JP2020061194A - 顔の見た目印象の決定部位の抽出方法、顔の見た目印象の決定因子の抽出方法、顔の見た目印象の鑑別方法 - Google Patents
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Abstract
Description
顔の表情変化の動的情報を評価者に提示し、該評価者に顔の見た目印象の評価をさせる目視評価工程と、
前記動的情報を目視する前記評価者の視線データを解析し、前記動的情報中において前記評価者が注視した領域の解析を行う視線解析工程と、を含むことを特徴とする。
顔の見た目印象を決定する印象決定部位における、顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量を測定する物理量測定工程と、
前記物理量の中から、前記顔の見た目印象と相関関係の高い因子を抽出する、因子抽出工程と、を含むことを特徴とする。
これにより、後述する顔の見た目印象の鑑別において用いる物理量を特定することができる。
前記物理量が、前記格子点に関する量を含むことを特徴とする。
前記因子抽出工程が、前記物理量と前記目視評価値との相関関係を解析して前記因子を抽出することを含むこと特徴とする。
目視評価値を用いることによって、実際に人が顔を目視した際に受ける印象と相関関係の高い因子を抽出することができる。
前記因子抽出工程が、前記物理量と前記生理学的量との相関関係を解析して前記因子を抽出すること含むことを特徴とする。
生理学的量を用いることによって、実際に皮膚等の生体組織における生理学的現象と相関関係の高い顔の見た目印象の決定因子を抽出することができる。
顔の見た目印象を決定する印象決定部位における、顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量に基づいて、被験者の顔の見た目印象を鑑別することを特徴とする。
印象決定部位に生じる物理量を用いることによって、他者に与える顔の見た目印象をより正確に鑑別することができる。
表情変化時の皮膚の動きに基づいて対象者の顔の見た目印象を解析する、顔印象解析装置であって、
前記表情変化の過程を含む動画像を取得する動画像取得手段と、
前記動画像より、前記表情変化によって生じる物理量を測定する、物理量測定手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成の装置とすることにより、本発明に係る顔の見た目印象の鑑別方法を実施することができる。
前記動画像より前記特徴点の動きベクトルを特定する動きベクトル特定手段と、
前記動きベクトルを解析し、前記物理量を算出する動きベクトル解析手段と、を有することを特徴とする。
前記動画像の各フレームにおける前記特徴点の座標を算出する特徴点座標算出手段と、
前記各フレーム間において対応する前記特徴点を特定し、前記物理量を算出する特徴点追跡手段と、を有することを特徴とする。
該相関関係記憶手段に記憶された相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の見た目印象の目視評価値を算出する、目視評価値算出手段を有することを特徴とする。
該相関関係記憶手段に記憶された相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の皮膚の生理学的量を算出する、生理学的量算出手段を有することを特徴とする。
表情変化時の皮膚の動きに基づいて対象者の顔の見た目印象を解析する、顔印象解析プログラムであって、
コンピュータを、
顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量を測定する手段と、
前記物理量に基づいて被験者の顔の見た目印象を鑑別する手段と、
として機能させることを特徴とする。
表情変化時の皮膚の動きに基づいて対象者の顔の見た目印象を解析する、動画像取得手段と、物理量測定手段と、を備える顔印象解析装置を用いた顔の見た目印象の解析方法であって、
前記動画像取得手段が、前記表情変化の過程を含む動画像を取得するステップと、
前記物理量測定手段が、前記表情変化によって生じる物理量を算出するステップと、を備えることを特徴とする。
顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量に基づいた被験者の顔の見た目印象の鑑別による化粧効果の鑑別方法であって、
化粧前の顔の表情変化によって生じる、化粧前の前記物理量を抽出する化粧前物理量測定工程と、
前記物理量と前記顔の見た目印象の目視評価値の相関関係に基づいて、化粧前の目視評価値を算出する化粧前目視評価値算出工程と、
化粧後の顔の表情変化によって生じる、化粧後の前記物理量を抽出する化粧後物理量測定工程と、
前記相関関係に基づいて、化粧後の目視評価値を算出する化粧後目視評価値算出工程と、
前記化粧前の目視評価値と、前記化粧後の目視評価値と、を比較し、化粧効果を評価する化粧効果評価工程と、を備えることを特徴とする。
本発明は、顔の表情変化を含む動画像を評価者へと提示して顔の見た目印象の評価を行い、その際の評価者の視線を解析することによって顔の見た目印象の決定部位を抽出する方法、及び動画像より物理量を測定して、その中から顔の見た目印象と相関関係の高い因子を抽出する、顔の見た目印象の決定因子の抽出方法である。
