JP2020061296A - 加熱ランプ - Google Patents

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貴文 溝尻
悟 古江
Satoru Furue
悟 古江
忠和 河村
Tadakazu Kawamura
忠和 河村
修平 三輪田
Shuhei Miwata
修平 三輪田
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Abstract

【課題】加熱ランプを大型化することなく、加熱対象領域内に対する加熱の均一性を高めた、加熱ランプを提供する。【解決手段】加熱ランプ1は、光に対して透過性を示す発光管10と、発光管10の端部側に位置する第一巻回部11aと、第一巻回部11aよりも発光管10の中央部側に位置し、第一巻回部11aの巻回密度よりも低密度で巻回された第二巻回部11bとを含んで構成されているフィラメント11と、発光管10の管軸方向から見たときの、発光管10の壁面の一部に形成された反射膜31aとを備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、加熱ランプに関し、特に加熱対象物に対して光を照射することで加熱する加熱ランプに関する。
従来、製造プロセスにおいて加熱対象物(以下、「ワーク」と称する。)の熱処理を行う装置の一つとして、封体内にフィラメントを有する加熱ランプを用いた加熱装置が知られている。当該加熱装置は、光を照射することで加熱する方式であるため、加熱対象物に対して非接触での加熱が可能である。このため、かかる加熱装置によれば、加熱対象物へのパーティクルの付着等の懸念が少ない装置を構成でき、印加電圧の調整によって温度制御も容易であるという特徴がある。
ワークの熱処理は、同一面内における特性の偏りやばらつきを抑制するために、面全体を所定の温度範囲内で均一に加熱することが求められている。特に近年では、ワークの大型化や高精細化に伴い、ワーク全体を均一に加熱できる加熱ランプが期待されている。
以前は、加熱ランプの大きさに対してワークは十分小さかった。このため、フィラメントから出射される光の強度が安定している、加熱ランプの中央部側から出射される光をワークに対して照射して、ワークを加熱していた。すなわち、加熱温度が均一な領域を使用してワークを加熱していたため、加熱対象領域内での加熱温度差を気にすることは少なかった。しかし、ワークが大型化しながらも、加熱ランプの大型化を抑制したいという上述の期待から、加熱ランプの中央部側のみならず端部側から出射される光についても、ワークの加熱に使用することが検討されている。
しかし、一定の間隔で巻回されたフィラメントを用いた加熱ランプでは、中央部側に対して端部側で加熱温度が低くなってしまうことが知られている。そこで、下記特許文献1には、フィラメントの巻回の密度や径の大きさを調整し、中央部側に対して端部側の光強度を高くすることによって、加熱対象領域内の加熱温度を均一化させるための構成が記載されている。
特許第5267765号公報
従来の加熱装置は、棒状の加熱ランプを同一平面上に配列して加熱ユニットを構成するものが多い。図6は、従来の加熱ユニット110の模式的な上面図である。図6に示す加熱ユニット110は、複数の加熱ランプ100を同一平面上(XY平面上)に配列して構成されている。ワーク111と反射板120については、以下の図7の説明において述べる。なお、図6では、X方向に延伸してなる加熱ランプ100が、相互に離間した状態でY方向に複数配置されている場合が図示されている。
図7は、図6の加熱ユニット110を、Y方向、すなわち加熱ランプ100の配列方向から見た図面である。加熱ユニット110の中央を原点として、ワーク111の配置方向(図7に示す−Z方向)とは反対側(図7に示す+Z方向)に、反射板120が配置されている。加熱ランプ100は、フィラメントを含み、例えば赤外光を出射する。反射板120は、各加熱ランプ100から反射板120の方向(+Z方向)に出射された光を、ワーク111の方向(−Z方向)へ反射させることで、前記光を無駄なくワーク111へ照射する目的で配置されている。
図6に示す加熱ユニット110は、加熱ランプ100の配列方向(Y方向)と管軸方向(X方向)において加熱温度差の課題が生じる。ただし、Y方向においては、各加熱ランプ100が独立しているため、例えば各加熱ランプ100に対する供給電力量を個別に制御することで各加熱ランプ100に応じて光強度を調整できるため、加熱温度の調整は比較的容易である。しかし、X方向においては、前記の方法を採用することができないため、加熱温度の均一化を図ることが難しい。
図8は、図7に図示した加熱ランプ100の構成を詳細に示した図面である。図8に示すように、加熱ランプ100は、光の出射経路に影響を与えない透光性材料からなる発光管101と、この発光管101内部に配置された、一定の間隔で巻回されたフィラメント102を含む。
