JP2020042164A - 表示装置、表示装置の制御方法および表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】外光の変動が表示色の特性に与える影響を低減できる表示装置を提供する。【解決手段】表示装置10は、表示面に画像を投射して表示する表示部20と、前記表示面20を撮像する撮像部60と、前記表示面に入射する外光の強度を計測する外光計測部83と、色計測用の画像を含む色計測画像を前記表示部20に表示させ、前記表示面に表示される前記色計測画像を前記撮像部60に撮像させ、前記撮像部60の前記色計測画像に関する撮像画像に基づいて、前記表示部20の表示色に関する特性を計測する色計測部82と、前記外光計測部83の計測強度の変動量に基づいて、前記色計測部82の計測を制御する計測制御部81と、を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、表示装置、表示装置の制御方法および表示システムに関する。
特許文献1および2に開示されるように、スクリーン等の表示面に画像を投射により表示する表示装置が知られている。
特許文献1に記載の装置は、スクリーンの明るさを検出する検出部と、スクリーンの明るさに基づいて投射光量を自動で調整する自動光量調整部とを備える。特許文献2に記載の装置は、画像処理部と、投射部と、センサーと、補正強度算出部とを含む。ここで、補正強度算出部は、センサーによって測定された外光の輝度に基づいて、画像処理部による入力画像信号の補正強度を算出して画像処理部に出力する。画像処理部は、当該補正強度を用いて入力画像信号を補正して投射部に出力する。
しかし、特許文献1および2に記載の装置では、前述の調整または補正の処理中に外光の強度が変動しても、当該処理をそのまま続行する。このため、これらの装置は、当該処理の結果がその変動の影響を受けてしまうという課題がある。
以上の課題を解決するため、本発明に係る表示装置の一態様は、表示面に画像を投射して表示する表示部と、前記表示面を撮像する撮像部と、前記表示面に入射する外光の強度をn回(nは2以上の自然数である)以上計測する外光計測部と、色計測用の画像を含む色計測画像を前記表示部に表示させ、前記表示面に表示される前記色計測画像を前記撮像部に撮像させ、前記撮像部の前記色計測画像に関する撮像画像に基づいて、前記表示部の表示色に関する特性を計測する色計測部と、前記外光計測部のn−1回目の計測強度とn回目以降の計測強度との差分の絶対値に基づいて、前記外光計測部の計測強度の変動量が所定値以上であるか否かを判断し、前記外光計測部の計測強度の変動量が前記所定値以上である場合、前記色計測部の計測を中断または中止させる計測制御部と、を有する。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法および縮尺は実際と適宜異なり、理解を容易にするために模式的に示す部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
0.表示装置の概要
図1は、第1実施形態に係る表示装置10を示す斜視図である。表示装置10は、表示部20と撮像部60を備え、表示面の一例であるスクリーンSCに画像光を投射して投射画像Gを表示するプロジェクターである。
図1は、第1実施形態に係る表示装置10を示す斜視図である。表示装置10は、表示部20と撮像部60を備え、表示面の一例であるスクリーンSCに画像光を投射して投射画像Gを表示するプロジェクターである。
図1に示す例では、スクリーンSCの設置箇所は、例えば、壁である。なお、当該設置箇所は、壁に限定されず、例えば、床またはテーブル等であってもよい。また、表示装置10の設置箇所は、例えば、天井であるが、当該設置箇所は、表示装置10がスクリーンSCに投射画像Gを投射可能であればよく、天井に限定されず、例えば、スクリーンSCの前方の、壁、床、テーブル、専用設置台等であってもよい。
表示装置10は、光の三原色である赤色、緑色および青色からなる3色の画像光を用いてフルカラーの投射画像GをスクリーンSCに表示可能である。ここで、表示装置10は、当該3色の輝度のバランスに基づく表示色に関する特性を計測する機能と、スクリーンSCに入射する外光の強度を計測する機能と、を有する。表示装置10は、画像光以外の当該表示色に関する特性の計測結果に基づいて前述の3色の輝度のバランスを調整可能である。このため、外光等の設置環境が変換しても、また、スクリーンSCの色等が変更されても、投射画像Gの色再現性を高めることができる。また、表示装置10は、当該外光の計測強度の変動量に基づいて前述の表示色に関する特性の計測を制御可能である。このため、スクリーンSCに入射する外光が変動しても、その変動が当該特性の計測に与える影響を低減できる。
1.第1実施形態
