JP2020057196A - 電子機器、その制御方法及び制御プログラム - Google Patents

電子機器、その制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を抑制しつつ、良好なデータ通信を実現することができる携帯型の電子機器、制御方法、制御プログラムを提供する。【解決手段】関数電卓100は、太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が可能である場合には、太陽電池180からの電力を駆動用電力として使用するとともに、通信制御処理に関わるパラメータであるアドバタイズインターバルやコネクションインターバルを既定値よりも長くなるように変更設定した状態でデータ通信を行う。一方、太陽電池180から供給される電力によるデータ通信が不可能である場合には、内蔵電池170からの電力を駆動用電力として使用するとともに、アドバタイズインターバルやコネクションインターバルの既定値でデータ通信を行う。【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器、その制御方法及び制御プログラムに関し、特に、通信機能を備えた携帯型の電子機器、その制御方法及び制御プログラムに関する。
従来、四則演算に加え、様々な関数計算が可能な電子式卓上計算機(いわゆる、関数電卓)が知られている。このような関数電卓においては、計算結果や計算式等のデータを外部の電子機器に出力する手法として、例えば特許文献1に記載されているように、出力するデータを二次元コード化して表示パネルに表示し、外部の電子機器により当該コードを読み取って方程式や行列等の数学的表現を作成して表示する技術が知られている。このように、従来の関数電卓においては、データを外部の機器に対して出力するだけの片方向の伝達(又は、通信)機能を備えたものが一般的であった。
特開2018-92675号公報
上述したような関数電卓においては、外部との双方向のデータ通信を行う機能を搭載することにより、その利用方法や適用範囲を拡大させて利用価値を向上させることが期待できる。しかしながら、現在広く普及している関数電卓は、乾電池やボタン電池等の一次電池から供給される電力で駆動する仕様になっているため、双方向のデータ通信機能を搭載した場合、電力の消費量が増大して関数電卓の駆動時間が短くなる問題が懸念されていた。
このような問題は、関数電卓に限らず、他の携帯型の電子機器においても同様であり、新たにデータ通信機能を搭載する場合や、既に双方向のデータ通信機能を備えている場合のいずれにおいても消費電力の増加に伴う駆動時間の問題を有していた。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑み、消費電力を抑制しつつ、良好なデータ通信を実現することができる携帯型の電子機器、制御方法、制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明に係る電子機器は、
データ通信を行うための電力を供給する駆動電源であって、互いに前記電力の供給特性が異なる第1の電源及び第2の電源と、
前記データ通信に使用する前記駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定し、前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定する制御部と、
を備えることを特徴とする。
本発明に係る電子機器の制御方法は、
データ通信を行うための電力の供給特性が互いに異なる第1の電源及び第2の電源からの前記電力の供給状況を監視し、
前記供給状況に応じて、前記データ通信に使用する駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定し、
前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が少なくなるように、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定する、
ことを特徴とする。
本発明に係る電子機器の制御プログラムは、
コンピュータに、
データ通信を行うための電力の供給特性が互いに異なる第1の電源及び第2の電源からの前記電力の供給状況を監視させ、
前記供給状況に応じて、前記データ通信に使用する駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定させ、
前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が少なくなるように、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定させる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、消費電力を抑制しつつ、良好なデータ通信を実現することができる。
本発明に係る電子機器の一実施形態を示す概略図である。 一実施形態に適用される関数電卓の機能構成の一例を示すブロック図 一実施形態に適用される関数電卓の駆動電源を示す概略図である。 一実施形態に適用される関数電卓の制御方法における通常のデータ通信動作の一例を示すフローチャートである。 一実施形態に適用される関数電卓と外部機器との間の通信手順を示すフローである。 一実施形態に適用される関数電卓と外部機器との間の通信手順の要部を示す概念図である。 一実施形態に適用される関数電卓の制御方法における省電力でのデータ通信動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る電子機器、その制御方法及び制御プログラムについて、実施形態を示して詳しく説明する。ここでは、本発明に係る電子機器として関数電卓を一例として示して説明する。
(関数電卓)
図1は、本発明に係る電子機器の一実施形態を示す概略図である。図1(a)は、本実施形態に適用される関数電卓の一例を示す外観図であり、図1(b)は、関数電卓とデータ通信を行う外部機器の一例を示す外観図である。また、図2は、本実施形態に適用される関数電卓の機能構成の一例を示すブロック図であり、図3は、本実施形態に適用される関数電卓の駆動電源を示す概略図である。