ここで、説明の便宜のため、フィラメント102の各巻回位置から、発光管101の径方向に対して、模式的に出射角θで光が出射されるとする。そして、X方向において加熱ランプ100とほぼ同じ長さのワーク111を加熱する場合を想定する。このとき、図8に示すように、ワーク中央部111b側では、一様に光が照射され、均一な加熱が可能である。しかし、ワーク111に到達する光の強度は、ワーク端部111a側に近づくにつれて減少してしまう。
そこで、加熱ランプ100のフィラメント102が、加熱ランプ100の中央部側と端部側において異なる密度で巻回されている加熱ランプが検討されている。しかしながら、本発明者らの鋭意研究により、この特許文献1に記載された方法でも、ワーク111に対する加熱の均一性を高めるには限界があることを見出した。以下、この内容について説明する。
図9は、高密度巻回部103aと低密度巻回部103bを含んで構成されたフィラメント103を備えた加熱ランプ100の模式的な平面図である。図9に示すように、加熱ランプ100の中央部側に低密度巻回部103bが配置され、端部側に高密度巻回部103aが配置されている。
図8との比較のため、図9においても、発光管101の径方向に対して、模式的に出射角θで光が出射されるものとする。そして、X方向において加熱ランプ100とほぼ同じ長さのワーク111を加熱する構成を想定する。
図9に示すように、高密度巻回部103aと低密度巻回部103bを含んで構成されたフィラメント103は、加熱ランプ100の端部側(高密度巻回部103a)における光強度が、中央部側(低密度巻回部103b)における光強度よりも高い。この結果、ワーク111の面上において、加熱ランプ100の中央部側からの出射光が照射される領域と、端部側からの出射光が照射される領域とで、照度の差が小さくなり、加熱対象領域内の加熱温度差を均一化させることができる。
ところが、単に加熱ランプ100の端部側におけるフィラメント103の巻回の間隔を小さくするだけでは、ワーク111の中央部に比べると、依然としてワーク111の末端に届く光の強度は低い。これは、フィラメント103の巻回の間隔を小さくすることには物理的な限界があるためである。そのため、ワーク端部111aでは末端に向けて温度が下がってしまう。つまり、ワーク111の中央部から末端まで広い範囲にわたって加熱温度を均一化させるためには、ワーク端部111aに照射する光の強度をワーク中央部111bに照射する光の強度に対して大きくすることが必要となる。
しかし、フィラメント103の径の大きくすることや、フィラメント103の巻回を多重にすることは、加熱ランプ100の大型化につながるため好ましくない。従って、加熱対象領域内において熱処理に必要な加熱温度を維持し、かつワークの全体にわたって期待される温度差以内とすることは、フィラメントの巻回の密度や径の大きさを調整するだけでは困難であることがわかった。
本発明は、上記課題に鑑み、加熱ランプを大型化することなく、加熱対象領域内に対する加熱の均一性を高めた、加熱ランプを提供することを目的とする。
本発明に係る加熱ランプは、
光に対して透過性を示す発光管と、
前記発光管の端部側に位置する第一巻回部と、前記第一巻回部よりも前記発光管の中央部側に位置し、前記第一巻回部の巻回密度よりも低密度で巻回された第二巻回部とを含んで構成されているフィラメントと、
前記発光管の管軸方向から見たときの、前記発光管の壁面の一部に形成された反射膜とを備えることを特徴とする。
上記加熱ランプは、光に対して透過性を示し、管軸方向から見たときの壁面の一部に反射膜が形成されている発光管を備える。発光管の内部の配置されるフィラメントから出射される光は、壁面に反射膜が形成されている部分を除いては、そのまま発光管の外部に出射される。反射膜が形成されている部分に到達した光は、反射膜によって反射され、反射膜が形成されていない開口部分から出射される。
従って、発光管の内部に配置されているフィラメントから出射する光は、反射膜によって発光管から出射される光の進行方向が調整される。
なお、本発明者らの鋭意研究により、加熱ランプの外側に反射板を設けた場合、反射板がない場合と比較して、加熱対象物(ワーク)の面上の温度が中央部側と端部側とで差が拡大することを新たに見出した。この点は「発明の詳細な説明」の項で後述される。本発明の加熱ランプを用いて加熱ユニットを構成する場合には、反射板の配置が不要となるため、ワークの中央部側と端部側とでの温度差を縮小しながらも、加熱装置全体の小型化に寄与することができる。
また、加熱装置に配置される反射板は、発光管から出射される光によって温度が上昇するため、加熱装置と反射板との間に断熱材が必要となることもある。しかし、発光管の壁面に設けられた反射膜によって、発光管からワーク側にのみ出射するように構成すれば、加熱装置内におけるワーク以外の温度上昇の懸念が少なくなる。
