JP2020045853A - パルセーションダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】小型ながら十分な機能を確保でき、組み付けの手間を減少できるパルセーションダンパーを提供する。【解決手段】ケース内に収容されるパルセーションダンパーは、内部に気体を封入した第1のダイヤフラムダンパー(以後、ダンパー)12と、内部に気体を封入した第2のダンパー14と、ダンパー12とダンパー14との間に配置されるスペーサ部材13と、ケースとダンパー12との間に配置され、ケースに対してダンパー12を保持する上部支持体11と、ダンパー12とダンパー14の外周を囲うカシメ円筒部15aと、ダンパー12の上側に位置するカシメ環状部と、ダンパー14の下側に位置する第1環状部15bとを備えた下部支持体15とを有し、カシメ環状部は、カシメ円筒部15a内にダンパー12とスペーサ部材13とダンパー14とを配置した状態でカシメられ、カシメ円筒部15aの内側に折り曲げられてなる。【選択図】図4

Description

本発明は、パルセーションダンパーに関し、特に燃料ポンプに生じる脈動を効果的に低減することのできるパルセーションダンパーに関する。
従来の高圧燃料ポンプにおいて、ハウジング本体の加圧室と連通する燃料室に設けられたダイヤフラムダンパーにより、吸入通路から当該加圧室に吸入される流体の脈動を吸収して低減させるパルセーションダンパーが知られている。
車両においては、近年、燃料消費量の低減や車室内スペースの拡大等の要求が高まり、内燃機関の軽量化・小型化が促進され、これに伴い燃料ポンプの小型化も要請されている。しかるに、燃料ポンプの小型化に応じて燃料室を小さくした場合、一般的にはその内部に収容されるパルセーションダンパーも小型化を余儀なくされる。一方で、たとえパルセーションダンパーを小型化しても、流体の脈動吸収効果を十分に確保したいという要請もある。
これに対し、特許文献1には、2個のダイアフラムダンパを重ねた上で、その周囲をバンド部とフック部とを有する保持部材を巻きつけて固定するダイアフラムダンパ装置が開示されている。かかる従来例によれば、たとえダイアフラムダンパを小径化しても、2個のダイアフラムダンパを用いることで、流体の脈動吸収効果を確保することができる。
国際公開第2017/022604号
ところで、特許文献1の図7に記載されているようなダイアフラムダンパ装置においては、連結部材を介して2個のダイアフラムダンパを溶接にて連結しているため、一旦溶接した後は分解ができず、例えば異なる特性のダイアフラムダンパを組み合わせて特性チューニングを行いたい場合には不向きである。一方、特許文献1の図1〜6に記載されているようなダイアフラムダンパ装置においては、保持部材を介して2個のダイアフラムダンパを連結しているため、一旦連結した後にも分離可能であるが、保持部材を作業者が手で組み付けるには手間がかる。また、振動により保持部材とダイアフラムダンパとの間で当接部の摺動が生じ、長期の使用により摩耗が発生する虞れがある。加えて、保持部材を組み付けるためにフックを用いているので、フックと2個のダイアフラムダンパとの間にデッドスペースが生じ、そのためケースとの干渉を回避すべくダイアフラムダンパの容量が制限され、その分流体の脈動吸収効果が低下するという問題もある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、小型でありながら、ダイヤフラムダンパーの十分な機能を確保でき、更に組み付けの手間を減少できるパルセーションダンパーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のパルセーションダンパーは、ケース内に収容されるパルセーションダンパーであって、
内部に気体を封入した第1のダイヤフラムダンパーと、
内部に気体を封入した第2のダイヤフラムダンパーと、
前記第1のダイヤフラムダンパーと前記第2のダイヤフラムダンパーとの間に配置されるスペーサ部材と、
前記ケースと、前記第1のダイヤフラムダンパー及び前記第2のダイヤフラムダンパーの少なくとも一方との間に配置され、前記ケースに対して前記少なくとも一方のダイヤフラムダンパーを保持する支持体と、
筒部と、前記筒部の一方の端部側に設けられた第1係合部と、前記筒部の他方の端部側に設けられた第2係合部と、を備えた連結構造とを有し、
前記筒部内において前記第1のダイヤフラムダンパーと、前記スペーサ部材と、前記第2のダイヤフラムダンパーとを重ねた状態で、前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、前記筒部の内側に折り曲げられるようにカシメられている
ことを特徴とする。
