JP2020042061A - 発光モジュール - Google Patents

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利彰 木原
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Abstract

【課題】第1及び第2のレンズを用いて集光する発光モジュールにおいて、第2のレンズのディセンターによる光結合効率の低下度合いを緩和する発光モジュールを提供する。【解決手段】発光モジュールは、半導体発光素子と、半導体発光素子と光結合され、半導体発光素子から出力される光を平行光とする第1のレンズと、第1のレンズを介して半導体発光素子と光結合されたメニスカスレンズであって平行光を収束させる第2のレンズ60と、第2のレンズから出力される収束光と光結合される光ファイバスタブとを備える。第2のレンズの光入射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上である断面形状を有する。第2のレンズの光出射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正である断面形状を有する第1領域と、第1領域を囲み、該光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負である断面形状を有する第2領域とを含む。【選択図】図7

Description

本発明は、発光モジュールに関する。
特許文献1には、レーザダイオードモジュール及びその組み立て方法に関する技術が記載されている。この文献に記載されたレーザダイオードモジュールは、互いに固定されたレーザダイオードアセンブリ及びレンズ−ファイバアセンブリを備える。レーザダイオードアセンブリは、キャリアと、該キャリアに固定されたレーザダイオードとを有する。レーザダイオードはキャップに包囲されており、キャップはレーザビーム透過窓を有する。レンズ−ファイバアセンブリは、互いに連通する第1及び第2の孔を有する。第1の孔には非球面レンズが挿入固定されている。第2の孔には光ファイバを格納したフェルールが圧入される。非球面レンズは、レーザダイオードから出力された光を光ファイバに向けて集光する。
特開2001−281501号公報
光通信システムにおける光送信装置として、レーザダイオードといった半導体発光素子を内蔵する発光モジュールが用いられている。例えば特許文献1に記載されたレーザダイオードモジュールでは、ステム及びキャップからなるパッケージに収容されたレーザダイオードからの出射光を、パッケージ外に設けられた非球面レンズを用いて集光している。
このような発光モジュールにおいては、半導体発光素子と光ファイバとの光結合効率を高めることが重要である。半導体発光素子からの出射光を集光レンズを介して光ファイバに導く場合、半導体発光素子、集光レンズ及び光ファイバ相互間の調芯を行うことにより、互いの相対位置精度を高めることが求められる。そこで、特許文献1に記載されたモジュールのような単一の集光レンズではなく、2個のレンズを用いることが考えられる。すなわち、半導体発光素子から出力された光を第1のレンズによって平行化し、その平行光を第2のレンズによって光ファイバに集光する。このような構成によれば、単一の集光レンズを用いる場合と比較して、調芯精度をより高め、半導体発光素子と光ファイバとの光結合効率を向上させることができる。
このように半導体発光素子と光ファイバとの間に第1及び第2のレンズを介在させる場合、第2のレンズと光ファイバとの距離(バックフォーカス)は、単一の集光レンズを用いる場合と比較して短くなる傾向がある。しかしながら、発光モジュールの構造によっては、第2のレンズと光ファイバとの距離を長くしたい場合がある。そのような場合、第2のレンズとしてメニスカスレンズが用いられ得るが、メニスカスレンズの光入射面の光軸と光出射面の光軸との位置ずれ(軸ずれ)すなわちディセンターが、半導体発光素子と光ファイバとの光結合効率に大きく影響する。ディセンターは、メニスカスレンズの光入射面を形成する金型と、光出射面を形成する金型との相対的な位置ずれによって生じる。従って、ディセンターの大きさは金型の精度に依存し、その抑制には限度がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、半導体発光素子から出射された光を第1及び第2のレンズを用いて集光するタイプの発光モジュールにおいて、第2のレンズのディセンターによる光結合効率の低下度合いを緩和することを目的とする。
