JP2020047094A - 印刷指示装置及びプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】プリンタドライバに対して機能拡張モジュールが追加されている構成において、プリンタドライバと機能拡張モジュールの両方を変更しなくても、他の機能を追加することが可能な印刷指示装置及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷指示装置１は、プリンタドライバ２０と、第１の機能を実行する第１のモジュール４０と、ダミープリンタドライバ５０と、第２の機能を実行する第２のモジュール６０とを備える。第１のモジュール及びダミープリンタドライバは、指定された印刷データを第２のモジュールに転送して第２の機能を実行させる。第２のモジュールは、第２の機能を実行した後、印刷データをプリンタドライバに転送し、プリンタドライバは、転送された印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む印刷指示情報を生成し、第１のモジュールは、印刷指示情報を印刷装置７に送信する。【選択図】図２

Description

本発明は、印刷指示装置及びプログラムに関する。

近年、プリンタドライバの印刷機能の追加方法が提案されている（例えば、特許文献１参照。）。

特許文献１に記載されたプリンタドライバの印刷機能の追加方法は、印刷装置に印刷を指示するコンピュータ装置で動作するプリンタドライバの印刷機能の追加方法であって、印刷機能に関する情報を記述したプリントチケットを生成し、プリントチケットに、情報を格納するための領域を定義して、第１プリントチケットを生成し、第１プリントチケットに基づいて印刷設定画面を生成し、当該印刷設定画面を表示部に表示させ、印刷設定画面で入力された他の印刷機能に関する情報を記述したプリントチケットを生成し、当該プリントチケットを第１プリントチケットの領域に組み込んで第２プリントチケットを生成し、第２プリントチケットを印刷装置が解釈可能な第３プリントチケットに変換するステップを含むものである。

特開２０１５−９０６３４号公報

特定の形式のプリンタドライバ（例えば、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）Ｖ４アーキテクチャのプリンタドライバ）では、プリンタドライバと、当該プリンタドライバの機能を拡張する機能拡張モジュールとを１対１の関係でしか紐付けることができない場合がある。このような場合、他の機能を追加しようとすると、機能拡張モジュールに変更を加えて他の機能を追加し、紐付くプリンタドライバも併せて変更する必要があった。

本発明の課題は、プリンタドライバに対して機能拡張モジュールが追加されている構成において、プリンタドライバと機能拡張モジュールの両方を変更しなくても、他の機能を追加することが可能な印刷指示装置及びプログラムを提供することにある。

［１］印刷指示情報を生成する第１のプリンタドライバと、
前記第１のプリンタドライバに紐付けられ、前記第１のプリンタドライバが有する機能を拡張した第１の機能を実行する第１のモジュールと、
第２のプリンタドライバと、
前記第２のプリンタドライバに紐付けられ、第２の機能を実行する第２のモジュールと、を備え、
前記第１のモジュール及び前記第２のプリンタドライバは、指定された印刷データを前記第２のモジュールに転送して前記第２の機能を実行させ、
前記第２のモジュールは、前記第２の機能を実行した後、前記印刷データを前記第１のプリンタドライバに転送し、
前記第１のプリンタドライバは、転送された前記印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む前記印刷指示情報を生成し、
前記第１のモジュールは、前記印刷指示情報を印刷装置に送信する、印刷指示装置。
［２］前記第２のプリンタドライバは、前記印刷装置と通信しない、前記［１］に記載の印刷指示装置。
［３］前記第２のプリンタドライバ及び前記第２のモジュールは、それぞれ複数段に渡って設けられ、
それぞれの前記第２のプリンタドライバ及び前記第２のモジュールは、前記印刷データを転送する順序を設定した設定情報に従って、前記印刷指示情報を転送する、前記［１］又は［２］に記載の印刷指示装置。
［４］前記設定情報は、前記プリンタドライバ又は前記第１のモジュールに保持された、前記［３］に記載の印刷指示装置。
［５］印刷指示情報を生成する第１のプリンタドライバと、前記第１のプリンタドライバに紐付けられ、前記第１のプリンタドライバが有する機能を拡張した第１の機能を実行する第１のモジュールと、第２のプリンタドライバと、前記第２のプリンタドライバに紐付けられ、第２の機能を実行する第２のモジュールと、を有するコンピュータを、
前記第１のモジュール及び前記第２のプリンタドライバが指定された印刷データを前記第２のモジュールに転送して前記第２の機能を実行させ、
前記第２の機能が実行された後、前記第２のモジュールが前記印刷データを前記第１のプリンタドライバに転送し、
前記第１のプリンタドライバが転送された前記印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む前記印刷指示情報を生成し、
前記第１のモジュールが前記印刷指示情報を印刷装置に送信するよう制御する制御手段、として機能させるためのプログラム。

