JP2020053255A - 投光器 - Google Patents

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毅 東藤
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Abstract

【課題】光軸から逸れた位置におけるグレアを低減できる投光器を提供する。【解決手段】反射鏡10と、複数のLED24を有した線状のLEDモジュール12と、を備え、LEDモジュール12は、反射鏡10の光軸K上に当該光軸Kに沿って設けられ、当該反射鏡10の反射面10Aに向けて光を放射する。【選択図】図2

Description

本発明は、投光器に関する。
従来、スタジアム照明などには、反射鏡と、HIDランプとを備えた投光器が用いられている。
また、近年では、HIDランプに替えて、光量を確保するのに必要な数のLEDを光源に備えた投光器が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これらの投光器は、椀状の反射鏡の底部にLEDを配置し、放物面等に形成された反射面にて配光制御を行っている。
特開2017−188259号公報
しかしながら、椀状の反射鏡の底部にLEDを配置した投光器では、LEDから出射された光を競技者が直接見た場合、光源にHIDランプを用いた投光器に比べて大きなグレアが発生することがある。また、このような投光器では、当該投光器の光軸から逸れた比較的広い範囲でグレアが発生するため、特に競技者が競技中に移動すると、長い時間グレアを感じるため、競技に影響を及ぼすという問題があった。
本発明は、光軸から逸れた位置におけるグレアを低減できる投光器を提供することを目的とする。
本発明は、反射鏡と、複数の発光素子を有した線状光源と、を備え、前記線状光源は、前記反射鏡の光軸上に当該光軸に沿って設けられ、当該反射鏡の反射面に向けて光を放射することを特徴とする投光器である。
本発明は、上記投光器において、前記線状光源は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子と、前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子とを有し、前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子よりも光量、及びまたは輝度が低いことを特徴とする。
本発明は、上記投光器において、前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子よりも色温度が低いことを特徴とする。
本発明は、上記投光器において、前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子の数は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子の数よりも少ないことを特徴とする。
本発明は、上記投光器において、前記線状光源は、前記光軸と直交する方向に幅を有し、前記反射鏡の内径をL1、前記幅の長さをL2としたとき、次の式を満たすことを特徴とする。
23×L2≦L1
本発明は、上記投光器において、前記線状光源は、前記光軸と直交する方向に幅を有し、前記幅の長さをL2、前記線状光源の光軸の方向における長さをL3としたとき、次の式を満たすことを特徴とする。
1.5×L2≦L3
本発明は、上記投光器において、前記反射鏡の反射面は、回転放物面を当該回転放物面の回転軸に沿って切断することで得られる形状を備えていることを特徴とする。
本発明は、上記投光器において、前記反射鏡の前記反射面は、前記反射面の径方向における少なくともいずれかの端部を切り欠いた形状であることを特徴とする。
本発明によれば、光軸から逸れた位置におけるグレアを抑制できる。
本発明の実施形態に係る投光器の構成を示す斜視図である。 光源ユニットの斜視図である。 図3は、光源ユニットの正面図である。 図3のIV−IV断面を見た図である。 光源ユニットを下方から見た図である。 光源部の上面図である。 各光源ユニットの光軸に対して、出射開口の正面から所定の角度となるように横方向に移動した場合における発光面の輝度分布の推移を示した図である。 点灯パターンを変えた各光源ユニットの光軸に対して、出射開口の正面から所定の角度となるように横方向に移動した場合における発光面の輝度分布の推移を示した図である。 各光源ユニットの照度分布を示す図であり、(A)は、比較例1の照度分布を示す図、(B)は、比較例3の照度分布を示す図、(C)は、本実施形態の光源ユニット4の照度分布を示す図である。 第2の変形例の投光器が有するLEDモジュールの上面図である。 第3の変形例の投光器が有する光源ユニットの正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る投光器1の構成を示す斜視図である。