上述した課題を解決するために、一実施形態に係る発光モジュールは、半導体発光素子と、半導体発光素子と光結合され、半導体発光素子から出力される光を平行光とする第1のレンズと、第1のレンズを介して半導体発光素子と光結合されたメニスカスレンズであって、平行光を収束させる第2のレンズと、第2のレンズから出力される収束光と光結合される光ファイバスタブと、を備える。第2のレンズの光入射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上である断面形状を有する。第2のレンズの光出射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正である断面形状を有する第1領域と、第1領域を囲み、該光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負である断面形状を有する第2領域とを含む。
本発明によれば、半導体発光素子から出射された光を第1及び第2のレンズを用いて集光するタイプの発光モジュールにおいて、第2のレンズのディセンターによる光結合効率の低下度合いを緩和することができる。
図1は、一実施形態に係る発光モジュールを備える双方向の光送受信モジュール(BOSA)を示す斜視図である。 図2は、発光モジュール2の外観を示す斜視図である。 図3は、キャップ12が外された状態の発光モジュール2を示す斜視図である。 図4は、発光モジュール2の内部構造を部分的に拡大した断面図である。 図5は、レンズ60を示す斜視図である。 図6は、レンズ60を示す断面斜視図である。 図7は、光軸方向に沿った断面における発光モジュール2の断面図である。 図8の(a)は、光軸方向から見た光入射面19aを示す正面図である。図8の(b)は、光軸方向から見た光出射面19bを示す背面図である。 図9の(a)に示されるグラフG11、及び図9の(b)に示されるグラフG13は、光軸S2を含む断面における、光入射面19aの曲率半径と光軸S2からの距離との関係の一実施例を示すグラフである。 図10の(a)に示されるグラフG21、及び図10の(b)に示されるグラフG23は、光軸S2を含む断面における、光出射面19bの曲率半径と光軸S2からの距離との関係の一実施例を示すグラフである。 図11は、ディセンターが±5μmであるときの、光軸S2からの距離と波面収差との関係を示すグラフである。 図12は、ディセンターが±5μmであるときの、光軸S2からの距離とコマ収差との関係を示すグラフである。 図13は、ディセンターが±5μmであるときの、光軸S2からの距離と球面収差との関係を示すグラフである。 図14の(a)及び(b)は、集光レンズ19を通過する光を内側のビームBAと外側のビームBBとに分解した様子を概念的に示す図である。 図15は、集光レンズ19のディセンターと、半導体レーザチップ40と光ファイバとの光結合効率の低下量dηとの関係を示すグラフである。
[本発明の実施形態の説明]
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る発光モジュールは、半導体発光素子と、半導体発光素子と光結合され、半導体発光素子から出力される光を平行光とする第1のレンズと、第1のレンズを介して半導体発光素子と光結合されたメニスカスレンズであって、平行光を収束させる第2のレンズと、第2のレンズから出力される収束光と光結合される光ファイバスタブと、を備える。第2のレンズの光入射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上である断面形状を有する。第2のレンズの光出射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正である断面形状を有する第1領域と、第1領域を囲み、該光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負である断面形状を有する第2領域とを含む。
この発光モジュールでは、半導体発光素子から出力された光がまず第1のレンズに到達し、平行光となって第1のレンズから出力される。次に、この平行光は第2のレンズに到達し、第2のレンズによって集光される。発光モジュールが第1及び第2のレンズを備えることにより、単一のレンズを備える場合と比較して調芯精度が高まり、半導体発光素子と光ファイバとの光結合効率を向上させることができる。また、第2のレンズがメニスカスレンズであることにより、第2のレンズのバックフォーカスを長くすることができる。
更に、この発光モジュールでは、第2のレンズの光入射面において、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上となっている。且つ、第2のレンズの光出射面において、第1領域では光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正となっており、第1領域を囲む第2領域では該光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負となっている。本発明者の実験によれば、メニスカスレンズである第2のレンズがこのような形状を有することにより、第2のレンズのディセンターに起因する波面収差及びコマ収差を低減することができる。故に、上記の発光モジュールによれば、第2のレンズのディセンターによる光結合効率の低下度合いを緩和することができる。