請求項１、４、５に係る発明によれば、プリンタドライバに対して機能拡張モジュールが追加されている構成において、プリンタドライバと機能拡張モジュールの両方を変更しなくても、他の機能を追加することが可能になる。
請求項２に係る発明によれば、第１のプリンタドライバや第１のモジュールの両方の変更が不要になる。
請求項３に係る発明によれば、２つ以上の機能を追加することが可能になる。

図１は、本発明の第１の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。 図２は、制御部を機能的に示すブロック図である。 図３は、第１の実施の形態に係る印刷指示装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図４は、本発明の第２の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。

［実施の形態の要約］
本実施の形態に係る印刷指示装置は、印刷指示情報を生成する第１のプリンタドライバと、第１のプリンタドライバに紐付けられ、第１のプリンタドライバが有する機能を拡張した第１の機能を実行する第１のモジュールと、第２のプリンタドライバと、第２のプリンタドライバに紐付けられ、第２の機能を実行する第２のモジュールと、を備え、第１のモジュール及び第２のプリンタドライバは、指定された印刷データを第２のモジュールに転送して第２の機能を実行させ、第２のモジュールは、第２の機能を実行した後、印刷データを第１のプリンタドライバに転送し、第１のプリンタドライバは、転送された印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む印刷指示情報を生成し、第１のモジュールは、印刷指示情報を印刷装置に送信する。

第１のプリンタドライバが有する機能を拡張した「第１の機能」は、第１のプリンタドライバが有する機能を発展させた機能でもよく、第１のプリンタドライバが有していない新たな機能でもよい。第１の機能及び第２の機能は、印刷設定機能とは異なる機能でもよい。モジュールは、ソフトウェアを構成する部品のことである。なお、モジュールをハードウェアによって実現してもよい。

［第１の実施の形態］
図１は、本発明の第１の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。この印刷システムは、印刷指示装置１と、印刷装置７とを有して構成されている。同図では、印刷装置７を１台のみを図示するが、複数の印刷装置７がＬＡＮ（Local Area Network）等のネットワークを介して印刷指示装置１に接続されてもよい。

印刷指示装置１は、例えば、パーソナルコンピュータ、タブレット型端末、多機能携帯電話機（スマートフォン）等の携帯情報端末が含まれる。印刷指示装置１は、印刷ジョブを印刷装置７に送信するものである。印刷ジョブは、印刷を指示する印刷指示情報の一例である。

印刷ジョブは、印刷ジョブを識別するジョブＩＤと、印刷装置７が解釈できるページ記述言語（ＰＤＬ：Page Description Language）で記述された印刷データと、両面／片面や部数等の各種の印刷の条件等の印刷設定情報とを含んで構成されている。

ＰＤＬには、例えば、ＰＤＦ（Portable Document Format)や、ＰｏｓｔＳｃｒｉｐｔ（登録商標）、ＰＣＬ（Printer Command Language）等がある。

印刷装置７は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式等により用紙等の記録媒体に画像を形成するプリンタや、スキャン、プリント、複写、ファクシミリ等の複数の機能を有する複合機を用いることができる。