図2は、第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。表示装置10は、図2に示すように、表示部20、記憶部30、画像処理部40、I/F(Interface)部50、撮像部60、操作部70および制御部80を有する。これらは、相互に通信可能に接続される。
図2は、第1実施形態に係る表示装置の構成を示すブロック図である。表示装置10は、図2に示すように、表示部20、記憶部30、画像処理部40、I/F(Interface)部50、撮像部60、操作部70および制御部80を有する。これらは、相互に通信可能に接続される。
表示部20は、表示面であるスクリーンSCに画像光を投射して投射画像Gを表示する。表示部20は、光源21、光変調装置22、および投射光学系23を有する。
光源21は、例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、超高圧水銀ランプ、LED(Light Emitting Diode)またはレーザー光源等で構成される。光源21は、例えば、赤色、緑色および青色の光をそれぞれ出射する3つの光源、または、白色の光を出射する光源を含んで構成される。光源21が白色の光を出射する場合、光源21から出射される光は、図示しないインテグレーター光学系によって輝度分布のばらつきが低減され、その後、図示しない色分離光学系によって赤色、緑色および青色の光に分離されて光変調装置22に入射する。光変調装置22は、当該赤色、緑色および青色に対応して設けられる光変調素子22R、22Gおよび22Bを含んで構成される。光変調素子22R、22Gおよび22Bは、それぞれ、例えば、透過型の液晶パネル、反射型の液晶パネルまたはDMD(デジタルミラーデバイス)等を含んで構成される。光変調素子22R、22Gおよび22Bは、当該赤色、緑色および青色の光をそれぞれ変調して各色の画像光を生成する。光変調装置22で生成される各色の画像光は、図示しない色合成光学系によって合成され、フルカラーの画像光となる。投射光学系23は、当該フルカラーの画像光をスクリーンSC上に結像させて投射させる。投射光学系23は、少なくとも1つの投射レンズを含む光学系であり、ズームレンズまたはフォーカスレンズ等を含んでもよい。
記憶部30は、例えば、ハードディスクドライブまたは半導体メモリーで構成される。記憶部30は、制御部80が実行する制御プログラムP、および制御部80が処理する色調整情報Dを含むデータを記憶する。制御プログラムPおよび色調整情報Dについては、後に詳述する。なお、記憶部30は、表示装置10の外部の記憶装置あるいはサーバー等に設けてもよい。
画像処理部40は、フレームメモリー41を有し、I/F部50からの画像情報をフレームメモリー41に展開して、解像度変換処理、リサイズ処理、歪み補正処理等の各種処理を適宜実行して表示部20に入力する。ここで、画像処理部40は、必要に応じて、制御部80からの指示に基づく処理、例えば、GUI(Graphical User Interface)等を表示部20に表示させるための処理等を実行する。
I/F部50は、図示しないパーソナルコンピューター等の外部装置に接続可能なインターフェイスとして、入力部51および通信部52を備える。なお、I/F部50は、表示装置10本体と同一筐体に配置されてもよいし、表示装置10本体の筐体とは別の筐体内に配置されてもよい。
入力部51は、図示しない外部装置から画像情報を入力可能である。具体的には、入力部51は、例えば、D−subまたはHDMIインターフェイス等である。なお、入力部51の数は、複数でもよく、この場合、規格は、同一であっても異なっていてもよい。入力部51は、例えば、Wi−FiまたはBluetooth等により外部装置に無線接続されてもよいし、LAN(Local Area Network)またはインターネット等を介して外部装置に接続されてもよい。なお、HDMI、Wi−FiおよびBluetoothは、それぞれ、登録商標である。
通信部52は、図示しない外部装置に通信可能に接続可能である。具体的には、通信部52は、例えば、USB等のインターフェイスである。なお、通信部52の数は、複数でもよく、この場合、規格は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
撮像部60は、スクリーンSCを撮像する。撮像部60は、撮像光学系61と、撮像素子62と、を有する。撮像光学系61は、少なくとも1つの撮像レンズを含む光学系であり、プリズム等の各種の光学素子を備えてもよいし、ズームレンズやフォーカスレンズ等を備えてもよい。撮像光学系61は、スクリーンSCの全体を含む広い範囲を撮像素子62で撮像することが容易であるという観点から、広角レンズまたは魚眼レンズを含んで構成されることが好ましい。撮像素子62は、撮像光学系61を介してスクリーンSCを撮像する。撮像素子62は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーまたはCMOS(Complementary MOS)イメージセンサー等の撮像素子を含んで構成される。
