JP2020059474A - ショッピングカート - Google Patents

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定良 山下
Sadayoshi Yamashita
定良 山下
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【課題】子供がステップ板に乗る際に、うっかり足を子供用ステップ板の後端に引っ掛けたり、また、客がショッピングカートを押して歩く際に、足を前へ大きく出しすぎてステップ板の後端にぶつけたりしても、足が痛くないようにする。【解決手段】 ショッピングカート1は、基枠2と、基枠から立設した左右の支柱5,6と、左右の支柱の前に設けられた上部カゴ載せ15と、基枠の後部の上方に設けられた子供用ステップ板11とを備えている。さらに、子供用ステップ板11の後端を覆う緩衝バンパー19を備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、スーパーマーケット等の販売店で買い物をする際に使用するショッピングカートに関する。
ショッピングカートのなかには、買物カゴを運ぶだけでなく、子供連れで買い物をする際の便宜のために、子供を一緒に運べるようにしたタイプがある。このタイプとしては、乳幼児が腰掛けることができる乳幼児用座席を設けたものが一般的であるが(特許文献1〜3)、近年、子供(幼児ないし低学年学童)が立って載ることができる床面(ステップ板)を設けたものも提案されている(特許文献4,5)。
特許文献4,5のショッピングカートは、車台と、支柱と、操作ハンドルと、上部かご枠とを備え、車台には前記ステップ板が設けられ、上部かご枠には乳幼児を座らせられる乳幼児用座席が設けられている。支柱は、車台から立設する縦部材と、縦部材を支持する支持部材と、縦部材の両側部(垂直部分)を連結する横部材とを有している。縦部材は、その上端が後方に屈曲されるとともに折り返して前方に屈曲されたのち(この部分を便宜上「横部分」という。)、左右に屈曲されて連結されている(この部分を便宜上「前部分」という。)。横部分により、大人用(客用)ハンドルが形成される。前部分により、ステップ板に立ち乗りした子供が握る子供用ハンドルが形成される。また、横部分と前部分とにより、後方を除いて周囲を囲む「枠」が形成され、この枠は、ステップ板に立ち乗りした子供の動く範囲を所定の範囲に規制するガイド枠として機能する。
実開昭57−22466号公報 特開平2−74462号公報 特開平9−39797号公報 特開2011−246077号公報 特開2015−77970号公報
しかし、特許文献4,5のショッピングカートには、次の問題があった。
(ア)子供がステップ板に乗る際に、うっかり足を子供用ステップ板の後端に引っ掛ける可能性がある。また、客がショッピングカートを押して歩く際に、足を前へ大きく出しすぎてステップ板の後端にぶつける可能性がある。これらのときに、ステップ板は金属で形成されていて硬いため、足に痛みが生じる。
(イ)横部分は、ステップ板に立った子供の主に上腕あたりの側方移動範囲を規制する。また、支柱の支持部材も、ステップ板に立った子供の主に下肢の側方移動範囲を規制する。しかし、支柱の縦部材と支持部材との間においては同規制機能がないため、子供がこの間から外側方へはみ出るおそれがある。
(ウ)上部かご枠は、ステップ板に立った子供の主に腹あたりの前方移動範囲を規制する。しかし、上部かご枠よりも下方においては同規制機能がないため、子供がこの下方から前方へはみ出るおそれがある。
そこで、本発明の目的は、上記(ア)の問題に対処し、子供がステップ板に乗る際に、うっかり足を子供用ステップ板の後端に引っ掛けたり、また、客がショッピングカートを押して歩く際に、足を前へ大きく出しすぎてステップ板の後端にぶつけたりしても、足が痛くないショッピングカートを提供することにある。
本発明のショッピングカートは、
基枠(2)と、
基枠(2)から立設した左右の支柱(5,6)と、
左右の支柱(5,6)の前に設けられた上部カゴ載せ(15)と、
基枠(2)の後部の上方に設けられた子供用ステップ板(11)と
を備えるショッピングカートにおいて、
次の手段[1]を採ったことを特徴とする。
また、手段[1]に加えて、次の手段[2]及び[3]のいずれか一方又は両方を採ることができる。