印刷指示装置１は、この装置１の各部を制御する制御部２と、各種の情報を記憶する記憶部３と、キーボードやマウス等で実現される入力部４と、液晶ディスプレイ等で実現される表示部５と、印刷装置７との間で通信する通信部６とを備える。

制御部２は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、インターフェース等から構成されている。ＣＰＵは、記憶部３に記憶されたプログラム３０及び後述する転送順序情報保持部４４に保持された転送順序情報に従って動作することにより、制御手段２００等として機能し、後述する図２に示す各部を実現する。制御手段２００については後述する。

記憶部３は、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ハードディスク等から構成される。

図２は、制御部２を機能的に示すブロック図である。なお、同図では、記憶部３に含まれるＸＰＳテンポラリファイル３１、ＸＰＳスプールファイル３２、スプーラ３３等も図示している。制御部２は、アプリケーション１０と、プリンタドライバ２０と、プリンタドライバ２０に紐付けられ、プリンタドライバ２０が有する機能を拡張した第１の機能（例えば、製本処理）を有する第１の機能拡張モジュール４０と、ダミープリンタドライバ５０と、ダミープリンタドライバ５０に紐付けられ、ダミープリンタドライバ５０が有する機能を拡張した第２の機能（例えば、認証処理）を有する第２の機能拡張モジュール６０と、プリンタドライバ２０と印刷装置７との間でデータのやり取りを仲介するポートモニタ７０とを備える。ここで、製本処理とは、１枚の用紙の左右両面にページを割り付けて印刷し、印刷した用紙を重ねて二つ折りにして冊子にする処理をいう。認証処理とは、ユーザの属性情報（例えば、ユーザＩＤ、パスワード等）に基づいてユーザを認証する処理をいう。プリンタドライバ２０は、第１のプリンタドライバの一例である。第１の機能拡張モジュール４０は、第１のモジュールの一例である。ダミープリンタドライバ５０は、ダミープリンタドライバの一例である。第２の機能拡張モジュール６０は、第２のモジュールの一例である。

アプリケーション１０は、例えば、Ｗｉｎｄｏｗｓのアプリケーションであり、ユーザの操作に基づいて印刷対象となる文書データの作成、印刷対象の指定、印刷実行指示等を行う。アプリケーション１０は、印刷対象として指定された文書データをＯＳが理解できるＸＰＳ（XML Paper Specification）形式のＸＰＳデータ（以下、「印刷データ」ともいう。）に変換し、ＸＰＳテンポラリファイル３１に格納する。ここで、ＸＰＳとは、ＸＭＬで記述された電子文書形式のことである。アプリケーション１０とプリンタドライバ２０とは、印刷設定情報をプリントチケットを使用して交換する。

ＸＰＳテンポラリファイル３１は、Ｖ４アーキテクチャでは、アプリケーション１０からの印刷データをＸＰＳ形式にて受け付け、ＸＰＳデータを一時的に記憶する。

ＸＰＳスプールファイル３２は、印刷データをＸＰＳ形式でスプールする。

スプーラ３３は、印刷処理のスケジュール管理を行うとともに、受け付けた印刷データを順次プリンタドライバ２０の後述するレンダリング部２３に送信する制御を行う。

（プリンタドライバの構成）
プリンタドライバ２０は、標準的なプリンタドライバ、例えば、ＷｉｎｄｏｗｓのＶ４のアーキテクチャ形式のＶ４プリンタドライバであり、印刷ジョブを生成する。プリンタドライバ２０は、標準的な構成として、コンフィグレーション部２１と、ＵＩ部２２と、レンダリング部２３と、コネクション部２４とを備える。プリンタドライバとしてのコア部分と拡張処理を行うアプリケーション部分としての第１の機能拡張モジュール４０とを連動させて動作する。

