JP2020051629A - マルチ型空気調和機 - Google Patents

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慎佑 吉田
Shinsuke Yoshida
慎佑 吉田
純一 津野
Junichi Tsuno
純一 津野
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Abstract

【課題】マルチ型の空気調和機で暖房運転している室内機と、サーモオフとなった室内機の組み合わせが発生した場合、サーモオフとなった室内機の室温を正確に判断し、また、室温を検出するための室内ファンの運転期間を出来るだけ短くする。【解決手段】暖房運転時にサーモオフしている第3室内機2cの室温検出部20は、単位時間(20秒)毎に第3室温センサ9cで検出した室温の温度傾斜が、予め定めた温度差以内になるまで第3室内ファン10cを回転させた後に第3室温センサ9cで室温を検出するため、サーモオフとなった第3室内機2cで室温を検出するための第3室内ファン10cの運転期間を出来るだけ短くすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、マルチ型空気調和機に係わり、より詳細には、暖房運転時のサーモオフ期間中における室温の誤検出防止に関する。
従来、マルチ型の空気調和機で複数の室内機を暖房運転している場合、少なくとも1台の室内機が運転中にサーモオフとなる場合がある。サーモオフとなった室内機は再度サーモオンにするか否かを判断するために室温の低下を監視している。
サーモオフとなった室内機に対応する電子膨張弁は、冷媒経路において室内熱交換器の下流側に位置する。この電子膨張弁を閉じると室内熱交換器に冷媒が滞留し、冷凍サイクルとして冷媒不足となる。この冷媒不足を防止するため、サーモオフとなった室内機の電子膨張弁を微かに開いて冷媒を流し、冷媒不足を防ぐ方法が知られている。
しかし、この方法ではサーモオフとなった室内機に高温の冷媒が流れることになる。そのため、通風路において室内熱交換器よりも風上側に配置された温度センサで室温を検出した場合、高温の冷媒の影響により実際の室温よりも高い温度を検出してしまう。このため、正確な温度を検出できない問題が生じる。これを解消するため室内機は室温を検出する前に一定期間だけ室内ファンを回転させて送風し、室内機の筐体内に滞留した暖かい空気を排出する必要があった(例えば特許文献1参照)。
この室内ファンを回転させる時間は設定温度や住環境などが最大の負荷となる条件を考慮して十分な長さに決定されている。しかし、これらの条件によってはすでに室内機内の排熱が完了して正確な室温が検出できているにもかかわらず室内ファンの回転を継続させ、無駄に電力を消費してしまう場合があった。
特開2013−217550号公報(段落番号0002〜0003)
本発明は以上述べた問題点を解決し、マルチ型の空気調和機で、暖房運転している室内機と、サーモオフとなった室内機の組み合わせが発生した場合、サーモオフとなった室内機の室温を正確に判断し、また、室温を検出するための室内ファンの運転期間を出来るだけ短くすることを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、本発明の請求項1に記載の発明は、
室内熱交換器と、室内ファンと、前記室内ファンにより送風される空気が流れる通風路において前記室内熱交換器よりも風上側に備えられて室温を検出する室温センサと、サーモオフ時における室温検出のために前記室内ファンを回転させる室温検出手段とをそれぞれ備えた複数の室内機と、室外機とを備えたマルチ型空気調和機であって、
前記室内機の少なくとも1台が暖房運転しているときで、かつ、その他の室内機のうち少なくとも1台がサーモオフの場合、
サーモオフしている前記室内機の室温検出手段は、単位時間毎に前記室温センサで検出した室温の温度傾斜が予め定めた温度差閾値以内になるまで前記送風ファンを回転させた後、前記室温センサで室温を検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の発明は、
前記室温検出手段は、前記室温センサで室温を検出すると共に、前記送風ファンを停止させることを特徴とする。
