JP2020055598A - 防臭袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、比較的、優れた防臭性と袋の開封のし易さとを両立することができる防臭袋を提供する。【解決手段】本発明は、袋の内表面を構成する内層を有し、前記内層は、樹脂と水酸化カルシウム粒子とを含み、かつ界面活性剤を含んでいないか、または前記樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含み、前記内層の内表面の表面粗さRaが、2μm以上である防臭袋である。【選択図】 図1

Description

本発明は、防臭袋に関する。
従来、樹脂積層体によって構成された防臭袋が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の防臭袋は、シーラントフィルムとベースフィルムとの積層体によって構成されていて、シーラントフィルムが袋の内表面を構成する内層とされている。
特許文献1に記載の防臭袋では、シーラントフィルムとベースフィルムとのヒートシール強度が所定範囲内の値となり、かつシーラントフィルムのDSC測定による結晶融解熱容量が所定範囲内の値となるように、シーラントフィルムを構成している。これにより、例えば、収容物が、汚物や生ごみなどのような、細菌などの微生物による変質(発酵や腐敗)を受け易いもの(以下、易変質性収容物という)である場合、変質によって生じた臭気成分が、袋の外部に排出されることを抑制している。
国際公開第2014/175313号
しかしながら、上記易変質性収容物を袋内部に長期間(例えば、1週間以上)保管していると、袋内部において微生物が増殖することによって、上記易変質性収容物の変質の程度が大きくなり、袋内部で生じる臭気成分の量が多くなる。そして、臭気成分が多くなると、袋内部で生じた臭気成分が外部に排出され易くなるという問題がある。
一方、この種の袋は、容易に開封できることが望まれている。
このような問題等に鑑み、本発明は、比較的、優れた防臭性と袋の開封のし易さとを両立することができる防臭袋を提供することを課題とする。
本発明者が鋭意検討を行ったところ、防臭袋の内層中に、抗菌剤として水酸化カルシウムを含有させ、かつ、スリップ剤としての界面活性剤を含有させると、前記界面活性剤が、前記水酸化カルシウムの防臭性や抗菌作用を阻害することを見出した。そして、前記内層に含ませる界面活性剤を前記内層の樹脂の質量に対して所定値以下の割合とすることにより、防臭性に優れること、更には、易変質性収容物を収容した場合でも、袋内部における臭気成分の生成を十分に抑制できることを見出した。
また、一般的に、防臭袋を開封し易くするためには、内層中に、前記界面活性剤を含ませる必要があるところ、本発明者は、防臭袋の内層中に界面活性剤が含まれていないか、または内層に含ませる界面活性剤を内層の樹脂の質量に対して所定値以下の割合としたとしても、前記内層の内表面の表面粗さRaを所定値以上にすることにより、または、前記内層の内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μを所定値以下とすることにより、袋が開封し易くなることを見出した。
すなわち、本発明に係る防臭袋は、袋の内表面を構成する内層を有し、
前記内層は、樹脂と水酸化カルシウム粒子とを含み、かつ界面活性剤を含んでいないか、または前記樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含み、
前記内層の内表面の表面粗さRaが、2μm以上である。
斯かる構成によれば、袋の内表面を構成する内層を有し、前記内層は水酸化カルシウム粒子を含み、かつ界面活性剤を含んでいないか、または含んでいても前記樹脂の質量に対して1000ppm以下であるので、比較的、防臭性に優れている。また、前記水酸化カルシウムによる抗菌作用の低下が抑制される。そのため、前記水酸化カルシウム粒子による抗菌作用をより十分に発揮させることができる。その結果、袋内部に前記易変質性収容物を比較的長期間保管した場合であっても、袋内部での臭気成分の生成を抑制することができる。
特に、袋内部で生成される臭気成分が酸性を示すものである場合には、このような臭気成分を水酸化カルシウム粒子で中和することにより比較的臭気が少ない成分に変換することができる。その結果、袋内部における臭気成分の量を少なくすることができる。
さらに、前記内層の内表面の表面粗さが2μm以上であるので、袋が閉じられた状態において内層の内表面同士の接触面積を少なくすることができる。そのため、内層の内表面同士の接触部分に作用するファンデルワールス力を小さくすることができる。その結果、防臭袋を比較的容易に開封することができる。
本発明に係る防臭袋は、袋の内表面を構成する内層を有し、
前記内層は、樹脂と水酸化カルシウム粒子とを含み、かつ界面活性剤を含んでいないか、または前記樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含み、
前記内層の内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが、0.3以下である。
斯かる構成によれば、上記のように、防臭性に優れ、また前記易変質性収容物を収容した場合でも、袋内部における臭気成分の生成を抑制することができる。特に、袋内部で生成される臭気成分が酸性を示すものである場合には、袋内部における臭気成分の量を少なくすることができる。
また、前記内層の内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが0.3以下であるので、袋が閉じられた状態において前記内層の内表面同士の接触部分を滑り易くすることができる。そのため、前記内層の樹脂同士の接触部分に作用するファンデルワールス力を小さくすることができる。その結果、防臭袋を比較的容易に開封することができる。
上記防臭袋では、前記水酸化カルシウム粒子の平均粒子径は、0.5μm以上20μm以下であることが好ましい。
斯かる構成によれば、袋の開封性を向上させることができ、かつ、防臭袋は効率良く製造することができるものとなる。
上記防臭袋では、前記水酸化カルシウム粒子は、前記樹脂の質量に対して、1.0質量%以上20質量%以下の割合で含まれていることが好ましい。
斯かる構成によれば、前記水酸化カルシウム粒子が有する防臭作用をより十分に発揮させることができ、かつ、防臭袋は効率良く製造することができるものとなる。
