JP2020048074A - 給電回路、加入者回路、及び交換機 - Google Patents

給電回路、加入者回路、及び交換機 Download PDF

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Abstract

【課題】 低コストで且つ安定的に動作する交換機の加入者回路に搭載される給電回路を提供する。【解決手段】 本発明は、交換機の加入者回路に搭載される給電回路に関する。そして、本発明の給電回路は、加入者線に電力供給可能であり、加入者線を流れる信号の取得及び加入者線に信号を供給する給電半導体装置と、給電半導体装置と加入者線との間で所定の閾値以上の周波数帯の信号を遮断する帯域制御手段とを有することを特徴とする。【選択図】 図1

Description

この発明は、給電回路、加入者回路、及び交換機に関し、例えば、加入者に対して電話サービスを提供する通信キャリアの電話局等に設置される交換機(以下、「局内交換機」とも呼ぶ)に適用し得る。
従来、通信キャリアの電話局等に設置される局内交換機では、加入者回路を用いて、2線の伝送路(以下、「加入者線」とも呼ぶ)を介し、加入者端末(例えば、電話装置等)とで接続している。そして、従来の加入者回路では、加入者線上への電力供給等を行う給電回路を備えている(特許文献1、2参照)。
特開2003−298780号公報 特開昭61−006996号公報
従来の局内交換機の加入者回路では、通常、加入者線に給電する給電回路として当該局内交換機の仕様や設置環境に最適化された非汎用設計(専用設計)の半導体チップ(以下、このような半導体チップを「非汎用給電LSI」とも呼ぶ)を備えている。すなわち、従来の局内交換機に搭載される加入者回路では、通常、実際の使用環境の仕様(例えば、加入者線や加入者線に接続される電話機の仕様)に合わせて最適に設計された非汎用給電LSIで給電回路が構成されている。
ところで、現在は、IP電話端末や携帯電話端末の普及等に伴い、2線の加入者線に接続可能な局内交換機(電話回線を接続可能な局内交換機)に対して、種々のコスト低減が求められている。そして、従来、局内交換機の加入者回路に搭載される給電回路についてコスト低減する方法として、従来のような非汎用給電LSIではなく、電話の加入者線に電力給電可能な汎用的な半導体チップ(以下、「汎用給電LSI」と呼ぶ)を用いることが求められている。
しかしながら、従来の局内交換機の加入者回路において、汎用給電LSIを搭載した場合、非汎用給電LSIを搭載した局内交換機と比較して、加入者線上で送受信される信号の品質が不安定となるおそれがある。これは、汎用給電LSIは、実際の使用環境に最適化されていないこと等に起因する。
そのため、低コストで且つ安定的に動作する給電回路、加入者回路、及び交換機が望まれている。
第1の本発明は、交換機で加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路を構成するものであって前記加入者線に電力供給する給電回路において、(1)前記加入者線に電力供給可能であり、前記加入者線を流れる信号の取得及び前記加入者線に信号を供給する給電半導体装置と、(2)前記給電半導体装置と前記加入者線との間で所定の閾値以上の周波数帯の信号を遮断する帯域制御手段とを有することを特徴とする。
第2の本発明は、交換機で加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路を構成するものであって前記加入者線に電力供給する給電回路において、(1)前記加入者線に電力供給可能であり、前記加入者線を流れる信号の取得及び前記加入者線に信号を供給する給電半導体装置と、(2)前記給電半導体装置と異なる電源から前記加入者線に電力供給する電源部と、(3)前記加入者線と前記給電半導体装置との間の信号を中継する信号中継手段とを有することを特徴とする。
第3の本発明は、交換機で加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路において、前記加入者線に電力供給する給電回路を有し、前記給電回路として第1又は第2の本発明の給電回路を適用したことを特徴とする。
第4の本発明は、加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路を備える交換機において、前記加入者回路として第3の本発明の加入者回路を適用したことを特徴とする。
本発明によれば、低コストで且つ安定的に動作する交換機の加入者回路に搭載される給電回路を提供することがきる。
