JP2020058492A - 弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
近年、前記大当りの当選確率が複数設定され、遊技機の管理者によって、いずれか一の当選確率が任意にセットできるようにした構成が知られている(例えば、特許文献1)。かかる構成によれば、任意に大当りの発生確率を調整できることから、機台毎に利益率を調整でき、遊技店の営業に自由度を持たせることが可能である。
かかる構成の弾球遊技機に、前記した特許文献2の構成を適用すると、以下の問題を生ずる虞がある。(1)前記保留連荘演出は、大当り判定する未消化の保留記憶があるか否かのみを示唆するものであるから、例えば、前記ラウンド数の多い大当り遊技中に保留連荘演出が実行され、この後に保留記憶の消化により実行される大当り遊技が、ラウンド数の少ない大当り遊技であると、大当りしたにも関わらず、該保留連荘演出により高揚した遊技者の感情が減退してしまう虞がある。これでは、保留連荘演出に対する遊技者の興味が低減し易く、該保留連荘演出により遊技の興趣を向上するという作用効果が低減してしまうことにもなり得る。(2)一般的に、前記ラウンド数の選択決定する処理では、少ないラウンド数を選択する確率が高く且つ多いラウンド数を選択する確率が低くなるように、各ラウンド数の選択確率が設定されている。そのため、前記保留連荘演出は、ラウンド数の少ない大当りを示唆する場合が多くなる傾向にあり、あたかも少ないラウンド数の大当りを示唆するものであるかのように遊技者が思い込み易い。これでは、保留連荘演出により遊技者の期待感を高めて遊技の興趣を向上するという作用効果が、低減してしまう。
また、「大当り遊技内容」としては、相互に異なるラウンド数(大入賞口を開放する回数)が夫々定められた内容、複数の大入賞口のなかの一で大当り遊技を実行する内容、大当り遊技後に所定の遊技状態へ移行する内容などを設定することができる。さらには、これら内容を複数組合わせたものも設定可能である。尚、大当り遊技後に移行する遊技状態としては、例えば、大当りし易くなる確変遊技状態や、特別図柄の変動時間が短くなる時短遊技状態などが適用可能である。さらに、終了条件が相互に異なる確変遊技状態や時短遊技状態を適用することもできる。
また、「管理者」は、当該弾球遊技機が設置された遊技施設の経営者や店長だけでなく、該遊技施設の従業員や、試験的に該弾球遊技機を稼動させる者も含まれる。
また、「先読み判定手段」は、始動口への入球に起因して抽出した乱数を、保留記憶として記憶する前に先読みするものであっても良いし、保留記憶として記憶した後(且つ消化する前)に先読みするものであっても良い。さらに後者の場合には、先読みするタイミングを適宜設定することができる。例えば、保留記憶を記憶する毎に、該保留記憶の乱数を先読みして当否判定と大当り遊技内容の判定とを実行するものであっても良いし、当否判定手段により大当り判定した場合に、未消化の保留記憶の乱数を先読みして当否判定と大当り遊技内容の判定とを実行するものであっても良い。
また、「所定の組み合わせ」は、特定の大当り遊技内容と一対一の関係である組み合わせだけでなく、一対複数の関係である組み合わせであっても良い。
また、「当選確率に係る当選確率情報」は、確率セット手段でセットされた当選確率を示す情報、該セットされた当選確率が高いか低いかを示す情報、該セットされた当選確率が特定の当選確率であるか否かを示す情報、確率セット手段により当選確率が変更されたことを示す情報等を適用することができる。さらには、これら複数の情報のなかから一の情報を選択的に用いることも可能である。
また、「大当り遊技中」は、大当り遊技の開始を知らせる演出を開始する時点から、大当り遊技の終了を知らせる演出を終了する時点までを含むものである。そして、「示唆演出制御手段」は、こうした大当り遊技中に亘って示唆演出を実行するものとしても良いし、該大当り遊技中の所定タイミング又は所定期間で示唆演出を実行するものとしても良い。
また、「示唆演出」は、演出図柄表示装置で当選確率情報を示唆する図柄を表示する演出、スピーカにより当選確率情報を示唆する音声を発生する演出、ランプにより当選確率情報を示唆する光を発生する演出のいずれであっても良いし、さらには、これらのなかの複数の演出であっても良い。
こうした示唆演出によれば、未消化の保留記憶に関する前記大当り示唆情報や大当り内容示唆情報を示唆することにより、連続的な大当り発生を期待する遊技者の感情を刺激できると共に、前記当選確率情報を示唆するという新たな役割により、遊技者にとって価値の高い該当選確率情報を提供するという新たな面白さが生じて、遊技の興趣を飛躍的に向上できる。具体的には、もし仮に、示唆演出により示唆される前記大当り示唆情報や大当り内容情報が遊技者の期待するものでなかったとしても、該遊技者が当選確率情報を得られることから、前述の従来構成のように遊技者の感情が減退してしまうことを抑制でき、該示唆演出により遊技の興趣を向上するという前記作用効果が十分かつ安定して発揮され得る。
ここで、「大当り遊技内容により獲得可能な利益に基づく所定の中間利益」は、前記と同様に定められる。
第一始動口11に遊技球が入球すると、複数種類の乱数が抽出されて第一保留記憶として記憶される一方、第二始動口12に遊技球が入球すると、複数種類の乱数が抽出されて第二保留記憶として記憶される。
こうした設定値1〜3のセット方法を以下に説明する。
