JP2020047958A - ファイバレーザシステム、及び、その制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストークス発振による故障が生じ難いファイバレーザシステムを実現する。【解決手段】複数のファイバレーザユニット(FLU1〜FLU7)と、各ファイバレーザユニット(FLU1〜FLU7)にて生成されたレーザ光を合波するコンバイナOCと、各ファイバレーザユニット(FLU1〜FLU7)にて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、各ファイバレーザユニット(FLU1〜FLU7)に含まれる各励起光源(PS1〜PS6)に供給する駆動電流(I1〜I7)の大きさを制御する制御部(C)と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、複数のファイバレーザユニットを備えたファイバレーザシステムに関する。また、そのようなファイバレーザシステムの制御方法に関する。
加工用のレーザ装置として、複数のファイバレーザユニットを備えたファイバレーザシステムが用いられている。ファイバレーザシステムの出力光のパワーは、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの和に概ね一致する。そして、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーは、そのファイバレーザユニットに含まれる励起光源を駆動する駆動電流の大きさに応じて決まる。このため、ファイバレーザシステムにおける出力光のパワーの制御は、各ファイバレーザユニットに含まれる励起光源を駆動する駆動電流の大きさを変更することによって実現される。
ファイバレーザシステムの出力光のパワーを制御する技術を開示した文献としては、例えば、特許文献1が挙げられる。特許文献1に記載の技術では、各ファイバレーザユニットに含まれる励起光源を駆動する駆動電流の大きさに応じて重み付けした当該ファイバレーザユニットの駆動時間の積算値が、当該ファイバレーザユニットに関連付けて記憶される。そして、特許文献1に記載の技術では、ファイバレーザシステムの出力光のパワーの目標値に応じた数のファイバレーザユニットが、積算値の少ない順に選択され発光する。
特開2017−84964号公報(2017年5月18日公開)
しかしながら、従来のファイバレーザシステムにおいては、何れかのファイバレーザユニットにおいて励起光源の偶発故障(以下、「頓死」とも記載する)が起こると、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーにばらつきが生じる。そして、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーにばらつきが生じると、相対的にパワーの大きいレーザ光を生成しているファイバレーザユニットを起点として、誘導ラマン散乱によるストークス発振が起こり、ファイバレーザシステムの故障に帰結する可能性がある。
特許文献1に記載のファイバレーザシステムでは、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきを抑えることができない。このため、特許文献1に記載のファイバレーザシステムでは、ストークス発振による故障が生じる可能性を低減することができない。
本発明は、上述した問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ストークス発振による故障が生じ難いファイバレーザシステムを実現することにある。
上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムは、複数のファイバレーザユニットと、各ファイバレーザユニットにて生成されたレーザ光を合波するコンバイナと、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する制御部と、を備えている。
また、上述した課題を解決するために、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムの制御方法は、複数のファイバレーザユニットと、各ファイバレーザユニットにて生成されたレーザ光を合波するコンバイナとを含むファイバレーザシステムの制御方法である。前記制御方法は、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する制御工程と、を含む。
上述した構成によれば、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきを抑えることができ、その結果、ストークス発振による故障が生じ難いファイバレーザシステムを実現することができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムにおいて、前記制御部は、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、且つ、前記コンバイナにて生成される出力光のパワーがユーザにより設定された目標値に近づくように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、ことが好ましい。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムの制御方法において、前記制御工程は、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、且つ、前記コンバイナにて生成される出力光のパワーがユーザにより設定された目標値に近づくように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、ことが好ましい。
上述した構成によれば、ユーザにより設定された目標値に近いパワーのレーザ光を出力しながらも、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきを抑えることができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムは、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定部を更に含み、前記制御部は、前記推定部において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じて、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、ことが好ましい。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムの制御方法は、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定工程を更に含み、前記制御工程は、前記推定工程において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じて、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、ことが好ましい。
