JP2020046358A - 物体採寸用器具、物体採寸方法および物体採寸システム - Google Patents

物体採寸用器具、物体採寸方法および物体採寸システム Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な方法で物体の採寸を行うことができる物体採寸用器具、物体採寸方法および物体採寸システムを提供する。【解決手段】採寸対象の物体2が有する辺の長さの計測に用いられる物体採寸用器具3であって、計測を行う計測辺の一端側の角部に対応して成形されたシート状を呈するものであり、前記角部を構成する各面を被覆する複数の被覆部を有し、各々の前記被覆部の表面は、物体採寸用器具3を撮影した撮影画像上で領域を判別可能になっている。【選択図】図1

Description

本発明は、物体採寸用器具、物体採寸方法および物体採寸システムに関する。
物流業などでは、段ボール箱等の荷物の管理において、荷物の大きさを測定することが行われている。例えば、荷物の大きさを測定することで、宅配時においてトラックに積まれた(または積むことが可能な)量の目安になり、また、保管時において倉庫の保管場所を決定する判断材料の一つになる。
従来、カメラを用いた物体の測定に関連して、寸法形状が既知の物体(基準物体)を撮影することでカメラと当該基準物体との位置関係を求める方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開平7−159167号公報(段落0023〜0028、図1)
このように、特許文献1に記載される技術を用いれば、カメラと当該基準物体との位置関係が分かるので、基準物体を寸法が未知の物体に置き換えて撮影を行うことで、当該物体の寸法を算出することが可能である。
しかしながら、特許文献1を用いて物体の寸法を算出するのは、二度の撮影工程(特に、二つの物体の位置合わせ)が手間であるとともに、計算が複雑になるという問題があった。
このような観点から、本発明は、簡易な方法で物体の採寸を行うことができる物体採寸用器具、物体採寸方法および物体採寸システムを提供する。
前記課題を解決するため、本発明に係る物体採寸用器具は、採寸対象の物体が有する辺の長さの計測に用いられる物体採寸用器具であって、計測を行う計測辺の一端側の角部に対応して成形されたシート状を呈するものであり、前記角部を構成する各面を被覆する複数の被覆部を有し、各々の前記被覆部の表面は、前記物体採寸用器具を撮影した撮影画像上で領域を判別可能になっている、ことを特徴とする。
その他の手段については、発明を実施するための形態のなかで説明する。
本発明によれば、簡易な方法で物体の採寸を行うことができる。
本発明の実施形態に係る物体採寸システムの概略図である。 採寸を行う物体の例示である。 本発明の実施形態に係る物体採寸用器具の斜視図であり、(a)は表面側から見た状態を示し、(b)は裏面側から見た状態を示す。 本発明の実施形態に係る物体採寸装置のブロック図である。 本発明の実施形態に係る物体採寸システムによる物体採寸方法を示すフローチャートの例示である。 物体採寸方法における物体撮影工程のイメージ図である。 物体採寸方法における基準線分検出工程を説明するための図である。 物体採寸方法における計測辺検出工程を説明するための図である。 第1変形例に係る物体採寸用器具の斜視図であり、(a)は表面側から見た状態を示し、(b)は裏面側から見た状態を示す。 第2変形例に係る物体採寸用器具の斜視図であり、(a)は表面側から見た状態を示し、(b)は裏面側から見た状態を示す。
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<実施形態に係る物体採寸システムの構成>
図1を参照して、実施形態に係る物体採寸システム1の構成について説明する。物体採寸システム1は、撮影した画像(映像の一部を構成するものを含む。)を用いて採寸対象である物体を採寸するシステムである。ここでの画像は、デジタルの画像データを意味している。また採寸は、物体が有する辺の長さの計測を意味しており、採寸の対象になる物体は、少なくとも一つ以上の辺を有している。物体は、例えば、多面体である。以下では、物体採寸システム1によって計測する物体の辺を特に「計測辺」と呼ぶ場合がある。