図1に示すように、本実施形態に適用される関数電卓100は、外部機器200であるパーソナルコンピュータやタブレット端末、スマートフォン等に対して双方向のデータ通信が可能な機能を有している。ここで、外部機器200は、主に四則演算や関数計算等の演算機能を備える関数電卓に比較して、より高い処理能力を必要とする演算機能や画像処理機能等を備える情報処理機器である。
関数電卓100は、例えば図2に示すように、概略、キー入力部110と、メモリ部120と、演算処理部(制御部)130と、表示部140と、通信機能部(制御部)150と、電源供給部160と、を有している。
キー入力部110は、図1に示すように、数字を入力するためのテンキーや、四則演算のほか各種の関数計算のための演算キー、演算に関わる各種の機能を実行又は設定するための機能キーやメニューキー等のボタンスイッチを有している。例えば図1に示すボタンスイッチ102は、テンキー(1〜9、0、小数点等)や四則演算の演算キー(+、−、×、÷、=等)を有し、ボタンスイッチ104は、関数計算の演算キー(√、log、ln、sin、cos、tan等)や機能キー、カーソルキー等を有している。ユーザはこれらのスイッチ類を操作して数字や数式等を入力して四則演算や関数計算等を行ったり、外部機器200との間で計算結果や計算式、その他各種のデータ等の送受信を行ったりする。なお、キー入力部110は、ハードウェアキーに限定されるものではなく、例えば表示パネル106と一体的に形成されたタッチパネルを適用したソフトウェアキーによるものであってもよい。
メモリ部120は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を有し、RAMには、キー入力部110への操作により入力された数字や数式、四則演算や関数計算中に生成されたデータやその計算結果や計算式、表示部140に表示するデータ、外部機器200から受信したデータ等が保存される。また、ROMには、演算処理部130で実行する制御プログラム等が格納されている。ここで、メモリ部120は、少なくともROMの一部が演算処理部130に内蔵されて、制御プログラムが予め演算処理部130に組み込まれているものであってもよい。
演算処理部130は、プロセッサ或いはコンピュータを有し、メモリ部120に格納された所定の制御プログラムを実行することにより、キー入力部110への操作に応じて四則演算や関数計算を実行し、入力された数字や数式、その計算結果や計算式、その他各種のデータ等を表示部140に表示する制御を行う。また、演算処理部130は、後述する電源供給部160において内蔵電池170及び太陽電池180から供給される電力を監視して、当該電力の供給状態に応じて内蔵電池170又は太陽電池180のいずれか一方を駆動電源として決定する制御を行う。また、演算処理部130は、後述する通信機能部150により外部機器200との間でデータ通信を行う際に適用される通信制御処理に関わるパラメータ(通信制御信号やデータの送受信間隔、電波強度)を、駆動電源から供給される電力に応じて変更設定する。なお、外部機器200との具体的なデータ通信の制御方法については後述する。
表示部140は、キー入力部110への操作により入力された数字や数式、演算処理部130において実行された四則演算や関数計算により得られた計算結果や計算式、その他各種のデータや設定情報等を表示可能な表示パネル106を備えている。特に、本実施形態においては、後述するデータ通信の制御方法において制御される駆動電源の使用状況や電力の残量、通信制御処理に関わるパラメータの設定状況等が、文字や数値、アイコンや記号、インジケータ等により表示される。なお、これらのデータ通信に関わる表示は設定によりオン、オフを選択することができる。
通信機能部150は、関数電卓100と外部機器200との間で双方向のデータ通信を行うためのインターフェースであって、演算処理部130において得られた計算結果や計算式、グラフ、数表、その他各種のデータ等を外部機器200に送信するとともに、関数電卓100から送信されたデータ等に基づいて、外部機器200の高度な演算機能や画像処理機能等により処理又は生成されたデータ等を受信する。ここで、本実施形態においては、通信機能部150により実行されるデータ通信の通信方式として、低消費電力の無線通信規格であるBluetooth(登録商標) low energy(ブルートゥース(登録商標)ローエナジー;以下、「BLE」と記す)通信を適用し、図1に示すように、関数電卓100をスレーブ側端末、外部機器200をマスター側端末として双方向のデータ通信を行う。
電源供給部160は、演算処理部130からの制御信号に基づいて、関数電卓100の各部に駆動用電力を供給する。具体的には図2、図3に示すように、本実施形態に係る関数電卓100は、駆動電源としてボタン電池や乾電池等の一次電池、又は、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の繰り返し充電が可能な二次電池を有する内蔵電池(第1の電源)170と、室内光や自然光を受光して発電する太陽電池(第2の電源)180とを備えている。ここで、内蔵電池170は、関数電卓100を駆動するための所定の電力を安定的かつ継続的に供給可能な特性を有し、太陽電池180は、内蔵電池170に比較して電力の供給特性(安定性、継続性)が相対的に劣る特性を有している。
太陽電池180は、太陽電池パネル182と、蓄電用のコンデンサ184とが並列に接続され、太陽電池パネル182により発電された電力のうち、関数電卓100の駆動に使用される消費分を除いた、余剰分の電力が予備電力として蓄積される。電源供給部160は、演算処理部130により駆動電源として決定された内蔵電池170又は太陽電池180のいずれか一方からの電力を駆動用電力として関数電卓100の各部に供給して、四則演算や関数計算、画面表示、データ通信等の各種の機能を実行させる。
ここで、本実施形態に適用される太陽電池180は、具体的には、少なくとも関数電卓100が使用される職場等における基準照度とされている500ルクス程度の照明環境であっても、関数電卓100本来の演算機能を実行することができ、かつ、一般にBLE通信を行う際に必要とされる数mAオーダーの電流を供給することができる能力を有していることを必要とする。そのため、太陽電池180は、図3に示したように、大容量のコンデンサ184を備えたり、太陽電池パネル182の面積を大きくしたりすることにより、駆動用電力として供給する電流を増加させている。
(関数電卓の制御方法)