[1]子供用ステップ板(11)の後端を覆う緩衝バンパーを備えている。
(作用)
子供が子供用ステップ板に乗る際に、うっかり足(スネ等)を子供用ステップ板の後端に引っ掛けたり、また、客がショッピングカートを押して歩く際に、足を前へ大きく出しすぎて子供用ステップ板の後端にぶつけたりしても、緩衝バンパーが足に受ける衝撃を吸収して緩和するため、足が痛くない。
[2]左右の支柱は、それぞれ、基枠(2)の前後方向中間部から立設した第1支柱(5)と、基枠(2)の後部から立設した第2支柱(6)とからなり、第1支柱(5)と第2支柱(6)との間に、子供用ステップ板(11)に立ち乗りした子供の側方移動範囲を規制する側方ガード部材(13)を備えている。
(作用)
側方ガード部材は、第1支柱と第2支柱との間において、子供用ステップ板に立った子供の側方移動範囲を規制するガードとして機能するので、子供がこの間から外側方へはみ出るおそれがなく、立ち乗りをより安定させることができる。
[3]子供用ステップ板(11)の前端部と上部カゴ載せ(15)の下端部との間に、子供用ステップ板(11)に立ち乗りした子供の前方移動範囲を規制する前方ガード部材(17)を備えている。
(作用)
前方ガード部材は、子供用ステップ板の前端部と上部カゴ載せの下端部との間において、子供用ステップ板に立った子供の前方移動範囲を規制するガードとして機能するので、子供がこの間から前方へはみ出るおそれがなく、立ち乗りをより安定させることができる。
本発明によれば、子供がステップ板に乗る際に、うっかり足を子供用ステップ板の後端に引っ掛けたり、また、客がショッピングカートを押して歩く際に、足を前へ大きく出しすぎてステップ板の後端にぶつけたりしても、足が痛くないという優れた効果を奏する。
図1は、実施例のショッピングカートを正面側から見た斜視図である。 図2は、同ショッピングカートを背面側から見た斜視図である。 図3は、同ショッピングカートの側面図である。 図4は、同ショッピングカートの弾性パンパーの斜視図である。
1.緩衝バンパー
緩衝バンパーは、子供用ステップ板の後端を、全て覆うものでもよいし、左右方向の中央部を含む主要部を覆うものでもよい。
緩衝バンパーの構造としては、特に限定されないが、弾性材料よりなる中空の筒状体又は中実の棒状体、板状体をバネで支えて弾性的に変位可能としたもの等を例示できできる。
緩衝バンパーの弾性材料としては、特に限定されないが、ゴム、軟質樹脂、エラストマー等を例示できる。
2.側方ガード部材
側方ガード部材は、第1支柱と第2支柱と基枠とで囲まれる領域のうち、基枠の上端レベルから少なくとも上部カゴ載せの下端レベルにまでわたるものが好ましく、基枠の上端レベルから上部カゴ載せの上端レベルにまでわたるものがより好ましい。レベルとは高さのレベルである(以下同じ)。
側方ガード部材の構造としては、特に限定されないが、パネル状、ネット状、柵状、棒状等を例示できる。
側方ガード部材の材料としては、特に限定されないが、金属、樹脂等を例示できる。
3.前方ガード部材
前方ガード部材は、子供用ステップ板と上部カゴ載せと左右の支柱とで囲まれる領域のうち、子供用ステップ板の上端レベルから少なくとも上部カゴ載せの下端レベルの1/2のレベルにまでわたるものが好ましく、子供用ステップ板の上端レベルから上部カゴ載せの下端レベルにまでわたるものがより好ましい。
前方ガード部材の構造としては、特に限定されないが、ネット状、パネル状、柵状、棒状等を例示できる。
前方ガード部材の材料としては、特に限定されないが、金属、樹脂等を例示できる。
次に、本発明の実施例について図1〜図4を参照して説明する。但し、説明する各部の構造、形状、数量等は例示であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更できる。
実施例のショッピングカート1は、基枠2と、基枠2から立設した左右の支柱5,6と、左右の支柱5,6の高さ方向中間部の前に設けられた上部カゴ載せ15と、上部カゴ載せ15の後あおり壁16に設けられた乳幼児用座席20と、基枠2の後部の上方に設けられた子供用ステップ板11と、左右の支柱5,6の上部から延出して(又は該上部に)設けられた左右の子供用ハンドル9と、左右の支柱5,6の上部に(又は該上部から延出して)設けられた左右の客用ハンドル7とを備える。ショッピングカート1は、さらに下部カゴ載せ14、乳幼児用座席20、及びキャスター25を備える。