上記の発光モジュールは、半導体発光素子及び第1のレンズを収容するパッケージを更に備え、パッケージは、半導体発光素子から出力される光を通過させる開口を有し、第2のレンズは該開口に取り付けられてもよい。これにより、小型の発光モジュールを提供できる。
上記の発光モジュールにおいて、第2のレンズのバックフォーカスは6mm以上であってもよい。上記の発光モジュールによれば、このように長いバックフォーカスを実現することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係る発光モジュールの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。以下の説明では、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、一実施形態に係る発光モジュールを備える双方向の光送受信モジュール(BOSA)を示す斜視図である。光送受信モジュール1は、例えば10G−EPON(10 Gigabit Ethernet Passive Optical Network)、XG−PON、NG−PON、NG−PON2、25G−PON等の光送受信デバイスとして用いられる。
光送受信モジュール1は、発光モジュール2、受光モジュール3、ジョイント4、及びスリーブ5を備えている。ジョイント4及びスリーブ5は共通の中心軸を有する円筒状を呈しており、スリーブ5の一端は、ジョイント4の長手方向の一端に固定されている。スリーブ5の他端には、光ファイバの先端部に取り付けられたフェルールとともに光ファイバが挿入される。スリーブ5の内部には光ファイバスタブが設けられており、光ファイバの先端は、光ファイバスタブの一端と当接することにより光ファイバスタブと光学的に結合される。
発光モジュール2は、ジョイント4の他端に固定され、ジョイント4の内部に形成された孔に向けて送信光を出力する。送信光は、ジョイント4の内部に形成された孔を通過して、光ファイバスタブの他端に達する。発光モジュール2は、ステム11及びキャップ12により構成されるパッケージ10と、パッケージ10に内蔵されたレーザダイオードといった半導体発光素子とを有する。複数のリードピン13がステム11を貫通しており、半導体発光素子を駆動するための電源電圧及び電気的な送信信号がリードピン13を介してパッケージ10の内部へ提供される。
受光モジュール3は、ジョイント4の側面に固定されている。受光モジュール3は、光ファイバから出力されてジョイント4の内部に形成された孔を通過した受信光を受ける。受光モジュール3は、ステム16及びキャップ17により構成されるパッケージ15と、パッケージ15に内蔵されたフォトダイオードといった受光素子とを有する。複数のリードピン18がステム16を貫通しており、受光素子に印加されるバイアス電圧がリードピン18を介してパッケージ15の内部へ提供され、また受光素子により生成された電気的な受信信号がリードピン18を介してパッケージ15の外部へ提供される。
ジョイント4の内部には、波長分波フィルタが設けられている。発光モジュール2から出力された送信光は、波長分波フィルタを通過して光ファイバスタブに入射する。また、光ファイバから光ファイバスタブを通って出射された受信光は、波長分波フィルタにおいて反射され、受光モジュール3に達する。波長分波フィルタと発光モジュール2との間に、アイソレータが更に配置されてもよい。
なお、本実施形態では、発光モジュール2及び受光モジュール3の双方を備える光送受信モジュール1を例示したが、発光モジュール2のみを備える光送信モジュール(TOSA)であってもよい。或いは、互いに波長の異なる複数の発光モジュール2を並設し、フィルタ、ミラー等の光学部品で合波することによって集積型の光送信モジュールを構成してもよい。
図2は、発光モジュール2の外観を示す斜視図である。図3は、キャップ12が外された状態の発光モジュール2を示す斜視図である。図4は、発光モジュール2の内部構造を部分的に拡大した断面図である。これらの図には、XYZ直交座標系が示されている。X軸は、発光モジュール2の光軸、及び図1に示されたジョイント4及びスリーブ5の中心軸線に沿っている。以下、Z軸方向を上下方向として、Y軸方向を左右方向として説明する場合がある。