第1の実施形態に関係する各装置の接続構成及び交換機の機能的構成について示した図である。 第1の実施形態に係る実験の結果(その1:第1の環境の実験結果)を示す図である。 第1の実施形態に係る実験の結果(その2:第2の環境の実験結果)を示す図である。 第2の実施形態に関係する各装置の接続構成及び交換機の機能的構成について示した図である。 第3の実施形態に関係する各装置の接続構成及び交換機の機能的構成について示した図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による給電回路、加入者回路、及び交換機の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の加入者回路と交換機を、それぞれ収容装置と局内交換機に適用する例について説明する。
まず、本発明の構成を説明する前に、従来の局内交換機の加入者回路において、汎用給電LSIを用いた給電回路(加入者回路)適用した場合に発生する事象の原因について本願発明者が発見した事項を説明する。
上述の通り、汎用給電LSIをそのまま利用した加入者回路では、専用設計(非汎用設計)の給電LSIと比較して、加入者線上での信号の送受信が不安定となる場合がある。具体的には、本願発明者は、加入者回路に汎用給電LSIを適用した場合、加入者線の仕様(例えば、長さや径)や、接続する電話機等の実装環境の組み合わせによっては、電話機と加入者回路との間でDTMF(Dual−Tone Multi−Frequency)信号の送受信が不良となる場合があることを発見した。
本願発明者は、加入者回路に汎用給電LSIを適用した場合に発生する事象に関して以下のような実験(以下、「本実験」と呼ぶ)を行った。以下では、図2、図3を用いて、本実験の方法及び実験結果について説明する。
まず、本願発明者は、加入者回路に汎用給電LSIを適用した場合に、電話機と加入者回路との間でDTMF信号の送受信が不良となる環境(以下、「第1の環境」と呼ぶ)の一例を発見し、その際の各信号についてオシロスコープで観測した。
第1の環境は、加入者回路において、汎用給電LSIに、直径0.5mmで減衰量6.5dbの加入者線を介し、電話機としてプッシュ式電話機(NTT 601−P)を接続した環境である。また、本願発明者は、第1の環境を構築した上で、電話機から加入者LSI側へDTMF信号を送信させたときの電話機側のtip端子の電圧(以下、「Vtip」と呼ぶ)と、ring端子の電圧(以下、「Vring」と呼ぶ)と、tip端子とring端子間で観測される信号(以下、「Vtip−Vring」と呼ぶ)の波形をオシロスコープで観測した。
図2は、本実験の第1の環境で、電話機からDTMF信号を送信した際のVtip、Vring、及びVtip−Vringの波形(オシロスコープで観測した波形)を示している。
図2の波形から第1の実験環境では、タイミングT11〜T12の区間で電話機からDTMF信号が送出されているが、タイミングT11〜T12の間のタイミングT111〜T112の区間でDTMF信号が途切れていることがわかる。
次に、本願発明者は、第1の実験環境から、電話機を他の電話機(沖電気株式会社 オキスーパーホン)に交換した環境(以下、「第2の環境」と呼ぶ)を構築して同様の実験を行った。
図3は、本実験の第2の環境で、電話機からDTMF信号を送信した際のVtip、Vring、及びVtip−Vringの波形(オシロスコープで観測した波形)を示している。
図3の波形から第2の実験環境では、タイミングT21〜T22の区間で電話機からDTMF信号が送出されているが、第1の実験環境と異なりDTMF信号の途切れが無いことがわかる。
以上のように、本願発明者は、局内交換機の加入者回路では使用する給電回路、加入者線、電話機の組み合わせによっては、送受信される信号の電圧が不安定となる場合があることを発見した。
図2、図3のような観測波形から、第1の環境において、加入者線上で送受信される信号(電圧)が不安定となる原因としては、例えば、給電回路に用いた汎用給電LSIの給電能力(加入者線上の電位の変化量に追随する能力)や給電速度(加入者線上の電位の変動へ反応して追随する速度)が不足していることが挙げられる。例えば、給電回路の給電能力が不足する場合、加入者線上の電位変動量が大きくなりすぎて、加入者線上で送受信される信号が不安定となる。また、例えば、給電回路の給電速度が不足する場合、加入者線上の電位変動への反応が遅く、加入者線上の電位の変動値が大きくなりすぎ、加入者線上で送受信される信号が不安定となる。
第1の実施形態では、加入者回路の給電回路に、汎用給電LSIを適用した場合における上述の問題点(例えば、給電速度及び給電能力の不足)を解決するために、加入者線上に、LPFを用いた帯域制御手段を設けることで、加入者線上の電位の変動速度を下げ、汎用給電LSIの問題点を補う構成となっている。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、この実施形態の局内交換機10の全体構成を示すブロック図である。