本発明によれば、小型でありながら、ダイヤフラムダンパーの十分な機能を確保でき、更に組み付けの手間を減少できるパルセーションダンパーを提供することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパルセーションダンパー10の斜視図である。 図2は、パルセーションダンパー10の分解構成を示す斜視図である。 図3は、パルセーションダンパー10の側面図である。 図4は、パルセーションダンパー10の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す断面図である。 図5は、パルセーションダンパー10の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す斜視図である。 図6は、パルセーションダンパー10をケース17に組み付けた状態で示す断面図である。 図7は、本発明の第2の実施形態に係るパルセーションダンパー20の斜視図である。 図8は、パルセーションダンパー20の分解構成を示す斜視図である。 図9は、パルセーションダンパー20の側面図である。 図10は、パルセーションダンパー20の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す断面図である。 図11は、パルセーションダンパー20の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す斜視図である。 図12は、パルセーションダンパー20をケース17に組み付けた状態で示す断面図である。 図13は、本発明の第3の実施形態に係るパルセーションダンパー30の側面図である。 図14は、パルセーションダンパー30の断面図である。 図15は、本発明の第4の実施形態に係るパルセーションダンパー40の斜視図である。 図16は、パルセーションダンパー40の断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。本明細書中、「カシメ」とは、一の部材を塑性変形させて他の部材に係合させ、好ましくは固定することをいう。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るパルセーションダンパー10の斜視図である。図2は、パルセーションダンパー10の分解構成を示す斜視図である。図3は、パルセーションダンパー10の側面図である。
図2に示すように、パルセーションダンパー10は、上部支持体11と、第1のダイヤフラムダンパー12と、スペーサ部材13と、第2のダイヤフラムダンパー14と、下部支持体15とを、この順序で重ねてなる。なお、ここでは、上部支持体11側を上方とし、下部支持体15側を下方というものとする。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される上部支持体11は、環状のフランジ部11aと、フランジ部11aから偏位した環状の中央部11bと、フランジ部11aと中央部11bとを連結する円筒部11cとを有する。
中央部11bは、円筒部11cに接続される環状部11eと、環状部11eの径方向内側に配置された基部11fと、環状部11eと基部11fとを連結する3本の梁部11gと、2本の梁部11gの間における基部11fから径方向外側に延在する切片11hとを有する。基部11fの中央には円形の開口11iが形成されている。
第1のダイヤフラムダンパー12は、ここでは2枚の板材12a(図2では一方のみ図示)からなる。共通した円形状を持つ板材12aは、ステンレス鋼板にプレス加工を行うことにより形成されており、中央の円形隆起部12bと、外周のフランジ部12cとを有する。第1のダイヤフラムダンパー12は、板材12aを対向配置して、当接するフランジ部12c同士を溶接等により接合して、内部に気体を封入することにより形成されている。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成されるスペーサ部材13は、環状の上側フランジ部13aと、環状の下側フランジ部13bと、上側フランジ部13a及び下側フランジ部13bの内周に連結され、複数の小開口13cを周方向に並べて形成した円筒部13dと、を有する。スペーサ部材13は、第1のダイヤフラムダンパー12と第2のダイヤフラムダンパー14との間隔を維持するように機能する。
