JP2020041831A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】対象物の欠陥を新規な方法によって検査する。【解決手段】光源100は、対象物Oに向けて光(例えば、レーザ光)を出射するためのものである。対象物Oの一部分は光源100からの光によって照射されて、対象物Oのこの一部分の温度は上昇する。温度の上昇によって、対象物Oのこの部分は、熱放射によって電磁波(例えば、赤外線)を発生させ、この電磁波は熱応答信号を含んでいる。検出器200は、対象物Oから発生した電磁波(例えば、赤外線)、すなわち、対象物Oの熱応答信号を検出するためのものである。【選択図】図1

Description

本発明は、検査装置及び検査方法に関し、特に、光の照射による対象物の欠陥の検査に関する。
対象物(例えば、パワー半導体装置)の欠陥の検査は、様々な分野で用いられており、例えば、ファクトリーオートメーション分野(例えば、工場のライン)で用いられている。近年、対象物の外観の欠陥の検査だけでなく、対象物の内部の欠陥の検査についても、様々な検討がなされている。
特許文献1には、光の照射による対象物の欠陥の検査について記載されている。特許文献1では、光照射の加熱によって対象物から放射される赤外線を検出する。対象物は、欠陥を有する領域において、欠陥を有しない領域においてよりも、低い熱伝導率を有し得る。欠陥における低熱伝導率によって、対象物は、不均一な熱伝導率分布に応じた温度分布を有し得る。対象物の欠陥は、対象物の温度分布(すなわち、対象物の各位置から放射される赤外線の強度の分布)に基づいて検査され得る。
特許文献2には、赤外線サーモグラフィを用いた対象物の欠陥(クラック)の検査について記載されている。特許文献2では、対象物の温度分布を赤外線サーモグラフィによって検出している。対象物の欠陥からは、空洞放射によって赤外線が放射され得る。空洞放射によって、対象物は、欠陥を有する領域において、欠陥を有しない領域よりも、高温となり得る。対象物の欠陥は、対象物の温度分布に基づいて検査され得る。
特開平9−311109号公報 特開2013−61202号公報
本発明者は、特許文献1に記載の方法及び特許文献2に記載の方法のいずれとも異なる新規な方法による対象物の欠陥の検査を検討した。例えば、特許文献1に記載の方法では、熱伝導率の高い対象物の微細な欠陥の検査は、欠陥による不均一な熱伝導率分布が明瞭に形成され得ないため、困難になり得る。特許文献2に記載の方法では、対象物の内部の欠陥の検査は、空洞放射による赤外線の放射が検出されないため、困難になり得る。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、対象物の欠陥を新規な方法によって検査することにある。
本発明に係る検査装置は、検出器を含んでいる。検出器は、光が照射された際の対象物の熱応答信号を検出するためのものである。
本発明に係る検査方法では、光が照射された際の対象物の熱応答信号を検出器によって検出する。
本発明によれば、対象物の欠陥を新規な方法によって検査することができる。
実施形態1に係る検査装置を説明するための図である。 図1の変形例を示す図である。 図1に示した検査装置によって測定された熱応答信号の一例を示すグラフである。 実施形態2に係る検査装置を説明するための図である。 解析器による解析の一例を説明するための図である。 光源から出力される変調光信号の一例(上段)及びフィルタの第1状態及び第2状態の切換えの一例(下段)を示す図である。 図4の変形例を示す図である。 図4に示した検査装置によって測定された熱応答信号の一例を示すグラフである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、以下に示す説明において、抽出器410、制御器420及び解析器430は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。抽出器410、制御器420及び解析器430は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされた本図の構成要素を実現するプログラム、そのプログラムを格納するハードディスクなどの記憶メディア、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、装置には様々な変形例がある。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る検査装置10を説明するための図である。