操作部70は、操作パネル71およびリモコン受光部72を有する。操作パネル71は、表示装置10の外装筐体に設けられ、ユーザーの操作を受け付け可能に構成される。操作パネル71は、ユーザーの操作に基づく信号を出力する。リモコン受光部72は、図示しないリモコンからの赤外線信号を受光し、当該赤外線信号をデコードして、当該リモコンの操作に基づく信号を出力する。
制御部80は、表示装置10の各部を制御する機能、および各種データを処理する機能を有する。制御部80は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を含んで構成される。制御部80は、記憶部30に記憶されている制御プログラムPを実行することによって、後述する機能部を含む各種機能を実現する。なお、制御部80は、単一のプロセッサーで構成されてもよいし、複数のプロセッサーで構成されてもよい。また、制御部80の機能の一部または全部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアで実現してもよい。
制御部80は、機能部として、計測制御部81、色計測部82、外光計測部83および色調整部84を有する。計測制御部81は、前述の表示部20、記憶部30、画像処理部40、I/F部50、撮像部60および操作部70を制御する。特に、計測制御部81は、外光計測部83の計測強度の変動量に基づいて、色計測部82の計測を制御する。
色計測部82は、表示部20の表示色に関する特性を計測する。具体的には、色計測部82は、色計測用の画像を含む色計測画像CLを表示部20に表示させ、スクリーンSCに表示される当該色計測画像CLを撮像部60に撮像させる。そして、色計測部82は、撮像部60の当該色計測画像に関する撮像画像に基づいて、表示部20の表示色に関する特性を計測する。当該特性は、例えば、表示部20で生成される前述の赤色、緑色および青色の画像光の輝度のバランスに関する特性である。なお、色計測部82の詳細については、色調整部84の説明とともに後述する。また、以下では、「表示部20の表示色に関する特性」を「表示色特性」ともいう。
外光計測部83は、画像光以外の光であり、スクリーンSCに入射する外光の強度を計測する。具体的には、外光計測部83は、外光計測用の画像を含む外光計測画像BKを表示部20に表示させ、スクリーンSCに表示される当該外光計測画像BKを撮像部60に撮像させる。そして、外光計測部83は、撮像部60の当該外光計測画像BKに関する撮像画像に基づいて、当該外光の強度を計測する。なお、以下では、「スクリーンSCに入射する外光」を単に「外光」ともいう。
色調整部84は、色計測部82の計測結果に基づいて、表示部20の表示色に関する特性の調整に用いる色調整情報Dを生成する。色調整情報Dは、例えば、赤色、緑色および青色の画像光の輝度のそれぞれについて、色計測部82の計測で得られる値と、予め設定される値との差分値に関する情報である。
図3は、第1実施形態における外光計測部83および色計測部82の動作タイミングを模式的に示す図であり、横軸が時間軸である。色計測部82は、複数種の色計測画像CLを用いて、表示色特性を計測する。当該複数種の色計測画像CLは、例えば、図4に示す21個の画像である。色計測画像CLは、全面にわたって輝度を均一として投射される画像であって、赤色、緑色および青色の3色のそれぞれについて輝度が7段階で異なる合計21個のベタ画像である。図3に示すように、色計測部82は、当該複数種の色計測画像CLを切り替えて表示部20に順次表示させ、スクリーンSCに投射された色計測画像CLごとに撮像部60に色計測画像CLを撮像させる。図3では、1種目の色計測画像CLである赤色の色計測画像R1、2種目の色計測画像CLである緑色の色計測画像G1、3種目の色計測画像CLである青色の色計測画像B1がこの順で表示される場合が代表的に図示される。なお、複数種の色計測画像CLの表示の順序は、図3に示す例に限定されない。
ここで、色計測部82は、色計測画像CLがスクリーンSCに表示される期間t21内に色計測画像CLを撮像部60に撮像させる。したがって、色計測画像CLが表示される期間t21は、色計測画像CLが撮像される期間t22よりも長い。このため、画像切り替え時等の不安定な表示状態の色計測画像CLが撮像されることによる色計測部82の計測精度の低下が防止される。
