JP2020048341A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020048341A
JP2020048341A JP2018175477A JP2018175477A JP2020048341A JP 2020048341 A JP2020048341 A JP 2020048341A JP 2018175477 A JP2018175477 A JP 2018175477A JP 2018175477 A JP2018175477 A JP 2018175477A JP 2020048341 A JP2020048341 A JP 2020048341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
phase
capacitor
det
carrier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018175477A
Other languages
English (en)
Inventor
賢司 小堀
Kenji Kobori
賢司 小堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2018175477A priority Critical patent/JP2020048341A/ja
Publication of JP2020048341A publication Critical patent/JP2020048341A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Inverter Devices (AREA)

Abstract

【課題】動作停止時において平滑コンデンサの放電時にモータの回転を抑制可能な三相中性点クランプ式の電力変換装置を提供する。【解決手段】三相中性点クランプ式の電力変換装置1は、平滑部12の第1のコンデンサ12a及び第2のコンデンサ12bの放電時には、電圧指令の振幅をVとし、放電時の出力電圧の角周波数をωとしたときの三相のいずれか一相の電圧指令をV・sin(ωt)とし、他の二相の電圧指令を−V・sin(ωt)/2とする。振幅Vは、0≦ωt≦πのときには第2のコンデンサ12bの検出電圧に応じて決定され、π≦ωt≦2πのときには第1のコンデンサ12aの検出電圧に応じて決定される。制御装置4は、三相の電圧指令の各々とキャリア信号とを比較することでインバータ部13の複数のスイッチング素子のゲート信号を出力し、出力電圧を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換装置に関する。
従来、三相交流電力を回転機に出力することで、出力に接続された交流電動機である回転機を駆動する電力変換装置が広く知られている。
一般に、このような電力変換装置は、交流電源からの交流を直流に変換する整流部と、複数のスイッチング素子のオンオフが制御されることで、この直流を交流に変換するインバータ部と、整流部とインバータ部との間に配された平滑コンデンサとを備える。
この平滑コンデンサには、電力変換装置の動作時に電荷が蓄積しており、電力変換装置の停止後には、この電荷を放電することが求められる。
従来技術の一例である特許文献1には、第3実施例として、モータの固定子に交番磁界を発生させるように高周波電圧を印加することで、モータを回転させることなく平滑コンデンサを放電可能な技術が開示されている。
特開2004−15892号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示された技術を三相中性点クランプ式の電力変換装置に適用すると、直列接続された2つの平滑コンデンサの電圧が不平衡のときに、モータ端の相電圧は、正負不平衡の振幅となるため出力電圧のベクトルが非対称となり、平滑コンデンサの放電時にモータが回転してしまう、という問題があった。
図10Aは、2つの平滑コンデンサの電圧が平衡のときの出力電圧ベクトルを示す図であり、図10Bは、2つの平滑コンデンサの電圧が不平衡のときの出力電圧ベクトルを示す図である。
2つの平滑コンデンサの電圧が平衡のときには、図10Aに示すように、U相電圧のベクトルと、V相電圧とW相電圧との合成ベクトルとが逆向きであって、且つその大きさが等しい。