さらに、反射板は加熱ランプに近づけると、加熱ランプによって加熱され膨張する。その場合、加熱装置内の反射板の固定部等が破損してしまうことを防ぐために、膨張を吸収する構造をとる必要があるが、このような構造を採用することにより装置の複雑化や大型化を招く。このため、反射板は加熱ランプに対して近づけることのできる限界が存在する。このことは、反射板が加熱ランプからある程度の距離だけ離間させた位置に配置する必要があることを意味し、反射板から反射された光が広範囲に広がってしまい、ワーク端部以外の領域にも照射されてしまう。つまり、ワークの中央部と端部の照度差を十分につけることができなくなり、ワークの温度差を改善する効果が十分に得られない。詳細については図1Aの説明にて後述する。
発光管の壁面に反射膜を形成することによって、反射板が不要となるため、加熱装置内での反射板の破損の懸念がなくなり、かつ低コストでより小型の加熱装置が構成できる。
上記加熱ランプは、発光管の端部側に位置する第一巻回部と、前記第一巻回部よりも前記発光管の中央部側に位置し、前記第一巻回部の巻回密度よりも低密度で巻回された第二巻回部とを含んで構成されているフィラメントを備える。
第一巻回部は、発光管の端部側に配置され、発光管の端部側における光強度を高くするためのものである。
第二巻回部は、発光管の第一巻回部よりも中央部側に配置され、発光管の中央部側における光強度を端部側より低くするためのものである。第二巻回部は、発光管の第一巻回部よりも中央部側であれば、どこに配置されていても構わない。
さらに、発光管の第一巻回部よりも中央部側には、第二巻回部とは異なる部分であって、第一巻回部よりも低密度に巻回された、又は巻回されていない部分を有していても構わない。
上記加熱ランプにおいて、
前記反射膜は、前記フィラメントの一端部から他端部にわたって形成されていても構わない。
上記加熱ランプにおいて、
前記反射膜は、前記発光管の内壁面側に形成されていても構わない。
上記加熱ランプは、反射膜が発光管の内壁面側に形成される。フィラメントから出射されて反射膜で反射された光は、発光管を透過することなく反射するため、発光管を透過する回数が少なくなり、ワークに到達するまでに吸収されてしまう光の量を低減することができる。
さらに、発光管の内壁面側にのみ反射膜が形成されている場合は、加熱装置内において熱処理を行っている途中で、発光管の壁面から反射膜が剥離してしまったとしても、剥離した反射膜の欠片は発光管の内部にとどまり、ワークの表面に落下してしまう等という懸念がなくなる。
しかし、反射膜の剥離は、生じないことが好ましい。特に外壁面側の反射膜は、剥離が生じるとワークの表面に落下してしまう懸念があるため、反射膜の材料の選択や、膜厚の調整等によって、できる限り発光管の壁面からの剥離が生じにくいように形成されていることが好ましい。
例えば、加熱によって変形し、収縮や亀裂が生じることで、発光管の壁面からの剥離が生じないように、熱によって変形しにくい性質の材料で反射膜を形成してもよい。また、外壁面側の反射膜と、内壁面側の反射膜は同じ材料や同じ形状とする必要はなく、外壁面側の反射膜の剥離が生じないように、外壁面側の反射膜の膜厚が、内壁面側の反射膜の膜厚よりも厚くなるように形成してもよい。
上記加熱ランプにおいて、
前記反射膜は、前記発光管の内壁面側と外壁面側の両側に形成されていても構わない。
上記加熱ランプは、反射膜が発光管の内壁面側と外壁面側の両側に形成される。フィラメントから出射されて壁面側の反射膜を透過した一部の光は、外壁面側の反射膜によってワーク方向へと反射される。従って、フィラメントから出射され、内壁面側の反射膜を透過してしまった光も、ワークに到達させることができる。
上記加熱ランプにおいて、
前記反射膜は、前記発光管の端部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さが、前記発光管の中央部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さよりも長くても構わない。
なお、上記加熱ランプにおいて、
前記反射膜は、前記発光管の端部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さが、前記発光管の端部側から中央部側に向かって、徐々に短くなる領域を有するものであっても構わない。
上記加熱ランプは、前記反射膜を、前記発光管の端部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さが、前記発光管の中央部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さよりも長くなるように形成し、中央部側よりも端部側でワーク方向へ反射される光の量が多くなるように構成することで、ワーク中央部側に対するワーク端部側の光強度を大きくすることができる。
本発明によれば、加熱ランプを大型化させることなく、加熱対象領域内に対する加熱の均一性を高めた、加熱ランプが実現される。
