JP2020041337A - テンドンの頭部定着構造 - Google Patents

テンドンの頭部定着構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2020041337A
JP2020041337A JP2018169744A JP2018169744A JP2020041337A JP 2020041337 A JP2020041337 A JP 2020041337A JP 2018169744 A JP2018169744 A JP 2018169744A JP 2018169744 A JP2018169744 A JP 2018169744A JP 2020041337 A JP2020041337 A JP 2020041337A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tendon
tubular member
head
outer periphery
wedge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018169744A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6543398B1 (ja
Inventor
明 野口
Akira Noguchi
明 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Sangyo KK
Original Assignee
Kowa Sangyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kowa Sangyo KK filed Critical Kowa Sangyo KK
Priority to JP2018169744A priority Critical patent/JP6543398B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6543398B1 publication Critical patent/JP6543398B1/ja
Publication of JP2020041337A publication Critical patent/JP2020041337A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

【課題】施工時融通性に優れ、テンドンの頭部に設けられる荷重調整代に損傷を与えることなく適切な位置合わせを容易に行うことができ、施工に必要とされる十分な荷重調整代を設けることができるテンドンの頭部定着構造を提供する。【解決手段】テンドン2が挿通される筒部材1を備える。テンドンと筒部材の相対移動が可能とされ、筒部材の外周にネジ溝12が形成される。筒部材の一端にテンドンの一部を保持するヘッド部材が当接し、又は、筒部材の一端でテンドンの一部が保持される。筒部材の外周に嵌装されネジ溝に螺合するナット部材3が支圧板6に当接する。筒部材は支圧板を貫通してもよい。【選択図】図1