まず、ステップS11にて、評価対象の顔の動画像を取得する。ここでは、先に述べたように、顔の表情の変化を含む動画像を取得する。
ステップS12では、動画像に対する目視評価値の取得を行う。これは、ステップS11で取得した動画像を、評価者へと提示し、評価者がその動画像より受けた印象を提示することによって行う。
ステップS13においては、動画像を評価者へと提示した際の、評価者の視線情報を解析し、印象決定部位の抽出を行う。
続くステップS14では、動画像の解析を行い、物理量の測定を行う。これは、ステップS13で特定した印象決定部位のみを対象として行ってもよいし、動画像に含まれる全領域を対象として行ってもよい。図2(a)は、二次元の動画像のオプティカルフロー法による解析を行い、それによって得られる皮膚の動きベクトルを用いた物理量の算出処理を示すフローチャートである。
ステップS15では、動画像の撮影対象となる顔の皮膚に関する生理学的量の測定を行う。
皮膚に関する生理学的量としては、皮膚表面物性及び/又は内部物性、皮膚組織の組成等が挙げられ、顔の見た目印象と相関のあることが知られているものを用いることができる。例えば、顔の見た目印象が年齢印象である場合には、老化への関与メカニズムが明らかにされている皮膚に関する生理学的量を用いることができる。このような生理学的量として、皮膚表面の物性、例えば皮膚表面粗さ、角層表皮の物性、例えば角層水分量、真皮の物性、例えばコラーゲン線維束量や構造、脂肪層の物性、例えば脂肪体の位置、大きさなど、乳頭層もしくは乳頭層の物性、例えば、乳頭構造の単位面積あたりの個数、高さなどが挙げられる。前記生理学的量は、好ましくは、前記印象決定部位の生理学的量である。
生理学的量の測定は、従来知られている方法により行うことができる。本発明では、非侵襲的方法(手術を伴わない方法)により行う場合に限定される。
ステップS16では、ステップS14において動画像より取得した物理量より、顔の見た目印象の決定因子の抽出を行う。
相関関係の解析は、従来知られている方法を用いて行うことができる。
本発明は、表情変化を含む、被験者の顔の印象決定部位の動画像を取得し、それを解析することによって物理量を測定して、被験者の顔の見た目印象を鑑別する方法、及び顔の見た目印象解析装置である。
図4は、顔印象解析装置による、被験者の顔の見た目印象の鑑別方法を示すフローチャートである。まず、ステップS41において、動画像取得手段1を用いて、被験者の顔の表情変化を含む動画像を取得する。なお、ステレオ動画像取得手段11によって、被験者の顔の表情変化を含むステレオ動画像を取得してもよい。また、この際に、後の物理量の測定において特徴点として使用するマーカーを、被験者の顔に予め設置した動画像を取得してもよい。
そして、ステップS42において、物理量測定手段2を用いて、物理量の測定を行う。
ここでは、先に図2を参照して説明した内容と同様の処理にて、先述した顔の見た目印象の決定因子の抽出方法によって、顔の見た目印象の決定因子として抽出された物理量の算出を行う。
ステップS43では、ステップS42で測定した物理量の解析を行い、顔の見た目印象の鑑別を行う。それにより、被験者の顔の見た目印象の目視評価値と、被験者の顔の皮膚に関する生理学的量のうちの、少なくとも1つの算出を行う。
<動画像の取得>
20人の評価対象(年齢は20〜60歳代)について、顔の表情変化を含む9秒間の動画像を撮影した。そして、動画像中より、表情変化前の1フレームと、表情変化後の1フレームとを、共に静止画像として抽出し、それらの2フレームのみを9秒間に表示する、連続静止画像を作成した。図6(a)に動画像の模式図を、図6(b)に連続静止画像の模式図を、それぞれ示す。
モニターを用いて15人の評価者に、上記の動画像又は連続静止画像を、ランダムに表示し、顔の見た目の年齢印象の目視評価値の取得を行った。評価者への動画像及び連続静止画像の提示の際には、視線解析装置を用いて、評価者の視線が動画像及び静止画像のどの領域に何回、何秒間滞留するかの解析を行った。図7に、評価者への動画像及び静止画像の提示方法の模式図を示す。
ある評価対象についての動画像及び連続静止画像を表示した際の評価者の視線解析結果を、図9に示す。図9(a)は評価対象の動画像を表示した際に、図9(b)は評価対象の連続静止画像を表示した際に、評価者の視線の滞留が多く見られた点を示すものである。
<動画像の取得>
20代から60代の30人の女性を評価対象として、その顔に反射マーカーを、計測点を示すためのマーカーとして貼り付け、複数のカメラによって各評価対象の表情変化を含む動画像の撮影を行った。そして、この動画像を解析することにより、マーカーの三次元的な座標の変化を追跡する、モーションキャプチャを行った。また、評価者へ動画像を提示し、各評価対象の年齢の目視評価値の取得を行った。
各評価対象の顔におけるマーカーの移動の追跡をおこない、その移動速度の測定を行ったところ、図11に示すような結果が得られた。
図13は、評価対象の顔の左側面部に設定されたマーカーを示す図である。ここに示すように、額の上部のマーカーを基準点M0として、頬の2点のマーカーM1、マーカーM2、及び顎に位置するマーカーM3を設定した。