前述したように、発光モジュール2は、パッケージ10を備えている。パッケージ10は、いわゆるCANパッケージであって、ステム11とキャップ12とを有する。ステム11及びキャップ12は共に金属製である。ステム11とキャップ12とは互いに抵抗溶接により接合されており、パッケージ10の内部の空間は気密に保たれている。ステム11は、略円形板状をなしており、パッケージ10の内部空間に面する主面11aを有している。複数のリードピン13は、ステム11を貫通しており、給電、接地及び電気信号の入出力端子として利用される。キャップ12は、略円筒状をなしており、軸方向の一端に端壁14を有している。端壁14の中央には、円形状の開口14aが形成されている。開口14a内には、集光レンズ19が取り付けられている。集光レンズ19は、本実施形態における第2のレンズである。SFP(Small Form-factor Pluggable)、SFP+等の小型光トランシーバに搭載される場合、パッケージ10の直径(外径サイズ)は、一例として5.6mmであってよい。
パッケージ10の内部には、熱電変換素子21、キャリア22、サブキャリア30、半導体発光素子としての半導体レーザチップ40、モニタフォトダイオード(モニタPD)50、及びレンズ60が収容されている。
熱電変換素子21は、例えばペルチェ素子である。熱電変換素子21は、供給電流の方向に応じて、一方面が吸熱面又は放熱面の一方となり、他方面が吸熱面又は放熱面の他方となる。熱電変換素子21は、一対の板状体23,24の間に設けられている。熱電変換素子は、板状体23を介してステム11の主面11a上に設けられている。これらの板状体23,24は、絶縁性材料(例えば、AlN、Al)によって構成されている。パッケージ10内に熱電変換素子21が内蔵されていることによって、半導体レーザチップ40の温度が一定に保たれる。これにより、例えば10Gbpsや25Gbpsといった高速の光通信が可能となる。半導体レーザチップ40の温度は、例えば−40℃〜80℃といった広い温度範囲で調整される。
サブキャリア30は、矩形板状をなしており、例えば、絶縁性材料(例えば、AlN等のセラミックス)によって形成されている。サブキャリア30の上面(主面)31には、光軸方向(X軸方向)に光を出射する半導体レーザチップ40が搭載されている。半導体レーザチップ40は、レーザダイオードと光変調器とが共通基板上に集積されたモノリシック構造を有する。サブキャリア30にはメタライズによって高周波配線42が形成されている。この高周波配線42は、ステム11の主面11aに配置されたセラミック基板45上にメタライズで形成された高周波配線45aと電気的に接続されている。例えば高周波配線42と高周波配線45aとは、直径25μmのAuワイヤによって互いに接続され得る。インピーダンスは50Ωである。
図示例においては、サーミスタ46及びコンデンサ47がサブキャリア30の上面に搭載されている。サーミスタ46は、半導体レーザチップ40近傍の温度を示す電気信号を生成する。この電気信号は、リードピン13を介して発光モジュール2の外部に出力される。熱電変換素子21は、この電気信号に基づいて制御される。コンデンサ47は、半導体レーザチップ40のレーザダイオードに接続されるバイアス配線と、基準電位線との間に接続されている。このコンデンサ47は、レーザダイオードに供給されるバイアス電流の安定化のために設けられる。
キャリア22は、板状体24上に配置されている。キャリア22は、サブキャリア30と同じ絶縁性材料によって構成されている。図4に示されるように、キャリア22は、上面に突出部22aを有している。すなわち、キャリア22は、上面25及び26、並びに上面25と上面26とを接続する接続面27を含む。上面26は上面25よりも低い位置に形成されており、半導体レーザチップ40の光軸S1と上面26との距離は、光軸S1と上面25との距離よりも大きい。上面25及び26は、いずれも平坦面となっており、接続面27は上面25及び26に対して垂直に延在している。なお、接続面27と上面26との境は、なめらかに湾曲していてもよい。キャリア22の上面25には、サブキャリア30が搭載されている。
モニタPD50は、半導体レーザチップ40の出射光をモニタする。図示例では、モニタPD50は、板状体24上であって、半導体レーザチップ40の後方の位置に配置されている。モニタPD50は、半導体レーザチップ40の後方に出射される背面光を受光し、背面光の光強度に応じた電気信号を生成する。この電気信号は、リードピン13を介して発光モジュール2の外部に出力される。半導体レーザチップ40のレーザダイオードの発光強度は、この電気信号に基づいて制御される。
レンズ60は、本実施形態における第1のレンズである。レンズ60は、キャリア22の上面26上に接着剤75によって固定され、半導体レーザチップ40と光結合されている。レンズ60には、半導体レーザチップ40からの出射光Laが入射する。一例として、レンズ60は表面実装型の樹脂レンズである。本実施形態における接着剤75は、紫外線硬化樹脂からなる樹脂系接着剤である。レンズ60は、例えば、半導体レーザチップ40からの出射光Laを平行光に変換するコリメートレンズである。