Description

本発明は、地すべりなどを防止するための、斜面・のり面の地山安定対策工に使用されるグラウンドアンカー工法において、グラウンドアンカー(以下、テンドンという)の頭部を地山に定着させる構造に関するものである。
グラウンドアンカー工法では、頭部、自由長部、及びアンカー体で構成されるテンドン(テンドン引張材、或いはストランドと称される場合もある)が用いられる。
アンカー体は、セメントグラウトの注入でテンドンを地山に固定する機能を有する。また、自由長部は、テンドンを伸縮可能なフリーな状態とするための部位である。
頭部は、テンドンを地山表面で、のり枠や受圧板などの受圧構造物に定着させるための部位である。テンドンをジャッキにて緊張させ、アンカーヘッドやくさびなどの冶具を用いて、受圧構造物に定着させる。なお、頭部が受圧構造物に定着された状態において、テンドンには引張力が作用した状態となる。そして、当該引張力は、その反力として地山に圧縮力を作用させることから、地すべりなどの不安定挙動を抑止できる。
テンドンの頭部を受圧構造物に定着させる構造としては、例えば、特開平11−181768号公報に開示されている構造(以下、圧着グリップネジ定着型とする)が知られている。この圧着グリップネジ定着型では、外周部にネジ溝が刻設された筒状の剛性な耐荷体(以下、マンションとする)をテンドンの頭部に圧着させ、マンションの外周に嵌装された定着ナット及び定着ナットと受圧構造物の間に配置される支圧板(アンカープレート)を介して受圧構造物に頭部が定着される。また、定着ナットとマンションは螺合しているため、定着ナットの位置を調整することにより引張力を調整することができる。
一方、別の構造として、例えば、実公平7−25364号公報に開示されている構造(以下、リング付くさびアンカーヘッド定着型とする)が知られている。このリング付くさびアンカーヘッド定着型では、外周に雄ねじが形成され、くさび挿入可能なテーパー状の開口部を有する鋼材挿通孔を貫通させた円盤状の定着体(以下、アンカーヘッドとする)とくさびを使用し、アンカーヘッド及びアンカーヘッドと受圧構造物の間に配置される支圧板を介して受圧構造物に頭部を定着させることができる。また、アンカーヘッドの外周に螺合するナット体の位置を調整することにより引張力を調整することができる。
特開平11−181768号公報 実公平7−25364号公報
圧着グリップネジ定着型は、引張力の荷重調整代を大きく取ることができる利点がある。しかしながら、生産工場にて自由長部の長さが固定されて製造されるため、建設現場での施工時に安定対策用の地すべり面が変化した場合には、それに対応させることが難しかった。すなわち、施工時融通性に劣っていた。
また、剛性な耐荷体であるマンションを、削孔と受圧構造物の孔が開口する方向に沿って、その向きを調整することが極めて難しく、位置合わせ作業に手間と時間を要していた。更に、油圧ジャッキなどを使用して緊張定着作業を行うと、自由長には伸びが発生する。そして、初期にマンションを設置した位置が地上側へ移動し支圧板と擦れると、マンション外周に形成されたネジ溝が損傷し、定着ナットの嵌装が困難になる場合があった。更にまた、テンドンの設置が完了した状態において、また自由長の伸びは長さや地質条件によって変化し一定ではない場合もある為、ロングマンションなどを使用するとマンション部が地中で露出し、地中に配置される部位は、十分な防錆処理が施されていないと、腐食による問題を引き起こす場合があった。
一方、リング付くさびアンカーヘッド定着型では、これらの問題は生じないものの、引張力の荷重調整代を大きくすると、アンカーヘッドの外周に嵌装されるナット体の長さ寸法が大きくなり、受圧構造物からの突出部分が大きくなってしまう。そのため、荷重調整代を、あまり大きくできないという問題がある。
そこで、本発明は、施工時融通性に優れ、適切な位置合わせを容易に行うことができ、テンドンの頭部に設けられる荷重調整代に損傷を与えることなく、施工に必要とされる十分な荷重調整代を設けることができるテンドンの頭部定着構造を提供することを目的とする。
本発明に係る第一のテンドンの頭部定着構造は、テンドンが挿通される筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端に前記テンドンの一部を保持するヘッド部材が当接し、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が支圧板に当接する。
前記筒部材が前記支圧板を貫通していてもよい。
本発明に係る第二のテンドンの頭部定着構造は、テンドンが挿通される筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端で前記テンドンの一部が保持され、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が支圧板に当接し、前記筒部材が前記支圧板を貫通している。