励起光源の頓死数が異なる各ファイバレーザユニット(換言すれば励起光源の生存数が異なるファイバレーザユニット)に対して、同じ大きさの駆動電流を供給した場合、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーには、ばらつきが生じる。上述した構成によれば、制御部が生存数又は頓死数に応じて各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御することによって、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきを確実に抑えることができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムは、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定部と、前記推定部において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が予め定められた数に達した場合に、その旨を通知する通知部と、を更に含む、ことが好ましい。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムの制御方法は、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定工程と、前記推定工程において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が予め定められた数に達した場合に、その旨を通知する通知工程と、を更に含む、ことが好ましい。
上記の構成によれば、生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が予め定められた数に達した場合に、その旨が通知されるため、ユーザは、生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が予め定められた数に達したファイバレーザユニットの交換に適した時期であることを知ることができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムにおいて、前記推定部は、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給している駆動電流の大きさと、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーとに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する、ことが好ましい。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムの制御方法において、前記推定工程は、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給している駆動電流の大きさと、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーとに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する、ことが好ましい。
上述した構成によれば、生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を精度よく推定することができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムにおいて、前記制御部は、前記推定部において推定された生存数が少ないファイバレーザユニットほど、又は、前記推定部において推定された頓死数が多いファイバレーザユニットほど、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを大きくするように、駆動電流の大きさを制御する、ことが好ましい。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムの制御方法において、前記制御工程は、前記推定工程において推定された生存数が少ないファイバレーザユニットほど、又は、前記推定工程において推定された頓死数が多いファイバレーザユニットほど、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを大きくするように、駆動電流の大きさを制御する、ことが好ましい。
上述した構成によれば、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきをより一層抑えることができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムは、各ファイバレーザユニットに対応する係数であって、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じた係数を記憶する記憶部、を更に備えていてもよい。前記制御部は、(1)前記コンバイナにて生成される出力光のパワーの目標値であって、ユーザにより設定された目標値に基づいて、基本電流値を算出する基本電流値算出部と、(2)各ファイバレーザユニットについて、前記基本電流値算出部にて算出された基本電流値と、前記記憶部に記憶された、該ファイバレーザユニットに対応する前記係数とに基づいて、該ファイバレーザユニットに対応する個別電流値を算出する個別電流値算出部と、(3)各ファイバレーザユニットについて、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを、前記個別電流値算出部にて算出された、該ファイバレーザユニットに対応する個別電流値に設定する駆動電流設定部と、有している、ことが好ましい。