他方で、図10Bに示すように、U相電圧のベクトルの大きさと、V相電圧とW相電圧との合成ベクトルの大きさとが相違すると、2つの平滑コンデンサの電圧は不平衡となる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、動作停止時において平滑コンデンサの放電時にモータの回転を抑制可能な三相中性点クランプ式の電力変換装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決して目的を達成する本発明は、複数のスイッチング素子を有し、直流を三相交流に変換するインバータ部と、該インバータ部の前段のP母線に一方の端子が接続された第1のコンデンサと、前記インバータ部の前段のN母線に一方の端子が接続され、且つ他方の端子が前記第1のコンデンサの他方の端子に接続された第2のコンデンサとを備える三相中性点クランプ式の電力変換装置であって、前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサの放電時には、電圧指令の振幅をVとし、放電時の出力電圧の角周波数をωとしたときの三相のいずれか一相の電圧指令をV・sin(ωt)とし、他の二相の電圧指令を−V・sin(ωt)/2とし、前記振幅は、0≦ωt≦πのときには前記第2のコンデンサの検出電圧に応じて決定され、π≦ωt≦2πのときには前記第1のコンデンサの検出電圧に応じて決定され、三相の電圧指令の各々とキャリア信号とを比較することで前記インバータ部の複数の前記スイッチング素子のゲート信号を出力し、出力電圧を生成する電力変換装置である。
上記構成の電力変換装置において、前記第1のコンデンサの電圧検出値と前記第2のコンデンサの電圧検出値との比較結果に応じてキャリア信号を切り替え可能であってもよい。
本発明によれば、動作停止時において平滑コンデンサの放電時にモータの回転を抑制可能な三相中性点クランプ式の電力変換装置を提供することができる、という効果を奏する。
実施形態1に係る電力変換装置と、電力変換装置に接続される構成とを示すブロック図である。 図1に示す制御装置の構成を示すブロック図である。 図1に示す電力変換装置の三相電圧指令の波形とキャリア信号の波形とを示す図である。 図3に対応するU相の出力電圧の波形を示す図である。 第1の電圧検出値と第2の電圧検出値との間に不平衡がある場合における、図1に示す電力変換装置の三相電圧指令の波形とキャリア信号の波形とを示す図である。 図5に対応するU相の出力電圧の波形を示す図である。 実施形態2に係る電力変換装置が備えるPWM制御部とPWM制御部に接続される構成とを示すブロック図である。 第1の電圧検出値と第2の電圧検出値との間に不平衡がある場合における、図1に示す電力変換装置の三相電圧指令の波形とキャリア信号の波形とを示す図である。 図8に対応するU相の出力電圧の波形を示す図である。 2つの平滑コンデンサの電圧が平衡のときの出力電圧ベクトルを示す図である。 2つの平滑コンデンサの電圧が不平衡のときの出力電圧ベクトルを示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
ただし、本発明は、以下の実施形態の記載によって限定解釈されるものではない。
<実施形態1>
<構成>
図1は、本実施形態に係る電力変換装置1と、電力変換装置1に接続される構成とを示すブロック図である。
図1には、電力変換装置1と、電力変換装置1の入力側に接続された三相交流電源2と、電力変換装置1の出力側に接続された回転機3と、電力変換装置1を制御する制御装置4とが示されている。
図1に示す電力変換装置1は、整流部11と、平滑部12と、インバータ部13と、電流検出器群14とを備え、商用電源である三相交流電源2から入力された交流を異なる周波数に変換して、回転機3の印加電圧として出力する三相中性点クランプ式の電力変換装置である。
整流部11は、三相交流電源2からの交流を直流に変換する。
整流部11には、2つの整流素子を直列に接続した直列回路がU相、V相及びW相の各相に対して設けられており、整流部11は6つの整流素子により実現される。
平滑部12は、第1の平滑コンデンサ12aと、第2の平滑コンデンサ12bと、第1の電圧検出器12cと、第2の電圧検出器12dとを備え、整流部11からの直流電圧、すなわちP母線とN母線との間の直流電圧を平滑化する。
また、平滑部12は、第1の平滑コンデンサ12a及び第2の平滑コンデンサ12bによって、P母線とN母線との間の直流電圧を分割する。
第1の平滑コンデンサ12aの一方の端子はP母線に接続され、第2の平滑コンデンサ12bの一方の端子はN母線に接続されている。
第1の平滑コンデンサ12a及び第2の平滑コンデンサ12bの各々の他方の端子は、中性点NPに接続されている。