以上の手段を用いることにより、本発明によるマルチ型の空気調和機によれば、サーモオフとなった室内機の室温を正確に判断することができる。また、室温を検出するための室内ファンの運転期間を短くすることができる。
本発明によるマルチ型空気調和機の実施例を示す冷凍サイクルのブロック図である。 本発明の原理を説明する説明図である。 室温検出部を示すブロック図である。 室温検出部の動作を説明する説明図である。
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
図1は本発明によるマルチ型空気調和機40の実施例を示す冷凍サイクルのブロック図である。
マルチ型空気調和機40は室外機1と第1室内機2aと第2室内機2bと第3室内機2cを備えており、室外機1と各室内機は、室外機1に備えられた液側操作弁14とガス側操作弁15を介して冷媒回路が接続されている。
室外機1は、冷媒を圧縮するインバータ駆動の圧縮機3と、冷媒の循環方向を切り換える四方弁4と、冷媒と外気とを熱交換させる室外熱交換器5と、室外熱交換器5に流れる冷媒量を調整する室外電子膨張弁6と、液冷媒を貯留するレシーバ16と、圧縮機3に吸入される冷媒の中から液成分を分離し、ガス成分のみを圧縮機3に吸入させるアキュムレータ12と、液側操作弁14と、ガス側操作弁15と、室外機制御部13を備えている。
室外機1側の上記各機器は、吐出管17a、室外機ガス管18c、室外機液管18a、室外機ガス管18b、室外機ガス管17c、吸入管17b等の冷媒管を介して接続され、室外機1の冷媒回路を構成している。また、室外機1には、室外熱交換器5に対して外気を送風する室外ファン5aが設けられている。
ガス管19aおよび液管19bは、室外機1のガス側操作弁15および液側操作弁14にそれぞれ接続される冷媒管であり、現場での据え付け施工時に室外機1とそれに接続される第1室内機2a、第2室内機2b、第3室内機2cの間の距離に応じてその長さが設定されるようになっている。ガス管19aおよび液管19bの途中には、図示しない分配器が設けられ、この分配器を介して室外機1と第1室内機2a、第2室内機2b、第3室内機2cのそれぞれが接続されている。これによって、密閉された1系統の冷凍サイクルが構成されている。
第3室内機2cは、冷媒と室内空気とを熱交換させて調和空気を生成する第3室内熱交換器8cと、第3室内電子膨張弁7cと、室内空気を吸い込み第3室内熱交換器8cを通して室内に送風する第3室内ファン10cと、第3室内ファン10cを回転させる第3ファンモータ31cと、第3室内ファン10cにより送風される空気が流れる図示しない通風路において第3室内熱交換器8cよりも風上側に配置された第3室温センサ9cと、これらを制御する第3室内機制御部11cを備えている。そして、第3室内熱交換器8cの一端はガス管19aに接続され、第3室内熱交換器8cの他端は第3室内電子膨張弁7cを介して液管19bに接続されている。
なお、第1室内機2aと第2室内機2bと第3室内機2cは同じ冷媒回路を備えている。
第2室内機2bは、冷媒と室内空気とを熱交換させて調和空気を生成する第2室内熱交換器8bと、第2室内電子膨張弁7bと、室内空気を吸い込み第2室内熱交換器8bを通して室内に送風する第2室内ファン10bと、第2室内ファン10bを回転させる第2ファンモータ31bと、第2室内ファン10bにより送風される空気が流れる図示しない通風路において第2室内熱交換器8bよりも風上側に配置された第2室温センサ9bと、これらを制御する第2室内機制御部11bを備えている。そして、第2室内熱交換器8bの一端はガス管19aに接続され、第2室内熱交換器8bの他端は第2室内電子膨張弁7bを介して液管19bに接続されている。
同様に第1室内機2aは、冷媒と室内空気とを熱交換させて調和空気を生成する第1室内熱交換器8aと、第1室内電子膨張弁7aと、室内空気を吸い込み第1室内熱交換器8aを通して室内に送風する第1室内ファン10aと、第1室内ファン10aを回転させる第1ファンモータ31aと、第1室内ファン10aにより送風される空気が流れる図示しない通風路において第1室内熱交換器8aよりも風上側に配置された第1室温センサ9aと、これらを制御する第1室内機制御部11aを備えている。そして、第1室内熱交換器8aの一端はガス管19aに接続され、第1室内熱交換器8aの他端は第1室内電子膨張弁7aを介して液管19bに接続されている。