コンフィグレーション部２１は、設定項目禁則保持部２１０と、拡張禁則部２１１とを備える。設定項目禁則保持部２１０は、プリンタドライバ２０が備える設定項目や禁則定義の情報をＧＰＤ（Generic Printer Description）ファイルやＰＰＤ（PostScript Printer Description）ファイルとして保持する。拡張禁則部２１１は、ユーザの操作に基づく印刷設定情報（プリントチケット）の生成や禁則処理を行う。

ＵＩ部２２は、プリンタドライバ２０のコア部分が提供する基本機能用の印刷設定画面や、第１の機能及び第２の機能が提供する画面を表示部５に表示する。

レンダリング部２３は、スプーラ３３から出力されたＸＰＳ形式のＸＰＳデータを印刷装置７が処理可能なＰＤＬによる印刷データに変換する。ＸＰＳフィルタが処理要求単位ごとに用意されており、ＸＰＳフィルタは、ＸＰＳデータを印刷装置７が解釈できるＰＤＬデータに変換する。

コネクション部２４は、印刷装置７と通信を行い、印刷装置７の状態を問い合わせたり、印刷装置７における設定情報等を取得する。

（第１の機能拡張モジュールの構成）
第１の機能拡張モジュール４０は、ワークフローアプリ４１を有し、このワークフローアプリ４１は、実行要求転送部４２と、実行結果確認部４３と、転送順序情報保持部４４とを備える。第１の機能拡張モジュール４０は、Ｗｉｎｄｏｗｓ８．１以降のＯＳが有するＶ４プリンタドライバの機能を拡張するコンポーネントである。

第１の機能拡張モジュール４０は、例えば、Ｍｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｓｔｏｒｅ Ｄｅｖｉｃｅ Ａｐｐ（ＭＳＤＡ）であり、アプリストアであるＭｉｃｒｏｓｏｆｔ Ｓｔｏｒｅから自動的にダウンロードされ、インストールされる。

ワークフローアプリ４１は、Ｗｉｎｄｏｗｓ Ｖ４ アーキテクチャ形式のプリンタドライバにおけるプレプリント機能の拡張コンポーネントである。通常、アプリケーションからの印刷指示後にＸＰＳテンポラリファイル３１により呼び出され、ＸＰＳスプールファイル３２にＸＰＳデータを送る。本実施の形態では、再度、ＸＰＳテンポラリファイル３１にＸＰＳデータを送る。また、必要な処理が完了したかどうかを判定する実行結果確認部４３を有しており、判定結果により印刷データをＸＰＳスプールファイル３２に送る。

実行要求転送部４２は、印刷データを後段のダミープリンタドライバ５０に転送する。

実行結果確認部４３は、ダミープリンタドライバ５０に紐付く第２の機能拡張モジュール６０の動作が完了したことを確認した後、印刷ジョブをＸＰＳスプールファイル３２に送る。

転送順序情報保持部４４は、印刷データの転送元、転送先、転送順序を含む。

（ダミープリンタドライバの構成）
ダミープリンタドライバ５０は、Ｖ４プリンタドライバと同様な形式であり、Ｖ４プリンタドライバとは異なる処理をする。すなわち、ダミープリンタドライバ５０は、標準的な構成として、プリンタドライバ２０と同様に、設定項目禁則保持部５１０及び拡張禁則部５１１を有するコンフィグレーション部５１と、レンダリング部５３と、コネクション部５４とを備えるが、ＵＩ部は備えていない。また、ダミープリンタドライバ５０は、プリンタドライバとしてのコア部分と拡張処理を行うアプリケーション部分としての第２の機能拡張モジュール６０とを連動させて動作する。