図1に示す物体採寸システム1は、物体2(詳細は図2参照)の外面の一部を覆うように装着される物体採寸用器具3(詳細は図3参照)と、物体採寸用器具3が装着された状態の物体2を撮影した画像を用いて、物体2の辺の長さを算出する物体採寸装置4とを備える。物体採寸用器具3の寸法は既知であり(決められた寸法で製作されており)、例えばシステム管理者はこの情報を物体採寸装置4に予め登録する。物体採寸装置4は、撮影した画像に写る物体採寸用器具3のサイズと物体2のサイズとを比較することで物体2を採寸する。本実施形態では、図1に示すように、直方体を呈する物体2の直交する3辺の長さ(縦、横、高さ)を計測する場合を想定して説明する。なお、物体採寸装置4は、撮影手段を備えているのがよい。
図2を参照して、採寸対象である物体2について説明する。本実施形態における物体2は、例えば段ボール箱であり、外面は任意の単色(例えば、茶色)である。なお、物体2の外面は、複数の色で構成されていてもよい。本実施形態では、物体2の説明における「前後」、「上下」、「左右」を図2の矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。
ここでは、物体2の横寸法として上面2aと前面2bとが交わる辺D1を計測し、また、物体2の縦寸法として上面2aと右側面2cとが交わる辺D2を計測し、また、物体2の高さ寸法として前面2bと右側面2cとが交わる辺D3を計測する。そのため、辺D1,D2,D3は、計測辺である。
辺D1は、物体2の頂点P0を一端側の端点とし、頂点P1を他端側の端点とする線分である。また、辺D2は、物体2の頂点P0を一端側の端点とし、頂点P2を他端側の端点とする線分である。また、辺D3は、物体2の頂点P0を一端側の端点とし、頂点P3を他端側の端点とする線分である。計測辺である辺D1,D2,D3の一端側には、上面2a,前面2b,右側面2cで構成される角部E0が形成される。頂点P0は、計測辺である辺D1,D2,D3の採寸において基準となる採寸基準点である。
図3を参照して、物体採寸用器具3について説明する。物体採寸用器具3は、物体の採寸に用いられるものであり、物体2(図2参照)における計測辺の一端側の角部(採寸基準点)に装着される。物体採寸用器具3は、計測辺の一端側の角部に対応したシート状(板状や布状を含む)を呈し、計測辺の一端側の角部を構成する各面の一部を被覆する複数の被覆部を有する。物体採寸用器具3は、計測辺の一端側の角部を覆うことができる大きさを有し、物体採寸用器具3が物体2に装着された状態で安定するのがよい。物体採寸用器具3は、サイズや材質などを特に限定されるものではない。
本実施形態における物体採寸用器具3は、計測辺である辺D1,D2,D3の一端側の角部E0に対応して成形されており、物体2の上面2aの一部を覆う第一被覆部31と、物体2の前面2bの一部を覆う第二被覆部32と、物体2の右側面2cの一部を覆う第三被覆部33とを有する。第一被覆部31、第二被覆部32および第三被覆部33は、矩形状の薄板材であり、例えば金属製の部材を塗装したものである。第一被覆部31と第二被覆部32と第三被覆部33とが交わる頂点Q0は、物体採寸用器具3が物体2に装着された状態で、物体2の頂点P0(採寸基準点)の位置とほぼ一致する。以下では、物体採寸用器具3の説明において、物体2に臨む側を「裏面」と呼び、その反対側を「表面」と呼ぶ。また、第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33を区別せずに説明する場合に「被覆部30」と呼ぶ場合がある。
各々の被覆部30は、撮影画像において互いの領域を判別可能になっており、物体2に取り付けられた状態で撮影されることで、計測辺の一端側の端点(採寸基準点)および計測辺の他端側の端点の位置の方向を明確にする役割を担う。互いの領域を判別可能になるのは、撮影した画像そのものであっても、所定の画像処理を行った後の画像であってもよい。例えば、第一被覆部31の表面31aと、第二被覆部32の表面32aと、第三被覆部33の表面33aとは、異なる色で形成されている。被覆部の表面の色の組み合わせは、画像処理の内容や撮影する環境などによって適宜決定するのがよい。なお、被覆部30の表面の色は、物体2と異なる色であるのがよい。
本実施形態では、画像処理として二値化処理を行うので輝度の違いが有効となり、第一被覆部31の表面31aを「黒色(図3(a)ではクロスのハッチングで表示)」にし、第二被覆部32の表面32aを「灰色(図3(a)では幅狭のハッチングで表示)」にし、第三被覆部33の表面33aを「白色(図3(a)では幅広のハッチングで表示)」にしている。被覆部30の表面に用いた黒色、灰色、白色の三色を基準にして撮影時の露出を制御することで、例えば明暗の異なる屋外撮影時でも画像認識率を安定させることができる。