上記構成において、第3室内機制御部11cは室温が設定温度になったら第3室内機2cの空調運転を停止する。これをサーモオフと呼称する。また、第3室内機制御部11cは室温が設定温度より低下したら第3室内機2cの空調運転を再開する。これをサーモオンと呼称する。
一方、第3室内機2cの第3室内機制御部11cは、室温を検出する室温検出部(室温検出手段)20と、第3室内機2cがサーモオフとなった時、次にサーモオンとするために室温が設定温度よりも一定以上乖離した時を監視するサーモオフ管理部30を備えている。そして、室温検出部20は、第3ファンモータ31cへモータ駆動信号を出力し、また、第3室温センサ9cで検出した温度を示す室温信号が入力され、さらに、サーモオフ管理部30から室温要求信号が入力されている。また、室温検出部20は室温要求信号に対応して検出した室温である検出室温値信号をサーモオフ管理部30へ出力する。なお、第3室内機制御部11cと第2室内機制御部11bと第1室内機制御部11aは同じ構成のため、第2室内機制御部11bと第1室内機制御部11aに関する図示と説明を省略する。
次に冷媒回路における冷媒の流れについて説明する。
暖房運転時において、図1の実線矢印で示すように室外機制御部13は、圧縮機3を経た冷媒が第1室内熱交換器8a〜第3室内熱交換器8cに流れるように四方弁4を切り替える。暖房運転時には、圧縮機3で高温高圧となったガス冷媒が、室外機ガス管17cとガス管19aを経由して第1室内熱交換器8a〜第3室内熱交換器8cに送られ、室内空気との熱交換により室内空気を加温するとともに、凝縮して高温高圧の液冷媒となる。この際、第1室内熱交換器8a〜第3室内熱交換器8cはガス冷媒を凝縮させる凝縮器として機能する。この高温高圧の液冷媒は、液管19bを通過した後、室外電子膨張弁6によって減圧されて低温低圧の液冷媒となる。この低温低圧の液冷媒は室外熱交換器5に送られ、室外空気との熱交換により蒸発し、低温低圧のガス冷媒となる。この際、室外熱交換器5は液冷媒を蒸発させる蒸発器として機能する。この低温低圧のガス冷媒は、四方弁4を経て圧縮機3に流入する。
次に図2を用いて本発明の原理を説明する。
図2はサーモオフとなり、室温の検出を開始した時の第2室内機2bと第3室内機2cが検出した室温信号の変化を示している。図2において横軸はサーモオフとなってから第2室内ファン10b及び第3室内ファン10cが回転を開始し、第2室温センサ9b及び第3室温センサ9cが検出した温度が低下し始めた後からの経過時間(単位:秒)であり、縦軸は各室温センサで検出した温度(単位:℃)である。
ここで、室外機1と第1室内機2aは暖房運転モードで動作しており、第2室内機2bと第3室内機2cはサーモオフ状態となっている。図2の実線は第3室内機2cにおける室温信号を、破線は第2室内機2bにおける室温信号をそれぞれ示している。なお、前述したように暖房運転モードでサーモオフになった場合、サーモオフとなった各室内機はそれぞれの室内機に備えられた第3室内電子膨張弁7c及び第2室内電子膨張弁7bを微かに開いて高圧ガス冷媒をわずかに流し、凝縮した液冷媒を回収する。なお、種々の室内機の中には電子膨張弁を備えていない機器も存在するが冷媒の循環経路は同じである。
前述したようにサーモオフ後に第3室温センサ9cで検出した温度は実際の室温でなく、温かい冷媒が滞留した第3室内熱交換器8cの周囲温度である。従って正確な室温を検出するためには、サーモオフ後であっても第3室内ファン10cを回転させて第3室内機2cの筐体内に滞留した暖かい空気を排出する必要がある。このため従来の技術では第3室内機2cの筐体内に滞留した暖かい空気を確実に排出するまでの時間を予め確認しておき、諸条件を考慮してマージンを加えた一定時間だけ第3室内ファン10cを回転させていた。つまり、条件によっては滞留した空気を排出して正確に室温を検出できる状態になったにも係わらずに第3室内ファン10cの回転を継続していたことになる。
図2の実線に示すように第3室内機2cの第3室温センサ9cが検出した28℃の温度は、第3室内ファン10cの回転による第3室内熱交換器8cへの送風により徐々に低下し、第3室内ファン10cの回転開始から40秒後に24.8℃、60秒後に23.8℃、160秒後に20.1℃、180秒後に20.0℃まで低下している。