上記した管理者が所定の鍵を確率設定スイッチ95に挿入して所定方向(例えば、右方向)に回転させて該確率設定スイッチ95をONにして、主制御装置80のRAMクリアボタン(図示せず)を押圧操作したまま、電源を入れることにより、上記の設定値を変更可能な状態となる。この状態で、管理者が設定変更ボタン96を押圧操作することで、設定値1〜3のいずれかを選択できる。詳述すると、設定変更ボタン96を押圧操作する毎に、第一特図表示装置9に「1」〜「3」の数値が順番に表示される。そして、所望の数値を第一特図表示装置9に表示することで、当該数値に対応する設定値1〜3のいずれかが選択される。こうして選択した状態で、確率設定スイッチ95に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻す操作を行うことにより、選択した設定値が確定した状態となり、当該設定値に含まれる大当りの当選確率がセットされる。このようにして、遊技店の管理者が、パチンコ機1毎に、設定値1〜3のいずれかをセットできる。尚、本実施例にあっては、一の設定値をセットすると、セットされた設定値を示す信号を、主制御装置80からサブ統合制御装置83へ送信し、サブ統合制御装置83では、受信した該信号に示された設定値をRAMに記憶する。これにより、サブ統合制御装置83では、電源OFFとなるまで、RAMに記憶した設定値が保持される。
また、確率設定スイッチ95に前記鍵を挿入して所定方向に回転させることで該確率設定スイッチ95をONにして、前記RAMクリアボタンを操作せずに、電源を入れると、現状でセットされている設定値が第一特図表示装置9に表示される。この操作により、現状でセットされている設定値を確認することができる。そして、確率設定スイッチ95に挿入した鍵を回転させて初期位置に戻す操作を行うことにより、設定値の表示が終了して、通常の処理に移行する。
尚、本実施例では、確率設定スイッチ95と設定変更ボタン96との操作により、設定値を選択してセットする構成としたが、これに限定されるものでなく、他の操作手段を適用することも可能である。例えば、専用のボタンや摘まみを操作することで、設定値の選択とセットとを実行できるものであっても良い。また、本実施例では、設定値1〜3を第一特図表示装置9で表示したが、これに限らず、他の表示装置で表示するようにしても良い。又は、音声により設定値を報知したり、所定のLEDの点灯態様によって設定値を報知したりすることも可能である。
尚、サブ統合制御装置83と主制御装置80との間は、演出中継端子板を介して主制御装置80からサブ統合制御装置83への一方向通信回路として構成され、サブ統合制御装置83と演出図柄制御装置82との間は、サブ統合制御装置83から演出図柄制御装置82への一方向通信回路として構成されている。
パチンコ機1は、常時入賞が可能な第一始動口11と、上述した普通図柄抽選での当選により開放されて入賞が可能となる第二始動口12が設けられており、第一,第二始動口11,12への入賞に起因して抽出された乱数によって、大当り、小当り、又はハズレを判定する当否判定が行われる。そして、第一始動口11への入球により抽出された乱数を当否判定する際には、第一特図表示装置9で第一特別図柄の変動表示が行われ、該第一特別図柄を停止表示することで抽選結果が報知される。同様に、第二始動口12への入球により抽出された乱数を当否判定する際には、第二特図表示装置10で第二特別図柄の変動表示が行われ、該第二特別図柄を停止表示することで抽選結果が報知される。さらに、こうした第一特図表示装置9と第二特図表示装置10での変動表示と並行して、演出図柄表示装置6の画面上で、各特別図柄に対応した疑似特別図柄を変動表示させた後にこれらを停止表示させ、抽選の結果を報知する一連の演出が行われる。
ここで、低確率モードでは、予め定められた低当選確率を有効として、大当りか否かの当否判定を行い、高確率モードでは、該低当選確率よりも高い高当選確率を有効として、該当否判定を行う。具体的には、図5に示すように、前述した各設定値1〜3に低当選確率と高当選確率とを夫々定めており、低確率モードの場合には、セットされた設定値1〜3により定められた低当選確率を有効とする一方、高確率モードの場合には、セットされた設定値1〜3により定められた高当選確率を有効とする。詳述すると、設定値1がセットされている場合には、低確率モードで、1/100の低当選確率を有効として当否判定を行い、高確率モードで、1/50の高当選確率を有効として当否判定を行う。また、設定値2がセットされている場合には、低確率モードで、1/90の低当選確率を有効として当否判定を行い、高確率モードで、1/45の高当選確率を有効として当否判定を行う。また、設定値3がセットされている場合には、低確率モードで、1/80の低当選確率を有効として当否判定を行い、高確率モードで、1/40の高当選確率を有効として当否判定を行う。
また、時短モードは、第一特別図柄と第二特別図柄との変動時間を、非時短モードの変動時間よりも短縮する。さらに、時短モードでは、非時短モードに比して、普通図柄の変動時間も短縮する。
また、開放延長モードでは、普通図柄の当選確率を非開放延長モードに比して高確率とすると共に、該非開放延長モードに比して第二始動口12の開放時間を延長する。具体的には、図5に示すように、非開放延長モードで普通図柄の当選確率を1/6としていることに対して、開放延長モードでは該当選確率を5/6とする。そして、第二始動口12の開放作動は、非開放延長モードで約0.2秒間の開放を一回行うことに対して、開放延長モードで約2秒間の開放を一回行う。
このように本実施例は、大当り遊技における獲得可能な賞球(利益)が少ない第一大当り遊技内容と第二大当り遊技内容との選択確率が高く、該賞球の多い第五,第六大当り遊技内容の選択確率が低い。
