JP2020046597A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像素子に付勢力が働かない放熱機構を有する撮像装置を提供すること。【解決手段】本発明の撮像装置は、第一のフレームを有し、第一のフレームの一方に交換レンズが取り付けられるマウントが接続され、もう一方に撮像素子ユニットが接続され、撮像素子ユニットはマウントから遠ざかる方向に付勢部材によって付勢されており、撮像素子ユニットには、第一のフレームに接続された第二のフレームと熱伝導部材によって熱的に接続され、熱伝導部材は金属部材と可撓性部材で構成され、金属部材の一方は撮像素子ユニットの取り付け部に接続され、もう一方は可撓性部材を介して第二のフレームに接続され、可撓性部材が金属部材により圧縮され、可撓性部材の圧縮方向は、撮像素子ユニットの付勢部材による付勢方向と反対であることを特徴とした。【選択図】図10

Description

本発明は、撮像装置に関し、特に放熱機構と撮像面精度に関する。
従来、光学像を光電変換して画像データを生成し、データファイルとして記録する撮像装置がある。撮像装置には、撮影レンズの交換が可能なものがある。撮像装置において、撮影時には、撮像素子、撮像素子から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する変換回路、主基板に実装された画像処理ICなどが熱を発生させる主な熱源となる。一般的に撮像素子に対する熱の影響として、撮像素子の信号ノイズ増加による画質劣化への影響が知られている。そのため、撮像素子の冷却のために、熱源である撮像素子や変換回路と筺体を放熱用の熱伝導部材で連結することが望ましい。
一方で、撮像素子の大型化により、撮像素子の撮像面を精度良く光軸に対して垂直に向けることが求められるようになっている。そのため撮像素子の光軸方向位置と光軸に対する傾斜を調整する機構が設けられている。これらの調整は一般にフランジバック調整と呼ばれる。ノイズ低減の観点から変換回路は撮像素子の近傍に配置することが望ましく、その場合フランジバック調整によって変換回路も撮像素子と一体的に移動する。すなわち、撮像素子や変換回路はフランジバック調整によって筺体に対して移動可能に構成する一方で、同時に撮像素子や変換回路の熱を筺体に伝達する放熱経路を構成することが望ましい。
特許文献1では、フランジバック調整可能な撮像素子と、放熱用熱伝導部材を備える。放熱用熱伝導部材は、弾性を有する金属板で形成される。放熱用熱伝導部材は、撮像素子に固定される一端部と、筺体に固定される他端部と、一端部と他端部を繋ぐ長尺状板部で構成されている。一端部と長尺状板部の境目を形成する第一境目部と、長尺状板部と他端部の境目を形成する第二境目部は、それぞれ光軸方向に折れ曲がったクランク形状に形成される。第一境目部と第二境目部は略直交する方向に設定される。撮像素子の位置と傾斜を調整すると、筺体に固定された他端部に対して撮像素子に固定された一端部が移動するが、第一境目部、第二境目部、長尺状板部がそれぞれ弾性変形して、撮像素子の位置と傾斜の調整に追従できる。
特開2013−38596号公報
しかし、特許文献1に記載の放熱構造では、フランジバック調整によって放熱用熱伝導部材に生じる弾性変形が、常に撮像素子に対し付勢力を及ぼす。撮像素子の位置や傾斜が調整後の状態から変化すると、フランジバックの距離が変化したり、撮影された画像に片ボケが生じてしまったりする。そのため、フランジバック調整後に撮像素子に対して付勢力が働かない放熱構造が望まれる。
上記目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、
第一のフレームを有し、第一のフレームの一方に交換レンズが取り付けられるマウントが接続され、もう一方に撮像素子ユニットが接続され、撮像素子ユニットはマウントから遠ざかる方向に付勢部材によって付勢されており、撮像素子ユニットには、第一のフレームに接続された第二のフレームと熱伝導部材によって熱的に接続され、熱伝導部材は金属部材と可撓性部材で構成され、金属部材の一方は撮像素子ユニットの取り付け部に接続され、もう一方は可撓性部材を介して第二のフレームに接続され、可撓性部材が金属部材により圧縮され、可撓性部材の圧縮方向は、撮像素子ユニットの付勢部材による付勢方向と反対であることを特徴とする。