本実施形態の投光器1は、スタジアムや競技場等のスポーツ施設で用いられる照明器具であり、この投光器1は、ポールや屋根等の高い位置に取り付けられ、下方に位置する競技エリアを照明する。
投光器1は、筐体2と、当該筐体2に収められた複数の光源ユニット4とを備え、各筐体2がU字状のアーム3によって、それぞれ上下方向に回動自在に支持されている。
筐体2は、前面2Aに開口部2Bが設けられることで前面2Aの全体が開口した箱型の形状を有し、ステンレス等の耐食性に優れた材料をプレス成形して成形されている。
また、筐体2の開口部2Bは、前面カバー5で覆われている。前面カバー5は、後述するLEDモジュール12の照射光S(図4)を通す透明板材であり、例えばガラス材から形成されている。
また、筐体2の背面には、複数の放熱フィン6が設けられている。
各光源ユニット4は、照射光Sを出射する開口部である出射開口10Bを前面4A(図2)に備え、筐体2の前面2Aの側に出射開口10Bを向けた状態で筐体2に取り付けられている。各光源ユニット4の後端4B(図2)は、筐体2の内底面に接触し、筐体2の放熱フィン6に熱的に結合される。
次いで、光源ユニット4について説明する。
図2は、光源ユニット4の斜視図であり、図3は、光源ユニット4の正面図である。また、図4は、図3のIV−IV断面を見た図であり、図5は、光源ユニット4を下方から見た図である。図5では、説明の便宜上、反射面10Aと、LEDモジュール12と、凹部18Dとを破線で示している。
光源ユニット4は、図2、及び図3に示すように、反射鏡10と、LEDモジュール12と、2本のヒートパイプ14と、取付ベース16とを備えている。
反射鏡10は、凹状の反射面10Aを有し、LEDモジュール12から放射された光を反射面10Aで反射して、照明光として出射する反射型光学部材であり、金属製の部材、あるいは反射面10Aに金属薄膜が設けられた部材で形成されている。本実施形態の反射面10Aは、内径L1が120mmの回転放物面を、回転軸を通る面で2分割した形状に形成されており、反射面10Aの分割面には、平板上の天板18が設けられている。
また、出射開口10Bは、上述した回転放物面の頂点Tの反対側に位置している。図1に示すように、本実施形態の光源ユニット4は、天板18を上側、反射鏡10を下側として筐体2に収められ、出射開口10Bは、投光器1の正面視で弧が下側に位置した半円状となっている。
LEDモジュール12は、図4に示すように、反射面10Aの焦点fを含む位置に配置されており、LEDモジュール12の放射光は、当該反射面10Aの反射によって、反射鏡10の光軸Kの方向に出射される。なお、反射鏡10の光軸K、すなわち光源ユニット4の光軸Kは、上述した回転放物面の回転軸に相当する。
LEDモジュール12は、反射面10Aに対向した天板18の対向面18Bに配置されている。すなわち、反射面10Aは、LEDモジュール12の下方に位置している。
LEDモジュール12の配置位置について詳述すると、天板18の対向面18Bの面内には、図5に示すように、頂点Tを含んだ範囲が天板18の上面18Aの側に凹む凹部18Dが設けられている。凹部18Dは、光源ユニット4の下面視で矩形状に形成されており、LEDモジュール12は、この凹部18Dに収められている。
本実施形態の投光器1は、上述した通り、競技エリア等の照射エリアの上方に固定され、そこから下方を照らすため、上方に向かう照明光は、競技エリアから外れ、競技場の外側に漏れ出る恐れがある。
本実施形態では、上述した通り、反射鏡10の形状を、回転軸に沿って切断した形状とし、天板18を設けている。そして、反射面10Aは、この天板18の下方に位置している。このため、光軸Kに対して上方向に向かう照射光Saが天板18によって遮蔽され、投光器1の照射光Sが競技エリア等から外れた不要な範囲に照射されることを抑制できる。
なお、本実施形態の投光器1の照射光Sは、光源ユニット4の光軸Kに対して、上方に20度、下方に40度の角度で出射開口10Bから出射される。
天板18の上面18Aにおいて、光源ユニット4の後端側、すなわち、反射面10Aの頂点Tの側には、結合部18Cが設けられている。この結合部18Cには、それぞれが環状に成形された2本のヒートパイプ14の端部14Aが取り付けられている。これらのヒートパイプ14が有する他方の端部14Bは、平板状の取付ベース16に結合されている。この取付ベース16は、筐体2の内底面に面接触で固定されている。