外光計測部83は、外光計測用の画像を含む外光計測画像BKを用いて、外光を計測する。外光計測画像BKは、例えば、全面が黒色の画像である。換言すれば、表示部20が外光計測画像BKを表示する場合、表示部20は、画像光をスクリーンSCに投射しない。したがって、スクリーンSCには、外光による画像が表示される。よって、表示部20が画像光をスクリーンSCに投射する場合と比較して、外光の計測精度を向上させることができる。図3に示すように、外光計測部83は、色計測部82の計測処理中に時間間隔をもって複数回計測する。本実施形態では、外光計測部83は、前述のように色計測部82が色計測画像CLを切り替える度に、外光計測画像BKの表示および撮像を実行し、外光の強度を計測する。図3では、1回目からn回目(nは2以上の自然数)までの外光計測と、1回目からn−1回目までの色計測が示されている。本実施形態では、n=22であり、21個の色計測画像CLにより色計測処理を実行され、22回の外光計測が実行され色計測処理が完了する。
ここで、外光計測部83は、外光計測画像BKが表示される期間t11内に外光計測画像BKを撮像部60に撮像させる。したがって、外光計測画像BKが表示される期間t11は、外光計測画像BKが撮像される期間t12よりも長い。このため、不安定な表示状態の外光計測画像BKが撮像されることによる外光計測部83の計測精度の低下が防止される。なお、期間t11の長さは、期間t21の長さと等しくても異なってもよい。また、外光計測画像BKが表示される周期T1は、色計測画像CLが表示される周期T2と等しくても異なってもよい。
図5は、第1実施形態に係る表示装置10の計測処理の流れを示すフローチャートである。計測制御部81は、計測の指示を受けると、まず、ステップS10において、外光計測、すなわち外光計測部83の計測を実行させる。このステップS10により、外光計測部83の計測強度に関する外光情報が得られる。当該外光情報は、記憶部30に記憶される。なお、ステップS10の処理の詳細は、後述する。
次に、ステップS11において、計測制御部81は、色計測画像CLを表示部20に表示させる。ここで、ステップS11が計測処理の1回目に実行される場合、当該色計測画像CLは、前述の複数種の色計測画像CLのうちの1種目の色計測画像CLである。
そして、計測制御部81は、色計測画像CLを表示部20に表示させる状態を維持して、ステップS12において、スクリーンSCに表示される当該色計測画像CLを撮像部60に撮像させる。このステップS12により、撮像部60の当該色計測画像CLに関する撮像画像を示す色情報が得られる。当該色情報は、記憶部30に記憶される。
その後、ステップS13において、計測制御部81は、前述のステップS10と同様に、外光計測部83の計測を実行させる。そして、ステップS14において、計測制御部81は、外光の変動量が所定値以上であるか否かを判断する。
具体的には、計測制御部81は、記憶部30に記憶される外光情報に基づいて、外光の変動量が所定値以上であるか否かを判断する。例えば、第1の判断として、計測制御部81は、ステップS10での外光計測の結果である1回目の計測強度と、ステップS13での外光計測の結果であるn回目の計測強度との差分の絶対値が第1所定値以上である場合、外光の変動量が所定値以上であると判断する。また、第2の判断として、計測制御部81は、ステップS13でのn−1回目の計測強度とn回目の計測強度との差分の絶対値が第2所定値以上である場合、外光の変動量が所定値以上であると判断する。なお、前述の第1および第2の判断のうちのいずれか一方の判断を省略してもよい。また、ステップS14における判断は、前述の第1および第2の判断に限定されず、外光の変動量が所定値以上であるか否かを判断できればよい。
第1所定値および第2所定値は、互いに同じであっても異なっていてもよいが、第2所定値は、第1所定値よりも小さいことが好ましい。この場合、第2所定値が第1所定値以上である場合に比べて、外光の変動が色計測部82の計測結果に与える影響を好適に低減できる。なお、第1所定値および第2所定値は、それぞれ、固定値でもよいし、ユーザーからの指示等により可変であってもよい。
外光の変動量が所定値以上でないと判断される場合、ステップS15において、計測制御部81は、前述の複数種の色計測画像CLの全てを撮像済みであるか否かを判断する。撮像済みでない場合、計測制御部81は、ステップS16において次の色計測画像CLに切り替えて、前述のステップS11に移行する。したがって、前述の複数種の色計測画像CLの全てを撮像するまで、前述の処理が繰り返されることとなる。一方、撮像済みである場合、計測制御部81は、ステップS17において、撮像済みの全ての色計測画像CLについての色情報を用いて、表示部20の表示色に関する特性を算出し、色計測部82の計測処理を終了する。