そして、第一特別図柄または第二特別図柄の大当り図柄態様によって、第一〜第六大当り遊技内容を選択決定した結果が報知される。
そして、本実施例では、当否判定での小当りの当選確率が、第一特別図柄と第二特別図柄とで夫々一律(例えば、1/60)に設定されている。そのため、小当りの当選確率は、前記した設定値1〜3や遊技状態(通常遊技状態、確変遊技状態)に関係無く、同じである。尚、本実施例では、小当りの当選確率を一律としたが、これに限らず、上記の大当りの当選確率と同様に、相互に異なる複数の小当りの当選確率が各設定値に設定されたものであっても良い。
図7に、メインルーチンのフローチャートを示す。メインルーチンは、S10〜S70までの本処理と、該本処理を実行して余った時間内に時間の許す限り繰り返されるS80の残余処理とから構成され、2ms毎のハード割り込みにより定期的に実行される。マイコンによるハード割り込みが実行されると、先ず正常割込であるか否かを判断する(S10)。この判断処理は、メモリとしてのRAMの所定領域の値が所定値であるか否かを判断することにより行われ、マイコンにより実行される処理が本処理に移行したとき、通常の処理を実行して良いか否かを判断するためのものである。
ここで、上記の各設定値1〜3毎に、「0」〜「3999」の中で大当りとなる整数値が、低確率モードと高確率モードとで夫々設定されている。具体的には、設定値1の場合、低確率モードで40個の整数値が設定され(大当りの当選確率=1/100)、高確率モードで80個の整数値が設定されている(大当りの当選確率=1/50)。設定値2の場合には、低確率モードで44個の整数値が設定され(大当りの当選確率=1/90)、高確率モードで89個の整数値が設定されている(大当りの当選確率=1/45)。設定値3の場合には、低確率モードで50個の整数値が設定され(大当りの当選確率=1/80)、高確率モードで100個の整数値が設定されている(大当りの当選確率=1/40)。
始動入賞処理では、S100で、第一始動口スイッチ11aが遊技球を検知したか否かを判定する。否定判定の場合には(S100:No)、S120に進み、肯定判定の場合には(S100:Yes)、S105に進む。S105では、第一保留記憶の数が上限値(例えば、4個)に達しているか否かを判定する。肯定判定の場合には(S105:Yes)、S120へ進み、否定判定の場合には(S105:No)、S110に進む。S110では、第一抽出乱数保留記憶処理を実行する。この第一抽出乱数保留記憶処理では、第一大当り決定用乱数、第一大当り図柄決定用乱数、リーチ判定用乱数、変動パターン決定用乱数等を抽出し、第一保留記憶として記憶すると共に、第一保留記憶の数を示す第一保留数カウンタに1を加算して、該第一保留数カウンタの情報に従って第一特図保留数表示装置18を点灯させるために必要な処理を行う。S110の後に、S115に進む。
尚、先読み判定処理では、後述する当否判定処理と同様に、確変フラグ=1の場合には、確変テーブルを有効として、第一大当り決定用乱数を大当りか否か判定する。一方、確変フラグ=0の場合には、通常テーブルを有効として、第一大当り決定用乱数を大当りか否か判定する。
尚、S135の先読み判定処理でも、確変フラグ=1の場合には確変テーブルを有効とし、確変フラグ=0の場合には通常テーブルを有効とし、第一大当り決定用乱数を大当りか否か判定する。
尚、本実施例の当否判定処理では、第一保留記憶よりも第二保留記憶を優先して、当否判定の対象とする。そのため、第一保留記憶は、未消化の第二保留記憶が無い場合にのみ、当否判定の対象となる。
このS190の処理後に、S200に進む。
ここで、本実施例にあっては、大当り図柄決定用乱数により決定される各大当り図柄態様の確率が、前記した第一〜第六大当り遊技内容の選択確率に基づいて定められている。具体的には、第一大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率が、該第一大当り遊技内容の選択確率(25/100)に相当する。また、第二大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率が、該第二大当り遊技内容の選択確率(25/100)に相当する。同様に、第三大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率は、該第三大当り遊技内容の選択確率(15/100)に相当し、第四大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率は、該第四大当り遊技内容の選択確率(15/100)に相当し、第四大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率は、該第四大当り遊技内容の選択確率(15/100)に相当し、第五大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率は、該第五大当り遊技内容の選択確率(10/100)に相当し、第六大当り遊技内容が割り当てられた大当り図柄態様を決定する確率は、該第六大当り遊技内容の選択確率(10/100)に相当する。
詳述すると、確変フラグに応じて、選定可能な特別図柄の変動時間が予め定められており、前記した変動パターン決定用乱数等に従って特別図柄の変動時間が決定される。すなわち、確変フラグ=0の場合(通常遊技状態)には、非時短モードであることから、非時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、消化した保留記憶の変動パターン決定用乱数等により特別図柄の変動時間を決定する。一方、確変フラグ=1の場合(確変遊技状態)には、時短モードであることから、時短モードに対応する特別図柄の変動時間を選択可能とし、変動パターン決定用乱数等により変動時間を決定する。
