信ユーザは、多くの視聴ユーザにコンテンツを視聴してもらいたいが、多数のコンテンツに埋もれてしまい、なかなか視聴してもらえない。そこで視聴者が興味を持つような情報を自動的にコンテンツに関連づけ、視聴ユーザがコンテンツの見所を瞬時に理解できるような仕組みの実現が要望されている。
そこで本開示は、コンテンツファイルに含まれるイベント情報を生成する技術および/または視聴ユーザにコンテンツの注目箇所を提示する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の情報処理装置は、コンテンツファイルを再生する再生部と、コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をラインに対するポインタの位置で表現し、ユーザはポインタ位置をラインに沿って動かすことでコンテンツファイルの再生位置を指定操作できる再生位置インジケータを表示するインジケータ処理部と、コンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルを記憶する記憶部と、を備える。インジケータ処理部は、インデックスファイルにもとづいて、ラインに沿って、イベントの発生を表現するイベントマークを表示する。
本発明の別の態様は、コンテンツファイルの再生方法であって、コンテンツファイルを再生するステップと、コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をラインに対するポインタの位置で表現し、ユーザはポインタ位置をラインに沿って動かすことでコンテンツファイルの再生位置を指定操作できる再生位置インジケータを表示するステップと、コンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルにもとづいて、ラインに沿って、イベントの発生を表現するイベントマークを表示するステップと、を有する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本開示の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本開示の態様として有効である。
本開示によると、コンテンツファイルに含まれるイベント情報を生成する技術および/または視聴ユーザにコンテンツの注目箇所を提示する技術を提供する。
図1は、本開示の実施例にかかる情報処理システム1を示す。情報処理システム1は、配信主であるユーザAが操作する情報処理装置10と、視聴ユーザであるユーザB、Cが操作する情報処理装置12b、12c(以下、特に区別しない場合には「情報処理装置12」と呼ぶ)と、1以上のサーバとを備え、これらはインターネットなどのネットワーク3を介して接続している。1以上のサーバは、管理サーバ5と、第1サーバ13、第2サーバ16を含む。実施例で管理サーバ5と第1サーバ13は、ネットワークサービスを提供する一つの運営主体により管理されるが、第2サーバ16は、別の運営主体、たとえば動画配信を事業とする主体により管理されてよい。
情報処理システム1において、視聴ユーザの情報処理装置12は、配信ユーザの情報処理装置10と同一の装置であってよい。同一の装置である場合、情報処理装置12の周辺の構成は、情報処理装置10の周辺の構成と同じであるため、以下、代表して情報処理装置10周辺の構成を説明する。
アクセスポイント(以下、「AP」とよぶ)8は、無線アクセスポイントおよびルータの機能を有し、情報処理装置10は、無線または有線経由でAP8に接続して、ネットワーク3上の管理サーバ5、第1サーバ13、第2サーバ16と通信可能に接続する。
ユーザAが操作する入力装置6は、情報処理装置10と無線または有線で接続し、ユーザによる操作情報を情報処理装置10に出力する。情報処理装置10は入力装置6から操作情報を受け付けるとシステムソフトウェアやアプリケーションソフトウェアの処理に反映し、出力装置4から処理結果を出力させる。実施例においてアプリケーションソフトウェアはゲームソフトウェアであって、情報処理装置10はゲームソフトウェアを実行するゲーム装置であり、入力装置6はゲームコントローラなど、ユーザの操作情報を情報処理装置10に供給する機器であってよい。ゲームコントローラである入力装置6は、複数のプッシュ式の操作ボタンや、アナログ量を入力できるアナログスティック、回動式ボタンなどの複数の入力部を有して構成される。
補助記憶装置2はHDD(ハードディスクドライブ)やフラッシュメモリなどの大容量記憶装置であり、USB(Universal Serial Bus)などによって情報処理装置10と接続する外部記憶装置であってよく、また内蔵型記憶装置であってもよい。出力装置4は画像を出力するディスプレイおよび音声を出力するスピーカを有するテレビであってよい。出力装置4は、情報処理装置10に有線ケーブルで接続されてよく、無線接続されてもよい。
カメラ7はステレオカメラであって、出力装置4周辺の空間を撮影する。図1にはカメラ7が出力装置4の上部に取り付けられている例を示しているが、出力装置4の側方に配置されてもよく、いずれにしても出力装置4の前方でゲームをプレイするユーザAを撮影できる位置に配置される。
情報処理装置10は、第2サーバ16である動画配信サーバ17に、ユーザAがプレイしたゲーム画音ファイル(コンテンツファイル)をアップロードする。視聴ユーザであるユーザB、Cは、情報処理装置12から動画配信サーバ17にアクセスして、ユーザAがアップロードしたコンテンツファイルを視聴できる。このように情報処理システム1は、コンテンツファイルの配信システムとして機能する。
管理サーバ5は、情報処理装置10、情報処理装置12のネットワークサービスを提供する。管理サーバ5はユーザを識別するネットワークアカウントを管理しており、ユーザはネットワークアカウントを用いて、ネットワークサービスにサインインする。各ユーザはネットワークサービスにサインインすることで、管理サーバ5に、ゲームのセーブデータや、ゲームプレイ中に獲得した仮想的な表彰品(トロフィ)を登録でき、また第1サーバ13に、ゲームプレイ中に発生したイベント情報を送信できる。なお実施例で第2サーバ16である動画配信サーバ17は、ネットワークサービスの提供主体とは別の運営主体によって運営されるが、視聴ユーザは、ネットワークサービスを介して動画配信サーバ17にアップロードされたコンテンツファイルを視聴できる。ネットワークサービスを介して動画配信サーバ17にアクセスすることで、視聴ユーザは、第1サーバ13で生成されるインデックスファイルを利用して、動画配信サーバ17から提供されるコンテンツファイルを視聴できる利点がある。
情報処理装置10は、コンテンツを視聴しているユーザAのアクティビティを検出して、イベント情報として第1サーバ13に送信する。実施例において、ゲームをプレイしているユーザAがコンテンツを視聴していることは、自身がプレイ中のゲーム画像およびゲーム音声を視聴していることと同義である。ユーザAのアクティビティは、たとえばゲームプレイ中に発声したことであったり、体を大きく動かしたことであったり、入力装置6を大きく動かしたことであってよい。情報処理装置10が自動検出するアクティビティは、ユーザAがゲームプレイ中に盛り上がったことを推測させるアクションに設定される。
