JP2020044636A - 非常停止スイッチ、及びロボットシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末をロボットの操作装置として使用する場合にその携帯端末に非常停止スイッチが確実に装着されているようにする。【解決手段】非常停止スイッチは、ロボットの駆動を制御するロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けてロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、ユーザの操作を受け付ける携帯端末に対してスイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、取付部を携帯端末に取り付けた場合に携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、非常停止スイッチ、及びロボットシステムに関する。
ISO10218等のロボットの安全規格によれば、ロボットの教示操作を行うための操作装置には、手動で始動可能な非常停止スイッチを設ける必要がある旨が定められている。そのため、いわゆるティーチングペンダントと称される従来の操作装置には、教示操作に用いるスイッチ等とは別に、手動で始動可能な機械式の非常停止スイッチが設けられている。
一方、近年、従来のティーチングペンダントに代えて、操作装置としていわゆるスマートフォンやタブレット等の高機能携帯端末を用いることが行われている。このような携帯端末は、汎用品であってロボットの教示操作専用に設計されたものではないため、非常停止スイッチを備えていない。そのため、このような携帯端末をロボットの操作装置として使用するために、携帯端末に後から装着可能な非常停止スイッチが考えられている。そして、このような非常停止スイッチにおいては、安全性の面から、携帯端末をロボットの操作装置として使用するときに携帯端末に確実に装着されていることが重要である。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末をロボットの操作装置として使用する場合にその携帯端末に確実に装着されているようにすることができる非常停止スイッチ、及びその非常停止スイッチを用いたロボットシステムを提供することにある。
(請求項1)
請求項1に記載の非常停止スイッチは、ロボットの駆動を制御するロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けて前記ロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、ユーザの操作を受け付ける携帯端末に対して前記スイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、前記取付部を前記携帯端末に取り付けた場合に前記携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、を備える。
請求項1に記載の非常停止スイッチは、ロボットの駆動を制御するロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けて前記ロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、ユーザの操作を受け付ける携帯端末に対して前記スイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、前記取付部を前記携帯端末に取り付けた場合に前記携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、を備える。
これによれば、ユーザは、取付部によって、非常停止スイッチのスイッチ本体部をスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末に着脱可能に容易に取り付けることができる。そして、取付部を携帯端末に取り付けた場合、携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置には、少なくとも2つの接触部が位置する。これにより、携帯端末は、タッチパネルディスプレイに対する接触部の接触の有無を検出することで、非常停止スイッチが携帯端末に正しく装着されているか否かを検出することができる。
この場合、ロボットコントローラは、例えば携帯端末のタッチパネルディスプレイにおいて接触部の数及び位置関係と同一の数及び位置関係の接触を検出しない場合には非常停止スイッチが携帯端末に装着されていないと判断し、携帯端末の操作に基づくロボットの駆動を禁止すれば良い。また、ロボットコントローラは、携帯端末のタッチパネルディスプレイにおいて接触部の数及び位置関係と同一の数及び位置関係の接触を検出した場合には非常停止スイッチが携帯端末に装着されていると判断し、携帯端末の操作に基づくロボットの駆動を許可すれば良い。このように、本発明によれば、スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末をロボットの操作装置として使用する場合に、その携帯端末に非常停止スイッチが確実に装着されているようにすることができる。
ここで、例えば接触部の数が1つだけであると、他の接触部が存在しないため、当然ながら他の接触部に対する相対的な位置関係が定まらない。そのため、接触部の数が1つだけであると、タッチパネルディスプレイで1つの接触点が検出された場合に、その接触点が接触部によるものなのかユーザの指等によるものなのか区別が付き難く、非常停止スイッチの装着の有無の判定が正確に行い難い。これに対し、本構成の非常停止スイッチは、接触部を少なくとも2つ備えている。これによれば、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かを判定する際の判定条件として、接触部の数及びその相対的な位置関係を条件に含めることができる。そのため、タッチパネルディスプレイで接触点が検出された場合に、その接触点が接触部によるものなのかユーザの指等によるものなのか区別が付き易くなり、その結果、非常停止スイッチの装着の有無の判定の信頼性を向上させることができる。
(請求項2)
ここで、ユーザがタッチパネルディスプレイを用いて教示操作を行う場合、1本の指で行うことが多い。そのため、接触部の数を増やすほど、ユーザがその接触部と同一の数及び位置関係で操作を行う可能性を低くすることができるため、タッチパネルディスプレイで検出された接触点が、接触部によるものなのか、ユーザの操作等によるものなのかの区別がし易くなる。したがって、接触部の数を増やすことで、ユーザのタッチ操作や接触部以外の物体が接触したことによる誤検出の可能性を減らすことができ、その結果、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性を向上させることができる。