図16に示すように、3つのマーカーによって囲まれる顎部A1と、4つのマーカーによって囲まれる頬部A2と、の2つの領域を設定した。そして、表情変化時における、それぞれの領域の面積の時間変化を測定し、それらの値を時間積算した結果を、各領域における皮膚の伸縮率として算出すると、図17のグラフに示すような結果が得られた。
<動画像の取得>
20代から60代の80人の女性の評価対象のそれぞれについて、顔の表情変化を含む二次元の動画像の撮影を行った。そして、動画像中にグリッド状の格子点を設定し、動画像中の各フレーム間の濃淡変化から、図18に示すように、各フレームの各格子点における、皮膚の動きベクトルを求めた。また、動画像を評価者へ提示し、各評価対象の年齢の目視評価値の取得を行った。
表情変化中における動きベクトルの大きさ、すなわち、皮膚の動きの速さを、頬部位領域について解析した結果、図20に示すようなグラフが得られた。これは、縦軸を各フレームにおける動きベクトルの大きさの平均値、横軸をフレーム数、すなわち時間軸として、皮膚の動きの速さの時間変化を示すものである。これを見ると、グラフ中に実線で示す、目視評価で若い見た目印象を持つと評価された評価対象の測定結果に比べて、グラフ中に破線で示す目視評価で老けた見た目印象を持つと評価された評価対象の測定結果は、特に図19(c)に示すような表情への変化時において、鋭いピークを持つ形状となった。
11 ステレオ動画像取得手段
2 物理量測定手段
21 特徴点抽出手段
22 動きベクトル特定手段
23 動きベクトル解析手段
24 特徴点座標算出手段
25 特徴点追跡手段
3 相関関係記憶手段
4 目視評価値算出手段
5 生理学的量算出手段
Claims (44)
- 顔の見た目印象を決定する印象決定部位における、顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量を測定する物理量測定工程と、
前記物理量の中から、前記顔の見た目印象と相関関係の高い因子を抽出する、因子抽出工程と、を含むことを特徴とする、顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。 - 前記物理量測定工程が、前記顔に複数のマーカーを設定して撮影されたモーションキャプチャ動画像より、前記物理量として前記マーカーに関する量を測定する工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 前記マーカーに関する量が、前記マーカーの位置、移動量、速度の大きさ、速度の方向、加速度の大きさ、加速度の方向の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項2に記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 前記マーカーに関する量が、複数の前記マーカーの間の距離の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 前記マーカーに関する量が、3つ以上の前記マーカーによって形成される面の面積及び/又は形状を示す値の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項2から請求項4の何れかに記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 前記物理量測定工程が、前記顔に複数の格子点を設定する格子点設定工程を有し、
前記物理量が、前記格子点に関する量を含むことを特徴とする、請求項1から請求項5の何れかに記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。 - 前記格子点に関する量が、前記格子点毎の速度ベクトルの大きさ及び/又は向きの時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項6に記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 前記顔の表情変化を含む動的情報を評価者に提示して顔の見た目印象の目視評価値を得る、目視評価値取得工程を有し、
前記因子抽出工程が、前記物理量と前記目視評価値との相関関係を解析して前記因子を抽出することを含むこと特徴とする、請求項1から請求項7の何れかに記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。 - 皮膚に関する生理学的量を測定する、生理学的量測定工程を有し、
前記因子抽出工程が、前記物理量と前記生理学的量との相関関係を解析して前記因子を抽出すること含むことを特徴とする、請求項1から請求項8の何れかに記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。 - 前記生理学的量が、前記印象決定部位における皮膚表面物性及び/又は内部物性であることを特徴とする、請求項9に記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 前記顔の見た目印象が年齢印象であることを特徴とする、請求項1から請求項10の何れかに記載の顔の見た目印象の決定因子の抽出方法。
- 顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量と、皮膚に関する生理学的量との相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の前記生理学的量を算出することを特徴とする、評価方法。
