JP2020059674A - 農業用資材及び農業用資材の製造方法 - Google Patents

農業用資材及び農業用資材の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020059674A
JP2020059674A JP2018191873A JP2018191873A JP2020059674A JP 2020059674 A JP2020059674 A JP 2020059674A JP 2018191873 A JP2018191873 A JP 2018191873A JP 2018191873 A JP2018191873 A JP 2018191873A JP 2020059674 A JP2020059674 A JP 2020059674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
agricultural material
material according
pesticide
polylactic acid
agricultural
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018191873A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6909504B2 (ja
Inventor
育雄 谷口
Ikuo Taniguchi
育雄 谷口
佳恵 衣笠
Yoshie Kinugasa
佳恵 衣笠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyushu University NUC
Original Assignee
Kyushu University NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyushu University NUC filed Critical Kyushu University NUC
Priority to JP2018191873A priority Critical patent/JP6909504B2/ja
Publication of JP2020059674A publication Critical patent/JP2020059674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6909504B2 publication Critical patent/JP6909504B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Landscapes

  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】耐熱性が比較的低い農薬を含有させることが可能な、生分解性を有する農業用資材を提供すること。【解決手段】本開示は、生分解性を有するマトリックス樹脂と、上記マトリックス樹脂中に分散されている農薬とを含み、上記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有する、農業用資材を提供する。【選択図】なし