本発明によれば、撮像素子及びセンサ基板に実装された変換回路の熱を効率的に筐体に放熱するとともに、フランジバック調整をしても撮像素子に付勢力が働かない放熱機構を有する撮像装置を提供することができる。
本発明の実施形態の撮像装置の外観斜視図 本発明の実施形態の撮像装置の構成を示すブロック図 本発明の実施形態の撮像装置内部の分解斜視図 本発明の実施形態のミラーボックスの斜視図 本発明の実施例1の本体フレームの斜視図 本発明の実施例1の撮像素子ユニットの分解斜視図 本発明の実施例1の熱伝導部材の斜視図 本発明の実施例1の撮像装置内部の組立図 本発明の実施例1のフランジバック調整機構図 本発明の実施例1の撮像素子ユニットが光軸方向に移動した状態を示す図 本発明の実施例2の撮像素子ユニットの移動方向を示す図 本発明の実施例2の本体フレームの斜視図 本発明の実施例2のフレーム地板の斜視図 本発明の実施例2の放熱部材の斜視図および側面図 本発明の実施例2の撮像装置内部の組み立て図 本発明の実施例2の熱伝導部材と本体フレームの関係図
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置1の(a)は正面斜視図、(b)は背面斜視図である。なお、本発明においては、後述のマウント部103の外観面側を撮像装置1の正面方向、その反対側を撮像装置1の背面方向として取り扱う。この撮像装置1は、撮影用レンズの交換が可能な、所謂、一眼レフカメラである。図1では、交換レンズユニット214(後述の図2参照)を取り外した状態を示している。ただし、本発明の適用に関し、レンズ交換が可能か否か、および、撮像装置1が後述のクイックリターンミラー105を備えるか否かは問わない。
図1において、撮像装置1には、撮像時に撮像者が撮像装置1を安定して握り易いように前方に突出したグリップ部101が設けられている。グリップ部101の上部には、撮像開始のスイッチとしてレリーズボタン102が配置されている。
レリーズボタン102は二段階押しが可能なスイッチとなっており、第1ストローク(半押し)でスイッチS1がオンし、第2ストローク(全押し)にてスイッチS2がオンする。
レリーズボタン102が半押しされてS1がオンになると、測距部207および測光部208(後述の図2参照)を駆動して、公知の測距動作、測光動作を行う。また、レリーズボタン102が全押しされてS2がオンになると撮像動作を行う。
マウント部103は、着脱可能な交換レンズユニット214を撮像装置1に固定させるだけでなく、電気接点を有するレンズ接点ユニット111が取り付けられており、交換レンズユニット214に関する情報を撮像装置1に通信する役割もある。
ミラーボックス104は、撮像装置1の筐体内に配置され、交換レンズユニット214を通過した撮像光束はここへ導かれる。ミラーボックス104の内部には、クイックリターンミラー105が配設されている。
クイックリターンミラー105は、メインミラー105a(後述の図2参照)とサブミラー105b(後述の図2参照)によって構成されている。メインミラー105aはその一部がハーフミラーとなっており、光の一部を透過させ、その透過光は、サブミラー105bで反射され、測距部207(後述の図2参照)に入射する。
また、クイックリターンミラー105は、撮像時にレリーズボタン102が押下されると、その端部に設けられた不図示の軸を中心として回動する。続いて、反射面が光軸216(後述の図2参照)に対して略平行となる位置に退避し、撮像光束を撮像素子ユニット204(後述の図2参照)に導く。
ストロボ106は、撮像装置1の上方にあり、ユーザーの手動操作により、図1の破線で示した状態のように、所定の位置まで持ちあげられると、発光部107が被写体を向き、発光可能となる。ストロボ106は、公知のエレクトロニックフラッシュであり、図1(a)のように、持ち上がった状態で、ユーザーによって撮像指示が出されると、ストロボコンデンサ210(後述の図2参照)からの給電により撮像時の補助光を発光する。