第2のダイヤフラムダンパー14は、ここでは2枚の板材14a(図2では一方のみ図示)からなる。共通した形状を持つ板材14aは、円形のステンレス鋼板にプレス加工を行うことにより形成されており、中央の円形隆起部14bと、外周のフランジ部14cとを有する。第2のダイヤフラムダンパー14は、板材14aを対向配置して、当接するフランジ部14c同士を溶接等により接合して、内部に気体を封入することにより形成されている。第1のダイヤフラムダンパー12と第2のダイヤフラムダンパー14とを共通部品としてもよい。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される下部支持体15は、カシメ円筒部(筒部)15aと、カシメ円筒部15aの下端に連結され径方向に延在する第1環状部15bと、第1環状部15bにつながるテーパ状中間部15cと、テーパ状中間部15cにつながり径方向に延在する第2環状部15dと、第2環状部15dから下方に突出する短筒部15eとを有する。カシメ円筒部15aの中間より下方において、周方向に並んで複数の小開口15fが形成され、テーパ状中間部15cにも周方向に並んで複数の小開口15kが形成され、また短筒部15eの下端周縁に、開口15gが形成されている。
(パルセーションダンパーの組付)
パルセーションダンパーの組付について説明する。図4は、パルセーションダンパー10の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す断面図であり、図5は、パルセーションダンパー10の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す斜視図である。
まず、図2を参照して、下部支持体15のカシメ円筒部15a内に、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11を、この順序で載置し、中間組立体AS(図4,5)を作製する。このとき、下部支持体15の第1環状部15bと、第2のダイヤフラムダンパー14のフランジ部14cと、スペーサ部材13の下側フランジ部13bとが順に当接し、且つスペーサ部材13の上側フランジ部13a、第1のダイヤフラムダンパー12のフランジ部12cと、上部支持体11のフランジ部11aとが順に当接する(図2)。
この中間組立体ASにおいては、図4,5に示すように、下部支持体15のカシメ円筒部15aの上端15hが、上部支持体11のフランジ部11aより上方に位置するようになる。そこで、図4において矢印Aで示すように、カシメ円筒部15aの上端15hを内側にカシメる。具体的には、不図示の治具により中間組立体AS(たとえば第1環状部15b)を保持したまま軸線回りに回転させ、上端15hに対して不図示の工具を斜め上方から接近させて当接させ、徐々に力を付与することで塑性変形させてカシメ円筒部15aの上端近傍を折り曲げて、上部支持体11のフランジ部11aの上面に重なるように、図1に示すカシメ環状部15iを全周に形成する。このとき、スペーサ部材13の円筒部13dを介してカシメ加工時の力を受けることができる。これにより下部支持体15、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11が一体化され、パルセーションダンパー10が形成されることとなる。このとき、上部支持体11のフランジ部11aの上面に接するカシメ環状部15iが第1係合部を構成し、第2のダイヤフラムダンパー14のフランジ部14cの下面に接する第1環状部15bが第2係合部を構成し、つまり第1係合部と第2係合部を持つ下部支持体15が連結構造を含んでいる。
本実施の形態によれば、下部支持体15内に、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11を載置し、カシメ円筒部15aをカシメるのみで図1,3に示すパルセーションダンパー10を製作できるため、溶接などの複雑な製造工程を用いる必要がなく、また別個の部品も不要でコスト削減を図れ、スペースの有効利用も図れる。
図6は、パルセーションダンパー10をケース17に組み付けた状態で示す断面図である。図6において、ケース17は、上端17aが開放した有底筒部材17bと、有底筒部材17bの上端17aを覆う円盤状の蓋部材17cとを有し、有底筒部材17bの底壁17dには、円形状の凹部17eと、凹部17e内において円形の開口17fが形成されている。開口17fは、不図示の加圧室に連通している。有底筒部材17bと蓋部材17cとを組み付けることで、例えば燃料ポンプの一部であるケース17が形成される。
パルセーションダンパー10をケース17に組み付ける際には、有底筒部材17bから蓋部材17cを取り外した状態で、図6に示すように、下部支持体15の短筒部15eが、有底筒部材17bの凹部17eに嵌合するようにして、ケース17内にパルセーションダンパー10を位置決めしつつ配置する。その後、有底筒部材17bに蓋部材17cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース17が形成され、その内部に燃料室FRが画成される。
