JP2020058106A - メータレススイッチギヤおよびメータレススイッチギヤシステム - Google Patents

Abstract

【課題】盤面の設計・加工コストを低減できるメータレススイッチギヤおよびメータレススイッチギヤシステムを提供する。【解決手段】メータレススイッチギヤシステムは、スイッチギヤ１と携帯端末２とを備える。スイッチギヤ１は、収集部１２と符号化部１３とコード表示画面１１とを備える。収集部１２は、スイッチギヤ内部の状態情報を収集する。符号化部１３は、収集部１２により収集された状態情報を二次元コードに符号化する。コード表示画面１１は、筐体前面に設けられ、二次元コードを表示する。携帯端末２は、カメラ２１と、カメラで撮影した二次元コードを状態情報に復号する復号部２２と、復号部により復号された状態情報を表示する端末画面２３とを備える。【選択図】図２

Description

本発明は、メータレススイッチギヤおよびメータレススイッチギヤシステムに関する。

スイッチギヤとは、一般に、金属製の箱の中に開閉装置を収納した金属閉鎖型スイッチギヤをいう。

スイッチギヤの盤面上（筐体前面）には、電圧、電流などの計測情報を表示するためにデジタル式やアナログ式のメータが取り付けられていることが多い。メータをスイッチギヤの盤面に取り付けるためには、欲しい計測要素に合わせたメータを選定し、そのメータの外形・寸法に合わせて盤面を構成する板を設計し、穴あけ加工をする必要がある。

また、スイッチギヤの盤面上には、機器状態情報や故障状態情報を表示する表示部が取り付けられることも多い。例えば、特許文献１（実開平７−３６５１６号公報）には、スイッチギヤの前面に状態・故障表示灯を備え、加えて、スイッチギヤの内部の制御・計測情報を、有線ケーブル又は無線送受信機を介して画面表示する読取表示器を備えたスイッチギヤの状態・故障表示装置が開示されている。

実開平７−３６５１６号公報

上述のようにスイッチギヤの仕様に応じたメータや状態・故障表示灯を盤面に配置するためには、その外形に合わせて筐体前面の設計・加工をする必要がある。

ところで、無人の場所に設置されるスイッチギヤは、監視員が点検に来た時にのみ運転状態を確認できればよい。そのため、必ずしも上述のようなメータや状態・故障表示灯を筐体前面に設置する必要はなく、設計・加工コストを削減する余地がある。

本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、盤面の設計・加工コストを低減できるメータレススイッチギヤおよびメータレススイッチギヤシステムを提供することを目的とする。

上記目的の達成のため、本発明に係るメータレススイッチギヤおよびメータレススイッチギヤシステムは、以下のように構成される。

本発明に係るメータレススイッチギヤは、収集部と符号化部とコード表示画面とを備える。

収集部は、スイッチギヤ内部の状態情報を収集する。状態情報は、スイッチギヤ内部の計測情報、機器状態情報、故障状態情報である。計測情報は、例えば電圧、電流、温度である。機器状態情報は、例えば遮断器の投入・開放状態である。故障状態情報は、例えば保護継電器による異常現象の検出である。符号化部は、収集部により収集された状態情報を二次元コードに符号化する。二次元コードとしてマトリックスコード、スタックコードのいずれを用いてもよい。コード表示画面は、筐体前面に設けられ、二次元コードを表示する。

また、上記目的の達成のため、本発明に係るメータレススイッチギヤシステムは、上記メータレススイッチギヤと携帯端末とを有する。

携帯端末は、カメラと、カメラで撮影した二次元コードを状態情報に復号する復号部と、復号部により復号された状態情報を表示する端末画面と、を備える。

本発明によれば、スイッチギヤの仕様によらず共通のコード表示画面を盤面に配置するだけで足りるため、設計コストを削減できる。また、状態情報は二次元コードに符号化されるため、コード表示画面は、二次元コードを表示可能な小型ディスプレイで足り、筐体の加工コストも削減できる。さらに、１つの携帯端末で複数のスイッチギヤを監視できる。

メータレススイッチギヤシステムの外観を示す図である。 メータレススイッチギヤシステムのシステム構成を説明するためのブロック図である。 スイッチギヤ内の構成の一部を示す模式図である。

以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。尚、各図において共通する要素には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。