発光管の壁面に反射膜が形成された加熱ランプの第一実施形態の構成を模式的に示す図面である。 図1AのYZ平面視の図面である。 発光管の壁面に反射膜が形成された加熱ランプの第二実施形態の構成を模式的に示す図面である。 図2AのYZ平面視の図面である。 発光管の壁面に反射膜が形成された加熱ランプの第三実施形態の構成を模式的に示す図面である。 図3AのYZ平面視の図面である。 発光管の壁面に反射膜が形成された加熱ランプの第四実施形態の構成を模式的に示すXY平面視の図面である。 発光管の壁面に反射膜が形成された加熱ランプの第五実施形態の構成を模式的に示すXY平面視の図面である。 加熱ランプのシミュレーション結果を光強度の相対値で示すグラフである。 従来の加熱ユニットの模式的な上面図である。 図6の加熱ユニットを、X軸方向から見た図面である。 一様に巻回されたフィラメントを備えた加熱ランプを模式的な平面図である。 高密度巻回部と低密度巻回部を含んで構成されたフィラメントを備えた加熱ランプの模式的な平面図である。
以下、本発明に係る加熱ランプの各実施形態について、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の各図面は、いずれも模式的に図示されたものであり、実際の寸法比と図面上の寸法比とは必ずしも一致していない。
[第一実施形態]
図1Aは、本発明の加熱ランプの第一実施形態の構成を模式的に示す図面である。図1Aに示す加熱ランプ1は、発光管10と、フィラメント11を備える。そして、図7に示した従来の加熱ランプ100とは異なり、反射板120を備えずに、発光管10の壁面に反射膜31aを備えている。図1Aに示す例では、反射膜31aは、ワーク21とは反対側に位置する発光管10の外壁面上に形成されている。ワーク21は、加熱ランプ1によって加熱される対象物である。
発光管10は、フィラメント11から出射した光を透過させる材料で構成されており、例えば、石英ガラスからなる。発光管10は所定の方向(ここではX方向)に延伸する形状を示し、一例として円筒形状を示す。このとき、図1Bが示すように、加熱ランプ1をX方向の正面視で見たときに円形状であって、発光管10の管軸とフィラメント11の巻回の軸が一致している形状を示す。
発光管10は円筒形状に限定されず、例えば楕円形状や多角筒形状等、他の形状を有していても構わない。さらに、発光管10の管軸とフィラメント11の軸が一致していなくても構わない。
発光管10内には、フィラメント11が配置され、ハロゲンガス等のガスが封入されている。フィラメント11は、例えば、タングステンよりなる線材がコイル状に巻回されており、発光管10の管軸方向(X方向)に沿って延伸するように配置されている。
フィラメント11の両端は、電力供給部12に電気的に接続されている。電力供給部12は、図示しない電源部と電気的に接続されており、電源部から電力供給部12を介して、フィラメント11に電力が供給されて、フィラメント11が発光する。
フィラメント11は、発光管10の端部側に第一巻回部11aが配置され、第一巻回部11aよりも中央部側に第二巻回部11bが配置されている。第一巻回部11aは、第二巻回部11bよりも巻回密度が高くなるように構成されている。
第一巻回部11aは、必ずしも発光管10の末端に形成されている必要はなく、末端から中央部側に向かって離れた位置から巻回するように配置されていても構わない。また、第二巻回部は、発光管10の第一巻回部11aよりも中央部側であれば、どこに配置されていても構わない。図1Aに示す本実施形態の構成例では、両端に配置された第一巻回部11aと隣接するように、第二巻回部11bが配置されている。
反射膜31aは、発光管10の外壁面上であって、発光管10の中央を原点として、−X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成されている。より詳細には、本実施形態において、反射膜31aは、フィラメント11の一端部から他端部にわたって形成されている。反射膜31aは、フィラメント11から出射した光を反射する材料からなり、例えば、シリカ、アルミナ、マグネシア、ジルコニア等の単体若しくはこれらを混合した酸化物膜、又は金、アルミ等の金属膜で構成される。反射膜31aを発光管10の外壁面上に形成するに際しては、例えば、ディッピング法やスプレー等による吹付けによる方法、又は、微粒子を溶かしながら吹き付ける溶射法等の方法を採用することができる。なお、当該反射膜31aは、フィラメント11から出射される光と同一の波長の光に対する反射率が15%以上を示す材料からなるものとして構わない。より好ましくは、前記反射率が20%以上であり、さらに好ましくは前記反射率が50%以上である。この場合の反射率は、反射膜溶液を平板上のガラス板に塗布して乾燥させた後、分光反射・透過率測定装置を使って測定した値の可視光域〜赤外光域(例えば380nm〜2000nm)における平均値である。
フィラメント11から出射した光のうち、ワーク21に向かう方向(図1Aに示す−Z方向)に進行する光は、発光管10の壁面を透過してワーク21に到達する。フィラメント11から出射した光のうち、ワーク21とは反対方向(図1Aに示す+Z方向)に進行する光は、発光管10の壁面を透過して、反射膜31aによって反射された後、再び、発光管10の壁面を透過してワーク21に到達する。