このS215の後に、S250に進む。
S230の変動パターン決定処理では、消化した保留記憶に係る変動パターン決定用乱数等(大当り判定用のバッファ内の変動パターン決定用乱数等)と前記確変フラグとに基づいて、特別図柄の変動時間を決定し、該変動時間に応じて特別図柄の変動パターンを決定する。
続くS235では、小当り遊技における大入賞口14の開放作動パターンや小当り遊技に係る演出時間等を設定し、S250に進む。
尚、本実施例では、S240でハズレ図柄を決定する処理を行うようにしたが、これに限らず、S240の前に、ハズレ図柄を決定する処理を備えた構成であっても良い。
尚、サブ統合制御装置83は、こうしたコマンドを受信すると、該コマンドに示された情報(未消化の保留記憶数、特別図柄の変動時間、当否判定結果、特別図柄の停止態様、大当り遊技内容など)を所定のバッファに記憶する。そして、サブ統合制御装置83は、前記変動開始コマンドに伴って演出図柄制御装置82へコマンドを送信し、該演出図柄制御装置82は、受信した該コマンドに従って演出図柄表示装置6を駆動制御して、特別図柄の停止図柄態様および変動パターンの情報に対応する擬似特別図柄の表示を開始する。
尚、本実施例にあっては、確変遊技状態となる毎に、確変回数=10000回をセットする(後述のS620)。そのため、確変遊技状態は、実質的に次に大当り判定されるまで継続する。
S580では、大当り遊技を終了させる際の演出を行う大当り終了演出処理を実行して、該大当り終了演出の開始を示す信号をサブ統合制御装置83へ送信する。このS580の後に、大当り遊技処理を終了する。
S585では、大入賞口開放処理を実行する。この処理では、前記したS525と同様の処理を行い、大入賞口14を開放させると共に、開放時間(30秒)の時間消化を開始する。
具体的には、4回の開放ラウンドによる大当り遊技が行われ、当該大当り遊技中に記憶されている未消化の保留記憶のなかに、4回の開放ラウンドを行う大当りと判定される保留記憶がある場合(第二示唆条件)には、大当り終了演出で前記特定示唆図柄102a,102bを表示する。また、7回又は10回の開放ラウンドによる大当り遊技が行われ、当該大当り遊技中に記憶されている未消化の保留記憶のなかに、大当りと判定される保留記憶がある場合(第一示唆条件)と、4回の開放ラウンドによる大当り遊技が行われ、当該大当り遊技中に記憶されている未消化の保留記憶のなかに、7回又は10回の開放ラウンドを行う大当りと判定される保留記憶がある場合(第一示唆条件)とでは、前記大当り示唆図柄101を表示する。
尚、大当り終了演出を開始する際に、未消化の保留記憶が全てハズレ判定するものである場合には、保留連荘演出を表示しない。
さらに、本実施例にあっては、前述したように、確率設定スイッチ95と電源投入とにより設定値1〜3のいずれかが選択的にセットされるものであり、この電源投入時に、セットされた設定値を示す信号がサブ統合制御装置83に送信される。サブ統合制御装置83では、受信した信号の示す設定値をRAMに記憶することから、少なくとも電源が入っている状態ではRAMに記憶された設定値を随時確認することができる。尚、電源投入時に主制御装置80からサブ統合制御装置83に信号を送信する処理は、従来から公知の処理を適用できることから、詳細は省略する。
尚、こうしたシーケンス制御は、従来から公知の技術を適用できることから、その詳細については省略する。
そして、本実施例1にあっては、サブ統合制御装置83が、図示しない乱数抽出処理により、変動開始コマンドの受信を契機として、特定示唆抽選乱数を抽出し、抽出した特定示唆抽選乱数を所定のバッファに記憶する。この特定示唆抽選乱数は、所定個数(例えば、60個)の整数値をとり、定期的(前記のタイマ割り込み処理毎)に昇順に作成される。
さらに、特定示唆図柄102aを選択した場合には、該特定示唆図柄102aを含む前記第一示唆終了表示パターンによる表示を決定する。一方、特定示唆図柄102bを選択した場合には、該該特定示唆図柄102bを含む前記第二示唆終了表示パターンによる表示を決定する。
こうしたS1025の後に、S1040に進む。
例えば、第一保留記憶と第二保留記憶とを記憶している通常遊技状態(又は確変遊技状態)で、該第二保留記憶が消化されると、第二特図表示装置10で第二特別図柄が変動開始し(図示せず)、これに伴って、図17(A)に示すように、演出図柄表示装置6の画面で疑似特別図柄110a〜110cが変動表示する。ここで、通常遊技状態または確変遊技状態では、演出図柄表示装置6の画面左下部に定められた第一保留記憶数表示領域115に、第一保留記憶の記憶数を示す第一保留図柄116が表示され、画面右下部に定められた第二保留記憶数表示領域118に、第二保留記憶の記憶数を示す第二保留図柄119が表示される。第一保留記憶数表示領域115では、第一保留図柄116の表示数によって、第一保留記憶の記憶数を報知し、第二保留記憶数表示領域118では、第二保留図柄119の表示数によって、第二保留記憶の記憶数を報知する。
尚、大当り遊技中の大当り終了演出では、当該大当り遊技後に確変遊技状態へ移行する場合(第一大当り遊技内容)に、図18(B)に示すように、該確変遊技状態への移行を示唆する演出図柄107が表示される。一方、通常遊技状態へ移行する場合は、図18(C)のように、前記演出図柄107が表示されない。
