JP2020059556A - 組立式段ボール箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、強度に優れて荷崩れが生じ難く、また組み立ても容易で低コストな一枚の直方形状のプランクシートから組み立てられる段ボール箱を提供する。【解決手段】一枚の直方形状のプランクシート1の中央部に位置する直方形状の底板の周囲に縦側板4と横側板3とを形成し、底板の四隅には正方形状の隅部連結板5を形成するとともに、縦側板の外方には内側板6が連結され、当該内側板上の両端部には一対の平行折り罫11を形成する。【選択図】図2

Description

本発明は、イチゴ等青果物の運搬に適した組立式の段ボール箱に関し、一枚の型抜きされたプランクシートから組み立てられる段ボール箱に関するに関するものである。
収穫された青果物等は、多くの場合はいったん選果場で選果された後に出荷されるのであるが、特にイチゴ等は非常に傷み易いものであるため、その運搬には格別の配慮を要する。
そのため選果した青果物は、はじめにプラ製の透明な容器などにパッキングされ、次いで当該パックを縦横に4つ収容可能な段ボール箱に詰めて出荷される場合が多い。
従来より、こうした青果物の出荷に使用される段ボール箱は、製造コストや段ボール箱自体の運搬の利便性を考慮し、切込みや折り罫などが型抜きされた一枚の平板状のプランクシートを出荷現場で組み立てるものが多く採用されている。
前述の選果場では、一度に大量の青果物を選果するため、あらかじめ大量の段ボール箱を組み立てておく必要があるが、上記のような平板状のプランクシートから組み立てる段ボール箱は、その組み立てに相応の熟練を要し、人手不足が深刻で熟練した作業員を確保することが困難な昨今の状況にあっては、作業に不慣れな作業員であっても簡単に組み立てられる構造のものが望ましい。
また、青果物を収納した段ボール箱を選果場から出荷する際には、段ボール箱を多段に重ねた状態でトラックに積載するのであるが、走行中のトラックの振動により箱がずれて図1に示すような状態の荷崩れが発生した場合、上段に積載した箱の下の角が、下段の箱の内側の四隅に落ち込んでしまい、収納した青果物を圧迫して傷ませてしまう危険性があるため、段ボールを積み重ねた際にも、角が落ち込まないような対策が必要である。
そこで、こうした対策を施した青果物運搬用の段ボール箱として、例えば特許文献1には、特に「棚片32」によって、上段に積載した箱の下の角を支持できるようにした棚付き段ボール箱が記載されている。
また同様に、例えば特許文献2には、段ボール箱の開口部の四隅に「上端補強フラップ23」を形成したものが記載されている。
特開平6−56145号公報 特開2013−199310号公報
以上のような先行技術を検討してみると、前述のような多段に重ねた際の荷崩れに対して一定の効果は期待できるものの、解決すべき課題として以下の4点を挙げることができる。
先ず第一の課題は、運搬時の振動対策に関するものである。すなわちイチゴ等の青果物は非常に傷みやすいので、前述のような荷崩れが防止できていたとしてもなお、商品が段ボール箱の中でしっかりと保持され、運搬中の微細な振動により箱の中を極力移動しないようにすることが望ましい。
この点に関し、段ボール箱に収納されるイチゴパック等の容器は図7に記載のように四隅の縁が丸められているものが多く、前記特許文献1及び2に記載のような箱の内側の四隅が直角に形成された段ボール箱では、イチゴパック等を収容すると前記箱の内側の四隅に隙間が生じてしまい、運搬中の振動により容器が変形するなどして移動し易いものと思われる。
次に第二の課題は、商品の取り出し易さに関するものである。すなわち従来は、店舗でイチゴ等を販売する際には、搬送されて来た段ボール箱からイチゴパック等を取り出して店頭に陳列する場合が多かったが、昨今では産地直送である旨と鮮度を強調するために、段ボール箱を直接店頭に並べるという販売方法が好まれている。この場合、消費者がイチゴパック等を箱から取り出し易くする配慮が必要である。
この点に関し、上記特許文献1及び2に記載の構造では、「棚片」や「上端補強フラップ」といった部材が箱の開口部を部分的に覆っているため、箱からイチゴパック等を取り出す際には、前記「棚片」や「上端補強フラップ」が邪魔をして取り出し難いものと思われる。
さらに第三の課題は、製造コストに関するものである。この点に関し、前記特許文献1及び2に記載のものは、1枚のプランクシートを型抜きして製造するものであるが、いずれも平面展開図等を参酌すると、型抜き後に廃棄される不要な部分の面積が多く、製造コスト面では無駄の多い設計といえる。