アクセサリシュー108は、撮像装置1の上方に設けられ、電子水準器など不図示の撮像用のアクセサリを取り付けることができ、CPU202(後述の図2参照)から指示をアクセサリへ伝達するための電気的接点を有している。
さらに、撮像装置1の上方には電源スイッチ109およびモードダイヤル110が設けられている。電源スイッチ109はユーザーが操作することにより、電源209(後述の図2参照)から撮像装置1の各部への電力供給の開始および終了を指示ができる。モードダイヤル110は、回動式のスイッチであり、ユーザーの回動動作により、撮像装置1の撮像に関わる各種設定を変更可能である。
撮像装置1の背面の上方には、ファインダ接眼窓112が設けられており、ユーザーはファインダ接眼窓112を通して、光軸216(後述の図2参照)を通ってきた被写体像を観察可能である。更に撮像装置1の背面中央付近には画像表示部113が設けられている。画像表示部113には撮像装置1の撮像に関わる各種情報の表示や、撮影後の画像表示などが可能である。画像表示部113の横には操作ボタン114が配置されており、ユーザーが操作ボタン114を操作することにより、撮像装置1の各種設定の変更を行うことができ、画像表示部113にはその設定状況が表示される。画像表示部113には公知のTFT液晶や有機ELなど、何れの形態の表示デバイスを採用してもよい。
図2は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の主要な構成を示すブロック図である。なお、前述の図面と共通する部分は同じ記号で示している。
撮像装置1内部にはシステム制御基板201があり、CPU(中央演算処理装置)202とメモリ203が装着されている。CPU202は、撮像装置1全体の動作制御を行うものであり、各要素に対して様々な処理や指示を実行する。メモリ203は、撮像装置1の撮像動作に関する情報が記録されている。
システム制御基板201には、レリーズボタン102、ストロボ106、アクセサリシュー108、電源スイッチ109、モードダイヤル110、レンズ接点ユニット111、画像表示部113、操作ボタン114が接続されている。また、撮像素子ユニット204、ミラー駆動部205、シャッタ駆動部206、測距部207、測光部208も接続されている。さらに、電源209、外部メモリスロット基板211、ストロボ検知スイッチ217も接続されている。
電源209は、CPU202等の撮像装置1内の各部に電力の供給を行い、ユーザーが電源スイッチ109を操作することによって、各部への電力供給の開始・終了される。電源209は、リチウムイオン充電池、乾電池、ACアダプタなど、撮像装置1に電力を供給可能であれば、いずれの形態の物が適用されても良い。
外部メモリスロット基板211には、外部メモリスロット212が実装されている。外部メモリスロット212には、外部メモリ213が着脱可能であり、外部メモリ213へ撮像画像の書き出しと読み出しを可能としている。
ストロボコンデンサ210は、撮像装置1が電源ON状態となり、ストロボ106が発光準備状態となっていると、電源209からの給電により電荷を蓄積(チャージ)し、撮像時にストロボ106が発光するための準備を行う。ユーザーにより、撮像指示が出されると電荷を放出し、発光部107(前述の図1を参考)を発光させる。
交換レンズユニット214は、被写体像光を撮像素子ユニット204の撮像面に結像させる光学系である。この光学系の焦点位置を調節するための不図示の焦点レンズを含む複数のレンズ群と可動絞りを備えている。交換レンズユニット214内のレンズ駆動部215により、焦点レンズと可動絞りの駆動がなされる。レンズ駆動部215は、DCモーター、ステッピングモータ、超音波モーター等を動力源とした駆動系により構成されている。ここで光軸216は、撮像光束の中心を示す。
測距部207は、サブミラー105bによって屈曲された光を2つに分けて視差のある2つの像を生成し、公知の位相差測距を行い、測距情報をCPU202に出力する。