上記防臭袋では、前記内層の外側に、前記内層よりもガスバリア性が高い材料からなる臭気バリア層を備えていることが好ましい。
斯かる構成によれば、袋内部で生じた臭気成分が内層を透過した場合であっても、前記臭気バリア層によって、該臭気成分が前記臭気バリア層の外部に移動することを抑制することができる。
本発明によれば、比較的、優れた防臭性と袋の開封のし易さとを両立することができる防臭袋を提供することができる。
(a)は、本実施形態に係る防臭袋の全体構成を示す平面図。(b)は、(a)のA側から見た構成を示す図。(c)は、(a)のA’側から見た構成を示す図。 本実施形態に係る防臭袋の成形に用いられる樹脂フィルムを拡大して示した断面図。 実施例1に係る防臭袋の成形に用いられた樹脂フィルムの断面の電子顕微鏡写真。 本実施形態に係る防臭袋の成形に用いられる樹脂フィルムの内層を拡大して示した断面図。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る防臭袋1は、樹脂フィルム10を成形することによって構成されている。詳しくは、本実施形態に係る防臭袋1は、図1(a)〜(c)に示したように、筒体に成形された樹脂フィルム10において、該筒体の互いに対向する対向部11、12を内方に折り込んだ状態(ガゼット加工された状態)で、樹脂フィルム10の一方の開放端縁13側を封止(シール)することにより構成されている。
本実施形態に係る防臭袋1の成形に用いられる樹脂フィルム10は、図2に示したように、5層の積層フィルムとして構成されている。詳しくは、樹脂フィルム10は、成形後に防臭袋1の内表面を構成する内層10aと、成形後に防臭袋1の外表面を構成する外層10bと、内層10aの外側かつ外層10bの内側に配された臭気バリア層10cと、内層10aと臭気バリア層10cとの間に配されて、内層10aと臭気バリア層10cとを接着する第1接着層10dと、外層10bと臭気バリア層10cとの間に配されて、外層10bと臭気バリア層10cとを接着する第2接着層10eと、を備える積層フィルムとして構成されている。樹脂フィルム10は、20μm〜40μmの厚さで成形されていることが好ましく、25μm〜35μmの厚さで成形されていることがより好ましい。
なお、樹脂フィルム10が単層フィルムである場合には、単層フィルムそのものが内層10aとなる。
内層10aは、樹脂を含んでいる。内層10aに含まれる樹脂としては、例えば、ポリエチレンまたはエチレン共重合体などが挙げられる。ポリエチレンとしては、例えば、低密度ポリエチレンが挙げられ、低密度ポリエチレンとしては、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン低密度ポリエチレン、または超低密度ポリエチレンなどが挙げられる。エチレン共重合体としては、例えば、エチレン/酢酸ビニール共重合体、エチレン/プロピレン共重合体、または4フッ化エチレン/エチレン共重合体などが挙げられる。これらの中でも、成形体としたときに強度及びヒートシール性に優れるという点から、直鎖状低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
内層10aは、水酸化カルシウム粒子10a1を含み、スリップ剤としての界面活性剤を含んでいないか、または内層10aに含まれる樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含んでいる。本明細書において、内層10aが界面活性剤を含んでいないとは、内層10aに含ませる界面活性剤の量が10ppm以下であることを意味する。また、本明細書において、内層10aに含まれる樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含んでいるとは、配合時における、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量割合を意味する。なお、内層10aに含ませる界面活性剤が他の溶剤と混合されたものである場合には、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量割合は、樹脂の質量に対する界面活性剤そのものの質量割合を意味する。
内層10aは、図2及び3に示したように、内表面(防臭袋1の内面)が突出している。詳しくは、内層10aは、水酸化カルシウム粒子10a1または水酸化カルシウム粒子10a1を覆う樹脂表面部分が突出している。なお、図3において、内層10a中に黒色や白色で示されている部分は全て水酸化カルシウム粒子10a1である。内層10aは、上記のように水酸化カルシウム粒子10a1を含んでいるので、内層10aは、図4に示したように、内表面側に、水酸化カルシウム粒子10a1によって外方に突出された突出部分10aaと、水酸化カルシウム粒子10a1によって外方に突出されていない平坦部分10abとを有している。内層10aは、突出部分10aaにおいて、内層10a中に含まれる樹脂によって水酸化カルシウム粒子10a1の外表面全体が覆われていることが好ましい。すなわち、突出部分10aaにおいて、内層10aの内表面から水酸化カルシウム粒子10a1の外表面が露出していないことが好ましい。突出部分10aaにおいて、内層10aの内表面と水酸化カルシウム粒子10a1の外表面との間の距離は、3μm以下であることが好ましく、2μm以下であることがより好ましい。前記距離は、電子顕微鏡を用いて、倍率500倍で樹脂フィルム10の断面を観察して、突出部分10aaにおいて、任意の20個の水酸化カルシウム粒子10a1について、各水酸化カルシウム粒子10a1の外表面と内層10aの内表面との間の最短距離dを測定し、20個の値を算術平均することにより測定することができる。
水酸化カルシウム粒子10a1は、純度90%以上のものであることが好ましく、純度95%以上のものであることがより好ましく、純度97%以上のものであることがさらに好ましい。水酸化カルシウム粒子10a1中の酸化カルシウムの含有率は1重量%以下であることが好ましい。
