JP2020060700A - カメラユニット駆動装置 - Google Patents

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松本 淳一
Junichi Matsumoto
淳一 松本
中島 賢記
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賢記 中島
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Abstract

【課題】高速で軸方向にカメラユニットを移動させることができるとともに、軸方向に大きな力が作用しても破損しにくいカメラユニット駆動装置を提供する。【解決手段】カメラユニット駆動装置1は、Z方向に沿って延びる多条リードネジ30と、多条リードネジ30を回転させるステッピングモータ20と、Z方向に沿って延びるガイドポスト32と、ガイドポスト32上を摺動可能な可動フランジ部40とを備える。可動フランジ部40は、多条リードネジ30に係合するハーフナット部50と、カメラユニット2が搭載されるユニット支持部42とを有する。可動フランジ部40は、多条リードネジ30の回転に伴いガイドポスト32上を摺動してZ方向に移動可能に構成される。多条リードネジ30において隣接するネジ山を形成する面及びハーフナット部50において隣接するネジ山71,71を形成する面72,72は、それぞれ0度よりも大きい角度αをなす。【選択図】図3

Description

本発明は、カメラユニット駆動装置に係り、特にスマートフォンなどに携帯端末に組み込まれるカメラユニット駆動装置に関するものである。
近年、カメラを備えたスマートフォンなどにおいては、カメラユニット自体をスマートフォン本体から出し入れする機能を付加することがある。このようなカメラユニット自体をスマートフォン本体から出し入れするために例えばリードネジを用いた駆動装置を用いることが考えられる。
リードネジを用いた駆動装置としては、従来からカメラユニット内のレンズを駆動するものが知られているが(例えば特許文献1参照)、従来の駆動措置は、カメラユニット内でレンズを駆動するものであるため、リードの小さい1条のリードネジを用いており、カメラユニットをスマートフォン本体から出し入れするためには駆動速度が十分ではないという問題がある。
また、カメラユニットをスマートフォン本体から突出させた状態でスマートフォンが落下したり何かに接触したりした場合には、突出したカメラユニットに大きな力が作用し、その結果、駆動装置に大きな力が作用して駆動装置が破損してしまうおそれがある。
特開2012−53202号公報
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたもので、高速で軸方向にカメラユニットを移動させることができるとともに、軸方向に大きな力が作用しても破損しにくいカメラユニット駆動装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、高速で軸方向にカメラユニットを移動させることができるとともに、軸方向に大きな力が作用しても破損しにくいカメラユニット駆動装置が提供される。このカメラユニット駆動装置は、軸方向に沿って延びる多条リードネジと、上記多条リードネジを回転させるモータと、上記軸方向に沿って延びるガイドポストと、上記ガイドポスト上を摺動可能な可動フランジ部とを備える。上記可動フランジ部は、上記多条リードネジに係合するハーフナット部と、カメラユニットが搭載されるユニット支持部とを有する。上記可動フランジ部は、上記多条リードネジの回転に伴い上記ガイドポスト上を摺動して上記軸方向に移動可能に構成される。上記多条リードネジにおいて隣接するネジ山を形成する面及び上記可動フランジ部の上記ハーフナット部において隣接するネジ山を形成する面は、それぞれ0度よりも大きい角度をなしている。
このような構成により、従来の駆動装置に用いられている1条リードネジよりもリードの大きい多条リードネジにより可動フランジ部を軸方向に移動させることができるので、高速で軸方向にカメラユニットを移動させることができる。したがって、本発明に係るカメラユニット駆動装置は、スマートフォン本体からカメラユニットを出し入れする用途などにも用いることが可能である。
また、ユニット支持部に搭載されたカメラユニットに対して軸方向に大きな力が作用した場合には、可動フランジ部から多条リードネジに対して軸方向の力が作用することとなるが、多条リードネジにおいて隣接するネジ山を形成する面及び可動フランジ部のハーフナット部において隣接するネジ山を形成する面は、それぞれ0度よりも大きな角度をなしているため、この軸方向の力の一部を径方向の力に変換することができる。したがって、可動フランジ部及び多条リードネジに作用する軸方向の力を軽減することができ、カメラユニット駆動装置の破損を防止することができる。