第1サーバ13は、ユーザAのアクティビティを、ゲームプレイ中のイベント情報として収集する。第2サーバ16にゲームプレイを記録したコンテンツファイルがアップロードされると、第1サーバ13は、ゲームプレイ中に収集したイベント情報をまとめたインデックスファイルを生成する。なお情報処理装置10は、ユーザAのアクティビティに限らず、ゲームプレイが盛り上がったことを推測されるイベント情報を、第1サーバ13に送信してよい。送信されるイベントは、ゲームに設定されているゲームイベントであってよい。
入力装置6のボタン構成について説明する。
図2は、入力装置上面の外観構成を示す。ユーザは左手で左側把持部78bを把持し、右手で右側把持部78aを把持して、入力装置6を操作する。入力装置6の筐体上面には、方向キー71、アナログスティック77a、77bと、4種の操作ボタン76が設けられている。4種のボタン72〜75には、それぞれを区別するために、異なる色で異なる図形が記されており、○ボタン72には赤色の丸、×ボタン73には青色のバツ、□ボタン74には紫色の四角形、△ボタン75には緑色の三角形が記されている。
図2は、入力装置上面の外観構成を示す。ユーザは左手で左側把持部78bを把持し、右手で右側把持部78aを把持して、入力装置6を操作する。入力装置6の筐体上面には、方向キー71、アナログスティック77a、77bと、4種の操作ボタン76が設けられている。4種のボタン72〜75には、それぞれを区別するために、異なる色で異なる図形が記されており、○ボタン72には赤色の丸、×ボタン73には青色のバツ、□ボタン74には紫色の四角形、△ボタン75には緑色の三角形が記されている。
2つのアナログスティック77a、77bの間に機能ボタン80が設けられる。機能ボタン80は、入力装置6の電源をオンし、同時に入力装置6と情報処理装置10とを接続する通信機能をアクティブにするために使用される。なお情報処理装置10のメイン電源がオフとなっている場合、機能ボタン80が押下されると、情報処理装置10は、入力装置6から送信される接続要求を、メイン電源をオンにするための指示としても受け付け、これにより情報処理装置10のメイン電源がオンとなる。入力装置6が情報処理装置10と接続した後は、機能ボタン80は、情報処理装置10にホーム画面を表示させるためにも使用される。
方向キー71と操作ボタン76の間の平坦な領域には、タッチパッド79が設けられる。タッチパッド79は、ユーザが押すことで下方に沈み込み、またユーザが手を離すと元の位置に復帰する押下式ボタンとしても機能する。SHAREボタン81は、タッチパッド79と方向キー71の間に設けられる。SHAREボタン81は、情報処理装置10におけるOSないしはシステムソフトウェアに対するユーザからの指示を入力するために利用される。またOPTIONSボタン82は、タッチパッド79と操作ボタン76の間に設けられる。OPTIONSボタン82は、情報処理装置10において実行されるアプリケーション(ゲーム)に対するユーザからの指示を入力するために利用される。
入力装置6は、3軸角速度センサおよび3軸加速度センサを含むモーションセンサを有する。入力装置6は、所定の周期で、センサデータおよび各種入力部の操作情報を情報処理装置10に送信する。
図3は、情報処理装置10のハードウェア構成を示す。情報処理装置10は、メイン電源ボタン20、電源ON用LED21、スタンバイ用LED22、システムコントローラ24、クロック26、デバイスコントローラ30、メディアドライブ32、USBモジュール34、フラッシュメモリ36、無線通信モジュール38、有線通信モジュール40、サブシステム50およびメインシステム60を有して構成される。
メインシステム60は、メインCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラ、GPU(Graphics Processing Unit)などを備える。GPUはゲームプログラムの演算処理に主として利用される。これらの機能はシステムオンチップとして構成されて、1つのチップ上に形成されてよい。メインCPUはOSを起動し、OSが提供する環境下において、補助記憶装置2にインストールされたアプリケーションを実行する機能をもつ。
サブシステム50は、サブCPU、主記憶装置であるメモリおよびメモリコントローラなどを備え、GPUを備えない。サブCPUは、メインCPUがスタンバイ状態にある間においても動作するものであり、消費電力を低く抑えるべく、その処理機能を制限されている。なおサブCPUおよびメモリは、別個のチップに形成されてもよい。
メイン電源ボタン20は、ユーザからの操作入力が行われる入力部であって、情報処理装置10の筐体の前面に設けられ、情報処理装置10のメインシステム60への電源供給をオンまたはオフするために操作される。メイン電源がオン状態にあるとは、メインシステム60がアクティブ状態にあることを意味し、メイン電源がオフ状態にあるとは、メインシステム60がスタンバイ状態にあることを意味する。電源ON用LED21は、メイン電源ボタン20がオンされたときに点灯し、スタンバイ用LED22は、メイン電源ボタン20がオフされたときに点灯する。
システムコントローラ24は、ユーザによるメイン電源ボタン20の押下を検出する。メイン電源がオフ状態にあるときにメイン電源ボタン20が押下されると、システムコントローラ24は、その押下操作を「オン指示」として取得し、一方で、メイン電源がオン状態にあるときにメイン電源ボタン20が押下されると、システムコントローラ24は、その押下操作を「オフ指示」として取得する。
メインCPUは補助記憶装置2やROM媒体44にインストールされているゲームプログラムを実行する機能をもつ一方で、サブCPUはそのような機能をもたない。しかしながらサブCPUは補助記憶装置2にアクセスする機能、管理サーバ5との間でデータを送受信する機能を有している。サブCPUは、このような制限された処理機能のみを有して構成されており、したがってメインCPUと比較して小さい消費電力で動作できる。これらのサブCPUの機能は、メインCPUがスタンバイ状態にある際に実行される。実施例の情報処理装置10は、メインシステム60のスタンバイ時にはサブシステム50が稼働しているため、管理サーバ5が提供するネットワークサービスに、常時サインインした状態を維持する。
クロック26はリアルタイムクロックであって、現在の日時情報を生成し、システムコントローラ24やサブシステム50およびメインシステム60に供給する。
