JP2020060588A - センサ素子およびセンサ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度特性を向上させることで、測定精度を高くするセンサ素子およびセンサ装置を提供する。【解決手段】センサ素子3は、素子基板10と、素子基板の上面に位置している反応部13と、少なくとも第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆う保護膜28と、を備える。素子基板は、水晶からなり、オイラー角が(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)である。保護膜の、第1IDT電極および第2IDT電極を覆う部分の厚みtc(表面弾性波の波長λ(μm)で規格化された厚み)は0<tc≦0.17λである。【選択図】図7

Description

本発明は、センサ素子およびセンサ装置に関する。
抗体を表面に結合させ、表面弾性波を用いて、検体液中の検出対象を検出することで検体液の性質あるいは成分を測定する弾性波センサ素子が知られている(例えば、特許文献1参照)。センサ素子が備えられるセンサ装置は、小型で簡単な構成であって、様々な環境での使用にも耐え得るように構成されることが求められる。
国際公開第2013/108608号
本発明の一実施形態に係るセンサ素子は、試料に含まれる検出対象を検出するためのセンサ素子である。センサ素子は、オイラー角が(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)である水晶基板と、前記水晶基板の上面に位置している検出部と、保護膜とを備える。検出部は、前記検出対象と反応する反応部、前記反応部に向かって伝搬する表面弾性波を発生させる第1IDT電極、および、前記反応部を通過した前記表面弾性波を受信する第2IDT電極、を有する。保護膜は、少なくとも前記第1IDT電極および前記第2IDT電極を覆っている。前記保護膜の、前記第1IDT電極および前記第2IDT電極を覆っている部分の厚みtc(前記表面弾性波の波長λ(μm)で規格化された厚み)は、0<tc≦0.17λである。
本発明の一実施形態に係るセンサ装置は、上記のセンサ素子であって、前記反応物質が前記固定化膜を介して前記水晶基板に結合しているセンサ素子と、前記検出対象を含む前記試料を前記センサ素子の検出部に供給する供給部と、前記センサ素子から出力される電気信号に基づいて前記検出対象を検出する信号処理部と、を備える。
本発明の目的、特色、および利点は、下記の詳細な説明と図面とからより明確になるであろう。
第1実施形態のセンサ装置の電気的構成を示す概略図である。 センサ装置本体を示す図であり、(a)は平面図、(b)は長さ方向の断面図、(c)は幅方向の断面図である。 センサ装置本体の分解平面図である。 センサ装置本体の製造工程を示す平面図である。 センサ装置本体のセンサ素子を示す平面図である。 センサ装置本体のセンサ素子周辺部分を示す断面図である。 センサ素子を示す断面図である。 第2実施形態のセンサ素子を示す平面図である。 第3実施形態のセンサ素子を示す断面図である。 センサ素子の製造工程を示す概略図である。
家庭内や薬局等の病院以外の施設でも容易かつ高速に血液検査等を行うことができれば、病気の早期発見、早期治療に有効である。そのような場合、検査装置は、小型で簡単な構成であって、様々な環境での使用にも耐え得るように構成されることが望ましい。従来のセンサ素子では、例えば、素子周辺の温度が変化すると特性が変化してしまい、高い測定精度を得ることが困難である。
本発明の実施形態に係るセンサ素子によれば、特定のオイラー角を有する水晶基板と、特定の厚みを有する保護膜と、を備えることにより、温度変化による表面弾性波の位相変動を抑制することができる。
また本発明の実施形態に係るセンサ装置によれば、上記のようなセンサ素子を備えることにより、小型で簡単な構成で高精度な測定が可能となる。
以下、本発明の実施形態に係るセンサ素子およびセンサ装置について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下に説明する各図面において同じ構成部材には同じ符号を付すものとする。また、図面においては、各部材の大きさや部材同士の間の距離などは模式的に表したものであり、現実のものとは異なる場合がある。
<第1実施形態>
本発明の実施形態に係るセンサ装置は、センサ素子と、検出対象を含む試料をセンサ素子に供給する供給部と、センサ素子から出力される電気信号に基づいて検出対象を検出する信号処理部と、を備える。
図1は、本実施形態のセンサ装置100の電気的構成を示す概略ブロック図である。センサ装置100は、信号発生器SG、センサ素子3を含むセンサ装置本体101、計算部140および計測部150を有する。
信号発生器SGは、周波数fの信号を発生し、発生した信号をセンサ素子3へと出力する。詳細は後述するが、センサ素子3は、検出対象を検出するための検出部30とリファレンス部30Rとを有しており、信号発生器SGから出力された信号は、検出部30とリファレンス部30Rとにそれぞれ入力される。
センサ素子3に検出対象を含む試料が供給された状態で、検出部30とリファレンス部30Rとに信号発生器SGから出力された信号が入力されると、検出対象に応じて検出部30およびリファレンス部30Rから検出信号が出力される。
計算部140は、センサ素子3から出力された検出信号から、例えばヘテロダイン方式等の予め定める算出方式によって検出電圧を算出する。計測部150は、計算部140によって算出された検出電圧に基づいて、試料に含まれる検出対象の有無または含有量などを検出する。
本実施形態では、計算部140および計測部150が信号処理部を構成する。なお、信号処理部は、計算部140および計測部150によって構成されるものには限定されず、センサ素子から出力される電気信号に基づいて検出対象を検出するものであればどのような構成であってもよい。
次にセンサ装置本体101について、図2〜図4を用いて説明し、本実施形態に係るセンサ素子3について、図5〜図7を用いて説明する。センサ装置本体101は、センサ素子3と、検出対象を含む試料をセンサ素子3に供給する供給部と、を含んで構成される。
本実施形態のセンサ装置本体101は、図2に示すように、主に、第1カバー部材1、中間カバー部材1A、第2カバー部材2およびセンサ素子3を備える。
具体的には、センサ装置本体101は、図2(b)に示すように、試料である検体液が流入する流入部14と、流入部14と連続しており且つ中間カバー部材1Aと第2カバー部材2とで囲まれ少なくとも反応部13まで延びている流路15とを備えている。本実施形態において、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2の幅は、センサ素子3の幅よりも大きい。これにより、検体液がセンサ素子3の表面全体を効果的に覆うように流すことが可能となる。
図2(c)は、図2(a)の断面図を示すものであり、上から順に、a−a線で切断した断面、b−b線で切断した断面、c−c線で切断した断面を示す。流入部14は、第2カバー部材2を厚み方向に貫通するように形成されている。
