JP2012249163A - 投写型表示装置 - Google Patents

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和則 児玉
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Abstract

【課題】通常の映像の投写を中断することなく、被投写面へ出射される映像光の輝度を調整できる投写型表示装置を提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、光源ランプ201からの光を、外部から入力された映像信号に応じて変調して、映像光を生成する液晶パネル211、213、216と、映像信号から輝度信号レベルを検出する映像信号解析回路506と、輝度信号レベルが検出された映像信号による映像光の輝度を検出する照度センサ401と、輝度信号レベルが最大となる映像信号による映像光の最大輝度に対する輝度信号レベルが各レベルとなる映像信号による映像光の輝度の輝度率を、輝度信号レベルに対応付けて記憶するメモリ502と、輝度信号レベルと映像光の輝度とから、輝度率を用いて最大輝度を求め、求めた最大輝度が規定レベルに達するように映像光の輝度を調整するCPU501とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、光源からの光を変調して被投写面に投写する投写型表示装置に関する。
投写型表示装置(以下、「プロジェクタ」という)は、光源からの光を光変調素子で変調し、変調された光(以下、「映像光」という)をスクリーン等の被投写面に投写する。
かかるプロジェクタでは、複数のプロジェクタを用いて、大型のスクリーンに一つの映像を投写する使用形態が採られ得る(図5参照)。この場合、投写される全体の映像が、プロジェクタの個数の領域に分割される。各プロジェクタからは、対応する分割領域の映像が投写される。なお、上記の使用形態を、以下「マルチスクリーン投写」と称する。
光源や光変調素子などの構成部品の性能がプロジェクタ間ではらつくことによって、各プロジェクタから出力される映像光の状態、たとえば、輝度や色度にばらつきが生じる。このため、マルチスクリーン投写が行われる場合、プロジェクタ間での映像光の状態のばらつきを抑えるよう、プロジェクタ毎に映像光の状態を調整する必要がある。
そこで、各プロジェクタから出力される映像光を光センサにて検出し、検出結果に基づいて映像光の状態を調整する構成が採られ得る(特許文献1参照)。
WO99/53693号公報(再公表公報)
たとえば、プロジェクタ間での輝度のばらつきを調整するために、各プロジェクタに調整モードが用意され得る。調整モードでは、出力される映像光の輝度が最大となる白一色のテスト映像がスクリーンに投写され、テスト映像の投写時に光センサにより検出された輝度に基づいて、映像光の輝度が調整される。
光源等の構成部品の性能に経年変化が生じることによっても、各プロジェクタから出力される映像光の輝度にばらつきが生じる。よって、映像の投写が比較的長時間に亘って連続的に行われる場合には、映像投写中に定期的に輝度調整が行われることが望ましい。
しかしながら、上記のように、テスト映像を用いた調整モードにおいて輝度の調整が行われる場合には、テスト映像を投写するため、調整の都度、通常の映像の投写を中断しなければならない。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、通常の映像の投写を中断することなく、被投写面へ出射される映像光の輝度を調整できる投写型表示装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に係る投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光を、外部から入力された映像信号に応じて変調して、映像光を生成する光変調部と、前記映像信号から輝度信号レベルを検出する信号レベル検出部と、前記信号レベル検出部により前記輝度信
号レベルが検出された前記映像信号による前記映像光の輝度を検出する映像光検出部と、前記輝度信号レベルが最大となる前記映像信号による前記映像光の最大輝度に対する前記輝度信号レベルが各レベルとなる前記映像信号による前記映像光の輝度の比率を、前記輝度信号レベルに対応付けて記憶する記憶部と、前記信号レベル検出部により検出された前記輝度信号レベルと、前記映像光検出部により検出された前記映像光の輝度とから、前記比率を用いて前記最大輝度を求める演算部と、前記演算部により求められた前記最大輝度が規定レベルに達するように前記映像光の輝度を調整する調整部と、を備える。
本発明の第2の態様に係る投写型表示装置は、光源と、前記光源からの光を、外部から入力された映像信号に応じて変調して、映像光を生成する光変調部と、前記映像信号から輝度信号レベルを検出する信号レベル検出部と、前記信号レベル検出部により検出された前記輝度信号レベルが最大であるか否かを判定する判定部と、前記判定部により前記輝度信号レベルが最大であると判定された前記映像信号による前記映像光の輝度を最大輝度として検出する映像光検出部と、前記映像光検出部により検出された前記最大輝度が規定レベルに達するように前記映像光の輝度を調整する調整部と、を備える。
本発明の第1および第2の態様に係る投写型表示装置によれば、通常の映像を映し出す映像光の輝度を検出することにより、映像光の輝度調整を行うことができる。よって、輝度調整のために、テスト映像を投写する必要がない。
第1または第2の態様に係る投写型表示装置において、前記信号レベル検出部は、1フレーム分の前記映像信号の平均輝度信号レベルを前記輝度信号レベルとして検出するような構成とされ得る。
