JP2020041588A - フォイル軸受 - Google Patents

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真人 吉野
Masato Yoshino
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Abstract

【課題】各フォイルの下流側端部にセレーションを設けたフォイル軸受の負荷容量を増大させる。【解決手段】各フォイル20が、軸受面を有するトップフォイル部21と、上流側に隣接するフォイル20のトップフォイル部21の軸受面と反対側の面を支持するアンダーフォイル部22とを有する。トップフォイル部21の下流側端部の縁21a及びアンダーフォイル部22の上流側端部の縁22aが、何れも、両端から互いに接近する側へ向けて下流側に変位した略V字形状を成す。トップフォイル部21の下流側端部の縁21aに、複数の山部C1と谷部C2とが交互に配された凹凸形状(セレーションC)が設けられる。山部C1の下流側端部が、その両側に隣接する谷部C2の上流側端部を通る回転方向の線L1,L2の間に配される。【選択図】図5

Description

本発明は、フォイル軸受に関する。
フォイル軸受は、可撓性を有する金属薄板(フォイル)で軸受面を構成し、この軸受面のたわみを許容しながら荷重を支持するものであり、フォイルが撓むことにより、軸の回転速度や荷重、周囲温度等の運転条件に応じて軸受隙間が適切な幅に自動調整されるという特徴を有する。
一般的なフォイル軸受として、軸受面を有する平滑なトップフォイルの背後に波形のバックフォイル(バンプフォイル)を配し、バックフォイルの弾性力により軸受面にばね性を付与する、いわゆるバンプ型のフォイル軸受が知られている(例えば、下記の特許文献1参照)。
この他、バックフォイルを設けず、複数のフォイルを重なり合うように配置して、その重なり部分で軸受面にばね性を付与する、いわゆるリーフ型のフォイル軸受が知られている(例えば、下記の特許文献2参照)。
下記の特許文献3に示されているリーフ型のフォイル軸受では、各フォイルの自由端(下流側端部)の縁に、山部と谷部とを交互に有する凹凸形状を設けることにより、フォイル軸受の負荷容量を増加させている。
また、下記の特許文献4の図6〜8に示されているリーフ型のフォイル軸受では、各フォイルの上流側端部の縁を、両端から互いに接近する側へ向けて下流側に変位させた略V字形状としている。このフォイル軸受では、各フォイルの上流側の縁に乗り上げた隣接するフォイルに略V字形状の段差が形成され、この段差に沿って潤滑流体(エア)が半径方向中央側に集められることで、流体圧が高められて負荷容量が増大する。このフォイル軸受では、各フォイルの下流側の端部の縁も、上流側の端部の縁と同様に略V字形状を成している。
実開昭61−36725号公報 特公平4−54309号公報 特開2013−47555号公報 特開2015−113928号公報
上記特許文献3に示されているフォイル軸受において、フォイルの下流側端部の縁に凹凸形状を設けることで負荷容量が増大する原理は以下の通りである。各フォイルと軸(スラストカラー)との間には、下流側に行くにつれて隙間幅が小さくなる楔状の軸受隙間が形成され、隙間幅が最小となる各フォイルの下流側端部において、軸受隙間の流体圧が最大となる。例えば、フォイル軸受の作動流体が低粘度の流体(例えばエア)である場合、軸の回転速度が高くなるにつれて、軸の表面付近の流速ばかりが高くなり、軸受隙間全体の流速は高くなりにくいため、軸受隙間の最小隙間部に押し込まれる流量が増えにくい。
そこで、図10に示すように、各フォイル120の下流側端部の縁120aに凹凸形状としてのセレーションC’を設けると、セレーションC’の山部C1’では流体圧が高圧となる一方で、セレーションC’の谷部C2’では流体圧が開放されて低圧となる。このようなセレーションC’の山部C1’と谷部C2’との間に生じる流体の圧力差により、軸受幅方向(ラジアル軸受では軸方向、スラスト軸受では半径方向)の流体の速度差と、隙間方向(軸受面と直交する方向)の二次流れが発生する。この二次流れにより、軸の表面付近の流体の速度エネルギーが隙間方向に伝わり、軸受隙間全体の流速が高められ、最小隙間部に押し込まれる流量が増えて負荷容量が増加する。