水酸化カルシウム粒子10a1の平均粒子径は、0.5μm以上20μm以下であることが好ましい。水酸化カルシウム粒子10a1の平均粒子径が0.5μm以上であることにより、袋の開封性を向上させることができ、水酸化カルシウム粒子10a1の平均粒子径が20μm以下であることにより、防臭袋1は効率良く製造することができるものとなる。水酸化カルシウム粒子10a1の平均粒子径は、配合前に、測定装置としてレーザ回折式粒度分布測定装置(セイシン企業社製、型式LMS−2000e)を用いて測定する。具体的な測定方法としては、散乱式の測定モードを採用し、測定試料(水酸化カルシウム粒子)が分散する分散液が循環する湿式セルにレーザ光を照射し、測定試料からの散乱光分布を得る。そして、散乱光分布を対数正規分布により近似し、その粒度分布(横軸、σ)において最小値を0.020μm、最大値を2000μmに設定した範囲の中で累積度50%(D50)にあたる粒子径を平均粒子径とする。
水酸化カルシウム粒子10a1は、内層10aに含まれる樹脂の質量に対して、1.0質量%以上20質量%以下の割合で含まれていることが好ましい。本明細書において、内層10aにおける、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子10a1の質量割合は、配合時における、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子10a1の質量割合を意味する。水酸化カルシウム粒子10a1が、内層10aに含まれる樹脂の質量に対して、1.0質量%以上の割合で含まれていることにより、水酸化カルシウム粒子10a1が有する防臭作用をより十分に発揮させることができ、水酸化カルシウム粒子10a1が、内層10aに含まれる樹脂の質量に対して、20質量%以下の割合で含まれていることにより、防臭袋1は効率良く製造することができるものとなる。
内層10aが樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含んでいる場合には、このような界面活性剤として、各種公知のイオン界面活性剤またはノニオン界面活性剤を用いることができる。このような界面活性剤は、内層10aにおいて内部滑剤(分散剤)または外部滑剤(スリップ剤)として機能する。内部滑剤は、内層10a中において内層を構成する樹脂同士の潤滑性を向上させたり、内層に含まれる樹脂と水酸化カルシウム粒子10a1との潤滑性を向上させたりするように機能する。外部滑剤は、層表面の潤滑性を向上させるように機能する。内部滑剤としての界面活性剤としては、脂肪酸エステル系の界面活性剤(イオン界面活性剤)を用いることができる。外部滑剤としての界面活性剤としては、脂肪酸アミド系の界面活性剤(イオン界面活性剤)を用いることができる。
本実施形態に係る防臭袋1では、内層10aは、内表面(防臭袋1の内面)の表面粗さRaが2μm以上となっている。詳しくは、前記したように、水酸化カルシウム粒子10a1または水酸化カルシウム粒子10a1を覆う樹脂表面部分が突出することにより、前記内表面の表面粗さRaが2μm以上となっている。前記内表面の表面粗さRaが上記数値範囲であることにより、防臭袋1が閉じられた状態において内層10aの樹脂同士の接触部分を比較的少なくすることができ、これにより、防臭袋1を比較的容易に開封することができる。内層10aの内表面の表面粗さRaは、5μm以上であることが好ましい。前記内表面の表面粗さは、内層中に含ませる水酸化カルシウム粒子10a1の平均粒子径及び内層10aに含まれる樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子10a1の質量割合によって調節することができる。内層10aの内表面の表面粗さRaは、JIS B0601(2013年)で定義された算術平均粗さである。表面粗さRaは、測定装置としてレーザマイクロスコープ(株式会社キーエンス製、型式VK−100)を用いて測定することができる。具体的には、測定速度0.5mm/秒にて、2点間距離が500μmの範囲において、任意の6点の表面粗さRaの値を測定し、6点の測定値を算術平均することにより測定することができる。なお、上記の表面粗さRaは、10μm以下であってもよい。
また、本実施形態に係る防臭袋1では、内層10aは、内層10aの内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが0.3以下となっている。詳しくは、前記したように、水酸化カルシウム粒子10a1または水酸化カルシウム粒子10a1を覆う樹脂表面部分が突出することにより、内層10aの内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが0.3以下となっている。静摩擦係数μが上記数値範囲であることにより、防臭袋1が閉じられた状態において内層10aの内表面同士の接触部分を比較的滑り易くすることができる。これにより、防臭袋1を比較的容易に開封することができる。内層10aの内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μは、内層中に含ませる水酸化カルシウム粒子10a1の平均粒子径及び内層10aに含まれる樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子10a1の質量割合によって調節することができる。内層10aの内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μは、測定装置として摩擦測定機を用いてJIS K7125(1999年)に準拠して測定することができる。具体的には、以下のように測定する。まず、摩擦測定機のテーブル上に、内層10a同士を接触させて重ね合わせた2枚の樹脂フィルム10を載置する。次に、重ね合わせた上記2枚の樹脂フィルム10上に、200gのスレッドを載置する。次に、摩擦測定機のテーブルの表面と接している一方の樹脂フィルム10を測定速度100mm/分にて引っ張り、該一方の樹脂フィルム10が動き出すときの摩擦係数を測定する。本明細書において、静摩擦係数μとは、上記方法で静摩擦係数を3回測定し、3回の測定値を算術平均した値を意味する。なお、上記の静摩擦係数μは、通常、0よりも大きい。
内層10aは、5μm以上15μm以下の厚さを有することが好ましく、7μm以上13μm以下の厚さを有することがより好ましく、9μm以上11μm以下の厚さを有することがさらに好ましい。
なお、内層10aの厚さとは、内層10aの突出部分10aaを含む厚さを意味する。内層10aの厚さは、電子顕微鏡を用いて測定することができる。具体的には、500倍の倍率で樹脂フィルム10の断面を観察し、内層10aにおいてランダムに選んだ任意の5点の厚さを測定し、これらの測定値を算術平均することにより求めることができる。