第1または第2の態様に係る投写型表示装置において、前記映像光検出部は、前記映像光の光路に掛からない位置に配され、当該光路から漏れた光を検出することにより、前記映像光の輝度を間接的に検出するような構成とされ得る。
このような構成とすれば、映像光の一部が映像光検出部に遮られることを防止できる。よって、映像光が遮られることによる映像品質の劣化を防止できる。
第1または第2の態様に係る投写型表示装置において、前記調整部は、前記映像信号のゲインおよび前記光源の出力の少なくとも1つを調整するような構成とされ得る。
このような構成とすれば、最大輝度が規定レベルより高ければ、映像信号のゲインまたは光源の出力を減少させる、あるいは映像信号のゲインと光源の出力の双方を減少させることにより、最大輝度を規定レベルに到達させることができる。一方、最大輝度が規定レベルより低ければ、映像信号のゲインまたは光源の出力を増加させる、あるいは映像信号のゲインと光源の出力の双方を増加させることにより、最大輝度を規定レベルに到達させることができる。
第1または第2の態様に係る投写型表示装置は、前記光源からの光の輝度を検出する光源光検出部を、さらに備えるような構成とされ得る。この場合、前記調整部は、前記最大輝度と前記規定レベルとの差が第1閾値より大きく、且つ、前記光源光検出部により検出された前記光源からの光の輝度と前回の輝度調整時に前記光源光検出部により検出された前記光源からの光の輝度との差が第2閾値より小さい場合には、前記最大輝度に応じた前記映像光の輝度の調整を行わない。
映像光の最大輝度は、特に、光源の経年変化により光源からの光の輝度が変化することによって比較的大きく変化しやすい。よって、光源からの光の輝度にあまり変化が見られ
ないにも関わらず、最大輝度が規定レベルから比較的大きく外れていた場合には、たとえば、映像光検出部への光が異物により遮られるなど、映像光検出部により適正に輝度が検出されていない可能性がある。
上記の構成とすれば、最大輝度が規定レベルから比較的大きく外れている場合に、光源からの光の輝度にあまり変化が見られなければ、映像光の輝度調整が行われない。よって、誤った輝度調整が行われにくい。
以上のとおり、本発明によれば、通常の映像の投写を中断することなく、被投写面へ出射される映像光の輝度を調整できる投写型表示装置を提供することができる。
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
第1実施形態に係るプロジェクタの構成を示す図である。 第1実施形態に係る光学エンジンの構成を示す図である。 第1実施形態に係る投写レンズユニットおよびセンサユニットの構成を示す図である。 第1実施形態に係るプロジェクタの回路系の構成を示す図である。 複数のプロジェクタを用いて、マルチスクリーン投写が行われている状態を示す図である。 第1実施形態に係る輝度率テーブルの設定内容を示す図である。 第1実施形態に係る、映像投写時における、平均輝度信号レベルの遷移、映像光の検出輝度の遷移、および平均輝度信号レベルと投写光の検出輝度から算出される最大輝度の遷移を示す図である。 第1実施形態に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態の変更例に係る光学エンジンの構成を示す図である。 第1実施形態の変更例に係るプロジェクタの回路系の構成を示す図である。 第1実施形態の変更例に係る、映像投写時における、平均輝度信号レベルと投写光の検出輝度とから算出される投写光の最大輝度の遷移および光源光の検出輝度の遷移を示す図である。 第1実施形態の変更例に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る、映像投写時における、平均輝度信号レベルの遷移および映像投写時の映像光の検出輝度の遷移を示す図である。 第2実施形態に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。 第2実施形態の変更例に係る、映像投写時における、投写光の検出輝度の遷移および光源光の検出輝度の遷移を示す図である。 第2実施形態の変更例に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のその他の変更例に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、実施の形態に係るプロジェクタについて説明する。
<第1実施形態>
第1実施形態に係るプロジェクタについて以下に説明する。
図1は、プロジェクタ1の構成を示す図である。同図を参照して、プロジェクタ1は、筺体となる、横長の略直方体形状のキャビネット10を備えている。キャビネット10には、前面左側に投写窓101が形成されており、前面右側および右側面にキャビネット10内部から排気を行うための排気口102、103がそれぞれ形成されている。また、キャビネット10の上面には、操作部104が設けられている。操作部104には、複数の操作キーが配されている。
キャビネット10の内部には、光学エンジン20および投写レンズユニット30が配されている。光学エンジン20は、映像信号に基づいて変調された映像光を生成する。光学エンジン20には、投写レンズユニット30が装着されており、投写レンズユニット30の前端部が、投写窓101から前方に露出している。投写レンズユニット30は、光学エンジン20で生成された映像光を、プロジェクタ1の前方に配されたスクリーンに拡大投写する。投写レンズユニット30の出射口近傍には、センサユニット40が配されている。センサユニット40の構成については、後に詳述する。