測光部208は、得られた撮像光束の一部を、観察面上の各エリアの輝度信号に変換し、測光値として、CPU202に出力する。なお、測光値は輝度が高いほど大きくなるものとする。CPU202は、得られた輝度信号から露出値を算出する。
撮像素子ユニット204は、メインミラー105aが退避したときに、光軸216に沿った光が届く位置に設けられ、交換レンズユニット214が結像した像を電気信号に変換する撮像デバイスであるCMOSが用いられる。この撮像デバイスには、CCD型、CMOS型およびCID(電荷注入素子)型など様々な形態があり、何れの形態の撮像デバイスを採用してもよい。
クイックリターンミラー105と撮像素子ユニット204との間には、露光時間を制御するシャッタ219が設けられている。シャッタ219は、公知のフォーカルプレーンシャッタである。
ミラー駆動部205およびシャッタ駆動部206は、DCモーター、ステッピングモータ、超音波モーター等を動力源とした駆動系により構成されている。
前述のように、レリーズボタン102が半押しされてS1がオンになると、CPU202は測距部207および測光部208を駆動して、測距および測光動作を行う。そこで得られた測距情報と測光情報はCPU202に出力される。CPU202は得られた測距情報と測光情報を、撮像レンズ駆動部215に送り、レンズ駆動部215は得られた測距情報と測光情報に基づいて、交換レンズユニット214内の不図示の焦点レンズと可動絞りの駆動を行う。レリーズボタン102が全押しされてS2がオンになると、ミラー駆動部205はクイックリターンミラー105を退避位置まで移動させ、シャッタ駆動部206によりシャッタ219の開閉動作を開始し、撮像素子ユニット204を駆動して撮像動作を行う。
撮像動作が開始されると撮像素子ユニット204は入射された光を光電子変換により、電気信号に変換した後、CPU202に出力する。CPU202に出力された電気信号はJPEGなどの画像変換処理を経て、外部メモリスロット212に挿入された外部メモリ213に画像データとして記録される。なお、本実施例内での画像データは、公知のExif(Exchangeable Image File Format)のファイルフォーマットに準拠している。また、本実施例内の画像データは、画像情報に、露出時間や絞り値などの撮像情報が結合されたデータである。
ストロボ検知スイッチ217は、ストロボ106が所定の位置まで持ちあげられ、発光可能となったことを検知するスイッチであり、ON、OFFの切り替わりにより、ストロボ106が発光可状態であるか否かをCPU202が判断できる。
ペンタプリズム218は、メインミラー105aによって反射された撮像光束を正立正像に変換反射する光学部材である。またペンタプリズム218は、撮像光束の一部を測光部208にも導く。
本体フレーム220は、撮像装置1を内部から補強するとともに、撮像装置1を構成する各部品の保持をする。
外装221は、撮像装置1の外観を構成するとともに、撮像装置1を構成する各部品の保護をする。
図3は、撮像装置1の構成の一部を示す分解斜視図である。マウント部103及びレンズ接点ユニット111は、ベース体としてのミラーボックス104の正面側に対し固定されている。シャッタ駆動部206とシャッタ219はミラーボックス104の背面側に締結される。本体フレーム220は撮像装置1における主たる構造体であり、ミラーボックス104および、シャッタ駆動部206の背面側に締結され、それぞれを保持する役割がある。
調整バネ31a、31b、31cと撮像素子ユニット204は本体フレーム220の背面側に配置される。また、撮像素子ユニット204は背面側から調整ビス32a、32b、32cによって、ミラーボックス104に締結される。調整バネ31a、31b、31cは圧縮コイルばねであり、撮像素子ユニット204を背面側に付勢するとともに、調整ビス32a、32b、32cによって伸縮量が調整される。調整ビス32a、32b、32cによる調整バネ31a、31b、31cの伸縮量の調整により、撮像素子ユニット204の撮像面を光軸216に対して垂直に向ける調整、すなわちフランジバック調整が可能となる。フランジバック調整の機構の詳細については図9を用いて後述する。