ここで、例えば20秒を単位時間(サンプリング期間)として考えた時の温度傾斜、つまり、サンプリング期間の開始時の温度と終了時の温度差が徐々に縮小し、予め定めた温度差閾値(例えば0.1℃)以内になったら、第3室内機2cの筐体内に滞留した暖かい空気を排出して正確に室温を検出できるようになったと判断できる。
具体的には図2の実線で示す第3室内機2cで検出した温度において、第3室内ファン10cの回転開始から40秒後と60秒後の温度差は1.0℃であり、160秒後と180秒後の温度差は0.1℃である。つまり、第3室内ファン10cの回転開始から180秒後には温度差閾値以内になったので、第3室温センサ9cが検出したこの時の温度を実際の室温とすることで正確な室温を得ることができる。
図2の破線で示す第2室内機2bで検出した温度も同様であり、第2室内ファン10bの回転開始から320秒後には温度差閾値以内になったので、第2室温センサ9bが検出したこの時の温度を実際の室温とすることで正確な室温を得ることができる。
このように例え室内機が設置されている部屋の大きさの違いなどがあって温度低下の速度が変化する場合であっても、サンプリング期間毎に検出した室温センサの温度傾斜を確認することで、実際の室温を測定できるタイミングで有るか否かを正確に判断することができる。
この動作を行う室温検出部20を図3のブロック図に示す。前述したように室温検出部20は、第3室温センサ9cが検出した室温信号(温度)と、サーモオフ管理部30が出力する室温要求信号が入力されており、室温要求信号に対応して実際の室温を検出して検出室温値としてサーモオフ管理部30へ出力する。
室温検出部20は、20秒(サンプリング期間)を計時するタイマ21と、室温信号が入力される室温入力部22と、室温要求信号が入力される指示部23と、検出された温度を記憶する記憶部24と、サンプリング期間の前後で検出した温度における温度傾斜が温度差閾値以内になったか否かを判定する判定部25を備えている。
指示部23は、室温要求信号が入力されるとモータ駆動信号をローレベル(モータ停止)からハイレベル(モータ回転)にして第3ファンモータ31cを回転させる。一方、タイマ21は、入力されたモータ駆動信号がローレベルからハイレベルになるとサンプリング期間、つまり20秒のカウントを開始する。タイマ21はカウントを開始すると待機時間信号をローレベルからハイレベルにして出力し、カウントが終了すると待機時間信号をハイレベルからローレベルにする。また、タイマ21はモータ駆動信号がハイレベルとなっている間、20秒のカウントを繰り返して実行する。
室温入力部22には室温信号と待機時間信号が入力されており、タイマ21による20秒のカウントが終了すると、つまり、待機時間信号がハイレベルからローレベルに変化すると、第3室温センサ9cが検出した温度(室温信号)をデジタルの検出温度に変換して検出温度値として取り込む。そして、室温入力部22は取り込んだ検出温度値を記憶部24と判定部25へ出力する。
記憶部24は検出温度が入力されると、すでに記憶している前回の検出温度値である前回温度値を判定部25へ出力した後、入力された検出温度値を前回温度値として記憶する。なお、記憶部24はモータ駆動信号が入力されており、モータ駆動信号がローレベルの時、前回温度値を0℃(初期値)として記憶する。さらに、記憶部24はモータ駆動信号がハイレベルからローレベルになった時、つまり、排熱が完了した時に入力された検出温度値を検出室温値としてサーモオフ管理部30へ出力する。
判定部25は、室温入力部22で検出された検出温度値が入力された時、同時に記憶部24から前回温度値が入力される。判定部25は入力された検出温度値、つまり、第3室温センサ9cが検出した現在の温度と、20秒前に検出された前回温度値との温度差が温度差閾値(例えば0.1℃)以内になったか否かを判定し、温度差閾値以内になった時に排熱完了を意味するパルス信号である排熱完了信号を指示部23へ出力する。判定部25は、検出温度値が温度差閾値よりも大きい場合は排熱完了信号をローレベルのままとする。
この排熱完了信号が入力された指示部はモータ駆動信号をハイレベルからローレベルにして出力し、第3ファンモータ31cを停止させる。このモータ駆動信号が入力された記憶部24は、モータ駆動信号がハイレベルからローレベルになる直前に入力された検出温度値を検出室温値(現在の室温)としてサーモオフ管理部30へ出力する。
次に第3室内機制御部11cの動作について説明する。