最後に第四の課題は、段ボール箱の組み立て易さに関するものである。この点に関し、段ボール箱に使用する紙には、縦方向又は横方向のいずれかに折れ曲がりやすい紙目があり、当該紙目に沿う方向若しくは紙目と垂直の方向には、比較的正確に折り込み易いという特性がある。ところが段ボール箱の組み立てにあたり、隅部の部材などを斜め45度の方向に折り込もうとする際には、前記紙目の影響により手早く正確に折り込むことが困難な場合が多い。
この点に関し、前記特許文献1及び2に記載のものは、あらかじめ隅部の部材に斜め45度の折り罫が設けてあるものの、上記の理由で手早く正確に折り込むことが難しいものと思われる。
本発明は上記課題を解決しようとするものであり、運搬時の振動に強いとともに、収容物が取り出し易く、また1枚のプランクシートから効率よく型抜きすることができて廃棄する不要な部分が殆ど無く、さらには組み立ても容易という性能を有した組立式の段ボール箱を提供することを目的としている。
そして本発明の組立式段ボール箱では、上記目的を達成するための第1の課題解決手段として、中央部に縦向きの2辺と横向きの2辺が直角に交わる直方形状の底板が形成された、一枚の直方形状のプランクシートから組み立てられる段ボール箱であって、前記底板の周囲には、前記底板の縦向きの2辺に第1縦折り罫を介して連結している一対の縦側板と、前記底板の横向きの2辺に横折り罫を介して連結している一対の横側板と、が形成されるとともに、前記底板の四隅の角部の外方には、隣り合う縦側板と横側板とを連結する4つの正方形状の隅部連結板が形成され、前記一対の縦側板の外方には、前記プランクシートと縦方向の長さが等しく、かつ前記縦側板と横方向の幅が等しい一対の内側板が、各々第2縦折り罫を介して連結されており、さらに当該内側板上の縦方向の両端部近傍には、前記横折り罫を挟む平行な位置に、一対の平行折り罫が各々形成されるとともに、前記第2縦折り罫は、前記平行折り罫より内側に形成され、当該第2縦折り罫の両端の延長線上には、縦方向の切込みが形成されていることを特徴とする組立式段ボール箱としたものである。
また第2の課題解決手段は、前記内側板の外方に複数の小突起状の差込片を形成するとともに、前記第1縦折り罫と前記横折り罫のうち少なくともいずれか一方の折り罫上には、前記差込片の差込孔を形成するように構成したものである。
また第3の課題解決手段は、前記4つの隅部連結板には、前記底板の角部を起点とする対角線上に斜め折り罫が形成されるとともに、当該斜め折り罫は、前記対角線上における角部寄りの前半部に形成され、後半部にはその全長にわたり前記対角線より5ミリメートル程度の平行幅を有する斜め方向の切込みを形成し、さらに当該斜め方向の切込みの先端が前記対角線に対し略45度の角度を有する鋭角状に形成されて、前記前半部の斜め折り罫に接続するように構成したものである。
この発明の第1の課題解決手段によれば、縦側板の外方には内側板が連結されており、箱を組み立てると、当該内側板は縦側板と重なり合うように折り込まれて二重壁構造を形成するため、箱の強度を増すことができる。
さらに前記内側板の両端部近傍を平行折り罫で折り曲げると、箱の内側の四隅に三角柱状のスペーサーが形成され、箱を多段に積み重ねた際に上段の箱の下の角を支える部材として機能する。また当該三角柱状のスペーサーは、箱の内側の四隅に生じる余分な隙間を埋めることにもなるため、収容物をしっかりと保持でき、さらに箱の開口部を覆う構造では無いため、箱から収容物を容易に取り出すこともできる。
またその製造にあたっても、1枚のプランクシートを隅々まで有効活用する巧みな設計が施されているため、廃棄される不要な部分の面積が殆どなく、製造コストを削減することができる。
また第2の課題解決手段によれば、前記内側板の外方に形成された複数の小突起状の差込片が、前記第1縦折り罫や前記横折り罫上の差込孔と嵌合することで、箱を組み立てた際に内側板を外れにくくすることができる。
また第3の課題解決手段によれば、隅部連結板における斜め折り罫が、隅部連結板の対角線上角部寄りの前半部に形成され、後半部は一定の幅を有する斜め方向の切込みとなっているので、斜め折り罫の長さも短く、折り込む際に少ない力で容易に折り込むことができる。
さらに前記切込みの先端部は、略45度の鋭角状をなして前記前半部の斜め折り罫に接しているので、隅部連結板を折り込む際の正確なきっかけを作り易く、斜め折り罫に沿って正確に折り込むことができる。