ここで、ユーザがタッチパネルディスプレイを用いて教示操作を行う場合、1本の指で行うことが多い。そのため、接触部の数を増やすほど、ユーザがその接触部と同一の数及び位置関係で操作を行う可能性を低くすることができるため、タッチパネルディスプレイで検出された接触点が、接触部によるものなのか、ユーザの操作等によるものなのかの区別がし易くなる。したがって、接触部の数を増やすことで、ユーザのタッチ操作や接触部以外の物体が接触したことによる誤検出の可能性を減らすことができ、その結果、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性を向上させることができる。
しかしながら、携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイにおいて、同時に検出可能な接触点の数には限りがある。特にスマートフォンのようにタッチパネルディスプレイの面積が比較的小さいものにおいては、片手での操作が想定されていることから、通常、同時に検出可能な接触点数は5点である。そのため、接触部の数をむやみに増やし過ぎると、ユーザの操作の余地が無くなる。
そこで、本構成による非常停止スイッチは、接触部を3つ備えている。これによれば、ユーザの操作に使用可能な接触点の数を少なくとも2つ残すことができ、その結果、携帯端末に対するユーザの操作の余地を十分に残しつつ、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性の向上を図ることができる。
(請求項3)
請求項3に記載のロボットシステムは、ロボットの駆動を制御するロボットコントローラと、前記ロボットコントローラと無線通信可能な携帯端末と、前記ロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けて前記ロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、前記携帯端末に対して前記スイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、前記取付部を前記携帯端末に取り付けた場合に前記携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、を有する非常停止スイッチと、を備える。
請求項3に記載のロボットシステムは、ロボットの駆動を制御するロボットコントローラと、前記ロボットコントローラと無線通信可能な携帯端末と、前記ロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けて前記ロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、前記携帯端末に対して前記スイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、前記取付部を前記携帯端末に取り付けた場合に前記携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、を有する非常停止スイッチと、を備える。
前記携帯端末は、前記タッチパネルディスプレイに対する物体の接触を検出し、その物体の接触点の数及び位置関係が、前記接触部の数及び位置関係と同一であることを条件に含む予め設定された判定条件を満たさない場合には前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていないと判定し、前記判定条件を満たす場合には前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていると判定する装着判定処理部、を有する。前記ロボットコントローラは、前記装着判定処理部において前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていないと判定された場合には前記携帯端末からの操作に基づく前記ロボットの駆動を許可せず、前記装着判定処理部において前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていると判定された場合には前記携帯端末からの操作に基づく前記ロボットの駆動を許可する許可判断処理部、を有する。
これによれば、上述した非常停止スイッチを、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末と組み合わせてロボットシステムを構成することができる。すなわち、非常停止スイッチが携帯端末に装着されていない場合、携帯端末のタッチパネルディスプレイにおいて判定条件を満たす接触は通常は検出されない。この場合、携帯端末の装着判定処理部において非常停止スイッチが携帯端末に装着されていないと判定されるため、ユーザは、携帯端末を操作してロボットを駆動させることができない。
一方、非常停止スイッチが携帯端末に装着されている場合、携帯端末のタッチパネルディスプレイにおいて判定条件を満たす接触が検出される。すると、携帯端末の装着判定処理部において非常停止スイッチが携帯端末に装着されたと判定され、これによりユーザは、携帯端末を操作してロボットを駆動させることができるようになる。したがって、本構成によれば、スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末をロボットの操作装置として使用するときにその携帯端末に確実に非常停止スイッチが装着されているようにすることができ、その結果、教示操作における安全性を確保することができる。
(請求項4)
請求項4に記載のロボットシステムは、前記判定条件において、前記接触点の数及び前記接触部の数は3に設定されている。これによれば、上述した請求項2に記載の非常停止スイッチを、ロボットシステムに適用することができる。すなわち、これによれば、上述したようにユーザの操作に使用可能な接触点の数を少なくとも2つ残すことができ、その結果、携帯端末に対するユーザの操作の余地を十分に残しつつ、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性の向上を図ることができる。
請求項4に記載のロボットシステムは、前記判定条件において、前記接触点の数及び前記接触部の数は3に設定されている。これによれば、上述した請求項2に記載の非常停止スイッチを、ロボットシステムに適用することができる。すなわち、これによれば、上述したようにユーザの操作に使用可能な接触点の数を少なくとも2つ残すことができ、その結果、携帯端末に対するユーザの操作の余地を十分に残しつつ、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性の向上を図ることができる。