図2は、光学エンジン20の構成を示す図である。
光源ランプ201は、白色光を発する発光体と、発光体から発せられた光を反射するリフレクターとを備えている。発光体には、たとえば、水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、あるいはメタルハライドランプが用いられる。
光源ランプ201から出射された白色光は、フライアイインテグレータ202、PBSアレイ203、コンデンサレンズ204を通過する。フライアイインテグレータ202は一対のレンズ202a、202bからなり、各レンズ202a、202bは蠅の目状に配列された多数の小レンズから構成されている。フライアイインテグレータ202に入射した光は、これら小レンズによって分割される。分割された各光は、コンデンサレンズ204により液晶パネル(後述する)に重畳される。これにより、液晶パネルに照射される光の光量分布が均一化される。また、フライアイインテグレータ202により分割された各光は、PBSアレイ203によって偏光方向が一方向に揃えられる。
コンデンサレンズ204を通過した光は、ダイクロイックミラー205に入射する。ダイクロイックミラー205は、入射した光のうち、赤色波長帯の光(以下、「R光」という)と緑色波長帯(以下、「G光」という)を透過し、青色波長帯(以下、「B光」という)を反射する。
ダイクロイックミラー205を透過したR光およびG光は、ダイクロイックミラー206に入射する。ダイクロイックミラー206は、R光を透過しG光を反射する。
ダイクロイックミラー206を透過したR光は、リレーレンズ207および反射ミラー208、209によってコンデンサレンズ210に導かれ、コンデンサレンズ210を通過して液晶パネル211に照射される。液晶パネル211は、赤色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてR光を変調する。なお、液晶パネル211の入射側には、図示しない入射側偏光板が配されており、入射側偏光板を介して液晶パネル211にR光が照射される。また、液晶パネル211の出射側には図示しない出射側偏光板が配されており、液晶パネル211から出射されたR光が出射側偏光板に入射する。
ダイクロイックミラー206で反射されたG光は、コンデンサレンズ212を通過して
液晶パネル213に照射される。液晶パネル213は、緑色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてG光を変調する。なお、液晶パネル213の入射側には、図示しない入射側偏光板が配されており、入射側偏光板を介して液晶パネル213にG光が照射される。また、液晶パネル213の出射側には図示しない出射側偏光板が配されており、液晶パネル213から出射されたG光が出射側偏光板に入射する。
ダイクロイックミラー205で反射されたB光は、反射ミラー214によってコンデンサレンズ215に導かれ、コンデンサレンズ215を通過して液晶パネル216に照射される。液晶パネル216は、青色用の映像信号に応じて駆動され、その駆動状態に応じてB光を変調する。なお、液晶パネル216の入射側には、図示しない入射側偏光板が配されており、入射側偏光板を介して液晶パネル216にB光が照射される。また、液晶パネル216の出射側には図示しない出射側偏光板が配されており、液晶パネル216から出射されたB光が出射側偏光板に入射する。
液晶パネル211、213、216によって変調され、出射側偏光板から出射されたR光、G光、B光は、ダイクロイックプリズム217に入射する。ダイクロイックプリズム217は、R光、G光およびB光のうち、R光とB光を反射するとともにG光を透過し、これにより、R光、G光およびB光を色合成する。こうして、色合成された映像光が、ダイクロイックプリズム217から投写レンズユニット30に向けて出射される。
なお、光学エンジン20を構成する光変調素子としては、上記透過型の液晶パネル211、213、216の他、反射型の液晶パネルや、MEMSデバイスを用いることもできる。また、光学エンジン20は、上記のように3つの光変調素子を備えた3板式の光学系ではなく、たとえば、1つの光変調素子とカラーホイールを用いた単板式の光学系により構成することもできる。
図3は、投写レンズユニット30およびセンサユニット40の構成を示す図であり、プロジェクタ1における投写レンズユニット30の周辺の縦断面図である。
投写レンズユニット30は、ハウジング301内に前玉レンズ302を含む複数のレンズを備えている。投写レンズユニット30に入射した映像光は、前玉レンズ302からスクリーンに向けて出射される。以下の説明では、投写レンズユニット30から出射された映像光を「投写光」と称する。
センサユニット40は、照度センサ401と、照度センサ401を投写レンズユニット30の出射口の周辺位置に保持するためホルダ402を含む。
照度センサ401は、ホルダ402に保持されることにより、投写レンズユニット30から出射された投写光の光路の近傍であって、光路に掛からない位置に配置される。照度センサ401は、投写光の光路から周囲に向けて放出される漏れ光の輝度を検出することにより、投写光の輝度を間接的に検出する。投写光の輝度が高いほど、漏れ光の輝度が高くなる。照度センサ401からは、投写光の輝度、即ち漏れ光の輝度に応じた検出信号がCPU501へ出力される。
なお、スクリーンに投写される映像は、通常、多彩な色で構成されることが多く、このような場合、映像を映し出す投写光の輝度は、厳密には均一でない。しかしながら、投写レンズユニット30の出射口の周辺位置では、投写光の光路径が小さく、このような光路から放出される漏れ光の輝度は、投写光全体において平均化された輝度と相関するような値になる。よって、漏れ光を検出することにより、投写光の平均化された輝度が間接的に検出される。