そして、第二示唆条件が成立した場合には、セットされている設定値1〜3に応じて、特定示唆図柄102aの保留連荘演出と特定示唆図柄102bの保留連荘演出とが選択的に実行される。すなわち、最終の開放ラウンド(図19(A))を終了した際に第二示唆条件が成立し且つ設定値1がセットされている場合には、図19(B)に示すように、特定示唆図柄102aの保留連荘演出が実行される。また、設定値3がセットされている場合には、図19(C)に示すように、特定示唆図柄102bの保留連荘演出が実行される。さらにまた、設定値2がセットされている場合には、前記のように抽選によって、特定示唆図柄102aの表示(図19(B))と特定示唆図柄102bの表示(図19(C))との一方を決定し、保留連荘演出が実行される。
すなわち、最終の開放ラウンド(図21(A))を終了した際に、大当り判定する未消化の保留記憶が無いと、演出図柄表示装置6では、図21(B),(C)に示すように、前記メッセージ図柄105を表示する大当り終了演出が実行される。ここで、当該大当り遊技後に確変遊技状態へ移行する場合には、図21(B)に示すように、該確変遊技状態への移行を示唆する演出図柄107が表示される。一方、通常遊技状態へ移行する場合には、図21(C)に示すように、前記演出図柄107が表示されない。
尚、ラウンド数を7回または10回とする大当り遊技にあっても、最終の開放ラウンドを終了した際に、大当り判定する未消化の保留記憶が無いと、大当り終了演出で保留連荘演出を実行しない(図21(B),(C)参照)。
本実施例1のパチンコ機1は、最小ラウンド数(第一又は第二大当り遊技内容)の大当り遊技が実行された場合に、該最小ラウンド数の大当りと判定される未消化の保留記憶があると、大当り終了演出で、セットされている設定値1〜3を示唆する特定示唆図柄102a,102bを表示するようにしたものである。
かかる構成によれば、特定示唆図柄102a,102bの表示により、連続的に大当りが発生することを、遊技者が知得できるから、遊技者は、連続的な大当りの獲得を期待する感情が刺激される。加えて、セットされている大当りの当選確率が高いか低いかを、遊技者が知得できるから、遊技者は、当該機台で遊技を継続するか否かの判断材料とすることができる。ここで、機台毎にセットされる設定値(大当り当選確率)は、遊技者が機台選択のために最も知りたい情報の一つであることから、これを示唆する特定示唆図柄102a,102bの表示は、遊技者にとって価値の高い利益と言える。このように特定示唆図柄102a,102bは、最小ラウンド数の大当りが連続的に発生する情報(大当り示唆情報および大当り内容示唆情報)を示唆する役割と、前記設定値を示す情報(当選確率情報)を示唆する役割とを有する。これにより、本実施例1の構成では、最小ラウンド数の大当り遊技が実行されると、前記特定示唆図柄102a,102bの表示を期待してドキドキする遊技者の感情が刺激されることから、当該大当り遊技中に従来に無い新たな興趣が生じ得る。詳述すると、単にラウンド数を選択的に決めるだけの従来のパチンコ機では、例え大当りとなっても、最小ラウンド数の大当り遊技であれば、獲得可能な賞球が少ないことから、大当り判定により高揚した遊技者の感情が減退してしまう。これに対して、本実施例1の構成は、最小ラウンド数の大当り遊技が実行されれば、前記特定示唆図柄102a,102bの表示を期待するという従来に無い面白さが生ずることから、前記感情の減退を抑制でき、さらに最小ラウンド数の大当りに対する遊技者の興味を増大させることができる。こうしたことから、本実施例1の構成によれば、遊技の興趣を向上できる。
ここで、第三示唆条件は、前記第一〜第四大当り遊技内容による大当り遊技の大当り終了演出を開始する際に、大当り判定される未消化の保留記憶があることと、前記第五,第六大当り遊技内容による大当り遊技の大当り終了演出を開始する際に、大当り判定され且つ第一〜第四大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることとに設定されている。一方、第四示唆条件は、前記第五,第六大当り遊技内容による大当り遊技の大当り終了演出を開始する際に、大当り判定され且つ第五、第六大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることである。
ここで、実施例2では、前述したように、特定示唆図柄102a,102bの保留連荘演出を表示する第四示唆条件が、ラウンド数の最も多い第五,第六大当り遊技内容による大当り遊技中であり且つ該第五,第六大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることとしている。すなわち、本実施例2にあっても、前記実施例1と同様に7回のラウンド数による大当り遊技で獲得可能な賞球数を中間利益と定め、該7回のラウンド数よりも多い10回のラウンド数を含む第五,第六大当り遊技内容を、第四示唆条件の構成要件(本発明にかかる特定の大当り遊技内容)とした。
例えば、第二保留記憶の消化により大当りと第六大当り遊技内容とを判定すると(当否判定処理)、演出図柄表示装置6で疑似特別図柄110a〜110cが変動した後に大当り図柄態様で確定して、大当り遊技が開始される(図17(A)〜17(D))。そして、最終10回目の開放ラウンドが終了する際に、第一〜第四大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があると、前記第三示唆条件が成立する。これにより、大当り終了演出では、大当り示唆図柄101を表示する保留連荘演出が実行される(図18(C))。本実施例2では、この大当り示唆図柄101の保留連荘演出により、未消化の保留記憶のなかに、第一〜第四大当り遊技内容で大当り判定する保留記憶があることを示唆する。