コンフィグレーション部５１の設定項目禁則保持部５１０は、ダミープリンタドライバ５０が備える設定項目や禁則定義の情報のみを保持する。

コネクション部５４は、ダミープリンタドライバ５０内でのみ動作する。ここでは、特別な動作、すなわち印刷装置７と通信しない。

レンダリング部５３は、プリンタドライバ２０のレンダリング部２３と同様の構成を有する。

（第２の機能拡張モジュールの構成）
第２の機能拡張モジュール６０は、ダミープリンタドライバ５０の機能を拡張するコンポーネントである。第２の機能拡張モジュール６０は、ワークフローアプリ６１を有し、このワークフローアプリ６１は、実行要求転送部６２と、機能部６３とを備える。

第２の機能拡張モジュール６０も第１の機能拡張モジュール４０と同様に、アプリストアであるMicrosoft Storeから自動的にダウンロードされ、インストールされる。第２の機能拡張モジュール６０は、Ｖ４プリンタドライバと紐付くＭＳＤＡの機能を拡張する拡張コンポーネントである。第２の機能拡張モジュール６０は、Ｖ４プリンタドライバからＸＰＳテンポラリファイル３１を経由して転送された印刷データを受け付けた時点で起動し、動作が完了した後、印刷データを再度ＸＰＳテンポラリファイル３１に送る。

実行要求転送部６２は、機能部６３の動作状態を管理し、動作が完了した後、印刷データを前段のプリンタドライバ２０に転送する。

機能部６３は、プリンタドライバの機能を拡張する処理（例えば、認証処理）を実行する。なお、機能部６３は、認証処理を外部サーバに依頼してもよい。

制御手段２００は、第１の機能拡張モジュール４０及びダミープリンタドライバ５０が指定された印刷データを第２の機能拡張モジュール６０に転送して第２の機能を実行させ、第２の機能が実行された後、第２の機能拡張モジュール６０が印刷データをプリンタドライバ２０に転送し、プリンタドライバ２０が転送された印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む印刷ジョブを生成し、第１の機能拡張モジュール４０が印刷ジョブを印刷装置７に送信するよう制御する。

（第１の実施の形態の動作）
次に、第１の実施の形態に係る印刷指示装置１の動作の一例を説明する。図３は、第１の実施の形態に係る印刷指示装置の動作の一例を示すフローチャートである。

ユーザにより印刷対象として印刷データが指定され、印刷実行指示がされると、アプリケーション１０は、指定された印刷データをＸＰＳデータに変換し、ＸＰＳテンポラリファイル３１に格納する。

プリンタドライバ２０は、ＸＰＳテンポラリファイル３１に格納された印刷データをダミープリンタドライバ５０に転送する（Ｓ１）。具体的には、プリンタドライバ２０に紐付けられている第１の機能拡張モジュール４０が印刷データをダミープリンタドライバ５０に転送する。

ダミープリンタドライバ５０が印刷データを受け付けると、ダミープリンタドライバ５０は、ダミープリンタドライバ５０に紐付けられている第２の機能拡張モジュール６０に印刷データを転送する。第２の機能拡張モジュール６０の機能部６３は、第２の機能用の画面を表示部５に表示する（Ｓ２）。本実施の形態では、第２の機能拡張モジュール６０は、認証処理を行うものであるので、認証用画面を表示部５に表示する。

ユーザの入力部４の操作により認証用画面に対してユーザＩＤ及びパスワードからなる認証情報が入力されると、第２の機能拡張モジュール６０は、認証情報を受け付ける（Ｓ３）。