外層10bは、樹脂を含んでいる。外層10bに含まれる樹脂としては、内層10aに含まれる樹脂と同様のものを用いることができる。外層10bに含まれる樹脂としては、成形体としたときに強度及びヒートシール性に優れるという点から、直鎖状低密度ポリエチレンを用いることが好ましい。
外層10bは、防臭袋1の内部に収容された被収容物が外部から適度に視認できるように外層10bを着色するための着色剤、AB剤、内部滑剤(分散剤)及び外部滑剤(スリップ剤)を含んでいることが好ましい。上記着色剤としては白色顔料を用いることが好ましく、白色顔料としては酸化チタンを用いることが好ましい。上記AB剤としては合成珪酸塩を用いることが好ましい。上記内部滑剤及び外部滑剤としては各種公知の界面活性剤を用いることができる。上記内部滑剤としての界面活性剤としては、脂肪酸エステル系の界面活性剤(イオン界面活性剤)を用いることが好ましい。上記外部滑剤としての界面活性剤としては、脂肪酸アミド系の界面活性剤(イオン界面活性剤)を用いることが好ましい。
外層10bは、5μm以上15μm以下の厚さを有することが好ましく、7μm以上13μm以下の厚さを有することがより好ましく、9μm以上12μm以下の厚さを有することがさらに好ましい。外層10bの厚さは、内層10aの厚さと同様にして測定する。
臭気バリア層10cは、内層10aよりもガスバリア性が高い材料から構成されており、防臭袋1の内部で生じた臭気成分が外部に向かって移動することを抑制する。臭気バリア層10cは、樹脂を含んでいる。臭気バリア層10cに含まれる樹脂としては、エチレン/ビニルアルコール共重合体、ポリアミド合成樹脂(例えば、ナイロンやメタキシレンナイロン)、ポリエチレンテレフタラートなどが挙げられる。これらの中でも、成形体としたときに高いガスバリア性を示す観点から、エチレン/ビニルアルコール共重合体を用いることが好ましい。
臭気バリア層10cは、1μm以上5μm以下の厚さを有することが好ましく、1μm以上3μm以下の厚さを有することがより好ましい。臭気バリア層10cの厚さは、内層10aの厚さと同様にして測定する。
第1接着層10dは、樹脂を含んでいる。第1接着層10dに含まれる樹脂としては、変性ポリオレフィン系樹脂や変性ポリプロピレン重合体などが挙げられる。変性ポリオレフィン系樹脂としては、酸変性ポリオレフィン(例えば、無水マレイン酸変性ポリオレフィン)、アクリル変性ポリオレフィンが挙げられる。変性ポリプロピレン重合体としては、酸変性ポリプロピレン重合体(例えば、無水マレイン酸変性ポリプロピレン重合体)が挙げられる。これらの中でも、第1接着層10dに含まれる樹脂としては、内層10aに含まれる樹脂と臭気バリア層10cに含まれる樹脂との接着性を高める点から、酸変性ポリオレフィンを用いることが好ましい。
第1接着層10dは、0.5μm以上2μm以下の厚さを有することが好ましく、0.7μm以上1.5μm以下の厚さを有することがより好ましく、0.8μm以上1.2μm以下の厚さを有することがさらに好ましい。第1接着層10dの厚さは、内層10aの厚さと同様にして測定する。
第2接着層10eは、樹脂を含んでいる。第2接着層10eに含まれる樹脂としては、第1接着層10dに含まれる樹脂と同様のものを挙げることができる。第2接着層10eに含まれる樹脂としては、外層10bに含まれる樹脂と臭気バリア層10cに含まれる樹脂との接着性を高める点から、酸変性ポリオレフィンを用いることが好ましい。
第2接着層10eは、0.5μm以上2μm以下の厚さを有することが好ましく、0.7μm以上1.5μm以下の厚さを有することがより好ましく、0.8μm以上1.2μm以下の厚さを有することがさらに好ましい。第2接着層10eの厚さは、内層10aの厚さと同様にして測定する。
上記のような5層構造の防臭袋1は、例えば、内層10aの原料、第1接着層10dの原料、臭気バリア層10cの原料、第2接着層10eの原料、及び外層10bの原料を、この順に共押出する共押出インフレーション法にて製造することが好ましい。共押出インフレーション法による製造においては、通常、ブローアップ比1.2〜10倍で延伸しながら共押出する。共押出インフレーション法に使用する装置としては、水冷式または空冷式のインフレーション成形装置を用いることが好ましい。
上記各層の原料としては、樹脂をペレット状に成形した樹脂ペレットを用いることが好ましい。上記樹脂ペレットとしては、樹脂中に所定の成分(AB剤、界面活性剤、白色顔料など)を高濃度でブレンドしてペレット状に成形したマスターバッチペレット、または、樹脂そのものをペレット状に成形したナチュラルペレットなどを用いることができる。
内層10aの原料としては、樹脂中に水酸化カルシウム粒子10a1を高濃度でブレンドしたマスターバッチペレットと、ナチュラルペレットとを用いることができる。ナチュラルペレットを用いることにより、内層10a中での樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子10a1の質量割合を調節することができる。また、内層10aが界面活性剤を含む場合には、内層10aの原料として、樹脂中に界面活性剤を高濃度でブレンドしたマスターバッチペレットをさらに用いる。外層10bの原料としては、樹脂中にAB剤を高濃度でブレンドしたマスターバッチペレットと、樹脂中に界面活性剤を高濃度でブレンドしたマスターバッチペレットと、樹脂中に着色剤(白色顔料など)を高濃度でブレンドしたマスターバッチペレットと、ナチュラルペレットとを用いることができる。ナチュラルペレットを用いることにより、外層10b中での樹脂の質量に対する、AB剤、界面活性剤、及び着色剤の質量割合を調節することができる。臭気バリア層10cの原料、第1接着層10dの原料、及び第2接着層10eの原料としては、上記ナチュラルペレットを用いることができる。
上記のような5層構造の防臭袋1の製造において、第1接着層10d及び第2接着層10eの原料に同一の原料を用いて5層構造の防臭袋1を製造する場合、すなわち、4種の原料を用いて5層構造の防臭袋1を製造する場合には、4種5層の共押出インフレーション法を採用することができる。また、第1接着層10d及び第2接着層10eの原料にそれぞれ異なる原料を用いて5層構造の防臭袋1を製造する場合、すなわち、5種の原料を用いて5層構造の防臭袋1を製造する場合には、5種5層の共押出インフレーション法を採用することができる。