第3室内機制御部11cは、暖房運転又は冷房運転を開始し、室温と設定温度がほぼ等しくなるとサーモオフとする機能を有している。第3室内機制御部11cは、サーモオフとした後、次にサーモオンとするか否かを判断するためサーモオフ管理部30を起動し、サーモオフ管理部30は、室温が設定温度よりも一定以上乖離した時を監視する監視動作を開始するようになっている。以後、サーモオフ管理部30は、室温を定期的に監視して室温が設定温度から一定以上乖離した時にサーモオンとするように第3室内機制御部11cへ指示するものである。また、サーモオフ管理部30は、第3室温センサ9cで検出した室温信号が入力されており、冷房運転時のサーモオフでは室温要求信号を出力せず、サーモオフ管理部30自身が取り込んだ室温信号をデジタル値に変換し、これを現在の室温として用いる。
次に図4の説明図を用いて室温検出部20の動作を説明する。
図4において横軸は時間であり、縦軸において図4(1)は第3室温センサ9cで検出した温度(室温信号)を、図4(2)はサーモオフ管理部30が出力する室温要求信号を、図4(3)はモータ駆動信号を、図4(4)は待機時間信号を、図4(5)はサンプリング期間が終了した時に第3室温センサ9cで検出した検出温度信号を、図4(6)は記憶部24が出力する前回温度信号を、図4(7)は排熱完了信号を、図4(8)は記憶部24が出力する検出室温値を、それぞれ示している。なお、t0〜t10は時刻である。また、前提条件として室外機1と第1室内機2aは暖房運転モードで動作しており、第2室内機2bと第3室内機2cはサーモオフ直後の状態となっている。このため、第3室内ファン10cも停止状態である。
第3室内機制御部11cは第3室内機2cがサーモオフ状態になったと判断すると、サーモオフ管理部30を起動する。サーモオフ管理部30は、まず最初に、現在の室温を確認するために図4(2)に示すようにt1で室温要求信号(パルス信号)を室温検出部20へ出力する。室温要求信号が入力された室温検出部20の指示部23はt1でモータ駆動信号をローレベルからハイレベルにして出力し、第3ファンモータ31cを回転させる。
t1でこのモータ駆動信号が入力されたタイマ21は、t1〜t2、t2〜t4、t4〜t5、・・・と、サンプリング期間(20秒)毎のパルス信号である待機時間信号を連続的に出力する。なお、t2〜t3はタイマ21が20秒のカウントが終了した後、再カウントを開始するまでの準備期間(数マイクロセカンド)である。
室温入力部22はサンプリング期間の終了時、つまり20秒が経過する毎に第3室温センサ9cで検出した温度(室温信号)を取り込んで検出温度として記憶部24と判定部25へ出力する。
図4(1)に示すように室温信号において例えばt1は28℃、t2は26℃、t4は24.8℃、t5は23.8℃、t6は20.1℃、t7は20.0℃となっている。記憶部24は、20秒前に記憶していた温度を前回温度信号として今回出力するため、図4(6)に示すように前回温度信号はt2で初期値の0℃、t4は26℃、t5は24.8℃、t6は20.3℃、t7は20.1℃となっている。
判定部25は検出温度値と前回温度値の温度差を算出し、この算出結果と温度差閾値(0.1℃)を20秒毎に比較して温度差が温度差閾値以内になったと判定したら排熱完了信号を出力する。図4においてこの温度差はt2で26℃、t4は1.2℃、t5は1.0℃、t6は0.2℃、t7は0.1℃となっている。従って判定部25はt7で排熱完了信号を出力する。このため、指示部23はt7でモータ駆動信号をローレベルにして第3ファンモータ31cを停止させ、また、タイマ21の動作も停止させ、記憶部24からt7で検出した検出温度(20℃)を現在の室温である検出室温値としサーモオフ管理部30へ出力させる。
サーモオフ管理部30は現在の室温が20℃であり、設定温度(20℃)と乖離していないためサーモオフ状態を継続させる。このためサーモオフ管理部30は検出室温値が入力されてから一定期間、例えば3分後に再度、室温検出部20へ室温要求信号を出力する。t8でこの室温要求信号が入力された室温検出部20は、t1で説明した動作を繰り返す。前述したように暖房運転モードにおけるサーモオフの期間、第3室内機制御部11cは第3室内電子膨張弁7cを少しだけ開いて冷媒が流れるようにしているため、t7で第3ファンモータ31cが停止した後、徐々に室温信号で示される温度が上昇している。ただし、この温度上昇は暖房運転モードからサーモオフ状態になった場合よりも小さいため、t1〜t7までの時間よりも少し短い時間で現在の室温を求めることができる。