(第1カバー部材1)
第1カバー部材1は、図2(a)、図2(b)および図3(a)に示すように平板状である。厚みは、例えば0.1mm〜1.5mmである。第1カバー部材1の平面形状は概ね長方形状である。第1カバー部材1の長さ方向の長さは、例えば1cm〜8cmであり、幅方向の長さは、例えば1cm〜3cmである。
第1カバー部材1の材料としては、例えば、ガラスエポキシ、紙、プラスチック、セルロイド、セラミックス、不織布、ガラスなどを用いることができる。必要な強度とコストとを兼ね備える観点からはプラスチックを用いればよい。
また、第1カバー部材1の上面には、図3(a)に示すように、端子6および端子6からセンサ素子3の近傍まで引き回された配線7が形成されている。
端子6は、第1カバー部材1の上面において、センサ素子3に対して幅方向に両側に形成されている。具体的には、センサ素子3に対する端子6のうち少なくとも一部は、センサ素子3の流入部14側の端部よりも流入部14側に配置されている。また、流路15の長手方向を基準にしてセンサ素子3の一方側に配列している4つの端子6において、外側の2つの端子6に接続される配線7の長さが互いに略同一であり、また、内側の2つの端子6に接続される配線7の長さが互いに略同一である。これによれば、センサ素子3で得られる信号が配線7の長さによってばらつくことを抑制することが可能となる。この場合において、例えば、図6に示す第1IDT電極11に、配線7および第1引出し電極19などを介して信号発生器SGから電気信号が入力される際に、一方の略同一の長さの配線7をグランド(接地)配線とし、他方の略同一の長さの配線7を信号配線とし、これらの配線間で電位差が発生するように接続される構成とすれば、信号のばらつきを抑制することが可能となり、検出の信頼性を向上させることが可能となる。
センサ装置本体101のセンサ素子3と計算部140とを接続する際には、信号発生器SGと接続された端子6とは、センサ素子3を挟んで反対側に設けられた端子6と計算部140とが電気的に接続される。また、端子6とセンサ素子3とは、配線7などを介して電気的に接続されている。
試料測定時には、信号発生器SGからの信号が端子6を介してセンサ装置本体101のセンサ素子3に入力されるとともに、センサ素子3からの信号が端子6を介して計算部140に出力されることとなる。
(中間カバー部材1A)
本実施形態において、図2(b)に示すように、中間カバー部材1Aが、第1カバー部材1の上面に、センサ素子3と並んで位置している。また、図2(a)および図4(c)に示すように、中間カバー部材1Aとセンサ素子3とは間隙を介して位置している。なお、中間カバー部材1Aとセンサ素子3とはそれぞれの側部同士が接するように配置してもよい。
中間カバー部材1Aは、図2(b)および図3(b)に示すように、平板状の板に凹部形成部位4を有する平板枠状であり、その厚みは、例えば0.1mm〜0.5mmである。
本実施形態において、凹部形成部位4は、図2(b)に示すように、中間カバー部材1Aの第1上流部1Aaよりも下流側に位置している部位である。中間カバー部材1Aを、平板状の第1カバー部材1と接合することによって、第1カバー部材1および中間カバー部材1Aによって素子配置部5が形成されることとなる。すなわち、凹部形成部位4の内側に位置する第1カバー部材1の上面が素子配置部5の底面となり、凹部形成部位4の内壁が素子配置部5の内壁となる。
図2および図4に示すように、センサ素子3よりも下流において、第1カバー部材1の上に、中間カバー部材1Aは存在しない。これにより、中間カバー部材1Aのうち第1上流部1Aaよりも下流側における気泡の発生を抑制あるいは低減することが可能となる。その結果、検体液を、気泡を含むことなくセンサ素子3上に液体状で到達させることが可能となり、検出の感度あるいは精度を向上させることが可能となる。
中間カバー部材1Aの材料としては、例えば、樹脂(プラスチックを含む)、紙、不織布、ガラスを用いることができる。より具体的には、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料を用いることができる。なお、第1カバー部材1の材料と中間カバー部材1Aの材料とを同一としてもよく、異なるようにしてもよい。
また、本実施形態において、中間カバー部材1Aは、第1上流部1Aaを有しており、図2(a)および図2(b)に示すように、上面視において、センサ素子3は、第1上流部1Aaよりも下流に位置している。これによれば、流路15のうち第1上流部1Aaを通ってセンサ素子3上を流れる検体液は、測定に必要な量を超える量が下流側に流れていくことから、センサ素子3に適切な量の検体液を供給することが可能となる。
(第2カバー部材2)
第2カバー部材2は、図2(b)および図4(e)に示すように、センサ素子3を覆うとともに、第1カバー部材1および中間カバー部材1Aに接合されている。ここで、第2カバー部材2は、図2(b)および図2(c)に示すように、第3基板2aと第4基板2bとを有する。
第2カバー部材2の材料としては、例えば、樹脂(プラスチックを含む)、紙、不織布、ガラスを用いることができる。より具体的には、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂材料を用いることができる。なお、第1カバー部材1の材料と第2カバー部材2の材料とを同一としてもよい。これによって、互いの熱膨張係数の差に起因する変形を抑制することが可能となる。なお、第2カバー部材2は、中間カバー部材1Aにのみ接合される構成、あるいは第1カバー部材1および中間カバー部材1Aの双方に接合される構成にしてもよい。
第3基板2aは、図2(c)、図4(c)および図4(d)に示すように、中間カバー部材1Aの上面に貼り合わされている。第3基板2aは平板状であり、その厚みは、例えば0.1mm〜0.5mmである。第4基板2bは、第3基板2aの上面に貼り合わされている。第4基板2bは、平板状であり、その厚みは、例えば0.1mm〜0.5mmである。そして、第4基板2bが第3基板2aと接合されることによって、図2(b)に示すように、第4基板2bの下方に流路15が形成されることとなる。流路15は、流入部14から少なくともセンサ素子3上の反応部13の直上領域まで延びており、断面形状は、例えば矩形状である。なお、第3基板2aと第4基板2bとを同一材料としてもよく、両者が一体化されたものを用いてもよい。
本実施形態において、流路15の下流側端部は、図2(b)に示すように、中間カバー部材1Aおよび第3基板2aが存在せず、第4基板2bと第1カバー部材1との隙間が排気孔18として機能する。排気孔18は、流路15内の空気などを外部に放出するためのものである。排気孔18の開口の形状は、円形状または矩形状など、流路15内の空気を抜くことができればどのような形状であってもよい。例えば、開口が円形状の排気孔18の場合にはその直径を2mm以下となるようにし、矩形からなる排気孔18の場合にはその1辺が2mm以下となるようにしている。