熱伝導部材33は、その一端を、撮像素子ユニット204を構成する撮像素子基板65の取り付け部66(後述の図6参考)に取り付けられ、もう一端は本体フレーム220に取り付けられる。熱伝導部材33をそのように取り付けることで、撮像素子64(後述の図6参考)および撮像素子基板65に実装された電子部品から発生する熱を、本体フレーム220に伝達する役割を持つ。
図4は、ミラーボックス104の調整バネ31a、31b、31cを介して撮像素子ユニット204が締結される側から見た斜視図である。ミラーボックス104には、調整バネ31a、31b、31cの嵌合軸となる締結部41a、41b、41cが設けられている。締結部41a、41b、41cにはそれぞれ、調整ビス32a、32b、32cが締結される。また、締結部41a、41b、41cの周辺には、付勢部42a、42b、42cが設けられており、この部分が調整バネ31a、31b、31cとそれぞれ当接してフランジバック調整のための付勢力を付与する。
以下、図5から図10を参照して、本発明の第1の実施例について説明する。
図5の(a)は本体フレーム220の正面斜視図、(b)は背面斜視図である。本体フレーム220は、フレーム地板51をベースに構成されている。フレーム地板51の材質は、金属、樹脂のいずれを問わないが、本発明においては撮像装置1の軽量化のため、樹脂材料を使用する。撮像装置1の駆動時に発生する熱を拡散する目的で、フレーム地板51には複数の板金52、53、54、55、56が取り付けられている。フレーム地板51の中央付近には、開口57があり、交換レンズユニット214からの被写体光を撮像素子ユニット204に入射させるためのものである。本体フレーム220の背面の開口57の近辺には当接部58があり、この部分で熱伝導部材33と板金52が当接して、撮像素子ユニット204で発生した熱を本体フレーム220全体に拡散する。また、開口57の周囲には、調整バネ31a、31b、31cおよびミラーボックス104の締結部41a、41b、41cを通過させるための、締結部避け59a、59b、59cがある。
図6は撮像素子ユニット204を背面から見た場合の分解斜視図である。撮像素子ユニット204は、地板61、撮像素子64、撮像素子基板65、シールド67で構成されている。地板61は撮像素子ユニット204全体を支える。地板61の端部3箇所に調整ビス31a、31b、31cを通すための、貫通穴62a、62b、62cが開いている。また、本体フレーム220の開口57を通過してきた被写体光を撮像素子64に入射させるために、地板61の中央部には開口63がある。撮像素子64は前述のようにCMOSであり、撮像素子基板65にはんだ付けによって実装される。
撮像素子基板65は正面に撮像素子64が実装され、背面には撮像素子64から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する変換回路を構成する電子部品が実装されており、撮像装置1の駆動中は正面、背面いずれの面も発熱する。そのため、撮像素子基板65の一端には、熱伝導部材33を直接取り付けるための取り付け部66が設けられており、撮像素子64および撮像素子基板65で生じた熱を直接本体フレーム220に伝えられるようにしている。撮像素子基板65の背面には、シールド67が取り付けられており、撮像素子基板65が発する電磁ノイズが外側に漏れるのを防ぐと同時に、外部から飛来する電磁ノイズから撮像素子基板65を保護する。また、シールド67の端部3箇所には、ワッシャ68a、68b、68cがシールド67に一体に設けられており、それぞれ、調整ビス31a、31b、31c締結時のワッシャの役割を果たす。
図7は熱伝導部材33の斜視図である。熱伝導部材33は、金属で構成された金属部材71とシリコーンゴム等の柔軟なポリマー基材にアルミナ等の高熱伝導性セラミックスを充填した、可撓性のある放熱シート74を貼り合わせることで構成されている。金属部材71の一端には、撮像素子基板65に取り付けるため、プレス加工によりディンプル等を形成した、バネ性を有するクリップ部72がある。クリップ部72の有するバネ性により、金属部材71は撮像素子基板65に積極的に押し付けられ、撮像素子基板65と金属部材71間の接触熱抵抗を低減する。金属部材71のクリップ部72と反対側の一端には放熱シート74を取り付け易くする目的と、金属部材71と放熱シート74間の接触熱抵抗を低減する目的のため、平坦部73が形成され放熱シート74が取り付けられる。