光源ユニット4が発した熱は、各ヒートパイプ14によって取付ベース16から筐体2に輸送され、この筐体2の背面に設けられた複数の放熱フィン6から外部に放熱される。
次いで、LEDモジュール12について詳述する。
図6は、LEDモジュール12の上面図である。
LEDモジュール12は、図6に示すように、基板20と、当該基板20の実装面20Aに設けられた光源部22を有している。
基板20は、矩形状のプリント基板であり、本実施形態では、基板20には、放熱性に優れたアルミ基板が用いられている。
この基板20は、実装面20Aを反射面10Aに対向させ、かつ当該基板20の長手方向が光軸Kに沿った状態で、天板18の凹部18Dに配置されている。また、このようにして配置された基板20の一方の端部20Bは、図5に示すように、反射鏡10の後端10Cから光源ユニット4の外部に突出している。
光源部22は、複数のLED24(発光素子)が光軸K上に当該光軸Kに沿って線状に並べられることによって形成された線状光源であり、各LED24は、対面する反射面10Aに向けて光を放射する。
図4に示すように、これらのLED24は、いずれも反射面10Aの光軸Kに対して、光軸Iが90度(垂直)を成すように設けられている。
このため、出射開口10Bから各LED24の直接光が出射することが抑制され、光軸Kの方向から投光器1を直視することによるグレアを低減することができる。
また、光源部22は、光軸Kの方向から見た場合、光軸Kに沿って延びる長さと比較して、光軸Kの横方向に延びる幅が狭くなっている。
このため、各LED24をいずれも最大光量で点灯させた場合であっても、光源ユニット4の正面視での光量が低減され、光軸Kの方向から見た場合のグレアを抑えることができる。
さらに、光源ユニット4を照射エリア側から見た場合、光軸Kから横方向(水平方向、反射面10Aの径方向)に逸れた位置では、光源部22の発光面輝度が低下して見える。これによって、投光器1の光軸から横方向に逸れた位置におけるグレアを低減することができる。
次いで、光源部22について詳述する。
光源部22は、平面視で矩形状を成し、短軸(幅)と長軸とを備え、長軸が光軸Kに沿って延び、短軸が光軸Kに直交する方向に延びている。また、光軸Kと光源部22の長軸の2等分線との交点は、反射面10Aの焦点fに位置している。
発明者らは、光源部22の短軸の長さL2を、次式(1)を満たす長さに形成することで、光源ユニット4を見た場合のグレアを抑制することができる、との知見を得た。
23×L2≦L1 (1)
詳述すると、光源部22において点灯されているLED24の光量がいずれも最大である場合、上記の式(1)を満たすことによって、光軸Kに対して5度以上の角度となる位置における光源ユニット4のグレアを低減できる。
また、発明者らは、光源部22の長軸の長さL3を、次式(2)を満たす長さに形成することで、光源ユニット4は、複数のLED24を長軸方向に配置することができ、必要な光束を得ることができる、との知見を得た。
1.5×L2≦L3 (2)
また、上述した式(2)を満たす長軸の長さL3は、反射鏡10の前後方向(光軸Kの方向)の長さに対して、反射面10Aの頂点T、及び反射面10Aに接触せず、かつ各LED24の放射光が出射開口10Bから直接出射されない程度の長さとなっている。
これによって、反射鏡10は、LEDモジュール12から放射される放射光を反射面10Aで有効に制御することが可能となり、また、各LED24からの直射光を減少させ、グレアを低減することが可能となる。
光源部22に並べられるLED24には、矩形状に形成されたCSP(Chip Scale Package)型のLEDが用いられている。各LED24の大きさは、2.0mm四方以下が望ましく、本実施形態では、1.4mm四方となっている。
各LED24は、基板20の長手方向に沿って9つが並べられ、さらにこれら9つのLED24を1列として、基板20の短手方向に沿って5つの列に並べられることで、光源部22を形成している。これにより、光源部22は、短軸の長さL2が9.0mm、長軸の長さL3が16.6mmの矩形の面状に形成されている。
以下、複数のLED24が形成する5つの列において、中央に位置する列に符号R1を付し、この列R1の両側に配置された一対の列をそれぞれに符号R2、R3を付す。また、列R2、R3にそれぞれ隣り合い、当該列R2、R3を挟んで列R1の反対側にそれぞれ配置されている列に符号R4、R5を付す。
列R1〜R5において、中央に位置する列R1は、光源ユニット4の上面視で光軸K上に位置し、かつ当該光軸Kに沿って延びて配置されており、光源部22の長軸が光軸Kに沿い、かつ光源部22の短軸が光軸Kによって2等分される。また、列R1の中央に配置されたLED26は、反射面10Aの焦点fに位置している。