Description

本開示は、農業用資材及び農業用資材の製造方法に関する。
農業用資材の多くは、ポリエチレン及びポリ塩化ビニル等の汎用の合成樹脂から構成されることが多い。そのため、農業用資材は使用後に、燃焼及び埋立て等によって廃棄処分することが求められる。エネルギー消費及び環境負荷を低減する観点から、上記のような廃棄処分をせずに使用後に分解される農業用資材の検討がなされている。その一例として、生分解性樹脂で構成される農業用資材が注目されている。
生分解性樹脂で構成される農業用資材としては、例えば、生分解性樹脂と機能性材料(例えば、酵素及び肥料等)との複合体が検討されており、上記複合体の分解に伴って、機能性材料が土壌に供給されると期待される。
例えば、特許文献1では、脂肪族ポリエステル樹脂100重量部とポリカプロラクトン1〜200重量部からなるポリエステル樹脂組成物を成形してなる生分解性杭であって、内部に肥料及び/又は薬品を含む生分解性杭が提案されている。
特開平11−346520号公報
上記のような複合体を製造は、生分解性樹脂の成形性を確保するため、生分解性樹脂と機能性材料との混合物を比較的高温に加熱することで、樹脂を十分に軟化させたうえで加工される。この成形加工の際に加えられる熱によって、機能性材料のうち耐熱性に劣る材料は分解又は失活し、本来想定される機能を発揮できなくなる場合がある。
本開示は、耐熱性が比較的低い農薬を含有させることが可能な、生分解性を有する農業用資材及び農業用資材の製造方法を提供することを目的とする。
本開示は、生分解性を有するマトリックス樹脂と、上記マトリックス樹脂中に分散されている農薬とを含み、上記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有する、農業用資材を提供する。
上記農業用資材は、生分解性を有するマトリックス樹脂を含み、上記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有することから、比較的低温下における加圧成形によって得ることができる。すなわち、耐熱性の低い農薬を、熱分解等によってその機能が損なわれることを抑制しつつ、マトリックス樹脂中に配合することができる。上記農業用資材は、生分解性を有することから、マトリックス樹脂の生分解に伴って農薬を土壌に徐放することができる。
上記農薬が、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン原子及び不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する化合物を含有してもよい。上記農薬は上記特定の官能基が熱による影響を受けやすく耐熱性が比較的低いが、上記農業用資材を構成するマトリックス樹脂がバロプラスチックを含有し、比較的低温下で加圧成形によって農業用資材を製造することができる。したがって、上述の農業用資材は、上記のような特定の官能基を有する農薬であっても機能が損なわれることを抑制して含有させることができる。
上記農薬が100℃以下で固体であってよい。上記農薬が100℃以下で固体であることで、農業用資材の製造における加圧成形においても農薬が固体状を維持することができ、より容易に農業用資材を得ることができる。
上記農薬の分子量が1000以下であってよい。
上記農薬が、殺菌剤、除草剤、殺鼠剤、忌避剤、誘引剤、展着剤、植物生育調整剤、発芽促進剤及び殺虫剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有してもよい。
上記バロプラスチックが、ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーを含有してもよい。バロプラスチックが上記ブロックポリマーを含有することで、加圧による成形性と、生分解性とをより高い水準で両立することができる。
上記ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーが、下記一般式(1)で表される構造を有してもよい。
一般式(1)において、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数を示す。
上記ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するユニットを含んでもよい。ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するユニットである場合、農業用資材の生分解性がより向上する。
上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量が30〜70質量%であってもよい。上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量が上記の範囲内であると、加圧による成形性をより向上させることができる。
上述の農業用資材は、シート状であってもよい。上述の農業用資材は、生分解性に優れることから、シート状に成形して(例えば、マルチシートとして)使用することができる。
本発明の一側面は、生分解性を有するマトリックス樹脂と農薬とを含む混合物を60℃以下で加圧し成形して農業用資材を得る工程を有し、上記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有する、農業用資材の製造方法を提供する。
上記農業用資材の製造方法は、マトリックス樹脂としてバロプラスチックを含有する樹脂を用いることで低温での成形が可能である。このため農薬の機能性を損なうことなくマトリックス樹脂中に農薬を配合して農業用資材を製造することができる。また、マトリックス樹脂が生分解性を有することから、得られる農業用資材は土壌に適用した後、生分解されるに伴い、含有された農薬を土壌に徐放することができる。
上記農薬が、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン原子及び不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する化合物を含有してもよい。上記農薬は上記特定の官能基が熱による影響を受けやすく耐熱性が比較的低いが、上記農業用資材を構成するマトリックス樹脂がバロプラスチックを含有し、比較的低温下における加圧成形によって農業用資材を製造することができることから、上記の農薬であっても機能を失わせずに含有させることができる。
上記農薬は100℃以下で固体であってもよい。上記農薬が100℃以下で固体であることで、農業用資材の製造における加圧成形においても農薬が固体状を維持することができ、より容易に農業用資材を製造することができる。
上記農薬の分子量が1000以下であってもよい。