尚、第五大当り遊技内容で大当り判定した大当り遊技では、最終10回目の開放ラウンド終了の際に前記第三示唆条件が成立すると、大当り示唆図柄101を表示する保留連荘演出が実行される(図18(B))。
このように特定示唆図柄102aの保留連荘演出(図19(B))は、第五又は第六大当り遊技内容で大当り判定する未消化の保留記憶があることに加えて、大当り当選確率の最も低い設定値1または中間の設定値2がセットされていることを示唆するものである。また、特定示唆図柄102bの保留連荘演出(図19(C))は、第五又は第六大当り遊技内容で大当り判定する未消化の保留記憶があることに加えて、大当り当選確率の最も高い設定値3または中間の設定値2がセットされていることを示唆するものである。尚、図示しないが、前記第五大当り遊技内容で大当り判定した大当りでも同様に、前記第四示唆条件の成立により特定示唆図柄102a,102bの保留連荘演出が表示される。
また、第一〜第六大当り遊技内容のいずれで大当り判定した場合にあっても、未消化の保留記憶が全てハズレ判定するものであると、大当り終了演出で保留連荘演出を表示しない(図21(B),(C))。
ここで、第五示唆条件は、前記第三〜第六大当り遊技内容による大当り遊技の大当り終了演出を開始する際に、大当り判定される未消化の保留記憶があることと、前記第一,第二大当り遊技内容による大当り遊技の大当り終了演出を開始する際に、大当り判定され且つ第一〜第四大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることとに設定されている。一方、第六示唆条件は、前記第一,第二大当り遊技内容による大当り遊技の大当り終了演出を開始する際に、大当り判定され且つ第五、第六大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることである。
ここで、実施例3にあっても、前記実施例1,2と同様に7回のラウンド数による大当り遊技で獲得可能な賞球数を中間利益と定めている。そして、該7回のラウンド数よりも少ない4回のラウンド数を含む第一,第二大当り遊技内容(本発明にかかる特定の大当り遊技内容)と、該第一,第二大当り遊技内容と組み合わせた第五,第六大当り遊技内容とによって、第六示唆条件を構成している。
例えば、第二保留記憶の消化により大当りと第二大当り遊技内容とを判定すると(当否判定処理)、演出図柄表示装置6で疑似特別図柄110a〜110cが変動した後に大当り図柄態様で確定して、大当り遊技が開始される(図17(A)〜17(D))。そして、最終4回目の開放ラウンドが終了する際に、第一〜第四大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があると、前記第五示唆条件が成立する。これにより、大当り終了演出では、大当り示唆図柄101を表示する保留連荘演出が実行される(図18(C))。本実施例3では、この大当り示唆図柄101の保留連荘演出により、未消化の保留記憶のなかに、第一〜第四大当り遊技内容で大当り判定する保留記憶があることを示唆する。
尚、第一大当り遊技内容で大当り判定した大当り遊技では、最終4回目の開放ラウンド終了の際に前記第五示唆条件が成立すると、大当り示唆図柄101を表示する保留連荘演出が実行される(図18(B))。
このように特定示唆図柄102aの保留連荘演出(図19(B))は、第五又は第六大当り遊技内容で大当り判定する未消化の保留記憶があることに加えて、大当り当選確率の最も低い設定値1か中間の設定値2がセットされていることを示唆するものである。また、特定示唆図柄102bの保留連荘演出(図19(C))は、第五又は第六大当り遊技内容で大当り判定する未消化の保留記憶があることに加えて、大当り当選確率の最も高い設定値3か中間の設定値2がセットされていることを示唆するものである。尚、図示しないが、前記第一大当り遊技内容で大当り判定した大当りでも同様に、前記第六示唆条件の成立により特定示唆図柄102a,102bの保留連荘演出が表示される。
また、第一〜第六大当り遊技内容のいずれで大当り判定した場合にあっても、未消化の保留記憶が全てハズレ判定するものであると、大当り終了演出で保留連荘演出を表示しない(図21(B),(C))。
かかる構成では、最小ラウンド数の大当り遊技中に表示する特定示唆図柄102a,102bが、最も多くの賞球を獲得可能な最大ラウンド数の大当りを示唆する役割と、セットされている設定値1〜3を示唆する役割とを有する。これにより、獲得可能な賞球の少ない最小ラウンド数の大当りとなると、特定示唆図柄102a,102bの表示を望む遊技者の感情が極めて強く刺激されると共に、当該大当り遊技中に、該特定示唆図柄102a,102bの表示を期待してドキドキする遊技者の感情が刺激される。こうしたことから、最小ラウンド数の大当りに対する遊技者の興味を飛躍的に増大することができると共に、該最小ラウンド数の大当りとなると、前記特定示唆図柄102a,102bの表示を期待するという従来に無い面白さが生ずる。したがって、遊技の興趣を一層向上できる共に、獲得可能な利益の異なる複数の大当り遊技内容を選択的に決定するという遊技の面白さを向上できる。
実施例1は、前記第一示唆条件の成立により大当り示唆図柄101の保留連荘演出を実行するようにしたが、これに限らず、大当り示唆図柄101の保留連荘演出を実行しない構成としても良い。すなわち、第一示唆条件と大当り示唆図柄101とを備えず、第二示唆条件が成立した場合にのみ、特定示唆図柄102a,102bを表示する構成とすることもできる。この構成によっても、特定示唆図柄102a,102bの表示することにより生ずる作用効果は、前記実施例1と同様に奏し得る。