さらに、この列R1を形成する各LED24の発光面24Aは、図4に示すように、光源ユニット4の側面視において、いずれも光軸K上に配置されている。
列R2、R3、R4、R5は、反射鏡10の正面視で列R1の横方向に2列ずつ、いずれも光軸Kに沿うように配置されている。
これによって、光軸K上のみにLED24を配置するよりも、光源ユニット4の光量を増加させることができると共に、当該光源ユニット4の横方向への照射光Sが増加し、配光の範囲を広げることができる。
また、列R1〜R5ごとにそれぞれ異なる光出力が設定されている。
具体的には、各LED24は、列R1から光源部22の短軸方向に逸れるにつれて、すなわち、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、段階的に光量が低くなるように配列されている。
本実施形態では、列R1に並べられた各LED24の光束は、当該LED24の最大光束である240lmとなっている。この最大光束を100%とすると、列R2、R3にそれぞれ並べられた各LED24は、いずれも最大光束の50%程度の120lmとなっている。また、列R4、R5に並べられた各LED24は、いずれも最大光束の10%程度の光束である24lmとなっている。これによって、列R1の光束が2160lm、列R2、R3の光束がそれぞれ1080lm、列R4、R5の光束がそれぞれ216lmとなる。
この出力設定により、光源ユニット4を照射エリア側から見た場合、当該光源ユニット4の正面から横方向に逸れるにつれて、すなわち光軸Kから逸れるにつれて、光源部22の発光面輝度が低下して見える。
具体的には、光源ユニット4を正面から見た場合、主として列R1に並べられた最大光量のLED24由来の照射光が見える。また、光軸Kに対して5度から10度程度の角度となるように、正面から左右方向のいずれか(横方向)に移動した位置から光源ユニット4を見た場合、主として列R2、または列R3に並べられた最大光量の50%程度の光量であるLED24由来の照射光が見える。さらに、光軸Kに対して10度から20度程度の角度となるように、正面から横方向に移動した位置から光源ユニット4を見た場合、主として列R4、または列R3に並べられた最大光量の10%程度の光量である各LED24由来の照射光が見える。
これによって、複数のLED24を光源に用いた光源ユニット4であっても、当該光源ユニット4の光軸Kから逸れた位置において、投光器1を直視することによるグレアを低減することができる。
なお、各LED24は、列R1から光源部22の短軸方向に逸れるにつれて、すなわち、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、段階的に輝度が低くなるように配列されていてもよい。
次いで、本実施形態の光源ユニット4のグレア低減効果について、各比較例に係る光源ユニットと比較しながら説明する。
図7は、各光源ユニットの光軸に対して、出射開口の正面から所定の角度となるように横方向に移動した場合における発光面の輝度分布の推移を示した図である。以下、各光源ユニットの光軸に対して、所定の角度となるように横方向に移動したときに照射エリア側から見える各出射開口を各光源ユニットの発光面とする。
図7において、Xで示した領域は、各光源ユニットの発光面において1,000,000cd/m以上の高輝度を示した箇所を表している。
比較例1は、パラボラ型の放物面を全周にわたって有する反射鏡と、当該反射鏡の頂点を含む位置に配置されたCOB(Chip On Board)型のLED光源とを備えた光源ユニットである。
比較例2は、光源ユニット4と同形状の反射鏡と、当該反射鏡の焦点fの箇所に配置された円形のCOB型のLED光源とを備えた光源ユニットである。
比較例3は、光源ユニット4のLEDモジュール12のLED24を列R1のみ最大光量で点灯させたものである。
比較例4は、光源ユニット4のLEDモジュール12のLED24が備えるすべての列を点灯させたものである。この比較例4では、列R1を最大光量で点灯させ、列R2、R3、R4、R5を最大光量の30%で点灯させている。
図7に示すように、比較例1、及び比較例2では、光軸Kに対して20度の角度となるように正面から横方向に移動した位置であっても、面積は縮小するものの、いずれも発光面には、高輝度を示す領域Xが残留し続けている。すなわち、比較例1、及び比較例2では、各光源ユニットの正面から横方向に移動した場合であっても、各光源ユニットを直視することによる強いグレアが残留し続ける。