図1を用いて、検査装置10の概要を説明する。検査装置10は、検出器200を含んでいる。検出器200は、光を照射された際の対象物Oの熱応答信号を検出するためのものである。
上述した構成によれば、対象物Oの欠陥を新規な方法によって検査することができる。具体的には、上述した構成によれば、対象物Oの熱応答信号(熱応答の時間推移)を検出器200によって検出することができる。対象物Oの熱応答信号は、対象物Oの欠陥の有無によって、各種パラメータ(例えば、周波数、振幅又は位相)について異なり得る。したがって、対象物Oの熱応答信号に基づいて、対象物Oの欠陥を検査することができる。
さらに、上述した構成によれば、対象物Oが高い熱伝導率を有する場合であっても、微細な欠陥を明瞭に検出し得る。具体的には、上述した構成においては、対象物Oの複数部分の熱応答信号を検出することができ、熱応答信号の各種パラメータの高分解能マッピングが可能である。したがって、対象物Oが高い熱伝導率を有する場合であっても、微細な欠陥を明瞭に検出し得る。
さらに、上述した構成によれば、欠陥が対象物Oの内部に存在しても、欠陥を明瞭に検出し得る。具体的には、上述した構成においては、空洞放射による赤外線の放射を検出しなくてもよい。したがって、欠陥が対象物Oの内部に存在しても、欠陥を明瞭に検出し得る。
図1を用いて、検査装置10の詳細を説明する。
検査装置10は、光源100、ドライバ110、検出器200、ステージ300、抽出器410及び制御器420を含んでいる。
光源100は、対象物Oに向けて光(例えば、レーザ光)を出射するためのものである。光源100から出射される光の波長は、例えば、可視光又は赤外光にしてもよい。
光源100は、発光素子102及びコリメートレンズ104を含んでいる。発光素子102は、ビーム拡がりを有する光を出射可能になっている。一例において、発光素子102は、ファイバ付レーザダイオード(LD)にしてもよい。コリメートレンズ104は、発光素子102から出射された光をコリメートするためのものである。光源100は、発光素子102から出射されてコリメートレンズ104によってコリメートされた光を出射可能になっている。
光源100は、一の周波数を有する変調光信号を出力可能になっている。図1に示す例では、変調光信号は、ドライバ110による光源100の直接変調によって出力されている。具体的には、ドライバ110は、発光素子102(例えば、CW(Continuous Wave)レーザ)に注入させる電流に応じて、発光素子102から発せられる光の強度を制御可能になっている。他の例において、変調光信号は、直接変調以外の変調、例えば、外部変調によって出力されてもよい。さらに他の例において、光源100は、パルス光源であってもよい。
対象物Oの一部分は光源100からの光によって照射されて、対象物Oのこの一部分の温度は上昇する。温度の上昇によって、対象物Oのこの部分は、熱放射によって電磁波(例えば、赤外線)を発生させ、この電磁波は熱応答信号を含んでいる。
検出器200は、対象物Oから発生した電磁波(例えば、赤外線)、すなわち、対象物Oの熱応答信号を検出するためのものである。
図1に示す例において、検出器200は、検出素子210及びレンズ222を含んでいる。対象物Oから発生した電磁波は、レンズ222を通過して検出素子210に達する。検出素子210は、対象物Oから発生した電磁波を電気エネルギーに変換するためのものである。検出素子210は、例えば、フォトダイオード(PD)(例えば、InGaAs PD、InAsSb PD又はInSb PD)又はサーモパイルにしてもよい。レンズ222は、対象物Oから発生した電磁波を検出素子210に合焦させるためのものである。レンズ222は、例えば、フッ化カルシウムレンズ、ゲルマニウムレンズ又はセレン化亜鉛レンズにしてもよい。
抽出器410は、対象物Oに照射された光の強度信号に同期した信号を対象物Oの熱応答信号から抽出するためのものである。この構成によれば、高ノイズ環境下においても、対象物Oの熱応答信号を高S/N比で抽出することができる。具体的には、抽出器410は、一の周波数(変調周波数)を有する変調光信号を光源100から出力させており(図1に示す例では、抽出器410は、ドライバ110を制御して、変調光信号を光源100から出力させている。)、対象物Oの熱応答信号から、変調周波数を有する信号を抽出している。一例において、抽出器410は、ロックインアンプによって、変調周波数を有する信号を抽出することができる。