次に、本実施形態に適用される関数電卓の制御方法(データ通信方法)について、図面を参照して説明する。以下に示すデータ通信方法は、上述したような構成を有する関数電卓100において、演算処理部130が特定の制御プログラムを実行することにより実現されるものである。
図4は、本実施形態に適用される関数電卓の制御方法における通常のデータ通信動作の一例を示すフローチャートであり、図5は、本実施形態に適用される関数電卓と外部機器との間の通信手順を示すフローであり、図6は、本実施形態に適用される関数電卓と外部機器との間の通信手順の要部を示す概念図である。また、図7は、本実施形態に適用される関数電卓の制御方法における省電力でのデータ通信動作の一例を示すフローチャートである。
本実施形態に係る関数電卓100においては、上述したように、駆動電源として一次電池や二次電池を有する内蔵電池170と、太陽電池パネル182及びコンデンサ184を有する太陽電池180とを備えている。演算処理部130は、内蔵電池170及び太陽電池180から供給される電力を常時又は一定の時間間隔で監視して、その電力の供給状態に応じて内蔵電池170又は太陽電池180のいずれか一方から供給される電力を駆動用電力として使用して、データ通信を除く四則演算や関数計算、画面表示等の各種の機能を実行する。ここで、例えば太陽電池180から供給される電力により関数電卓100が駆動している場合には、表示パネル106の所定の位置に駆動電源が太陽電池180であることを明示するアイコンや記号等が表示される。
一方、本実施形態に係る関数電卓100においては、データ通信について、内蔵電池170から供給される電力のみを使用して実行する通常動作と、内蔵電池170及び太陽電池180から供給される電力を監視し、太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が可能な場合には太陽電池180からの電力のみを使用してデータ通信を実行する省電力動作と、を有している。そして、関数電卓100の使用状況やユーザによる動作モードの切り替え操作等に応じて、上記の通常動作と省電力動作とが切り替え制御される。この場合においても、例えば太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が実行されている場合には、表示パネル106に駆動電源が太陽電池180であることを明示するアイコンや記号等が表示される。
(通常動作)
上述したように、関数電卓100において外部機器200との間でBLE通信を行う場合、一般に数mAオーダーの電流を必要とする。これに対して、太陽電池180から供給される電力は関数電卓100の周辺環境の影響を大きく受けるため、安定した電力を継続的に供給することが困難な場合がある。そこで、通常動作においては、内蔵電池170から安定的かつ継続的に供給される電力のみを使用して、以下の一連のデータ通信動作を実行する。
通常動作におけるデータ通信方法は、図4、図5に示すように、まず、スレーブ側端末である関数電卓100において、ユーザによるBLE通信の開始を受け付けると、演算処理部130が通信機能部150を制御して、関数電卓100から通信接続(コネクション)を行うためのアドバタイズ信号(通信制御信号)を、マスター側端末である外部機器200に所定の時間間隔(アドバタイズインターバル;送受信間隔)Taで送信する(ステップS102)。ここで、本実施形態においては、アドバタイズインターバルTaの一例として1秒(既定値とする)に設定されている場合を示す。なお、アドバタイズインターバルTaは、BLEの通信規格により20msec〜10.24secの範囲内で0.625msecごとに任意に設定することができる。
一方、マスター側端末である外部機器200において、ユーザによるスキャン指示を受け付け、関数電卓100から送信されたアドバタイズ信号を受信すると、スキャン要求信号を関数電卓100に送信する。関数電卓100は、外部機器200から送信されたスキャン要求信号を受信すると、スキャン応答信号を外部機器200に送信する。これにより、関数電卓100と外部機器200との間でBLE通信による接続が確立する(ステップS104)。ここで、BLE通信による接続確立のためのスキャン要求信号及びスキャン応答信号を送受信する際の時間間隔(スキャンインターバル)Tsは、アドバタイズインターバルTa(=1秒)よりも短く設定される。
次いで、BLE通信による接続が確立すると、図6に示すように、関数電卓100と外部機器200との間で所定の時間間隔(コネクションインターバル;送受信間隔)Tcで接続信号(通信制御信号)を送受信して、接続状態を維持しつつデータ通信の実行まで待機する(ステップS106)。ここで、本実施形態においては、コネクションインターバルTcの一例として1秒(既定値とする)に設定されている場合を示す。なお、コネクションインターバルTcは、BLEの通信規格により7.5msec〜4.0secの範囲内で1.25msecごとに任意に設定することができる。
そして、この通信待機の期間中に、関数電卓100と外部機器200との接続状態を遮断することなく(ステップS108のNo)、コネクションインターバルTcに応じた時間間隔で、関数電卓100と外部機器200との間でデータ要求信号及びデータ応答信号、所望のデータを順次送受信することにより、双方向でのデータ通信が行われる(ステップS110)。ここで、コネクションインターバルTcに応じた時間間隔ごとに、関数電卓100と外部機器200との間で送受信されるデータの最大容量は、例えば図6に示すように、1パケットを20バイトとした場合、1回の通信で最大4パケット、合計80バイトまでのデータが送受信される。80バイトを超えるデータの場合には、コネクションインターバルTc経過後の次のタイミングでデータの送受信が行われる。
次いで、データ通信が完了すると、関数電卓100及び外部機器200は、接続状態を維持した通信待機状態(ステップS106)に戻る。一方、通信待機の期間中に、関数電卓100と外部機器200との接続状態を遮断した場合には(ステップS108のYes)、一連のデータ通信動作を終了する。
このように、通常動作においては、関数電卓100は、内蔵電池170から供給される電力を駆動用電力として使用するとともに、通信制御処理に関わるパラメータであるアドバタイズインターバルTaやコネクションインターバルTcが予め固定値(既定値)に設定された状態でデータ通信を行う。
(省電力動作)