なお、第1カバー部材1、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2は、すべて同じ材料によって形成することもできる。それによれば、各部材の熱膨張係数をほぼ揃えることができるため、部材ごとの熱膨張係数の差に起因するセンサ装置本体101の変形が抑制される。また、反応部13には生体材料が塗布されることがあるが、その中には紫外線などの外部の光によって変質しやすいものもある。その場合は、第1カバー部材1、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2の材料として、遮光性を有する不透明なものを用いるとよい。一方、反応部13の外部の光による変質がほとんど起こらない場合は、流路15を構成する第2カバー部材2を透明に近い材料によって形成してもよい。この場合は、流路15内を流れる検体液の様子を視認することができるため、光による検出方式と組み合わせて用いることも可能となる。
(センサ素子3)
本実施形態に係るセンサ素子3について、図5〜図7を用いて説明する。
図5は、センサ素子3を示す平面図である。図6は、センサ装置本体101のセンサ素子3周辺部分を示す断面図であり、図7は、センサ素子3を示す断面図である。
センサ素子3は、概略として、第1カバー部材1の上面に位置している素子基板10、素子基板10の、第1カバー部材1とは反対側の面である上面10aに位置しており且つ検体液に含まれる検出対象の検出を行なう少なくとも1つの検出部30を有する。上面10aに位置するとは、上面10aに接触して直接的に配置されていることに限らず、他の部材などが間に介在して上面10aに間接的に配置されていることも含んでいる。以降の記載においても同様である。
具体的には、本実施形態のセンサ素子3は、素子基板10と、素子基板10の上面10aに位置している、検出対象と反応する反応部13と、反応部13に向かって伝搬する弾性波を発生させる第1IDT(Inter Digital Transducer)電極11、および反応部13を通過した弾性波を受信する第2IDT電極12を有する検出部30と、少なくとも第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆う保護膜28と、を備えている。なお、センサ素子3は、リファレンス部30Rをさらに有していてもよい。リファレンス部30Rは、金属膜13Rと、金属膜13Rに向かって伝搬する弾性波を発生させる第1IDT電極11、および金属膜13Rを通過した弾性波を受信する第2IDT電極12を有するようにすればよい。その場合、保護膜28は、少なくともリファレンス部30Rの第1IDT電極11および第2IDT電極12も覆っていてもよい。なお、リファレンス部30Rにおいて金属膜13Rは必須ではない。
なお、素子基板10の上面10aには、第1IDT電極11、反応部13、金属膜13Rおよび第2IDT電極12に加えて、第1引出し電極19および第2引出し電極20などが設けられている。
(素子基板10)
素子基板10は、水晶からなる水晶基板であり、オイラー角を(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)に設定すればよく、より具体的にはオイラー角を(φ=0°,110.0°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)に設定すればよい。素子基板10の平面形状および各種寸法は適宜設定すればよい。素子基板10の厚みtbは、例えば0.3mm≦tb≦1mmであればよく、より具体的には0.35mm≦tb≦0.55mmとすればよい。
本実施形態において、素子基板10のうち固定化膜13aが位置している領域の表面粗さよりも、固定化膜13aの上面の表面粗さの方が大きく設定されている。これによれば、例えば素子基板10の表面に、後述するアプタマーや抗体を固定化するのに対して、固定化膜13aの表面へのアプタマーや抗体の結合性・付着性を高くすることができ、高密度の固定化が可能となる。その結果として、検出対象の検出感度を向上させることが可能となる。
(IDT電極11、12)
図5,7に示すように、第1IDT電極11は、1対の櫛歯電極を有する。各櫛歯電極は、互いに対向する2本のバスバーおよび一方のバスバーから他方のバスバーへと延びる複数の電極指11a〜11e(11a,11b,11c,11d,11e)を有している。そして、1対の櫛歯電極は、複数の電極指11a〜11eが互いに噛み合うように配置されている。第2IDT電極12も、第1IDT電極11と同様に構成されている。第1IDT電極11および第2IDT電極12は、トランスバーサル型のIDT電極を構成している。
第1IDT電極11は、信号発生器SGから入力された信号に応じて表面弾性波(SAW:Surface Acoustic Wave)を発生させるためのものであり、第2IDT電極12は、第1IDT電極11で発生したSAWを受信し、受信したSAWに基づく信号を計算部140に出力するためのものである。第1IDT電極11で発生したSAWを第2IDT電極12が受信できるように、第1IDT電極11と第2IDT電極12とは同一直線上に配置されている。第1IDT電極11および第2IDT電極12の電極指の本数、隣接する電極指同士の距離、ならびに電極指の交差幅などをパラメータとしてSAWの周波数特性を設計することができる。
IDT電極によって励振されるSAWとしては、種々の振動モードのものが存在するが、本実施形態に係るセンサ素子3においては、例えばSH波とよばれる横波の振動モードを利用している。SAWの周波数は、例えば数メガヘルツ(MHz)から数ギガヘルツ(GHz)の範囲内において設定可能である。中でも、数百MHzから2GHzとすれば、実用的であり、かつセンサ素子3の小型化ひいてはセンサ装置本体101の小型化を実現することができる。本実施形態では、SAWの中心周波数を数百MHzとした場合を例にとって、所定の構成要素の厚みおよび長さを記載する。
第1IDT電極11および第2IDT電極12は、例えば金の薄膜層などからなる単層構造としてもよく、素子基板10側からチタン層、金層およびチタン層の三層構造、あるいはクロム層、金層およびクロム層の三層構造などの複数層構造としてもよい。
第1IDT電極11および第2IDT電極12の厚みは、例えば0.005λ〜0.015λの範囲で設定すればよい。なお、λで表される厚みは、表面弾性波の波長λ(μm)で規格化された厚みである。以降の記載において、λを用いて表される厚みは、全て規格化された厚みを示す。
なお、第1IDT電極11および第2IDT電極12のSAWの伝搬方向(幅方向)における外側に、SAWの反射抑制のための弾性部材を設けてもよい。
(保護膜28)
本実施形態では、保護膜28は、素子基板10の上面10aに位置しており、少なくとも第1IDT電極11および第2IDT電極12、すなわち素子基板10の上面10aの一部を覆っている。本実施形態では、図7に示すように、保護膜28が、第1IDT電極11から第2IDT電極12まで連続して覆うようにしてもよい。その際、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間に位置する素子基板10の表面も覆うようにしてもよい。