図1Bは、図1AのYZ平面視の図面である。加熱ランプ1の反射膜31aは、YZ平面視において、発光管10の外壁面上に、管軸を中心として中心角α1の範囲にわたって形成されている。中心角α1は0°より大きく360°未満であり、好ましくは160°以上220°以下であり、さらに好ましくは、180°以上210°以下である。
加熱装置の構造等に応じて反射膜31aの形状を調整することで、反射膜31aで反射してワーク21に到達する光の範囲を調整することができる。つまり、反射膜31aの形状を調整すれば、ワーク21全体における照度分布を調整することができる。反射板120を用いる場合、反射板120の表面を加工して、反射光の向き等を調整することで、ワーク111全体の照度分布を調整することもできるが、反射板120が高価となってしまい、加熱装置の製造コストが高くなってしまう。
図1Aに示した反射膜31aを備えた加熱ランプ1と、図7に示した従来構造の加熱ランプ100とを比較する。図7の構成では、加熱ランプ100に対して+Z方向に離れた位置に反射板120が設けられている。これに対し、図1Aにおける反射膜31aは、発光管10の外壁面上に形成されている。つまり、フィラメント11からの離間距離に関し、反射板120は、反射膜31aよりも長くなる。そのため、反射板120によって反射された光は、反射膜31aによって反射された光より、ワーク(111,21)に到達するまでの進行距離が長くなる。
この結果、図7の構成において、ある発光点から出射された光束がワーク111に対して照射された時点における照射領域の面積は、図1Aの構成において、ある発光点から出射された光束がワーク21に対して照射された時点における照射領域の面積よりも大きくなる。つまり、図9に示すように、ワーク中央部111bよりも温度が上昇しにくいワーク端部111a側に対して光を多く集めるべく、端部側に高密度巻回部103aを設けたフィラメント103を備えた上で、さらに、加熱効率を高めるべく図7に示すように反射板120を設けた場合、高密度巻回部103aから出射されて反射板120で反射された光が広範囲に広がってしまい、ワーク端部111a以外の領域にも照射されてしまう。つまり、高密度巻回部103aから出射された光の一部は、ワーク中央部111bにも照射することになり、結果的に、ワーク中央部111bとワーク端部111aとの照度差を十分につけることができなくなり、ワークの温度差を改善する効果が十分には現れない。
[第二実施形態]
本発明の加熱ランプの第二実施形態の構成につき、第一実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
図2Aは、本発明の加熱ランプの第二実施形態の構成を模式的に示す図面である。図2Aに示す加熱ランプ1は、第一実施形態の加熱ランプ1とは異なり、反射膜31bが発光管10の内壁面上に形成されている。そして、図2Aに示す加熱ランプ1においては、反射膜31bは、ワーク21とは反対側に位置する発光管10の内壁面上に形成されている。
図1Aに示す加熱ランプ1が備える反射膜31aと同様、図2Aに示す加熱ランプ1が備える反射膜31bは、発光管10の−X方向に係る端部側に配置された、第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成されている。より詳細には、本実施形態において、反射膜31bは、フィラメント11の一端部から他端部にわたって形成されている。反射膜31bの材料、形成方法、及び形状は、第一実施形態の反射膜31aの場合と同様とすることができる。
図2Bは、図2AのYZ平面視の図面である。加熱ランプ1の反射膜31bは、YZ平面視において、発光管10の内壁面上に、管軸を中心とした円周上において中心角α2の範囲にわたって形成されている。中心角α2は0°より大きく360°未満であり、好ましくは160°以上220°以下であり、さらに好ましくは、180°以上210°以下である。
本実施形態の加熱ランプ1によれば、図1Aに示す第一実施形態の加熱ランプ1と比較すると、フィラメント11と反射膜31bとの距離は、フィラメント11と反射膜31aの距離よりも近くなるため、加熱温度をより均一化できる。
[第三実施形態]
本発明の加熱ランプの第三実施形態の構成につき、第一実施形態及び第二実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
図3Aは、本発明の加熱ランプの第三実施形態の構成を模式的に示す図面である。図3Aに示す加熱ランプ1は、第一実施形態の加熱ランプ1と比較して、さらに発光管10の内壁面上に反射膜31bを備える点が異なる、そして、図3Aに示す加熱ランプ1においては、反射膜31aは、ワーク21とは反対側に位置する発光管10の外壁面上に、反射膜31bは、ワーク21とは反対側に位置する発光管10の内壁面上に形成されている。