照度センサ401は、その受光面401aが、投写レンズユニット30の光軸Lに対して略直交する方向Pを向くように、即ち、投写光の光路の方向を向くようにホルダ402内に収容されている。
ホルダ402には、開口部402aが形成されている。開口部402aは、投写光の光路の方向を向いており、開口部402aを介して照度センサ401に漏れ光が取り込まれる。ホルダ402は、不透明な材料で形成されており、開口部402a以外からの光、即ち照度センサ401での検出に不要な迷光が遮断される。よって、照度センサ401による漏れ光の検出精度が向上する。
ホルダ402は、たとえばネジ(図示せず)により、キャビネット10に前端部に固定される。ホルダ402は、接着剤によって固定されても良い。
なお、漏れ光は、投写光の光路から外側に進んでいくほど弱くなる。よって、漏れ光を感度良く検出するためには、照度センサ401が、投写光の光路に掛からない範囲で、できる限り光路に近づけられることが望ましい。
図4は、プロジェクタ1の回路系の構成を示す図である。
液晶パネル211、213、216、光源ランプ201等を制御するため、プロジェクタ1は、制御回路部50を備える。制御回路部50は、CPU501、メモリ502、キー入力回路503、入力切替回路504、A/Dコンバータ505、映像信号解析回路506、信号処理回路507、パネル駆動回路508、ランプ駆動回路509を含む。
キー入力回路503は、操作部104のキー操作に応じた入力信号をCPU501へ出力する。
入力切替回路504は、複数の入力端子の中から接続する入力端子を切り替える。入力切替回路504によって接続された入力端子から映像信号が入力される。入力された映像信号がアナログである場合には、A/Dコンバータ505によってデジタルの映像信号に変換されて映像信号解析回路506に入力される。なお、映像信号がデジタル信号である場合には、A/Dコンバータ505を介することなく映像信号解析回路506に入力される。
映像信号解析回路506は、映像信号に含まれる輝度信号を用いて1フレーム分の映像信号における平均輝度信号レベルを求め、求めた平均輝度信号レベルをCPU501へ出力する。なお、入力された映像信号がRGB信号の場合には、RGB信号から所定の演算によって輝度信号が求められ、求められた輝度信号を用いて平均輝度信号レベルが求められる。
映像信号解析回路506から出力された映像信号は、信号処理回路507に入力される。
信号処理回路507は、入力された映像信号に対して、スケーリング補正(画素数の補正)、ホワイトバランス補正、ガンマ補正等の各種補正を行う。また、信号処理回路507は、映像信号がRGB信号以外の信号である場合、かかる信号をRGB信号に変換する。さらに、信号処理回路507は、後述する輝度調整処理において、CPU501からの制御信号に従い、映像信号のゲインを増減させる。
信号処理回路507から出力されたRGB信号は、パネル駆動回路508に入力される。パネル駆動回路508は、入力されたRGB信号に従って液晶パネル211、213、216を駆動する。
ランプ駆動回路509は、CPU501からの制御信号に従って光源ランプ201を駆動する。
メモリ502は、RAM、ROMを含む。メモリ502には、CPU501に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。
CPU501は、メモリ502に記憶された制御プログラムに従って、信号処理回路507およびパネル駆動回路508を制御する。また、CPU501は、制御プログラムに従って、ランプ駆動回路509に制御信号を出力することにより、光源ランプ201を制御する。
さて、プロジェクタ1では、個々の製品毎に、光源ランプ201や液晶パネル211、213、216など、各構成部品の性能に多少のばらつきが生じる。このため、同じ映像を投写する場合であっても、製品毎に、投写光の輝度、即ち、投写される映像の輝度にばらつきが生じ得る。
たとえば、図5のように、複数のプロジェクタ1を用いて、大型のスクリーンに一つの映像を投写するマルチスクリーン投写が行われる場合、各プロジェクタ1間に輝度差が生じることにより画質が低下し得る。そこで、このような画質の低下を招かないよう、プロジェクタ1毎に投写光の輝度を調整する必要がある。
また、光源ランプ201等の構成部品の性能に経年変化が生じることによっても、各プロジェクタ1から出射される投写光の輝度にばらつきが生じる。よって、輝度調整は、映像の投写を開始した後、映像投写中に定期的に行われることが望ましい。
そこで、本実施の形態では、プロジェクタ1から出射される投写光(映像光)の輝度を調整するための輝度調整処理が実行される。
メモリ502には、輝度調整処理に用いられる輝度率テーブル502aが記憶されている。
図6は、輝度率テーブル502aの設定内容を示す図である。なお、輝度率テーブル502aに設定された輝度率が、請求項1に記載の「比率」に対応する。
図6に示すように、輝度率テーブル502aには、映像信号の輝度信号レベル(最大の輝度信号レベルが100%となるように正規化した値)に対応付けて、輝度率(%)が設定されている。ここで、輝度率は、輝度信号レベルが最大となる映像信号による投写光(映像光)の最大輝度に対する輝度信号レベルが各レベルとなる映像信号による投写光の輝度の比率を表す。輝度信号レベルと輝度率との間の特性は、プロジェクタ1を設計する際に、機種等に応じて定められる。