一方、外光の変動量が所定値以上であると判断される場合、ステップS18において、計測制御部81は、外光の変動により色計測がエラーである旨を表示部20に表示させる。当該表示により、ユーザーに対して当該旨を報知することができる。本実施形態では、当該報知の内容に色計測を終了する旨を含める。これにより、ユーザーは、当該報知後に、必要な措置をとり、その上で、色計測を再度指示することとなる。必要な措置は、例えば、外光の変動量が所定値以上でないと判断して行われたエラー前までの色計測結果を保存することや、外光の変動の要因を取り除くこと等である。エラー前までの色計測結果を利用することにより、再度の色計測は、残りの色計測を行うだけでよい。また、エラー前までの色計測結果だけでも、手動による表示色特性の算出や色調整情報Dの生成ができる。また、外光の変動の要因を取り除くことにより、再度の色計測におけるエラー発生を抑制できる。なお、当該報知は、表示部20による表示に限定されず、例えば、音声等により行ってもよい。
図6は、前述のステップS10およびS13における計測動作の流れを示すフローチャートである。外光計測部83は、計測の指示を受けると、まず、ステップS21において、外光計測画像BKを表示部20に表示させる。
そして、外光計測部83は、外光計測画像BKを表示部20に表示させる状態を維持して、ステップS22において、スクリーンSCに表示される当該外光計測画像BKを撮像部60に撮像させる。
その後、ステップS23において、外光計測部83は、撮像部60の当該外光計測画像BKに関する撮像画像に基づいて、スクリーンSCに入射する外光の強度を算出する。
以上の表示装置10またはその制御方法は、前述のように、計測制御部81が、外光計測部83の計測強度の変動量に基づいて、色計測部82の計測を制御する。このため、スクリーンSCに入射する外光の強度が変動しても、その変動の影響を受けないように色計測部82の計測を実行できる。
また、表示装置10は、色計測部82の計測結果に基づいて、表示部20の表示色に関する特性の調整に用いる色調整情報Dを生成する色調整部84を有する。このため、色調整情報Dを用いて表示部20の表示を実行させることにより、表示部20の表示に関する特性を所望の特性に調整することができる。
本実施形態では、計測制御部81は、外光計測部83の計測強度の変動量が所定値以上である場合、色計測部82の計測を中断または中止させる。このため、変動する外光の影響が色計測部82の計測結果に反映されてしまうことを低減できる。
また、外光計測部83は、色計測部82の計測処理中に時間間隔をもって複数回計測する。ここで、色計測部82は、前述のように、複数種の色計測画像CLを切り替えて表示部20に順次表示させ、色計測画像CLごとに撮像部60に色計測画像CLを撮像させる。そして、外光計測部83は、色計測部82が色計測画像CLを切り替える度に、外光の強度を計測する。このため、色計測部82が表示部20に色計測画像CLを表示させる期間t21とは異なる期間t11で、外光計測部83の計測を実行できる。この結果、色計測部82の計測期間中に連続的に外光を計測する場合に比べて、外光の計測精度を高めることができる。
ここで、計測制御部81は、外光計測部83の1回目の計測強度と2回目以降の計測強度との差分の絶対値に基づいて、外光計測部83の計測強度の変動量が所定値以上であるか否かを判断する。このため、色計測部82の計測開始時からの外光の変動量が所定値以上である場合、外光計測部83の計測強度の変動量が所定値以上であると判断できる。
また、計測制御部81は、外光計測部83のn−1回目(ただし、nは2以上の整数である)の計測強度とn回目の計測強度との差分の絶対値に基づいて、外光計測部83の計測強度の変動量が所定値以上であるか否かを判断する。このため、色計測部82の計測期間内の複数の期間ごとにおける外光の変動量が所定値以上である場合、外光計測部83の計測強度の変動量が所定値以上であると判断できる。
外光計測部83は、外光計測用の画像を含む外光計測画像BKを表示部20に表示させ、スクリーンSCに表示される当該外光計測画像BKを撮像部60に撮像させ、撮像部60の当該外光計測画像BKに関する撮像画像に基づいて、外光の強度を計測する。このため、外光を計測するための光学センサー等の他のセンサーを設置する必要がない。この結果、当該センサーを設置する場合に比べて、表示装置10の構成を簡単化することができる。
2.第2実施形態
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は、外光の変動量が所定値以上である場合の処理が異なること以外は、前述の第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述の第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態は、外光の変動量が所定値以上である場合の処理が異なること以外は、前述の第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述の第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図7は、第2実施形態に係る表示装置10の計測処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、ステップS14において外光の変動量が所定値以上でないと判断される場合の処理が前述の第1実施形態と異なる。本実施形態では、ステップS14において外光の変動量が所定値以上であると判断される場合、ステップS11に移行する。このため、外光の変動量が所定値以上でないと判断されるまで、ステップS11からS14が繰り返される。以上の本実施形態によれば、前述の第1実施形態と同様の効果に加えて、ユーザーが色計測を再度指示することなく、外光の変動が表示色特性の計測に与える影響を低減できるという利点がある。