局内交換機10は、加入者線3で電話機2と接続し、電話機2に対して電話サービス(アナログ電話サービス)を提供する。加入者線3は、2本のライン31、32で構成された伝送路である。
電話機2は、受話器22とプッシュボタン21を備え、加入者線3上にDTMF信号を送出可能な構成であるものとする。また、局内交換機10は、加入者線3をプッシュ回線として接続しているものとする。なお、電話機2は、プッシュ回線に接続して通信可能な他の種類の端末(例えば、FAXやモデム等)であってもよい。
次に、局内交換機10の内部構成について説明する。
図1では、局内交換機1の構成のうち、加入者線3(電話機2)と接続するための構成のみを図示しており、その他の構成(例えば、上位側の交換機に接続して呼制御するための構成等)については図示を省略している。
局内交換機1は、加入者線3(電話機2)と接続するための装置として収容装置100を有している。
図1では、局内交換機1に、加入者線3(電話機2)に接続可能な1つの収容装置100が搭載された状態について図示しているが、局内交換機1に搭載可能な収容装置100の数は限定されないものである。また、局内交換機1では、1又は複数の収容装置100を脱着可能な構成としてもよい。
そして、図1では、収容装置100に、1つの加入者線3(電話機2)に接続するための構成のみを図示しているが、収容装置100に複数の加入者線3(電話機2)に接続する構成を適用するようにしてもよい。すなわち、1つの収容装置100で接続可能な加入者線3(電話機2)の数(接続インタフェースの数)は限定されないものである。
そして、図1に示すように、収容装置100は、加入者線3に電力供給するための給電回路300と、当該収容装置100の制御等を行う制御LSI500とを有している。
給電回路300は、汎用給電LSI400と帯域制御手段600とを有している。
この実施形態では、汎用給電LSI400は、汎用的に2線の加入者線への電力給電に利用可能な半導体チップ(以下、「給電半導体装置」とも呼ぶ)であるものとする。汎用給電LSI400には、2線の加入者線3に接続するための端子401、402が設けられている。
また、汎用給電LSI400は、端子401、402で加入者線3と接続し、加入者線3に電力供給する。
さらに、汎用給電LSI400は、加入者線3上を流れる近端信号(電話機2から加入者線3上に供給された音声信号やDTMF信号等)を抽出して制御LSI500に供給すると共に、制御LSI500から供給される遠端信号を、加入者線3上に供給する。
給電回路300では、加入者線3上(汎用給電LSI400と電話機2との間)に、帯域制御手段600が設けられている。
帯域制御手段600は、加入者線3上を流れる信号の高域成分(所定以上の周波数帯域の成分)を遮断するフィルタである。この実施形態では、帯域制御手段600として2つ(1対)のLPF(Low−Pass Filter;低域濾波器)610、620が用いられるものとして説明する。
図1に示すように、第1のLPF610は、第1のライン31側に挿入されており、第2のLPF620は、第2のライン32側に挿入されている。
それぞれのLPF610、620は、コイル612、622と、コンデンサ611、621とを有している。帯域制御手段600では、2つのライン(31、32)にそれぞれLPF(610、620)を配置する構成が望ましいが、片方のLPFのみを配置するようにしてもよい。また、LPF610、620を構成する各素子の仕様は同じ(LPF610、620の回路定数は同じ)であることが望ましい。なお、この実施形態では、LPF610、620は、それぞれコイル612、622と、コンデンサ611、621を用いて構成しているが、具体的な素子の構成は限定されないものであり、その他の素子の組み合わせ(例えば、コンデンサと抵抗の組み合わせ)や、LPFの機能を果たす半導体チップを用いて構成してもよい。
コイル612、622は、それぞれ加入者線3(ライン31、32上)上で、汎用給電LSI400と電話機2との間に挿入されている。また、コンデンサ611、621の一端はそれぞれコイル612、622の電話機2側の端子と接続されており、コンデンサ611、621の他端はそれぞれグランドGに接地されている。