第一被覆部31と第二被覆部32とが交わる辺F1は、頂点Q0を一端側の端点とし、頂点Q1を他端側の端点とする線分であり、第一被覆部31の「黒色」の領域と第二被覆部32の「灰色」の領域との境界である。辺F1は、物体2の辺D1に対応している。
また、第一被覆部31と第三被覆部33とが交わる辺F2は、頂点Q0を一端側の端点とし、頂点Q2を他端側の端点とする線分であり、第一被覆部31の「黒色」の領域と第三被覆部33の「白色」の領域との境界である。辺F2は、物体2の辺D2に対応している。
また、第二被覆部32と第三被覆部33とが交わる辺F3は、頂点Q0を一端側の端点とし、頂点Q3を他端側の端点とする線分であり、第二被覆部32の「灰色」の領域と第三被覆部33の「白色」の領域との境界である。辺F3は、物体2の辺D3に対応している。
辺F1,F2,F3は、計測辺の長さの計測において、基準となる線分である。そのため、辺F1,F2,F3は、基準線分である。
本実施形態では、採寸対象である物体2(図2参照)が直方体を呈することで、上面2aと前面2bと右側面2cとは互いに直交している。そのため、前記説明したように、物体2の上面2aを第一被覆部31で覆い、前面2bを第二被覆部32で覆い、右側面2cを第三被覆部33で覆うことに留まらず、例えば物体2の前面2bや右側面2cを第一被覆部31で覆うことも可能である。つまり、本実施形態では、物体2の上面2a、前面2b、右側面2cと、物体採寸用器具3の第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33との対応関係を任意に決定することができる。これにより、物体2の色や撮影時における光の照射方向や強さを考慮して物体採寸用器具3を物体2に配置でき、画像認識率の向上につながる。例えば、光の照射が非常に強い面に黒色の第一被覆部31を配置した場合、灰色の第二被覆部32や白色の第三被覆部33との境界の判別が難しくなる。また、光の照射が非常に弱い面に黒色の第一被覆部31を配置した場合、物体2との境界の判別が難しくなる。
物体採寸用器具3が物体2に装着された状態で安定する場合、物体採寸用器具3を物体2に固定するための固定手段(例えば、接着剤)を必要としないが、撮影状況などによっては固定手段を用いて物体採寸用器具3を物体2に固定してもよい。その場合の固定手段は、撮影終了後に物体採寸用器具3と物体2とを分離できるものであるのが望ましい。
図4を参照して(適宜、図1ないし図3参照)、物体採寸装置4について説明する。物体採寸装置4は、物体採寸用器具3が装着された状態の物体2を撮影した画像を取得し(撮影を含む)、画像に写る物体採寸用器具3のサイズと物体2のサイズとを比較することで物体2の辺(計測辺)の長さを算出する。物体採寸装置4は、例えば持ち運びが可能なタブレット端末やスマートフォンなどであってよい。物体採寸装置4は、操作部41と、撮影部42と、表示部43と、通信部44と、記憶部45と、制御部46とを備える。
操作部41は、例えば、押しボタンやタッチパネルである。物体2の計測者は、操作部41を操作して各種情報を入力する。
撮影部42は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを搭載したカメラである。撮影部42は、焦点を調整可能であるのがよい。計測者は、撮影部42を用いて、物体採寸用器具3を取り付けた状態の物体2を撮影する。なお、撮影部42の画素数によって採寸の誤差の範囲が決定され、画素数が多いほどに誤差の範囲が小さくなる(採寸の精度が高くなる)。そのため、採寸の精度を高めるためには、画素数の多い撮影部42を用いるのがよい。
表示部43は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。表示部43は、撮影部42で撮影された画像や物体採寸装置4内の演算結果などを表示する。
通信部44は、例えば、無線通信ユニットである。通信部44は、周囲に設置される図示しないアクセスポイントを介して他の装置(例えば、サーバ)との間で通信を行う。
記憶部45は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の記憶媒体によって構成される。記憶部45には、物体採寸用器具3の寸法が記憶される。記憶される物体採寸用器具3の寸法は、後記する物体2の採寸処理で必要な範囲内のものでよい。また、記憶部45には、撮影部42で撮影された撮影画像が記憶される。なお、記憶部45に記憶される情報の一部(撮影画像を含む)が物体採寸装置4以外の装置(例えば、サーバ)に格納され、物体採寸装置4が必要に応じてその情報を通信部44を介して取得してもよい。
