JP2020045930A - 連結具 - Google Patents

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Abstract

【課題】連結具の開操作での開放量が大きくなっても、復元力が維持されるようにする。【解決手段】連結具は、第1・第2の取付部1・2を備え、第1の取付部は、協働して環状を形作るフック11と揺動片19、フックに対して揺動片を連結する軸21を備え、フックは、軸を介して揺動片を支持する収容部15、収容部から鉤状に延びる鉤部16、収容部と鉤部とによって形作られる不完全な環状の両端間において開口する口部17を備え、揺動片は、収容部の内部において弧状に弾性変形する状態で保持されるばね部19a、ばね部の弧状の一端から収容部の外部に延びると共に環状をなす第1の取付部の内部空間1aを開放空間として口部を開閉可能な閉鎖片部19b、閉鎖片部からばね部の弧状の中心側に向かって延びると共に軸を介して収容部に連結される腕部19cを備える。【選択図】 図1

Description

本発明は、二つの取付部を備え、一方の取付部の一部が開閉可能な連結具に関する。
従来の連結具の一例としては、対象物を取り付けるフック部と、フック部に連結されると共に別の対象物を取り付けるリング部と、フック部に被せるカバーとを備えるものが知られている(特許文献1)。このフック部は、環状で且つその一部を開閉可能なものである。より詳しく言えばフック部は、略J字状に湾曲したもの(以下、『フック本体』と称する。)と、フック本体の両端の開口を開閉可能なばね部であってフック本体の両端のうち一端から他端に向かって延びるばね部とを備える。そして使用者がばね部を操作すると、ばね部がフック本体に対して内側に変位することによって、フック部(連結具)が環状でなくなり、フック本体とばね部との間が開くことになる。
特開2017−211037号公報
ところで上記した連結具は、ばね部とフック本体とが一体成形されたもので、ばね部がフック本体に一体に繋がっているので、連結具を開くためにばね部を環状の内側に押し込むと、その押し込み量が大きくなるにつれて(開放量が大きくなるにつれて)、ばね部の撓み量、より詳しく言えばばね部のうちフック本体に繋がっている付け根部分の撓み量が大きくなるものである。ばね部の撓み量が大きくなるということは、連結具の復元力が大きくなるということである。
ばね部の復元力はばね部の付け根部分の厚みに関係するものである。そうすると、例えば連結具が環状(閉状態)のときに強固に閉まっているもの(ばね部の復元力が大きいもの)だと、ばね部を押し込むにつれて、ばね部を押し込み難くなり、操作性が悪くなる。
かといって連結具が環状のときにばね部の復元力が小さいものだと、不意にばね部が開くおそれもある。
このように上記した連結具は、連結具の開放量が大きくなると、連結具の復元力も大きくなるものであり、ばね部の付け根部の厚みの設計が難しい。
上記した連結具は合成樹脂製である。ちなみに連結具の中には金属製の本体の表面に鍍金層を備えるものも存在する。金属製の連結具は、鍍金層による光沢(金属光沢)を備えるので、樹脂単独での光沢(樹脂光沢)よりも見栄えが良いが、使用しているうちに鍍金が剥がれ落ち、光沢がなくなっていく。しかも金属製の連結具は重い。
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その主要な目的は、連結具の開操作による開放量が大きくなっても、連結具の復元力ができるだけ大きくならないようにすることである。また本発明の付随的な目的は、軽量で且つ樹脂単独の場合よりも見栄えの良い光沢を長期に亘って維持できるようにすることである。
本発明の連結具は、第1の取付部と第2の取付部とを備える。第1の取付部は、協働して環状を形作るフックと揺動片と、フックに対して揺動片を連結する軸とを備える。フックは、軸を介して揺動片を支持する収容部と、収容部から鉤状に延びる鉤部と、収容部と鉤部とによって形作られる不完全な環状の両端間において開口する口部とを備える。揺動片は、収容部の内部において弧状に弾性変形する状態で保持されるばね部と、ばね部の弧状の一端から収容部の外部に延びると共に環状の内部空間を開放空間として口部を開閉可能な閉鎖片部と、閉鎖片部からばね部の弧状の中心側に向かって延びると共に軸を介して収容部に連結される腕部とを備える。