上記水冷式または空冷式のインフレーション成形装置を用いた防臭袋1の製造においては、5層構造の筒体で共押出された樹脂フィルム10を袋体に加工する。5層構造の筒体で共押出された樹脂フィルム10は、該筒体の互いに対向する対向部11、12を内方に折り込んだ状態(ガゼット加工された状態)で、樹脂フィルム10の一方の開放端縁13側を封止(シール)した後、所定の長さに裁断することにより袋体に加工することができる(ボトムシール法)。また、5層構造の筒体で共押出された樹脂フィルム10において、互いに対向する側端部を前記筒体が延びる方向に沿って切り開いて2枚のシート状の樹脂フィルム10とした後、これら2枚のシート状の樹脂フィルム10を重ね合わせて、重ね合わせたシート状の樹脂フィルム10の三方を封止(シール)し、所定の長さに裁断することにより袋体に加工することもできる(三方シール法)。樹脂フィルム10の封止(シール)は、ヒートシールなどにより行うことができる。また、防臭袋1の開放端縁側にチャック加工を施してもよいし、防臭袋1の開放端縁側に紐通しなどをすることにより、防臭袋1に巾着加工を施してもよい。
なお、本発明に係る防臭袋1は、上記実施形態に限定されるものではない。また、本発明に係る防臭袋1は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、樹脂フィルム10として5層の積層フィルムを用いて防臭袋1を構成する例について示したが、防臭袋1を構成する樹脂フィルム10は、5層のものに限定されるものではない。袋の内表面を構成する内層10aを備えるものであれば、どのように構成されたものであってもよい。例えば、内層10aのみ、すなわち、単層構造で防臭袋1を構成してもよい。あるいは、防臭バリア層10cを備えない3層の積層フィルム(内層10a、外層10b、及び内層10aと外層10bとを接着する接着層)で防臭袋1を構成してもよい。
また、本実施形態に係る防臭袋1では、内層10aは、内表面の表面粗さRaが2μm以上となっており、かつ、内層10aの内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが0.3以下となっている例について説明したが、内層10aは、上記のいずれをも同時に満たす必要はない。上記のいずれか一方、すなわち、内表面の表面粗さRaが2μm以上であること、または、内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが0.3以下であることのいずれか一方を満たしていればよい。
次に、試験例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。
<試験例1〜12に係る防臭袋の作製>
以下の表1〜12に示した原料を用いて、試験例1〜12に係る防臭袋を作製した。各例に係る防臭袋は、上記の実施形態において説明したように、上吹き空冷インフレーション成形装置を用いてボトムシール法にて作製した。また、各例に係る防臭袋は、ガゼットタイプの袋として作製した。各例に係る防臭袋を構成する樹脂フィルムの厚さは30μmであった。また、各例に係る防臭袋は、幅(ガゼット加工された両端部間の距離)が230mmであり、長さ(ガゼット加工された両端部が延びる方向に沿った方向)が350mmであった。上記樹脂フィルムの各層の厚さは、電子顕微鏡を用いて測定した。具体的には、500倍の倍率で樹脂フィルムの断面を観察し、各層においてランダムに選んだ任意の5点の厚さを測定し、これらの測定値を算術平均することにより求めた。
なお、以下の表中において、水酸化カルシウム粒子の質量割合は、配合時における、LLDPEの質量を100に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合を意味し、界面活性剤の質量割合は、配合時における、LDPEの質量に対する内層中に含ませる界面活性剤の合計質量の割合を意味する。
また、以下の各試験例において、外層中における、LLDPEの質量に対するAB剤の質量割合は600ppmであった。
(内層の原料)
試験例1、4、5及び12係る内層の原料としては、平均粒子径が3.6μmの水酸化カルシウム粒子(ナチュラルジャパン社製、製品名オホーツクカルシウム)を樹脂としてのLLDPEの質量に対して20重量%の割合で添加して作製したマスターバッチペレット(以下、第1水酸化カルシウムペレットという)と、内層における上記LLDPEの質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合を調整するための上記LLDPEのナチュラペレット(以下、LLDPEペレットという)と、を用いた。
水酸化カルシウム粒子の平均粒子径は、配合前に、測定装置としてレーザ回折式粒度分布測定装置(セイシン企業社製、型式LMS−2000e)を用いて測定した。具体的な測定方法としては、散乱式の測定モードを採用し、測定試料(水酸化カルシウム粒子)が分散する分散液が循環する湿式セルにレーザ光を照射し、測定試料からの散乱光分布を得た。そして、散乱光分布を対数正規分布により近似し、その粒度分布(横軸、σ)において最小値を0.020μm、最大値を2000μmに設定した範囲の中で累積度50%(D50)にあたる粒子径を平均粒子径とした。
試験例2、3、9及び10に係る内層の原料としては、上記第1水酸化カルシウムペレットと、LLDPEの質量に対して所定の質量割合でスリップ剤を添加して作製したマスターバッチペレット(以下、スリップ剤ペレットという)と、LLDPEの質量に対して所定の質量割合で分散剤を添加して作製したマスターバッチペレット(以下、分散剤ペレットという)と、上記LLDPEペレットとを用いた。各試験例において、上記スリップ剤ペレットにおける上記LLDPEの質量に対するスリップ剤の質量割合、及び、上記分散剤ペレットにおける上記LLDPEの質量に対する分散剤の質量割合は、上記LLDPEペレットで希釈した後に、界面活性剤としての質量割合が各表中に記載した値となるように調節した。
試験例6に係る内層の原料としては、上記第1水酸化カルシウムペレットそのものを用いた。
試験例7に係る内層の原料としては、上記水酸化カルシウム粒子を上記LLDPEの質量に対して40重量%の割合で添加して作製したマスターバッチペレット(以下、第2水酸化カルシウムペレットという)と、上記LLDPEペレットとを用いた。
なお、図3に示したように、実施例1に係る防臭袋では、水酸化カルシウム粒子の外表面は、内層の内表面から露出していなかった。また、他の実施例に係る防臭袋についても同様であった。