図1A、図2Aに示す加熱ランプ1と同様、図3Aに示す加熱ランプ1においても、反射膜31a及び反射膜31bは、発光管10の−X方向に係る端部側に配置された、第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成されている。より詳細には、本実施形態において、反射膜31a及び反射膜31bは、フィラメント11の一端部から他端部にわたって形成されている。反射膜31a及び反射膜31bの材料、形成方法、及び形状は、第一実施形態の反射膜31a及び第二実施形態の反射膜31bの場合と同様とすることができる。
図3Bは、図3AのYZ平面視の図面である。加熱ランプ1の反射膜31aは、YZ平面視において、発光管10の外壁面上に、管軸を中心とした円周上において中心角α1の範囲にわたって形成されている。中心角α1は0°より大きく360°未満であり、好ましくは160°以上220°以下であり、さらに好ましくは、180°以上210°以下である。
加熱ランプ1の反射膜31bは、YZ平面視において、発光管10の内壁面上に、管軸を中心とした円周上において中心角α2の範囲にわたって形成されている。中心角α2は0°より大きく360°未満であり、好ましくは160°以上220°以下であり、さらに好ましくは、180°以上210°以下である。
中心角α1とα2は同じ角度でなくても構わない。また、それぞれの中心角の二等分線は互いに一致していなくても構わない。
[第四実施形態]
本発明の加熱ランプの第四実施形態の構成につき、第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
図4Aは、本発明の加熱ランプの第四実施形態の構成を模式的に示す図面である。図4Aに示す加熱ランプ1は、第一実施形態の加熱ランプ1と比較して、発光管10の外壁面上の反射膜31aが、中央部側よりも端部側が大きく形成されている点が異なる。詳細には、図1Bに示す中心角α1が、発光管10の中央部側と端部側とで異なり、端部側が中央部側よりも中心角α1が大きくなるように形成されている。端部側反射膜のX方向の幅は、第一巻回部11aの幅と一致していなくてもよく、中央部側反射膜のX方向の幅は、第二巻回部11bの幅と一致していなくてもよい。
図1Aに示す加熱ランプ1と同様、図4Aに示す加熱ランプ1においても、反射膜31aは、発光管10の−X方向に係る端部側に配置された、第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成されている。反射膜31aの材料及び形状は、第一実施形態の反射膜31aの場合と同様とすることができる。
図4Aに示す反射膜31aを形成する方法には、例えばディッピング方式がある。具体的には、図4AのX方向においては発光管10の反射膜31aを形成する領域全体にわたって、Y方向においては中央部側で形成する幅だけの反射膜31aを形成する溶液を塗布する。その後、端部側において塗布しない領域にマスキングを施し、反射膜31aを形成する溶液に発光管の端部側を片側ずつ所望の位置まで浸して塗布する。塗布した溶液が乾燥したところでマスキングを除去し、焼成することで反射膜31aが形成される。
発光管10の内壁面上の反射膜31bにおいても、同様に中心角α2が中央部側よりも端部側が大きくなるように形成してもよい。さらに、発光管10の外壁面上と内壁面上の両側に反射膜31aと反射膜31bを形成する場合において、反射膜31aと反射膜31bを異なる形状としても構わない。
[第五実施形態]
本発明の加熱ランプの第五実施形態の構成につき、第一実施形態、第二実施形態、第三実施形態及び第四実施形態と異なる箇所を中心に説明する。
図4Bは、本発明の加熱ランプの第五実施形態の構成を模式的に示す図面である。図4Bに示す加熱ランプ1は、図4Aに示した第四実施形態の加熱ランプ1と比較して、発光管10の外壁面上の反射膜31aが、発光管10の端部側から中央部側に向かって、徐々に小さくなる領域40を有している点が異なる。図1Bに示す中心角α1が、発光管10の中央部側と端部側とで異なり、端部側から中央部側に向けて、徐々に中心角α1が小さくなる領域40が形成されている。領域40は第二巻回部11bの幅と一致していなくてもよく、端部に配置されていなくてもよい。
図1Aに示す加熱ランプ1と同様、図4Bに示す加熱ランプ1においても、反射膜31aは、発光管10の−X方向に係る端部側に配置された、第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成されている。反射膜31aの材料及び形状は、第一実施形態の反射膜31aの場合と同様とすることができる。
発光管10の内壁面上の反射膜31bにおいても、同様に中心角α2が端部側から中央部側に向けて、徐々に中心角α1が小さくなる領域40を有していてもよい。さらに、発光管10の外壁面上と内壁面上の両側に反射膜31aと反射膜31bを形成する場合において、反射膜31aと反射膜31bを異なる形状としても構わない。
[検証]
本発明の加熱ランプ1によれば、ワーク21の端部側と中央部側とで温度差を縮める機能が高い点につき、シミュレーション結果を参照して説明する。実施例及び比較例は、それぞれ以下の通りである。