保護膜28の厚み、すなわち第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆う部分の厚みtcが0<tc≦0.17λであればよく、より具体的には0<tc≦0.05λですればよい。本実施形態では、保護膜28の厚みは、第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆う部分と、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間の領域を覆う部分とで同じである。ここで、保護膜28の厚みは、第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆っていない部位で測定すればよいが、それ以外の部位での測定は排除されない。
図7に示すように、保護膜28の厚みは、第1IDT電極11の厚みおよび第2IDT電極12の厚みより大きくしてもよい。これによって、検体液が第1IDT電極11および第2IDT電極12に接触することを抑制することができ、IDT電極の酸化などによる腐食を低減することが可能となる。保護膜28の材料としては、例えば酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、酸化チタン、窒化珪素またはシリコンが挙げられる。なお、これらの材料は、保護膜28の中で質量比率が最も多い主成分として用いられればよく、極僅かに不純物として混入などしている場合は材料として判断されないものとする。
図7に示すように、第1IDT電極11および第2IDT電極12はそれぞれ、互いに離れて位置している複数の電極指11a〜11e,12a〜12e(12a,12b,12c,12d,12e)を有している。保護膜28は、複数の電極指11a〜11e,12a〜12eのうち隣接する2つの電極指、例えば電極指11a,11b、電極指12a,12bの表面(上面および側面)、および、これら2つの電極指11a,11bおよび電極指12a,12bの間に位置している素子基板10の上面10aに連続して位置している。これによれば、IDT電極の複数の電極指が露出することなく保護膜28で覆われているので、検体液によって相互間で短絡を生じることを抑制することが可能となる。保護膜28は、電極指間で短絡が生じないように各電極指が露出することなく覆っていればよく、また、IDT電極で発生するSAWまたは受信するSAWの伝搬に影響が出ない程度であれば、各電極指と保護膜28との間、素子基板10の上面10aと保護膜28との間などに間隙を有していてもよい。
なお、保護膜28の厚みは、第1IDT電極11の厚みおよび第2IDT電極12の厚みより小さくしてもよい。これによれば、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間を伝搬するSAWに対する保護膜28の影響を低減することができ、SAWのエネルギーの損失を低減することが可能になる。この場合において、保護膜28の上面の少なくとも一部が第1IDT電極11の上面および第2IDT電極12の上面よりも低くなるように設定してもよい。
さらに、本実施形態において、保護膜28が、圧縮応力を有するようにしてもよい。圧縮応力は、例えば、反り測定器またはラマン分光測定によって測定することができる。反り測定器では、保護膜28が設けられている場合および保護膜28が設けられていない場合(保護膜28を取り除いた状態)のそれぞれにおける素子基板10の反り量に基づいて、保護膜28の圧縮応力を測定することができる。ラマン分光測定では、保護膜28が設けられた領域および保護膜28が設けられていない領域(保護膜28を取り除いた領域)のそれぞれにおける素子基板10のラマンスペクトルに基づいて、保護膜28の圧縮応力を測定することができる。例えば、保護膜28の圧縮応力が50Mpa以上であれば、反応部に液体(例えば、検体液)を載せた際の損失を低減でき、精度良く測定することができる。その他、X線を用いて、保護膜28そのものの格子状態に基づいて、保護膜28の圧縮応力を測定することができる。
(反応部13)
反応部13は、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間の領域に設けられている。本実施形態において、保護膜28は、上述の通り、第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆っており、反応部13は、図7に示す通り、保護膜28の上面であって平面視で第1IDT電極11と第2IDT電極12との間に位置している。
本実施形態において、反応部13は、素子基板10の上面10aに位置する固定化膜13a(例えば金属膜)と、固定化膜13aの上面に結合された、検出対象と反応する反応物質とを有する。固定化膜13aと反応物質との結合としては、例えば、互いに化学結合している場合、中間物質を介して結合している場合、互いに物理的に付着している場合、などが挙げられる。反応物質は、検出対象に応じて適宜選択すればよく、例えば、検体液中の特定の細胞または生体組織などを検出対象とするときは、核酸やペプチドからなるアプタマーを用いることができ、検体液中の特定の抗原などを検出対象とするときは、抗体を用いることができる。本実施形態において、反応物質と検出対象との反応は、例えば、化学反応または抗原抗体反応などの反応物質と検出対象とが結合するものが挙げられる。また、検出対象と反応物質との相互作用によって、検出対象が反応物質に吸着したりするようなものであってもよい。これらの反応に限らず、反応部13に検出対象が接触したときに、反応物質が存在することで、検出対象の種類や含有量に応じて表面弾性波の特性を変化させるものであれば、本実施形態の反応物質として反応部13に用いることができる。反応部13は、検体液中の検出対象と反応を生じさせるためのものであり、具体的には、検体液が反応部13に接触すると、検体液中の特定の検出対象がその検出対象に対応するアプタマーと結合する。
本実施形態では、反応部13は、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間の領域において、保護膜28を介して素子基板10の上面10aに位置している。すなわち、固定化膜13aは、素子基板10の上面10aから保護膜28の厚み分だけ離れて位置している。反応部13は、保護膜28に覆われていないので、検体液と接触することができる。
固定化膜13aとしては、例えば、金層からなる単層構造としてもよく、チタン層およびチタン層上に位置する金層の二層構造、あるいは、クロム層およびクロム層上に位置する金層の二層構造などの複数層構造とすることができる。また、固定化膜13aの材料は、第1IDT電極11および第2IDT電極12の材料と同一にしてもよい。これによれば、両者を同一工程で形成することが可能となる。なお、固定化膜13aの材料は、上述の金属膜に代えて、例えば、SiO、TiOなどの酸化膜を用いてもよい。
図5に示す例では、金属膜13Rは、検出部30によって得られる信号に対するリファレンス信号を出力するためにリファレンス部30Rに備えられる。検出部30に対して対照性を満足するために、反応部13から反応物質を除いた固定化膜13aと同一の構成とすればよい。金属膜13Rも、反応部13と同様に第1IDT電極11と第2IDT電極12との間の領域において、保護膜28を介して素子基板10の上面10aに位置している。すなわち、金属膜13Rは、素子基板10の上面10aから保護膜28の厚み分だけ離れて位置している。金属膜13Rは、保護膜28に覆われていないので、検体液と接触することができる。