(請求項5)
請求項5に記載のロボットシステムにおいて、前記判定条件は、前記接触点の接触面積に関する条件又は前記接触点の接触時間に関する条件のうち少なくともいずれか1つを更に含んでいる。すなわち、上述したように、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性は、接触部の数を増やすことで向上させることができる。しかし、接触部の数は、上述したようなタッチパネルディスプレイの検出点数の事情により、むやみに増やすことは適切ではない。
請求項5に記載のロボットシステムにおいて、前記判定条件は、前記接触点の接触面積に関する条件又は前記接触点の接触時間に関する条件のうち少なくともいずれか1つを更に含んでいる。すなわち、上述したように、非常停止スイッチが携帯端末に装着されているか否かの判定の信頼性は、接触部の数を増やすことで向上させることができる。しかし、接触部の数は、上述したようなタッチパネルディスプレイの検出点数の事情により、むやみに増やすことは適切ではない。
一方、本構成によれば、前記判定条件は、前記接触点の接触面積又は前記接触点の接触時間のうち少なくともいずれか1つを更に含んでいる。これによれば、接触部の数つまり判定に用いる接触点の数を増やすことなく、ユーザのタッチ操作や接触部以外の物体が接触したことによる誤検出の可能性を減らして上記判定の信頼性の向上を図ることができる。
以下、複数の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
以下では、第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
[ロボットシステムの構成の概要]
まず、図1に示すロボットシステム1の構成の概要について説明する。図1に示すロボットシステム1は、ロボット10、ロボットコントローラ20、携帯端末30、及び非常停止スイッチ40を備えている。ロボット10は、例えば水平4軸型や垂直6軸型の多関節型ロボットなどである。なお、ロボット10は、ユーザの教示操作を実行可能なロボットであれば、上述したものに限られない。
以下では、第1実施形態について、図1〜図10を参照して説明する。
[ロボットシステムの構成の概要]
まず、図1に示すロボットシステム1の構成の概要について説明する。図1に示すロボットシステム1は、ロボット10、ロボットコントローラ20、携帯端末30、及び非常停止スイッチ40を備えている。ロボット10は、例えば水平4軸型や垂直6軸型の多関節型ロボットなどである。なお、ロボット10は、ユーザの教示操作を実行可能なロボットであれば、上述したものに限られない。
ロボットコントローラ20は、携帯端末30からの指令を受けて、又は予め記憶されたプログラムに基づいて、ロボット10の駆動を制御する。ロボットコントローラ20は、例えば接続ケーブルを介してロボット10に接続されている。携帯端末30は、スマートフォンやタブレット装置などの高機能携帯端末であり、タッチパネルディスプレイ31を備えている。携帯端末30は、ロボット10の教示操作以外にも用いることができる汎用品で構成することができる。タッチパネルディスプレイ31は、ユーザのタッチ操作つまり接触操作を検出するタッチパネル311と、画像等を表示する例えば液晶型のディスプレイ312とを重ねて構成したものである。
非常停止スイッチ40は、汎用品である携帯端末30をロボット10の操作装置として用いるためものである。非常停止スイッチ40は、ユーザの手動で始動可能な機械的スイッチであり、有線によってロボットコントローラ20に接続されている。
[非常停止スイッチの構成]
次に、非常停止スイッチ40の構成について説明する。
非常停止スイッチ40は、図2〜図7にも示すように、スイッチ本体部41と、取付部42と、少なくとも2つの接触部43と、を備えている。スイッチ本体部41は、図1にも示すように、接続線411によってロボットコントローラ20に有線接続されている。本実施形態の場合、ロボットコントローラ20は、図1に示すようにコネクタ201を備えている。そして、スイッチ本体部41の接続線411は、コネクタ201を介してロボットコントローラ20に着脱可能に取り付けられている。
次に、非常停止スイッチ40の構成について説明する。
非常停止スイッチ40は、図2〜図7にも示すように、スイッチ本体部41と、取付部42と、少なくとも2つの接触部43と、を備えている。スイッチ本体部41は、図1にも示すように、接続線411によってロボットコントローラ20に有線接続されている。本実施形態の場合、ロボットコントローラ20は、図1に示すようにコネクタ201を備えている。そして、スイッチ本体部41の接続線411は、コネクタ201を介してロボットコントローラ20に着脱可能に取り付けられている。
なお、コネクタ201は、スイッチ本体部41側に設けられていても良い。また、スイッチ本体部41は、必ずしもロボットコントローラ20に着脱可能に構成されている必要はない。例えば接続線411は、スイッチ本体部41及びロボットコントローラ20に取り外し不可能に構成されていても良い。
スイッチ本体部41は、例えば押しボタン式のスイッチであり、ユーザの押圧操作を受けてロボットコントローラ20の制御を非常停止状態に切り替える機能を有する。本実施形態の場合、スイッチ本体部41は、図1に示すようにNC接点であり、常時は回路を閉じており、操作時つまり押圧操作を受けた際には回路を開く構成である。
ロボットコントローラ20は、スイッチ本体部41に対して安全状態を示す信号を常時出力し、その信号が戻って来ている場合には、非常停止スイッチ40が操作されておらず安全な状態であると判断する。そして、ロボットコントローラ20は、非常停止スイッチ40が操作されておらず安全な状態であると判断しているときには、ロボット10に対する駆動制御を行うことができる。一方、スイッチ本体部41に対して出力した安全状態を示す信号を出力が戻って来ない場合、ロボットコントローラ20は、非常停止スイッチ40が操作されて回路が遮断されたと判断する。そして、ロボットコントローラ20は、ロボット10に対する制御を非常停止状態に切り替えて、ロボット10を非常停止させるとともにロボット10の駆動を禁止する。
取付部42は、図4及び図5に示すように、携帯端末30に対してスイッチ本体部41を着脱可能に取り付ける機能を有している。本実施形態の場合、取付部42は、携帯端末30を両側面から挟持可能なクリップ形状に構成されている。ユーザは、スイッチ本体部41がタッチパネルディスプレイ31側つまりユーザ側に位置するように、取付部42を携帯端末30に装着する。