尚、実施例2にあっても、同様に、第三示唆条件を備えずに、大当り示唆図柄101の保留連荘演出を実行しない構成としても良い。また、実施例3にあっても、第五示唆条件を備えずに、大当り示唆図柄101の保留連荘演出を実行しない構成としても良い。
又は、始動口11,12への入球により各乱数を抽出すると、第一,第二保留記憶を記憶する前に、先読み判定処理を実行する構成としても良い。具体的には、始動口11,12に入球すると、大当り決定用乱数や大当り図柄決定用乱数などを抽出して一時的に記憶する。そして、先読み判定処理により、一時的に記憶した大当り決定用乱数を大当りか否か判定して、大当り判定の場合に大当り図柄決定用乱数に基づいて一の大当り遊技内容を判定する。この先読み判定処理の後に、一時的に記憶した大当り決定用乱数等の各乱数を保留記憶として記憶する処理を行う。
さらにまた、実施例1〜3では、未消化の保留記憶を先読みする毎に該先読み情報(当否判定結果の情報と大当り遊技内容の情報)をサブ統合制御装置83へ送信するものとしたが、これに限らず、大当り終了演出を実行開始するタイミング(換言すると、保留連荘演出の表示直前のタイミング)で、未消化の保留記憶全てについての前記先読み情報をサブ統合制御装置83へ送信する構成とすることもできる。同様に、前記した保留記憶の記憶前に先読み判定処理を実行する構成にあっても、大当り終了演出の実行開始タイミングで先読み情報をサブ統合制御装置83へ送信するようにしても良い。
さらに、実施例1〜3では、セットされた設定値の情報を、電源投入時のタイミングでサブ統合制御装置83へ送信する構成としたが、これに限らず、該設定値の情報を送信するタイミングを適宜変更することも可能である。例えば、第一,第二特別図柄の変動開始タイミング(当否判定したタイミング)で、前記設定値の情報を送信するようにしてもよい。さらには、保留記憶を消化するタイミング、第一,第二特別図柄の変動停止タイミング、該第一,第二特別図柄が大当り図柄態様で確定停止したタイミング、大当り遊技を開始するタイミング、大当り終了演出を開始するタイミングなどとすることも可能である。
さらに、実施例1〜3の大当り遊技内容は、ラウンド数と遊技状態とを組合わせてなる構成としたが、これに限らず、様々な大当り遊技内容を定めることが可能である。例えば、大当り遊技内容が、ラウンド数のみにより構成されるものとしたり、大当り遊技後に移行する遊技状態のみにより構成されるものとしたりすることができる。
例えば、第二示唆条件が、第二大当り遊技内容による大当り遊技中に、該第二大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることに設定できる。この場合には、ラウンド数と大当り遊技後の遊技状態とを含む利益の最も少ない第二大当り遊技内容を、第二示唆条件の構成要件(本発明の特定の大当り遊技内容)とする。尚、この構成では、第三大当たり遊技内容と第四大当り遊技内容との間が、擬似的な中間利益となる。
又は、第一〜第六大当り遊技内容の選択確率に応じて、第二示唆条件を設定することも可能である。例えば、第二示唆条件を、最も選択確率の高い大当り遊技内容による大当り遊技中であり且つ当該選択確率の大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があることとする。この場合の第二示唆条件は、実質的に実施例1と同じとなるが、各大当り遊技内容の選択確率が実施例1と異なる場合には、実施例1と異なる第二示唆条件となり得る。
さらにまた、第二示唆条件を、大当り遊技内容(ラウンド数や大当り遊技後の遊技状態)と大当り遊技内容の選択確率との組み合わせにより設定することも可能である。
尚、実施例2,3にあっても、同様に、第四示唆条件および第六示唆条件を、大当り遊技後に移行する遊技状態まで含めた内容に設定したり、選択確率に応じて設定したりすることも可能である。
尚、実施例2の第四示唆条件と実施例3の第六示唆条件とにあっても、同様に、様々な選択方法を用いて特定示唆図柄102aと特定示唆図柄102bとを選択することが可能であり、同様の作用効果を奏し得る。
例えば、別例1として「遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球に起因して所定の乱数を抽出し、抽出した乱数を保留記憶として所定の上限数まで記憶する保留記憶生成手段と、前記保留記憶生成手段により記憶された保留記憶を消化することにより、当該保留記憶の乱数を所定の当選確率に従って大当りか否か当否判定し、該当否判定の結果が大当りの場合に、遊技者の獲得可能な利益が相互に異なる複数の大当り遊技内容のなかから、一の大当り遊技内容を選択する当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果が大当りである場合に、該当否判定手段により選択された大当り遊技内容に従って、大入賞口を開放する大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、相互に異なる複数の前記当選確率を備え、管理者の操作によりいずれか一の当選確率を有効としてセットされる確率セット手段とを備えてなる弾球遊技機において、