- 前記生理学的量が、皮膚表面物性、皮膚内部物性及び皮膚組織の組成のうちの何れかを示す量であることを特徴とする、請求項12に記載の評価方法。
- 前記生理学的量が、真皮のコラーゲン繊維に関する量を含む、請求項12又は請求項13に記載の評価方法。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる特徴点の移動の速度の大きさ、速度の方向、加速度の大きさ、加速度の方向の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項12から請求項14の何れかに記載の評価方法。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる1つの基準点と、前記顔に含まれる少なくとも2つの特徴点のそれぞれとの間の距離の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項12から請求項15の何れかに記載の評価方法。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる少なくとも3つの特徴点によって囲まれる面積の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項12から請求項16の何れかに記載の評価方法。
- 顔の見た目印象を決定する印象決定部位における、顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量に基づいて、被験者の顔の見た目印象を鑑別することを特徴とする、顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる特徴点の移動の速度の大きさ、速度の方向、加速度の大きさ、加速度の方向の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項18に記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる1つの基準点と、前記顔に含まれる少なくとも2つの特徴点のそれぞれとの間の距離の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項18又は請求項19に記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる少なくとも3つの特徴点によって囲まれる面積の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項18から請求項20の何れかに記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記顔の見た目印象の鑑別が、前記物理量と、顔の見た目印象の目視評価値との相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の顔の見た目印象の目視評価値を算出することを含むことを特徴とする、請求項18から請求項21の何れかに記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記顔の見た目印象の鑑別が、前記物理量と、皮膚に関する生理学的量との相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の前記生理学的量を算出することを含むことを特徴とする、請求項18から請求項22の何れかに記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記生理学的量が、前記印象決定部位における皮膚表面物性及び/又は内部物性であることを特徴とする、請求項23に記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 前記顔の見た目印象が年齢印象であることを特徴とする、請求項18から請求項24の何れかに記載の顔の見た目印象の鑑別方法。
- 表情変化時の皮膚の動きに基づいて、被験者の皮膚に関する生理学的量を算出する、評価装置であって、
被験者について、表情変化によって生じる皮膚変化の物理量を測定する物理量測定手段と、
前記物理量と、前記生理学的量との相関関係を記憶する、相関関係記憶手段と、
該相関関係記憶手段に記憶された相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の皮膚の前記生理学的量を算出する、生理学的量算出手段と、を備えることを特徴とする、評価装置。 - 前記生理学的量が、皮膚表面物性、皮膚内部物性及び皮膚組織の組成のうちの何れかを示す量であることを特徴とする、請求項26に記載の評価装置。
- 前記生理学的量が、真皮のコラーゲン繊維に関する量を含む、請求項26又は請求項27に記載の評価装置。
- 表情変化時の皮膚の動きに基づいて対象者の顔の見た目印象を解析する、顔印象解析装置であって、
前記表情変化の過程を含む動画像を取得する動画像取得手段と、