制御部46は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によるプログラムの実行処理や、専用回路等により実現される。制御部46がプログラムによって実現される場合、そのプログラムをコンピュータによる読み取り可能な記録媒体(例:CD−ROM)に記憶して提供することができる。また、そのプログラムを、インターネットなどのネットワークを通して提供することもできる。
制御部46は、物体採寸用器具3のサイズと物体2のサイズとを撮影画像の画素数(ドット数)を用いて比較し、その割合から物体2の辺(計測辺)の長さを算出する。撮影画像を用いた計測辺の長さの算出は、種々の方法で行うことができ、その方法は特に限定されない。つまり、従来からある比較採寸技術を広く適用して、計測辺の長さの算出を行うことができる。以下では、制御部46の処理の一例を説明するが、制御部46の処理は、ここで説明するものに限定されない。
制御部46は、例えば、画像処理部46aと、基準線分検出部46bと、基準線分画素数算出部46cと、計測辺検出部46dと、計測辺画素数算出部46eと、比較採寸部46fとを備える。
画像処理部46aは、物体採寸用器具3の各被覆部30(ここでは、第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33)および物体2を判別可能にする。画像処理部46aは、例えば、閾値判別法によって画像を二値化処理する(白と黒以外の組み合わせであってもよい)。画像処理部46aは、ノイズ処理などを行ってもよい。
基準線分検出部46bは、二つの被覆部30の境界である基準線分を検出する。本実施形態での基準線分は、第一被覆部31と第二被覆部32との境界である辺F1、第一被覆部31と第三被覆部33との境界である辺F2、および第二被覆部32と第三被覆部33との境界である辺F3の三つである。撮影画像には直交座標系が設定されており、基準線分は、例えば、両端点の座標(つまり、辺F1,F2,F3の両端点である頂点Q0,Q1,Q2,Q3の座標)で特定される。
基準線分画素数算出部46cは、基準線分上(基準線分に含まれる)の画素数(ドット数)を算出する。本実施形態では、第一被覆部31と第二被覆部32とで構成される辺F1、第一被覆部31と第三被覆部33とで構成される辺F2、および第二被覆部32と第三被覆部33とで構成される辺F3上の画素数(ドット数)をそれぞれ算出する。
計測辺検出部46dは、採寸対象である物体2の計測辺を検出する。計測辺の一端側には物体採寸用器具3が装着されているので、計測辺検出部46dは、計測辺の一端側の端点(採寸基準点)を物体採寸用器具3の頂点Q0(基準線分の一端側の端点)として検出する。また、計測辺検出部46dは、基準線分(辺F1,F2,F3)の延長線上であり物体2と背景との境界の位置を計測辺の他端側の端点として検出する。本実施形態では、上面2aと前面2bとで構成される辺D1、上面2aと右側面2cとで構成される辺D2、および前面2bと右側面2cとで構成される辺D3を検出する。なお、計測辺の一端側の端点を物体採寸用器具3の頂点Q0(基準線分の一端側の端点)として検出するので、物体2の頂点P0と物体採寸用器具3の頂点Q0との距離はできるだけ近いのがよい(つまり、物体採寸用器具3の厚さは薄いのが望ましい)。
計測辺画素数算出部46eは、採寸対象である物体2の計測辺上(計測辺に含まれる)の画素数(ドット数)を算出する。本実施形態では、上面2aと前面2bとで構成される辺D1、上面2aと右側面2cとで構成される辺D2、および前面2bと右側面2cとで構成される辺D3上の画素数(ドット数)をそれぞれ算出する。
比較採寸部46fは、撮影画像上での基準線分の長さと撮影画像上での計測辺の長さとの比較によって、実空間における計測辺の長さを算出する。具体的には、比較採寸部46fは、基準線分上の画素数(ドット数)と計測辺上の画素数(ドット数)との割合に物体採寸用器具3の寸法を乗算し、計測辺の長さを算出する。本実施形態では、辺D1,D2,D3の長さを算出する。
<実施形態に係る物体採寸システムによる物体採寸方法について>
図5を参照して(適宜、図1ないし図4参照)、実施形態に係る物体採寸システム1による物体採寸方法について説明する。図5は、物体採寸システム1による物体採寸方法を示すフローチャートである。
ここで、物体採寸システム1のシステム管理者は、物体採寸装置4に物体採寸用器具3の寸法に関する情報を事前に登録する。これにより、物体採寸装置4の記憶部45には、物体採寸用器具3の寸法に関する情報が記憶される。
(器具配置工程(ステップS10))