上述した通常動作のように、関数電卓100において内蔵電池170から供給される電力のみを使用してデータ通信を行う場合、数mAオーダーの比較的大きな電流を必要とするため、内蔵電池170における電力の消耗が激しくなり駆動時間が短くなる。そこで、省電力動作においては、面積を拡大した太陽電池パネル182や大容量のコンデンサ184を備えた太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が可能である場合には、内蔵電池170からの電力に替えて、太陽電池180から供給される電力を駆動用電力として使用し、さらに、通信制御処理に関わるパラメータを変更設定して、以下の一連のデータ通信動作を実行する。
省電力動作におけるデータ通信方法は、図7に示すように、まず、関数電卓100においてBLE通信の開始を受け付けると、演算処理部130は、電源供給部160において内蔵電池170及び太陽電池180から供給される電力を監視し、太陽電池180からの電力がBLE通信を行うことが可能な所定値以上の電力を有しているか否かを判定する(ステップS210)。具体的には、演算処理部130は、BLE通信を行う際に必要とされる数mAの電流値を有する電力を閾値として、太陽電池180から供給される電力が当該閾値以上であるか否かを判定し、閾値以上である場合には太陽電池180からの電力のみでBLE通信が可能であると判定する。
太陽電池180からの電力によりBLE通信を行うことが不可能であると判定された場合(ステップS210のNo)には、演算処理部130は、ステップS212〜S220に示す一連のデータ通信動作(内蔵電池駆動)を実行する。ここで、ステップS212〜S220に示すデータ通信動作は、上述した内蔵電池170から供給される電力のみを使用してデータ通信動作を実行する通常動作(ステップS102〜S110)と同等である。
上述したように、本実施形態に適用される関数電卓100においては、演算処理部130が内蔵電池170及び太陽電池180から供給される電力を常時又は一定の時間間隔で監視している。そのため、図7のステップS212〜S220に示す内蔵電池駆動において、アドバタイズ信号の送信(ステップS212)、接続確立(ステップS214)、通信待機(ステップS216)、データ通信(ステップS220)の各期間や各状態で、太陽電池180から供給される電力が監視される。
そして、上記の各期間や各状態において、太陽電池180からの電力によりBLE通信を行うことが可能であると判定された場合には、演算処理部130は、電源供給部160を制御して駆動電源を内蔵電池170から太陽電池180に切り替えて、後述するステップS222〜S230に示す一連のデータ通信動作(太陽電池駆動)を実行する。すなわち、図7に示した点線両矢印のように、内蔵電池駆動から太陽電池駆動に移行してデータ通信動作を継続する。
ステップS210において、太陽電池180からの電力によりBLE通信を行うことが可能であると判定された場合(ステップS210のYes)には、演算処理部130は、太陽電池180から供給される電力のみを使用して、ステップS222〜S230に示す一連のデータ通信動作(太陽電池駆動)を実行する。具体的には、関数電卓100において、演算処理部130が通信機能部150を制御して、所定のアドバタイズインターバルTa′で外部機器200にアドバタイズ信号を送信する(ステップS222)。ここで、本実施形態においては、アドバタイズインターバルTa′の一例として、BLEの通信規格である20msec〜10.24secの範囲内であって、上述した通常動作のステップS102や図7の内蔵電池駆動のステップS212に示したアドバタイズインターバルTa(=1秒;既定値)よりも長い、5秒に設定されている場合を示す。
一方、外部機器200においてスキャン指示を受け付け、関数電卓100から送信されたアドバタイズ信号を受信すると、上述した通常動作と同様に、関数電卓100と外部機器200との間でスキャン要求信号及びスキャン応答信号が送受信されて、BLE通信による接続が確立する(ステップS224)。ここで、スキャン要求信号及びスキャン応答信号を送受信する際のスキャンインターバルTs′は、ステップS222に示したアドバタイズインターバルTa′(=5sec)よりも短く設定される。
次いで、BLE通信による接続が確立すると、関数電卓100と外部機器200との間で所定のコネクションインターバルTc′で接続信号を送受信して、接続状態を維持しつつデータ通信の実行まで待機する(ステップS226)。ここで、本実施形態においては、コネクションインターバルTc′の一例として、BLEの通信規格である7.5msec〜4.0secの範囲内であって、上述した通常動作のステップS106や図7の内蔵電池駆動のステップS216に示したコネクションインターバルTc(=1秒;既定値)よりも長い、4秒(4sec)に設定されている場合を示す。
そして、この通信待機の期間中に、関数電卓100と外部機器200との接続状態を遮断することなく(ステップS228のNo)、コネクションインターバルTc′に応じた時間間隔で、関数電卓100と外部機器200との間で所望のデータを送受信することにより、双方向でのデータ通信が行われる(ステップS230)。ここで、関数電卓100と外部機器200との間で送受信されるデータの容量は、上述した通常動作(図6参照)に示した場合と同等である。
次いで、データ通信が完了すると、関数電卓100及び外部機器200は、通信待機状態(ステップS226)に戻る。一方、通信待機の期間中に、関数電卓100と外部機器200との接続状態を遮断した場合には(ステップS228のYes)、一連のデータ通信動作を終了する。
ここで、上述したように、演算処理部130が内蔵電池170及び太陽電池180から供給される電力を常時又は一定の時間間隔で監視しているので、図7のステップS222〜S230に示す太陽電池駆動において、アドバタイズ信号の送信(ステップS222)、接続確立(ステップS224)、通信待機(ステップS226)、データ通信(ステップS230)の各期間や各状態で、太陽電池180から供給される電力が監視される。
そして、上記の各期間や各状態において、太陽電池180からの電力によりBLE通信を行うことが不可能であると判定された場合には、演算処理部130は、電源供給部160を制御して駆動電源を太陽電池180から内蔵電池170に切り替えて、上述したステップS212〜S220に示す一連のデータ通信動作(内蔵電池駆動)を実行する。すなわち、図7に示した点線両矢印のように、太陽電池駆動から内蔵電池駆動に移行してデータ通信動作を継続する。