上述した構成によれば、各ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が異なっていても、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきを抑えることができる。
また、本発明の一態様に係るファイバレーザシステムは、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーを測定するレーザパワー測定部を更に備え、前記制御部は、(4)各ファイバレーザユニットについて、前記レーザパワー測定部にて測定されたレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定部と、(5)各ファイバレーザユニットについて、前記推定部にて推定された励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に基づいて、前記記憶部に記憶された、該ファイバレーザユニットに対応する係数を更新する係数更新部と、を更に有している、ことが好ましい。
上述した構成によれば、各ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を測定値に基づき精度よく推定し、推定した生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を、個別電流値の設定に用いる係数に反映させることができる。
本発明の一態様に係るファイバレーザシステムは、ストークス発振による故障が生じ難いファイバレーザシステムを実現することができる。
本発明の実施形態に係るファイバレーザシステムの構成図である。 本発明の実施形態における制御部の機能ブロック構成図である。 本発明の実施形態におけるファイバレーザユニットに対する駆動電流とレーザ光のパワーとの関係を説明する図である。 本発明の実施形態に係るファイバレーザシステムの制御方法を説明するフローチャートである。 本発明の実施形態に係るファイバレーザシステムの他の制御方法を説明するフローチャートである。
(ファイバレーザシステムの構成)
本発明の一実施形態に係るファイバレーザシステムFLSの構成について、図1を参照して説明する。図1は、ファイバレーザシステムFLSの構成を示すブロック図である。
ファイバレーザシステムFLSは、ワークWを加工するためのレーザ装置であり、図1に示すように、n個のファイバレーザユニットFLU1〜FLUn、n個のレーザデリバリファイバLDF1〜LDFn、出力コンバイナOC、出力デリバリファイバODF、出力ヘッドOH、n個のレーザパワー測定部M1〜Mn、制御部C、記憶部ME、及び通知部INを備えている。ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとレーザデリバリファイバLDF1〜LDFnとは、互いに一対一に対応する。ここで、nは、2以上の任意の自然数であり、ファイバレーザユニットFLU1〜FLUn及びレーザデリバリファイバLDF1〜LDFnの個数を表す。なお、図1においては、n=7の場合のファイバレーザシステムFLSの構成例を示している。
ファイバレーザユニットFLUi(iは1以上n以下の自然数)は、レーザ光を生成する。本実施形態においては、前方励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いている。ファイバレーザユニットFLUiは、対応するレーザデリバリファイバLDFiの入力端に接続されている。ファイバレーザユニットFLUiにて生成されたレーザ光は、このレーザデリバリファイバLDFiに入力される。
レーザデリバリファイバLDFiは、対応するファイバレーザユニットFLUiにて生成されたレーザ光を導波する。本実施形態においては、シングルモードファイバ又はフューモードファイバをレーザデリバリファイバLDF1〜LDFnとして用いている。レーザデリバリファイバLDFiの出力端は、出力コンバイナOCの入力ポートに接続されている。ファイバレーザユニットFLUiにて生成され、レーザデリバリファイバLDFiを導波されたレーザ光は、この入力ポートを介して出力コンバイナOCに入力される。
出力コンバイナOCは、ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnの各々にて生成され、レーザデリバリファイバLDF1〜LDFnの各々を導波されたレーザ光を合波する。出力コンバイナOCの出力ポートは、出力デリバリファイバODFの入力端に接続されている。出力コンバイナOCにて合波されたレーザ光は、この出力デリバリファイバODFに入力される。
出力デリバリファイバODFは、出力コンバイナOCにて合波されたレーザ光を導波する。本実施形態においては、マルチモードファイバを出力デリバリファイバODFとして用いている。出力デリバリファイバODFの出力端は、出力ヘッドOHに接続されている。出力コンバイナOCにて合成されたレーザ光は、この出力ヘッドOHを介してワーク(加工対象物)に照射される。
レーザパワー測定部Mi(iは1以上n以下の自然数)は、対応するファイバレーザユニットFLUiにて生成されるレーザ光のパワーを測定する。本実施形態においては、フォトダイオードをレーザパワー測定部Miとして用い、ファイバレーザユニットFLUiにて生成されるレーザ光から、分岐用光ファイバにより分岐されたレーザ光をこのフォトダイオードを用いて検出する。また、レーザパワー測定部Miは、後述の制御部Cに対して、測定値Piを表す信号を出力する。
なお、各レーザパワー測定部Miは、分岐用光ファイバを介して、レーザ光のパワーを測定する構成に限定されない。例えば、各レーザパワー測定部Miは、レーザデリバリファイバLDFiから所定の距離離れた位置に配置されており、レーザデリバリファイバLDFi内を伝搬する光のレイリー散乱光を検出する構成であってもよい。このように構成されたレーザパワー測定部Miは、いわゆるレイリーモニタである。
制御部Cは、ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなる(望ましくは0になる)ように、且つ、出力コンバイナOCにて生成される出力光のパワーがユーザにより設定された目標値P0に近づく(望ましくは一致する)ように、各ファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給される駆動電流Iiの大きさを制御する。なお、制御部Cの機能の詳細については、参照する図面を代えて後述する。