対象物Oは、ステージ300上に搭載されている。ステージ300は、第1ステージ部材310及び第2ステージ部材320を含んでいる。第1ステージ部材310は、一方向に移動可能になっている。第2ステージ部材320は、第1ステージ部材310上に搭載されており、上述した一方向に交わる方向(具体的には、直交する方向)に移動可能になっている。第1ステージ部材310及び第2ステージ部材320を移動させることで、対象物Oを2次元平面内で移動させることができる。
制御器420は、対象物Oの複数部分のそれぞれの熱応答信号を検出器200に検出させるためのものである。制御器420は、対象物Oの各部分の熱応答信号の解析によって対象物Oの各部分の熱応答信号のパラメータを取得してもよく、対象物Oの各部分の熱応答信号のパラメータを対象物Oの各部分に関連付けてマッピングしてもよい。一例において、制御器420は、対象物Oの各部分のパラメータ及び欠陥を有するモデルのパラメータの比較によって、対象物Oの欠陥の有無を判断してもよい。他の例において、制御器420は、対象物Oの各部分のパラメータの相互比較によって、対象物Oの欠陥の有無を判断してもよい。
一例において、制御器420は、ステージ300の制御によって対象物Oを光源100及び検出器200に対して2次元平面内で移動させて、対象物Oの複数部分のそれぞれの熱応答信号を検出器200に検出させることができる。他の例において、制御器420は、光源100及び検出器200を対象物Oに対して移動させて、対象物Oの複数部分のそれぞれの熱応答信号を検出器200に検出させてもよい。
本実施形態によれば、対象物Oの各種条件(例えば、大きさ又は材質)の制限を受けることなく、対象物Oの欠陥を検査することができる。対象物Oは、様々な種類にすることができ、例えば、パワー半導体検査装置に適用することができる。
図2は、図1の変形例を示す図である。
検出器200は、検出素子210、光学系220及び遮光部材230を含んでいる。光学系220は、対象物Oから発生した電磁波を検出素子210に合焦させるためのものである。遮光部材230は、当該電磁波の発生部分と光学的に共役な位置に検出素子210がある場合に当該電磁波を通過させ、当該電磁波の発生部分と光学的に共役な位置から検出素子210がずれている場合に当該電磁波を遮蔽するためのものである。この構成によれば、検出素子210に合焦される電磁波を共焦点光学系によって選択的に検出することができ、対象物Oの欠陥を高い精度で検査することが可能になる。
光学系220は、レンズ222及びレンズ224を含んでいる。図2に示すように、対象物Oの電磁波の発生部分と光学的に共役な位置に検出素子210がある場合、対象物Oから発生した電磁波は、レンズ222及びレンズ224を順に通過し、レンズ222及びレンズ224の間で合焦され、検出素子210に合焦される。レンズ222及びレンズ224のそれぞれは、例えば、フッ化カルシウムレンズ、ゲルマニウムレンズ又はセレン化亜鉛レンズにしてもよい。
遮光部材230は、欠如232(例えば、ピンホール又はスリット)を有している。対象物Oの電磁波の発生部分と光学的に共役な位置に検出素子210がある場合、図2に示すように、レンズ222及びレンズ224の間の合焦点は欠如232内に位置するようになり、電磁波は欠如232を通過することができる。これに対して、対象物Oの電磁波の発生部分と光学的に共役な位置から検出素子210がずれている場合、レンズ222及びレンズ224の間の合焦点は欠如232からずれて、電磁波は欠如232を通過することができない。
図3は、図1に示した検査装置10によって測定された熱応答信号の一例を示すグラフである。
図3では、対象物Oは樹脂とした。
図3に示すように、欠陥を有する位置における熱応答信号の挙動は、欠陥を有しない位置における熱応答信号の挙動と異なっている。図3に示す結果は、各熱応答信号の解析による各熱応答信号の各種パラメータの取得によって、対象物Oの欠陥の検査が可能となることを示唆している。
(実施形態2)
図4は、実施形態2に係る検査装置10を説明するための図である。図5は、解析器430による解析の一例を説明するための図である。実施形態2に係る検査装置10は、以下の点を除いて、実施形態1に係る検査装置10と同様である。
検出器200は、フィルタ240を含んでいる。対象物Oの熱応答信号は、第1波長λ1の電磁波及び第2波長λ2の電磁波を含んでいる。フィルタ240は、第1状態及び第2状態に切り替え可能である。第1状態において、フィルタ240は、第1波長λ1の電磁波を第2波長λ2の電磁波よりも透過可能になる。第2状態において、フィルタ240は、第2波長λ2の電磁波を第1波長λ1の電磁波よりも透過可能になる。