基枠2は、左右に延びる前枠3と、前枠3の左右端から後方へ延びる左右の側枠4とを含む。基枠2は、金属製のフレーム材(フレームを構成可能な例えばパイプ材、型材等の素材。以下同じ。)からなる。キャスター25は、左右の側枠4の前端付近と、左右の第1支柱5の下に取り付けられている。
左右の支柱は、それぞれ、側枠4の前後方向中間部から立設した第1支柱5と、側枠4の後部から立設した第2支柱6とからなる。第1支柱5と第2支柱6とは金属製のフレーム材からなり、第1支柱5の上端と第2支柱6の上端とは連続しており屈曲形状となっている。
左右の第1支柱5は、左右の側枠4の前後方向中間部から、まず垂直に上へ5〜20cm延び、続いて屈曲により垂直に対して15〜25度ほど前傾して上へ15〜30cm延び、続いて屈曲により垂直に対して10〜20度ほど後傾して上へ25〜30cm延び、続いて屈曲により垂直に対して45〜60度ほど後傾して上へ5〜20cm延びており、側枠4の上面からの高さが65〜80cmである。
左右の第2支柱6は、左右の側枠4の後部から、まず垂直に上へ5〜20cm延び、続いて屈曲により垂直に対して35〜55度ほど前傾して上へ15〜30cm延び、続いて屈曲により垂直に対して15〜35度ほど後傾して上へ20〜35cm延び、続いて屈曲により垂直に対して50〜70度ほど前傾して上へ5〜20cm延びた上部(これが客用ハンドル7)となっており、側枠4の上面からの高さが65〜80cmである。
子供用ハンドル9は、子供用ステップ板11に立って載った子供が握るものである。子供用ハンドル9は、左右の第1支柱5の後傾した上部の中間部から斜め前上方に延出してから、屈曲して左右方向内側へ延出して中央部で突き合わせ状に連続したものであり、金属製のフレーム材からなり、図示例では基端が第1支柱5の上部に溶接固定されている。子供用ハンドル9は、フレーム材のままでもよいし、フレーム材の外周に取り付けられた樹脂、ゴム等の高分子材料製の筒状のグリップ10を含むものでもよい。
客用ハンドル7は、上記のとおり左右の第2支柱6の前傾した上部からなる。客用ハンドル7は、フレーム材のままでもよいし、フレーム材の外周に取り付けられた樹脂、ゴム等の高分子材料製の筒状のグリップ8を含むものでもよい。
子供用ステップ板11は、子供(幼児ないし低学年学童)(図3に2点差線で示す)が立って載ることができるものであり、金属、樹脂等によりその上で子供が跳ねても耐えうる強度に形成されている。子供用ステップ板11は、第1支柱5の下部の後ろにある。ショッピングカート1のネスティング時に、子供用ステップ板11の下方へ後ろのショッピングカートの基枠2が進入しうるように、子供用ステップ板11の下面レベルは基枠2の上面レベルよりも上方にある。子供用ステップ板11をこの高さに支えるために、子供用ステップ板11は、例えば、左の第1支柱5と第2支柱6の下部間に架設された支持バー12と、右の第1支柱5と第2支柱6の下部間に架設された支持バー12との間に、架け渡されている。
また、子供用ステップ板11は、買物カゴを載せられる大きさに形成されている。
子供用ステップ板11の後端には、同後端の全体を覆う緩衝バンパー19が取り付けられている。図4に例示する緩衝バンパー19は、ゴム、軟質樹脂、エラストマー等の弾性材料よりなる中空の断面D字の筒状体であり、左右長500〜600mm、奥行10〜40mm、高さ20〜40mmである。緩衝バンパー19緩衝バンパー19は、D字の湾曲側を後方へ向け、D字の平坦側を子供用ステップ板11の後端に当ててねじ又はリベットで取り付けられている。
第1支柱5と第2支柱6の間に、子供用ステップ板11に立った子供(又は置いた物品)の側方移動範囲を規制する側方ガード部材13が設けられている。第2支柱6も側方移動範囲を規制するが、さらに側方ガード部材13が設けられていると、第1支柱5と第2支柱6の間において同規制機能が得られる。
図示例の側方ガード部材13は、第1支柱5と第2支柱6と側枠4とで囲まれる領域のうち、基枠の上端レベルから上部カゴ載せ15の上端レベルまでにわたるため、同規制機能が高い。また、側方ガード部材13は金属製のパネル状であるため、表面に絵柄や文字を付けたり広告シートを貼ったりすることができる。側方ガード部材13は、同領域の全体又は一部にわたるパネル状、ネット状、柵状、棒状等でもよい。側方ガード部材13は、樹脂製でもよい。