(引出し電極19、20)
図5に示すように、第1引出し電極19は第1IDT電極11と接続されており、第2引出し電極20は第2IDT電極12と接続されている。第1引出し電極19は、第1IDT電極11から反応部13とは反対側に引き出され、第1引出し電極19の端部19eは第1カバー部材1に設けた配線7と電気的に接続されている。第2引出し電極20は、第2IDT電極12から反応部13とは反対側に引き出され、第2引出し電極20の端部20eは配線7と電気的に接続されている。
第1引出し電極19および第2引出し電極20は、第1IDT電極11および第2IDT電極12と同様の材料および構成とすればよく、例えば、金の薄膜層などからなる単層構造としてもよく、素子基板10側からチタン層、金層およびチタン層の三層構造、あるいはクロム層、金層およびクロム層の三層構造などの複数層構造としてもよい。
本実施形態では、水晶からなる素子基板10のオイラー角を(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)とするとともに、保護膜28の、第1IDT電極11および前記第2IDT電極12を覆う部分の厚みtcを0<tc≦0.17λとする。素子基板10のオイラー角と保護膜28の厚みをこれらの範囲とすることで、温度特性を向上させることができる。
本実施形態において、温度特性は、恒温槽内の温度を10℃、25℃、40℃のそれぞれの温度条件とし、各温度条件における恒温槽内に静置したセンサ素子について、周波数特性を測定し、単位温度変化あたりの周波数変化を計算することによって、周波数温度係数(TCF:Temperature Coefficients of Frequency)として測定することができる。このTCFが小さいほど温度特性に優れていると判断することができる。TCFが小さければ小さいほど温度特性に優れている、すなわち温度変化による測定精度の低下を低減することができる。従来のセンサ素子では、例えば、温度特性TCFが絶対値で75ppm/℃以上(TCF≦−75ppm、且つ、75ppm≦TCF)程度であり、高い測定精度が求められる医療機器では、温度変化による影響を受けて測定精度の低下を招いてしまうおそれがあった。これに対して、本実施形態のセンサ素子3では、素子基板10のオイラー角と保護膜28の厚みを上記の範囲とすることで、温度特性TCFを±5ppm/℃以内(−5ppm≦TCF≦5ppm)にまで向上させることができる。温度特性を向上させることにより、センサ装置100を使用する環境が、例えば、屋内と屋外など温度が異なる環境であっても、高い測定精度で測定することができる。本実施形態において、高い測定精度とは、例えば、温度変化による影響のみを考慮したときの、センサ素子による検出対象の検出に係る測定値の変動係数(CV)を用いて判断すればよい。なお、本実施形態において、温度特性TCFが±5ppm/℃以内に限定されるものではなく、従来と比較して優れた測定精度を達成することができればよく、例えば温度特性TCFが±15ppm/℃以内であってもよい。
(センサ素子3を用いた検出対象の検出)
以上のようなSAWを利用したセンサ素子3において検体液中の検出対象の検出を行なうには、まず、第1IDT電極11に、配線7および第1引出し電極19などを介して信号発生器SGから信号を入力する。
この信号の入力によって、検出部30では、素子基板10の表面のうち第1IDT電極11の形成領域が励振され、所定の周波数を有するSAWが発生する。発生したSAWは、その一部が反応部13に向かって伝搬し、反応部13を通過した後、第2IDT電極12に到達する。反応部13では、反応部13のアプタマーが検体液中の特定の検出対象と結合し、結合した分だけ反応部13の重さ(質量)が変化するため、反応部13を通過するSAWの位相などの特性が変化する。このように特性が変化したSAWが第2IDT電極12に到達すると、それに応じた検出電圧が第2IDT電極12に生じる。リファレンス部30Rを備える場合も同様に、SAWが伝搬し、金属膜13Rを通過することで、リファレンス電圧が生じる。
このようにして生じた電圧は、第2引出し電極20、配線7などを介して計算部140および計測部150に出力され、検体液の性質や成分を調べることができる。
ここで、検体液を反応部13に誘導するために、センサ装置本体101では毛細管現象を利用する。
具体的には、上述のように、流路15は、図2に示すように、第2カバー部材2が中間カバー部材1Aに接合されることによって、第2カバー部材2の下面に細長い管状となる。そのため、検体液の種類、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2の材質などを考慮して、流路15の幅あるいは径などを所定の値に設定することによって、細長い管状の流路15に毛細管現象を生じさせることができる。流路15の幅は、例えば0.5mm〜3mmであり、深さは、例えば0.1mm〜0.5mmである。なお、流路15は、図2(b)に示すように、反応部13を超えて延びた部分である下流部(延長部)15bを有し、第2カバー部材2には延長部15bにつながった排気孔18が形成されている。そして、検体液が流路15内に入ってくると、流路15内に存在していた空気は排気孔18から外部へ放出される。
このような毛細管現象を生じる管を、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2を含むカバー部材によって形成すれば、流入部14に検体液を接触させることによって、検体液が流路15を流れてセンサ装置本体101の内部に吸い込まれていく。このように、センサ装置本体101は、それ自体が検体液の吸引機構を備えているため、ピペットなどの器具を使用することなく検体液を反応部13に誘導することができる。
(流路15とセンサ素子3との位置関係)
本実施形態において、検体液の流路15は深さが0.3mm程度であるのに対し、センサ素子3は厚みが0.3mm程度であり、図2(b)に示すように、流路15の深さとセンサ素子3の厚さとがほぼ等しい。そのため、流路15上にセンサ素子3を第1カバー部材1の上面にそのまま置くと流路15が塞がれてしまう。そこで、センサ装置本体101においては、図2(b)に示すように、センサ素子3が実装される第1カバー部材1と第1カバー部材1上に接合される中間カバー部材1Aとによって素子配置部5を設けている。この素子配置部5の中にセンサ素子3を収容することによって、検体液の流路15が塞がれないようにしている。すなわち、素子配置部5の深さをセンサ素子3の厚みと同程度にし、その素子配置部5の中にセンサ素子3を実装することによって、流路15を確保することができる。
センサ素子3は、例えば、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂またはシリコーン樹脂などを主成分とするダイボンド材によって、素子配置部5の底面に固定されている。