記憶部MEは、各ファイバレーザユニットFLUiに対応する係数αiを記憶する。各係数αiは、対応するファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給される駆動電流Iiの大きさを制御するために、制御部Cが参照する係数である。各係数αiは、制御部Cによって、対応するファイバレーザユニットFLUiに含まれる励起光源PS1〜PSmの頓死数に応じて設定されている。ここで、励起光源PS1〜PSmの頓死数とは、励起光源PS1〜PSmのうち、既に頓死した(偶発故障により発光不能になった)励起光源の個数のことを指す。なお、係数αiの具体的な定義については後述する。また、記憶部MEは、後述するように制御部Cが参照する閾値頓死数を記憶する。閾値頓死数は、ファイバレーザユニットFLUiの仕様などに応じて予め定められている。
通知部INは、制御部Cに含まれる頓死数推定部C04_1〜C04_nにおいて推定された頓死数が予め定められた数である閾値頓死数に達した場合に、制御部Cからの制御によりその旨をユーザに通知する。通知部INは、(1)音声を発することで(例えばアラームを発することで)その旨をユーザに通知するように構成されていてもよいし、(2)文字又はイメージを表示することでその旨をユーザに通知するように構成されていてもよいし、(3)音声を発し、且つ、文字又はイメージを表示することでその旨をユーザに通知するように構成されていてもよい。音声を発する構成である場合、通知部INは、例えばスピーカを備えていればよいし、文字又はイメージを表示する構成である場合、通知部INは、例えば表示装置を備えていればよい。表示装置の一例としては、液晶ディスプレイがあげられる。なお、頓死数推定部C04_1〜C04_nの機能の詳細については、後述する。
(ファイバレーザユニットの構成)
ファイバレーザシステムFLSが備えるファイバレーザユニットFLU1の構成について、引き続き図1を参照して説明する。なお、ファイバレーザユニットFLU2〜FLUnも、ファイバレーザユニットFLU1と同様に構成されている。
ファイバレーザユニットFLU1は、前方向励起型のファイバレーザであり、図1に示すように、電流源CS1、m個の励起光源PS1〜PSm、m個の励起デリバリファイバPDF1〜PDFm、励起コンバイナPC、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HR、増幅用ファイバAF、及び低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRを備えている。励起光源PS1〜PSmと励起デリバリファイバPDF1〜PDFmとは、互いに一対一に対応する。ここで、mは、2以上の任意の自然数であり、励起光源PS1〜PSm及び励起デリバリファイバPDF1〜PDFmの個数を表す。なお、図1においては、m=6の場合のファイバレーザユニットFLU1の構成例を示している。
電流源CS1は、駆動電流I1を励起光源PS1〜PSmに供給する。この駆動電流I1の大きさは、制御部Cによって制御されている。各励起光源PSj(jは1以上m以下の自然数)は、励起光を生成する。各励起光源PSjにて生成される励起光のパワーは、電流源CSから供給される駆動電流I1の大きさに応じて決まる。本実施形態においては、レーザダイオードを励起光源PS1〜PSmとして用いている。励起光源PSjは、対応する励起デリバリファイバPDFjの入力端に接続されている。励起光源PSjにて生成された励起光は、この励起デリバリファイバPDFiに入力される。
励起デリバリファイバPDFjは、対応する励起光源PSjにて生成された励起光を導波する。励起デリバリファイバPDFjの出力端は、励起コンバイナPCの入力ポートに接続されている。励起光源PSjにて生成され、励起デリバリファイバPDFjを導波された励起光は、この入力ポートを介して励起コンバイナPCに入力される。
励起コンバイナPCは、励起光源PS1〜PSmの各々にて生成され、励起デリバリファイバPDF1〜PDFmの各々を導波された励起光を合波する。励起コンバイナPCの出力ポートは、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを介して増幅用ファイバAFの入力端に接続されている。励起コンバイナPCにて合波された励起光のうち、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを透過した励起光は、増幅用ファイバAFに入力される。
増幅用ファイバAFは、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを透過した励起光を用いて、レーザ光を生成する。本実施形態においては、コアに希土類元素(例えばYb)が添加されたダブルクラッドファイバを増幅用ファイバAFとして用いている。高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRを透過した励起光は、この希土類元素を反転分布状態に維持するために用いられる。増幅用ファイバAFの出力端は、低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRを介してレーザデリバリファイバLDF1の入力端に接続されている。高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HRは、ある波長λ(例えば、1060nm)においてミラーとして機能し(反射率が例えば99%となり)、低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRは、その波長λにおいてハーフミラーとして機能する(反射率が例えば10%となる)。このため、増幅用ファイバAFは、高反射ファイバブラッググレーティングFBG−HR及び低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRと共に、波長λのレーザ光を発振する共振器を構成する。増幅用ファイバAFにて生成されたレーザ光のうち、この低反射ファイバブラッググレーティングFBG−LRを透過したレーザ光は、レーザデリバリファイバLDF1に入力される。
なお、本実施形態においては、前方励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いているが、本発明は、これに限定されない。すなわち、本発明においては、後方励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いることもできるし、双方向励起型のファイバレーザをファイバレーザユニットFLU1〜FLUnとして用いることもできる。