計測者は、物体2の角部E0(図2参照)に物体採寸用器具3を配置する。物体採寸用器具3は、物体2の角部E0に対応して成形されているので、物体2の外面に隙間なく装着される(図1参照)。本実施形態では、物体2の上面2a、前面2b、右側面2cと、物体採寸用器具3の第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33との対応関係を任意に決定することができるので、計測者は、物体2の上面2a、前面2bおよび右側面2cの何れか一つを第一被覆部31で覆うように配置する。物体採寸用器具3を装着する位置や向きは、物体2の色や撮影時における光の照射方向や強さを考慮し、被覆部30同士の境界や被覆部30と物体2との境界が判別し易いように決定される。
(物体撮影工程(ステップS20))
次に、計測者は、物体採寸装置4の撮影部42を操作して、物体採寸用器具3を装着した状態の物体2を撮影する。物体2の撮影は、物体採寸用器具3および計測辺の他端側の端点が写る(撮影部42の画角内に収まる)ようにして行われる。本実施形態では、前記説明した通り、計測辺である辺D1,D2,D3(図2参照)の一端側に形成される角部E0(図2参照)に物体採寸用器具3を装着するので、計測者は、図6に示すように、計測辺の他端側の端点である頂点P1,P2,P3が写るように撮影を行う。撮影された撮影画像は、物体採寸装置4の記憶部45内に記憶され、後続の工程で使用される。なお、物体2を大きく撮影する程に採寸の精度が向上するので、物体2をできるだけ大きく撮影するのが望ましい。また、撮影した画像上で物体2を認識し易いように、物体2の色と背景との色とが同じでない場所で撮影するのが望ましい。
(物体採寸工程(ステップS30))
次に、物体採寸装置4の制御部46は、撮影した画像に写る物体2を採寸する処理(物体採寸工程(ステップS30))を行う。
例えば、最初に、画像処理部46aは、物体採寸用器具3の各被覆部30(ここでは、第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33)および物体2を判別可能になるように画像処理を行う(ステップS31)。
次に、基準線分検出部46bは、二つの被覆部30の境界である基準線分を検出する(ステップS32)。ここでは、基準線分として辺F1,F2,F3を検出する(図7参照)。
続いて、基準線分画素数算出部46cは、基準線分上の画素数(ドット数)を算出する。ここでは、基準線分である辺F1,F2,F3上の画素数(ドット数)をそれぞれ算出する(図7参照)。
次に、計測辺検出部46dは、採寸対象である物体2の計測辺を検出する(ステップS34)。ここでは、計測辺として辺D1,D2,D3を検出する(図8参照)。
続いて、計測辺画素数算出部46eは、計測辺上の画素数(ドット数)を算出する(ステップS35)。ここでは、計測辺である辺D1,D2,D3上の画素数(ドット数)をそれぞれ算出する(図8参照)。
次に、比較採寸部46fは、撮影画像上での基準線分の長さと撮影画像上での計測辺の長さとの比較によって、実空間における計測辺の長さを算出する(ステップS36)。例えば、物体採寸用器具3のサイズが「10cm×10cm×10cm」であったとする。また、計測辺である辺D1上のドット数が「1000ドット」であり、基準線分である辺F1上のドット数が「200ドット」であったとする。その場合、辺D1の寸法(横寸法W)は、「(1000ドット/200ドット)×10cm=50cm」と計算できる。辺D2の寸法(縦寸法L)や辺D3の寸法(高さ寸法H)についても同様に計算できる。
以上のように、本実施形態に係る物体採寸システム1では、物体採寸用器具3の各々の被覆部30(ここでは、第一被覆部31、第二被覆部32、第三被覆部33)が、撮影画像において領域を判別可能になっている。そのため、物体採寸用器具3を角部E0に装着した状態の物体2を撮影することで、撮影画像に写る物体採寸用器具3のサイズと物体2のサイズとを比較することが可能となり、その割合から物体2の辺(計測辺)の長さを算出できる。したがって、簡易な方法で物体2の採寸を行うことができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に示す。
本実施形態では、物体採寸用器具3の第一被覆部31、第二被覆部32および第三被覆部33は、同様の矩形状であった。しかしながら、第一被覆部31、第二被覆部32および第三被覆部33は、それぞれが異なる形状であってもよい。また、第一被覆部31、第二被覆部32および第三被覆部33は、それぞれが異なるサイズであってもよい。また、第一被覆部31、第二被覆部32および第三被覆部33の一部を判別可能に塗装してもよい。