また揺動片と軸とは別部品であるか否かを問わないが、部品点数を少なくし、組立を容易にするには次のようにすることが望ましい。
すなわち、揺動片と軸とは一体成形された一部品の揺動部材を形成することである。
また腕部は一本であるか否かを問わないが、組立を容易にするには次のようにすることが望ましい。
すなわち腕部は、閉鎖片部から延びると共に軸の中心線方向に間隔をあけて対向する一対の片腕部を備えるものする。また軸は、一対の片腕部からそれぞれ突出する一対の軸部を備えるものにすることである。
また連結具は口部を開放するときには、揺動片自身を操作すればよい。ただし軽い力で操作できるようにするには次のようにすることが望ましい。
すなわち連結具は、腕部または閉鎖片部から延びるレバー部を備えるものとする。そのうえで収容部は、環状における口部に対向する側にレバー部を通すためのレバー用開口部を備えるものにする。またレバー部は、腕部または閉鎖片部からレバー用開口部を貫通する状態で延びるものとすることである。
また第1の取付部と第2の取付部とは材料を問わない。ただし連結具を軽量化し、樹脂単独の場合よりも見栄えの良い光沢を長期に亘って維持できるようにする場合には、次のようにすることが望ましい。
すなわち第1の取付部と第2の取付部とは合成樹脂製品にする。そのうえで第1の取付部と第2の取付部のうち少なくとも一方の一部は、ガラス繊維とポリアミドとを含むポリアミド樹脂組成物にする。
本発明の連結具は、収容部の内部において軸を中心側とする弧状に弾性変形する状態でばね部が保持され、閉鎖片部が閉鎖状態および開放状態の何れにおいても弧状を保持するので、閉鎖片の開放量が大きくなっても、前記した特許文献1のような連結具と比べてばね部の復元力の変化が小さいものである。
また連結具は、揺動片と軸とが一体成形された一部品の揺動部材であれば、部品点数が少なくてすみ、組立も容易になる。
また連結具は、腕部を一対の片腕部を備えるものとし、軸を一対の片腕部からそれぞれ突出する一対の軸部を備えるものとするのであれば、一対の片腕部が軸部側において弾性変形可能なので、収容部に一対の軸部が引っ掛からないようにして収容部の内部空間に揺動部材を挿入することができ、組立が容易になる。
また連結具は、レバー部をレバー用開口部から通すものであれば、てこの原理の支点と力点との長さを確保でき、軽い力で揺動片を操作できるようにしながらも、小型化することができる。
また連結具は合成樹脂製であるので、金属製に比べて軽量となり、しかも第1の取付部と第2の取付部のうち少なくとも一方の一部をポリアミド組成物とすることによって機械的強度を向上させ、ガラス繊維を含むことによって樹脂単独の場合よりも見栄えのよい光沢を長期に亘って維持できるものである。
本発明の第1実施形態の連結具を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の連結具を示す正面図である。 本発明の第1実施形態の連結具を示す側面図である。 本発明の第1実施形態の連結具を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の連結具を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態の連結具を示す分解斜視図である。
本発明の第1実施形態の連結具Rは図1〜6に示すように、第1の取付部1と第2の取付部2とを備えるものである。第1の取付部1と第2の取付部2とは連結によって一体化されている。また第1の取付部1と第2の取付部2とは何れも環状であり、第1の取付部1は環状の一部を弾性によって開閉可能としたものである。
本実施形態を説明する上で、互いに直交する前後方向・上下方向・左右方向を以下のように定める。
前後方向とは、第1の取付部1が環状に見える方向であり、より詳しく言えば、環状をなす第1の取付部1の内部空間1aが貫通する方向である。図1では前後方向から見た連結具Rが示されている。前方向とは図1では紙面に対して直交する方向のうち手前を向く方向である。後方向とは図1では紙面に対して直交する方向のうち奥を向く方向である。