さらに、可動フランジ部を多条リードネジに係合させるためにハーフナット部を用いているため、多条リードネジが過度に回転して可動フランジが多条リードネジの終端部に食い込んでしまうことを防止することができる。
上記カメラユニット駆動装置は、上記モータの回転を減速して上記多条リードネジに伝達する歯車機構をさらに備えていてもよい。多条リードネジを回転させるためには、1条リードネジよりも大きなトルクが必要となるが、このような歯車機構によってモータの回転を減速させてトルクを上げることができる。
上記カメラユニット駆動装置は、上記可動フランジ部の軸方向の移動を検出するセンサをさらに備えていてもよい。このようなセンサにより可動フランジ部の軸方向の移動を検出しながらモータを制御することで、多条リードネジが過度に回転して可動フランジが多条リードネジの終端部に食い込んでしまう事態を避けることができる。
上記可動フランジ部は、上記ハーフナット部を上記多条リードネジに向かって付勢する付勢部をさらに備えていることが好ましい。このような付勢部によりハーフナット部を多条リードネジに向けて付勢することで、多条リードネジとハーフナット部とをより確実に係合させることができる。
カメラユニットの移動量を正確に制御するためには、上記モータとしてステッピングモータを用いることが好ましい。
本発明によれば、従来の駆動装置に用いられている1条リードネジよりもリードの大きい多条リードネジにより可動フランジ部を軸方向に移動させることができるので、高速で軸方向にカメラユニットを移動させることができる。また、多条リードネジにおいて隣接するネジ山を形成する面及び可動フランジ部のハーフナット部において隣接するネジ山を形成する面は、それぞれ0度よりも大きな角度をなしているため、ユニット支持部に搭載されたカメラユニットに対して軸方向に大きな力が作用してもカメラユニット駆動装置が破損しにくい。
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラユニット駆動装置をカメラユニットとともに示す正面図である。 図2は、図1のカメラユニット駆動装置が駆動している状態を示す正面図である。 図3は、図2のカメラユニット駆動装置を示す斜視図である。 図4は、図1のカメラユニット駆動装置の可動フランジ部を示す前方斜視図である。 図5は、図4の可動フランジ部を示す後方斜視図である。 図6は、図4の可動フランジ部のハーフナット部を示す斜視図である。 図7は、図6のハーフナット部のナット本体のネジ溝を示す断面図である。
以下、本発明に係るカメラユニット駆動装置の実施形態について図1から図7を参照して詳細に説明する。なお、図1から図7において、同一又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。また、図1から図7においては、各構成要素の縮尺や寸法が誇張されて示されている場合や一部の構成要素が省略されている場合がある。
図1は、本発明の一実施形態におけるカメラユニット駆動装置1をカメラユニット2とともに示す正面図である。本実施形態におけるカメラユニット駆動装置1は、スマートフォン本体3の内部に設けられるものであり、撮像レンズ及び撮像素子を含むカメラユニット2を上下に移動させるものである。図1は、カメラユニット2が使用されていない状態を示しており、この状態ではカメラユニット2がスマートフォン本体3の内部に収容されている。カメラを使用する際には、図2に示すように、カメラユニット駆動装置1がカメラユニット2を上方に移動して、カメラユニット2をスマートフォン本体3から外部に突出させる。
図3は、図2の状態のカメラユニット駆動装置1を示す斜視図である。図1から図3に示すように、カメラユニット駆動装置1は、ハウジング10と、ハウジング10に取り付けられたステッピングモータ20と、ハウジング10の下側フランジ11と上側フランジ12との間でZ方向に延びる多条リードネジ30と、ハウジング10の下側フランジ11と上側フランジ12との間でZ方向に延びるガイドポスト32と、多条リードネジ30に係合しつつガイドポスト32上をZ方向に沿って摺動可能な可動フランジ部40とを備えている。カメラユニット2は、可動フランジ部40のユニット支持部42に取り付けられており、可動フランジ部40とともにZ方向に移動するようになっている。