以上のように本発明の組立式段ボール箱は、箱の組立後の側板部分に二重壁構造が形成されるとともに、小突起でしっかり固定される構造のため強度に優れており、また箱の内側の四隅に形成される三角柱状のスペーサーによって収容物がしっかりと保持されるとともに、多段積載した際にも荷崩れによって収容物を傷ませてしまう危険性が低いので、振動の多いトラックにも多段に積載して運搬することができる。
さらに製造に必要なプランクシートの面積も最小限に抑えることができるので、製造コストにも優れており、また折り込みの難しい位置にある隅部連結板を正確に手早く折り込むことができるので、選果場等で必要な大量の箱の組み立てを迅速に行うことができる。さらには、箱の収容物を取り出し易い構造なので、特に鮮度が重視される青果物等の運搬に適している。
段ボール箱の荷崩れを示す状態図 本発明の実施形態であるプランクシートの平面展開図 同上の段ボール箱の組み立て途中の状態図 同上の段ボール箱の内側板の端部近傍の拡大図 同上の段ボール箱の隅部の折込状態を示す状態図 同上の段ボール箱の組み立て完成図 同上の段ボール箱にイチゴパックを収容した状態図 同上の段ボール箱の隅部連結板の拡大図
以下、本発明の実施の形態について説明すると、はじめに図2は、本発明の組立式段ボール箱で使用されるプランクシート1の平面展開図であり、縦方向及び横方向のいずれも対称な構造で、その中央部には底板2が形成されている。当該底板2の形状は、縦向きの2辺と横向きの2辺が直角に交わる直方形状であればよく、特に図2に記載のものでは縦方向に長い長方形状を採用している。またこのほか横方向に長い長方形状や正方形状など所望の形状を選択することもできるので、例えばイチゴパックを収容しようとする際には、イチゴパックを縦横に4つ並べた形状にするなど、収容物に応じて適宜変更すればよい。
同様に、プランクシート1の形状についても直方形状であり、箱に収容しようとする収容物に応じ、形状とサイズが決定されることになる。またその製造工程では、型抜きと同時に所定の個所に点線で示す折り罫や切込みが設けられる。なおプランクシート1の素材には段ボール紙を使用するため、縦方向又は横方向の何れかに折れ曲がりやすい紙目を有している。
また前記底板2の周囲には、前記底板2の縦向きの2辺に各々設けられた第1縦折り罫9を介して連結している一対の縦側板4と、前記底板2の横向きの2辺に各々設けられた横折り罫8を介して連結している一対の横側板3と、が形成されている。
前記縦側板4と横側板3はともに長方形状で、各々前記第1縦折り罫9と横折り罫8に沿って上方に折り曲げることにより、底板2の周囲に等しい高さの側壁を形成する。また前記第1縦折り罫9と横折り罫8は、直線状に折り曲げられるものであるため、底板2の周囲ばかりでなく、底板2の四隅にある角部7で直交した先にも延長し、各々横側板3と縦側板4の両端部まで到達させておく必要がある。
また前記底板2の角部7の外方には、4つの正方形状の隅部連結板5が形成されており、各々の隅部連結板5は、隣り合う縦側板4又は横側板3と横折り罫8又は第1縦折り罫9を介して連結している。
また前記一対の縦側板4の外方には、第2縦折り罫10を介して一対の内側板6が各々連結されている。この内側板6は、前記プランクシート1と縦方向の長さが等しく、かつ前記縦側板4と横方向の幅が等しく設定されており、図3に示すように縦側板4と横側板3を立ち上げたのちに、第2縦折り罫10に沿って段ボール箱の内側に折り込むことで、縦側板4の部分の側壁を二重壁構造にして強度を増す機能を担っている。
さらに図4に示すように、各内側板6上には、縦方向の両端部近傍で、前記横折り罫8を挟む平行な位置Y・Y’上に一対の平行折り罫11・11’が各々形成されている。また前記第2縦折り罫10は、前記平行折り罫11・11’より内側に形成され、当該第2縦折り罫10の両端の延長線上には、縦方向の切込み13が形成されている。
そして、当該縦方向の切込み13により、前記内側板6の端部近傍は、縦側板4と隅部連結板5から切り離されて、フラップ状の折込片18が形成されることになる。
そして図5のAに示す状態から、内側板6を縦側板4と重なるように箱の内側に折り込むとともに、フラップ状の折込片18を、前記二つの平行折り罫11・11’に沿って各々45度程度屈曲させ、その先端部を横側壁3に重ね合わせると、図5のBに示すように箱の隅部に三角柱状のスペーサー19が形成される。