上記農薬が、殺菌剤、除草剤、殺鼠剤、忌避剤、誘引剤、展着剤、植物生育調整剤、発芽促進剤及び殺虫剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有してもよい。
上記バロプラスチックが、ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーを含有してもよい。バロプラスチックが上記ブロックポリマーを含有することで、加圧による成形性と、生分解性とをより高い水準で両立することができる。
ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有する上記ブロックポリマーが、下記一般式(1)で表される構造を有してもよい。
一般式(1)において、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数を示す。
上記ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するポリ乳酸ユニットを含んでもよい。ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するユニットである場合、農業用資材の生分解性がより向上する。
上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量が30〜70質量%であってもよい。上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量が上記の範囲内であると、加圧による成形性をより向上させることができる。
本開示によれば、耐熱性が比較的低い農薬を含有させることが可能な、生分解性を有する農業用資材及び農業用資材の製造方法を提供することができる。
図1は、低温成形性の評価結果の一例を示す図である。 図2は、生分解性評価の結果を示すグラフである。 図3は、農業用資材によるアブラムシに対する殺虫効果を確認した実験結果を示すグラフである。
以下、本開示の実施形態について説明する。ただし、以下の実施形態は、本開示を説明するための例示であり、本開示を以下の内容に限定する趣旨ではない。
農業用資材の一実施形態は、生分解性を有するマトリックス樹脂と、上記マトリックス樹脂中に分散されている農薬と含む。
上記マトリックス樹脂は、バロプラスチックを含有し、好ましくはバロプラスチックからなる。本明細書において「バロプラスチック」とは、加圧によって固体から溶融状態へと相転移する多相系高分子である。最も簡単なバロプラスチックとしては、例えば、2成分のブロックポリマー(二元共重合体)が挙げられる。
上記バロプラスチックは、例えば、ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーを含有してもよい。ポリカーボネートユニットは、例えば、ポリメチレンカーボネートに由来する構造であってよい。ポリメチレンカーボネートとしては、例えば、ジメチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、及びテトラメチレンカーボネート等であってよい。ポリメチレンカーボネートの種類等によって生分解性を調整することができる。
ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーは、例えば、下記一般式(1)で表される構造を有してもよい。
一般式(1)において、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数を示す。m及びnは、例えば、1〜1000であってよく、1〜500であってよく、1〜100であってよい。
上記ポリ乳酸ユニットは、D−乳酸に由来するユニットを含んでもよく、L−乳酸に由来するユニットを含んでもよく、D−乳酸に由来するユニット及びL−乳酸に由来するユニットの両方を含んでもよい。上記ポリ乳酸ユニットの種類を選択することによって、得られる農業用資材の生分解性を調整することができる。例えば、ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するユニットである場合、農業用資材の生分解性により優れ、農業用資材に含有される農薬をより早く土壌に供給することができる。上記ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するユニットである場合、上記バロプラスチックは、例えば、下記の一般式(2)で表される構造を有してもよい。上記ポリ乳酸ユニットがL−乳酸に由来するユニットである場合、上記バロプラスチックは、例えば、下記の一般式(3)で表される構造を有してもよい。
上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量は、例えば、30〜70質量%であってもよい。上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量が上記範囲内であることで、室温における加圧による成形性により優れる。上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量の下限値は、例えば、32質量%以上、又は35質量%以上であってよい。上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量の上限値は、例えば、68質量%以下、65質量%以下、62質量%以下、60質量%以下又は58質量%以下であってよい。上記ポリカーボネートユニット及び上記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する上記ポリカーボネートユニットの質量の上限値及び下限値が上記範囲内であることで、農業用資材の生分解性及び農薬の徐放性をより高度に両立することができる。
上記バロプラスチックの重量平均分子量は、例えば、10000以上、15000以上、又は30000以上であってよい。上記バロプラスチックの重量平均分子量は、例えば、100000以下、又は250000以下であってよい。バロプラスチックの重量平均分子量が上記範囲内であることで、成形性及び生分解性をより向上させることができる。本明細書における重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって測定される値を意味し、ポリスチレン換算値で表す。
上記バロプラスチックの分子量は、例えば、10kDa以上、15kDa以上、又は30kDa以上であってよい。上記バロプラスチックの分子量は、例えば、250kDa以下、又は100kDa以下であってよい。バロプラスチックの分子量が上記範囲内であることで、成形性及び生分解性をより向上させることができる。
上記バロプラスチックにおける上記ポリカーボネートユニットの重量平均分子量は、例えば、3000〜75000であってよく、5000〜125000であってよく、又は7000〜175000であってよい。上記バロプラスチックにおける上記ポリ乳酸ユニットの重量平均分子量は、例えば、3000〜75000であってよく、5000〜125000であってよく、又は7000〜175000であってよい。