検査装置10は、解析器430を含んでいる。第1波長λ1及び第2波長λ2の間には、第1差(例えば、図5における第1波長λ1及び第2波長λ2の差)がある。第1状態のフィルタ240を透過した電磁波の放射強度(例えば、図5におけるT(K)=273又は400の曲線及び第1波長λ1の直線の交点における放射強度)及び第2状態のフィルタ240を透過した電磁波の放射強度(例えば、図5におけるT(K)=273又は400の曲線及び第2波長λ2の直線の交点における放射強度)の間には、第2差がある。解析器430は、第1差及び第2差の比に基づいて、対象物Oの熱応答信号の発生部分の温度を解析するためのものである。
上述した構成によれば、対象物Oの欠陥を高い精度で検査することができる。具体的には、上述した構成においては、放射強度スペクトル(例えば、図5)において、解析器430は、第1波長λ1における放射強度を示す点及び第2波長λ2における放射強度を示す点を結ぶ直線(例えば、図5において、T(K)=273又は400の曲線上の第1波長λ1の点及び第2波長λ2の点を結ぶ破直線)の傾き(すなわち、第1差及び第2差の比)に基づいて、対象物Oの熱応答信号の発生部分の温度を推定することができる。仮に、1の波長のみに基づいて温度を推定する場合、検出器200によって測定される放射強度はノイズ(例えば、外乱光)によって変動しやすく、放射強度スペクトルから推定される温度が実際の温度からずれやすい。これに対して、上述した傾きはノイズによって変動しにくく(ノイズが検出されても、傾きはほぼ一定のまま上述した直線が高強度放射に向けて移動し得る。)、放射強度スペクトルから推定される温度が実際の温度からずれにくい。したがって、対象物Oの欠陥を高い精度で検査することができる。
図4を用いて、検査装置10の詳細を説明する。
対象物Oの熱応答信号は、複数波長の電磁波を含んでおり、第1波長λ1の電磁波及び第2波長λ2の電磁波を含んでいる。
解析器430は、フィルタ240の第1状態及び第2状態の切換え、すなわち、フィルタ240の透過率を制御している。一例において、フィルタ240は、可変バンドパスフィルタにしてもよい。この例では、第1状態において、フィルタ240は、第1波長λ1の電磁波を透過させるためのバンドパスフィルタとして機能することができ、第2状態において、フィルタ240は、第2波長λ2の電磁波を透過させるためのバンドパスフィルタとして機能することができる。
図5を用いて、解析器430による解析の一例の詳細を説明する。
解析器430は、フィルタ240の動作から第1差を判定することができ、検出器200の検出から第2差を判定することができる。解析器430は、第1差及び第2差の比に基づいて、対象物Oの熱応答信号の発生部分の温度を解析することができる。図5では、T(K)=273における第1差及び第2差の比(T(K)=273の曲線と交差する破直線の傾き)及びT(K)=400における第1差及び第2差の比(T(K)=400の曲線と交差する破直線の傾き)が例示されている。当然のことながら、第1差及び第2差の比は、図5に示した例以外の場合にも、上述した説明にしたがって算出可能である。
図6は、光源100から出力される変調光信号の一例(上段)及びフィルタ240の第1状態及び第2状態の切換えの一例(下段)を示す図である。
図6に示す例において、光源100から出力される変調光信号は、周期的に変化しており、変調周波数を有している。したがって、図1を用いて説明したように、抽出器410は、対象物Oの熱応答信号から、変調周波数を有する信号を抽出することができる。他の例において、光源100から出力される変調光信号の強度は、非周期的に変化していてもよい。
図6に示す例において、フィルタ240は、第1状態(第1波長λ1)及び第2状態(第2波長λ2)に交互に切り替えられている。具体的には、フィルタ240は、第1状態(第1波長λ1)及び第2状態(第2波長λ2)に周期的に切り替えられている。他の例において、フィルタ240は、第1状態(第1波長λ1)及び第2状態(第2波長λ2)に非周期的に切り替えられていてもよい。図6に示す例では、フィルタ240は、低電圧の印加において、第1状態(第1波長λ1)になっており、高電圧の印加において、第2状態(第2波長λ2)になっている。