図示例の側方ガード部材13は、第1支柱5、第2支柱6及び子供用ステップ板11に取り付けられているが、取り付け先はこれに限定されない。
子供用ステップ板11の前端部の上に、子供用ステップ板11に立った子供の(又は置いた物品)の前方移動範囲を規制する前方ガード部材17が設けられている。上部カゴ載せ15も前方移動範囲を規制するが、さらに前方ガード部材17が設けられていると、上部カゴ載せ15の下方において同規制機能が得られる。
図示例の前方ガード部材17は、子供用ステップ板11と上部カゴ載せ15と左右の第1支柱5とで囲まれた領域の全体にわたる金属製のネット状であるため、同規制機能が高い。前方ガード部材17は、同領域の全体又は一部にわたる板状、柵状、棒状等でもよい。前方ガード部材17は、樹脂製でもよい。
図示例の前方ガード部材17は、左右の第1支柱5に取り付けられているが、取り付け先はこれに限定されない。
下部カゴ載せ14は、基枠2の前部の上に設けられており、第1支柱5の下部の前にある。下部カゴ載せ14は、第1支柱5に固定された後柵と、後柵の下部から前方へ延びた下柵と、下柵の全部を上向きに曲げた前柵と、左右の側枠4に立設した左右の側柵とからなる。
上部カゴ載せ15は、左右の子供用ハンドル9に固定された回動支持材18に対して上端部が回動可能に掛着された後あおり壁16と、第1支柱5に固定された左右の側壁と、側壁に続く底壁と、側壁及び底壁に続く前壁とからなる。ショッピングカートのネスティング時に、上部カゴ載せ15の内部へ後ろのショッピングカートの上部カゴ載せが進入できるように、後あおり壁16は後ろの上部カゴ載せにあおられて上方へ回動する。
以上のように構成された本実施例のショッピングカート1によれば、次の作用効果が得られる。
(1)上部カゴ載せ15に買物カゴを載せ、子供用ステップ板11に子供が立ち乗りした状態で、ショッピングカート1を移動させて使用することができる。また、子供用ステップ板11に子供が立ち乗りしないときには、子供用ステップ板11にも買物カゴ等を載せることができる。
(2)子供が子供用ステップ板11に乗る際に、うっかり足(スネ等)を子供用ステップ板11の後端に引っ掛けたり、また、客がショッピングカート1を押して歩く際に、足を前へ大きく出しすぎて子供用ステップ板11の後端にぶつけたりしても、緩衝バンパー19が足に受ける衝撃を吸収して緩和するため、足が痛くない。
緩衝バンパー19は、子供用ステップ板11に買物カゴや荷物を載せるときにも緩衝作用を発揮し、商品等の破損を防ぐことができる。
(3)側方ガード部材13は、第1支柱5と第2支柱6との間において、子供用ステップ板11に立った子供の側方移動範囲を規制するガードとして機能するので、子供がこの間から外側方へはみるおそれがなく、立ち乗りをより安定させることができる。
(4)前方ガード部材17は、子供用ステップ板11の前端部と上部カゴ載せ15の下端部との間において、子供用ステップ板に立った子供の前方移動範囲を規制するガードとして機能するので、子供がこの間から前方へはみ出るおそれがなく、立ち乗りをより安定させることができる。
なお、本発明は前記実施例の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で、適宜変更して具体化することもできる。
1 ショッピングカート
2 基枠
3 前枠
4 側枠
5 第1支柱
6 第2支柱
7 客用ハンドル
8 グリップ
9 子供用ハンドル
10 グリップ
11 子供用ステップ板
12 支持バー
13 側方ガード部材
14 下部カゴ載せ
15 上部カゴ載せ
16 後あおり壁
17 前方ガード部材
18 回動支持材
19 緩衝バンパー
25 キャスター

Claims (2)

  1. 基枠(2)と、
    基枠(2)から立設した左右の支柱(5,6)と、
    左右の支柱(5,6)の前に設けられた上部カゴ載せ(15)と、
    基枠(2)の後部の上方に設けられた子供用ステップ板(11)と
    を備えるショッピングカートにおいて、
    子供用ステップ板(11)の後端を覆う緩衝バンパー(19)を備えていることを特徴とするショッピングカート。
  2. 緩衝バンパー(19)は、弾性材料からなる中空の筒状体又は中実の棒状体である請求項1記載のショッピングカート。
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