上下方向とは、第1の取付部1と第2の取付部2との配置関係を表す方向である。第1の取付部1とは第2の取付部2に対して下方向に配置されているものである。上方向とは図1での上方向である。下方向とは図1での下方向である
左右方向とは、第1の取付部1が開閉する方向である。左方向とは、図1の左方向であり、右方向とは図1の右方向である。
第1の取付部1は、協働して環状を形作るフック11と揺動部材12とを備える。そしてフック11は不完全な環状を形作り、揺動部材12はフック11の不完全な環状の欠落部分を揺動によって開閉すると共にフック11に対して揺動可能に連結される。
フック11は、揺動部材12を揺動可能に支持し且つ収容する収容部15と、収容部15から第2の取付部2とは反対側に鉤状に延びる鉤部16と、収容部15と鉤部16とによって形成される不完全な環状の両端間において開口すると共に揺動部材12の一部によって開閉可能な口部17とを備える。口部17は不完全な環状の欠落部分である。なお単に『環状』という場合、フック11と揺動部材12とで形作られる完全な環状、より詳しく言えばフック11の口部17を揺動部材12で閉鎖した状態を意味するものとする。
収容部15は、鉤部16よりも第2の取付部2側に配置される。収容部15は、前後方向に対向すると共に揺動部材12を揺動可能に支持する一対の支持壁15a,15aと、一対の支持壁15a,15aのうち第2の取付部2側の端部間に架設する上壁15bと、一対の支持壁15a,15aのうち左右方向の一方側(図1では右側)の端部間に架設する側壁15cとを備える。また収容部15は、一対の支持壁15a,15aと上壁15bと側壁15cとによって包囲された内部空間15dを備える。内部空間15dは、一対の支持壁15a,15aのうち左右方向の他方側(図1では左側)を開口すると共に、一対の支持壁15a,15aのうち下側を開口している。便宜上、一対の支持壁15a,15aのうち左右方向の他方側に形成される開口を『側方開口部』15eと称し、一対の支持壁15a,15aのうち下側に形成される開口を『下方開口部』15fと称する。
また環状における収容部15の側壁15cの側と口部17の側とは、対向する側に位置するもの、言い換えれば第2の取付部2との連結位置を基準とした場合、環状における周方向の異なる側に位置するものである。そして収容部15の側壁15cは、揺動部材12の一部(後述のレバー部19d)を通すためのレバー用開口部15hを備える。レバー用開口部15hは、側壁15cに対して左右方向に貫通する状態で形成され、内部空間15dに通じている。
鉤部16は、収容部15のうち第2の取付部2とは反対側(図1では下側)から延びるものである。また鉤部16は収容部15のうち左右方向のうち前記一方側(図1での右側)から延び、他方側に対して間隔をあけて戻ってくるものである。この間隔が口部17である。より詳しく言えば鉤部16は、第2の取付部2とは反対側において収容部15の左右方向のうち前記一方側から第2の取付部2とは反対側(図1での下側)に向かって延び、その延びた先が収容部15に対向するように曲がり、さらにその曲がった先が収容部15の左右方向のうち前記他方側(図1での左側)に接近するように(図1での上側に)延びるものである。
なおフック11は、収容部15・鉤部16・口部17の他に、収容部15から第2の取付部2に対して延びる連結部としての雄部13を備える。雄部13については第2の取付部2の構成の説明のときに説明する。
以上のフック11に対して揺動可能に連結されるのが揺動部材12である。
揺動部材12は、フック11と協働して環状を形作ると共に環状をなす第1の取付部1の内部空間1aを開放空間とする揺動片19と、フック11に対して揺動片19を揺動可能に連結する軸21とを備える。
揺動片19は、収容部15の内部において弧状に弾性変形する状態で保持されるばね部19aと、ばね部19aの弧状の一端から収容部15の外部に延びると共に環状をなす第1の取付部1の内部空間1aを開放空間として口部17を開閉可能な閉鎖片部19bと、閉鎖片部19bからばね部19aの弧の中心側に向かって延びる腕部19cと、閉鎖片部19bから延びるレバー部19dとを備えるものである。