CPU501は、輝度調整処理において、映像信号解析回路506により平均輝度信号レベルを検出すると、検出した平均輝度信号レベルと等しい輝度信号レベルに対応付けられた輝度率を輝度率テーブル502aから読み出す。また、CPU501は、平均輝度信号レベルが検出された1フレーム分の映像信号による投写光の輝度(実際には、漏れ光の輝度)を照度センサ401によって検出する。そして、CPU501は、検出された投写
光の輝度(以下、「投写光の検出輝度」という)と、読み出された輝度率とから、次の演算式を用いて、投写光の最大輝度を求める。
最大輝度=(検出輝度/輝度率)×100 ・・・(1)
図7(a)は、映像投写時の平均輝度信号レベルの遷移を示す図である。図7(b)は、映像投写時の映像光の検出輝度の遷移を示す図である。図7(c)は、平均輝度信号レベルと投写光の検出輝度から算出される最大輝度の遷移を示す図である。
通常の映像が投写された場合、図7(a)のように平均輝度レベルが変化することにより、図7(b)のように投写光の検出輝度が変化する。しかしながら、CPU501によって上記(1)式を用いた演算が行われる結果、図7(c)に示すように、平均輝度信号レベルの変化に寄らずに略一定となる投写光の最大輝度が得られる。こうして得られた最大輝度が一定のレベルとなるように投写光の輝度が調整される。
図8は、輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。プロジェクタ1が運転され、外部からの映像信号による映像投写が開始されると、運転が停止されるまでの間、所定の間隔(たとえば、数分〜数十分間隔)で、輝度調整処理がCPU501により実行される。
図8を参照して、処理が開始されると、CPU501は、開始タイミングに入力された1フレーム分の映像信号の平均輝度信号レベルを、映像信号解析回路506により検出する(S101)。
次に、CPU501は、平均輝度信号レベルが検出された1フレーム分の映像信号による投写光(以下、「検出対象の投写光」という)の輝度(実際には漏れ光の輝度)を照度センサ401によって検出する(S102)。たとえば、CPU501は、検出対象の投写光がプロジェクタ1から出射されたタイミングにおいて照度センサ401で検出された輝度を、検出対象の投写光の輝度として検出する。
次に、CPU501は、上述したように、図6の輝度率テーブル502aから読み出した輝度率と、照度センサ401により検出された投写光の輝度から、上記(1)式を用いて、投写光の最大輝度を算出する(S103)。
次に、CPU501は、算出した最大輝度が、予め定められた規定範囲内(規定レベル)にあるか否かを判定する(S104)。そして、CPU501は、最大輝度が規定範囲内にあれば(S104:YES)、そのまま処理を終了する。
一方、CPU501は、最大輝度が規定範囲から外れていれば(S104:NO)、最大輝度が規定範囲内の値となるように、投写光の輝度調整を行う(S105)。
たとえば、最大輝度が規定範囲より大きい場合、CPU501は、規定範囲からの外れ量に応じた量だけ映像信号のゲインを減少させるための制御信号を信号処理回路507に出力する。この制御信号に従って、信号処理回路507は、映像信号のゲインを減少させる。これにより、投写光の最大輝度が低下し、最大輝度が規定範囲内に収まる。
一方、最大輝度が規定範囲より小さい場合、CPU501は、規定範囲からの外れ量に応じた量だけ映像信号のゲインを増加させるための制御信号を信号処理回路507に出力する。この制御信号に従って、信号処理回路507は、映像信号のゲインを増加させる。これにより、投写光の最大輝度が上昇し、最大輝度が規定範囲内に収まる。
なお、この場合、予め実験等に基づいて設定された、外れ量とゲインの制御量との関係を示す関係テーブルがメモリ502に記憶され、CPU501により、外れ量に応じた制御量が関係テーブルから読み出される。
こうして、輝度調整が完了すると、CPU501は、処理を終了する。そして、次の実行タイミングが到来すると、CPU501は、再び輝度調整処理を実行する。
以上、本実施の形態によれば、マルチスクリーン投写が行われる場合、ユーザは、各プロジェクタ1において投写光(映像光)の輝度を調整することができるので、各プロジェクタ1間に生じる輝度差を小さくすることができる。
しかも、テスト映像を用いることなく、通常の映像を用いて輝度調整が行えるので、通常の映像の投写を中断することなく、投写中に定期的に輝度調整を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、照度センサ401が、投写レンズユニット30の出射口の周辺位置に、プロジェクタ本体と一体的に設けられている。よって、投写光の輝度を検出するために、スクリーンに照度センサ401を配置するような作業が不要であるため、調整作業を簡易に行うことができる。
さらに、本実施の形態によれば、照度センサ401は、投写光の光路に掛からない位置に配され、当該光路から漏れた光の輝度を検出することにより、投写光の輝度を間接的に検出するような構成とされている。これにより、投写光の一部が照度センサ401に遮られることを防止できる。よって、投写光が遮られることによる映像品質の劣化を防止できる。
さらに、本実施の形態によれば、照度センサ401は、その受光面401aが投写光の光路の方向を向くよう配されている。このため、投写光の光路から周囲に向けて放出される漏れ光が受光面401aに当たり易い。よって、受光面401aによって漏れ光を効率よく受光でき、照度センサ401によって良好な検出を行うことができる。
<第1実施形態の変更例>
図9は、本変更例に係る光学エンジン20の構成を示す図である。図10は、本変更例に係るプロジェクタ1の回路系の構成を示す図である。