接触部43は、取付部42を携帯端末30に取り付けた場合に携帯端末30が備えるタッチパネルディスプレイ31に接触する位置に設けられている。この場合、接触部43は、クリップ形状を構成する取付部42の内側に設けられており、タッチパネルディスプレイ31側へ向かって突出している。この場合、接触部43は、図6に示すように、取付部42を携帯端末30に取り付けた場合においてタッチパネルディスプレイ31の領域内に位置する。また、本実施形態の場合、接触部43は、例えば円柱状であって、取付部42と一体に形成されている。なお、接触部43は、例えば先端部が半球状に形成されていても良い。
接触部43の材料は、タッチパネル311の検出方式に応じて変更することができる。例えばタッチパネル311の検出方式が静電容量方式である場合、接触部43は、導電性を有する材料で構成される。この場合、接触部43は、図示しない導線を介してロボットコントローラ20の筐体等にアースされている。また、タッチパネル311の検出方式が、抵抗膜式、超音波表面弾性波方式、又は光学方式である場合、接触部43は、導電性を有する材料に限られず、導電性を有さない材料つまり非導電性材料で構成することもできる。
本実施形態の場合、非常停止スイッチ40は、接触部43を3つ有している。この場合、各接触部43の先端部分の面積つまりタッチパネル311に対する接触面積は、同一の面積Aに設定されている。また、各接触部43間の距離は、図6に示すように例えばそれぞれ距離Lに設定さており、正三角形の頂点となるように配置されている。なお、各接触部43の数、接触面積、及び位置関係は、上述したものに限られない。
[ロボットシステムの詳細]
次に、ロボットシステム1について更に詳細に説明する。
図1に示すように、ロボットシステム1を構成する携帯端末30は、タッチパネル311及びディスプレイ312を有するタッチパネルディスプレイ31の他、装着判定処理部32、送信処理部33、及び端末制御部34を有している。タッチパネルディスプレイ31は、ユーザの入力操作を検出するとともに、ユーザに対して各種情報を表示するものであって、板状の携帯端末30の一方側の面、又は両側の面に設けられている。
次に、ロボットシステム1について更に詳細に説明する。
図1に示すように、ロボットシステム1を構成する携帯端末30は、タッチパネル311及びディスプレイ312を有するタッチパネルディスプレイ31の他、装着判定処理部32、送信処理部33、及び端末制御部34を有している。タッチパネルディスプレイ31は、ユーザの入力操作を検出するとともに、ユーザに対して各種情報を表示するものであって、板状の携帯端末30の一方側の面、又は両側の面に設けられている。
装着判定処理部32は、タッチパネルディスプレイ31で検出された物体の接触が、予め設定された判定条件を満たすか否かによって、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されているか否かを判定する処理を行う。判定条件は、例えば予め携帯端末30の図示しない記憶領域に登録されたものである。判定条件は、タッチパネルディスプレイ31で検出された物体の接触点の数及び相対的な位置関係が、接触部43の数及び相対的な位置関係と同一であることを条件に含んでいる。
本実施形態の場合、接触部43は3つであり、各接触部43の位置関係は、相互に距離L離間している。すなわち、各接触部43の相対的な位置関係は、例えば一辺の長さがLの正三角形の頂点となっている。この場合、判定条件は、図8に示すように、接触点の数を第1条件とし、接触点の相互の位置関係を第2条件としている。そして判定条件は、第1条件としてタッチパネルディスプレイ31で検出された物体の接触点の数が3点であることであり、かつ第2条件としてその接触点の相互の距離が距離Lであることである。
なお、各接触部43の位置関係を正三角形の頂点とした理由は、ユーザが指でタッチし難い又はタッチされる可能性の低い配置とすることで、ユーザの指によって各接触部43の配置関係が再現される可能性を極力減らすためである。しかしながら、各接触部43の位置関係は、上述した正三角形の頂点に限られず、例えば各辺の長さが異なる三角形の頂点に配置されていても良い。
装着判定処理部32は、タッチパネルディスプレイ31で検出された接触点が、上述した判定条件を満たす場合、つまり接触点の数が3であることにより第1条件を満たし、かつその接触点が相互の距離がLであることにより第2条件を満たす場合には、その接触点が接触部43によるものと判断する。これにより、装着判定処理部32は、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていると判定する。一方、装着判定処理部32は、タッチパネルディスプレイ31で接触点を検出しない場合、又は接触点を検出してもその接触点が上述した判定条件つまり上記第1条件及び第2条件の両方を満たさない場合、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定する。
送信処理部33は、装着判定処理部32における判定結果、つまり非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されているか否かを、携帯端末30に内蔵する通信機器を用いてロボットコントローラ20に無線通信により送信する機能を有する。例えば装着判定処理部32において、非常停止スイッチ40が装着されていると判定された場合、送信処理部33は、ロボットコントローラ20に対して装着有り信号を送信する。また、装着判定処理部32において、非常停止スイッチ40が装着されていないと判定された場合、送信処理部33は、ロボットコントローラ20に対して装着無し信号を送信する。
これらタッチパネルディスプレイ31による接触の検出処理、装着判定処理部32による装着判定処理、及び送信処理部33による判定結果の送信処理は、一定周期で繰り返して実行される。
図1に示す端末制御部34は、携帯端末30全体の制御を司っている。端末制御部34は、例えば図示しないCPUや、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶領域を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。タッチパネルディスプレイ31は、端末制御部34に接続されており、端末制御部34によって制御される。
また、端末制御部34の図示しない記憶領域は、汎用品である携帯端末30をロボットシステム1に適用させるためのロボットシステム用のプログラムを記憶している。そして、端末制御部34は、図示しないCPUにおいてロボットシステム用のプログラムを実行することにより、装着判定処理部32及び送信処理部33をソフトウェアによって仮想的に実現する。