デバイスコントローラ30は、サウスブリッジのようにデバイス間の情報の受け渡しを実行するLSI(Large-Scale Integrated Circuit)として構成される。図示のように、デバイスコントローラ30には、システムコントローラ24、メディアドライブ32、USBモジュール34、フラッシュメモリ36、無線通信モジュール38、有線通信モジュール40、サブシステム50およびメインシステム60などのデバイスが接続される。デバイスコントローラ30は、それぞれのデバイスの電気特性の違いやデータ転送速度の差を吸収し、データ転送のタイミングを制御する。
メディアドライブ32は、ゲームなどのアプリケーションソフトウェア、およびライセンス情報を記録したROM媒体44を装着して駆動し、ROM媒体44からプログラムやデータなどを読み出すドライブ装置である。ROM媒体44は、光ディスクや光磁気ディスク、ブルーレイディスクなどの読出専用の記録メディアである。
USBモジュール34は、外部機器とUSBケーブルで接続するモジュールである。USBモジュール34は補助記憶装置2およびカメラ7とUSBケーブルで接続してもよい。フラッシュメモリ36は、内部ストレージを構成する補助記憶装置である。無線通信モジュール38は、Bluetooth(登録商標)プロトコルやIEEE802.11プロトコルなどの通信プロトコルで、たとえば入力装置6と無線通信する。有線通信モジュール40は、外部機器と有線通信し、たとえばAP8を介してネットワーク3に接続する。
図4は、コンテンツファイルを動画配信サーバ17にアップロードする配信装置として動作する情報処理装置10の機能ブロックを示す。情報処理装置10は、処理部100、通信部102および受付部104を備える。処理部100は、ゲーム実行部110、音声提供部112、画像処理部114、記録処理部116、アクティビティ取得部120、アクティビティ検出部130、イベント情報生成部140およびアップロード処理部142を有する。
図4において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、システムソフトウェアや、メモリにロードされたゲームプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
通信部102は、入力装置6の入力部をユーザが操作した操作情報を受信し、また処理部100で生成したイベント情報を第1サーバ13に、コンテンツファイルを第2サーバ16にそれぞれ送信する。通信部102は図3に示す無線通信モジュール38および有線通信モジュール40の機能を併せ持つ構成として表現している。
受付部104は、通信部102と処理部100との間に設けられ、通信部102と処理部100との間でデータないしは情報を伝送する。受付部104は通信部102を介して入力装置6に設けられた入力部の操作情報を受け付けると、その操作情報を処理部100におけるゲーム実行部110および/またはアップロード処理部142に供給する。受付部104は入力装置6の操作情報およびセンサデータを、第1モーション取得部122に供給してよい。
ゲーム実行部110は、ゲームソフトウェア(以下、単に「ゲーム」とも呼ぶこともある)を実行して、ゲームの画像データおよび音声データを生成する。ゲーム実行部110として示す機能は、システムソフトウェア、ゲームソフトウェア、GPUなどのハードウェアなどにより実現される。なおゲームはアプリケーションの一例であり、ゲーム実行部110は、ゲーム以外のアプリケーションを実行してもよい。
ユーザAによるゲームプレイ中、ゲーム実行部110は、ユーザAが入力装置6に入力した操作情報をもとに、仮想空間においてプレイヤキャラクタを動かす演算処理を行う。ゲーム実行部110は、レンダリング処理などを実行するGPU(Graphics Processing Unit)を含み、仮想空間における演算処理結果を受けて、仮想空間内の視点位置(仮想カメラ)からのゲーム画像データを生成する。またゲーム実行部110は、仮想空間内のゲーム音声データを生成する。
画像処理部114がプレイ画像データを出力装置4に提供し、音声提供部112がプレイ音声データを出力装置4に提供することで、出力装置4からプレイ画像およびプレイ音声が出力される。ユーザAは、出力装置4から出力されるコンテンツ(つまりプレイ画像およびプレイ音声)を視聴しながら、入力装置6を操作して、ゲームをプレイする。
記録処理部116は、画像処理部114から提供されるプレイ画像データおよび音声提供部112から提供されるプレイ音声データとを記録時刻に対応付けて記録する。記録時刻は、絶対時刻であってよい。以下、プレイ画像データおよびプレイ音声データをまとめて、「コンテンツデータ」とも呼ぶ。記録処理部116は、所定のタイミング、たとえばユーザAのプレイが終了したタイミングで、記録したコンテンツデータを記録時刻に対応付けたコンテンツファイルを生成する。記録処理部116は、所定の圧縮フォーマットでコンテンツファイルを生成してよい。
記録処理部116は、ユーザAがゲームプレイを開始すると、ユーザAからの明示的な指示に基づき又は自動的に、コンテンツデータを記録時刻とともに補助記憶装置2に記録していく。なおコンテンツデータの記録にはリングバッファが利用され、記録したコンテンツデータが所定容量または所定時間を超えると、古いデータが新しいデータにより逐次上書きされるように構成されてよい。
アクティビティ取得部120は、コンテンツを視聴しているユーザAのアクティビティを取得する。アクティビティ取得部120が取得するアクティビティは、ゲームプレイ中に発声することなど、ユーザAが盛り上がっていることを推測できるアクションに設定される。アクティビティ取得部120は、第1モーション取得部122、第2モーション取得部124および音声取得部126を有する。
アクティビティ検出部130は、アクティビティ取得部120によりユーザのアクティビティが取得されているか否かを検出する。情報処理装置10において、アクティビティが取得されたことは、イベントの発生を意味する。アクティビティが、ユーザAの盛り上がりを推測できるアクションに設定されているため、たとえばユーザAが、じっと静止した状態でゲームをプレイしていると、アクティビティ検出部130は、アクティビティ取得部120によるアクティビティの取得を検出しない。アクティビティ検出部130は、第1モーション検出部132、第2モーション検出部134および音声検出部136を有する。
第1モーション取得部122は、受付部104から、入力装置6のモーションセンサのデータを周期的に取得する。モーションセンサのデータは、入力装置6の動き(モーション)を検知したデータである。第1モーション検出部132は、取得したセンサデータから、入力装置6の動き量を算出し、入力装置6の動き量が所定の閾値を超えているか否かを検出する。