本変更例では、図9に示すように、光源ランプ201から出射された光(以下、「光源光」という)の輝度を検出するセンサユニット60が設けられている。センサユニット60は、コンデンサレンズ204とのダイクロイックミラー205との間であって、光源光の光路に掛からない位置に配されている。センサユニット60の構成は、センサユニット40の構成と同様であり、ホルダ(図示しない)内に照度センサ601(図10参照)を備える。照度センサ601の受光面およびホルダの開口は、光源光の光路の方向に向いており、開口を通じて光源光の光路からの漏れ光が照度センサ601の受光面に照射される。このように、照度センサ601によって漏れ光の輝度が検出されることにより、光源光の輝度が間接的に検出される。光源光の輝度が高いほど、漏れ光の輝度が高くなる。図10に示すように、照度センサ601からは、漏れ光の輝度、即ち光源光の輝度に応じた検出信号がCPU501へ出力される。
なお、本変更例のその他の構成については、第1実施形態と同様である。
図11は、映像投写時における、平均輝度信号レベルと投写光の検出輝度とから算出される投写光の最大輝度の遷移、および光源光の検出輝度の遷移を示す図である。
投写光の最大輝度は、特に、光源ランプ201の経年変化により光源光の輝度が変化することによって比較的大きく変化しやすい。よって、図11のように、光源光の検出輝度がほとんど変化しないにも関わらず、算出された最大輝度が比較的大きく低下するような場合には、たとえば、照度センサ401への向かう光が埃などの異物により遮られるなどの原因により、照度センサ401により適正に輝度が検出されていない可能性が高い。
このような場合に、輝度調整が行われてしまうと、調整精度が低下してしまう。そこで、上記の点を考慮した輝度調整処理がCPU501により実行される。
図12は、本変更例に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。本変更例の輝度調整処理も、第1実施形態と同様、映像が投写されている間、所定の間隔(たとえば、数分〜数十分間隔)で実行される。
図12を参照して、まず、図8に示す第1実施形態の輝度調整処理のステップS101からS103と同様なステップS201からS203の処理が実行され、CPU501により投写光の最大輝度が算出される。さらに、CPU501は、照度センサ601により光源光の輝度を検出する(S204)。
次に、CPU501は、算出された最大輝度が規定範囲内であれば(S205:YES)、輝度調整を行わない。一方、最大輝度が規定範囲から外れていた場合(S205:NO)、CPU501は、規定範囲からの最大輝度の外れ量が予め定められた第1閾値以上であるか否かを判定する(S206)。
外れ量が第1閾値以上であれば(S206:YES)、CPU501は、ステップS204で検出された光源光の輝度と前回の輝度調整処理において検出された光源光の輝度とを比較することにより、前回からの光源光の輝度の変化が予め定められた第2閾値以下であるか否を判定する(S207)。光源光の輝度にあまり変化がなく、その変化が第2閾値以下であれば、図11により説明したように、S203で算出された最大輝度は誤ったものである可能性が高い。このため、CPU501は、輝度調整を行わない。
一方、CPU501は、規定範囲からの外れ量が第1閾値より小さいと判定した場合(S206:NO)、および、前回からの光源光の輝度の変化が第2閾値より大きいと判定した場合には(S207:NO)、最大輝度が規定範囲内の値となるように、投写光の輝度調整を行う(S208)。
たとえば、図8に示すステップS105の処理と同様に、CPU501は、規定範囲からの外れ量に応じた量だけ映像信号のゲインを増減させるための制御信号を信号処理回路507に出力する。この制御信号に従って、信号処理回路507は、映像信号のゲインを増減させる。これにより、投写光の最大輝度が規定範囲内に収まる。
輝度調整を行わない場合(S205:YES、S207:YES)、または、輝度調整が完了すると(S208)、CPU501は、今回検出した光源光の輝度をメモリ502に記憶させる(S209)。メモリ502に記憶された光源光の輝度は、次回の輝度調整処理のステップS207の処理に用いられる。こうして、CPU501は、処理を終了する。
以上、本変更例の構成によれば、最大輝度が規定範囲から比較的大きく外れている場合に、光源光の輝度にあまり変化が見られなければ、投写光(映像光)の輝度調整が行われない。よって、誤った輝度調整が行われにくい。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係るプロジェクタ1について以下に説明する。
本実施の形態に係るプロジェクタ1は、第1実施形態と同様、図1から図4に示す構成を備えている。本実施の形態に係るプロジェクタ1では、第1実施形態と異なる輝度調整処理が、CPU501により実行される。
図13(a)は、映像投写時の平均輝度信号レベルの遷移を示す図である。図13(b)は、映像投写時の映像光の検出輝度の遷移を示す図である。
投写される映像に白一色となるフレームが含まれる場合には、図13(a)に示すように、白一色のフレームにおいて映像信号の平均輝度信号レベルが最大(100%)となる。そして、図13(b)に示すように、白一色の映像が投写されるときに投写光の輝度が最大輝度となる。
本実施の形態では、映像投写中に、投写光の最大輝度が検出され、検出された最大輝度が一定のレベルとなるように投写光の輝度が調整される。
図14は、輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。外部からの映像信号による映像投写が行われている間、輝度調整処理がCPU501により実行される。