上記バロプラスチックは、市販されているものを用いてもよく、別途調製したものを用いてもよい。別途調製する場合は、例えば、環状カーボネートの開環重合によってポリカーボネート(後に、ポリカーボネートユニットを構成する)を得る工程と、得られたポリカーボネートとラクチドの開環重合によって、ブロックポリマーを得る工程とを有する調製方法によって得られるバロプラスチックを用いることができる。
環状カーボネートとは、例えば、エチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、ジメチレンカーボネート、トリメチレンカーボネート、及びテトラメチレンカーボネート等であってよい。これらの化合物は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。ラクチドは、2分子のヒドロキシ酸が脱水縮合した環状化合物であり、例えば、乳酸の二量体であってよい。乳酸は、D−乳酸又はL−乳酸であってよい。
開環重合には、例えば、アルミニウムイソプロポキシト(Al(Oi−Pr))、及び2−エチルヘキサン酸スズ(II)(SnOct)等を重合触媒として用いることができる。開環重合における重合温度は、例えば、100℃以下、又は90℃以下であってよい。開環重合における重合温度を上記範囲内とすることによって、解重合及びエステル交換反応等の高分子鎖交換反応などの副反応を抑制し、ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットのブロック性を損なうことをより十分に抑制することができる。
上記マトリックス樹脂、上記バロプラスチック以外にその他の樹脂を更に含有してもよい。その他の樹脂は、例えば、ポリ乳酸、ポリカプロラクトン、及びポリヒドロキシアルカノエート等の生分解性樹脂を挙げることができる。上記マトリックス樹脂がその他の樹脂を更に含有する場合、その他の樹脂の含有量は、上記マトリックス樹脂の全量を基準として、例えば、10質量%以下、又は5質量%以下であってよい。
上記農薬は、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン原子及び不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する化合物を含有してもよく、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン原子及び不飽和結合を有する化合物を含有してもよい。アミノ基としては、例えば、一級アミン、及び二級アミン等であってよい。ハロゲン原子は、ハロゲノ基であってよい。ハロゲン原子としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素等が挙げられる。不飽和結合としては、例えば、アルケニル基及びアルキニル基等が挙げられる。アルケニル基としては、例えば、ビニル基及びアリル基等が挙げられる。アルキニル基としては、例えば、エチニル基等が挙げられる。上記不飽和結合には、芳香族を構成している不飽和結合は含まれない。上記農薬は上記特定の官能基が熱による影響を受けやすく、耐熱性が比較的低いが、上記農業用資材を構成するマトリックス樹脂がバロプラスチックを含有することから、上記の農薬であっても機能を失わせずに含有させることができる。
上記農薬は、例えば、100℃以下で固体である化合物を含んでもよく、80℃以下で固体である化合物を含んでもよく、60℃以下で固体である化合物を含んでもよく、又は40℃以下で固体である化合物を含んでもよい。上記農薬は、例えば、融点が100℃以下の化合物を含んでもよい。上記農薬が上記温度以下で固体を含むことで、農業用資材の製造における加圧成形においても農薬が固体状を維持することができ、より容易に農業用資材を得ることができる。
上記農薬は、例えば、結晶、及び粉体等であってよい。上記農薬の平均粒子径は、例えば、100μm以下、10μm以下、1μm以下、又は100nm以下であってよく、50nm以上であってよい。上記農薬の平均粒子径が上記範囲内であることによって、マトリックス樹脂中における分散性をより向上させることができる。本明細書において平均粒子径は、光学顕微鏡又は走査型顕微鏡によって測定することができる。
上記農薬の分子量は、例えば、1000以下であってよく、800以下、500以下、又は200以下であってよい。
上記農薬は、例えば、殺菌剤、除草剤、殺鼠剤、忌避剤、誘引剤、展着剤、植物生育調整剤、発芽促進剤及び殺虫剤などが挙げられる。本明細書において「殺菌剤」には、細菌及び真菌を死滅させる作用、並びに細菌及び真菌の増殖を抑制する作用の少なくとも一方の作用を有する物質が含まれる。
殺菌剤としては、例えば、メチル1−(ブチルアミノカルボニル)−1H−ベンズイミダゾールー2−イルカルバメート、2,4,5,6−テトラクロロ−1,3−ベンゼンジカルボニトリル、及び4−メチル−N−フェニル−6−プロップ−1−イニルピリミジン−2−アミン等が挙げられる。除草剤としては、例えば、イソプロピルアンモニウムN−(ホスホノメチル)グリシナート、3−(ジメチルカルバモイルアミノフェニル)−N−tert−ブチルカルバメート、及び2−(4−クロロ−6−エチルアミノ−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)−2−メチルプロピオノニトリル等が挙げられる。
殺鼠剤としては、例えば、2−[2−(4−クロロフェニル)−1−オキソ−2−フェニルエチル]インダン−1、3−ジオン等が挙げられる。忌避剤としては、例えば、2,4,6,8−テトラメチル−1,3,5,7−テトラオキソカン、(RS)−1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン、及び2,2−ジメチル−3−(2−メチル−1−プロペニル)シクロプロパンカルボン酸(1,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1,3−ジオキソ−2H−イソインドール−2−イル)メチル等が挙げられる。
誘引剤としては、例えば、(R,Z)−(−)−5−(1−デセニル)オキサシクロペンタン−2−オン等が挙げられる。展着剤としては、例えば、リグニンスルホン酸カルシウム、テトラアルキルアンモニウム塩、及び(2S,3R,4R,5R)−ヘキサン−1,2,3,4,5,6−ヘキソール等が挙げられる。