図5は、レンズ60を示す斜視図である。図6は、レンズ60を示す断面斜視図である。レンズ60は、略直方体形状をなしており、レンズ本体部分61と、フランジ部分63と、固定部分65とを含んでいる。レンズ本体部分61は、非球面レンズであり、半導体レーザチップ40から出射される光が入射される光入射面61aと、光入射面61aに入射された光が出射する光出射面61bとを有する。光入射面61a及び光出射面61bはいずれも曲面である。図示例のレンズ60では、光入射面61aの曲率が、光出射面61bの曲率よりも大きい。つまり、光入射面61aの曲率半径は、光出射面61bの曲率半径よりも小さい。これは、光入射面61aと半導体レーザチップ40の出射端との距離が狭い故であり、さらに、光出射面61bによって光束を平行化するためである。固定部分65は、キャリア22の上面26に対して接着剤75によって固定される部分である。固定部分65は、フランジ部分63の周縁の少なくとも一部に形成されている。
一例として、光軸方向から見た場合のレンズ60の外形サイズは、0.6mm角、1mm角、1.5mm角、0.6mm×1.0mm長方形などであってよい。光軸方向におけるレンズ60の厚みは、約0.5mm〜1mm程度であり、焦点距離の設計によって決定される。また、発光モジュール2から出射されるコリメート光の直径のサイズは、例えば0.5mm程度である。
図7は、光軸方向に沿った断面における発光モジュール2の断面図である。前述したように、発光モジュール2は、集光レンズ19を更に備える。集光レンズ19は、樹脂レンズ若しくはガラスレンズである。集光レンズ19は、レンズ60を介して半導体レーザチップ40と光結合されており、レンズ60から出射された平行光を集光点Pに収束させる。この収束光は、スリーブ5の内部に設けられた光ファイバスタブと光結合され、また、光ファイバスタブを介して光ファイバと光結合される。光軸方向から見た集光レンズ19の形状は、例えば円形である。キャップ12の端壁14には、半導体レーザチップ40から出力される光を通過させる円形の開口14aが形成されている。集光レンズ19は、開口14aに嵌め込まれることにより端壁14に固定されている。レンズ60の光軸と集光レンズ19の光軸とは互いに一致する。
前述したように、発光モジュール2と集光点Pとの間には、アイソレータ及び波長分波フィルタが配置される。発光モジュール2と集光点Pとの間に、受光モジュール3へ受信光を送るための鏡筒が配置される場合もある。従って、端壁14の外表面から集光点Pまでの距離L1は、6mm以上(例えば6.6mm)とされる。また、集光レンズ19の光出射面19bから集光点Pまでの距離L2(バックフォーカス)は、6mm以上(例えば6.75mm)とされる。その結果、ステム11の主面11aから集光点Pまでの距離L3は、12mm以上(例えば12.2mm)とされる。
半導体レーザチップ40のNAは例えば0.5であり、ジョイント4に設けられる光ファイバスタブのNAは例えば0.1である。これらの間で高い光結合を得るために、レンズ60及び集光レンズ19からなるレンズ系の像倍率を5倍以上(例えば5.4倍)に設定してもよい。一例では、レンズ60の焦点距離は0.65とされ、集光レンズ19の焦点距離は3.52とされる。
距離L2が6mm以上である場合、2レンズ系において一般的な距離(3〜4mm程度)と比較して格段に長い。従って、集光レンズ19としては、メニスカスレンズが用いられる。集光レンズ19は、光入射面19aおよび光出射面19bを有する。光入射面19aは、曲面であって光出射面19b側に凹んでいる。光出射面19bは、曲面であって光入射面19aとは反対側に凸となっている。光出射面19bの曲率は、光入射面19aの曲率よりも大きい。集光レンズ19がメニスカスレンズであることによって、例えば6mm以上といった長さのバックフォーカスを確保することができる。なお、集光レンズ19の側面には段差19cが形成されており、光出射面19b側の集光レンズ19の外径は、光入射面19a側の集光レンズ19の外径よりも大きい。この段差19cは、開口14aの内側面に形成された段差14bと当接し、光軸方向におけるキャップ12に対する集光レンズ19の相対的な位置決めを行う。
ここで、集光レンズ19の詳細な形状について説明する。図8の(a)は、光軸方向から見た光入射面19aを示す正面図である。図8の(a)に示されるように、光入射面19aは、単一の領域19a1(図のハッチング部分)を含む。領域19a1は、円形の領域であり、その中心は集光レンズ19の中心軸線(光軸)S2と一致する。光入射面19aにおいて光が入射する範囲(レンズ有効径)は、領域19a1と一致する。図8の(b)は、光軸方向から見た光出射面19bを示す背面図である。図8の(b)に示されるように、光出射面19bは、領域19b1(第1領域)および領域19b2(第2領域)を含む。領域19b1は、円形の領域であり、その中心は集光レンズ19の中心軸線(光軸)S2と一致する。領域19b2は、領域19b1を囲む円環状の領域であり、その中心は集光レンズ19の中心軸線(光軸)S2と一致する。本実施形態では、領域19b1と領域19b2とは互いに隣接する。光出射面19bにおいて光が出射する範囲(レンズ有効径)は、領域19b1及び19b2を合成した領域と一致する。