図14を参照して、CPU501は、映像投写が開始されると、映像信号解析回路506から出力される平均輝度信号レベルを監視する(S301)。そして、CPU501は、最大の平均輝度信号レベルを検出すると(S302:YES)、平均輝度信号レベルが最大となる1フレーム分の映像信号による投写光の輝度を照度センサ401により検出する(S303)。このとき検出された輝度が、投写光の最大輝度となる。
CPU501は、検出した最大輝度が、予め定められた規定範囲内(規定レベル)にあるか否かを判定する(S304)。そして、CPU501は、最大輝度が規定範囲内にあれば(S304:YES)、ステップS301の処理に戻って、再び平均輝度信号レベルを監視する。
一方、CPU501は、最大輝度が規定範囲から外れていれば(S304:NO)、最大輝度が規定範囲内の値となるように、投写光の輝度調整を行う(S305)。
たとえば、図8に示すステップS105の処理と同様に、CPU501は、規定範囲からの外れ量に応じた量だけ映像信号のゲインを増減させるための制御信号を信号処理回路507に出力する。この制御信号に従って、信号処理回路507は、映像信号のゲインを増減させる。これにより、投写光の最大輝度が規定範囲内に収まる。
輝度調整が完了すると、CPU501は、再びステップS301の処理に戻って、平均輝度信号レベルを監視する。
以上、本実施の形態によれば、第1実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
<第2実施形態の変更例>
本変更例に係るプロジェクタ1は、第1実施形態の変更例と同様、図9および図10に示された、光源光を検出するためのセンサユニット60(照度センサ601)を備えている。本変更例のその他の構成は、第2実施形態と同様である。
図15は、映像投写時における、投写光の検出輝度の遷移、および光源光の検出輝度の遷移を示す図である。
図15のP部に示すように、光源光の検出輝度がほとんど変化しないにも関わらず、検出された最大輝度が比較的大きく低下するような場合には、図11で説明したと同様、最大輝度が適正に検出されていない可能性が高い。このため、このような最大輝度に基づいて輝度調整が行われてしまうと、調整精度が低下してしまう虞がある。そこで、上記の点を考慮した輝度調整処理がCPU501により実行される。
図16は、本変更例に係る輝度調整処理の動作を示すフローチャートである。
図16を参照して、まず、図14に示す第2実施形態の輝度調整処理のステップS301からS303と同様なステップS401からS403の処理が実行され、CPU501により投写光の最大輝度が検出される。
次に、CPU501は、ステップS404からS409の処理を実行する。これらの処理は、図12に示す第1実施形態の変更例のステップS204からS209の処理と同様である。
即ち、CPU501は、照度センサ601により光源光の輝度を検出する(S404)。そして、CPU501は、最大輝度が規定範囲から外れていた場合に(S405:NO)、外れ量が第1閾値以上であり(S406:YES)、且つ、前回からの光源光の輝度の変化が第2閾値以下であれば(S407:YES)、輝度調整を行わない。
一方、CPU501は、最大輝度が規定範囲から外れていた場合(S405:NO)、規定範囲からの外れ量が第1閾値より小さければ(S406:NO)、あるいは、前回からの光源光の輝度の変化が第2閾値より大きければ(S407:NO)、最大輝度が規定範囲内の値となるように、投写光の輝度調整を行う(S408)。
こうして、輝度調整を行わない場合(S405:YES、S407:YES)、または、輝度調整が完了すると(S408)、CPU501は、今回検出した光源光の輝度をメモリ502に記憶させて(S409)、ステップS401の処理に戻る。
以上、本変更例の構成によれば、第1実施形態の変更例と同様、誤った輝度調整が行われにくくすることができる。
<その他>
以上のとおり、本実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら制限されるものではなく、また、本発明の実施形態も、上記実施の形態以外に、種々の変更が可能である。
たとえば、上記第1実施形態、第2実施形態および各変更例では、映像信号のゲインを調整することにより、投写光(映像光)の輝度を調整する構成とされている。しかしながら、これに限らず、たとえば、光源ランプ201の出力を調整することにより、投写光の輝度を調整する構成とされても良い。この場合、CPU501は、投写光の最大輝度が規定範囲よりも高ければ、光源ランプ201の出力を減少させ、投写光の最大輝度が規定範囲よりも低ければ、光源ランプ201の出力を増加させる。さらに、映像信号のゲインと光源ランプ201の出力の双方を調整することにより、投写光の輝度を調整する構成とされても良い。この場合、まず、光源ランプ201の出力調整により、大まかな輝度調整を
行い、その後、映像信号のゲイン調整により、細かな輝度調整を行うようにすることが望ましい。
また、上記第1実施形態、第2実施形態および各変更例では、センサユニット40(照度センサ401)により、投写レンズユニット30から出射された映像光、即ち、投写光の輝度を検出する構成とされている。しかしながら、センサユニット40は、映像光の輝度が検出できれば、どのような位置に配されても良い。たとえば、ダイクロイックプリズム217と投写レンズユニット30の入射口との間にセンサユニット40が配されても良い。この場合、ダイクロイックプリズム217から出射された映像光の輝度がセンサユニット40により検出される。なお、この場合も、センサユニット40は、映像光の光路に掛からない位置に配され、光路から漏れた光を検出することにより、映像光の輝度を間接的に検出する構成とされることが望ましい。