帯域制御手段600(LPF610、620)で遮断(カットオフ)する周波数は、制御LSI500で処理される音声信号の帯域(以下、「音声帯域」と呼ぶ)より高い周波数とすることが望ましい。これにより、第1の実施形態の局内交換機1(収容装置100)では、通話やDTMF信号の送受信に影響を与えない設計が可能になる。例えば、制御LSI500で処理される音声帯域が0.3〜4kHzであれば、帯域制御手段600(LPF610、620)において、4kHzより高い帯域を閾値としてその閾値以上の周波数を遮断(カットオフ)する構成とすることが望ましい。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の局内交換機1に搭載された収容装置100(給電回路300)の動作を説明する。
第1の実施形態において、電話機2からDTMF信号が送出された場合(例えば、プッシュボタン21が押下された場合)、加入者線3の電位が変動するが、帯域制御手段600が備えるLPF610、620により、電位変動速度が遅延されることになる。これにより、第1の実施形態では、帯域制御手段600(LPF610、620)により、汎用給電LSI400に、給電能力が小さい、あるいは給電速度が遅いという問題があっても、汎用給電LSI400による電圧(電位)の変動への追従が可能になり、加入者線3上を流れる信号の安定度(品質)を向上させることができる。これにより、電話機2や収容装置100の誤動作を抑制することができる。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第1の実施形態では、上述の通り、帯域制御手段600(LPF610、620)を設けることで、汎用給電LSI400を用いた場合でも、加入者線3上を流れる信号の安定度(品質)を向上させることができる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による給電回路、加入者回路、及び交換機の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の加入者回路と交換機を、それぞれ収容装置と局内交換機に適用する例について説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成
図4は、第2の実施形態の交換機10Aの全体構成を示すブロック図であり、上述の図1と同一部分又は対応部分には同一符号又は対応符号を付している。
交換機10Aでは、収容装置100が収容装置100Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。また、収容装置100Aでは、給電回路300と制御LSI500とが給電回路300Aと制御LSI500Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。
給電回路300Aでは、加入者線3への電力供給を、汎用給電LSI400以外の電源から行う点で、第1の実施形態と異なっている。この実施形態では、給電回路300Aは、外部(交換機10A本体)と接続し、加入者線3に電力供給する電源部701を有している。
図4に示すように、給電回路300Aでは、加入者線3の第2のライン32側に、抵抗707を介して電源部701が接続されている。また、給電回路300Aでは、第1のライン31が抵抗706を介してグランドGに接地されている。さらに、給電回路300Aでは、抵抗706とグランドGとの間に電流検知部708が挿入されている。電流検知部708の検知結果は、制御LSI500Aに供給されるように構成されている。
また、図4に示すように、給電回路300Aでは、加入者線3のライン31、32は、それぞれコンデンサ703、704を介して汎用給電LSI400に接続されている。言い換えると、給電回路300Aでは、汎用給電LSI400以外の電源部701から加入者線3に電力供給しつつ、汎用給電LSI400による加入者線3上の近端信号の取得及び加入者線3上への遠端信号の供給を実現するための接続手段として、コンデンサ703、704を適用している。
さらに、図4に示すように、給電回路300Aでは、汎用給電LSI400側の端子401、402間に、当該端子間の短絡をオン/オフするためのスイッチ702と抵抗705が挿入されている。ここでは、スイッチ702がオン状態となると、端子401、402間が短絡状態(ループ状態;クローズ状態)となり、スイッチ702がオフ状態となると端子401、402間が開放状態(オープン状態)となるものとする。
スイッチ702は、制御LSI500Aによりオン/オフの制御が行われるものとする。ここでは、汎用給電LSI400では、端子401、402間が開放状態(オープン状態)となると、動作モードが端子401、402間に給電等しない状態(以下、「待機給電状態」と呼ぶ)となり、端子401、402間が短絡状態(ループ状態)となると、動作モードが端子401、402間に給電等する状態(以下、「アクティブ給電状態」と呼ぶ)となるものとする。