本発明に係る第一のテンドンの頭部定着構造によれば、テンドンに引張力が作用する状態で、その一部をヘッド部材で保持することにより、ヘッド部材、筒部材、ナット部材及び支圧板を介し受圧構造物にテンドンを定着させることができる。また、テンドンが定着した状態で、ナット部材の筒部材に対する位置を調整することにより、テンドンに作用する引張力を調整することができる。
更に、テンドンと筒部材の相対移動が可能とされているため、安定対策用の地すべり面が変化した場合にも、テンドンの受圧構造物に定着される部位を自由に調整することができる。すなわち、施工時融通性に優れたものとなる。
更にまた、テンドンの、受圧構造物の開口部に配置される部位を剛性な耐荷体であるマンションとする必要はなく、位置合わせ作業を容易に行える柔軟性を持たせることができ、テンドンを孔内へ挿入した後に筒部材を設置出来ることから、筒部材の外周に形成されたネジ溝が破損するおそれがない。
更にまた、筒部材の長さ寸法を大きくとることにより引張力の荷重調整代を大きくすることができ、ナット部材よりも径の小さい筒部材のみが受圧構造物から突出することになるため、引張力の荷重調整代を大きくしても受圧構造物からの突出部分を小さく抑えることができる。
従って、本発明に係る第一のテンドンの頭部定着構造は、施工時融通性に優れたものとなり、テンドンの頭部に設けられる荷重調整代に損傷を与えることなく適切な位置合わせを容易に行うことができ、施工に必要とされる十分な荷重調整代を設けることができる。
筒部材が支圧板を貫通していてもよく、この場合、荷重調整代を大きく取りながら、受圧構造物からの突出部分を更に小さく抑えることができる。
筒部材が支圧板を貫通する場合に地中側に配置される部位は、腐食による問題の発生を防止するため、防錆処理を施しておくことが好ましいところ、地中側に配置される部位は設計により予め決めることができる。そのため、マンションの地中側に配置される部位が定まっていない、従来の圧着グリップネジ定着型と比較し、より適切な防錆処理を効率よく施すことができる。また、防錆処理を必要としないステンレス等の錆びない素材を使用する場合には、適切な長さとすることによりコストの低減を図ることも出来る。
本発明に係る第二のテンドンの頭部定着構造によれば、テンドンに引張力が作用する状態で、その一部を筒部材で保持することにより、筒部材、ナット部材及び支圧板を介し受圧構造物にテンドンを定着させることができる。また、テンドンが定着した状態で、ナット部材の筒部材に対する位置を調整することにより、テンドンに作用する引張力を調整することができる。
そして、第一のテンドンの頭部定着構造と同様に、施工時融通性に優れたものとなり、テンドンの頭部に設けられる荷重調整代に損傷を与えることなく適切な位置合わせを容易に行うことができ、施工に必要とされる十分な荷重調整代を設けることができる。
本発明に係るテンドンの頭部定着構造の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係るテンドンの頭部定着構造の他の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係るテンドンの頭部定着構造の他の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係るテンドンの頭部定着構造の他の実施形態を示す縦断面図である。
図1を参照しながら、本発明に係るテンドンの頭部定着構造の実施形態を説明する。
図1に示す頭部定着構造は、テンドン2が挿通される筒部材1を備える。なお、図1には、筒部材1の縦断面が示されているが、図示の便宜上、筒部材1の断面を意味するハッチングは省略さている。
筒部材1は、挿通されるテンドン2の外径よりも大きい内径の貫通孔11を有し、テンドン2と筒部材1の相対移動が可能とされている。
筒部材1の外周にはネジ溝12が形成され、このネジ溝12に螺合するナット部材3が、筒部材1の外周に嵌装されている。
筒部材1の一方の端面には、貫通孔11よりも径の大きい凹陥部13が設けられている。そして、凹陥部13の内側面に適合する輪郭を有する楔受部材4が、凹陥部13に嵌装されている。
楔受部材4は、凹陥部13に嵌装された状態において、凹陥部13に対峙する面が凹陥部13の底面全体で当接するものとなっている。また、凹陥部13に嵌装された状態において、筒部材1の貫通孔11に連通し、テンドン2が挿通される貫通孔41を有している。
楔受部材4の貫通孔41は、筒部材1の貫通孔11に連通しない側で、筒部材1の貫通孔11の径よりも大きく開口している。そして、貫通孔41の大きい開口側の端部は、開口から貫通孔11側に向かって縮径し、円錐台形の定着楔5を受け入れることが可能な形状とされた楔受口42となっている。なお、この実施形態では、楔受部材4と定着楔5が、本発明のヘッド部材を構成している。
定着楔5は、同じ形状の二つの楔構成部材51、51で構成されている。これら楔構成部材51、51の夫々には、テンドン2の外周に適合する形状の凹陥部が設けられており、この凹陥部をテンドン2の外周に当てがい、楔構成部材51、51でテンドン2を挟持することにより、テンドン2の外周に定着楔5が配置された状態となる。そして、定着楔5を楔受部材4の楔受口42に嵌め込むことにより、緊張された状態にあるテンドン2を固定するものとなっている。