このように、省電力動作においては、関数電卓100は、太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が可能である場合には、太陽電池180からの電力を駆動用電力として使用するとともに、通信制御処理に関わるパラメータであるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を、通常動作や内蔵電池駆動における既定値よりも長くなるように変更設定した状態でデータ通信を行う。このとき、データ通信に使用される電力は、内蔵電池170からの電力を駆動用電力として使用する場合よりも少なくなる。一方、太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が不可能である場合には、内蔵電池170からの電力を駆動用電力として使用するとともに、アドバタイズインターバルTaやコネクションインターバルTcの既定値でデータ通信を行う。
これにより、本実施形態においては、通常動作では、データ通信の速度を速く設定できるとともに安定させることできるので、データ通信が頻繁に行われる場合や、データ通信において送受信するデータ容量が大きい場合であっても、迅速かつ適切にデータ通信を行うことができる。
一方、省電力動作では、太陽電池180からの電力のみを使用した低消費電力のデータ通信の頻度を高めることができるので、内蔵電池170における電力の消耗を抑制して関数電卓100の駆動時間を長くすることができるとともに、適切な通信状態でデータ通信を行うことができる。例えば1時間の授業中に、関数電卓と外部機器との間でデータ通信を行った時間が授業全体の1/10にも満たないような場合、一般的なBLE通信の制御方法では、授業全体の9/10の時間で通信待機状態となり、接続状態を維持するために既定のコネクションインターバルTcで接続信号の送受信するため電力を消費することになる。
これに対して、本実施形態においては、太陽電池180から供給される電力によりデータ通信が可能である場合には、太陽電池180を駆動電源として使用するとともに、通信制御処理に関わるパラメータ(アドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′)を、既定値よりも長くなるように設定した状態で適切にデータ通信を行うことができるので、内蔵電池170における電力の消耗を抑制して関数電卓100の駆動時間を長くすることができる。
ここで、省電力動作において、太陽電池駆動でのデータ通信動作に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′の具体的な数値については、太陽電池180に適用される太陽電池パネル182の発電能力やコンデンサ184の容量、関数電卓100の使用状況(周辺環境、データ通信の頻度、キー入力の頻度、データ容量、通信速度、通信時間等)の諸条件に基づいて適宜設定される。例えば、現在広く普及している太陽電池付きの関数電卓の仕様を基準にして本実施形態への適用を検討した場合、太陽電池180におけるコンデンサ184への充電時間を考慮すると、アドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を概ね2〜3秒以上に設定することが好ましい。
このように、本実施形態においては、省電力動作において、太陽電池駆動でのデータ通信動作に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を、通常動作や内蔵電池駆動の場合(Ta、Tc)よりも長くなるように設定しているため、データ通信の速度が遅くなり、データ通信が頻繁に行われる場合や、データ通信において送受信するデータ容量が大きい場合には、データ通信に要する時間が長くなる場合がある。
そこで、本実施形態における他の態様として、ユーザがキー入力部110を操作することにより、所定の設定項目を選択させて通信時間を短縮し、利便性を向上させるものであってもよい。すなわち、太陽電池駆動でのデータ通信動作に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′として、通常動作や内蔵電池駆動の場合(既定値)よりも長くなる複数の異なる値を設定し、関数電卓100の使用状況に応じて変更設定する。
具体的には、
(1)太陽電池駆動に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を短くする機能を備え、当該機能のオン、オフを選択させる。
(2)(1)の設定項目に加えて、アドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を予め設定された値に対して段階的に小さく(大、中、小等)なるように値を設定し、当該設定値を選択させる。
(3)関数電卓100の使用状況、データの重要度やデータ通信の緊急度等に応じて、予め段階的に設定された通信速度の優先度を設定させる。例えば関数電卓100の使用状況が、テスト中や授業中、自習中等である場合には、自習中、授業中、テスト中の順で優先度が上がり通信速度が速くなるようにアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′の値を設定し、使用状況に応じて優先度を選択させる。
なお、太陽電池駆動でのデータ通信動作に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′に段階的に複数のレベルの値を設定し、関数電卓100の使用状況等に応じて値を変更設定する手法は、ユーザによる設定項目の選択操作に限定されるものではない。例えば、関数電卓100の周辺環境、データ通信やキー入力の頻度、データ容量、通信速度、通信時間等を含む使用状況の諸項目のうちの少なくとも一つに予め閾値を設けておいて、演算処理部130によりこれらを監視する。そして、環境照度、データ通信やキー入力の頻度が閾値を超えたか否か、データ容量が閾値を超過したか否か、通信速度が閾値を下回ったか否か、通信時間が閾値を超過したか否か等の判定結果に基づいて、演算処理部130により上記の設定項目(1)〜(3)の機能や設定値、優先度を自動的に切り替えるものであってもよい。ここで、データ通信動作に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′の値の変更設定は、上述したユーザによる選択操作、又は、演算処理部130による切り替え制御のいずれの場合においても、通信制御処理におけるアドバタイズ信号の送信、接続確立、通信待機、データ通信の各期間中や各状態中に行うことができる。