3.第3実施形態
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態は、外光の計測タイミングが異なること以外は、前述の第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述の第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
次に、第3実施形態について説明する。本実施形態は、外光の計測タイミングが異なること以外は、前述の第1実施形態と同様である。なお、以下の説明では、第2実施形態に関し、前述の第1実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項についてはその説明を省略する。
図8は、第3実施形態における外光計測部83および色計測部82の動作タイミングを示す図である。本実施形態では、外光計測部83は、予め設定される時間ごとに外光の強度を計測する。図8では、外光計測画像BKが表示される周期T1内に、2種の色計測画像CLの表示が表示される場合が代表的に図示される。ここで、外光計測画像BKが表示される周期T1は、前述の第1実施形態における周期T1よりも長い。
図9は、第3実施形態に係る表示装置10の計測処理の流れを示すフローチャートである。本実施形態では、ステップS12とステップS13との間に、ステップS20が実行される点が前述の第1実施形態と異なる。ステップS20おいて、計測制御部81は、前回の外光の測定からの経過時間が所定時間以上であるか否かを判断する。当該所定時間は、前述の第1実施形態における周期T2よりも長い時間である。ただし、外光の変動が表示色特性の測定結果に与える影響をできるだけ小さくする観点から、当該所定期間は、周期T2の3倍以下であることが好ましい。
当該経過時間が所定時間以上であると判断される場合、ステップS13において、計測制御部81は、外光計測部83の計測を実行させる。一方、当該経過時間が所定時間以上でないと判断される場合、ステップS15に移行する。以上の本実施形態では、第1実施形態に比べて、外光の計測に要する時間が短くなり、これに伴って、表示色特性の計測に要する時間も短くなるという利点がある。
4.変形例
以上、本発明の表示装置について図示の実施形態に基づいて説明したが、図10のように、表示部20を含むプロジェクター100と、計測制御部81、色計測部82および外光計測83部を含む色計測装置800と、撮像部60を含む外部カメラ600とで表示システム1を構成してもよい。また、プロジェクター100を複数台として、マルチプロジェクションシステムとしてもよい。また、本発明の各部の構成は、前述の実施形態の同様の機能を発揮する構成に置換することができ、また、他の構成を付加することもできる。また、本発明は、前述の各実施形態の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
以上、本発明の表示装置について図示の実施形態に基づいて説明したが、図10のように、表示部20を含むプロジェクター100と、計測制御部81、色計測部82および外光計測83部を含む色計測装置800と、撮像部60を含む外部カメラ600とで表示システム1を構成してもよい。また、プロジェクター100を複数台として、マルチプロジェクションシステムとしてもよい。また、本発明の各部の構成は、前述の実施形態の同様の機能を発揮する構成に置換することができ、また、他の構成を付加することもできる。また、本発明は、前述の各実施形態の構成同士を組み合わせるようにしてもよい。
例えば、色計測部82は、撮像部60の色計測画像CLに関する撮像画像だけでなく、外光計測部83の計測結果も用いて、表示色特性を計測してもよい。この場合、当該特性の計測に外光の影響を加味して、計測精度を向上できるという利点がある。
また、前述の実施形態では、外光の計測を表示部20および撮像部60を用いて行うが、これに限定されず、例えば、表示部20および撮像部60とは別途設けられセンサーを用いて外光の計測を行ってもよい。
10…表示装置、20…表示部、60…撮像部、81…計測制御部、82…色計測部、83…外光計測部、84…色調整部、CL…色計測画像、R1…色計測画像、G1…色計測画像、B1…色計測画像、BK…外光計測画像、D…色調整情報、G…投射画像、SC…スクリーン。