ロボットコントローラ20は、図1に示すように、駆動回路部21、停止判断処理部22、許可判断処理部23、及びシステム制御部24を有している。駆動回路部21は、携帯端末30からの操作に基づき、又は予め記憶しているプログラムに基づき、ロボット10の駆動を制御する機能を有する。
停止判断処理部22は、スイッチ本体部41に対して安全状態を示す信号を出力するとともに、スイッチ本体部41から戻ってくる信号を監視する。そして、停止判断処理部22は、スイッチ本体部41から戻ってくる信号の有無によって、非常停止スイッチ40の操作状態を判断し、ロボットコントローラ20の制御状態を切り替える。すなわち、停止判断処理部22は、スイッチ本体部41から信号が戻って来ている場合には、非常停止スイッチ40が操作されておらず安全な状態であると判断する。一方、停止判断処理部22は、スイッチ本体部41から信号が戻って来ない場合には、非常停止スイッチ40が操作されて回路が遮断されたと判断する。そして、非常停止スイッチ40が操作された場合、停止判断処理部22は、ロボット10に対する制御を非常停止状態に切り替えてロボット10の非常停止させる。
許可判断処理部23は、携帯端末30から装着無し信号を受信した場合、つまり装着判定処理部32において非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定された場合には、携帯端末30に非常停止の機能が備わっていないと判断し、携帯端末30からの操作に基づくロボット10の駆動を許可しない。つまり、この場合、ユーザは、携帯端末30を操作してロボット10を動作させることができない。
一方、許可判断処理部23は、携帯端末30から装着有り信号を受信した場合、つまり装着判定処理部32において非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていると判定された場合には、携帯端末30に非常停止の機能が備っていると判断し、携帯端末30からの操作に基づくロボット10の操作を許可する。これにより、ユーザは、携帯端末30を操作することでロボット10を動作させることができる。
システム制御部24は、ロボットコントローラ20全体の制御を司っている。システム制御部24は、例えば図示しないCPUや、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶領域を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。駆動回路部21、停止判断処理部22、及び許可判断処理部23は、システム制御部24に接続されており、システム制御部24によって制御される。
また、システム制御部24の図示しない記憶領域は、ロボットコントローラ20をロボットシステム1に適用させるためのロボットシステム用のプログラムを記憶している。そして、システム制御部24は、図示しないCPUにおいてロボットシステム用のプログラムを実行することにより、停止判断処理部22及び許可判断処理部23をソフトウェアによって仮想的に実現する。なお、これら停止判断処理部22及び許可判断処理部23は、例えばシステム制御部24と一体の集積回路としてハードウェア的に実現してもよい。
[ロボットシステムの制御フロー]
次に、図9及び図10も参照して、ロボットコントローラ20及び携帯端末30で実行される制御内容について説明する。
まず、携帯端末30の端末制御部34で実行される制御内容について、図9を参照して説明する。端末制御部34は、ロボットシステム用のプログラムを実行すると(図9のスタート)、ステップS11において、タッチパネル311に対する物体の接触を検出する処理を実行する。なお、本実施形態では、タッチパネル311に対して物体が接触した箇所を接触点と称する。
次に、図9及び図10も参照して、ロボットコントローラ20及び携帯端末30で実行される制御内容について説明する。
まず、携帯端末30の端末制御部34で実行される制御内容について、図9を参照して説明する。端末制御部34は、ロボットシステム用のプログラムを実行すると(図9のスタート)、ステップS11において、タッチパネル311に対する物体の接触を検出する処理を実行する。なお、本実施形態では、タッチパネル311に対して物体が接触した箇所を接触点と称する。
次に、端末制御部34は、ステップS12において、ステップS11で判定条件を満たす接触点の検出が有ったか否かを判断する。端末制御部34は、判定条件を満たす接触点の検出が有った場合(ステップS12でYES)、携帯端末30に非常停止スイッチ40が正しく装着されていると判定する。そして、端末制御部34は、ステップS13へ処理を移行させ、送信処理部33の処理によって装着有り信号をロボットコントローラ20へ送信する。その後、端末制御部34は、ステップS11へ処理を戻し、ステップS11以降の処理を再度実行する。
一方、端末制御部34は、判定条件を満たす接触点の検出が無かった場合(ステップS12でNO)、携帯端末30に非常停止スイッチ40が正しく装着されていないと判定する。そして、端末制御部34は、ステップS14へ処理を移行させ、送信処理部33の処理によって装着無し信号をロボットコントローラ20へ送信する。その後、端末制御部34は、ステップS15において、携帯端末30に非常停止スイッチ40が正しく装着されていない旨の警告情報を例えばディスプレイ312に表示する。これにより、携帯端末30は、ユーザに対して警告情報を報知する。その後、端末制御部34は、ステップS11へ処理を戻し、ステップS11以降の処理を再度実行する。なお、端末制御部34は、上記処理内容を所定のサイクルで繰り返す。
次に、ロボットコントローラ20のシステム制御部24で実行される制御内容について、図10を参照して説明する。システム制御部24は、ロボットシステム用のプログラムを実行すると(図10のスタート)、まずステップS21において、携帯端末30から装着有り信号を受信したか否かを判断する。システム制御部24は、携帯端末30から装着有りの信号を受信していない場合、つまり携帯端末30から装着無しの信号を受信した場合(ステップS21でNO)、携帯端末30に非常停止スイッチ40が正常に装着されていないと判断する。そして、システム制御部24は、ステップS22へ処理を移行させ、携帯端末30の操作に基づくロボット10の動作を禁止する。そして、システム制御部24は、ステップS22へ処理を戻し、ステップS21以降の処理を再度実行する。