本発明は、上記のような各フォイルの下流側端部にセレーション等の凹凸形状を設けたリーフ型のフォイル軸受を改良して、負荷容量をさらに増大させることを目的とする。
例えば、上記特許文献4に示されているような略V字形状を成した各フォイルの下流側端部の縁に、上記特許文献3に示されているようなセレーションを適用すれば、負荷容量の向上が期待できる。図11に、リーフ型のスラストフォイル軸受の各フォイル220の下流側端部にセレーションCを適用した例を示す。この例では、各フォイル220の下流側端部の縁221の頂部よりも外径側(図11では上側)の山部C1は、軸の回転方向(点線参照)に対して外径側に傾斜した方向に突出している。この場合、各谷部C2を回転方向下流側に延長した経路上に、隣接する山部C1が迫り出しているため、山部C1と谷部C2の圧力差により生じた二次流れが下流側の山部C1で阻害され、負荷容量が低下する恐れがある。
そこで、本発明は、軸の相対回転方向に並べて配された複数のフォイルを有するフォイル軸受であって、各フォイルが、軸受面を有するトップフォイル部と、上流側に隣接するフォイルのトップフォイル部の前記軸受面と反対側の面を支持するアンダーフォイル部とを有し、前記トップフォイル部の下流側端部の縁及び前記アンダーフォイル部の上流側端部の縁が、それぞれ両端から互いに接近する側へ向けて下流側に変位した略V字形状を成し、前記トップフォイル部の下流側端部の縁に、複数の山部及び谷部を交互に有する凹凸形状が設けられ、各山部の下流側端部が、その両側に隣接する前記谷部の上流側端部を通る前記相対回転方向の線の間に配されたフォイル軸受を提供する。
このように、本発明に係るフォイル軸受では、トップフォイル部の下流側端部の縁に設けられた凹凸形状(例えばセレーション)を、各山部の下流側端部が、その両側に隣接する谷部の上流側端部を通る回転方向線の間に配するように形成した。この場合、凹凸形状の山部が、回転方向に沿って下流側に突出するため、凹凸形状の各谷部を回転方向下流側に延長した経路上に、隣接する山部が迫り出さない。これにより、凹凸形状の山部と谷部の圧力差で生じた二次流れが下流側の山部で阻害される事態が回避されるため、軸受隙間全体の流量を効率的に増大させることができる。
上記のフォイル軸受は、軸をラジアル方向に支持するラジアル軸受としても、軸をスラスト方向に支持するスラスト軸受としても使用することができる。
上記のフォイル軸受に対して軸が相対回転したとき、略V字形状を成したトップフォイル部の下流側端部の縁の頂部付近において、軸受隙間の流体圧が最大となる。従って、トップフォイル部の下流側端部の縁のうち、該縁の頂部を含む領域に凹凸形状を設ければ、山部と谷部とで圧力差が発生しやすいため、二次流れを効果的に発生させることができる。
上記のフォイル軸受をスラスト軸受として使用する場合、略V字形状を成した各フォイルの下流側端部の縁の外径側領域は、内径側領域と比べて、回転方向に対する角度が小さくなることが多い。このように、回転方向に対する角度が小さい縁の外径側領域に、上記のような回転方向に沿って下流側に突出した山部を設けると、山部の軸回転方向長さが長くなるため、山部が軸と接触しやすくなって負荷容量の低下やフォイルの異常摩耗を招く恐れがある。従って、トップフォイル部の下流側端部の縁の外径側領域に、山部及び谷部を有さない平滑領域を設けて、軸回転方向長さの長い山部を省略することが好ましい。具体的には、略V字形状を成したトップフォイル部の下流側端部の縁のうち、圧力差を発生させやすい頂部を含む領域に凹凸形状を設け、凹凸形状の外径側に平滑領域を設けることが好ましい。
以上のように、各フォイルの下流側端部の縁に設けられた凹凸形状を特定することで、軸受隙間の流量を効率的に増やして、フォイル軸受の負荷容量を増大させることができる。