このとき、上部支持体11に設けた切片11hが蓋部材17cの下面17gに当接することで、切片11hが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー10を下方向に付勢してケース17内に保持することができる。かかる状態で、開口17fを介して燃料室FRと不図示の加圧室とが連通し、また燃料室FR内の燃料が小開口13c、15f、開口15g等を介して第1のダイヤフラムダンパー12及び第2のダイヤフラムダンパー14に接することで、燃料ポンプ動作時におけるパルセーションダンパー10の脈動低減効果が発揮される。
以上述べた実施の形態で、下部支持体15にカシメ円筒部15aを設ける代わりに、上部支持体11から下方に向けて延在するカシメ円筒部を同様に設けてもよい。
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係るパルセーションダンパー20の斜視図である。図8は、パルセーションダンパー20の分解構成を示す斜視図である。図9は、パルセーションダンパー20の側面図である。
図8に示すように、パルセーションダンパー20は、上部支持体11と、第1のダイヤフラムダンパー12と、スペーサ部材13と、第2のダイヤフラムダンパー14と、下部支持体25とを、この順序で重ね、その周囲を円筒状のカシメ部材26にて囲ってなる。なお、ここでも、上部支持体11側を上方とし、下部支持体25側を下方というものとする。
上部支持体11、第1のダイヤフラムダンパー12、スペーサ部材13、および第2のダイヤフラムダンパー14は、上述した実施の形態と同様であるので、各部に同じ符号を付して重複説明を省略する。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される下部支持体25は、環状のフランジ部25aと、等間隔で周方向に配置された小開口25bを備えたテーパ状中間部25cと、テーパ状中間部25cにつながり径方向に延在する環状部25dと、環状部25dから下方に突出する短筒部25eとを有する。短筒部25eの下端周縁に、開口25fが形成されている。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成されるカシメ部材26は、複数の小開口26aを周方向に並べて形成したカシメ円筒部26bと、カシメ円筒部26bの下端に接合された環状部26cとを有する。
(パルセーションダンパーの組付)
パルセーションダンパーの組付について説明する。図10は、パルセーションダンパー20の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す断面図であり、図11は、パルセーションダンパー20の組み付け途中で作製される中間組立体ASを示す斜視図であり、それぞれ不図示の治具により中間組立体ASを保持して宙に持ち上げた状態で示している。
まず、図8を参照して、例えば環状の治具により環状部26cの下面を支持したカシメ部材26内に、下部支持体25、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11を、この順序で載置し、中間組立体ASを作製する。このとき、図10に示すように、カシメ部材26の環状部26cを通して、下部支持体25の一部が下方に露出する。かかる状態では、カシメ部材26の環状部26c上に、下部支持体25のフランジ部25aと、第2のダイヤフラムダンパー14のフランジ部14cと、スペーサ部材13の下側フランジ部13bとが順に当接し、且つスペーサ部材13の上側フランジ部13a、第1のダイヤフラムダンパー12のフランジ部12cと、上部支持体11のフランジ部11aとが順に当接する(図8)。
この中間組立体ASを宙に持ち上げた状態では、図10,11に示すように、カシメ部材26のカシメ円筒部26bの上端26dが、上部支持体11のフランジ部11aより上方に位置するようになる。そこで、図10において矢印Aで示すように、カシメ円筒部26bの上端26dを内側にカシメる。具体的には、不図示の治具により中間組立体ASを保持したまま軸線回りに回転させ、上端26dに対して不図示の工具を斜め上方から接近させて当接させ、徐々に力を付与することで塑性変形させてカシメ円筒部26bの上端近傍を折り曲げて、上部支持体11のフランジ部11aの上面に重なるように、図7に示すカシメ環状部26eを全周に形成する。これにより下部支持体25、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11が、カシメ部材26により一体化され、パルセーションダンパー20が形成されることとなる。このとき、上部支持体11のフランジ部11aの上面に接するカシメ環状部26eが第1係合部を構成し、下部支持体25のフランジ部25aの下面に接する環状部26cが第2係合部を構成し、第1係合部と第2係合部を持つカシメ部材26が連結構造を構成する。