一方、システム制御部24は、携帯端末30から装着有り信号を受信した場合(ステップS21でYES)、携帯端末30に非常停止スイッチ40が正常に装着されていると判断する。そして、システム制御部24は、ステップS23へ処理を移行させて、携帯端末30の操作に基づくロボット10の動作を許可する。これにより、ユーザは、携帯端末30を操作してロボット10の教示操作を行うことができる。そして、システム制御部24は、ステップS21へ処理を戻し、ステップS21以降の処理を再度実行する。なお、システム制御部24は、上記処理内容を所定のサイクルで繰り返す。
以上説明した実施形態によれば、非常停止スイッチ40は、スイッチ本体部41と、取付部42と、少なくとも2つの接触部43と、を備える。スイッチ本体部41は、ロボット10の駆動を制御するロボットコントローラ20に有線接続されており、ユーザの操作を受けてロボットコントローラ20の制御を非常停止状態に切り替える。取付部42は、ユーザの操作を受け付ける携帯端末30に対してスイッチ本体部41を着脱可能に取り付ける。接触部43は、取付部42を携帯端末30に取り付けた場合に携帯端末30が備えるタッチパネルディスプレイ31に接触する位置に設けられている。
これによれば、ユーザは、取付部42によって、非常停止スイッチ40のスイッチ本体部41をスマートフォンやタブレット端末等の携帯端末30に着脱可能に容易に取り付けることができる。そして、取付部42を携帯端末30に取り付けた場合、携帯端末30が備えるタッチパネルディスプレイ31に接触する位置には、少なくとも2つの接触部43が位置する。これにより、携帯端末30は、タッチパネルディスプレイ31に対する接触部43の接触の有無を検出することで、非常停止スイッチ40が携帯端末30に正しく装着されているか否かを検出することができる。
この場合、ロボットコントローラ20は、例えば携帯端末30のタッチパネルディスプレイ31において接触部43の数及び位置関係と同一の数及び位置関係の接触を検出しない場合には非常停止スイッチ40が装着されていないと判断し、携帯端末30の操作に基づくロボット10の駆動を禁止すれば良い。また、ロボットコントローラ20は、携帯端末30のタッチパネルディスプレイ311において接触部43の数及び位置関係と同一の数及び位置関係の接触を検出した場合には非常停止スイッチ40が装着されていると判断し、携帯端末30の操作に基づくロボット10の駆動を許可すれば良い。このように、本実施形態によれば、スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末30をロボット10の操作装置として使用する場合に、その携帯端末30に非常停止スイッチ40が確実に装着されているようにすることができる。
ここで、例えば接触部43の数が1つだけであると、他の接触部が存在しないため、当然ながら他の接触部に対する相対的な位置関係が定まらない。そのため、接触部の数が1つだけであると、タッチパネルディスプレイ31で1つの接触点が検出された場合に、その接触点が接触部43によるものなのかユーザの指等によるものなのか区別が付き難く、非常停止スイッチの装着の有無の判定が正確に行い難い。これに対し、本構成の非常停止スイッチ40は、接触部43を少なくとも2つ備えている。これによれば、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されているか否かを判定する際の判定条件として、接触部43の数及びその相対的な位置関係を条件に含めることができる。そのため、タッチパネルディスプレイ31で接触点が検出された場合に、その接触点が接触部43によるものなのかユーザの指等によるものなか区別が付き易くなり、その結果、非常停止スイッチ40の装着の有無の判定の信頼性を向上させることができる。
ここで、ユーザがタッチパネルディスプレイを用いて教示操作を行う場合、1本の指で行うことが多い。そのため、接触部43の数を増やすほど、ユーザがその接触部43と同一の数及び位置関係で操作を行う可能性を低くすることができるため、携帯端末30のタッチパネルディスプレイ31で検出された接触点が、接触部43によるものなのか、ユーザの操作等によるものなのかの区別がし易くなる。したがって、接触部43の数を増やすことで、ユーザのタッチ操作や接触部以外の物体が接触したことによる誤検出の可能性を減らすことができ、その結果、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されているか否かの判定の信頼性を向上させることができる。
しかしながら、携帯端末30が備えるタッチパネルディスプレイ31において、同時に検出可能な接触点の数には限りがある。特にスマートフォンのようにタッチパネルディスプレイ311の面積が比較的小さいものにおいては、片手での操作を想定していることから、通常、同時に検出可能な接触点数は5点である。そのため、接触部43の数をむやみに増やし過ぎると、ユーザの操作の余地が無くなる。
そこで、本構成による非常停止スイッチ40は、接触部43を3つ備えている。これによれば、ユーザの操作に使用可能な接触点の数を少なくとも2つ残すことができ、その結果、携帯端末30に対するユーザの操作の余地を十分に残しつつ、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されているか否かの判定の信頼性の向上を図ることができる。
本実施形態のロボットシステム1は、ロボット10の駆動を制御するロボットコントローラ20と、ロボットコントローラ20と無線通信可能な携帯端末30と、非常停止スイッチ40と、を備える。非常停止スイッチ40は、スイッチ本体部41と、取付部42と、少なくとも2つの接触部43と、を有する。スイッチ本体部41は、ロボットコントローラ20に有線接続されユーザの操作を受けてロボットコントローラ20の制御を非常停止状態に切り替える。取付部42は、携帯端末30に対してスイッチ本体部41を着脱可能に取り付ける。接触部43は、取付部42を携帯端末30に取り付けた場合に携帯端末30が備えるタッチパネルディスプレイ31に接触する位置に設けられている。
携帯端末30は、装着判定処理部32を有する。装着判定処理部32は、タッチパネルディスプレイ31に対する物体の接触を検出し、検出された物体の接触点が予め設定された判定条件を満たさない場合には非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定し、判定条件を満たす場合には非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていると判定する。判定条件は、タッチパネルディスプレイ31で検出された物体の接触点の数及び位置関係が、接触部43の数及び位置関係と同一であることを条件に含む