植物生育調整剤としては、例えば、パラクロロフエノキシ酢酸、4−クロロ−2−(ヒドロキシメチル)フェノキシ酢酸、塩化コリン、6−ベンジルアミノプリン、1−(2−クロロ−4−ピリジル)−3−フェニル尿素、及びジベレリン等が挙げられる。発芽促進剤としては、例えば、1−ナフタレンアセトアミド、及びインドール酢酸等が挙げられる。殺虫剤としては、例えば、3−ブロモ−N−「4−クロロ−2−メチル−6−[(メチルアミノ)カルボニル]フェニル」−1−(3−クロロ−2−ピリジニル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド等が挙げられる。
上記農薬の含有量は、上記マトリックス樹脂及び上記農薬の合計の質量を基準として、例えば、10質量%以下、5質量%以下、1質量%以下、又は0.5質量%以下であってよい。上記農薬の含有量は、上記マトリックス樹脂及び上記農薬の合計の質量を基準として、例えば、0.01質量%以上、0.05質量%以上、又は0.1質量%以上であってよい。上記農薬の含有量が上記範囲内であると、農業用資材中に農薬がより高度の均一性をもって分散することができる。
上記農業用資材は、その他の成分を更に含有してもよい。その他の成分としては、例えば、染料、顔料、及び無機肥料等が挙げられる。染料としては、例えば、カロチノイド、フラボノイド、キノン、ポリフェノール及びインドール等の天然染料が挙げられる。顔料としては、例えば、赤土、黄土、緑土、及び胡粉などの天然鉱物顔料等が挙げられる。
上述の農業用資材の形態は、例えば、フィルム状、シート状、及び杭形状等であってよく、農業用マルチシートであってよい。上述の農業用資材の形態がフィルム状又はシート状である場合、農業用資材の厚さは、例えば、1000μm以下、800μm以下、700μm以下、又は600μm以下であってよい。上述の農業用資材の形態がフィルム状又はシート状である場合、農業用資材の厚さは、例えば、100μm以上、200μm以上、又は300μm以上であってよい。農業用資材の厚さが上記範囲内であると、農業用資材の生分解性をより向上させることができる。
上述の農業用資材は生分解性を有することから、従来の合成樹脂で構成される農業用資材のように焼却処理及び埋め立て処理をせずとも分解することができる。したがって、農地に設置した後、使用と共に徐々に分解されるため、上記のような処理が必ずしも必要がない。また、農地に設置した後、生分解性を有するマトリックス樹脂の分解に伴って農薬を徐々に土壌に供給することができる。上述の農業用資材は生分解性を調整できることから、土壌への農薬の供給時間を調製することができる。したがって、上述の農業用資材を用いることで、例えば、定期的に農薬を土壌に供給するといった作業を削減することができる。
上述の農業用資材は生分解性を有する。農業用資材の生分解性は、後述する生分解性試験によって評価することができる。具体的には、評価対象となる農業用資材(例えば、フィルム)を約60mg用意し、子嚢菌(thermomyces lanuginosus)に由来するリパーゼの溶液(pH7.4、酵素活性:25000unit/film)に37℃で浸漬して、経時的に農業用資材の質量を測定することによって行う。酵素溶液は1週間に2回交換する。ここで「Unit/film」はフィルム(film)あたりの酵素活性を示す。1unitは、pH7.5且つ40℃の条件下で、三酪酸グリセリルを1分間あたりに1μmol分解できる酵素量として定義される。
上記生分解性試験における、農業用資材の残存質量に基づいて、農業用資材の生分解性を評価できる。農業用資材の残存質量が60質量%となるまでの分解時間は、例えば、6週間以下であってよく、5週間以下、4週間以下、3週間以下、2週間以下、又は1週間以下とすることができる。農業用資材の残存質量が60質量%となるまでの分解時間は、例えば、3日以上、又は5日以上であってよい。農業用資材の残存質量が60質量%となるまでの分解時間は、例えば、上記マトリックス樹脂の組成、上記バロプラスチックの組成及び比率などを調整することによって制御することができる。
上述の農業用資材は、例えば、以下の方法によって製造することができる。農業用資材の製造方法の一実施形態は、生分解性を有するマトリックス樹脂と農薬とを含む混合物を60℃以下で加圧し成形して農業用資材を得る工程を有する。上記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有する。上記製造方法は、上述の農業用資材の製造方法の一例であることから、上述の農業用資材についての説明内容を適用することができる。
上記マトリックス樹脂と上記農薬との混合物は、例えば、上記マトリックス樹脂と上記農薬とを、例えば、ミキサーや混合ミル等を用いて機械混合して調製してもよく、溶媒を添加して混合し、その後溶媒を除去させることで調製してもよい。溶媒を用いる場合には、例えば、水、アルコール、及びケトン等を用いることができる。溶媒の除去は、例えば、減圧乾燥等で行ってもよい。
上記混合物を加圧し成形する方法は、例えば、押出成形、圧縮成形、及び真空成形等の方法が挙げられる。上記混合物の加圧成形時の圧力は、例えば、20MPa以上、25MPa以上、30MPa以上、35MPa以上、又は40MPa以上であってよい。上記混合物の加圧成形時の圧力は、例えば、100MPa以下、又は90MPa以下であってよい。上記混合物の加圧成形時の圧力が上記範囲内とすることによって、混合物中のバロプラスチックの圧力誘起相転移を引き起こし、混合物の成形性をより十分なものとすることができる。
上記混合物を加圧する時間は、例えば、3分以上、5分以上、又は10分以上であってよい。上記混合物を加圧する時間は、例えば、1時間以下であってよい。上記混合物を加圧する時間が上記範囲内とすることによって、マトリックス樹脂及び農薬の劣化をより十分に抑制させつつ、容易に成形することができる。
上記混合物の加圧成形時の温度は、100℃以下であり、例えば、80℃以下、60℃以下、40℃以下、又は30℃以下であってよい。上記混合物の加圧成形時の温度は、例えば、20℃以上、又は25℃以上であってよい。加圧成形時の温度が上記範囲内であることによって、混合物中の農薬の熱による影響を十分に低減するとともに、マトリックス樹脂に十分な成形性を得ることができる。
以上、幾つかの実施形態について説明したが、共通する構成については互いの説明を適用することができる。また本開示は、上記実施形態に何ら限定されるものではない。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(製造例1)
(バロプラスチックの調製)
グローブボックス中で、容器に、2−エチルヘキサン酸スズ(II)を80mg(0.2mmоl)、エタノールを70mg(1.5mmol)測り取った。次いで、トリメチレンカーボネート10.2g(100mmol)及びトルエン5mLを、シリンジを用いセプタムを介して上記容器内に入れた。その後、撹拌しながら、100℃で24時間、開環重合反応を行った。H−NMRによって、容器内の溶液に配合されていたトリメチレンカーボネートが消費されたことを確認した。その後、D−乳酸の二量体であるラクチド6.8g(47mmol)を加えて、更に110℃で1週間、開環重合反応を行った。