算出する動き量は、入力装置6の加速度、移動速度、移動量などを含んでよい。動き量は、入力装置6が激しくまたは大きく動かされているか否かを評価するための指標であり、所定の閾値を超えていれば、第1モーション検出部132は、入力装置6が激しくまたは大きく動かされていることを検出する。第1モーション検出部132は、入力装置6の動き量が所定の閾値を超えたことを検出すると、第1モーションイベントの発生時刻を記憶する。第1モーション検出部132は、入力装置6の動き量が所定の閾値を下回ったことを検出すると、第1モーションイベントの終了時刻を記憶する。第1モーション検出部132は、第1モーションイベントの終了後、第1モーションイベントの発生時刻および終了時刻を、イベント情報生成部140に供給する。
第2モーション取得部124は、カメラ7の撮影画像データを周期的に取得する。第2モーション取得部124は、撮影画像データからユーザAの動きを特定し、ユーザAの動きを画像解析する。第2モーション検出部134は、解析されたユーザAの動きから、動き量を算出し、ユーザAの動き量が所定の閾値を超えているか否かを検出する。
算出する動き量は、ユーザAの特定の部位の加速度、移動速度、移動量などを含んでよい。特定の部位は頭部であってよく、第2モーション取得部124は、ユーザAの頭部の動きを解析し、第2モーション検出部134は、頭部の動き量を算出する。頭部の動き量は、ユーザAが激しくまたは大きく動いているか否かを評価するための指標であり、所定の閾値を超えていれば、第2モーション検出部134は、頭部が激しくまたは大きく動いていることを検出する。第2モーション検出部134は、ユーザ頭部の動き量が所定の閾値を超えたことを検出すると、第2モーションイベントの発生時刻を記憶する。第2モーション検出部134は、ユーザ頭部の動き量が所定の閾値を下回ったことを検出すると、第2モーションイベントの終了時刻を記憶する。第2モーション検出部134は、第2モーションイベントの終了後、第2モーションイベントの発生時刻および終了時刻を、イベント情報生成部140に供給する。
音声取得部126は、マイク9に入力されたユーザAの音声を取得する。ユーザAが発話すると、発話音声がマイク9に入力され、音声取得部126がユーザ音声データを取得する。
音声取得部126で取得された音声データは、記録処理部116に供給される。したがって記録処理部116は、ユーザAが発話した音声データを、コンテンツデータとともに記録する。このとき記録処理部116は、コンテンツデータと、音声取得部126で取得されたユーザ音声データとを、記録時刻に対応付けて補助記憶装置2に記録する。そして記録処理部116は所定のタイミングで、コンテンツデータとユーザ音声データとを記録時刻に対応付けたコンテンツファイルを生成する。ゲームプレイの終了後、ユーザAは、生成されたコンテンツファイルを、動画配信サーバ17にアップロードできる。
音声検出部136は、音声取得部126によりユーザ音声が取得されているか否かを検出する。音声検出部136は、VAD(Voice Activeity Detection)機能を実装したモジュールであってよい。なお音声取得部126は、出力装置4から出力されるゲーム音声をエコーキャンセラによりキャンセルして、ユーザ音声データを取得してもよい。これにより音声検出部136は、ユーザ音声の存在の有無を効率的に検出できる。
音声検出部136は、音声取得部126によりユーザの音声が取得されたことを検出すると、音声イベントの発生時刻を記憶する。音声検出部136は、音声取得部126によりユーザの音声が取得されなくなったことを検出すると、音声イベントの終了時刻を記憶する。音声検出部136は、音声イベントの終了後、音声イベントの発生時刻および終了時刻を、イベント情報生成部140に供給する。
なお音声検出部136は、音声イベント中の音声ボリュームを検出してもよい。音声検出部136は、音声イベントの発生時刻および終了時刻とともに、音声ボリューム情報をイベント情報生成部140に供給してよい。
たとえばユーザAがフレンドとチャットをしながらゲームをプレイしている場合、記録処理部116は、フレンドのチャット音声データを、コンテンツデータとともに記録してよい。このとき音声検出部136は、フレンドのチャット音声が存在しているか否かを検出し、チャット音声イベントの発生時刻および終了時刻を、イベント情報生成部140に供給してよい。
なお音声検出部136により音声の存在が検出された場合、検出された音声を音声認識することで、文字データ(テキストデータ)が取得されてもよい。音声認識処理は、情報処理装置10において実施されてもよいが、外部サーバにより実施されてもよい。音声認識処理を実施する場合、音声検出部136は、音声イベントの発生時刻および終了時刻に加えて、音声認識結果であるテキストデータを、イベント情報生成部140に供給する。
なおアクティビティ検出部130は、上記以外のアクティビティを検出してもよい。たとえば第1モーション取得部122が、入力装置6のセンサデータ以外に、入力部の操作情報を取得して、ゲーム中のプレイヤキャラクタの動きを取得してもよい。たとえば複数のキー操作の組合せで必殺技が発動する場合、第1モーション取得部122は、複数のキー操作の組合せを取得すると、第1モーション検出部132が、アクティビティを検出してよい。また第1モーション検出部132は、入力装置6の入力部が高頻度に操作された場合に、アクティビティを検出してもよい。たとえば第1モーション取得部122が、入力部の操作情報を取得し、第1モーション検出部132が、単位時間におけるボタン操作回数やアナログスティックの操作回数が所定回数を超えたことを検出することで、アクティビティを検出してよい。
イベント情報生成部140は、アクティビティ検出部130により検出されたユーザアクティビティの取得開始時刻と取得終了時刻とを含むイベント情報を生成する。イベント情報は、アクティビティの種類を示す情報(イベント種類情報)を少なくとも含む。また音声イベント情報には、音声ボリュームや、音声認識結果が含まれてもよい。
なおゲームメーカは、ゲーム中に、プレイ状況に応じたゲームイベントを設定していることがある。たとえば、プレイヤキャラクタがラスボスと対戦するイベントや、サッカーゲームにおいてゴールが決まるイベントである。ゲーム中、ゲームイベントが発生すると、所定の効果音や映像を流して、ゲームを盛り上げる演出が実施される。実施例のイベント情報生成部140は、ゲーム実行部110からゲームイベントの発生および終了を通知され、発生時刻および終了時刻と対応付けたイベント情報を生成する。なおゲーム実行部110は、入力装置6の振動素子を駆動する振動信号を出力しているときに、振動信号の発生時刻および終了時刻をイベント情報生成部140に通知してもよい。
図5は、イベント情報生成部140で生成されるイベント情報の例を示す。イベント情報生成部140は、アクティビティ検出部130から出力される検出結果、およびゲーム実行部110から通知されるゲームイベントにもとづいて、イベント情報を生成する。この例では、記録処理部116によるコンテンツデータの記録が、時刻14:23:08から開始されている。
イベント情報生成部140は、イベント情報を、少なくともイベント種類情報およびイベント時間情報の組合わせで生成する。以下、第1モーションイベントのイベント種類情報をE_ID1、第2モーションイベントのイベント種類情報をE_ID2、音声イベントのイベント種類情報をE_ID3、ゲームイベントのイベント種類情報をE_ID4と定義する。