そして、ロボットコントローラ20は、許可判断処理部23を有する。許可判断処理部23は、装着判定処理部32において非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定された場合には携帯端末30からの操作に基づくロボット10の駆動を許可しない。また、許可判断処理部23は、装着判定処理部32において非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていると判定された場合には携帯端末30からの操作に基づくロボット10の駆動を許可する。
これによれば、上述した非常停止スイッチ40を、スマートフォンやタブレット端末等の携帯端末30と組み合わせてロボットシステム1を構成することができる。すなわち、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていない場合、携帯端末30のタッチパネルディスプレイ31において判定条件を満たす接触は通常は検出されない。この場合、携帯端末30の装着判定処理部32において非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定されるため、ユーザは、携帯端末30を操作してロボット10を駆動させることができない。
一方、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されている場合、携帯端末30のタッチパネルディスプレイ31において判定条件を満たす接触が検出される。すると、携帯端末30の装着判定処理部32において非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されたと判定され、これによりユーザは、携帯端末30を操作してロボット10を駆動させることができるようになる。したがって、この実施形態によれば、スマートフォンやタブレット装置等の携帯端末30をロボット10の操作装置として使用するときにその携帯端末30に確実に非常停止スイッチ40が装着されているようにすることができ、その結果、教示操作における安全性を確保することができる。
そして、ロボットシステム1は、上述した判定条件において、タッチパネルディスプレイ31に対する接触点の数、及び接触部43の数は、いずれも3に設定されている。これによれば、上述した請求項2に記載の非常停止スイッチを、ロボットシステムに適用することができる。すなわち、これによれば、上述したようにユーザの操作に使用可能な接触点の数を少なくとも2つ残すことができ、その結果、携帯端末30に対するユーザの操作の余地を十分に残しつつ、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されているか否かの判定の信頼性の向上を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図11及び図12を参照して説明する。
本実施形態において、装着判定処理部32における判定条件は、図12に示すように、第3条件として接触部43の接触面積に関する条件を更に含んでいる。すなわち、本実施形態において、非常停止スイッチ40は、図11に示すように、例えば2つの接触部431、432を有している。この2つの接触部431、432は、タッチパネルディスプレイ31に対する接触面積が異なっている。本実施形態の場合、接触部432の接触面積A2は、接触部431の接触面積A1よりも大きい。
次に、第2実施形態について図11及び図12を参照して説明する。
本実施形態において、装着判定処理部32における判定条件は、図12に示すように、第3条件として接触部43の接触面積に関する条件を更に含んでいる。すなわち、本実施形態において、非常停止スイッチ40は、図11に示すように、例えば2つの接触部431、432を有している。この2つの接触部431、432は、タッチパネルディスプレイ31に対する接触面積が異なっている。本実施形態の場合、接触部432の接触面積A2は、接触部431の接触面積A1よりも大きい。
そして、判定条件は、タッチパネルディスプレイ31で検出された物体の接触点の数及び接触点の位置関係が接触部43の数及び位置関係と同一であり、かつその各接触点の面積が各接触部43の面積と同一であることを条件としている。すなわち、本実施形態において、判定条件は、図12に示すように、接触点の数が2点であることを第1条件とし、2つの接触点間の距離が距離Lであることを第2条件とし、更に2つの接触面積がそれぞれA1、A2であることを第3条件としている。
この場合、装着判定処理部32は、上記した第1条件、第2条件、及び第3条件を全て満たす場合、つまりタッチパネルディスプレイ31で検出された接触点の数が2でかつその接触点の距離が距離Lであり、かつ、各接触点の面積がそれぞれ接触部431、432の接触面積A1、A2と同一である場合に、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていると判定する。一方、装着判定処理部32は、タッチパネルディスプレイ31で接触点を検出しない場合、又は接触点を検出してもその接触点が上述した判定条件を満たさない場合、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定する。
これによれば、接触部43の数つまり接触点の数をむやみに増やすことなく、ユーザのタッチ操作や接触部43以外の物体が接触したことによる誤検出の可能性を減らして装着判定処理部32における判定の信頼性の向上を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図13及び図14を参照して説明する。
本実施形態において、装着判定処理部32における判定条件は、図14に示すように、第3条件として各接触点の接触時間に関する条件を更に含んでいる。すなわち、本実施形態において、非常停止スイッチ40は、図13に示すように、例えば2つの接触部43を有している。この2つの接触部43は、タッチパネルディスプレイ31に対する接触面積が同一でも異なっていても良い。
次に、第3実施形態について図13及び図14を参照して説明する。
本実施形態において、装着判定処理部32における判定条件は、図14に示すように、第3条件として各接触点の接触時間に関する条件を更に含んでいる。すなわち、本実施形態において、非常停止スイッチ40は、図13に示すように、例えば2つの接触部43を有している。この2つの接触部43は、タッチパネルディスプレイ31に対する接触面積が同一でも異なっていても良い。
そして、判定条件は、タッチパネルディスプレイ31で検出された物体の接触点の数及び接触点の位置関係が接触部43の数及び位置関係と同一であり、かつその各接触点の接触時間が所定期間T秒以上維持されていることを条件としている。すなわち、本実施形態において、判定条件は、図14に示すように、接触点の数が2点であることを第1条件とし、2つの接触点間の距離が距離Lであることを第2条件とし、更に2つの接触点の検出がT秒以上継続して検出されたことを第3条件としている。