本発明の一実施形態に係るフォイル軸受の断面図である。 上記フォイル軸受を軸方向から見た正面図である。 上記フォイル軸受に設けられたフォイルの正面図である。 図2のX−X線における断面図である。 図2の拡大図である。 他の実施形態に係るフォイル軸受の正面図である。 さらに他の実施形態に係るフォイル軸受の正面図である。 さらに他の実施形態に係るフォイル軸受の正面図である。 下流側端部の縁の全域にセレーションが設けられたフォイルの正面図である。 従来のフォイル軸受のフォイルに設けられたセレーションを概略的に示す正面図である。 略V字形状のフォイルの縁にセレーションを適用した例を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態に係るフォイル軸受1は、図1に示すように、軸2を回転自在にスラスト方向に支持するものであり、作動流体として空気を用いる空気動圧軸受である。フォイル軸受1は、円盤状のフォイルホルダ10と、フォイルホルダ10の端面11に取り付けられた複数のフォイル20とを有する。尚、以下の説明では、軸2が正方向(図2の矢印方向)に回転したときの、フォイル20に対する流体の流れ方向下流側を「下流側」と言い、その反対側を「上流側」と言う。
フォイルホルダ10は、金属や樹脂等で円盤状に形成される。軸2に設けられたスラストカラー3と軸方向に対向するフォイルホルダ10の一方の端面11には、複数のフォイル20が取り付けられる。フォイルホルダ10の他方の端面12は、フォイル軸受1が組み込まれる設備(例えばガスタービン等のターボ機械)のハウジングに固定される。
フォイル20は、ばね性に富み、かつ加工性のよい金属で形成され、例えば鋼や銅合金で形成される。フォイル20は、厚さ20μm〜200μm程度の金属薄板にプレス加工や放電加工を施すことで形成される。本実施形態のように作動流体として空気を用いる空気動圧軸受では、雰囲気に潤滑油が存在しないため、ステンレス鋼もしくは青銅でフォイル20を形成することが好ましい。
複数のフォイル20は、図2に示すように、軸2の回転方向に並べて配置される。各フォイル20は、図3に示すように、トップフォイル部21と、トップフォイル部21の上流側に設けられたアンダーフォイル部22と、アンダーフォイル部22の外径側に設けられた固定部23とを一体に備える。トップフォイル部21の下流側端部の縁21aは、半径方向両端から互いに接近する側(中央側)へ向けて下流側に変位した略V字形状を成している。アンダーフォイル部22の上流側端部の縁22aも、半径方向両端から中央側へ向けて下流側に変位した略V字形状を成している。図示例では、これらの縁21a,22aの頂部(下流側端部)が略円弧状に丸まっている。
各フォイル20の固定部23は、フォイルホルダ10の端面11に溶接等の適宜の手段で固定される。全てのフォイル20をフォイルホルダ10に取り付けた状態では、図4に示すように、各フォイル20のトップフォイル部21が、下流側に隣接するフォイル20のアンダーフォイル部22に乗り上げて配置される。トップフォイル部21のスラストカラー3側の面(図2で見えている面)は軸受面として機能し、この軸受面が、下流側に隣接するフォイル20のアンダーフォイル部22で背後から支持される。各フォイル20が、隣接するフォイル20に乗り上げて形成される湾曲部により、トップフォイル部21に隙間方向(スラスト方向)のばね性が付与される。
図5に示すように、トップフォイル部21の下流側端部の縁21aには、山部C1と谷部C2とを交互に有する凹凸形状としてのセレーションCが設けられる。本実施形態では、トップフォイル部21の下流側端部の縁21aの全域にセレーションCが設けられる(図3参照)。セレーションCの全ての山部C1は、それぞれの両側に隣接する谷部C2の頂点(上流側端部)を通る回転方向の線L1,L2の間に配される。これにより、山部C1が、回転方向で下流側に突出して設けられる。具体的には、各山部C1の外径側の稜線が、外径側に隣接する谷部C2の頂点を通る回転方向の線L1よりも内径側に配され、且つ、各山部C1の内径側の稜線が、内径側に隣接する谷部C2の頂点を通る回転方向の線L2よりも外径側に配される。