ばね部19aは、収容部15の内部において軸21を中心側(支点)にして弧状のまま揺動可能(所定角度回転可能)なものである。またばね部19aは、前後方向から見て第2の取付部2側へ向かって膨らむ弧状、より詳しくは円弧形状である。より詳しく言えば、口部17を閉鎖した状態においてばね部19aの円弧の範囲は、上壁15bと側壁15cと側方開口部15eとに亘るものである。またばね部19aは軸21を中心側とする円弧状に撓む状態で弾性変形している。言い換えると、ばね部19aは円弧状に膨らむ形状に撓んでおり、その膨らむ側とは反対側(内側)に軸21が配置されている。そしてばね部19aの撓む状態は、ばね部19aの先端側が収容部15に接触した状態と、閉鎖片部19bの先部19eがフック11(鉤部16)の先部に衝突した状態とで保持される。ちなみにばね部19aは図示の例では、円弧の両端のうち先端部(一端部)を側壁15cに接触させると共に、他端部を側方開口部15eに配置させ、円弧の中間部を上壁15bとは非接触にしてあるが、円弧の中間部を上壁15bと接触する状態としたものであっても良い。なお『弧状』とは、円弧形状だけでなく、外観が弧状であると把握できるものであれば良く、例えば軸21を中心側とする正多角形の複数の連続する辺で構成されるものであっても良い。また円弧形状は、図示の例のように、円弧と、円弧の一端から接線方向に延びる直線とが組み合わさった形状だけでなく、円弧のみの形状も含まれる。
閉鎖片部19bは側方開口部15eと口部17とに亘って配置される。また閉鎖片部19bの先部19eは鉤部16の先部に衝突する。本実施形態では、閉鎖片部19bの先部19eはそれ以外の部分(基部19f)よりも前後方向の厚みを薄くしたもので、基部19fの先端における前後方向の中間部から延びるものである。一方、鉤部16の先部は、収容部15に向かって開口すると共に左右方向に貫通するU字状である。より詳しく言えば鉤部16の先部は、前後方向に間隔をあけて対向すると共に閉鎖片部19bの先部19eを出入り可能に収容する一対の対向壁16a,16aと、一対の対向壁16a,16aのうち収容部15から遠い方(図1での下方)の端部同士を接合すると共に閉鎖片部19bの先部19eに衝突する衝突壁16bとを備える。
腕部19cは閉鎖片部19bのうちばね部19a側から延びるものである。また腕部19cは閉鎖片部19bから前後方向に対向する状態で延びる一対の片腕部19h,19hを備えるものである。一対の片腕部19h,19hの間には前後方向に離れた空間部が形成される。この空間部は、揺動部材12を収容部15に挿入するときに、一対の片腕部19h,19hが弾性変形するためのものである。また一対の片腕部19h,19hとの接続部分において閉鎖片部19bは一対の片腕部19h,19hの間における空間に通じる開口部19jを備える。
軸21は腕部19cの先端部から軸21の中心線方向である前後方向に突出する。より詳しく言えば軸21は、一対の片腕部19h,19hの先端部から前後方向に遠ざかるように突出する一対の軸部21a,21aを備える。軸21の前後方向の先端間の間隔は、一対の支持壁15a,15aの間隔よりも長いものとなっている。また一対の支持壁15a,15aには軸21を支持する一対の支持穴15k,15kを備えるものである。より詳しく言えば支持壁15aには対応する側の軸部21aを支持する支持穴15kが前後方向に貫通して形成される。そして軸21を介して揺動片19は収容部15(一対の支持壁15a,15a)に支持される。
レバー部19dが揺動片19から延びる部位は、腕部19cよりもばね部19aから離れた位置(図1では下方)であり、上下方向の全長の中間部となっている。またレバー部19dはばね部19aの先端に対して下方に離れた位置を側方に横切る状態で延びるものである。またレバー部19dは前後方向から見て屈曲するものである。より詳しく言えばレバー部19dは、側方に延びる方向を長手方向とすると、その長手方向の中間部をばね部19aから離れる方向に突出する状態で屈曲するものである。ちなみにレバー部19dは前述したようにレバー用開口部15hを貫通する状態で通されるが、レバー用開口部15hに対して第2の取付部2とは反対側(図1での下側)において鉤部16には、口部17に対向すると共に収容部15の内部空間15d側に通じる凹部16dが形成されている。