また、本実施形態においては、関数電卓100におけるデータ通信について、通常動作(図4)と省電力動作(図7)を有し、関数電卓100の使用状況やユーザによる動作モードの切り替え操作等に応じて、通常動作と省電力動作とを切り替え制御する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、内蔵電池170から供給される電力のみを使用する通常動作を有することなく、関数電卓100の使用状況、太陽電池から供給される電力に応じて、内蔵電池駆動と太陽電池駆動とを適宜切り替え制御する省電力動作のみを有するものであってもよい。この態様によれば、関数電卓100においてデータ通信を行う際には、常に省電力動作が実行されるので、内蔵電池170における電力の消耗をより効果的に抑制して関数電卓100の駆動時間をさらに長くすることができる。
また、本実施形態においては、省電力動作において、関数電卓100と外部機器200との間でデータ通信を行う際に適用される通信制御処理に関わるパラメータとして、アドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を変更設定する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、アドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′に替えて、又は、アドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′に加えて、通信制御処理に関わるパラメータとして、関数電卓100と外部機器200との間でデータ通信を行う際の電波強度を演算処理部130により変更設定するものであってもよい。すなわち、太陽電池駆動でのデータ通信動作に適用される電波強度を、通常動作や内蔵電池駆動における設定値(既定値)よりも弱くなるように変更設定した状態でデータ通信を行う。このとき、データ通信に使用される電力は、内蔵電池170からの電力を駆動用電力として使用する場合よりも少なくなる。この態様によれば、上述した実施形態と同様に、太陽電池180を駆動電源として使用して適切にデータ通信を行うことができるとともに、内蔵電池170における電力の消耗を抑制して関数電卓100の駆動時間を長くすることができる。
また、本実施形態においては、データ通信を行う際に、関数電卓100の使用状況やユーザによる動作モードの切り替え操作等に応じて、通常動作と省電力動作とを切り替え制御し、また、省電力動作において、太陽電池から供給される電力に応じて、内蔵電池駆動と太陽電池駆動とを切り替え制御する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通常動作や省電力動作における内蔵電池駆動において、データ通信の頻度やデータ容量が予め設定した閾値を超過して、演算処理部130における負荷が増大し、関数電卓100本来の演算機能に支障を来す場合には、データ通信動作を一時的に停止(接続状態を遮断)し、演算処理部130における負荷が軽減した後に再度接続状態を確立するものであってもよい。この態様によれば、関数電卓100本来の演算機能に支障を来すことなく、データ通信を良好に行うことができる。ここで、BLEの通信規格により、一度接続状態が確立された通信対象(外部機器200)との接続情報は関数電卓100に保存されているため、再接続するまでの通信制御処理に要する時間を短縮して、データ通信を迅速に再開することができる。
また、上述した実施形態においては、関数電卓100をスレーブ側端末、外部機器200をマスター側端末として1対1のデータ通信を行う態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の関数電卓を一のパーソナルコンピュータにBLE通信により接続して、各関数電卓からの計算結果やデータ等を外部機器であるパーソナルコンピュータに集約して分析したり共有したりするような、少人数のグループ授業やチームプロジェクト等に適用するものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、本発明に係る電子機器の一例として関数電卓を示し、関数電卓における演算機能により得られた計算結果や計算式、その他各種のデータ等を外部機器200に送信するとともに、関数電卓100から送信されたデータ等に基づいて、外部機器200により処理又は生成されたデータ等を受信する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、外部機器200との双方向のデータ通信が良好に行える特徴を利用して、関数電卓100を、スマートフォンやタブレット端末のようなハードウェアキーを備えていない外部機器200の外付けのテンキーや入力装置として使用するものであってもよい。
また、上述した実施形態においては、内蔵電池170又は太陽電池180のいずれか一方を駆動電源として使用する関数電卓100において、太陽電池駆動でのデータ通信動作に適用されるアドバタイズインターバルTa′やコネクションインターバルTc′を変更設定する態様について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、通常動作や内蔵電池駆動でのデータ通信動作の場合においても、関数電卓100の使用状況等に応じて、アドバタイズインターバルTaやコネクションインターバルTcを既定値よりも長くなるように変更設定するものであってもよい。このとき、データ通信に使用される電力は、アドバタイズインターバルTaやコネクションインターバルTcを既定値に設定した場合よりも少なくなる。この態様によれば、関数電卓100においてデータ通信を行う際には、常に内蔵電池170における電力の消耗を効果的に抑制するように制御されるので、関数電卓100の駆動時間をさらに長くすることができる。
さらに、上述した実施形態においては、本発明に係る電子機器の一例として関数電卓を示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、一次電池や二次電池等の電力を安定的かつ継続的に供給することができる特性を有する電源と、太陽電池をはじめとするエナジーハーベスト(環境発電)等の、電力を安定的かつ継続的に供給することが困難な特性を有する電源とを備え、BLE等の低消費電力の無線通信規格によりデータ通信を行うものであれば、本発明の技術思想を良好に適用することができる。例えばアウトドア用やスポーツ用のスマートウォッチやスマートグラス、GPSロガー、心拍計や歩数計等の運動指標計測機器等の携帯型の電子機器にも良好に適用することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[1]