この三角柱状のスペーサー19は、箱を多段に積み重ねた際に、上段の箱の下の角を支える部材として機能するため、図1のような、下段の箱の内側の四隅に落ち込む事故を防止することができる。また例えば図7に示すように、四隅の縁が丸いイチゴパックを収納した場合などに生じる箱の隅部の隙間を、三角柱状のスペーサー19が埋めることにもなるので、運搬中の振動による内容物の移動防止にも貢献する。
さらに、商品の取り出し易さに関しても、消費者が段ボール箱から直接イチゴパック等を取り出そうとする際に、前記三角柱状のスペーサー19は箱の開口部を覆う構造ではないため邪魔にならず、容易に取り出すことが可能である。なお、前記平行折り罫11・11’の位置決めをするにあたっては、図4のCで示す幅の中で前後折り罫8との相対位置を調整すれば、前記三角柱状のスペーサー19の形状や大きさを適宜調整することができる。
またさらに前記内側板6は、図3及び図5に示すように、直角三角形状に折りたたまれた隅部連結板5を挟み込むようにして、縦側板4の上から内側板6を内側に折り込む構造であるため、隅部連結板5を強固に固定させることができる。そして部分的には4重壁構造にもなるため、特に大きな荷重の加わる隅部の構造が一層強化される。さらに前記フラップ状の折込片18の先端部も横側壁3の一部と重なる構造であるため、当該部分の側壁の補強にも貢献している。
また、内側板6の外方の適宜の位置に小突起状の差込片を形成するとともに、縦折り罫9又は横折り罫8上に前記差込片の差込孔を形成することで、内側板6を外れにくくすることもできる。
特に図2に示すものでは、内側板6上の平行折り罫11・11’より内側の位置に小突起16‘を形成するとともに、当該小突起16’を第1縦折り罫9上に形成された差込口17’に差し込むように組み立てることで、内側板6の中央部が外れにくくしている。また前記平行折り罫11・11’より外側の位置にも小突起16を形成するとともに、当該小突起16を横折り罫8上に形成された差込口17に差し込むように組み立てることで、内側板6の先端部にあるフラップ状の折込片18を外れにくくしている。
また前記隅部連結板5の各々には、図8に示すように、前記底板2の角部7を起点とする対角線X−X’上における角部7寄りの前半部に斜め45度の斜め折り罫12が形成されるとともに、前記対角線X−X’の後半部には対角線X−X’より一定の平行幅を有する斜め方向の切込み14が形成してある。この斜め方向の切込み14の平行幅については、採用する段ボール紙の厚みに応じて調整すべきものであるが、通常の厚みの場合には5ミリメートル程度を確保しておくことが望ましい。
また前記対角線X−X’の概ね中央部に位置する斜め方向の切込み14の先端部15は、前記図8に示すように前記対角線X−X’に対し鋭角状の角度Dで前半部の斜め折り罫12に接続している。なおこの角度Dについては、その角度が大き過ぎると折れ曲がりの開始位置が先端部15から外れやすくなるため、斜め折り罫12に沿って正確に折れ曲がり難くなる。また角度が小さすぎると段ボールの厚みが邪魔をして皺ができたり、先端部15の位置から斜め折り罫12が切断しやすくなるため、角度Dには略45度の角度を採用すると正確に折込むことができるようになる。またこうした機能を発揮するためには、正確な45度に合わせる必要性は無いものの、少なくとも45度±5度程度すなわち40度から50度の範囲に収めておく必要がある。
最後に、本発明の段ボール箱が如何に優れた効果を奏するものかについて理解を深めるためにも、本発明の段ボール箱の組み立て方について具体的な説明を加える。
前述のように本発明の段ボール箱は、図2に示すような型抜きされて折り罫や切込みが設けられた一枚の直方形状のプランクシート1より組み立てられるものであるが、その組み立にあたっては、初めに底板2の周囲に形成された横折り罫8と第1縦折り罫9に沿って、横方向と縦方向に折り曲げる。前述のように、横折り罫8と第1縦折り罫9は、各々縦側板4と横側板3の両端部まで到達しているので、この折り曲げ作業により、隅部連結板5の周囲の折り罫部分も同時に折り曲げることになる。またこのほか、内側板6が連結されている第2縦折り罫10や平行折り罫11・11’等も、あらかじめ曲げ癖を付けておくことが望ましい。
次に隅部連結板5を、底板2の角部7を起点とする対角線X−X’に沿って折り込む作業が必要となる。この部分の折り込みは、前述のように段ボールの紙目に対し45度の斜め方向に折ることになるうえに、手で把握できる部分も小さいため力も入れ難く、意図していない個所に折り目が付くなど、折り罫どおりに正確に折り込むことが難しい箇所である。