反応終了後、メタノールに反応溶液を滴下することで再沈精製を行って、ポリ(トリメチレンカーボネート)/ポリ(D−乳酸)のブロック共重合体(重量平均分子量:114kDa、ポリ(D−乳酸)ユニットの重量平均分子量:40kDa)を製造した。
(製造例2〜15)
表1に示すとおりにポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットの組成比、並びに乳酸の種類を変更したこと以外は、製造例1と同様にして、バロプラスチックを製造した。
<低温成形性:低温下における成形性の評価>
上述のとおり得られたポリ(トリメチレンカーボネート)/ポリ(D−乳酸)のブロック共重合体について、以下の方法に沿って低温成形性を確認し、下記の基準に沿って評価した。より具体的には、上記ブロック共重合体を、押出成形機(島津製作所製、製品名:フローテスターCFT―500EX)に入れ、押出ダイの設定温度を30〜80℃に調整しながらノズル(口径:1.0mm)から圧力49MPaで、押出すことで成形し、繊維状の成形体を得た。低温成形性に関して、成形体の目視観察を行い下記の基準で評価した。結果を表1に示す。図1は、低温成形性の評価結果の一例を示す図である。図1には、製造例7,製造例10及び製造例15のブロック共重合体を用いて得られる成形体を示した。
[低温成形性の評価基準]
A:成形された繊維状の成形体表面が滑らかである場合
B:成形された繊維状の成形体表面が滑らかでない場合
<生分解性評価>
上述のとおり製造されたバロプラスチックの生分解性を下記の方法にしたがって評価した。まず、加圧成形機を用いて、50℃、70MPaの条件下で、上記バロプラスチックからなるフィルム(厚さ:600μm)を製造した。当該フィルムから60mgのフィルムを切り出し、これを評価用サンプルとした。得られた評価用サンプルを、子嚢菌(thermomyces lanuginosus)に由来するリパーゼの水溶液(pH7.4、酵素活性:25000unit/film)に37℃で浸漬して、1週間が経過する毎に、評価用サンプルをリパーゼ水溶液から取出し、超純水、次にエタノールで洗浄した後減圧乾燥し、農業用資材の質量を測定した。酵素溶液は1週間に2回交換しながら測定を行った。
図2は、生分解性評価の結果を示すグラフである。図2には、製造例1〜12の代表例として、製造例1、製造例3、製造例6、製造例9及び製造例12のみ記した。図2において、ポリ乳酸ユニットを得るためにD−乳酸を用いた製造例1、製造例3及び製造例6の結果は実線で示し、ポリ乳酸ユニットを得るためにL−乳酸を用いた製造例9及び製造例12の結果は点線で示した。図2に示されるとおり、上述のバロプラスチックはいずれも生分解性を有することが確認された。図2に示される結果から、ポリ乳酸ユニットを得るためにL−乳酸を用いた製造例9及び製造例12のバロプラスチックと比べて、ポリ乳酸ユニットを得るためにD−乳酸を用いた製造例1、製造例3及び製造例6のバロプラスチックの方が、より生分解性に優れていることが確認された。またD−乳酸を用いてポリ乳酸ユニットを調製した製造例1、製造例3及び製造例6のバロプラスチックに対する結果の比較から、ポリカーボネートユニットの比率が高い方がより生分解性に優れることが確認された。
(実施例1)
上述のとおり調製された製造例1のバロプラスチック950mgと、農薬としてオルトランから抽出したアセフェート(ホスホルアミドチオ酸−O,S−ジメチル−N−アセチル)50mgとを乳鉢に測りとり、よく混合することで混合物を得た。得られた混合物を、プレス機の型に均等に敷き詰め、50℃、50MPaの条件下で5分間加圧することによって、A4サイズのフィルムに成形された農業用資材を得た。
(比較例1)
農薬を用いなかったこと以外は、実施例1と同様にして、A4サイズのフィルムに成形された対照試料を調整した。
<農業用資材としての評価:農薬の活性維持の確認>
圃場でミニトマトを栽培し、上記ミニトマトの株の根元に実施例1で調製した農業用資材を設置した処理区を整え、上記農業用資材中に含有された農薬の活性が維持されているか否かを評価した。より具体的には、比較例1と同様にして、農薬を含まないフィルムを調製し、これを上述と同様に定植したミニトマトの株の根本に設置した無処理区(以下、第一の無処理区ともいう)を基準として、アブラムシの寄生虫数に基づいて評価した。結果を図3の(a)に示す。
農薬の効果は「野菜等害虫殺虫剤圃場試験方法(社団法人日本植物防疫協会,平成18年)」にしたがって行った。より具体的には、ミニトマトを定植した後から1週間が経過する毎に、アブラムシの寄生虫数を記録し、下記式に基づいて、密度指数を決定した。測定は、ミニトマトを定植した後から4週間が経過するまで行った。
密度指数=(処理区のアブラムシの生息数)/(無処理区のアブラムシの生息数)×100
比較のため、フィルムを設置せず、農薬を施用(植穴処理)した処理区(通常のミニトマトの栽培を行うような条件での栽培を再現した試験区)を整え、上述の実施例1で調製した農業用資材を設置した処理区と同様に測定及び評価を行った。結果を図3の(a)に示す。
次に、上記第一の無処理区に代えて、フィルムを設置せず且つ農薬も施用しない無処理区を整え、この無処理区(以下、第二の無処理区ともいう)を基準として、上述の実施例1で調製した農業用資材を設置した処理区の評価も行った。結果を図3の(b)に示す。また比較のため、フィルムを設置せず、農薬を施用(植穴処理)した処理区についても、第二の無処理区を基準とした評価を行った。結果を図3の(b)に示す。
図3は、農業用資材によるアブラムシに対する殺虫効果を確認した実験結果を示すグラフである。図3の(a)は、農薬を含有しないマルチシートを用いた第一の無処理区(図3中、比較例1で表すグラフ)を基準とした場合におけるアブラムシの生息数の密度指数と定植後の週数との関係を表したグラフである。図3の(b)は、農薬もマルチシートも用いない第二の無処理区(図3中、参考例2で表すグラフ)を基準とした場合におけるアブラムシの生息数の密度指数と定植後の週数との関係を表したグラフである。図3に示すとおり、実施例1において調製された農業用資材において、農業用資材中に含有された農薬が機能を維持していることが確認された。また、図3に示す結果から、フィルムを設置せず、農薬を直接土壌に施用(植穴処理)した処理区(図3中、参照例1で示すグラフ)、及び農薬を含有しないマルチシートを用いた第一の無処理区(図3中、比較例1で表すグラフ)よりも効果が大きく、またより長期に効果が維持されることが確認された。上述の効果は、マルチシートと農薬との組合せに加えて、農薬が土壌に徐放されるために得られたものと推察される。
本開示によれば、耐熱性が比較的低い農薬を含有させることが可能な、生分解性を有する農業用資材及び農業用資材の製造方法を提供することができる。