第1モーション検出部132は、時刻t5で、時刻t1〜時刻t5の間、第1モーションイベントが発生していたことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID1)とイベント時間情報(時刻t1〜時刻t5)とを組合せたイベント情報を生成する。また第1モーション検出部132は、時刻t10で、時刻t9〜時刻t10の間、第1モーションイベントが発生していたことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID1)とイベント時間情報(時刻t9〜時刻t10)とを組合せたイベント情報を生成する。
第2モーション検出部134は、時刻t4で、時刻t3〜時刻t4の間、第2モーションイベントが発生していたことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID2)とイベント時間情報(時刻t3〜時刻t4)とを組合せたイベント情報を生成する。また第2モーション検出部134は、時刻t13で、時刻t12〜時刻t13の間、第2モーションイベントが発生していたことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID2)とイベント時間情報(時刻t12〜時刻t13)とを組合せたイベント情報を生成する。
音声検出部136は、時刻t6で、時刻t3〜時刻t6の間、音声イベントが発生していたことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID3)とイベント時間情報(時刻t3〜時刻t6)とを組合せたイベント情報を生成する。また音声検出部136は、時刻t11で、時刻t8〜時刻t11の間、音声イベントが発生していたことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID3)とイベント時間情報(時刻t8〜時刻t11)とを組合せたイベント情報を生成する。なお音声イベントに関して、音声検出部136から、音声ボリューム情報、音声認識結果であるテキストデータが通知されていれば、イベント情報生成部140は、イベント情報に、これらの情報およびデータも含ませる。
ゲーム実行部110は、時刻t1で、ゲームイベントが発生したことを、時刻t7で、ゲームイベントが終了したことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID4)とイベント時間情報(時刻t1〜時刻t7)とを組合せたイベント情報を生成する。またゲーム実行部110は、時刻t12で、ゲームイベントが発生したことを、時刻t14で、ゲームイベントが終了したことを、イベント情報生成部140に通知する。この通知を受けてイベント情報生成部140は、イベント種類情報(E_ID4)とイベント時間情報(時刻t12〜時刻t14)とを組合せたイベント情報を生成する。
イベント情報生成部140は、イベント情報を生成するたびに、イベント情報を通信部102に供給し、通信部102は、イベント情報を収集サーバ14に送信する。つまり通信部102は、ユーザAのコンテンツ視聴中に、イベント情報を収集サーバ14に送信する。このときイベント情報には、コンテンツデータを識別するための情報(コンテンツID)が付与されてよい。収集サーバ14は、情報処理装置10を識別する情報(デバイスID)に紐付けて、通信部102から送信されてくるイベント情報を記憶する。
図6は、収集サーバ14の機能ブロックを示す。収集サーバ14は、通信部202、処理部210およびイベント情報記憶部220を備える。処理部210は、イベント情報取得部212およびイベント情報提供部214を有する。
通信部202が情報処理装置10からイベント情報を受信し、イベント情報取得部212が、イベント情報を取得する。イベント情報取得部212は、取得したイベント情報を、情報処理装置10のデバイスIDに関連づけて、コンテンツIDとともにイベント情報記憶部220に記憶する。情報処理装置10において通信部102は、記録処理部116によるコンテンツデータの記録中、生成したイベント情報を逐次送信する。これによりイベント情報取得部212は、コンテンツに関する多数のイベント情報を取得する。イベント情報取得部212が取得したイベント情報は、コンテンツの盛り上がりポイントを視聴ユーザに伝えるための材料として利用される。
図4に戻り、ユーザAがゲームプレイを終了すると、記録処理部116によるコンテンツデータおよびユーザ音声データの記録が終了する。記録処理部116は、記録したコンテンツデータおよびユーザ音声データを記録時刻に対応付けたコンテンツファイルを生成する。記録処理部116は、所定の圧縮フォーマットでコンテンツファイルを作成してよい。なおユーザAがゲームプレイを終了しても、アクティビティ取得部120、アクティビティ検出部130およびイベント情報生成部140の機能は継続して実行されてよい。なおゲームプレイが終了していれば、アクティビティ取得部120における第2モーション取得部124、音声取得部126、アクティビティ検出部130における第2モーション検出部134、音声検出部136がアクティブを維持して、イベント情報生成部140がイベント情報を生成してよい。
ユーザAは、補助記憶装置2に記憶されたコンテンツファイルを、動画配信サーバ17にアップロードできる。画像データの共有処理は、ユーザAが入力装置6に設けられたSHAREボタン81を操作したことを契機として開始され、アップロード処理部142は画像データの共有に関する選択肢を示す入力画像を生成する。
図7は、共有処理の選択肢を示す入力画面の一例を示す。アップロード処理部142は、共有処理の選択肢を示す入力画像を生成して、画像処理部114から出力装置4に表示させる。この入力画面において、画像共有に関する3つの選択肢が示される。“ビデオクリップをアップロードする”は、補助記憶装置2に記録されたコンテンツファイルを動画配信サーバ17にアップロードすることを指定するためのGUI、“スクリーンショットをアップロードする”は、スクリーンショットの画像を動画配信サーバ17にアップロードすることを指定するためのGUI、“ゲームプレイをブロードキャストする”は、ゲームのプレイ画音データを動画配信サーバ17を介してライブ中継することを指定するためのGUIである。ユーザAは入力装置6を操作して選択枠200を動かし、いずれかのGUIを選択して決定ボタンを押すことで、選択した画像共有処理が実行される。実施例では“ビデオクリップをアップロードする”のGUIが選択される。その後、ユーザは、アップロードするコンテンツファイルを選択することで、アップロード処理が開始される。
アップロード処理部142は、選択されたコンテンツファイルの送信を通信部102に指示する。これにより通信部102は、コンテンツファイルを動画配信サーバ17にアップロードする。