また、第1の電圧検出器12cは第1の平滑コンデンサ12aの端子間電圧を検出して第1の電圧検出値Vdc1_detを出力し、第2の電圧検出器12dは第2の平滑コンデンサ12bの端子間電圧を検出して第2の電圧検出値Vdc2_detを出力する。
インバータ部13は、複数のスイッチング素子を有し、平滑部12からの直流を三相交流に変換する。
インバータ部13は、U相、V相及びW相の各相に対して2つのスイッチング素子を直列に接続した直列回路がP母線側とN母線側に各々設けられて、各相のP母線側の直列回路とN母線側の直列回路との間が出力に接続されており、12個のスイッチング素子により実現される。
具体的には、U相のP母線側にはスイッチング素子13ua,13ubをP母線側からこの順に直列に接続した直列回路が設けられ、U相のN母線側にはスイッチング素子13ud,13ucをN母線側からこの順に直列に接続した直列回路が設けられ、V相のP母線側にはスイッチング素子13va,13vbをP母線側からこの順に直列に接続した直列回路が設けられ、V相のN母線側にはスイッチング素子13vd,13vcをN母線側からこの順に直列に接続した直列回路が設けられ、W相のP母線側にはスイッチング素子13wa,13wbをP母線側からこの順に直列に接続した直列回路が設けられ、W相のN母線側にはスイッチング素子13wd,13wcをN母線側からこの順に直列に接続した直列回路が設けられており、スイッチング素子13ubとスイッチング素子13ucとの間はU相の出力に接続され、スイッチング素子13vbとスイッチング素子13vcとの間はV相の出力に接続され、スイッチング素子13wbとスイッチング素子13wcとの間はW相の出力に接続されている。
なお、各相のP母線側の直列回路内の2つのスイッチング素子の間と、各相のN母線側の直列回路内の2つのスイッチング素子の間には、2つの整流素子を直列に接続した直列回路が設けられており、2つの整流素子の間は中性点NPに接続されている。
また、複数のスイッチング素子の各々には逆流防止のために整流素子が設けられている。
電流検出器群14は、U相電流検出器14uと、V相電流検出器14vと、W相電流検出器14wとを備え、U相、V相及びW相の各相について、電力変換装置1の出力の電流を検出する。
ここで、U相電流検出器14uの検出値をU相電流検出値Iuとし、V相電流検出器14vの検出値をV相電流検出値Ivとし、W相電流検出器14wの検出値をW相電流検出値Iwとし、これらをまとめて三相電流検出値Iu,Iv,Iwと記載する。
三相交流電源2は、真空遮断器であるVCB(Vacuum Circuit Breaker)21を介して電力変換装置1に接続される。
なお、VCB21は、電力変換装置1と三相交流電源2とのオンオフを切り替えることができれば、他のスイッチであってもよい。
回転機3は、交流電動機である。
回転機3には、回転機3の位相を検出するエンコーダ31が設置されている。
エンコーダ31は、位相検出値θ_detを出力するロータリーエンコーダであり、このロータリーエンコーダは、インクリメンタル方式であってもよいし、アブソリュート方式であってもよい。
また、ロータリーエンコーダの角度検出は、特定の方式に限定されるものではなく、光電方式であってもよいし、磁気方式であってもよい。
制御装置4は、制御信号を出力することで電力変換装置1を制御する。
制御装置4は、制御部として電力変換装置1内に搭載されていてもよい。
図2は、図1に示す制御装置4の構成を示すブロック図である。
図2に示す制御装置4は、運転モード切替スイッチ40と、ACR(Automatic Current Regulator)41と、2相3相変換部42と、PWM(Pulse Width Modulation)制御部43と、3相2相変換部44と、減算器群45と、電圧振幅調整器46と、乗算器47とを備える。
運転モード切替スイッチ40は、回転機3の回転時には2相3相変換部42の入力にACR41が接続され、回転機3の停止時には2相3相変換部42の入力に乗算器47が接続されるように接続の切り替えを行うことで運転モードを切り替えるスイッチである。
運転モード切替スイッチ40には、VCB21のオンオフ信号が入力される。
ACR41は、d軸電流指令値Id_ref及びq軸電流指令値Iq_refの各々が減算器群45で検出値により減じられた値を入力とし、これに追従するように第1のd軸電圧指令Vd_cmd1及びq軸電圧指令Vq_cmdを出力する。