第1引出し電極19の端部19eと配線7とは、例えばAuなどからなる金属細線27によって電気的に接続されている。第2引出し電極20の端部20eと配線7との接続も同様である。なお、第1引出し電極19および第2引出し電極20と配線7との接続は、金属細線27によるものに限らず、例えばAgペーストなどの導電性接着材によるものでもよい。第1引出し電極19および第2引出し電極20と配線7との接続部分には空隙が設けられているため、第2カバー部材2を第1カバー部材1に貼り合わせた際に、金属細線27の破損が抑制される。また、第1引出し電極19、第2引出し電極20、金属細線27および配線7は、保護膜28によって覆われていてもよい。第1引出し電極19、第2引出し電極20、金属細線27および配線7が保護膜28で覆われていることによって、これらの電極などが腐食することを抑制することができる。
以上のように、本実施形態に係るセンサ装置本体101によれば、センサ素子3を第1カバー部材1の素子配置部5に収容したことによって、流入部14から反応部13に至る検体液の流路15を確保することができ、毛細管現象などによって流入部14から吸引された検体液を反応部13まで流すことができる。すなわち、所定の厚みを有するセンサ素子3を用いた場合であっても、センサ装置本体101自体に検体液の吸引機構を備えることができるため、検体液をセンサ素子3に効率的に導くことができるセンサ装置本体101を提供することができる。
<第2実施形態>
図8は、第2実施形態のセンサ素子を示す平面図である。
本発明の第2実施形態に係るセンサ素子3Aは、上記第1実施形態に係るセンサ素子3の構成に加えて、第1反射器および第2反射器をさらに有しており、保護膜28は第1反射器および第2反射器を覆っている。保護膜28の、第1反射器および第2反射器を覆う部分の厚みtrは、例えば0<tr≦0.05λに設定すればよい。
(第1反射器11A、第2反射器12A)
本実施形態において、検出部30は、第1反射器11Aおよび第2反射器12Aをさらに有する。第1反射器11Aは、第1IDT電極11を基準にして反応部13とは反対側に位置している反射器であり、第2反射器12Aは、第2IDT電極12を基準にして反応部13とは反対側に位置している反射器である。リファレンス部30Rにも検出部30と同様に、第1反射器11A、第2反射器12Aを設けてもよい。
素子基板10上を伝搬するSAWのうち、第1IDT電極11および第2IDT電極12よりも外方に伝搬したSAWは、測定に使用されずエネルギー損失となる。第1反射器11Aおよび第2反射器12Aを有することにより、第1IDT電極11および第2IDT電極12よりも外方に伝搬しようとするSAWが反射され、測定に使用されるので、エネルギー損失を低減することができ、耐ノイズ性を向上させ、測定精度を高くすることができる。
また、本実施形態において、第1反射器11Aおよび第2反射器12Aは、第1IDT電極11および第2IDT電極12と同様に、保護膜28によって覆われており、第1反射器11Aおよび第2反射器12Aを覆う部分の厚みtrは0<tr≦0.05λである。第1反射器11Aおよび第2反射器12Aを保護膜28で覆うことにより、検体液が第1反射器11Aおよび第2反射器12Aに接触することを抑制することができ、反射器の酸化などによる腐食を低減することが可能となる。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態のセンサ素子を示す断面図である。
本発明の第3実施形態に係るセンサ素子3Bは、保護膜28Aによって覆われる部分が、上記の実施形態とは異なる。
本実施形態において、保護膜28Aは、図9に示すように、第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆っているが、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間の領域の一部を覆っていない。すなわち、素子基板10の上面10aの一部は、保護膜28Aによって覆われていない。反応部13は、保護膜28Aによって覆われていない素子基板10の上面10aの部分、すなわち、素子基板10の上面10aであって、第1IDT電極11と第2IDT電極12との間の部分に位置している。保護膜28Aは、電極指間で短絡が生じないように各電極指が露出することなく覆っていればよく、また、IDT電極で発生するSAWまたは受信するSAWの伝搬に影響が出ない程度であれば、各電極指と保護膜28Aとの間、素子基板10の上面10aと保護膜28Aとの間などに間隙を有していてもよい。
第1IDT電極11で発生したSAWは、保護膜28Aが存在する領域では、保護膜28Aの影響を受けつつ伝搬し、保護膜28Aが存在しない領域では保護膜28Aの影響を受けずに素子基板10の上面10aを伝搬することになる。本実施形態では、反応部13が、素子基板10の上面10aに直接接触するように位置しており、SAWは、素子基板10の上面10aの反応部13に対してより効果的に作用しつつ伝搬する。これにより、エネルギー損失をさらに低減することができ、耐ノイズ性を向上させ、測定精度を高くすることができる。
また、保護膜28Aの中央側の端部と、反応部13のIDT電極側の端部とは、接触していてもよく、接触せずに間隙が設けられていてもよい。接触させることによって、SAWの伝搬路における音響的な境界が減り、IDT電極11で発生した振動エネルギーを反応部13へ効率よく伝搬することができるため、損失を低減することが可能となる。接触せずに間隙を設けることによって、製造上のばらつきによって、保護膜28Aの端部の位置が変動しても、反応部13の露出している長さが変動しないため、感度ばらつきを低減することが可能となる。
<センサ素子の製造工程>
本発明の実施形態に係るセンサ装置本体101が備えるセンサ素子3の製造工程について説明する。図10は、センサ素子3の製造工程を示す概略図である。
まずは、水晶からなる素子基板10を洗浄する。その後、必要に応じて、素子基板10の下面にAl膜50をRFスパッタリングによって形成する(図10(a))。
次に、素子基板10の上面10aに、電極パターンを形成する。ここでは、電極パターンを形成するための画像反転型のフォトレジストパターン51を、フォトリソグラフィー法を用いて形成する(図10(b))。
次に、素子基板10の上面10aのうち、フォトレジストパターン51が形成された部位と形成されていない部位とに、電子ビーム蒸着機を用いてTi/Au/Tiの三層構造の金属層52を成膜する(図10(c))。
次に、フォトレジストパターン51を、溶剤を用いてリフトオフし、その後、酸素プラズマによってアッシングを行なうことによって、Ti/Au/Tiの電極パターン53が形成される(図10(d))。本実施形態において、Ti/Au/Tiの電極パターン53は、一対のIDT電極11、12に加えて、反射器および実装用の引出し電極19、20などを含んでいてもよい。一対のIDT電極11、12は、相対向する配置とし、一方が発信器、他方が受信器の機能を有するものである。
次に、素子基板10の上面10aに、例えばTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)−プラズマCVDによって、Ti/Au/Tiの電極パターン53を覆うように保護膜28を成膜する(図10(e))。