図9の(a)に示されるグラフG11、及び図9の(b)に示されるグラフG13は、光軸S2を含む断面における、光入射面19aの曲率半径と光軸S2からの距離との関係の一実施例を示すグラフである。横軸は、光軸S2と直交する方向の座標位置(単位:mm)を表し、光軸S2を原点とする。図9の(a)の縦軸は、曲率半径(単位:mm)を表す。図9の(b)の縦軸は、レンズ中心に対する曲率半径の増減割合(単位:%)を表す。なお、比較のため、図9の(a)及び(b)それぞれには、従来の光入射面に関するグラフG12,G14それぞれが併せて示されている。図中の矢印Aは、領域19a1の範囲を表す。この例では、領域19a1は光軸から0.40mm以下の範囲内に設定される。この実施例及び比較例では、バックフォーカス(距離L2)が6.75mm、集光レンズ19の焦点距離が3.52と長いことから、光入射面19aにおける光軸S2上の曲率半径を0.75mmとし、光出射面19bにおける光軸S2上の曲率半径を1.1mmとした。
グラフG11,G13に示されるように、集光レンズ19の光入射面19aは、領域19a1の全範囲において、光軸S2からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上である断面形状を有する。ここで、曲率半径の増加率とは、光軸S2からの距離の微小増分ΔYと曲率半径の増分ΔRとの比(ΔR/ΔY)をいう。本実施形態の光入射面19aは凹曲面であるが、曲率半径の符号を正として扱っている。すなわち、光入射面19aの曲率半径は光軸S2において最も小さく、光軸S2から離れるほど増大する。一例では、光軸S2からの距離が±0.15mmを超えるまでは曲率半径が一定であり、光軸S2からの距離が±0.15mmを超えた位置から曲率半径が徐々に大きくなっている。なお、比較例であるグラフG12,G14では、光軸S2からの距離に対する曲率半径の増加率が0以下となっている。すなわち、光入射面の曲率半径は光軸S2において最も大きく、光軸S2から離れるほど減少する。
図10の(a)に示されるグラフG21、及び図10の(b)に示されるグラフG23は、光軸S2を含む断面における、光出射面19bの曲率半径と光軸S2からの距離との関係の一実施例を示すグラフである。横軸は、光軸S2と直交する方向の座標位置(単位:mm)を表し、光軸S2を原点とする。図10の(a)の縦軸は、曲率半径(単位:mm)を表す。図10の(b)の縦軸は、レンズ中心に対する曲率半径の増減割合(単位:%)を表す。なお、比較のため、図10の(a)及び(b)それぞれには、従来の光出射面に関するグラフG22,G24それぞれが併せて示されている。図中の矢印B1は、領域19b1の範囲を表す。この例では、領域19b1は光軸S2から±0.80mmの範囲内に設定される。図中の矢印B2は、領域19b2の範囲を表す。この例では、領域19b2は光軸S2から±0.80〜±1.00mmの範囲内に設定される。
グラフG21,G23に示されるように、集光レンズ19の光出射面19bは、領域19b1の範囲において、光軸S2からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正である断面形状を有する。また、光出射面19bは、領域19b1を囲む領域19b2の範囲において、光軸S2からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負である断面形状を有する。曲率半径の増加率の定義は、光入射面19aの場合と同様である。本実施形態の光出射面19bは凹曲面であるが、光入射面19aと同様に、曲率半径の符号を正として扱っている。すなわち、領域19b1における曲率半径は、光軸S2において最も小さく、光軸S2から離れるほど増加している。また、領域19b2における曲率半径は、光軸S2側において最も大きく、光軸S2から離れるほど減少している。なお、比較例であるグラフG22,G24では、領域19b1,19b2の双方において、光軸S2からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正となっている。すなわち、領域によらず、光入射面の曲率半径は光軸S2において最も小さく、光軸S2から離れるほど増加している。なお、領域19b2の内径は、例えば領域19b2の外径の80%である。