一方、比較例3、比較例4、及び光源ユニット4では、光軸Kに対して5度以上の角度となるように正面から横方向に移動した位置では、いずれの発光面においても、領域Xが見られなくなっている。すなわち、比較例3、比較例4、及び光源ユニット4では、各光源ユニットの正面から横方向に移動することによって、各光源ユニットを直視することによるグレアを低減することが可能となっている。
図8は、点灯パターンを変えた各光源ユニットの光軸に対して、出射開口の正面から所定の角度となるように横方向に移動した場合における発光面の輝度分布の推移を示した図である。Xで示した領域は、各光源ユニットの発光面において1,000,000cd/m以上の高輝度を示した箇所を表している。
比較例5は、光源ユニット4のLEDモジュール12のLED24をすべての列で最大光量となるように点灯させたものである。
図8に示すように、比較例5の場合、光軸Kに対して5度の角度となるように、正面から横方向に移動した位置であっても、発光面には、高輝度を示す領域Xが残留し続けている。すなわち、比較例5では、光源ユニットの正面から横方向に移動した場合であっても、光源ユニットを直視することによる強いグレアが残留し続ける。なお、比較例5の光束は、10800lmとなっている。
一方、比較例3、及び光源ユニット4の場合、光軸Kに対して5度以上の角度となるように、正面から横方向に移動した位置では、いずれも発光面には、領域Xが見られなくなっている。
また、比較例3の光束が2160lmであるのに対し、光源ユニット4の光束は、4860lmとなっている。すなわち、光源ユニット4では、当該光源ユニット4の正面から横方向に移動することによって、グレアを低減しつつ、より多くの光量を得ることが可能となっている。
図9は、各光源ユニットの照度分布を示す図であり、図9(A)は、比較例1の照度分布を示す図、図9(B)は、比較例3の照度分布を示す図、図9(C)は、本実施形態の光源ユニット4の照度分布を示す図である。
さらに、比較例1と、比較例3と、光源ユニット4との照度分布を比較した結果を図9に示す。この照度分布の計測時には、各光源ユニットは、支柱Pによって支持されており、図9において、Pは、計測時の支柱Pの配置位置を示している。また、Yで示した領域は、各光源ユニットの照射光の範囲内で、高い照度を示した箇所を表している。
比較例3は、図9(B)に示すように、比較例1に比べて高い照度を示す領域Yが狭く、配光が狭くなっている。これに対して、本実施形態の光源ユニット4は、図9(C)に示すように、比較例3よりも領域Yが広く、配光が比較例1と同程度の広さとなっている。
すなわち、本実施形態の光源ユニット4は、光軸Kに沿って並べたLED24の列を反射鏡10の横方向に複数並べることによって、配光の範囲を広げることが可能となっている。
上述した実施形態によれば、次のような効果を奏する。
本実施形態の投光器1は、光源ユニット4を備え、当該光源ユニット4は、反射鏡10と、光軸K上に当該光軸Kに沿って複数のLED24を並べて線状光源としたLEDモジュール12とを備えている。そして、各LED24は、反射鏡10の反射面10Aに向けて放射光を放射する構成とした。
これによって、照射エリア側から反射鏡10を見た場合、反射鏡10の光軸Kから逸れた位置では、光源部22の発光面輝度が低下して見え、投光器1の光軸から逸れた位置における当該投光器1を直視することによるグレアを抑制し、低減できる。
また、本実施形態によれば、光源部22が備えるLED24は、光軸Kに沿って延びる5つの列状に配置され、光軸Kから逸れた位置に配置されたもの程、光量が低くなるように出力が調節されている構成とした。これによって、光軸K上のみにLED24を配置するよりも、光源ユニット4の光量を増加させ、また、配光の範囲を広げることができる。さらに、光源ユニット4の正面から見て、光軸Kから逸れた位置における照射光Sの光量が低減され、投光器1を直視することによるグレアを低減することができる。
また、本実施形態によれば、光源部22において点灯されているLED24の光量がいずれも最大である場合、光源部22の短軸の長さL2を、次式(1)を満たす長さで形成した。
23×L2≦L1 (1)
これによって、光軸Kに対して5度以上の角度で逸れた位置において、光源ユニット4を直視した場合のグレアを低減できる。
また、本実施形態によれば、光源部22の長軸の長さL3を、次式(2)を満たす長さで形成した。
1.5×L2≦L3 (2)
これによって、光源ユニット4は、複数のLED24を長軸方向に配置することができ、必要な光束を得ることができる。
また、本実施形態によれば、反射鏡10は、回転放物面を当該回転放物面の回転軸に沿って切断することで得られる形状である反射面10Aを備える構成とした。これによって、投光器1の照射光Sが競技エリア等から外れた不要な範囲に照射されることを抑制できる。