多条リードネジ30は、それぞれ軸受33,34を介して下側フランジ11及び上側フランジ12に取り付けられており、ハウジング10に対して回転可能に構成されている。なお、多条リードネジ30の条数は2以上であれば特に限定されないが、本実施形態では、多条リードネジ30として6条リードネジを用いている。
また、カメラユニット駆動装置1は、ステッピングモータ20の出力軸の回転を減速する遊星歯車機構22と、遊星歯車機構22の出力軸22Aに取り付けられた歯車24と、シャフト25に取り付けられ、歯車24に噛合する歯車26と、多条リードネジ30の軸部30Aに取り付けられ、歯車26に噛合する歯車28とを備えている。このような構成において、ステッピングモータ20を駆動すると、ステッピングモータ20の出力軸の回転が遊星歯車機構22及び歯車24,26,28を介して多条リードネジ30に伝達され、多条リードネジ30が回転するようになっている。
図4は可動フランジ部40を示す前方斜視図、図5は後方斜視図である。図4及び図5に示すように、可動フランジ部40は、フランジ本体41と、多条リードネジ30のネジ山に対応したネジ溝52が形成されたハーフナット部50と、ハーフナット部50を多条リードネジ30に向けて付勢するねじりコイルバネ60(付勢部)とを含んでいる。フランジ本体41は、上述したカメラユニット2が搭載されるユニット支持部42と、ガイドポスト32が挿通される挿通孔43が形成された挿通部44と、上下からハーフナット部50を挟んで保持するナット保持部45と、ナット保持部45の先端に設けられたドグ部46と、ドグ部46の先端上側に設けられた突出部47とを有している。
図6は、ハーフナット部50を示す斜視図である。図6に示すように、ハーフナット部50は、ガイドポスト32が挿通される挿通孔53が形成された円筒部54と、円筒部54に接続され、一方の面にネジ溝52が形成されたナット本体55とを含んでいる。このナット本体55のネジ溝52は、多条リードネジ30のネジ山に対応した形状及び寸法となっており、多条リードネジ30のネジ山がナット本体55のネジ溝52に係合するようになっている。
図5に示すように、ねじりコイルバネ60のコイル部61は、ハーフナット部50の円筒部54の周囲に巻回されており、ねじりコイルバネ60の一端62は、ハーフナット部50のナット本体55の−Y方向側の面に係合している。また、図4に示すように、ねじりコイルバネ60の他端63は、フランジ本体41の挿通部44の壁部44Aに係合している。これにより、ねじりコイルバネ60がハーフナット部50のナット本体55を多条リードネジ30に向かって(Y方向に向かって)付勢し、多条リードネジ30のネジ山がハーフナット部50のナット本体55のネジ溝52に確実に係合するようになっている。
図7は、ハーフナット部50のナット本体55のネジ溝52を示す断面図である。図7に示すように、隣接するネジ山71の間にネジ溝52が形成されているが、これらの隣接するネジ山71を形成する面72,72は0度よりも大きな角度αをなしている。また、図示はしないが、多条リードネジ30の隣接するネジ山を形成する面も角度αをなしている。
カメラユニット2がスマートフォン本体3から突出した状態で、スマートフォンの落下や接触によりカメラユニット2に対して軸方向(−Z方向)に大きな力が作用した場合には、可動フランジ部40から多条リードネジ30に対しても軸方向の力が作用することとなるが、上述のように隣接するネジ山を形成する面が0度よりも大きな角度をなしているため、この軸方向の力の一部を径方向の力に変換することができる。したがって、可動フランジ部40及び多条リードネジ30に作用する軸方向の力を軽減することができ、カメラユニット駆動装置1の破損を防止することができる。
上述した構成により、従来の駆動装置に用いられている1条リードネジよりもリードの大きい多条リードネジ30により可動フランジ部40を軸方向に移動させることができるので、高速でZ方向にカメラユニット2を移動させることが可能である。したがって、スマートフォン本体3からのカメラユニット2の突出とスマートフォン本体3へのカメラユニット2の収容を高速化することができる。
図1に示すように、ハウジング10の下側フランジ11の近傍にはフォトインタラプタ13が設けられ、上側フランジ12の近傍にはフォトインタラプタ14が設けられている。これらのフォトインタラプタ13,14は、可動フランジ部40のドグ部46を検出できるように構成されており、フォトインタラプタ13がドグ部46を検出することにより、可動フランジ部40が−Z方向の終点まで移動したことを検出でき、フォトインタラプタ14がドグ部46を検出することにより、可動フランジ部40が+Z方向の終点まで移動したことを検出できる。この検出結果に応じてステッピングモータ20が制御される。このように、本実施形態におけるフォトインタラプタ13,14は可動フランジ部40の軸方向の移動を検出するセンサとして機能する。