軸2が正方向(図4の矢印方向)に回転すると、フォイル軸受1のフォイル20の軸受面とスラストカラー3の端面3aとの間に軸受隙間Gが形成され、軸受隙間Gに生じる空気膜の圧力により、軸2がスラスト方向に支持される。このとき、荷重や軸2の回転速度、周囲温度等の運転条件に応じて各フォイル20が変形することで、軸受隙間Gが運転条件に応じた適切幅に自動調整される。そのため、高温・高速回転といった過酷な条件下でも、軸受隙間Gを最適幅に管理することができ、軸2を安定して支持することが可能となる。
具体的に、各フォイル20のトップフォイル部21が、下流側に隣接するフォイル20のアンダーフォイル部22に乗り上げて湾曲することにより、各フォイル20の軸受面とスラストカラー3の端面3aとの間に、下流側へ向けて漸次縮小した楔状の軸受隙間Gが形成される。そして、軸2の回転に伴って、軸受隙間Gの空気が、各フォイル20のトップフォイル部21の下流側端部付近とスラストカラー3の端面3aとの間に形成される最小隙間部G1に押し込まれることにより、空気圧が高められる。このとき、図3に示すように、各フォイル20のアンダーフォイル部22の上流側端部の縁22aが略V字形状を成していることで、これに乗り上げたフォイル20のトップフォイル部21に、略V字形状の段差が形成される。この段差に沿って、軸受面の半径方向中央に空気が集められることで、軸受隙間Gの空気圧がさらに高められる。
また、図5に示すように、各フォイル20のトップフォイル部21の下流側端部の縁21aに、山部C1及び谷部C2を交互に有するセレーションCが設けられているため、軸受隙間Gの最小隙間部G1における圧力が、山部C1において高くなり、谷部C2において低くなる。この圧力差により、軸受隙間Gの最小隙間部G1の流体に、隙間方向(図4の上下方向)の速度成分を有する二次流れF2が発生する。この二次流れにより、スラストカラー3の端面3a付近の流体の流れF1の速度エネルギーが隙間方向に伝わり、軸受隙間G全体の流量が増えて負荷容量が増加する。特に、軸受隙間Gの空気圧は、トップフォイル部21の下流側端部の縁21aの頂部付近の領域P(図5参照)において最大となるため、頂部付近に設けられたセレーションCの山部C1と谷部C2とで圧力差が特に大きくなり、隙間方向の二次流れF2が発生しやすくなる。
このとき、図5に示すように、セレーションCの全ての山部C1が、回転方向に沿って下流側に突出している(すなわち、両側に隣接する谷部C2の頂点を通る回転方向の線L1,L2の間に配されている)ため、山部C1と谷部C2の圧力差に起因する二次流れF2が、下流側に隣接する山部C1により阻害されない。これにより、セレーションCによる軸受隙間Gの流量の増大効果が効率的に発揮され、負荷容量がさらに高められる。
本発明は上記の実施形態に限られない。以下、本発明の他の実施形態について説明するが、上記の実施形態と重複する点は説明を省略する。
図5に示す例では、各フォイル20のトップフォイル部21の下流側端部の縁21aに設けられたセレーションCの山部C1の頂点が、両側に隣接する谷部C2の頂点を通る回転方向の線L1,L2の略中央に配された場合を示したが、これに限られない。例えば、セレーションCの山部C1の頂点を、図6に示すように、外径側に隣接する谷部C2の頂点を通る回転方向の線L1寄り(図示例では回転方向線L1上)に設けたり、図7に示すように、内径側に隣接する谷部C2の頂点を通る回転方向の線L2寄り(図示例では回転方向線L2上)に設けたりしてもよい。
図8に示す実施形態では、各フォイル20のトップフォイル部21の下流側端部の縁21aのうち、頂部(下流側端部)を含む領域にセレーションCを設け、このセレーションCの外径側に、山部及び谷部を有さない平滑領域Qを設けている。図示例では、トップフォイル部21の下流側端部の縁21aのうち、頂部を含む略円弧状の領域にセレーションCが設けられ、その外径側に設けられた略直線状の領域に平滑領域Qが設けられる。