次いで、本実施形態の第1の変形例について説明する。
本変形例の投光器1は、光源ユニット4の各LED24の色温度が5つの列ごとに異なるように、当該LED24に色温度がそれぞれ異なるCSPLEDを用いた光源ユニットを備えている。
具体的には、各LED24は、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、段階的に色温度が低くなるように配列されている。
本変形例では、列R1に並べられた各LED24の色温度は、いずれも5000Kとなっている。また、列R2、R3にそれぞれ並べられた各LED24は、いずれも色温度が4000Kとなっている。また、列R4、R5にそれぞれ並べられた各LED24は、いずれも色温度が3000Kとなっている。
なお、この変形例の光源ユニットにおける各列のLED24の光量は、上述した光源ユニット4と同一であり、各列のLED24は、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、光量が低くなるように配列されている。
この色温度設定によって、光源ユニットの正面から横方向に移動した場合、照射エリア側から見える当該光源ユニットの照射光Sの量が低下すると共に、色温度がなだらかに低下する。このため、本変形例の投光器1では、当該光源ユニットの光軸Kから逸れた位置において、当該投光器1を直視することによるグレアを低減することができる。
次いで、本実施形態の第2の変形例について説明する。
図10は、第2の変形例の投光器1が有するLEDモジュール12の上面図である。
本変形例の投光器1の光源ユニット4は、図10に示すように、上述した光源部22と同様にLED24が並べられることで形成される5つの列において、LED24の数が列ごとに異なるように配置された光源部30を備えている。
具体的には、各LED24は、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、配置される数が段階的に少なくなるように配列されている。また、各列に配置されたLED24の光束は、いずれも同一となっている。
これによって、本変形例の投光器1は、当該光源ユニット4の光軸Kから逸れた位置において、当該投光器1を直視することによるグレアを低減することができる。
次いで、本実施形態の第3の変形例について説明する。
図11は、第3の変形例の投光器1が有する光源ユニット40の正面図である。
本変形例の光源ユニット40が備える反射鏡50は、図11に示すように、上述した反射鏡10の反射面10Aの一部を切り欠くことによって形成された反射面50Aを備えている。
具体的には、反射鏡50は、上述した反射鏡10が反射面10Aの横方向の両端にそれぞれ位置する端部10D、10Eを切り欠かれることによって形成されている。すなわち、反射面50Aは、端部10D、10Eが有する反射面側端部10A1、10A2が切り欠かれることで形成されている。
反射面10Aについて詳述すると、端部10D、10Eが有する反射面側端部10A1、10A2には、LED24からの光がほとんど照射されない。このため、反射鏡50を備えた光源ユニット40の光量は、光源ユニット4の光量よりも低下することがなく、同程度となる。
また、反射鏡50は、端部10D、10Eが切り欠かれているため、反射鏡50の幅方向の長さL4は、反射面10Aの内径L1よりも短くなっている。
これによって、光源ユニット4よりも小型で、同等の光量を有した光源ユニット4を形成することができ、当該光源ユニットを用いることによって、投光器1を小型化することができる。
なお、反射鏡50は、端部10D、10Eのいずれか一方のみを切り欠くことによって形成されていてもよい。
また、本変形例の光源ユニット40は、反射面10Aを形成する回転放物面の内、頂点Tを含む反射面後端部10A3を切り欠いた形状に形成された反射面を有していてもよい。
詳述すると、反射面10Aにおいて、反射面後端部10A3には、反射面側端部10A1、10A2と同様に、LED24からの光がほとんど照射されない。このため、当該反射面後端部10A3を切り欠いた反射鏡を備えた光源ユニットの光量は、光源ユニット4と同程度となる。
上述した実施形態は、本発明の一態様を例示したものであって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、LEDモジュール12には、短軸と長軸とを有した略矩形、あるいは略楕円形の面状に形成されたCOB型のLEDを用いてもよい。この場合、LEDモジュール12は、長軸が反射鏡10の光軸Kに沿うように配置され、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、発光素子の密度を低くし、光量、または輝度を低下させてもよい。