また、本実施形態において、ファイバレーザシステムFLSは、共振器型のファイバレーザユニットFLUiを複数備えている。しかし、本発明の一態様に掛かるファイバレーザシステムFLSは、出力コンバイナOCの後段に配置された、複数の励起光源と、増幅用ファイバとを更に備えていてもよい。この場合、複数のファイバレーザユニットFLUi及び出力コンバイナOCを含む部分は、種光を生成するMO(Master Oscillator)部として機能し、出力コンバイナOCの後段に配置された複数の励起光源及び増幅用ファイ
バを含む部分は、PA(Power Amplifier)部として機能する。すなわち、本発明の一態様は、MOPA型のファイバレーザシステムにも好適に利用可能である。
(制御部の構成)
制御部Cの機能について、図2を参照して説明する。図2は、制御部Cの機能を表す機能ブロック図である。図2において、制御部Cは、基本電流値算出部C01と、個別電流値算出部C02_1〜C02_nと、駆動電流設定部C03_1〜C03_nと、頓死数推定部C04_1〜C04_nと、係数更新部C05_1〜C05_nとを含む。なお、図2は、図1と同様、n=7の場合の制御部Cの構成例を表している。また、頓死数推定部C04_1〜C04_nは、特許請求の範囲に記載の推定部の一態様である。
基本電流算出部C01、個別電流値算出部C02_1〜C02_n、及び駆動電流設定部C03_1〜C03_nは、各ファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給される駆動電流Iiを、ファイバレーザユニットFLU1〜FLUnにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなる(望ましくは0になる)ように、且つ、出力コンバイナOCにて生成される出力光のパワーがユーザにより設定された目標値P0に近づく(望ましくは一致する)ように制御するための構成である。基本電流算出部C01、個別電流値算出部C02_1〜C02_n、及び駆動電流設定部C03_1〜C03_nの各々の機能は、以下のとおりである。
基本電流値算出部C01は、ユーザにより設定された目標値P0に基づいて、基本電流値I0を算出する。ここで、基本電流値I0とは、全てのファイバレーザユニットFLU1〜FLUnにおいて励起光源PS1〜PSmの頓死数が0である場合に、出力コンバイナOCにて生成される出力光のパワーを目標値P0に一致させるために、各ファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給するべき駆動電流の電流値のことを指す。
例えば、基本電流値算出部C01は、予め定められた関数Pm(I)を用いて、基本電流値I0を算出する。この関数Pm(I)は、m個の励起光源PS1〜PSmに供給される駆動電流の電流値Iと、m個の励起光源PS1〜PSmから出力される励起光のパワーの和Pmとの関係を表す関数である。この場合、Pm(I)=P0を満たす電流値Iが基本電流値I0となる。あるいは、基本電流値算出部C01は、予め定められたテーブルTmを用いて、基本電流値I0を算出する。このテーブルTmは、m個の励起光源PS1〜PSmに供給される駆動電流の電流値Iと、m個の励起光源PS1〜PSmから出力される励起光のパワーの和Pmとが関連付けられたテーブルである。この場合、テーブルTmにおいて、目標値P0に最も近いパワーPmに関連付けられた電流値Iが基本電流値0になる。
各個別電流値算出部C02_iは、基本電流値算出部C01によって算出された基本電流値I0と、記憶部MEに記憶された係数αiとに基づいて、対応するファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給する個別電流値を算出する。より具体的に言うと、個別電流値算出部C02_iは、基本電流値I0に係数αiを乗じることによって、個別電流値αi×I0を算出する。各駆動電流設定部C03_iは、対応するファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給される駆動電流Iiが、対応する個別電流値算出部C02_iにて算出された個別電流値αi×I0に一致するように、対応するファイバレーザユニットFLUiに含まれる電流源CSを制御する。
頓死数推定部C04_1〜C04_n及び係数更新部C05_1〜C05_nは、各個別電流値算出部C02_iにより参照される係数αiを、対応するファイバレーザユニットFLUiにおける励起光源PS1〜PSmの頓死数に応じて設定するための構成である。頓死数推定部C04_1〜C04_n及び係数更新部C05_1〜C05_nの各々の機能は以下のとおりである。
各頓死数推定部C04_iは、対応するファイバレーザユニットFLUiについて、レーザパワー測定部Miにて測定されたレーザ光のパワーの測定値Piに基づいて、このファイバレーザユニットFLUiにおける励起光源PS1〜PSmの頓死数を推定する。
例えば、各頓死数推定部C04_iは、予め定められたm個の関数P1(I)〜Pm(I)を用いて、対応するファイバレーザユニットFLUiにおける励起光源PS1〜PSmの頓死数を推定する。ここで、関数Pj(I)は、j個の励起光源PS1〜PSjに供給される駆動電流の電流値Iと、j個の励起光源PS1〜PSjから出力される励起光のパワーの和Pjとの関係を表す関数である(j=1〜m)。図3は、これらの関数P1(I)〜Pm(I)を例示したグラフである。この場合、頓死数推定部C04_iは、駆動電流Ii(すなわち、測定値Piが得られた時点で適用されていた個別電流値αi×I0)を各関数Pj(I)に代入することによってパワーPj(Ii)を算出する。そして、頓死数推定部C04_iは、算出したパワーP1(Ii)〜Pm(Ii)のうち、測定値Piに最も近いパワーを特定する。測定値Piに最も近いパワーがPk(Ii)である場合、頓死数推定部C04_iは、励起光源PS1〜PSmの生存数がk個である、すなわち、励起光源PS1〜PSmの頓死数がm−k個であると推定する。例えば、測定値Piに最も近いパワーがP1(Ii)である場合、頓死数推定部C04_iは、励起光源PS1〜PSmの生存数が1個である、すなわち、励起光源PS1〜PSmの頓死数がm−1個であると推定する。また、測定値Piに最も近いパワーがP2(Ii)である場合、頓死数推定部C04_iは、励起光源PS1〜PSmの生存数が2個である、すなわち、励起光源PS1〜PSmの頓死数がm−2個であると推定する。あるいは、各頓死数推定部C04_iは、予め定められたm個のテーブルT1〜Tmを用いて、対応するファイバレーザユニットFLUiにおける励起光源PS1〜PSmの頓死数を推定する。ここで、テーブルTjは、j個の励起光源PS1〜PSjに供給される駆動電流の電流値Iと、j個の励起光源PS1〜PSjから出力される励起光のパワーの和Pjとが関連付けられたテーブルである(j=1〜m)。この場合、頓死数推定部C04_iは、各テーブルTjにおいて、駆動電流Iiに最も近い電流値Iに関連付けられているパワーPj(Ii)を選択する。そして、頓死数推定部C04_iは、選択したパワーP1(Ii)〜Pm(Ii)のうち、測定値Piに最も近いパワーを特定する。測定値Piに最も近いパワーがPk(Ii)である場合、頓死数推定部C04_iは、励起光源PS1〜PSmの生存数がk個である、すなわち、励起光源PS1〜PSmの頓死数がm−k個であると推定する。