次に、保護膜28の上面に、ポジ型のフォトレジスト54を形成し、保護膜28を、RIE装置を用いてエッチングすることによって、保護膜28のパターンを形成する(図10(f))。具体的には、ポジ型のフォトレジスト54を、IDT電極11、12およびIDT電極11、12間の領域を覆っている保護膜28の部位に形成し、フォトレジスト54が形成されていない部位を、RIE装置を用いてエッチングをした後、溶剤を用いてフォトレジスト54をリフトオフすることによって、IDT電極11、12およびIDT電極11、12間の領域を覆うような保護膜28のパターンが形成される。
保護膜28の上面に、固定化膜13aを形成する。ここでは、固定化膜13aを形成するための画像反転型のフォトレジストパターン54を、フォトリソグラフィー法を用いて形成し、保護膜28の上面のうち、フォトレジストパターン54が形成された部位と形成されていない部位とに、電子ビーム蒸着機を用いてTi/Au/Tiの三層構造の金属層を成膜する(図10(g))。
次に、フォトレジストパターン54を、溶剤を用いてリフトオフし、その後、酸素プラズマによってアッシングを行なうことによって、Ti/Au/Tiの固定化膜13aが形成される(図10(h))。
その後、素子基板10の下面に形成されていたAl膜50を、フッ硝酸を用いて除去する。固定化膜13aの上面に、核酸やペプチドからなるアプタマーを固定化して反応部13を形成する。
以上のようにして、センサ素子3が形成される。
次に、素子基板10をダイシングして所定のサイズに分断する(図10(i))。その後、分断して得られた個々のセンサ素子3を、予め配線が形成された第1カバー部材1に相当するガラスエポキシ実装基板(以下、実装基板と記す。)上に、エポキシ系接着剤56を用いて裏面固定する。そして、金属細線27としてAu細線を用いて、センサ素子3上の引出し電極の端部19e、20eと実装基板上の端子6に繋がっている配線7との間を電気的に接続する(図10(j))。
その後、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2などを設けて本発明の実施形態に係るセンサ装置本体101が形成される。
一方、半導体素子等で構成された信号発生器SG、計算部140および計測部150が実装された基板を、センサ装置本体101とは別に準備しておき、上記で得られたセンサ装置本体101と、各半導体素子とを電気的に接続してセンサ装置100が形成される。
本発明は、以上の実施形態に限定されず、種々の態様で実施されてよい。
例えば、上述した実施形態においては、反応部13が固定化膜13aと固定化膜13aの上面に固定化されたアプタマーとからなるものについて説明したが、アプタマーに限らず、検体液中の検出対象と反応し、反応部13を通過する前後でSAWの特性が変化する反応物質であれば固定化膜13aの上面に固定して用いることができる。また、例えば、検体液中の検出対象と固定化膜13aとが反応する場合には、アプタマーなどの反応物質を使用せず、固定化膜13aだけで反応部13を構成してもよい。また、固定化膜13aとして、金属膜に代えて、導電性を有さない膜を用いることができ、当該膜の上面にアプタマーを固定化してもよい。
また、センサ素子3として、1つの基板上に複数種類のデバイスを混在させても構わない。例えば、SAW素子の隣に酵素電極法の酵素電極を設けてもよい。この場合は、抗体やアプタマーを用いた免疫法に加えて酵素法での測定も可能となり、一度に検査できる項目を増やすことができる。
また、上述した実施形態においては、センサ素子3が1個設けられている例について説明したが、センサ素子3を複数個設けてもよい。この場合は、センサ素子3ごとに素子配置部5を設けてもよいし、全てのセンサ素子3を収容できるような長さあるいは幅を有する素子配置部5を形成するようにしてもよい。
また、上述した実施形態においては、第1カバー部材1、中間カバー部材1Aおよび第2カバー部材2がそれぞれ別部材である例を示したが、これに限らず、いずれかの部材同士が一体化されたものを用いてもよい。また、これら全ての部材同士が一体化されたものを用いてもよい。
また、上述した各実施形態の構成については、互いに組み合わせることができる。例えば、第2実施形態のセンサ素子3Aの第1反射器および第2反射器を、第3実施形態のセンサ素子3Bにも適用することができる。
(シミュレーションによる検討)
素子基板10である水晶基板のオイラー角(φ,θ,ψ)と、第1IDT電極11および第2IDT電極12を覆っている部分の保護膜28の厚みtcと、をパラメータとして、前述の周波数温度係数(TCF)をシミュレーションにより算出した。本シミュレーションでは、有限要素法(FEM)のソフトウェア(Mathworks社製MATLAB)を用いてTCFを算出した。
シミュレーションでは、オイラー角(φ,θ,ψ)を(φ=0°,0°≦θ≦180°,0°≦ψ≦90°)の範囲とし、保護膜厚みtcを0≦tc≦0.2λの範囲とし、各条件におけるTCFを算出したのち、TCF[ppm/℃]と、tc[μm]およびθ[°]との関係式を導出した。導出した関係式を下記式(1)に示す。
TCF=−11.1θtc+3.1θ+1615.1tc−390 (但し、φ=0°、ψ=90°)・・・(1)
式(1)に基づいて、TCFが±5ppm/℃以内となるオイラー角の範囲および保護膜厚みtcの範囲を決定した。
TCFが±5ppm/℃以内となる素子基板のオイラー角範囲は、(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)であり、保護膜厚み範囲は、0<tc≦0.17λであった。
(実測値による検証)
上記シミュレーションによる検討によって得られたオイラー角範囲および保護膜厚み範囲について、実測値に基づく妥当性を検証した。
・検証例1
素子基板のオイラー角(φ,θ,ψ)=(0°,128°,90°)、保護膜厚みtc=0.026λとして、前述の実施形態の構成でセンサ素子を作製し、周波数温度係数(TCF)を測定したところ、TCFは4.9ppm/℃であり、オイラー角範囲および保護膜厚み範囲が、上記シミュレーション結果の範囲内であれば、±5ppm/℃以内を実現できることがわかった。
・検証例2
素子基板のオイラー角(φ,θ,ψ)=(0°,127°,90°)、保護膜厚みtc=0.026λとして、前述の実施形態の構成でセンサ素子を作製し、TCFを測定したところ、TCFは0.9ppm/℃であり、オイラー角範囲および保護膜厚み範囲が、上記シミュレーション結果の範囲内であれば、±5ppm/℃以内を実現できることがわかった。
・検証例3
素子基板のオイラー角(φ,θ,ψ)=(0°,126°,90°)、保護膜厚みtc=0.026λとして、前述の実施形態の構成でセンサ素子を作製し、TCFを測定したところ、TCFは−4.8ppm/℃であり、オイラー角範囲および保護膜厚み範囲が、上記シミュレーション結果の範囲内であれば、±5ppm/℃以内を実現できることがわかった。
・検証例4