しかしながら本発明のプランクシート1では、図8に示すように対角線X−X’上の角部7寄りの前半部には斜め折り罫12が形成されるとともに、後半部には一定の幅を有する斜め方向の切込み14が形成してあるので、底板2の周囲の横側板3と縦側板4を同時に上方に立ち上げるとともに、隅部連結板5の裏面から対角線X−X’に沿って指を押し当てるなどして折り込む力を加えてゆけば、初めに斜め方向の切込み14のある部分から隅部連結板5が撓み始め、先端部15を起点にした折れ曲がりのきっかけを容易に掴むことができる。
そして折れ曲がりはじめた先端部15は、略45度の角度を有する鋭角状をなして前記前半部の斜め折り罫12に接続しているために、隅部連結板5にかかる力が斜め折り罫12へと正確に誘導され、容易に折り込むことができるようになる。
こうして正確に折り込まれた隅部連結板5は、図5のAに示す状態を経て、二重に畳まれると直角三角形状になる。
そして最後に、直角三角形状に折り畳まれた隅部連結板5が、縦側板4と内側板6の間に挟み込まれるようにして、内側板6を箱の内側に折り込むとともに フラップ状の折込片18を二つの平行折り罫11・11’に沿って各々45度程度屈曲させつつ、その先端部を横側壁3に重ね合わせると、図5のBに示すように箱の隅部に三角柱状のスペーサー19が形成され、各小突起16・16’を差込孔17・17’に差し込んで固定すれば、図6の組み立て完成図の状態となる。
以上のように本発明の組立式段ボール箱は、荷崩れが生じにくく多段積載にも耐えうる強度を有しているうえに、内容物も取り出し易い構造であり、製造コストにも優れ、箱の組み立てに際しても、手早く正確に折り込むことが可能であるので、特に青果物等の輸送に最適であるが、このほか電気製品など段ボール箱を大量に使用する際に有効に活用することもできる。
1 プランクシート、2 底板、3 横側板、4 縦側板、 5 隅部連結板、6 内側板、7 底板の角部、8 横折り罫、9 第1縦折り罫、10 第2縦折り罫、11・11’ 平行折り罫、12 斜め折り罫 13 縦方向の切込み、14 斜め方向の切込み、15 切込みの先端部、16・16’ 差込片、17・17’ 差込孔、18 フラップ状の折込片、19 三角柱状のスペーサー、20 イチゴパック

Claims (3)

  1. 中央部に縦向きの2辺と横向きの2辺が直角に交わる直方形状の底板が形成された、一枚の直方形状のプランクシートから組み立てられる段ボール箱であって、
    前記底板の周囲には、前記底板の縦向きの2辺に第1縦折り罫を介して連結している一対の縦側板と、前記底板の横向きの2辺に横折り罫を介して連結している一対の横側板と、が形成されるとともに、前記底板の四隅の角部の外方には、隣り合う縦側板と横側板とを連結する4つの正方形状の隅部連結板が形成され、
    前記一対の縦側板の外方には、前記プランクシートと縦方向の長さが等しく、かつ前記縦側板と横方向の幅が等しい一対の内側板が、各々第2縦折り罫を介して連結されており、
    さらに当該内側板上の縦方向の両端部近傍には、前記横折り罫を挟む平行な位置に、一対の平行折り罫が各々形成されるとともに、
    前記第2縦折り罫は、前記平行折り罫より内側に形成され、当該第2縦折り罫の両端の延長線上には、縦方向の切込みが形成されていることを特徴とする組立式段ボール箱。
  2. 前記内側板の外方に複数の小突起状の差込片を形成するとともに、前記第1縦折り罫と前記横折り罫のうち少なくともいずれか一方の折り罫上には、前記差込片の差込孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の組立式段ボール箱。
  3. 前記4つの隅部連結板には、前記底板の角部を起点とする対角線上に斜め折り罫が形成されるとともに、当該斜め折り罫は、前記対角線上における角部寄りの前半部に形成され、後半部にはその全長にわたり前記対角線より5ミリメートル程度の平行幅を有する斜め方向の切込みを形成し、さらに当該斜め方向の切込みの先端が前記対角線に対し略45度の角度を有する鋭角状に形成されて、前記前半部の斜め折り罫に接続していることを特徴とする請求項1又は2に記載の組立式段ボール箱。
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