さらに、上記各変更例では、図9に示すように、光源光の輝度を検出するセンサユニット60(照度センサ601)がコンデンサレンズ204とダイクロイックミラー205との間に配されている。しかしながら、センサユニット60は、光源光の輝度が検出できれば、どのような位置に配されても良い。たとえば、ダイクロイックミラー205とダイクロイックミラー206との間にセンサユニット60が配されても良い。
さらに、上記第1実施形態では、最大輝度が規定範囲から外れている場合、輝度調整が一度だけ行われるような構成とされている。しかしながら、図17に示すように、ステップS105において輝度調整を行った後に再びステップS101の処理に戻る構成とし、最大輝度が規定範囲内に収まらなければ、収まるまで輝度調整が行われるような構成とされても良い。この場合、ゲインの制御量は、外れ量に応じた量とされても良いし、一定量とされても良い。なお、この場合も、映像信号のゲインの調整に替えて、あるいは映像信号のゲインの調整とともに、光源ランプ201の出力が調整されても良い。
さらに、上記第1実施形態、第2実施形態および各変更例では、光源ランプ201が用いられているが、ランプ光源に限らず、LED光源、レーザ光源等の固体光源が用いられても良い。
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。
20 光学エンジン
201 光源ランプ(光源)
211、213、216 液晶パネル(光変調部)
40 センサユニット
401 照度センサ(映像光検出部)
50 制御回路部
501 CPU(調整部、演算部、判定部)
502 メモリ(記憶部)
506 映像信号解析回路(信号レベル検出部)
507 信号処理回路(調整部)
60 センサユニット
601 照度センサ(光源光検出部)

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源からの光を、外部から入力された映像信号に応じて変調して、映像光を生成する光変調部と、
    前記映像信号から輝度信号レベルを検出する信号レベル検出部と、
    前記信号レベル検出部により前記輝度信号レベルが検出された前記映像信号による前記映像光の輝度を検出する映像光検出部と、
    前記輝度信号レベルが最大となる前記映像信号による前記映像光の最大輝度に対する前記輝度信号レベルが各レベルとなる前記映像信号による前記映像光の輝度の比率を、前記輝度信号レベルに対応付けて記憶する記憶部と、
    前記信号レベル検出部により検出された前記輝度信号レベルと、前記映像光検出部により検出された前記映像光の輝度とから、前記比率を用いて前記最大輝度を求める演算部と、
    前記演算部により求められた前記最大輝度が規定レベルに達するように前記映像光の輝度を調整する調整部と、
    を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
  2. 光源と、
    前記光源からの光を、外部から入力された映像信号に応じて変調して、映像光を生成する光変調部と、
    前記映像信号から輝度信号レベルを検出する信号レベル検出部と、
    前記信号レベル検出部により検出された前記輝度信号レベルが最大であるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により前記輝度信号レベルが最大であると判定された前記映像信号による前記映像光の輝度を最大輝度として検出する映像光検出部と、
    前記映像光検出部により検出された前記最大輝度が規定レベルに達するように前記映像光の輝度を調整する調整部と、
    を備えたことを特徴とする投写型表示装置。
  3. 請求項1または2に記載の投写型表示装置において、
    前記信号レベル検出部は、1フレーム分の前記映像信号の平均輝度信号レベルを前記輝度信号レベルとして検出する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  4. 請求項1ないし3の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
    前記映像光検出部は、前記映像光の光路に掛からない位置に配され、当該光路から漏れた光を検出することにより、前記映像光の輝度を間接的に検出する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  5. 請求項1ないし4の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
    前記調整部は、前記映像信号のゲインおよび前記光源の出力の少なくとも1つを調整する、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
  6. 請求項1ないし5の何れか一項に記載の投写型表示装置において、
    前記光源からの光の輝度を検出する光源光検出部を、さらに備え、
    前記調整部は、前記最大輝度と前記規定レベルとの差が第1閾値より大きく、且つ、前記光源光検出部により検出された前記光源からの光の輝度と前回の輝度調整時に前記光源光検出部により検出された前記光源からの光の輝度との差が第2閾値より小さい場合には
    、前記最大輝度に応じた前記映像光の輝度の調整を行わない、
    ことを特徴とする投写型表示装置。
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