前記保留記憶生成手段により始動口への入球に起因して抽出された乱数を、前記当否判定手段による当否判定前に大当りか否か判定し、さらにこの判定の結果が大当りの場合に、該当否判定手段により選択される大当り遊技内容を判定する先読み判定手段と、前記当否判定手段により大当りと判定され且つ特定の大当り遊技内容が選択された場合に、前記先読み判定手段により大当り判定される未消化の保留記憶があると、該当否判定手段による当該大当りに基づいて実行される大当り遊技中に、前記確率セット手段によりセットされた当選確率に係る当選確率情報を示唆する示唆演出を行う示唆演出制御手段とを備えていることを特徴とする弾球遊技機。」が提案される。
この別例1の具体例としては、第一,第二大当り遊技内容による大当り遊技中に、大当り判定される未消化の保留記憶があると、当該大当り遊技の大当り終了演出で、特定示唆図柄102a,102bを表示する保留連荘演出を実行する(図19参照)。かかる構成にあっても、実施例1と同様に、最小ラウンド数の大当り遊技に対して遊技者の興味を惹き付けることができ、遊技の興趣を向上できる。また、他の具体例として、第五,第六大当り遊技内容による大当り遊技中に大当り判定される未消化の保留記憶があると、大当り終了演出で、特定示唆図柄102a,102bを表示する保留連荘演出を実行する構成としても良い。この場合には、実施例2と同様に、最も多くの賞球を獲得可能な大当り遊技を貴重なものとして遊技者に認識させ得る。
前記保留記憶生成手段により始動口への入球に起因して抽出された乱数を、前記当否判定手段による当否判定前に大当りか否か判定し、さらにこの判定の結果が大当りの場合に、該当否判定手段により選択される大当り遊技内容を判定する先読み判定手段と、前記当否判定手段により大当りと判定された場合に、前記先読み判定手段により大当り判定される未消化の保留記憶があり且つ当該保留記憶の大当り遊技内容が特定の大当り遊技内容であると、該当否判定手段による当該大当りに基づいて実行される大当り遊技中に、前記確率セット手段によりセットされた当選確率に係る当選確率情報を示唆する示唆演出を行う示唆演出制御手段とを備えていることを特徴とする弾球遊技機。」が提案される。
この別例2の具体例としては、大当り遊技中に、第一,第二大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があると、当該大当り遊技の大当り終了演出で、特定示唆図柄102a,102bを表示する保留連荘演出を実行する(図19参照)。かかる構成にあっては、いずれの大当り遊技内容による大当り遊技であっても、特定示唆図柄102a,102bの表示を求める遊技者の感情が刺激されることから、該大当り遊技中に新たな興趣を生じさせ得る。さらに、特定示唆図柄102a,102bの表示は、獲得可能な賞球数の少ない大当りとなる未消化の保留記憶が存在することを示すものであるが、セットされた設定値を示唆することから、獲得可能な賞球数の少ない大当りに対する遊技者の興味を向上させることができる。また、他の具体例として、大当り遊技中に、第五,第六大当り遊技内容と判定される未消化の保留記憶があると、大当り終了演出で、特定示唆図柄102a,102bを表示する保留連荘演出を実行する構成としても良い。この場合には、実施例2と同様に、最も多くの賞球を獲得可能な大当り遊技を貴重なものとして遊技者に認識させ得る。
3 遊技領域
6 演出図柄表示装置
11 第一始動口(始動口)
12 第二始動口(始動口)
14 大入賞口102a,102b 特定示唆図柄
Claims (3)
- 遊技領域に設けられた始動口への遊技球の入球に起因して所定の乱数を抽出し、抽出した乱数を保留記憶として所定の上限数まで記憶する保留記憶生成手段と、前記保留記憶生成手段により記憶された保留記憶を消化することにより、当該保留記憶の乱数を所定の当選確率に従って大当りか否か当否判定し、該当否判定の結果が大当りの場合に、遊技者の獲得可能な利益が相互に異なる複数の大当り遊技内容のなかから、一の大当り遊技内容を選択する当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果が大当りである場合に、該当否判定手段により選択された大当り遊技内容に従って、大入賞口を開放する大当り遊技を実行する大当り遊技制御手段と、相互に異なる複数の前記当選確率を備え、管理者の操作によりいずれか一の当選確率を有効としてセットされる確率セット手段とを備えてなる弾球遊技機において、
前記保留記憶生成手段により始動口への入球に起因して抽出された乱数を、前記当否判定手段による当否判定前に大当りか否か判定し、さらにこの判定の結果が大当りの場合に、該当否判定手段により選択される大当り遊技内容を判定する先読み判定手段と、前記当否判定手段により大当りと判定され且つ特定の大当り遊技内容が選択された場合に、前記先読み判定手段により大当り判定される未消化の保留記憶があり且つ当該保留記憶の大当り遊技内容が前記特定の大当り遊技内容と同一または所定の組み合わせをなすものであると、該当否判定手段による当該大当りに基づいて実行される大当り遊技中に、前記確率セット手段によりセットされた当選確率に係る当選確率情報を示唆する示唆演出を行う示唆演出制御手段とを備えていることを特徴とする弾球遊技機。 - 特定の大当り遊技内容は、大当り遊技内容により獲得可能な利益に基づく所定の中間利益よりも低い利益を獲得可能なものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 特定の大当り遊技内容は、大当り遊技内容により獲得可能な利益に基づく所定の中間利益よりも高い利益を獲得可能なものであることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
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