すなわち、給電回路300Aでは、制御LSI500Aの制御により、スイッチ702が切り替えられると動作モードが切り替わる構成になっている。例えば、給電回路300Aでは、制御LSI500Aの制御により、スイッチ702がオフからオンに切り替えられると、汎用給電LSI400の動作モードが給電待機状態からアクティブ給電状態に遷移する。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の局内交換機1Aに搭載された収容装置100A(給電回路300A)の動作を説明する。
以下では、汎用給電LSI400の動作の一例を用いて説明するが、汎用給電LSI400の仕様によっては動作が異なる場合がある。
ここでは、電話機2がオンフック状態からオフフック状態となり、プッシュボタン21が押下され加入者線3にDTMF信号が送出された場合の動作について説明する。
まず、ユーザ(加入者)の操作(受話器22の取り上げ)により、電話機2がオフフック状態となったものとする。
電話機2がオフフック状態となると、電話機2側で加入者線3のライン31、32間が短絡し、加入者線3(ライン31、32)にループ電流(電源部701からの電力供給に基づくループ電流)が流れる。この時、ループ電流は、電源部701、抵抗707、第2のライン32、電話機2、第1のライン31、抵抗706、電流検知部708、グランドGを通る経路で流れる。
加入者線3(ライン31、32)にループ電流が流れると、そのループ電流が電流検知部708により検知される。制御LSI500Aは、電流検知部708の検知結果を監視している。したがって、制御LSI500Aは、電流検知部708を介して、加入者線3(ライン31、32)のループ電流発生(オフフック)を検知することができる。
制御LSI500Aは、電話機2のオフフックを検知すると、スイッチ702をオフ状態からオン状態に切り替え、汎用給電LSI400の動作モードを待機給電状態から、アクティブ給電状態に遷移させる。
以上の動作により、電話機2がオフフック状態となると、電話機2からDTMF信号が送信可能な状態(収容装置100A側で、DTMF信号を検知可能な状態)となる。すなわち、この場合、加入者線3には、汎用給電LSI400からではなく電源部701から電力が供給されることになる。そして、電話機2は、電源部701からの電力を用いて加入者線3上に、DTMF信号を送出することになる。
(B−3)第2の実施形態の効果
第3の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
第2の実施形態の局内交換機1Aでは、給電回路300Aに、汎用給電LSI400以外の電源部701(この実施形態では、局内交換機1A本体から電力供給を受けるための電源)を備えることで、給電能力等を上げ、加入者線3の電位変動時に追従可能とし、電話機2や収容装置100の誤動作を防ぐことができる。
(C)第3の実施形態
以下、本発明による給電回路、加入者回路、及び交換機の第3の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。この実施形態では、本発明の加入者回路と交換機を、それぞれ収容装置と局内交換機に適用する例について説明する。
(C−1)第3の実施形態の構成
図5は、第3の実施形態の交換機10Bの全体構成を示すブロック図であり、上述の図4と同一部分又は対応部分には同一符号又は対応符号を付している。
局内交換機1Bでは、収容装置100Aが収容装置100Bに置き換わっている点で第2の実施形態と異なっている。また、収容装置100Bでは、給電回路300Aと制御LSI500Aとが給電回路300Bと制御LSI500Bに置き換わっている点で第2の実施形態と異なっている。
また、第3の実施形態では、第2の実施形態におけるコンデンサ703、704、抵抗705、及びスイッチ702が除外され、代わりにトランス709及びスイッチ710、711が配置されている。
第2の実施形態では、コンデンサ703、704を介して汎用給電LSI400(端子401、402)に加入者線3(ライン31、32)を接続していたが、第3の実施形態では、トランス709を介して汎用給電LSI400(端子401、402)に加入者線3(ライン31、32)を接続している。言い換えると、給電回路300Bでは、汎用給電LSI400以外の電源部701から加入者線3に電力供給しつつ、汎用給電LSI400による加入者線3上の近端信号の取得及び加入者線3上への遠端信号の供給を実現するための接続手段として、トランス709を適用している。