テンドン2を使用したグラウンドアンカー工の対象となる斜面の地山表面には、図示しない受圧構造物が設置されている。そして、受圧構造物の表面に支圧板6が配置されている。なお、図1には、支圧板6の断面が示されているが、図示の便宜上、支圧板6の断面を意味するハッチングは省略さている。
支圧板6には、テンドン2が挿通される貫通孔61が設けられ、筒部材1の外径は、支圧板6の貫通孔61の内径より小さいものとされている。また、筒部材1の外周に嵌装されたナット部材3が支圧板6の上面に当接し、テンドン2の頭部が、定着楔5、楔受部材4、筒部材1、ナット部材3及び支圧板6を介し受圧構造物に定着された状態となっている。
次に、この定着構造を採用したグラウンドアンカー工法の施工手順を説明する。
まず、テンドン2の図示しないアンカー体を造成する。すなわち、テンドンを地山に形成された削孔に挿入し、そこにセメントグラウトを注入し固化させ、地山に固結する。
地山への固結作業完了後、テンドン2の位置合わせを行い、テンドン2が削孔の軸線に重なる配置とする。そして、位置合わせ作業完了後、筒部材1をテンドン2に押し込み、テンドン2を支圧板6の貫通孔61に挿通させる。また、ナット部材3を筒部材1の外周に嵌装し、受圧構造物の表面に配置された受圧板6に当接した状態にする。更に、楔受部材4を筒部材1の凹陥部13に嵌装する。
続いて、緊張用ジャッキでテンドン2を引っ張り、定着楔5をテンドン2の外周に配置する。そして、テンドン2の引っ張り力を弱めて定着楔5を楔受部材4の楔受口42に嵌装することにより、テンドン2の頭部が受圧構造物に定着した定着構造となすことができる。
なお、テンドン2を定着させた後、定着楔5から長く突出したテンドン2の端部は短く切断し、図示しない蓋部材を被せておくことが好ましい。この場合、定着構造の防食を図ることができる。なお、蓋部材の内部にグリス等の防錆材を充填しておくことにより、防食効果を更に高めることができる。
テンドン2が定着した状態において、筒部材1が荷重調整代として機能する。そして、ナット部材3の筒部材1に対する位置を調整することにより、テンドン2に作用する引張力を調整することができる。
この実施形態によれば、テンドン2が定着した状態で、ナット部材3の筒部材1に対する位置を調整することにより、テンドン2に作用する引張力を調整することができる。また、テンドン2に対し定着楔5を配置する部位は、建設現場での施工時に安定対策用の地すべり面の変化に対応させることができる。従って、施工融通性に優れている。
また、この実施形態によれば、テンドン2の定着に利用されるヘッド部材(楔受部材4と定着楔5)をテンドン2の任意の位置に固定できるため、テンドン2の削孔開口部に配置される部位を剛性な耐荷体であるマンションとする必要はなく、位置合わせ作業を容易に行える柔軟性を持たせることができ、筒部材1はテンドン2を孔内へ挿入後に装着できるため、緊張定着作業において筒部材1の外周に形成されたネジ溝が破損するおそれがない。従って、適切な位置合わせを容易に行うことができ、テンドン2の頭部に設けられる荷重調整代に損傷を与えるおそれもない。
更にまた、この実施形態によれば、筒部材1の長さ寸法を大きくとることにより引張力の荷重調整代を大きくすることができ、ナット部材3よりも径の小さい筒部材1のみが受圧構造物から突出することになるため、引張力の荷重調整代を大きくしても受圧構造物からの突出部分を小さく抑えることができる。従って、施工に必要とされる十分な荷重調整代を設けることができる。
なお、この実施形態では、筒部材1が支圧板6を貫通しており、楔受部材4が当接していない端部、すなわち、下側の部位14が支圧板6の受圧構造物との接触面(以下、接地面62とする)より地中側に配置することにより筒部材1の長さ寸法を大きくし、荷重調整代を大きくしている。ただし、筒部材1の下側の部位14の位置は、必要とされる荷重調整代に応じて決めることができ、支圧板6の上側に配置してもよい。
筒部材1の下側の部位14を支圧板6の接地面62より地中側に配置する場合、防錆処理を施すことが好ましい。防錆処理には、公知の手法を採用することができるが、溶融アルミメッキを施すことが好ましい。なお、筒部材1の材質として、ステンレスなどの耐食性に優れたものを採用した場合は防錆処理を省いてもよい。
筒部材1の下側の部位14が支圧板6よりも上側に配置される場合、テンドン2に作用する引張力に対抗し、ナット部材3の筒部材1に対する位置を維持するために必要な段数のねじ山を螺合させる。この実施形態では、テンドン2として、1×φ12.7mm、1×φ15.2mm、1×φ17.8mm、1×φ21.8mmの4種類が想定されているが、この場合、テンドン2に適切な引張力が作用した状態で必要なねじ山が螺合していれば、ナット部材3の筒部材1に対する位置を維持することができる。