また例えば、各反射鏡10は、天板18が下側、反射鏡10が上側となるように筐体2に収められていてもよい。
また、2つの光源ユニット4を各天板18の上面18A同士が対向するように配置したものを、疑似的にパラボラ反射面を全周にわたって有する1つの光源ユニットとして用いてもよい。
また例えば、各LED24に制御チップを設けて光量を制御し、光源ユニット4の照射光Sを制御してもよい。
また例えば、各LED24、あるいは光源ユニット4のいずれかにレンズを設け、照射光Sを制御してもよい。
また例えば、反射鏡10の反射面10Aは、楕円反射面であってもよい。
また例えば、本実施形態の各LED24は、光軸Kから横方向に逸れるにつれて、3段階にわたって光量が低くなるように配列されているが、これに限らず、比較例4のように、2段階であってもよい。
また例えば、本実施形態の各LED24は、光軸Iがいずれも反射鏡10の光軸Kに対して垂直となるように配置されるとした。しかしながらこれに限らず、各LED24は、光軸Iが反射面10Aに向かっているのであれば、それぞれ任意の角度で基板20に取り付けられていてもよい。
また例えば、基板20は、光源部22の長軸が光軸Kに沿い、各LED24の光軸Iが反射面10Aに向かっているのであれば、天板18の対向面18Bに任意の角度で取り付けられていてもよい。
1 投光器
2 筐体
2A、4A 前面
2B 開口部
3 アーム
4、40 光源ユニット
4B、10C 後端
5 前面カバー
6 放熱フィン
10、50 反射鏡
10A、50A 反射面
10A1、10A2 反射面側端部
10A3 反射面後端部
10B 出射開口
10D、10E、14A、14B、20B 端部
12 LEDモジュール
14 ヒートパイプ
16 取付ベース
18 天板
18A 上面
18B 対向面
18C 結合部
18D 凹部
20 基板
20A 実装面
22、30 光源部
24、26 LED(発光素子)
24A 発光面
I、K 光軸
L1 内径
L2、L3、L4 長さ
P 支柱
R1、R2、R3、R4、R5 列
S、Sa 照射光
T 頂点
X、Y 領域
f 焦点

Claims (8)

  1. 反射鏡と、
    複数の発光素子を有した線状光源と、を備え、
    前記線状光源は、
    前記反射鏡の光軸上に当該光軸に沿って設けられ、当該反射鏡の反射面に向けて光を放射する
    ことを特徴とする投光器。
  2. 前記線状光源は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子と、前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子とを有し、
    前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子よりも光量、及びまたは輝度が低い
    ことを特徴とする請求項1に記載の投光器。
  3. 前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子よりも色温度が低い
    ことを特徴とする請求項2に記載の投光器。
  4. 前記反射鏡の光軸上から逸れた位置に配置された発光素子の数は、前記反射鏡の光軸上に配置された発光素子の数よりも少ない
    ことを特徴とする請求項2に記載の投光器。
  5. 前記線状光源は、前記光軸と直交する方向に幅を有し、
    前記反射鏡の内径をL1、前記幅の長さをL2としたとき、
    次の式を満たすことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の投光器。
    23×L2≦L1
  6. 前記線状光源は、前記光軸と直交する方向に幅を有し、
    前記幅の長さをL2、前記線状光源の光軸の方向における長さをL3としたとき、次の式を満たすことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の投光器。
    1.5×L2≦L3
  7. 前記反射鏡の反射面は、回転放物面を当該回転放物面の回転軸に沿って切断することで得られる形状を備えている
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の投光器。
  8. 前記反射鏡の前記反射面は、前記反射面の径方向における少なくともいずれかの端部を切り欠いた形状である
    ことを特徴とする請求項7に記載の投光器。
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