なお、d軸電流指令値Id_ref及びq軸電流指令値Iq_refは、回転機3のトルク等を制御する、図示しない上位の制御装置が生成する。
2相3相変換部42は、第1のd軸電圧指令Vd_cmd1又は第2のd軸電圧指令Vd_cmd2と、q軸電圧指令Vq_cmdと、エンコーダ31が検出した位相検出値θ_detとを入力とし、これらの指令値を位相検出値θ_detに基づいて座標変換することで、三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdを出力する。
第1のd軸電圧指令Vd_cmd1は、回転機3の回転時、すなわち運転モード切替スイッチ40がACR41側に接続されているときに入力される。
第2のd軸電圧指令Vd_cmd2は、回転機3の停止時、すなわち運転モード切替スイッチ40が乗算器47側に接続されているときに入力される。
なお、三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdは、ACR41によって振幅が定まる正弦波である。
PWM制御部43は、三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdとキャリア信号とを比較し、電力変換装置1に制御信号を出力する。
この制御信号には、インバータ部13の複数のスイッチング素子の各々のゲートに入力されて複数のスイッチング素子の各々のオンオフを制御するゲート信号が含まれる。
なお、キャリア信号は、PWM制御部43内で生成される。
3相2相変換部44は、電流検出器群14が検出した三相電流検出値Iu_det,Iv_det,Iw_detと、エンコーダ31が検出した位相検出値θ_detとを入力とし、これらの指令値を位相検出値θ_detに基づいて座標変換することで、二相電流検出値Id_det,Iq_detを出力する。
減算器群45は、減算器45d,45qを備え、減算器45dは、d軸電流指令値Id_refからd軸電流検出値Id_detを減算し、減算器45qは、q軸電流指令値Iq_refからq軸電流検出値Iq_detを減算する。
電圧振幅調整器46は、第1の電圧検出器12cの検出値である第1の電圧検出値Vdc1_detと、第2の電圧検出器12dの検出値である第2の電圧検出値Vdc2_detとを入力とし、振幅Vを出力する。
乗算器47は、電圧振幅調整器46が出力する振幅Vと、sin(ωt)とを乗算する。
<動作>
図3は、図1に示す電力変換装置1の三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdの波形とキャリア信号PWM1,PWM2の波形とを示す図である。
なお、ここでは、U相のスイッチングパターンについて説明するが、V相及びW相についても同様である。
U相電圧指令Vu_cmdの振幅がキャリア信号PWM1の振幅よりも大きい場合には、スイッチング素子13ua,13ubがオンし、スイッチング素子13uc,13udがオフする。
また、U相電圧指令Vu_cmdの振幅がキャリア信号PWM1の振幅以下であってキャリア信号PWM2の振幅よりも大きい場合には、スイッチング素子13ua,13udがオフし、スイッチング素子13ub,13ucがオンする。
更には、U相電圧指令Vu_cmdの振幅がキャリア信号PWM2の振幅以下である場合には、スイッチング素子13uc,13udがオンし、スイッチング素子13ua,13ubがオフする。
図4は、図3に対応するU相の出力電圧の波形を示す図である。
図4に示すように、上述したスイッチングパターンによって、U相の出力電圧の正側の振幅は、第1の電圧検出器12cの検出値である第1の電圧検出値Vdc1_detとなり、U相の出力電圧の負側の振幅は、第2の電圧検出器12dの検出値である第2の電圧検出値Vdc2_detとなる。
上述のように動作すると、第1の平滑コンデンサ12a及び第2の平滑コンデンサ12bには電荷が蓄積される。
しかしながら、第1の平滑コンデンサ12aの電圧と第2の平滑コンデンサ12bの電圧との間には不平衡が生じることがある。
第1の平滑コンデンサ12aの電圧と第2の平滑コンデンサ12bの電圧との間に不平衡が生じると、U相の出力電圧は、正負不平衡の振幅となるため出力電圧のベクトルが非対称となり、動作を停止したにも関わらず、第1の平滑コンデンサ12a及び第2の平滑コンデンサ12bの放電時に回転機3が回転してしまう。
そこで、本実施形態においては、図2に示す制御装置4により、停止時には運転モード切替スイッチ40を切り替えることで、2相3相変換部42のd軸側の入力を乗算器47側に接続する。