(実施例1)
図1Aに示す第一実施形態の加熱ランプ1を実施例1とした。すなわち、加熱ランプ1は、発光管10の外壁面上に形成された反射膜31aを設けている。より詳細には、以下の通りである。
発光管10は、円筒形状であって、X方向(管軸方向)の長さを520mm、内径を8mmとした。発光管10の、発光管10内に収容されているフィラメント11から出射される光に対する透過率を94%とした。
発光管10内に収容されているフィラメント11は、X方向(管軸方向)の長さを510mm、巻回の径を1mmとした。また、第一巻回部11aの巻回ピッチを8mmとし、第二巻回部11bの巻回ピッチを27mmとした。
反射膜31aの、フィラメント11から出射される光に対する反射率を80%とした。反射膜31aは、図1Aに示したように、発光管10の−X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成された。
照度観測位置は、発光管10からZ方向に60mm離間した位置とした。
(実施例2)
図2Aに示す第二実施形態の加熱ランプ1を実施例2とした。すなわち、加熱ランプ1は、発光管10の内壁面上に形成された反射膜31bを設けている。この反射膜31bについても、実施例1の反射膜31aと同様に、発光管10の中央を原点として、−X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成した。
反射膜31aに代えて反射膜31bを設けた点以外は、実施例1と共通である。
(実施例3)
図3Aに示す第二実施形態の加熱ランプ1を実施例3とした。すなわち、加熱ランプ1は、発光管10の外壁面上に形成された反射膜31aと、内壁面上に形成された反射膜31bを設けている。この反射膜31aは実施例1の反射膜31aと、反射膜31bは実施例2の反射膜31bと同様に、発光管10の中央を原点として、−X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成した。
反射膜31aに加えて反射膜31bを設けた点以外は、実施例1と共通である。
(参考例1)
実施例2に加えて、さらに、反射板120を備えた構成を参考例1とした。反射膜31bの形成方法は、実施例2と同様である。
(比較例1)
実施例1の構成に対して反射膜31aを備えない、図9に示す従来の加熱ランプ100を比較例1とした。反射膜31aを備えていない点を除けば、他の条件は実施例1と共通とした。
(比較例2)
比較例1の加熱ランプ100に、反射板120を備えた構成を比較例2とした。なお、反射板120の、フィラメント103から出射される光に対する反射率を80%とした。また、発光管101と反射板120とのZ方向に係る離間距離を10mmとした。
(結果)
図5は、上記実施例1〜3、比較例1〜2、及び参考例1の各加熱ランプ(1,100)のシミュレーション結果を、ワーク(21,111)の中央部での光強度を基準としたときの相対値で示すグラフである。すなわち、図5は実施例1〜3、比較例1〜2、及び参考例1のそれぞれについて、ワーク(21,111)の中央部の光強度を100%としたときの相対値でグラフ化したものである。
図5が示す結果によれば、図3Aに示す、発光管10の外壁面上と内壁面上の両側に反射膜(31a,31b)が形成されている構成(実施例3)が、ワーク21の中央部側に対して、端部側の光強度の相対値が最も高くなっており、次いで図2Aに示す、発光管10の内壁面上に反射膜31bが形成されている構成(実施例2)が、ワーク21の中央部側に対して、端部側の光強度の相対値が高くなっていることがわかる。また、図1Aに示す、発光管10の外壁面上に反射膜31aが形成されている構成(実施例1)については、実施例2及び実施例3よりは端部側の光強度の相対値は低いものの、比較例1及び比較例2よりは、前記相対値は高いことが確認される。
なお、参考例1は実施例3の結果と異なり、実施例2よりも端部側での光強度の相対値が低くなっている。反射膜31bは、反射率は100%ではないため(この例では80%)、発光管10から出射された光の一部は、反射膜31bを透過する。参考例1の場合、この光は反射板120に向かって進行し、反射板120で反射された後、再び反射膜31bを透過してワーク21に進行する。つまり、反射板120で反射された光については、比較例2と同様に、ワーク21に到達するまでに拡散し、端部側以外の領域にも照射される。このため、参考例1では、実施例2と比較すると、中央部側に対する端部側の照度が下がっている。
実施例3の場合、反射膜31bを透過した光は、発光管10の外壁面上の反射膜31aに向かって進行し、反射膜31aで反射された後、再び反射膜31bを透過してワーク21に進行する。つまり、反射膜31aで反射された光については、第一実施形態で述べたように、反射板120で反射された光に比べて、ワーク21に到達するまでに広範囲に拡散することなく照射される。このため、実施例3では、実施例2と比較すると、中央部側に対する端部側の照度が上がっている。