第２の機能拡張モジュール６０は、入力された認証情報と図示しないデータベースに格納されている認証情報とを照合して認証が成立するか否かを判断する（Ｓ４）。

認証が成立しなかった場合（Ｓ４：Ｎｏ）、第２の機能拡張モジュール６０は、エラー表示を表示部５に表示し（Ｓ５）、処理を終了する。

認証が成立した場合（Ｓ４：Ｙｅｓ）、実行要求転送部６２は、印刷データをＸＰＳテンポラリファイル３１経由でプリンタドライバ２０に転送する。

プリンタドライバ２０は、基本機能用の設定画面を表示部５に表示する（Ｓ６）。

ユーザが入力部４を操作して基本機能用の設定画面に対して設定を行うと、プリンタドライバ２０は、印刷設定情報を受け付ける（Ｓ７）。

次に、プリンタドライバ２０は、第１の機能が選択されたか否かを判断する（Ｓ８）。

第１の機能が選択されなかった場合（Ｓ８：Ｎｏ）、プリンタドライバ２０のレンダリング部２３は、印刷設定情報と印刷データとを含む印刷ジョブを生成し、印刷ジョブに対して実行指示があったか否かを判断する（Ｓ９）。

実行指示があると（Ｓ９：Ｙｅｓ）、プリンタドライバ２０は、印刷ジョブを印刷装置７に送信する（Ｓ１０）。

上記ステップＳ８において、第１の機能が選択された場合（Ｓ８：Ｙｅｓ）、第１の機能用の設定画面を表示部５に表示する（Ｓ１１）。第１の機能が例えば製本処理の場合は、製本処理用の設定画面が表示される。

ユーザの入力部４の操作により第１の機能用の設定画面に対して設定が行われると、第１の機能拡張モジュール４０は、設定情報を受け付ける（Ｓ１２）。プリンタドライバ２０のレンダリング部２３は、設定情報と印刷データとを含む印刷ジョブを生成する。

第１の機能拡張モジュール４０は、印刷ジョブに対して実行指示があったか否かを判断する（Ｓ１３）。

実行指示があると（Ｓ１３：Ｙｅｓ）、第１の機能拡張モジュール４０は、印刷ジョブを印刷装置７に送信する（Ｓ１４）。

［第２の実施の形態］
図４は、本発明の第２の実施の形態に係る印刷システムの構成例を示すブロック図である。第１の実施の形態では、ダミープリンタドライバ５０及び第２の機能拡張モジュール６０を１組追加したが、本実施の形態は、複数組（例えば、３組）追加したものである。以下、第１の実施の形態と異なる点を中心に説明する。

第２の実施の形態に係る印刷指示装置１は、第１の実施の形態と同様に、プリンタドライバ２０、第１の機能拡張モジュール４０、ダミープリンタドライバ５０ａ、及び認証機能を有する第２の機能拡張モジュール６０ａを有し、さらにダミープリンタドライバ５０ｂと、これに紐付いた印刷プレビュー機能を有する第２の機能拡張モジュール６０ｂと、これの後段に設けられたダミープリンタドライバ５０ｃと、これに紐付いたその他の機能を有する第２の機能拡張モジュール６０ｃとを備える。

アプリケーションに対して印刷対象として印刷データが指定されると、印刷データがダミープリンタドライバ５０ａに転送され、認証処理が第２の機能拡張モジュール６０ａによって行われる点は、第１の実施の形態と同様である。第１の実施の形態では、認証処理が終わると、印刷データをプリンタドライバに転送していたが、本実施の形態では、印刷データを後段のダミープリンタドライバ５０ｂ、５０ｃに順次転送する点が異なる。

すなわち、後段の第２の機能として例えば印刷プレビューを有する第２の機能拡張モジュール６０ｂで印刷プレビューが終わると、印刷データを最終段のダミープリンタドライバ５０ｃに転送する。ここで、印刷プレビューとは、印刷を実行する前に印刷結果をサムネイル画像等で表示する機能をいう。サムネイル画像とは、元の画像の画素数を減らして画像のサイズを小さくした画像をいう。

最終段のダミープリンタドライバ５０ｃに紐付いた第２の機能拡張モジュール６０ｃが他の機能を実行すると、印刷データをプリンタドライバ２０に転送する。

最終段の第２の機能拡張モジュール６０ｃから印刷データが転送されたプリンタドライバ２０は、第１の実施の形態と同様に、転送された印刷データと受け付けられた印刷設定情報とを含む印刷ジョブを生成し、印刷ジョブを印刷装置７に送信する。