図6に示す例において、フィルタ240の第1状態(第1波長λ1)及び第2状態(第2波長λ2)の切換えの周期は、光源100の変調光信号の周期より短くなっている。特に図6に示す例では、フィルタ240が第1状態(第1波長λ1)及び第2状態(第2波長λ2)の切換えの前後において、光源100の変調光信号の強度はほとんど変化していない。したがって、光源100の変調光信号の様々な強度において、フィルタ240の第1状態(第1波長λ1)及び第2状態(第2波長λ2)の双方の熱応答信号を測定することができる。
図7は、図4の変形例を示す図である。
図2に示した例と同様にして、検出器200は、検出素子210、光学系220及び遮光部材230を含んでいてもよい。図7に示す例によれば、図2に示した例と同様にして、検出素子210に合焦される電磁波を共焦点光学系によって選択的に検出することができ、対象物Oの欠陥を高い精度で検査することが可能になる。
図8は、図4に示した検査装置10によって測定された熱応答信号の一例を示すグラフである。
図8において、解析器430は、第1差及び第2差の比に基づいて、対象物の熱応答信号の発生部分の温度を解析している。図8では、解析器430の解析にしたがって、温度がプロットされている。
図8に示すように、欠陥を有する位置における熱応答信号の挙動は、欠陥を有しない位置における熱応答信号の挙動と異なっている。図8に示す結果は、各熱応答信号の解析による各熱応答信号の各種パラメータの取得によって、対象物Oの欠陥の検査が可能となることを示唆している。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
10 検査装置
100 光源
102 発光素子
104 コリメートレンズ
110 ドライバ
200 検出器
210 検出素子
220 光学系
222 レンズ
224 レンズ
230 遮光部材
232 欠如
240 フィルタ
300 ステージ
310 第1ステージ部材
320 第2ステージ部材
410 抽出器
420 制御器
430 解析器
O 対象物

Claims (7)

  1. 光が照射された際の対象物の熱応答信号を検出するための検出器を含む検査装置。
  2. 請求項1に記載の検査装置において、
    前記光の強度信号に同期した信号を前記熱応答信号から抽出するための抽出器をさらに含む検査装置。
  3. 請求項1又は2に記載の検査装置において、
    前記対象物の一部分の前記熱応答信号を前記検出器に検出させ、前記対象物の他の部分の他の熱応答信号を前記検出器に検出させるための制御器をさらに含む検査装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の検査装置において、
    前記検出器は、
    検出素子と、
    前記対象物の前記熱応答信号を含む電磁波を前記検出素子に合焦させるための光学系と、
    前記電磁波の発生部分と光学的に共役な位置に前記検出素子がある場合に前記電磁波を通過させ、前記電磁波の発生部分と光学的に共役な位置から前記検出素子がずれている場合に前記電磁波を遮蔽するための遮蔽部材と、
    を含む、検査装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の検査装置において、
    前記対象物の前記熱応答信号は、第1波長の電磁波及び第2波長の電磁波を含み、
    前記検出器は、前記第1波長の電磁波を前記第2波長の電磁波よりも透過可能な第1状態と、前記第2波長の電磁波を前記第1波長の電磁波よりも透過可能な第2状態と、に切り替え可能なフィルタを含む、検査装置。
  6. 請求項5に記載の検査装置において、
    第1差及び第2差の比に基づいて、前記熱応答信号の発生部分の温度を解析するための解析器をさらに含み、
    前記第1差は、前記第1波長及び前記第2波長の間のものであり、
    前記第2差は、前記第1状態の前記フィルタを透過した電磁波の放射強度及び前記第2状態の前記フィルタを透過した電磁波の放射強度の間のものである、検査装置。
  7. 光が照射された際の対象物の熱応答信号を検出器によって検出することを含む、検査方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022185615A1 (ja) * 2021-03-03 2022-09-09 株式会社日立ハイテク 分光測定装置

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