前記動画像より、前記表情変化によって生じる物理量を測定する、物理量測定手段と、を備えることを特徴とする、顔印象解析装置。 - 前記物理量測定手段が、前記動画像より複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記動画像より前記特徴点の動きベクトルを特定する動きベクトル特定手段と、
前記動きベクトルを解析し、前記物理量を算出する動きベクトル解析手段と、を有することを特徴とする、請求項29に記載の顔印象解析装置。 - 前記物理量が、前記動きベクトルの大きさ及び/又は向きの時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項30に記載の顔印象解析装置。
- 前記物理量測定手段が、前記動画像より複数の特徴点を抽出する特徴点抽出手段と、
前記動画像の各フレームにおける前記特徴点の座標を算出する特徴点座標算出手段と、
前記各フレーム間において対応する前記特徴点を特定し、前記物理量を算出する特徴点追跡手段と、を有することを特徴とする、請求項29に記載の顔印象解析装置。 - 前記物理量が、少なくとも1つの前記特徴点の、座標の変位量、移動速度、加速度、移動方向、加速度の方向の内、少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項32に記載の顔印象解析装置。
- 前記物理量が、前記顔に含まれる1つの基準点と、前記顔に含まれる少なくとも2つの特徴点のそれぞれとの間の距離の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項32又は請求項33に記載の顔印象解析装置。
- 前記物理量が、少なくとも3つの前記特徴点によって囲まれる面積の時間変化に関する量を含むことを特徴とする、請求項32から請求項34の何れかに記載の顔印象解析装置。
- 前記物理量の測定を、顔の見た目印象を決定する印象決定部位に対して行うことを特徴とする、請求項29から請求項35の何れかに記載の顔印象解析装置。
- 前記顔の見た目印象が年齢印象であることを特徴とする、請求項29から請求項36の何れかに記載の顔印象解析装置。
- 前記物理量と、顔を目視評価して得られた顔の見た目印象の目視評価値との相関関係を記憶する、相関関係記憶手段を有し、
該相関関係記憶手段に記憶された相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の見た目印象の目視評価値を算出する、目視評価値算出手段を有することを特徴とする、請求項29から請求項37の何れかに記載の顔印象解析装置。 - 前記物理量と、皮膚に関する生理学的量との相関関係を記憶する、相関関係記憶手段を有し、
該相関関係記憶手段に記憶された相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の皮膚の生理学的量を算出する、生理学的量算出手段を有することを特徴とする、請求項29から請求項38の何れかに記載の顔印象解析装置。 - 前記生理学的量が、前記顔の皮膚表面物性及び/又は内部物性であることを特徴とする、請求項39に記載の顔印象解析装置。
- 表情変化時の皮膚の動きに基づいて、被験者の皮膚に関する生理学的量を算出する、評価プログラムであって、
コンピュータを、
被験者について、前記表情変化によって生じる皮膚変化の物理量を測定する物理量測定手段と、
前記物理量と、前記生理学的量との相関関係を記憶する、相関関係記憶手段と、
該相関関係記憶手段に記憶された相関関係に基づいて、被験者についての前記物理量の測定値から被験者の皮膚の前記生理学的量を算出する、生理学的量算出手段と、
として機能させることを特徴とする、評価プログラム。 - 表情変化時の皮膚の動きに基づいて対象者の顔の見た目印象を解析する、顔印象解析プログラムであって、
コンピュータを、
顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量を測定する手段と、
前記物理量に基づいて被験者の顔の見た目印象を鑑別する手段と、
として機能させることを特徴とする、顔印象解析プログラム。 - 表情変化時の皮膚の動きに基づいて対象者の顔の見た目印象を解析する、動画像取得手段と、物理量測定手段と、を備える顔印象解析装置を用いた顔の見た目印象の解析方法であって、
前記動画像取得手段が、前記表情変化の過程を含む動画像を取得するステップと、
前記物理量測定手段が、前記表情変化によって生じる物理量を算出するステップと、を備えることを特徴とする、顔の見た目印象の解析方法。 - 顔の表情変化によって生じる皮膚変化の物理量に基づいた被験者の顔の見た目印象の鑑別による化粧効果の鑑別方法であって、
化粧前の顔の表情変化によって生じる、化粧前の前記物理量を抽出する化粧前物理量測定工程と、
前記物理量と前記顔の見た目印象の目視評価値の相関関係に基づいて、化粧前の目視評価値を算出する化粧前目視評価値算出工程と、
化粧後の顔の表情変化によって生じる、化粧後の前記物理量を抽出する化粧後物理量測定工程と、
前記相関関係に基づいて、化粧後の目視評価値を算出する化粧後目視評価値算出工程と、
前記化粧前の目視評価値と、前記化粧後の目視評価値と、を比較し、化粧効果を評価する化粧効果評価工程と、を備えることを特徴とする、化粧効果の鑑別方法。
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