トランス709の一方のコイル709aの両端は、加入者線3(ライン31、32)の間(抵抗706、707の間)に接続されており、トランス709の他方のコイル709bの両端は、汎用給電LSI400(端子401、402)に接続されている。
また、コイル709aと加入者線3の第2のライン32との間にはスイッチ710が挿入されている。さらに、コイル709bと汎用給電LSI400の第2の端子402との間にはスイッチ711が挿入されている。トランス709の変圧比については限定されないものであるが、例えば、コイル709aの側とコイル709bの側で1:1の変圧比となるようにしてもよい。
スイッチ710、711は、制御LSI500Bの制御によりオン状態又はオフ状態のいずれかに遷移する。この実施形態では、スイッチ710がオン状態となると、給電回路300B側で加入者線3のライン31、32間がコイル709aを経由して短絡状態(ループ状態;クローズ状態)となり、スイッチ710がオフ状態となると給電回路300B側で加入者線3のライン31、32間が開放状態(オープン状態)となる。また、この実施形態では、スイッチ711がオン状態となると、汎用給電LSI400の端子401、402間がコイル709bを経由して短絡状態(ループ状態;クローズ状態)となり、スイッチ711がオフ状態となると汎用給電LSI400の端子401、402間が開放状態(オープン状態)となる。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第3の実施形態の局内交換機1Bに搭載された収容装置100B(給電回路300B)の動作について、第2の実施形態との差異を中心に説明する。
なお、初期状態(電話機2がオンフック状態)では、スイッチ710、711はいずれもオフ状態であるものとする。ここでは、電話機2がオンフック状態からオフフック状態となり、プッシュボタン21が押下され加入者線3にDTMF信号が送出された場合の動作について説明する。
まず、ユーザの操作(受話器22の取り上げ)により、電話機2がオフフック状態となったものとする。
電話機2がオフフック状態となると、第2の実施形態と同様に、加入者線3(ライン31、32)にループ電流が流れ、制御LSI500にループ電流発生(オフフック)が検知される。
制御LSI500Bは、電話機2のオフフックを検知すると、スイッチ711をオフ状態からオン状態に切り替え、汎用給電LSI400の動作モードを待機給電状態から、アクティブ給電状態に遷移させる。
制御LSI500Bは、汎用給電LSI400をアクティブ給電状態に遷移させた後、スイッチ710をオフ状態からオン状態に切り替え、トランス709のコイル709aにループ電流(電源部701から供給される電力に基づくループ電流)が流れる状態とする。
以上の動作により、電話機2がオフフック状態となると、電話機2からDTMF信号が送信可能な状態(収容装置100B側で、DTMF信号を検知可能な状態)となる。
(C−3)第3の実施形態の効果
第3の実施形態によれば、第2の実施形態と比較して以下のような効果を奏することができる。
第3の実施形態では、第2の実施形態のようにコンデンサ703、704ではなく、トランス709を介して汎用給電LSI400(端子401、402)に加入者線3(ライン31、32)を接続しているため、汎用給電LSI400で抽出される信号(音声信号やDTMF信号)の品質が向上するという効果を奏する。
(D)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(D−1)第2の実施形態の給電回路300Aでは、端子401、402間を短絡させるか開放するかによって、汎用給電LSI400の動作モードが変化する構成となっているため、給電回路300Aにスイッチ702を設けているが、汎用給電LSI400に他の手段により動作モードを変化させられる手段があれば、給電回路300Aにスイッチ702を設ける必要はない。例えば、汎用給電LSI400に直接動作モードを変化させることが可能な端子が設けられていれば、給電回路300Aにスイッチ702を設ける必要はない。
(D−2)上記の各実施形態の給電回路では、汎用給電LSI(給電半導体装置)を用いた構成として説明したが、搭載する局内交換機(収容装置)に最適な設計がなされていない非汎用給電LSI(例えば、他の機種の局内交換機向けに設計された非汎用給電LSI)であってもよい。非汎用給電LSIであっても、搭載される局内交換機(収容装置)に最適な設計がなされていなければ、汎用給電LSIと同様に給電能力や給電速度が不足することはあり得るため、上記の各実施形態と同様の効果を奏することができる。
(D−3)上記の各実施形態では、加入者回路としての収容装置100を局内交換機1に搭載した構成について説明したが、収容装置100を局内交換機1に脱着可能な1つの装置(部品)として製造するようにしてもよい。