また、図3に示すように、ハウジングの下側フランジ11と上側フランジ12とを接続する側壁15には、Z方向に沿って延びるガイド溝16が形成されている。このガイド溝16の内部には、可動フランジ部40の突出部47が位置しており、可動フランジ部40の突出部47がガイド溝16にガイドされつつ、可動フランジ部40がZ方向に移動するようになっている。
本実施形態では、可動フランジ部40を多条リードネジ30に係合させるために、周方向の一部にのみネジ溝52が形成されたハーフナット部50を用いているため、多条リードネジ30が過度に回転して可動フランジ部40が多条リードネジ30の終端部に食い込んでしまうことが防止される。また、フォトインタラプタ13,14により可動フランジ部40の軸方向の移動を検出しながらステッピングモータ20を制御することで、可動フランジ部40が多条リードネジ30の終端部に食い込んでしまう事態を避けることができる。
上述した実施形態では、ハーフナット部50を多条リードネジ30に向かって付勢する付勢部としてねじりコイルバネ60を用いているが、これに限られるものではない。例えば、可動フランジ部40のナット保持部45に一体的に弾性片を形成して、この弾性片によりハーフナット部50を多条リードネジ30に向かって付勢してもよい。
また、上述した実施形態では、多条リードネジ30を回転させるためにステッピングモータ20を用いた例を説明したが、多条リードネジ30を回転させるモータはステッピングモータに限られるものではない。ただし、カメラユニット2の移動量を正確に制御するためには、多条リードネジ30を回転させるモータとしてステッピングモータを用いることが好ましい。
また、上述した実施形態では、ステッピングモータ20の出力軸の回転を減速する歯車機構として遊星歯車機構22を用いた例を説明したが、ステッピングモータ20の出力軸の回転を減速する歯車機構としては任意の歯車機構を用いることができる。また、可動フランジ部40の軸方向の移動を検出するセンサとしては、上述したフォトインタラプタ13,14に限られず、任意のセンサを用いることができる。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
1 カメラユニット駆動装置
2 カメラユニット
3 スマートフォン本体
10 ハウジング
11 下側フランジ
12 上側フランジ
13,14 フォトインタラプタ
16 ガイド溝
20 ステッピングモータ
22 遊星歯車機構
24,26,28 歯車
30 多条リードネジ
32 ガイドポスト
33,34 軸受
40 可動フランジ部
41 フランジ本体
42 ユニット支持部
43 挿通孔
44 挿通部
45 ナット保持部
46 ドグ部
47 突出部
50 ハーフナット部
52 ネジ溝
53 挿通孔
54 円筒部
55 ナット本体
60 ねじりコイルバネ
71 ネジ山
72 面

Claims (5)

  1. 軸方向に沿って延びる多条リードネジと、
    前記多条リードネジを回転させるモータと、
    前記軸方向に沿って延びるガイドポストと、
    前記ガイドポスト上を摺動可能な可動フランジ部であって、前記多条リードネジに係合するハーフナット部と、カメラユニットが搭載されるユニット支持部とを有する可動フランジ部と
    を備え、
    前記可動フランジ部は、前記多条リードネジの回転に伴い前記ガイドポスト上を摺動して前記軸方向に移動可能に構成され、
    前記多条リードネジにおいて隣接するネジ山を形成する面及び前記可動フランジ部の前記ハーフナット部において隣接するネジ山を形成する面は、それぞれ0度よりも大きい角度をなす、
    カメラユニット駆動装置。
  2. 前記モータの回転を減速して前記多条リードネジに伝達する歯車機構をさらに備える、請求項1に記載のカメラユニット駆動装置。
  3. 前記可動フランジ部の軸方向の移動を検出するセンサをさらに備える、請求項1又は2に記載のカメラユニット駆動装置。
  4. 前記可動フランジ部は、前記ハーフナット部を前記多条リードネジに向かって付勢する付勢部をさらに備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のカメラユニット駆動装置。
  5. 前記モータはステッピングモータである、請求項1から4のいずれか一項に記載のカメラユニット駆動装置。
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