本実施の形態によれば、カシメ部材26のカシメ円筒部26b内において、下部支持体25上に、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11を順に載置し、カシメ円筒部26bをカシメるのみで図7、9に示すパルセーションダンパー20を製作できるため、溶接などの複雑な製造工程を用いる必要がなく、また別個の部品も不要でコスト削減を図れ、スペースの有効利用も図れる。
図12は、パルセーションダンパー20をケース17に組み付けた状態で示す断面図である。ケース17については、上述した実施の形態と同様であるため、同じ符号を付して重複説明を省略する。
パルセーションダンパー20をケース17に組み付ける際には、有底筒部材17bから蓋部材17cを取り外した状態で、図12に示すように、下部支持体25の短筒部25dが、有底筒部材17bの凹部17eに嵌合するようにして、ケース17内にパルセーションダンパー20を位置決めしつつ配置する。その後、有底筒部材17bに蓋部材17cを取り付けて溶接又はボルト等で封止接合することにより、燃料を収容できるケース17が形成され、その内部に燃料室FRが画成される。
このとき、上部支持体11に設けた切片11hが蓋部材17cの下面17gに当接することで、切片11hが弾性変形し、その弾性力でパルセーションダンパー20を下方向に付勢してケース17内に保持することができる。かかる状態で、開口17fを介して燃料室FRと不図示の加圧室とが連通し、また燃料室FR内の燃料が小開口25b、26a、開口25e等を介して第1のダイヤフラムダンパー12及び第2のダイヤフラムダンパー14に接することで、燃料ポンプ動作時におけるパルセーションダンパー20の脈動低減効果が発揮される。
(第3の実施形態)
図13は、本発明の第3の実施形態に係るパルセーションダンパー30の側面図である。図14は、パルセーションダンパー30の断面図である。パルセーションダンパー30は、上部支持体11と、第1のダイヤフラムダンパー12と、スペーサ部材13と、第3のダイヤフラムダンパー18と、スペーサ部材13と、第2のダイヤフラムダンパー14と、下部支持体35とを有する。第3のダイヤフラムダンパー18と下部支持体35以外は、上述した実施の形態で用いた部材と共通であるため、重複説明を省略する。
第3のダイヤフラムダンパー18は、ここでは2枚の板材18aからなる。共通した形状を持つ板材18aは、円形のステンレス鋼板にプレス加工を行うことにより形成されており、中央の円形隆起部18bと、外周のフランジ部18cとを有する。第3のダイヤフラムダンパー18は、板材18aを対向配置して、当接するフランジ部18c同士を溶接等により接合して、内部に気体を封入することにより形成されている。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される下部支持体35は、比較的軸線が長いカシメ円筒部(筒部)35aと、カシメ円筒部35aの下端に連結され径方向に延在する第1環状部35bと、第1環状部35bにつながるテーパ状中間部35cと、テーパ状中間部35cにつながり径方向に延在する第2環状部35dと、第2環状部35dから下方に突出する短筒部35eとを有する。カシメ円筒部35aには、周方向に2列に並んで複数の小開口35fが形成され、テーパ状中間部35cには複数の小開口35hが形成され、また短筒部35eの下端周縁に開口35gが形成されている。
上述の実施の形態と同様に、不図示の治具により保持した下部支持体35内に、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第3のダイヤフラムダンパー18、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11を、この順序で載置し、中間組立体(不図示)を作製する。さらに、上述の実施の形態と同様に、下部支持体35のカシメ円筒部35aの上端近傍をカシメることで、図14に示すカシメ環状部35iを全周に形成することができる。これによりパルセーションダンパー30が形成される。なお、上部支持体11のフランジ部11aの上面に接するカシメ環状部35iが第1係合部を構成し、第2のダイヤフラムダンパー14のフランジ部14cの下面に接する第1環状部35bが第2係合部を構成し、第1係合部と第2係合部を持つ下部支持体35が連結構造を含んでいる。なお、下部支持体に円筒部を設ける代わりに、上述した実施の形態と同様にカシメ部材を設けてもよい。
(第4の実施形態)
図15は、本発明の第4の実施形態に係るパルセーションダンパー40の斜視図である。図16は、パルセーションダンパー40の断面図である。パルセーションダンパー40は、上部支持体11と、第1のダイヤフラムダンパー12と、スペーサ部材13と、第2のダイヤフラムダンパー14と、下部支持体45とを有する。上部支持体11と、第1のダイヤフラムダンパー12と、スペーサ部材13と、第2のダイヤフラムダンパー14については、上述した実施の形態と同様であるため、重複説明を省略する。