1、1A、1B…局内交換機、2…電話機、3…加入者線、10、10A、10B…局内交換機、21…プッシュボタン、22…受話器、31、32…ライン、100、100A、100B…収容装置、300、300A、300B…給電回路、400…汎用給電LSI、401…第1の端子、402…第2の端子、500、500A、500B…制御LSI、600…帯域制御手段、610、620…LPF、611、621…コンデンサ、612、622…コイル、701…電源部、702…スイッチ、703、704…コンデンサ、705、706、707…抵抗、708…電流検知部、709…トランス、709a、709b…コイル、710、711…スイッチ、G…グランド。

Claims (10)

  1. 交換機で加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路を構成するものであって前記加入者線に電力供給する給電回路において、
    前記加入者線に電力供給可能であり、前記加入者線を流れる信号の取得及び前記加入者線に信号を供給する給電半導体装置と、
    前記給電半導体装置と前記加入者線との間で所定の閾値以上の周波数帯の信号を遮断する帯域制御手段と
    を有することを特徴とする給電回路。
  2. 前記帯域制御手段では、前記閾値が、前記加入者回路で処理する音声帯域以上の周波数に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の給電回路。
  3. 前記加入者線は第1のラインと第2のラインにより構成されており、
    前記帯域制御手段は、前記第1のラインに接続された前記閾値以上の周波数帯の信号を遮断する第1の低周波濾波器と、前記第2のラインに接続された前記閾値以上の周波数帯の信号を遮断する第2の低周波濾波器とを備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の給電回路。
  4. 前記第1の低周波濾波器と前記第2の低周波濾波器の回路定数は同じであることを特徴とする請求項3に記載の給電回路。
  5. 交換機で加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路を構成するものであって前記加入者線に電力供給する給電回路において、
    前記加入者線に電力供給可能なであり、前記加入者線を流れる信号の取得及び前記加入者線に信号を供給する給電半導体装置と、
    前記給電半導体装置と異なる電源から前記加入者線に電力供給する電源部と、
    前記加入者線と前記給電半導体装置との間の信号を中継する信号中継手段と
    を有することを特徴とする給電回路。
  6. 前記加入者線は第1のラインと第2のラインにより構成されており、
    前記給電半導体装置は、第1の端子と第2の端子を有しており、
    前記信号中継手段は、前記第1のラインと前記第1の端子との間に挿入された第1のコンデンサと、前記第2のラインと前記第2の端子との間に挿入された第2のコンデンサとを有する
    ことを特徴とする請求項5に記載の給電回路。
  7. 前記加入者線は第1のラインと第2のラインにより構成されており、
    前記給電半導体装置は、第1の端子と第2の端子を有しており、
    前記信号中継手段は、第1のコイルと第2のコイルとを有するトランスを用いて前記加入者線と前記給電半導体装置との間の信号を中継しており、
    前記第1のコイルは、前記第1のラインと前記第2のラインとの間に挿入されており、
    前記第2のコイルは、前記第1の端子と前記第2の端子との間に挿入されている
    ことを特徴とする請求項5に記載の給電回路。
  8. 前記第1の端子と前記第2の端子との間を短絡状態又は開放状態のいずれかに切替可能なスイッチをさらに有する
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の給電回路。
  9. 交換機で加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路において、前記加入者線に電力供給する給電回路を有し、前記給電回路として請求項1〜8のいずれかに記載の給電回路を適用したことを特徴とする加入者回路。
  10. 加入者線を介して加入者端末と接続する加入者回路を備える交換機において、前記加入者回路として請求項9に記載の加入者回路を適用したことを特徴とする交換機。
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