この実施形態では、テンドン2のシース21で被覆された部位が筒部材1の内部に密着した状態となっている。そのため、水分の筒部材1の内部への侵入が抑制され、定着楔5の配置を目的としてPC鋼より線22が露出している部位の腐食が防止されるものとなっている。なお、テンドン2として、付着型ECFストランド(内部充てん型エポキシ塗料鋼線)を使用すると、テンドン2そのものに100年の設計対応年数がある為、防食の必要がない。
露出したPC鋼より線22の防食効果をより高いものとする必要がある場合、筒部材1の下側開口に止水手段を設けても良い。止水手段を設けた実施形態を図2に示す。なお、図2において、図1に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図2に示す実施形態では、止水手段として、シールリング7が採用されている。シールリング7は、筒部材1の下側開口の内周に形成された環状溝15に装着されている。そして、テンドン2のシース21の外周に密着し、筒部材1の内部への水分の侵入を防止するものとなっている。
図1及び図2に示す実施形態は、テンドン2を1本毎に定着させるものとなっているが、1つの構造でテンドン2の複数本を定着させることとしてもよい。複数本のテンドンを定着させる実施形態を図3に示す。なお、図3において、図1及び図2に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図3に示す実施形態では、筒部材1の貫通孔11が、テンドン2を2本並べて挿入できる寸法となっている。また、楔受部材4には貫通孔41が2個設けられ、各々の貫通孔41に楔受口42が設けられている。そして、筒部材1の貫通孔11に挿通された2本のテンドン2が、楔受部材4と2個の定着楔5で構成されるヘッド部材に個々に固定されるものとなっている。
また、筒部材1の下側開口には、円柱形の止水蓋8が嵌装されている。止水蓋8は、可撓性を持つ素材で形成され、テンドン2を挿通する2つの貫通孔81を有し、これら貫通孔81には、テンドン2のシース21で被覆された部位が挿入されるものとなっている。更に、止水蓋8の外周には複数の環状突起82が設けられ、筒部材1下側開口の内周に設けられた複数の環状溝15に嵌合し、高い水密性を維持することが可能となっている。
図1〜3に示す実施形態において、楔受部材4と筒部材1は別体とされているが、これらを一体にしてもよい。楔受部材と筒部材を一体にした実施形態を図4に示す。なお、図4において、図1〜3に示す実施形態と実質的に同じ部分には同符号を付し、その説明を省略又は簡略化する。
図4に示す実施形態では、筒部材10の一方の端面が、貫通孔11の径よりも大きく開口し筒部材10の他方の端面側に向かって縮径し、円錐台形の定着楔5を受け入れることが可能な形状の楔受口42となっている。
楔受口42を有する筒部材10もまた、図1〜3に示す実施形態の筒部材1と同様に、シールリング、止水蓋などの止水手段が設けられてもよい。更に、複数本のテンドンを定着させるために、貫通孔11と楔受口42が複数設けられてもよい。
1、10 筒部材
2 テンドン
3 ナット部材
4 楔受部材
5 定着楔
6 支圧板
7 シールリング
8 止水蓋
11、41、61、81 貫通孔
12 ネジ溝
13 凹陥部
14 下側の部位
15 環状溝
21 シース
22 PC鋼より線
42 楔受口
51 楔構成部材
62 接地面
82 環状突起
本発明に係る第一のテンドンの頭部定着構造は、テンドンが挿通される筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端に前記テンドンのPC鋼より線の任意の位置に固定されたヘッド部材が当接し、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が支圧板に当接する。
本発明に係る第二のテンドンの頭部定着構造は、テンドンが挿通される筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端前記テンドンのPC鋼より線の任意の位置に固定され、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が支圧板に当接し、前記筒部材が前記支圧板を貫通している。
本発明に係る第一のテンドンの頭部定着構造は、テンドンが挿通され、外径が支圧板の貫通孔の内径より小さい筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端に前記テンドンのPC鋼より線の任意の位置に固定されたヘッド部材が当接し、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が前記支圧板に当接する。
本発明に係る第二のテンドンの頭部定着構造は、テンドンが挿通され、外径が支圧板の貫通孔の内径より小さい筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端が前記テンドンのPC鋼より線の任意の位置に固定され、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が前記支圧板に当接し、前記筒部材が前記支圧板を貫通している。