Claims (8)
- 表示面に画像を投射して表示する表示部と、
前記表示面を撮像する撮像部と、
前記表示面に入射する外光の強度をn回(nは2以上の自然数である)以上計測する外光計測部と、
色計測用の画像を含む色計測画像を前記表示部に表示させ、前記表示面に表示される前記色計測画像を前記撮像部に撮像させ、前記撮像部の前記色計測画像に関する撮像画像に基づいて、前記表示部の表示色に関する特性を計測する色計測部と、
前記外光計測部のn−1回目の計測強度とn回目以降の計測強度との差分の絶対値に基づいて、前記外光計測部の計測強度の変動量が所定値以上であるか否かを判断し、前記外光計測部の計測強度の変動量が前記所定値以上である場合、前記色計測部の計測を中断または中止させる計測制御部と、を有する、
表示装置。 - 前記外光計測部は、前記色計測部の計測処理中に時間間隔をもって複数回計測する、
請求項1に記載の表示装置。 - 前記計測制御部は、前記外光計測部のn−1回目の計測強度とn回目の計測強度との差分の絶対値に基づいて、前記外光計測部の計測強度の変動量が前記所定値以上であるか否かを判断する、
請求項1または2に記載の表示装置。 - 前記色計測部は、複数種の前記色計測画像を切り替えて前記表示部に順次表示させ、前記色計測画像ごとに前記撮像部に前記色計測画像を撮像させ、
前記外光計測部は、前記色計測部が前記色計測画像を切り替える度に、前記外光の強度を計測する、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記外光計測部は、外光計測用の画像を含む外光計測画像を前記表示部に表示させ、前記表示面に表示される前記外光計測画像を前記撮像部に撮像させ、前記撮像部の前記外光計測画像に関する撮像画像に基づいて、前記外光の強度を計測する、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記色計測部の計測結果に基づいて、前記表示部の表示色に関する特性の調整に用いる色調整情報を生成する色調整部を有する、
請求項1ないし5のいずれか1項に記載の表示装置。 - 表示面に画像を投射して表示を行う表示装置の制御方法であって、
前記表示面に入射する外光の強度を計測する外光計測をn回(nは2以上の自然数である)以上行い、
前記表示面に色計測用の画像を含む色計測画像の表示を行い、
前記表示面に表示される前記色計測画像の撮像を行い、
前記色計測画像に関する撮像画像に基づいて、表示色に関する特性を計測する色計測を行い、
前記外光計測のn−1回目の計測強度とn回目以降の計測強度との差分の絶対値に基づいて、前記外光計測の計測強度の変動量が所定値以上であるか否かを判断し、前記外光計測の計測強度の変動量が前記所定値以上である場合、前記色計測を中断または中止させる、
表示装置の制御方法。 - 表示面に画像を投射して表示する表示部と、
前記表示面を撮像する撮像部と、
前記表示面に入射する外光の強度をn回(nは2以上の自然数である)以上計測する外光計測部と、
色計測用の画像を含む色計測画像を前記表示部に表示させ、前記表示面に表示される前記色計測画像を前記撮像部に撮像させ、前記撮像部の前記色計測画像に関する撮像画像に基づいて、前記表示部の表示色に関する特性を計測する色計測部と、
前記外光計測部のn−1回目の計測強度とn回目以降の計測強度との差分の絶対値に基づいて、前記外光計測部の計測強度の変動量が所定値以上であるか否かを判断し、前記外光計測部の計測強度の変動量が前記所定値以上である場合、前記色計測部の計測を中断または中止させる計測制御部と、を有する、
表示システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018169415A JP2020042164A (ja) | 2018-09-11 | 2018-09-11 | 表示装置、表示装置の制御方法および表示システム |
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Family Applications (1)
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JP2018169415A Pending JP2020042164A (ja) | 2018-09-11 | 2018-09-11 | 表示装置、表示装置の制御方法および表示システム |
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2018
- 2018-09-11 JP JP2018169415A patent/JP2020042164A/ja active Pending
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