素子基板のオイラー角(φ,θ,ψ)=(0°,127°,90°)、保護膜厚みtc=0.026λとして、前述の実施形態の構成でセンサ素子を作製し、TCFを測定したところ、TCFは−2.5ppm/℃であり、オイラー角範囲および保護膜厚み範囲が、上記シミュレーション結果の範囲内であれば、±5ppm/℃以内を実現できることがわかった。
・検証例5
素子基板のオイラー角(φ,θ,ψ)=(0°,132.9°,90°)、保護膜厚みtc=0.026λとして、上記検証例と同様のセンサ素子を作製し、TCFを測定したところ、TCFは31.9ppm/℃であり、オイラー角範囲および保護膜厚み範囲が、上記シミュレーション結果の範囲から外れていると、±5ppm/℃以内を実現できていないことがわかった。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形態で実施できる。したがって、前述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、本発明の範囲は特許請求の範囲に示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、特許請求の範囲に属する変形や変更は全て本発明の範囲内のものである。
1 第1カバー部材
1A 中間カバー部材
1Aa 第1上流部
2 第2カバー部材
2a 第3基板
2b 第4基板
3,3A,3B センサ素子
4 凹部形成部位
5 素子配置部
6 端子
7 配線
10 素子基板
11 第1IDT電極
11A 第1反射器
11a 電極指
12 第2IDT電極
12A 第2反射器
12a 電極指
13 反応部
13R 金属膜
13a 固定化膜
14 流入部
15 流路
15b 下流部
18 排気孔
19 第1引出し電極
19e 端部
20 第2引出し電極
20e 端部
27 金属細線
28,28A 保護膜
30 検出部
30R リファレンス部
50 Al膜
51 フォトレジストパターン
52 金属層
53 電極パターン
54 フォトレジスト
56 エポキシ系接着剤
100 センサ装置
101 センサ装置本体
140 計算部
150 計測部
本発明の一実施形態に係るセンサ素子は、水晶基板と、前記水晶基板の上面に位置している検出部と、保護膜とを備える。検出部は、検出対象と反応する反応部、および前記反応部に向かって伝搬する弾性波を発生させ、前記反応部を通過した前記弾性波を受信する一対のIDT電極、を有する。保護膜は、前一対のIDT電極を覆っている。前記水晶基板は、オイラー角が(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)である。前記保護膜の、前一対のIDT電極を覆っている部分の厚みtc(前記表面弾性波の波長λ(μm)で規格化された厚み)は、0<tc≦0.17λである。


Claims (17)

  1. 試料に含まれる検出対象を検出するためのセンサ素子であって、
    オイラー角が(φ=0°,97.2°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)である水晶基板と、
    前記水晶基板の上面に位置している検出部であって、
    前記検出対象と反応する反応部、
    前記反応部に向かって伝搬する表面弾性波を発生させる第1IDT電極、および、
    前記反応部を通過した前記表面弾性波を受信する第2IDT電極、を有する検出部と、
    少なくとも前記第1IDT電極および前記第2IDT電極を覆っており、前記第1IDT電極および前記第2IDT電極を覆っている部分の厚みtc(前記表面弾性波の波長λ(μm)で規格化された厚み)が0<tc≦0.17λである保護膜と、を備えるセンサ素子。
  2. 前記保護膜は、圧縮応力を有している、請求項1に記載のセンサ素子。
  3. 前記保護膜は、SiOを含む、請求項1または2に記載のセンサ素子。
  4. 前記保護膜は、少なくとも一部が前記水晶基板の上面に位置している、請求項1〜3のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  5. 前記保護膜は、前記第1IDT電極および前記第2IDT電極と接している、請求項1〜4のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  6. 前記第1IDT電極および前記第2IDT電極は、それぞれ複数の電極指を有し、
    前記保護膜は、前記第1IDT電極および前記第2IDT電極の前記複数の電極指の表面と、前記複数の電極指の間に位置する前記水晶基板の表面とに接している、請求項5記載のセンサ素子。
  7. 前記保護膜は、前記反応部を覆っていない、請求項1〜6のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  8. 前記保護膜は、前記第1IDT電極から前記第2IDT電極まで連続して覆っている、請求項1〜6のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  9. 前記反応部は、前記保護膜を介して前記水晶基板の上面に位置している、請求項1〜6、8のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  10. 前記反応部は、前記検出対象と反応可能な反応物質および前記反応物質と結合可能な固定化膜を有する、請求項1〜9のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  11. 前記反応物質は、前記固定化膜を介して前記水晶基板に結合している、請求項10に記載のセンサ素子。
  12. 前記固定化膜の厚みtfが0.007λ≦tfである、請求項10または11に記載のセンサ素子。
  13. 前記水晶基板の厚みtbが0.35mm≦tb≦0.55mmである、請求項1〜12のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  14. 前記検出部は、前記第1IDT電極を基準にして前記反応部とは反対側に位置している第1反射器、および、前記第2IDT電極を基準にして前記反応部とは反対側に位置している第2反射器をさらに有し、
    前記保護膜は、前記第1反射器および前記第2反射器をさらに覆っており、前記第1反射器および前記第2反射器を覆っている部分の厚みtrが0<tr≦0.05λである、請求項1〜13のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  15. 前記保護膜は、前記厚みtcが0<tc≦0.05λである、請求項14に記載のセンサ素子。
  16. 前記水晶基板は、オイラー角が(φ=0°,110.0°≦θ≦128.9°,85°≦ψ≦95°)である、請求項1〜15のいずれか1つに記載のセンサ素子。
  17. 請求項1〜16のいずれか1つに記載のセンサ素子と、
    前記検出対象を含む前記試料を前記センサ素子の前記検出部に供給する供給部と、
    前記センサ素子から出力される電気信号に基づいて前記検出対象を検出する信号処理部と、を備える、センサ装置。
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