Claims (3)

  1. テンドンが挿通される筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端に前記テンドンの一部を保持するヘッド部材が当接し、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が支圧板に当接することを特徴とするテンドンの頭部定着構造。
  2. 前記筒部材が前記支圧板を貫通している請求項1に記載のテンドンの頭部定着構造。
  3. テンドンが挿通される筒部材を備え、前記テンドンと前記筒部材の相対移動が可能とされ、前記筒部材の外周にネジ溝が形成され、前記筒部材の一端で前記テンドンの一部が保持され、前記筒部材の外周に嵌装され前記ネジ溝に螺合するナット部材が支圧板に当接し、前記筒部材が、前記支圧板を貫通していることを特徴とするテンドンの頭部定着構造。
JP2018169744A 2018-09-11 2018-09-11 テンドンの頭部定着構造 Active JP6543398B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018169744A JP6543398B1 (ja) 2018-09-11 2018-09-11 テンドンの頭部定着構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018169744A JP6543398B1 (ja) 2018-09-11 2018-09-11 テンドンの頭部定着構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6543398B1 JP6543398B1 (ja) 2019-07-10
JP2020041337A true JP2020041337A (ja) 2020-03-19

Family

ID=67212267

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018169744A Active JP6543398B1 (ja) 2018-09-11 2018-09-11 テンドンの頭部定着構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6543398B1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022117016A (ja) * 2021-01-29 2022-08-10 ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社 二重式ナットを用いたグラウンドアンカー定着具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022117016A (ja) * 2021-01-29 2022-08-10 ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社 二重式ナットを用いたグラウンドアンカー定着具
JP7385220B2 (ja) 2021-01-29 2023-11-22 ブイ・エス・エル・ジャパン株式会社 二重式ナットを用いたグラウンドアンカー定着具

Also Published As

Publication number Publication date
JP6543398B1 (ja) 2019-07-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9091064B1 (en) Rebar anchorage device and method for connecting same to a rebar
MX2007003274A (es) Un miembro de tension de elemento alargado.
US10738422B2 (en) Cable anchorage with seal element, prestressing system comprising such anchorage and method for installing and tensioning a sheathed elongated element
AU2011293086B2 (en) System for anchoring a load
KR101453303B1 (ko) 재인장용 정착구
EP3106583B1 (en) Rebar anchorage device and method for connecting same to a rebar
CA3156369C (en) Flexible anchor rod
KR101074293B1 (ko) 압착형 방식구 및 이를 이용한 정착장치, 정착장치 설치방법, 앵커체 및 앵커체 시공방법
JP2020041337A (ja) テンドンの頭部定着構造
KR20210106367A (ko) 나사봉이 형성된 압착 그립 및 그것을 구비한 긴장재
RU2373396C1 (ru) Канатный анкер
KR102021602B1 (ko) 그라운드 앵커용 강연선 재긴장 장치
JP6861975B1 (ja) テンドンの頭部定着構造
KR101055175B1 (ko) 인장케이블 재인장 구조 및 공법
JP5674219B1 (ja) グラウンドアンカーの除荷方法
CN210563002U (zh) 张拉端锚具
JP4577893B2 (ja) グランドアンカーの頭部構造
JPH04216713A (ja) アースアンカー及びその定着方法
KR20230084085A (ko) 무그라우팅 영구 앵커
JP6779551B1 (ja) 圧着グリップ及びそれを用いたショートアンカー
JPS59173422A (ja) 地山アンカ−
JPH0452318A (ja) 永久地盤アンカーの防食処理構造
JPH0724493Y2 (ja) Pc鋼材の端部定着装置
KR102577895B1 (ko) 다용도 하중 분산형 그라운드 앵커체
CN218951966U (zh) 一种桥梁主缆锚固处索股防腐结构

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180911

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180911

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181016

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190313

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190515

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190614

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6543398

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250