制御部Cは、頓死数推定部C04_iにおいて推定された頓死数が予め定められた閾値頓死数に達した場合に、その旨を通知するように通知部INを制御する。このとき、制御部Cは、(1)各ファイバレーザユニットFLU1〜FLU7のうち、頓死数が閾値頓死数に達したファイバレーザユニットを特定し、(2)その特定したファイバレーザユニットを識別する情報を、頓死数が予め定められた閾値頓死数に達したことと共に、通知するように通知部INを制御することが好ましい。
この構成によれば、頓死数が予め定められた数に達したことを、通知部INが通知する。そのため、ユーザは、ファイバレーザユニットFLU1〜FLU7のうち何れかのファイバレーザユニットにおいて、頓死数が予め定められた数に達したことを知ることができる。すなわち、ユーザは、ファイバレーザユニットFLU1〜FLU7のうち何れかのファイバレーザユニットの交換に適した時期であることを知ることができる。また、頓死数が予め定められた数に達したことに加えて、頓死数が閾値頓死数に達したファイバレーザユニットを識別する情報を、通知部INが通知することによって、ユーザは、頓死数が閾値頓死数に達したファイバレーザユニットを容易に特定することができる。
係数更新部C05_iは、対応するファイバレーザユニットFLUiについて、頓死数推定部C04_iにて推定された頓死数に基づいて、記憶部MEに記憶された係数αiを更新する。例えば、頓死数推定部C04_iにて推定された頓死数が1個である場合、係数更新部C05_iは、記憶部MEにおける係数αiを、αi=m/(m−1)に設定する。あるいは、頓死数推定部C04_iにて推定された頓死数が2個である場合、係数更新部C05_iは、記憶部MEにおける係数αiを、αi=m/(m−2)に設定する。一般に、頓死数推定部C04_iにて推定された頓死数がx個である場合、係数更新部C05_iは、記憶部MEにおける係数αiを、αi=m/(m−x)に設定する。
なお、頓死数推定部C04_iにおいて推定された頓死数が閾値頓死数に達した場合に、制御部Cは、頓死数が閾値頓死数に達したファイバレーザユニットに対して供給する駆動電流Iiをその後は変化させることなく一定値となるように、駆動電流Iiの大きさを制御することが好ましい。例えば、制御部Cは、頓死数が閾値頓死数に達した頓死数推定部C04_iに対応する係数更新部C05_iに対して、係数αiを更新させないことによって、制御部Cは、駆動電流Iiの大きさを一定値に制御することができる。
なお、本実施形態において、推定部の一態様である頓死数推定部C04_iは、予め定められたm個の関数P1(I)〜Pm(I)を用いて生存数を推定したうえで、推定した生存数を用いて頓死数を推定するものとして説明した。しかし、本発明の一態様において、推定部は、複数の関数Pj(I)又は複数のテーブルTjを用いて生存数及び頓死数の何れか一方を推定するように構成されていてもよい。
この場合、制御部は、推定部が生存数及び頓死数の何れか一方を推定するように構成されている場合、推定部において推定された生存数及び頓死数の何れか一方が予め定められた閾値生存数又は閾値頓死数に達した場合に、その旨を通知するように通知部を制御するように構成されていてもよい。
この場合、制御部は、推定部において推定された生存数が少ないファイバレーザユニットほど、又は、前記推定部において推定された頓死数が多いファイバレーザユニットほど、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを大きくするように、駆動電流の大きさを制御するように構成されていることが好ましい。
また、本発明の一態様であるファイバレーザシステムは、各ファイバレーザユニットに対応する係数であって、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じた係数を記憶する記憶部、を更に備えていることが好ましい。そのうえで、制御部は、(1)前記コンバイナにて生成される出力光のパワーの目標値であって、ユーザにより設定された目標値に基づいて、基本電流値を算出する基本電流値算出部と、(2)各ファイバレーザユニットについて、前記基本電流値算出部にて算出された基本電流値と、前記記憶部に記憶された、該ファイバレーザユニットに対応する前記係数とに基づいて、該ファイバレーザユニットに対応する個別電流値を算出する個別電流値算出部と、(3)各ファイバレーザユニットについて、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを、前記個別電流値算出部にて算出された、該ファイバレーザユニットに対応する個別電流値に設定する駆動電流設定部と、有している、ことが好ましい。
また、本発明の一態様であるファイバレーザシステムは、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーを測定するレーザパワー測定部を更に備えていることが好ましい。そのうえで、制御部は、(4)各ファイバレーザユニットについて、前記レーザパワー測定部にて測定されたレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定部と、(5)各ファイバレーザユニットについて、前記推定部にて推定された励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に基づいて、前記記憶部に記憶された、該ファイバレーザユニットに対応する係数を更新する係数更新部と、を更に有している、ことが好ましい。
以上のように構成されたファイバレーザシステムFLSの制御方法は、相対的に短い周期で繰り返し実行される(例えば、1秒に1回実行される)短周期制御S1と、相対的に長い周期で繰り返し実行される(例えば、1時間に1回実行される)長周期制御S2とを含む。以下、これらの制御について、図4〜図5を参照して説明する。なお、記憶部MEには、係数α1〜αnの初期値として、それぞれ1が記憶されているものとする。また、記憶部MEには、上述した関数P1(I)〜Pm(I)又はテーブルT1〜Tmが記憶されているものとする。