以上説明したように、暖房運転時にサーモオフしている第3室内機2cの室温検出部20は、単位時間(20秒)毎に第3室温センサ9cで検出した室温の温度傾斜が予め定めた温度差以内になるまで第3室内ファン10cを回転させた後、第3室温センサ9cで室温を検出するため、サーモオフとなった第3室内機2cで室温を正確に判断することができる。また、室温を検出するための第3室内ファン10cの運転期間を出来るだけ短くすることができる。
本実施例では各部をハードウェアのブロックとして説明しているが、これに限るものでなく、同等の機能をソフトウェアで実現してもよい。また、室外機や室内機の数は任意の台数であってもよい。
また、本実施例では室温検出手段が室温センサで室温を検出すると共に、送風ファンを停止させている。これにより、必要最小限の期間だけ送風ファンを回転させることで省エネ効果と、繰り返して室温を検出する場合の再検出可能な時間を短縮できる効果を得ることができる。この場合、室温センサの測定精度が問題とならないなら送風ファンの回転停止前に室温を検出してもよいし、また、送風ファンの回転停止後に室温を検出してもよい。
また、本実施例では検出した室温の温度傾斜が一度でも温度差閾値以内になれば室温を検出できたとしている。しかしながら、検出のタイミングや外乱などにより一時的に温度差閾値以内になることが予想される。このため、温度傾斜が温度差閾値以内になった状態が複数回連続した場合を室温の検出タイミングとしてもよい。
または、単位時間(例えば1分間)における室温の温度傾斜の合計値が定めた温度差閾値以内になった場合を室温の検出タイミングとしてもよい。具体的には20秒毎に1分間で3回検出した室温が0.11℃、0.07℃、0.12℃の場合、この合計値が0.30℃となり、予め定めた温度差閾値の0.3℃以下となることを判定することで、室温の検出タイミングを知ることができる。
このように複数回の温度傾斜による判定を用いることで、外乱などによる一時的な室温変化を除去して、より正確な室温を検出することができる。
1 室外機
2a 第1室内機
2b 第2室内機
2c 第3室内機
3 圧縮機
4 四方弁
5 室外熱交換器
5a 室外ファン
6 室外電子膨張弁
7a 第1室内電子膨張弁
7b 第2室内電子膨張弁
7c 第3室内電子膨張弁
8a 第1室内熱交換器
8b 第2室内熱交換器
8c 第3室内熱交換器
9a 第1室温センサ
9b 第2室温センサ
9c 第3室温センサ
10a 第1室内ファン
10b 第2室内ファン
10c 第3室内ファン
11a 第1室内機制御部
11b 第2室内機制御部
11c 第3室内機制御部
12 アキュムレータ
13 室外機制御部
14 液側操作弁
15 ガス側操作弁
16 レシーバ
17a 吐出管
17b 吸入管
17c 室外機ガス管
18a 室外機液管
18b 室外機ガス管
18c 室外機ガス管
19a ガス管
19b 液管
20 室温検出部(室温検出手段)
21 タイマ
22 室温入力部
23 指示部
24 記憶部
25 判定部
30 サーモオフ管理部
31a 第1ファンモータ
31b 第2ファンモータ
31c 第3ファンモータ
40 マルチ型空気調和機

Claims (2)

  1. 室内熱交換器と、室内ファンと、前記室内ファンにより送風される空気が流れる通風路において前記室内熱交換器よりも風上側に備えられて室温を検出する室温センサと、サーモオフ時における室温検出のために前記室内ファンを回転させる室温検出手段とをそれぞれ備えた複数の室内機と、室外機とを備えたマルチ型空気調和機であって、
    前記室内機の少なくとも1台が暖房運転しているときで、かつ、その他の室内機のうち少なくとも1台がサーモオフの場合、
    サーモオフしている前記室内機の室温検出手段は、単位時間毎に前記室温センサで検出した室温の温度傾斜が予め定めた温度差閾値以内になるまで前記送風ファンを回転させた後、前記室温センサで室温を検出することを特徴とするマルチ型空気調和機。
  2. 前記室温検出手段は、前記室温センサで室温を検出すると共に、前記送風ファンを停止させることを特徴とする請求項1記載のマルチ型空気調和機。
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