この場合、装着判定処理部32は、上記した第1条件、第2条件、及び第3条件を全て満たす場合、つまりタッチパネルディスプレイ31で検出された接触点の数が2でかつその接触点の距離が距離Lであり、かつ、接触点の検出時間がT秒以上継続している場合に、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていると判定する。一方、装着判定処理部32は、タッチパネルディスプレイ31で接触点を検出しない場合、又は接触点を検出してもその接触点が上述した判定条件を満たさない場合、非常停止スイッチ40が携帯端末30に装着されていないと判定する。
これによっても、上記第2実施形態と同様に、接触部43の数つまり接触点の数をむやみに増やすことなく、ユーザのタッチ操作や接触部43以外の物体が接触したことによる誤検出の可能性を減らして装着判定処理部32における判定の信頼性の向上を図ることができる。
(他の実施形態)
接触部43は、タッチパネル311が接触部43の接触と取付部42の接触とを区別できれば、取付部42から突出していない構成、つまり取付部42のタッチパネルディスプレイ31側面から露出した状態で取付部42に埋め込まれている構成でも良い。すなわち、例えばタッチパネル311の検出方式が静電容量方式である場合、接触部43をアースされた導電性の材料で構成するとともに、取付部42を非導電性の材料で構成する。これにより、図15に示すように、各接触部43が取付部42から突出していない構成、つまり接触部43と、取付部42のうち接触部43が設けられた部分とを、平坦な面にすることができる。
接触部43は、タッチパネル311が接触部43の接触と取付部42の接触とを区別できれば、取付部42から突出していない構成、つまり取付部42のタッチパネルディスプレイ31側面から露出した状態で取付部42に埋め込まれている構成でも良い。すなわち、例えばタッチパネル311の検出方式が静電容量方式である場合、接触部43をアースされた導電性の材料で構成するとともに、取付部42を非導電性の材料で構成する。これにより、図15に示すように、各接触部43が取付部42から突出していない構成、つまり接触部43と、取付部42のうち接触部43が設けられた部分とを、平坦な面にすることができる。
これによれば、取付部42は、接触部43を含むタッチパネルディスプレイ31側の全体の面でタッチパネルディスプレイ31に接触する。このため、接触部43が取付部42から突出している場合に比べて、タッチパネルディスプレイ31との接触面積を大きく確保することができる。これにより、タッチパネルディスプレイ31に対して局所的に押圧負荷がかかることを防ぎ、その結果、タッチパネルディスプレイ31に対する負荷を軽減することができる。
なお、各実施形態を相互に組み合わせて構成しても良い。例えば第1実施形態のように接触部43の個数を3つとし、更に判定条件に、第2実施形態における接触面積と、第3実施形態における接触時間とを、含ませても良い。
また、第1実施形態において、3つの接触部43の間隔は、等間隔でなくても良い。
上記説明した各実施形態は、上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
また、第1実施形態において、3つの接触部43の間隔は、等間隔でなくても良い。
上記説明した各実施形態は、上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
図面中、1はロボットシステム、10はロボット、20はロボットコントローラ、23は許可判断処理部、30は携帯端末、31はタッチパネルディスプレイ、32は装着判定処理部、40は非常停止スイッチ、41はスイッチ本体部、42は取付部、43は接触部、を示す。
Claims (5)
- ロボットの駆動を制御するロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けて前記ロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、
ユーザの操作を受け付ける携帯端末に対して前記スイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、
前記取付部を前記携帯端末に取り付けた場合に前記携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、
を備える非常停止スイッチ。 - 前記接触部を3つ備えている、
請求項1に記載の非常停止スイッチ。 - ロボットの駆動を制御するロボットコントローラと、
前記ロボットコントローラと無線通信可能な携帯端末と、
前記ロボットコントローラに有線接続されユーザの操作を受けて前記ロボットコントローラの制御を非常停止状態に切り替えるスイッチ本体部と、前記携帯端末に対して前記スイッチ本体部を着脱可能に取り付ける取付部と、前記取付部を前記携帯端末に取り付けた場合に前記携帯端末が備えるタッチパネルディスプレイに接触する位置に設けられた少なくとも2つの接触部と、を有する非常停止スイッチと、を備え、
前記携帯端末は、前記タッチパネルディスプレイに対する物体の接触を検出し、その物体の接触点の数及び位置関係が、前記接触部の数及び位置関係と同一であることを条件に含む予め設定された判定条件を満たさない場合には前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていないと判定し、前記判定条件を満たす場合には前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていると判定する装着判定処理部、を有し、
前記ロボットコントローラは、前記装着判定処理部において前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていないと判定された場合には前記携帯端末からの操作に基づく前記ロボットの駆動を許可せず、前記装着判定処理部において前記非常停止スイッチが前記携帯端末に装着されていると判定された場合には前記携帯端末からの操作に基づく前記ロボットの駆動を許可する許可判断処理部、を有する、
ロボットシステム。 - 前記判定条件において、前記接触点の数及び前記接触部の数は3に設定されている、
請求項3に記載のロボットシステム。 - 前記判定条件は、前記接触点の接触面積に関する条件又は前記接触点の接触時間に関する条件のうち少なくともいずれか1つを更に含んでいる、
請求項3又は4に記載のロボットシステム。
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