このとき通信部102は、動画配信サーバ17にアップロードしたコンテンツファイルの開始時刻および終了時刻を示す時刻情報を、デバイスIDとともに収集サーバ14に送信する。通信部102は、コンテンツファイルのコンテンツを特定するコンテンツIDも一緒に送信してよい。この場合、通信部102は、デバイスID、コンテンツID、コンテンツファイルの開始時刻および終了時刻を示す時刻情報を、収集サーバ14に送信することになる。
収集サーバ14において、イベント情報提供部214は、デバイスID、コンテンツIDに関連づけられたイベント情報であって、コンテンツファイルの開始時刻および終了時刻の間に含まれるイベント情報を、イベント情報記憶部220から抽出する。イベント情報提供部214は、抽出したイベント情報をインデックス生成サーバ15に提供する。
図8は、インデックス生成サーバ15の機能ブロックを示す。インデックス生成サーバ15は、通信部232、処理部240およびインデックスファイル記憶部250を備える。処理部240は、イベント情報取得部242、インデックス生成部244およびインデックス提供部246を有する。
通信部232が収集サーバ14からイベント情報を受信し、イベント情報取得部2142が、動画配信サーバ17にアップロードされたコンテンツファイルに関するイベント情報を取得する。イベント情報取得部242は、取得したイベント情報を、インデックス生成部244に渡す。インデックス生成部244は、動画配信サーバ17にアップロードされたコンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルを生成する。
実施例の収集サーバ14は、ユーザのゲームプレイ中に限らず、常時、情報処理装置10(ないしは情報処理装置12)から、イベント情報を収集する役割を担っている。収集サーバ14の負荷を考慮して、第1サーバ13ではインデックス生成サーバ15が、インデックスファイルの生成を担当しているが、収集サーバ14が、インデックスファイルを生成してもよい。つまり第1サーバ13は、単一のサーバで構成されてもよい。
実施例では、第1サーバ13と第2サーバ16とが異なる運営主体で運営されることを説明したが、同じ運営主体で運営されてもよい。両サーバを同じ運営主体が運営していれば、情報処理装置10がコンテンツファイルを第2サーバ16にアップロードしたとき、情報処理装置10は、アップロードしたコンテンツファイルの開始時刻および終了時刻を示す時刻情報を第1サーバ13に送信する必要がなく、第2サーバ16が、コンテンツファイルの開始時刻および終了時刻を示す時刻情報を第1サーバ13に送信すればよい。
以上のようにして、情報処理システム1では、コンテンツファイルが動画配信サーバ17にアップロードされ、コンテンツファイルに関連するインデックスファイルがインデックス生成サーバ15により生成される。この状態で、視聴ユーザは、情報処理装置12から動画配信サーバ17にアクセスして、コンテンツファイルを視聴できる。
図9は、コンテンツファイルを動画配信サーバ17からダウンロードして再生する情報処理装置12の機能ブロックを示す。情報処理装置12は、処理部100、通信部102および受付部104を備える。処理部100は、音声提供部112、画像処理部114、ダウンロード処理部150、再生部152およびインジケータ処理部154を有する。
上記したように、情報処理装置12のハードウェア構成は、図3に示す情報処理装置10のハードウェア構成と同一であり、図9は、視聴ユーザにより使用される機能を示している。そのため図示していないが、情報処理装置12は、図4に示す情報処理装置10の機能ブロックを有し、また情報処理装置10は、図9に示す情報処理装置12の機能ブロックを有する。
図9において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、回路ブロック、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、システムソフトウェアや、メモリにロードされたゲームプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
ダウンロード処理部150は、管理サーバ5が提供するネットワークサービス経由で、動画配信サーバ17にアクセスする。ネットワークサービスを経由することで、管理サーバ5は、動画配信サーバ17に蓄積されたコンテンツのキャプチャ画像をソートして、情報処理装置12に一覧画面として提供できる。画像処理部114は、動画配信サーバ17にアップロードされたコンテンツファイルの選択画面を出力装置11に表示する。
図10は、アップロードされたコンテンツの一覧画面を示す。管理サーバ5は、動画配信サーバ17においてアップロードされたコンテンツの情報を管理しており、ダウンロード処理部150は、管理サーバ5からコンテンツの情報を取得して、一覧画面を生成する。コンテンツの情報は、ゲームのキャプチャ画像、ゲームタイトル、配信者を特定する情報を含んでよい。
管理サーバ5は、インデックス生成サーバ15により生成されたインデックスファイルを参照して、コンテンツの一覧画面を生成してよい。たとえばインデックスファイルを参照して、配信主の発話の多い順または少ない順に、コンテンツを並べてもよい。また発話に限らず、コンテンツに含まれるイベントが多い順または少ない順に、コンテンツを並べてもよい。またユーザ音声の認識結果がインデックスファイルに含まれている場合、管理サーバ5は、所定のワードを含むコンテンツを抽出して、並べてもよい。このとき視聴ユーザが所定のワードを検索ワードとして入力することで、管理サーバ5が、コンテンツを抽出してよい。
視聴ユーザは入力装置6を操作して選択枠300を移動し、視聴したいコンテンツ情報に配置する。図10に示す例では、ユーザAがアップロードしたゲームタイトル“ABCサッカー”のコンテンツ情報に選択枠300が配置されている。視聴ユーザが入力装置6の決定ボタンを操作すると、コンテンツファイルを指定したダウンロード要求が動画配信サーバ17に送信される。
動画配信サーバ17は、視聴ユーザからコンテンツファイルを指定されると、当該視聴ユーザの情報処理装置12に、指定されたコンテンツファイルを配信する。このとき管理サーバ5は、インデックス生成サーバ15に、当該コンテンツファイルに対応するインデックスファイルを、情報処理装置12に送信することを指示する。これを受けて、インデックス生成サーバ15におけるインデックス提供部246は、ユーザAの“ABCサッカー”のコンテンツファイルに対応するインデックスファイルをインデックスファイル記憶部250から読み出し、通信部232を介して、視聴ユーザの情報処理装置12に送信する。
ダウンロード処理部150は、動画配信サーバ17からコンテンツファイルをダウンロードして、補助記憶装置2に記憶する。またダウンロード処理部150は、インデックス生成サーバ15からインデックスファイルをダウンロードして、補助記憶装置2に記憶する。なおコンテンツファイルは、動画配信サーバ17からストリーミング配信されてもよい。