これにより、2相3相変換部42のd軸側には第2のd軸電圧指令Vd_cmd2=V・sin(ωt)が入力され、q軸側にはq軸電圧指令Vq_cmd=0が入力される。
また、回転座標変換の基準位相を生成する位相検出値については、位相検出値θ_det=0とする。
これにより、回転座標系で電圧指令を与えても、実際には固定座標系で電圧指令を与えていることと同じになる。
なお、ここで、ωは放電時の出力電圧の角周波数である。
第2のd軸電圧指令Vd_cmd2、q軸電圧指令Vq_cmd(=0)及び位相検出値θ_detより、U相電圧指令Vu_cmd=V・sin(ωt)であり、V相電圧指令Vv_cmd=−Vu/2=−V・sin(ωt)/2であり、W相電圧指令Vw_cmd=−Vu/2=−V・sin(ωt)/2である。
そして、電圧振幅調整器46は、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detとの大小関係、及びsin(ωt)の正負に応じて電圧の振幅Vを調整する。
まず、Vdc1_det≧Vdc2_detであり、sin(ωt)≧0のときには、V=k・Vdc2_detである。
又は、Vdc1_det≧Vdc2_detであり、sin(ωt)<0のときには、V=k・Vdc1_detである。
又は、Vdc1_det<Vdc2_detであり、sin(ωt)≧0のときには、V=k・Vdc2_detである。
又は、Vdc1_det<Vdc2_detであり、sin(ωt)<0のときには、V=k・Vdc1_detである。
すなわち、sin(ωt)≧0、すなわち0≦ωt≦πのときにはV=k・Vdc2_detであり、sin(ωt)<0、すなわちπ<ωt<2πのときにはV=k・Vdc1_detである。
なお、係数kは、放電中に電力変換装置1と回転機3との間に流れる電流を設定値以下に調整するために設定される電流抑制係数である。
ここで、係数kは、回転機3の巻線のインピーダンス成分と、第1の電圧検出値Vdc1_det及び第2の電圧検出値Vdc2_detの最大値から算出した固定値としてもよいし、又は、放電による第1の電圧検出値Vdc1_det及び第2の電圧検出値Vdc2_detの減少に応じて電流が所定値以下となるように設定した可変値としてもよい。
このように係数kを可変値とすると、放電に要する時間を短縮可能である。
このように動作することで、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detとが不平衡であっても、モータ端の相電圧について、正側の実効値と負側の実効値をほぼ等しくすることができる。
図5は、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detとの間に不平衡がある場合(Vdc1_det≧Vdc2_det)における、図1に示す電力変換装置1の三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdの波形とキャリア信号PWM1,PWM2の波形とを示す図である。
ここでは、U相に着目したスイッチングパターンについて説明するが、V相及びW相についても同様である。
ここで、係数k=1とする。
Vdc1_det≧Vdc2_detであるため、sin(ωt)≧0のときには、U相電圧指令Vu_cmdの振幅V=Vdc2_detであり、sin(ωt)<0のときには、U相電圧指令Vu_cmdの振幅V=Vdc1_detである。
従って、図5において、点AにおけるU相電圧指令Vu_cmdの振幅は、点BにおけるU相電圧指令Vu_cmdの振幅よりも小さい。
図6は、図5に対応するU相の出力電圧の波形を示す図である。
図6に示すU相の出力電圧の波形は、図5に示すU相電圧指令Vu_cmdと2つのキャリア信号PWM1,PWM2とを比較することで生成される。
図6においては、Vdc1_det≧Vdc2_detであるため、U相の出力電圧の正側の振幅のほうがU相の出力電圧の負側の振幅よりも大きい。
しかしながら、オンデューティについては、正側のほうが負側よりも小さくなる。
そのため、振幅とオンデューティとの相殺によって正側の実効値と負側の実効値がほぼ等しくなり、回転機3の停止時における平滑コンデンサの放電に伴う回転が抑制される。
三相電圧指令については、上述のように、Vu_cmd=V・sin(ωt)と、Vv_cmd=−Vu/2=−V・sin(ωt)/2と、Vw_cmd=−Vu/2=−V・sin(ωt)/2とが成立していればよい。
ここで、電圧指令は回転座標系のd軸成分としたが、q軸成分としてもよく、固定座標系の成分としてもよい。