試験例8に係る内層の原料としては、平均粒子径が3μmのAB剤(合成珪酸塩粒子)を上記LLDPEの質量に対して20質量%の割合で添加して作製したマスターバッチペレット(以下、AB剤ペレットという)と、上記スリップ剤ペレットと、上記分散剤ペレットと、上記LLDPEペレットとを用いた。
試験例11に係る内層の原料としては、上記スリップ剤ペレットと、上記分散剤ペレットと、上記LLDPEペレットとを用いた。
(外層の原料)
各例に係る外層の原料としては、上記AB剤ペレットと、上記スリップ剤ペレットと、上記分散剤ペレットと、白色顔料(酸化チタン)を上記LLDPEの質量に対して所定の質量割合で添加して作製したマスターバッチペレット(以下、顔料ペレットという)と、上記LLDPEペレットとを用いた。
(第1接着層及び第2接着層の原料)
各例に係る第1接着層及び第2接着層の原料としては、変性ポリオレフィンのナチュラルペレットを用いた。
(防臭バリア層の原料)
試験例1〜10及び12に係る防臭バリア層の原料としては、エチレン含有率が32mol%のEVOHのナチュラルペレットを用いた。
(中間層の原料)
試験例11に係る中間層の原料としては、上記LLDPEペレットと、上記分散剤ペレットとを用いた。
<生菌数及び抗菌活性の評価並びに生産性の評価>
以下の表13に、試験例1、4〜7、及び10〜12に係る防臭袋の内層の内表面について、生菌数及び抗菌活性を評価した結果と、上記各防臭袋の生産性を評価した結果とを示した。生菌数及び抗菌活性値は、JIS Z2801 5に準拠して求めた。供試菌としては、大腸菌(Escherichia coli)を用いた。また、生菌数及び抗菌活性の評価に際して、上記各防臭袋の内層の内表面は、アルコール拭きしなかった。なお、以下の表13の生産性の項目において、〇は、5層構造の防臭袋の製造において、内層の製膜を極めて安定して行えることを意味し、△は、内層の製膜が比較的安定して行える(製膜中に袋が破れない)ことを意味し、×は、内層の製膜が極めて不安定である(製膜中に袋が破れる)ことを意味している。
表13より、試験例1、4〜7に係る防臭袋の内層の内表面の生菌数(24時間後)は、試験例10〜12に係る防臭袋の内層の内表面の生菌数(24時間後)よりも少なくなっていることが分かった。また、試験例1、4〜7に係る防臭袋の内層の内表面の抗菌活性値は、試験例10〜12に係る防臭袋の内層の内表面の抗菌活性値よりも大きくなっていることが分かった。これらの結果から、内層において、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量の割合を1質量%以上とすれば、防臭袋の内層の内表面の生菌数の増加を抑制でき、かつ防臭袋の内層の内表面の抗菌活性値を大きな値に維持できると考えられる。また、内層中において、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量の割合を5000ppm未満とすれば、防臭袋の内層の内表面の生菌数の増加を抑制でき、かつ防臭袋の内層の内表面の抗菌活性値を大きな値に維持できることが分かった。
また、表13より、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量の割合を20質量%以下とすれば、内層の製膜を比較的安定して行うことができること、すなわち、効率良く製造を行うことができることが分かった。
<長期防臭性能の評価>
以下の表14〜16に、試験例1、8及び11に係る防臭袋について、長期防臭性能を調べた結果を示した。臭気成分としては、イソ吉草酸(酸性ガス)、アンモニア(塩基性ガス)、及びメチルメルカプタン(酸性ガス)を用い、袋中での臭気成分の初発濃度は100ppmmとした。長期防臭性能は、以下の手順に従って調べた。

(1)上記各例に係る防臭袋中に上記各臭気成分をそれぞれ初発濃度100ppmとなるように注入する。
(2)上記各例に係る防臭袋のトップ側を封止(ヒートシール)した後、封止した各例に係る防臭袋を密封チャック付きのアルミラミネート袋中に入れて、密閉チャックにてアルミラミネートバックを密閉する。
(3)経過時間ごと(1時間、24時間、48時間、72時間及び168時間)に、アルミラミネート袋中の臭いを確認する。

なお、上記長期防臭性能の評価は、パネラー3名による官能試験にて行った。以下の表14〜16において、〇はアルミラミネート袋中に臭気を感じないことを意味し、△は、アルミラミネート袋中にやや臭気を感じることを意味し、×は、アルミラミネート袋中に強い臭気を感じることを意味している。
表14〜16より、内層に水酸化カルシウム粒子を全く含有せず、かつ臭気バリア層を備えていない試験例11に係る防臭袋では、いずれの臭気成分についても、1時間経過後からアルミラミネート袋中に強い臭気が感じられることが分かった。
また、臭気バリア層を備えているが、内層に水酸化カルシウム粒子を全く含有していない試験例8に係る防臭袋では、アルミラミネート袋中の臭気が経時的に強くなる傾向が認められた。特に、臭気成分が、酸性ガスであるイソ吉草酸及びメチルメルカプタンの場合には、48時間経過後から、アルミラミネート袋中に臭気が感じられるようになり、168時間経過後には、強い臭気が感じられるようになることが分かった。
これに対し、試験例1に係る防臭袋では、いずれの臭気成分についても、168時間経過後でもアルミラミネート袋中に臭気は感じられなかった。
これらの結果から、内層に水酸化カルシウム粒子を含有することにより、長期防臭性能が向上することが分かった。特に、アルミラミネート袋中への臭気成分の漏れ出しがより顕著な酸性ガス(イソ吉草酸及びメチルメルカプタン)の場合に、優れた防臭性能が得られることが分かった。これは、水酸化カルシウム粒子によって酸性ガスが中和されることにより、臭気成分の漏れ出しがより顕著に抑制されたことによるものであると考えられる。
<界面活性剤が袋中の臭気に及ぼす影響>
試験例1〜3、9及び10に係る防臭袋について、界面活性剤が防臭袋中の臭気に及ぼす影響を調べた。その結果を表17に示した。なお、臭気成分としては、イソ吉草酸を用い、袋中での臭気成分の初発濃度は100ppmとした。界面活性剤が臭気に及ぼす影響は、以下の手順に従って調べた。
(1)上記各例に係る防臭袋中にイソ吉草酸をそれぞれ初発濃度100ppmとなるように注入する。
(2)上記各例に係る防臭袋のトップ側を封止(ヒートシール)し、経過時間ごと(1時間、24時間、48時間、72時間及び168時間)に、防臭袋のトップ側を開封して防臭袋中の臭いを確認する。トップ側を開封した防臭袋は、臭いを確認した後に、再度トップ側を封止(ヒートシール)する。