再生部152は、コンテンツファイルを再生する。音声提供部112は、再生された音声を出力装置11から出力し、画像処理部114は、再生されたゲーム画像を出力装置11から出力する。再生される音声には、ゲーム音声だけでなく、ユーザが発話した音声も含まれる。
再生部152によるコンテンツファイルの再生時、画像処理部114は、出力装置11の画面に、再生位置を視聴ユーザに知らせるための再生位置インジケータを表示するための領域を確保する。インジケータ処理部154は、確保された領域に、再生位置インジケータを表示する。
図11は、ゲーム画像の再生画面の例を示す。画像処理部114は、メインの表示領域に、再生したゲーム画像を表示し、インジケータ表示領域302に、再生位置を示す再生位置インジケータ310を表示する。図11に示す例で、再生位置インジケータ310は、シークバーとして表示されている。
ポインタ306は、ライン304に沿って動かされて、コンテンツファイルの再生位置を相対的に示す役割をもつ。インジケータ処理部154は、コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をライン304に対するポインタ306の位置で表現する。再生位置インジケータ310は、ユーザによって操作可能なGUIであって、ユーザはポインタ306の位置をライン304に沿って動かすことで、コンテンツファイルの再生位置を指定操作できる。
インジケータ処理部154は、インデックスファイルに含まれるイベント情報を参照して、ライン304に沿って、イベントの発生を表現するイベントマーク308を表示する。インジケータ処理部154は、イベント情報に含まれる時刻情報にしたがって、イベントマーク308の位置を定める。なおライン304の表示領域は有限であるため、時間方向にイベントマーク308を表示するためには、所定の時間単位で区切る必要がある。この時間は、コンテンツファイルの長さに依存して設定されてよく、たとえば60分のコンテンツ長であれば、時間単位は5秒程度に設定されてよい。この場合、5秒ごとのイベントマーク308が表示されることになる。イベントマーク308は、再生のジャンプ地点としても利用される。
図5に示すように、イベント種類を複数用意することで、イベントの発生は、同じ時刻で重なることがある。そこでインジケータ処理部154は、上記した時間単位(5秒間)を1つの時間帯として取り扱い、同じ時間帯に複数のイベントの発生期間が含まれる場合に、複数のイベントマーク308を、ラインに対して所定方向に並べて表示する。
図12は、複数重ねられたイベントマーク308aの詳細を示す。インジケータ処理部154は、同じ時間帯に複数のイベントの発生期間が含まれる場合に、複数のイベントマーク308b、308c、308d、308eを、ライン304に対して所定方向に並べて表示する。なおライン304に対してイベントマーク308を積み上げる方向は、ライン304に垂直な方向である。
複数のイベントマーク308b、308c、308d、308eが積み上げられていることは、複数種類のイベントが同時発生したことを意味する。インジケータ処理部154は、イベントの種類に応じて、イベントマーク308の表示態様を設定する。表示態様は、たとえば模様であってもよいし、色であってもよい。いずれにしても視聴ユーザは、イベントマーク308の表示態様により、どの種類のイベントが発生したかを認識できることが好ましい。図12に示すイベントマーク308aの集合体では、全てのイベントマーク308b、308c、308d、308eの表示態様が異なっており、したがって、この時間帯に4種類のイベントが同時発生したことを視聴ユーザは認識する。
図示の例では、各イベントマーク308の積み上げ方向における高さを等しく設定しているが、各イベントに重みを設定して、イベントマーク308のそれぞれの高さが異なるように設定されてもよい。また同じイベントであっても、イベントの内容によって、イベントマーク308の高さが異なるように設定されてもよい。
たとえば音声イベントには、ボリューム情報が付与されており、したがってボリュームの大きい音声イベントには高いイベントマーク308が、ボリュームの小さい音声イベントには低いイベントマーク308が割り当てられてもよい。また音声認識処理の結果、視聴ユーザが興味をもつようなワードが含まれている音声イベントには、高いイベントマーク308が割り当てられてもよい。
視聴ユーザは、単純にイベントマーク308の積み上げ高さを見て、盛り上がりポイントを確認できる。音声イベントのイベントマーク308にカーソルをあてると、ユーザの発話したテキストデータが表示されてもよい。視聴ユーザは、ユーザの発話テキストを見ることで、この時間帯に発生したイベントを想像でき、またポインタ306をその位置に合わせることで、すぐにコンテンツ画像を視聴できる。
図13は、ゲーム画像の再生画面の別の例を示す。画像処理部114は、メインの表示領域に、再生したゲーム画像を表示し、メイン表示領域の一部に設けたインジケータ表示領域322に、再生位置を示す再生位置インジケータ310を表示する。図13に示す例で、再生位置インジケータ330は、シークリングとして表示されている。
図14は、再生位置インジケータ330の拡大図である。ポインタ326は、環状のライン324に沿って動かされて、コンテンツファイルの再生位置を相対的に示す役割をもつ。インジケータ処理部154は、コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をライン324に対するポインタ326の位置で表現する。再生位置インジケータ330は、ユーザによって操作可能なGUIであって、ユーザはポインタ326の位置をライン324に沿って動かすことで、コンテンツファイルの再生位置を指定操作できる。図11に示した再生位置インジケータ310との違いとして、インジケータ処理部154は、コンテンツの再生位置を、環状ライン324上のポインタ326の位置で表現し、時間の進み方向を時計回り方向とする。
インジケータ処理部154は、インデックスファイルに含まれるイベント情報を参照して、ライン324に沿って、イベントの発生を表現するイベントマーク308を表示する。インジケータ処理部154は、イベント情報に含まれる時刻情報にしたがって、イベントマーク308の位置を定める。なおイベントマーク308の配置方法については、再生位置インジケータ310と同じである。
インジケータ処理部154は、アナログスティック77の傾動操作により、再生位置インジケータ330の対応する方向に存在するイベント情報に含まれるテキストデータを表示してもよい。
図15は、テキストの表示例を示す。インジケータ処理部154が、イベントマーク308に関連づけてテキストを表示することで、視聴ユーザは、発生したイベントを認識しやすくなる。なおインジケータ処理部154は、テキストを表示するのではなく、テキストにより表現される意味合いを示すアイコンを、イベントマーク308に関連づけて表示してもよい。たとえばドクロアイコンは、ネガティブな発話内容であることを、ハートアイコンは、ポジティブな発話内容であることを示してよい。