以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。

制御部２の制御手段２００が実現する各部は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路（ＦＰＧＡ：Field Programmable Gate Array）、特定用途向け集積回路（ＡＳＩＣ：Application Specific Integrated Circuit）等のハードウェア回路によって構成してもよい。

また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。また、上記実施の形態で用いたプログラムをＣＤ−ＲＯＭ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができ、クラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することもできる。

１…印刷指示装置、２…制御部、３…記憶部、４…入力部、５…表示部、６…通信部、７…印刷装置、１０…アプリケーション、２０…プリンタドライバ、
２１…コンフィグレーション部、２２…ＵＩ部、２３…レンダリング部、
２４…コネクション部、３０…プログラム、３１…ＸＰＳテンポラリファイル、
３２…ＸＰＳスプールファイル、３３…スプーラ、４０…第１の機能拡張モジュール、
４１…ワークフローアプリ、４２…実行要求転送部、４３…実行結果確認部、
４４…転送順序情報保持部、５０、５０ａ〜５０ｃ…ダミープリンタドライバ、
５１…コンフィグレーション部、５３…レンダリング部、５４…コネクション部、
６０、６０ａ〜６０ｃ…第２の機能拡張モジュール、６１…ワークフローアプリ、
６２…実行要求転送部、６３…機能部、７０…ポートモニタ、２００…制御手段、
２１０…設定項目禁則保持部、２１１…拡張禁則部、５１０…設定項目禁則保持部、
５１１…拡張禁則部

Claims (5)

1. 第１のプリンタドライバと、
   前記第１のプリンタドライバに紐付けられ、前記第１のプリンタドライバが有する機能を拡張した第１の機能を実行する第１のモジュールと、
   第２のプリンタドライバと、
   前記第２のプリンタドライバに紐付けられ、第２の機能を実行する第２のモジュールと、を備え、
   前記第１のモジュール及び前記第２のプリンタドライバは、指定された印刷データを前記第２のモジュールに転送して前記第２の機能を実行させ、
   前記第２のモジュールは、前記第２の機能を実行した後、前記印刷データを前記第１のプリンタドライバに転送し、
   前記第１のプリンタドライバは、転送された前記印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む印刷指示情報を生成し、
   前記第１のモジュールは、前記印刷指示情報を印刷装置に送信する、
   印刷指示装置。
2. 前記第２のプリンタドライバは、前記印刷装置と通信しない、
   請求項１に記載の印刷指示装置。
3. 前記第２のプリンタドライバ及び前記第２のモジュールは、それぞれ複数段に渡って設けられ、
   それぞれの前記第２のプリンタドライバ及び前記第２のモジュールは、前記印刷データを転送する順序を設定した設定情報に従って、前記印刷指示情報を転送する、
   請求項１又は２に記載の印刷指示装置。
4. 前記設定情報は、前記プリンタドライバ又は前記第１のモジュールに保持された、
   請求項３に記載の印刷指示装置。
5. 第１のプリンタドライバと、前記第１のプリンタドライバに紐付けられ、前記第１のプリンタドライバが有する機能を拡張した第１の機能を実行する第１のモジュールと、第２のプリンタドライバと、前記第２のプリンタドライバに紐付けられ、第２の機能を実行する第２のモジュールと、を有するコンピュータを、
   前記第１のモジュール及び前記第２のプリンタドライバが指定された印刷データを前記第２のモジュールに転送して前記第２の機能を実行させ、
   前記第２の機能が実行された後、前記第２のモジュールが前記印刷データを前記第１のプリンタドライバに転送し、
   前記第１のプリンタドライバが転送された前記印刷データと受け付けた印刷設定情報とを含む印刷指示情報を生成し、
   前記第１のモジュールが前記印刷指示情報を印刷装置に送信するよう制御する制御手段、
   として機能させるためのプログラム。
   
   

Images