図8に示すフォイル20の設計思想を、図9を用いて詳しく説明する。図9に示すフォイル20は、図5と同様に、トップフォイル部21の下流側端部の縁21aの全域に、回転方向に沿って下流側に突出したセレーションCを設けたものである。このフォイル20の山部C1の頂点を結ぶ仮想線Mと、谷部C2の頂点を結ぶ仮想線Nとは、平行且つ一定間隔となっている。このとき、縁21aの頂部よりも外径側の山部C1は、回転方向長さS1が頂部付近の山部C1の回転方向長さS2よりも長く、回転方向に沿って延びる細長い三角形となっている。このような細長形状の山部C1は、軸2の回転に伴う流体の流れにより変形してスラストカラー3と接触しやすいため、負荷容量の低下やフォイル20の異常摩耗を招く恐れがある。
そこで、図8に示すフォイル20では、下流側端部の縁21aに設けられたセレーションCのうち、細長形状となる外径側の山部C1を省略している。詳しくは、図9に示すフォイル20の下流側端部の縁21aにおいて、谷部C2の頂点を結ぶ仮想線Nに対する各山部C1の外径側の稜線の角度を、外径側から順にθ1,θ2・・・としたとき、縁21aの頂部よりも少し外径側に設けられた山部C1(具体的には、略円弧状を成した頂部付近の領域とその外径側の略直線状の領域との境界付近に設けられた山部C1)において、上記の仮想線Nに対する外径側の稜線の角度θ4が最大(略180°)となる。この山部C1よりも外径側のセレーションCを省略して平滑領域Qを設けたものが、図8に示すフォイル20となる。
以上の実施形態では、トップフォイル部21の下流側端部の縁21aに設けられる凹凸形状がセレーションである場合を示したが、これに限らず、波形の凹凸形状や、矩形や台形の凸部及び凹部を有する凹凸形状を設けてもよい。
以上の実施形態では、フォイル軸受1が、軸2をスラスト方向に支持するスラストフォイル軸受である場合を示したが、これに限らず、軸をラジアル方向に支持するラジアルフォイル軸受に本発明を適用してもよい。
以上の実施形態では、フォイル軸受1を固定し、軸2を回転させた場合を示したが、これに限らず、軸2を固定し、フォイル軸受1を回転させてもよい。ただし、フォイル軸受1を回転させると、フォイルに遠心力が加わるため、遠心力で破損しないようにフォイルを設計する必要がある。
以上に示したフォイル軸受1は、ガスタービンやターボチャージャ(過給機)等のターボ機械の他、自動車等の車両用軸受、あるいは産業機器用の軸受等として使用することが可能である。
以上に示したフォイル軸受は、作動流体として空気を使用した空気動圧軸受のみならず、作動流体として潤滑油を使用した油動圧軸受としても使用することができる。
1 フォイル軸受
2 軸
3 スラストカラー
10 フォイルホルダ
20 フォイル
21 トップフォイル部
22 アンダーフォイル部
23 固定部
C セレーション(凹凸形状)
C1 山部
C2 谷部
Q 平滑領域
G 軸受隙間
G1 最小隙間部

Claims (4)

  1. 軸の相対回転方向に並べて配された複数のフォイルを有するフォイル軸受であって、
    各フォイルが、軸受面を有するトップフォイル部と、上流側に隣接するフォイルのトップフォイル部の前記軸受面と反対側の面を支持するアンダーフォイル部とを有し、
    前記トップフォイル部の下流側端部の縁及び前記アンダーフォイル部の上流側端部の縁が、それぞれ両端から互いに接近する側へ向けて下流側に変位した略V字形状を成し、
    前記トップフォイル部の下流側端部の縁に、複数の山部及び谷部を交互に有する凹凸形状が設けられ、
    各山部の下流側端部が、その両側に隣接する前記谷部の上流側端部を通る前記相対回転方向の線の間に配されたフォイル軸受。
  2. 前記軸をスラスト方向に支持する請求項1に記載のフォイル軸受。
  3. 略V字形状を成した前記トップフォイル部の下流側端部の縁のうち、該縁の頂部を含む領域に前記凹凸形状を設けた請求項1又は2に記載のフォイル軸受。
  4. 略V字形状を成した前記トップフォイル部の下流側端部の縁のうち、該縁の頂部を含む領域に前記凹凸形状を設け、該凹凸形状の外径側に、山部及び谷部を有さない平滑領域が設けられた請求項2に記載のフォイル軸受。
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