金属薄板をプレス加工することにより円形状に形成される下部支持体45は、カシメ円筒部45aと、カシメ円筒部45aの下端に連結され径方向に延在する第1環状部45bと、第1環状部45bにつながるテーパ状中間部45cと、テーパ状中間部45cにつながり径方向に延在する第2環状部45dと、第2環状部45dから下方に突出する短筒部45eとを有する。カシメ円筒部45aには周方向に並んで複数の小開口45fが形成され、テーパ状中間部45cには複数の小開口45hが形成され、また短筒部45eの下端周縁に開口45gが形成されている。さらに、図15に示すように、カシメ円筒部45aの上端には、周方向に隙間を開けて配置された複数の爪部45iが形成されている。組み付け前においては、爪部45iはカシメ円筒部45aの軸線方向に延在している。
上述の実施の形態と同様に、不図示の治具により保持した下部支持体45内に、第2のダイヤフラムダンパー14、スペーサ部材13、第1のダイヤフラムダンパー12、上部支持体11を、この順序で載置し、中間組立体(不図示)を作製する。さらに、下部支持体45の上端の爪部45iを順次、もしくは一度にカシメて内側に折り曲げることで、パルセーションダンパー40が形成される。なお、上部支持体11のフランジ部11aの上面に接する爪部45iが第1係合部を構成し、ダイヤフラムダンパー14のフランジ部14c(図8参照)の下面に接する第1環状部45bが第2係合部を構成し、第1係合部と第2係合部を持つ下部支持体45が連結構造を含んでいる。
本実施の形態によれば、各爪部45iをカシメることで、カシメに必要な力が小さくて済み、治具の負担が低減される。なお、上述した実施の形態におけるカシメ円筒部に、爪部を設けるようにしてもよい。
10、20、30、40 パルセーションダンパー
11 上部支持体
12 第1のダイヤフラムダンパー
13 スペーサ部材
14 第2のダイヤフラムダンパー
15、25、35、45 下部支持体
17 ケース
18 第3のダイヤフラムダンパー
26 カシメ部材
45i 爪部

Claims (6)

  1. ケース内に収容されるパルセーションダンパーであって、
    内部に気体を封入した第1のダイヤフラムダンパーと、
    内部に気体を封入した第2のダイヤフラムダンパーと、
    前記第1のダイヤフラムダンパーと前記第2のダイヤフラムダンパーとの間に配置されるスペーサ部材と、
    前記ケースと、前記第1のダイヤフラムダンパー及び前記第2のダイヤフラムダンパーの少なくとも一方との間に配置され、前記ケースに対して前記少なくとも一方のダイヤフラムダンパーを保持する支持体と、
    筒部と、前記筒部の一方の端部側に設けられた第1係合部と、前記筒部の他方の端部側に設けられた第2係合部と、を備えた連結構造とを有し、
    前記筒部内において前記第1のダイヤフラムダンパーと、前記スペーサ部材と、前記第2のダイヤフラムダンパーとを重ねた状態で、前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方が、前記筒部の内側に折り曲げられるようにカシメられている
    ことを特徴とするパルセーションダンパー。
  2. 前記連結構造は、前記支持体の一部である
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルセーションダンパー。
  3. 前記連結構造は、前記支持体とは別体である
    ことを特徴とする請求項1に記載のパルセーションダンパー。
  4. 前記第1のダイヤフラムダンパーは、前記第1係合部と前記スペーサ部材との間に挟持されるフランジ部を有し、
    前記第2のダイヤフラムダンパーは、前記第2係合部と前記スペーサ部材との間に挟持されるフランジ部を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパルセーションダンパー。
  5. 前記連結構造の前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方は、周方向に連続している
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパルセーションダンパー。
  6. 前記連結構造の前記第1係合部と前記第2係合部の少なくとも一方は、周方向に間隔を置いて配置された複数の爪部である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパルセーションダンパー。
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