図8(a)は撮像装置1の内部の組立図であり、図8(b)は、図8(a)の部分拡大図である。前述のように、放熱部材33は、金属部材71のクリップ部72で、撮像素子基板65の取り付け部66に取り付けられ、もう一端の平坦部73で本体フレーム220の当接部58に、放熱シート74、板金52を介して接触する。このように接続することで、撮像素子ユニット204の駆動にて発生した熱は、熱伝導部材33を介して本体フレーム220に伝達され、板金52、53、54、55、56によって撮像装置1全体に拡散される。その結果、撮像素子ユニット204の温度が低下し、信号ノイズ増加による画質劣化を抑制することができる。
図9(a)は撮像素子ユニット204の取り付け状態の背面図、図9(b)は図9(a)のA−A断面図である。図9を用いて撮像素子ユニット204のフランジバック調整機構を説明する。ここでは、調整バネ31a、調整ビス32aを例に挙げて説明するが、その他の調整バネ31b、31c、調整ビス32b、32cにおいても同様の動作をする。
ミラーボックス104に締結されている調整ビス32aを締め込むことで、調整バネ31aが圧縮され、撮像素子ユニット204がミラーボックス104に近づく、すなわち、フランジバックが小さくなる。あるいは、調整ビス32aを緩めることで、調整バネ31aの圧縮が開放されて、撮像素子ユニット204がミラーボックス104から遠ざかる、すなわち、フランジバックが大きくなる。このように調整ビス32aのミラーボックス104の締結量を調整することで、撮像素子ユニット204のミラーボックス104に対する相対位置を決められる。
また、調整ビス32a、32b、32cの締結部41a、41b、41cへのそれぞれの締結量を異ならせることで、撮像素子ユニット204の光軸216に対する傾斜を調整することができる。このように、調整ビス32a、32b、32cの締結量により、ミラーボックス104に対する撮像素子ユニット204の相対位置ならびに、傾斜を調整することで、撮像装置1のフランジバック調整を可能としている。
なお、本発明の撮像装置1におけるフランジバック調整は、調整バネ31a、31b、31cの自由長さの状態から行われるので、撮像素子ユニット204はフランジバックが小さくなる方向にのみ移動する。また、フランジバック調整時には、熱伝導部材33は撮像素子ユニット204ともに移動する。その際、熱伝導シート74は、フランジバックが小さくなるにともなって、圧縮される。この圧縮により生じる力は、フランジバック調整時の反力となり、調整精度の妨げとなるので、放熱シート74はこの反力を吸収できるような部材であることが望ましい。
同時に、フランジバック調整による撮像素子ユニット204の移動に追従できることが望ましいため、放熱シート74に求められる材質は、柔軟性があり、かつ、熱伝導性が高い材料ということになる。そのため、本発明内において、放熱シート74は前述のように、シリコーンゴム等の柔軟なポリマー基材にアルミナ等の高熱伝導性セラミックスを充填した可撓性のある熱伝導性材料としている。
図10は図9(b)の状態から撮像素子ユニット204が正面方向に動いた状態を示す断面図である。撮像素子ユニット204のフランジバックは、調整バネ31aの付勢力によって調整ビス32aのビス頭に突き当てられることで決まっている。そのため、落下等により撮像素子ユニット204に対して撮像装置1の前方に向けて調整バネ31aのバネ力を超える力が働くと、ミラーボックス104と地板61の間の隙間Dだけ、調整バネ31aの付勢力に抗して撮像素子ユニット204は前方に動く。このとき熱伝導部材33も前方に移動するが、熱伝導部材33は放熱シート74を介して本体フレーム220と接触しているため、放熱シート74が移動による圧縮力を吸収する。