又は、電圧指令は、相電圧指令としてもよい。
また、2相3相変換部42による座標変換を行わずに、三相電圧指令1の三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdに対して単振動するような振幅Vの電圧指令を与えても同様の効果を奏する。
なお、ここでは上述のように電圧指令を正弦波としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、正負の波形がほぼ対称であればよい。
また、スイッチング素子がオンオフを繰り返すことによる、スイッチング損失の発生又はリアクトル等の主回路部品若しくは回転機3のインピーダンス成分による損失の発生から、これらの損失分のエネルギーは平滑コンデンサより供給されることになるので、平滑コンデンサを放電させることが可能となる。
なお、図1には3レベルインバータを示しているが、本発明を適用可能な電力変換装置はこれに限定されるものではなく、直列接続した平滑コンデンサを備えた電力変換装置であればよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、平滑コンデンサの放電時にモータの回転を抑制可能な三相中性点クランプ式の電力変換装置を提供することができる。
(実施形態2)
実施形態1では、スイッチング素子等の特性が均一であるとして説明したが、スイッチング素子等の特性にはばらつきがあるため、第1の平滑コンデンサ12aの放電に要する時間と第2の平滑コンデンサ12bの放電に要する時間との間に差を生じてしまうことがある。
そこで、本実施形態においては、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detとを比較し、比較結果に応じてPWM制御部におけるキャリア周波数を切り替えることで2つのコンデンサの放電時間の差を抑えることが可能な形態について説明する。
なお、本実施形態に係る電力変換装置及びこの電力変換装置に接続される構成は、図1に示すPWM制御部43に代えてキャリアの切替可能なPWM制御部43aを備える点のみが異なり、その他の構成は同じである。
図7は、本実施形態に係る電力変換装置が備えるPWM制御部43aとPWM制御部43aに接続される構成とを示すブロック図である。
図7には、PWM制御部43aと、電圧検出値比較部430と、第1のキャリア生成部431と、第2のキャリア生成部432と、キャリア切替部433とが示されている。
PWM制御部43aは、三相電圧指令Vu_cmd,Vv_cmd,Vw_cmdとキャリア信号とを比較し、電力変換装置1に制御信号を出力する。
この制御信号には、インバータ部13の複数のスイッチング素子の各々のゲートに入力されて複数のスイッチング素子の各々のオンオフを制御するゲート信号が含まれる。
なお、キャリア信号の生成は、後述する。
電圧検出値比較部430は、第1の電圧検出器12cの検出値である第1の電圧検出値Vdc1_detと、第2の電圧検出器12dの検出値である第2の電圧検出値Vdc2_detとを入力とし、その比較結果を出力する。
第1のキャリア生成部431は、電圧検出値比較部430が出力する比較結果がVdc1_det>Vdc2_detである場合に第1のキャリアを生成して出力する。
第2のキャリア生成部432は、電圧検出値比較部430が出力する比較結果がVdc1_det≦Vdc2_detである場合に第2のキャリアを生成して出力する。
キャリア切替部433は、第1のキャリア及び第2のキャリアを入力とし、第1のキャリア生成部431から出力された第1のキャリア又は第2のキャリア生成部432から出力された第2のキャリアを出力することで、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detの大小に応じて出力するキャリアを切り替える。
キャリア切替部433から出力された第1のキャリア又は第2のキャリアは、PWM制御部43aに入力される。
ここで、第2のキャリアのキャリア周波数は、第1のキャリアのキャリア周波数よりも高いものとする。
Vdc1_det>Vdc2_detである場合には、第2のキャリアを正側のキャリア信号として、正側のキャリア信号のキャリア周波数が高くなるように制御する。
Vdc1_det≦Vdc2_detである場合には、第2のキャリアを負側のキャリア信号として、負側のキャリア信号のキャリア周波数が高くなるように制御する。