図5が示す結果より、発光管10の壁面に反射膜(31a,31b)が形成された各実施例の方が、反射膜(31a,31b)が形成されていない加熱ランプのみの構成である比較例1や、反射膜(31a,31b)を備えずに反射板120のみを配置した比較例2と比較して、ワーク(21,111)の中央部側の光強度を基準としたときのワーク(21,111)の端部側の光強度の相対値が大きくなっていることがわかる。
そして、上記実施例1〜3の各加熱ランプ(1,100)の、ワーク(21,111)の中央部側に対する加熱温度差のシミュレーション結果は、従来構成である比較例2の結果が30℃であったのに対して、実施例1は11℃、実施例2は2℃、実施例3は1℃であった。従って、実施例1〜3の構成によれば、従来構成よりも、ワーク(21,111)の中央部側とワーク(21,111)の端部側との加熱温度差を小さくすることができ、ワーク(21,111)面上における加熱温度を均一化できる。
[別実施形態]
以下、別実施形態につき説明する。
〈1〉 図1A等を参照して上述した発光管10は、ワーク21に向けて光を出射する領域に、ワーク21の加熱に不要な赤外光以外の光を遮蔽する、遮蔽材を配置しても構わない。
〈2〉 発光管10は、管軸方向(X方向)に沿って延伸するフィラメント11が、X方向とは異なる方向(例えばY方向)に複数本配列してなるものとしても構わない。
〈3〉 本発明において、ワーク21は、フィラメント11から出射される光によって加熱される対象物である限りにおいて任意である。
〈4〉 図5に示すように、参考例1でも、ワーク21上における光強度の相対値が高くなっていることが分かる。また、反射板120を設けたことで、反射膜31bを透過してしまい、発光管10の外側に進行した一部の光をワーク21の加熱に有効に活用することができるという効果もある。すなわち、本発明に係る加熱ランプ1は、ワーク21の面上における加熱温度の均一化を図るべく、反射膜31a又は反射膜31bを備えていればよく、追加的に反射板120を備える構成を必ずしも排除するものではない。
〈5〉 上記各実施形態において、反射膜31a及び/又は反射膜31bは、フィラメント11の一端部から他端部にわたって形成されているものとして説明した。しかし、反射膜31a及び/又は反射膜31bは、少なくとも、−X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aと、中央部側に配置された第二巻回部11bと、+X方向に係る端部側に配置された第一巻回部11aに跨るように形成されていればよい。
1 : 加熱ランプ
10 : 発光管
11 : フィラメント
11a : 第一巻回部
11b : 第二巻回部
12 : 電力供給部
21 : ワーク
30 : 反射板
31a、31b : 反射膜
40 : 領域
100 : 加熱ランプ
101 : 発光管
102,103: フィラメント
103a : 高密度巻回部
103b : 低密度巻回部
110 : 加熱ユニット
111 : ワーク
111a : ワーク端部
111b : ワーク中央部
120 : 反射板

Claims (6)

  1. 光に対して透過性を示す発光管と、
    前記発光管の端部側に位置する第一巻回部と、前記第一巻回部よりも前記発光管の中央部側に位置し、前記第一巻回部の巻回密度よりも低密度で巻回された第二巻回部とを含んで構成されているフィラメントと、
    前記発光管の管軸方向から見たときの、前記発光管の壁面の一部に形成された反射膜とを備えることを特徴とする加熱ランプ。
  2. 前記反射膜は、前記フィラメントの一端部から他端部にわたって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の加熱ランプ。
  3. 前記反射膜は、前記発光管の内壁面側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱ランプ。
  4. 前記反射膜は、前記発光管の内壁面側と外壁面側の両側に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の加熱ランプ。
  5. 前記反射膜は、前記発光管の端部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さが、前記発光管の中央部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さよりも長いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱ランプ。
  6. 前記反射膜は、前記発光管の端部側における壁面上の周方向に沿って延伸する長さが、前記発光管の端部側から中央部側に向かって、徐々に短くなる領域を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱ランプ。
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