データ通信を行うための電力を供給する駆動電源であって、互いに前記電力の供給特性が異なる第1の電源及び第2の電源と、
前記データ通信に使用する前記駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定し、前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定する制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
[2]
前記制御部は、少なくとも前記第2の電源から供給される前記電力のみにより前記データ通信を行うことが不可能であると判定した場合には、前記データ通信に前記第1の電源から供給される前記電力のみを使用するとともに、前記パラメータの前記既定値で前記データ通信を行い、
前記第2の電源から供給される前記電力のみにより前記データ通信を行うことが可能であると判定した場合には、前記データ通信に前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用するとともに、前記データ通信に使用する前記電力が前記第1の電源から供給される前記電力のみを使用する場合よりも少なくなるように、前記パラメータを前記既定値から変更設定した状態で前記データ通信を行うように制御することを特徴とする[1]に記載の電子機器。
[3]
前記制御部は、前記第1の電源から供給される前記電力のみを使用して前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が前記パラメータを前記既定値に設定した状態よりも少なくなるように、前記パラメータを前記既定値から変更設定した状態で前記データ通信を行うように制御することを特徴とする[1]又は[2]に記載の電子機器。
[4]
前記パラメータは、前記データ通信における通信制御処理に適用される通信制卸信号やデータの送受信間隔であり、前記既定値は、前記第1の電源から供給される前記電力を使用した前記データ通信における前記通信制御処理に適用される前記送受信間隔であり、
前記制御部は、前記送受信間隔が前記既定値よりも長くなるように前記送受信間隔を変更設定することを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の電子機器。
[5]
前記データ通信は、無線通信であり、
前記パラメータは、前記無線通信の通信制御処理における通信間隔の長さであることを特徴とする[4]に記載の電子機器。
[6]
前記パラメータは、前記データ通信を行う際の電波強度であり、前記既定値は、前記第1の電源を使用した前記データ通信における前記電波強度であり、
前記制御部は、前記既定値よりも弱くなるように前記電波強度を変更設定することを特徴とする[1]乃至[3]のいずれかに記載の電子機器。
[7]
前記制御部は、前記第1の電源及び前記第2の電源からの前記電力の供給状況に加え、前記電子機器の使用状況に応じて、前記データ通信に使用する前記駆動電源を決定するとともに、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わる前記パラメータを変更設定することを特徴とする[1]乃至[6]のいずれかに記載の電子機器。
[8]
前記パラメータは、段階的に複数のレベルの値が設けられ、
前記制御部は、前記電力の供給状況又は前記電子機器の使用状況に応じて、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わる前記パラメータの値を変更設定することを特徴とする[7]に記載の電子機器。
[9]
前記第1の電源は、前記データ通信を行うための前記電力を安定的かつ継続的に供給可能な特性を有する一次電池又は二次電池であり、前記第2の電源は、第1の電源に比較して前電力の供給特性が相対的に劣る太陽電池であることを特徴とする[1]乃至[8]のいずれかに記載の電子機器。
[10]
前記電子機器は、関数計算が可能な電子式卓上計算機であり、
前記データ通信は、少なくとも前記電子機器よりも高い処理能力を有する外部の情報処理機器との間で行われることを特徴とする[1]乃至[9]のいずれかに記載の電子機器。
[11]
データ通信を行うための電力の供給特性が互いに異なる第1の電源及び第2の電源からの前記電力の供給状況を監視し、
前記供給状況に応じて、前記データ通信に使用する駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定し、
前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が少なくなるように、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定する、
ことを特徴とする電子機器の制御方法。
[12]
コンピュータに、
データ通信を行うための電力の供給特性が互いに異なる第1の電源及び第2の電源からの前記電力の供給状況を監視させ、
前記供給状況に応じて、前記データ通信に使用する駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定させ、
前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が少なくなるように、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定させる、
ことを特徴とする電子機器の制御プログラム。
100 関数電卓
110 キー入力部
120 メモリ部
130 演算処理部(制御部)
140 表示部
150 通信機能部(制御部)
160 電源供給部
170 内蔵電池(第1の電源)
180 太陽電池(第2の電源)
182 太陽電池パネル
184 コンデンサ
200 外部機器(情報処理機器)

Claims (12)

  1. データ通信を行うための電力を供給する駆動電源であって、互いに前記電力の供給特性が異なる第1の電源及び第2の電源と、