図4は、短周期制御S1の流れを示すフローチャートである。短周期制御S1は、以下の工程S101〜S104を含む。
工程S101:基本電流値算出部C01は、目標値Pを取得する。目標値Pの入力がない場合は、目標値Pとして予め定められた値が用いられてもよい。
工程S102:基本電流値算出部C01は、工程S101にて取得した目標値Pに基づいて、基本電流値I0を算出する。
工程S103:各個別電流値算出部C02_iは、工程S102にて算出された基本電流値I0と、記憶部MEに記憶された係数αiとを用いて、個別電流値αi×I0を算出する。
工程S104:各駆動電流設定部C03_iは、対応するファイバレーザユニットFLUiにおいて励起光源PS1〜PSmに供給する駆動電流Iiの大きさを、工程S103にて算出した個別電流値αi×I0に設定する。
図5は、長周期制御S2の流れを示すフローチャートである。長周期制御S2は、以下の工程S201〜S204を含む。
工程S201:各頓死数推定部C04_iは、対応するファイバレーザユニットFLUiによって生成されたレーザ光のパワーの測定値Piを、レーザパワー測定部Miから取得する。
工程S202:頓死数推定部C04_iは、対応するファイバレーザユニットFLUiについて、工程S201にて取得した測定値Piと、個別電流値αi×I0とに基づいて、励起光源PS1〜PSmの頓死数を推定する。
工程S203:制御部Cは、頓死数推定部C04_iにおいて推定された頓死数が閾値頓死数に達した場合に、その旨を通知するように通知INを制御する。また、制御部Cは、頓死数が閾値頓死数に達したファイバレーザユニットに対して供給する駆動電流Iiをその後は変化させることなく一定値となるように、駆動電流Iiの大きさを制御することが好ましい。
工程S204:係数更新部C05_iは、工程S202で推定された頓死数に基づいて、係数αiの新たな値を算出し、記憶部MEに記憶された係数αiの値を更新する。
(本実施形態の効果)
本実施形態にて説明した制御部Cは、各ファイバレーザユニットFLUiに含まれる励起光源PS1〜PSmの頓死数に応じた係数αiを任意の時点で算出して記憶しておき、各ファイバレーザユニットFLUiに供給する駆動電流Iiの大きさを、係数αiの値に応じて制御する。より具体的には、制御部Cは、頓死数推定部C04_iにより推定された頓死数が多いファイバレーザユニットFLUiほど、駆動電流Iiの大きさを大きくするように制御する。換言すれば、7個のファイバレーザユニットFLU1〜FLU7のうち任意の2つのファイバレーザユニットを比較した場合に、制御部Cは、上述した頓死数が多いファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさが、上述した頓死数が少ないファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを上回るように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する。本実施形態にて説明した制御方法についても同様である。
これにより、各ファイバレーザユニットFLUiにおける励起光源PS1〜PSmの頓死数が異なっていても、各ファイバレーザユニットFLUiにて生成されるレーザ光のパワーのばらつきを抑えることができる。その結果、本実施形態は、ストークス発振による故障が生じ難いファイバレーザシステムを実現することができる。
(変形例)
ファイバレーザシステムFLSは、図1に示した構成に加えて、出力パワー測定部を含んでいてもよい。出力パワー測定部は、出力コンバイナOCにて合成された出力光のパワーを測定する。例えば、出力パワー測定部Mは、出力デリバリファイバODFによって導波されたレーザ光から分岐されたレーザ光を、フォトダイオードを用いて検出することにより、測定を行ってもよい。また、出力パワー測定部は、制御部Cに対して、測定値Pを表す信号を出力する。
この場合、制御部Cにおける基本電流値算出部C01は、ユーザにより設定された目標値P0に基づくことに加えて、出力パワー測定部によって測定された測定値Pに基づいて、基本電流値I0を算出する。具体的には、基本電流値算出部C01は、測定値Pが目標値P0に等しくないと判定した場合、上述のようにして算出した基本電流値I0に対して、P0/Pを乗じた値を、新たな基本電流値I0として算出してもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
ファイバレーザシステムFLSにおける制御部Cの各機能ブロック(特に基本電流値算出部C01、個別電流値算出部C02_i、駆動電流設定部C03_i、頓死数推定部C04_i、及び係数更新部C05_i)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、ファイバレーザシステムFLSは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(
Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random
Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
(付記事項)
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
FLS ファイバレーザシステム
FLU1〜FLUn ファイバレーザユニット
LDF1〜LDFn レーザデリバリファイバ
OC 出力コンバイナ
ODF 出力デリバリファイバ
OH 出力ヘッド
M1〜M7 レーザパワー測定部
C 制御部
ME 記憶部
CS1 電流源
PS1〜PS6 励起光源
PDF1〜PDF6 励起デリバリファイバ
PC 励起コンバイナ
FBG−HR 高反射ファイバブラッググレーティング
AF 増幅用ファイバ
FBG−LR 低反射ファイバブラッググレーティング

Claims (12)

  1. 複数のファイバレーザユニットと、
    各ファイバレーザユニットにて生成されたレーザ光を合波するコンバイナと、
    各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する制御部と、
    各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定部と、を備え、