続いて外力が除かれると、調整バネ31aの付勢力によって元の位置(図9(b)の状態)に戻る。このときにも放熱シート74が追従して移動するので、熱伝導部材33と本体フレーム220の接触が途切れることはない。もし、熱伝導部材33に放熱シート74が使用されないと、衝撃が働いて隙間Dだけ撮像素子ユニット204が移動した際には、熱伝導部材33を構成する金属部材71は本体フレーム220に押し付けられ塑性変形することになる。
続いて、衝撃力が除かれて、撮像素子ユニット204が元の位置に戻る際には、金属部材71に衝撃が働いた際に生じた塑性変形が残ったまま元の位置に戻るため、本体フレーム220との接触が途切れてしまう可能性がある。その場合、熱伝導部材33の目的とする撮像素子ユニット204で発生した熱を本体フレーム220に伝達することができなくなってしまう。そのため、熱伝導部材33は可撓性を有する放熱シート74を介して本体フレーム220に接触させることが望ましい。上記の構成を取ることによって、外力などによる撮像素子ユニット204の光軸方向の移動が発生しても、放熱シート74が反力を吸収するため、フランジバック調整後に撮像素子ユニット204に対して付勢力が働かない放熱構造を取ることができる。
以下、図11から図16を用いて以下、本発明の第2の実施例について説明する。なお、実施例1と同じ部分については同じ符号を使用する。図11は撮像素子ユニット204の取り付け状態背面図である。実施例1では撮像素子ユニット204はフランジバック調整、あるいは衝撃等の外力を受けた際は光軸方向のみの移動に限定していた。しかし撮像装置1を構成する部品同士の勘合部には、実際には微妙な隙間、それらの隙間は衝撃受ける度に広がったり、狭まったりしている。すなわち、撮像素子ユニット204が衝撃を受けた際の移動は、光軸方向だけではなく、高軸方向に垂直な二方向についても発生し得る。その光軸方向に垂直な二方向については、図11のように左右方向をX方向(−X方向および+X方向)、上下方向をY方向(−Y方向および+Y方向)と定義する。
実施例2では、光軸方向だけなくX方向、Y方向についても撮像素子ユニット204の移動を吸収することが望ましいため、実施例1とは異なり、本体フレーム2201と熱伝導部材331を使用する。以下に、本体フレーム2201および熱伝導部材331についての説明をする。
図12は本体フレーム2201の斜視図である。図13(a)は本体フレーム2201の主構成物であるフレーム地板511の斜視図、図13(b)、図13(c)は後述の当接部581をX方向およびY方向から見た図である。実施例1同様、撮像装置1の駆動時に発生する熱を拡散する目的で、フレーム地板511には複数の板金521、53、54、55、56が取り付けられている。フレーム地板511には、実施例1同様、熱伝導部材331と板金521が当接して、撮像素子ユニット204で発生した熱を本体フレーム2201全体に拡散する目的で、当接部581が設けられている。当接部581をX方向(図13の(b))およびY方向(図13の(c))から見ると、X方向、Y方向のいずれの方向にも傾斜を有している。これは後述の図16にて説明するが、撮像素子204が外力によるX、もしくは、Y方向の移動を、放熱シート74の可撓性によって追従させるためである。また、板金521の当接部581に接する箇所についても、当接部581に沿ったX方向、Y方向の傾斜が形成されている。
図14(a)は熱伝導部材331の斜視図、図14の(b)はX方向から見た場合の側面図、図14の(c)はY方向から見た場合の側面図である。熱伝導部材331は金属部材711と放熱シート74の組み合わせで構成されている。金属部材711の一端には、実施例1同様、撮像素子基板65に取り付けるためのクリップ部721が形成されている。クリップ部721の反対側の一端には、X方向、Y方向に傾斜を有する傾斜部731が形成されている。この傾斜部731は前述の当接部581の傾斜に対して平行となるように、X方向、Y方向それぞれに傾斜を有した形状となっている。傾斜部731には放熱シート74が取り付けられ、撮像素子ユニット204にて発生した熱を本体フレーム2201に伝達する。放熱シート74が可撓性を有することは実施例1と同様である。