    前記データ通信に使用する前記駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定し、前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定する制御部と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
  2. 前記制御部は、少なくとも前記第2の電源から供給される前記電力のみにより前記データ通信を行うことが不可能であると判定した場合には、前記データ通信に前記第1の電源から供給される前記電力のみを使用するとともに、前記パラメータの前記既定値で前記データ通信を行い、
    前記第2の電源から供給される前記電力のみにより前記データ通信を行うことが可能であると判定した場合には、前記データ通信に前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用するとともに、前記データ通信に使用する前記電力が前記第1の電源から供給される前記電力のみを使用する場合よりも少なくなるように、前記パラメータを前記既定値から変更設定した状態で前記データ通信を行うように制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記制御部は、前記第1の電源から供給される前記電力のみを使用して前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が前記パラメータを前記既定値に設定した状態よりも少なくなるように、前記パラメータを前記既定値から変更設定した状態で前記データ通信を行うように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
  4. 前記パラメータは、前記データ通信における通信制御処理に適用される通信制卸信号やデータの送受信間隔であり、前記既定値は、前記第1の電源から供給される前記電力を使用した前記データ通信における前記通信制御処理に適用される前記送受信間隔であり、
    前記制御部は、前記送受信間隔が前記既定値よりも長くなるように前記送受信間隔を変更設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  5. 前記データ通信は、無線通信であり、
    前記パラメータは、前記無線通信の通信制御処理における通信間隔の長さであることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
  6. 前記パラメータは、前記データ通信を行う際の電波強度であり、前記既定値は、前記第1の電源を使用した前記データ通信における前記電波強度であり、
    前記制御部は、前記既定値よりも弱くなるように前記電波強度を変更設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記制御部は、前記第1の電源及び前記第2の電源からの前記電力の供給状況に加え、前記電子機器の使用状況に応じて、前記データ通信に使用する前記駆動電源を決定するとともに、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わる前記パラメータを変更設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電子機器。
  8. 前記パラメータは、段階的に複数のレベルの値が設けられ、
    前記制御部は、前記電力の供給状況又は前記電子機器の使用状況に応じて、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わる前記パラメータの値を変更設定することを特徴とする請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記第1の電源は、前記データ通信を行うための前記電力を安定的かつ継続的に供給可能な特性を有する一次電池又は二次電池であり、前記第2の電源は、第1の電源に比較して前電力の供給特性が相対的に劣る太陽電池であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の電子機器。
  10. 前記電子機器は、関数計算が可能な電子式卓上計算機であり、
    前記データ通信は、少なくとも前記電子機器よりも高い処理能力を有する外部の情報処理機器との間で行われることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の電子機器。
  11. データ通信を行うための電力の供給特性が互いに異なる第1の電源及び第2の電源からの前記電力の供給状況を監視し、
    前記供給状況に応じて、前記データ通信に使用する駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定し、
    前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が少なくなるように、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定する、
    ことを特徴とする電子機器の制御方法。
  12. コンピュータに、
    データ通信を行うための電力の供給特性が互いに異なる第1の電源及び第2の電源からの前記電力の供給状況を監視させ、
    前記供給状況に応じて、前記データ通信に使用する駆動電源を、前記第1の電源又は前記第2の電源のいずれか一方に決定させ、
    前記第2の電源から供給される前記電力のみを使用した前記データ通信を行う際に、前記データ通信に使用する前記電力が少なくなるように、前記データ通信に適用される通信制御処理に関わるパラメータを既定値から変更設定させる、
    ことを特徴とする電子機器の制御プログラム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022201852A1 (ja) * 2021-03-24 2022-09-29 カシオ計算機株式会社 電子機器、判定システム、判定方法およびプログラム
JP7556247B2 (ja) 2020-09-24 2024-09-26 カシオ計算機株式会社 計算機システム、計算機、計算機プログラム及び端末プログラム

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