    前記制御部は、前記推定部において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じて、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とするファイバレーザシステム。
  2. 前記制御部は、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、且つ、前記コンバイナにて生成される出力光のパワーがユーザにより設定された目標値に近づくように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のファイバレーザシステム。
  3. 前記推定部において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が予め定められた数に達した場合に、その旨を通知する通知部、を更に含む、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のファイバレーザシステム。
  4. 前記推定部は、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給している駆動電流の大きさと、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーとに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のファイバレーザシステム。
  5. 前記制御部は、前記推定部において推定された生存数が少ないファイバレーザユニットほど、又は、前記推定部において推定された頓死数が多いファイバレーザユニットほど、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを大きくするように、駆動電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載のファイバレーザシステム。
  6. 各ファイバレーザユニットに対応する係数であって、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じた係数を記憶する記憶部、を更に備え、
    前記制御部は、(1)前記コンバイナにて生成される出力光のパワーの目標値であって、ユーザにより設定された目標値に基づいて、基本電流値を算出する基本電流値算出部と、(2)各ファイバレーザユニットについて、前記基本電流値算出部にて算出された基本電流値と、前記記憶部に記憶された、該ファイバレーザユニットに対応する前記係数とに基づいて、該ファイバレーザユニットに対応する個別電流値を算出する個別電流値算出部と、(3)各ファイバレーザユニットについて、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを、前記個別電流値算出部にて算出された、該ファイバレーザユニットに対応する個別電流値に設定する駆動電流設定部と、有している、
    ことを特徴とする請求項3に記載のファイバレーザシステム。
  7. 各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーを測定するレーザパワー測定部を更に備え、
    前記制御部は、(4)各ファイバレーザユニットについて、前記レーザパワー測定部にて測定されたレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定部と、(5)各ファイバレーザユニットについて、前記推定部にて推定された励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に基づいて、前記記憶部に記憶された、該ファイバレーザユニットに対応する係数を更新する係数更新部と、を更に有している、
    ことを特徴とする請求項6に記載のファイバレーザシステム。
  8. 複数のファイバレーザユニットと、各ファイバレーザユニットにて生成されたレーザ光を合波するコンバイナとを含むファイバレーザシステムの制御方法であって、
    各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する制御工程と、
    各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する推定工程と、を含み、
    前記制御工程は、前記推定工程において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方に応じて、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とするファイバレーザシステムの制御方法。
  9. 前記制御工程は、各ファイバレーザユニットにて生成されるレーザ光のパワーの差が小さくなるように、且つ、前記コンバイナにて生成される出力光のパワーがユーザにより設定された目標値に近づくように、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とする請求項8に記載のファイバレーザシステムの制御方法。
  10. 前記推定工程において推定された生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方が予め定められた数に達した場合に、その旨を通知する通知工程、を更に含む、
    ことを特徴とする請求項8又は9に記載のファイバレーザシステムの制御方法。
  11. 前記推定工程は、各ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給している駆動電流の大きさと、各ファイバレーザユニットが生成しているレーザ光のパワーとに基づいて、該ファイバレーザユニットに含まれる励起光源の生存数及び頓死数の少なくとも何れか一方を推定する、
    ことを特徴とする請求項8から10の何れか1項に記載のファイバレーザシステムの制御方法。
  12. 前記制御工程は、前記推定工程において推定された生存数が少ないファイバレーザユニットほど、又は、前記推定工程において推定された頓死数が多いファイバレーザユニットほど、該ファイバレーザユニットに含まれる各励起光源に供給する駆動電流の大きさを大きくするように、駆動電流の大きさを制御する、
    ことを特徴とする請求項8〜11の何れか1項に記載のファイバレーザシステムの制御方法。
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