なお、ここでは、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detとが等しい場合には、負側のキャリア信号のキャリア周波数が高くなるようにしているが、正側のキャリア信号のキャリア周波数が高くなるようにしてもよい。
図8は、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detとの間に不平衡がある場合(Vdc1_det≧Vdc2_det)における、図1に示す電力変換装置1の三相電圧指令の波形とキャリア信号の波形とを示す図である。
ここでは、U相に着目したスイッチングパターンについて説明するが、V相及びW相についても同様である。
図9は、図8に対応するU相の出力電圧の波形を示す図である。
図9に示すU相の出力電圧の波形は、図8に示すU相電圧指令Vu_cmdと2つのキャリア信号PWM1,PWM2とを比較することで生成される。
図9においても、振幅とオンデューティとの相殺によって正側の実効値と負側の実効値がほぼ等しくなるように制御することで、回転機3の停止時における平滑コンデンサの放電に伴う回転が抑制される。
このように制御することで、第1の電圧検出値Vdc1_detと第2の電圧検出値Vdc2_detの間の差を抑えつつ、第1の平滑コンデンサ12a及び第2の平滑コンデンサ12bの放電を行うことができる。
そのため、第1の平滑コンデンサ12aの放電に要する時間と第2の平滑コンデンサ12bの放電に要する時間との間の差を抑えることができる。
また、このように制御した場合にも出力電圧のベクトルは対象の単振動となるため、放電時のモータの回転を抑えることができる。
なお、本実施形態においても3レベルインバータを示しているが、本発明を適用可能な電力変換装置はこれに限定されるものではなく、直列接続した平滑コンデンサを備えた電力変換装置であればよい。
また、本実施形態においても実施形態1と同様に、電圧指令は回転座標系としてもよいし、固定座標系としてもよいし、相電圧指令としてもよい。
なお、上述の説明では、キャリア切替部433には比較結果が入力されていないが、本発明はこれに限定されるものではなく、第1のキャリアと、第2のキャリアと、比較結果とがキャリア切替部433に入力されて、キャリア切替部433がこの比較結果に応じたいずれかのキャリアを選択して出力する構成であってもよい。
1 電力変換装置
2 三相交流電源
3 回転機
4 制御装置
11 整流部
12 平滑部
12a 第1の平滑コンデンサ
12b 第2の平滑コンデンサ
12c 第1の電圧検出器
12d 第2の電圧検出器
13 インバータ部
13ua,13ub,13uc,13ud,13va,13vb,13vc,13vd,13wa,13wb,13wc,13wd スイッチング素子
14 電流検出器群
14u U相電流検出器
14v V相電流検出器
14w W相電流検出器
21 VCB
31 エンコーダ
40 運転モード切替スイッチ
41 ACR
42 2相3相変換部
43,43a PWM制御部
44 3相2相変換部
45 減算器群
45d 減算器
45q 減算器
46 電圧振幅調整器
47 乗算器
430 電圧検出値比較部
431 第1のキャリア生成部
432 第2のキャリア生成部
433 キャリア切替部

Claims (2)

  1. 複数のスイッチング素子を有し、直流を三相交流に変換するインバータ部と、該インバータ部の前段のP母線に一方の端子が接続された第1のコンデンサと、前記インバータ部の前段のN母線に一方の端子が接続され、且つ他方の端子が前記第1のコンデンサの他方の端子に接続された第2のコンデンサとを備える三相中性点クランプ式の電力変換装置であって、
    前記第1のコンデンサ及び前記第2のコンデンサの放電時には、電圧指令の振幅をVとし、放電時の出力電圧の角周波数をωとしたときの三相のいずれか一相の電圧指令をV・sin(ωt)とし、他の二相の電圧指令を−V・sin(ωt)/2とし、
    前記振幅は、0≦ωt≦πのときには前記第2のコンデンサの検出電圧に応じて決定され、π≦ωt≦2πのときには前記第1のコンデンサの検出電圧に応じて決定され、
    三相の電圧指令の各々とキャリア信号とを比較することで前記インバータ部の複数の前記スイッチング素子のゲート信号を出力し、出力電圧を生成する電力変換装置。
  2. 前記キャリア信号は、第1のキャリアと、該第1のキャリアとはキャリア周波数が異なる第2のキャリアとを備え、