フック11と揺動部材12とを連結するときは、ばね部19aを収容部15の内部空間15dに挿入するために、一対の片腕部19h,19hを互いに接近するように弾性変形させて、一対の軸部21a,21aを収容部15の一対の支持壁15a,15aの内面に擦れるようにして、揺動部材12を押し込む。また押し込むときには図1の一点鎖線で示すように揺動部材12は、レバー部19dの先部が口部17を通るように、口部17を閉鎖する状態に対して傾けた状態とする。そうすると、レバー部19dの先部は、レバー用開口部15hに対して第2の取付部2とは反対側に(下方に)位置することになる。しかもレバー部19dがばね部19aの先端の下方を横切るように延びるものなので、例えば凹部16dが無いと仮定した場合にはレバー部19dの先部が鉤部16に衝突して、ばね部19aを収容部15の内部空間15dに挿入し難くなる。しかしながら凹部16dにレバー部19dの先部に差し込みながら、揺動部材12の姿勢を変化させて、レバー部19dがレバー用開口部15hを貫通するようにする。そして揺動部材12を押し込みながら一対の軸部21a,21aが一対の支持穴15k,15kの位置に達するようにすると、一対の片腕部19h,19hが復元力によって互いに元の状態となるように離隔し、一対の軸部21a,21aが一対の支持穴15k,15kに嵌合する。そうすると、揺動部材12が揺動可能に支持され、ばね部19aが側壁15cに衝突して円弧状に弾性変形し、その復元力によって揺動部材12の閉鎖片部19bの先部19eが鉤部16の先部に衝突し、閉鎖片部19bがフック11の口部17を閉鎖する。
以上の第1の取付部1に対して連結するのが第2の取付部2である。ちなみに第1の取付部1と第2の取付部2とは回転不能に連結されている。
第1の取付部1のうち連結部としての雄部13は、収容部15(上壁15b)の上面から延びる首部13aと、首部13aの先端から上方および周囲に突出する頭部13bとを備える。首部13aの外周面は角筒状、より詳しく言えば頭部13bに向かうにつれて外径が小さくなる角筒状になっている。
第2の取付部2は、前後方向から見て環状である第2の取付部本体31と、第2の取付部本体31のうち第1の取付部1側(図1での下側の)に形成される連結部としての雌部32とを備える。
雌部32は、環状の内外方向に貫通すると共に第1の取付部1の雄部13を挿入するための挿入穴32である。
挿入穴32は、雄部13を挿入する雌穴部33と、雌穴部33に対して第2の取付部2の環状方向の両側に延びる一対の裂け目部34,34とを備える。
また挿入穴32の周りは第2の取付部本体31によって形成されており、前後に分離する状態で対向する一対の分離壁35,35と、一対の分離壁35,35から互いに接近するように突出すると共に第2の取付部2の環状における周方向に雄部13を移動不能に規制する規制部36とを備える。
一対の分離壁35,35のうち環状の周方向の両側部には一対の裂け目部34,34が形成され、当該周方向の中間部には雌穴部33の一部としての規制部36が形成される。
規制部36は、一対の分離壁35,35から2つずつ突出する合計4つの突出壁部37を備えるものである。また一方の分離壁35,35から突出する2つの突出壁部37,37は、各分離壁35から環状の周方向(図1での左右方向)に間隔をあけて突出すると共に、他方の分離壁35から突出する2つの突出壁部37に対して環状に見える方向(図1での前後方向)に間隔をあけてそれぞれ対向する。
このような規制部36と一対の分離壁35,35とで挿入穴32の内面は形成され、雄部13の外面に対応した角筒面状に形成されるものとする。
雄部13と雌部32とを連結するときには、雌部32の雌穴部33に雄部13の頭部13bを圧入する。そうすると頭部13bが雌穴部33を通過するときに一対の裂け目部34を利用して挿入穴としての雌部32が弾性変形して前後方向に一時的に広がり、頭部13bが雌穴部33を通過すると、復元力によって雌部32が元の形状に戻り、雌穴部33に首部13aが嵌合し、雄部13(第1の取付部1)と雌部32(第2の取付部2)とが連結する。