実施の形態１．
図１は、本発明の実施の形態１に係るメータレススイッチギヤシステムの外観を示す図である。

図１に示すシステムは、スイッチギヤ１、携帯端末２を備える。スイッチギヤ１は複数台であってもよい。スイッチギヤ１は、コード表示画面１１を備える。コード表示画面１１は、筐体前面に設けられ、二次元コードを表示する小型ディスプレイである。

図２は、メータレススイッチギヤシステムのシステム構成を説明するためのブロック図である。

スイッチギヤ１は、上述したコード表示画面１１に加え、収集部１２と符号化部１３とを備える。

収集部１２は、スイッチギヤ内部の状態情報を収集する。状態情報は、スイッチギヤ内部の計測情報、機器状態情報、故障状態情報である。

図３は、スイッチギヤ１内の構成の一部を示す模式図である。図３を用いて収集部１２が収集する状態情報の一例を説明する。スイッチギヤ１は、高圧や特別高圧の変電設備で用いられる。受電部３１で受けた電気は計器用変圧器３２で変換され、電圧計３３により電圧が計測される。また、受電部３１で受けた電気は計器用変流器３４で変換され、保護継電器３５を介して電流計３６により電流が計測される。電圧計３３や電流計３６により計測される電圧や電流が上述した計測情報である。スイッチギヤ１の仕様によっては、計測情報に温度が含まれる場合もある。
機器状態情報は、例えば遮断器３７の投入または開放状態を示す情報である。故障状態信号は、例えば保護継電器３５に一定値以上の電流が流れたときに出力される情報である。また、保護継電器３５は、遮断器３７へトリップ指令を出力する。

図２に戻り説明を続ける。符号化部１３は、収集部１２により収集された状態情報を二次元コードに符号化する。二次元コードとして、マトリックスコード、スタックコードのいずれを用いてもよい。例えば、ＱＲコード（登録商標）、ＣＰコード、ベリコード、データコード、ＰＤＦ ４１７などである。また、符号化部１３は、収集部１２により収集された状態情報が変化するたびに新たな二次元コードを生成する。

コード表示画面１１に表示される二次元コードは、符号化部１３が二次元コードを生成する度に変化する。

次に、携帯端末２について説明する。携帯端末２は、カメラ２１、復号部２２、端末画面２３を備える。

カメラ２１は、コード表示画面１１に表示された二次元コードを撮影するために用いられる。

復号部２２は、カメラ２１で撮影した二次元コードを状態情報に復号する。なお、復号部２２は、復号した状態情報を端末画面２３の表示に適した形式にレイアウトしてもよい。

端末画面２３は、復号部２２により復号された状態情報を表示する。

以上説明したように、図１〜図３に示す本実施形態の構成によれば、スイッチギヤの仕様によらず共通のコード表示画面１１を盤面に配置するだけで足りるため、選定コストや設計コストを削減できる。また、状態情報は二次元コードに符号化されるため、コード表示画面１１は、二次元コードを表示可能な小型ディスプレイで足り、盤面の加工コストも削減できる。特に無人の場所に設置されるものに適しており、監視員は、１台の携帯端末２で、複数台のスイッチギヤ１の状態を確認することができる。

以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。

１ スイッチギヤ
２ 携帯端末
１１ コード表示画面
１２ 収集部
１３ 符号化部
２１ カメラ
２２ 復号部
２３ 端末画面
３１ 受電部
３２ 計器用変圧器
３３ 電圧計
３４ 計器用変流器
３５ 保護継電器
３６ 電流計
３７ 遮断器

Claims (2)

1. 内部の状態情報を収集する収集部と、
   前記収集部により収集された状態情報を二次元コードに符号化する符号化部と、
   筐体前面に設けられ、前記二次元コードを表示するコード表示画面と、
   を備えることを特徴とするメータレススイッチギヤ。
2. スイッチギヤと携帯端末とを有するメータレススイッチギヤシステムであって、
   前記スイッチギヤは、
   内部の状態情報を収集する収集部と、
   前記収集部により収集された情報を二次元コードに符号化する符号化部と、
   筐体前面に設けられ、前記二次元コードを表示するコード表示画面と、を備え、
   前記携帯端末は、
   カメラと、
   前記カメラで撮影した前記二次元コードを状態情報に復号する復号部と、
   前記復号部により復号された状態情報を表示する端末画面と、を備えること、
   を特徴とするメータレススイッチギヤシステム。

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