Claims (19)

  1. 生分解性を有するマトリックス樹脂と、前記マトリックス樹脂中に分散されている農薬とを含み、
    前記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有する、農業用資材。
  2. 前記農薬が、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン原子及び不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する化合物を含有する、請求項1に記載の農業用資材。
  3. 前記農薬が100℃以下で固体である、請求項1又は2に記載の農業用資材。
  4. 前記農薬の分子量が1000以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の農業用資材。
  5. 前記農薬が、殺菌剤、除草剤、殺鼠剤、忌避剤、誘引剤、展着剤、植物生育調整剤、発芽促進剤及び殺虫剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の農業用資材。
  6. 前記バロプラスチックが、ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーを含有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の農業用資材。
  7. ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有する前記ブロックポリマーが、下記一般式(1)で表される構造を有する、請求項6に記載の農業用資材。

    [一般式(1)において、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数を示す。]
  8. 前記ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するポリ乳酸ユニットを含む、請求項6又は7に記載の農業用資材。
  9. 前記ポリカーボネートユニット及び前記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する前記ポリカーボネートユニットの質量が30〜70質量%である、請求項6〜8のいずれか一項に記載の農業用資材。
  10. シート状である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の農業用資材。
  11. 生分解性を有するマトリックス樹脂と農薬とを含む混合物を60℃以下で加圧し成形して農業用資材を得る工程を有し、
    前記マトリックス樹脂がバロプラスチックを含有する、農業用資材の製造方法。
  12. 前記農薬が、水酸基、チオール基、カルボキシル基、アミノ基、ハロゲン原子及び不飽和結合からなる群より選択される少なくとも1種の官能基を有する化合物を含有する、請求項11に記載の農業用資材の製造方法。
  13. 前記農薬が100℃以下で固体である、請求項11又は12に記載の農業用資材の製造方法。
  14. 前記農薬の分子量が1000以下である、請求項11〜13のいずれか一項に記載の農業用資材の製造方法。
  15. 前記農薬が、殺菌剤、除草剤、殺鼠剤、忌避剤、誘引剤、展着剤、植物生育調整剤、発芽促進剤及び殺虫剤からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、請求項11〜14のいずれか一項に記載の農業用資材の製造方法。
  16. 前記バロプラスチックが、ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有するブロックポリマーを含有する、請求項11〜15のいずれか一項に記載の農業用資材の製造方法。
  17. ポリカーボネートユニット及びポリ乳酸ユニットを有する前記ブロックポリマーが、下記一般式(1)で表される構造を有する、請求項16に記載の農業用資材の製造方法。