    前記第1のコンデンサの電圧検出値と前記第2のコンデンサの電圧検出値との比較結果に応じて、前記キャリア信号を前記第1のキャリアと前記第2のキャリアとで切り替えることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。

JP2018175477A 2018-09-20 2018-09-20 電力変換装置 Pending JP2020048341A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018175477A JP2020048341A (ja) 2018-09-20 2018-09-20 電力変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018175477A JP2020048341A (ja) 2018-09-20 2018-09-20 電力変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020048341A true JP2020048341A (ja) 2020-03-26

Family

ID=69901799

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018175477A Pending JP2020048341A (ja) 2018-09-20 2018-09-20 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020048341A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9257931B2 (en) Power conversion apparatus
JP5276390B2 (ja) 電力変換装置、及びモータ駆動システム
US11218107B2 (en) Control device for power converter
WO2011040168A1 (ja) 電動機駆動装置の制御装置
EP2763309B1 (en) Inverter apparatus and method of controlling inverter apparatus
US11211879B2 (en) Capacitor size reduction and lifetime extension for cascaded H-bridge drives
JP7070004B2 (ja) 電力変換装置及び電力変換方法
JP5514660B2 (ja) 負荷制御装置
CN114946116A (zh) 旋转电机控制装置
JP5888074B2 (ja) 電力変換装置
US8749184B2 (en) Control apparatus for electric motor
JP2020048341A (ja) 電力変換装置
JP5473071B2 (ja) 負荷制御装置
Nishizawa et al. Reduction of DC-link current harmonics for three-phase VSI over wide power factor range using single-carrier-comparison discontinuous PWM
US10141881B2 (en) Apparatus for controlling inverter
CN111034001B (zh) 功率转换装置及电动助力转向装置
Katagiri et al. Performance of independent two induction motor drives fed by a four-leg inverter with vector control method
EP4213372A1 (en) Open winding motor driving device
WO2020208829A1 (ja) 電力変換装置、及び、その制御方法
WO2021224976A1 (ja) 電力変換装置、及び、その制御方法
JP6695028B2 (ja) 整流回路装置
WO2021044597A1 (ja) 電力変換装置
Beladel et al. DTC Switching Strategy for Open-end Winding of Induction Machines Fed by a Dual-output Indirect Matrix Converter
JP2024022201A (ja) インバータ装置、並びにモータ駆動装置
JPH0556649A (ja) 電力変換装置のpwm制御方法