以上に説明した本実施形態の発光モジュール2によって得られる作用効果について説明する。この発光モジュール2では、半導体レーザチップ40から出力された光がまずレンズ60に到達し、平行光となってレンズ60から出力される。次に、この平行光は集光レンズ19に到達し、集光レンズ19によって集光される。発光モジュール2がレンズ60及び集光レンズ19を含む2レンズ系を備えることにより、単一のレンズを備える場合と比較して調芯精度が高まり、半導体レーザチップ40と光ファイバとの光結合効率を向上させることができる。また、集光レンズ19がメニスカスレンズであることにより、集光レンズ19のバックフォーカスを長くすることができる。
また、メニスカスレンズにおいては、光入射面の光軸と光出射面の光軸との位置ずれ(軸ずれ)すなわちディセンターが、半導体レーザチップ40と光ファイバとの光結合効率に影響する。ディセンターに起因する光結合効率の低下を抑制するために、本実施形態では、集光レンズ19の光入射面19aにおいて、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上となっている(図9のグラフG11,G13を参照)。加えて、集光レンズ19の光出射面19bにおいて、領域19b1では、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正となっており、領域19b1を囲む領域19b2では、該光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負となっている(図10のグラフG21,G23を参照)。
ここで、図9のグラフG11,G13に示された形状の光入射面19a、及び図10のグラフG21,G23に示された形状の光出射面19bを有する集光レンズ19を用いた場合(実施例)と、図9のグラフG12,G14に示された形状の光入射面、及び図10のグラフG22,及びG24に示された形状の光出射面を有する集光レンズを用いた場合(比較例)とで、集光レンズの収差、及び半導体レーザチップ40と光ファイバとの結合効率がどのように異なるかを検討する。
図11は、ディセンターが±5μmであるときの、光軸S2からの距離と波面収差との関係を示すグラフである。図11において、グラフG31は実施例における集光レンズ19の波面収差を示し、グラフG32は比較例における集光レンズの波面収差を示す。図11に示されるように、実施例における集光レンズ19の波面収差は、比較例における集光レンズの波面収差と比較して各段に低減される。具体的には、光軸S2からの距離0.15mmが分岐点となり、0.15mmまでは同等であるが、0.15mmを超える領域では光軸S2から遠ざかるほど実施例及び比較例の波面収差の差が拡大する。例えば、比較例では光軸S2からの距離が0.30mmを超えると波面収差が10mλrmsを上回るのに対し、実施例では、光軸S2からの距離にかかわらず波面収差が7mλrms以下に抑制されている。また、光軸S2からの距離が0.30mmを超える領域では、実施例の波面収差が、比較例の波面収差に対して5mλrms以上改善されている。
図12は、ディセンターが±5μmであるときの、光軸S2からの距離とコマ収差との関係を示すグラフである。図12において、グラフG41は実施例における集光レンズ19のコマ収差を示し、グラフG42は比較例における集光レンズのコマ収差を示す。図12に示されるように、実施例における集光レンズ19のコマ収差は、比較例における集光レンズのコマ収差と比較して各段に低減される。具体的には、光軸S2からの距離0.10mmが分岐点となり、0.10mmまでは同等であるが、0.10mmを超える領域では実施例のコマ収差が比較例のコマ収差に対して安定的に小さくなっている。例えば、比較例では光軸S2からの距離が0.15mmを超えるとコマ収差が10mλrmsを上回るのに対し、実施例では、光軸S2からの距離にかかわらずコマ収差が6mλrms以下に抑制されている。また、光軸S2からの距離が0.10mmを超える領域では、実施例のコマ収差が、比較例のコマ収差に対して5mλrms以上改善されている。
図13は、ディセンターが±5μmであるときの、光軸S2からの距離と球面収差との関係を示すグラフである。図13において、グラフG51は実施例における集光レンズ19の球面収差を示し、グラフG52は比較例における集光レンズの球面収差を示す。図13に示されるように、実施例における集光レンズ19の球面収差は、比較例における集光レンズの球面収差と比較して各段に低減される。特に、光軸S2からの距離が0.30mmを超える領域では球面収差がほぼゼロとなっている。また、光軸S2からの距離が0.10mmを超える領域では、実施例の球面収差が、比較例の球面収差に対して3.4mλrms以上改善されている。