    [一般式(1)において、m及びnは、それぞれ独立に1以上の整数を示す。]
  18. 前記ポリ乳酸ユニットがD−乳酸に由来するポリ乳酸ユニットを含む、請求項16又は17に記載の農業用資材の製造方法。
  19. 前記ポリカーボネートユニット及び前記ポリ乳酸ユニットの合計質量に対する前記ポリカーボネートユニットの質量が30〜70質量%である、請求項16〜18のいずれか一項に記載の農業用資材の製造方法。
JP2018191873A 2018-10-10 2018-10-10 農業用資材及び農業用資材の製造方法 Active JP6909504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191873A JP6909504B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 農業用資材及び農業用資材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018191873A JP6909504B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 農業用資材及び農業用資材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020059674A true JP2020059674A (ja) 2020-04-16
JP6909504B2 JP6909504B2 (ja) 2021-07-28

Family

ID=70219342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191873A Active JP6909504B2 (ja) 2018-10-10 2018-10-10 農業用資材及び農業用資材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6909504B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004035530A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Daiwa Kagaku Kogyo Kk 徐放性防虫樹脂組成物
JP2008037858A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 徐放剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004035530A (ja) * 2002-07-05 2004-02-05 Daiwa Kagaku Kogyo Kk 徐放性防虫樹脂組成物
JP2008037858A (ja) * 2006-07-12 2008-02-21 Institute Of National Colleges Of Technology Japan 徐放剤

Non-Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
TANIGUCHI I. ET AL: "Degradable Baroplastics - From Renewable Resources", 高分子学会予稿集(CD-ROM), vol. 61, 1, JPN6021006882, 2012, pages 1984, ISSN: 0004454347 *
秋草薫 他: "低温成形性を有する生分解性高分子の加圧下での流動特性", 成形加工, vol. 29, JPN6021006884, 2018, pages 215 - 216, ISSN: 0004454348 *
谷口育雄: "エコマテリアルの新潮流 生分解性バロプラスティックとその可能性", ケミカルエンジニヤリング, vol. 58, 8, JPN6021006885, 2013, pages 591 - 597, ISSN: 0004454349 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP6909504B2 (ja) 2021-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10433543B2 (en) Bioactive biopolymer films and coatings
EP2758183B1 (en) Bio-degradable plant pot or foodware
US6903053B2 (en) Agricultural items and agricultural methods comprising biodegradable copolymers
KR100545271B1 (ko) 친환경 생분해성 농업용 멀칭필름과 그 제조방법
TW201237099A (en) Compositions and articles containing an active liquid in a polymeric matrix and methods of making and using the same
KR101505936B1 (ko) 다기능성 멀칭재 및 그 제조방법
CN110819175B (zh) 一种可降解地膜涂层的制备方法及应用
JPH0585902A (ja) 生分解性ポリマーを含有する徐放性農薬製剤及びその製造方法
JP6909504B2 (ja) 農業用資材及び農業用資材の製造方法
KR101174501B1 (ko) 친환경 기능성 원예용 포트
JPH07309689A (ja) 緩効性肥料及びその製造方法
TWI229104B (en) Degradable mulching mat and method of preparing the same
KR101885099B1 (ko) 살균 및 살충효과를 갖는 멀칭 필름 및 이의 제조 방법
CN110591167A (zh) 持续防治大豆根腐病的可降解地膜及其制备方法
KR101819940B1 (ko) 살균 및 살충효과를 갖는 멀칭 필름 및 이의 제조 방법
Merlini et al. Novel Aphid-Repellent Fiber Mats Based on Poly (lactic acid)-Containing Ionic Liquids
JP2012111923A (ja) 防虫・防鳥性生分解性樹脂組成物及びその製造方法。
BR102015016454B1 (pt) processo para o preparo de sistemas poliméricos biodegradáveis aplicados à liberação controlada de agroquímicos e produtos
EP0906013A1 (de) Siliconelastomere mit insektizider wirkung
AU2001268301B2 (en) Agricultural items and methods comprising biodegradable copolymers
JP3029352B2 (ja) 生分解性育苗ポット
DE2158292B2 (de) Verfahren zur herstellung von formkoerpern mit biologischer wirksamkeit
CN1236787A (zh) 含植物根生长调节剂的树脂组合物和其制造方法及其用途
KR102685592B1 (ko) 실내 원예용 액상 멀칭액 제조 방법
KR0180476B1 (ko) 분해성 및 제초성을 갖는 합성수지 농자재

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20181017

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210302

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210422

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210608

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210628

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6909504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350