図15(a)は実施例2における撮像装置1の内部の組立図であり、図15(b)は、図15(a)の部分拡大図である。放熱部材331は、金属部材711のクリップ部721で、撮像素子基板65の取り付け部66に取り付けられ、もう一端の傾斜部731で本体フレーム2201の当接部581に、放熱シート74、板金521を介して接触する。
図16は、本体フレーム2201と熱伝導部材331の関係を示す図であり、図16(a)のB−B断面が図16(b)、C−C断面が図16(c)である。
放熱シート74は、B−B断面、C−C断面のどちらから見ても、元の厚みから圧縮された状態にて取り付けられており、圧縮前の厚みは図16(b)、図16(c)中の破線で表現する。放熱シート74を、元の厚みから圧縮している理由は、放熱シート74が圧縮される際に生じる反発力によって、意図的に撮像素子ユニット204を+X方向および+Y方向に押し付け、勘合部に生じる微妙な隙間を+X方向および+Y方向に寄せるためである。そのため、実施例2における撮像装置1に外力が加わった場合は、撮像素子ユニット204は隙間を寄せた方向とは反対方向である、−X方向および−Y方向のみに移動することになる。
−X方向もしくは−Y方向に撮像素子ユニット204が移動する場合は、熱伝導部材331は本体フレーム2201に近づく。その場合、放熱シート74は圧縮されるが、放熱シート74は柔軟なポリマー基材の熱伝導性材料であるため、その圧縮による圧力を吸収することができる。
光軸方向に撮像素子ユニット204が移動した場合は、実施例1の図10同様、ミラーボックス104と地板61の間の隙間Dだけ、調整バネ31aの付勢力に抗して撮像素子ユニット204は前方に動く。このとき熱伝導部材331も前方に移動するが、熱伝導部材331は放熱シート74を介して本体フレーム2201と接触しているため、放熱シート74が移動による圧縮力を吸収する。続いて外力が除かれると、調整バネ31aの付勢力によって元の位置(図9(b)と同様の状態)に戻る。このときにも放熱シート74が追従して移動するので、熱伝導部材331と本体フレーム2201の接触が途切れることはない。
上記の様に、本体フレーム2201の当接部581に合わせた傾斜部731を熱伝導部材331に設け、その間に放熱シート74を挟むことで、X方向、Y方向、光軸方向への撮像素子ユニット204の移動に追従し、反力を吸収することができる。その結果、撮像素子ユニット204のX方向、Y方向、光軸方向への移動にも対応した、フランジバック調整後に撮像素子ユニット204に対して付勢力が働かない放熱構造を取ることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 撮像装置、31a 付勢部材、33 熱伝導部材、66 取り付け部、
71 金属部材、74 可撓性部材、103 マウント、104 ミラーボックス、
204 撮像素子ユニット、214 交換レンズ、220 本体

Claims (2)

  1. 第一のフレームを有し、第一のフレームの一方に交換レンズが取り付けられるマウントが接続され、もう一方に撮像素子ユニットが接続され、撮像素子ユニットはマウントから遠ざかる方向に付勢部材によって付勢されており、撮像素子ユニットには、第一のフレームに接続された第二のフレームと熱伝導部材によって熱的に接続され、熱伝導部材は金属部材と可撓性部材で構成され、金属部材の一方は撮像素子ユニットの取り付け部に接続され、もう一方は可撓性部材を介して第二のフレームに接続され、可撓性部材が金属部材により圧縮され、可撓性部材の圧縮方向は、撮像素子ユニットの付勢部材による付勢方向と反対であることを特徴とする撮像装置。
  2. 第一のフレームを有し、第二のフレームに光軸に直交し、かつ互いに直交する2方向に対して、傾きを有する面を当接部に有し、熱伝導部材に当接部に平行に対抗する傾斜部を有し、当接部と傾斜部の間に可撓性部材が挟まれることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
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