図14の(a)及び(b)は、集光レンズ19を通過する光を内側のビームBAと外側のビームBBとに分解した様子を概念的に示す図である。また、下記の表1は、実施例及び比較例のそれぞれにおける、光軸S2からの距離と、外側のビームBBが光ファイバに結合する割合(集光レンズ19を通過したビームBBのうち光ファイバに入射する光量の割合)との関係を示す。すなわち、表1は、平行光(ガウシアンビーム)の裾の光が結合効率にどの程度寄与しているかを表している。
Figure 2020042061
図15は、集光レンズ19のディセンターと、半導体レーザチップ40と光ファイバとの光結合効率の低下量dηとの関係を示すグラフである。横軸は集光レンズ19のディセンター(単位:μm)を表し、縦軸はディセンターが0μmであるときを基準とする光結合効率の低下量dη(単位:dB)を表す。また、グラフG31は実施例を示し、グラフG32は比較例を示す。図15を参照すると、比較例(グラフG32)では、ディセンターが±5μmであるときの光結合効率の低下量dηが約0.2dBとなっている。これに対し、実施例(グラフG31)では、ディセンターが±5μmであるときの光結合効率の低下量dηが約0.075dBにまで低減している。このように、実施例では、外側のビームBBが光ファイバとの結合効率に寄与する度合いが向上し、ディセンターに対する光結合効率の低下が抑制される。これは、前述した波面収差、コマ収差及び球面収差の低減による効果である。すなわち、本実施形態の集光レンズ19によれば、ディセンターによる光結合効率の低下度合いを緩和することができる。
また、本実施形態のように、パッケージ10は、半導体レーザチップ40から出力される光を通過させる開口14aを有し、集光レンズ19は該開口14aに取り付けられてもよい。これにより、集光レンズ19がパッケージ10の外部に設けられる場合と比較して小型の発光モジュール2を提供できる。
また、本実施形態のように、集光レンズ19のバックフォーカス(距離L2)は6mm以上であってもよい。本実施形態の発光モジュール2によれば、このように長いバックフォーカスを実現することができる。
本発明による発光モジュールは、上述した実施形態に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では集光レンズ19がパッケージ10の端壁14に取り付けられる場合を例示したが、集光レンズ19は、パッケージ10以外の構成要素に取り付けられてもよい。その場合、集光レンズ19はパッケージ10の外側に配置されてもよく、パッケージ10の内側に配置されてもよい。
1…光送受信モジュール、2…発光モジュール、3…受光モジュール、4…ジョイント、5…スリーブ、10…パッケージ、11…ステム、11a…主面、12…キャップ、13…リードピン、14…端壁、14a…開口、14b…段差、15…パッケージ、16…ステム、17…キャップ、18…リードピン、19…集光レンズ、19a…光入射面、19a1…領域、19b…光出射面、19b1,19b2…領域、19c…段差、21…熱電変換素子、22…キャリア、22a…突出部、23,24…板状体、25,26…上面、27…接続面、30…サブキャリア、40…半導体レーザチップ、42…高周波配線、45…セラミック基板、45a…高周波配線、46…サーミスタ、47…コンデンサ、50…モニタPD、60…レンズ、61…レンズ本体部分、61a…光入射面、61b…光出射面、63…フランジ部分、65…固定部分、75…接着剤、BA,BB…ビーム、La…出射光、P…集光点、S1,S2…光軸。

Claims (3)

  1. 半導体発光素子と、
    前記半導体発光素子と光結合され、前記半導体発光素子から出力される光を平行光とする第1のレンズと、
    前記第1のレンズを介して前記半導体発光素子と光結合されたメニスカスレンズであって、前記平行光を収束させる第2のレンズと、
    前記第2のレンズから出力される収束光と光結合される光ファイバスタブと、
    を備え、
    前記第2のレンズの光入射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率が0以上である断面形状を有し、
    前記第2のレンズの光出射面は、光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が正である断面形状を有する第1領域と、前記第1領域を囲み、該光軸からの距離に対する曲率半径の増加率の符号が負である断面形状を有する第2領域とを含む、発光モジュール。
  2. 前記半導体発光素子及び前記第1のレンズを収容するパッケージを更に備え、
    前記パッケージは、前記半導体発光素子から出力される光を通過させる開口を有し、前記第2のレンズは該開口に取り付けられている、請求項1に記載の発光モジュール。
  3. 前記第2のレンズのバックフォーカスが6mm以上である、請求項1または2に記載の発光モジュール。
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