また、被覆部30の形状は矩形に限定されるものではない。例えば、被覆部30は、図9に示すように三角形状であってもよいし、図10に示すように基準線分の周辺を残した形状であってもよい。図9は、第1変形例に係る物体採寸用器具103を示し、図10は、第2変形例に係る物体採寸用器具203を示す。
また、本実施形態では、物体2の外面に物体採寸用器具3を装着し、物体2の外部寸法を計測する場合を説明した。しかしながら、物体2の内部が空洞の場合に、物体2の内面(内隅)に物体採寸用器具3を装着し、物体2の内部寸法を計測してもよい。その場合、例えば、図3(b)に示す物体採寸用器具3の裏面側を判別可能に塗装する。
なお、本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施例は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明したすべての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、前記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば
集積回路で設計する等によりハードウエアで実現してもよい。また、前記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウエアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又は
、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆どすべての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 物体採寸システム
2 物体
3 物体採寸用器具
4 物体採寸装置
30 被覆部
1,D2,D3 辺(計測辺)
1,F2,F3 辺(基準線分)
0 角部
0 頂点(採寸基準点)
0 頂点

Claims (4)

  1. 採寸対象の物体が有する辺の長さの計測に用いられる物体採寸用器具であって、
    計測を行う計測辺の一端側の角部に対応して成形されたシート状を呈するものであり、
    前記角部を構成する各面を被覆する複数の被覆部を有し、
    各々の前記被覆部の表面は、前記物体採寸用器具を撮影した撮影画像上で領域を判別可能になっている、ことを特徴とする物体採寸用器具。
  2. 各々の前記被覆部の表面は、撮影画像上で輝度が異なるようになっている、ことを特徴とする請求項1に記載の物体採寸用器具。
  3. 採寸対象の物体が有する辺の長さを計測する物体採寸方法であって、
    計測を行う計測辺の一端側の角部に対応して成形されたシート状を呈し、寸法が既知である物体採寸用器具を前記角部に装着する器具配置工程と、
    前記物体採寸用器具および前記計測辺の他端側の端点が写るように前記物体を撮影する物体撮影工程と、
    撮影された撮影画像を用いて前記計測辺の長さを算出する物体採寸工程と、を有し、
    前記物体採寸用器具は、前記角部を構成する各面を被覆する複数の被覆部を有し、
    各々の前記被覆部の表面は、前記物体採寸用器具を撮影した前記撮影画像上で領域を判別可能になっており、
    前記物体採寸工程では、前記計測辺に対応する二つの前記被覆部の境界である基準線分の前記撮影画像上での長さと、前記計測辺の前記撮影画像上での長さとの比較によって、実空間における当該計測辺の長さを算出する、ことを特徴とする物体採寸方法。
  4. 採寸対象の物体が有する辺の長さを計測する物体採寸システムであって、
    計測を行う計測辺の一端側の角部に対応して成形されたシート状を呈し、寸法が既知である物体採寸用器具と、
    前記物体採寸用器具を前記角部に装着した状態の前記物体を撮影した撮影画像を用いて、前記計測辺の長さを算出する物体採寸装置と、を備え、
    前記物体採寸用器具は、前記角部を構成する各面を被覆する複数の被覆部を有し、
    各々の前記被覆部の表面は、前記物体採寸用器具を撮影した前記撮影画像上で領域を判別可能になっており、
    前記物体採寸装置は、前記計測辺に対応する二つの前記被覆部の境界である基準線分の前記撮影画像上での長さと、前記計測辺の前記撮影画像上での長さとの比較によって、実空間における当該計測辺の長さを算出する、ことを特徴とする物体採寸システム。
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