なお、界面活性剤が臭気に及ぼす影響は、パネラー3名による官能試験にて行った。以下の表17において、〇は防臭袋中に臭気を感じないことを意味し、△は、防臭袋中にやや臭気を感じることを意味し、×は、防臭袋中に強い臭気を感じることを意味している。
表17より、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量の割合が1000ppm以下である、試験例1〜3に係る防臭袋では、168時間経過後においても、防臭袋中にイソ吉草酸に由来する臭気は感じられなかった。一方で、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量の割合が1500ppmである試験例9に係る防臭袋、及び樹脂の質量に対する界面活性剤の質量の割合が5000ppmである試験例10に係る防臭袋では、経時的に臭気が強くなる傾向が認められ、168時間経過後には、防臭袋中にイソ吉草酸に由来する強い臭気が感じられた。
この結果から、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量の割合が1000ppm以下であれば、防臭袋中の臭気を十分に抑制できることが分かった。
<樹脂の質量に対する界面活性剤及び水酸化カルシウム粒子の質量割合が長期防臭性能に及ぼす影響>
実施例1、4、10及び12に係る防臭袋について、樹脂の質量に対する界面活性剤及び水酸化カルシウム粒子の質量割合が防臭袋の長期防臭性能に及ぼす影響について調べた。その結果を表18に示した。なお、臭気成分としては、犬の糞を用いた。
なお、臭気成分として犬の糞を用いた以外は、上記の長期防臭性能の評価の項に記載したのと同様にして、評価を行った。
表18より、樹脂の質量に対する界面活性剤の質量の割合が5000ppmである試験例10に係る防臭袋では、経時的に、アルミラミネート袋中の臭気が強くなる傾向が認められた。これに対し、界面活性剤が検出限界未満である試験例1に係る防臭袋では、経時的に、アルミラミネート袋中の臭気が、強くなる傾向は認められなかった。
また、試験例1、4、及び12を比べると、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合が減少するにつれて、経時的に、アルミラミネート袋中の臭気が強くなる傾向が認められた。
これらの結果から、内層中の界面活性剤が検出限界未満の防臭袋の方が、長期防臭性能を維持できることが分かった。また、内層中において、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合が高いほど、長期防臭性能を維持できることが分かった。
<樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合が防臭袋の開封性に及ぼす影響>
試験例1、4、11及び12に係る防臭袋について、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合が防臭袋の開封性に及ぼす影響について調べた。その結果を表19に示した。
なお、各例に係る防臭袋について、内層の内表面の表面粗さRaを測定したので、その結果についても表19に示した。内層の内表面の表面粗さRaは、JIS B0601(2013年)で定義された算術平均粗さである。表面粗さRaは、測定装置としてレーザマイクロスコープ(株式会社キーエンス製、型式VK−100)を用いて測定した。具体的には、測定速度0.5mm/秒にて、2点間距離が500μmの範囲において、任意の6点の表面粗さRaの値を測定し、6点の測定値を算術平均することにより測定した。
また、防臭袋の開封性の評価は、パネラー3名による防臭袋の開封し易さを調べることにより行った。以下の表19の開封性の項において、〇は、防臭袋の内層同士の付着が弱く、防臭袋を容易に開封できることを意味し、△は、防臭袋の内層同士の付着が比較的弱く、爪などで隙間から比較的容易に防臭袋を開封できることを意味し、×は、防臭袋の内層同士の付着が強く、ブロッキングしており、防臭袋の開封が困難であることを意味している。
表19より、内層中において、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量割合が高くなるにつれて、防臭袋の内層の内表面の表面粗さRaが大きくなることが分かった。
また、内層に界面活性剤を含んでいない例に係る防臭袋、すなわち、試験例1に係る防臭袋、試験例4に係る防臭袋、及び試験例12に係る防臭袋の開封性を比較すると、内層の内表面の表面粗さRaの値が大きくなるにつれて、開封性が良好となることが分かった。さらに、表面粗さRaが2以上であれば、比較的容易に袋を開封できるようになることも分かった。
また、内層の内表面の表面粗さRaを2以上とすることにより、内層に界面活性剤を含有していない防臭袋であったとしても、内層に界面活性剤を含有している試験例11に係る防臭袋と同程度の開封性が得られることが分かった。
<水酸化カルシウム粒子の平均粒子径が防臭袋の開封性に及ぼす影響>
内層中の水酸化カルシウム粒子の平均粒子径が防臭袋の開封性に及ぼす影響を調べるために、内層中に、平均粒子径が異なる水酸化カルシウム粒子が含有された5個の防臭袋を作製した(試験例13〜17に係る防臭袋)。防臭袋の開封性の評価は、パネラー3名による防臭袋の開封のし易さを調べることにより行った。上記各例に係る防臭袋において、内層中に含有させる水酸化カルシウム粒子の平均粒子径は、それぞれ、0.3μm(試験例13)、0.5μm(試験例14)、3.6μm(試験例15)、20μm(試験例16)、及び25μm(試験例17)とした。水酸化カルシウム粒子の平均粒子径は、上記方法により測定した。各例において、内層中において、樹脂であるLLDPEの質量に対する水酸化カルシウムの質量の割合は、5質量%とした。内層の原料には、各平均粒子径の水酸化カルシウムをLLDPEの質量に対して40質量%含むマスターバッチ、及び上記LLDPEペレットを用いた。各例に係る防臭袋の外層、第1接着層、第2接着層、及び臭気バリア層の原料には、試験例1に示したものと同じものを用いた。また、各例に係る防臭袋は、試験例1等に係る防臭袋と同様に、上吹き空冷インフレーション成形装置を用いてボトムシール法にて、試験例1等に係る防臭袋と同寸法となるように作製した。