上記した第1実施形態の連結具Rは、第1の取付部1をフック11と揺動部材12との2部品とし、第2の取付部2を1部品とし、部品点数の合計が3点となるものである。
なお上記した第1実施形態の連結具Rは3部品をいずれも合成樹脂製の一体成形品(射出成形品)としてある。第1の取付部1の揺動部材12及び第2の取付部2は、第1の取付部1のフック11とは異なる樹脂としてある。
第1の取付部1のフック11は、樹脂単独の場合よりも光沢のある樹脂、より望ましくはガラス光沢、さらに望ましくは金属光沢のある樹脂として、例えばガラス繊維とポリアミドと着色料とを含むポリアミド樹脂組成物としてある。着色料はガラス繊維との相乗作用によって金属光沢を発揮するものを用いることが望ましい。
ガラス繊維の配合割合(質量%)は、ポリアミド樹脂組成物100質量%に対し36〜54質量%であることが望ましい。
第1の取付部1の揺動部材12及び第2の取付部2は、第1の取付部1のフック11よりも金属光沢のない樹脂、より望ましくはガラス光沢のない樹脂として、例えばポリアセタールとしてある。
上記した第1実施形態の連結具Rは以下の効果を有する。
第1実施形態の連結具Rは、収容部15の内部において軸21を中心側とする円弧状に弾性変形する状態でばね部19aが保持されているので、その復元力によって閉鎖片部19bが鉤部16の先部に押し付けられ、閉鎖片部19bがフック11の口部17を閉鎖することになる。またこのときフック11と揺動部材12との協働によって環状が形成される。そして閉状態からレバー部19dを操作して、閉鎖片部19bを口部17から環状の内部空間1aに変位させ、口部17を開放すれば、ばね部19aは、軸21を中心側として所定角度回転し、円弧状に撓んだ状態が保持される。このように閉鎖片部19bが口部17を閉鎖した状態と開放した状態のいずれでも、ばね部19aは円弧状を保持し、その復元力が殆ど変わらない。したがって閉鎖片部19bの開放量が大きくなっても、ばね部19aの復元力の変化が、前記した特許文献1のような連結具と比べて、小さいものである。
また第1実施形態の連結具Rは、揺動片19と軸21とが一体成形された一部品の揺動部材12を備えるものなので、例えば揺動片19と軸21とが別部品のものに比べれば、部品点数が少なくてすみ、組立も容易である。
また第1実施形態の連結具Rは、腕部19cを一対の片腕部19h,19hを備えるものとし、軸21を一対の片腕部19h,19hからそれぞれ突出する一対の軸部21a,21aを備えるものとするので、一対の片腕部19h,19hが軸部21a側において弾性変形可能となり、収容部15の一対の支持壁15a,15aに一対の軸部21a,21aが引っ掛からないようにして収容部15の内部空間15dに揺動部材12を挿入することができ、組立が容易になる。
また第1実施形態の連結具Rは、レバー部19dの先部をレバー用開口部15hから通すものなので、レバー部19dの先部以外が収容部15に収容され、小型化することができ、しかもてこの原理の支点(閉鎖片部19b側の端点)と力点(レバー部19dの先端点)との長さを確保でき、軽い力で揺動片19を操作できるようになる。
また第1実施形態の連結具Rは合成樹脂製であるので、金属製に比べて軽量となり、しかもフック11をガラス繊維を含むポリアミド組成物とすることによってポリアミド単独の場合よりも機械的強度を向上させてある。またガラス繊維を含むことによって樹脂単独の場合よりも見栄えのよい光沢(ガラス光沢)を発揮させるだけでなく、ガラス繊維と着色料との相乗作用によって金属光沢を発揮させ、この光沢を長期に亘って維持できるものである。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、第1の取付部1のフック11と第2の取付部2とは、本実施形態では連結によって一体化されているものであったが、本発明ではこれに限らず、一体成形されたものであっても良い。
また第2の取付部2は本実施形態では環状としてあったが、本発明ではこれに限らず、不完全な環状や板状その他の形状であっても良い。
また第2の取付部2は本実施形態ではフック11の収容部15側に備えるものであったが、本発明ではこれに限らず、フック11の鉤部16側に備えるものであっても良い。