図15は、テキストの表示例を示す。インジケータ処理部154が、イベントマーク308に関連づけてテキストを表示することで、視聴ユーザは、発生したイベントを認識しやすくなる。なおインジケータ処理部154は、テキストを表示するのではなく、テキストにより表現される意味合いを示すアイコンを、イベントマーク308に関連づけて表示してもよい。たとえばドクロアイコンは、ネガティブな発話内容であることを、ハートアイコンは、ポジティブな発話内容であることを示してよい。
なおインジケータ処理部154は、イベント情報に含まれるテキストを検索するUIを提供してもよい。
図16は、テキスト検索ボックスを示す。視聴ユーザが、検索用のキーワードを入力すると、インジケータ処理部154が、イベント情報に含まれるテキストを検索して、イベントマーク308に関連づけて表示してよい。
図16は、テキスト検索ボックスを示す。視聴ユーザが、検索用のキーワードを入力すると、インジケータ処理部154が、イベント情報に含まれるテキストを検索して、イベントマーク308に関連づけて表示してよい。
なお図13に示すように、再生位置インジケータ330を大きく表示しづらい場合には、再生位置インジケータ330の拡大表示機能が設けられてもよい。たとえば視聴ユーザがアナログスティックを傾けると、その傾けた先のライン324が拡大されて表示されてもよい。このとき、所定のボタン操作によって、拡大率が変更できるように設定されてもよい。
以上、本開示を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本開示の範囲にあることは当業者に理解されるところである。実施例では、コンテンツとしてゲームを示したが、コンテンツはゲーム以外の動画を含むものであってよい。また実施例で第1サーバ13と第2サーバ16は、それぞれ異なる運営主体により管理されることを説明したが、両サーバは一つの運営主体により管理されてもよい。
1・・・情報処理システム、5・・・管理サーバ、6・・・入力装置、10・・・情報処理装置、12b,12c・・・情報処理装置、13・・・第1サーバ、14・・・収集サーバ、15・・・インデックス生成サーバ、16・・・第2サーバ、17・・・動画配信サーバ、100・・・処理部、102・・・通信部、104・・・受付部、110・・・ゲーム実行部、112・・・音声提供部、114・・・画像処理部、116・・・記録処理部、120・・・アクティビティ取得部、122・・・第1モーション取得部、124・・・第2モーション取得部、126・・・音声取得部、130・・・アクティビティ検出部、132・・・第1モーション検出部、134・・・第2モーション検出部、136・・・音声検出部、140・・・イベント情報生成部、142・・・アップロード処理部、150・・・ダウンロード処理部、152・・・再生部、154・・・インジケータ処理部、202・・・通信部、210・・・処理部、212・・・イベント情報取得部、214・・・イベント情報提供部、220・・・イベント情報記憶部、232・・・通信部、240・・・処理部、242・・・イベント情報取得部、244・・・インデックス生成部、246・・・インデックス提供部、250・・・インデックスファイル記憶部、310・・・再生位置インジケータ、330・・・再生位置インジケータ。
Claims (8)
- 情報処理装置であって、
コンテンツファイルを再生する再生部と、
コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をラインに対するポインタの位置で表現し、ユーザはポインタ位置をラインに沿って動かすことでコンテンツファイルの再生位置を指定操作できる再生位置インジケータを表示するインジケータ処理部と、
コンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルを記憶する記憶部と、を備え、
前記インジケータ処理部は、
インデックスファイルにもとづいて、ラインに沿って、イベントの発生を表現するイベントマークを表示する、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記インジケータ処理部は、同じ時間帯に複数のイベントの発生期間が含まれる場合に、複数のイベントマークをラインに対して所定方向に並べて表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記インジケータ処理部は、イベントの種類に応じて、イベントマークの表示態様を設定する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - 前記インジケータ処理部は、コンテンツの再生位置を、環状ライン上のポインタの位置で表現する再生位置インジケータを表示する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。 - 前記インジケータ処理部は、ユーザによる入力装置の方向操作によって示される方向に位置するイベントマークのイベントに関する情報を表示する、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記インジケータ処理部は、ユーザによるアナログスティックの傾動操作によって示される方向に位置するイベントマークのイベントに関する情報を表示する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。 - コンテンツファイルを再生するステップと、
コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をラインに対するポインタの位置で表現し、ユーザはポインタ位置をラインに沿って動かすことでコンテンツファイルの再生位置を指定操作できる再生位置インジケータを表示するステップと、
コンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルにもとづいて、ラインに沿って、イベントの発生を表現するイベントマークを表示するステップと、
を有するコンテンツファイルの再生方法。 - コンピュータに、
コンテンツファイルを再生する機能と、
コンテンツファイルの時間長を始点から終点までのライン長で表現するとともに、コンテンツファイルの再生位置をラインに対するポインタの位置で表現し、ユーザはポインタ位置をラインに沿って動かすことでコンテンツファイルの再生位置を指定操作できる再生位置インジケータを表示する機能と、
コンテンツファイルに含まれるイベント情報を含むインデックスファイルにもとづいて、ラインに沿って、イベントの発生を表現するイベントマークを表示する機能と、
を実現させるためのプログラム。
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