また、各例に係る防臭袋の生産性についても調べた。生産性は、上記インフレーション成形装置での各例に係る防臭袋の作製中に、押出機のスクリュとダイとの間に設置されたスクリーンメッシュに目詰まりが生じるか否かによって判断した。
各例に係る防臭袋の開封性及び生産性を評価した結果を以下の表20に示した。表20の開封性の項において、〇は、防臭袋の内層同士の付着が弱く、防臭袋を容易に開封できることを意味し、△は、防臭袋の内層同士の付着が比較的弱く、爪などで隙間から比較的容易に防臭袋を開封できることを意味し、×は、防臭袋の内層同士の付着が強く、ブロッキングしており、防臭袋の開封が困難であることを意味している。また、表20の生産性の項において、〇は、防臭袋の作製中にスクリーンメッシュに目詰まりが生じず生産を良好に行えることを意味し、×は、防臭袋の作製中にスクリーンメッシュに目詰まりが生じて生産が不良となることを意味している。
表20より、内層中の水酸化カルシウム粒子の平均粒子径が0.3μmである、試験例13に係る防臭袋のみが開封性に劣ることが分かった。この結果から、平均粒子径が0.5μm以上の水酸化カルシウム粒子を内層中に含有させれば、防臭袋の開封性を良好とすることができることが分かった。
また、表20より、試験例13に係る防臭袋及び試験例17に係る防臭袋は、袋を作製するときの生産性が不良となる、すなわち、防臭袋を効率良く製造することが困難となることが分かった。試験例17に係る防臭袋の生産性が不良となる原因は、水酸化カルシウム粒子の平均粒子径が大きいことによるものだと考えられる。また、試験例13に係る防臭袋の生産性が不良となる原因は、水酸化カルシウム粒子が凝集して粗大化することにより、スクリーンメッシュの詰まりが生じたことによるものだと考えられる。
上記の結果から、防臭袋の生産性、換言すれば、防臭袋を効率良く製造することまで考慮すると、内層中の水酸化カルシウムの平均粒子径は、0.5μm以上20μm以下とすることが適切であると考えられる。
<内層の内表面同士を接触させた際の静摩擦係数が防臭袋の開封性に及ぼす影響>
試験例1、11及び12に係る防臭袋について、内層の内表面同士を接触させた際の静摩擦係数が防臭袋の開封性に及ぼす影響について調べた結果を、表21に示した。静摩擦係数μは、測定装置として摩擦測定機を用いてJIS K7125(1999年)に準拠して測定した。具体的には、以下のように測定した。まず、摩擦測定機のテーブル上に、内層10a同士を接触させて重ね合わせた2枚の樹脂フィルム10を載置した。次に、重ね合わせた上記2枚の樹脂フィルム10上に、200gのスレッドを載置した。次に、摩擦測定機のテーブルの表面と接している一方の樹脂フィルム10を測定速度100mm/分にて引っ張り、該一方の樹脂フィルム10が動き出すときの摩擦係数を測定した。静摩擦係数μの測定は各例について3回ずつ行った。
また、表21には、各例に係る防臭袋について、開封性を調べた結果についても示した。
表21の静摩擦係数μの値を見ると、試験例1に係る防臭袋ではμの値が最大で0.3であり、試験例11に係る防臭袋ではμの値が最大で0.2であるのに対し、試験例12に係る防臭袋ではμの値が最大で0.51となっていることが分かる。
試験例11に係る防臭袋の静摩擦係数μの値が試験例12に係る防臭袋の静摩擦係数μに比べて小さいのは、試験例11に係る防臭袋の内層中に界面活性剤(スリップ剤及び分散剤)が含まれていることが原因であると考えられる。
一方で、試験例1に係る防臭袋は、内層中に界面活性剤を含んでいないものであるにも関わらず、試験例1に係る防臭袋の静摩擦係数μの値の方が、試験例12に係る防臭袋の静摩擦係数μの値よりも小さくなっている。これは、内層中における、樹脂の質量に対する水酸化カルシウム粒子の質量の割合によるものであると考えられる。詳しくは、試験例1に係る防臭袋は、内層中に水酸化カルシウム粒子を5質量%含んでいるため、内層の内表面における水酸化カルシウム粒子の突出部分が比較的多くなり、内層の内表面同士の接触部分が少なくなっているのに対し、試験例12に係る防臭袋は、内層中含まれる水酸化カルシウム粒子が0.5質量%と少ないため、内表面における水酸化カルシウム粒子の突出部分が比較的少なくなり、内層の内表面同士の接触部分が多くなっていることが原因であると考えられる。
また、試験例1に係る防臭袋、試験例11に係る防臭袋、及び試験例12に係る防臭袋について開封性を調べた結果を見ると、試験例1に係る防臭袋及び試験例11に係る防臭袋は開封が容易なものであるのに対し、試験例12に係る防臭袋は開封が困難なものとなっていることが分かる。
これらの結果から、内層の内表面同士が接触する際の静摩擦係数μの値を0.30以下とすれば、防臭袋を開封が容易なものとすることができると考えられる。
1:防臭袋、10:樹脂フィルム、11:対向部、12:対向部、13:開放端縁、
10a:内層、10b:外層、10c:臭気バリア層、10d:第1接着層、
10e:第2接着層、
10a1:水酸化カルシウム粒子。

Claims (5)

  1. 袋の内表面を構成する内層を有し、
    前記内層は、樹脂と水酸化カルシウム粒子とを含み、かつ界面活性剤を含んでいないか、または前記樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含み、
    前記内層の内表面の表面粗さRaが、2μm以上である
    防臭袋。
  2. 袋の内表面を構成する内層を有し、
    前記内層は、樹脂と水酸化カルシウム粒子とを含み、かつ界面活性剤を含んでいないか、または前記樹脂の質量に対して1000ppm以下の界面活性剤を含み、
    前記内層の内表面同士を接触させた際の静摩擦係数μが、0.3以下である
    防臭袋。
  3. 前記水酸化カルシウム粒子の平均粒子径は、0.5μm以上20μm以下である
    請求項1または2に記載の防臭袋。
  4. 前記水酸化カルシウム粒子は、前記樹脂の質量に対して、1.0質量%以上20質量%以下の割合で含まれている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の防臭袋。
  5. 前記内層の外側に、前記内層よりもガスバリア性が高い材料からなる臭気バリア層を備える
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の防臭袋。
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