またガラス繊維とポリアミドとを含むポリアミド樹脂組成物は、本実施形態では、第1の取付部1の一部であるフック11だけであったが、本発明ではこれに限らず、第1の取付部1と第2の取付部2のうち少なくとも一方の一部であれば良く、したがって第1の取付部1の揺動部材12であっても良いし、第1の取付部1と第2の取付部2との両方の全体であっても良い。
R 連結具
1 第1の取付部
1a 内部空間
2 第2の取付部
11 フック
12 揺動部材
13 雄部
13a 首部
13b 頭部
15 収容部
15a 支持壁
15b 上壁
15c 側壁
15d 内部空間
15e 側方開口部
15f 下方開口部
15h レバー用開口部
15k 支持穴
16 鉤部
16a 対向壁
16b 衝突壁
16d 凹部
17 口部
19 揺動片
19a ばね部
19b 閉鎖片部
19c 腕部
19d レバー部
19e 先部
19f 基部
19h 片腕部
19j 開口部
21 軸
21a 軸部
31 第2の取付部本体
32 雌部(挿入穴)
33 雌穴部
34 裂け目部
35 分離壁
36 規制部
37 突出壁部

Claims (5)

  1. 第1の取付部(1)と第2の取付部(2)とを備え、
    前記第1の取付部(1)は、協働して環状を形作るフック(11)と揺動片(19)と、前記フック(11)に対して前記揺動片(19)を連結する軸(21)とを備え、
    前記フック(11)は、前記軸(21)を介して前記揺動片(19)を支持する収容部(15)と、前記収容部(15)から鉤状に延びる鉤部(16)と、前記収容部(15)と前記鉤部(16)とによって形作られる不完全な環状の両端間において開口する口部(17)とを備え、
    前記揺動片(19)は、前記収容部(15)の内部において弧状に弾性変形する状態で保持されるばね部(19a)と、前記ばね部(19a)の弧状の一端から前記収容部(15)の外部に延びると共に環状をなす前記第1の取付部(1)の内部空間(1a)を開放空間として前記口部(17)を開閉可能な閉鎖片部(19b)と、前記閉鎖片部(19b)から前記ばね部(19a)の弧状の中心側に向かって延びると共に前記軸(21)を介して前記収容部(15)に連結される腕部(19c)とを備えるものであることを特徴とする連結具。
  2. 前記揺動片(19)と前記軸(21)とは一体成形された一部品の揺動部材(12)を形成することを特徴とする請求項1に記載の連結具。
  3. 前記腕部(19c)は、前記閉鎖片部(19b)から延びると共に前記軸(21)の中心線方向に間隔をあけて対向する一対の片腕部(19h,19h)を備え、
    前記軸(21)は、一対の前記片腕部(19h,19h)からそれぞれ突出する一対の軸部(21a,21a)を備えることを特徴とする請求項2に記載の連結具。
  4. 前記腕部(19c)または前記閉鎖片部(19b)から延びるレバー部(19d)を備え、
    前記収容部(15)は環状における前記口部(17)に対向する側に前記レバー部(19d)を通すためのレバー用開口部(15h)を備え、
    前記レバー部(19d)は前記腕部(19c)または前記閉鎖片部(19b)からレバー用開口部(15h)を貫通する状態で延びるものであることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の連結具。
  5. 前記第1の取付部(1)と前記第2の取付部(2)とは合成樹脂製品であり、
    前記第1の取付部(1)と前記第2の取付部(2)のうち少なくとも一方の一部は、ガラス繊維とポリアミドとを含むポリアミド樹脂組成物であることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の連結具。
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WO2024047796A1 (ja) * 2022-08-31 2024-03-07 Ykk株式会社 連結具

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